JP2017123017A - 電子機器およびプログラム更新方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のプログラムを更新する際に、更新プログラムのダウンロードの途中での電源断が、不揮発性の記憶部に空き容量がない状態で発生した場合であっても、できるだけ更新プログラムのダウンロードを再度始めからし直す必要がないようにする。【解決手段】電子機器は、更新対象のプログラムが複数ある場合に、不揮発性の第1の記憶部に割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を、ダウンロードした更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定する。また、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、揮発性の第2の記憶部を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定する。【選択図】図3
Description
本発明は、電子機器およびプログラム更新方法に関し、特に、複数のプログラムの更新を行う技術に関する。
画像形成装置などの電子機器は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の記憶部、およびRAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶部を備えている。不揮発性の記憶部には予め様々なプログラムが記憶(インストール)されており、当該プログラムがプロセッサにより実行されることで電子機器が有する様々な機能が実現される。また、揮発性の記憶部は、プロセッサの作業領域として用いられ、様々な処理の途中で生じた一時的なデータなどが記憶される。
ここでバグの修正や機能の追加のため、製品出荷後に不揮発性の記憶部に記憶されたプログラムを更新する場合がある。プログラムの更新の際には、更新プログラムを記憶している外部機器から更新プログラムをダウンロードするが、更新プログラムをダウンロードしている途中で電源断が発生する場合がある。ダウンロードした更新プログラムは、一般に、まず揮発性の記憶部に一時的に記憶し、その後ダウンロードが完了したときに不揮発性の記憶部に書き込む。このため、上記のようにダウンロードの途中で電源断が発生した場合には、揮発性の記憶部に記憶されたダウンロードの途中の更新プログラムが失われてしまうので、電源断からの復帰後に更新プログラムを再度始めからダウンロードし直す必要がある。
下記の特許文献1には、ダウンロードした更新プログラムを揮発性の記憶部ではなく、不揮発性の記憶部に書き込む技術が開示されている。当該技術によれば、ダウンロードの途中で電源断が発生した場合であってもダウンロードの途中の更新プログラムが失われることがなく、電源断からの復帰後に更新プログラムのダウンロードを電源断が発生した時点から再開することができる。
しかしながら、上記の特許文献1に開示された技術では、不揮発性の記憶部に十分な空き容量がある場合には問題ないが、空き容量がない場合にはダウンロードした更新プログラムを書き込むことができない。また、更新プログラムが複数ある場合その容量が大きくなることが多いが、上記の特許文献1に開示された技術では、このような更新プログラムが複数ある場合を考慮していない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、複数のプログラムを更新する際に、更新プログラムのダウンロードの途中での電源断が、不揮発性の記憶部に空き容量がない状態で発生した場合であっても、できるだけ更新プログラムのダウンロードを再度始めからし直す必要がないようにすることを目的とする。
本発明の一局面にかかる電子機器は、本電子機器が有する機能を実現するための複数のプログラムを記憶している不揮発性の第1記憶部と、前記第1記憶部に記憶されたプログラムを実行するプロセッサと、前記プロセッサの作業領域として用いられる揮発性の第2の記憶部と、前記プログラムを更新する更新プログラムを記憶している外部機器から、当該更新プログラムをダウンロードする通信部と、を備え、前記第1の記憶部には、前記プログラム毎に専用の記憶領域が予め割り当てられており、前記プロセッサは、更新対象のプログラムが複数ある場合に、(i)各更新対象のプログラムに割り当てられた前記記憶領域内のデータを消去し、(ii)前記通信部に前記各更新対象のプログラムに対応する複数の更新プログラムをダウンロードさせ、(iii)前記複数の更新プログラムのうち、(iii-i)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、(iii-ii)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、前記第2の記憶部を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、(iv)前記決定した一時的記憶領域にダウンロードさせた前記複数の更新プログラムのそれぞれを記憶させ、(v)前記複数の更新プログラムのダウンロードが完了したときに、前記一時的記憶領域に記憶された前記各更新プログラムを割り当てられた記憶領域に書き込み、書き込んだ前記各更新プログラムを前記一時的記憶領域から消去する、電子機器である。
