JP2017129238A - ボルト体取着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の分割係止体が互いに拘束し合ってボルト体に対して離間させることで、複数の分割係止体に対するボルト体の係止を確実にすることである。【解決手段】ボルト体Bと係止する係止体E1は、前記ボルト体Bを取り囲むように、当該ボルト体Bの外面の周りに沿って複数の分割係止体E1a, E1bに分割され、前記複数の分割係止体E1a, E1bは、前記ボルト体Bの挿入時において、当該ボルト体Bに対する当該複数の分割係止体E1a, E1bの離間量Kが必要最少量となるように互いに規制して、当該複数の分割係止体E1a, E1bの組み合せを維持する係止突出板部(組合せ維持手段)Naを、一方の分割係止体E1aに設ける。【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば、天井面から物体を吊り下げる際に使用されるボルト体を当該天井面に吊り下げて取着するためのボルト体取着具に関するものである。
上記目的に使用されるボルト体取着具の一つとして、特許文献1に開示のものが知られている。このボルト体取着具は、外周面がテーパー円錐面状に形成されたナットが周方向に沿って複数に分割されて、ボルト体の挿入により当該ボルト体の軸方向に独立し進退動することで、周方向に沿って互いに接近・離隔する複数の分割ナット体と、複数の分割ナット体を収容配置するナット配置空間の内周面に、当該複数の分割ナット体の外周のテーパー円錐面に対応したテーパーガイド面が内周に設けられて、当該テーパーガイド面の内径が小さな側の端部に接続して、ボルト体を挿入するボルト体挿入口が形成されたホルダー体と、当該ホルダー体内に内装されて、前記複数の分割ナット体を前記ホルダー体のボルト体挿入口の側に付勢する圧縮バネとを備え、ボルト体の挿入により、複数の分割ナット体は、当該ボルト体の軸方向に移動されながら、当該ボルト体に対して離間した後に、前記圧縮バネの弾性復元力により、前記複数のナット体がボルト体の反挿入方向に移動させられて原位置に戻ることで、複数の分割ナット体とボルト体との螺合(係合)により、ホルダー体に対してボルト体が取着される構成である。
上記のボルト体取着具は、複数の分割ナット体が互いに独立して、ボルト体の軸方向に移動可能であると共に、当該ボルト体に対して離間可能であるため、ボルト体の挿入により、当該ボルト体に対して互いに離間して、ボルト体挿入口に対して奥側に移動させられた複数の分割ナット体の全てが原位置に戻らないことが発生する。この状態では、一部の分割ナット体は、ボルト体に螺合(係合)していないため、螺合力(係合力)の不足により、大きな吊下げ荷重が作用した場合には、ホルダー体からボルト体が抜け出てしまう恐れがあり、安全性の点で問題がある。
また、圧縮バネの使用が不可欠であるのに加えて、ホルダー体に対して当該圧縮バネを組み込む必要があるため、ボルト体取着具としての部品点数が増大するのみならず、全体構造が複雑化する問題もある。
実開平5−42735号公報
本発明は、複数の分割係止体とボルト体との係止状態においては、当該複数の分割係止体の離間量を抑制して、前記係止が簡単に解除されるのを防止することで、ボルト体の取着操作時に、当該ボルト体が簡単に抜け出ないようにすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、ボルト体の外面の被係止部に係止する係止部がボルト体が挿入される中空部内面に形成された係止体と、内部の係止体収容空間に収容配置された前記係止体のボルト体挿入空間に前記ボルト体を挿入するためのボルト体挿入口が設けられたホルダー体と、を備え、
前記係止体は、前記ボルト体を取り囲むように、当該ボルト体の外面の周りに沿って複数の分割係止体に分割され、
前記複数の分割係止体は、前記ボルト体挿入口から内部に挿入されたボルト体による外方への押圧により前記ボルト体に対して互いに離間されて、当該ボルト体を複数の分割係止体の間に挿入配置可能なように、前記ホルダー体の内部に収容されると共に、複数の分割係止体の間に挿入された前記ボルト体を反挿入方向に移動させることで、前記複数の分割係止体は、当該ボルト体により連れ動かされて前記ボルト体挿入口の側に移動されて、当該ボルト体の抜け出しが不能な程度に近接ガイド手段により互いに近接される構成のボルト体取着具であって、
前記複数の分割係止体は、ボルト体と係止した状態で、前記ボルト体の抜け出しが不能な離間量を保って、当該複数の分割係止体の組み合せを維持する組合せ維持手段を備えていることを特徴としている。
ホルダー体の係止体収容空間には、係止体を構成する複数の分割係止体が原位置に収容配置され、当該ホルダー体のボルト体挿入口から、複数の分割係止体で構成される係止体の中空部に向けてボルト体を挿入すると、当該ボルト体の側方への押圧力により、複数の分割係止体は、ボルト体に対して離間されて非係止状態となり、その後に、ボルト体を反挿入方向に移動させると、非係止状態となっている各分割係止体は、当該ボルト体の逆挿入方向への移動に連れ動かされて、ホルダー体のボルト体挿入口の側に移動されると同時に、近接ガイド手段により、ボルト体の側に近接させられることで、原位置に戻されて、当該ボルト体と各分割係止体とが係止される。これにより、分割係止体を挿入配置しているホルダー体に対してボルト体が取着される。
請求項1の発明では、前記複数の分割係止体は、ボルト体と係止した状態で、前記ボルト体の抜け出しが不能な離間量を保って、当該複数の分割係止体の組み合せを維持する組合せ維持手段を備えているため、上記したように、複数の分割係止体が原位置に戻されて、ボルト体と係止された後においては、当該ボルト体に対して挿入方向の力が作用して、当該ボルト体がホルダー体に対して再度挿入されても、前記組合せ維持手段により、複数の分割係止体は、ボルト体の抜け出しが不能な離間量を保って、互いの組み合せが維持され、複数の分割係止体は、ボルト体と一体となって、当該ボルト体の挿入方向に移動する。この結果、複数の分割係止体とボルト体とが係止された後においては、当該ボルト体が挿入方向に移動しても、複数の分割係止体とボルト体との係止状態は、維持される。よって、例えば、請求項1の発明に係るボルト体取着具を用いて、天井面から物体を吊り下げる場合には、作業中、又は作業終了後において、何らかの原因でボルト体が上方に移動させられても、複数の分割係止体とボルト体との係止状態は、維持されるため、物体の吊下げ状態が長期間に亘って安定する。
請求項2の発明は、ホルダー体には、ボルト体を挿入可能なボルト体挿入口を介して外部と連通する係止体収容空間が設けられ、当該係止体収容空間には、前記ボルト体の外面の被係止部に係止する係止部が内面に形成された係止体が収容配置され、
