JP2017129343A - 複合型グリスフィルター - Google Patents

Abstract

【課題】現在一般的に使用されている加熱調理器の上部に設置されているシロッコファンタイプのレンジフードの場合、その排気する有害ガスに含まれる油煙や埃が、標準装備の金属素材のフィルターだけでは空隙が大き過ぎるために、フィルター部分で充分に除去されない。除去されなかった油煙や埃は、レンジフード内部に侵入し、ファンのブレードに付着して形状や重量が変化する事に因り、レンジフードの排気能力が阻害される。
【解決手段】従来のレンジフードに使用されている金属素材のグリスフィルターと不織布などの繊維素材のフィルターを組み合わせて多層にする事で、従来の金属素材のみのグリスフィルターより、より多くの油煙や埃をグリスフィルターの金属部分と繊維部分で軽減させる事ができ、レンジフード内部へ侵入する油煙や埃を軽減させる事で、レンジフードの所定の換気能力を長期間維持できる。
【選択図】図１

Description

本発明はレンジフードのグリスフィルターの材料と構造に関する。

レンジフードは調理時に発生する有害ガスの排気や、調理過程で発生する油煙を排出する為に使用されるが、清掃する事が困難な通風路の奥部に油煙の汚れが出来るだけばないように、レンジフード排気通風路の前部にグリスフィルターを使用している。

従来のレンジフードメーカーの標準仕様のグリスフィルターは、エキスパンドメタルを重層にしたものや一層のパンチングメタル等の空隙を有する金属素材を使用し、排気過程で油煙が金属のグリスフィルターで冷却され液化する事で、油煙がレンジフード内部に侵入する事を軽減させようとするものである。
しかし、エキスパンドメタルやパンチングメタルのフィルターは空隙が大きい為、油煙の一部はフィルターを通過してしまい、フィルターの先のレンジフード奥部で液化して内部を汚してしまう。
また、不織布を使用したグリスフィルターは、金属のグリスフィルターより空隙が詰まっている為、透過してレンジフードの内部に至る油煙の量を軽減する事ができるが、加熱調理器からの異常燃焼の炎がグリスフィルターの位置にまで達する様な場合、不織布に付着した液化した油脂に引火する可能性がある等の問題がある。

本発明は、グリスフィルターを異なるフィルター素材で多層構造にし、加熱調理器に近い一層目にエキスパンドメタルやパンチングメタルの金属素材を使用し、二層目に不織布等の繊維素材を使用して、各素材のろ過の特性を利用して上記課題を解決する。

本発明を利用した台所用レンジフードは、加熱調理器から発生する有害ガスを排気する過程で、調理で発生する油煙や匂いを含んだ気体を金属素材のフィルターと繊維フィルターでろ過し、油煙のレンジフード奥部への侵入を軽減させる。
また、加熱調理器からの異常燃焼の炎がグリスフィルターの位置に達する時は、炎は二層目の繊維素材のフィルター部分に当たる前に、一層目の金属素材のフィルター部分に当たり、金属の持つ比熱の効果で冷却される為に、繊維素材に付着した油分の引火温度に達しにくく、引火の可能性を小さくする事ができる。

本発明の複合型グリスフィルターは、図１に示される構造で、図２のグリスフィルター本体４として加熱調理器の上に設備されるレンジフードに使用する。
グリスフィルター本体４は、加熱調理器の最も近くに面する側にエキスパンドメタルやパンチングメタルなどの空隙を有する金属材１を置き、金属材１の背部に不織布などの微細な空隙を有する繊維材２を配置した多層構造をしており、シロッコファンを装備した調理用レンジフードに使用されるのに最も適している。
空隙を有する繊維材２は、金属材１と繊維材の固定具３で挟まれ、グリスフィルターの素材固定枠５から外れないように固定する。

本発明の構造図である。 本発明の利用状態を表すグリスフィルターの外観図である。

１空隙を有する金属材
２空隙を有する繊維材
３繊維材の固定具
４グリスフィルター本体
５グリスフィルターの素材固定枠

Claims (1)

1. フィルター部分に、不燃材料である空隙を有する金属材と不織布等の微細な間隙のある繊維材を重ね、性質の異なる材料を多層に構成したレンジフード用グリスフィルター。

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