JP2017129065A - ビークル - Google Patents
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Abstract
【課題】ビークルにおいて、構造を複雑化することなく、高い電圧の使用及び発生を抑制しつつ、駆動性を向上させる。【解決手段】ビークルは、加速指示部と、クランクシャフトを有するエンジンと、ビークルを駆動する駆動部材と、始動発電機と、バッテリと、インバータと、ビークルの加速が指示された場合、エンジン出力調整部に回転パワーを増大させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させるように前記インバータを制御し、ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリの電圧よりも高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧を印加させずに前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させるように前記インバータを制御する制御装置とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、ビークルに関する。
例えば、特許文献1には、車両等に搭載されるエンジンの始動発電装置が示されている。特許文献1の始動発電装置は、始動発電機を備えている。始動発電機は、エンジンを始動させるエンジン始動機能、及びエンジンの回転により発電する発電機能を有する。また、特許文献1の始動発電装置では、始動発電機が、エンジンの回転中、モータとして機能することにより、エンジンの回転をアシストするアシスト機能を有する。
特許文献1に示すようなエンジンの始動発電機には、例えばエンジンの始動又はエンジンのアシストに十分なトルクを出力することが求められる。
特許文献1の始動発電装置にはバッテリ及び蓄電手段(バッテリ又はコンデンサ)が設けられている。特許文献1の始動発電装置は、エンジンの始動時又はアシスト時に、バッテリ及び蓄電手段を直列接続状態に切換える。これによって、始動発電機に高い電圧が供給される。特許文献1の始動発電装置は、始動発電機をモータとして機能させる場合の、モータのトルクを増大させている。特許文献1の始動発電装置では、始動発電機を発電機能で動作させるときには、始動発電機に対してバッテリ及び蓄電手段を並列に接続させる。
特許文献1に示すようなエンジンの始動発電機には、例えばエンジンの始動又はエンジンのアシストに十分なトルクを出力することが求められる。
特許文献1の始動発電装置にはバッテリ及び蓄電手段(バッテリ又はコンデンサ)が設けられている。特許文献1の始動発電装置は、エンジンの始動時又はアシスト時に、バッテリ及び蓄電手段を直列接続状態に切換える。これによって、始動発電機に高い電圧が供給される。特許文献1の始動発電装置は、始動発電機をモータとして機能させる場合の、モータのトルクを増大させている。特許文献1の始動発電装置では、始動発電機を発電機能で動作させるときには、始動発電機に対してバッテリ及び蓄電手段を並列に接続させる。
特許文献1の構成において、バッテリ及び蓄電手段の接続状態を切換える装置は、複雑である。また、バッテリ及び蓄電手段の接続状態を切換える場合、車両内の他の部品(例えばバッテリ、インバータ内のスイッチング素子)に不用意に高い電圧が印加される可能性がある。特許文献1の始動発電装置では、バッテリ及び蓄電手段の接続状態を切換える際における高い電圧の印加の抑制を図るため、モータドライバによって始動発電機の各相の接続状態を変えることが必要である。
バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルは、エンジンに加え、バッテリを備える。そのようなビークルでは、バッテリの重さや大きさが、ビークルの走行性能になるべく影響を及ぼさないことが望ましい。従って、ビークルには、なるべく小型化及び軽量化されたバッテリが搭載されることが望ましい。このようなバッテリのサイズ及び重量の制約のため、始動発電機を駆動するためのバッテリとしては、通常、電圧が比較的低いバッテリが用いられる。そのようなバッテリの電圧は、例えば、商用電源の電圧に比べて低い。バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルでは、始動発電機になるべく高い電圧を供給せずに、エンジンのクランクシャフトを大きなトルクで駆動することが望まれている。
また、バッテリの電力でクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルにおいて、バッテリが駆動する対象は、クランクシャフトを回転させる始動発電機である。始動発電機を駆動するためのバッテリ(即ち比較的電圧が低いバッテリ)にとって、クランクシャフトは重量物である。クランクシャフトを回転させるためには大きなパワーが必要である。始動発電機を駆動するためのバッテリのように電圧が低いバッテリが一般的な駆動対象に対して出力するパワーと比べると、クランクシャフトを回転させる始動発電機に対して出力しなければならないパワーは大きい。また、クランクシャフトはエンジンの燃焼動作又は慣性により回転するという、バッテリの電力でクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルに特有の事情もある。バッテリの電力でクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルにとって、このような重量物であるクランクシャフトの回転を、電圧が比較的低いバッテリにより如何に制御するかが問題である。
本発明の目的は、バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルにおいて、構造を複雑化することなく、高い電圧の使用及び発生を抑制しつつ、駆動性を向上させることである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) ビークルであって、
前記ビークルは、
前記ビークルの加速を指示する加速指示部と、
燃焼動作で生じる回転パワーを出力するように構成されたエンジンであって、前記回転パワーを前記エンジンの外部に出力するクランクシャフトと、前記回転パワーを調整するように構成されたエンジン出力調整部とを有するエンジンと、
前記クランクシャフトを介して前記エンジンから出力される回転パワーを受けることによって前記ビークルを駆動する駆動部材と、
前記クランクシャフトに対し固定された速度比で回転するよう前記クランクシャフトと接続されたロータを有し、前記エンジンを始動させる場合に前記クランクシャフトを駆動し、前記エンジンが燃焼動作する場合に前記エンジンに駆動されて発電する、三相ブラシレスモータである始動発電機と、
前記始動発電機に対し電流の授受を行うバッテリと、
前記始動発電機と前記バッテリとの間に配置され、前記始動発電機と前記バッテリとの間を流れる電流を調整する複数のスイッチング部を備えたインバータと、
前記加速指示部により前記ビークルの加速が指示された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを増大させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させるように前記インバータを制御し、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記クランクシャフトの回転に起因する前記バッテリの電圧より高い電圧を印加させずに前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させるように前記インバータを制御する制御装置と
を備える。
前記ビークルは、
前記ビークルの加速を指示する加速指示部と、
燃焼動作で生じる回転パワーを出力するように構成されたエンジンであって、前記回転パワーを前記エンジンの外部に出力するクランクシャフトと、前記回転パワーを調整するように構成されたエンジン出力調整部とを有するエンジンと、
前記クランクシャフトを介して前記エンジンから出力される回転パワーを受けることによって前記ビークルを駆動する駆動部材と、
前記クランクシャフトに対し固定された速度比で回転するよう前記クランクシャフトと接続されたロータを有し、前記エンジンを始動させる場合に前記クランクシャフトを駆動し、前記エンジンが燃焼動作する場合に前記エンジンに駆動されて発電する、三相ブラシレスモータである始動発電機と、
前記始動発電機に対し電流の授受を行うバッテリと、
前記始動発電機と前記バッテリとの間に配置され、前記始動発電機と前記バッテリとの間を流れる電流を調整する複数のスイッチング部を備えたインバータと、
前記加速指示部により前記ビークルの加速が指示された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを増大させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させるように前記インバータを制御し、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記クランクシャフトの回転に起因する前記バッテリの電圧より高い電圧を印加させずに前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させるように前記インバータを制御する制御装置と
を備える。
(1)のビークルでは、ビークルの加速が指示される場合、制御装置は、エンジン出力調整部に回転パワーを増大させるとともに、始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら始動発電機にバッテリの電力でクランクシャフトを駆動させるようにインバータを制御する。このため、始動発電機は、例えば弱め界磁制御が行われない場合と比べ、高い回転速度において、大きなトルクを出力する。従って、クランクシャフトが始動発電機によってより強く駆動される。その結果、バッテリの電力でクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルの駆動性が向上する。
ビークルの加速の指示が停止されると、始動発電機によるクランクシャフトの駆動力とエンジンの回転パワーとが減少する。このとき、クランクシャフトの回転は直ちに停止しない。例えば、エンジンが、減少した回転パワーにより、クランクシャフトを回転させ続ける場合がある。また、クランクシャフトが慣性により回転を継続する場合もある。そのため、少なくともビークルの加速の指示が停止された後ある期間、クランクシャフトの回転は継続する。制御装置がインバータを制御する時に始動発電機を駆動するためのバッテリにとって重量物であるクランクシャフトが継続的に回転すると、始動発電機に生じる誘導起電圧がスイッチング部に印加される。スイッチング部に印加される電圧がバッテリの電圧よりも高いと、スイッチング部を備えたインバータが始動発電機から出力される電流を適切に制御できなくなるおそれがある。バッテリの電力でクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルでは、バッテリの許容電流が低い。このため、インバータが電流を適切に制御できないと、バッテリに出力される電流が、バッテリにとって過度に大きくなるおそれがある。
(1)の構成では、制御装置が、始動発電機から複数のスイッチング部にクランクシャフトの回転に起因するバッテリ電圧より高い電圧を印加させずに始動発電機にクランクシャフトの駆動力を減少させるようにインバータを制御するので、クランクシャフトの継続的な回転に起因する誘導起電圧がバッテリ及び複数のスイッチング部に影響を及ぼす事態の発生を抑制できる。また、インバータにより、上述した始動発電機の制御を実現するので、構造を複雑化することがない。
(1)の構成では、制御装置が、始動発電機から複数のスイッチング部にクランクシャフトの回転に起因するバッテリ電圧より高い電圧を印加させずに始動発電機にクランクシャフトの駆動力を減少させるようにインバータを制御するので、クランクシャフトの継続的な回転に起因する誘導起電圧がバッテリ及び複数のスイッチング部に影響を及ぼす事態の発生を抑制できる。また、インバータにより、上述した始動発電機の制御を実現するので、構造を複雑化することがない。
以上により、(1)の構成によれば、バッテリの電力でクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルにおいて、構造を複雑化することなく、高い電圧の使用及び発生を抑制しつつ、駆動性を向上させることができる。
(2) (1)のビークルであって、
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を継続しながら前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させることにより前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記インバータを制御する。
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を継続しながら前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させることにより前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記インバータを制御する。
(2)の構成によれば、始動発電機に対する弱め界磁制御が継続した状態で、始動発電機がクランクシャフトの駆動力を減少させる。従って、始動発電機において誘導起電圧が抑制される。これにより、複数のスイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧が印加される事態の発生が抑制される。
(3) (2)のビークルであって、
少なくとも前記加速指示部により前記ビークルの加速が指示された場合及び前記ビークルの加速の指示が停止された場合の両方において、前記制御装置は、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させた場合にクランクシャフトを回転させることが可能な最大駆動速度が、前記クランクシャフトの実際の回転速度よりも大きくなるように、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行う。
少なくとも前記加速指示部により前記ビークルの加速が指示された場合及び前記ビークルの加速の指示が停止された場合の両方において、前記制御装置は、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させた場合にクランクシャフトを回転させることが可能な最大駆動速度が、前記クランクシャフトの実際の回転速度よりも大きくなるように、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行う。
(3)の構成によれば、クランクシャフトの実際の回転速度に対し、過大な電圧及び電流の発生が抑えられるように弱め界磁制御が行われる。このため、スイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧がかかる事態がさらに抑えられやすい。
(4) (2)又は(3)のビークルであって、
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記クランクシャフトの回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める。
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記クランクシャフトの回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める。