前記係止体は、前記ボルト体の外面の周りに沿って複数に分割された分割係止体から成り、
前記係止体収容空間は、前記ボルト体挿入口から前記複数の分割係止体で構成される係止体の内部にボルト体を挿入可能とすべく、複数の分割係止体が当該ボルト体に対して離間し得る形状に形成され、
前記複数の分割係止体は、前記係止部がボルト体の外面の被係止部に係止された位置で互いに組み合せられ、当該組合せ姿勢を維持する組合せ維持手段を備えていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の発明を別の表現を用いて特定したものであるので、その作用効果は、請求項1の発明と同等である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記組合せ維持手段は、摩擦係合力により、前記組み合せが解除されるのを規制する構成であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、複数の分割係止体を摩擦係合力により、係止体に対するボルト体の挿入時における各分割係止体の自由な離間移動を互いに規制することで、複数の分割係止体の組合せ状態を維持する構造であるので、各分割係止体の形状の工夫のみによって、互いの組合せ状態を維持可能となって、分割係止体の摩擦係止部の形状も簡単にできる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記組合せ維持手段は、前記ボルト体の挿入による押圧力により各分割係止体が互いに離間する際に、各分割係止体が独立してボルト体の軸方向に移動するのを互いに規制し合う機能を有していることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、係止体に対するボルト体の挿入移動時、及び反挿入方向への移動時の双方において、各分割係止体は、組合せ維持手段によって、ボルト体の軸方向の移動により連れ動かされるのが防止されるため、当該ボルト体に対する移動規制は、当該ボルト体の周方向のみならず、軸方向も可能となるため、複数の分割係止体は、原位置に戻った状態で、分割前の一体状態に近くなって、各分割係止体に対するボルト体の係止力が高められる。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、前記組合せ維持手段は、隣接する一方の分割係止体から他方の分割係止体に向けて突出する組合せ突部と、当該他方の分割係止体に設けられた組合せ受部とから成ることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、複数の分割係止体のうち互いに隣接する2つの分割係止体の一方に組合せ突部が形成され、他方の対応部分に組合せ受部が形成された構成であるので、複数の分割係止体の組み合せを維持するための組合せ維持手段が簡単な構成となる。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記ホルダー体の係止体収容空間における各分割係止体のボルト体の反挿入方向への最大移動量は、前記組合せ突部が組合せ受部から離脱しない範囲内であることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、ホルダー体のボルト体挿入口からボルト体を挿入して、内部に配置された係止体に対してボルト体を係止させる際に、各分割係止体は、ボルト体の軸方向に移動させられるが、各分割係止体のボルト体の反挿入方向への最大移動量は、組合せ突部が組合せ受部から離脱しない範囲内であるため、仮に、ボルト体の軸方向に沿った組合せ突部と組合せ受部との摩擦係合力が小さくて、隣接する分割係止体がボルト体の軸方向に沿って相対的に移動させられても、前記組合せ突部と組合せ受部との係合状態は解除されない。よって、複数の分割係止体の組合せ状態は、維持されるため、複数の分割係止体のうち特定の隣接する2つの分割係止体の組合せ状態は解除されないので、全ての分割係止体とボルト体との係止を確保できて、複数の分割係止体に対してボルト体が確実に係止されて、複数の分割係止体に対するボルト体の係止が維持されて、複数の分割係止体に対するボルト体の取着が確実となる。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記係止体は、前記ボルト体の螺回動操作に対して供回りしないように前記ホルダー体に挿入配置されていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、ボルト体を反挿入方向に移動させて、複数の分割係止体とボルト体とを係止させた後においても、総係止箇所又は総係止面積を増大させるために、係止体に対してボルト体を回転させることがあるが、前記係止体は、前記ボルト体の螺回動操作に対して供回りしないように前記ホルダー体に挿入配置されているため、係止の供回りがなくなって、総係止箇所又は総係止面積の増大の操作を迅速に行える。
請求項8の発明は、請求項1、3ないし7のいずれかの発明において、前記近接ガイド手段は、ホルダー体の係止体収容空間を形成する傾斜内壁面であることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、ホルダー体に対して複数の分割係止体を挿入配置するための係止体収容空間を形成する内壁面を傾斜させるのみで、ボルト体の反挿入方向への移動時において、ボルト体の抜け出しが不能なように、当該ボルト体に対して複数の分割係止体を近接させる近接ガイド手段を形成できる。
本発明によれば、複数の分割係止体は、ボルト体と係止した状態で、ボルト体の抜け出しが不能な離間量を保って、当該複数の分割係止体の組み合せを維持する組合せ維持手段を備えているため、複数の分割係止体が原位置に戻されて、ボルト体と係止された後においては、当該ボルト体に対して挿入方向の力が作用して、当該ボルト体がホルダー体に対して再度挿入されても、前記組合せ維持手段により、複数の分割係止体は、ボルト体の抜け出しが不能な離間量を保って、互いの組み合せが維持され、複数の分割係止体は、ボルト体と一体となって、当該ボルト体の挿入方向に移動する。この結果、複数の分割係止体とボルト体とが係止された後においては、当該ボルト体が挿入方向に移動しても、複数の分割係止体とボルト体との係止状態は、維持される。
