JP2017133425A - 垂直軸型風車の整流板及び整流板の位置調整装置並びにこれらを用いる風力発電装置 - Google Patents

垂直軸型風車の整流板及び整流板の位置調整装置並びにこれらを用いる風力発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】垂直軸型風車の周囲の風の流れを制御する複数の導風板等を必要とせずに、風力発電装置の小型化と発電効率を向上させる。【解決手段】垂直軸型風車VWTに単一の整流板SRを設け、回転軸Cの周りを回転するブレードの回転面の直径をDとした場合に、幅Lが0.5D<L<Dの範囲内にある整流板SRの前縁H1を、風車の回転軸Cから見て風車に流入する風の風上方向から風車の回転方向に90°の方位上であって前記風車の回転直径Dから僅かな距離Wだけ離れた位置P0から、さらに0<d<0.1Dの範囲内にあるdだけ風下の前側位置FPに配置し、整流板SRの後縁H2を前記前縁H1の前側位置FPから風上から風下方向を結ぶ線に対して前記回転軸Cとは外側に前記風上から風下方向に、15度<θ<25度の範囲内にあるθ方向に配置することによって、垂直軸型風車のトルクを発生している部分に流入する風量乃至流れの速度を増加させる。【選択図】図3

Description

本発明は、垂直軸型風車又はこれを用いた風力発電装置の効率を向上させるために用いられる整流板及び整流板の位置調整装置並びにこれらを用いる風力発電装置に関するものであり、更に詳細には、前記整流板を前記垂直軸型風車の側面に前記垂直軸型風車に流入する風の方向と前記垂直軸型風車とに対して所定の角度を採ることができるように配置し、この配置を風向きに応じて調整し、これを通じて前記垂直軸型風車の効率を向上させる垂直軸型風車の整流板及び整流板の位置調整装置並びにこれらを用いる風力発電装置に関するものである。
従来から、風力を利用して風車を回転させ、その回転を上記風車に接続された発電機により電気に変換する事で発電を行う風力発電装置が用いられている。そして、上記風力発電装置等に用いられる風車には、一般的には、上記風車の回転軸が風の流れる方向に対して平行に構成されているもの(水平軸型風車)と、上記風の流れる方向に対して垂直に構成されるもの(垂直軸型風車)とが知られている。
このうち、上記垂直軸型風車は、風の流入方向に追随する手段を格段設けなくとも、風の流入方向に関わらずに風車を回転させる事が可能であることから、近年、小型風力発電装置の駆動源として用いられることが多くなっている。
そして、上記のような風力発電用の風車では、発電効率を向上させること等を目的として、集風板や導風板等を用いることにより、風が弱い場合であっても、風況に応じて、上記風車に流入する風の量を増加させたり、風速を増加させたりする技術が用いられる場合が有る。また、こうした技術としては、例えば、特開2010−196600号公報(特許文献1)や特開2009−287516号公報(特許文献2)に記載されたような先行技術が開示されている。
上記先行技術のうち、特許文献1では、「垂直軸風車のエネルギー変換効率を向上させる」ことを課題として、「垂直軸風車の周囲で林立し、翼面が該垂直軸風車から放射状に広がるように配置される板状の集風翼により、該垂直軸風車の周囲を通過する風を該垂直軸風車へ案内する流路を形成する集風部と、風が前記垂直軸風車の回転軸方向へ拡散するのを防ぐ拡散防止面を、前記集風部が該垂直軸風車へ案内する風の流路の上下に形成する拡散防止部と、を備える、集風装置」が開示されている。
また、上記先行技術のうち、特許文献2では、「小型化ができ、かつ大電力を発生可能な縦軸型風車発電機を提供」することを課題として、「垂直に設置される軸と、複数の羽根を前記軸に平行にかつ環状に配置した円筒状羽根車と、前記円筒状羽根車の外側に、複数の導風板を軸方向に平行にかつ一定の角度に傾け配置して円筒状に形成してなるガイドベーンとを備えた縦軸型風車において、前記円筒状羽根車は、前記軸回りに回転可能に固定されて、複数の羽根は、回転方向側前端を半円形状に、後端側を平坦にしてバケットに形成するとともに、一つの羽根の回転方向側前端が当該羽根の一つ前の羽根の後端にそれぞれ連接され、前記ガイドベーンは、一対の導風板支持部の斜面に設けられた複数の導風板の取り付け角度が、前記円筒状羽根車のバケットの後端側羽根板の角度と一致するように配置され、かつ、導風板の数を前記円筒状羽根車の羽根の数と一致させて設けられ、前記軸には固定子捲線を備えたステータが複数、固定され、前記円筒状回転羽根の内周面には磁極を備えたロータが固定されることを特徴とする縦軸型風車発電機」が開示されている。
特開2010−196600号公報 特開2009−287516号公報
上記のような先行技術文献に記載された技術では、上記風車の廻りに上記風車を取り囲むように複数の集風部や導風板を配置する必要が有り、装置全体が大型化するという課題があった。
すなわち、上記特許文献1に開示された技術では、垂直軸型風車の周囲に林立する集風部と、上記垂直軸型風車の上下に配置され上記垂直軸型風車の回転軸と略直交する板状の拡散防止部を備える構成を採用している。そのため、上記集風部と拡散防止部とが風車自体を取り囲むことになるため、装置全体が大きくなってしまうという課題があった。
また、上記特許文献2に開示された技術では、上記のように円筒状羽根車の外側に、複数の導風板を軸方向に平行にかつ一定の角度に傾け配置して円筒状に形成してなるガイドベーンを備える構成を採用している。そのため、上記各複数の導風板が上記円筒状羽根車の周囲を取り囲む構成となっているため、上記特許文献1の場合と同様に、装置全体が大きくなってしまうという課題があった。
その一方、本発明の発明者は、抗力及び揚力の両方を利用する型(ハイブリット型)の垂直軸型風車の周囲の風の流れを解析する基礎研究を行っていたところ、図1を用いて後述するように、垂直軸型風車の羽根(ブレード)の回転面の特定の位置の周囲において、流線が密になっており、こうした密になった流線の方向を操作すると、上記各特許文献に記載されたように複数の集風部や導風板を用いなくとも、上記垂直軸型風車のトルクを発生している(ブレード)部分への風量及乃至流れの速度を増加させることが可能であるという新たな知見を見出した。そして、上記の様な流線の操作は、単一の整流板を用いることで可能であり、そのような整流板を用いて流線の操作をした垂直軸型風車へ発電機を接続して風力発電装置を構成した場合には、上記風力発電装置の効率を格段に向上できるという新たな知見を見出した。
そこで本発明は、上記新たな知見に基づいて、上記課題を解決することを目的としており、上記のように大がかりな複数の導風板乃至集風板を必要とせずに、上記垂直軸型風車の周囲の風の流れを制御する単一の整流板を設けることにより、上記垂直軸型風車のトルクを発生している部分に流入する風量乃至流れの速度を増加させ、これを風力発電装置として用いた場合に、発電効率を一段と向上させることを目的とする。