(4)の構成によれば、クランクシャフトの回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御が弱まる。従って、弱め界磁制御のための電流消費が抑えられるとともに、複数のスイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧がかかる事態が抑えられやすい。
(5) (1)のビークルであって、
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機の各相を短絡しながら前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させることにより前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記インバータを制御する。
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機の各相を短絡しながら前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させることにより前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記インバータを制御する。
(5)の構成によれば、始動発電機の各相を短絡しながら始動発電機にクランクシャフトの駆動力を減少させる。従って、始動発電機で生じた誘導起電圧が複数のスイッチング部に印加されることが抑制される。これにより、始動発電機から複数のスイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧が印加される事態の発生が抑制される。始動発電機の各相の短絡は、クランクシャフトの回転速度の低下に寄与するので、速やかな減速が可能となる。
(6) (1)から(5)のいずれか1のビークルであって、
少なくとも、前記クランクシャフトの実際の回転速度が、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行わない場合に前記始動発電機が前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させることが可能な最大駆動トルクと前記エンジンの回転パワーが前記クランクシャフトを回転させるトルクとが等しくなる前記クランクシャフトの回転速度より大きい時に、前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させる。
少なくとも、前記クランクシャフトの実際の回転速度が、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行わない場合に前記始動発電機が前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させることが可能な最大駆動トルクと前記エンジンの回転パワーが前記クランクシャフトを回転させるトルクとが等しくなる前記クランクシャフトの回転速度より大きい時に、前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させる。
(6)の構成によれば、始動発電機において比較的高い誘導起電圧が生じ易い状況において加速指示部によりビークルの加速の指示が停止された場合、制御装置が、エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、始動発電機から複数のスイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧が印加されないように始動発電機にクランクシャフトの駆動力を減少させる。比較的高い誘導起電圧が生じ易い状況において、スイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧が印加される事態の発生が抑制される。
(7) (1)から(6)いずれか1のビークルであって、
前記始動発電機は、
周方向にスロットを空けて設けられた複数のティースを備えるステータコアと前記ティースに巻回された巻線とを有し、前記複数のティースの全ては、前記巻線が巻回された部分を有する、ステータと、
永久磁石部と、前記永久磁石部により形成され前記ステータと対向する面に設けられた、前記複数のティースの数より多い数の複数の磁極部とを有するロータとを備える。
前記始動発電機は、
周方向にスロットを空けて設けられた複数のティースを備えるステータコアと前記ティースに巻回された巻線とを有し、前記複数のティースの全ては、前記巻線が巻回された部分を有する、ステータと、
永久磁石部と、前記永久磁石部により形成され前記ステータと対向する面に設けられた、前記複数のティースの数より多い数の複数の磁極部とを有するロータとを備える。
(7)の構成によれば、例えば、ティースの数以下の数の磁極部を有する構成と比べて、磁極部が小さい。このため、巻線が巻回されたティースからの磁界を利用した弱め界磁制御による、磁極部での界磁の弱めの程度を増大することができる。
また、磁極部の数がティースの数より多いので、始動発電機の電気角を基準とした回転速度が大きい。このため、過大な電流及び電圧が、弱め界磁制御によって大きく抑制される。逆に、電流及び電圧の抑制の程度を維持する場合、巻線抵抗を低く設定することができる。このため、始動発電機がクランクシャフトを駆動するトルクを増大することができる。
また、磁極部の数がティースの数より多いので、始動発電機の電気角を基準とした回転速度が大きい。このため、過大な電流及び電圧が、弱め界磁制御によって大きく抑制される。逆に、電流及び電圧の抑制の程度を維持する場合、巻線抵抗を低く設定することができる。このため、始動発電機がクランクシャフトを駆動するトルクを増大することができる。
本発明によれば、バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルにおいて、構造を複雑化することなく、高い電圧の使用及び発生を抑制しつつ、駆動性を向上させることができる。
本発明者は、始動発電機について検討した。始動発電機は、エンジンの始動及びエンジンのアシストを行う。また、始動発電機は、エンジンに駆動されて発電を行う。
三相ブラシレスモータである始動発電機は、一般に、エンジンの回転速度すなわちクランクシャフトの回転速度が高いほど大きな電力を出力する。このため、ビークルが走行中に、エンジンの回転速度が高い場合には、始動発電機から大きな電流が出力される。バッテリの充電能力を超える電流は充電に寄与しない。バッテリの充電能力を超える電流は、損失の要因の一つである。
従って、始動発電機には、特に回転速度が高い場合における出力電流の抑制が望まれている。
三相ブラシレスモータである始動発電機は、一般に、エンジンの回転速度すなわちクランクシャフトの回転速度が高いほど大きな電力を出力する。このため、ビークルが走行中に、エンジンの回転速度が高い場合には、始動発電機から大きな電流が出力される。バッテリの充電能力を超える電流は充電に寄与しない。バッテリの充電能力を超える電流は、損失の要因の一つである。
従って、始動発電機には、特に回転速度が高い場合における出力電流の抑制が望まれている。
しかし、始動発電機では、エンジン始動時の出力トルクの向上と、エンジン始動後の発電電流の抑制との間に、トレードオフの関係がある。従って、トルク向上及び発電電流抑制のうち、一方を優先すると、他方の特性が低下する。このため、始動発電機は、発電電流を抑制しようとすると、出力トルクが小さくなってしまうという問題を有している。
特許文献1の始動発電装置は、バッテリ及び蓄電手段を直列接続状態に切り替えることによって、始動発電機に高い電圧を供給する。
しかし、始動発電機に電力を供給する電源の接続状態を切換える回路は、例えば信号線を切換える回路と比べ、複雑であり大型化する。
また、特許文献1で説明されるように、始動発電機に対するバッテリ及び蓄電手段の接続を、単純に、並列接続から直列接続に切り替え、又は、直列接続から並列接続に切り替えると次のような問題が生じる。すなわち、バッテリ又は蓄電手段から供給される電力によって駆動する車両内の他の部品に不用意に高い電圧が印加される可能性がある。
特許文献1の始動発電装置は、接続状態の切替時の制御をさらに複雑にすることによって、接続の切り替えのスムーズ化を図っている。
しかし、始動発電機に電力を供給する電源の接続状態を切換える回路は、例えば信号線を切換える回路と比べ、複雑であり大型化する。
また、特許文献1で説明されるように、始動発電機に対するバッテリ及び蓄電手段の接続を、単純に、並列接続から直列接続に切り替え、又は、直列接続から並列接続に切り替えると次のような問題が生じる。すなわち、バッテリ又は蓄電手段から供給される電力によって駆動する車両内の他の部品に不用意に高い電圧が印加される可能性がある。
特許文献1の始動発電装置は、接続状態の切替時の制御をさらに複雑にすることによって、接続の切り替えのスムーズ化を図っている。
本発明者は、バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる始動発電機としての三相ブラシレスモータを備えたビークルにおいて、電源の接続状態を切換えずに三相ブラシレスモータのトルクを増大することについて検討した。本発明者は、バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる三相ブラシレスモータを備えたビークルにおいて、三相ブラシレスモータを弱め界磁制御することが、トルクを増大することに有効であることに気づいた。
弱め界磁制御によれば、界磁を弱めることによって、誘導起電圧を抑えることができる。誘導起電圧は、三相ブラシレスモータの回転速度の増大に応じて増大する。誘導起電圧が抑えられることによって、特に高い回転速度の領域において、バッテリから三相ブラシレスモータに供給される電流が増大する。
従って、電源の接続状態を切換えたりすること無く、特に高い回転速度の領域において、三相ブラシレスモータである始動発電機のトルクを増大することができる。
弱め界磁制御によれば、界磁を弱めることによって、誘導起電圧を抑えることができる。誘導起電圧は、三相ブラシレスモータの回転速度の増大に応じて増大する。誘導起電圧が抑えられることによって、特に高い回転速度の領域において、バッテリから三相ブラシレスモータに供給される電流が増大する。
従って、電源の接続状態を切換えたりすること無く、特に高い回転速度の領域において、三相ブラシレスモータである始動発電機のトルクを増大することができる。
しかし、始動発電機は、クランクシャフトに対し固定された速度比で回転するよう前記クランクシャフトと接続されたロータを有している。すなわち、始動発電機は、クラッチや可変トランスミッションを介すること無しにエンジンと接続されている。
このため、制御によって始動発電機の駆動が停止しても、始動発電機が、エンジンによって駆動されるか又は慣性で回転してしまう。
エンジンの回転パワーが減少した後、クランクシャフトの回転は少なくともある期間継続する。従って、エンジンの回転パワーが減少する場合でも始動発電機は、エンジンによって駆動されてしまう。
制御によって始動発電機による駆動が停止される場合に、駆動時に行われていた弱め界磁制御が停止すると、界磁が増大する。始動発電機が回転している場合、増大した界磁によって、バッテリの電圧より高い誘導起電圧がスイッチング部にかかる場合がある。この場合、インバータが電流を適切に制御できなくなり、バッテリに過大な電流が流れる。
このため、制御によって始動発電機の駆動が停止しても、始動発電機が、エンジンによって駆動されるか又は慣性で回転してしまう。
エンジンの回転パワーが減少した後、クランクシャフトの回転は少なくともある期間継続する。従って、エンジンの回転パワーが減少する場合でも始動発電機は、エンジンによって駆動されてしまう。
制御によって始動発電機による駆動が停止される場合に、駆動時に行われていた弱め界磁制御が停止すると、界磁が増大する。始動発電機が回転している場合、増大した界磁によって、バッテリの電圧より高い誘導起電圧がスイッチング部にかかる場合がある。この場合、インバータが電流を適切に制御できなくなり、バッテリに過大な電流が流れる。
本発明者は、バッテリの電力でエンジンのクランクシャフトを回転させる始動発電機を備えたビークルにおいて、制御によって始動発電機による駆動が停止される場合に、スイッチング部にバッテリ電圧より高い電圧がかからないようにすることによって、バッテリに過大な電流が流れる事態を抑制できることを見いだした。
本発明は、上述した知見に基づいて完成した発明である。
本発明は、上述した知見に基づいて完成した発明である。
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づいて図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係るビークルを示す外観図である。
図1に示すビークル1は、車輪付きビークルである。ビークル1は、車体2及び車輪3a,3bを備えている。詳細には、ビークル1は、鞍乗型車両である。ビークル1は、自動二輪車である。
ビークル1は、エンジンユニットEUを備えている。エンジンユニットEUは、エンジン10と始動発電機20(図2参照)とを備えている。即ち、ビークル1は、エンジン10と始動発電機20とを備えている。
後ろの車輪3bは、エンジン10から出力される回転パワーを受けることによってビークル1を駆動する。車輪3bは、本発明にいう駆動部材の一例に相当する。
図1は、本発明の一実施形態に係るビークルを示す外観図である。
図1に示すビークル1は、車輪付きビークルである。ビークル1は、車体2及び車輪3a,3bを備えている。詳細には、ビークル1は、鞍乗型車両である。ビークル1は、自動二輪車である。
ビークル1は、エンジンユニットEUを備えている。エンジンユニットEUは、エンジン10と始動発電機20(図2参照)とを備えている。即ち、ビークル1は、エンジン10と始動発電機20とを備えている。
後ろの車輪3bは、エンジン10から出力される回転パワーを受けることによってビークル1を駆動する。車輪3bは、本発明にいう駆動部材の一例に相当する。
ビークル1は、メインスイッチ5を備えている。メインスイッチ5は、ビークル1の各部に電力を供給するためのスイッチである。ビークル1は、スタータスイッチ6を備えている。スタータスイッチ6は、エンジン10を始動するためのスイッチである。ビークル1は、アクセル操作子8を備えている。アクセル操作子8は、ビークル1の加速を指示するための操作子である。アクセル操作子8は、加速指示部の一例である。
ビークル1は、前照灯7を備えている。ビークル1は、電力を蓄えるバッテリ4を備えている。ビークル1は、ビークル1の各部を制御する制御装置60を備えている。
ビークル1は、前照灯7を備えている。ビークル1は、電力を蓄えるバッテリ4を備えている。ビークル1は、ビークル1の各部を制御する制御装置60を備えている。
図2は、図1に示すエンジンユニットEUの概略構成を模式的に示す部分断面図である。
エンジン10は、クランクケース11と、シリンダ12と、ピストン13と、コネクティングロッド14と、クランクシャフト15とを備えている。ピストン13は、シリンダ12内に往復移動自在に設けられている。
クランクシャフト15は、クランクケース11内に回転可能に設けられている。コネクティングロッド14は、ピストン13とクランクシャフト15を接続している。シリンダ12の上部には、シリンダヘッド16が取り付けられている。シリンダ12とシリンダヘッド16とピストン13とによって、燃焼室が形成される。クランクシャフト15は、クランクケース11に、一対のベアリング17を介して、回転自在な態様で支持されている。クランクシャフト15の一端部15aには、始動発電機20が取り付けられている。クランクシャフト15の他端部15bには、無段変速機CVTが取り付けられている。