本発明の実施例1のボルト体取着具A1 の分解斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ係止体E1 を構成する分割係止体E1a, E1bの分割状態、及び組合せ状態の斜視図である。 ボルト体取着具A1 の正面図である。 (a),(b),(c) は、図3のV1 −V1 線、V2 −V2 線及びV3 −V3 線の端面図である。 図4(a)のX−X線断面図である。 係止体E1 に形成された雌ねじ部1の谷部に対する山部の高さの変化を示すグラフである。 (a)は、ホルダー体Hを斜下方から見た斜視図であり、(b)は、図1のY−Y線断面図である。 (a),(b)は、それぞれホルダー体Hに収容された係止体E1 の雌ねじ部1の中空部に対してボルト体Bを挿入することで、一対の分割係止体E1a, E1bが離間されながら奥方に移動された初の状態の縦断面図、及びその状態の係止体E1 のみの正面図である。 (a),(b)は、それぞれボルト体Bを蓋体Cの裏面に当接するまで挿入して、一方の分割係止体E1aの分割雌ねじ部1aに係止させた状態の縦断面図、及びその状態の係止体E1 のみの正面図である。 (a),(b)は、それぞれボルト体Bを反挿入方向に移動させて、係止体E1 を原位置に戻すことで、係止体E1 の雌ねじ部1とボルト体Bとが全長に亘って係止している状態の縦断面図、及びその状態の係止体E1 のみの正面図である。 ボルト体Bの上方への移動に追従して一対の分割係止体E1a, E1bが移動させられた状態の縦断面図である。 係止体E1 が原位置に戻された状態において、ボルト体Bを回転させて、その先端が蓋体Cの裏面に当接した状態の縦断面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ図7(b),図8(b)及び図9(b)のZ1 −Z1 線,Z2 −Z2 線及びZ3 −Z3 線の端面図である。 ボルト体取着具A1 により天井面61から管体63を吊り下げている状態の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明の実施例2のボルト体取着具A2 の係止体E2 を構成する分割係止体E2a,E2bの分解斜視図、及び分解正面図である。 (a),(b)は、ボルト体取着具A2 の異なる使用状態の縦断面図である。 (a)は、本発明の実施例3の係止体E3 を構成する一対の分割係止体E3a, E3bの横断面図であり、(b)は、(a)のT−T線拡大断面図である。 (a)は、本発明の実施例4の係止体E4 を構成する一対の分割係止体E4a, E4bの横断面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図であり、(c)は、(a)のU矢視図である。 (a)〜(c)は、実施例5の係止体E5 の作用を説明するための横断面図である。
以下、複数の最良の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の実施例1のボルト体取着具A1 は、図1〜図7に示されるように、建物の天井面〔正確には、二重天井の天井面61(図14参照)〕に固定されるホルダー体Hと、当該ホルダー体Hの係止体収容空間22に収容される二分割構造の係止体E1 と、前記ホルダー体Hの係止体収容空間22に係止体E1 を収容した状態で、当該係止体収容空間22の開口を塞ぐ蓋体Cとから成る。本発明の特徴は、二分割構造の係止体E1 を構成する分割係止体E1a, E1bを互いに拘束された状態で、組み合せることで、バネ類の付勢手段を使用することなく、分割係止体E1a, E1bの間の中空部に挿入されるボルト体Bと、当該分割係止体E1a, E1bとの係止を確実にすることに存在するので、以下、係止体E1 を構成する分割係止体E1a, E1bを中心にして説明する。なお、図4は、係止体E1 の高さ方向に沿って異なる3つの部分の端面図であるが、透視方向で視認される雌ねじ部1のねじ山のみは、図示してある。
係止体E1 は、樹脂の射出成形品であって、内周面に雌ねじ部1が形成された雌ねじ筒2の上端部と下端部に、当該雌ねじ筒2の外径よりも大きな等しい幅Wを有し、長さL1 ,L2 のみ異なる方形状の上板部3及び下板部4が一体に形成され、当該上板部3及び下板部4は、両側面に形成される傾斜端面の総面積を増大させて、後述のホルダー体Hの係止体収容空間22に挿入された係止体E1 を構成する分割係止体E1a, E1bの接近移動を確実に、しかも安定して行えるようにすると同時に、係止体E1 の全体としての剛性を高めるために、前記雌ねじ筒2の外側における幅方向Qの中央部、及び両端部において上下の各板部3,4の長さ方向Pに沿って配置された計3枚の各補強板部5a,5bを介して連結され、前記雌ねじ筒2が横断面視で二等分割されるように、正面視で逆等脚台形状をなしている一体物を、平面視において前記長さ方向Pの中央で二分割した一対の(2つの)分割係止体E1a, E1bで構成される。この結果、一対の分割係止体E1a, E1bが組み合されて形成される係止体E1 は、平面視、及び底面視においていずれも方形状をなしていて、正面視及び背面視において逆等脚台形状をなしている立体物である。一対の分割係止体E1a, E1bの分割雌ねじ筒2a,2bの内周面には、分割雌ねじ部1a,1bが形成される。
係止体E1 の長手方向の両端の傾斜端面6a,6bは、上下の各板部3,4及び計3枚の各補強板部5a,5bの計5つの端面の合成により形成され、前記した計5つの端面は、当然に同一面上に存在している。図2(a)に示されるように、計3枚の補強板部5a,5bのうち両端の2枚の補強板部5a,5bは、前記雌ねじ筒2の肉厚部と同一位置となるように配置されていて、分割上板部3a,3b及び分割下板部4a,4bの幅方向Qに沿った両端部は、所定幅だけ両端の各補強板部5a,5bに対してフランジ状に突出した規制板部3a1,3b1(4a1,4b1)となっている。以下において、上板部3及び下板部4が二等分割された状態では、分割された部分は、一体化状態と区別するために、それぞれ分割上板部3a,3b及び分割下板部4a,4bの符号を用いる。
係止体E1 を構成する一方の分割係止体E1aの分割端面11aには、上下方向に沿って前フランジ部7が一体に形成され、当該前フランジ部7の上下方向の中央部は所定長だけ欠落されて、ダミー突出板部挿入部8となっている。前フランジ部7の前面と、雌ねじ筒2の分割端面とは、同一面となっていて、これらの2つの異なる面が分割端面11aを構成している。一方の分割係止体E1aの前フランジ部7の上下端部には、計4個の係止突出板部Na が一対の分割係止体E1a, E1bの組合せ方向である前方に向けてそれぞれ突設されている。計4個の係止突出板部Na は、一対の分割係止体E1a, E1bを組み合せた状態で、他方の分割係止体E1bの外側の各補強板部5a,5bの外面である被係止面12に摩擦力で係合した状態となって配置される。係止突出板部Na は、図4に示されるように、平面視において、基端側のほぼ半分の部分が、他方の分割係止体E1bの被係止面12に密着して係合する部分であって、残りの先端側の部分は、一対の分割係止体E1a, E1bの組み合せを容易にするために、他方の分割係止体E1bの被係止面12との間に僅かの隙間が形成されるように、内面側が欠肉されることで、基端側よりも僅かに薄肉に形成されている。
