JP2017131984A - 部品搬送台車 - Google Patents

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弘明 横地
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久雄 神原
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Abstract

【課題】主に、各作業ステージで、部品を効率良く取り出すことができるようにする。
【解決手段】部品を搭載可能な台車本体11に対して、台車本体11を自走可能な走行駆動装置21が取付けられている部品搬送台車12に関する。
上記台車本体11が、一側に背の低い低背型搭載部23を有すると共に、他側に上記低背型搭載部23よりも背が高い高背型搭載部24を有する、段違い形状のものとされている。
上記走行駆動装置21が、上記低背型搭載部23の側に取付けられている。
上記低背型搭載部23に対して、上記高背型搭載部24の他側への傾きによる上記走行駆動装置21の浮き上がりを防止可能なバランスウェイト25が設置されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、部品搬送台車に関するものである。
例えば、自動車などの車両では、車室内の前部をコックピットモジュールによって構成したものが存在している。このコックピットモジュールは、コックピットを構成する部品を予め組み立てて一体化しておくと共に、車体に対して一度に搭載できるようにしたものである。このように、コックピットをモジュール化してコックピットモジュールとすることにより、これまでよりも短時間で車両を製造することが可能になると共に、車両の製造コストを下げることができる。
そして、コックピットモジュールは、専用の製品組立設備で製造されている。この製品組立設備は、組立ライン(コックピットモジュール組立ライン)に沿って製品組立台車を移動しながら、組立ラインの途中に設けられた複数の作業ステージで部品を順番に取付けて行くことによって、製品組立台車の上でコックピットモジュールを組立てるものとなっている。
このような、製品組立設備では、複数の作業ステージに対して部品を搬送可能な部品搬送台車を用いた部品供給システムが採用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の部品供給システムは、部品搬送台車として、下部に棚状の部品収納部を有すると共に、この部品収納部の上部に部品収納部よりも大きくて平らな部品載置台を有するものを用いている。
特開平06−143069号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された部品搬送台車は、部品収納部および部品載置台が、単なる棚や平らな台となっていたため、部品の載置位置が特に定まってはおらず、部品を常に作業ステージ順に並べて搭載させるような機能を備えてはいなかった。よって、各作業ステージで部品搬送台車から部品を効率良く取り出すことができなかった。また、部品載置台が、平らな台であるため、部品を横向きの状態にしか置くことができず、部品載置台に広い面積が必要になると共に、大物部品や長物部品を効率良く搭載することができなかった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
部品を搭載可能な台車本体に対して、台車本体を自走可能な走行駆動装置が取付けられている部品搬送台車であって、
前記台車本体が、一側に背の低い低背型搭載部を有すると共に、他側に前記低背型搭載部よりも背が高い高背型搭載部を有する、段違い形状のものとされており、
前記走行駆動装置が、前記低背型搭載部の側に取付けられていると共に、
前記低背型搭載部に対して、前記高背型搭載部の他側への傾きによる前記走行駆動装置の浮き上がりを防止可能なバランスウェイトが設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、各作業ステージで、部品を効率良く取り出すことができる。