クランクシャフト15は、クランクケース11内に回転可能に設けられている。コネクティングロッド14は、ピストン13とクランクシャフト15を接続している。シリンダ12の上部には、シリンダヘッド16が取り付けられている。シリンダ12とシリンダヘッド16とピストン13とによって、燃焼室が形成される。クランクシャフト15は、クランクケース11に、一対のベアリング17を介して、回転自在な態様で支持されている。クランクシャフト15の一端部15aには、始動発電機20が取り付けられている。クランクシャフト15の他端部15bには、無段変速機CVTが取り付けられている。
エンジン10には、スロットルバルブSVと、燃料噴射装置18が設けられている。スロットルバルブSVは、燃焼室に供給される空気の量を調整する。スロットルバルブSVの開度は、アクセル操作子8(図1参照)の操作に応じて調整される。燃料噴射装置18は、燃料を噴射することによって、燃焼室に燃料を供給する。また、エンジン10には、点火プラグ19が設けられている。
エンジン10は、内燃機関である。エンジン10は、燃料の供給を受ける。エンジン10は、燃料を燃焼する燃焼動作によって回転パワーを出力する。回転パワーは、クランクシャフト15を介してエンジン10の外部に出力される。
スロットルバルブSVは、燃焼室に供給される空気の量を調整することによって、エンジン10の回転パワーを調整する。燃焼室に供給される空気の量は、スロットルバルブSVの開度に応じて調整される。スロットルバルブSVの開度は、アクセル操作子8(図1参照)の操作に応じて調整される。
燃料噴射装置18は、供給燃料の量を調整することによって、エンジン10から出力される回転パワーを調節する。燃料噴射装置18は、制御装置60によって制御される。制御装置60は、スロットルバルブSVの開度を検出する図示しないスロットルセンサの検出結果に基づいて、燃料噴射装置18を制御する。燃料噴射装置18は、スロットルバルブSVの開度に基づいた量の燃料を供給するよう制御される。
つまり、燃料噴射装置18は、アクセル操作子8に入力された指示に応じて、エンジン10から出力される回転パワーを調節する。燃料噴射装置18は、エンジン10から出力される回転パワーを調整する回転パワー調整装置として機能する。
エンジン10は、クランクシャフト15を介して回転パワーを出力する。クランクシャフト15の回転パワーは、無段変速機CVT及び図示しないクラッチを介して、車輪3bに伝達される。ビークル1は、クランクシャフト15を介してエンジン10から出力される回転パワーを受ける車輪3bによって駆動される。
スロットルバルブSVは、燃焼室に供給される空気の量を調整することによって、エンジン10の回転パワーを調整する。燃焼室に供給される空気の量は、スロットルバルブSVの開度に応じて調整される。スロットルバルブSVの開度は、アクセル操作子8(図1参照)の操作に応じて調整される。
燃料噴射装置18は、供給燃料の量を調整することによって、エンジン10から出力される回転パワーを調節する。燃料噴射装置18は、制御装置60によって制御される。制御装置60は、スロットルバルブSVの開度を検出する図示しないスロットルセンサの検出結果に基づいて、燃料噴射装置18を制御する。燃料噴射装置18は、スロットルバルブSVの開度に基づいた量の燃料を供給するよう制御される。
つまり、燃料噴射装置18は、アクセル操作子8に入力された指示に応じて、エンジン10から出力される回転パワーを調節する。燃料噴射装置18は、エンジン10から出力される回転パワーを調整する回転パワー調整装置として機能する。
エンジン10は、クランクシャフト15を介して回転パワーを出力する。クランクシャフト15の回転パワーは、無段変速機CVT及び図示しないクラッチを介して、車輪3bに伝達される。ビークル1は、クランクシャフト15を介してエンジン10から出力される回転パワーを受ける車輪3bによって駆動される。
本実施形態のエンジン10は、単気筒の4ストロークエンジンである。本実施形態のエンジン10は、空冷型エンジンである。なお、エンジン10は、水冷型エンジンであってもよい。
エンジン10は、4ストロークの間に、クランクシャフト15を回転させる負荷が大きい高負荷領域と、クランクシャフト15を回転させる負荷が高負荷領域の負荷より小さい低負荷領域とを有する。クランクシャフト15の回転角度を基準として見ると、低負荷領域は高負荷領域よりも広い。より詳細には、エンジン10は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程を繰返しながら正回転する。圧縮行程は、高負荷領域に含まれ、低負荷領域に含まれない。
図3は、図2に示す始動発電機20の回転軸線に垂直な断面を示す断面図である。図2及び図3を参照して始動発電機20を説明する。
始動発電機20は、永久磁石式三相ブラシレス型モータである。始動発電機20は、永久磁石式三相ブラシレス型発電機としても機能する。
始動発電機20は、ロータ30と、ステータ40とを有する。本実施形態の始動発電機20は、ラジアルギャップ型である。始動発電機20は、アウターロータ型である。即ち、ロータ30はアウターロータである。ステータ40はインナーステータである。
ロータ30は、ロータ本体部31を有する。ロータ本体部31は、例えば強磁性材料からなる。ロータ本体部31は、有底筒状を有する。ロータ本体部31は、筒状ボス部32と、円板状の底壁部33と、筒状のバックヨーク部34とを有する。底壁部33及びバックヨーク部34は一体的に形成されている。なお、底壁部33とバックヨーク部34とは別体に構成されていてもよい。底壁部33及びバックヨーク部34は筒状ボス部32を介してクランクシャフト15に固定されている。ロータ30には、電流が供給される巻線が設けられていない。
ロータ30は、ロータ本体部31を有する。ロータ本体部31は、例えば強磁性材料からなる。ロータ本体部31は、有底筒状を有する。ロータ本体部31は、筒状ボス部32と、円板状の底壁部33と、筒状のバックヨーク部34とを有する。底壁部33及びバックヨーク部34は一体的に形成されている。なお、底壁部33とバックヨーク部34とは別体に構成されていてもよい。底壁部33及びバックヨーク部34は筒状ボス部32を介してクランクシャフト15に固定されている。ロータ30には、電流が供給される巻線が設けられていない。
ロータ30は、永久磁石部37を有する。ロータ30は、複数の磁極部37aを有する。複数の磁極部37aは永久磁石部37により形成されている。複数の磁極部37aは、バックヨーク部34の内周面に、設けられている。本実施形態において、永久磁石部37は、複数の永久磁石を有する。複数の磁極部37aは、複数の永久磁石のそれぞれに設けられている。
なお、永久磁石部37は、1つの環状の永久磁石によって形成されることも可能である。この場合、1つの永久磁石は、複数の磁極部37aが内周面に並ぶように着磁される。
なお、永久磁石部37は、1つの環状の永久磁石によって形成されることも可能である。この場合、1つの永久磁石は、複数の磁極部37aが内周面に並ぶように着磁される。
複数の磁極部37aは、始動発電機20の周方向にN極とS極とが交互に配置されるように設けられている。本実施形態では、ステータ40と対向するロータ30の磁極数が24個である。ロータ30の磁極数とは、ステータ40と対向する磁極数をいう。磁極部37aとステータ40との間には磁性体が設けられていない。
磁極部37aは、始動発電機20の径方向におけるステータ40の外側に設けられている。バックヨーク部34は、径方向における磁極部37aの外側に設けられている。始動発電機20は、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有している。
なお、ロータ30は、磁極部37aが磁性材料に埋め込まれた埋込磁石型(IPM型)であってもよいが、本実施形態のように、磁極部37aが磁性材料から露出した表面磁石型(SPM型)であることが好ましい。
磁極部37aは、始動発電機20の径方向におけるステータ40の外側に設けられている。バックヨーク部34は、径方向における磁極部37aの外側に設けられている。始動発電機20は、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有している。
なお、ロータ30は、磁極部37aが磁性材料に埋め込まれた埋込磁石型(IPM型)であってもよいが、本実施形態のように、磁極部37aが磁性材料から露出した表面磁石型(SPM型)であることが好ましい。
ロータ30を構成する底壁部33には、冷却ファンFが設けられている。
ステータ40は、ステータコアSTと複数のステータ巻線Wとを有する。ステータコアSTは、周方向に間隔を空けて設けられた複数の歯部43を有する。複数の歯部43は、ステータコアSTから径方向外側に向かって一体的に延びている。本実施形態においては、合計18個の歯部43が周方向に間隔を空けて設けられている。換言すると、ステータコアSTは、周方向に間隔を空けて形成された合計18個のスロットSLを有する。歯部43は周方向に等間隔で配置されている。
ロータ30は、歯部43の数より多い数の磁極部37aを有する。磁極部37aの数は、スロット数の4/3である。
各歯部43の周囲には、ステータ巻線Wが巻回している。つまり、複数相のステータ巻線Wは、スロットSLを通るように設けられている。図3には、ステータ巻線Wが、スロットSLの中にある状態が示されている。複数相のステータ巻線Wのそれぞれは、U相、V相、W相の何れかに属する。ステータ巻線Wは、例えば、U相、V相、W相の順に並ぶように配置される。ステータ巻線Wの巻き方は、集中巻きであっても、分布巻きであってもよく、特に限定されないが、集中巻きであることが好ましい。
ロータ30の外面には、ロータ30の回転位置を検出させるための複数の被検出部38が備えられている。複数の被検出部38は、磁気作用によって検出される。複数の被検出部38は、周方向に間隔を空けてロータ30の外面に設けられている。被検出部38は、強磁性体で形成されている。
ロータ位置検出装置50は、ロータ30の位置を検出する装置である。ロータ位置検出装置50は、複数の被検出部38と対向する位置に設けられている。
始動発電機20は、エンジン10のクランクシャフト15と接続されている。詳細には、ロータ30が、クランクシャフト15に対し固定された速度比で回転するようクランクシャフト15と接続されている。
本実施形態では、ロータ30が、クランクシャフト15に、動力伝達機構(例えば、ベルト、チェーン、ギア、減速機、増速機等)を介さずに取り付けられている。ロータ30は、クランクシャフト15に対し1:1の速度比で回転する。始動発電機20が、エンジン10の正回転によりクランクシャフト15を正回転させるように構成されている。
本実施形態では、ロータ30が、クランクシャフト15に、動力伝達機構(例えば、ベルト、チェーン、ギア、減速機、増速機等)を介さずに取り付けられている。ロータ30は、クランクシャフト15に対し1:1の速度比で回転する。始動発電機20が、エンジン10の正回転によりクランクシャフト15を正回転させるように構成されている。
なお、始動発電機20は、クランクシャフト15に、動力伝達機構を介して取り付けられていてもよい。ただし、始動発電機20は、速度比可変の変速機又はクラッチのいずれも介することなく、クランクシャフト15に接続される。即ち、始動発電機20は、入出力の速度比が可変の装置を介することなく、クランクシャフト15に接続される。
なお、本発明においては、始動発電機20の回転軸線と、クランクシャフト15の回転軸線とが略一致していることが好ましい。また、本実施形態のように、始動発電機20が動力伝達機構を介さずにクランクシャフト15に取り付けられていることが好ましい。
なお、本発明においては、始動発電機20の回転軸線と、クランクシャフト15の回転軸線とが略一致していることが好ましい。また、本実施形態のように、始動発電機20が動力伝達機構を介さずにクランクシャフト15に取り付けられていることが好ましい。
始動発電機20は、エンジン始動時には、クランクシャフト15を正回転させてエンジン10を始動させる。また、始動発電機20は、エンジン10が燃焼動作する場合に、エンジン10に駆動されて発電する。即ち、始動発電機20は、クランクシャフト15を正回転させてエンジン10を始動させる機能と、エンジン10が燃焼動作する場合に、エンジン10に駆動されて発電する機能の双方を兼ね備えている。始動発電機20は、エンジン10の始動後の期間の少なくとも一部には、クランクシャフト15により正回転されてジェネレータとして機能する。即ち、始動発電機20がジェネレータとして機能する場合において、始動発電機20は、エンジン10の燃焼開始後、必ずしも、常にジェネレータとして機能する必要はない。また、エンジン10の燃焼開始後に、始動発電機20がジェネレータとして機能する期間と始動発電機20が車両駆動用モータとして機能する期間とが含まれていてもよい。
本実施形態のビークル1において、エンジン10から車輪3bに回転パワーを伝達する部材には、車輪3bの駆動に関わる回転パワーと電力との間の変換を行う機器として、始動発電機20のみが備えられている。ただし、本発明のビークルはこれに限られず、始動発電機以外の、回転パワーと電力との間の変換を行う機器が、エンジンから駆動部材に回転パワーを伝達する部材に接続されていてもよい。
本実施形態のビークル1において、エンジン10から車輪3bに回転パワーを伝達する部材には、車輪3bの駆動に関わる回転パワーと電力との間の変換を行う機器として、始動発電機20のみが備えられている。ただし、本発明のビークルはこれに限られず、始動発電機以外の、回転パワーと電力との間の変換を行う機器が、エンジンから駆動部材に回転パワーを伝達する部材に接続されていてもよい。
始動発電機20は、エンジン始動時は、クランクシャフト15を正回転させてエンジン10を始動させる。始動発電機20は、エンジン10が始動した後、エンジン10の燃焼動作が停止した状態で、クランクシャフト15を正回転させる。これらの場合、始動発電機20は、出力可能なトルクが大きい方が有利である。出力可能な出力トルクが大きいほど、大きな負荷を有するクランクシャフト15を正回転させることができる。出力可能なトルクが大きい場合には、エンジン始動時に高負荷領域の負荷を超える能力が高い。
しかし、一般に、始動発電機をジェネレータとして機能させる場合、始動発電機の出力トルクの向上を図ると、始動発電機の発電電流が大きくなるおそれがある。例えば、始動発電機が有する磁石の磁力を強くすると、出力可能なトルクは増大する。また、隣り合う歯部のうち、ステータと対向する先端部どうしの間隔を比較的広くすることによっても、出力可能な出力トルクは増大する。しかし、これらの場合、始動発電機をエンジンで駆動した時の、始動発電機の発電電流が大きくなる。この結果、エンジン始動後、始動発電機に接続されたバッテリへの充電電流が過剰になるおそれがある。この場合、例えば、インバータを制御することによって、バッテリへ流れる電流が抑えられる。このとき、電流の一部が熱に変換される。
このように、始動発電機では、出力トルクの向上と、発電電流の抑制との間には、トレードオフの関係がある。トルク向上及び発電電流抑制のうち、一方を優先すると、他方の特性が低下する。
しかし、一般に、始動発電機をジェネレータとして機能させる場合、始動発電機の出力トルクの向上を図ると、始動発電機の発電電流が大きくなるおそれがある。例えば、始動発電機が有する磁石の磁力を強くすると、出力可能なトルクは増大する。また、隣り合う歯部のうち、ステータと対向する先端部どうしの間隔を比較的広くすることによっても、出力可能な出力トルクは増大する。しかし、これらの場合、始動発電機をエンジンで駆動した時の、始動発電機の発電電流が大きくなる。この結果、エンジン始動後、始動発電機に接続されたバッテリへの充電電流が過剰になるおそれがある。この場合、例えば、インバータを制御することによって、バッテリへ流れる電流が抑えられる。このとき、電流の一部が熱に変換される。
このように、始動発電機では、出力トルクの向上と、発電電流の抑制との間には、トレードオフの関係がある。トルク向上及び発電電流抑制のうち、一方を優先すると、他方の特性が低下する。
本実施形態の始動発電機20は、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有している。
