JP2017121337A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】確変及び16R大当たりへの期待感を効果的に煽る。
【解決手段】大当たりの種類として、大当たり遊技後に低確率遊技状態とされる通常大当たりと大当たり遊技後に高確率遊技状態とされる確変大当たりとがあり、確変大当たりには、8R確変大当たりと16R確変大当たりがある。演出制御部は、今、大当たりが発生したならば、大当たり遊技後に高確率遊技状態とされる可能性が高いことを示唆するレバ確ゾーン演出を実行可能である。レバ確ゾーン演出を実行したときにおいて、大当たりの期待度が高いことを示唆するリーチ演出を実行でき、リーチ演出の実行前にリーチ演出が実行されるか否かを示唆するテンパイ煽り演出を実行できる。テンパイ煽り演出として、16R確変大当たりの可能性を示唆する7図柄テンパイ煽り演出を実行できる。
【選択図】図22

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
遊技機(パチンコ遊技機)の一種では、始動条件の成立に基づいて大当たり抽選(当たり判定)を行い、大当たりに当選した場合、特別遊技の一種として、大入賞口の開放を伴う大当たり遊技を行う。大入賞口に遊技球を入賞させることで多数の賞球を得ることができる。大当たり抽選の結果は、図柄表示手段上において、図柄の変動表示を経たのちの図柄の停止態様によって遊技者に示される。
大当たり遊技の後、遊技者に有利な特定遊技状態(例えば高確率遊技状態)にて遊技を制御可能な遊技機も多い(例えば下記特許文献1参照)。また、大当たり遊技として、有利度合いの異なる複数の大当たり遊技(例えば8ラウンドの大当たり遊技と16ラウンドの大当たり遊技)を行い得る遊技機も多い。
特開2007−54406号公報
大当たり遊技の後に特定遊技状態(例えば高確率遊技状態)で遊技が制御されるか否かは遊技者にとって重要な関心事である。また、実行される大当たり遊技が、遊技者にとってより有利な大当たり遊技であるのか否かも遊技者にとって重要な関心事である。重要な関心事などに対して、新味のある演出を実現できれば演出が多様化されて遊技の興趣向上が図られる。遊技機において、遊技への飽きを抑制して楽しんで遊技を行ってもらうために、新たな演出及び方法の導入が重要であることは言うまでもない。
そこで本発明は、特別遊技に関わる演出に関して遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が実行された後に、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、少なくとも第1の特別遊技と前記第1の特別遊技よりも遊技者に有利な第2の特別遊技を実行可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技の何れが実行された後においても前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記演出実行手段は、前記特別遊技が実行されたときに前記特定遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する特定演出を実行可能にし、前記特定演出を実行したときにおいて、前記判定手段の判定結果に基づき、前記特別遊技が実行される可能性が高いことを示唆する特別演出を実行可能であるとともに、前記特別演出を実行する前に前記特別演出が実行されるか否かを示唆する煽り演出を実行可能であり、前記煽り演出において前記第2の特別遊技が実行される可能性があることを示唆可能であることを特徴とする。
本発明によれば、特別遊技に関わる演出に関して遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の、制御に関わる部分のブロック図である。 遊技機の主制御部にて実行される処理の一部を列記した図である。 遊技機の主制御部における特図当たり判定テーブルの説明図である。 遊技機の演出制御部にて実行される処理の一部を列記した図である。 本発明の実施形態に係る大当たりの種類を示す図である。 装飾図柄の説明図である。 ゾロ目の態様の説明図である。 リーチ演出を含んだ変動演出の例を示す図である。 チャンス目演出の例を示す図である。 チャンス目演出の態様の説明図である。 幾つかの変動演出の概要を示す図である。 チャンス目演出に関わる、幾つかの変動演出の概要を示す図である。 再抽選演出の例を示す図である。 レバ確ゾーン演出の非実行時及実行時における画像表示部の表示例を示す図である。 レバ確ゾーン演出の実行時における画像表示部の変形表示例を示す図である。 レバ確ゾーン演出が実行される期間の説明図である。 演出制御部によるコマンド受信処理のフローチャートである。 保留画像の表示例を示す図である。 本発明の第1実施例に係るレバ確ゾーン演出の説明図である。 本発明の第1実施例に係る特図変動パターンテーブルを示す図である。 本発明の第1実施例に係り、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる幾つかの変動演出の流れを示す図である。 本発明の第1実施例に係る演出開始処理のフローチャートである。 本発明の第1実施例に係り、レバ確ゾーン演出判定処理(A)で参照されるテーブルを示す図である。 本発明の第1実施例に係り、幾つかの確率及び期待度に関する説明図である。 本発明の第2実施例に係り、幾つかの確率に関する説明図である。 本発明の第3実施例に係り、レバ確ゾーン演出を利用した先読み予告演出の説明図である。 本発明の第3実施例に係る保留増加処理のフローチャートである。 本発明の第3実施例に係る演出開始処理のフローチャートである。 本発明の第3実施例に係る演出終了処理のフローチャートである。 本発明の第3実施例に係り、レバ確ゾーン演出判定処理(B)で参照されるテーブルを示す図である。 本発明の第3実施例に係り、幾つかの確率及び期待度に関する説明図である。 本発明の第3実施例に係り、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる基本チャンス目発生演出を示す図である。 本発明の第3実施例に係り、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる煽り付チャンス目発生演出を示す図である。 本発明の第3実施例に係り、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる煽り付チャンス目ガセ演出を示す図である。 本発明の第4実施例に係る複数の演出モードを示す図である。 本発明の第7実施例に係り、特定演出の非実行時及び実行時における画像表示部の表示例を示す図である。 本発明の第10実施例に係る大入賞口の内部構造を示す模式図である。 本発明の第10実施例に係る大当たりの種類を示す図である。 本発明の第11実施例に係る大当たりの種類を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
本発明に係る遊技機に好適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。
<<遊技機の基本構成>>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配置された島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。扉枠12には、後述する遊技領域103のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれて成る窓部12aが形成されている。遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられる。遊技盤101の下部位置には、遊技球を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。遊技盤101の略中央部分には、装飾図柄を含む各種の演出画像を表示可能な、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。
始動口105及び106は、画像表示部104の下方に設置され、夫々に遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって特図判定(大当たり遊技を行うか否か等の判定)を受けるための権利が取得される。第1、第2始動条件は、夫々、始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば3個)の遊技球を払い出す。始動口105、106、大入賞口111又は普通入賞口112に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。尚、入賞を入球と読み替えても良い。
第2始動口106の近傍に、電動チューリップ107が設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、画像表示部104の右側に配置されたゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普図判定の結果に基づいて開放される。
