JP2017126424A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大型化することなく、カードの飛び出しを抑制する。【解決手段】カードコネクタは、ボディ100、スライダ、第1当接部400及び付勢部300を備えている。ボディ100のスロット110はカードMがY−Y’方向に挿脱可能である。ボディ100の移動路120はスロット110の隣に設けられている。スライダは移動路120内の第1位置と第2位置との間をスライド自在である。スライダの係合部220はカードMに係合可能である。第1当接部400は第2位置のスライダ200にY方向側から当接する。付勢部300は第1位置のスライダをY方向に移動させる付勢力を付与する。付勢部300は、スライダ200が第1当接部400に当接する時に、付勢力が係合部220をX’方向へ移動させるようにスライダに対して作用する構成となっている。【選択図】図2A

Description

本発明は、カードコネクタに関する。
従来のカードコネクタが下記特許文献1に記載されている。このカードコネクタは、ボディと、スライダと、第1スプリングと、第2スプリングと、ロックバネとを備えている。ボディは、カードが挿脱可能なスロットを有している。スライダは、ボディ内の第1位置と第2位置との間をカードと共にスライド可能に設けられている。第1位置は、スロットに挿入されたカードがカードコネクタに接続される接続位置である。第2位置は、カードがスロットからの飛び出しを防止する飛び出し防止位置である。第1位置と第2位置との間には第3位置が設けられている。第3位置は、カードがスロットから排出可能な排出位置である。第1スプリングは、第1位置に位置するスライダを第2位置へ付勢する。ロックバネは、スライダに固定されており且つスライダと共に移動可能である。第2スプリングは、スライダが第2位置に位置するとき、当該スライダに弾性的に接触して当該スライダを第2位置から第3位置へ押し戻す。ロックバネは、係合部を有している。ロックバネは、係合部がカードの係合凹部に係合される係合位置から当該係合凹部から脱する脱位置にかけて変位するように、弾性変形可能な構成である。スライダが第2位置に位置するときに、ロックバネの係合部がボディのリブに当接することによって、係合部の係合位置から脱位置への変位が妨げられる。これにより、係合部と係合凹部との係合が維持され、カードがスロットから飛び出すことが抑制されている。
特許第4050299号公報
この種のカードコネクタは、一般的に大型化することなく、カードの飛び出しを抑制する精度を向上させることが求められている。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、大型化することなく、カードの飛び出しを抑制できるカードコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様のカードコネクタは、ボディと、スライダと、第1当接部と、付勢部とを備えている。ボディは、スロットと、移動路とを有している。スロットは、カードが第1方向に挿脱可能である。移動路は、スロットの第2方向の一方の隣に設けられている。第2方向は、第1方向に交差している。移動路は、第1位置と、第2位置とを有している。第2位置は、第1位置よりも第1方向の一方に位置している。スライダは、少なくともボディの移動路内の第1位置と第2位置との間をスライド自在となるように、当該移動路内に設けられている。このスライダは、カードの係合凹部に第2方向の一方側から係合可能な係合部を有している。第1当接部は、スライダが第2位置に位置するときに、当該スライダに第1方向の一方側から当接するように配置されている。付勢部は、第1位置に位置するスライダに対し、当該スライダを第1方向の一方に移動させる付勢力を付与する。付勢部は、スライダが第1当接部に当接するときに、付勢力が係合部を第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用する構成となっている。
このような態様のカードコネクタは、大型化することなく、カードの飛び出しが抑制される。その理由は以下の通りである。スライダの係合部はカードの係合凹部に第2方向の一方側から係合している。スライダが第1当接部に当接するときに、付勢部の付勢力が係合部を第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用し、スライダの係合部とカードの係合凹部との係合を維持させる。この係合が維持されることによって、カードの飛び出しが抑制される。このようにカードを排出するための付勢部の付勢力を利用しているので、カードコネクタの大型化を招来しない。
付勢部の付勢力は、スライダに対して第1方向の一方に各々付勢する第1付勢力及び第2付勢力を含んでいても良い。スライダは、第1付勢力が付与される第1部と、第2付勢力が付与される第2部とを更に有する構成とすることが可能である。第2部は、第1部よりも第2方向の他方側に位置した構成とすることが可能である。付勢部は、第2付勢力が第1付勢力よりも小さい構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、スライダが第1当接部に当接するときに、スライダの第2方向の一方の第1部に、第2方向の他方の第2部よりも大きな荷重がかかる。この二つの荷重の差が、スライダの係合部を第2方向の他方へ移動させるようにスライダに作用する。
付勢部は、スライダを押圧する第1方向の一方の先端部を有する構成とすることが可能である。先端部は、第2方向の一方の第1端部と、第2方向の他方の第2端部とを有する構成とすることが可能である。第1方向において、第1端部が第2端部よりも圧縮された構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、付勢部の先端部の第1端部を第2端部よりも圧縮させるだけで、スライダの第1部に対して、第2部よりも大きな付勢力を付与することができる。
スライダは、傾斜面を更に有する構成とすることが可能である。傾斜面は、第1方向の一方及び第2方向の他方の成分を含む方向に傾斜し、且つ第1部及び第2部を有する構成とすることが可能である。付勢部の先端部が、スライダの傾斜面に押し付けられ、第1方向において、付勢部の先端部の第1端部が第2端部よりも圧縮された構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、付勢部の先端部を傾斜面に押し付けるだけで、付勢部の先端部の第1端部を第2端部よりも圧縮させ、スライダの第1部に対して、第2部よりも大きな付勢力を付与することができる。
スライダは、第1当接部に当接可能な第2当接部を有する構成とすることが可能である。付勢部は、第2当接部よりも第2方向の一方側で、スライダを第1方向の一方へ付勢する構成とすることが可能である。付勢部によってスライダにかかる第1方向の一方への第1荷重が、スライダの第2当接部が第1当接部に当接するときに当該スライダにかかる第1方向の他方への第2荷重よりも大きくすることが可能である。
このような態様のカードコネクタは、大型化することなく、カードの飛び出しが抑制される。その理由は以下の通りである。スライダに対して第1方向の一方への第1荷重がかかる一方で、スライダが第1当接部に当接するときに、第1荷重よりも第2方向の他方側で、スライダに対して第1方向の他方への第2荷重がかかる。この第1荷重及び第2荷重が係合部を第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用し、スライダの係合部とカードの係合凹部との係合を維持させる。この係合が維持されることによって、カードの飛び出しが抑制される。このようにカードを排出するための付勢部による第1荷重と、スライダが第1当接部に当接するときに生じる第2荷重とを利用しているので、カードコネクタの大型化を招来しない。
スライダは、傾斜面又は湾曲面を更に有する構成とすることが可能である。傾斜面は、第1方向の一方及び第2方向の他方の成分を含む方向に傾斜した構成とすることが可能である。湾曲面は、第1方向の一方及び第2方向の他方の成分を含む方向に湾曲した構成とすることが可能である。付勢部は、傾斜面又は湾曲面の第2方向の一方の端部を第2当接部よりも第2方向の一方側で、第1方向の一方へ付勢する構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、スライダの第2方向の寸法の増大を抑制することができ、当該カードコネクタの大型化を抑制することができる。付勢部が、傾斜面又は湾曲面の第2方向の一方の端部を第2当接部よりも第2方向の一方側で付勢する構成であるので、付勢部の傾斜面又は湾曲面の第2方向の一方の端部に接触する部分が第2当接部よりも第2方向の一方側に位置すれば良い。すなわち、付勢部全体を第2当接部よりも第2方向の一方側に位置させる必要がないので、スライダの第2方向の寸法の増大を抑制できる。
