JP2017133907A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潜在物を良好に検知して当該潜在物を良好に分析することが可能な検査装置を提供する。【解決手段】検査装置は、測定対象に電波を照射する電波送信部と、前記測定対象からの前記電波を測定する電波測定部と、前記電波測定部によって測定された測定結果に基づく前記測定対象における分析対象物の検知結果を取得する検知部と、前記検知部によって取得された前記検知結果の示す前記分析対象物にテラヘルツ波を照射するテラヘルツ波送信部と、前記分析対象物からのテラヘルツ波を受信するテラヘルツ波受信部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置に関し、特に、電波およびテラヘルツ波を用いる検査装置に関する。
直接目視できない隠匿物等の潜在物を、電磁波を用いて検知する装置が各種開発されている。このような隠匿物を検知する技術の一例として、たとえば、特許文献1(特表2007−517275号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、200MHz〜1THz範囲の電磁放射による検査を通じて個人の画像に対応するデータを確立する工程を含む一つの形式では、反射された放射線の強度および反射する表面の深度差分に対応する画像データを受け取り処理して、疑わしい隠蔽された物体を検知する。
また、特許文献2(特表2014−510264号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、ミリ波エネルギー検知器具は、オペレータが手で握るように適合された筐体と、前記筐体内に含まれる少なくとも1つのピクセルであって、ミリまたはテラヘルツ波エネルギー放射を検出するように適合された、前記少なくとも1つのピクセルと、前記ミリまたはテラヘルツ波エネルギー放射の異常が検出された際に作動する警報とを備える。
また、特許文献3(特開2007−3485号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、封入物検査方法は、被検査物の外部からX線を照射して当該被検査物を撮影し、得られたX線透過画像より当該被検査物内の封入物として擬似対象物が封入されているか否かを判定し、擬似対象物が封入された被検査物に対して該被検査物の外部から上記擬似対象物にテラヘルツ波もしくはミリ波を照射して、該テラヘルツ波もしくはミリ波の散乱波又は透過波又は反射波を検出することで当該擬似対象物が所定の対象物であるか否かを判定する。
特表2007−517275号公報 特表2014−510264号公報 特開2007−3485号公報
"IIC REVIEW No.33 フェーズドアレイ法による欠陥検出技術"、[online]、2005年4月、株式会社IHI検査計測、[平成27年10月19日検索]、インターネット〈URL:http://iic−hq.co.jp/library/pdf/033_05.pdf〉 "第1分科会 「テラヘルツ電磁波の発生・検出とその応用」"、[online]、福井大学 テラヘルツサイエンスグループ、[平成27年10月19日検索]、インターネット〈URL:fir.u−fukui.ac.jp/thzlab/THz_note.pdf〉 水野 広、外3名、"前方障害物検出用ミリ波レーダ"、[online]、[平成27年10月19日検索]、インターネット〈URL:https://www.denso.co.jp/ja/aboutdenso/technology/dtr/v09_2/files/dissertation12−id.pdf〉
このような特許文献1〜3に記載の技術を超えて、潜在物を良好に分析することが可能な技術が望まれる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、潜在物を良好に検知して当該潜在物を良好に分析することが可能な検査装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる検査装置は、測定対象に電波を照射する電波送信部と、前記測定対象からの前記電波を測定する電波測定部と、前記電波測定部によって測定された測定結果に基づく前記測定対象における分析対象物の検知結果を取得する検知部と、前記検知部によって取得された前記検知結果の示す前記分析対象物にテラヘルツ波を照射するテラヘルツ波送信部と、前記分析対象物からのテラヘルツ波を受信するテラヘルツ波受信部とを備える。
このように、衣服等を透過可能な電波を測定対象に照射する構成により、たとえば衣服により隠匿された測定対象における分析対象物を良好に検知することができる。また、衣服等を透過可能なテラヘルツ波を当該分析対象物に照射し、当該分析対象物からのテラヘルツ波を受信する構成により、受信したテラヘルツ波に基づいて、当該分析対象物を良好に分析することができる。したがって、潜在物を良好に検知して当該潜在物を良好に分析することができる。
(2)好ましくは、前記検査装置は、さらに、前記テラヘルツ波受信部によって受信された前記テラヘルツ波の特性に基づいて、前記分析対象物の特性を判別する特性判別部を備える。
このような構成により、分析対象物に固有の特性の測定結果に基づいて当該分析対象物の危険性または違法性等の特性を正しく判別することができる。