本発明は、垂直に設けられた回転軸の周りを回転するブレードを有する垂直軸型風車の整流板であって、上記課題の解決は、前記整流板は、長方形状の平板状に構成され、前記整流板の風上側となる垂直側の辺の一辺は、前記回転軸から見た場合に、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向に略90度の方位上の前記ブレードの回転面の外縁から僅かに離れた位置からdだけ風下方向の前側位置に、前記回転軸の方向と平行に前記ブレードの側面側に設けられると共に、前記dは、前記ブレードの回転面の直径をDとした場合に0<d<0.1Dの範囲内にあり、前記整流板の風下側となる垂直側の辺の他の一辺は、前記前側位置から、前記風上方向と前記風下方向とを結ぶ線に対して、前記回転軸とは外側に、前記風上側から前記風下方向へ略15度から25度の範囲内の方向に設けられ、前記整流板の垂直側の辺の長さは、前記回転軸に沿った前記ブレードの前記回転軸方向の長さと略同等であり、前記整流板の水平側の辺は、前記回転軸と垂直の方向に形成され、前記整流板の水平側の辺の長さLは、0.5D<L<Dの範囲内にあることを特徴とする垂直軸型風車の整流板により、効果的に達成される。
更に、上記課題の解決は、前記整流板を備える垂直軸型風車により、或いは、前記垂直軸型風車を用いる風力発電装置により、一層効果的に達成される。
また、本発明は、前記整流板の位置調整装置であって、上記課題の解決は、前記位置調整装置は、少なくとも尾翼と複数のフレームと前記整流板とから構成され、前記複数のフレームは、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、前記垂直軸型風車の回転軸周りに前記尾翼と前記整流板とを回転可能に支持し、前記複数のフレームは、少なくとも前記整流板の前縁を支持する前縁支持フレームと、前記整流板の後縁を支持する後縁支持フレームと、前記尾翼を支持する尾翼支持フレームと、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとに接続する補助フレームとにより構成され、前記補助フレームは、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとを接続して、前記整流板を前記尾翼支持フレームの軸方向に対して、前記整流板の前縁から後縁にかけて略20度の角度を採るように支持し、前記垂直軸型風車の周辺の風況に応じて、前記尾翼に掛かる前記回転軸周りの回転モーメントと前記整流板に掛かる前記回転軸周りのモーメントとにより、前記整流板の前縁が、前記前側位置に配置される上記整流板の位置調整装置により効果的に達成される。
更に、上記課題の解決は、前記整流板の位置調整装置を備える垂直軸型風車により、或いは、前記垂直軸型風車を用いる風力発電装置より、一層効果的に達成される。
また、本発明は、前記整流板を備える垂直軸型風車に用いる遮流板であって、上記課題の解決は、前記遮流板は、水平側の辺が前記ブレードの回転面と同心の円弧状に形成された、全体的には長方形状の形態であって、前記遮流板の垂直側の辺は、前記回転軸に沿った前記ブレードの前記回転軸方向の長さと略同等の長さに構成されると共に、前記回転軸と平行に前記ブレードの外縁側に配置され、上記遮流板の水平側の辺は、前記ブレードの回転面の外縁に沿って、前記回転面の外縁から僅かに離れた位置に配置され、前記遮流板の水平側の辺の長さは、前記回転軸から見て、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向とは逆方向に略45度の方位上迄を覆うような大きさである、前記整流板を備える垂直軸型風車に用いる遮流板により効果的に達成される。
更に、上記課題の解決は、前記遮流板を備える垂直軸型風車により、或いは、前記遮流板を備える垂直軸型風車を用いる風力発電装置により、一層効果的に達成される。
また、本発明は、前記整流板と前記遮流板との位置調整装置であって、上記課題の解決は、前記位置調整装置は、少なくとも尾翼と複数のフレームと前記整流板とから構成され、前記複数のフレームは、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、前記垂直軸型風車の回転軸周りに前記尾翼と前記整流板と前記遮流板とを回転可能に支持し、前記複数のフレームは、少なくとも前記整流板の前縁を支持する前縁支持フレームと、前記整流板の後縁を支持する後縁支持フレームと、前記尾翼を支持する尾翼支持フレームと、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとに接続する補助フレームと、前記遮流板を支持する遮流板支持フレームとにより構成され、前記補助フレームは、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとを接続して、前記整流板を前記尾翼支持フレームの軸方向に対して、前記整流板の前縁から後縁にかけて略20度の角度を採るように支持し、前記垂直軸型風車の周辺の風況に応じて、前記尾翼に掛かる前記回転軸周りの回転モーメントと前記整流板に掛かる前記回転軸周りのモーメントと前記遮流板に掛かる前記回転軸周りのモーメントとにより、前記整流板の前縁が、前記前側位置に配置され、前記遮流板の板面を、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向とは逆方向に略45度の方位上迄を覆うような位置に保持する前記整流板と前記遮流板との位置調整装置により効果的に達成される。
更に、上記課題の解決は、前記整流板と前記遮流板との位置調整装置を備える垂直軸型風車により、或いは、前記整流板と前記遮流板との位置調整装置を備える垂直軸型風車を用いる風力発電装置により、一層効果的に達成される。
本発明では、上記のように、整流板を垂直軸型風車の外縁の一か所に、特定の方向を向けて特定の位置に配置することにより、上記垂直軸型風車のトルクを発生している部分に流入する風量乃至風速を増加させることが可能である。
そのため、本発明によれば、大がかりな複数の導風板乃至集風板を必要とせずに、上記垂直軸型風車の周囲の風の流れを制御する整流板を設けることにより、上記垂直軸型風車のトルクを発生している部分に流入する風量乃至風速を増加させ、これを風力発電装置として用いた場合には、発電効率を一段と向上させることが可能である。
そして、上記整流板を用いた風力発電装置によれば、上記整流板を用いない場合に比べて1.5〜1.6倍の出力を得ることが可能である。
また、上記本発明による上記整流板の位置調整装置によれば、上記整流板の配置を上記垂直軸型風車の周囲の風の方向に応じて上記特定の方向と上記特定の位置に配置することが可能であり、上記整流板を容易に上記垂直軸型風車に組み合わせて、風力発電装置等に用いる場合の効率の向上を図ることが可能である。
