JP2017132519A - 液体吐出容器及び吐出用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止シールを用いることなく内容液と空気との接触を抑えることができる液体吐出容器と、この液体吐出容器用の吐出用具を提供する。【解決手段】本発明の液体吐出容器は、容器本体2に設けた開口2c及びピストン3に設けた貫通孔3aを挿通するとともに開口2c及び貫通孔3aに対して摺動可能かつ液密に当接する管状壁4aと、管状壁4aに設けられ管状壁4aが後方から前方に向かって移動する際にピストン3に押し当たってピストン3を前方へ移動させるフランジ4bと、フランジ4bの前方において管状壁4aを貫いて設けられ、通常時はピストン3の後方に位置する一方、フランジ4bがピストン3に押し当たる際は液室R1と連通して内容液を管状壁4aの前方開口4gから吐出させる連通孔4eとを有するステム4を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、収容した内容液を外界に吐出する液体吐出容器と、この液体吐出容器から簡単な操作で内容液を吐出させることが可能な吐出用具に関する。
内容液を収容する容器にあっては、内容液の漏れを防止する他、容器内へ空気が流入するのを防止するため、内容液の吐出口を塞ぐ各種のカバーを設けている。例えば内容液として液状の化粧料や医薬品等を収容する場合には、吐出口に封止シールを貼着することがある(例えば特許文献1参照)。
特開2006−26373号公報
このような封止シールを用いる事で、内容液と空気との接触を高いレベルで抑えることが可能であるが、内容液を吐出するにあたっては、これを剥がす作業が必要になる。特に、複数の内容液を混ぜ合わせて使用する必要がある場合は、容器の数の分だけ封止シールを剥がさなければならず煩わしさがあった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、封止シールを用いることなく内容液と空気との接触を抑えることができる液体吐出容器を提供することを目的とする。また併せて、この液体吐出容器から簡単な操作で内容液を吐出させることができる吐出用具を提案する。
本発明は、開口を設けた隔壁を前方端部に備えるとともに後方端部は開放した外筒を有する容器本体と、
前記開口と同軸上に設けられる貫通孔を有し前記外筒の内周面に対して摺動可能且つ液密に当接するとともに前記隔壁との間に内容液を収容する液室を有するピストンと、
前記開口及び前記貫通孔を挿通するとともに該開口及び該貫通孔に対して摺動可能かつ液密に当接する管状壁と、該管状壁に設けられ該管状壁が後方から前方に向かって移動する際に前記ピストンに押し当たって該ピストンを前方へ移動させるフランジと、該フランジの前方において該管状壁を貫いて設けられ、通常時は該ピストンの後方に位置する一方、該フランジが該ピストンに押し当たる際は前記液室と連通して内容液を該管状壁の前方開口から吐出させる連通孔とを有するステムと、を備える液体吐出容器である。
通常時において、前記管状壁の前方端部は前記外筒の前方端部に対して同一或いは後方に位置し、該管状壁の後方端部は該外筒の後方端部に対して同一或いは前方に位置することが好ましい。
前記容器本体は、前記外筒の後方端部に係合部を有するとともに該外筒の前方端部に他の容器本体における該係合部に適合する被係合部を有し、
前記ステムは、前記係合部と前記被係合部とを連結させた状態において、該ステムの前方端部が前記他の容器本体における他のステムの後方端部に当接することが好ましい。
また本発明は、前記液体吐出容器を保持する吐出用具本体と、該吐出用具本体に対して前後方向に移動可能であって、前記ステムの後方端部に当接して該ステムを前方へ移動させて前記内容液を吐出させるスライド部材とを備える吐出用具であって、
前記吐出用具本体は、該吐出用具本体の前方端部に前記被係合部を備えることが好ましい。
前記吐出用具本体は、前記開口と同軸上に設けられる本体開口を有する本体隔壁と、該本体隔壁を前方端部に設けた外側筒状壁とを有し、