(3)好ましくは、前記検査装置は、さらに、前記電波測定部によって測定された前記電波の各受信強度に基づいて、前記測定対象を含む2次元画像を作成する画像作成部を備える。
このような構成により、測定対象における分析対象物の位置を2次元画像から容易に認識することができる。
(4)好ましくは、前記検査装置は、さらに、前記電波測定部によって測定された前記電波の各受信強度に基づいて、前記分析対象物の位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部によって検出された前記位置に可視光を照射するガイド光送信部とを備える。
このような構成により、検査者は、ガイド光の照射先に分析対象物が位置することを容易に認識することができるので、たとえば、テラヘルツ波送信部が持ち運び可能である場合、テラヘルツ波を分析対象物に確実に照射することができる。
(5)好ましくは、前記テラヘルツ波は、300ギガヘルツ以上かつ12テラヘルツ以下の周波数を有し、前記電波は、300メガヘルツ以上かつ300ギガヘルツ以下の周波数を有する。
このような構成により、たとえばマイクロ波またはミリ波を用いて、衣服等により隠匿された測定対象における分析対象物をより良好に検知し、かつテラヘルツ波を用いて、上記分光特性に基づいて分析対象物の成分をより正しく特定することができる。
本発明によれば、潜在物を良好に検知して当該潜在物を良好に分析することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る検査装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る検査装置の外観の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る検査装置の一部であるプローブ部の外観の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系における電波送受信部の内部の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る測定対象の画像の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系により測定された受信強度に基づく測定対象の2次元画像の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る測定対象の画像の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系により測定された測定対象の2次元画像の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系における試料の測定実験の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系において測定された反射スペクトルの一例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系において測定された反射スペクトルの他の例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系において測定された反射スペクトルの他の例を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る隠匿物の検査方法の手順を定めたフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係る検査装置の構成を示す図である。
図1を参照して、検査装置101は、マイクロ波・ミリ波処理部1と、テラヘルツ波処理部2と、制御部3と、表示部4と、受付部5とを備える。マイクロ波・ミリ波処理部1は、電波送信部11と、走査部12と、電波受信部13と、電波測定部14と、画像作成部15と、ガイド光送信部16と検知部(位置検出部)17とを含む。テラヘルツ波処理部2は、テラヘルツ波送信部31と、テラヘルツ波受信部32と、分光測定部33と、危険性判別部(特性判別部)34とを含む。
図2は、本発明の実施の形態に係る検査装置の外観の一例を示す図である。
図2を参照して、検査装置101は、プローブ部71と、本体部72と、タッチパネル付ディスプレイ73とを備える。
プローブ部71は、たとえば、マイクロ波・ミリ波処理部1および制御部3、ならびにテラヘルツ波処理部2の一部を含む。本体部72は、たとえばテラヘルツ波処理部2の残りの一部を含む。タッチパネル付ディスプレイ73は、たとえば表示部4および受付部5を含む。
より詳細には、本体部72は、たとえば、テラヘルツ波の送受信に用いるレーザが格納される。プローブ部71および本体部72は、たとえば、ケーブルCabで接続されている。ケーブルCabは、たとえば、レーザ光を伝送するための光ファイバ、および各種信号を伝送するための信号線等を含む。
測定対象Tgtは、たとえば人間である。なお、測定対象Tgtは、人間に限らず、動物または物体等であってもよい。
図3は、本発明の実施の形態に係る検査装置の一部であるプローブ部の外観の一例を示す図である。
図3を参照して、プローブ部71の外部側表面には、マイクロ波・ミリ波処理部1における電波送信部11、電波受信部13およびガイド光送信部16、ならびにテラヘルツ波処理部2におけるテラヘルツ波送信部31およびテラヘルツ波受信部32が設けられる。