第1始動口105及び第2始動口106の右側には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっており、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、30秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンド遊技を所定回数(例えば16回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば14個)の賞球を払い出す。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合には所定個数(例えば5個)の賞球を払い出す。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている。尚、遊技盤101上の各構成部品の設置位置を任意に変更可能である。
扉枠12において、その外周部分には、任意の演出に用いられるスピーカ115(スピーカ115a、115b及び115cを含む)、演出ライト部116及び枠可動役物117が組み込まれている。演出に用いられる可動役物は、遊技盤101上にも設けられている。本実施形態において遊技盤101上には盤可動役物130が設けられる。また、扉枠12において、右下位置には操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。扉枠12において遊技領域103の下方には、演出ボタン121及び十字キー122の他、遊技球の収容及び送出に利用される上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。演出ボタン121及び十字キー122は、遊技者からの操作の入力を受ける操作入力部(操作受付部又は操作部と呼んでも良い)を構成している。
特図判定の結果は特別図柄によって示され、普図判定の結果は普通図柄によって示される。特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。第1始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U1と呼ぶ。第2始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U2と呼ぶ。遊技球がゲート108を通過したことによる普図判定の権利は、所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U3と呼ぶ。
情報表示部114は、第1及び第2特別図柄を表示する特別図柄表示部、普通図柄を表示する普通図柄表示部、保留情報数U1〜U3を表示する保留表示部、ラウンド数表示部及び右打ち表示部を備えており、各表示部をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
<<遊技機の基本動作>>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件の成立により特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づいて特図判定を行う。特図判定用情報の取得は、特図判定の権利の取得に相当する。特図判定は、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)の判定を含む。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。また、或る特図判定用情報が大当たりに当選していることを、当該特図判定用情報が大当たりであるなどと表現することもある(後述の小当たりについても同様)。第1、第2始動条件の成立により取得された特図判定用情報に基づく特図判定を行うと、遊技機100は、夫々、第1、第2特別図柄を所定時間だけ変動表示させた後、特図判定の結果を示す態様で第1、第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。例えば、大当たりが発生して大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させた場合には、大当たりを示す態様で(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。この際、発生した大当たりの種類に応じ、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせが異なっていて良い。特図判定の結果がハズレの場合(即ち、大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄を、例えば、ハズレを示す所謂バラケ目で停止させる。バラケ目とは、第1〜第3装飾図柄の内の2つ又は3つが、互いに非共通の図柄とされている状態を指す。
大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド分(例えば16ラウンド分)実行する大当たり遊技が行われる。大入賞口111の開放中に遊技球が大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。大入賞口111の開放を伴う遊技(大当たり遊技を含み、後述の小当たり遊技を含みうる)は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111の開放を伴わない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。
大当たり遊技中において特図判定は行われない。大当たり遊技状態では、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。左打ちでは、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができるが、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。右打ちでは、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができるが、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。また、ゲート108は、遊技領域103における右側領域であって、且つ、大入賞口111の上方に配置されている。故に、左打ちでは、ゲート108に対して遊技球を通過させることができず、右打ちによる遊技球のみがゲート108を通過しうる。
大当たり遊技の終了後、遊技機100は特図判定を行う状態へ復帰する。この際、遊技機100の遊技状態が変更されうる。
<<遊技機の遊技状態>>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、低確率非電サポ遊技状態(通常遊技状態)、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、高確率電サポ遊技状態の内の何れかの遊技状態をとり得て良い。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、遊技機100は初期状態となる。
低確率非電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態は低確率遊技状態に属する。高確率非電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は高確率遊技状態に属する。特図判定にて大当たりに当選したと判定される確率は、低確率遊技状態においてよりも高確率遊技状態においての方が高い。故に、大当たりの当選し易さ(大当たり遊技の行われ易さ)に関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普図判定における普図当たりの当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第2始動口106への入賞となる。
低確率非電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に始動条件(第2始動条件)が成立しやすい遊技状態である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。
<<遊技機の内部構成>>
図2を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図2は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図2に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図2に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。
