以下、本発明の実施形態について、図面に沿って説明する。
[1]第1実施形態
[1−1]画像形成装置の構成
図1及び図2に示される様に、画像形成装置は、原稿読取り部1、給紙部2、画像処理部3、排紙部4、操作部5、記憶部6、制御部7、印刷処理部81、及び送受信部82を備える。本実施形態において、画像形成装置は、様々な機能(コピー機能、ファクシミリ送信機能、スキャン機能、プリンタ機能、イメージ送信機能など)を持った複合機である。又、画像形成装置は、それが持つ機能ごとに複数の動作条件を設定することが可能なものである。そして、動作条件には、原稿に関する条件や、印刷条件などが含まれる。原稿に関する条件には、原稿の読取り条件や、読み取られた原稿についての画像処理条件が含まれる。
原稿読取り部1は、自動原稿送り機能を備え、原稿台11にセットされた原稿を順次送りながら光学的に読み取り、これにより原稿の画像データを生成する。原稿台11には、原稿は、その用紙の向きが縦向き又は横向きの何れかとなる様にセットされる。ここで、「縦向き」とは、図3(a)に示される様に、原稿の送り方向D1に垂直な方向と用紙の長手方向とが一致する向きである。又、「横向き」とは、図3(b)に示される様に、原稿の送り方向D1と用紙の長手方向とが一致する向きである。
本実施形態において、原稿読取り部1は、原稿台11にセットされた原稿を検知する機能と、原稿台11にセットされた原稿について長さL1及び長さL2をそれぞれ検出する機能とを備える。ここで、長さL1は、原稿の送り方向D1に垂直な方向についての原稿の幅であり、長さL2は、原稿の送り方向D1についての原稿の幅である。そして、後述する様に、セットされた原稿の用紙の向き(縦向き又は横向き)が、原稿読取り部1により検出される長さL1及びL2に基づいて判断される。
原稿読取り部1にて生成された画像データは、画像処理部3に入力される。画像処理部3は、選択された機能及び設定された動作条件に応じて、補正処理やフィルタ処理等、様々な画像処理を画像データに施す。そして、画像処理後の画像データは、コピー機能が選択されている場合には印刷処理部81に入力され、ファクシミリ送信機能やスキャン機能が選択されている場合には送受信部82に入力される。
印刷処理部81は、入力された画像データに基づき電子写真方式の画像形成処理を行うと共に、給紙部2から供給されるコピー用紙に画像印刷を行う。又、印刷処理部81は、印刷後のコピー用紙を排紙部4に出力する。このとき、印刷処理部81は、設定されている動作条件に応じて印刷後の複数枚のコピー用紙にステープル処理やパンチング処理を施すことにより、印刷後の用紙を1つに纏めて排紙部4に出力することができる。尚、コピー用紙には、普通紙や印画紙等の紙材のシートに限らず、OHPフィルム等の樹脂材のシート、更にはその他の種々の材料から形成されたシートが含まれる。
送受信部82は、ネットワークを介して画像データの送受信を行う。具体的には、送受信部82は、パーソナルコンピュータ等の外部接続装置から画像データを受信する機能と、外部接続装置へ画像データを送信する機能とを備える。送信の例として、送受信部82は、画像処理部3から入力された画像データを、ネットワーク等を介して外部接続装置へ送信する。
操作部5は、タッチディスプレイパネル51と静電容量式ボタン52とを含み(図4参照)、ユーザインタフェースとして機能する。即ち、操作部5は、ユーザからの操作指令が入力される入力部としての機能と、ユーザに対して設定画面や動作状況等の情報を与える表示部としての機能とを有する。本実施形態では、タッチディスプレイパネル51は、原稿に関する条件(読取り条件、画像処理条件)の設定操作及び印刷条件の設定操作に少なくとも使用される。又、静電容量式ボタン52は、例えば、タッチディスプレイパネル51の表示画面をホーム画面へ移行させる操作に使用される。
記憶部6には、画像形成装置の各部の制御に用いられる制御パラメータの設定値等が記憶されている。又、記憶部6には、タッチディスプレイパネル51に表示させる設定画面用の画像データ等が記憶されている。そして、制御部7は、操作部5にて選択された機能及び設定された動作条件の内容に応じて、画像形成装置の各部を制御する。具体的には、制御部7は、操作部5での設定内容を満たすことのできる制御パラメータの設定値等を記憶部6から読み出し、読み出した設定値等に基づいて画像形成装置の各部を制御する。尚、制御部7には、画像形成装置の制御を統括するメイン制御部71と、操作部5を主に制御する操作制御部72とが含まれている。
[1−2]画像形成装置の制御
次に、画像形成装置において制御部7が行う制御について説明する。以下では、主に画像形成装置に発揮させる機能の選択及び動作条件の設定に関連する制御について、詳細に説明する。
≪機能選択≫
図4には、タッチディスプレイパネル51に表示される機能選択画面が示されている。この機能選択画面には、画像形成装置が持つ機能ごとに、その機能についての設定画面を表示させるアイコンInが配されている。図4において、アイコンInは、コピー機能、ファクシミリ送信機能(図中では、「ファクシミリ送信」が「ファックス」と略されている。)、及びスキャン機能の各々に対応するものである。尚、機能選択画面には、これらの機能に限定されない種々の機能に対応するアイコンInが表示されてもよい。
機能選択画面にて何れかのアイコンInが選択されたとき、制御部7は、図5に示される様に、選択されたアイコンInに対応する機能についての設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる。このとき、設定画面には、設定可能な動作条件ごとに、その動作条件についての詳細設定画面を表示させるアイコンIm1や、入力等により動作条件の設定が実行される設定領域Ip1が表示される。
≪動作条件設定≫
図5には、機能選択画面(図4参照)にてコピー機能のアイコンInが選択されたときに表示される設定画面が示されている。そして、この設定画面において、設定領域Ip1は、コピー枚数の設定(数字の入力)が可能な画像領域である。アイコンIm1は、コピー枚数以外の動作条件の各々に対応するものであり、アイコンIm1として、コピーカラー、用紙サイズ、コピー面、コピー濃度、仕上げの各々に対応したものが表示されている。一方、それら以外の動作条件にそれぞれ対応するアイコンIm1は、「他の動作条件」と表記された1つのアイコンIm0に集約されている。
ユーザが、タッチディスプレイパネル51に設定画面(図5参照)を表示させた後に原稿台11に原稿をセットするか、或いは原稿台11に原稿をセットした後に機能選択画面(図4参照)にてコピー機能のアイコンInを選択したとき、制御部7は、図6に示されるフローチャートに従って以下の処理を実行する。
先ず、制御部7は、原稿読取り部1にて原稿が検知されたか否かを判断する(ステップS101)。そして、ステップS101にて「原稿が検知された(Yes)」と判断されたとき、制御部7は、原稿台11にセットされている原稿の長さL1及びL2を原稿読取り部1に検出させる(ステップS102)。そして、制御部7は、検出された長さL1及びL2のデータを原稿読取り部1から受け取る。
その後、制御部7は、設定画面(図5参照)でのユーザの操作に応じて処理を実行する(ステップS103)。具体的には、次の通である。設定画面にてコピー面設定用のアイコンIm1が選択されたとき、制御部7は、コピー面設定処理を実行する(ステップS104)。設定画面にて仕上げ設定用のアイコンIm1が選択されたとき、制御部7は、仕上げ設定処理を実行する(ステップS105)。設定画面にて他の動作条件についての設定用のアイコンIm1が選択されたとき、制御部7は、他の動作条件の設定処理を実行する(ステップS106)。
<コピー面設定>
コピー面設定処理(ステップS104)では、制御部7は、図7に示されるフローチャートに従って処理を実行する。先ず、制御部7は、原稿読取り部1から受け取ったデータに基づき、長さL1が長さL2より大きいか否かを判断する(ステップS201)。より具体的には、用紙の向きが縦向きとなる様に原稿台11に原稿がセットされている場合、長さL1が長さL2より大きくなるため、制御部7は、ステップS201にて「長さL1が長さL2より大きい(Yes)」と判断する。一方、用紙の向きが横向きとなる様に原稿台11に原稿がセットされている場合、長さL1が長さL2より小さくなるため、制御部7は、ステップS201にて「長さL1が長さL2より大きくない(No)」と判断する。