図1〜図3を参照して、電波送信部11は、測定対象Tgtに電波を照射する。具体的には、たとえば、電波送信部11は、測定対象Tgtに24ギガヘルツ帯の電波等のミリ波を照射する。なお、電波送信部11は、24ギガヘルツ帯の電波等のミリ波を照射する構成に限らず、300メガヘルツ以上かつ300ギガヘルツ以下の周波数を有する電波すなわちマイクロ波またはミリ波を照射する構成であってもよい。
より詳細には、電波送信部11は、たとえば、ミリ波のビームを生成し、走査部12の制御に従って、生成したビームの集光位置を走査する。
電波送信部11は、たとえば、2次元アレイ状に設けられた図示しない複数のアンテナ素子を有している。たとえば、走査部12によって位相の制御されたミリ波が、これらのアンテナ素子から送信される。
検査者は、たとえば、測定対象Tgtとしての人間が爆発物等の危険物を衣服内に保持しているか否かを検査するために、検査装置101を動作させる。具体的には、検査者は、たとえば、プローブ部71を操作して、電波送信部11における各アンテナ素子を測定対象Tgtと対向させた後、当該測定対象Tgtの検査を開始するための操作を受付部5に対して行う。
受付部5は、検査者による操作を受けると、受けた操作内容を制御部3へ通知する。
制御部3は、受付部5から操作内容の通知を受けると、受けた操作内容に従って、ミリ波測定命令をマイクロ波・ミリ波処理部1における走査部12へ出力する。
走査部12は、電波送信部11から送信される電波の位相を制御する。より詳細には、走査部12は、たとえば、非特許文献1(”IIC REVIEW No.33 フェーズドアレイ法による欠陥検出技術”、[online]、2005年4月、株式会社IHI検査計測、[平成27年10月19日検索]、インターネット〈URL:http://iic−hq.co.jp/library/pdf/033_05.pdf〉)に記載の技術に従って、電波送信部11から送信されるミリ波が、測定対象位置においてスポット状に集光するビームを形成するように、当該電波送信部11における各アンテナ素子から送信されるミリ波の位相を制御する。
具体的には、走査部12は、たとえば、制御部3からミリ波測定命令を受けると、2次元アレイ状の複数の測定対象位置を設定する。ここで、設定された各測定対象位置が含まれる平面は、たとえば測定対象Tgtの表面の少なくとも一部を含む。
走査部12は、たとえば、各測定対象位置を1つずつ順次選択し、選択している測定対象位置にミリ波のビームがスポット状に集光されるように電波送信部11を制御するとともに、当該測定対象位置の座標を電波測定部14へ出力する。
また、走査部12は、ビームの走査が終了すると、走査終了情報を電波測定部14へ出力する。
電波受信部13は、測定対象Tgtからの電波を受信する。より詳細には、電波受信部13は、たとえば、測定対象Tgtが、電波送信部11からのビームを受けて反射した反射波等を受信し、受信した反射波の受信強度を電波測定部14へ出力する。
電波測定部14は、測定対象における複数位置からの電波の受信強度を測定する。より詳細には、電波測定部14は、たとえば、走査部12から受ける測定対象位置の座標、および電波受信部13から受ける受信強度を対応付けて保存する。
電波測定部14は、走査部12から走査終了情報を受けると、保存した、各測定対象位置の座標、および対応の受信強度を画像作成部15および検知部17へ出力する。
画像作成部15は、たとえば、電波測定部14によって測定された各受信強度に基づいて、測定対象Tgtを含む2次元画像を作成する。
より詳細には、画像作成部15は、電波測定部14から各測定対象位置の座標および対応の受信強度を受けると、受けた各測定対象位置の座標および対応の受信強度に基づいて、測定対象Tgtを含む2次元画像を作成する。
具体的には、画像作成部15は、たとえば各測定対象位置の受信強度の大小が濃淡によって示された2次元画像を作成する。そして、画像作成部15は、作成した2次元画像を表示部4へ出力する。
表示部4は、画像作成部15から2次元画像を受けると、受けた2次元画像を表示する。
検知部17は、たとえば、電波測定部14によって測定された各受信強度に基づいて、測定対象Tgtにおける分析対象物を検知する。また、検知部17は、たとえば、位置検出部として、電波測定部14によって測定された各受信強度に基づいて、分析対象物の位置を検出する。
より詳細には、検知部17は、たとえば、電波測定部14から各測定対象位置の座標および対応の受信強度を受けると、受けた各測定対象位置の座標および対応の受信強度に基づいて、測定対象Tgtにおける分析対象物を検知し、検知結果を表示部4へ出力する。
具体的には、検知部17は、たとえば、所定のしきい値より大きい受信強度に対応する測定対象位置に存在する物体を分析対象物として検知する。なお、検知部17は、所定のしきい値より小さい受信強度に対応する測定対象位置に存在する物体を分析対象物として検知してもよい。
表示部4は、検知部17から検知結果を受けると、受けた検知結果を表示する。
また、検知部17は、たとえば、分析対象物を検知すると、検知した分析対象物の位置を示す座標Ctgtをガイド光送信部16へ出力する。
ガイド光送信部16は、検知部17によって検出された位置に可視光を照射する。ガイド光送信部16は、照射先を変更することが可能なレーザ光源を有する。
ガイド光送信部16は、検知部17から座標Ctgtを受けると、受けた座標Ctgtの示す位置が照射先となるようレーザ光を出力する。