また、上記本発明と併せて使用される遮流板によれば、上記垂直軸型風車の効率的な回転を阻害する風の流入を遮り、遮った流れの一部を風車のトルクを発生している部分(上記風車のブレード等)へ誘導し、その部分への風量乃至流れの速度(風速)を増加させることが可能であるため、上記整流板の機能を一層効果的に発揮させることが可能である。
また、上記遮流板を、更に、上記整流板の位置調整装置と組み合わせた場合には、上記整流板の配置と併せて上記遮流板の配置を上記垂直軸型風車の周囲の風の方向に応じて、所定の方向と位置とに配置することが可能であり、上記整流板と上記遮流板とを容易に上記垂直軸型風車に組み合わせて、風力発電装置等に用いる場合の一層の効率の向上を図ることが可能である。
本発明に係る整流板の基本的概念と作用とを説明する図であり、図1(A)は整流板を配置しない場合の風車周りの流線の概要を示す上面図、図1(B)は整流板を配置した場合の風車周りの流線の概要を示す上面図、図1(C)は整流板を配置しない場合の風車内に流入する風の流線の概要を示す上面図、図1(D)は整流板を配置することにより風車のブレードへ向かう風の流線の概要を示す上面図である。 図2(A)は本発明に係る整流板の外形例を図示したものであり、図2(A1)は上面図、図2(A2)は正面図であり、図2(B)は本発明に係る整流板をダリウス型風車に適用する場合の外形例を図示したものであり、図2(B1)は上面図、図2(B2)は正面図、図2(B3)は側面図である。 本発明に係る整流板を垂直軸型風車のブレードの外縁側に配置する場合の位置関係を表す上面図である。 垂直軸型風車に配置される本発明に係る整流板の位置調整装置400の概要を図示したものであり、図4(A)は上面図、図4(B)は正面図であり、図4(C)から(E)は、上記尾翼TAの配置例を模式的に示した側面図である。 本発明に係る遮流板の外形を図示した斜視図である。 図6(A)は本発明に係る遮流板を垂直軸型風車のブレードの外縁側に配置する場合の位置関係と大きさとを表す上面図であり、図6(B)は、本発明の遮流板の作用の概要を示す上面図である。 図7は本発明に係る整流板と遮流板との位置調整装置700の概要を図示したものであり、図7(A)は上面図であり、図7(B)は正面図である。 本発明の整流板の効果についての風洞実験による結果を示したものである。 図9は垂直軸型風車に風力発電装置を接続したものを用いて、整流板が無い場合と整流板付きの場合について、風洞実験を行い、出力を実測した結果を示したものである。 図10は、整流板に加えて遮流板を用いた場合の出力増加を風洞実験による結果により示したものである。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、同一の構成要素については、他の形態を採り得るものについても同一の記号を用い、重複する説明や構成については、一部省略する場合がある。また、本発明の理解を容易にするために、図面中に記載した各構成要素の大きさ又はその比率や図面の縮尺等は、実際のものとは適宜変更して表現する場合が有る。
最初に本発明の整流板の基本的概念と作用とについて、図1を参照して説明する。
上記図1は、本発明に係る整流板SRの基本的概念と作用とを説明する図であり、図1(A)は整流板SRを配置しない場合の風車周りの流線flの概要を示す上面図、図1(B)は整流板SRを配置した場合の風車周りの流線flの概要を示す上面図、図1(C)は整流板SRを配置しない場合の風車内に流入する風の流線flの概要を示す上面図、図1(D)は整流板SRを配置することにより風車のブレードへ向かう風の流線flの概要を示す上面図である。
また、上記図1において、実線で示した円は、垂直軸型風車VWTの上面から見た、上記垂直軸型風車の羽根(ブレード)外縁の回転面の軌跡を示したものであり、その回転方向は、実線で示した矢印のように(ここでは時計回り)になっている。また、上記図1中で、白抜きの矢印は上記垂直軸型風車への風の流入方向を示しており、実線乃至曲線で示した太線は上記風の流線flの概要を示している。
本発明の発明者は、抗力及び揚力の両方を利用する型(ハイブリット型)の垂直軸型風車の周囲の風の流れを解析する基礎研究を行っていたところ、図1(A)に示したように上記垂直軸型風車の周りの、鎖線により表示した楕円で示す領域Aで、流線flが密になっており、下流側に進行するにつれて、上記流線flが上記垂直軸型風車VWTの後方に巻き込まれていくことを見出した。
そこで、本発明者は、図1(B)に示したように、上記領域Aの風上側から風下側にかけて整流板SRを設けて、上記領域Aでの流れが上記垂直軸型風車の後方にかけて、外側へ大きく曲げられるように配置した。
その結果、上記整流板SRを配置しない場合には、上記図1(C)の鎖線により表示した楕円で示す領域Bで示すように、上記垂直軸型風車内へ、周囲の風の方向と平行に直線的に流入していた風が、上記整流板SRを取付けることにより、上記図1(D)に鎖線により表示した楕円で示す領域Cで示すように、上記垂直軸型風車のブレードの回転方向に曲げられ、整流板方向への流入量が増加した。
そのため、上記のように上記領域Bから上記領域Cにかけて、上記垂直軸型風車のブレードの回転方向への流れの速度が増すことにより、この部分で抗力によるトルクが増加するという結果を得た。
そこで、本発明では、上記のような新たな知見に基づいて、後述するように上記垂直軸型風車の整流板SR及び整流板SRの位置調整装置並びにこれらを用いる風力発電装置を構成し、上記整流板を設けた風力発電装置の機能の向上を図っている。
次に、本発明の垂直軸型風車の整流板SRの構成と配置について説明する。
本発明の垂直軸型風車の整流板SRは、基本的には、図2(A)に外観形状の例(外形例)を記載するように、長方形状の平板状に構成されている。ここで、上記図2のうち図2(A1)は上記整流板SRの上面図、図2(A2)は正面図を示している。
そして、上記長方形状のうち水平側を構成する辺の長さ(整流板幅と言う場合もある)Lについては、上記垂直軸型風車のブレードの回転面の直径をDとした場合には、後述する図8(A)に関連して説明する試験結果に基づいて、0.5D<L<Dの範囲内にあることが望ましく、このうち0.75Dであることが最も望ましい。
また、上記長方形状のうち垂直側を構成する辺の長さHについては、上記整流板SRは上記垂直軸型風車への風の流入を整えるものであるため、上記垂直軸型風車のブレードの回転軸C方向に沿った長さと略同様であることが望ましい。
また、上記整流板SRを構成する長方形状の平板の厚さtについては特に限定を設けるものではないが、本発明の上記整流板SRは、風の誘導を目的とするため、上記整流板SRの厚さtが風の円滑な流れを阻害しないように薄いものが望ましく、上記厚さtが上記垂直軸型風車の構成に合わせて大きくなる場合には、上記整流板の垂直側を構成する辺の部分は、風の抵抗にならないように、風の流入に対して滑らかに形成することが望ましい。