付勢部は、第1方向の一方の先端面を有する構成とすることが可能である。先端面が、第1方向の一方及び第2方向の一方の成分を含む方向に傾斜又は湾曲した構成とすることが可能である。先端面の第2方向の一方の端部が、スライダを、第2当接部よりも第2方向の一方側で、第1方向の一方へ付勢する構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、スライダの第2方向の寸法の増大を抑制することができ、当該カードコネクタの大型化を抑制することができる。付勢部の傾斜又は湾曲した先端面の第2方向の一方の端部が、スライダを、第2当接部よりも第2方向の一方側で付勢する構成であるので、付勢部の先端面の第2方向の一方の端部が第2当接部よりも第2方向の一方側に位置すれば良い。すなわち、付勢部全体を第2当接部よりも第2方向の一方側に位置させる必要がないので、スライダの第2方向の寸法の増大を抑制できる。
スライダは、収容孔を更に有する構成とすることが可能である。付勢部の少なくとも先端部が、スライダの収容孔に収容され且つ第1方向の一方及び第2方向の他方の成分を含む方向に湾曲した構成とすることが可能である。先端部の先端面の略中心が、第2当接部よりも第2方向の一方側に位置していると良い。付勢部によってスライダにかかる荷重は、第1方向の一方への第1分力と、第2方向の他方への第2分力とを含む構成とすることが可能である。第1分力が、スライダの第2当接部が第1当接部に当接するときに当該スライダにかかる第1方向の他方への第3荷重よりも大きくすることが可能である。
このような態様のカードコネクタは、大型化することなく、カードの飛び出しが抑制される。その理由は以下の通りである。スライダに対して第1方向の一方への第1分力及び第2方向の他方への第2分力がかかる一方で、スライダが第1当接部に当接するときに、第1荷重よりも第2方向の他方側で、スライダに対して第1方向の他方への第3荷重がかかる。この第1分力、第2分力及び第3荷重が係合部を第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用し、スライダの係合部とカードの係合凹部との係合を維持させる。この係合が維持されることによって、カードの飛び出しが抑制される。このようにカードを排出するための付勢部による第1分力及び第2分力と、スライダが第1当接部に当接するときに生じる第3荷重とを利用しているので、カードコネクタの大型化を招来しない。
本発明の別の一態様のカードコネクタは、ボディと、スライダと、付勢部と、第1当接部とを備えている。ボディは、スロットと、移動路とを有している。スロットは、カードが第1方向に挿脱可能である。移動路は、スロットの第2方向の一方の隣に設けられている。第2方向は、第1方向に交差している。移動路は、第1位置と、第2位置とを有している。第2位置は、第1位置よりも第1方向の一方に位置している。スライダは、少なくともボディの移動路内の第1位置と第2位置との間をスライド自在となるように、当該移動路内に設けられている。このスライダは、カードの係合凹部に第2方向の一方側から係合可能な係合部を有している。付勢部は、第1位置に位置するスライダに対し、当該スライダを第1方向の一方に移動させる付勢力を付与する。第1当接部は、スライダが第2位置に位置するときに、当該スライダに第1方向の一方側から当接するように配置されている。第1当接部は、スライダが当該第1当接部に当接したときに、付勢部の付勢力が係合部を第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用するように、第1方向の一方及び第2方向の他方の成分を含む方向に傾斜又は湾曲している。
このような態様のカードコネクタは、大型化することなく、カードの飛び出しが抑制される。その理由は以下の通りである。傾斜又は湾曲した第1当接部にスライダが当接することによって、付勢部の付勢力が係合部を第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用し、スライダの係合部とカードの係合凹部との係合を維持させる。この係合が維持されることによって、カードの飛び出しが抑制される。このように第1当接部を傾斜又は湾曲させ、且つカードを排出するための付勢部の付勢力を利用しているだけであるので、カードコネクタの大型化を招来しない。
ボディの移動路内には、第1位置と第2位置との間に第3位置が設けられた構成とすることが可能である。スライダは、ランナーを更に有する構成とすることが可能である。ボディは、ガイド路と、凹部とを更に有する構成とすることが可能である。ガイド路は、第1方向に延び、ランナーの第2方向の寸法よりも若干大きい第2方向の寸法を有する溝であって、ランナーを第1方向に移動自在にガイドする構成とすることが可能である。凹部は、ガイド路の第2方向の一方の隣に当該ガイド路に連通するように設けられた構成とすることが可能である。スライダが第3位置に位置するときに、ランナーがガイド路から凹部に挿入可能な構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、ランナーが凹部に挿入されることによって、スライダの係合部が第2方向の一方に変位し、カードの係合凹部との係合が解除される。よって、スライダが第3位置に位置しているときに、カードをスロットから容易に取り出すことができる。
前記ボディの前記ガイド路は、規制路と、変位規制部とを有する構成とすることが可能である。規制路は、ガイド路の凹部よりも第1方向の一方側の部分とすることが可能である。変位規制部は、規制路の第2方向の一方の壁であって、スライダが第2位置に位置するときに、ランナーに第2方向の一方側から当接する構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタは、大型化することなく、カードの飛び出しを更に抑制することができる。スライダが第2位置に位置するときに、ランナーが規制路内に挿入され、変位規制部に当接して第2方向の一方への変位が防止される。このため、スライダの係合部とカードの係合凹部との係合が維持され、カードの飛び出しが防止される。また、規制路はガイド路の一部であり、変位規制部は規制路の壁であるので、カードコネクタが規制路及び変位規制部を備えていても、大型化するのを抑制することができる。
スライダが第3位置ではなく、第2位置に位置するときに、ランナーがガイド路から凹部に挿入可能な構成とすることが可能である。この場合、以下の1)〜4)の構成となっていると良い。1)ボディの移動路内の第3位置は、前記第2位置よりも前記第1方向の一方に位置していると良い。2)スライダは、移動路内の第1位置と第3位置との間をスライド自在となるように、当該移動路内に設けられていると良い。3)第1当接部は、スライダが第2位置から第3位置にかけて移動するときに、当該スライダに第1方向の一方に押圧され、弾性変形可能な弾性体とすることが可能である。4)スライダが第3位置に位置するときに、ランナーが規制路内に挿入され且つ変位規制部に第2方向の一方側から当接される構成とすることが可能である。
スライダは、第2方向の一方の第1端部と、第2方向の他方の第2端部とを更に有する構成とすることが可能である。スライダは、ランナーが凹部に挿入されるときに、第2方向の一方に傾斜可能な構成とすることが可能である。スライダの係合部は、スライダの第2端部から第2方向の他方に延びた構成とすることが可能である。スライダの第1端部が、当該スライダが第2方向の一方に傾斜したときに、移動路の第2方向の一方の壁に当接しないように、切り欠かれた構成とすることが可能である。このような態様のカードコネクタによる場合、スライダが第2方向の一方に傾斜したときに、スライダが移動路の第2方向の一方の壁に当接しない。
第1当接部は、スライダが第2位置に位置するときに、当該スライダに第1方向の一方側から弾性的に当接する弾性体とすることが可能である。
本発明の実施例1の一態様に係るカードコネクタの正面、平面及び右側面を表した斜視図である。 前記カードコネクタの背面、底面及び右側面を表した斜視図である。 前記カードコネクタのカバーを取り外した状態の正面、平面及び左側面を表した斜視図である。 前記カードコネクタ及びこれに接続されるカードの図1A中の2A−2A断面図であって、当該カードコネクタのスライダが第1位置に位置している状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2B−2B断面図であって、当該カードコネクタのスライダが第1位置に位置している状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2A−2A断面図であって、当該カードコネクタのスライダが第2位置に位置している状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2B−2B断面図であって、当該カードコネクタのスライダが第2位置に位置している状態を示す図である。 前記カードコネクタのスライダ及び、付勢部及び第1当接部との関係を示す説明図であって、スライダが第1当接部に当接した状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2A−2A断面図であって、当該カードコネクタのスライダが第3位置に位置している状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2B−2B断面図であって、当該カードコネクタのスライダが第3位置に位置している状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2A−2A断面図であって、当該カードコネクタのスライダが変位した状態を示す図である。 前記カードコネクタ及び前記カードの図1A中の2B−2B断面図であって、当該カードコネクタのスライダが変位した状態を示す図である。 本発明の実施例2の一態様に係るカードコネクタのスライダ及び、付勢部及び第1当接部との関係を示す説明図であって、スライダが第1当接部に当接した状態を示す図である。 本発明の実施例2の別の一態様に係るカードコネクタのスライダ、付勢部及び第1当接部との関係を示す説明図であって、スライダが第1当接部に当接した状態を示す図である。 本発明の実施例3の一態様に係るカードコネクタのスライダ、付勢部及び第1当接部との関係を示す説明図であって、スライダが第1当接部に当接した状態を示す図である。 本発明の実施例4の一態様に係るカードコネクタのスライダ、付勢部及び第1当接部との関係を示す説明図であって、スライダが第1当接部に当接した状態を示す図である。
