JP2017127166A - フィードバック制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁型スイッチング電源のフィードバック制御回路の改良に関する。【解決手段】スイッチング電源装置10のトランスTl二次側の電流をTl一次側に信号として送るフィードバック制御回路24は、負荷22への実際の電流を検出する検出手段R3と、基準電流を生成する基準電源手段28と、基準電流とR3で検出した電流を比較する比較手段26と、比較結果をTl一次側へ送るフォトカプラ−30を備え、比較手段は比較結果を1ビットのデジタル信号または比較結果を50倍以上に増幅し、増幅された値に基準電流を加えた信号に変換して出力し、フォトカプラ−を介してTl一次側のスイッチング回路18へ送り、スイッチング回路はフォトカプラ−の出力信号に応じてオン幅を調整し負荷への電流を一定に保つ。【選択図】図1

Description

本発明は、フィードバック制御回路に関し、特に絶縁型のスイッチング電源装置におけるフィードバック制御回路の改良に関する。
近年、スイッチング素子などの半導体技術の発達に伴い、スイッチング電源装置はさまざまな分野で利用されている。特に一昔前までは安定した電源供給が困難であったLED素子への電源供給も、このようなスイッチング電源装置を利用することで実現出来るようになった。そして、スイッチング電源装置の技術向上や、LED素子の発光効率向上等により、従来の光源からの置き換えが急速に進みつつある。ところで、LED素子を多数使用した照明器具では、従来のHIDランプを使用した照明器具に比べてランプの形状による構造の制約が少なくなり、自由な形状の照明器具を実現出来るようになった。本来、1個当たりの光出力が小さいというのがLED素子の特徴であるが、スイッチング電源装置を利用して安定的な電圧供給をするとともに、多数のLED素子を直並列により組み合わせて光出力を増大させたことで、従来のHIDランプからLEDランプへの置き換えが行われるようになった。
そして、このようなLEDランプを多数配置したLEDモジュールは、良好な放熱性を得るために放熱器を兼ねるケースと接触させることで、熱的な問題を解決する構造をとることが多い。ところが、この構造では、良好な放熱性を確保するために商用交流電源との電気的な絶縁性が犠牲になる問題点が発生する。そこで、このような問題を解決するために昨今では高周波で動作する絶縁トランスを使用し、少ない部品数で、良好な直流電力が得られるフライバック型のスイッチング電源装置(LED電源装置)などを使用するのが一般的である。
一般的に照明用のLED素子は、電流値と光量がほぼ比例関係になる特性を有しており、多くの場合は定電流制御が行われる。そして、絶縁型のスイッチング電源装置では、近年の高性能化に伴い、二次側の電流値を一次側にフィードバックする制御が主流であり、スイッチング電源装置の絶縁性を保ちつつ、フィードバック制御を行うためにフォトカプラ−が使用されている。しかしながら、フォトカプラ−を使用する場合、電流伝達率(CTR)が周囲温度や経年変化により変動する問題があった。特許文献1には、フォトカプラ−とは逆の温度特性のサーミスタ(例えば、周囲温度が上がるとともにフォトカプラ−の電流伝達率が低下する特性であれば、サーミスタは周囲温度が上がるとともに抵抗値が上昇する特性)を利用して、周囲温度が変化した場合でも、フォトカプラ−からの電流値(アナログ信号)をほぼ一定に保つ技術が開示されている。また特許文献2には、フォトカプラ−からの出力信号をA/D変換回路を用いてデジタル信号に変換してフィードバック制御を行う回路において、トランス一次側にA/D出力安定化回路とディザー回路を備えることで、A/D変換回路およびデジタルPWM回路で制御パルス信号を生成する場合に発生してしまう出力電圧変動を、消費電流や回路面積を大幅に増加させることなく低減させる技術が開示されている。
特開2003−289668 特開2015−142420