本実施の形態にかかる製品組立設備の構成を示す平面図である。 部品搬送台車の全体斜視図である。 図2を向かって右側から見た側面図である。 図2の背面図である。 図2を向かって左側から見た側面図である。 図2の平面図である。 回転台の作動前の状態を示す平面図である。 回転台の作動後の状態を示す図である。 既存の製品組立設備の構成を示す平面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
例えば、自動車などの車両には、車室内の前部をコックピットモジュールによって構成したものが存在している。このコックピットモジュールは、コックピットを構成する部品を予め組み立てて一体化しておくと共に、車体に対して一度に搭載できるようにしたものである。このように、コックピットをモジュール化してコックピットモジュールとすることにより、これまでよりも短時間で車両を製造することが可能になると共に、車両の製造コストを下げることができる。
そして、コックピットモジュールは、専用の製品組立設備で製造されている。この製品組立設備は、組立ライン(コックピットモジュール組立ライン)に沿って製品組立台車を移動しながら、組立ラインの途中に設けられた複数の作業ステージで部品を順番に取付けて行くことによって、製品組立台車の上でコックピットモジュールを組立てるものとなっている。
ここで、製品組立設備は、図1に示すようなものとされている。即ち、組立ライン1に沿って移動する製品組立台車2に対し、コックピットモジュールなどの製品3は、第一の作業ステージ4(a)で空調ユニット5(図3参照)や、車体強度部材6(図3参照)などが取付けられ、第二の作業ステージ4(b)でメインハーネスが取付けられ、第三の作業ステージ4(c)で空調ダクト7(図4参照)などが取付けられ、第四の作業ステージ4(d)で、インストルメントパネル8(図5参照)などが取付けられることで、コックピットモジュールの基本形状ができるようになっている。以後は、この基本形状ができたコックピットモジュールに対して後続する各作業ステージ4で、外側から取付けられる部品や、小型の部品や、仕上げ用の部品や、その他の部品などが順次取付けられて行き、製品3としてのコックピットモジュールが完成される。例えば、第五の作業ステージ4(e)では、ステアリングコラムが取付けられる。なお、製品組立設備は、コックピットモジュール以外の製品を組み立てるものであっても良い。
このような製品組立設備に対し、以下のような部品供給システムが採用される。この部品供給システムは、複数の作業ステージ4に対して部品を搬送可能な台車本体11を備えた部品搬送台車12を用いたものとされる。
(1)図2(〜図6)に示すように、部品搬送台車12は、部品を搭載可能な台車本体11に対して、台車本体11を自走可能な走行駆動装置21(図3参照)を取付けたものとされている。
そして、上記台車本体11が、一側に背の低い低背型搭載部23を有すると共に、他側に上記低背型搭載部23よりも背が高い高背型搭載部24を有する、段違い形状のものとされている。
上記走行駆動装置21が、上記低背型搭載部23の側に取付けられている。
上記低背型搭載部23に対して、上記高背型搭載部24の他側(低背型搭載部23とは反対の側)への傾きによる上記走行駆動装置21の浮き上がりを防止可能なバランスウェイト25が設置されている。
ここで、部品は、主に、上記した空調ユニット5や、車体強度部材6や、メインハーネスや、空調ダクト7や、インストルメントパネル8などのような、コックピットモジュールの主要構成部品となる複数種類の大型の部品のことである。
台車本体11は、例えば、金属製の棒状をした構造材を用いて棚枠状の部品搭載部22を構成したものとされており、その下部には自在キャスターなどの走行輪26(従動輪)が取付けられている。そして、部品搭載部22は、複数種類の部品を作業ステージ4順に並べて搭載可能なものとされる。部品搭載部22には、上記した低背型搭載部23と高背型搭載部24とが設けられる。但し、台車本体11の構造は、上記に限るものではない。
走行駆動装置21は、モータや駆動輪や制御装置などを一体に有する自走ユニットとされる。バッテリーについては自走ユニットに内蔵されても、自走ユニットの外部に設けられても、内蔵のものと外部のものとを併用するようにしても良い。