また、上記整流板SRの材質については、上記同様に特に限定を設けるものではないが、本発明の上記整流板SRは、本発明の目的に沿って、風の誘導を円滑に行い、風速が増加しても一定の形態を維持できる程度の強度を有し、後述する位置調整装置等と併せて稼働するものでもあるため、軽量であることが望ましい。そのため、アルミパネルなどをハニカム構造により組み合わせた、例えばメタウェル(登録商標)パネルなどを用いたものであっても良い。
なお、本発明の整流板SRは基本的には上記のように長方形状を有しており、上述したような垂直軸型風車の回転軸から適当な距離(回転半径)をおいて上記回転軸とは平行に鉛直(垂直)方向に形成された複数の長方形状のブレードの形態に合わせて、垂直側の辺が水平側の辺よりも長く構成されている。しかし、こうした各辺の長さは、上記垂直軸型風車のブレードの垂直側(或いは縦方向)の長さや上記ブレードの回転半径等に応じて、垂直側の辺が水平側(或いはたて横方向)の辺よりも短く構成される場合もある。また、例えば、上記垂直軸型風車としてダリウス型のものを用いる場合には、そのブレードの側面形態に合わせて、図2(B1)から(B3)に3面図を例示したように、回転軸に平行な長さ方向で前記長方形状の整流板を湾曲させる等、形態を適宜変更して用いることも可能である。なお、ここで、上記図2(B)はダリウス型風車に対応する本発明の整流板SRの概略を示したものであり、図2(B1)は上面図、(B2)は正面図、(B3)は側面図を示している。
次に、図3を用いて、本発明の上記整流板SRを上記垂直軸型風車VWTの外縁側に配置する位置について説明する。
ここで上記図3は、上記整流板SRを垂直軸型風車VWTのブレードの外縁側に配置する場合の位置関係を表す上面図である。上記図3において、実線で示す円は、上記図1の場合と同様に、上記垂直軸型風車VWTのブレードの回転面の外縁を表すものであり、その回転方向も同様に時計回りとなっている。又、同様に白抜きの矢印は上記垂直軸型風車への風の流入方向を示している。また、ここでは、上記ブレードの回転面の中心(回転軸)をCで表しており、上記ブレードの回転面の直径をDで表している。
そして、上記図3において、本発明の整流板SRを構成する長方形状のうち風上側となる垂直側の辺のうちの一辺(前縁)H1は、上記ブレードの回転面の中心の回転軸Cから見た場合に、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向(方位0°の方向)から前記垂直軸型風車の回転方向に略90°の方位上の前記ブレードの回転面の外縁からWだけ離れた位置P0から、dだけ風下方向の前側位置FPに設けられる。
ここで、上記前側位置FPを特定する要素の一つであるWは、言い換えれば、前記整流板前縁H1の横位置(整流板前縁横位置)を表すものであり、上記整流板前縁横位置Wは、後述する図8(D)に示すように、前記ブレードの回転面になるべく近いことが望ましい。そのため、上記整流板前縁横位置Wは、なるべく小さくして、上記ブレードの回転面から僅かに離れた大きさに設定することが望ましい。但し、風車の回転数の増加や経年変化などによる回転面の外縁の拡大による接触事象の防止も考慮する必要があるため、上記ブレードの回転面の直径Dを基準にした場合に、W=0.05D程度の大きさに設定しておくことも可能である。
また、同じく上記前側位置FPを特定する要素の一つであるdは、上記整流板前縁H1の前後位置(整流板前縁前後位置)を表すものであり、上記前後の基準は、上記垂直軸型風車の回転軸Cを通る上記風の流入方向に垂直な線から見て風上方向を+とし、風上方向を−としている。そして、上記整流板前縁前後位置dの大きさについては、後述の図8(C)に関連して説明する試験結果に基づいて、上記ブレードの回転面の直径Dを基準にした場合に、0<d<0.1D程度の大きさが望ましく、このうちd=0.05Dであることが最も望ましい。
また、上記整流板SRのうち風下側となる垂直側の辺のうちの他の一辺(後縁)H2は、前記前縁H1の前側位置FPから、前記風上方向と前記風下方向とを結ぶ線に対して、前記回転軸Cから見て外側の風下側に、風上側から前記風下方向へ角度θの大きさを採るように設けられる。
ここで、上記θは、上記整流板SRの板面が上記垂直軸型風車に流入する風に対して設けられる角度であり、上記図3のように風上方向と風下方向とを結ぶ線を基準にした場合には、風上側から風下方向に風の流れが偏向される角度を示している。また、上記θの符号は、上記整流板SRの後縁H2が上記回転軸Cの後方から見て外側に離れる方向を+とし、内側方向を−としている。そして、上記整流板SRの板面の角度θは、後述の図8(B)に関連して説明する試験結果に基づいて、略20±5度の範囲が望ましく、このうちθ=20度であることが最も望ましい。
以上のように構成される本発明の整流板によれば、上記垂直軸型風車の周辺を通流する風の整流を行うことにより、上記垂直軸型風車のブレードのトルクを発生している部分に向かう風量乃至風速を増加させ、上記垂直軸型風車の効率的な回転が可能となる。そのため、上記整流板を備える垂直軸型風車を風力発電装置に用いた場合には、後述の図9に関連して説明する試験結果に示すように、上記整流板を用いない場合に比較して1.5〜1.6倍の出力を得ることが可能である。なお、本発明は抗力型垂直軸型風車或いは抗力及び揚力両方を利用する型(ハイブリット型)の垂直軸型風車(例えば、特許第3996945号に記載されたような、ジャイロミル効果とサボニウス効果の双方を利用するものなど)を想定しているが、本発明を揚力型垂直軸型風車に適用した場合には、起動性能を改善する効果が期待できるものとなっている。
また、本発明の上記整流板を上記のように特定の位置に配置する手段については、特に限定を設けるものではないため、後述する整流板の位置調整装置に限らずに、どのような手段を用いることも可能である。
そのため、例えば、上記垂直軸型風車の周囲に円形のレールを配し、上記円形のレール上に上記整流板と上記整流板を移送するキャリアを設け、上記垂直軸型風車に流入する風の方向を検出して、上記キャリアにより上記整流板を所定の位置に配置するようなもの等であっても良い。
次に、上記整流板の位置調整装置について説明する。
本発明に係る整流板の位置調整装置は、上述した整流板の位置を、上記垂直軸型風車の周囲で尾翼に掛かるトルクを利用して調整するためのものである。
