JP2017128042A - ラベル発行装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】同一商品の税率が異なる場合であってもPOS端末装置に税額の計算を正確に行わせることができるラベル発行装置を提供する。【解決手段】ラベル発行装置は、商品の税率を取得する税率取得部と、商品に関する情報を識別するための商品識別コードを生成する商品識別コード生成部と、商品識別コードを商品に貼付されるラベルに印字する印字部と、を備え、商品識別コード生成部は、商品識別コードの一部に税率取得部により取得された税率に応じた税率情報を付与する。【選択図】図11
Description
本発明は、POS(Point Of Sales)端末装置などに読み込まれる商品識別コードを印字したラベルを発行するラベル発行装置に関する。
特許文献1には、バーコードスキャナを備えたPOS端末装置が記載されている。このPOS端末装置は、バーコードスキャナにより取得された商品コードに基づいて、商品コードと税種とを関連付けたテーブルを参照し、商品の税種を特定する。
例えば軽減税率制度下においては、同一商品であっても税率が異なる場合がある。その場合、特許文献1記載のPOS端末装置は、バーコード等の商品識別コードに付与された商品コードに基づいて税種を特定しているため、誤った税率で税額を計算するおそれがある。
本発明は、同一商品の税率が異なる場合であってもPOS端末装置に税額の計算を正確に行わせることができるラベル発行装置を提供することを目的とする。
本発明に係るラベル発行装置は、商品の税率を取得する税率取得部と、商品に関する情報を識別するための商品識別コードを生成する商品識別コード生成部と、商品識別コードを商品に貼付されるラベルに印字する印字部と、を備え、商品識別コード生成部は、商品識別コードの一部に税率取得部により取得された税率に応じた税率情報を付与する。
このラベル発行装置では、商品識別コード生成部により、商品識別コードの一部に税率取得部により取得された税率に応じた税率情報が付与される。このため、POS端末装置は、商品識別コードから税率情報を直接読み取ることができる。このように、このラベル発行装置は、同一商品の税率が異なる場合であってもPOS端末装置に税額の計算を正確に行わせることができる。
印字部は、税率取得部により取得された税率に応じた税率情報に関する視覚的情報をラベルに印字してもよい。このように構成したラベル発行装置は、商品の税率等を顧客が理解可能な態様で印字することができる。
ラベル発行装置は、商品識別コードに税率情報を含む領域を設定する設定部を更に備え、商品識別コード生成部は、税率取得部により取得された税率に応じた税率情報を設定部により設定された領域に付与された商品識別コードを生成してもよい。このように構成したラベル発行装置は、例えば店舗の都合などに合わせて商品識別コードにおける税率情報のレイアウトを設定することができる。
ラベル発行装置は、顧客又は店員による入力操作を受け付ける操作部を更に備え、税率取得部は、操作部を介して受け付けられた入力操作に基づいて商品の税率情報を取得してもよい。このように構成したラベル発行装置は、例えば商品の消費形態に応じて商品の税率が変わる場合であっても、顧客又は店員の指示に従って正確な税率を示す税率情報を商品識別コードに付与することができる。
本発明によれば、同一商品の税率が異なる場合であってもPOS端末装置に税額の計算を正確に行わせることができる。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
〔軽減税率制度〕
軽減税率とは、標準の税率よりも低く設定された税率のことである。本実施形態における税率は、消費税の税率である。軽減税率制度下においては、所定のルールに従って、商品が軽減税率対象であるか否かが判断される。所定のルールの一例は、商品の仕様、又は、商品の販売形態(消費形態を含む)に応じて設定されたルールである。商品の仕様に応じて設定されたルールの一例は、商品が酒類以外である場合には、軽減税率の対象とするというルールである。商品の販売形態に応じて設定されたルールの一例は、商品が外食以外である場合には、軽減税率の対象とするというルールである。本実施形態の店舗システムは、軽減税率制度下において運用される。
軽減税率とは、標準の税率よりも低く設定された税率のことである。本実施形態における税率は、消費税の税率である。軽減税率制度下においては、所定のルールに従って、商品が軽減税率対象であるか否かが判断される。所定のルールの一例は、商品の仕様、又は、商品の販売形態(消費形態を含む)に応じて設定されたルールである。商品の仕様に応じて設定されたルールの一例は、商品が酒類以外である場合には、軽減税率の対象とするというルールである。商品の販売形態に応じて設定されたルールの一例は、商品が外食以外である場合には、軽減税率の対象とするというルールである。本実施形態の店舗システムは、軽減税率制度下において運用される。
〔店舗システム100の構成〕
図1は、店舗システム100の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、店舗システム100は、POSシステム1と、ラベル発行装置40と、を備えている。店舗システム100では、商品識別コードを印字したラベルがラベル発行装置40により発行される。このラベルが商品に貼付されることで、商品識別コードが商品に付される。商品識別コードは、商品に関する情報(商品情報)を識別するための商品識別情報が付与されたコードである。商品識別コードの一例は、バーコードや二次元コード等である。店舗システム100では、POSシステム1により、商品に付された商品識別コードから商品識別情報が取得され、取得された商品識別情報に基づいて商品の商品情報が取得され、当該商品情報に基づいて商品の会計処理が実行される。会計処理には、商品の登録処理及び代金の支払処理が含まれる。以下、商品識別コードがバーコードである場合を例として説明する。
図1は、店舗システム100の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、店舗システム100は、POSシステム1と、ラベル発行装置40と、を備えている。店舗システム100では、商品識別コードを印字したラベルがラベル発行装置40により発行される。このラベルが商品に貼付されることで、商品識別コードが商品に付される。商品識別コードは、商品に関する情報(商品情報)を識別するための商品識別情報が付与されたコードである。商品識別コードの一例は、バーコードや二次元コード等である。店舗システム100では、POSシステム1により、商品に付された商品識別コードから商品識別情報が取得され、取得された商品識別情報に基づいて商品の商品情報が取得され、当該商品情報に基づいて商品の会計処理が実行される。会計処理には、商品の登録処理及び代金の支払処理が含まれる。以下、商品識別コードがバーコードである場合を例として説明する。
〔POSシステム1〕