前記スライド部材は、押込部材と、プランジャーと、操作部材とで構成され、
前記押込部材は、前記本体開口を挿通して前後方向に移動可能であって前記ステムの後方端部に当接する前方端部を備える内側筒状壁と、該内側筒状壁の後方に設けられ前記外側筒状壁の内周面に摺動可能且つ気密に当接可能な第一ピストンとを有し、
前記プランジャーは、前記内側筒状壁に挿通される軸部と、該軸部に連結し前記外側筒状壁の内周面に摺動可能且つ気密に当接するとともに前記第一ピストンとの間に空気室を有する第二ピストンと、該第二ピストンに設けられ該空気室と外界とを連通させる空気孔とを有し、
前記操作部材は、前記プランジャーに対して前後方向に移動可能に保持され、前方に向かって力を付与することで前記プランジャーに押し当たって該プランジャーとともに前方へ移動する一方、後方に向かって力を付与することで該プランジャーに先行して後方に移動する操作部と、該操作部に連結するとともに前方への移動時には前記空気孔を閉鎖して前記空気室の空気を前記管状壁の内側へ送給する一方、後方への移動時には該空気孔を開放して該空気室へ外気を取り込むシール部とを有することが好ましい。
本発明の液体吐出容器は、容器本体とピストンとステムとを備え、容器本体の外筒とピストンとの間に内容液を収容する液室が設けられるとともに、ステムの管状壁は、外筒に設けた開口とピストンに設けた貫通孔に対して摺動可能かつ液密に当接するものであり、更に、ステムの管状壁にはこの管状壁を貫いて設けた連通孔を設けている。そしてこの連通孔は、通常時はピストンの後方に位置する一方、管状壁が前方に移動して管状壁のフランジがピストンに押し当たる際は液室と連通するため、この連通孔を通して液室の内容液を管状壁の前方開口から吐出させることができる。すなわち、通常時においては、液室が液密状態で維持されるため、空気との接触を抑えることができる。また、管状壁(ステム)を前方へ移動させるだけの簡単な操作で内容液を吐出させることができる。
通常時において、管状壁の前方端部が外筒の前方端部に対して同一或いは後方に位置し、管状壁の後方端部が外筒の後方端部に対して同一或いは前方に位置する場合は、管状壁(ステム)に不用意に触れることがなくなるので、意図せずに内容液を吐出させる不具合を防止することができる。
容器本体が、外筒の後方端部に係合部を有するとともに外筒の前方端部に他の容器本体における係合部に適合する被係合部を有し、またステムが、係合部と被係合部とを連結させた状態において、ステムの前方端部が他の容器本体における他のステムの後方端部に当接する場合は、複数の液体吐出容器を直列状に連結することができ、更に最後尾のステムを前方へ移動させれば、全ての液体吐出容器の内容液を先頭のステムの前方開口から吐出させることができる。すなわち、複数の液体吐出容器から内容液を吐出させる場合でも1回の操作で全ての内容液を吐出できるので煩わしさがない。
上述した液体吐出容器から内容液を吐出させるにあたっては、液体吐出容器を保持する吐出用具本体と、吐出用具本体に対して前後方向に移動可能であって、ステムの後方端部に当接してステムを前方へ移動させるスライド部材とを備える吐出用具を用いることで、吐出の操作がより簡単になる。また、吐出用具本体の前方端部に上述した被係合部を設ける場合は、液体吐出容器を複数連結させる部分と液体吐出容器を吐出用具に保持する部分を兼用することができるので、構成が簡素化できる。
なお、ピストンを前方に移動させることで、内容液の大部分は管状壁の前方開口から吐出されるものの、ピストンが容器本体の隔壁に当接するまでステムを移動させても、連通孔から前方開口に至る部分には内容液が残ることがある。この場合、吐出用具本体に、開口と同軸上に設けられる本体開口を設けた本体隔壁と、本体隔壁を前方端部に設けた外側筒状壁とを設け、スライド部材を、押込部材とプランジャーと操作部材とで構成する。