そして、上記位置調整装置400は、図4に示すように、少なくとも尾翼TAと複数のフレームFと前記整流板SRとから構成され、前記複数のフレームFは、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、前記垂直軸型風車VWTの回転軸C周りに前記尾翼TAと前記整流板SRとを回転可能に保持し、前記尾翼TAと前記整流板SRとは前記複数のフレームFを介して、前記整流板SRの前縁を前記前側位置FPに保持できるように接続されて形成されている。なお、ここで上記図4は、垂直軸型風車VWTに配置される本発明に係る整流板SRの位置調整装置400の概要を図示したものであり、図4(A)は上面図、図4(B)は正面図であり、図4(C)から(E)は、上記尾翼TAの配置例を模式的に示した側面図である。また、上記図4(A)で白抜きの矢印は上記垂直軸型風車への風の流入方向を図示したものであり、太字の曲線で示した矢印は上記垂直軸型風車VWTのブレードBLの回転方向(ここでは反時計回り)を示したものである。
また、本発明の上記位置調整装置400の上記複数のフレームFは、更に詳細には、前記整流板SRの前縁H1を支持する前縁支持フレームF10と、前記整流板SRの後縁H2を支持する後縁支持フレームF30と、後述する尾翼を支持する尾翼支持フレームF50と、上記後縁支持フレームと上記尾翼支持フレームとを接続する補助フレームF70とから構成されている。
上記のうち、前縁支持フレームF10は、上記整流板SRの前縁H1を上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cの周りに回転可能に支持するものである。そして、上記前縁支持フレームF10は、上記図4(B)に示すように、上記整流板SRを構成する長方形状の垂直側の辺の前縁H1側を、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、上記垂直軸型風車の回転軸Cに沿った方向から見て上下から支持するように、上下に配置された上側フレームF10Uと下側フレームF10Dとの対から構成されている。
また、上記上側フレームF10Uの一端は上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに上側軸受けUBを介して回転可能に接続されており、他の一端側は、上記整流板SRの前縁H1の上側に接続されている。そして同様に、上記下側フレームF10Dの一端は上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに、下側軸受けDBを介して回転可能に接続されており、他の一端側は、上記整流板SRの前縁H1の下側に接続されている。
次に、上記のうち後縁支持フレームF30は、上記整流板SRの後縁H2を上記垂直軸型風車の回転軸の周りに回転可能に支持するものである。そして、上記後縁支持フレームF30は、上記前縁支持フレームF10の場合と同様に、上記整流板SRを構成する長方形状の垂直側の辺の後縁H2側を、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、上記垂直軸型風車の回転軸に沿った方向から見て上下から支持するように、上下に配置された上側フレームF30Uと下側フレームF30Dとの対から構成されている。
また、上記上側フレームF30Uの一端は上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに上側軸受けUBを介して回転可能に接続されており、他の一端側は、上記整流板SRの後縁H2の上側に接続されている。そして同様に、上記下側フレームF30Dの一端は上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに、下側軸受けDBを介して回転可能に接続されており、他の一端側は、上記整流板SRの後縁の下側に接続されている。
次に、上記のうち尾翼支持フレームF50は、上記尾翼TAを上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cの周りに回転可能に支持するものである。ここで、上記尾翼TAは、後述するように、概ね長方形状の外形を有する薄厚の板状体であり、基本的には上記整流板SRと同様の材料により形成されるが、特に限定を設けるものではない。
そして、上記尾翼支持フレームF50は、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、上記垂直軸型風車の回転軸Cに沿った方向から見て上下に配置された上側フレームF50Uと下側フレームF50Dの対とこれらの一端を上記ブレードの外周側で接続する垂直な接続フレームF50V(図4(C)等参照)とから構成されていて、上側フレームF50Uと下側フレームF50Dの他の一端は、上記上側フレームF50Uについては、上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに、上側軸受けUBを介して回転可能に接続されており、上記下側フレームF50Dについては、上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに、下側軸受けDBを介して回転可能に接続されている。また、ここで、上記尾翼支持フレームF50U及びF50Dの長さについては、特に限定を設けるものではないが、実験的には、上述したようにブレードの回転面の直径をDとした場合には、回転軸Cに垂直な方向へ0.75D程度の位置に上記実施形態における尾翼TAを支持できるくらいの長さが望ましいことを確認している。また、接続フレームF50Vの長さは、上述のように上側と下側の尾翼支持フレーム(F50U,F50D)をブレードの外周側で接続する目的のため、少なくとも上記ブレードの垂直方向の長さよりも大きいことが必要である。なお、上記尾翼支持フレームF50のうち、下側フレームF50D及び接続フレームF50Vは、上記実施形態のように、上記尾翼TAが上記垂直軸型風車のブレードの外縁の後方(風下方向)であってその上部方向に支持されるようになっている場合には、上側フレームF50Uにより上記尾翼TAの支持が十分に可能であれば、省略することも可能である。