検査者は、たとえば、表示部4に表示された2次元画像および検知結果、ならびにガイド光送信部16からのレーザ光の照射先から、測定対象Tgtにおける分析対象物の位置を認識する。
そして、検査者は、たとえば、認識した位置に、プローブ部71におけるテラヘルツ波送信部31およびテラヘルツ波受信部32を近づけて、テラヘルツ波による検査を開始するための操作を受付部5に対して行う。
受付部5は、検査者による操作を受けると、受けた操作内容を制御部3へ通知する。
制御部3は、受付部5から操作内容の通知を受けると、受けた操作内容に従って、テラヘルツ波測定命令をテラヘルツ波処理部2へ出力する。
テラヘルツ波送信部31は、たとえば検知部17によって検知された分析対象物にテラヘルツ波を照射する。
具体的には、テラヘルツ波送信部31は、テラヘルツ波処理部2が制御部3からテラヘルツ波測定命令を受けると、テラヘルツ波を分析対象物へ送信する。ここで、テラヘルツ波の周波数は、たとえば300ギガヘルツ〜12テラヘルツである。
テラヘルツ波受信部32は、分析対象物からのテラヘルツ波を受信する。
分光測定部33は、分析対象物からのテラヘルツ波を用いて分析対象物の分光特性を測定する。
より詳細には、分光測定部33は、たとえば、テラヘルツ波受信部32によって受信されたテラヘルツ波を用いて分析対象物の分光特性を測定し、測定した分光特性を示すスペクトル情報を危険性判別部34へ出力する。
危険性判別部34は、特性判別部として、テラヘルツ波受信部32によって受信されたテラヘルツ波の特性に基づいて、分析対象物の特性を判別する。より詳細には、危険性判別部34は、たとえば、分光測定部33からスペクトル情報を受けると、受けたスペクトル情報の示す分光特性に基づいて、分析対象物が危険性を有するか否かを判別し、判別結果を表示部4へ出力する。
なお、危険性判別部34は、スペクトル情報の示す分光特性に基づいて、分析対象物の特性を判別する構成に限らず、テラヘルツ波受信部32によって受信されたテラヘルツ波の受信レベル、またはテラヘルツ波の周波数シフト等の特性に基づいて、分析対象物の特性を判別する構成であってもよい。
また、危険性判別部34は、分析対象物が危険性を有するか否かを判別する構成に限らず、分析対象物が麻薬等である場合において、スペクトル情報の示す分光特性に基づいて、分析対象物が違法性を有するか否かを判別する構成であってもよい。
表示部4は、危険性判別部34から判別結果を受けると、受けた判別結果を表示する。
検査者は、表示部4に表示された判別結果から、分析対象物が危険性を有するか否かを認識する。
ここで、本願発明者は、検査装置101の性能の検証を行った。以下、本願発明者による上記性能の検証内容を詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系の一例を示す図である。
図4を参照して、ミリ波実験系201は、電波送受信部61と、2軸駆動ステージ62とを備える。
電波送受信部61は、全体として直方体であり、2軸駆動ステージ62に取り付けられ、2軸駆動ステージ62により上下方向および左右方向に独立に移動することが可能である。また、電波送受信部61では、2軸駆動ステージ62の反対側において、25ミリメートルの直径を有する円筒形状の開口部H1が設けられる。
図5は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系における電波送受信部の内部の一例を示す図である。
図5を参照して、電波送受信部61における内部空間ISには、開口部H1の反対側において、24ギガヘルツ帯のレーダ63が設けられる。また、電波送受信部61の6つの内面のうち、レーダ63が設けられた内面以外の内面には、電波吸収体RAMが設けられる。開口部H1に対する内部空間ISの反対側には、測定対象Tgtが設けられる。
レーダ63から送信された電波は、開口部H1を経由して測定対象Tgtにスポット状に照射される。レーダ63は、測定対象Tgtにより反射された電波を開口部H1経由で受信する。
図6は、本発明の実施の形態に係る測定対象の画像の一例を示す図である。図6を参照して、この例では、測定対象Tgtは、セラミック製の刃Edを有する包丁Knである。
図7は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系により測定された受信強度に基づく測定対象の2次元画像の一例を示す図である。
図7には、包丁Knに布を被せた場合において、2軸駆動ステージ62により電波の照射スポットを走査しながら、レーダ63が測定した受信電波の強度が、濃淡で示される。
図7を参照して、R1を付した点線で示す領域において、金属でない刃Edの形状を測定することができた。すなわち、ミリ波を用いて、布が被せられた危険物の形状を画像化することができた。したがって、検査者は、受信強度に基づく測定対象の2次元画像から、衣服によって隠匿された包丁等の危険物を発見することができる。
なお、金属製の刃を有する包丁の場合、当該刃のミリ波の反射率は、セラミック製の刃Edの反射率より大きいので、金属製の刃を有する包丁を発見することは、セラミック製の刃Edを有する包丁Knを発見するより容易である。
図8は、本発明の実施の形態に係る測定対象の画像の一例を示す図である。図8を参照して、この例では、測定対象Tgtは、ゴム板RPに取り付けられた袋入り硝酸ナトリウムS1,S2,S3である。ここで、ゴム板RPのミリ波の反射率は、人間の皮膚のミリ波の反射率と同程度である。また、硝酸ナトリウムは、爆発物の原料として利用することが可能である。