そして押込部材に、本体開口を挿通して前後方向に移動可能であってステムの後方端部に気密に当接する前方端部を備える内側筒状壁と、内側筒状壁の後方に設けられ外側筒状壁の内周面に摺動可能且つ気密に当接可能な第一ピストンを設け、プランジャーに、内側筒状壁に挿通される軸部と、軸部に連結し外側筒状壁の内周面に摺動可能且つ気密に当接するとともに第一ピストンとの間に空気室を有する第二ピストンと、第二ピストンに設けられる空気室と外界とを連通させる空気孔とを設け、操作部材に、プランジャーに対して前後方向に移動可能に保持され、前方に向かって力を付与することでプランジャーに押し当たってプランジャーとともに前方へ移動する一方、後方に向かって力を付与することでプランジャーに先行して後方に移動する操作部と、操作部に連結するとともに前方への移動時には空気孔を閉鎖して空気室の気体を管状壁の内側へ送給する一方、後方への移動時には空気孔を開放して空気室へ外気を取り込むシール部とを設けることが好ましい。このような構成にすれば、ピストンが容器本体の隔壁に当接するまでステムを前方へ移動させた後、操作部材を一旦後方へ移動させれば、外界から空気室に空気が取り込まれる。そして、操作部材を再度前方へ移動させれば、空気室の空気が管状壁の内側へ送給されるため、ステムの管状壁に残っていた内容液を吐出させることができる。すなわち、液室に収容した内容液をほぼ全て吐出することができるため、内容液が無駄になることがないうえ、吐出量も正確になる。
本発明に従う液体吐出容器と吐出用具の一実施形態を示す、(a)は側面視での断面図であり、(b)は(a)に示す矢印Aに沿う矢視図である。 図1に示す状態から操作部材を前方へ向けて移動させ、連通孔が液室に連通した状態を示す図である。 図2に示す状態から更に操作部材を前方へ向けて移動させた状態を示す図である。 図3の状態から操作部材を後方へ向けて移動させた状態を示す図である。 図4の状態から操作部材を前方へ向けて移動させた状態を示す図である。 図1に示す液体吐出容器を3個連結させた状態を示す図である。 液体吐出容器を2個連結させた状態で、別の容器に内容液を吐出する状態を示す図である。 図1に示す液体吐出容器に内容液を充填する工程を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明に従う液体吐出容器と吐出用具の一実施形態について説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書において「前方」とは、吐出用具に対して液体吐出容器が位置する向きであり(図1(a)では左側)、「後方」とはその逆の向きである(図1(a)では右側)。
図1において符号1は、本発明に従う液体吐出容器の一実施形態を示す。液体吐出容器1は、容器本体2と、ピストン3と、ステム4とで構成されている。
容器本体2は、円筒状になる外筒2aを備えている。外筒2aの前方端部には円板状の隔壁2bが設けられ、隔壁2bの中央部には開口2cが設けられている。開口2cの縁部には、前方へ向かって延在する周壁2dが設けられている。また外筒2aの前方端部において外筒2aの外周面には、雄ねじ部(被係合部)2eが設けられている。そして外筒2aの後方端部は開放しており、その内周面には雌ねじ部(係合部)2fが設けられている。なお、雄ねじ部2eと雌ねじ部2fとは相互に適合するものである。
ピストン3は、概略円板状をなすものであって、外筒2aの内周面に対して摺動可能且つ液密に当接する。またピストン3の中央部には、開口2cと同軸上に設けられる貫通孔3aが設けられている。また貫通孔3aの縁部には、後方に向かって延在する周壁3bが設けられている。
