JP2017132867A - ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品 - Google Patents
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Abstract
Description
一般式(1):
一般式(1):
一般式(2):
R1O−(X−O)m(Y−O)n−R1’
(一般式(2)において、R1およびR11’は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜30のアルキル基を示し、Xは、炭素数2〜4のアルキレン基を、Yは、炭素数3〜5の分岐アルキレン基を、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。)
一般式(3):
HO−(CH2CH2CH2CH2O)m(CH2CH(CH3)O)n−H
(式中、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。)
また、混合時、必要に応じて他の公知の添加剤、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、染顔料、展着剤(エポキシ大豆油、流動パラフィン等)や強化材(ガラス繊維、炭素繊維、タルク、マイカ等)、他の樹脂を配合することができる。
1.ポリカーボネート樹脂(A):
ビスフェノールAとホスゲンから合成されたポリカーボネート樹脂
(商品名 カリバー200−13、住化スタイロンポリカーボネート(株)製、「カリバー」はトリンゼオ ユーロップ ゲーエムベーハーの登録商標、粘度平均分子量:21000、(以下、「PC」と略記))
ポリオキシテトラメチレンポリオキシプロピレングリコール(ランダムタイプ)
(商品名、ポリセリンDCB−2000日油(株)製、重量平均分子量:2000、以下「化合物C」と略記)
4−1.ペンタエリスリトールテトラステアレート
(商品名 オキシオールVPG861 コグニス社製(以下、「PETS」と略記)
4−2.グリセリンモノ12−ヒドロキシス
(商品名 リケマールHC−1 理研ビタミン社製(以下、「GMS」と略記)
(実施例1〜6、比較例1〜8)
前記各原料を表1および2に示す配合比率にて一括してタンブラーに投入し、10分間乾式混合した後、二軸押出機(神戸製鋼所製KTX37)を用いて、溶融温度260℃にて混練し、ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを得た。
上記で得られた各種樹脂組成物のペレットをそれぞれ115℃で4時間乾燥した後に、射出成型機(日本製鋼所製J−100E−C5)を用いて設定温度280℃、射出圧力1600kg/cm2にて試験片(63x63x3mm)を作成した。
得られた試験片をJIS K−7125に準じ、400g荷重をかけ相手材がポリカーボネート樹脂に対する動摩擦係数を測定し、0.3以下を良好(○)とし、それを満足出来ない場合には不良(×)とした。
当該相手材の作成条件は、次のとおり:
ポリカーボネート樹脂としては、ビスフェノールAとホスゲンから合成されたポリカーボネート樹脂(住化スタイロンポリカーボネート社製 カリバー200−13 粘度平均分子量:21000)を用いた。これを125℃で4時間乾燥した後、射出成型機(日本製鋼所製J−100E−C5)を用いて設定温度280℃、射出圧力1600kg/cm2にて相手材(150x90x3mm)を作成した。
上記で得られた各種樹脂組成物の試験片を用いてJIS K7361に準じ、試験片厚み3mmの光線透過率を測定した。光線透過率が80%以上を良好(○)とし、それを満足出来ない場合には不良(×)とした。
上記で得られた各種樹脂組成物のペレットをそれぞれ105℃で4時間乾燥した後に、射出成型機(日本製鋼所製J−100E−C5)を用いて設定温度280℃、射出圧力1600kg/cm2にてISO試験法に準じた試験片を作成し、得られた試験片を用いてISO179−1、ISO75−2に準じノッチ付きシャルピー衝撃強度を測定した。ノッチ付きシャルピー衝撃強度が30KJ/m2以上を良好(○)とし、それを満足出来ない場合には不良(×)とした。
上記得られた試験片を用いてASTM D−1925に準拠して、試験片厚み2mmのイエローネスインデックス(YI)を測定した。3以下を良好(○)とし、それを満足出来ない場合には不良(×)とした。
比較例2は化合物C(ポリエーテル誘導体)の量が本発明の定める範囲より多い場合で、衝撃強度が劣っていた。
比較例3はAKD(アルキルケテンダイマー)の量が本発明の定める範囲よりも少ない場合で、摺動性に劣っていた。
比較例4はAKD(アルキルケテンダイマー)の量が本発明の定める範囲より多い場合で黄色身が強くなりYIが劣っていた。また衝撃強度と透過率も劣っていた。
比較例5はグリセリン脂肪酸エステルの量(PETS(ペンタエリスリトールテトラステアレート)の量とGMS(グリセリンモノ12−ヒドロキシス)の量の和)が本発明の定める範囲より少ない場合で、摺動性に劣っていた。
比較例6はグリセリン脂肪酸エステルの量(PETS(ペンタエリスリトールテトラステアレート)の量とGMS(グリセリンモノ12−ヒドロキシス)の量の和)が、本発明の定める範囲より多い場合で、透過率と衝撃強度が劣っていた。
比較例7はグリセリン脂肪酸エステルを含まない場合で、摺動性に劣っていた。
比較例8はグリセリン脂肪酸エステルの量(PETS(ペンタエリスリトールテトラステアレート)が、本発明の定める範囲より多い場合で透過率と衝撃強度が劣っていた。
Claims (6)
- 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と、下記一般式(1)で表されるアルキルケテンダイマー(B)と、下記一般式(2)で表されるポリエーテル誘導体(C)と、グリセリン脂肪酸エステル(D)とを含有してなり、該アルキルケテンダイマー(B)の量が、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して0.1〜1.5重量部であり、該ポリエーテル誘導体(C)の量が0.1〜1.0重量部であり、該グリセリン脂肪酸エステル(D)の量が0.1〜0.8重量部であることを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
一般式(1):
一般式(2):
R1O−(X−O)m(Y−O)n−R1’
(式中、R1およびR1’は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜30のアルキル基を示し、Xは、炭素数2〜4のアルキレン基を、Yは、炭素数3〜5の分岐アルキレン基を、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。) - 前記ポリエーテル誘導体(C)が、下記一般式(3)で表されるポリオキシテトラメチレンポリオキシプロピレングリコールである、請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
一般式(3):
HO−(CH2CH2CH2CH2O)m(CH2CH(CH3)O)n−H
(式中、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。) - 前記ポリオキシテトラメチレンポリオキシプロピレングリコールの重量平均分子量が1000〜4000である、請求項2記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記グリセリン脂肪酸エステル(D)が、ペンタエリスリトールテトラステアレートおよび/またはグリセリンモノ12−ヒドロキシステアレートである、請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記樹脂組成物から射出成形された厚み3mmの成形片のJIS K7361に準拠した光線透過率が80%以上である、請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
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JP2008308606A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Sumitomo Dow Ltd | 摺動性に優れたポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
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JP2015217646A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | 住化スタイロンポリカーボネート株式会社 | 筆記具用移動部材 |
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