POSシステム1は、ストアコントローラ10と、複数の商品登録機(POS端末装置)20と、複数の代金支払機30と、を備えている。ストアコントローラ10、各商品登録機20及び各代金支払機30は、有線又は無線のLAN(Local Area Network)2により相互に接続されている。一例として、POSシステム1は、スーパーマーケット等の店舗に構築されたセミオート式のPOSシステムである。つまり、POSシステム1において、各商品登録機20は、店員により操作され、商品の登録処理を実行し、代金データを生成する。各代金支払機30は、顧客により操作され、代金データに基づいて代金の支払処理を実行する。なお、店員は、店舗システム100が導入されている店舗の従業者等及び使用者等を含み、広義には、当該店舗の関係業者を含む。顧客とは、商品を購入する及び/又は購入した者を含み、広義には、店舗に対して代金の授受を行う及び/又は行った者を含む。
POSシステム1は、ストアコントローラ10と、複数の商品登録機(POS端末装置)20と、複数の代金支払機30と、を備えている。ストアコントローラ10、各商品登録機20及び各代金支払機30は、有線又は無線のLAN(Local Area Network)2により相互に接続されている。一例として、POSシステム1は、スーパーマーケット等の店舗に構築されたセミオート式のPOSシステムである。つまり、POSシステム1において、各商品登録機20は、店員により操作され、商品の登録処理を実行し、代金データを生成する。各代金支払機30は、顧客により操作され、代金データに基づいて代金の支払処理を実行する。なお、店員は、店舗システム100が導入されている店舗の従業者等及び使用者等を含み、広義には、当該店舗の関係業者を含む。顧客とは、商品を購入する及び/又は購入した者を含み、広義には、店舗に対して代金の授受を行う及び/又は行った者を含む。
〔ストアコントローラ10〕
ストアコントローラ10は、POSシステム1を制御するコンピュータであり、種々の情報を管理する。図2は、ストアコントローラ10の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、ストアコントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、記憶部12と、入力部13と、通信部14と、ディスプレイ15と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
ストアコントローラ10は、POSシステム1を制御するコンピュータであり、種々の情報を管理する。図2は、ストアコントローラ10の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、ストアコントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、記憶部12と、入力部13と、通信部14と、ディスプレイ15と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
CPU11は、記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ストアコントローラ10の動作を制御する。記憶部12は、ストアコントローラ10の動作を制御するためのプログラムを記憶している。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。
記憶部12は、商品データベース121と、税率データベース(税率情報記憶部の一例)122と、商品識別コードフォーマット情報123と、を記憶している。
商品データベース121は、商品ごとの商品コードに対応付けられた情報を含む、いわゆる商品マスタである。図3は、商品データベース121及び税率データベース122の一例を示す図である。図3の(a)に示されるように、商品データベース121には、商品コードと、商品名と、税率コードと、が対応付けられて記憶されている。商品コードは、商品を識別する情報である。商品コードは、商品ごとに付与される情報であり、例えば5桁の数字からなる文字列である。商品コードは、仕様が同一の商品ごとに設定されてもよい。仕様が同一の商品とは、例えば、商品名、色、味、容量、素材などが同一の商品である。商品コードは、例えば当該商品を販売する店舗の店員により任意に設定される。税率コードは、税率を識別可能な情報(税率情報)である。税率コードは、商品ごとに対応付けられる。本実施形態における税率は、消費税の税率である。税率は、0%を含まない(0%より大きい値となる)ことを前提としてもよい。税率コードは、例えば、税率が8%の商品に対しては「1」、税率が10%の商品に対しては「2」が設定される。
税率データベース122は、税率コードに対応付けられた情報を含む、いわゆる税率マスタである。税率データベース122は、税率を識別可能な情報(税率情報)と税率とを対応付けて複数記憶する。このように、税率データベース122は、異なる税率の情報を記憶している。図3の(b)に示されるように、税率データベース122には、税率コードと、税率と、軽減税率対象であるか否かを示す情報と、が対応付けられて記憶されている。例えば、税率コード「1」には、当該商品の税率が8%であって、当該商品が軽減税率対象商品であることを示す情報が対応付けられている。税率コード「2」には、当該商品の税率が10%であって、当該商品が軽減税率非対象商品であることを示す情報が対応付けられている。
商品識別コードフォーマット情報123は、バーコードにおける商品識別情報の配置を示す情報を含む。図4は、商品識別コードフォーマット情報123の一例を示す図である。図4に示されるように、商品識別コードフォーマット情報123には、バーコード中の桁位置(左側からの位置)と、商品識別情報の設定内容と、が対応付けられて記憶されている。図4の例では、商品識別コードは13桁であり、桁位置1,2にプレフィックス(FF)、桁位置3〜7に商品コード(IIIII)、桁位置8に税率コード(T)、桁位置9〜12に売価コード(PPPP)、桁位置13にチェックデジット(C/D)が割り当てられている。なおバーコードは、図4に示す例に限定されるものではなく、例えば26桁であってもよい。この場合、前13桁を上記の体系とし、後13桁に、消費期限、加工日などの情報を割り当ててもよい。
入力部13は、ストアコントローラ10を動作させるための入力機器であり、例えばキーボード及びマウスである。通信部14は、LAN2を介して他の機器と通信を行うため通信機器であり、例えばネットワークカードである。ディスプレイ15は、表示機器である。
以上のように構成されたストアコントローラ10は、一例として、商品データベース121と、税率データベース122と、商品識別コードフォーマット情報123と、の情報を、複数の商品登録機20に送信する。
〔商品登録機20〕