図9は、本発明の実施の形態に係るミリ波実験系により測定された測定対象の2次元画像の一例を示す図である。なお、図9において、横軸は、図8においてR2を付した点線で示す範囲(以下、測定範囲とも称する。)におけるミリメートル単位の横方向位置を示し、縦軸は、測定範囲におけるミリメートル単位の縦方向位置を示す。
図9には、袋入り硝酸ナトリウムS1,S2,S3に布を被せた場合において、測定範囲を2軸駆動ステージ62により電波の照射スポットを走査しながら、レーダ63が測定した受信電波の強度が、濃淡で示される。図9では、受信電波の強度が大きいほど白く、また受信電波の強度が小さいほど黒く示される。
図9を参照して、R3を付した点線で示す領域において、受信電波の強度が大きい硝酸ナトリウムS1を認識することができる。また、R4を付した点線で示す領域において、受信電波の強度が大きい硝酸ナトリウムS2を認識することができる。また、R5を付した点線で示す領域において、受信電波の強度が大きい硝酸ナトリウムS3を認識することができる。
すなわち、検査者は、被検査者が皮膚と衣服との間において硝酸ナトリウム等の爆発物の原料を保持する場合において、衣服によって物体が隠匿されていることがわかる。しかしながら、この時点では、検査者は、隠匿された物体の成分は分からない。
このように、測定対象Tgtにおいてスポット状の電波を走査し、受信強度の2次元画像を作成することにより、測定対象Tgtの形状、および測定対象Tgtにおける分析対象物の位置を当該2次元画像から容易に認識することができる。
なお、ミリ波実験系201の構成の一部または全部を図1に示すマイクロ波・ミリ波処理部1に適用することが可能である。
図10は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系における試料の測定実験の一例を示す図である。
図10を参照して、テラヘルツ波実験系202は、パルスレーザPLと、ビームスプリッターBSと、ミラーM1,M2,M3,M4,M5,M6,M7と、テラヘルツ光源Trと、テラヘルツ検出器Detと、DC電源PSと、処理部51と、遅延部52とを備える。遅延部52は、ミラーM8を含む。
テラヘルツ波実験系202では、反射型のテラヘルツTDS(Time−Domain Spectroscopy)に従って、試料Smplのテラヘルツ分光が行われる。
より詳細には、テラヘルツ波実験系202におけるパルスレーザPLは、波長が780〜800nm、パルス幅が略100フェムト秒、かつパワーが略80ミリワットのレーザ光を出力する。
ビームスプリッターBSは、パルスレーザPLから受けるレーザ光を、テラヘルツ光源Trへ照射するレーザ光Lt、およびテラヘルツ検出器Detへ照射するレーザ光Ldに分割する。
ミラーM1は、ビームスプリッターBSからのレーザ光Ltを遅延部52へ反射する。
遅延部52は、処理部51の制御に従って、パルスレーザPLからテラヘルツ光源Trまでの光路長(以下、対象光路長とも称する。)を増減させる。
より詳細には、遅延部52におけるミラーM8は、ミラーM1と対向するミラー面Sa、およびミラーM2と対向するミラー面Sbを有するL字型のミラーである。ミラー面Saは、ミラーM1から受けるレーザ光Ltをミラー面Sbへ反射する。ミラー面Sbは、ミラー面Saからのレーザ光LtをミラーM2へ反射する。
また、ミラーM8は、処理部51の制御に従って、ミラーM1,M2へ近づく方向、またはミラーM1,M2から離れる方向へ移動することにより、対象光路長を増減させる。
ミラーM2は、遅延部52からのレーザ光Ltをテラヘルツ光源Trへ反射する。
テラヘルツ光源Trは、光伝導アンテナであり、DC電源PSからバイアス電圧を受け、かつレーザ光Ltの照射を受けると、1〜3ピコ秒の間テラヘルツ波を生成する。
テラヘルツ光源Trにおいて生成されたテラヘルツ波は、ミラーM4,M5により試料Smplへ導かれる。試料Smplは、ペレット化された粉末の硝酸ナトリウム、ペレット化された粉末の過塩素酸カリウム、およびペレット化された粉末のD−グルコースである。
試料Smplにおいて反射されたテラヘルツ波は、ミラーM6,M7によりテラヘルツ検出器Detへ導かれる。
ミラーM3は、ビームスプリッターBSからのレーザ光Ldをテラヘルツ検出器Detへ反射する。
テラヘルツ検出器Detは、光伝導アンテナであり、試料Smplからのテラヘルツ波を受け、かつレーザ光Ldの照射を受けている間、当該テラヘルツ波の電場強度に応じた電流を生成し、生成した電流を処理部51へ出力する。
処理部51は、対象光路長を変化させながら、テラヘルツ検出器Detから受ける電流値を記録する。
ここで、対象光路長が変化すると、テラヘルツ光源Trがレーザ光Ltを受けるタイミングからテラヘルツ検出器Detがレーザ光Ldを受けるタイミングまでの時間が変化するので、対象光路長および電流値の関係は、試料Smplからのテラヘルツ波の電場強度の時間変化を示す。
すなわち、処理部51は、テラヘルツ検出器Detが受けるテラヘルツ波の電場強度の時間変化を記録する。処理部51は、記録したテラヘルツ波の電場強度の時間変化をフーリエ変換することにより、テラヘルツ検出器Detが受けるテラヘルツ波のパワースペクトルを生成する。