そして、ステップS201にて「長さL1が長さL2より大きい(Yes)」と判断されたとき、制御部7は、図8(a)に示される第1指定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS202)。このとき、第1指定画面には、用紙の向きが縦向きである原稿について、天辺の向きの指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIa11が表示される。そして、これらのアイコンIa11には、次の様なイメージ像Pa11が描かれている。即ち、イメージ像Pa11は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向きが縦向きで一致した原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pa11には、アイコンIa11ごとに異なる原稿の天辺の向きが表記されている。
図8(a)に示される第1指定画面では、2つのアイコンIa11が表示されると共に、天辺の向きが文字Aの向きで表されている。具体的には、文字Aの向きにより、左側のアイコンIa11では天辺の向きが上向きであることが表され、右側のアイコンIa11では天辺の向きが左向きであることが表されている。尚、第1指定画面には、表記される天辺の向きが上向きや左向きであるアイコンIa11に限らず、表記される天辺の向きが別の向き(下向きや右向き)であるアイコンIa11が表示されてもよい。
一方、ステップS201にて「長さL1が長さL2より大きくない(No)」と判断されたとき、制御部7は、図8(b)に示される第2指定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS203)。このとき、第2指定画面には、用紙の向きが横向きである原稿について、天辺の向きの指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIa12が表示される。そして、これらのアイコンIa12には、次の様なイメージ像Pa12が描かれている。即ち、イメージ像Pa12は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向きが横向きで一致した原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pa12には、アイコンIa12ごとに異なる原稿の天辺の向きが表記されている。
図8(b)に示される第2指定画面では、2つのアイコンIa12が表示されると共に、天辺の向きが文字Aの向きで表されている。具体的には、文字Aの向きにより、左側のアイコンIa12では天辺の向きが上向きであることが表され、右側のアイコンIa12では天辺の向きが左向きであることが表されている。尚、第2指定画面には、表記される天辺の向きが上向きや左向きであるアイコンIa12に限らず、表記される天辺の向きが別の向き(下向きや右向き)であるアイコンIa12が表示されてもよい。
第1指定画面(図8(a)参照)の表示後、アイコンIa11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIa11に対応する用紙の向き及び天辺の向きを原稿に関する条件(読取り条件)として設定すると共に、選択されたアイコンIa11に応じて画面を切り替える(ステップS204)。このとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きを原稿に関する条件として記憶部6に記憶させてもよい。
具体的には、第1指定画面にて、天辺の向きが上向きであるアイコンIa11が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ縦向き及び上向きに設定する。更に、制御部7は、図9(a)に示されるコピー面設定用の第1詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS206)。このとき、第1詳細設定画面には、用紙の向きが縦向きであって且つ天辺の向きが上向きである原稿について、原稿の読取り面及びコピー用紙の印刷面の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIb11が表示される。
そして、これらのアイコンIb11には、次の様なイメージ像Pb11が描かれている。即ち、イメージ像Pb11は、右向き矢印の左側に描かれた原稿の画像と、右向き矢印の右側に描かれた印刷後のコピー用紙の画像とから構成されている。これらの画像は、第1詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された左側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び上向きで一致している。よって、これらの画像は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きになっている。又、これらの画像は、読取り面が片面及び両面の何れに指定されるのかをユーザに視覚的に認識させると共に、印刷面が片面及び両面の何れに指定されるのかをユーザに視覚的に認識させるものである。更に、アイコンIb11の各々には、読取り面及び印刷面に関する情報(即ち、片面又は両面)を示す文字が表記されている。
図9(a)に示される第1詳細設定画面では、3つのアイコンIb11が表示されると共に、各アイコンIb11には次の様なイメージ像Pb11が描かれている。即ち、上段のアイコンIb11に描かれたイメージ像Pb11は、指定される読取り面及び印刷面がそれぞれ片面及び両面であることを表している。中段のアイコンIb11に描かれたイメージ像Pb11は、指定される読取り面及び印刷面が何れも両面であることを表している。下段のアイコンIb11に描かれたイメージ像Pb11は、指定される読取り面及び印刷面がそれぞれ両面及び片面であることを表している。
この様な第1詳細設定画面の表示により、制御部7は、原稿に関する条件(読取り条件)として、原稿台11にセットされた原稿の片面及び両面の何れを読取り面とすべきかを、タッチディスプレイパネル51にて選択することを可能ならしめる。これに加えて、制御部7は、印刷条件として、印刷に使用されるコピー用紙の片面及び両面の何れを印刷面とすべきかを、タッチディスプレイパネル51にて選択することを可能ならしめる。
第1詳細設定画面(図9(a)参照)の表示後、アイコンIb11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、選択されたアイコンIb11に対応する読取り面を原稿に関する条件として設定する。このとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、読取り面を原稿に関する条件として記憶部6に更に記憶させてもよい。又、制御部7は、選択されたアイコンIb11に対応する印刷面を印刷条件として設定する。このとき、制御部7は、印刷面を印刷条件として記憶部6に記憶させてもよい。
更に、制御部7は、選択されたアイコンIb11に応じて、原稿の綴じ位置(以下、「原稿綴じ位置」と称す。)の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIc11と、印刷後のコピー用紙の綴じ位置(以下、「仕上綴じ位置」と称す。)の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンId11とを、第1詳細設定画面に選択的に表示する。具体的には、選択されたアイコンIb11が読取り面を両面に指定するものであった場合、制御部7は、アイコンIc11を第1詳細設定画面に表示する(図9(b)及び図10(b)参照)。又、選択されたアイコンIb11が印刷面を両面に指定するものであった場合、制御部7は、アイコンId11を第1詳細設定画面に表示する(図9(b)参照及び図10(a))。