走行駆動装置21は、路面の凹凸に追従できるようにするために、台車本体11に対し、(台車本体11の)幅方向へ延びる取付軸部27(図3参照)を介して上下方向へ揺動または傾動可能に連結および軸支されている。取付軸部27による取付けは、着脱可能なものとされる。
台車本体11が走行する路面には、レールや走行ガイドなどの案内部28(図1参照)が取付けられており、走行駆動装置21は、この案内部28に沿って走行するようになっている。または、案内部28を設ける替わりに、走行駆動装置21は、予めティーチングされた経路に沿って自走するようにしても良い。更に、走行駆動装置21は、自走ユニットにするのではなく、台車本体11に対してモータや駆動輪や制御装置やバッテリーなどの部品を個別に取付けて構成するようにしても良い。
低背型搭載部23は、棚状のものなどとされている。低背型搭載部23は、例えば、上段、中段などの複数の棚段29a,29b(図3参照)を有するものとされている。中段の棚段29bの下側などに対して、上記した走行駆動装置21やバランスウェイト25(の少なくとも一部)などが設置される。
また、高背型搭載部24は、低背型搭載部23と比べて大きめの収納空間などを画成する枠状のものなどとされている。台車本体11は、低背型搭載部23の側が前側となり、高背型搭載部24の側が後側となるように走行されるのが好ましい。
(2)上記高背型搭載部24が、長物部品31を縦向き状態で搭載可能な長物部品保持部32を有するものとされている。
そして、上記バランスウェイト25が、上記長物部品31を搭載した上記高背型搭載部24と、上記走行駆動装置21が取付けられた上記低背型搭載部23との重量差分の重さを有するものとされている。
ここで、コックピットモジュールは、車両の幅寸法とほぼ同じ大きさ(ほぼ1.5m〜2m)のものとなるため、上記した車体強度部材6や空調ダクト7やインストルメントパネル8は、車両の幅寸法とほぼ同じ大きさの長物部品31となる。なお、上記したメインハーネスも、同様の長物部品31となるが、メインハーネスは、他の長物部品31と比べて細く、また、形状保持性が低く変形可能であるので、これらとは別に取り扱うようにしている。但し、メインハーネスも、他の長物部品31と一緒に取り扱うようにしても良い。
縦向き状態とは、長物部品31の長手方向を、ほぼ上下方向へ向けることである。これに対し、横向き状態とは、長物部品31の長手方向を、ほぼ水平方向へ向けることである。
長物部品保持部32は、車体強度部材6や空調ダクト7やインストルメントパネル8のそれぞれを縦向きにして保持するのに適した高さや形状を有するものとされる。この場合、高背型搭載部24が、長物部品保持部32よりも背が高いものとされると共に、高背型搭載部24には、長物部品保持部32として、車体強度部材6を引っ掛けて保持できるようにするための強度部材引掛部33(図3参照)や、空調ダクト7を引っ掛けて保持できるようにするためのダクト引掛部34(図4参照)や、インストルメントパネル8を引っ掛けて保持できるようにするためのインパネ引掛部35(図5参照)などのアーム部やフック部などが設けられている。
この際、複数の長物部品保持部32は、複数種類の長物部品31を作業ステージ4順に縦向き状態に並べて保持するように設置するのが好ましい。
なお、上記した車体強度部材6は、左右の車体パネル間を連結するようにした金属製の梁部材であり、上記の中では最も重量が大きい長物部品31である。また、空調ダクト7は、樹脂製の筒状部材であり、上記の中では最も重量が軽く最も小さい長物部品31である。この場合、左右のサイドベンチレーターダクトを連結して一体化することで長物部品31となっている。空調ダクト7は、車体強度部材6やメインハーネスの上側から取付けられる。
インストルメントパネル8は、樹脂製の表面パネルとされ、上記の中では最も大きく、また、中間の重さを有する長物部品31である。インストルメントパネル8は、車体強度部材6および空調ダクト7の上側から取付けられる。なお、メインハーネスは、車両で使用される電気配線の中核部分をまとめた電線の束である。