図11は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系において測定された反射スペクトルの一例を示す図である。図11では、ペレット化された粉末の硝酸ナトリウムを試料Smplとして用いた場合における反射スペクトルが示される。なお、図11において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、反射率を示す。
図11を参照して、処理部51は、試料Smplの代わりに金属板を設けた場合における参照パワースペクトルを保持しており、参照パワースペクトルおよび試料Smplのパワースペクトルに基づいて反射スペクトルを生成する。この例では、処理部51は、図11に示す硝酸ナトリウムの反射スペクトルを生成する。
図12は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系において測定された反射スペクトルの他の例を示す図である。図12では、ペレット化された粉末の過塩素酸カリウムを試料Smplとして用いた場合における反射スペクトルが示される。なお、図12において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、反射率を示す。
図12を参照して、処理部51は、図12に示す過塩素酸カリウムの反射スペクトルを生成する。
このような物質固有の反射スペクトルに基づいて、試料Smplを同定することができる。たとえば、図11および図12に示すように、危険物である硝酸ナトリウムおよび過塩素酸カリウムの固有の反射スペクトルに基づいて、試料Smplを硝酸ナトリウムまたは過塩素酸カリウムと同定することができる。したがって、検査者は、衣服によって隠匿された物体の成分を認識することができるので、当該物体が危険物である否かを判別することができる。
図13は、本発明の実施の形態に係るテラヘルツ実験系において測定された反射スペクトルの他の例を示す図である。図13では、ペレット化された粉末のD−グルコースを試料Smplとして用いた場合における反射スペクトルが示される。なお、図13において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、反射率を示す。
図13を参照して、処理部51は、図13に示すD−グルコースの反射スペクトルを生成する。このように、危険物に限らず、D−グルコースのような安全な物質についても固有の反射スペクトルに基づいて試料Smplの成分を同定することができる。
また、図11〜図13に示すように、硝酸ナトリウム、過塩素酸カリウムおよびD−グルコースの反射スペクトルは明確に異なるので、反射スペクトルに基づいて、試料Smplの成分を硝酸ナトリウム、過塩素酸カリウムまたはD−グルコースと同定することができる。
なお、テラヘルツ波実験系202の構成の一部または全部を図1に示すテラヘルツ波処理部2に適用することが可能である。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、パルスレーザおよび光伝導アンテナを用いる反射型のテラヘルツTDSに従うテラヘルツ分光を用いて分析対象物の分光特性を測定する構成に限らず、非特許文献2(”第1分科会 「テラヘルツ電磁波の発生・検出とその応用」”、[online]、福井大学 テラヘルツサイエンスグループ、[平成27年10月19日検索]、インターネット〈URL:fir.u−fukui.ac.jp/thzlab/THz_note.pdf〉)のP22における「2.2 非線形光学結晶による発生と検出」の記載に従って、光整流効果によりテラヘルツ波を生成するテラヘルツ分光、または電気光学効果によりテラヘルツ波を検出するテラヘルツ分光を用いて分析対象物の分光特性を測定する構成であってもよい。また、非特許文献2のP31における「2.3 光パラメトリック発生・発振」の記載に従って、差周波発生、または光パラメトリック発生もしくは発振によりテラヘルツ波を生成するテラヘルツ分光を用いて分析対象物の分光特性を測定する構成であってもよい。また、非特許文献2のP40における「2.5 光混合法による連続波発生」の記載に従って、光混合により光伝導アンテナから連続波のテラヘルツ波を生成するテラヘルツ分光を用いて分析対象物の分光特性を測定する構成であってもよい。
[動作]
検査装置101は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下に示すフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。この装置のプログラムは、外部からインストールすることができる。この装置のプログラムは、記録媒体に格納された状態で流通する。
図14は、本発明の実施の形態に係る隠匿物の検査方法の手順を定めたフローチャートである。
図14を参照して、検査装置101は、測定対象Tgtにおいてスポット状の電波を走査し、測定対象Tgtにおける各位置の電波の受信強度を測定する(ステップS102)。
次に、検査装置101は、測定した各位置における電波の受信強度に基づいて、測定対象Tgtを含む2次元画像を作成する(ステップS104)。
次に、検査装置101は、所定のしきい値よりたとえば大きい受信強度の位置がない場合(ステップS106でNO)、測定対象Tgtにおいて危険物が存在しないと判断する(ステップS116)。
一方、検査装置101は、所定のしきい値より大きい受信強度の位置がある場合(ステップS106でYES)、当該位置にガイド光を照射する(ステップS108)。