そして、アイコンIc11には、次の様なイメージ像Pc11が描かれている。即ち、イメージ像Pc11は、選択されたアイコンIb11に描かれているイメージ像Pb11と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pc11には、アイコンIc11ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pc11は、第1詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された左側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び上向きで一致している。よって、イメージ像Pc11は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きとなる。
又、アイコンId11には、次の様なイメージ像Pd11が描かれている。即ち、イメージ像Pd11は、選択されたアイコンIb11に描かれているイメージ像Pb11と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きである印刷後のコピー用紙のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pd11には、アイコンId11ごとに異なる仕上綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pd11は、第1詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された左側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び上向きで一致している。よって、イメージ像Pd11は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きとなる。
本実施形態では、図9(b)及び図10(b)に示される様に、中段又は下段のアイコンIb11が選択されたとき、原稿綴じ位置に関する2つのアイコンIc11が表示される。又、これらのアイコンIc11には、イメージ像Pc11として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIc11では原稿綴じ位置が左辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIc11では原稿綴じ位置が上辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、左辺や上辺に限定されるものではない。
アイコンIc11の表示後、アイコンIc11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、用紙の向き、天辺の向き、及び読取り面に加えて、選択されたアイコンIc11に対応する原稿綴じ位置を原稿に関する条件(画像処理条件)として更に設定する(ステップS210)。このとき、制御部7は、用紙の向き、天辺の向き、及び読取り面に加えて、原稿綴じ位置を原稿に関する条件として記憶部6に更に記憶させてもよい。
又、図9(b)及び図10(a)に示される様に、上段又は中段のアイコンIb11が選択されたとき、仕上綴じ位置に関する2つのアイコンId11が表示される。又、これらのアイコンId11には、イメージ像Pd11として、ページが捲られた印刷後のコピー用紙の絵が描かれており、描かれたコピー用紙の捲れ方により仕上綴じ位置が表されている。具体的には、印刷後のコピー用紙の捲れ方により、上段のアイコンId11では仕上綴じ位置が左辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンId11では仕上綴じ位置が上辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、仕上綴じ位置は、左辺や上辺に限定されるものではない。
アイコンId11の表示後、アイコンId11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、印刷面に加えて、選択されたアイコンId11に対応する仕上綴じ位置を印刷条件として更に設定する(ステップS210)。このとき、制御部7は、印刷面に加えて仕上綴じ位置を印刷条件として記憶部6に更に記憶させてもよい。
第1指定画面(図7のステップS202及びS204、図8(a)参照)において、天辺の向きが左向きであるアイコンIa11が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ縦向き及び左向きに設定する。更に、制御部7は、図11(a)に示されるコピー面設定用の第2詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS207)。このとき、第2詳細設定画面には、用紙の向きが縦向きであって且つ天辺の向きが左向きである原稿について、原稿の読取り面及びコピー用紙の印刷面の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIb12が表示される。
そして、これらのアイコンIb12には、第2詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された右側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び左向きで一致したイメージ像Pb12が描かれている。よって、イメージ像Pb12は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きになっている。
第2詳細設定画面(図11(a)参照)の表示後、アイコンIb12の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、選択されたアイコンIb12に対応する読取り面を原稿に関する条件として設定する。又、制御部7は、選択されたアイコンIb12に対応する印刷面を印刷条件として設定する。尚、読取り面や印刷面は、記憶部6に記憶されてもよい。
更に、制御部7は、選択されたアイコンIb12に応じて、原稿綴じ位置の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIc12と、仕上綴じ位置の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンId12とを、第2詳細設定画面に選択的に表示する(図11(b)参照)。
そして、アイコンIc12には、次の様なイメージ像Pc12が描かれている。即ち、イメージ像Pc12は、選択されたアイコンIb12に描かれているイメージ像Pb12と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pc12には、アイコンIc12ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pc12は、第2詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された右側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び左向きで一致している。よって、イメージ像Pc12は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きとなる。
又、アイコンId12には、次の様なイメージ像Pd12が描かれている。即ち、イメージ像Pd12は、選択されたアイコンIb12に描かれているイメージ像Pb12と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きである印刷後のコピー用紙のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pd12には、アイコンId12ごとに異なる仕上綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pd12は、第2詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された右側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び左向きで一致している。よって、イメージ像Pd12は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きとなる。