以下、本発明の実施例1〜4について説明する。
以下、本発明の実施例1に係るカードコネクタC1について図1A〜図5Bを参照しつつ説明する。カードコネクタC1は、カードMが接続可能なコネクタである。以下、これらについて詳しく説明する。なお、図1C〜図5Bに示されるY−Y’方向は、カードMのカードコネクタC1に対する挿脱方向に相当する。Y方向はカードMの排出方向及び特許請求の範囲の第1方向の一方に相当する。Y’方向はカードMの挿入方向及び第1方向の他方に相当する。図1C〜図5Bに示されるX−X’方向は、特許請求の範囲の第2方向に相当する。X−X’方向は、Y−Y’方向に直角に交差する。X方向は、特許請求の範囲の第2方向の一方に相当する。X’方向は、特許請求の範囲の第2方向の他方に相当する。図1Cに示されるZ−Z’方向は、カードコネクタC1の厚み方向に相当する。Z−Z’方向は、Y−Y’方向及びX−X’方向に直角に交差する。
カードMは、例えば、ICカード、PCカード、SIMカード、SDカード、miniSDカード等である。カードMは、係合凹部M1を備えている。係合凹部M1は、カードMのX方向の端部に設けられている。
カードコネクタC1は、ボディ100を備えている。ボディ100は絶縁樹脂で構成されている。ボディ100は、スロット110を有している。スロット110は、ボディ100に設けられ且つY−Y’方向に延びた凹部又は孔であって、少なくともY方向に開口している。図1A〜図1Cでは、スロット110はY方向及びZ方向に開口している。スロット110のX−X’方向の寸法は、カードMのX−X’方向の寸法よりも若干大きい。スロット110のZ−Z’方向の寸法は、カードMのZ−Z’方向の寸法よりも若干大きい。スロット110のY−Y’方向の寸法は、カードMのY−Y’方向の寸法よりも小さい又は略同じである。このスロット110に対してカードMがY−Y’方向に挿脱可能となっている。なお、図2A及び図2Bに示されるカードMの位置は、カードMがカードコネクタC1に接続される接続位置である。図3A及び図3Bに示されるカードMの位置は、カードMがスロット110から飛び出しが防止される飛び出し防止位置である。図4A及び図4Bに示されるカードMの位置は、カードMがカードコネクタC1のスロット110から排出可能な排出位置である。
カードコネクタC1は、複数の端子600を更に備えている。端子600は金属板で構成されている。端子600は、接点部610を有している。端子600は、接点部610がスロット110内に位置するように、端子600がボディ100に保持されている。端子600は、ボディ100にインサート成形されていても良いし、ボディ100に設けられた収容溝や収容凹部等に収容保持されていても良い。図1A〜図5Bでは、端子600は、ボディ100にインサート成形されている。カードMが接続位置に位置しているときに、カードMの図示しない複数の電極が接点部610に接触する。このようにしてカードMが接続位置でカードコネクタC1に接続される。端子600は、図示しない外部接続部を更に有している。外部接続部は、カードコネクタC1が搭載される電子機器の基板等に接続可能となるようにボディ100から突出していると良い。
ボディ100は、移動路120を更に有している。移動路120は、ボディ100のスロット110のX方向の隣に当該スロット110に連通するように設けられた凹部又は孔であって、Y−Y’方向に延びている。移動路120は、Y方向及び/又はZ方向に開口している。図1A〜図5Bでは、移動路120はY方向及びZ方向に開口している。移動路120は、第1位置及び第2位置を少なくとも有している。
カードコネクタC1は、スライダ200と、付勢部300と、第1当接部400とを更に備えている。スライダ200は、少なくともボディ100の移動路120内の第1位置と第2位置との間をスライド自在となるように、移動路120内に設けられている。第1位置は、カードMが接続位置に位置するときに、スライダ200が位置する移動路120内の位置である(図2A参照)。第2位置は、カードMが飛び出し防止位置に位置するときに、スライダ200が位置する移動路120内の位置であって、第1位置よりもY方向側に設けられている(図3A参照)。移動路120は、第3位置を更に有していても良い。第3位置は、カードMが排出位置に位置するときに、スライダ200が位置する位置であって、第1位置と第2位置との間に設けられている。
スライダ200は、スライダ本体210と、係合部220とを有している。スライダ本体210は、Y方向の端部と、Y’方向の端部と、X方向の第1端部211と、X’方向の第2端部212とを有している。なお、第1端部211が特許請求の範囲のスライダの第1端部に相当し、第2端部212が特許請求の範囲のスライダの第2端部に相当する。
係合部220は、スライダ本体210の第2端部212に一体的に設けられており且つスライダ本体210からX’方向に延びた凸部とすることが可能である。又は、係合部220は、スライダ本体210からX’方向に突出するように、スライダ本体210に保持されたロックバネ等のバネ部材等で構成することが可能である。図1A〜図5Bでは、係合部220は前者であって、スライダ本体210と同様に樹脂で一体的に構成された平面視略三角形の凸部である。
係合部220は、カードMの係合凹部M1にX方向側から係合可能になっている。換言すると、係合部220は係合凹部M1にX−X’方向において挿脱可能となっている。係合部220がカードMの係合凹部M1に係合することによって、スライダ200がカードMと共に第1位置と第2位置との間を移動可能となっている。
第1当接部400は、スライダ200が移動路120内の第2位置に位置するときに、スライダ200にY方向側から当接するように、移動路120外又は移動路120内に配置されている。第1当接部400は、以下の1)〜3)の何れかの構成とすることが可能である。
1)第1当接部400は、移動路120内に配置された板バネ、スプリング又はゴム等の弾性体とすることが可能である。この第1当接部400はボディ100に保持されていると良い。2)カードコネクタC1が、カバー500を更に備えている場合、第1当接部400は、カバー500から延びており且つZ方向側から移動路120内に挿入された板バネとすることが可能である。3)第1当接部400は、移動路120のY方向側の壁又はボディ100の移動路120内に設けられた壁とすることが可能である。第1当接部400が1)又は2)の構成である場合、第1当接部400は、スライダ200が移動路120内の第2位置に位置するときに、スライダ200にY方向側から弾性的に当接する。又は、第1当接部400が1)又は2)の構成である場合、第1当接部400は、スライダ200が移動路120内の第3位置に位置するときに、スライダ200にY方向側から当接しても良い。この場合、スライダ200が第3位置から第2位置へ移動するときに、第1当接部400がY方向へ弾性変形する構成とすると良い。
カバー500は、ボディ100のスロット110及び/又は移動路120をZ方向側から覆うようにボディ100に取り付けられた金属板で構成されていると良い。2)の構成である第1当接部400は、カバー500の端から延びた構成とすることが可能であるし、カバー500の一部を切欠き、当該一部を折り曲げた構成とすることも可能である。
図1A〜図5Bでは、カバー500は、主板510と、一対の側板520と、背板530とを有している。主板510はボディ100をZ方向側から覆う矩形状の板である。主板510は、X方向側の端と、X’方向側の端と、Y’方向側の端とを有している。側板520は、主板510のX方向側の端及びX’方向側の端からZ’方向に各々延びた板であって、ボディ100のX方向側の外面及びX’方向側の外面に各々係合されている。背板530は、主板510のY’方向側の端からZ方向に延びた板であって、ボディ100のY’方向側の外面に係合されている。第1当接部400は、主板510のY方向の端一体的に設けられた略V字状の板である。第1当接部400は、基部410と、先端部420とを有している。基部410は、主板510のY方向の端からY方向に延びた板であって、ボディ100の支持部150上に位置し、支持部150に支持されている。支持部150は、移動路120のX方向の壁とX’方向の壁とに懸架されている。先端部420は、基部410のY方向側の端からZ’方向及びY’方向の成分を含む方向に延びた板であって、移動路120外で且つ移動路120のY方向側に配置されている。スロット110がY方向のみに開口する孔である場合、カバー500は省略可能である。カバー500は、金属板以外の素材(例えば、樹脂)で構成することが可能である。