[1.主制御部]
主制御部401は、メインCPU(Central Processing Unit)411と、メインROM(Read Only Memory)412と、メインRAM(Random Access Memory)413を備える。メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt及びDKtを含むテーブル群などが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a及び413bを含む記憶領域群などが設けられている。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414a、第2始動口SW414b、大入賞口SW416、普通入賞口SW417と、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415とが接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が主制御部401へ送られる。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421が接続されている。主制御部401は、普図判定の結果に基づき電動チューリップソレノイド420を用いて電動チューリップ107の開閉動作を実現し、特図判定の結果に基づき大入賞口ソレノイド421を用いて大入賞口111の開閉動作を実現する。また、主制御部401には、情報表示部114が接続される。主制御部401は、特図判定の結果、普図判定の結果並びに保留情報数U1、U2及びU3に基づき情報表示部114の表示制御を行う。
[1−1.メイン処理]
図3に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理では、主制御部401内の各種デバイスの初期設定処理及びバックアップ情報の生成処理などを行い、それらの処理結果をメインRAM413に記憶させる。
[1−2.タイマ割込処理]
メインCPU411は、メイン処理にて設定された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図3参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
主制御部401には、特図当たり乱数をカウントする特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数をカウントする特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数をカウントする特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数をカウントする普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数をカウントする普図図柄乱数カウンタC5が設けられており、乱数更新処理においては、各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。乱数カウンタC1〜C5の夫々において、カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図3参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口SW414a及びSW414bを用い、始動口105又は106への遊技球の入賞が検出されたタイミング(即ち、第1又は第2始動条件の成立タイミング)でカウンタC1〜C3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413aに記憶させる。記憶領域413aは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413aは、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413a内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413aに記憶された各特図判定用情報に対し、特図判定を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理において、メインCPU411は、ゲート108への遊技球の通過が検出されたタイミングでカウンタC4及びC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報を普図判定用情報記憶領域413bに記憶させる。記憶領域413bは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413b内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域413bに記憶された各普図判定用情報に対し普図判定を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されている特図判定用情報の内、優先順位が最も高く設定された特図判定用情報を判定対象TTとして取得し、判定対象TTに対して特図判定を実行する。この際、判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413aから消去される。特図判定は特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。そして、特別図柄処理では、特図変動パターン判定により選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で特別図柄を停止させる。特図判定の結果をメインRAM413に記憶させることができる。尚、特別図柄処理において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。また、特別図柄の変動表示が行われているとき及び大入賞口111の開放を伴う遊技が行われているときにも、特図判定は行われない。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図判定の結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。RAM413に設定されたこれらのコマンドは、後述の出力処理(図3参照)において演出制御部403に出力される。
図4を参照し、低確率特図当たり判定テーブルTAt1及び高確率特図当たり判定テーブルTAt2を含む特図当たり判定テーブルTAtを用いて、特図当たり判定が行われる。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。メインCPU411は、特図当たり判定時に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(即ち大当たり遊技を行うと判定される確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、1/300、1/30となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。
また、小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されていても良く、この場合、メインCPU411は特図当たり判定において小当たりの当落も判定する。小当たりは、大当たりではなく、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる態様の特別図柄で表される特定のハズレである。メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が小当たりに対応づけられた判定値と一致した場合に小当たりに当選したと判定する。例えば、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、小当たりの当選確率を1/300とすることができる。
特図図柄判定において、メインCPU411は、特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて、特別図柄をどのような図柄で停止させるかを判定する。大当たりには複数の種類が存在し、大当たりの当選時においては、当該比較結果に基づいて大当たりの種類が判定されることになる。