本実施形態において、アイコンIc12には、イメージ像Pc12として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図11(b)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIc12では原稿綴じ位置が下辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIc12では原稿綴じ位置が左辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、下辺や左辺に限定されるものではない。
又、アイコンId12には、イメージ像Pd12として、ページが捲られた印刷後のコピー用紙の絵が描かれており、描かれたコピー用紙の捲れ方により仕上綴じ位置が表されている(図11(b)参照)。具体的には、印刷後のコピー用紙の捲れ方により、上段のアイコンId12では仕上綴じ位置が下辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンId12では仕上綴じ位置が左辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、仕上綴じ位置は、下辺や左辺に限定されるものではない。
第2詳細設定画面での操作(ユーザ操作)、及びこれに伴い制御部7が実行する画面表示、並びに原稿に関する条件及び印刷条件の設定(ステップS210)については、第1詳細設定画面に関する説明(上述)を参照することができる。
第2指定画面の表示(図7のステップS203、図8(b)参照)後、アイコンIa12の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIa12に対応する用紙の向き及び天辺の向きを原稿に関する条件(読取り条件)として設定すると共に、選択されたアイコンIa12に応じて画面を切り替える(ステップS205)。このとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きを原稿に関する条件として記憶部6に記憶させてもよい。
具体的には、第2指定画面にて、天辺の向きが上向きであるアイコンIa12が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ横向き及び上向きに設定する。更に、制御部7は、図12(a)に示されるコピー面設定用の第3詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS208)。このとき、第3詳細設定画面には、用紙の向きが横向きであって且つ天辺の向きが上向きである原稿について、原稿の読取り面及びコピー用紙の印刷面の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIb13が表示される。
そして、これらのアイコンIb13には、第3詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された左側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び上向きで一致したイメージ像Pb13が描かれている。よって、イメージ像Pb13は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きになっている。
第3詳細設定画面(図12(a)参照)の表示後、アイコンIb13の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、選択されたアイコンIb13に対応する読取り面を原稿に関する条件として設定する。又、制御部7は、選択されたアイコンIb13に対応する印刷面を印刷条件として設定する。尚、読取り面や印刷面は、記憶部6に記憶されてもよい。
更に、制御部7は、選択されたアイコンIb13に応じて、原稿綴じ位置の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIc13と、仕上綴じ位置の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンId13とを、第3詳細設定画面に選択的に表示する(図12(b)参照)。
そして、アイコンIc13には、次の様なイメージ像Pc13が描かれている。即ち、イメージ像Pc13は、選択されたアイコンIb13に描かれているイメージ像Pb13と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pc13には、アイコンIc13ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pc13は、第3詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された左側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び上向きで一致している。よって、イメージ像Pc13は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きとなる。
又、アイコンId13には、次の様なイメージ像Pd13が描かれている。即ち、イメージ像Pd13は、選択されたアイコンIb13に描かれているイメージ像Pb13と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きである印刷後のコピー用紙のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pd13には、アイコンId13ごとに異なる仕上綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pd13は、第3詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された左側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び上向きで一致している。よって、イメージ像Pd13は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きとなる。
本実施形態において、アイコンIc13には、イメージ像Pc13として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図12(b)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIc13では原稿綴じ位置が左辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIc13では原稿綴じ位置が上辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、左辺や上辺に限定されるものではない。
又、アイコンId13には、イメージ像Pd13として、ページが捲られた印刷後のコピー用紙の絵が描かれており、描かれたコピー用紙の捲れ方により仕上綴じ位置が表されている(図12(b)参照)。具体的には、印刷後のコピー用紙の捲れ方により、上段のアイコンId13では仕上綴じ位置が左辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンId13では仕上綴じ位置が上辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、仕上綴じ位置は、左辺や上辺に限定されるものではない。
第3詳細設定画面での操作(ユーザ操作)、及びこれに伴い制御部7が実行する画面表示、並びに原稿に関する条件及び印刷条件の設定(ステップS210)については、第1詳細設定画面に関する説明(上述)を参照することができる。
第2指定画面(図7のステップS203及びS205、図8(b)参照)において、天辺の向きが左向きであるアイコンIa12が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ横向き及び左向きに設定する。更に、制御部7は、図13(a)に示されるコピー面設定用の第4詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS209)。このとき、第4詳細設定画面には、用紙の向きが横向きであって且つ天辺の向きが左向きである原稿について、原稿の読取り面及びコピー用紙の印刷面の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIb14が表示される。