また、本発明の別の一局面にかかるプログラム更新方法は、複数のプログラムを記憶し、当該プログラム毎に専用の記憶領域が予め割り当てられている不揮発性の第1記憶部と、揮発性の第2の記憶部とを備える電子機器において、前記複数のプログラムを更新するプログラム更新方法であって、(i)各更新対象のプログラムに割り当てられた前記記憶領域内のデータを消去するステップと、(ii)前記各更新対象のプログラムに対応する複数の更新プログラムをダウンロードするステップと、(iii)前記複数の更新プログラムのうち、(iii-i)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、(iii-ii)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、前記第2の記憶部を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定するステップと、(iv)前記決定した一時的記憶領域にダウンロードさせた前記複数の更新プログラムのそれぞれを記憶させるステップと、(v)前記複数の更新プログラムのダウンロードが完了したときに、前記一時的記憶領域に記憶された前記各更新プログラムを割り当てられた記憶領域に書き込み、書き込んだ前記各更新プログラムを前記一時的記憶領域から消去するステップと、を有するプログラム更新方法である。
本発明によれば、複数のプログラムを更新する際に、更新プログラムのダウンロードの途中での電源断が、不揮発性の記憶部に空き容量がない状態で発生した場合であっても、更新プログラムのダウンロードを再度始めからし直す必要が少なくなる。
以下、本発明の一実施形態にかかる電子機器およびプログラム更新方法について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電子機器1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。本図では、電子機器1が記録紙上に画像を形成する画像形成装置である場合を示している。電子機器1は、制御ユニット10、ROM11、RAM12、HDD(Hard disk drive)13、表示部14、通信インターフェイス15、および画像形成部16などを備えている。これら各部は、互いにバスなどによりデータまたは信号の送受信が可能とされている。
制御ユニット10(プロセッサ)は、CPUや専用のハードウェア回路などから構成され、電子機器1の動作制御を司る。
ROM11(第1の記憶部)は、不揮発性の記憶部であって、予め様々なプログラムが記憶されている。
RAM12(第2の記憶部)は、揮発性の記憶部であって、制御ユニット10の作業領域として用いられる。RAM12には、制御ユニット10が実行する様々な処理の途中で生じた一時的なデータなどが記憶される。
図2は、ROM11およびRAM12に記憶されるデータの一例を示す図である。本図に示す例では、ROM11は、プログラムA〜Dのプログラム毎に専用の記憶領域(プログラムA用記憶領域〜プログラムD用記憶領域)が予め割り当てられている。プログラムA〜Dの各プログラムは、製品出荷時にROM11内の割り当てられた記憶領域に記憶される。そして、その後にROM11のフォーマットが書き込みを禁止するフォーマットに変換される。
図1に戻って、HDD13は、大容量の記憶装置であって、その記憶領域の一部に画像形成部16による画像形成対象となる画像データなどを記憶する。
表示部14は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)を含んで構成され、制御ユニット10の表示制御部101により描画されたメニュー画面などが表示される。
通信インターフェイス15(通信部)は、LANボードなどの通信モジュールから構成され、当該通信インターフェイス15に接続されたLANなどを介して、電子機器1の外部に設置されたプログラム更新サーバー200などと種々のデータの送受信を行う。
プログラム更新サーバー200は、RAM12に記憶されたプログラムを更新する更新プログラムを記憶している。プログラム更新サーバー200は、電子機器1からの問い合わせに応じて、更新プログラムの有無を示す情報や更新プログラムを電子機器1に送信する。
画像形成部16は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、および現像装置などを備え、帯電、露光、現像、定着の工程により、記録紙上に画像を形成する。