重量差分は、高背型搭載部24が長物部品31を搭載して最も重くなった時の台車本体11の重さを基準とする。台車本体11は、全ての長物部品31を一度に搭載して全ての作業ステージ4を順番に回るように運用しても良い。この場合には、高背型搭載部24が最も重い状態は、全ての長物部品31を搭載した時となる。
または、台車本体11は、作業ステージ4と、作業ステージ4から離れた位置にある部品棚36(図1参照)や、部品棚36の部品を受取位置38(またはサブ組立位置(図1参照))などへ送るための部品シューターやコンベアなどの移載装置37(図1参照)などとの間を行ったり来たりしながら、次の作業ステージ4で使う長物部品31を主に搬送させることで、台車本体11の走行重量の軽減や部品の積み込みおよび積み出しの効率化を図るように運用しても良い。この場合には、高背型搭載部24が最も重い状態は、第一の作業ステージ4(a)で使うために、長物部品保持部32に最も重い車体強度部材6を載せた時となる。
(3)図3に示すように、上記バランスウェイト25が、上記台車本体11に固定される固定ウェイト部41と、上記台車本体11に対して着脱可能な着脱式ウェイト部42とを有するようにしても良い。
そして、この着脱式ウェイト部42が、上記長物部品31と同時に、上記低背型搭載部23から取り出される部品とされても良い。
ここで、固定ウェイト部41には、例えば、金属の塊から成る重錘(ウェイト)などが用いられる。
また、着脱式ウェイト部42は、高背型搭載部24が最も重い状態の時に、低背型搭載部23に対して同時に搭載されている部品などとされる。この場合、低背型搭載部23には、第一の作業ステージ4(a)で使われる空調ユニット5や、各作業ステージ4で使用する固定具(ボルトやナットなど)の一式を収容した固定具用トレー45などが一緒に搭載されているので、空調ユニット5や固定具用トレー45などを着脱式ウェイト部42として活用することができる。そのために、固定ウェイト部41は、バランスウェイト25として必要な重量から空調ユニット5や固定具用トレー45などの重量を引いた重量となる。
なお、空調ユニット5は、低背型搭載部23の上段の棚段29aの上に載置保持される。低背型搭載部23の上段の棚段29aは、空調ユニット5を搭載可能な大きさとされると共に、空調ユニット5を搭載するための保持具などが設置される。また、固定具用トレー45は、低背型搭載部23の中段の棚段29bの上に載置される。この中段の棚段29bは、主に、トレー搭載部46として用いられるものとしても良い。
(4)図3に示すように、上記台車本体11が、回転台51を備えている。
この回転台51に、上記長物部品保持部32が、周方向の位置をズラせて複数設置されている。
ここで、回転台51は、ベース53の上にローラ54を介して回転板55を垂直な回転軸の廻りに水平回転自在に設置したものとされる。回転台51の回転中心部には、ポール57が立設されており、このポール57に対して長物部品保持部32となる強度部材引掛部33やダクト引掛部34やインパネ引掛部35(図2、図5参照)などのアーム部やフック部が突設されている。
この場合、強度部材引掛部33やダクト引掛部34やインパネ引掛部35などのアーム部は、周方向にほぼ90度ずつ位置をズラせて作業ステージ4順に取付けられている。但し、長物部品保持部32(の各アーム部やフック部)の設置間隔は、90度の均等間隔に限るものではなく、長物部品保持部32の数や長物部品31の大きさなどに応じて適宜(大きい・小さい・均等・不均等などに)決めることができる。
回転台51には、ベース53(または台車本体11)と回転板55との間に長物部品保持部32の位置を初期状態に復帰させるためのワイヤリールなどの付勢手段56(図3参照)が取付けられている。初期状態は、例えば、第一の作業ステージ4(a)で使用される車体強度部材6が、作業ステージ4の側へ向いた状態とされる。この場合、第三の作業ステージ4(c)で使用される空調ダクト7が、台車本体11の進行方向の後側へ向いた状態となり、第四の作業ステージ4(d)で使用されるインストルメントパネル8が作業ステージ4とは反対の側へ向いた状態となる。