しかしながら、特許文献1のようにサーミスタをフィードバック制御回路に利用することで、ある程度まではフォトカプラ−の電流伝達率(CTR)の変動を抑えることが出来るが、実際には完全に変動を抑えることは困難であった。加えて、初期動作においては、フォトカプラ−の電流伝達率(CTR)の変動が補償されていても、フォトカプラ−の特性が経年変化により変化すると、サーミスタによる電流電圧率(CTR)の補償がうまく動作しなくなるという問題も発生している。また特許文献2のようにフォトカプラ−からの出力信号をA/D変換回路を用いてデジタル信号に変換してフィードバック制御を行う回路を利用することで電流伝達率(CTR)の変動は低減出来る可能性はあるが、デジタル信号であっても電流値としての出力信号である以上、電流伝達率(CTR)の変動を完全に押えることは出来ず、まだまだ改良の余地がある。
本発明は上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は絶縁型のスイッチング電源装置において、フィードバック制御に利用するフォトカプラ−の電流伝達率(CTR)の変動の影響を受けない良好なフィードバック制御回路を提供し、LED素子等の負荷への安定的な電圧供給を実現することである。
上記課題を解決するために、本発明にかかるフィードバック制御回路は、
商用電源からの交流電圧を整流する整流回路と、前記整流された電圧をオンオフ動作することで電圧値を調整するスイッチング回路と、フライバック方式のトランスを備えた絶縁型のスイッチング電源装置において、前記トランス二次側の電流値を前記トランス一次側にフィードバック制御信号として伝送するためのフィードバック制御回路であって、
前記フィードバック制御回路は、前記スイッチング電源装置の負荷への実際の電流値を検出する検出手段と、前記負荷への適正な電流値と同等の基準電流を生成する基準電源手段と、該基準電源手段による基準電流値と前記検出手段で検出された電流値を比較する比較手段と、該比較手段によって比較された結果をトランス一次側へ伝送するためのフォトカプラ−と、を備え、
前記検出手段による電流は、前記比較手段に入力される第1アナログ信号であって、
前記基準電源手段による基準電流は、前記比較手段に入力される第2アナログ信号であって、
前記比較手段は、前記第1アナログ信号と第2アナログ信号とを比較することで得られた比較結果を1ビットのデジタル信号、または比較結果を50倍以上の値に増幅し、該増幅された値に前記第2アナログ信号を加えた第3アナログ信号に変換して出力し、前記フォトカプラ−を介して前記トランス一次側の前記スイッチング回路へ伝送し、
前記スイッチング回路は、前記1ビットのデジタル信号または前記第3アナログ信号に応じてオンオフ動作のオン幅を調整して前記スイッチング電源装置の負荷への電流を一定に保つことを特徴とする。
前記1ビットのデジタル信号は、基準電流値に対して負荷への実際の電流値が低い場合はLow信号であり、基準電流値に対して負荷への実際の電流値が高い場合にはHigh信号であって、
前記Low信号がスイッチング回路に入力されると、該スイッチング回路はオンオフ動作のオン幅を大きくし、
前記High信号がスイッチング回路に入力されると、該スイッチング回路はオンオフ動作のオン幅を小さくすることで前記負荷への電流を一定に保つことを特徴とする。
また、前記比較手段は、オペアンプ回路を含み、
前記オペアンプ回路の増幅率は、100倍〜10000倍に設定されることを特徴とする。
また、前記基準電源手段は、前記基準電流が生成される際の温度誤差を補正するための温度補正手段を備えることを特徴とする。
一方、本発明に係るLED電源装置は、
商用電源からの交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路で整流された電圧をオンオフ動作することで電圧値を調整するスイッチング回路と、フライバック方式のトランスと、前記トランスによって調整された電圧を平滑しLED素子へ直流電圧を供給する平滑回路と、前記トランス二次側の電流値を前記トランス一次側にフィードバック制御信号として伝送するためのフィードバック制御回路と、を備えた絶縁型のLED電源装置であって、
前記フィードバック制御回路は、上述した何れかのフィードバック制御回路であることを特徴とする。