また、上記尾翼TAは、上述したような薄型の板状体であり、上記垂直軸型風車のブレードの外縁の後方であってその上部方向に、上記上側フレームF50Uの末端寄りで支持されるようになっている。そして、本発明では、上記尾翼TAは、上記回転軸Cの周りで上記尾翼支持フレームF50と上記尾翼TAによる回転モーメントと前記整流板SRに基づく回転モーメントとの釣り合いにより、上記整流板SRの前縁H1を前記垂直軸型風車の外縁の所定の上記前側位置FPに配置するような機能を有している。そのため上記尾翼TAの板面は、上記上側支持フレームF50Uの軸線に対して、角度ψを採るように構成され、上記角度ψと、上記尾翼TAの長方形状の垂直側の辺及び水平側の辺の長さを予め調整して上記尾翼TAの面積とを決定しておき、上記回転軸Cの周りで上記尾翼TAと上記尾翼支持フレームF50による回転モーメントと前記整流板SRに基づく回転モーメントとの釣り合いにより、上記整流板SRの前縁H1を前記垂直軸型風車の外縁の上記前側位置FPに配置できるように構成されている。なお、上記実施形態では、上記尾翼TAは、上記図4(A)から(C)に示すように上記垂直軸型風車のブレードの外縁の後方であってその上部方向に支持されるようになっているが、その構成は、これに限られるものではない。そのため、例えば、上記垂直軸型風車を設置する位置などに応じて、図4(D)に示すように上記垂直軸型風車のブレードの外縁の後方であってその下部方向に支持されるようなものや、或いは、図4(E)に示すようにブレードの外縁の後方であってその上部方向と下部方向の双方に設けて支持されるものであっても構わない。また、上記実施形態では、上記尾翼TAは、垂直側の辺の長さが水平側の辺の長さのおよそ2倍になるように構成しているが、特に限定を設けるものではない。そのため、上記尾翼支持フレーム(F50U、F50D)の長さ又は上述したように角度ψとの組み合わせ、又は、上述のように上記尾翼TAを図4(E)に示すようにブレードの外縁の後方であってその上部方向と下部方向の2か所に設けるか否か等により、適宜調整し、面積やこれによるモーメントの調整を行うことも可能である。
次に、上記のうち補助フレームF70は、前記後縁支持フレームF30と前記尾翼支持フレームF50とを接続して、前記整流板SRを前記尾翼支持フレームF50の軸方向に対して、前記整流板SRの前縁H1から後縁H2にかけて略20度の角度を採って支持するように構成されている。そのため、上記補助フレームF70は、上記後縁支持フレームF30の上側支持フレームF30Uと上記尾翼支持フレームF50の上側支持フレームF50Uとを接続する上側支持フレームF70Uと、上記後縁支持フレームF30の下側支持フレームF30Dと上記尾翼支持フレームF50の下側支持フレームF50Dとを接続する下側支持フレームF70Dとから構成されて、上記支持を行っている。
したがって、以上のような構成による整流板SRの位置調整装置400によれば、上記垂直軸型風車の周囲の風の状況(風況)に応じて、上記尾翼TAが風を受けて、上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cから見て風下の方向に回動し、上記尾翼TAと上記尾翼支持フレームF50による回転モーメントと前記整流板SRに基づく回転モーメントとの釣り合いにより、上記整流板SRの前縁H1を前記垂直軸型風車VWTの外縁の上記前側位置FPに配置する。そして、上記補助フレームF70は、前記後縁支持フレームF30と前記尾翼支持フレームF50とを接続して、前記整流板SRを前記尾翼支持フレームF50の軸方向に対して、前記整流板SRの前縁H1から後縁H2にかけて略20度の角度を採るように支持している結果、上記整流板SRの前縁H1を上記所定の前側位置FPに誘導することで、上記整流板SRの位置を調整することが可能である。
そのため、上記整流板SRの位置調整装置400によれば、上記整流板SRを垂直軸型風車VWTの周りで、適切な位置に調整することが可能であり、上記整流板SRを備える垂直軸型風車VWTを用いた風力発電装置によれば、上記整流板SRを適切な位置に配置することを通じて、発電効率を一層向上させることが可能である。
次に、上記整流板SRと共に用いる遮流板AOについて説明する。
本発明の上記遮流板AOは、上記整流板SRと共に用いることによって、上記垂直軸型風車VWT周りで風車の効率的な回転を阻害する風の流入の一部を遮り、上記整流板SRを通じて、遮った流れの一部を風車のトルクを発生している部分に誘導することにより、上記垂直軸型風車VWTに流入する風の状況を改善することを目的としている。
そのため、上記遮流板AOは、図5に斜視図で示したように、上記遮流板の設置位置における水平側の辺L’の曲率中心が前記ブレードBLの回転面と同心であって、上記水平側の辺L’の中心から上記回転軸Cまでの距離を半径とする円弧状に形成された、全体的には長方形状の板状の形態を有しており、その厚さt’は薄く形成されている。そして、上記遮流板AOは、基本的には、前記整流板SRや尾翼TAと同様の素材により形成されるが、特に限定を設けるものではない。
また、前記遮流板AOの垂直側の辺H’側は、前記回転軸Cに沿った前記ブレードBLの前記回転軸C方向の長さと略同等の長さに構成されると共に、図6(A)に示すように、前記回転軸Cと平行に前記ブレードBLの外縁側に配置される。なお、ここで、上記図6(A)は、本発明に係る遮流板AOを垂直軸型風車のブレードBLの外縁側に配置する場合の位置関係と大きさとを表す上面図である。そして、上記図6中で、円の外縁は垂直軸型風車VWTのブレードBLの回転面の外縁を示し、Dはその直径、Cは回転軸を示す。また、上記円の周りの太線による矢印は回転方向を示しており、ここでは時計回りに回転した場合を表現している。また、同じくφは、後述する図10に関連して説明する試験において、上記遮流板AOが上記回転軸C周りで、上記ブレードBLの回転面の一部を遮蔽する領域を角度で示したもの(遮流角)であり、本実施形態の場合には次に記載するように、上記水平側の辺L’の長さを調整することにより、上記遮流角は風上側から上記ブレードの回転方向とは逆方向に45°迄の領域となるように設けている。
また、上記遮流板AOの上記水平側の辺L’は、上記遮流板AOの前記ブレードBLの回転面の外縁に沿って、前記回転面の外縁から僅かに離れた位置に配置され、前記遮流板AOの水平側の辺L’の長さは、前記回転軸Cから見て、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向(図中で0°の方向)から前記垂直軸型風車VWTの回転方向とは逆方向に略45度の方位上迄を覆うような大きさに形成されている。なお、ここで、上記回転面の外縁から僅かに離れた位置については特に限定を設けるものではないが、上記風車の大きさなどに応じた、上記遮流板AOと上記ブレードBLとが上記ブレードBLの回転や経年変化などにより相互に干渉しない程度に離れており、上記垂直軸型風車VWTへ流入する風を遮ることによりブレードの回転に寄与する風の状況を改善できる程度に近い距離を示している。
以上のように構成される遮流板によれば、図6(B)に示すように、整流板と組み合わせることにより、次の効果が得られる。なおここで、上記図6(B)は、本発明の遮流板の作用の概要を示す上面図である。
すなわち、本発明の遮流板AOを配置することにより、図6(B)の鎖線で示した楕円で示すAの領域において、上記図中で、上記垂直軸型風車の中心Cより下側からの流れが上側に流れ、上記垂直軸型風車の上側の流れの流入量が増加している。この結果、上記図6(B)の鎖線で示した楕円で示すBの領域における前記垂直軸型風車の回転方向の流れの速度が増し、これによって、この部分で抗力により得るトルクが増加することになる。そして、この効果は、後述する図10に関連して説明する試験結果に示すように、上記整流板SRと組み合わせることにより一層大きなものとなる。