このため、始動発電機20は、歯部の数より少ない磁極部を有する始動発電機と比べて角速度が大きい。角速度は、巻線のインピーダンスに寄与する。
即ち、巻線のインピーダンスは、概略的に下式で表される。
(R2+ω2L2)1/2
ここで、R:直流抵抗、ω:電気角についての角速度、L:インダクタンス
このため、始動発電機20は、歯部の数より少ない磁極部を有する始動発電機と比べて角速度が大きい。角速度は、巻線のインピーダンスに寄与する。
即ち、巻線のインピーダンスは、概略的に下式で表される。
(R2+ω2L2)1/2
ここで、R:直流抵抗、ω:電気角についての角速度、L:インダクタンス
電気角についての角速度ωは、下式で表される。
ω=(P/2)×(N/60)×2π
ここで、P:磁極数、N:回転速度[rpm]
ω=(P/2)×(N/60)×2π
ここで、P:磁極数、N:回転速度[rpm]
始動発電機20は、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有しているので、歯部の数より少ない磁極部を有する始動発電機と比べて角速度ωが大きい。従って、回転しているときのインピーダンスが大きい。しかも、回転速度Nが高くなるほど、角速度ωが大きくなり、インピーダンスが大きくなる。
従って、始動発電機20は、ジェネレータとして使用される回転領域において、インピーダンスを大きく確保して発電電流を抑制できる。
従って、始動発電機20は、ジェネレータとして使用される回転領域において、インピーダンスを大きく確保して発電電流を抑制できる。
図4は、図1に示すビークル1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
ビークル1には、インバータ61が備えられている。制御装置60は、インバータ61を含むビークル1の各部を制御する。
ビークル1には、インバータ61が備えられている。制御装置60は、インバータ61を含むビークル1の各部を制御する。
インバータ61には、始動発電機20及びバッテリ4が接続されている。バッテリ4は、始動発電機20に対し電流の授受を行う。インバータ61及びバッテリ4には、前照灯7も接続されている。前照灯7は、電力を消費しながら動作する、ビークル1に搭載された補機である。以降、前照灯7を補機7とも称する。
バッテリ4は、メインスイッチ5を介して、インバータ61及び前照灯7と接続されている。
バッテリ4とインバータ61とを接続するラインには、電流センサ64が設けられている。電流センサ64は、バッテリ4に流れる電流を検出する。電流センサ64は、バッテリ4とインバータ61とを接続するラインのうち、前照灯7への分岐点とバッテリ4との間に設けられている。
バッテリ4とインバータ61とを接続するラインには、電流センサ64が設けられている。電流センサ64は、バッテリ4に流れる電流を検出する。電流センサ64は、バッテリ4とインバータ61とを接続するラインのうち、前照灯7への分岐点とバッテリ4との間に設けられている。
インバータ61は、複数のスイッチング部611〜616を備えている。本実施形態のインバータ61は、6個のスイッチング部611〜616を有する。
スイッチング部611〜616は、三相ブリッジインバータを構成している。
複数のスイッチング部611〜616は、複数相のステータ巻線Wの各相と接続されている。
より詳細には、複数のスイッチング部611〜616のうち、直列に接続された2つのスイッチング部がハーフブリッジを構成している。各相のハーフブリッジを構成するスイッチング部611〜616は、複数相のステータ巻線Wの各相とそれぞれ接続されている。
スイッチング部611〜616は、複数相のステータ巻線Wとバッテリ4との間の電流の通過/遮断を切替える。
スイッチング部611〜616は、三相ブリッジインバータを構成している。
複数のスイッチング部611〜616は、複数相のステータ巻線Wの各相と接続されている。
より詳細には、複数のスイッチング部611〜616のうち、直列に接続された2つのスイッチング部がハーフブリッジを構成している。各相のハーフブリッジを構成するスイッチング部611〜616は、複数相のステータ巻線Wの各相とそれぞれ接続されている。
スイッチング部611〜616は、複数相のステータ巻線Wとバッテリ4との間の電流の通過/遮断を切替える。
詳細には、始動発電機20がモータとして機能する場合、スイッチング部611〜616のオン・オフ動作によって複数相のステータ巻線Wのそれぞれに対する通電及び通電停止が切替えられる。
また、始動発電機20がジェネレータとして機能する場合、スイッチング部611〜616のオン・オフ動作によって、ステータ巻線Wのそれぞれとバッテリ4との間の電流の通過/遮断が切替えられる。スイッチング部611〜616のオン・オフが順次切替えられることによって、始動発電機20から出力される三相交流の整流及び電圧の制御が行われる。
また、始動発電機20がジェネレータとして機能する場合、スイッチング部611〜616のオン・オフ動作によって、ステータ巻線Wのそれぞれとバッテリ4との間の電流の通過/遮断が切替えられる。スイッチング部611〜616のオン・オフが順次切替えられることによって、始動発電機20から出力される三相交流の整流及び電圧の制御が行われる。
スイッチング部611〜616のそれぞれは、スイッチング素子を有する。スイッチング素子は、例えばトランジスタであり、より詳細にはFET(Field Effect Transistor)である。ただし、スイッチング部611〜616には、FET以外に、例えばサイリスタ及びIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)も採用可能である。
インバータ61とステータ巻線Wとを接続するラインには、電流センサ65u,65wが設けられている。電流センサ65u,65wは、始動発電機20における2相の電流を検出する。電流センサ65u,65wは、制御装置60に接続されている。
制御装置60には、燃料噴射装置18、点火プラグ19、及びバッテリ4が接続されている。
制御装置60は、始動発電制御部62と、燃焼制御部63とを備えている。
制御装置60は、始動発電制御部62と、燃焼制御部63とを備えている。
始動発電制御部62は、スイッチング部611〜616のそれぞれのオン・オフ動作を制御することによって、始動発電機20の動作を制御する。始動発電制御部62は、開始制御部621、及びアシスト制御部622を含む。
燃焼制御部63は、点火プラグ19及び燃料噴射装置18を制御することによって、エンジン10の燃焼動作を制御する。燃焼制御部63は、点火プラグ19及び燃料噴射装置18を制御することによって、エンジン10の回転パワーを制御する。
制御装置60は、図示しない中央処理装置と、図示しない記憶装置とを有するコンピュータで構成されている。中央処理装置は、制御プログラムに基づいて演算処理を行う。記憶装置は、プログラム及び演算に関するデータを記憶する。
開始制御部621、及びアシスト制御部622を含む始動発電制御部62と、燃焼制御部63とは、図示しないコンピュータとコンピュータで実行される制御プログラムとによって実現される。従って、以降説明する、開始制御部621及びアシスト制御部622を含む始動発電制御部62と、燃焼制御部63とのそれぞれによる動作は、制御装置60の動作と言うことができる。なお、始動発電制御部62及び燃焼制御部63は、例えば互いに別の装置として互いに離れた位置に構成されてもよく、また、一体に構成されるものであってもよい。
燃焼制御部63は、点火プラグ19及び燃料噴射装置18を制御することによって、エンジン10の燃焼動作を制御する。燃焼制御部63は、点火プラグ19及び燃料噴射装置18を制御することによって、エンジン10の回転パワーを制御する。
制御装置60は、図示しない中央処理装置と、図示しない記憶装置とを有するコンピュータで構成されている。中央処理装置は、制御プログラムに基づいて演算処理を行う。記憶装置は、プログラム及び演算に関するデータを記憶する。
開始制御部621、及びアシスト制御部622を含む始動発電制御部62と、燃焼制御部63とは、図示しないコンピュータとコンピュータで実行される制御プログラムとによって実現される。従って、以降説明する、開始制御部621及びアシスト制御部622を含む始動発電制御部62と、燃焼制御部63とのそれぞれによる動作は、制御装置60の動作と言うことができる。なお、始動発電制御部62及び燃焼制御部63は、例えば互いに別の装置として互いに離れた位置に構成されてもよく、また、一体に構成されるものであってもよい。
制御装置60には、スタータスイッチ6が接続されている。スタータスイッチ6は、エンジン10の始動の際、運転者によって操作される。制御装置60の始動発電制御部62は、バッテリ4の充電レベルを検出する。始動発電制御部62は、バッテリ4の電圧及び電流を検出することによってバッテリ4の充電レベルを検出する。
メインスイッチ5は、操作に応じて制御装置60に電力を供給する。
メインスイッチ5は、操作に応じて制御装置60に電力を供給する。
制御装置60の始動発電制御部62及び燃焼制御部63は、エンジン10及び始動発電機20を制御する。始動発電制御部62は、インバータ61を制御する。
図5は、ビークル1の動作を説明するフローチャートである。
図4及び図5を参照して、ビークル1の動作を説明する。
図4及び図5を参照して、ビークル1の動作を説明する。
ビークル1の動作は、制御装置60によって制御される。
制御装置60は、エンジン10を始動させた後(S11)、加速指示が入力されているか否か判別する(S12)。詳細には、ステップS11のエンジン始動において、始動発電制御部62の開始制御部621が、エンジン10を始動させる。
具体的には、開始制御部621は、始動発電機20にクランクシャフト15を駆動させる。開始制御部621は、複数相のステータ巻線Wに、ロータ30が正回転するような電流が供給されるよう、インバータ61が有する複数のスイッチング部611〜616をオン・オフ動作する。これによって、始動発電機20がクランクシャフト15を駆動する。また、制御装置60の燃焼制御部63は、燃料噴射装置18に燃料供給を行わせる。燃焼制御部63は、点火プラグ19に点火を行わせる。
開始制御部621は、エンジン10始動を、例えば、クランクシャフト15の回転速度によって判別する。開始制御部621は、例えば、ロータ位置検出装置50の検出結果からクランクシャフト15の回転速度を取得する。
具体的には、開始制御部621は、始動発電機20にクランクシャフト15を駆動させる。開始制御部621は、複数相のステータ巻線Wに、ロータ30が正回転するような電流が供給されるよう、インバータ61が有する複数のスイッチング部611〜616をオン・オフ動作する。これによって、始動発電機20がクランクシャフト15を駆動する。また、制御装置60の燃焼制御部63は、燃料噴射装置18に燃料供給を行わせる。燃焼制御部63は、点火プラグ19に点火を行わせる。
開始制御部621は、エンジン10始動を、例えば、クランクシャフト15の回転速度によって判別する。開始制御部621は、例えば、ロータ位置検出装置50の検出結果からクランクシャフト15の回転速度を取得する。
ステップS12の加速指示の判別で、制御装置60は、アクセル操作子8によりビークル1の加速が指示されたか否かを判別する。
制御装置60は、ビークル1の加速が指示された場合(S12でYes)、エンジン出力調整部としての燃料噴射装置18に、エンジン10の回転パワーを増大させる(S13)。これとともに、制御装置60は、始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する(S15)。これによって、エンジン10が、始動発電機20によってアシストされる。
制御装置60は、ビークル1の加速が指示された場合(S12でYes)、エンジン出力調整部としての燃料噴射装置18に、エンジン10の回転パワーを増大させる(S13)。これとともに、制御装置60は、始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する(S15)。これによって、エンジン10が、始動発電機20によってアシストされる。
より詳細には、アクセル操作子8によりビークル1の加速が指示された場合、制御装置60は、予め定められたアシスト期間で、始動発電機20にクランクシャフト15を駆動させる。アシスト期間は、ビークル1の加速が指示された場合、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動を開始させてからの期間である。アシスト期間は、バッテリ4の充電レベルが低下しすぎないよう、バッテリ4の容量に応じて設定される。
ビークル1の加速が指示された場合(S12でYes)、且つ、アシスト期間である場合(S14)、制御装置60は、始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する(S15)。詳細には、始動発電制御部62のアシスト制御部622が、始動発電機20にクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する。
始動発電機20は、バッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動することによって、エンジン10をアシストする。このため、エンジン10の回転パワー増大に伴うクランクシャフト15の加速が、さらに促進される。
上記ステップS15において、アシスト制御部622は、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行うようにインバータ61を制御する。
制御装置60によるインバータ61の制御について説明する。
磁極部37aを有するロータ30がクランクシャフト15とともに回転する場合、ステータ巻線Wと鎖交する磁極部37aの磁束の変化によって、始動発電機20のステータ巻線Wに誘導起電圧が生じる。誘導起電圧は、バッテリ4から始動発電機20への電流の供給を妨げる。誘導起電圧は、クランクシャフト15の回転速度が高いほど大きい。一方、ビークル1に搭載されるバッテリ4の電圧は、例えば商用電源の電圧と比べて低い。このため、クランクシャフト15の回転速度が増大するに従い、バッテリ4から始動発電機20に流れる電流が減少する。従って、クランクシャフト15の回転速度が増大するに従い、始動発電機20の出力トルクが減少する。
制御装置60によるインバータ61の制御について説明する。
磁極部37aを有するロータ30がクランクシャフト15とともに回転する場合、ステータ巻線Wと鎖交する磁極部37aの磁束の変化によって、始動発電機20のステータ巻線Wに誘導起電圧が生じる。誘導起電圧は、バッテリ4から始動発電機20への電流の供給を妨げる。誘導起電圧は、クランクシャフト15の回転速度が高いほど大きい。一方、ビークル1に搭載されるバッテリ4の電圧は、例えば商用電源の電圧と比べて低い。このため、クランクシャフト15の回転速度が増大するに従い、バッテリ4から始動発電機20に流れる電流が減少する。従って、クランクシャフト15の回転速度が増大するに従い、始動発電機20の出力トルクが減少する。
本実施形態のビークル1において、アシスト制御部622は、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行いながら始動発電機20にクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する。アシスト制御部622は、弱め界磁制御において、誘導起電圧を生じさせる磁極部37aの磁束の向きとは逆向きの磁束が発生するよう、ステータ巻線Wに電流を流す。
図6(A)は、始動発電機の駆動特性を模式的に示す説明図である。図6(B)は、発電特性を模式的に示す説明図である。
図6(A)及び(B)の横軸は、クランクシャフト15の回転速度を示す。図6(A)の縦軸はトルクTである。実線Taは、弱め界磁制御が実施された場合の始動発電機20の出力トルク特性を示す。破線Tbは、弱め界磁制御が実施されない場合の出力トルク特性を示す。図6(B)の縦軸は電流である。