なお、ポール57の上端側は、垂直な支柱部58や水平な支持アーム59などの支持部材を用いて軸支されている。各長物部品保持部32には、保持する長物部品31を保護するための保護部材や、隣接する長物部品保持部32間を仕切ると共に長物部品31を保護するための仕切部材などを設けても良い。
(5)図6に示すように、回転台51には、回転台51を回転させる操作部61が取付けられている。
一方、上記回転台51に搭載された部品を取り出す部品取出位置には、上記操作部61が当接することで、取り出す部品が手前側に来るように上記回転台51を回動させる回転ガイド部62が取付けられている。
ここで、操作部61は、ポール57の上端側から横方向へ突設された操作アーム65と、この操作アーム65の先端部に縦方向に向けて設けられたガイド用軸部に対して回転自在に軸支されたフォロワ67とを有するものとされている。但し、操作部61の構成は、上記に限るものではない。
部品取出位置は、上記した各作業ステージ4のことである。この場合には、インストルメントパネル8を取付ける第四の作業ステージ4(d)などとされている。なお、第一の作業ステージ4(a)や第三の作業ステージ4(c)などのように、先に部品を取り出す作業ステージ4については、取り出す部品が手前側に来ているように回転台51の初期状態を設定しておけば良いので、特に、回転ガイド部62を設ける必要はない(勿論、回転ガイド部62を設けても良い)。手前側とは、作業ステージ4により近くなる位置のことである。
回転ガイド部62は、例えば、作業ステージ4(この場合、第四の作業ステージ4(d))の天井や作業ステージ4の上方に設置された汎用レール68(図7参照)に対して取付けられたガイドレールなどとされる。汎用レール68は、例えば、電線や動力ケーブルなどの配線を案内したり、照明を取付けたり、操作スイッチなどを吊り下げたりするのに使用されるものである。回転ガイド部62としてのガイドレールは、台車本体11の進行方向に関して、回転台51の回転中心部の位置を超えないように、進行方向の片側に対して設置される。
上記部品取出位置に設置された回転ガイド部62が、着脱可能とされている。
ここで、回転ガイド部62は、例えば、汎用レール68に対して回転ガイド部62としてのガイドレールを、ネジ止めや、クランプ固定などのような着脱手段71を用いて取付けることで着脱可能なものとなる。この場合、汎用レール68は、台車本体11の進行方向と平行に延びるものとなっているが、必ずしもこれに限るものではない。
上記回転ガイド部62が、前後反転状態で使用可能とされる。
ここで、回転ガイド部62を、前後反転状態で使用可能とするためには、ガイドレールを、例えば、前後対称形状やこれに近い形状などにすれば良い。この場合には、ガイドレールは、台車本体11の進行方向へ向かうに従って回転台51の中心部が通る線に近付く傾斜部75と、台車本体11の進行方向へ向かうに従って回転台51の中心部が通る線から離れる逆傾斜部76とを有するものとされ、更に、傾斜部75と逆傾斜部76との間に直線部77が設けられた鍵括弧のものなどとされている。直線部77に対する傾斜部75と逆傾斜部76との屈曲角度は、同じであっても、異なっていても良い。
この場合、ガイドレールは、傾斜部75が進行方向の手前側となり、逆傾斜部76が進行方向の奥側となるように向けられると共に、汎用レール68の一側へ張り出された状態で汎用レール68に設置されている。反対に、前後反転状態で使用する場合には、ガイドレールは、傾斜部75が進行方向の奥側となり、逆傾斜部76が進行方向の手前側となるように向けられると共に、汎用レール68の他側へ張り出された状態で汎用レール68に設置することができる。但し、この場合には、汎用レール68の位置関係についても、回転台51の中心部が通る線に関して左右反対勝手となるように変更する必要がある。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