次に、検査者は、隠匿物の形状から危険性ありと判断すると(ステップS110でYES)、測定対象Tgtにおいて危険物が存在すると判断する(ステップS118)。
一方、検査者は、隠匿物の形状から危険性ありと判断することが困難である場合(ステップS110でNO)、プローブ部71を操作して、ガイド光が照射された位置にテラヘルツ波を照射する(ステップS112)。
次に、検査装置101は、隠匿物の分光特性に基づいて、当該隠匿物が危険物であると判断すると(ステップS114でYES)、測定対象Tgtにおいて危険物が存在すると判断する(ステップS118)。
一方、検査装置101は、隠匿物の分光特性に基づいて、当該隠匿物が危険物でないと判断すると(ステップS114でNO)、測定対象Tgtにおいて危険物が存在しないと判断する(ステップS116)。
なお、本発明の実施の形態に係る検査装置は、送信側において、複数のアンテナ素子から送信される電波の位相を制御して、測定対象位置において集光するビームを送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検査装置101は、非特許文献3(水野 広、外3名、”前方障害物検出用ミリ波レーダ”、[online]、[平成27年10月19日検索]、インターネット〈URL:https://www.denso.co.jp/ja/aboutdenso/technology/dtr/v09_2/files/dissertation12−id.pdf〉)に記載の技術に従って、測定対象位置において集光せずに拡散するビームを送信し、受信側において、複数のアンテナ素子を設け、当該複数のアンテナ素子が受信する電波の位相を制御して測定対象位置からの電波を効率的に受信する構成であってもよい。
なお、本発明の実施の形態に係る検査装置では、電波測定部14は、測定対象Tgtにおける複数位置からの電波の受信強度を測定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電波測定部14は、測定対象Tgtからの電波を測定する構成であればよい。具体的には、電波測定部14は、たとえば、測定対象Tgtにおける1または複数の位置からの電波の受信強度の、参照電波の受信強度に対する相対レベル等を測定する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、検知部17は、電波測定部14によって測定された各受信強度に基づいて、測定対象Tgtにおける分析対象物の有無および位置を検知する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部17は、電波測定部14によって測定された測定結果に基づく測定対象Tgtにおける分析対象物の検知結果を取得する構成であればよい。具体的には、たとえば、検査者が、電波測定部14の測定結果を用いて測定対象Tgtにおける分析対象物の位置を認識し、認識した位置を検査装置101に入力する。検知部17は、検査者により入力された分析対象物の位置を、測定対象Tgtにおける分析対象物の検知結果として取得する。
この場合、テラヘルツ波送信部31は、検知部17によって取得された検知結果の示す分析対象物にテラヘルツ波を照射する。具体的には、テラヘルツ波送信部31は、たとえば、検査者により入力された分析対象物の位置にテラヘルツ波を照射する。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、危険性判別部34は、テラヘルツ波受信部32によって受信されたテラヘルツ波の特性に基づいて、分析対象物の特性を自動で判別する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検査装置101は、危険性判別部34を備えない構成であってもよい。この場合、たとえば、検査者が、分光測定部33において測定された分析対象物の分光特性と参照のスペクトルとを比較し、比較結果から分析対象物の特性を判別する。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置は、画像作成部15、ガイド光送信部16および危険性判別部34の少なくともいずれか1つを備えない構成であってもよい。すなわち、電波送信部11、電波測定部14、検知部17、テラヘルツ波送信部31およびテラヘルツ波受信部32からなる最小構成要素により、潜在物を良好に検知して当該潜在物を良好に分析するという本発明の目的を達成することが可能である。
ところで、特許文献1〜3に記載の技術を超えて、潜在物を良好に分析することが可能な技術が望まれる。
具体的には、特許文献1および2に記載の技術では、衣服内の隠匿物の成分を特定することができないので、隠匿物の形状または異常なエネルギー放射から当該隠匿物の危険性を判断しなければならない。
また、特許文献3に記載の技術では、測定対象が封筒等の定型物に限定されるため、人間が着用している衣服内の隠匿物を検出することが困難である。また、人間へのダメージが大きいX線を用いて隠匿物の有無を判定するため、測定対象を人間とするのに適していない。
これに対して、本発明の実施の形態に係る検査装置では、電波送信部11は、測定対象Tgtに電波を照射する。電波測定部14は、測定対象Tgtからの電波を測定する。検知部17は、電波測定部14によって測定された測定結果に基づく測定対象Tgtにおける分析対象物の検知結果を取得する。テラヘルツ波送信部31は、検知部17によって取得された検知結果の示す分析対象物にテラヘルツ波を照射する。そして、テラヘルツ波受信部32は、分析対象物からのテラヘルツ波を受信する。