詳細には、出力トルク特性Tbは、弱め界磁制御が実施されない場合に、ある回転速度において、バッテリ4の電圧で始動発電機20が出力可能な最大駆動トルクを示している。始動発電機20は、制御に応じて、斜線で示す範囲の駆動トルクを出力することが可能である。
クランクシャフト15の回転速度の増大に伴い誘導起電圧が増大する。このため、バッテリ4から始動発電機20に供給可能な最大電流は減少する。従って、出力トルク特性Tbが示すように、クランクシャフト15の回転速度の増大に伴い、出力可能な最大駆動トルクは減少する。なお、出力トルク特性Tbは、バッテリ4又はインバータ61の定格電流等による制約も受ける。ただし、図6(A)では、誘導起電圧の影響を分かりやすく示すため、定格電流等による制約は無視している。
図6(A)において、トルクが0より大きい場合、即ちトルクが正である場合、始動発電機20は、クランクシャフト15を正回転方向に駆動している。この場合、始動発電機20は、バッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動することによって、エンジン10をアシストしている。
エンジン10がアシストされる状況では、例えば燃料供給の増大により、エンジン10の回転パワーが増大している(図5のS13参照)。従って、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させるトルクは、回転速度とともに増大していく。
これに対し、始動発電機20の出力トルクTa,Tbは、クランクシャフト15の回転速度の増大に従い減少する。
クランクシャフト15の回転速度の増大に伴い誘導起電圧が増大する。このため、バッテリ4から始動発電機20に供給可能な最大電流は減少する。従って、出力トルク特性Tbが示すように、クランクシャフト15の回転速度の増大に伴い、出力可能な最大駆動トルクは減少する。なお、出力トルク特性Tbは、バッテリ4又はインバータ61の定格電流等による制約も受ける。ただし、図6(A)では、誘導起電圧の影響を分かりやすく示すため、定格電流等による制約は無視している。
図6(A)において、トルクが0より大きい場合、即ちトルクが正である場合、始動発電機20は、クランクシャフト15を正回転方向に駆動している。この場合、始動発電機20は、バッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動することによって、エンジン10をアシストしている。
エンジン10がアシストされる状況では、例えば燃料供給の増大により、エンジン10の回転パワーが増大している(図5のS13参照)。従って、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させるトルクは、回転速度とともに増大していく。
これに対し、始動発電機20の出力トルクTa,Tbは、クランクシャフト15の回転速度の増大に従い減少する。
例えば、弱め界磁制御が実施されず、クランクシャフト15の回転速度が増大するとき、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動するトルクと、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させるトルクとは、回転速度Nbで等しくなる。回転速度Nbで、始動発電機20がクランクシャフト15を駆動するトルクはゼロである。
弱め界磁制御が実施されない場合に、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動するトルクと、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させるトルクとが等しくなる回転速度Nbを、通常力行上限速度Nbとも称する。通常力行上限速度Nbは、予め、測定及びシミュレーション等によって得られる値である。通常力行上限速度Nbは、例えば図示しない記憶装置に記憶されている。
弱め界磁制御が実施されない場合に、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動するトルクと、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させるトルクとが等しくなる回転速度Nbを、通常力行上限速度Nbとも称する。通常力行上限速度Nbは、予め、測定及びシミュレーション等によって得られる値である。通常力行上限速度Nbは、例えば図示しない記憶装置に記憶されている。
例えば、弱め界磁制御が実施されない場合、クランクシャフト15の回転速度が通常力行上限速度Nbより大きい状況において、始動発電機20の出力トルクは負になる。即ち、この場合、始動発電機20はエンジン10に駆動される。この場合、始動発電機20の発電電力によって、バッテリ4が充電される。図6(B)の破線は、弱め界磁制御が実施されない場合に、インバータ61を介して始動発電機20からバッテリ4に供給され得る電流が示されている。ただし、始動発電機20からバッテリ4に実際に供給される電流は、インバータ61によって制御される。
インバータ61が正常に発電制御に移行することによって、始動発電機20からバッテリ4に実際に供給される電流が、バッテリ4の定格電流以下に制限される。なお、インバータ61が昇圧動作するよう制御される場合、通常力行上限速度Nbより低い回転速度でも、始動発電機20の発電電力によってバッテリ4の充電が可能である。
インバータ61が正常に発電制御に移行することによって、始動発電機20からバッテリ4に実際に供給される電流が、バッテリ4の定格電流以下に制限される。なお、インバータ61が昇圧動作するよう制御される場合、通常力行上限速度Nbより低い回転速度でも、始動発電機20の発電電力によってバッテリ4の充電が可能である。
本実施形態のビークル1では、インバータ61が、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行うように制御されている。従って、実線Taに示すように、始動発電機20は、弱め界磁制御を行わない場合と比べて高い速度において、トルクを出力可能である。つまり、バッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させることが可能な最大駆動速度Naが、弱め界磁制御を実施しない場合の通常力行上限速度Nbと比べて高い。
例えば、弱め界磁制御が実施されない場合、図6(A)の破線Tbに示すように、回転速度Nbにおける出力トルクはゼロである。弱め界磁制御が実施されない場合、回転速度Nbにおいて、バッテリ4の電圧によってステータ巻線Wに電流を流すことができない大きさの誘導起電圧が生じている。
弱め界磁制御が実施されると、始動発電機20の磁極部37aの磁束が弱められる。このことは、磁極部37aの磁力が減少したこと等価といえる。この結果、最大駆動速度Na以下の回転速度では、トルクに寄与する電流をステータ巻線Wに流すことができる。
弱め界磁が行われる場合のトルク特性Ta及び最大駆動速度Naは、弱め界磁の程度に対応する。例えば、トルク特性Ta及び最大駆動速度Naは、後述するd軸電流の大きさに対応する。最大駆動速度Naと弱め界磁の程度の関係とは、測定又はシミュレーション等により予め得ることができる。例えば、最大駆動速度Naと弱め界磁の程度とは、互いに対応付けられて、図示しない記憶装置に記憶されている。
弱め界磁制御が実施されると、始動発電機20の磁極部37aの磁束が弱められる。このことは、磁極部37aの磁力が減少したこと等価といえる。この結果、最大駆動速度Na以下の回転速度では、トルクに寄与する電流をステータ巻線Wに流すことができる。
弱め界磁が行われる場合のトルク特性Ta及び最大駆動速度Naは、弱め界磁の程度に対応する。例えば、トルク特性Ta及び最大駆動速度Naは、後述するd軸電流の大きさに対応する。最大駆動速度Naと弱め界磁の程度の関係とは、測定又はシミュレーション等により予め得ることができる。例えば、最大駆動速度Naと弱め界磁の程度とは、互いに対応付けられて、図示しない記憶装置に記憶されている。
始動発電機20は、弱め界磁制御を行いながら始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させる場合、最大駆動速度Naでクランクシャフト15を回転させることが可能である。弱め界磁制御によって、始動発電機20は、より高い回転速度においてバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動することができる。このため、エンジン10の回転パワーが増大する際のクランクシャフト15の加速が、さらに促進される。従って、ビークル1の駆動性が向上する。
本実施形態における制御装置60は、ベクトル制御によって、クランクシャフト15を駆動させるようインバータ61を制御する。
ベクトル制御は、始動発電機20の電流を、d軸成分(d軸電流)と、q軸成分(q軸電流)に分離して制御する方法である。d軸成分は、磁極部37a(図3)が形成する磁極対における磁束方向に対応する成分である。q軸成分は、電気角において磁束方向と垂直な成分である。q軸成分は、始動発電機20のトルク負荷に影響する。q軸成分は、界磁、即ち磁極部37aによる磁界に影響する。q軸成分によって、弱め界磁が行われる。
ベクトル制御は、複数相のステータ巻線Wの各相に対し、通電休止期間なしに通電を行う制御である。ベクトル制御は、複数相のステータ巻線Wの各相に正弦波の電流が流れるよう通電を行う制御である。複数のスイッチング部611〜616がベクトル制御によるタイミングでオン・オフ動作することにより、複数相のステータ巻線Wのそれぞれに正弦波の電流が流れる。ベクトル制御による発電は、例えば、ステータ巻線Wの誘導起電圧の正弦波に同期するように、この誘導起電圧の向きに電流を引き出すことにより実現される。なお、正弦波の電流及び正弦波の電圧は、正弦波状の電流及び電圧を意味する。正弦波の電流には、例えば、スイッチング部611〜616のオン・オフ動作に伴うリップル、及び歪みが含まれる。
ベクトル制御では、複数のスイッチング部611〜616のそれぞれがパルス幅変調(PWM)された信号で制御される。パルス幅変調におけるパルスの周期は、ステータ巻線Wの各相の誘導起電圧の周期よりも短い。つまり、制御装置60は、始動発電機20のステータ巻線Wの誘導起電圧の周期よりも短い周期のパルス信号に応じて複数のスイッチング部611〜616のオン・オフを制御する。
ベクトル制御は、複数相のステータ巻線Wの各相に対し、通電休止期間なしに通電を行う制御である。ベクトル制御は、複数相のステータ巻線Wの各相に正弦波の電流が流れるよう通電を行う制御である。複数のスイッチング部611〜616がベクトル制御によるタイミングでオン・オフ動作することにより、複数相のステータ巻線Wのそれぞれに正弦波の電流が流れる。ベクトル制御による発電は、例えば、ステータ巻線Wの誘導起電圧の正弦波に同期するように、この誘導起電圧の向きに電流を引き出すことにより実現される。なお、正弦波の電流及び正弦波の電圧は、正弦波状の電流及び電圧を意味する。正弦波の電流には、例えば、スイッチング部611〜616のオン・オフ動作に伴うリップル、及び歪みが含まれる。
ベクトル制御では、複数のスイッチング部611〜616のそれぞれがパルス幅変調(PWM)された信号で制御される。パルス幅変調におけるパルスの周期は、ステータ巻線Wの各相の誘導起電圧の周期よりも短い。つまり、制御装置60は、始動発電機20のステータ巻線Wの誘導起電圧の周期よりも短い周期のパルス信号に応じて複数のスイッチング部611〜616のオン・オフを制御する。
アシスト制御部622は、ベクトル制御において、電流センサ65u,65wで検知した複数相のステータ巻線Wの電流Ufb、Wfbと、ロータ位置検出装置50で検知したロータ30の位置θとから、d軸成分とq軸成分を得る。制御装置60は、目標値に応じて補正した成分に基づいて、複数のスイッチング部611〜616のオン・オフのタイミングを制御する。
なお、制御においては、3相のステータ巻線の電流を検出する方法も採用可能である。また、制御においては、ロータ位置検出装置50による位置検出を省略する方法も採用可能である。また、制御においては、いずれの相のステータ巻線の電流も直接検知することなく複数のスイッチング部611〜616を制御する方法も採用可能である。
オン・オフのタイミングの制御には、例えば、入力された情報を用いて式を算出する方法、又は、記憶部に記憶されたマップ(設定表)を読出して参照する方法が採用可能である。式、又はマップは、プログラムに含まれていてもよい。
なお、制御においては、3相のステータ巻線の電流を検出する方法も採用可能である。また、制御においては、ロータ位置検出装置50による位置検出を省略する方法も採用可能である。また、制御においては、いずれの相のステータ巻線の電流も直接検知することなく複数のスイッチング部611〜616を制御する方法も採用可能である。
オン・オフのタイミングの制御には、例えば、入力された情報を用いて式を算出する方法、又は、記憶部に記憶されたマップ(設定表)を読出して参照する方法が採用可能である。式、又はマップは、プログラムに含まれていてもよい。
図7は、ベクトル制御の概要を説明するブロック図である。
ベクトル制御において、始動発電制御部62は、d軸成分とq軸成分に変換された電流を用いてフィードバック制御を行う。
より詳細には、始動発電制御部62は、電流センサ65u,65wで検出された各相のステータ巻線Wに流れる電流Ufb、Wfbに基づいて、各相のステータ巻線Wの電流を求める。始動発電制御部62は、各相のステータ巻線Wの電流を、ロータ位置検出装置50で検出されたロータ30の位置θについて3相−2相変換する。3相−2相変換では、回転座標から直交座標への変換も行われる。これによって、d−q軸モデル上における、現在の電流を表すd軸変換電流id_fb、及びq軸変換電流iq_fbが求められる。d軸変換電流id_fb、及びq軸変換電流iq_fbは、制御に対するフィードバック値である。
始動発電制御部62は、d軸目標電流idに対するd軸変換電流id_fbの偏差、及び、q軸目標電流iqに対するq軸変換電流iq_fbの偏差を算出する。これによって、始動発電制御部62は、各偏差をゼロとするためのd軸目標電圧及びq軸目標電圧を算出する。始動発電制御部62は、d軸目標電圧及びq軸目標電圧を2相−3相変換してU相、V相、及びW相の電圧指令U*,V*,W*を求める。2相−3相変換では、直交座標から回転座標への変換も行われる。始動発電制御部62は、電圧指令U*,V*,W*に応じてPWM信号を生成する。始動発電制御部62は、PWM信号をインバータ61に出力する。詳細には、始動発電制御部62は、生成されたPWM信号でインバータ61のスイッチング部611〜616部(図4)を制御する。
ベクトル制御において、始動発電制御部62は、d軸成分とq軸成分に変換された電流を用いてフィードバック制御を行う。
より詳細には、始動発電制御部62は、電流センサ65u,65wで検出された各相のステータ巻線Wに流れる電流Ufb、Wfbに基づいて、各相のステータ巻線Wの電流を求める。始動発電制御部62は、各相のステータ巻線Wの電流を、ロータ位置検出装置50で検出されたロータ30の位置θについて3相−2相変換する。3相−2相変換では、回転座標から直交座標への変換も行われる。これによって、d−q軸モデル上における、現在の電流を表すd軸変換電流id_fb、及びq軸変換電流iq_fbが求められる。d軸変換電流id_fb、及びq軸変換電流iq_fbは、制御に対するフィードバック値である。
始動発電制御部62は、d軸目標電流idに対するd軸変換電流id_fbの偏差、及び、q軸目標電流iqに対するq軸変換電流iq_fbの偏差を算出する。これによって、始動発電制御部62は、各偏差をゼロとするためのd軸目標電圧及びq軸目標電圧を算出する。始動発電制御部62は、d軸目標電圧及びq軸目標電圧を2相−3相変換してU相、V相、及びW相の電圧指令U*,V*,W*を求める。2相−3相変換では、直交座標から回転座標への変換も行われる。始動発電制御部62は、電圧指令U*,V*,W*に応じてPWM信号を生成する。始動発電制御部62は、PWM信号をインバータ61に出力する。詳細には、始動発電制御部62は、生成されたPWM信号でインバータ61のスイッチング部611〜616部(図4)を制御する。