スライダ200は、第2当接部230を更に有していても良い。第2当接部230は、スライダ本体210のY方向の端部に設けられている。第2当接部230は、スライダ本体210のY方向の端部からY方向に延びる凸部である。第2当接部230が、第1当接部400にY’方向側から当接可能である。
スライダ200は、被付勢部240を更に有していても良い。被付勢部240は、スライダ本体210の付勢部300によって付勢される部分である限り任意に設定可能である。例えば、スライダ本体210に収容孔213が設けられている場合、被付勢部240は、収容孔213のY方向の内面とすることが可能である。収容孔213は、Y−Y’方向に延びており且つY’方向に開口している。この収容孔213に付勢部300が部分的に収容されている。又は、被付勢部240はスライダ本体210に設けられており且つY’方向側に向いた端面とすることが可能である。何れの場合も、被付勢部240は、第1部241及び第2部242と有していると良い。第2部242は、第1部241よりもX’方向側に位置している。図1C〜図5Bでは、付勢部300のY方向側の略半分が収容孔213に収容されており、且つ被付勢部240は収容孔213のY方向の内面である。
付勢部300は、第1位置に位置するスライダ200とボディ100の移動路120のY’方向の壁との間に圧縮状態で介在したコイルスプリング又はゴム等の弾性体である。図1C〜図5Bでは、付勢部300はコイルスプリングである。この場合、付勢部300の後端部320内には、移動路120のY’方向の壁からY方向に延びる柱状の支柱121が挿入されていると良い。支柱121は省略可能である。付勢部300は、第1位置に位置するスライダ200に対し、当該スライダ200をY方向に移動させる付勢力を付与する。
第1当接部400が第2位置でのみスライダ200に当接する場合、付勢部300は、外力が加えられていない状態で、スライダ200が第3位置に位置するように設定されていると良い。第1当接部400が第3位置でスライダ200に弾性的に当接する場合、付勢部300の付勢力と第1当接部400のY’方向への付勢力との均衡によってスライダ200が第3位置に位置するように設定されていると良い。
付勢部300は、スライダ200が第2位置に位置し且つ第1当接部400に当接するときに、当該付勢部300の付勢力が係合部220をX’へ移動させるようにスライダ200に対して作用する構成となっている。具体的には以下の通りである。付勢部300の付勢力は、第1付勢力F1と第2付勢力F2とを含んでいる。第1付勢力F1は、スライダ200の被付勢部240の第1部241をY方向に付勢している。第2付勢力F2は、スライダ200の被付勢部240の第2部242をY方向に付勢している。付勢部300は、第2付勢力F2が第1付勢力F1よりも小さい構成となっている。この付勢部300の第1付勢力F1と第2付勢力F2との差によって、スライダ200の第1部241にかかる荷重が第2部242にかかる荷重よりも大きくなる。この荷重の差が、スライダ200が第1当接部400に当接するときに、スライダ200の係合部220をX’へ移動させるようにスライダ200に対して作用する。係合部220はX方向側からカードMの係合凹部M1に係合されているので、前述のとおり付勢部300の第1付勢力F1及び第2付勢力F2がスライダ200と作用することによって、係合部220のXへ移動が抑制される。このため、第2位置でスライダ200の係合部220がカードMの係合凹部M1に係合された状態が維持されるので、カードMが飛び出し防止位置でスロット110から飛び出すことが抑制される。
付勢部300は、Y方向の先端部310と、Y’方向の後端部320とを有している。先端部310は、X方向の第1端部311と、X’方向の第2端部312とを有している。Y−Y’方向において第1端部311が第2端部312よりも圧縮された構成としても良い。この場合、第1端部311が被付勢部240の第1部241をY方向に付勢し、第1付勢力F1(第1荷重)を付与する。第2端部312が被付勢部240の第2部242をY方向に付勢し、第2付勢力F2(第2荷重)を付与する。
Y−Y’方向において第1端部311が第2端部312よりも圧縮させるため構成は、以下の1)又は2)の通りである。1)図3Cに示されているように、スライダ200の被付勢部240がY方向及びX’方向の他方の成分を含む方向に傾斜した傾斜面とすることが可能である。この場合、被付勢部240の第1部241は傾斜面のX方向の端部であり、且つ被付勢部240の第2部242は傾斜面のX’方向の端部である。2)スライダ200の被付勢部240の第1部241がY’方向に延びた凸部とすることが可能である。この場合も、1)及び2)の何れの場合も、第1部241は第2部242よりもY’方向に位置する。付勢部300が非圧縮の状態で、先端部310の先端面がX−X’方向においてフラットである。第1部241のY−Y’方向の位置から第2部242のY−Y’方向の位置までの距離をx’とする。付勢部300の先端部310が被付勢部240に押し付けられることにより、Y−Y’方向において第1端部311が第2端部312よりも距離x’の分圧縮されている。なお、付勢部300の伸縮量をxとし、付勢部300のバネ定数をkとしたとき、第1付勢力F1は、F1=k(x+x’)となり、第2付勢力F2は、F2=kxとなる。
スライダ200は、ランナー250を更に備えていても良い。ランナー250は、例えば、スライダ本体210のZ’方向の面に設けられた突起又はスライダ本体210自体である。図1A〜図5Bでは、ランナー250は前者である。ボディ100は、ガイド路130を更に備えていても良い。ランナー250が前者である場合、ガイド路130は、移動路120のZ’方向の板に設けられた溝である。このガイド路130は、移動路120のZ’方向の板をZ−Z’方向に貫通していても良いし、有底であっても良い。ランナー250が後者である場合、ガイド路130は、移動路120自体とすると良い。何れの場合も、ガイド路130は、Y−Y’方向に延びている。ガイド路130のX−X’方向の寸法は、ランナー250のX−X’方向の寸法よりも若干大きい。ガイド路130がランナー250をY−Y’方向に移動自在にガイドしている。
ボディ100は、凹部140を更に備えていても良い。凹部140は、ボディ100のガイド路130のX方向の隣にガイド路130に連通するように設けられている。凹部140のガイド路130に対するY−Y’方向の位置は、スライダ200が第3位置に位置するときに、ランナー250がガイド路130から凹部140に挿入可能な位置である。ランナー250が凹部140に挿入されることによって、スライダ200が第3位置でX方向に傾斜し、スライダ200の係合部220がカードMの係合凹部M1から脱する。これにより、係合部220と係合凹部M1との係合が解除され、カードMが排出位置で排出可能となる。なお、付勢部300がスライダ200の収容孔213に部分的に収容されている場合、スライダ200がX方向に傾斜することにより、付勢部300もX方向に部分的に屈曲し、スライダ200に復帰力を付与する。
スライダ200が第3位置でX方向に傾斜可能である場合、スライダ200のスライダ本体210の第1端部211は、スライダ200がX方向に傾斜するときに、スライダ200の第1端部211が移動路120のX方向の壁に当接しないように、切り欠かれていると良い。なお、図1A〜図5Bでは、第1端部211のY方向の略2/3の部分がY方向及びX’方向の成分を含む方向に傾斜するように、切り欠かれている。スライダ200の第1端部211の切欠きの形状は、スライダ200がX方向に傾斜するときに、当該スライダ200の第1端部211が移動路120のX方向の壁に当接しない限り、任意に変更できる。スライダ200の第1端部211と移動路120のX方向の壁との間に十分な隙間がある場合は、第1端部211が切り欠かれていなくても良い。
ガイド路130は、規制路131と、変位規制部132とを有している。規制路131は、ガイド路130の凹部140よりもY方向側の部分である。変位規制部132は、規制路131のX方向の壁である。スライダ200が第2位置に位置するときに、変位規制部132がランナー250にX方向側から当接する。この当接によって、ランナー250のX方向への変位が防止される。すなわち、スライダ200のX方向の傾斜が防止され、スライダ200の係合部220がカードMの係合凹部M1に係合した状態が維持される。カードコネクタC1は、このようにしてもカードMが飛び出し防止位置でスロット110からY方向に飛び出すことが抑制されている。
カードコネクタC1は、ハートカム機構Hを更に備えている。ハートカム機構Hは、カム溝H1と、略U字状のピンH2とを有している。カム溝H1は、スライダ本体210のZ方向側の面に設けられている。ピンH2は長さ方向の第1端及び第2端を有している。ピンH2の第1端がボディ100の移動路120のY’方向の壁に回転自在に軸支されている。ピンH2の第2端は、スライダ200の移動に応じてカム溝H1内を移動自在となるように、当該カム溝H1内に挿入されている。カム溝H1は、スライダ200が第1位置を越えてY’方向に押し込まれると、ピンH2の第2端を位置固定する一方、再度Y’方向に押し込むことによって当該位置固定を解除する形状となっている。なお、ハートカム機構Hは省略可能である。