特図変動パターン判定において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図3参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定(これらの判定を総称して事前判定とも称する)の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定の結果はメインRAM413に記憶される。事前判定の結果は保留増加コマンド(事前判定コマンドとも称される)に含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、事前判定の結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413aに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。故に、任意の特図判定用情報に対する事前判定は、その特図判定用情報に対して特図判定が実行される前に実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図3参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413b内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、メインROM412内の普図判定用テーブルと普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定を実行し、普図判定の結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413bから消去される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413bに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。また、普通図柄の変動表示が行われているとき及び電動チューリップ107を開放させる遊技(補助遊技)が行われているときにも、普図判定は行われない。普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。メインCPU411は、普図変動パターン判定の結果に基づく変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の結果を示す態様で普通図柄を停止表示させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理(図3参照)では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されている。小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されている場合、小当たり用の大入賞口開放パターンも大入賞開放パターンテーブルDKtに格納され、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときには小当たり用の大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。
大入賞口111の開放を伴う大当たり遊技は、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示された後に開始される。大当たり遊技では、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間;例えば30秒)に達するまで又は大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達するまで大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のインターバル期間(換言すればインターバル時間)を隔ててRmax回実行される。従って、大当たり遊技はRmax分のラウンド遊技を含んで構成されると考えることができる。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数を表す。そして、最後のラウンド遊技が終了してから所定のエンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると、特図判定が実行可能な遊技状態に復帰する。
また、大当たり遊技の実行中又は大当たり遊技の後、大入賞口処理の中で遊技状態設定処理(図3参照)が実行される。遊技状態設定処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶された、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグを含む各種遊技フラグの状態を設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、大当たり発生時の遊技状態や発生した大当たりの種類などに応じて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFが設定される他、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数X及び電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数JがメインRAM413に設定される。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数X及びJには“0”が設定されている。
尚、小当たりに当選した場合も、大入賞口111の開放を伴う遊技(これを小当たり遊技という)が実行されるが、主制御部401は、小当たりの当選を契機として遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)を変化させない。つまり、小当たりの当選の前後間で遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)は変化しない。小当たり遊技では、例えば、大入賞口111のショート開放時間(例えば0.2秒)による開放が複数回繰り返される。
電チュー処理において、メインCPU411は、普図判定の結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普図当たりに当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を賞球コマンドとしてメインRAM413に設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶又は設定された情報(上述の各コマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できて良い。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図3参照)。
また、図2に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402(図2参照)は、CPU、ROM及びRAMを備えて構成され、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、払出部429を用いて賞球の払い出しを行う。賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。具体的には図2に示すように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、上皿123及び下皿125が遊技球で満たされていることを夫々に検出する満タン検出SW427が接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が賞球制御部402へ送られる。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402はSW424〜427からの検出信号を主制御部401へ出力しても良い。
また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、サブCPU431、サブROM432及びサブRAM433を備えて構成される(図2参照)。演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン121及び十字キー122が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン121及び十字キー122に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン121、盤ランプ135及び盤可動役物130の全部又は一部を含む。変動演出は、特別図柄の変動表示中、変動開始時及び変動終了時において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知等は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。また、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄(装飾図柄等)の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指し、音、音声の出力とはスピーカ115からの音、音声の出力を指す。