他方の分割係止体E1bの補強板部5bの外面における高さ方向の中央部には、一方の分割係止体E1aのダミー突出板部挿入部8に挿入されるダミー突出板部Nb が分割端面11bに対して突設されている。一対の分割係止体E1a, E1bの各分割端面11a,11bを密着させて組み合せると、一方の分割係止体E1aの計4つの係止突出板部Naは、他方の分割係止体E1bの分割上板部3b及び分割下板部4bに近接した状態で、両側の各補強板部5bの外面に摩擦力により係合して、小さな力では分離されない状態になると共に、他方の分割係止体E1bの2つの各ダミー突出板部Nbが、一方の分割係止体E1bの外側の各補強板部5aの外面との間に僅かの隙間19〔図4(b)参照〕を有した状態で、ダミー突出板部挿入部8に挿入される。
他方の分割係止体E1bにダミー突出板部Nbを設けた理由は、以下の通りである。一対の分割係止体E1a, E1bは、一組にして組み合せた状態で、ホルダー体Hの係止体収容空間22に収容される。一方、上記した一対の分割係止体E1a, E1bにおいて、他方の分割係止体E1bにダミー突出板部Nbが形成されていない場合には、誤って、ダミー突出板部Nbを有しない2つの他方の分割係止体E1bを組み合せたものと勘違いして、ホルダー体Hの係止体収容空間22に収容してしまう恐れがあり、この場合には、同一構造の2つの他方の分割係止体E1bは、互いに拘束し合っていないので、ボルト体Bを所定長だけ挿入した後に、反挿入方向に移動させる際に、組み合せに係る2つの他方の分割係止体E1bが分離されることで、ボルト体Bの取着が不能となる。このため、他方の分割係止体E1bにダミー突出板部Nbを設けておくことで、当該ダミー突出板部Nbが障害となって、同一構造の2つの他方の分割係止体E1bどうしの組み合せが不能となり、上記した不具合を未然に防止できる。なお、本発明における係止体の分割態様は、上記のように、雌ねじ部1の軸心を通る分割面で等分に分割することに限定されず、複数の分割係止体の組み合せの勘違いを防止するには、雌ねじ部1の軸心を通らない分割面において、係止体を非等分に分割することも可能である。このことから理解できるように、上記したダミー突出板部Nbは、組み合せの勘違いの防止のためにのみ設けられたものであって、本発明において必要不可欠な要素ではない。
一対の分割係止体E1a, E1bの各分割雌ねじ筒2a,2bの内周面に形成される各分割雌ねじ部1a,1bは、ボルト体Bの外周面の雄ねじ部に対する係止を容易にするために、図6に示されるように、分割端面11a,11bの部分で山部の存在がなくなると共に、周方向に沿った中央部において谷部に対する山部の高さが最も高くなるように、各分割雌ねじ部1a,1bの谷部に対する山部の高さが変化している。このため、一対の分割係止体E1a, E1bの各分割雌ねじ部1a,1bと、ボルト体Bの外周の雄ねじ部B1 との係止は、各分割雌ねじ部1a,1bの周方向に沿って中央の位相が90°の前後の部分の山部1a1,1b1で行われて、分割端面11a,11bの近い部分では行われないので、一対の分割係止体E1a, E1bが近接して密着することで、当該一対の分割係止体E1a, E1bの各分割雌ねじ部1a,1bとボルト体Bの雄ねじ部B1 との係止がスムーズに、しかも確実に行われる。
係止体E1 を構成する雌ねじ筒2の下板部4の側は、ボルト体Bが挿入される部分であって、雌ねじ筒2の内面におけるボルト体Bが挿入される部分には、当該ボルト体Bが引っ掛かるのを防止して、スムーズな挿入を可能にするための面取り13が施されている。
また、係止体E1 を収容するホルダー体Hの全体形状は、中空構造の截頭逆円錐状をなしていて、上側となる大径部の部分に、ホルダー体Hを天井面にビス固定するための一対の固定板部21が対向して外方に向けて一体に形成され、一対の固定板部21の間に、係止体E1 の全体形状に対応した係止体収容空間22が上面に開口して形成されている。ホルダー体Hの内部の中心部には、係止体E1 の傾斜端面6a,6bに対応する一対の傾斜案内壁面23を内面に対向した状態で形成するための一対の傾斜板部24が、前記一対の固定板部21の対向方向に沿って一体に形成されていると共に、係止体E1 の正面及び背面の部分を案内するための一対の垂直板部25が、一対の傾斜板部24の対向方向と直交する方向に対向して一対に設けられ、一対の傾斜板部24と一対の垂直板部25とで囲まれる空間が、係止体収容空間22となっており、当該係止体収容空間22の底部の底板部26には、ボルト体Bを挿入するためのボルト体挿入口27が形成されている。
係止体収容空間22の上面の長方形状の開口は、蓋体Cにより閉塞される。蓋体Cは、全周縁に上方に向けてフランジ部が形成されることで剛性が高められていて、一対の分割係止体E1a, E1bの分離方向に対応する長手方向の両端部であって、しかも短手方向の中央部には、それぞれ方形状の嵌合突出部28が形成され、各嵌合突出部28の下端部には、蓋体Cの短手方向に沿って係止爪部29が形成されている。一方、ホルダー体Hの係止体収容空間22の上部には、蓋体収容空間31が連続して設けられ、当該蓋体収容空間31の周囲における蓋体Cの一対の嵌合突出部28に対応する部分は、孔状に欠落されて嵌合孔部32となっており、当該嵌合孔部32の深さ方向に沿った下端部には、蓋体Cの係止爪部29と係止する被係止爪部33が設けられている。
よって、ホルダー体Hの係止体収容空間22に係止体E1 を挿入した後に、蓋体収容空間31に蓋体Cを押し込むと、当該蓋体Cの一対の係止爪部29と、ホルダー体Hの側に設けられた一対の被係止爪部33とが係止して、蓋体Cの容易な取り外しが困難となる。ここで、係止体収容空間22に収容された係止体E1 は、雌ねじ部1の下方からボルト体Bを挿入して、対向する一対の傾斜案内壁面23に案内されることで、当該係止体E1 を構成する一対の分割係止体E1a, E1bが内側から当該ボルト体Bの半径方向に押圧されて、互いに離間した状態で、上方に移動可能にすべく、係止体収容空間22の深さは、係止体E1 の全高よりも所定長だけ深く形成されている。
なお、一対の固定板部21には、ホルダー体Hの全体を天井面61に固定するためのビス62を挿通するビス挿通孔34がぞれぞれ形成され、中空構造の截頭逆円錐状の軽量のホルダー体Hを実現させるために、周壁部30と一対の垂直板部25との間は、大きく欠肉されて中空状となっている。