ベクトル制御によって、三相ブラシレス型モータである始動発電機20の電流を、直流であるd軸目標電流id及びq軸目標電流iqの形式で設定することができる。
図5のステップS15において、アシスト制御部622は、アクセル操作子8によって指示されたビークル1の加速の量に応じて、q軸目標電流を設定する。これによって、q軸電流が制御される。
また、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の速度に基づいて、d軸目標電流を設定する。これによって、d軸電流が制御される。d軸目標電流が設定されることによって、弱め界磁制御が実施される。d軸電流の大きさによって、弱め界磁制御の強さが制御される。
図5のステップS15において、アシスト制御部622は、アクセル操作子8によって指示されたビークル1の加速の量に応じて、q軸目標電流を設定する。これによって、q軸電流が制御される。
また、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の速度に基づいて、d軸目標電流を設定する。これによって、d軸電流が制御される。d軸目標電流が設定されることによって、弱め界磁制御が実施される。d軸電流の大きさによって、弱め界磁制御の強さが制御される。
図6(A)において、実線Taは、弱め界磁制御における始動発電機20の出力トルク特性を示している。Naは、バッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させることが可能な最大駆動速度を示している。
出力トルクTaの傾き、及び、最大駆動速度Naの大きさは、d軸電流の大きさに応じて異なる。
出力トルクTaの傾き、及び、最大駆動速度Naの大きさは、d軸電流の大きさに応じて異なる。
図5のステップS15において、アシスト制御部622は、最大駆動速度Naがクランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるようにd軸目標電流を設定する。つまり、アシスト制御部622は、最大駆動速度Naがクランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるように弱め界磁制御を行う。
このように、ステップS15において、アシスト制御部622は、始動発電機20に対し弱め界磁を行いながら、始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する。
このため、エンジン10の回転パワー増大に伴うクランクシャフト15の加速が、より高い回転速度において大きなトルクで補助される。
このように、ステップS15において、アシスト制御部622は、始動発電機20に対し弱め界磁を行いながら、始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する。
このため、エンジン10の回転パワー増大に伴うクランクシャフト15の加速が、より高い回転速度において大きなトルクで補助される。
図5のステップS12で、制御装置60は、加速指示の有無を判別する。加速の指示がない場合(S12でNo)、制御装置60は、加速指示の停止を判別する(S16)。
加速指示が停止された場合(S16でYes)、制御装置60は、燃料噴射装置18に回転パワーを減少させる(S17)。詳細には、制御装置60は、燃料噴射装置18に燃料の供給量を減少させる。また、本実施形態では、加速指示を停止するようアクセル操作子8(図1参照)が操作されると、スロットルバルブSVによる空気の量も減少する。
加速指示が停止された場合(S16でYes)、制御装置60は、燃料噴射装置18に回転パワーを減少させる(S17)。詳細には、制御装置60は、燃料噴射装置18に燃料の供給量を減少させる。また、本実施形態では、加速指示を停止するようアクセル操作子8(図1参照)が操作されると、スロットルバルブSVによる空気の量も減少する。
加速指示が停止された場合(S16でYes)、制御装置60は、クランクシャフト15の回転速度が通常力行上限速度Nb(図6)を超えているか否か判別する(S18)。
図6(A)における斜線の領域は、弱め界磁制御を行わない場合に、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動可能な駆動力を示している。破線Tbは、弱め界磁制御を行わない場合に、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動可能な最大駆動力を示している。つまり、破線Tbは、弱め界磁制御を行わない場合に、対応する回転速度で始動発電機20がクランクシャフト15を駆動可能な最大駆動力を示している。
クランクシャフト15の回転速度が増大する途中、通常力行上限速度Nbにおいて、始動発電機20による最大駆動力と、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させる回転力とが実質的に等しくなる。
ステップS18において、制御装置60は、クランクシャフト15の実際の回転速度が、通常力行上限速度Nbよりも大きいか否かを判別する。
図6(A)における斜線の領域は、弱め界磁制御を行わない場合に、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動可能な駆動力を示している。破線Tbは、弱め界磁制御を行わない場合に、始動発電機20がバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動可能な最大駆動力を示している。つまり、破線Tbは、弱め界磁制御を行わない場合に、対応する回転速度で始動発電機20がクランクシャフト15を駆動可能な最大駆動力を示している。
クランクシャフト15の回転速度が増大する途中、通常力行上限速度Nbにおいて、始動発電機20による最大駆動力と、エンジン10の回転パワーがクランクシャフト15を回転させる回転力とが実質的に等しくなる。
ステップS18において、制御装置60は、クランクシャフト15の実際の回転速度が、通常力行上限速度Nbよりも大きいか否かを判別する。
クランクシャフト15の実際の回転速度が、通常力行上限速度Nbを超えている場合(S18でYes)、制御装置60は、過電圧防止の制御を行いつつ、始動発電機20による駆動力の減少を行う(S21)。ここで、実際の回転速度が、通常力行上限速度Nbを超えている場合は、図6(A)において、実際の回転速度が、線NBよりも右の領域にあることを意味する。
ステップS21において、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の回転に起因する過電圧が印加されないようにインバータ61を制御する。詳細には、制御装置60は、クランクシャフト15の回転に起因する過電圧がスイッチング部611〜616に印加されないように弱め界磁制御を継続しながら、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。過電圧は、バッテリ4の電圧よりも高い電圧である。本実施形態において、制御装置60は、d軸電流を維持しながら、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。制御装置60は、q軸電流を減少させることによって、駆動力を減少させる。
例えば、制御装置60は、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動を停止させる。制御装置60は、d軸電流を維持しながら、q軸電流を減少させる。
ステップS21において、アシスト制御部622は、最大駆動速度Naがクランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるようにd軸目標電流を設定する。つまり、アシスト制御部622は、最大駆動速度Naがクランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるように弱め界磁制御を行う。
詳細には、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める。より詳細には、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の回転速度の減少に応じてd軸電流を減少させる。これによって、弱め界磁制御が弱められる。d軸電流は、本来トルクに寄与しない電流である。d軸電流が減少することによって、電力効率が向上する。
ステップS21において、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の回転に起因する過電圧が印加されないようにインバータ61を制御する。詳細には、制御装置60は、クランクシャフト15の回転に起因する過電圧がスイッチング部611〜616に印加されないように弱め界磁制御を継続しながら、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。過電圧は、バッテリ4の電圧よりも高い電圧である。本実施形態において、制御装置60は、d軸電流を維持しながら、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。制御装置60は、q軸電流を減少させることによって、駆動力を減少させる。
例えば、制御装置60は、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動を停止させる。制御装置60は、d軸電流を維持しながら、q軸電流を減少させる。
ステップS21において、アシスト制御部622は、最大駆動速度Naがクランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるようにd軸目標電流を設定する。つまり、アシスト制御部622は、最大駆動速度Naがクランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるように弱め界磁制御を行う。
詳細には、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める。より詳細には、アシスト制御部622は、クランクシャフト15の回転速度の減少に応じてd軸電流を減少させる。これによって、弱め界磁制御が弱められる。d軸電流は、本来トルクに寄与しない電流である。d軸電流が減少することによって、電力効率が向上する。
上記ステップS18において、クランクシャフト15の実際の回転速度が、回転速度Nbを超えていない場合(S18でNo)、アシスト制御部622は、過電圧防止を行うことなく始動発電機20による駆動力の減少を行う(S22)。
詳細には、アシスト制御部622は、弱め界磁制御を中止して、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。より詳細には、アシスト制御部622は、d軸電流をゼロにするとともに、q軸電流を減少させることによって、駆動力を減少させる。
詳細には、アシスト制御部622は、弱め界磁制御を中止して、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。より詳細には、アシスト制御部622は、d軸電流をゼロにするとともに、q軸電流を減少させることによって、駆動力を減少させる。
上記ステップS16で加速指示が停止されていない場合(S16でNo)、制御装置60は、基本制御を行う(S23)。基本制御では、制御装置60は、始動発電機20の回転状態に応じた発電を行うようインバータ61を制御する。
上述したように、本実施形態のビークル1では、ビークル1の加速が指示される場合、制御装置60が、燃料噴射装置18にエンジン10の回転パワーを増大させる(S13)。これとともに、制御装置60は、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行いながら始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させるようにインバータ61を制御する(S15)。このため、始動発電機20は、例えば弱め界磁制御が行われない場合と比べ高い回転速度において、大きなトルクを出力する。従って、クランクシャフト15が、高い回転速度において、始動発電機20によってより強く駆動される。つまり、高い回転速度において、エンジン10が始動発電機20によってアシストされる。この結果、ビークル1の駆動性が向上する。
始動発電機20によるエンジン10のアシストは、加速指示の入力に応じて実施される。加速指示の入力は、運転者によるアクセル操作子8の操作によって行われる。
始動発電機20によるアシスト中に、アクセル操作子8の操作によって加速の指示が停止される場合がある。
始動発電機20によるアシスト中に、アクセル操作子8の操作によって加速の指示が停止される場合がある。
本実施形態のビークル1では、加速の指示が停止された場合(図5のS16でYes)、制御装置60が、燃料噴射装置18にエンジン10の回転パワーを減少させるとともに(S17)、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させるようにインバータ61を制御する(S21)。
始動発電機20の駆動力を減少させるため、例えば、インバータ61から始動発電機20への電流の供給を停止することが考えられる。具体的には、始動発電機20に供給されるd軸電流及びq軸電流をゼロにすることが考えられる。
始動発電機20は、エンジン10のクランクシャフト15に接続されている。エンジン10のクランクシャフト15は大きな慣性を有している。このため、燃料噴射装置18によって回転パワーが減少し、始動発電機20に供給される電流がゼロになっても、クランクシャフト15の回転は直ちに停止しない。クランクシャフト15の回転は、慣性によって継続する。つまり、少なくともビークルの加速の指示が停止された後のある期間、クランクシャフト15の回転は継続する。
クランクシャフト15が回転することによって、始動発電機20では、誘導起電圧が発生している。始動発電機20によるアシスト中、誘導起電圧の影響は、弱め界磁制御によって、ビークル1のバッテリ4の電圧でインバータ61を制御することができる程度に抑えられている。しかし、加速の指示の停止によって、例えば始動発電機20への電流の供給が停止すると、誘導起電圧の影響が急激に増大する。
始動発電機20は、エンジン10のクランクシャフト15に接続されている。エンジン10のクランクシャフト15は大きな慣性を有している。このため、燃料噴射装置18によって回転パワーが減少し、始動発電機20に供給される電流がゼロになっても、クランクシャフト15の回転は直ちに停止しない。クランクシャフト15の回転は、慣性によって継続する。つまり、少なくともビークルの加速の指示が停止された後のある期間、クランクシャフト15の回転は継続する。
クランクシャフト15が回転することによって、始動発電機20では、誘導起電圧が発生している。始動発電機20によるアシスト中、誘導起電圧の影響は、弱め界磁制御によって、ビークル1のバッテリ4の電圧でインバータ61を制御することができる程度に抑えられている。しかし、加速の指示の停止によって、例えば始動発電機20への電流の供給が停止すると、誘導起電圧の影響が急激に増大する。
図8(A)は、弱め界磁制御時の始動発電機20の駆動特性を模式的に示す説明図である。図8(B)は、弱め界磁制御時の発電特性を模式的に示す説明図である。
本実施形態のビークル1では、エンジン10のアシスト中、インバータ61が、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行うように制御されている。従って、実線Taに示すように、始動発電機20は、トルクを出力可能である。
図8(A)には、例えば、クランクシャフト15の回転速度がNcの場合のトルクの位置が示されている。また、図8(A)には、クランクシャフト15の回転速度Ncにおける電圧の関係が電圧ベクトル図として示されている。