図5に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理では、演出制御部403内の各種デバイスの初期設定などを行って設定結果をサブRAM433に記憶させる。サブCPU431は、演出メイン処理にて設定された周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
演出制御部403には、演出用乱数をカウントする演出用乱数カウンタが設けられており、演出用乱数更新処理においては、演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。演出用乱数カウンタにおいて、カウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めサブROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
また、サブCPU431は、主制御部401から保留増加コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、保留増加コマンドに基づく情報をサブRAM433に記憶すると共に保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、保留増加コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
普図演出処理(図5参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
当たり演出処理(図5参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。即ち例えば、判定対象TTが大当たり又は小当たりに当選していて大当たり又は小当たりを示す態様で特別図柄及び装飾図柄の停止表示が行われると、当たり演出に関するコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信され、サブCPU431は該コマンドの受信結果に基づき大当たり遊技中又は小当たり遊技中に行われるべき当たり演出を実行する。
操作受付処理(図5参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121又は十字キー122からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121又は十字キー122への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
<<大当たりの種類>>
図6は、本実施形態で想定される大当たりの種類を示す図である。本実施形態では、大当たりの種類として特A、特B、通A、特C、特D及び通Bがある。特A、通A、特C及び通Bのラウンド数は8であり、特B及び特Dのラウンド数は16である。ラウンド数が大きいほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多いため、遊技者により有利である。故に、特B及び特Dの各大当たり遊技は、特A、特C、通A及び通Bの各大当たり遊技よりも、遊技者に有利である。第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特A、特B、通Aとなる割合は、夫々、60%、5%、35%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、通Bとなる割合は、夫々、30%、35%、35%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はi回である(iは整数)。低確率遊技状態と比べて高確率遊技状態では大当たりが発生しやすくなるため、高確率付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はi回である(iは整数)。非電サポ遊技状態と比べて電サポ遊技状態では始動条件が成立し易くなるため、電サポ付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
特A〜特Dの大当たりに対する高確率付与回数及び電サポ付与回数は共に10000回である(図6参照)。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/30”であるため、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。
通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動するまで、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動した後は、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(即ち通常遊技状態)に設定する。但し、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、次回の大当たりに当選した場合には、その次回に当選した大当たりの種類に応じ、次回の大当たり遊技の終了後の遊技状態が設定される。例えば、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、特別図柄の第1変動目で特Aの大当たりに当選したならば、特Aの大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定される。通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は20回である。また、通A又は通Bの大当たり遊技後は高確率遊技状態とならずに低確率電サポ遊技状態とされるのであるから、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は0回である。
特A、特B、特C又は特Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定される。
通A又は通Bの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される一方で電サポ遊技残回数Jに「20」が設定される。
つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図6参照)と一致している。
図6から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
<<各種演出の内容及び流れの説明>>
次に、演出制御部403が行うことのできる幾つかの演出について説明する。演出制御部403は、変動演出において、特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第n装飾図柄の変動表示を開始した後、特別図柄の変動表示の停止に同期して判定対象TTの特図判定の結果に応じた態様で第1〜第n装飾図柄の変動表示を停止させる。ここでnは、通常、2以上の任意の整数であるが、“n=1”でありうる。以下では、特に記述無き限り、n=3であるとする。
図7(a)において、SZL、SZR、SZCが、夫々、第1装飾図柄、第2装飾図柄、第3装飾図柄を表す。第1〜第3装飾図柄は、夫々、左図柄、右図柄、中図柄とも称される。画像表示部104には、左図柄が表示される左図柄表示領域、右図柄が表示される右図柄表示領域及び中図柄が表示される中図柄表示領域が設定される。左、右及び中図柄表示領域の内、画像表示部104に正対する遊技者から見て、左図柄表示領域が最も左に位置し、右図柄表示領域が最も右に位置する。
図7(b)を参照し、演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄の夫々を、数字“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”、“8”、“9”が付された9種類の数字図柄、及び、数字図柄とは異なる特殊図柄の何れかにて停止表示させることができる。尚、数字図柄の代わりに、アルファベット等が付与された文字図柄などを用いても良い。特殊図柄としては、いわゆる擬似連演出の実行を示唆する図柄、或る演出モードへの移行を示唆する図柄などがある。
各数字図柄は、青図柄、緑図柄及び赤図柄の何れかに分類される。青図柄とは、数字“2”、“4”、“6”及び“8”の何れかが付与され且つ青を基調とした図柄を指し、緑図柄とは、数字“1”、“5”及び“9”の何れかが付与され且つ緑を基調とした図柄を指し、赤図柄とは、数字“3”及び“7”の何れかが付与され且つ赤を基調とした図柄を指す。また、以下では、数字“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”、“8”、“9”が付された数字図柄を、夫々、1図柄、2図柄、3図柄、4図柄、5図柄、6図柄、7図柄、8図柄、9図柄と称することがある。