部品搬送台車12は、製品組立設備内に設けられた各種の部品棚36を回って、各部品棚36から、複数種類の部品を作業ステージ4の順番に並べて搭載される。例えば、低背型搭載部23の上段の棚段29aに空調ユニット5が搭載され、中段の棚段29bに固定具用トレー45が搭載されると共に、高背型搭載部24の長物部品保持部32における強度部材引掛部33に車体強度部材6が搭載され(図3参照)、ダクト引掛部34に空調ダクト7が搭載され(図4参照)、インパネ引掛部35にインストルメントパネル8が搭載される(図5参照)。この際、車体強度部材6や空調ダクト7やインストルメントパネル8は、作業ステージ4の順に並べて保持される。上記した順番は、例えば、組立ラインの状況などに応じて適宜変更することなども可能である。
次に、部品搬送台車12は、各作業ステージ4を回って、各作業ステージ4に対し必要な部品を順番に供給する。例えば、第一の作業ステージ4(a)では、空調ユニット5と固定具用トレー45と車体強度部材6を供給する。次に、第三の作業ステージ4(c)で空調ダクト7を供給する。最後に第四の作業ステージ4(d)で、インストルメントパネル8を供給する。
こうして供給された部品などを各作業ステージ4にて順番に取付けることで、製品組立台車2上にコックピットモジュールなどの製品3が徐々に製造されて行くことになる。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)部品搬送台車12は、部品を搭載した台車本体11を、走行駆動装置21で自走させることにより、部品の供給を行わせるようにしたものとなっている。
このように、部品搬送台車12を用いて各作業ステージ4に対して順番に部品を供給して行くようにすることにより、図9に示すように、作業ステージ4の真後の位置に部品を置くための部品棚36や、部品棚36の部品を作業ステージ4へ送るための部品シューターやコンベアなどの移載装置37などを過密状態で設置する必要がなくなり、図1に示すように、作業ステージ4の真後の位置を広く空けることができるので、作業ステージ4の真後の空間を余裕を持って使用することができるようになる。
そして、台車本体11は、複数種類の部品を作業ステージ4順に並べて搭載可能な部品搭載部22を備えることで、1台の台車本体11に対して、複数の作業ステージ4で使われる複数種類の部品を効率良く並べて搭載できるものとすることができる。これにより、複数の作業ステージ4に対して1台で対応可能な台車本体11を小型で効率の良いものにすると共に、台車本体11に順番に搭載されている部品を各作業ステージ4で効率的に取り出すことができるようになる。また、台車本体11への部品の搭載も決められた位置に順番通りに置くだけなので、容易且つ効率的になる。よって、製品3の組付作業の効率化に寄与するものとなる。
この際、台車本体11を、一側に低背型搭載部23を有すると共に、他側に高背型搭載部24を有する段違い形状のものとした。これにより、高さが異なる各種の部品を一度に台車本体11に対して搭載することができるようになり、台車本体11の部品搭載能力を向上することが可能となる。
そして、走行駆動装置21を、(重心の低い)低背型搭載部23の側に取付けるようにした。これにより、低背型搭載部23を前側にし、高背型搭載部24を後側にして、後側の高背型搭載部24を引っ張るように駆動することができ、例えば、高背型搭載部24を前側にして、低背型搭載部23の走行駆動装置21によって高背型搭載部24を後側から押すように駆動するようにした場合と比べて方向安定性良く台車本体11を走行させることができる。
このようにした部品搬送台車12に対し、高背型搭載部24に重い部品を搭載すると、台車本体11の重心が後側へ寄ると共に重心が高くなってしまうため、台車本体11の高背型搭載部24が後へ傾くことで、低背型搭載部23に取付けた走行駆動装置21に浮き上がりが生じて、台車本体11が走行できなくなってしまうおそれがある。
そこで、低背型搭載部23に対してバランスウェイト25を設置するようにした。これにより、前側の低背型搭載部23がバランスウェイト25によって重くなるため、高背型搭載部24に重い部品を搭載しても高背型搭載部24が後ろへ傾くことが防止されて、走行駆動装置21の浮き上がりが抑えられるので、台車本体11を支障なく、また、安定した状態で走行させることができるようになる。