ステム4は、管状壁4aを備えている。管状壁4aは、開口2c及び貫通孔3aを挿通するものであって、開口2cに設けた周壁2dと貫通孔3aに設けた周壁3bに対して摺動可能かつ液密に当接する。管状壁4aの後方には、径方向外側へ延在するフランジ4bが設けられ、フランジ4bの外縁部には後方へ向かって延在するフランジ外縁壁4cが設けられている。なお、フランジ外縁壁4cの径方向内側において、管状壁4aの後方端部4dは、管状壁4aにおける開口2c及び貫通孔3aを挿通する部分の外径よりも小さい外径で形成されている。また管状壁4aは、フランジ4bの前方において管状壁4aを貫く連通孔4eを備えている。すなわちステム4は、符号4fで示す管状壁4aの内部通路と連通孔4eとが連通するものである。なお、図1に示す内容液を吐出させる前の状態(通常時)において、連通孔4eはピストン3よりも後方に位置している。また内部通路4fは、その前方端において、内容液が吐出される際の吐出口として機能する前方開口4gを備えている。また前方開口4gの前方には、凹部4hが設けられている。なお凹部4hの内径は、上述した管状壁4aの後方端部4dが収まるサイズで形成されている。
そして、隔壁2bとピストン3との間、及び外筒2aと管状壁4aとの間には、内容液を収容する液室R1が形成される。
次に、符号5で示す吐出用具の一実施形態について説明する。吐出用具5は、概略、液体吐出容器1を保持する吐出用具本体6と、吐出用具本体6に対して前後方向に移動可能であって、前方に向けて移動させることで液体吐出容器1から内容液を吐出させるスライド部材7とを備えている。本実施形態のスライド部材7は、押込部材8と、プランジャー9と、操作部材10とで構成されている。
吐出用具本体6は、円筒状になる外側筒状壁6aを備えている。外側筒状壁6aの内周面は、前方部分の内径が小さくなっている。外側筒状壁6aの前方端部には円板状の本体隔壁6bが設けられ、本体隔壁6bの中央部には、開口2cと同軸上に設けられる本体開口6cが設けられていて、本体開口6cの径方向外側には、本体開口6cよりも小さい孔(通気孔)6dが設けられている。また本体隔壁6bの前方には、環状となる壁部の外周面に雄ねじ部(被係合部)6eが設けられている。ここで雄ねじ部6eは、容器本体2に設けた雄ねじ部2eと同形状になるものである。なお、図示は省略するが、雄ねじ部6e及び雄ねじ部2eには前後方向に延びる溝が設けられていて、雌ねじ部2fと組み合わさった際にはこの溝を通して空気を出入りさせることができる。なおこの溝は、雌ねじ部2f側に設けてもよい。そして外側筒状壁6aの後方端部には、図1(b)に示すように楕円板状になる指かけ部6fが設けられている。
押込部材8は、本体開口6cに挿通される内側筒状壁8aを有している。内側筒状壁8aは、吐出用具本体6に対して前後方向に移動可能に設けられている。ここで、内側筒状壁8aの前方端部8bは、その径方向内側にステム4の管状壁4aを挿通させ、且つフランジ4bの後方面に対して当接する。そしてこの状態において、前方端部8bと管状壁4a、或いはフランジ4bと管状壁4aとは気密に接触している。また、前方端部8bはフランジ外縁壁4cの径方向内側に位置している。一方、内側筒状壁8aの後方端部には、径方向外側に延在するとともにその外縁部が外側筒状壁6aの内周面に摺動可能な第一ピストン8cが設けられている。前述のように、外側筒状壁6aの内周面は前方部分の内径が小さくなっていて、第一ピストン8cは、少なくともこの前方部分に対して気密に当接する。なお、本実施形態では外側筒状壁6aの内周面に対して第一ピストン8cが気密に当接する部位を部分的に設けることで、第一ピストン8cが後方から前方へ向かう間の摺動抵抗を減らすようにしているが、摺動抵抗の低減を重視しなくてもよい場合は、外側筒状壁6aの内周面の全域に亘って第一ピストン8cが気密に当接するようにしてもよい。
プランジャー9は、内側筒状壁8aに挿通される軸部9aを備えている。また軸部9aの後方には、径方向外側に延在するとともにその外縁部が外側筒状壁6aの内周面に摺動可能且つ気密に当接する第二ピストン9bを備えている。ここで、軸部9aと第二ピストン9bとは、周方向に間隔をあけた連結片(不図示)で一体に連結していて、連結片の相互間には孔(空気孔)9cが設けられている。また第二ピストン9bの外縁部には、後方に向かって延在する筒状の内側連結筒9dが設けられていて、内側連結筒9dの外周面には、前後方向に向かって延在する縦溝9eと、縦溝9eの後方に位置する凹所9fが設けられている。