次に、図8〜図14を参照して、上記したボルト体取着具A1 を用いて、例えば、天井面61からボルト体Bを用いて管体63を吊り下げる方法について説明する。なお、図8〜図13において、係止体E1 の分割雌ねじ部1a,1bの表示に関しては、図面が複雑となるのを回避するため、ねじ山の断面状態のみを図示し、奥側に透視されるねじ山の線は、省略してある。また、図13において、1a1,1b1は、分割雌ねじ部1a,1bの山部を示し、1a2,1b2は、分割雌ねじ部1a,1bの谷部を示す。
最初、管体63の配管位置の直上に所定間隔をおいて複数のボルト体取着具A1 をビス62を用いて固定しておく。その後に、ホルダー体Hのボルト体挿入口27からボルト体Bの先端部を内部に挿入すると、図8及び図13(a)に示されるように、係止体収容空間22の最も低い位置(以下、「原位置」という)に配置されて、分割端面11a,11bが互いに密着して係止体E1 を構成している一対の分割係止体E1a, E1bは、前記ボルト体Bが雌ねじ筒2の中空部に挿入されることで、当該ボルト体Bの半径方向の外側に押圧され、分割された分割雌ねじ筒2a,2bの間をボルト体Bが通過可能となるまで、互いに離間されると同時に、上方に向けて所定長だけ押し上げられる。この状態では、分割された分割雌ねじ部1a,1bの山部と、ボルト体Bの雄ねじ部(係止部)B1 の山部とが干渉しない程度に、一対の分割係止体E1a, E1bが離間される。
ここで、一方の分割係止体E1aの計4つの各係止突出板部Naは、いずれも分割上板部3a,3bの各規制板部3a1,3b1の下面、及び分割下板部4a,4bの各規制板部4a1,4b1の上面に近接して配置されているため、一対の分割係止体E1a,E1bが分離離間して、上方に移動される際には、ボルト体Bの軸方向に沿ってずれることなく、一体となって移動する。また、一対の分割係止体E1a,E1bは、一方の分割係止体E1aに設けられた計4つの各係止突出板部Naが、他方の分割係止体E1bの被係止面12に摩擦力により係合された状態で、互いに組み合せられているため、一対の分割係止体E1a,E1bが離間する際には、前記摩擦力に抗して離間されるため、一対の分割係止体E1a,E1bの離間量K〔図8(b)参照〕は、常に必要最少量である。このように、一対の分割係止体E1a,E1bは、ボルト体Bの軸方向にずれることなく、互いに一体となってボルト体Bの軸方向に移動すると共に、離間時における離間量は、常に最少であるので、後述のように、ボルト体Bの反挿入方向への移動により、ボルト体Bの軸方向に沿って蓋体Cの側に移動させられた一対の分割係止体E1a,E1bが原位置に戻される際には、一対の分割係止体E1a,E1bのボルト体Bの軸方向に沿った移動量J〔図8(a)参照〕も最少に確保されるため、一対の分割係止体E1a,E1bは、常に分離されることなく一体状態を保持して、原位置にスムーズに戻される。
上記のように、ホルダー体Hのボルト体挿入口27からボルト体Bを無造作に挿入すると、当該ボルト体Bにより、一対の分割係止体E1a,E1bは、必要最少量だけ互いに離間させられると共に、上方に押し上げられて、図9に示されるように、当該ボルト体Bは、ボルト体Bを蓋体Cの裏面に当接するまで挿入され、その後に、当該ボルト体Bを僅かに一対の分割係止体E1a,E1bのいずれかの側に微動させて、当該ボルト体Bの雄ねじ部(係止部)B1 と、分割係止体E1aの分割雌ねじ部1a又は分割係止体E1bの分割雌ねじ部1b とを係止させる。
その後に、ホルダー体Hからボルト体Bを引き抜くようにして、ボルト体Bを反挿入方向に移動させると、ボルト体Bの雄ねじ部(係止部)B1 と、分割係止体E1aの分割雌ねじ部1a又は分割係止体E1bの分割雌ねじ部1b とが係止しているため、図10に示されるように、一対の分割係止体E1a,E1bは、前記摩擦力に抗して互いに近接しながら、原位置の側に向けて移動して、底板部26に当接することで、当該原位置に戻される。一対の分割係止体E1a,E1bが一体となった係止体E1 の雌ねじ部1は、その全長に亘ってボルト体Bの雄ねじ部(係止部)B1 に係止される。これにより、天井面61に固定されたボルト体取着具A1 に対してボルト体Bが取着されて、天井面61にボルト体取着具A1 を介してボルト体Bが吊り下げられる。
なお、図8に示される状態において、ボルト体Bを蓋体Cの裏面に当接させずに、当該ボルト体Bの先端が係止体収容空間22の高さ(深さ)方向の途中に配置されたままの状態で、僅かの時間だけ放置すると、一対の分割係止体E1a,E1bは、自重により下方に微動して、その分割雌ねじ部1a,1bは、先端が係止体収容空間22の途中に放置されているボルト体Bの雄ねじ部B1 と係止され、その後に、当該ボルト体Bを反挿入方向に移動させると、当該ボルト体Bと係止している一対の分割係止体E1a,E1bは、一体となって反挿入方向に移動させられて、底板部26に当接される。この状態では、ボルト体Bは、一対の分割係止体E1a,E1bの分割雌ねじ部1a,1bの下端から起算した数条に係止されているのみであるが、十分な吊下げ荷重に耐え得る。
次に、図10に示される状態、即ち、ボルト体Bの上端が蓋体Cの裏面に当接していなくて、当該ボルト体Bが反挿入方向(上方)に移動可能な状態において、図14に示されるように、当該ボルト体Bに対して配線・配管材の保護管や空調ダクト等の管体63を吊り下げる。即ち、管体63のボルト体Bに対応する部分には、金属製バンド体64が巻回されていて、当該金属製バンド体64の一方の端部に一体に設けられた雌ねじ筒65に、天井面61から吊り下げられたボルト体Bの下端部を螺合させることで、管体63は、複数のボルト体Bを介して天井面61に吊り下げられる。
ここで、一対の分割係止体E1a,E1bどうしは、一方の分割係止体E1aの分割端面11aの上下端部に設けられた計二対(4本)の係止突出板部Naと、他方の分割係止体E1bの被係止面12との係止による摩擦力により、互いの組み合せ状態が維持されているため、一対の分割係止体E1a,E1bとボルト体Bとの係止状態が維持されている。このため、何らかの原因で、上記した管体63に対して当該管体63を突き上げるような力が作用すると、図11に示されるように、一対の分割係止体E1a,E1bは、ボルト体Bに追従することで、当該ボルト体Bと一体(一緒)になって、係止体収容空間22内を上方に向けて移動し、上記した突上げ力がなくなると、自重によって、原位置〔図10(a)〕に示される位置に戻る。このため、本発明によれば、従来のボルト体取着具では、ボルト体の突き上げが連続すると、当該ボルト体に対して分割係止体が大きく離間して、ボルト体が抜け落ちてしまう不具合を防止できる。