カバー500は、押え板540を有していても良い。押え板540は、カバー500の一部を切欠き、Z’方向に折り曲げた構成とすることが可能である。この押え板540がスライダ200にZ方向から弾性的に当接している。これにより、スライダ200のZ方向への浮き上がりが抑制されている。なお、押え板540は省略可能である。
スライダ200は、突部260を更に有しても良い。突部260は、スライダ本体210の第2端部212の係合部220よりもY’方向の部分に設けられており且つスライダ本体210からX方向に延びた構成とすることが可能である。突部260は、スライダ本体210に一体的に設けられていても良いし、別体であっても良い。図1A〜図5Bでは、突部260は前者であり、スライダ本体210と同様に樹脂で構成されている。この突部260の外形は、カードMの嵌合凹部M2の内形に対応している。嵌合凹部M2は、カードMのX方向及びY’方向側の角部に設けられている。突部260は、カードMの嵌合凹部M2にY’方向側から嵌合可能である。なお、突部260及び嵌合凹部M2は省略可能である。
以下、カードコネクタC1の組み立て手順について詳しく説明する。まず、複数の端子600を保持したボディ100、スライダ200及び付勢部300を用意する。この付勢部300の先端部310の先端面は、X−X’方向に平行である。スライダ200が収容孔213を有している場合、付勢部300のY方向側の部分を収容孔213に挿入し、付勢部300の先端部310の先端面を収容孔213のY方向の内面(被付勢部240)に押し当てる。スライダ200が収容孔213を有していない場合、付勢部300の先端部310の先端面を被付勢部240に当接させる。この状態で、スライダ200のランナー250をボディ100のガイド路130内に挿入し、付勢部300及びスライダ200をボディ100の移動路120内に収容させ、且つ付勢部300をスライダ200と移動路120のY’方向の壁との間に圧縮状態で介在させる。このとき、付勢部300の先端部310の先端面が被付勢部240に押し付けられ、付勢部300の先端部310の第1端部311が、第2端部312よりも圧縮される。これにより、第1端部311が被付勢部240の第1部241をY方向に付勢し、第1付勢力F1を付与する。第2端部312が被付勢部240の第2部242をY方向に付勢し、第2付勢力F2を付与する。
その後、ハートカム機構HのピンH2を用意する。ピンH2の第1端をボディ100の移動路120のY’方向の壁に回転自在に軸支させると共に、ピンH2の第2端をスライダ200のカム溝H1内に挿入する。
カバー500が第1当接部400を有している場合、カバー500をZ方向側からボディ100に取り付けると共に、第1当接部400をボディ100の移動路120外で且つ移動路120のY方向側、又は移動路120内に配置する。なお、第1当接部400が弾性体である場合、スライダ200及び付勢部300の収容前に、ボディ100に保持させておくと良い。第1当接部400が移動路120の壁である場合、第1当接部400はボディ100の一部であるので、特段準備する必要はない。以上の通りにカードコネクタC1が組み立てられる。
以下、図1A〜図5Bに示されるカードMをカードコネクタC1に接続する手順について詳しく説明する。まず、カードMをカードコネクタC1のスロット110に挿入する。すると、カードMの嵌合凹部M2のY方向側の壁が、スライダ200の係合部220をX方向に押圧する。これにより、スライダ200がX方向に傾斜すると共に、ランナー250がガイド路130から凹部140に挿入される。スライダ200の傾斜によって、付勢部300がX方向に部分的に屈曲する。その後、カードMが排出位置に位置すると、カードMの係合部220に対する押圧が解除されるため、スライダ200が付勢部300の復元力によって傾斜状態から傾斜前の状態に復帰し、スライダ200の係合部220がカードMの係合凹部M1に挿入されると共に、ランナー250が凹部140からガイド路130内に戻る。このようにして係合部220が係合凹部M1に係合される。これと同時に、スライダ200の突部260がカードMの嵌合凹部M2に嵌合する。
その後、カードMを排出位置から接続位置にかけて移動させ、カードMを接続位置を越えてY’方向に押し込む。これにより、下記a)〜c)の通りとなる。a)スライダ200のランナー250がガイド路130内をY’方向に移動する。b)スライダ200が移動路120内を第2位置から第1位置へ移動し、第1位置を越えてY方向側に押し込まれる。これにより、ハートカム機構Hがスライダ200を第1位置で位置固定する。c)付勢部300が圧縮される。
カードMに対する押圧が解除されると、付勢部300の付勢力によって、スライダ200が第1位置に押し戻され且つカードMが接続位置に位置する。すると、カードMの電極がカードコネクタC1の端子600に各々接触する。このようにしてカードMが接続位置でカードコネクタC1に接続される。
以下、図1A〜図5Bに示されるカードコネクタC1からカードMを取り出す手順について詳しく説明する。まず、カードMを接続位置を越えてY’方向に押し込む。これにより、ハートカム機構Hのスライダ200に対する位置固定が解除される。この位置固定の解除後、下記a)又はb)の通りとなる。
a)付勢部300の付勢力によって、スライダ200が第1位置から第3位置へと移動すると共に、スライダ200のランナー250がガイド路130内をY方向に移動する場合、カードMは、スライダ200の突部260及び係合部220に押圧され、スライダ200と共に、接続位置から排出位置へ移動する。スライダ200が第3位置に位置し且つカードMが排出位置に位置した後、カードMをY方向に引っ張ると、スライダ200の係合部220がカードMの係合凹部M1のY’方向側の縁部に押圧され、スライダ200がX方向に傾斜すると共に、スライダ200のランナー250がガイド路130から凹部140内に挿入される。これにより、係合部220と係合凹部M1との係合が解除されるので、カードMを排出位置でスロット110から容易に取り出すことができる。スライダ200の傾斜によって、付勢部300がX方向に部分的に屈曲する。その後、カードMが取り出されると、スライダ200が付勢部300の復元力によって傾斜状態から傾斜前の状態に復帰し、ランナー250が凹部140からガイド路130内に戻る。
b)付勢部300の付勢力によって、スライダ200が第1位置から第2位置へと移動すると共に、スライダ200のランナー250がガイド路130内をY方向に移動する場合、カードMは、スライダ200の突部260及び係合部220に押圧され、スライダ200と共に、接続位置から飛び出し防止位置へ移動する。この場合、下記b−1)又はb−2)となる。
b−1)第1当接部400が第2位置でスライダ200に当接する場合、スライダ200が第2位置に位置すると、b−1−1)及びb−1−2)の通りとなる。b−1−1)第1当接部400がY方向側から弾性的に当接する。この当接時に、付勢部300の付勢力が、スライダ200の係合部220をX’方向側(カードM側)に移動させるようにスライダ200に対して作用する。b−1−2)スライダ200のランナー250がガイド路130の規制路131内に挿入され、変位規制部132にX’方向側から当接する。b−1−1)及びb−1−2)によって、スライダ200のX方向の傾斜が妨げられ、スライダ200の係合部220とカードMの係合凹部M1とが係合した状態が維持される。よって、カードMが飛び出し防止位置でスロット110からY方向に飛び出すことが防止される。その後、スライダ200が第2位置から第3位置へ戻る。付勢部300は、外力が加えられていない状態で、スライダ200が第3位置に位置するように設定されているからである。スライダ200が第3位置に位置すると、上記の通り、カードMを排出位置でスロット110から容易に取り出すことができる。
b−2)第1当接部400が第3位置でスライダ200に弾性的に当接する場合、スライダ200が第3位置から第2位置に移動する過程で、第1当接部400がスライダ200に押圧され、Y方向に弾性変形する。スライダ200が第2位置に位置すると、上記b−1−1)及びb−1−2)の通りとなる。その後、スライダ200が第1当接部400の付勢力によって第2位置から第3位置へ押し戻される。付勢部300の付勢力と第1当接部400のY’方向への付勢力との均衡によってスライダ200が第3位置に位置するように設定されているからである。スライダ200が第3位置に位置すると、上記の通り、カードMを排出位置でスロット110から容易に取り出すことができる。
以上のようなカードコネクタC1は、以下の技術的特徴及び効果を奏する。第1に、カードコネクタC1が大型化することなく、カードMの飛び出しを抑制することができる。上記の通り、カードMをスロット110から排出するための付勢部300を利用して、第2位置のスライダ200の係合部220とカードMの係合凹部M1との係合を維持し、カードMの飛び出しを抑制しているからである。また、ボディ100のガイド路130が、規制路131及び変位規制部132を有している場合であっても、ガイド路130はボディ100に設けられた溝とすることができ、変位規制部132は規制路131のX方向の壁とすることができるので、カードコネクタC1が大型化することがない。