そして、これらのアイコンIb14には、第4詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された右側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び左向きで一致したイメージ像Pb14が描かれている。よって、イメージ像Pb14は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きになっている。
第4詳細設定画面(図13(a)参照)の表示後、アイコンIb14の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、選択されたアイコンIb14に対応する読取り面を原稿に関する条件として設定する。又、制御部7は、選択されたアイコンIb14に対応する印刷面を印刷条件として設定する。尚、読取り面や印刷面は、記憶部6に記憶されてもよい。
更に、制御部7は、選択されたアイコンIb14に応じて、原稿綴じ位置の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIc14と、仕上綴じ位置の指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンId14とを、第4詳細設定画面に選択的に表示する(図13(b)参照)。
そして、アイコンIc14には、次の様なイメージ像Pc14が描かれている。即ち、イメージ像Pc14は、選択されたアイコンIb14に描かれているイメージ像Pb14と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pc14には、アイコンIc14ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pc14は、第4詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された右側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び左向きで一致している。よって、イメージ像Pc14は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きとなる。
又、アイコンId14には、次の様なイメージ像Pd14が描かれている。即ち、イメージ像Pd14は、選択されたアイコンIb14に描かれているイメージ像Pb14と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きである印刷後のコピー用紙のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pd14には、アイコンId14ごとに異なる仕上綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pd14は、第4詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された右側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び左向きで一致している。よって、イメージ像Pd14は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きとなる。
本実施形態において、アイコンIc14には、イメージ像Pc14として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図13(b)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIc14では原稿綴じ位置が下辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIc14では原稿綴じ位置が左辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、下辺や左辺に限定されるものではない。
又、アイコンId14には、イメージ像Pd14として、ページが捲られた印刷後のコピー用紙の絵が描かれており、描かれたコピー用紙の捲れ方により仕上綴じ位置が表されている(図13(b)参照)。具体的には、印刷後のコピー用紙の捲れ方により、上段のアイコンId14では仕上綴じ位置が下辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンId14では仕上綴じ位置が左辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、仕上綴じ位置は、下辺や左辺に限定されるものではない。
第4詳細設定画面での操作(ユーザ操作)、及びこれに伴い制御部7が実行する画面表示、並びに原稿に関する条件及び印刷条件の設定(ステップS210)については、第1詳細設定画面に関する説明(上述)を参照することができる。
原稿に関する条件及び印刷条件の設定(ステップS210)後、制御部7は、コピー面設定処理を終了してステップS103(図6参照)に戻ると共に、コピー機能についての設定画面(図5参照)をタッチディスプレイパネル51に再び表示させる。
<仕上げ設定>
仕上げ設定処理(図6のステップS105)では、制御部7は、図14に示されるフローチャートに従って処理を実行する。先ず、制御部7は、ステップS301〜S303を実行する。ステップS301〜S303ではそれぞれ、ステップS201〜S203(図7参照)と同じ処理が実行される。よって、ステップS301〜S303については説明を省略する。
第1指定画面(ステップS302、図8(a)参照)の表示後、アイコンIa11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIa11に応じて画面を切り替える(ステップS304)。又、第2指定画面(ステップS303、図8(b)参照)の表示後、アイコンIa12の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIa12に応じて画面を切り替える(ステップS305)。
具体的には、第1指定画面にて、天辺の向きが上向きであるアイコンIa11が選択されるか、又は、第2指定画面にて、天辺の向きが左向きであるアイコンIa12が選択されたとき、制御部7は、図15(a)に示される仕上げ設定用の第5詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS306)。このとき、第5詳細設定画面には、用紙の向きが縦向きであるときに天辺の向きが上向きとなる原稿を対象として、印刷後のコピー用紙の仕上げについて、ステープル位置に関する指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIe11と、パンチング位置に関する指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIf11とが表示される。尚、ステープル位置やパンチング位置は、仕上綴じ位置に含まれる概念である。
そして、アイコンIe11には、次の様なイメージ像Pe11が描かれている。即ち、イメージ像Pe11は、用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、イメージ像Pe11には、アイコンIe11ごとに異なるステープル位置(左上の隅部、左辺端部、上辺端部)が表記されている。又、アイコンIf11には、次の様なイメージ像Pf11が描かれている。即ち、イメージ像Pf11は、用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、イメージ像Pf11には、アイコンIf11ごとに異なるパンチング位置(左辺端部、上辺端部)が表記されている。尚、第5詳細設定画面には、ステープル位置に関する指定をオフにするアイコンIe10と、パンチング位置に関する指定をオフにするアイコンIf10とが表示されている。