この結果、本発明においては、図12に示されるように、突上げ力によるボルト体Bの抜け落ちの防止のために、ボルト体Bが蓋体Cの裏面に当接するまで、当該ボルト体Bを回転させる必要がない。即ち、ボルト体B自体の移動が不能となるように規制しなくても、上記した理由によって、ボルト体Bの抜け落ちを防止できるのが、本発明の大きな特徴である。なお、本発明においても、図12に示されるように、ボルト体Bを回転させて、蓋体Bの裏面に当接させることで、突上げ力によりボルト体Bが移動しないようにすることも可能であるが、その際に、係止体E1 及び当該係止体E1 が収容される係止体収容空間22の横断面形状は、いずれも方形状であるため、前記ボルト体Bの回転時において、係止体E1 が供回りされることはない。
ここで、図10(a)の状態において、ボルト体を回転させると、従来のボルト体取着具では、複数の分割係止体が互いに非拘束であって、自由に動き得るために、通常のボルト体の回転操作では、ボルト体を突当て方向に僅かな押圧力を加えた状態で回転させており、これにより、複数の分割係止体がボルト体の突当て方向に僅かに移動させられながら、互いに離間することで、ボルト体との係止が外れてしまう。これを防止するには、複数の分割係止体との係止を維持するために、ボルト体を反挿入方向に僅かに引き加減にして、当該ボルト体を螺回転させるという不自然な螺回転操作を行う必要がある。しかし、本発明では、複数の分割係止体E1a,E1b(E2a,E2b) は互いに組み合せられて、互いの自由な離間を許容しないので、ボルト体Bの螺回転操作は、通常の突当て方向に対して僅かな押圧力を加えた状態で行っても、複数の分割係止体E1a,E1b(E2a,E2b) は、その係止が解除されeままで離間することなく、ボルト体Bとの係止状態を維持して、ボルト体Bは、螺進させられるため、図10(a)の状態から、ボルト体Bを螺回転させて先端を突き当てる際の螺回転操作が容易である利点がある。一方、ボルト体Bが突当て面に当接した状態で、複数の分割係止体E1a,E1b(E2a,E2b) が原位置から離れている場合において、当該ボルト体Bを更に螺進方向に回転させると、複数の分割係止体E1a,E1b(E2a,E2b) は、供回りしない構造になっているため、複数の分割係止体E1a,E1b(E2a,E2b) は、その組合せ状態を維持したままで、原位置の移動させられる利点もある。
次に、図15及び図16を参照して、本発明の実施例2のボルト体取着具A2 について説明する。実施例2のボルト体取着具A2 は、実施例1のボルト体取着具A1 に対して、係止体E2 の構成のみが異なり、係止体E2 は、前記分割係止体E1aに対して前フランジ部7の形状のみが僅かに異なる前フランジ部7’を有する分割係止体E2aと、前記分割係止体E1bから分割上板部3bの規制板部3b1のみを欠落された構成の分割係止体E2bとから成り、実施例1と同一部分には、同一符号を付す。このため、一対の分割係止体E2a, E2bは、分割係止体E2aに設けられた計4つの係止突出板部Naと、分割係止体E2bの被係止面12との係止による摩擦力によって、ボルト体Bの半径方向に沿った離間量Kは、最少に確保されている点は、実施例1の係止体E1 と同様であるが、ボルト体Bの軸方向に沿っては、一対の分割係止体E2a, E2bは、分割係止体E2aのいずれかの係止突出板部Naと分割係止体E2bのダミー突出板部Nbとが当接までのずれ量Mだけ、一対の分割係止体E2a, E2bが分離することなく、ボルト体Bの軸方向に沿ってずれることは可能である点において、実施例1と異なる。
ホルダー体Hのボルト体挿入口27から、一対の分割係止体E2a, E2bの中空部に挿入して、当該一対の分割係止体E2a, E2bを分離させると共に、ボルト体Bの軸方向に沿って押し上げて移動させた後に、当該ボルト体Bを一対の分割係止体E2a, E2bの分割雌ねじ部1a,1bのいずれかに係止させた後に、当該ボルト体Bを反挿入方向に移動させる際に、当該ボルト体Bをいずれの側の分割雌ねじ部1a,1bに係止させるかによって、一対の分割係止体E2a, E2bのいずれか一方のみが、当該ボルト体Bと一体となって原位置に戻される。図16(a),(b)は、それぞれ分割係止体E2b及び同E2aのみがボルト体Bと一体となって当該ボルト体Bの軸方向に移動させられて、原位置に戻された状態であって、当該ボルト体Bと、一対の分割係止体E2a, E2bの各分割雌ねじ部1a,1bがボルト体Bに係止し、しかも計4つの係止突出板部Naによる組み合せが維持された状態で、一対の分割係止体E2a, E2bは、ボルト体Bの軸方向に沿って分離しない範囲で、ずれて配置される。なお、図16(b)は、ボルト体Bの上端が蓋体Cの裏面に当接しており、しかもボルト体Bは、一対の分割係止体E2a, E2bの双方の一部においてのみ係止している状態である。
一対の分割係止体E2a, E2bは、ボルト体Bの軸方向に沿って分離しない範囲で、ずれて配置されることで、図16(a),(b)に示される例では、傾斜案内壁面23と分割係止体E2a又は同E2bと傾斜案内壁面23との間に、それぞれ所定の隙間41a,41bが形成されるが、一対の分割係止体E2a, E2bは、分割係止体E2aに形成された計4つの係止突出板部Naが、分割係止体E2bに形成された被係止面12に摩擦力により係止しており、当該係止摩擦力により、一対の分割係止体E2a, E2bは、一体に組み合わされた状態で維持されて、ボルト体Bの半径方向に沿って容易に分離しない。この結果、前記隙間41a,41bの存在にもかかわらず、長期間に亘って係止体E2 に対してボルト体Bを安定して係止させられる。
図17に示される実施例3の係止体E3 は、外周面がテーパー状となったテーパー円筒体を二等分割した一対の分割係止体E3a,E3bで構成され、当該一対の分割係止体E3a,E3bの外周面の円周溝51に環状ゴム52が嵌め込まれた構成である。一対の分割係止体E3a,E3bは、環状ゴム52の弾性復元力に抗して離間可能であると共に、原位置においては、環状ゴム52の弾性復元力により、当該一対の分割係止体E3a,E3bの各分割面が密着して、ボルト体Bに係止されて、当該係止状態が維持される。よって、ボルト体Bとの係止後においては、当該ボルト体Bが反挿入方向に移動しても、当該ボルト体Bと係止している一対の分割係止体E3a,E3bは、ボルト体Bに追従して同方向に移動させられる。このため、実施例3では、環状ゴム52は、一対の分割係止体E3a,E3bとボルト体Bとの係止状態を維持する「組合せ維持手段」としての機能と、一対の分割係止体E3a,E3bを互いに近接させる「近接ガイド手段」としての機能との双方を有している。