第2に、カードコネクタC1の部品点数の低減でき、且つカードコネクタC1を小型化できる。上記従来例のカードコネクタの場合、カードMの係合凹部M1との係合を維持するために、ロックバネの弾性力を利用している。このため、従来例のカードコネクタは、ロックバネが必須であり、スライダにロックバネの基部を保持させる必要がある。この場合、スライダのY−Y’方向の寸法が、スライダがロックバネの基部を保持する部分の分大きくなる。これに対して、カードコネクタC1は、前述のとおり、付勢部300の付勢力を利用してカードMの飛び出しが抑制できるため、ロックバネを必須としない。よって、カードコネクタC1は、係合部220がスライダ本体210に一体的に設けられた構成とすることが可能である。この場合、カードコネクタC1は、ロックバネの分、部品点数を低減できる。しかも、スライダ200のY−Y’方向の寸法を、スライダ200がロックバネの基部を保持する部分の分短くすることができるので、カードコネクタC1を小型化できる。また、第1当接部400が、カバー500に一体的に設けられた板バネである場合又はボディ100の一部である場合も、カードコネクタC1の部品点数の低減できる。
第3に、カードコネクタC1の組み立てが容易になる。前述のとおり、カードコネクタC1の部品点数が低減されているからである。
第4に、第1当接部400がカバー500から延びる板バネである場合、第1当接部400のぐらつきが防止される。なぜなら、第1当接部400の基部410がボディ100の支持部150に支持されているため、カードコネクタC1に外部から振動や衝撃が加わったとしても、当該振動や衝撃による第1当接部400のぐらつきが防止される。
以下、本発明の実施例2に係るカードコネクタC2について図6A〜図6Bを参照しつつ説明する。カードコネクタC2は、付勢部300’及びスライダ200’の被付勢部240’の構成がカードコネクタC1の付勢部300及びスライダ200の被付勢部240の構成と相違する以外、カードコネクタC1と同様の構成である。以下、カードコネクタC2の相違点についてのみ詳しく説明し、カードコネクタC2の説明のうちカードコネクタC1の説明と重複するものについて省略する。図6A〜図6Bにも、Y−Y’方向及びX−X’方向が、カードコネクタC1と同様に示されている。
スライダ200’の被付勢部240’は、スライダ200’の第2当接部230よりもX方向側に位置する部分であれば良い。被付勢部240’は、例えば、以下の1)〜4)の構成とすることが可能である。
1)スライダ200’の収容孔213’のY方向の内面又はスライダ200’のY’方向に向いた端面が、Y方向及びX’方向の成分を含む方向に傾斜した傾斜面又は湾曲した湾曲面である場合、被付勢部240’は、傾斜面又は湾曲面のX方向の端部とすると良い。図6Aには、収容孔213’のY方向の内面(傾斜面)のX方向の端部である被付勢部240’が示されている。
2)スライダ200’の収容孔213’のY方向の内面又はスライダ200’のY’方向に向いた端面が、X−X’方向にフラットな平坦面である場合、被付勢部240’は、平坦面のX方向の端部とすると良い。図6Bには、収容孔213’のY方向の内面(平坦面)のX方向の端部である被付勢部240’が示されている。
3)スライダ200’の収容孔213’のY方向の内面又はスライダ200’のY’方向に向いた端面が、X−X’方向にフラットな平坦面であり、且つ当該平坦面のX方向の端部に凸部が設けられている場合、被付勢部240’は、凸部とすると良い。
4)スライダ200’の収容孔213’又はスライダ200’のY’方向に向いた端面が、第2当接部230よりもX方向側に位置している場合、被付勢部240’は、収容孔213’のY方向の内面又はスライダ200’のY’方向に向いた端面とすることが可能である。
付勢部300’は、第2当接部230よりもX方向側で、被付勢部240’をY方向へ付勢する構成となっている。被付勢部240’が上記1)又は3)の構成である場合、付勢部300’の先端部310’の先端面は、X−X’方向にフラットとすると良い。この場合、付勢部300’の先端部310’の先端面のX方向の端部が、被付勢部240’を第2当接部230よりもX方向側で、被付勢部240’をY方向へ付勢する構成となっている。
被付勢部240’が上記2)の構成である場合、付勢部300’の先端部310’の先端面は、Y方向及びX方向の成分を含む方向に傾斜又は湾曲している、又は、付勢部300’の先端部310’の先端面のX方向の端部が当該X方向の端部以外の部分よりもY方向に凸である。この場合、付勢部300’の先端部310’の先端面のX方向の端部が、被付勢部240’を第2当接部230よりもX方向側で、被付勢部240’をY方向へ付勢する構成となっている。なお、被付勢部240’が上記1)又は3)の構成である場合であっても、付勢部300’は、本段落の構成とすることが可能である。すなわち、傾斜又は湾曲した先端部310’の先端面のX方向の端部が、第2当接部230よりもX方向側で、上記1)又は3)の被付勢部240’をY方向へ付勢する構成とすることも可能である。
被付勢部240’が上記4)の構成である場合、付勢部300’の先端部310’の先端面は、X−X’方向にフラットである。この場合、付勢部300’の先端部310’の先端面が、被付勢部240’を第2当接部230よりもX方向側で、被付勢部240’をY方向へ付勢する構成となっている。
付勢部300’によってスライダ200’にかかるY方向への荷重(すなわち、付勢部300’の付勢力)を第1荷重L1とする。スライダ200’の第2当接部230が第1当接部400に当接するときにスライダ200’にかかるY’方向への荷重を第2荷重L2とする。第2当接部230は、被付勢部240’よりもX’方向側に位置するので、第2荷重L2は、第1荷重L1よりもX’方向側でスライダ200’にかかる。第1荷重L1は第2荷重L2よりも大きい。このような構成であるため、スライダ200’が第2位置に位置し且つ第1当接部400に当接するときに、第1荷重L1及び第2荷重L2が係合部220をX’へ移動させるようにスライダ200’に対して作用する。
上記したカードコネクタC2は、カードコネクタC1と同様に組み立てられる。このカードコネクタC2は、カードコネクタC1と同様にカードMが接続可能であり且つ取り出し可能である。
以上のようなカードコネクタC2は、大型化することなく、カードMの飛び出しを抑制することができる。上記の通り、カードMをスロット110から排出するための付勢部300’の付勢力である第1荷重L1と、スライダ200’が第1当接部400に当接するときに当該スライダ200’にかかる第2荷重L2とを利用して、第2位置のスライダ200’の係合部220とカードMの係合凹部M1との係合を維持し、カードMの飛び出しを抑制しているからである。また、カードコネクタC2は、カードコネクタC1と同様の理由で、ガイド路130が規制路131及び変位規制部132を有している場合であっても、大型化しない。更に、被付勢部240’が上記1)〜3)の何れかの構成であり且つ付勢部300’が上記1)〜3)何れかの被付勢部240’に対応した構成である場合、カードコネクタC2のX−X’方向の大型化が抑制される。付勢部300’は、被付勢部240’を付勢する部分が第2当接部230よりもX方向側に位置していれば良いため、付勢部300’全体を第2当接部230よりもX方向側に位置させる必要がない。このため、スライダ200’のX−X’方向の寸法の増大が抑制され、その結果、カードコネクタC2のX−X’方向の大型化が抑制される。
カードコネクタC2は、上記の通りカードMの飛び出しを抑制するために、ロックバネを必須としないので、カードコネクタC1の第2〜第3技術的特徴を有する。また、カードコネクタC2は、カードコネクタC1の第4技術的特徴も有する。
以下、本発明の実施例3に係るカードコネクタC3について図7を参照しつつ説明する。カードコネクタC3は、付勢部300’’、スライダ200’’の収容孔213’’及びスライダ200’’の被付勢部240’’の構成がカードコネクタC1の付勢部300、スライダ200の収容孔213及びスライダ200の被付勢部240の構成と相違する以外、カードコネクタC1と同様の構成である。以下、カードコネクタC3の相違点についてのみ詳しく説明し、カードコネクタC3の説明のうちカードコネクタC1の説明と重複するものについて省略する。図7にも、Y−Y’方向及びX−X’方向が、カードコネクタC1と同様に示されている。
スライダ200’’の収容孔213’’は、Y方向の端部を有している。収容孔213’’は、少なくともY方向の端部がY方向及びX’方向の成分を含む方向に湾曲している。スライダ200’’の被付勢部240’’は、収容孔213’’のY方向の端面であって、Y方向及びX方向の成分を含む方向に傾斜している。
付勢部300’’は、収容孔213’’に部分的に収容されている。付勢部300’’の少なくとも先端部310’’が収容孔213’’の湾曲に沿って湾曲している。先端部310’’が被付勢部240’’をY方向及びX’方向に付勢している。先端部310’’の先端面の略中心が、スライダ200’’の第2当接部230よりもX方向側に位置している。