商品登録機20は、商品に付された商品識別コードを取得する装置である。図5は、商品登録機20の構成を示すブロック図である。図5に示されるように、商品登録機20は、制御部21と、記憶部22と、スキャナ部23と、店員用表示部24と、顧客用表示部(報知部の一例)25と、入力部26と、通信部27と、スピーカ(報知部の一例)28と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
商品登録機20は、商品に付された商品識別コードを取得する装置である。図5は、商品登録機20の構成を示すブロック図である。図5に示されるように、商品登録機20は、制御部21と、記憶部22と、スキャナ部23と、店員用表示部24と、顧客用表示部(報知部の一例)25と、入力部26と、通信部27と、スピーカ(報知部の一例)28と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
制御部21は、CPU等の演算器である。制御部21は、記憶部22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、商品登録機20の動作を制御する。制御部21の詳細は後述する。記憶部22は、商品登録機20の動作を制御するためのプログラムを記憶している。記憶部22は、ROM、RAM、及びHDD等で構成されている。
記憶部22は、商品データベース221と、税率データベース222と、商品識別コードフォーマット情報223と、を記憶している。本実施形態では、記憶部22は、ストアコントローラ10から送信された商品データベース121を、商品データベース221として記憶する。記憶部22は、ストアコントローラ10から送信された税率データベース122を、税率データベース222(税率情報記憶部の一例)として記憶する。記憶部22は、ストアコントローラ10から送信された商品識別コードフォーマット情報123を、商品識別コードフォーマット情報223として記憶する。
スキャナ部23は、走査によって情報を読み込む機器である。スキャナ部23は、バーコードを光学的に読み取り、商品に付されたバーコードから商品識別情報を取得する。
店員用表示部24は、店員によって視認可能な態様で情報を表示する表示機器である。店員用表示部24は、例えばタッチパネルで構成されており、ディスプレイ部241及び店員用操作部242として機能する。ディスプレイ部241は、店員に対し、スキャナ部23により読み取られたバーコードに対応する商品名、価格(消費税抜、消費税込)、及び、税率等を表示する。店員用操作部242は、店員による入力操作を受け付ける。店員による入力操作は、何れか一方を選択する操作、文字や記号の入力操作などが含まれる。
顧客用表示部25は、顧客によって視認可能な態様で情報を表示する表示機器である。顧客用表示部25は、例えばタッチパネルで構成されており、ディスプレイ部251及び顧客用操作部252として機能する。ディスプレイ部251は、顧客に対し、スキャナ部23により読み取られたバーコードに対応する商品名、価格(消費税抜、消費税込)、及び、税率等を表示する。顧客用操作部252は、顧客による入力操作を受け付ける。顧客による入力操作は、何れか一方を選択する操作、文字や記号の入力操作などが含まれる。
入力部26は、商品登録機20を動作させるための各種の操作ボタン(小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー及びプリセットキー等)を有している。通信部27は、LAN2を介して他の機器と通信を行う通信機器であり、例えばネットワークカードである。スピーカ28は、商品登録機20の操作音、及び各種の音声等を出力する。
制御部21の詳細を説明する。制御部21は、スキャナ部23により商品に付されたバーコードから商品識別情報が取得された場合、商品識別コードフォーマット情報223を参照し、商品識別情報である商品コード、税率コード、売値コード等を認識する。
制御部21は、税率決定部211と、処理部212と、を備える。税率決定部211は、スキャナ部23により取得された税率コードに基づいて、商品の税率が、税率データベース222に記憶された複数の税率のうちのいずれに該当するかを決定する。例えば、税率決定部211は、スキャナ部23により取得された税率コードと、税率データベース222と、に基づいて、税率コードに対応付けられた税率を取得する。そして、税率決定部211は、取得された税率を当該商品の税率と決定する。
処理部212は、税率決定部211により決定された税率を用いて商品の消費税額(税額)を算出する。処理部212は、スキャナ部23により取得された売値コードに基づいて当該商品の本体価格(消費税抜)を取得する。処理部212は、本体価格(消費税抜)と、税率決定部211により決定された税率とを用いて、消費税額を算出する。消費税額の算出は、消費税分の額の算出でもよいし、価格(消費税込)の算出でもよい。
商品登録機20は、所定の税率の商品である旨を顧客又は店員に対して報知する報知部を備えてもよい。このような報知部は、制御部21と、顧客用表示部25、店員用表示部24、又は/及び、スピーカ28と、によって構成され得る。制御部21は、例えば軽減税率対象商品である旨を顧客又は店員に対して報知するように、顧客用表示部25、店員用表示部24、又は、スピーカ28を動作させる。
以上のように構成された商品登録機20においては、店員による操作の下、顧客が購入しようとしている商品に付されたバーコードがスキャナ部23により読み取られると、当該バーコードから商品識別情報が取得される。取得された商品識別情報に基づいて、記憶部22に記憶された税率データベース222が制御部21により参照され、消費税額が算出される。
そして、商品登録機20では、取得された商品情報に基づいて代金データが生成される(登録処理の実施)。代金データには、顧客が購入しようとしている全ての商品についての単価、数量及び税率、並びに、合計金額等に関する情報が含まれている。また、顧客が代金の支払いを行うべき代金支払機30が決定される。そして、顧客が代金の支払いを行うべき代金支払機30を指定する音声がスピーカ28から顧客に対して出力される。また、商品登録機20では、代金データを取得した代金支払機30において顧客が代金支払いをするための会計券が印刷部(不図示)により発行される。
〔代金支払機30〕
図6は、代金支払機30の構成を示すブロック図である。図6に示されるように、代金支払機30は、CPU31と、記憶部32と、スキャナ部33と、顧客用表示部34と、入力部35と、通信部36と、スピーカ37と、印刷部38と、決済部39と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
図6は、代金支払機30の構成を示すブロック図である。図6に示されるように、代金支払機30は、CPU31と、記憶部32と、スキャナ部33と、顧客用表示部34と、入力部35と、通信部36と、スピーカ37と、印刷部38と、決済部39と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