図18に示される実施例4の係止体E4 は、テーパー円筒体を二等分割した一対の分割係止体E4a,E4bで構成され、一方の分割係止体E4aの分割面には、一対の板状の係止片53が突設されて、当該係止片53の先端部の内側には、係止突部54が設けられている。一方、他方の分割係止体E4bの分割面には、前記一対の係止片53が挿入配置される凹部55が形成されて、当該凹部55の底面は、前記係止片53がスライド可能なスライド平面55aとなっていて、当該スライド平面55aの奥側の部分には、一対の分割係止体E4a,E4bが密着した状態において、前記係止片53の係止突部54が挿入係止される半球状の被係止孔部56が形成されている。
よって、ボルト体Bの挿入前においては、一対の分割係止体E4a,E4bは、一方の分割係止体E4aの一対の係止片53の各係止突部54が、他方の分割係止体E4bの各被係止孔部56に挿入係止された状態で、原位置に配置されている。この状態で、係止体E4 を構成する一対の分割係止体E4a,E4bの中空部にボルト体Bを挿入すると、当該ボルト体Bにより一対の分割係止体E4a,E4bが強制的に離間されることで、図18(b)で2点鎖線で示されるように、係止片53の各係止突部54と各被係止孔部56との係止が解除されると共に、当該ボルト体Bを反挿入方向に移動させると、一対の分割係止体E4a,E4bの重力による下方への移動、又はボルト体Bと一対の分割係止体E4a,E4bのいずれか一方との係止により、一対の分割係止体E4a,E4bは、一方の一対の係止片53が他方の一対の凹部55に挿入された状態が維持されて、ボルト体Bの軸方向に沿って連結されているために、ボルト体Bと一体となって反挿入方向に移動されて、原位置に達する。一対の分割係止体E4a,E4bが原位置に達することで、一対の係止片53の各係止突部54が各被係止孔部56に挿入係止されて、一対の分割係止体E4a,E4bは、連結状態となって一体化される。
よって、上記の状態で、何らかの原因で、ボルト体Bに対して挿入方向の力が作用した場合には、一対の分割係止体E4a,E4bは、ボルト体Bと係止された状態で、一体に連結されていて、前記ボルト体Bの反挿入方向への移動時において、一対の分割係止体E4a,E4bに対しては、これを分離させる力は、一切作用しないので、一対の分割係止体E4a,E4bは、係止状態を維持して、ボルト体Bに追従して反挿入方向に移動する。なお、一対の係止片53の各係止突部54と各被係止孔部56との係止力は、一対の分割係止体E4a,E4bの中空部にボルト体Bを挿入することで、前記係止が解除される程度の大きさに定めることが必要である。
図19において、実施例5の係止体E5 は、実施例4の係止体E4 の変形例であって、一旦、ボルト体Bと係止された後においては、一対の分割係止体E5a,E5bの組み合せが、ほぼ確実に維持されて、一体構造のナット体のように、互いに分離できない構造であり、実施例4の係止体E4 に対して凹部55’のスライド平面55'aに形成された一組の第1及び第2の各被係止孔部57a,57bの形状、及び当該各被係止孔部57a,57bに対応する係止突部58の形状のみが異なる。よって、実施例4と同一部分には、同一符号を付すと共に、同等部分には、同一符号に「’」を付し、実施例4と異なる部分についてのみ、説明する。一方の分割係止体E5bに形成された凹部55’のスライド平面55'aには、一対の分割係止体E5a,E5bの接近・離間方向に沿って2つで一組となった第1及び第2の各被係止孔部57a,57bが設けられ、第1及び第2の各被係止孔部57a,57bは、それぞれ横断面が二等辺三角形状、及び直角三角形状をなしていて、二等辺三角形状の第1被係止孔部57aが、分割面59に近い側に配置されている。第1被係止突部57aは、2つの第2被係止突部57bを、背中合わせにして合成させた二等辺三角形状である。他方の分割係止体E5aの端面に突設された一対の係止片53’の対向面(内側面)に形成された係止突部58の横断面形状は、第2被係止孔部57bの横断面形状と同一である。
図19(a),(b),(c)は、一対の分割係止体E5a,E5bが離間されて組み付けられた状態、ボルト体Bが挿入されて一対の分割係止体E5a,E5bが更に離間された状態、及び一対の分割係止体E5a,E5bの分割面が互いに密着して、一方の分割係止体E5aの一対の係止片53’の各係止突部58と、他方の分割係止体E5bの各第2被係止孔部57bとが係止されて、一対の分割係止体E5a,E5bの各分割雌ねじ部1a,1bとが係止された状態の各横断面図である。一対の分割係止体E5a,E5bの組付け状態では、図19(a)に示されるように、一対の係止片53’の各係止突部58は、断面二等辺三角形状の第1被係止孔部57aに係止されていて、一対の分割係止体E5a,E5bは離間状態となっている。この状態で、一対の分割係止体E5a,E5bの中空部にボルト体Bが挿入されると、図19(b)に示されるように、一対の分割係止体E5a,E5bは、更に離間され、その後に、ホルダー体のテーパー逆円錐面状をした近接ガイド面(図示せず)に案内されて、一対の分割係止体E5a,E5bが接近すると、一対の係止片53’の各係止突部58は、第1被係止孔部57aを超えて、その奥側の各第2係止孔部57bに係止される。第2被係止孔部57bは、横断面が直角三角形状であるので、一旦、係止片53’の係止突部58と係止されると、一対の分割係止体E5a,E5bを離間させる力が作用しても、その係止状態は、容易には遮断されず、一対の分割係止体E5a,E5bは、一体のナット体のように、殆ど一体化された状態となる。
このため、ホルダー体に対してボルト体Bを反挿入方向に引き抜くことで、一対の分割係止体E5a,E5bとボルト体Bとが、一旦、係止された後においては、当該ボルト体Bをホルダー体に対して再度、押し込んでも、一対の分割係止体E5a,E5bが分離させられることはなく、この状態で、何らかの原因で、一対の分割係止体E5a,E5bに対して係止しているボルト体Bを引き抜く必要が生じた場合には、当該ボルト体Bを回転させるしかない。この状態は、一対の分割係止体E5a,E5bに対するボルト体Bの係止の維持の面からは、最も確実な状態で当該係止が維持されていることを意味する。
実施例1,2では、ホルダー体に複数の分割係止体が内装されて、当該複数の分割係止体に対してボルト体を取着する例であるが、本発明は、互いに分離可能な複数の分割係止体がボルト体と係止された後においては、「組合せ維持手段」により、当該複数の分割係止体の組み合せが維持されることで、係止状態が維持される点に特徴があるので、上記した実施例1,2とは逆に、ボルト体が固定されていて、当該ボルト体に対して複数の分割係止体を取着する構成を含むものである。
実施例1,2には、複数の分割係止体が内装されたホルダー体をビスを介して天井面に固定する構成であるが、ボルト体挿入口のみが天井面に臨むようにして、当該ホルダー体の全体をコンクリート躯体内に埋設する構成にすることも可能である。