付勢部300’’によってスライダ200’’にかかる荷重は、Y方向への荷重である第1分力L31と、X’方向への荷重である第2分力L32とを含む。スライダ200’’の第2当接部230が第1当接部400に当接するときにスライダ200’’にかかるY’方向への荷重を第3荷重L4とする。第2当接部230が、付勢部300’’の先端部310’’の先端面の略中心よりもX’方向側に位置しているので、第3荷重L4は、第1分力L31よりもX’方向側でスライダ200’’にかかる。第1分力L31が、第3荷重L4よりも大きい。このような構成であるため、スライダ200’’が第2位置に位置し且つ第1当接部400に当接するときに、第1分力L31及び第3荷重L4が係合部220をX’へ移動させるようにスライダ200’’に対して作用するようになっている。スライダ200’’が第2位置に位置し且つ第1当接部400に当接するときに、第2分力L32は、係合部220をX’へ移動させるようにスライダ200’’に対して作用する補助力となる。
上記したカードコネクタC3は、カードコネクタC1と同様に組み立てられる。このカードコネクタC3は、カードコネクタC1と同様にカードMが接続可能であり且つ取り出し可能である。
以上のようなカードコネクタC3は、大型化することなく、カードMの飛び出しを抑制することができる。上記の通り、カードMをスロット110から排出するための付勢部300’’の付勢力である第1分力L31及び第2分力L32と、スライダ200’’が第1当接部400に当接するときに当該スライダ200’’にかかる第3荷重L4とを利用して、第2位置のスライダ200’’の係合部220とカードMの係合凹部M1との係合を維持し、カードMの飛び出しを抑制しているからである。また、カードコネクタC3は、カードコネクタC1と同様の理由で、ガイド路130が規制路131及び変位規制部132を有している場合であっても、大型化しない。
カードコネクタC3は、上記の通りカードMの飛び出しを抑制するために、ロックバネを必須としないので、カードコネクタC1の第2〜第3技術的特徴を有する。また、カードコネクタC3は、カードコネクタC1の第4技術的特徴も有する。
以下、本発明の実施例4に係るカードコネクタC4について図8を参照しつつ説明する。カードコネクタC4は、付勢部300’’’、スライダ200’’’及び第1当接部400’の構成がカードコネクタC1の付勢部300、スライダ200及び第1当接部400構成と相違する以外、カードコネクタC1と同様の構成である。以下、カードコネクタC4の相違点についてのみ詳しく説明し、カードコネクタC4の説明のうちカードコネクタC1の説明と重複するものについて省略する。図8にも、Y−Y’方向及びX−X’方向が、カードコネクタC1と同様に示されている。
スライダ200’’’の被付勢部240’’’は、スライダ本体210の付勢部300’’’によってY方向に付勢される部分である限り任意に設定可能である。例えば、スライダ本体210に収容孔213’’’が設けられている場合、被付勢部240’’’は、収容孔213’’’のY方向の内面とすることが可能である。収容孔213’’’は、Y−Y’方向に延びており且つY’方向に開口している。又は、被付勢部240’’’はスライダ本体210に設けられており且つY’方向側に向いた端面とすることが可能である。何れの場合も、被付勢部240’’’はX−X’方向に対してフラットである。被付勢部240’’’の第2当接部230に対するX−X’方向の位置は、任意に設定できる。
付勢部300’’’は、第1位置に位置するスライダ200’’’とボディ100の移動路120のY’方向の壁との間に圧縮状態で介在したコイルスプリング又はゴム等の弾性体である。図8では、付勢部300’’’はコイルスプリングである。この場合、付勢部300’’’の図示しない後端部内には、移動路120のY’方向の壁の支柱121が挿入されていると良いが、これに限定されない。付勢部300’’’は、第1位置に位置するスライダ200’’’の被付勢部240’’’をY方向に移動させる付勢力を付与する。
第1当接部400’は、スライダ200’’’が移動路120内の第2位置に位置するときに、スライダ200’’’にY方向側から当接するように、移動路120外又は移動路120内に配置されている。第1当接部400’は、Y方向及びX’方向の成分を含む方向に傾斜又は湾曲している。このように第1当接部400’が傾斜又は湾曲しているため、スライダ200’’’が第2位置に位置し且つ第1当接部400’に当接したときに、付勢部300’’’の付勢力がスライダ200’’’の係合部220をX’方向へ移動させるようにスライダ200’’’に対して作用する。第1当接部400’は、前述の通り傾斜している以外、カードコネクタC1の第1当接部400と同様の構成とすることが可能である。
以上のようなカードコネクタC4は、大型化することなく、カードMの飛び出しを抑制することができる。上記の通り、傾斜又は湾曲した第1当接部400’と、カードMをスロット110から排出するための付勢部300’’’の付勢力とを利用して、第2位置のスライダ200’’’の係合部220とカードMの係合凹部M1との係合を維持し、カードMの飛び出しを抑制しているからである。また、カードコネクタC4は、カードコネクタC1と同様の理由で、ガイド路130が規制路131及び変位規制部132を有している場合であっても、大型化しない。
カードコネクタC4は、上記の通りカードMの飛び出しを抑制するために、ロックバネを必須としないので、カードコネクタC1の第2〜第3技術的特徴を有する。また、カードコネクタC4は、カードコネクタC1の第4技術的特徴も有する。
なお、本発明のカードコネクタは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
本発明のカードは、本発明のカードコネクタのスロットに挿脱自在である限り、どのようなものであっても良い。例えば、本発明のカードは、上記したカード以外のメモリーカードや、ゲームプログラムなどが記録されたROMカード等とすることが可能である。本発明のカードは、本発明の係合部に係合可能な係合凹部を少なくとも有していると良いが、これに限定されるものではない。
上記カードコネクタC1〜C3は、第1当接部400の代りに、第1当接部400’を備えた構成とすることが可能である。第1当接部400、400’は、カバー500の主板510ではなく、X方向側の側板520からX’方向に延びていても良い。
本発明のボディの移動路内には、少なくとも第1位置及び第2位置が設けられていれば良い。本発明のボディの移動路内の第1位置は、任意に設定可能である。本発明のボディの移動路内の第2位置は、上記した何れかの態様の第1位置よりもカードの排出方向(第1方向の一方)側に位置している限り、任意に設定可能である。
例えば、第2位置は、カードがスロットから排出可能な排出位置に位置するときに、スライダが位置する移動路内の位置とすることが可能である。この場合、移動路内の第2位置よりも排出方向側に第3位置を設けても良い。この第3位置は、カードがスロットからの飛び出しを防止される飛び出し防止位置に位置するときに、スライダが位置する移動路内の位置とすることが可能である。第1当接部は、スライダが第2位置から第3位置にかけて移動するときに、当該スライダに第1方向の一方に押圧され、弾性変形可能な弾性体とすることが可能である。スライダは、第2位置に位置するときに、ランナーがガイド路から凹部に挿入可能な構成とすることが可能である。スライダが第3位置に位置するときに、ランナーが規制路内に挿入され且つ変位規制部に第2方向の一方側から当接される構成とすることが可能である。本段落の構成は、上記実施例1〜4に適応可能である。
なお、上記実施例及び設計変形例におけるカードコネクタの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。本発明の第1方向は、カードのカードコネクタのスロットに対する挿脱方向である限り任意に設定可能である。本発明の第2方向は、第1方向に交差している限り任意に設定可能である。
C1:カードコネクタ
100:ボディ
110:スロット
120:移動路
121:支柱
130:ガイド路
131:規制路
132:変位規制部
140:凹部
150:支持部
200:スライダ
210:スライダ本体
211:第1端部
212:第2端部
213:収容孔
220:係合部
230:第2当接部
240:被付勢部
241:第1部
242:第2部
250:ランナー
260:突部
300:付勢部
310:先端部
311:第1端部
312:第2端部
320:後端部
400:第1当接部
500:カバー
600:端子
H:ハートカム機構
H1:カム溝
H2:ピン
M:カード
M1:係合凹部
M2:嵌合凹部
C2:カードコネクタ
200’:スライダ
210:スライダ本体
211:第1端部
212:第2端部
213’:収容孔
220:係合部
230:第2当接部
240’:被付勢部
300’:付勢部
310’:先端部
C3:カードコネクタ
200’’:スライダ
210:スライダ本体
211:第1端部
212:第2端部
213’’:収容孔
220:係合部
230:第2当接部
240’’:被付勢部
300’’:付勢部
310’’:先端部
C4:カードコネクタ
200’’’:スライダ
210:スライダ本体
211:第1端部
212:第2端部
213’’’:収容孔
220:係合部
230:第2当接部
240’’’:被付勢部
300’’’:付勢部
310’’’:先端部
400’:第1当接部

Claims (15)

  1. カードが第1方向に挿脱可能なスロット及び前記スロットの前記第1方向に交差する第2方向の一方の隣に設けられた移動路と有するボディと、