第5詳細設定画面の表示後、アイコンIe11及びIf11の何れか1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIe11又はIf11に対応するステープル位置又はパンチング位置を印刷条件として設定する(ステップS308)。このとき、制御部7は、ステープル位置又はパンチング位置を印刷条件として記憶部6に記憶させてもよい。
一方、第1指定画面にて、天辺の向きが左向きであるアイコンIa11が選択されるか、又は、第2指定画面にて、天辺の向きが上向きであるアイコンIa12が選択されたとき、制御部7は、図15(b)に示される仕上げ設定用の第6詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる(ステップS307)。このとき、第6詳細設定画面には、用紙の向きが横向きであるときに天辺の向きが上向きとなる原稿を対象として、印刷後のコピー用紙の仕上げについて、ステープル位置に関する指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIe12と、パンチング位置に関する指定(ユーザ指定)を可能ならしめる複数のアイコンIf12とが表示される。
そして、アイコンIe12には、次の様なイメージ像Pe12が描かれている。即ち、イメージ像Pe12は、用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、イメージ像Pe12には、アイコンIe12ごとに異なるステープル位置(左上の隅部、左辺端部、上辺端部)が表記されている。又、アイコンIf12には、次の様なイメージ像Pf12が描かれている。即ち、イメージ像Pf12は、用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、イメージ像Pf12には、アイコンIf12ごとに異なるパンチング位置(左辺端部、上辺端部)が表記されている。尚、第6詳細設定画面には、ステープル位置に関する指定をオフにするアイコンIe10と、パンチング位置に関する指定をオフにするアイコンIf10とが表示されている。
第6詳細設定画面の表示後、アイコンIe12及びIf12の何れか1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIe12又はIf12に対応するステープル位置又はパンチング位置を印刷条件として設定する(ステップS308)。このとき、制御部7は、ステープル位置又はパンチング位置を印刷条件として記憶部6に記憶させてもよい。
印刷条件の設定(ステップS308)後、制御部7は、仕上げ設定処理を終了してステップS103(図6参照)に戻ると共に、コピー機能についての設定画面(図5参照)をタッチディスプレイパネル51に再び表示させる。
尚、仕上げ設定前に、コピー面設定時に表示される第1指定画面にてアイコンIa11の1つが選択されるか、又は、第2指定画面にてアイコンIa12の1つが選択されていた場合、仕上設定処理では制御部7は、ステップS301〜S305を実行することなく、第1又は第2指定画面で選択されたアイコンIa11又はIa12に応じて、第5又は第6詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させてもよい。
<他の動作条件の設定>
コピー面及び仕上げ以外の他の動作条件の設定処理(図6のステップS106)では、制御部7は、設定画面にて選択されたアイコンIm1に対応する動作条件についての詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる。そして、詳細設定画面での操作(ユーザ操作)に応じて、制御部7は、動作条件の設定を行う。このとき、制御部7は、動作条件を記憶部6に記憶させてもよい。その後、制御部7は、ステップS103に戻ると共に、コピー機能についての設定画面(図5参照)をタッチディスプレイパネル51に再び表示させる。
<実行、プレビュー、リセット>
設定画面(図5参照)にてスタートボタンB1が押されたとき、その時点で設定されている動作条件(原稿に関する条件及び印刷条件を含む。)に基づき、制御部7は、画像形成装置にコピーを実行させる。具体的には、スタートボタンB1が押された時点で設定されている動作条件に基づき、制御部7は、原稿の読取りを原稿読取り部1に実行させると共に、原稿読取り部1にて生成される画像データに対する画像処理を画像処理部3に実行させる(図6のステップS107)。その後、制御部7は、スタートボタンB1が押された時点で設定されている動作条件に基づき、画像処理後の画像データの印刷を印刷処理部81に実行させる(図6のステップS108)。尚、本実施形態において、スタートボタンB1は、第1〜第2指定画面及び第1〜第6詳細設定画面の何れにも表示されており、どの画面からでもコピーを開始することが可能である。
本実施形態において、設定画面(図5参照)には、スタートボタンB1の他にプレビューボタンB2及びリセットボタンB3が更に表示される。そして、設定画面にてプレビューボタンB2が押されたとき、制御部7は、印刷イメージを含むプレビュー画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる。ここで、印刷イメージは、それまでに設定された原稿に関する条件及び印刷条件でコピーが実行されたときに得られるであろう出力結果を、視覚的に認識することを可能ならしめるものである。一方、設定画面にてリセットボタンB3が押されたとき、制御部7は、それまでに設定された原稿に関する条件及び印刷条件をリセットしてデフォルトに戻す。尚、本実施形態において、プレビューボタンB2は、第1〜第2指定画面及び第1〜第6詳細設定画面の何れにも表示されており、どの画面からでもプレビュー画面を表示させることができる。
制御部7の上記処理によれば、原稿に関する条件(天辺の向き)の設定時に第1及び第2指定画面が選択的に表示されることにより、原稿台11にセットされた原稿と用紙の向きが一致したイメージ像が描かれているアイコンが表示される。又、原稿に関する条件(読取り面、原稿綴じ位置)及び印刷条件(印刷面、仕上綴じ位置)の設定時に第1〜第6詳細設定画面が選択的に表示されることにより、原稿台11にセットされている原稿と用紙の向き及び天辺の向きが一致したイメージ像が描かれているアイコンが表示される。従って、ユーザは、アイコンの各々に描かれているイメージ像から、そのアイコンに対応付けられている条件内容を容易に認識することができる。よって、ユーザは、表示されているアイコンの中から、読取りや印刷に関する意図した条件内容に対応するものを容易に選択することができる。その結果として、本実施形態の画像形成装置では、動作条件(特に原稿に関する条件及び印刷条件)に関する設定の正確性が向上することになる。
[2]第2実施形態
上述した第1実施形態の技術は、スキャン機能の選択時に実行される処理にも適用することができる。以下、具体的に説明する。
≪機能選択≫
機能選択画面(図4)にてスキャン機能のアイコンInが選択されたとき、図16に示される様に、スキャン機能についての設定画面が表示される。そして、この設定画面において、設定領域Ip1は、スキャン(原稿読取り)により得られた画像データの送信先(宛先)の指定が可能な画像領域である。アイコンIm1は、宛先以外の動作条件の各々に対応するものであり、アイコンIm1として、スキャンカラー、解像度、原稿サイズ、ファイル形式、スキャン濃度、両面読取りの各々に対応したものが表示されている。一方、それら以外の動作条件にそれぞれ対応するアイコンIm1は、「他の動作条件」と表記された1つのアイコンIm0に集約されている。
ユーザが、タッチディスプレイパネル51に設定画面(図16参照)を表示させた後に原稿台11に原稿をセットするか、或いは原稿台11に原稿をセットした後に機能選択画面(図4参照)にてスキャン機能のアイコンInを選択したとき、制御部7は、図17に示されるフローチャートに従って以下の処理を実行する。
先ず、制御部7は、ステップS401及びS402を実行する。ステップS401及びS402ではそれぞれ、ステップS101及びS102(図6参照)と同じ処理が実行される。よって、ステップS401及びS402については説明を省略する。
原稿の長さL1及びL2の検出(ステップS402)後、制御部7は、ステップS403〜S405を実行する。ステップS403〜S405ではそれぞれ、ステップS201〜S203(図7参照)と同じ処理が実行される。よって、ステップS403〜S405については説明を省略する。