CPU31は、記憶部32に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、代金支払機30の動作を制御する。記憶部32は、代金支払機30の動作を制御するためのプログラムを記憶している。記憶部32は、ROM、RAM、及びHDD等で構成されている。スキャナ部33は、走査によって情報を読み込む機器である。スキャナ部33は、商品登録機20により発行された会計券等を光学的に読み取る。
顧客用表示部34は、顧客に対し、顧客が代金の支払いを行うための操作手順等を表示する。顧客用表示部34は、顧客によって視認可能な態様で情報を表示する表示機器である。顧客用表示部34は、例えばタッチパネルで構成されている。
入力部35は、代金支払機30を動作させるための各種の操作ボタン(訂正キー及びプリセットキー等)を有している。通信部36は、LAN2を介して他の機器と通信を行う通信機器であり、例えばネットワークカードである。
スピーカ37は、代金支払機30の操作音、及び各種の音声等を出力する。印刷部38は、顧客が代金の支払いを行った際に、顧客に対し、購入した商品の一覧、各商品の金額、適用された税率、合計金額、受領金額及び釣り金額等を紙片に印刷して当該紙片(レシート)を発行する。決済部39は、紙幣投入兼排出口、硬貨投入口、硬貨排出口、クレジットカード投入兼排出口及び電子マネーリーダ、並びに、それらを制御する制御部(不図示)を有している。
以上のように構成された代金支払機30では、代金データがCPU31により取得されると、支払処理が可能になる。顧客が代金の支払いを行うための操作手順の表示が顧客用表示部34により開始され、顧客は、顧客用表示部34による表示及びスピーカ37による音声等に従って、顧客用表示部34及び入力部35を介して代金支払機30を操作する。例えば、商品登録機20において発行された会計券を顧客がスキャナ部33に読み取らせて、顧客は、決済部39を介して代金の支払いをすることができる。顧客により代金の支払いが行われると、購入した商品の一覧等が印刷されたレシートが印刷部38により発行される。
〔ラベル発行装置40〕
ラベル発行装置40は、例えば対面式のラベル発行装置である。図7は、ラベル発行装置40の構成を示すブロック図である。図7に示されるように、ラベル発行装置40は、制御部41と、記憶部42と、店員用表示部43と、顧客用表示部44と、入力部45と、印字部46と、計量部47と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
ラベル発行装置40は、例えば対面式のラベル発行装置である。図7は、ラベル発行装置40の構成を示すブロック図である。図7に示されるように、ラベル発行装置40は、制御部41と、記憶部42と、店員用表示部43と、顧客用表示部44と、入力部45と、印字部46と、計量部47と、を備えている。これらは、バスにより相互に接続されている。
制御部41は、CPU等の演算器である。制御部41は、記憶部42に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ラベル発行装置40の動作を制御する。制御部41の詳細は後述する。記憶部42は、ラベル発行装置40の動作を制御するためのプログラムを記憶している。記憶部42は、ROM、RAM、及びHDD等で構成されている。
記憶部42は、商品データベース421と、税率データベース422と、商品識別コードフォーマット情報423と、設定情報424と、ラベルフォーマットデータベース425と、を記憶している。
商品データベース421は、商品ごとの商品コードに対応付けられた情報を含む、いわゆる商品マスタである。図8は、商品データベース421及び税率データベース422の一例を示す図である。図8の(a)に示されるように、商品データベース421には、呼出コードと、商品コードと、商品名と、税率コードと、単価と、が対応付けられて記憶されている。呼出コードは、商品コードごとに付与され、商品データベース421の情報を呼び出すための番号である。単価は、商品コードに対応付けられた商品の単価であり、商品一個あたりの単価及び量り売りにおける重量あたり単価を含む。商品コード及び税率コードは、商品データベース121と同様に設定されている。
税率データベース422は、税率コードに対応付けられた情報を含む、いわゆる税率マスタである。税率データベース422は、税率を識別可能な情報(税率情報)と税率とを対応付けて複数記憶する。このように、税率データベース422は、異なる税率の情報を記憶している。図8の(b)に示されるように、税率データベース422には、税率情報として、税率と、税率コードに応じて軽減税率対象であるか否かを示す情報と、が含まれる。例えば、税率コード「1」には、当該商品の税率が8%であって、当該商品が軽減税率対象商品であることを示す情報が対応付けられている。税率コード「2」には、当該商品の税率が10%であって、当該商品が軽減税率非対象商品であることを示す情報が対応付けられている。税率コード「3」には、商品の消費形態に応じて当該商品の税率が変化すると共に、当該商品が軽減税率対象商品であるか軽減税率非対象商品であるかが、商品の消費形態に応じて変化するとの情報が対応付けられている。
商品識別コードフォーマット情報423は、バーコードにおける商品識別情報の配置を示す情報を含む。図9は、商品識別コードフォーマット情報423の一例を示す図である。図9に示されるように、商品識別コードフォーマット情報423には、バーコード中の桁位置(左側からの位置)と、商品識別情報の設定内容と、が対応付けられて記憶されている。図9の例では、商品識別コードは13桁であり、桁位置1,2にプレフィックス(FF)、桁位置3〜7に商品コード(IIIII)、桁位置8に税率コード(T)、桁位置9〜12に売価コード(PPPP)、桁位置13にチェックデジット(C/D)が割り当てられている。なお、商品識別コードフォーマット情報423は、図9に示す例に限定されるものではなく、例えば26桁であってもよい。この場合、前13桁を上記の体系とし、後13桁に、消費期限、加工日などの情報を割り当ててもよい。また、商品識別コードフォーマット情報423は、商品識別コードフォーマット情報123,223と同期されている。
設定情報424は、バーコードに税率情報を含む領域を設定する情報を含む。設定情報424は、システム導入時などにおいて予め生成される。上述した商品識別コードフォーマット情報423は、設定情報424に基づいて制御部41により変更される。図10は、設定情報424及びラベルフォーマットデータベース425の一例を示す図である。図10の(a)に示されるように、設定情報424は、商品識別コード桁位置と設定内容とが対応付けられた情報である。具体的な一例として、バーコード中の桁位置「8桁目」と商品識別情報の設定内容「税率」とが対応付けられている。上述した商品識別コードフォーマット情報423は、設定情報424に基づいて制御部41により変更される。詳細については後述する。