    少なくとも前記ボディの前記移動路内の第1位置と前記第1位置よりも前記第1方向の一方に位置する第2位置との間をスライド自在となるように、当該移動路内に設けられたスライダであって、前記カードの係合凹部に前記第2方向の一方側から係合可能な係合部を有する前記スライダと、
    前記スライダが前記第2位置に位置するときに、当該スライダに前記第1方向の一方側から当接するように配置された第1当接部と、
    前記第1位置に位置する前記スライダに対し、当該スライダを前記第1方向の一方に移動させる付勢力を付与する付勢部とを備えており、
    前記付勢部は、前記スライダが前記第1当接部に当接するときに、前記付勢力が前記係合部を前記第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用する構成となっているカードコネクタ。
  2. 請求項1記載のカードコネクタにおいて、
    前記付勢部の前記付勢力は、前記スライダに対して前記第1方向の一方に各々付勢する第1付勢力及び第2付勢力を含んでおり、
    前記スライダは、前記第1付勢力が付与される第1部と、前記第2付勢力が付与される第2部とを更に有しており、
    前記第2部は、前記第1部よりも前記第2方向の他方側に位置しており、
    前記付勢部は、前記第2付勢力が前記第1付勢力よりも小さい構成であるカードコネクタ。
  3. 請求項2記載のカードコネクタにおいて、
    前記付勢部は、前記スライダを押圧する前記第1方向の一方の先端部を有しており、
    前記先端部は、前記第2方向の一方の第1端部と、前記第2方向の他方の第2端部とを有しており、前記第1方向において前記第1端部が前記第2端部よりも圧縮されているカードコネクタ。
  4. 請求項3記載のカードコネクタにおいて、
    前記スライダは、傾斜面を更に有しており、
    前記傾斜面は、前記第1方向の一方及び前記第2方向の他方の成分を含む方向に傾斜しており、且つ前記第1部及び前記第2部を有しており、
    前記付勢部の前記先端部が、前記スライダの前記傾斜面に押し付けられ、前記第1方向において前記第1端部が前記第2端部よりも圧縮されているカードコネクタ。
  5. 請求項1記載のカードコネクタにおいて、
    前記スライダは、前記第1当接部に当接可能な第2当接部を有しており、
    前記付勢部は、前記第2当接部よりも前記第2方向の一方側で、前記スライダを前記第1方向の一方へ付勢するようになっており、
    前記付勢部によって前記スライダにかかる前記第1方向の一方への第1荷重が、前記スライダの前記第2当接部が前記第1当接部に当接するときに当該スライダにかかる前記第1方向の他方への第2荷重よりも大きいカードコネクタ。
  6. 請求項5記載のカードコネクタにおいて、
    前記スライダは、傾斜面又は湾曲面を更に有しており、
    前記傾斜面は、前記第1方向の一方及び前記第2方向の他方の成分を含む方向に傾斜しており、
    前記湾曲面は、前記第1方向の一方及び前記第2方向の他方の成分を含む方向に湾曲しており、
    前記付勢部は、前記第2当接部よりも前記第2方向の一方側で、前記傾斜面又は前記湾曲面の前記第2方向の一方の端部を前記第1方向の一方へ付勢するようになっているカードコネクタ。
  7. 請求項5又は6記載のカードコネクタにおいて、
    前記付勢部は、前記第1方向の一方の先端面を有しており、
    前記先端面が、前記第1方向の一方及び前記第2方向の一方の成分を含む方向に傾斜又は湾曲しており、当該先端面の前記第2方向の一方の端部が、前記第2当接部よりも前記第2方向の一方側で、前記スライダを前記第1方向の一方へ付勢するようになっているカードコネクタ。
  8. 請求項1記載のカードコネクタにおいて、
    前記スライダは、前記第1当接部に当接可能な第2当接部を有しており、
    前記スライダは、収容孔を更に有しており、
    前記付勢部は、前記第1方向の一方の先端部を有しており、
    少なくとも前記先端部が、前記スライダの前記収容孔に収容され且つ前記第1方向の一方及び前記第2方向の他方の成分を含む方向に湾曲しており、前記先端部の先端面の略中心が、前記第2当接部よりも前記第2方向の一方側に位置しており、
    前記付勢部によって前記スライダにかかる荷重は、前記第1方向の一方への第1分力と、前記第2方向の他方への第2分力とを含み、
    前記第1分力が、前記スライダの前記第2当接部が前記第1当接部に当接するときに当該スライダにかかる前記第1方向の他方への第3荷重よりも大きいカードコネクタ。
  9. カードが第1方向に挿脱可能なスロット及び前記スロットの前記第1方向に交差する第2方向の一方の隣に設けられた移動路と有するボディと、
    少なくとも前記ボディの前記移動路内の第1位置と前記第1位置よりも前記第1方向の一方に位置する第2位置との間をスライド自在となるように、当該ボディ内に設けられたスライダであって、前記カードの係合凹部に前記第2方向の一方側から係合可能な係合部を有するスライダと、
    前記第1位置に位置する前記スライダに対し、当該スライダを前記第2位置へ移動させる付勢力を付与する付勢部と、
    前記スライダが前記第2位置に位置するときに、当該スライダに前記第1方向の一方側から当接するように配置された第1当接部とを備えており、
    前記第1当接部は、前記スライダが当該第1当接部に当接したときに、前記付勢部の付勢力が前記係合部を前記第2方向の他方へ移動させるように当該スライダに対して作用するように、前記第1方向の一方及び前記第2方向の他方の成分を含む方向に傾斜又は湾曲しているカードコネクタ。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載のカードコネクタにおいて、
    前記ボディの前記移動路内には、前記第1位置と前記第2位置との間に第3位置が設けられており、
    前記スライダは、ランナーを更に有しており、
    前記ボディは、前記第1方向に延び、前記ランナーの前記第2方向の寸法よりも若干大きい前記第2方向の寸法を有する溝であって、前記ランナーを前記第1方向に移動自在にガイドするガイド路と、
    前記ガイド路の前記第2方向の一方の隣に当該ガイド路に連通するように設けられており且つ前記スライダが前記第3位置に位置するときに、前記ランナーが前記ガイド路から挿入可能な凹部とを更に有しているカードコネクタ。
  11. 請求項10記載のカードコネクタにおいて、
    前記ボディの前記ガイド路は、当該ガイド路の前記凹部よりも前記第1方向の一方側の部分である規制路と、
    前記規制路の前記第2方向の一方の壁であって、前記スライダが前記第2位置に位置するときに、前記ランナーに前記第2方向の一方側から当接する変位規制部とを有しているカードコネクタ。
  12. 請求項1〜9の何れかに記載のカードコネクタにおいて、
    前記スライダは、ランナーを更に有しており、
    前記ボディは、前記第1方向に延び、前記ランナーの前記第2方向の寸法よりも若干大きい前記第2方向の寸法を有する溝であって、前記ランナーを前記第1方向に移動自在にガイドするガイド路と、
    前記ガイド路の前記第2方向の一方の隣に当該ガイド路に連通するように設けられており且つ前記スライダが前記第2位置に位置するときに、前記ランナーが前記ガイド路から挿入可能な凹部とを更に有しているカードコネクタ。
  13. 請求項12記載のカードコネクタにおいて、
    前記ボディの前記移動路内には、前記第2位置よりも前記第1方向の一方に第3位置が設けられており、
    前記スライダは、前記ボディの前記移動路内の前記第1位置と前記第3位置との間をスライド自在となるように、当該移動路内に設けられており、
    前記第1当接部は、前記スライダが前記第2位置から前記第3位置にかけて移動するときに、当該スライダに前記第1方向の一方に押圧され、弾性変形可能な弾性体であり、
    前記ボディの前記ガイド路は、当該ガイド路の前記凹部よりも前記第1方向の一方側の部分であり且つ前記スライダが前記第3位置に位置するときに、前記ランナーが挿入される規制路と、
    前記規制路の前記第2方向の一方の壁であって、前記スライダが前記第3位置に位置するときに、前記ランナーに前記第2方向の一方側から当接する変位規制部とを有しているカードコネクタ。
  14. 請求項10〜13の何れかに記載のカードコネクタにおいて、
    前記スライダは、前記第2方向の一方の第1端部と、
    前記第2方向の他方の第2端部とを更に有しており、
    前記スライダは、前記ランナーが前記凹部に挿入されるときに、前記第2方向の一方に傾斜可能であり、
    前記スライダの前記係合部は、前記スライダの前記第2端部から前記第2方向の他方に延びており、
    前記スライダの前記第1端部が、当該スライダが前記第2方向の一方に傾斜したときに、前記移動路の前記第2方向の一方の壁に当接しないように、切り欠かれているコネクタ。
  15. 請求項1〜14の何れかに記載のカードコネクタにおいて、
    前記第1当接部は、前記スライダが前記第2位置に位置するときに、当該スライダに前記第1方向の一方側から弾性的に当接する弾性体であるカードコネクタ。
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