また、本発明に係るLED電源装置は、
前記スイッチング回路は演算手段を備え、
前記演算手段は、前記フィードバック制御回路から伝送される出力信号に応じた比例制御を行うことにより、前記LED素子への供給電力を安定させることを特徴とする。
本発明によれば、フィードバック制御回路が有する比較手段に入力されるアナログ信号を、1ビットのデジタル出力信号に変換してフォトカプラ−に入力することで、フォトカプラ−の温度変化や経年変化による電流伝達率(CTR)の変化の影響を受けない良好なフィードバック制御が可能となる。具体的には、スイッチング電源装置の二次側に備えた比較手段の出力側にフォトカプラ−の入力側を接続し、トランス一次側には、あらかじめ設定している基準電流値(または基準電圧値)に対して大きいか、あるいは小さいかのみの1ビットのデジタル信号を伝送することで、周囲温度等による電流伝達率の変化の影響を受けないフィードバック制御が実現出来る。
また、比較手段としてオペアンプ回路を利用し、該オペアンプ回路の増幅率を50倍以上に設定し、入力されたアナログ信号同士の差の値(比較結果)を極端に大きくする(増幅する)とともに前記比較結果を増幅した電流値に基準電流値を加えたアナログ出力信号に変換してフォトカプラ−に入力することで、フォトカプラ−の電流伝達率(CTR)が変化しても、フィードバック制御への影響が極端に少なくなり、良好なフィードバック制御が実現出来る。
本発明の第1実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。 本発明の第1実施形態に係るLED電源装置におけるスイッチング回路が備 えるMCUの動作フローチャートを示す。 本発明の第2実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。
以下、本発明のスイッチング電源装置について図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1に本発明の第1実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。ここで、本明細書におけるLED電源装置とは、LED素子へ安定した電力供給を行うためのスイッチング電源装置のことである。同図に示すLED電源装置10は、商用の交流電圧を供給する商用電源12と、商用電源12からの交流電圧を整流するための整流回路14と、該整流回路14によって整流された電圧を昇圧して直流電圧を生成するとともに力率を改善するアクティブフィルタ回路16と、前記整流回路14で整流された電圧を高速スイッチング動作(オンオフ動作)を行うことによって高周波の矩形波電圧を生成するための(デューティー比を調整することで、電圧値を調整するための)スイッチング回路18と、高周波の矩形波電圧の波高値(電圧値)を適正値にするとともに、一次側(商用電源側)と二次側(LED負荷側)を電気的に絶縁するためのフライバックトランスTlと、適正値に調整された矩形波電圧を直流電圧に変換しLED負荷(LED素子22)へ直流電圧を供給するための平滑回路20と、LED素子22の電圧を検出し、前記スイッチング回路18へフィードバック制御信号を伝送するフィードバック制御回路24を備えている。
本実施形態において特徴的なことは、フィードバック制御回路24が、LED素子22への実際の電流値(またはLED素子22への実際の電流値と比例する電流値)を検出するための抵抗器R3と、あらかじめ設定されたLED素子22への適正な電流と同等の電流(具体的には、定格電流または定格電流に比例する電流等。以下、基準電流と呼ぶ)を生成するための基準電源28と、基準電流値と実際のLED素子22への電流値を比較するためのコンパレータ26を備えている。そして、前記コンパレータ26によりアナログ入力信号同士(LED素子22への実際の電流値と基準電流値、またはLED素子22への実際の電流と比例する電流値と基準電流値)の比較結果を、1ビットのデジタル信号として出力することである。
はじめに整流回路14について説明する。