なお、詳細については後述するが、図1(a)に示すように、内容液を吐出させる前においては第一ピストン8cと第二ピストン9bとは接触しているが、図4に示すように、両者が前後方向に離間した際には、第一ピストン8cと第二ピストン9bとの間、及び外側筒状壁6aと軸部9aとの間には、空気を収容する空気室R2が形成される。
操作部材10は、内側連結筒9dを取り囲む外側連結筒10aを備えている。外側連結筒10aの内周面には、縦溝9eに適合する縦リブ10bと、凹所9fに嵌まり込む爪部10cとが設けられている。爪部10cの前後方向長さは、凹所9fの前後方向長さよりも短くなっていて、操作部材10はプランジャー9に対して前後方向に僅かに移動可能となっている。また外側連結筒10aの後方には、図1(b)に示すように円板壁10dが設けられている。円板壁10dには、プランジャー9の空気孔9cに連通する空気導入孔10eが設けられている。また円板壁10dの中央部には、大径の円筒状部分とこの円筒状部分の前方に設けられる小径の円柱状部分とを連結した形態をなし、プランジャー9に対して操作部材10が前方に移動させた際に空気孔9cを閉鎖するシール部10fが設けられている。なお、シール部10fの円柱状部分は、軸部9aの内側に設けた凹部に入り込んでいて、プランジャー9に対して操作部材10が前後に移動する際には、この部分がガイドとして機能する。
次に、上述した吐出用具5を用いて液体吐出容器1から内容液を注出する手順を説明する。まず、図1に示すように、吐出用具本体6の雄ねじ部6eに、容器本体2の雌ねじ部2fを嵌め合わせる。
そして、指かけ部6fを指で支えた状態で、円板壁10dを後方から前方に向かって押圧する。これにより、押込部材8、プランジャー9、及び操作部材10が吐出用具本体6に対して前方に移動し、これに伴って押込部材8の前方端部8bがステム4のフランジ4bを前方へ向けて押圧して、ステム4を前方へ移動させる。
前方へ移動したステム4は、図2に示すようにフランジ4bがピストン3に当接する時点において、連通孔4eが液室R1と連通する。そして引き続き円板壁10dを押圧するとピストン3が液室R1を加圧して、液室R1の内容液が連通孔4e、内部通路4fを通して前方開口4gから吐出される。なお、ピストン3が前進するに伴って、ピストン3の後方に形成される空間には、通気孔6d、及び雄ねじ部6eに設けた溝を通して空気が導入されるため、ピストン3の動きが阻害されることはない。
ここで、図3に示すように操作部材10等を最後まで(隔壁2bとピストン3が当接する状態まで)押圧しても、液室R1に収容していた内容液の一部は、内部通路4f内に残ることになる。なお、この状態において連通孔4eは、開口2cの縁部に設けた周壁2dによって閉鎖されている。
内部通路4f内に残った内容液を吐出させるためには、図4に示すように操作部材10を後方へ移動させる。ここで操作部材10は、凹所9fと爪部10cとの関係によってプランジャー9に対して前後方向に僅かに移動可能であるため、プランジャー9に対して先行して後方へ移動することになる。このため、シール部10fが空気孔9cに対して後方へ移動し、空気孔9cが開放された状態になる。そしてこのまま操作部材10を後方へ移動させると、図4に示すようにプランジャー9も併せて後方へ移動し、第一ピストン8cと第二ピストン9bとの間に形成される空間(空気室R2)には、空気導入孔10e、空気孔9cを通して外界から空気が取り込まれる。
その後、図5に示すように操作部材10を前方へ移動させると、シール部10fが空気孔9cを閉鎖しつつプランジャー9が前方に移動し、第二ピストン9bが空気室R2を加圧する。そして加圧された空気は、図5に矢印で示すように内側筒状壁8aと軸部9aとの隙間を通って内部通路4fへ送給されるため、内部通路4fに残っていた内容液を前方開口4gから吐出させることができる。