そのため、上記遮流板を上記整流板と共に配置した場合には、上記垂直軸型風車のトルクを発生している部分に流入する風の状況(風況)を改善し、上記整流板を一層効果的に機能させることが可能であり、上記整流板と遮流板とを配置した垂直軸型風車を用いた風力発電装置によれば、上記風力発電装置の発電効率を一層向上させることが可能である。
次に、上記整流板と上記遮流板との位置調整装置について説明する。
本発明に係る整流板SRと遮流板AOとの位置調整装置700は、上述した整流板SRの位置と遮流板AOの位置とを上記垂直軸型風車VWTの周囲の所定の位置に配置するために調整するものであり、基本的な構造は、上述した整流板SRの位置調整装置400と同様なものとなっている。
ただし、本発明に係る整流板SRと遮流板AOとの位置調整装置700では、上述した整流板SRの位置調整装置400に加えて、図7に示したように、上記遮流板AOと遮流板支持フレームF90とが追加されている。なお、ここで、上記図7は、本発明に係る整流板SRと遮流板AOとの位置調整装置700の概要を図示したものであり、図7(A)は上面図であり、図7(B)は正面図である。
すなわち、本発明に係る整流板SRと遮流板AOとの位置調整装置700では、上記遮流板支持フレームF90が、上記遮流板AOを上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cの周りに回転可能に支持している。そして、上記遮流板支持フレームF90は、上記遮流板AOの上側の水平側の辺を一端側で支持する上側支持フレームF90Uと、上記遮流板AOの下側の水平側の辺を一端側で支持する下側支持フレームF90Dの対から構成されており、上記上側支持フレームF90Uの他の一端側は上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに上側軸受UBに回転可能に接続され、上記下側支持フレームF90Dの他の一端側は上記垂直軸型風車VWTの回転軸Cに下側軸受DBに回転可能に接続されている。
また併せて、上記遮流板支持フレームF90は、上記遮流板AOの水平側の辺L’の一端側を前記尾翼TAとは前記回転軸Cを挟んだ反対側で前記尾翼支持フレームF50の軸に沿った延長線上に来るように配置し、上記遮流板AOの水平側の辺L’の他の一端側が、上記水平側の辺L’の一端側から前記整流板の設けられた側から離れる方向に上記回転軸C周りに45°の方向に位置するように配置している。
そのため、上記のように構成される本発明に係る整流板SRと遮流板AOとの位置調整装置700では、上記尾翼TAの面積と角度ψを調整することにより、前記垂直軸型風車VWTの周辺の風況に応じて、前記尾翼TAに掛かる前記回転軸Cの周りの回転モーメントと前記整流板SRに掛かる前記回転軸Cの周りのモーメントと前記遮流板SRに掛かる前記回転軸Cの周りのモーメントとの釣り合い位置の調整により、前記整流板SRの前縁H1が、前記前側位置FPに配置され、前記遮流板AOの板面を、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向とは逆方向に略45度の方位上迄を覆うような位置に保持することが可能である。
したがって、上記整流板SRと遮流板AOとの位置調整装置700によれば、上記整流板SRと遮流板AOとを垂直軸型風車の周りで、適切な位置に調整することが可能であり、上記整流板SRと遮流板AOとを備える垂直軸型風車を用いた風力発電装置によれば、上記整流板SRと遮流板AOとを適切な位置に配置することを通じて、発電効率を一層向上させることが可能である。
次に本発明の試験結果について図8から図10を参照して説明する。
図8は、本発明の整流板SRの効果についての風洞実験による結果を示したものである。このうち、図8(A)は整流板幅Lと出力増加の関係を示したものであり、図8(B)は整流板角度θと出力増加の関係を示したものであり、図8(C)は整流板前縁前後位置dと出力増加の関係を示したものであり、図8(D)は整流板前縁横位置Wと出力増加の関係を示している。なお、ここで、上記出力比は整流板が無い場合の出力と整流板を配置した場合の出力比であり、上記の各記号は上述した図3に関連して示したものとも対応している。
上記図8(A)で示されるように、整流板幅Lは0.75Dで出力比は極大となっている。(なお、その後整流板幅が大きくなるほど出力比が大きくなる傾向の可能性がうかがえる。)また、上記図8(B)で示されるように、整流板角度θは+20°で出力比は最大となっている。また、上記図8(C)で示されるように、整流板前縁前後位置dは+0.05Dで出力比は極大となっている。また、上記図8(D)で示されるように、整流板前縁横位置Wは風車に近づくほど出力比が大きくなることが実験的に確認された。
また、図9は上記垂直軸型風車に風力発電装置を接続したものを用いて、整流板が無い場合と整流板付きの場合について風洞実験を行い、出力を実測した結果を示したものである。その結果、上記図9に示したように、上記出力は、整流板を用いることにより整流板が無しの場合に対し1.5〜1.6倍となった。
また、図10は、整流板に加えて遮流板を用いた場合の出力増加を風洞実験による結果により示したものである。なお、上記図10における遮流角φは、図6(A)に関連して示したパラメータに対応しており、整流板の幅Lと角度θは図3に関連して示したものと対応している。またここで出力比は整流板、遮流板無しにおける出力と、整流板、遮流板付の出力の比、Dは風車の直径(ブレードの回転面の直径)を表している。そして、上記図10に記載されたように、整流板(幅L=1.0D、角度θ=20度)との組合せで、遮流板の上記遮流角φがφ=[0度‐45度]、すなわち、風上方向から上記ブレードの回転方向とは逆方向に45度迄の領域を覆うことにより、出力比最大となっている。
以上のように、本発明によれば、従来のように、大がかりな複数の導風板乃至集風板を必要とせずに、上記垂直軸型風車の周囲の風の流れを制御する整流板を設けることにより、上記垂直軸型風車のトルクを発生している部分に流入する風量乃至流れの速度を増加させ、これを風力発電装置として用いた場合に、発電効率を一段と向上させることが可能である。
また、上記の整流板に併せて、上記整流板の位置制御装置や、遮流板、若しくは、上記整流板と上記遮流板との位置制御装置を用いることにより、更に効果的に風力発電装置等を機能させることが可能である。
D 垂直軸型風車のブレードの回転面の直径
BL 垂直軸型風車のブレード
VWT 垂直軸型風車
C 垂直軸型風車の回転軸
fl 流線
SR 整流板
H 整流板の垂直側の辺(又はその長さ)
H’ 遮流板の垂直側の辺(又はその長さ)
H1 整流板の前縁
H2 整流板の後縁