整流回路14は、ダイオード・ブリッジDBと平滑用のコンデンサC1を備えている。商用電源12により交流の商用電圧(AC100VやAC200Vなど)を印加すると、商用電圧はダイオード・ブリッジDBに到達する。ダイオード・ブリッジDBは、ダイオード素子などで構成されているが、同じ機能を果たせれば他の半導体素子や他のどのような素子でも良い。ダイオード・ブリッジDBによって全波整流(交流電流の正・負両波とも整流し、流れの向きを同じにすること)された電圧(脈流電圧とも呼ぶ)は、平滑用のコンデンサC1によって大まかな直流電圧に平滑される。
そして、平滑された電圧はアクティブフィルタ回路16へと到達する。アクティブフィルタ回路16は、インダクタやスイッチング素子などで構成される力率改善回路と、平滑用のコンデンサC2を備えている。力率改善回路は、スイッチング素子をオンオフ動作させることによりインダクタに電流を流した後、平滑用のコンデンサC2を充電することで昇圧された電圧を生成する。このようにアクティブフィルタ回路16によって昇圧されるとともに力率が改善された電圧は、高電位側が抵抗器R2に到達し、低電位側はスイッチング回路18へと到達する。
スイッチング回路18は、フィードバック制御回路24からのデジタル出力信号を入力するとともに、該デジタル出力信号に応じてドライブ回路34への動作電圧を出力するMCU32と、オンオフ動作によってフライバックトランスTlの一次巻線Tlaへの電圧を調整するスイッチング素子Q1と、該スイッチング素子Q1を駆動するためのドライブ回路34と、を備えている。本実施形態におけるスイッチング素子Q1は、FETであるが、オンオフ動作出来れば他の半導体素子でも構わない。そして、LED電源装置10の初期動作(電源投入時)においては、フィードバック制御回路24からのデジタル出力信号がなくても、MCU32はドライブ回路34へ駆動電圧を出力してスイッチング素子Q1を動作させ、LED素子22への電圧供給を行う。また、LED素子22の動作後は、フィードバック制御回路24によるデジタル出力信号により、スイッチング回路18は動作する。
このように、MCU32からの指令に応じたドライブ回路34からの動作電圧によるスイッチング素子Q1のオンオフ動作により、フライバックトランスTlの一次巻線Tlaへと矩形波電圧が到達する。
ここで、フライバック方式のスイッチング電源装置の動作について簡単に説明する。スイッチング回路18が備えるスイッチング素子Q1のオン時には、アクティブフィルタ回路16の正極側から、フライバックトランスTlの一次巻線Tla、スイッチング素子Q1、アクティブフィルタ回路16の負極側までの導通ループが形成され、該アクティブフィルタ回路16で力率の改善された電圧の印加によりフライバックトランスTlの一次巻線Tlaに磁界のエネルギーが蓄積される。一方、スイッチング素子Q1のオフ時には、上記の導通ループが切れて、フライバックトランスTlの二次巻線Tlbからの磁界のエネルギーの放出に伴う電流が、ダイオードD1、平滑用のコンデンサーC4の順に流れ、フライバックトランスTlの二次巻線Tlbに戻る。このような動作によってフライバックトランスTlの二次巻線Tlb側に所望の出力電流(および出力電流に対応した出力電圧)が発生する。
またフライバックトランスTlの一次巻線Tlaと並列に、抵抗器R2とコンデンサC3の直列回路が接続されている。これら抵抗器R2とコンデンサC3は一次巻線Tlaで発生する逆起電力を吸収するために接続されており、これらを接続することで、スイッチング素子Q1のドレイン、ソース間の耐圧を低くすることができる。
そして、フライバックトランスTlの二次巻線Tlbへと進んだ高周波の矩形波電圧は、平滑回路20へと到達する。平滑回路20は、ダイオードD1と平滑用のコンデンサC4で構成されている。高周波の矩形波電圧は、ダイオードD1および平滑用のコンデンサーC4によってきれいな直流電圧(および直流電流)へと平滑され、該直流電圧は、LED素子22へと供給される。