ところで本実施形態の液体吐出容器1は、容器本体2における雄ねじ部2eと雌ねじ部2fとは相互に適合するものであるため、図6に示すように、一の容器本体2における雄ねじ部2eに、他の容器本体2における雌ねじ部2fを連結させることによって複数個(図6では3個)を直列状に連結することができる。またこの状態において、一のステム4における凹部4hは、他のステム4における後方端部4dに嵌まり込むため、一のステム4を前方に向けて移動させれば、他のステム4も併せて移動する。そして、一のステム4における内部通路4fと他のステム4における内部通路4fとは連通しているため、一の液体吐出容器1に収容している内容液は、一の内部通路4fを通った後、他の内部通路4fに流れ込み、最終的に一番前方に位置するステム4から吐出される。このように、複数個の液体吐出容器1を連結させる場合は、最後尾のステム4を前方へ移動させることによって、全ての液体吐出容器1の内容液を一番前方のステム4から吐出させることができる。なお、ピストン3が前進するに伴ってピストン3の後方に形成される空間には、雄ねじ部2eに設けた溝を通して空気が導入されるため、ピストン3の動きが阻害されることはない。
従って、複数の液体吐出容器1から内容液を吐出させる必要がある場合でも、図7に示すようにこれらを直列状に連結して吐出用具5に取り付ければ、1つの液体吐出容器1から内容液を吐出させる場合と同じようにして、一度に全ての内容液を吐出させることができる。なお図7は、撹拌球20とともに予め別の内容液を収容した容器21に対して、キャップ22を取り外した状態で、2個の液体吐出容器1を連結し、吐出用具5によって内容液を吐出させる状況を示している。
なお、液体吐出容器1に内容液を充填するには、例えば図8に示す充填機Mで行えばよい。なお図8において、符号M1は容器本体2を保持する容器本体保持具、符号M2はピストン3を保持するピストン保持具、符号M3は充填ノズル、符号M4は容器本体用受け台、符号M5はステム用受け台である。
まず図8(a)に示すように、容器本体保持具M1で容器本体2を保持する。この時、ピストン保持具M2はピストン3の後方端部に当接し、充填ノズルM3はステム4の後方から挿入され、ステム用受け台M5はステム4の前方端部に当接する。
次に、図8(b)に示すように、容器本体保持具M1を前進させて容器本体2を容器本体用受け台M4に当接させる。また容器本体保持具M1を前進させていくにつれて、隔壁2bとピストン3との間には、連通孔4eが連通する液室R1が形成されるため、充填ノズルM3から内容液を送給して液室R1に内容液を充填する。
そして図8(c)に示すように、ステム用受け台M5を充填ノズルM3に近づく向きに移動させる。これにより、連通孔4eがピストン3よりも後方へ位置するため、液室R1を液密状態で維持することができる。なお、充填機Mから液体吐出容器1を取り外した後は、図8(d)に示すように、エアブローや洗浄等によってステム4に付着した内容液を除去することが好ましい。
なお液体吐出容器1は、図8(d)に示すように内容液を吐出する前(通常時)において、管状壁4aの前方端部(図8(d)において下側の端部)は外筒2aの前方端部に対して同一或いは後方に位置し、管状壁4aの後方端部(図8(d)において上側の端部)は外筒2aの後方端部に対して同一或いは前方に位置することが好ましい。すなわち、この状態では管状壁4aが外筒2aの内側に収まることになるため、管状壁4aに不用意に触れることがなくなって、意図しない内容液の吐出を防止することができる。
本発明の液体吐出容器及び吐出用具は、これまでに述べた実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を含むものである。例えば上述した実施形態では、液体吐出容器1同士や液体吐出容器1と吐出用具5とを連結する係合部及び被係合部として、雌ねじ部2fと雄ねじ部2e、6eとを示したが、例えば、可撓性のある爪部とこの爪部が係合する凹部との組み合わせや、突起とこの突起を嵌め込む周方向溝との組み合わせ(バヨネット)など、種々のものを採用することができる。
1 :液体吐出容器
2 :容器本体
2a :外筒
2b :隔壁
2c :開口
2d :周壁
2e :雄ねじ部(被係合部)
2f :雌ねじ部(係合部)
3 :ピストン
3a :貫通孔
3b :周壁
4 :ステム
4a :管状壁
4b :フランジ
4c :フランジ外縁壁