ここで、制御ユニット10は、ROM11に記憶されたプログラムに従って動作することで、制御部100、表示制御部101、受付部102、プログラム更新制御部103、および通信制御部104として機能する。
制御部100は、電子機器1全体の動作制御を司る。例えば、制御部100は、画像形成部16による画像形成動作を制御する。表示制御部101は、表示部14による表示動作を制御する機能を有する。受付部102は、不図示の操作部を用いて入力されるユーザー操作に基づき、画像形成指示やプログラムの更新指示などを受け付ける機能を有する。プログラム更新制御部103は、RAM12に記憶されたプログラムを更新する処理を行う。通信制御部104は、通信インターフェイス15による通信動作を制御する機能を有する。
以下では、上記の構成を備える電子機器1のプログラムの更新処理を説明するが、その前にまず一般的な電子機器によるプログラムの更新処理について説明する。
一般的な電子機器では、ユーザーによるプログラムの改変を防止するために、プログラムが予め記憶されるROMが書き込みを禁止するフォーマットとされていることが多い。このため、プログラムの更新を行う際には、ROM内のデータを消去した上で、ROMのフォーマットを書き込み許可するフォーマットに変更する必要があるので、ダウンロードした更新プログラムをROMに直接書き込むことができない。
上記の事情から一般的な電子機器では、ダウンロードした更新プログラムをまず揮発性のRAMに一時的に記憶する。そして、ROM内のデータを消去し、ROMのフォーマットを書き込み許可するフォーマットに変換した後に、RAMに一時的に記憶した更新プログラムをROMに書き込む。
これに対して、本発明の一実施形態にかかる電子機器1は、図3に示す手順でプログラムの更新処理を行う。
図3に示すように、電子機器1のプログラム更新制御部103は、まず、プログラムの更新を確認するタイミングであるか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、プログラム更新制御部103は、前回のプログラムの更新を確認したときから予め定められた時間が経過しているか否かを判定する。予め定められた時間が経過している場合、プログラム更新制御部103は、プログラムの更新を確認するタイミングであると判定する。また、受付部102がプログラムの更新指示を受け付けた場合、プログラム更新制御部103は、プログラムの更新を確認するタイミングであると判定する。
プログラムの更新を確認するタイミングである場合(ステップS11において、YES)、プログラム更新制御部103は、通信インターフェイス15を制御してプログラム更新サーバー200と通信を行い、ROM11に記憶されているプログラムの更新プログラムの有無をプログラム更新サーバー200に問い合わせる(ステップS12)。
プログラム更新サーバー200は、電子機器1からの問い合わせを受けて、ROM11に記憶されているプログラムの更新プログラムの有無を特定し、更新プログラムの有無を示す情報を電子機器1に送信する。電子機器1は、プログラム更新サーバー200から送信された当該更新プログラムの有無を示す情報に基づき、更新プログラムが存在するか否かを特定する。
更新プログラムが存在しない場合(ステップS12においてNO)、電子機器1はプログラムの更新処理を終了する。一方、更新プログラムが存在する場合(ステップS12においてYES)、電子機器1は、ステップS13以降の処理を実行する。
更新対象のプログラムが1つである場合(ステップS13においてNO)、電子機器1は、通常のプログラム更新処理を行う(ステップS23)。すなわち、電子機器1は、以下の(1)〜(6)の処理を行う。
(1)プログラム更新制御部103が、更新対象のプログラムに割り当てられたROM11の記憶領域を特定し、当該記憶領域内のデータを消去する処理(プログラム消去処理)
(2)通信制御部104が、通信インターフェイス15を制御して、プログラム更新サーバー200から更新プログラムをダウンロードする処理(ダウンロード処理)
(3)RAM12を更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定する処理(一時的記憶領域決定処理)
(4)ダウンロードした更新プログラムをRAM12に一時的に記憶させる処理(一時的記憶処理)
(5)更新プログラムのダウンロードが完了したときに、RAM12に記憶された更新プログラムを割り当てられた記憶領域内に書き込み(書き込み処理)
(6)RAM12から更新プログラムを消去する処理(一時的データ消去処理)
(2)通信制御部104が、通信インターフェイス15を制御して、プログラム更新サーバー200から更新プログラムをダウンロードする処理(ダウンロード処理)
(3)RAM12を更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定する処理(一時的記憶領域決定処理)
(4)ダウンロードした更新プログラムをRAM12に一時的に記憶させる処理(一時的記憶処理)