第1指定画面(ステップS404、図8(a)参照)の表示後、アイコンIa11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIa11に対応する用紙の向き及び天辺の向きを原稿に関する条件(読取り条件)として設定する(ステップS408)。具体的には、第1指定画面にて、天辺の向きが上向きであるアイコンIa11が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ縦向き及び上向きに設定する。一方、第1指定画面にて、天辺の向きが左向きであるアイコンIa11が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ縦向き及び左向きに設定する。
又、第2指定画面(ステップS405、図8(b)参照)の表示後、アイコンIa12の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、選択されたアイコンIa12に対応する用紙の向き及び天辺の向きを原稿に関する条件(読取り条件)として設定する(ステップS408)。具体的には、第2指定画面にて、天辺の向きが上向きであるアイコンIa12が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ横向き及び上向きに設定する。一方、第2指定画面にて、天辺の向きが左向きであるアイコンIa12が選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)をそれぞれ横向き及び左向きに設定する。
≪動作条件設定≫
ステップS408での原稿に関する条件の設定後、制御部7は、設定画面(図16参照)でのユーザの操作に応じて処理を実行する(ステップS409)。ここで、制御部7は、設定画面への両面読取り設定用のアイコンIm1の表示により、原稿に関する条件(読取り条件)として、原稿台11にセットされた原稿の片面及び両面の何れを読取り面とすべきかを、タッチディスプレイパネル51にて選択することを可能ならしめている。そして、設定画面にて両面読取り設定用のアイコンIm1が選択されたとき、制御部7は、両面読取り設定処理を実行する(ステップS410及びS411)。一方、設定画面にて他の動作条件についての設定用のアイコンIm1が選択されたとき、制御部7は、他の動作条件の設定処理を実行する(ステップS412)。
<両面読取り設定>
両面読取り処理では、制御部7は、ステップS408で設定した原稿に関する条件(用紙の向き及び天辺の向き)に応じて、第7〜第10詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に選択的に表示させる(ステップS410)。
具体的には、ステップS408で設定された用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)がそれぞれ縦向き及び上向きであった場合、制御部7は、ステップS410において、第7詳細設定画面(図18(a)参照)をタッチディスプレイパネル51に表示させる。このとき、第7詳細設定画面には、複数のアイコンIg11が表示される。これらのアイコンIg11は、原稿の読取り面を両面に指定すると共に原稿綴じ位置を指定することを可能ならしめるものである。
そして、アイコンIg11には、次の様なイメージ像Pg11が描かれている。即ち、イメージ像Pg11は、ステップS408で設定した原稿に関する条件と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pg11には、アイコンIg11ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pg11は、第7詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された左側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び上向きで一致している。よって、イメージ像Pg11は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び上向きとなる。
本実施形態において、アイコンIg11には、イメージ像Pg11として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図18(a)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIg11では原稿綴じ位置が左辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIg11では原稿綴じ位置が上辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、左辺や上辺に限定されるものではない。
第7詳細設定画面の表示後、アイコンIg11の1つがタッチディスプレイパネル51を通じて選択されたとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、選択されたアイコンIg11に対応する読取り面(両面)及び原稿綴じ位置を原稿に関する条件として更に設定する(ステップS411)。このとき、制御部7は、用紙の向き及び天辺の向きに加えて、読取り面(両面)及び原稿綴じ位置を原稿に関する条件として記憶部6に更に記憶させてもよい。
ステップS408で設定された用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)がそれぞれ縦向き及び左向きであった場合、制御部7は、ステップS410において、第8詳細設定画面(図18(b)参照)をタッチディスプレイパネル51に表示させる。このとき、第8詳細設定画面には、複数のアイコンIg12が表示される。これらのアイコンIg12は、原稿の読取り面を両面に指定すると共に原稿綴じ位置を指定することを可能ならしめるものである。
そして、アイコンIg12には、次の様なイメージ像Pg12が描かれている。即ち、イメージ像Pg12は、ステップS408で設定した原稿に関する条件と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pg12には、アイコンIg12ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pg12は、第8詳細設定画面に至る過程で第1指定画面にて選択された右側のアイコンIa11に描かれているイメージ像Pa11(図8(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ縦向き及び左向きで一致している。よって、イメージ像Pg12は、原稿台11にセットされている原稿(図3(a)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ縦向き及び左向きとなる。
本実施形態において、アイコンIg12には、イメージ像Pg12として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図18(b)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIg12では原稿綴じ位置が下辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIg12では原稿綴じ位置が左辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、下辺や左辺に限定されるものではない。
第8詳細設定画面での操作(ユーザ操作)、及びこれに伴い制御部7が実行する原稿に関する条件の設定(ステップS411)については、第7詳細設定画面に関するこれらの説明(上述)を参照することができる。
ステップS408で設定された用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)がそれぞれ横向き及び上向きであった場合、制御部7は、ステップS410において、第9詳細設定画面(図19(a)参照)をタッチディスプレイパネル51に表示させる。このとき、第9詳細設定画面には、複数のアイコンIg13が表示される。これらのアイコンIg13は、原稿の読取り面を両面に指定すると共に原稿綴じ位置を指定することを可能ならしめるものである。