4d :管状壁の後方端部
4e :連通孔
4f :内部通路
4g :前方開口
4h :凹部
5 :吐出用具
6 :吐出用具本体
6a :外側筒状壁
6b :本体隔壁
6c :本体開口
6d :通気孔
6e :雄ねじ部(被係合部)
6f :指かけ部
7 :スライド部材
8 :押込部材
8a :内側筒状壁
8b :内側筒状壁の前方端部
8c :第一ピストン
9 :プランジャー
9a :軸部
9b :第二ピストン
9c :空気孔
9d :内側連結筒
9e :縦溝
9f :凹所
10 :操作部材
10a :外側連結筒
10b :縦リブ
10c :爪部
10d :円板壁
10e :空気導入孔
10f :シール部
R1 :液室
R2 :空気室

Claims (5)

  1. 開口を設けた隔壁を前方端部に備えるとともに後方端部は開放した外筒を有する容器本体と、
    前記開口と同軸上に設けられる貫通孔を有し前記外筒の内周面に対して摺動可能且つ液密に当接するとともに前記隔壁との間に内容液を収容する液室を有するピストンと、
    前記開口及び前記貫通孔を挿通するとともに該開口及び該貫通孔に対して摺動可能かつ液密に当接する管状壁と、該管状壁に設けられ該管状壁が後方から前方に向かって移動する際に前記ピストンに押し当たって該ピストンを前方へ移動させるフランジと、該フランジの前方において該管状壁を貫いて設けられ、通常時は該ピストンの後方に位置する一方、該フランジが該ピストンに押し当たる際は前記液室と連通して内容液を該管状壁の前方開口から吐出させる連通孔とを有するステムと、を備える液体吐出容器。
  2. 通常時において、前記管状壁の前方端部は前記外筒の前方端部に対して同一或いは後方に位置し、該管状壁の後方端部は該外筒の後方端部に対して同一或いは前方に位置する請求項1に記載の液体吐出容器。
  3. 前記容器本体は、前記外筒の後方端部に係合部を有するとともに該外筒の前方端部に他の容器本体における該係合部に適合する被係合部を有し、
    前記ステムは、前記係合部と前記被係合部とを連結させた状態において、該ステムの前方端部が前記他の容器本体における他のステムの後方端部に当接する請求項1又は2に記載の液体吐出容器。
  4. 請求項3に記載の液体吐出容器を保持する吐出用具本体と、該吐出用具本体に対して前後方向に移動可能であって、前記ステムの後方端部に当接して該ステムを前方へ移動させて前記内容液を吐出させるスライド部材とを備える吐出用具であって、
    前記吐出用具本体は、該吐出用具本体の前方端部に前記被係合部を備える吐出用具。
  5. 前記吐出用具本体は、前記開口と同軸上に設けられる本体開口を有する本体隔壁と、該本体隔壁を前方端部に設けた外側筒状壁とを有し、
    前記スライド部材は、押込部材と、プランジャーと、操作部材とで構成され、
    前記押込部材は、前記本体開口を挿通して前後方向に移動可能であって前記ステムの後方端部に当接する前方端部を備える内側筒状壁と、該内側筒状壁の後方に設けられ前記外側筒状壁の内周面に摺動可能且つ気密に当接可能な第一ピストンとを有し、
    前記プランジャーは、前記内側筒状壁に挿通される軸部と、該軸部に連結し前記外側筒状壁の内周面に摺動可能且つ気密に当接するとともに前記第一ピストンとの間に空気室を有する第二ピストンと、該第二ピストンに設けられ該空気室と外界とを連通させる空気孔とを有し、
    前記操作部材は、前記プランジャーに対して前後方向に移動可能に保持され、前方に向かって力を付与することで前記プランジャーに押し当たって該プランジャーとともに前方へ移動する一方、後方に向かって力を付与することで該プランジャーに先行して後方に移動する操作部と、該操作部に連結するとともに前方への移動時には前記空気孔を閉鎖して前記空気室の空気を前記管状壁の内側へ送給する一方、後方への移動時には該空気孔を開放して該空気室へ外気を取り込むシール部とを有する請求項4に記載の吐出用具。
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