Vは、バッテリ4の電圧の大きさを示す。Eは、誘導起電圧を示す。Idは、d軸電流を示す。Iqは、q軸電流を示す。ωは電気角における角速度を示す。Rは、ステータ巻線Wの抵抗を示す。Lは、ステータ巻線Wのインダクタンスを示す。
回転速度Ncは、通常力行上限速度Nbより大きい。始動発電機20のステータ巻線Wには、バッテリ4の電圧よりも高い誘導起電圧Eが生じる。ただし、弱め界磁制御によって、インバータ61のスイッチング部611〜616にかかる電圧Vtの大きさは、バッテリ4の電圧Vの大きさと等しくなっている。インバータ61のスイッチング部611〜616にかかる電圧Vtは、ステータ巻線Wの端子電圧Vtの大きさと等しい。詳細には、誘導起電圧Eに、q軸電流Iqの電圧降下Iq・R,Iq・ωL、及びd軸電流Idの電圧降下Id・R,Id・ωLを合成した電圧Vtの大きさが、バッテリ4の電圧Vの大きさと等しい。この場合、インバータ61が始動発電機20に流れる電流を制御可能である。インバータ61は、回転速度Ncにおいて、始動発電機20がバッテリ4の電力で、クランクシャフト15を回転させるトルクを出力するよう制御されている。
本実施形態のビークル1では、エンジン10のアシスト中、インバータ61が、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行うように制御されている。従って、実線Taに示すように、始動発電機20は、トルクを出力可能である。
図8(A)には、例えば、クランクシャフト15の回転速度がNcの場合のトルクの位置が示されている。また、図8(A)には、クランクシャフト15の回転速度Ncにおける電圧の関係が電圧ベクトル図として示されている。
Vは、バッテリ4の電圧の大きさを示す。Eは、誘導起電圧を示す。Idは、d軸電流を示す。Iqは、q軸電流を示す。ωは電気角における角速度を示す。Rは、ステータ巻線Wの抵抗を示す。Lは、ステータ巻線Wのインダクタンスを示す。
回転速度Ncは、通常力行上限速度Nbより大きい。始動発電機20のステータ巻線Wには、バッテリ4の電圧よりも高い誘導起電圧Eが生じる。ただし、弱め界磁制御によって、インバータ61のスイッチング部611〜616にかかる電圧Vtの大きさは、バッテリ4の電圧Vの大きさと等しくなっている。インバータ61のスイッチング部611〜616にかかる電圧Vtは、ステータ巻線Wの端子電圧Vtの大きさと等しい。詳細には、誘導起電圧Eに、q軸電流Iqの電圧降下Iq・R,Iq・ωL、及びd軸電流Idの電圧降下Id・R,Id・ωLを合成した電圧Vtの大きさが、バッテリ4の電圧Vの大きさと等しい。この場合、インバータ61が始動発電機20に流れる電流を制御可能である。インバータ61は、回転速度Ncにおいて、始動発電機20がバッテリ4の電力で、クランクシャフト15を回転させるトルクを出力するよう制御されている。
図9(A)は、加速の指示が停止された場合の始動発電機20の駆動特性を模式的に示す説明図である。図9(B)は、加速の指示が停止された場合の発電特性を模式的に示す説明図である。図9(A)には、d軸電流及びq軸電流がゼロになった場合の電圧関係が示されている。
例えば、クランクシャフト15が回転速度Ncまで加速された状況において、始動発電機20への電流の供給が停止されると、スイッチング部611〜616にかかる電圧は、誘導起電圧Eとなる。スイッチング部611〜616にかかる電圧は、バッテリ4の電圧Vよりも大きい。つまり、ステータ巻線Wの端子電圧は、バッテリ4の電圧Vよりも高い誘導起電圧Eとなる。これは、弱め界磁による磁極部37aの磁力の減少が、解消されたことと等価と言える。この場合、インバータ61が、始動発電機20を制御不能な状態になる。この場合、インバータ61は、始動発電機20からバッテリ4に流れる電流を適切に制限することができない。バッテリ4には、図9(B)に示す電流Icが流れる可能性がある。バッテリ4に流れる電流Icの大きさは、ビークル1に搭載されるバッテリ4の許容電流を超える可能性がある。また、始動発電機20への電流の供給が停止される時、磁束が急激に変化する。このため、ステータ巻線Wには、図9(A)のEで示す電圧よりも大きな誘導起電圧が生じる可能性がある。つまり、大きな誘導起電圧がインバータ61及びバッテリ4に印加される可能性がある。磁束の急激な変化による大きな誘導起電圧に伴い、バッテリ4に大きな電流が流れる可能性がある。
この結果、バッテリ4の許容電流を超える電流がバッテリ4に流れる可能性がある。また、インバータ61のスイッチング部611〜616に定格電圧を超える電圧が印加される可能性がある。また、スイッチング部611〜616に流れる電流によるスイッチング部611〜616の電力が定格電力をこえる可能性がある。
例えば、クランクシャフト15が回転速度Ncまで加速された状況において、始動発電機20への電流の供給が停止されると、スイッチング部611〜616にかかる電圧は、誘導起電圧Eとなる。スイッチング部611〜616にかかる電圧は、バッテリ4の電圧Vよりも大きい。つまり、ステータ巻線Wの端子電圧は、バッテリ4の電圧Vよりも高い誘導起電圧Eとなる。これは、弱め界磁による磁極部37aの磁力の減少が、解消されたことと等価と言える。この場合、インバータ61が、始動発電機20を制御不能な状態になる。この場合、インバータ61は、始動発電機20からバッテリ4に流れる電流を適切に制限することができない。バッテリ4には、図9(B)に示す電流Icが流れる可能性がある。バッテリ4に流れる電流Icの大きさは、ビークル1に搭載されるバッテリ4の許容電流を超える可能性がある。また、始動発電機20への電流の供給が停止される時、磁束が急激に変化する。このため、ステータ巻線Wには、図9(A)のEで示す電圧よりも大きな誘導起電圧が生じる可能性がある。つまり、大きな誘導起電圧がインバータ61及びバッテリ4に印加される可能性がある。磁束の急激な変化による大きな誘導起電圧に伴い、バッテリ4に大きな電流が流れる可能性がある。
この結果、バッテリ4の許容電流を超える電流がバッテリ4に流れる可能性がある。また、インバータ61のスイッチング部611〜616に定格電圧を超える電圧が印加される可能性がある。また、スイッチング部611〜616に流れる電流によるスイッチング部611〜616の電力が定格電力をこえる可能性がある。
本実施形態のビークル1では、加速の指示が停止された場合に、制御装置60が、過電圧防止の制御を行いつつ、始動発電機20による駆動力の減少を行う(図5のS21)。詳細には、ビークル1では、制御装置60は、図8の電圧ベクトル図におけるd軸電流Idを維持しながらq軸電流Iqを減少させる。つまり、制御装置60は、クランクシャフトの回転に起因するバッテリ4の電圧Vよりも高い電圧Vがスイッチング部611〜616に印加されないように弱め界磁制御を継続しながら、始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。このため、クランクシャフト15の継続的な回転に起因する誘導起電圧がバッテリ4及び複数のスイッチング部611〜616に影響を及ぼす事態の発生を抑制できる。
詳細には、図8の電圧ベクトル図において、d軸電流Idが維持されるので、q軸電流Iqが減少しても、スイッチング部611〜616にかかる電圧が、バッテリ4の電圧Vよりも小さく維持される。従って、スイッチング部611〜616が、始動発電機20からバッテリ4に流れる電流の制御状態を維持することができる。スイッチング部611〜616の適切な制御によって、始動発電機20からバッテリ4に流れる電流をバッテリ4の定格電流以下に調整することができる。
詳細には、図8の電圧ベクトル図において、d軸電流Idが維持されるので、q軸電流Iqが減少しても、スイッチング部611〜616にかかる電圧が、バッテリ4の電圧Vよりも小さく維持される。従って、スイッチング部611〜616が、始動発電機20からバッテリ4に流れる電流の制御状態を維持することができる。スイッチング部611〜616の適切な制御によって、始動発電機20からバッテリ4に流れる電流をバッテリ4の定格電流以下に調整することができる。
また、制御装置60は、始動発電機20による駆動力の減少を行う場合、クランクシャフト15の回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める。このため、弱め界磁制御が弱められた分、電力消費が抑えられる。
また、制御装置60は、クランクシャフト15の回転速度が通常力行上限速度Nbを超えている場合に(図5のS18でYes)、過電圧防止の制御を行いつつ、始動発電機20による駆動力の減少を行う(図5のS21)。制御装置60は、始動発電機20において比較的高い誘導起電圧が生じ易い状況において、過電圧防止の制御を行う。従って、弱め界磁制御のための電流消費が抑えられる。
図8(A)には、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行いながら始動発電機20にバッテリ4の電力でクランクシャフト15を駆動させた場合に、クランクシャフト15を回転させることが可能な最大駆動速度Naが示されている。最大駆動速度Naは、弱め界磁の程度に応じて変化する。
制御装置60は、図5のステップS21において、最大駆動速度Naが、クランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるように、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行う。詳細には、アシスト制御部が、図示しない記憶装置に記憶された最大駆動速度Naと弱め界磁の程度との関係を参照する。アシスト制御部は、実際の回転速度よりも大きい最大駆動速度Naに対応する程度の弱め界磁を行う。これにより、過大な電圧発生が抑えられるように弱め界磁制御が行われる。
制御装置60は、図5のステップS21において、最大駆動速度Naが、クランクシャフト15の実際の回転速度よりも大きくなるように、始動発電機20に対し弱め界磁制御を行う。詳細には、アシスト制御部が、図示しない記憶装置に記憶された最大駆動速度Naと弱め界磁の程度との関係を参照する。アシスト制御部は、実際の回転速度よりも大きい最大駆動速度Naに対応する程度の弱め界磁を行う。これにより、過大な電圧発生が抑えられるように弱め界磁制御が行われる。
本実施形態のビークル1が有する始動発電機20は、図3に示すように、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有している。このため、例えば、歯部の数以下の磁極部を有する構成と比べて、磁極部37aが小さい。従って、弱め界磁制御による、磁極部37aでの弱め界磁の影響が大きい。即ち、d軸電流が流れるステータ巻線Wの磁界によって、磁極部37aの磁束が弱められやすい。
始動発電機20は、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有しているため、歯部の数以下の磁極部を有する構成と比べて、始動発電機の電気角を基準とした角速度ωが大きい。従って、過大な電流及び電圧が、弱め界磁制御によって大きく抑制される。
始動発電機20は、歯部43の数よりも多い磁極部37aを有しているため、歯部の数以下の磁極部を有する構成と比べて、始動発電機の電気角を基準とした角速度ωが大きい。従って、過大な電流及び電圧が、弱め界磁制御によって大きく抑制される。
[第二実施形態]
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。以下の第二実施形態の説明にあたっては、第一実施形態で参照した符号を流用し、上述した第一実施形態との相違点を主に説明する。
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。以下の第二実施形態の説明にあたっては、第一実施形態で参照した符号を流用し、上述した第一実施形態との相違点を主に説明する。
図10は、本発明の第二実施形態に係るビークルの動作を説明するフローチャートである。
本実施形態における制御装置60のステップS21の内容が、上述した第一実施形態と異なる。
本実施形態の制御装置60は、ステップS21において、始動発電機20の各相を短絡しながら始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。これによって、制御装置60は、始動発電機20からバッテリ4及び複数のスイッチング部611〜616にクランクシャフト15の回転に起因する過電圧が印加されないようにインバータ61を制御する。詳細には、制御装置60は、図4に示すスイッチング部611〜616のうち、グランドラインに接続されている、スイッチング部612,614,616をオン状態にする。これによって、始動発電機20の三相のステータ巻線Wが短絡される。従って、ステータ巻線Wの誘導機電圧が、バッテリ4に印加されない。詳細には、スイッチング部611〜616にかかる電圧は、オン状態のスイッチング部612,614,616を流れる電流による電圧降下に等しい。つまり、始動発電機20からスイッチング部611〜616にかかる電圧は、実質ゼロである。
また、三相のステータ巻線Wが短絡されることによって、始動発電機20による駆動力が減少する。
本実施形態の制御装置60は、ステップS21において、始動発電機20の各相を短絡しながら始動発電機20にクランクシャフト15の駆動力を減少させる。これによって、制御装置60は、始動発電機20からバッテリ4及び複数のスイッチング部611〜616にクランクシャフト15の回転に起因する過電圧が印加されないようにインバータ61を制御する。詳細には、制御装置60は、図4に示すスイッチング部611〜616のうち、グランドラインに接続されている、スイッチング部612,614,616をオン状態にする。これによって、始動発電機20の三相のステータ巻線Wが短絡される。従って、ステータ巻線Wの誘導機電圧が、バッテリ4に印加されない。詳細には、スイッチング部611〜616にかかる電圧は、オン状態のスイッチング部612,614,616を流れる電流による電圧降下に等しい。つまり、始動発電機20からスイッチング部611〜616にかかる電圧は、実質ゼロである。
また、三相のステータ巻線Wが短絡されることによって、始動発電機20による駆動力が減少する。
このように、本実施形態によれば、三相のステータ巻線Wが短絡されることによって、複数のスイッチング部611〜616に、バッテリ4の電圧より大きいクランクシャフト15の回転に起因する電圧が印加されない。また三相のステータ巻線Wが短絡されることによって、始動発電機20がクランクシャフト15の駆動力を減少させる。
なお、上述した第一実施形態では、クランクシャフトの回転に起因する過電圧を印加させずに始動発電機にクランクシャフトの駆動力を減少させる制御として、始動発電機に対する弱め界磁制御の例を説明した。また、第二実施形態では、ステータ巻線を短絡する例を説明した。本発明における制御装置は、弱め界磁制御及びステータ巻線の短絡の両方を実施してもよい。例えば、制御装置は、クランクシャフトの回転速度に応じて、弱め界磁制御及びステータ巻線の短絡のいずれかを選択してもよい。
また、上述した第一実施形態では、始動発電機に対する弱め界磁制御として、ベクトル制御を用いてd軸電流を供給する制御の例を説明した。インバータを制御する方式はベクトル制御に限られず、例えばいわゆる120度通電方式であってもよい。
120度通電方式は、電気角における120度の期間の通電と、60度の期間の通電休止とが繰り返される方式である。制御装置は、例えば120度通電方式の制御において、インバータのスイッチング部をパルス幅変調(PWM)制御する。制御装置は、三相のそれぞれにおいて、通電期間と非通電期間とを繰り返す。制御装置は、通電期間に対応するスイッチング部をパルス幅変調された信号でオン動作させる。パルスの周期は、通電期間及び非通電期間の繰り返し周期よりも短い。制御装置は、PWMにおけるデューティ比を調整することによって、ステータ巻線に流れる電流を制御する。これによって、始動発電機が出力するトルクが主に制御される。