ラベルフォーマットデータベース425は、商品に貼付されるラベルのラベルフォーマットを含む。ラベルフォーマットデータベース425は、複数のラベルフォーマットを含む。ラベルフォーマットとは、ラベル上の文字列の配置を示す情報である。図10の(b)に示されるように、ラベルフォーマットデータベース425は、軽減税率対象商品であるか否かの情報と、ラベルフォーマットとが対応付けられて記憶されている。「軽減税率非対象」に対応付けられたラベルフォーマット「1」には、商品名、消費期限、加工日、価格(税抜)、価格(税込)、及び、バーコードを印字する領域が設定されている。「軽減税率対象」に対応付けられたラベルフォーマット「2」には、上述したラベルフォーマット「1」に設定されている領域に加えて、軽減税率対象商品である旨を印字する領域が設定されている。軽減税率対象商品である旨を印字する領域には、税率情報に関する視覚的情報が印字される。税率情報に関する視覚的情報とは、視覚を通じて税率を認識可能な態様で印字される情報のことであり、数字、文字、図形などによって構成される。
本実施形態では、記憶部42により記憶されている商品データベース421は、ストアコントローラ10の記憶部12により記憶されている商品データベース121と、必ずしも同一ではない(必ずしも互いに同期されていない)。
店員用表示部43は、店員によって視認可能な態様で情報を表示する表示機器である。店員用表示部43は、例えばタッチパネルで構成され、ディスプレイ部431及び店員用操作部432として機能する。店員用操作部432は、店員による入力操作を受け付ける。ディスプレイ部431は、店員に対し、店員用操作部432又は入力部45によって入力された呼出コードに対応する商品コード、商品名、税率コード、単価、税率、軽減税率対象商品であるか否かの情報等を表示する。また、税率コードが図8の(b)に示された税率コード「3」の場合には、当該商品が軽減税率対象商品であるか軽減税率非対象商品であるかが、商品の消費形態に応じて変化するため、店員用表示部43は、その旨を表示する。あるいは、店員用表示部43は、顧客に消費形態を伺うように注意喚起する表示をしてもよい。あるいは、店員用表示部43は、顧客の指定する消費形態を入力する店員用操作画面を表示してもよい。あるいは、店員用表示部43は、顧客の指定する税率又は税率を識別可能な情報を入力する店員用画面を表示してもよい。また、入力操作の際、税率について確認ダイアログ(音声又は画面表示)を表示してもよい。これにより、入力操作ミスが低減される。
顧客用表示部44は、顧客によって視認可能な態様で情報を表示する表示機器である。顧客用表示部44は、例えばタッチパネルで構成され、ディスプレイ部441及び顧客用操作部442として機能する。顧客用操作部442は、顧客による入力操作を受け付ける。ディスプレイ部441は、顧客に対し、呼出コードに対応する商品コード、商品名、税率コード、単価、税率、軽減税率対象商品であるか否かの情報等を表示する。また、税率コードが図8の(b)に示された税率コード「3」の場合には、当該商品が軽減税率対象商品であるか軽減税率非対象商品であるかが、商品の消費形態に応じて変化するため、顧客用表示部44は、その旨を表示する。あるいは、顧客用表示部44は、店員から消費形態に関して質問されることを注意喚起する表示をしてもよい。あるいは、顧客用表示部44は、顧客の指定する消費形態を入力する顧客用操作画面を表示してもよい。あるいは、顧客用表示部44は、顧客の指定する税率又は税率を識別可能な情報を入力する顧客用操作画面を表示してもよい。また、入力操作の際、税率について確認ダイアログ(音声又は画面表示)を表示してもよい。これにより、入力操作ミスが低減される。
入力部45は、ラベル発行装置40を動作させるための各種の操作ボタン(小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー及びプリセットキー等)を有している。印字部46は、バーコードを商品に貼付されるラベルに印字する。印字部46は、後述する制御部41により生成されたバーコード、計量部47で計量された商品の重量、商品の金額、税率情報に関する視覚的情報等を、ラベルフォーマットデータベース425に記憶されたラベルフォーマットに基づいてラベルに印字する。計量部47は、例えば量り売りの場合において商品の重量を計量する。
制御部41の詳細を説明する。制御部41は、税率取得部411と、商品識別コード生成部412と、設定部413と、を備える。税率取得部411は、商品の税率コードを取得する。税率取得部411は、例えば、店員用操作部432又は入力部45によって入力された呼出コードと、商品データベース421と、に基づいて、呼出コードに対応する当該商品の税率コードを取得する。税率取得部411は、取得された税率コードと、税率データベース422と、に基づいて、税率コードに対応する当該商品の税率を取得する。
税率取得部411は、税率コードに対応する当該商品の税率を税率データベース422に見つけることが出来ない場合、あるいは、商品の税率コードが予め設定された税率コードである場合、店員用表示部43又は顧客用表示部44を介して受け付けられた入力操作に基づいて商品の税率を取得する。例えば、税率コードが図8の(b)に示された税率コード「3」の場合には、当該商品が軽減税率対象商品であるか軽減税率非対象商品であるかが、商品の消費形態に応じて変化するため、税率取得部411は、店員用表示部43又は顧客用表示部44を介して受け付けられた入力操作に基づいて商品の税率を取得する。入力操作の具体例としては、複数の税率から1の税率を選択する操作、予め税率に関連付けられた消費形態を選択する操作、税率を数字により入力する操作などが含まれる。また、税率取得部411は、店員用表示部43又は顧客用表示部44を介して受け付けられた入力操作に基づいて、税率を識別する税率コードを取得してもよい。
商品識別コード生成部412は、商品に関する情報を識別するためのバーコードを生成する。商品識別コード生成部412は、税率取得部411により取得された税率に応じた税率コードをバーコードの一部に付与する。商品識別コード生成部412は、商品識別コードフォーマット情報423に基づいて商品識別情報を生成し、商品識別情報に基づいてバーコードを生成する。印字部46は、バーコードを商品に貼付されるラベルに印字する。
設定部413は、バーコードに税率コードを含む桁位置(領域の一例)を設定する。例えば、設定部413は、店員用操作部432又は入力部45を介して受け付けられた入力操作に基づいて、上述した設定情報424を作成する。設定情報424は、設定部413によって追加、変更、更新、削除などをすることができる。制御部41は、設定情報424の内容に基づいて商品識別コードフォーマット情報423を変更する。なお、商品識別コードフォーマット情報423が追加及び変更された場合には、POSシステム1にも商品識別コードフォーマット情報423の内容が、通信又は外部記憶媒体を介して通知される。これにより、ラベル発行装置40の商品識別コードフォーマット情報423と、POSシステム1の商品識別コードフォーマット情報123,223は同期される。なお、設定部413は、商品識別コードが二次元コードである場合、二次元コードに税率コードを含む領域を設定する。