前述のとおり、LED電源装置10の電源投入時においては、フィードバック制御回路24からのデジタル出力信号がなくても、スイッチング回路18は動作する。この時のスイッチング回路18は、例えばLED素子22の定格電力に相当するあらかじめ設定された電力等となるような動作を行う。そして、LED素子22の動作後は、フィードバック制御回路24によるデジタル出力信号(フィードバック制御信号)に基づき、LED素子22を安定動作させるためにスイッチング回路18は動作する。
フィードバック制御回路の動作について
ここで、フィードバック制御回路24の動作について図1を用いて詳しく説明する。
フィードバック制御回路24は、LED素子22の実際の電流値を検出する抵抗器R3と、LED素子22への適正な電流値と同等の電流を生成する基準電源28と、LED素子22への実際の電流値と基準電源28による基準電流値を比較するコンパレータ26と、該コンパレータ26からの出力信号をトランス一次側へ伝送するためのフォトカプラ−30を備えている。また、抵抗器R3で検出される電流および基準電源28による基準電流は、LED素子22の実際の電流値には限られず、あらかじめ設定したLED素子22の実際の電流値と比例関係にある電流値、およびあらかじめ設定したLED素子22の実際の電流値と比例関係にある基準電流値でも構わない。
LED素子22の安定動作時において、LED電源装置10から供給される電流値は基本的には一定であることが望ましいが、実際にはLED素子自体の温度上昇や周囲温度等の影響により電流値は変動している。この実際に変動している電流値はコンデンサC4の負極側に接続された抵抗器R3を利用して検出し、コンパレータ26のアナログ入力信号として伝送される。そして、基準電源28は、あらかじめ設定されたLED素子22の理想的な電流値など(例えば定格電流値など)を生成し、抵抗器R3で検出された電流値とともにアナログ入力信号としてコンパレータ26へと伝送させる。また、基準電源28は内部回路の温度上昇に伴う温度誤差などが生じる可能性もあり、基準電流に誤差があると、適正なフィードバック制御に影響を及ぼす可能性がある。そこで基準電源28は、温度誤差を補正する回路を備えた専用ICを内部部品に使用したり、あるいは温度誤差を補正する温度補正回路を設けても良い。
2種類の電流値がアナログ入力信号として入力されたコンパレータ26では、アナログ入力信号としてのLED素子22の実際の電流値と、基準電源28による基準電流値との比較を行う。ここでの比較は、基準電流値に対して実際の電流値が大きいか小さいかの判別のみを行う。例えば、基準電流値に対して実際の電流値のほうが小さい場合(または実際の電流値未満の場合)には「Low」、基準電流値に対して実際の電流値のほうが大きい場合には「High」というように、1ビットのデジタル信号で表現出来る「HighまたはLow」のみを判断するのである。このようにしてコンパレータ26で判断した結果は、コンパレータ26の出力信号として「High」または「Low」の1ビットのデジタル出力信号としてフォトカプラ−30へと伝送される。
そしてコンパレータ26で比較判断された1ビットのデジタル出力信号により、フォトカプラー30を介してトランス一次側(商用電源12側)とトランス二次側(LED素子22側)を絶縁した状態を保ちながら、スイッチング回路18へと送られていく。この時、フォトカプラ−30は「High」あるいは「Low」のみ(フォトカプラ−30の入力側にある発光ダイオードの点灯または消灯等)をスイッチング回路18へ信号を送ればよいので、仮にフォトカプラ−30の電流伝達率が周囲温度や経年変化の影響で多少変動することが生じても、スイッチング回路18へは常に正確な情報が届けられるのである。
スイッチング回路の動作について
次に、スイッチング回路18について詳しく説明する。
スイッチング回路18は、抵抗器R1と、ドライブ回路34へ駆動信号としての駆動電圧を供給するMCU32と、スイッチング素子Q1を駆動させるドライブ回路34と、該ドライブ回路34からの動作電圧によりオンオフ動作することでトランス一次巻線Tlaへ電圧を供給するスイッチング素子Q1を備えている。フィードバック制御回路24が備えるフォトカプラ−30から伝送された1ビットのデジタル出力信号は、抵抗器R1を経由してMCU32へと到達する。本実施形態におけるMCU32はマイコンであるが、フィードバック制御回路24からの出力信号を入力してドライブ回路34へ駆動信号を伝送出来れば他の演算装置でも構わない。