(5)更新プログラムのダウンロードが完了したときに、RAM12に記憶された更新プログラムを割り当てられた記憶領域内に書き込み(書き込み処理)
(6)RAM12から更新プログラムを消去する処理(一時的データ消去処理)
なお、電子機器1が上記の(1)〜(3)の処理の行う順序は、特に限定されない。電子機器1は、例えば、(1)〜(3)の処理を同時に行ってもよいし、(2)の処理を行った後に(1)の処理を行ってもよい。
一方、更新対象のプログラムが複数存在する場合(ステップS13においてYES)、プログラム更新制御部103は、更新対象の複数のプログラムのそれぞれについて、割り当てられたROM11内の各記憶領域を特定する(ステップS14)。このとき、プログラム更新制御部103は、各記憶領域のROM内の位置(記憶領域の開始位置および終了位置)および各記憶領域の容量を特定する。
ステップS14の処理後、プログラム更新制御部103は、更新プログラムのダウンロード中に、各更新プログラムを一時的に記憶するROM11およびRAM内の領域(一時的記憶領域)を決定する(ステップS15)。
詳細には、プログラム更新制御部103は、複数の更新プログラムのうち、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を一時的記憶領域に決定する。また、プログラム更新制御部103は、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、RAM12を一時的記憶領域に決定する。
ステップS15の処理後、プログラム更新制御部103は、ROM11内の各記憶領域に記憶されたデータを消去する(ステップS16)。
そして、通信制御部104は、通信インターフェイス15を制御して、プログラム更新サーバー200から更新プログラムをダウンロードする(ステップS17)。通信制御部104は、複数の更新プログラムのうち、割り当てられた記憶領域が小さい更新プログラムから順にダウンロードする。
プログラム更新制御部103は、更新プログラムのダウンロード中、ダウンロードした各更新プログラムをステップS15の処理で決定した一時的記憶領域に記憶させる(ステップS18)。
電子機器1は、上記のステップS17およびステップS18の処理を、全ての更新プログラムが完了するまで繰り返しおこなう。通信制御部104は、複数の更新プログラムのうち、割り当てられた記憶領域が小さい更新プログラムから順にダウンロードするため、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムのダウンロードは、それ以外の更新プログラムのダウンロードが完了した後に実行されることになる。
全ての更新プログラムが完了した場合(ステップS19においてYES)、プログラム更新制御部103は、ステップS18の処理で一時的に記憶した更新プログラムを、当該更新プログラムに割り当てられたROM11内の記憶領域に書き込む(ステップS20)。その後、プログラム更新制御部103は、ステップS20の処理で書き込んだ更新プログラムを一時的記憶領域から消去する(ステップS21)。
プログラム更新制御部103は、上記のステップS20およびステップS21の処理を、割り当てられた記憶領域が小さい更新プログラムから順に実行する。そして、全ての更新プログラムについてステップS20およびステップS21の処理が完了した場合(ステップS22においてYES)、電子機器1は、プログラムの更新処理を終了する。
なお上記のフローチャートにおいて、電子機器1が、ステップS15〜ステップS17の処理を行う順序は、特に限定されない。電子機器1は、例えば、ステップS15〜ステップS17の処理を同時に行ってもよいし、ステップS17の処理を行った後に、ステップS16の処理を行ってもよい。
続いて、上記のフローチャートで示した処理の内容を、図4〜図7を用いて具体的に説明する。以下では、図2に示すプログラムA〜Dの4つのプログラムが更新対象のプログラムである場合を考える。
ステップS16の処理では、プログラム更新制御部103が、ROM11内の各記憶領域に記憶されたデータを消去する。すなわち、ROM11に記憶されたデータは、図2に示す状態から図4に示す状態となる。
また、ステップS15の処理では、プログラム更新制御部103が、複数の更新プログラムのうち、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を一時的記憶領域に決定する。図2に示す例では、プログラムA用記憶領域〜プログラムD用記憶領域の容量の大きさが、「プログラムA用記憶領域<プログラムB用記憶領域<プログラムC用記憶領域<プログラムD用記憶領域」となっているため、プログラム更新制御部103は、プログラムB用記憶領域を更新プログラムAの一時的記憶領域に決定し、プログラムC用記憶領域を更新プログラムBの一時的記憶領域に決定し、プログラムD用記憶領域を更新プログラムCの一時的記憶領域に決定する。