以上のように構成されたラベル発行装置40によって、税率コードを含むバーコードが商品に貼付されるラベルに印字される。
〔店舗システム100の主要動作〕
店舗システム100の主要動作として、ラベル発行装置40がラベルを発行し、商品登録機20がラベルを読み込む動作を説明する。最初に、ラベル発行装置40のラベル発行動作を説明する。図11は、ラベル発行装置40の動作例を示すフローチャートである。図11に示されるフローチャートは、例えば商品を計量してラベルを付与するときに開始される。図11に示されるように、店員用操作部432又は入力部45は、店員による操作の下、顧客の注文に係る商品(例えば「鶏唐揚げ」)の呼出コードを受付ける(ステップS10)。制御部41は、受け付けられた呼出コードに基づいて商品データベース421を参照し、呼出コードに対応する商品情報(商品コード、商品名、税率コード、単価、消費期限、加工日等)を取得する(ステップS12)。
店舗システム100の主要動作として、ラベル発行装置40がラベルを発行し、商品登録機20がラベルを読み込む動作を説明する。最初に、ラベル発行装置40のラベル発行動作を説明する。図11は、ラベル発行装置40の動作例を示すフローチャートである。図11に示されるフローチャートは、例えば商品を計量してラベルを付与するときに開始される。図11に示されるように、店員用操作部432又は入力部45は、店員による操作の下、顧客の注文に係る商品(例えば「鶏唐揚げ」)の呼出コードを受付ける(ステップS10)。制御部41は、受け付けられた呼出コードに基づいて商品データベース421を参照し、呼出コードに対応する商品情報(商品コード、商品名、税率コード、単価、消費期限、加工日等)を取得する(ステップS12)。
制御部41の税率取得部411は、取得された税率コードに基づいて税率データベース422を参照し、税率に関する情報(税率、及び軽減税率対象商品であるか否かを示す情報)を取得する(ステップS14)。このとき、税率コードが「3」である場合には、顧客用表示部44は、例えば顧客の指定する消費形態を入力する顧客用操作画面を表示する。図12は、ラベル発行装置40の表示画面の一例を示す図である。図12に示されるように、ディスプレイ部441は、選択ボタンを表示し、顧客に商品の消費形態を入力させる。図12の例では、「EAT IN」ボタン442Aは、店内での消費(外食)となるため、このボタンが選択された場合には税率10%が選択されることになる。「TAKE OUT」ボタン442Bは、お持ち帰り(外食以外)となるため、このボタンが選択された場合には税率8%が選択されることになる。このように、税率取得部411は、顧客の指定する消費形態に基づいて税率を取得する。
続いて、計量部47は、商品を計量する(ステップS16)。制御部41は、商品の重量及び当該商品の単価に基づいて、本体価格(消費税抜)を算出し、この本体価格及び税率に基づいて、消費税額を算出する(ステップS18)。また、制御部41は、本体価格及び消費税額に基づいて、税込価格を算出する。
続いて、制御部41の商品識別コード生成部412は、取得された税率コードと、商品識別コードフォーマット情報423と、に基づいて、商品識別情報を生成する。そして、商品識別コード生成部412は、商品識別情報に基づいてバーコードを生成する。商品識別コード生成部412は、税率取得部411により取得された税率に応じた税率コードをバーコードの一部に付与する(ステップS20)。例えば税率「8%」の場合、商品識別コード生成部412は、税率「8%」に対応する税率コード「1」を、バーコードの桁位置8に格納する。例えば税率「10%」の場合、商品識別コード生成部412は、税率「10%」に対応する税率コード「2」を、バーコードの桁位置8に格納する。
続いて、制御部41は、生成されたバーコード、商品名、算出された本体価格及び税込価格等を含むラベル情報を生成する(ステップS22)。より具体的には、制御部41は、軽減税率対象商品であるか否かを示す情報に基づいて、ラベルフォーマットデータベース425を参照してラベルフォーマットを選択する。例えば、制御部41は、取得された税率コードに基づいて税率データベース422を参照し、軽減税率対象商品であるか否かを判定する。制御部41は、軽減税率対象商品である場合、ラベルフォーマット「2」に基づいてラベル情報を生成する。制御部41は、軽減税率非対象商品である場合、ラベルフォーマット「1」に基づいてラベル情報を生成する。ラベル情報は、印字部46でラベルを印字するためのイメージデータである。印字部46では、生成したラベル情報に基づいてラベルが印字され、ラベルが発行される(ステップS24)。以上で図11に示されたフローチャートが終了する。
図13は、ラベル発行装置40により発行されたラベルの一例を示す図である。図13の(a)に示されるラベル50は、ラベルフォーマット「1」が選択された場合であって、商品名500が「鶏唐揚げ」、消費期限501が「15.12.10 2時」、加工日502が「15.12.9」、本体価格503が「500」、税込価格504が「550」である場合の例である。バーコード505は13桁であり、桁位置C8は税率コードである。税率コード「2」は、税率10%である。
図13の(b)に示されるラベル51は、ラベルフォーマット「1」が選択された場合であって、商品名510が「鶏唐揚げ」、消費期限511が「15.12.10 2時」、加工日512が「15.12.9」、本体価格513が「500」、税込価格514が「550」である場合の例である。バーコード515は、26桁の商品情報の先頭2桁を省略したものであり、桁位置C8は税率コードである。税率コード「2」は、税率10%である。
図14は、ラベル発行装置40により発行されたラベルの他の例を示す図である。図14の(a)に示されるラベル52は、ラベルフォーマット「2」が選択された場合であって、商品名520が「鶏唐揚げ」、消費期限521が「15.12.10 2時」、加工日522が「15.12.9」、本体価格523が「500」、税込価格524が「540」である場合の例である。バーコード525は13桁であり、桁位置C8は税率コードである。税率コード「1」は、税率8%である。ラベル52には、税率情報に関する視覚的情報526として、「軽減税率対象商品」という文字が印字される。
図14の(b)に示されるラベル53は、ラベルフォーマット「2」が選択された場合であって、商品名530が「鶏唐揚げ」、消費期限531が「15.12.10 2時」、加工日532が「15.12.9」、本体価格533が「500」、税込価格534が「540」である場合の例である。バーコード535は、26桁の商品情報の先頭2桁を省略したものであり、桁位置C8は税率コードである。税率コード「1」は、税率8%である。ラベル53には、税率情報に関する視覚的情報536として、「軽減税率対象商品」という文字が印字される。
なお、視覚的情報526,536の他の例としては、軽減税率の税込価格524,534を文字飾りで印字したり、白抜きで印字したり、色を変更してもよい。また、軽減税率対象となる買い方を印字したり、税込価格524,534に通常税率で算出された金額を併記したり、ラベル52,53内に軽減税率商品であることを示すマークを印字したり、ラベル52,53の色を変更してもよい。