MCU32は、図1のMUC入力側P1点におけるデジタル信号により、スイッチング素子Q1のオン幅を調整するための駆動信号をドライブ回路34に与える。具体的にはデジタル信号が「Low」の場合(基準電流値に対して実際の電流値が小さい場合、または実際の電流値が基準電流値未満の場合)には、スイッチング素子Q1のオン幅を大きくし(広くして)、実際の電流値を大きくする動作を行う。反対にデジタル信号が「High」の場合(基準電流値に対して実際の電流値が大きい場合)には、スイッチング素子Q1のオン幅を小さくして(狭くして)、実際の電流値を小さくなるように調整する。
ここでMCU32の動作について詳しく説明する。
図2に本発明の第1実施形態に係るLED電源装置におけるスイッチング回路が備えるMCU32の動作フローチャートを示す。図2に示すように、はじめに、MCU32はフィードバック制御回路24からの1ビットのデジタル出力信号が図1のP1点において「High」なのか「Low」なのかを判別する動作を行う。例えば、デジタル出力信号が「Low」であった場合は基準電流値に対してLED素子22における実際の電流値が小さい時のデジタル出力信号であることから、スイッチング素子Q1をオンオフ動作する際のオン幅PWをΔP幅だけ大きくする指令を行う。また、デジタル出力信号が「High」であった場合は、基準電流値に対してLED素子22における実際の電流値が大きい時のデジタル出力信号であることから、スイッチング素子Q1のオン幅PWをΔP幅だけ小さくする指令を行う。この時のΔP幅(オン幅の増分またはオン幅の減分)は、オン幅PWに対して非常に小さい微小オン幅とする。そしてあらかじめ定められた待ち時間経過後(待ち時間処理後)に、オン幅PWがPW+ΔP(Lowの時)またはPW−ΔP(Highの時)に調整されたLED素子22の電流値を再びフィードバック制御回路24が備える抵抗器R3で検出し、この検出された電流値により再度フィードバック制御が行われる。
このように、本実施形態のLED電源装置10では、基準電流値に対して実際の電流値が大きいか、あるいは小さいかによって、微小オン幅ΔPだけオン幅PWを変動させる動作を何度も繰り返すことによりLED素子22への供給電力を調整するので、コンパレータ26は1ビットのデジタル信号のみを判定すれば良く、結果としてフォトカプラ30の電流電動率(CTR)の変動に依存せずに、LED素子22への安定的な電流供給が実現出来る。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るLED電源装置について図面を用いて説明する。図1に示したLED電源装置10(第1実施形態)と共通する構成については、符号に100を足して示している。
図3に本発明の第2実施形態に係るLED電源装置の概略図を示す。図3におけるLED電源装置110の基本的な構成は前述した図1に示すLED電源装置10と同じであるが、本実施形態では、比較手段としてコンパレータ26ではなくオペアンプ回路136を利用している。また、MCU132は、フォトカプラ−130からの入力にA/Dコンバータを使用している。そして、オペアンプ回路136の差分電圧(または差分電流)に対する増幅率は、50倍〜20000倍が好ましく、特に100倍〜10000倍の増幅率であることが好適である。
第1実施形態と同様に、実際のLED素子22の電流値を抵抗器R3で検出し、該抵抗器R3で検出された実際の電流値と基準電流値(基準電源128による電流)とを比較する。比較された値はオペアンプ回路136によって増幅され、出力電流(または出力電圧)として出力される。この時のオペアンプ回路136の出力電流(または出力電圧)は、基準電源128からの基準電流値(または基準電圧値)に増幅された電流値(または電圧値)を加えた値となる。