制御装置は、120度通電方式による制御において、進角制御を行うことによって、弱め界磁制御を行う。制御装置は、進角制御において、通電期間及び非通電期間のタイミングを進める。これによって、弱め界磁制御が行われる。弱め界磁制御によって、ステータ巻線に生じる誘導起電圧が抑えられる。このため、制御装置は、進角制御を行わない場合と比べて高回転速度領域で、クランクシャフトを回転させることができる。主に、通電期間及び非通電期間のタイミングを進める程度によって、誘導起電圧を抑える程度が制御される。
アクセル操作子の操作によって加速の指示が停止される場合、制御装置は、例えば、進角制御を行いつつ、デューティ比を減少させる。即ち、制御装置は、通電期間及び非通電期間の早いタイミングを維持しつつ、デューティ比を減少させる。
進角制御を維持することによって、加速の指示の停止の際に、クランクシャフトの継続的な回転に起因する誘導起電圧が、バッテリ及び複数のスイッチング部に影響を及ぼす事態の発生を抑制できる。
120度通電方式は、電気角における120度の期間の通電と、60度の期間の通電休止とが繰り返される方式である。制御装置は、例えば120度通電方式の制御において、インバータのスイッチング部をパルス幅変調(PWM)制御する。制御装置は、三相のそれぞれにおいて、通電期間と非通電期間とを繰り返す。制御装置は、通電期間に対応するスイッチング部をパルス幅変調された信号でオン動作させる。パルスの周期は、通電期間及び非通電期間の繰り返し周期よりも短い。制御装置は、PWMにおけるデューティ比を調整することによって、ステータ巻線に流れる電流を制御する。これによって、始動発電機が出力するトルクが主に制御される。
制御装置は、120度通電方式による制御において、進角制御を行うことによって、弱め界磁制御を行う。制御装置は、進角制御において、通電期間及び非通電期間のタイミングを進める。これによって、弱め界磁制御が行われる。弱め界磁制御によって、ステータ巻線に生じる誘導起電圧が抑えられる。このため、制御装置は、進角制御を行わない場合と比べて高回転速度領域で、クランクシャフトを回転させることができる。主に、通電期間及び非通電期間のタイミングを進める程度によって、誘導起電圧を抑える程度が制御される。
アクセル操作子の操作によって加速の指示が停止される場合、制御装置は、例えば、進角制御を行いつつ、デューティ比を減少させる。即ち、制御装置は、通電期間及び非通電期間の早いタイミングを維持しつつ、デューティ比を減少させる。
進角制御を維持することによって、加速の指示の停止の際に、クランクシャフトの継続的な回転に起因する誘導起電圧が、バッテリ及び複数のスイッチング部に影響を及ぼす事態の発生を抑制できる。
また、上述した第一実施形態では、制御装置60が、クランクシャフト15の回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める例を説明した。ただし、本発明はこれに限られず、制御装置が、例えば、クランクシャフトの回転速度が、所定の速度に減少するまで、d軸電流の大きさを一定に維持してもよい。
また、上述した第一実施形態では、ビークル1の加速が指示された場合、予め定められたアシスト期間、始動発電機20がクランクシャフト15を駆動する例を説明した。ただし、本発明はこれに限られず、ビークル1の加速が指示された場合常に、始動発電機20がクランクシャフト15を駆動してもよい。
また、上述した実施形態では、歯部の数より多い数の複数の磁極部を有するロータを備えた例を説明した。ただし、本発明は、これに限定されず、ロータがティースの数以下の磁極部を有してもよい。
また、上述した実施形態では、エンジン10が単気筒エンジンである場合について説明した。しかし、本発明のエンジンは、高負荷領域と低負荷領域とを有するエンジンであれば、特に限定されない。即ち、多気筒エンジンであってもよい。多気筒エンジンとしては、例えば、直列二気筒、並列二気筒、V型二気筒、水平対向二気筒等のエンジンが挙げられる。多気筒エンジンの気筒数は特に限定されず、多気筒エンジンは、例えば、四気筒エンジンであってもよい。
また、上述した実施形態では、ビークルとして自動二輪車の例を説明した。ビークルとしては、特に限定されず、例えば、スクータ型、モペット型、オフロード型、オンロード型の自動二輪車が挙げられる。また、車両としては、自動二輪車に限定されず、例えば、ATV(All−Terrain Vehicle)等であってもよい。また、ビークルは、鞍乗型車両に限定されず、車室を有する4輪車両等であってもよい。本発明に係るビークルは、車輪付きビークルに限定されず、例えばスクリューを有する船舶であってもよい。
上記実施形態に用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。本発明は、クレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきである。
1 ビークル
3a,3b 車輪
4 バッテリ
5 メインスイッチ
10 エンジン
15 クランクシャフト
20 始動発電機
30 ロータ
37a 磁極部
40 ステータ
43 歯部
60 制御装置
61 インバータ
611〜616 スイッチング部
3a,3b 車輪
4 バッテリ
5 メインスイッチ
10 エンジン
15 クランクシャフト
20 始動発電機
30 ロータ
37a 磁極部
40 ステータ
43 歯部
60 制御装置
61 インバータ
611〜616 スイッチング部
Claims (7)
- ビークルであって、
前記ビークルは、
前記ビークルの加速を指示する加速指示部と、
燃焼動作で生じる回転パワーを出力するように構成されたエンジンであって、前記回転パワーを前記エンジンの外部に出力するクランクシャフトと、前記回転パワーを調整するように構成されたエンジン出力調整部とを有するエンジンと、
前記クランクシャフトを介して前記エンジンから出力される回転パワーを受けることによって前記ビークルを駆動する駆動部材と、
前記クランクシャフトに対し固定された速度比で回転するよう前記クランクシャフトと接続されたロータを有し、前記エンジンを始動させる場合に前記クランクシャフトを駆動し、前記エンジンが燃焼動作する場合に前記エンジンに駆動されて発電する、三相ブラシレスモータである始動発電機と、
前記始動発電機に対し電流の授受を行うバッテリと、
前記始動発電機と前記バッテリとの間に配置され、前記始動発電機と前記バッテリとの間を流れる電流を調整する複数のスイッチング部を備えたインバータと、
前記加速指示部により前記ビークルの加速が指示された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを増大させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させるように前記インバータを制御し、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記クランクシャフトの回転に起因する前記バッテリの電圧より高い電圧を印加させずに前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させるように前記インバータを制御する制御装置と
を備える。 - 請求項1に記載のビークルであって、
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を継続しながら前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させることにより前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記クランクシャフトの回転に起因する前記バッテリの電圧より高い過電圧が印加されないように前記インバータを制御する。 - 請求項2に記載のビークルであって、
少なくとも前記加速指示部により前記ビークルの加速が指示された場合及び前記ビークルの加速の指示が停止された場合の両方において、前記制御装置は、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行いながら前記始動発電機に前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させた場合にクランクシャフトを回転させることが可能な最大駆動速度が、前記クランクシャフトの実際の回転速度よりも大きくなるように、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行う。 - 請求項2又は3に記載のビークルであって、
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記クランクシャフトの回転速度の減少に応じて、弱め界磁制御を弱める。 - 請求項1に記載のビークルであって、
前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機の各相を短絡しながら前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させることにより前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記インバータを制御する。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のビークルであって、
少なくとも、前記クランクシャフトの実際の回転速度が、前記始動発電機に対し弱め界磁制御を行わない場合に前記始動発電機が前記バッテリの電力で前記クランクシャフトを駆動させることが可能な最大駆動トルクと前記エンジンの回転パワーが前記クランクシャフトを回転させるトルクとが等しくなる前記クランクシャフトの回転速度より大きい時に、前記制御装置は、前記加速指示部により前記ビークルの加速の指示が停止された場合、前記エンジン出力調整部に回転パワーを減少させるとともに、前記始動発電機から前記複数のスイッチング部に前記バッテリ電圧より高い前記クランクシャフトの回転に起因する電圧が印加されないように前記始動発電機に前記クランクシャフトの駆動力を減少させる。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のビークルであって、
前記始動発電機は、
周方向にスロットを空けて設けられた複数のティースを備えるステータコアと前記ティースに巻回された巻線とを有し、前記複数のティースの全ては、前記巻線が巻回された部分を有する、ステータと、
永久磁石部と、前記永久磁石部により形成され前記ステータと対向する面に設けられた、前記複数のティースの数より多い数の複数の磁極部とを有するロータとを備える。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016009151A JP2017129065A (ja) | 2016-01-20 | 2016-01-20 | ビークル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016009151A JP2017129065A (ja) | 2016-01-20 | 2016-01-20 | ビークル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017129065A true JP2017129065A (ja) | 2017-07-27 |
Family
ID=59394534
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016009151A Pending JP2017129065A (ja) | 2016-01-20 | 2016-01-20 | ビークル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017129065A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020141593A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | ヤマハ発動機株式会社 | Mt型シフトペダル付エンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えたストラドルドビークル |
| WO2020141571A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | ヤマハ発動機株式会社 | 4ストロークエンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えた鞍乗型車両 |
| WO2025095069A1 (ja) * | 2023-10-31 | 2025-05-08 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
-
2016
- 2016-01-20 JP JP2016009151A patent/JP2017129065A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020141593A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | ヤマハ発動機株式会社 | Mt型シフトペダル付エンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えたストラドルドビークル |
| WO2020141570A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | ヤマハ発動機株式会社 | Mt型シフトペダル付エンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えた鞍乗型車両 |
| WO2020141571A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2020-07-09 | ヤマハ発動機株式会社 | 4ストロークエンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えた鞍乗型車両 |
| CN113260784A (zh) * | 2019-01-04 | 2021-08-13 | 雅马哈发动机株式会社 | 具有手动变速式换挡踏板的发动机单元和包括其的骑乘式车辆 |
| JPWO2020141593A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2021-09-27 | ヤマハ発動機株式会社 | Mt型シフトペダル付エンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えたストラドルドビークル |
| CN113260784B (zh) * | 2019-01-04 | 2022-06-17 | 雅马哈发动机株式会社 | 具有手动变速式换挡踏板的发动机单元和包括其的骑乘式车辆 |
| WO2025095069A1 (ja) * | 2023-10-31 | 2025-05-08 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
| WO2025094258A1 (ja) * | 2023-10-31 | 2025-05-08 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
| WO2025095068A1 (ja) * | 2023-10-31 | 2025-05-08 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
| WO2025095070A1 (ja) * | 2023-10-31 | 2025-05-08 | ヤマハ発動機株式会社 | リーン車両 |
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