また、プログラム更新制御部103は、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、RAM12を一時的記憶領域に決定する。図2に示す例では、プログラムD用記憶領域が最も大きい容量の記憶領域であるため、プログラム更新制御部103は、RAM12を更新プログラムDの一時的記憶領域に決定する。
この結果、全ての更新プログラムのダウンロードが完了した時点では、ROM11およびRAM12に記憶されたデータは図5に示す状態となる。
その後、プログラム更新制御部103は、割り当てられた記憶領域が小さい更新プログラムから順にステップS20およびステップS21の処理を実行する。すなわち、図6(A)に示すように、プログラム更新制御部103は、割り当てられた記憶領域の容量が最も小さい更新プログラムAを、一時的記憶領域であるプログラムB用記憶領域からプログラムA用記憶領域に書き込む。
そして、図6(B)に示すように、プログラム更新制御部103は、プログラムB用記憶領域から更新プログラムAを消去する。これにより、図6(C)に示すように、プログラムB用記憶領域が空白領域となる。
この処理を更新プログラムBおよび更新プログラムCに対して行うことで、ROM11およびRAM12に記憶されたデータは図7(A)に示す状態となる。この状態から、プログラム更新制御部103は、更新プログラムDをRAM12からROM11内のプログラムD用記憶領域に書き込む(図7(B)参照)。そして、プログラム更新制御部103は、RAM12から更新プログラムDを消去する(図7(B)参照)。
続いて、図8を用いて更新プログラムのダウンロード中に電源断が起きた場合の電子機器1による処理の流れについて説明する。
図8に示すように、電子機器1の電源が投入後、すなわち、電子機器1が電源断から復旧した後、プログラム更新制御部103は、更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生したか否かを判定する(ステップS31)。電子機器1は、更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生した場合、電源が切れる前に予め定められた電源断フラグを発行する。プログラム更新制御部103は、予め定められた電源断フラグの有無を参照することで、更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生したか否かを判定する。
ステップS31の処理後、プログラム更新制御部103は、電源断が発生した際の更新プログラムのダウンロード状況を特定する(ステップS32)。具体的には、プログラム更新制御部103は、複数の更新プログラムのいずれの更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生したかを特定する。
ROM11の記憶領域へ更新プログラムを書き込んでいる途中で電源断が発生した場合(ステップS33においてYES)、すなわち、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生した場合、通信制御部104は、通信インターフェイス15を制御して、更新プログラムのダウンロードを電源断が発生した時点から再開する(ステップS34)。
一方、RAM12へ更新プログラムを書き込んでいる途中で電源断が発生した場合(ステップS33においてNO)、すなわち、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生した場合、通信制御部104は、通信インターフェイス15を制御して、更新プログラムのダウンロードを始めから実行させる(ステップS35)。
以上のように、本発明の一実施形態にかかる電子機器1によれば、複数のプログラムを更新する際に、更新プログラムのダウンロードの途中での電源断が、不揮発性の記憶部に空き容量がない状態で発生した場合であっても、その電源断が割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムのダウンロード中に発生しない限り、ダウンロード途中の更新プログラムが失われることがないため、更新プログラムのダウンロードを再度始めからし直す必要がない。このため、更新プログラムのダウンロードにかかる時間やネットワークトラフィックを削減することができる。
また、プログラム更新制御部103は、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムのダウンロードを、それ以外の更新プログラムのダウンロードが完了した後に実行させるため、RAM12内に更新プログラムが一時的に記憶されている時間が短時間となる。このため、電源断が発生してダウンロード途中の更新プログラムが失われる事態が発生する可能性が低い。
なお、本発明は上記の実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、ROM11に空き領域がない場合の電子機器1の動作を説明した。ROM11に空き領域がある場合、プログラム更新制御部103は、ダウンロードした更新プログラムを一時的に記憶する一時的記憶領域を以下で説明する処理を行って決定してもよい。