L 整流板の水平側の辺(又はその長さ) 整流板幅
L’ 遮流板の水平側の辺(又はその長さ)
t 整流板の厚さ
t’ 遮流板の厚さ
θ 整流板の板面の角度
φ 遮流板の角度幅(遮流角)
ψ 尾翼の板面の角度
d 整流板前縁の前後方向位置(整流板前縁前後位置)
W 整流板前縁の横方向位置(整流板前縁横位置)
FP 整流板の前側位置
F フレーム
F10 前縁支持フレーム
F30 後縁支持フレーム
F50 尾翼支持フレーム
F70 補助フレーム
F90 遮流板支持フレーム
TA 尾翼
AO 遮流板
UB 上側軸受
DB 下側軸受
400 整流板の位置調整装置
700 遮流板の位置調整装置

Claims (12)

  1. 垂直に設けられた回転軸の周りを回転するブレードを有する垂直軸型風車の整流板であって、
    前記整流板は、長方形状の平板状に構成され、
    前記整流板の風上側となる垂直側の辺の一辺は、前記回転軸から見た場合に、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向に略90度の方位上の前記ブレードの回転面の外縁から僅かに離れた位置からdだけ風下方向の前側位置に、前記回転軸の方向と平行に前記ブレードの側面側に設けられると共に、前記dは、前記ブレードの回転面の直径をDとした場合に0<d<0.1Dの範囲内にあり、
    前記整流板の風下側となる垂直側の辺の他の一辺は、前記前側位置から、前記風上方向と前記風下方向とを結ぶ線に対して、前記回転軸とは外側に、前記風上側から前記風下方向へ略15度から25度の範囲内の方向に設けられ、
    前記整流板の垂直側の辺の長さは、前記回転軸に沿った前記ブレードの前記回転軸方向の長さと略同等であり、
    前記整流板の水平側の辺は、前記回転軸と垂直の方向に形成され、
    前記整流板の水平側の辺の長さLは、0.5D<L<Dの範囲内にあることを特徴とする垂直軸型風車の整流板。
  2. 請求項1に記載する整流板を備える垂直軸型風車。
  3. 請求項2に記載する垂直軸型風車を用いる風力発電装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載する整流板の位置調整装置であって、
    前記位置調整装置は、少なくとも尾翼と複数のフレームと前記整流板とから構成され、
    前記複数のフレームは、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、前記垂直軸型風車の回転軸周りに前記尾翼と前記整流板とを回転可能に支持し、
    前記複数のフレームは、少なくとも前記整流板の前縁を支持する前縁支持フレームと、前記整流板の後縁を支持する後縁支持フレームと、前記尾翼を支持する尾翼支持フレームと、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとに接続する補助フレームとにより構成され、
    前記補助フレームは、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとを接続して、前記整流板を前記尾翼支持フレームの軸方向に対して、前記整流板の前縁から後縁にかけて略20度の角度を採るように支持し、
    前記垂直軸型風車の周辺の風況に応じて、前記尾翼に掛かる前記回転軸周りの回転モーメントと前記整流板に掛かる前記回転軸周りのモーメントとにより、前記整流板の前縁が、前記前側位置に配置される請求項1乃至3のいずれか1項に記載する整流板の位置調整装置。
  5. 請求項4に記載の整流板の位置調整装置を備える垂直軸型風車。
  6. 請求項5に記載の垂直軸型風車を用いる風力発電装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載する整流板を備える垂直軸型風車に用いる遮流板であって、
    前記遮流板は、水平側の辺が前記ブレードの回転面と同心の円弧状に形成された、全体的には長方形状の形態であって、
    前記遮流板の垂直側の辺は、前記回転軸に沿った前記ブレードの前記回転軸方向の長さと略同等の長さに構成されると共に、前記回転軸と平行に前記ブレードの外縁側に配置され、
    上記遮流板の水平側の辺は、前記ブレードの回転面の外縁に沿って、前記回転面の外縁から僅かに離れた位置に配置され、前記遮流板の水平側の辺の長さは、前記回転軸から見て、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向とは逆方向に略45度の方位上迄を覆うような大きさである請求項1乃至6のいずれか1項に記載する整流板を備える垂直軸型風車に用いる遮流板。
  8. 請求項7に記載する遮流板を備える垂直軸型風車。
  9. 請求項8に記載する垂直軸型風車を用いる風力発電装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の整流板と請求項7乃至9のいずれか1項に記載の遮流板との位置調整装置であって、
    前記位置調整装置は、少なくとも尾翼と複数のフレームと前記整流板とから構成され、
    前記複数のフレームは、前記垂直軸型風車のブレードの外縁側で、前記垂直軸型風車の回転軸周りに前記尾翼と前記整流板と前記遮流板とを回転可能に支持し、
    前記複数のフレームは、少なくとも前記整流板の前縁を支持する前縁支持フレームと、前記整流板の後縁を支持する後縁支持フレームと、前記尾翼を支持する尾翼支持フレームと、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとに接続する補助フレームと、前記遮流板を支持する遮流板支持フレームとにより構成され、
    前記補助フレームは、前記後縁支持フレームと前記尾翼支持フレームとを接続して、前記整流板を前記尾翼支持フレームの軸方向に対して、前記整流板の前縁から後縁にかけて略20度の角度を採るように支持し、
    前記垂直軸型風車の周辺の風況に応じて、前記尾翼に掛かる前記回転軸周りの回転モーメントと前記整流板に掛かる前記回転軸周りのモーメントと前記遮流板に掛かる前記回転軸周りのモーメントとにより、前記整流板の前縁が、前記前側位置に配置され、前記遮流板の板面を、前記垂直軸型風車へ流入する風の風上方向から前記垂直軸型風車の回転方向とは逆方向に略45度の方位上迄を覆うような位置に保持する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の整流板と請求項7乃至9のいずれか1項に記載の遮流板との位置調整装置。
  11. 請求項10に記載の位置調整装置を備える垂直軸型風車。
  12. 請求項11に記載の垂直軸型風車を用いる風力発電装置。
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