上記した実施例1,2では、いずれも、ボルト体Bの雄ねじ部B1 と、一対の分割係止体E1a, E1b(E2a, E2b)の分割雌ねじ部1a,1bとが係止した状態で、ボルト体Bを反挿入方向に移動させることで、一対の分割係止体E1a, E1b(E2a, E2b)は、当該ボルト体Bと一体となって、ボルト体Bの反挿入方向に強制的に移動させられるために、一対の分割係止体E1a, E1b(E2a, E2b)を原位置の側に付勢させるバネが不要となる利点があるが、バネを併用させることで、一対の分割係止体E1a, E1b(E2a, E2b)の原位置の側への移動を一層確実にすることも可能である。
上記した実施例1,2の係止体E1(E2 )を構成する一対の分割係止体E1a, E1b(E2a, E2b)は、完全に分離されていて、一方の分割係止体E1a, E2aに設けられた組合せ維持手段を構成する計4つの係止突出板部Naと、他方の分割係止体E1b, E2bに設けられた被係止面12との係止摩擦力を利用して、一対の分割係止体E1a, E1b(E2a, E2b)が離間された状態において、その組み合せの状態を維持している。しかし、本発明における分割係止体は、ボルト体を挿入可能に離間する構造であれば、複数の分割係止体は、可撓性を有するヒンジ類によって互いに連結されて、全体としては、恰も一つの部材で形成されたものであってもよい。
上記した実施例1〜5の係止体E1 〜E5 の分割数は、2であるが、これ以上に分割されていてもよく、係止分割体の全てに係止部を有している必要はなく、少なくとも一つの分割係止体の内面に、ボルト体の外面と係止する係止部が設けられておればよい。
更に、複数に分割された分割係止体の組み合せを維持する他の手段としては、実施例1〜5に示されるものに限定されず、分割係止体の分割面に埋設された永久磁石、或いは、隣接する分割係止体の分割面を互いに連結する伸縮可能な連結部材であってもよい。
なお、上記実施例1,2は、天井面からボルト体によって物体を吊り下げる場合において、当該ボルト体を天井面に取着する場合の例であるが、本発明によれば、、床面に対してボルト体を起立させる場合においても、本発明に係るボルト体取着具の使用により、当該ボルト体の基端部を取着できる。なお、この場合には、ボルト体が上下動しないように、当該ボルト体の下端面を対向部材に当接させてもよい。更に、本発明は、壁体や柱体からボルト体を突設させる場合においても適用可能である。
1 ,A2 :ボルト体取着具
B:ボルト体
1 〜E5 :係止体
1a,E1b,E2a,E2b,E3a,E3b,E4a,E4b,E5a,E5b:分割係止体
H:ホルダー体
J:一対の分割係止体のボルト体の軸方向への移動量
Na:係止突出板部(組合せ維持手段)
1:雌ねじ部(係止部)
1a,1b :分割雌ねじ部(係止部)
12:分割係止体の被係止面(組合せ維持手段)
22:係止体収容空間
23:傾斜案内壁面(分割係止体の近接ガイド手段)
27:ボルト体挿入口
52:環状ゴム(組合せ維持手段)
53,53’:係止片(組合せ維持手段)
54,58:係止突部(組合せ維持手段)
56,57a,57b:被係止孔部(組合せ維持手段)

Claims (8)

  1. ボルト体の外面の被係止部に係止する係止部がボルト体が挿入される中空部内面に形成された係止体と、内部の係止体収容空間に収容配置された前記係止体のボルト体挿入空間に前記ボルト体を挿入するためのボルト体挿入口が設けられたホルダー体と、を備え、
    前記係止体は、前記ボルト体を取り囲むように、当該ボルト体の外面の周りに沿って複数の分割係止体に分割され、
    前記複数の分割係止体は、前記ボルト体挿入口から内部に挿入されたボルト体による外方への押圧により前記ボルト体に対して互いに離間されて、当該ボルト体を複数の分割係止体の間に挿入配置可能なように、前記ホルダー体の内部に収容されると共に、複数の分割係止体の間に挿入された前記ボルト体を反挿入方向に移動させることで、前記複数の分割係止体は、当該ボルト体により連れ動かされて前記ボルト体挿入口の側に移動されて、当該ボルト体の抜け出しが不能な程度に近接ガイド手段により互いに近接される構成のボルト体取着具であって、
    前記複数の分割係止体は、ボルト体と係止した状態で、前記ボルト体の抜け出しが不能な離間量を保って、当該複数の分割係止体の組み合せを維持する組合せ維持手段を備えていることを特徴とするボルト体取着具。
  2. ホルダー体には、ボルト体を挿入可能なボルト体挿入口を介して外部と連通する係止体収容空間が設けられ、当該係止体収容空間には、前記ボルト体の外面の被係止部に係止する係止部が内面に形成された係止体が収容配置され、
    前記係止体は、前記ボルト体の外面の周りに沿って複数に分割された分割係止体から成り、
    前記係止体収容空間は、前記ボルト体挿入口から前記複数の分割係止体で構成される係止体の内部にボルト体を挿入可能とすべく、複数の分割係止体が当該ボルト体に対して離間し得る形状に形成され、
    前記複数の分割係止体は、前記係止部がボルト体の外面の被係止部に係止された位置で互いに組み合せられ、当該組合せ姿勢を維持する組合せ維持手段を備えていることを特徴とするボルト体取着具。
  3. 前記組合せ維持手段は、摩擦係合力により、前記組み合せが解除されるのを規制する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト体取着具。
  4. 前記組合せ維持手段は、前記ボルト体の挿入による押圧力により各分割係止体が互いに離間する際に、各分割係止体が独立してボルト体の軸方向に移動するのを互いに規制し合う機能を有していることを特徴とする請求項3に記載のボルト体取着具。
  5. 前記組合せ維持手段は、隣接する一方の分割係止体から他方の分割係止体に向けて突出する組合せ突部と、当該他方の分割係止体に設けられた組合せ受部とから成ることを特徴とする請求項3又は4に記載のボルト体取着具。
  6. 前記ホルダー体の係止体収容空間における各分割係止体のボルト体の反挿入方向への最大移動量は、前記組合せ突部が組合せ受部から離脱しない範囲内であることを特徴とする請求項5に記載のボルト体取着具。
  7. 前記係止体は、前記ボルト体の螺回動操作に対して供回りしないように前記ホルダー体に挿入配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のボルト体取着具。
  8. 前記近接ガイド手段は、ホルダー体の係止体収容空間を形成する傾斜内壁面であることを特徴とする請求項1、3ないし7のいずれかに記載のボルト体取着具。
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