プログラム更新制御部103は、ROM11に空き領域がある場合、当該空き領域の容量が、複数の更新プログラムが割り当てられた記憶領域のうち容量が最も大きい記憶領域の容量以上であるか否かを判定する。そして、ROM11の空き領域の容量が最も大きい記憶領域の容量以上でない場合、プログラム更新制御部103は、最も大きい更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域にRAM12を決定する。一方、ROM11の空き領域の容量が最も大きい記憶領域の容量以上である場合、最も大きい更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に、RAM12ではなくROM11の空き領域を決定する。
具体的には、図9(A)に示すように、ROM11の空き領域の容量がプログラムD用記憶領域の容量以上である場合、図10(A)に示すように、更新プログラムDを一時的に記憶させておく記憶領域に、ROM11の空き領域を決定する。一方、図9(B)に示すように、ROM11の空き領域の容量がプログラムD用記憶領域の容量以上でない場合、図10(B)に示すように、更新プログラムDを一時的に記憶させておく記憶領域に、RAM12を決定する。
このように、変形例にかかる電子機器によれば、不揮発性のROM11に十分な空き容量がある場合には、一切の更新プログラムをRAM12に記憶させないため、更新プログラムのダウンロードの途中での電源断が発生した場合であっても、更新プログラムのダウンロードを再度始めからし直す必要がない。
また、上記の実施形態では、電子機器1が画像形成装置である場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。本発明の一実施形態にかかる電子機器は、画像形成装置の他に、例えば、タブレット端末やスマートフォン等の携帯端末、パーソナルコンピューター等に適応することができる。
1 電子機器
10 制御ユニット
11 ROM
12 RAM
13 HDD
14 表示部
15 通信インターフェイス
16 画像形成部
100 制御部
101 表示制御部
102 受付部
103 プログラム更新制御部
104 通信制御部
200 プログラム更新サーバー
10 制御ユニット
11 ROM
12 RAM
13 HDD
14 表示部
15 通信インターフェイス
16 画像形成部
100 制御部
101 表示制御部
102 受付部
103 プログラム更新制御部
104 通信制御部
200 プログラム更新サーバー
Claims (6)
- 本電子機器が有する機能を実現するための複数のプログラムを記憶している不揮発性の第1記憶部と、
前記第1記憶部に記憶されたプログラムを実行するプロセッサと、
前記プロセッサの作業領域として用いられる揮発性の第2の記憶部と、
前記プログラムを更新する更新プログラムを記憶している外部機器から、当該更新プログラムをダウンロードする通信部と、を備え、
前記第1の記憶部には、前記プログラム毎に専用の記憶領域が予め割り当てられており、
前記プロセッサは、更新対象のプログラムが複数ある場合に、
(i)各更新対象のプログラムに割り当てられた前記記憶領域内のデータを消去し、
(ii)前記通信部に前記各更新対象のプログラムに対応する複数の更新プログラムをダウンロードさせ、
(iii)前記複数の更新プログラムのうち、(iii-i)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、(iii-ii)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、前記第2の記憶部を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、
(iv)前記決定した一時的記憶領域にダウンロードさせた前記複数の更新プログラムのそれぞれを記憶させ、
(v)前記複数の更新プログラムのダウンロードが完了したときに、前記一時的記憶領域に記憶された前記各更新プログラムを割り当てられた記憶領域に書き込み、書き込んだ前記各更新プログラムを前記一時的記憶領域から消去する、電子機器。 - 前記プロセッサは、
前記複数の更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生した場合、当該電源断からの復帰後に、前記複数の更新プログラムのいずれの更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生したかを特定し、
割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生したと特定した場合、前記通信部に、当該更新プログラムのダウンロードを前記電源断が発生した時点から再開させ、