次に、商品登録機20の商品登録動作を説明する。図15は、商品登録機20の動作例を示すフローチャートである。ここでは、顧客が購入しようとしている商品について商品識別コードとしてバーコード505,525の何れかが商品に付されているものとして説明する。しかしながら、顧客が購入しようとしている商品に付される商品識別コードとしては、バーコード505,515,525,及び535のいずれであってもよい。
まず、顧客が購入しようとしている商品について、店員が当該商品に付されたバーコードをスキャナ部23に読み取らせる。これにより、図15に示されたフローチャートが開始される。
スキャナ部23は、バーコードから商品識別情報を取得する(ステップS30)。制御部21は、スキャナ部23により取得された商品識別情報と、商品識別コードフォーマット情報223と、に基づいて商品の税率情報を取得する(ステップS32)。具体的には、制御部21は、商品識別コードフォーマット情報223に基づいて商品識別情報に含まれる税率コードを取得する。続いて、制御部21は、取得した税率コードと、税率データベース222と、に基づいて商品の税率を取得する(ステップS34)。制御部21は、スキャナ部23により取得された商品識別情報に含まれる商品コードと、商品識別コードフォーマット情報223と、に基づいて商品の価格(税抜)を取得する。
続いて、制御部21は、軽減税率対象商品であるか否かを判定する(ステップS36)。制御部21は、スキャナ部23により取得された税率コードと、税率データベース422と、に基づいて、商品が軽減税率対象商品であるか否かを判定する。制御部21は、商品が軽減税率対象商品である場合には、その旨を顧客又は店員に報知する(ステップS38)。例えば、制御部21は、顧客用表示部25、店員用表示部24、又は/及び、スピーカ28を動作させて、顧客又は店員に対して当該商品が軽減税率対象商品であることを報知する。より具体的には、制御部21は、当該商品が軽減税率対象商品である旨の表示を顧客用表示部25又は/及び店員用表示部24に表示させる。制御部21は、当該商品が軽減税率対象商品である旨の音又は音声をスピーカ28に出力させる。
制御部21は、軽減税率対象商品でないと判定された場合、又は、報知が終了した場合、消費税額を算出する(ステップS40)。制御部21は、取得された本体価格と、税率と、を用いて商品の消費税額を計算する。また、制御部21は、税込価格を算出する。そして、制御部21は、税込価格を集計して表示する(ステップS42)。制御部21は、例えばこれまでの会計の合計値を集計する。
続いて、制御部21は、当該顧客が購入しようとしている商品の全てについての登録処理が完了(登録完了)したか否かを判定する(ステップS44)。制御部21は、ステップS44において登録完了していないと判定した場合、上記ステップS30の処理に戻り、次の商品に付されたバーコード505から商品識別情報を取得する。制御部21は、ステップS44において登録完了したと判定した場合、代金データを生成し(ステップS46)、当該顧客についての登録処理を終了する。以上で図15に示されたフローチャートが終了する。
〔ラベル発行装置40の作用効果〕
ラベル発行装置40では、商品識別コード生成部412により、バーコードの一部に税率取得部411により取得された税率に応じた税率コードが付与される。このため、商品登録機20は、バーコードから税率コードを直接読み取ることができる。例えば、商品コードと税率とを関連付けたデータベースと、バーコードから読み取った商品コードとを用いて税率を計算した場合、商品の消費形態によって税率が変化する制度下においては、誤った消費税を算出するおそれがある。ラベル発行装置40は、バーコードに税率を含ませることで、同一商品に対して異なる税率情報を付与することができる。このため、商品の消費形態によって税率が変化する場合であっても、商品登録機20に税額の計算を正確に行わせることができる。また、常にラベルに記載された情報が優先されるため、ラベルを見て購入しようとする顧客に対して、常に正確な会計サービスを提供することができる。
ラベル発行装置40では、商品識別コード生成部412により、バーコードの一部に税率取得部411により取得された税率に応じた税率コードが付与される。このため、商品登録機20は、バーコードから税率コードを直接読み取ることができる。例えば、商品コードと税率とを関連付けたデータベースと、バーコードから読み取った商品コードとを用いて税率を計算した場合、商品の消費形態によって税率が変化する制度下においては、誤った消費税を算出するおそれがある。ラベル発行装置40は、バーコードに税率を含ませることで、同一商品に対して異なる税率情報を付与することができる。このため、商品の消費形態によって税率が変化する場合であっても、商品登録機20に税額の計算を正確に行わせることができる。また、常にラベルに記載された情報が優先されるため、ラベルを見て購入しようとする顧客に対して、常に正確な会計サービスを提供することができる。
また、印字部46は、税率取得部411により取得された税率に応じた税率情報に関する視覚的情報をラベルに印字するので、ラベル発行装置40は、軽減税率対象商品であることを顧客に理解させることができるとともに、購買意欲を向上させることができる。
また、ラベル発行装置40は、バーコードに税率コードを含む領域を設定する設定部413を備えているため、店舗の都合などに合わせてバーコードにおける税率コードのレイアウトを設定することができる。このため、ラベル発行装置40は、バーコードの割り当てをフレキシブルに対応することができる。
また、ラベル発行装置40は、店員による入力操作を受け付ける店員用操作部432、又は、顧客による入力操作を受け付ける顧客用操作部442を備えることにより、例えば商品の消費形態に応じて商品の税率が変わる場合であっても、顧客又は店員の指示に従って正確な税率を示す税率コードをバーコードに付与することができる。
〔POSシステム1の作用効果〕
POSシステム1の商品登録機20では、スキャナ部23により、商品に付されたバーコードから税率コードが取得され、税率決定部211により、取得された税率コードに基づいて、商品の税率が、税率データベース222に記憶された複数の税率のうちのいずれに該当するかが決定される。このように、この商品登録機20は、商品ごとに税率が異なる場合であっても、店員による入力操作を必要としない。よって、この商品登録機20は、税額の計算を確実かつ迅速に行える。
POSシステム1の商品登録機20では、スキャナ部23により、商品に付されたバーコードから税率コードが取得され、税率決定部211により、取得された税率コードに基づいて、商品の税率が、税率データベース222に記憶された複数の税率のうちのいずれに該当するかが決定される。このように、この商品登録機20は、商品ごとに税率が異なる場合であっても、店員による入力操作を必要としない。よって、この商品登録機20は、税額の計算を確実かつ迅速に行える。