このように、衣服等を透過可能な電波を測定対象Tgtに照射する構成により、たとえば衣服により隠匿された測定対象Tgtにおける分析対象物を良好に検知することができる。また、衣服等を透過可能なテラヘルツ波を当該分析対象物に照射し、当該分析対象物からのテラヘルツ波を受信する構成により、受信したテラヘルツ波に基づいて、当該分析対象物を良好に分析することができる。したがって、潜在物を良好に検知して当該潜在物を良好に分析することができる。また、人間へのダメージの小さい電波およびテラヘルツ波を用いるので、人間を測定対象Tgtとすることができる。また、たとえば、コンパクトなプローブ部71を用いる場合、狭いスペースにおいても検査装置101を設けて使用することができる。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、危険性判別部34は、テラヘルツ波受信部32によって受信されたテラヘルツ波の特性に基づいて、分析対象物の特性を判別する。
このような構成により、分析対象物に固有の特性の測定結果に基づいて当該分析対象物の危険性または違法性等の特性を正しく判別することができる。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、画像作成部15は、電波測定部14によって測定された電波の各受信強度に基づいて、測定対象Tgtを含む2次元画像を作成する。
このような構成により、測定対象Tgtにおける分析対象物の位置を2次元画像から容易に認識することができる。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、検知部17は、電波測定部14によって測定された電波の各受信強度に基づいて、分析対象物の位置を検出する。そして、ガイド光送信部16は、検知部17によって検出された位置に可視光を照射する。
このような構成により、検査者は、ガイド光の照射先に分析対象物が位置することを容易に認識することができるので、たとえば、テラヘルツ波送信部31が持ち運び可能である場合、テラヘルツ波を分析対象物に確実に照射することができる。
また、本発明の実施の形態に係る検査装置では、テラヘルツ波は、300ギガヘルツ以上かつ12テラヘルツ以下の周波数を有し、電波は、300メガヘルツ以上かつ300ギガヘルツ以下の周波数を有する。
このような構成により、たとえばマイクロ波またはミリ波を用いて、衣服等により隠匿された測定対象Tgtにおける分析対象物をより良好に検知し、かつテラヘルツ波を用いて、上記分光特性に基づいて分析対象物の成分をより正しく特定することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 マイクロ波・ミリ波処理部
2 テラヘルツ波処理部
3 制御部
4 表示部
5 受付部
11 電波送信部
12 走査部
13 電波受信部
14 電波測定部
15 画像作成部
16 ガイド光送信部
17 検知部(位置検出部)
31 テラヘルツ波送信部
32 テラヘルツ波受信部
33 分光測定部
34 危険性判別部(特性判別部)
71 プローブ部
72 本体部
73 タッチパネル付ディスプレイ
101 検査装置

Claims (5)

  1. 測定対象に電波を照射する電波送信部と、
    前記測定対象からの前記電波を測定する電波測定部と、
    前記電波測定部によって測定された測定結果に基づく前記測定対象における分析対象物の検知結果を取得する検知部と、
    前記検知部によって取得された前記検知結果の示す前記分析対象物にテラヘルツ波を照射するテラヘルツ波送信部と、
    前記分析対象物からのテラヘルツ波を受信するテラヘルツ波受信部とを備える、検査装置。
  2. 前記検査装置は、さらに、
    前記テラヘルツ波受信部によって受信された前記テラヘルツ波の特性に基づいて、前記分析対象物の特性を判別する特性判別部を備える、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記検査装置は、さらに、
    前記電波測定部によって測定された前記電波の各受信強度に基づいて、前記測定対象を含む2次元画像を作成する画像作成部を備える、請求項1または請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記検査装置は、さらに、
    前記電波測定部によって測定された前記電波の各受信強度に基づいて、前記分析対象物の位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部によって検出された前記位置に可視光を照射するガイド光送信部とを備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 前記テラヘルツ波は、300ギガヘルツ以上かつ12テラヘルツ以下の周波数を有し、
    前記電波は、300メガヘルツ以上かつ300ギガヘルツ以下の周波数を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検査装置。
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