割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムのダウンロード中に電源断が発生したと特定した場合、前記通信部に、当該更新プログラムのダウンロードを始めから実行させる、請求項1に記載の電子機器。 - 前記プロセッサは、前記通信部に前記複数の更新プログラムをダウンロードさせる場合、割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムのダウンロードを、それ以外の更新プログラムのダウンロードが完了した後に実行させる、請求項2に記載の電子機器。
- 前記プロセッサは、更新対象のプログラムが1つである場合、前記第2の記憶部を当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、前記第2の記憶部にダウンロードさせた前記更新プログラムを記憶させ、前記更新プログラムのダウンロードが完了したときに、前記第2の記憶部に記憶された前記更新プログラムを割り当てられた記憶領域に書き込み、書き込んだ前記更新プログラムを前記第2の記憶部から消去する、請求項1または請求項2に記載の電子機器。
- 前記プロセッサは、
前記第1の記憶部に空き領域がある場合、当該空き領域の容量が、前記複数の更新プログラムが割り当てられた記憶領域のうち容量が最も大きい記憶領域の容量以上であるか否かを判定し、
前記空き領域の容量が最も大きい記憶領域の容量以上でない場合、前記最も大きい更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に、前記第2の記憶部を決定し、
前記空き領域の容量が最も大きい記憶領域の容量以上である場合、前記最も大きい更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に、前記第2の記憶部ではなく前記空き領域を決定する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 複数のプログラムを記憶し、当該プログラム毎に専用の記憶領域が予め割り当てられている不揮発性の第1記憶部と、揮発性の第2の記憶部とを備える電子機器において、前記複数のプログラムを更新するプログラム更新方法であって、
(i)各更新対象のプログラムに割り当てられた前記記憶領域内のデータを消去するステップと、
(ii)前記各更新対象のプログラムに対応する複数の更新プログラムをダウンロードするステップと、
(iii)前記複数の更新プログラムのうち、(iii-i)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラム以外の更新プログラムについては、他の更新プログラムに割り当てられた記憶領域であって、当該更新プログラムに割り当てられた記憶領域よりも容量が大きい記憶領域を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定し、(iii-ii)割り当てられた記憶領域が最も大きい更新プログラムについては、前記第2の記憶部を、当該更新プログラムを一時的に記憶させておく一時的記憶領域に決定するステップと、
(iv)前記決定した一時的記憶領域にダウンロードさせた前記複数の更新プログラムのそれぞれを記憶させるステップと、
(v)前記複数の更新プログラムのダウンロードが完了したときに、前記一時的記憶領域に記憶された前記各更新プログラムを割り当てられた記憶領域に書き込み、書き込んだ前記各更新プログラムを前記一時的記憶領域から消去するステップと、を有するプログラム更新方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016001263A Pending JP2017123017A (ja) | 2016-01-06 | 2016-01-06 | 電子機器およびプログラム更新方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017123017A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023128060A1 (ko) * | 2021-12-31 | 2023-07-06 | 엘지전자 주식회사 | 가전 기기를 업그레이드하는 장치 및 방법 |
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2016
- 2016-01-06 JP JP2016001263A patent/JP2017123017A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023128060A1 (ko) * | 2021-12-31 | 2023-07-06 | 엘지전자 주식회사 | 가전 기기를 업그레이드하는 장치 및 방법 |
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