また、POSシステム1の商品登録機20は、会計対象の商品が軽減税率対象商品(所定の税率の商品の一例)であることを顧客又は店員に知らせることができる。例えば消費形態によって商品の税率が変わる場合には、同一の商品であっても税率が異なることになる。例えばスキャナ部23がスキャンした際に、会計対象の商品が軽減税率対象商品であることを顧客に知らせることによって、顧客は自ら指定した消費形態に基づいた会計が行われるか否かを確認することができる。あるいは、品種によって商品の税率が変わる場合もある。例えばスキャナ部23がスキャンした際に、会計対象の商品が軽減税率対象商品であることを顧客に知らせることによって、顧客及び/又は店員は会計対象の商品が軽減税率対象商品であるか否かを確認することができるので、会計処理が正しく行われていることを確認することができる。さらに、顧客に対して軽減税率対象商品である旨を認識させ、当該商品に対する購買意欲を向上させることができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
[POSシステム1の変形例]
上述した実施形態において、POSシステム1は、ストアコントローラ10と、複数の商品登録機20と、複数の代金支払機30と、を備える例を説明したが、これに限定されない。例えば、商品登録機20の機能と代金支払機30の機能とを統合したレジを用意し、ストアコントローラ及びレジを含む一般的なPOSシステムとしてもよい。
上述した実施形態において、POSシステム1は、ストアコントローラ10と、複数の商品登録機20と、複数の代金支払機30と、を備える例を説明したが、これに限定されない。例えば、商品登録機20の機能と代金支払機30の機能とを統合したレジを用意し、ストアコントローラ及びレジを含む一般的なPOSシステムとしてもよい。
[商品登録機20の変形例]
上述した実施形態において、商品登録機20の記憶部22が商品データベース221、税率データベース222及び商品識別コードフォーマット情報223を含む例を説明したが、これに限定されない。つまり、商品登録機20は、通信を介してストアコントローラ10の商品データベース121、税率データベース122及び商品識別コードフォーマット情報123を参照してもよい。つまり、商品登録機20は、各構成要件が互いに通信可能な態様で分散配置された分散型のシステムとして構成されていてもよい。
上述した実施形態において、商品登録機20の記憶部22が商品データベース221、税率データベース222及び商品識別コードフォーマット情報223を含む例を説明したが、これに限定されない。つまり、商品登録機20は、通信を介してストアコントローラ10の商品データベース121、税率データベース122及び商品識別コードフォーマット情報123を参照してもよい。つまり、商品登録機20は、各構成要件が互いに通信可能な態様で分散配置された分散型のシステムとして構成されていてもよい。
[ラベル発行装置40の変形例]
上述した実施形態において、計量部を有する対面式のラベル発行装置40を例に説明したが、これに限定されない。例えば、ラベル発行装置40は、計量部を備える必要はない。また、ラベル発行装置40は、ストレッチ包装機の機能を備えてもよい。
上述した実施形態において、計量部を有する対面式のラベル発行装置40を例に説明したが、これに限定されない。例えば、ラベル発行装置40は、計量部を備える必要はない。また、ラベル発行装置40は、ストレッチ包装機の機能を備えてもよい。
1…POSシステム、10…ストアコントローラ、20…商品登録機(POS端末装置)、23…スキャナ部、24…店員用表示部(報知部)、25…顧客用表示部(報知部)、28…スピーカ(報知部)、30…代金支払機、40…ラベル発行装置、46…印字部、100…店舗システム、122…税率データベース(税率情報記憶部)、211…税率決定部、212…処理部、222…税率データベース(税率情報記憶部)、411…税率取得部、412…商品識別コード生成部、413…設定部、424…設定情報、526,536…視覚的情報、505,515,525,535…バーコード(商品識別コード)。
Claims (4)
- 商品の税率を取得する税率取得部と、
前記商品に関する情報を識別するための商品識別コードを生成する商品識別コード生成部と、
前記商品識別コードを前記商品に貼付されるラベルに印字する印字部と、
を備え、
前記商品識別コード生成部は、前記税率取得部により取得された税率に応じた税率情報を前記商品識別コードの一部に付与する、
ラベル発行装置。 - 前記印字部は、前記税率取得部により取得された税率に応じた税率情報に関する視覚的情報をラベルに印字する請求項1に記載のラベル発行装置。
- 前記商品識別コードに税率情報を含む領域を設定する設定部を更に備え、
前記商品識別コード生成部は、前記税率取得部により取得された税率に応じた税率情報を前記設定部により設定された領域に付与された商品識別コードを生成する請求項1又は2に記載のラベル発行装置。 - 顧客又は店員による入力操作を受け付ける操作部を更に備え、
前記税率取得部は、前記操作部を介して受け付けられた入力操作に基づいて前記商品の税率を取得する請求項1〜3の何れか一項に記載のラベル発行装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019079154A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 株式会社寺岡精工 | 商品情報出力装置,商品情報出力システム及び商品情報出力装置に用いられるプログラム |
JP2021012584A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 東芝テック株式会社 | 商品登録装置、商品登録方法及び情報処理プログラム |
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2016
- 2016-01-20 JP JP2016009078A patent/JP2017128042A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019079154A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 株式会社寺岡精工 | 商品情報出力装置,商品情報出力システム及び商品情報出力装置に用いられるプログラム |
JP7010461B2 (ja) | 2017-10-20 | 2022-01-26 | 株式会社寺岡精工 | 商品情報出力装置,商品情報出力システム及び商品情報出力装置に用いられるプログラム |
JP2021012584A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 東芝テック株式会社 | 商品登録装置、商品登録方法及び情報処理プログラム |
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