例えば、フォトカプラ−130の電流伝達率が経年変化や温度変化により10%変動した場合、MCU132は図2に示したフローチャートのような動作(第1実施形態のMCU32と同様な動作)を行い、電流伝達率の変動分を補正する。補正終了時にはフォトカプラ−130の入力側の発光ダイオードに流す電流値(または電圧値)が10%変動していることになる。つまり、オペアンプ回路136の出力も同様に10%変動していることになる。前述のとおり、オペアンプ回路136の出力電圧は、基準電源128からの基準電圧値(基準電流値)に増幅された差分電圧(差分電流)を加えた値であることから、以下のような式が成り立つ。

オペアンプ回路136の出力 = 基準電圧値 + (差分電圧×増幅率)
ここで、例えば基準電源128による基準値が10Vであり、増幅率が100倍であるとする。前述のように電流変動率が10%変動した場合、オペアンプ回路136の出力も10%変動することになるので、オペアンプ回路136の出力電圧は11Vとなる。つまり、上記の式で考えると、差分電圧が0.01Vであれば、オペアンプ回路136の出力電圧は11Vとなる。したがって、オペアンプ回路136の増幅率を100倍とした場合、オペアンプ回路136の入力側の差分電圧(差分電流)の変動は10%/100=0.1%となり、電流伝達率が10%変動しても、LED素子22に流れる電流の変化は0.1%に抑えられるのである。同様に、オペアンプ回路136の増幅率が1000倍、1万倍の場合には、電流伝達率が10%変動したとしてもLED素子22への影響は0.01%、0.001%の変動に押えられ、結果としてフォトカプラ−130の電流伝達率の影響を受けない良好なフィードバック制御が実現出来る。
本実施形態では、フォトカプラ−130からの出力はアナログ信号であるため、基準電源128による基準電流値(または基準電圧値)とのズレの程度をMCU132に伝送することが出来る。そしてMCUに入力される際にA/D変換器を利用してデジタル信号として処理する。そのため、あらかじめ定めた基準電源128による基準電流値に対するズレの程度により、例えば図2に示すMCUの動作フローチャートでは、微小オン幅ΔPの値(オン幅)をズレの程度により調整したり、あるいは繰り返しのループ処理の待ち時間(待ち時間処理)を調整することも可能となる。具体的には、基準電流値に近づくにしたがいオン幅ΔPの値を小さくし、基準電流値から離れるとオン幅ΔPの値を大きくする。また、基準電流値に近づくと待ち時間を長くし、基準電流値から離れると待ち時間を短くする制御も可能となる。
このように、本実施形態では増幅率が50倍以上のオペアンプ回路136を利用して、基準電源128による基準電流値(基準電圧値)との差分を極端に大きな値にすることで、フォトカプラ−130の電流伝達率の影響を受けずに、比例制御が可能なフィードバック制御を実現できる。
以上のように本発明の絶縁型のスイッチング電源装置で用いられるフィードバック制御回路によれば、フィードバック制御回路が有するコンパレータの出力信号をアナログ信号ではなく1ビットのデジタル信号に変換してフォトカプラ−に入力することで、フォトカプラ−の温度変化や経年変化による電流伝達率(CTR)の変化の影響を受けないフィードバック制御が可能となる。
また、比較手段としてオペアンプ回路を利用し、該オペアンプ回路の増幅率を50倍以上に設定し、入力されたアナログ信号同士の差の値(比較結果)を極端に大きくする(増幅する)とともに前記比較結果を増幅した電流値に基準電流値を加えたアナログ出力信号に変換してフォトカプラ−に入力することで、フォトカプラ−の電流伝達率(CTR)が変化しても、フィードバック制御への影響が極端に少なくなり、良好なフィードバック制御が実現出来る。
10 110 LED電源装置
12 112 商用電源
14 114 整流回路
16 116 アクティブフィルタ回路
18 118 スイッチング回路
20 120 平滑回路
22 122 LED素子
24 124 フィードバック制御回路
26 126 コンパレータ
28 128 基準電源
30 130 フォトカプラ−
32 132 MCU
34 134 ドライブ回路
136 オペアンプ回路
Q1 138 スイッチング素子