尚、本実施形態において、第i装飾図柄を或る態様で停止させるとは、第i装飾図柄を当該態様に対応する所定図柄にて停止させることを意味する。また、第i装飾図柄と第j装飾図柄を共通の態様にて停止表示させるとは、第i装飾図柄及び第j装飾図柄を共通の数字図柄又は共通の特殊図柄にて停止表示させることを意味する(i及びjは互いに異なる整数)。
演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄をゾロ目又は非ゾロ目の態様にて停止表示させることができる。ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられている状態を指す。ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、任意の大当たり又は特定の大当たりの告知に相当する。非ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられていない状態を指す。非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、原則としてハズレの告知に相当する。
図8(a)〜(c)を参照し、ゾロ目の態様には、互いに異なる青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目がある。青ゾロ目とは、第1〜第3装飾図柄が共通の数字が付与された青図柄にて揃えられている状態を指し、緑ゾロ目とは、第1〜第3装飾図柄が共通の数字が付与された緑図柄にて揃えられている状態を指し、赤ゾロ目とは、第1〜第3装飾図柄が共通の数字が付与された赤図柄にて揃えられている状態を指す。
赤ゾロ目には3図柄ゾロ目と7図柄ゾロ目とがある。3図柄ゾロ目とは第1〜第3装飾図柄が3図柄にて揃えられている状態を指し、7図柄ゾロ目とは第1〜第3装飾図柄が7図柄にて揃えられている状態を指す。赤ゾロ目と同様、青ゾロ目及び緑ゾロ目の夫々にも幾つかの種類があるが、それらについての説明を省略する。
判定対象TTが通A又は通Bの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の停止態様を青ゾロ目又は緑ゾロ目に決定し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を決定した停止態様にて停止表示させる。
判定対象TTが特A又は特Cの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の停止態様を青ゾロ目、緑ゾロ目又は3図柄ゾロ目に決定し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を決定した停止態様にて停止表示させる。
判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の停止態様を青ゾロ目、緑ゾロ目、3図柄ゾロ目又は7図柄ゾロ目に決定し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を決定した停止態様にて停止表示させる。
青ゾロ目、緑ゾロ目、3図柄ゾロ目、7図柄ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示態様は、何れも、大当たりの当選(即ち大当たり遊技が行われること)を示唆している。
但し、7図柄ゾロ目は、原則として、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にのみ停止表示されるので、第1〜第3装飾図柄を7図柄ゾロ目の態様で停止表示させる演出は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆している。
同様に考えて、3図柄ゾロ目は、原則として、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合にのみ停止表示されるので、第1〜第3装飾図柄を3図柄ゾロ目の態様で停止表示させる演出は、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆している。
同様に考えて、第1〜第3装飾図柄を青又は緑ゾロ目の態様で停止表示させる演出は、判定対象TTが特A〜特D並びに通A及び通Bの何れかの大当たりに当選していることを示唆している。
特A、特B、特C、特Dの大当たりに当選していることを示唆する演出は、夫々、特A、特B、特C、特Dによる大当たり遊技が行われることを示唆する演出であると共に、当該大当たり遊技後には高確率電サポ遊技状態で遊技が制御されることを示唆する演出である。
通A、通Bの大当たりに当選していることを示唆する演出は、夫々、通A、通Bによる大当たり遊技が行われることを示唆する演出であると共に、当該大当たり遊技後には低確率電サポ遊技状態で遊技が制御されることを示唆する演出である。
[リーチ演出]
演出制御部403は、変動演出において、第1及び第2装飾図柄を共通の態様(共通の数字図柄)にて仮停止させた後、リーチ演出を行うことができる。
装飾図柄の仮停止とは、厳密には装飾図柄を停止させていないが、遊技者に対しては、装飾図柄が停止したと認識させることが可能な態様で装飾図柄を画像表示部104上で微変動させる装飾図柄の変動表示態様である。具体的には例えば、第i装飾図柄を数字“2”が記された図柄にて仮停止させるとは、第i装飾図柄が数字“2”が記された図柄であることを遊技者が認識できるように、数字“2”が記された図柄を第i装飾図柄として画像表示部104における所定表示領域内で振動させつつ所定時間以上継続表示させることを意味する(iは整数)。
リーチ演出は、判定対象TTに対する大当たり遊技の実行の期待度が所定期待度KTREFよりも高いことを示唆する演出である。大当たり遊技の実行の期待度(以下、大当たりの期待度とも言う)とは、注目した1つの特図判定用情報(ここでは判定対象TT)が大当たりに当選している確率(可能性)を表す。注目した1つの特図判定用情報に対して特定の演出が行われるのであれば、当該特図判定用情報に対する大当たりの期待度は、その特定の演出に対する大当たりの期待度(その特定の演出が割り当てられた特図判定用情報が大当たりに当選している確率)とも言える。所定期待度KTREFは、予め定められた0以上且つ1未満の期待度であれば良く、例えば、大当たりの当選確率として予め定められた確率OTKを示す、又は、その確率OTKよりも大きな所定値(例えば、確率OTKの5倍)を示す。確率OTKは、特図判定が低確率遊技状態で行われたならば“1/300”であり、特図判定が高確率遊技状態で行われたならば“10/300”である(図4参照)。変動演出において、リーチ演出の実行は、リーチ演出の非実行よりも判定対象TTの大当たりの期待度が高いことを示唆している、と考えても良い。尚、本実施形態において、単に大当たり又は大当たり遊技といった場合、それは、特A〜特D、通A及び通Bの何れかの大当たり又は大当たり遊技を指すと考えて良い。
図9を参照し、リーチ演出を含む変動演出では、第1〜第3装飾図柄(図9のSZL、SZR、SZCに相当)の変動表示の開始後、任意の演出を経て、第1及び第2装飾図柄を共通の図柄(図9では数字「2」の図柄)にて揃えた状態で仮停止させ、その後、所定のリーチ演出を行う。リーチ演出では、例えば、遊技上の課題(主人公キャラクタが遊技上の敵キャラクタを倒す課題など)が発生し、その課題が達成されるか否かを示す演出が実行される。リーチ演出が行われる前において、第1及び第2装飾図柄を共通の図柄にて仮停止させる際、遊技者が第1及び第2装飾図柄を視認しやすいように第1及び第2装飾図柄が所定の大サイズで仮停止される。リーチ演出の実行中には、リーチ演出を見やするするために共通の図柄にて揃えられた小サイズの第1及び第2装飾図柄が、例えば画像表示部104の左上隅及び右上隅で仮停止せしめられる(小サイズは上記大サイズよりも小さい)。リーチ演出の実行中、画像表示部104内の任意の表示領域で第3装飾図柄を小サイズで変動表示(第1及び第2装飾図柄よりも高速な変動表示)させるようにしても良い。
判定対象TTが何れかの大当たりに当選している場合、遊技上の課題が達成される様子を表す演出(例えば主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利する様子を表す動画像の表示)が行われると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にて画像表示部104の中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にて停止表示される。これに対し、判定対象TTがハズレである場合、遊技上の課題が達成されない様子を表す演出(例えば主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する様子を表す動画像の表示)が行われると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて画像表示部104の中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて停止表示される。