そして、アイコンIg13には、次の様なイメージ像Pg13が描かれている。即ち、イメージ像Pg13は、ステップS408で設定した原稿に関する条件と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pg13には、アイコンIg13ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pg13は、第9詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された左側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び上向きで一致している。よって、イメージ像Pg13は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び上向きとなる。
本実施形態において、アイコンIg13には、イメージ像Pg13として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図19(a)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIg13では原稿綴じ位置が左辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIg13では原稿綴じ位置が上辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、左辺や上辺に限定されるものではない。
第9詳細設定画面での操作(ユーザ操作)、及びこれに伴い制御部7が実行する原稿に関する条件の設定(ステップS411)については、第7詳細設定画面に関する説明(上述)を参照することができる。
ステップS408で設定された用紙の向き及び天辺の向き(原稿に関する条件)がそれぞれ横向き及び左向きであった場合、制御部7は、ステップS410において、第10詳細設定画面(図19(b)参照)をタッチディスプレイパネル51に表示させる。このとき、第10詳細設定画面には、複数のアイコンIg14が表示される。これらのアイコンIg14は、原稿の読取り面を両面に指定すると共に原稿綴じ位置を指定することを可能ならしめるものである。
そして、アイコンIg14には、次の様なイメージ像Pg14が描かれている。即ち、イメージ像Pg14は、ステップS408で設定した原稿に関する条件と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きである原稿のイメージ像であり、且つ、イメージ像Pg14には、アイコンIg14ごとに異なる原稿綴じ位置が表記されている。換言すれば、イメージ像Pg14は、第10詳細設定画面に至る過程で第2指定画面にて選択された右側のアイコンIa12に描かれているイメージ像Pa12(図8(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ横向き及び左向きで一致している。よって、イメージ像Pg14は、原稿台11にセットされている原稿(図3(b)参照)と用紙の向き及び天辺の向きがそれぞれ同じ横向き及び左向きとなる。
本実施形態において、アイコンIg14には、イメージ像Pg14として、ページが捲られた原稿の絵が描かれており、描かれた原稿の捲れ方により原稿綴じ位置が表されている(図19(b)参照)。具体的には、原稿の捲れ方により、上段のアイコンIg14では原稿綴じ位置が下辺(即ち、横綴じ)であることが表され、下段のアイコンIg14では原稿綴じ位置が左辺(即ち、縦綴じ)であることが表されている。尚、原稿綴じ位置は、下辺や左辺に限定されるものではない。
第10詳細設定画面での操作(ユーザ操作)、及びこれに伴い制御部7が実行する原稿に関する条件の設定(ステップS411)については、第7詳細設定画面に関する説明(上述)を参照することができる。
原稿に関する条件の設定(ステップS411)後、制御部7は、両面読取り設定処理を終了してステップS409(図17参照)に戻ると共に、スキャン機能についての設定画面(図16参照)をタッチディスプレイパネル51に再び表示させる。
<他の動作条件の設定>
両面読取り以外の他の動作条件の設定処理(図17のステップS412)では、制御部7は、設定画面(図16参照)にて選択されたアイコンIm1に対応する動作条件についての詳細設定画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる。そして、詳細設定画面での操作(ユーザ操作)に応じて、制御部7は、動作条件の設定を行う。このとき、制御部7は、動作条件を記憶部6に記憶させてもよい。その後、制御部7は、ステップS409に戻ると共に、スキャン機能についての設定画面(図16参照)をタッチディスプレイパネル51に再び表示させる。
<実行、プレビュー、リセット>
設定画面(図16参照)にてスタートボタンB1が押されたとき、その時点で設定されている動作条件(原稿に関する条件を含む。)に基づき、制御部7は、画像形成装置にスキャンを実行させる。具体的には、スタートボタンB1が押された時点で設定されている動作条件に基づき、制御部7は、原稿の読取りを原稿読取り部1に実行させると共に、原稿読取り部1にて生成される画像データに対する画像処理を画像処理部3に実行させる(図17のステップS413)。その後、制御部7は、スタートボタンB1が押された時点で設定されている動作条件に基づき、画像処理後の画像データの送信を送受信部82に実行させる(図17のステップS414)。尚、本実施形態において、スタートボタンB1は、第1〜第2指定画面及び第7〜第10詳細設定画面の何れにも表示されており、どの画面からでもスキャンを開始することが可能である。
本実施形態において、設定画面(図16参照)には、スタートボタンB1の他にプレビューボタンB2及びリセットボタンB3が更に表示される。そして、設定画面にてプレビューボタンB2が押されたとき、制御部7は、スキャンイメージを含むプレビュー画面をタッチディスプレイパネル51に表示させる。ここで、スキャンイメージは、それまでに設定された原稿に関する条件でスキャンが実行されたときに得られるであろう出力結果を、視覚的に認識することを可能ならしめるものである。一方、設定画面にてリセットボタンB3が押されたとき、制御部7は、それまでに設定された原稿に関する条件をリセットしてデフォルトに戻す。尚、本実施形態において、プレビューボタンB2は、第1〜第2指定画面及び第7〜第10詳細設定画面の何れにも表示されており、どの画面からでもプレビュー画面を表示させることができる。
制御部7の上記処理によれば、原稿に関する条件(天辺の向き)の設定時に第1及び第2指定画面が選択的に表示されることにより、原稿台11にセットされた原稿と用紙の向きが一致したイメージ像が描かれているアイコンが表示される。又、原稿に関する条件(読取り面、原稿綴じ位置)の設定時に第7〜第10詳細設定画面が選択的に表示されることにより、原稿台11にセットされている原稿と用紙の向き及び天辺の向きが一致したイメージ像が描かれているアイコンが表示される。従って、ユーザは、アイコンの各々に描かれているイメージ像から、そのアイコンに対応付けられている条件内容を容易に認識することができる。よって、ユーザは、表示されているアイコンの中から、原稿の読取りに関する意図した条件内容に対応するものを容易に選択することができる。その結果として、本実施形態の画像形成装置では、動作条件(特に原稿に関する条件)に関する設定の正確性が向上することになる。
[3]他の実施形態
[3−1]第3実施形態
上述した第2実施形態の制御は、ファクシミリ送信機能の選択時において原稿に関する条件を設定する場合にも適用することが可能である。
[3−2]第4実施形態
上述した制御部7として、マイクロコンピュータ等、様々な制御処理装置を採用することができる。又、制御部7が行う処理は、画像形成装置に制御プログラムを実行させることにより、実現されてもよい。そして、その様な制御プログラムは、読み取り可能な状態で記録媒体(ハードディスクやメモリカード等)に記録されていてもよい。
上述の実施形態の説明は、フローチャートに示された処理を含め、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。