(効果2)そして、高背型搭載部24に長物部品保持部32を設けるようにした。これにより、長物部品31を縦向き状態で台車本体11に搭載することが可能となる。その結果、小さな台車本体11であっても、コンパクトに長物部品31を搭載することが可能となる。また、長物部品31の搬送を台車本体11によって支障なく行うことが可能となる。
また、長物部品31を縦向き状態にしているため、取り扱い難い長物部品31を、取り扱い易く搭載することができる。更に、部品を供給するために、長物部品31を横向き状態で保管させておくためのスペースや部品棚36などを用意する必要をなくすことができる。また、部品棚36を、縦向き状態で長物部品31を保管できるものとすることで、部品棚36のコンパクト化や省スペース化を図ることができると共に、部品棚36から台車本体11への長物部品31の移載についても長物部品31の向きを替えなくて済むので、容易になる。
更に、複数の長物部品保持部32を作業ステージ4順に備えるようにすることで、上記したように、複数種類の長物部品31を効率良く積み込むと共に、効率良く取り出すことができるようになる。
そして、長物部品31は、他の部品と比べて重量が重くなる傾向があるため、長物部品31を縦向き状態に搭載すると、台車本体11の重心が高くなってしまい、また、台車本体11の重さにも偏りが生じてしまい、上記したように台車本体11が不安定になるおそれがある。しかし、上記したように、低背型搭載部23の側に予めバランスウェイト25を設けておくことで、長物部品保持部32に長物部品31を搭載していない場合は勿論のこと、長物部品保持部32に長物部品31を搭載した場合でも、台車本体11を安定させることができるようになる。しかも、低背型搭載部23にバランスウェイト25を設けるだけなので、構成も簡単で済む。
この際、バランスウェイト25を、長物部品31を搭載した高背型搭載部24と、走行駆動装置21が取付けられた低背型搭載部23との重量差分の重さにした。これにより、バランスウェイト25を必要最小限の重さに抑えることができる。よって、バランスウェイト25が重くなり過ぎることで、台車本体11の走行性能が低下してしまうような不具合を防止することができ、台車本体11の走行性能を確保することができる。
(効果3)バランスウェイト25を、固定ウェイト部41と着脱式ウェイト部42とで構成した。そして、着脱式ウェイト部42を、長物部品31と同時に、低背型搭載部23から取り出される部品によって構成した。これにより、低背型搭載部23に搭載される部品の一部を着脱式ウェイト部42として積極的に利用することができるようになり、その分、バランスウェイト25全体に対する固定ウェイト部41の割合を小さくして、長物部品31を取り出した後における台車本体11の走行性能の向上を図ることができるようになる。
この際、長物部品保持部32の前側(低背型搭載部23)にトレー搭載部46を備えて、各作業ステージ4で使用する固定具の一式を収容した固定具用トレー45を、トレー搭載部46に搭載して一度に、そして、長物部品31と同時に搬送できるようにした。これにより、トレー搭載部46に搭載された固定具用トレー45がバランスウェイト25のうちの着脱式ウェイト部42として機能するので、部品搭載部22の前後の重量配分を調整して、台車本体11を安定させることができる。しかも、固定具用トレー45は、第一の作業ステージ4(a)にて製品組立台車へ移載することで、以後のほぼ全ての作業ステージ4で製品組立台車から利用することができるので、利便性が高いものとなる。
(効果4)台車本体11が、回転台51を備えるようにした。これにより、回転台51に複数の部品を搭載して搬送することができるようになる。また、部品を取出す際に、回転台51を回すことで必要な部品を手前に近付けることができるようになるので、作業動線が短くなると共に、部品取出し動作も楽になることから、部品を取り出し易くすることができる。
また、回転台51の裏側からの部品の積み込みが可能となるため、部品の積み込みと取り出しとを同時に行うことなどもできるようになる。
そして、回転台51に複数の長物部品保持部32を設置した。これにより、台車本体11に複数の長物部品31を搭載することができるようになると共に、回転台51によって、取出す長物部品31を手前に寄せることができるようになり、長物部品31の搬送や取り出しを容易化することができる。また、回転台51に対して長物部品31を縦向き状態で搭載することにより、回転台51を小型化することができる。