図9に示すリーチ演出はリーチ演出の一例に過ぎない。遊技機100では、互いに内容が異なる複数のリーチ演出を実行することができる。
[大当たりの期待度(信頼度)]
或る1つの特図判定用情報Qに対して実行される演出Qは、大当たりの期待度を示唆しうる。任意の1つの特図判定用情報Qに関して、特図当たり判定の結果が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“r”で表し、特図当たり判定の結果が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“v”で表す。そうすると、演出Qが示唆する大当たりの期待度は、期待度算出式“(100×v/(r+v))[%]”にて表される。
演出Qは、特図判定用情報Qに対する特図判定の結果に基づき、特図判定用情報Qに対応する特別図柄の変動中に行われる当該予告演出でありうるし、特図判定用情報Qに対する事前判定の結果に基づき、特図判定用情報Qに対応する特別図柄の変動開始前に行われる先読み予告演出でありうる。また、大当たりの期待度は、大当たりの信頼度又は単に信頼度と称されることもある。
また、特定の大当たりの期待度も定めることができる。即ち例えば、特図判定用情報Qが第1始動条件の成立に基づいて取得されたものである場合において、特図判定用情報Qに対する特図判定の結果が“特A又は特Bの大当たり”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“vAB”で表すと共に、特図判定用情報Qに対する特図判定の結果が“通Aの大当たり又はハズレ”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“rAB”で表すと、演出Qが示唆する特A又は特Bの大当たりの期待度(特A又は特Bの大当たり遊技が実行される期待度)は、期待度算出式“(100×vAB/(rAB+vAB))[%]”にて表されることになる。他の種類の大当たりの期待度も同様に定められる。
[チャンス目演出]
先読み予告演出によって大当たりの期待度が示唆される特定の事前判定対象を、先読み対象と称する。先読み予告演出の一種であるチャンス目演出について説明する。演出制御部403は、或る先読み対象に対しチャンス目演出を行うと決定した場合、当該先読み対象に対する特図判定が行われる前の1以上の変動演出において、チャンス目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。即ち、チャンス目演出とは、チャンス目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる演出である。
図10に、チャンス目演出の一例を示す。チャンス目の態様とは、ハズレを示す特定の態様(特定のバラケ目の態様)であり、第1〜第3装飾図柄の特定の組み合わせを指す。チャンス目演出は、先読み対象の事前判定の結果に基づいて実行される演出であって、先読み対象の大当たりの期待度(先読み対象に対する特図判定の結果に基づいて大当たり遊技が行われる確率)が所定期待度KTREFよりも高いことを示唆する演出であっても良い。チャンス目演出の実行は、チャンス目演出の非実行よりも先読み対象の大当たりの期待度が高いことを示唆していても良い。
図11(a)〜(d)を参照し、チャンス目演出として複数種類のチャンス目演出がある。チャンス目の態様は複数種類のチャンス目演出間で異なる。複数種類のチャンス目演出は、青図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄を停止表示させる演出である青図柄チャンス目演出と、緑図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄を停止表示させる演出である緑図柄チャンス目演出と、赤図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄を停止表示させる演出である赤図柄チャンス目演出とに大別される。
青図柄チャンス目では、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目ではあるが青図柄にて揃えられる。緑図柄チャンス目では、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目ではあるが緑図柄にて揃えられる。赤図柄チャンス目では、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目ではあるが赤図柄にて揃えられる。
赤図柄チャンス目演出は、3図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄を停止表示させる演出である3図柄チャンス目演出と、7図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄を停止表示させる演出である7図柄チャンス目演出とに細分化される。3図柄チャンス目では、左図柄、中図柄、右図柄が夫々3図柄、3図柄、7図柄とされる。7図柄チャンス目では、左図柄、中図柄、右図柄が夫々7図柄、7図柄、3図柄とされる。
複数種類のチャンス目演出間において、チャンス目演出が示唆する大当たり遊技の実行の期待度は、互いに異なっていても良い。具体的には例えば、チャンス目演出が示唆する大当たり遊技の実行の期待度は、緑チャンス目演出の方が青チャンス目演出よりも高く、赤チャンス目演出の方が緑チャンス目演出よりも更に高くても良い。
[変動演出の概要]
図12(a)〜(d)に、変動演出において実行される代表的な演出の概要を示す。尚、以下では、仮停止との混同を避けるために、変動停止コマンドの受信に応答した装飾図柄の停止表示(微変動を伴わない完全なる停止表示)を本停止と称することがある。変動演出において、本停止が行われる前の装飾図柄の停止とは、仮停止を指すと考えて良い。第i装飾図柄を所定態様で停止させるとは、第i装飾図柄を当該態様に対応する所定図柄(何れかの数字図柄など)にて停止させることを意味する。
演出制御部403は、判定対象TTがハズレであるとき、当該判定対象TTに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドに基づき、当該判定対象TTに対する変動演出において、基本ハズレ演出、テンパイ煽り付ハズレ演出、又は、リーチ付ハズレ演出を行うことができ、判定対象TTが大当たりであるとき、当該判定対象TTに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドに基づき、当該判定対象TTに対する変動演出において、リーチ付当たり演出を行うことができる。
基本ハズレ演出(図12(a)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、後述のテンパイ煽り演出やリーチ演出等を行うことなく、第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
テンパイ煽り付ハズレ演出(図12(b)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄(右図柄)が、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の態様で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するテンパイ煽り演出を行う。テンパイ煽り付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出の後、仮停止表示された第1装飾図柄と異なる態様で第2装飾図柄(右図柄)を仮停止表示させるテンパイ失敗演出を行い、更にその後、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄の少なくとも一方と異なる態様で仮停止表示した後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
リーチ付ハズレ演出(図12(c)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示し、その後、上述のテンパイ煽り演出を行う。リーチ付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出の後、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の態様で第2装飾図柄(右図柄)を仮停止表示させるテンパイ成功演出を行う。リーチ付ハズレ演出では、テンパイ成功演出の後、所定のリーチ演出を行い、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄と異なる態様(テンパイ成功演出にて仮停止表示された第1及び第2装飾図柄の態様と異なる態様)で仮停止表示した後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