C1〜C4 コンデンサ
R1〜R6 抵抗器
DB ダイオード・ブリッジ
D1 ダイオード
Tl フライバックトランス
Tla 一次巻線
Tlb 二次巻線

Claims (6)

  1. 商用電源からの交流電圧を整流する整流回路と、前記整流された電圧をオンオフ動作することで電圧値を調整するスイッチング回路と、フライバック方式のトランスを備えた絶縁型のスイッチング電源装置において、前記トランス二次側の電流値を前記トランス一次側にフィードバック制御信号として伝送するためのフィードバック制御回路であって、
    前記フィードバック制御回路は、前記スイッチング電源装置の負荷への実際の電流値を検出する検出手段と、前記負荷への適正な電流値と同等の基準電流を生成する基準電源手段と、該基準電源手段による基準電流値と前記検出手段で検出された電流値を比較する比較手段と、該比較手段によって比較された結果をトランス一次側へ伝送するためのフォトカプラ−と、を備え、
    前記検出手段による電流は、前記比較手段に入力される第1アナログ信号であって、
    前記基準電源手段による基準電流は、前記比較手段に入力される第2アナログ信号であって、
    前記比較手段は、前記第1アナログ信号と第2アナログ信号とを比較することで得られた比較結果を1ビットのデジタル信号、または比較結果を50倍以上の値に増幅し、該増幅された値に前記第2アナログ信号を加えた第3アナログ信号に変換して出力し、前記フォトカプラ−を介して前記トランス一次側の前記スイッチング回路へ伝送し、
    前記スイッチング回路は、前記1ビットのデジタル信号または前記第3アナログ信号に応じてオンオフ動作のオン幅を調整して前記スイッチング電源装置の負荷への電流を一定に保つことを特徴とするフィードバック制御回路。
  2. 請求項1に記載のフィードバック制御回路であって、
    前記1ビットのデジタル信号は、基準電流値に対して負荷への実際の電流値が低い場合はLow信号であり、基準電流値に対して負荷への実際の電流値が高い場合にはHigh信号であって、
    前記Low信号がスイッチング回路に入力されると、該スイッチング回路はオンオフ動作のオン幅を大きくし、
    前記High信号がスイッチング回路に入力されると、該スイッチング回路はオンオフ動作のオン幅を小さくすることで前記負荷への電流を一定に保つことを特徴とするフィードバック制御回路。
  3. 請求項1に記載のフィードバック制御回路であって、
    前記比較手段は、オペアンプ回路を含み、
    前記オペアンプ回路の増幅率は、100倍〜10000倍に設定されることを特徴とするフィードバック制御回路。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のフィードバック制御回路であって、
    前記基準電源手段は、前記基準電流が生成される際の温度誤差を補正するための温度補正手段を備えることを特徴とするフィードバック制御回路。
  5. 商用電源からの交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路で整流された電圧をオンオフ動作することで電圧値を調整するスイッチング回路と、フライバック方式のトランスと、前記トランスによって調整された電圧を平滑しLED素子へ直流電圧を供給する平滑回路と、前記トランス二次側の電流値を前記トランス一次側にフィードバック制御信号として伝送するためのフィードバック制御回路と、を備えた絶縁型のLED電源装置であって、
    前記フィードバック制御回路は、請求項1から請求項4の何れかに記載されたフィードバック制御回路であることを特徴とするLED電源装置。
  6. 請求項5に記載のLED電源装置であって、
    前記スイッチング回路は演算手段を備え、
    前記演算手段は、前記フィードバック制御回路から伝送される出力信号に応じた比例制御を行うことにより、前記LED素子への供給電力を安定させることを特徴とするLED電源装置。
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