(効果5)そして、回転台51に操作部61を取付けた。これにより、操作部61によって回転台51を回転させることができるので、回転台51を回転操作し易くすることができる。
更に、部品取出位置(作業ステージ4)に回転ガイド部62を取付けた。これにより、部品搬送台車12が部品取出位置へ移動する時に、図7に示すように、操作部61が回転ガイド部62に当接し、図8に示すように、操作部61が回転ガイド部62にガイドされて回転台51が回転されることで、取り出す部品が手前側に来るように回転台51を自動的に操作することができる。この場合には、回転台51がほぼ90度回転されて、ダクト引掛部34やインパネ引掛部35が、作業ステージ4(b)や作業ステージ4(c)に近くなっている。その結果、動力や人力を用いずに、回転台51上の部品を自動的に手前に移動させることが可能となる。よって、回転台51を回転する手間を省いて、回転台51からの部品の取り出しをより容易にすることができる。
部品取出位置に設置された回転ガイド部62を着脱可能とした。これにより、例えば、回転台51を自動的に回転させたい場合には回転ガイド部62を取付けるようにし、反対に、回転台51を自動的に回転させる必要がない場合などには簡単に回転ガイド部62を取り外すことができるようになる。また、回転ガイド部62が着脱できることによってライン構成の変更などにも容易に対応することができる。
回転ガイド部62を前後反転状態で使用できるようにした。これにより、回転ガイド部62を前後反転させて取付けることで、例えば、ライン構成の変更などに伴って、左右反対勝手の状態にして使用することなどが可能となる。よって、回転ガイド部62の機能を拡げることができる。
以上、実施例を図面により詳述してきたが、実施例は例示にしか過ぎないものである。よって、本発明は、実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
5 空調ユニット(部品)
6 車体強度部材(部品)
7 空調ダクト(部品)
8 インストルメントパネル(部品)
11 台車本体
12 部品搬送台車
21 走行駆動装置
23 低背型搭載部
24 高背型搭載部
25 バランスウェイト
31 長物部品
32 長物部品保持部
41 固定ウェイト部
42 着脱式ウェイト部

Claims (3)

  1. 部品を搭載可能な台車本体に対して、台車本体を自走可能な走行駆動装置が取付けられている部品搬送台車であって、
    前記台車本体が、一側に背の低い低背型搭載部を有すると共に、他側に前記低背型搭載部よりも背が高い高背型搭載部を有する、段違い形状のものとされており、
    前記走行駆動装置が、前記低背型搭載部の側に取付けられていると共に、
    前記低背型搭載部に対して、前記高背型搭載部の他側への傾きによる前記走行駆動装置の浮き上がりを防止可能なバランスウェイトが設置されていることを特徴とする部品搬送台車。
  2. 請求項1に記載の部品搬送台車において、
    前記高背型搭載部が、長物部品を縦向き状態で搭載可能な長物部品保持部を有しており、
    前記バランスウェイトが、前記長物部品を搭載した前記高背型搭載部と、前記走行駆動装置が取付けられた前記低背型搭載部との重量差分の重さを有するものとされていることを特徴とする部品搬送台車。
  3. 請求項2に記載の部品搬送台車において、
    前記バランスウェイトが、前記台車本体に固定される固定ウェイト部と、前記台車本体に対して着脱可能な着脱式ウェイト部とを有していると共に、
    該着脱式ウェイト部が、前記長物部品と同時に、前記低背型搭載部から取り出される部品とされていることを特徴とする部品搬送台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114751145A (zh) * 2022-04-26 2022-07-15 东风汽车集团股份有限公司 一种对接线体的雪橇导入机构

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