リーチ付当たり演出(図12(d)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示し、その後、リーチ付ハズレ演出と同様、上述のテンパイ煽り演出を経てテンパイ成功演出を行う。リーチ付当たり演出では、テンパイ成功演出の後、所定のリーチ演出を行い、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄と共通の態様(テンパイ成功演出にて仮停止表示された第1及び第2装飾図柄の態様と共通の態様)で仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示した後)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。尚、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示した後、第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる前に、再抽選演出を行うことができる(再抽選演出の詳細は後述)。
図13(a)〜(c)を参照し、判定対象TTがハズレであって且つ当該判定対象TTに対する変動演出の中でリーチ演出が行われないとき、演出制御部403は、その変動演出において、基本チャンス目発生演出、煽り付チャンス目ガセ演出、又は、煽り付チャンス目発生演出を行うことができる。
基本チャンス目発生演出(図13(a)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、上述のテンパイ煽り演出やリーチ演出等を行うことなく且つ後述のチャンス目煽り演出を行うことなく、第1〜第3装飾図柄をチャンス目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄をチャンス目の態様で本停止表示させる。
煽り付チャンス目ガセ演出(図13(b)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を何れかのチャンス目(例えば3図柄チャンス目又は7図柄チャンス目)を構成しうる所定態様で仮停止表示し、その後、第3装飾図柄(中図柄)が、第1及び第2装飾図柄と共にチャンス目を形成する態様で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するチャンス目煽り演出を行う。煽り付チャンス目ガセ演出では、チャンス目煽り演出の後にチャンス目不成立演出を行う。チャンス目不成立演出では、チャンス目が形成されない態様で第3装飾図柄(中図柄)を仮停止表示させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
煽り付チャンス目発生演出(図13(c)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を何れかのチャンス目(例えば3図柄チャンス目又は7図柄チャンス目)を構成しうる所定態様で仮停止表示し、その後、上述のチャンス目煽り演出を行う。煽り付チャンス目発生演出では、チャンス目煽り演出の後、チャンス目が形成される態様で第3装飾図柄(中図柄)を仮停止表示させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をチャンス目の態様で本停止表示させる。
尚、基本チャンス目発生演出、煽り付チャンス目ガセ演出及び煽り付チャンス目発生演出の上記説明におけるチャンス目とは、青、緑、赤図柄チャンス目の何れでも良く、特に3図柄チャンス目又は7図柄チャンス目でも良い。
図14を参照し、再抽選演出について説明する。再抽選演出の実行前における第1〜第3装飾図柄の停止態様を、第1ゾロ目態様と称し、再抽選演出の実行後における第1〜第3装飾図柄の停止態様を、第2ゾロ目態様と称する。再抽選演出の実行前には、第1ゾロ目態様にて第1〜第3装飾図柄が十分に大きなサイズで仮停止表示されている。再抽選演出では、例えば、第1〜第3装飾図柄の内容を遊技者が視認不能な程度に第1〜第3装飾図柄の表示サイズを徐々に小さくした後、第2ゾロ目態様にて第1〜第3装飾図柄を十分に大きなサイズで仮停止表示させる。
第1ゾロ目態様と第2ゾロ目態様は互いに異なることもあるし、互いに同じであることもある。第1ゾロ目態様と第2ゾロ目態様が互いに異なる場合、再抽選演出は、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止態様(仮停止表示態様)を第1ゾロ目態様から第2ゾロ目態様へと変化させる演出として機能する。第1ゾロ目態様と第2ゾロ目態様が互いに同じでありうることをも考慮すると、再抽選演出は、第1〜第3装飾図柄の停止態様(仮停止表示態様)が或るゾロ目態様から他のゾロ目態様に変化するか否かを示唆する演出として機能する。
第1ゾロ目態様が青ゾロ目である場合、第2ゾロ目態様は青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目の何れかとなる。第1ゾロ目態様が緑ゾロ目である場合、第2ゾロ目態様は緑ゾロ目及び赤ゾロ目の何れかとなる。第1ゾロ目態様が3図柄ゾロ目である場合、第2ゾロ目態様は3図柄ゾロ目及び7図柄ゾロ目の何れかとなる。第1ゾロ目態様が7図柄ゾロ目である場合、第2ゾロ目態様は常に7図柄ゾロ目となる。
[レバ確ゾーン演出]
図15(a)及び(b)を参照し、ゾーン演出の一種であるレバ確ゾーン演出について説明する。図15(a)及び(b)は、夫々、レバ確ゾーン演出の非実行時、実行時における画像表示部104の表示内容例を示している。画像表示部104では、所定の背景画像が表示され、装飾図柄を示す画像及び文字画像などが背景画像上に表示されることになるが、レバ確ゾーン演出の非実行時、実行時に表示される背景画像を、夫々、通常背景画像、ゾーン用背景画像と称する。通常背景画像及びゾーン用背景画像は互いに異なる背景画像である。ゾーン用背景画像には、レバ確ゾーン演出が行われていることを遊技者に示唆する文字の画像(図15(b)において“レバ確?ゾーン”)が含まれていて良い。尚、通常背景画像及びゾーン用背景画像は、夫々に、複数種類あっても良い。
レバ確ゾーン演出の実行時には、レバ確ゾーン演出の非実行時には出力されない所定のゾーン用効果音及びゾーン用楽曲がスピーカ115から出力される。ゾーン用背景画像並びにゾーン用効果音及びゾーン用楽曲の出力はレバ確ゾーン演出の構成要素であり、それらを視聴した遊技者は、現在、レバ確ゾーン演出が行われていると認識できる。
図16を示す如く、レバ確ゾーン演出が行われているときの変動演出に関わる判定対象TTが大当たりであったならば、その大当たりが特A〜特Dの何れかの大当たりである(従って、当該大当たりによる大当たり遊技後には高確率電サポ遊技状態とされる)可能性が高いことを示唆する文字情報1110が、レバ確ゾーン演出の実行時において画像表示部104に表示されても良い(上記可能性は100%でも良いし、100%未満であって且つ100%に近い可能性であっても良い)。詳細は後述するが、レバ確ゾーン演出を実行したときにおいて大当たりが発生した場合、その大当たりが特A〜特Dの何れかの大当たりである確率が100%となるように又は100%未満であるが100%に近い所定確率となるように、レバ確ゾーン演出の実行制御が行われる。
レバ確ゾーン演出は、所定のレバ確ゾーン演出期間にわたって行われる演出である。
レバ確ゾーン演出は、判定対象TTに対する特図判定の結果に基づいて実行される当該予告演出の一種であって良い。
図17(a)に示す如く、レバ確ゾーン演出が当該予告演出として用いられる場合、レバ確ゾーン演出期間は、1つの変動期間内に収まる。1つの変動期間(1変動期間)とは、1回の特図判定の結果に基づく1回分の特別図柄の変動表示が行われる期間を指す。レバ確ゾーン演出が当該予告演出として用いられる場合、レバ確ゾーン演出期間の開始タイミングは、当該変動期間の開始タイミング(即ち特別図柄又は装飾図柄の変動表示の開始タイミング)と一致していても良いし、当該変動期間の開始タイミングよりも後であっても良く、且つ、レバ確ゾーン演出期間の終了タイミングは、当該変動期間の終了タイミング(即ち特別図柄又は装飾図柄の変動表示の停止タイミング)と一致していても良いし、当該変動期間の終了タイミングよりも前であっても良い。
レバ確ゾーン演出は、先読み対象の事前判定の結果に基づいて実行される先読み予告演出の一種であっても良い。
図17(b)に示す如く、レバ確ゾーン演出が先読み予告演出として用いられる場合、レバ確ゾーン演出期間は、2以上の変動期間に跨って実行されても良い。レバ確ゾーン演出が先読み予告演出として用いられる場合、レバ確ゾーン演出期間の開始タイミングは、第1の変動期間の開始タイミング若しくは終了タイミング又はそれらの間であっても良いし、且つ、レバ確ゾーン演出期間の終了タイミングは、第2の変動期間の開始タイミング若しくは終了タイミング又はそれらの間であっても良い。ここで、第2の変動期間は第1の変動期間よりも後の変動期間であり、第1の変動期間と第2の変動期間との間に、他の1以上の変動期間が存在していても良い。
[コマンド受信処理のフローチャート]
図18を参照して、演出制御部403によるコマンド受信処理を説明する。図18は、コマンド受信処理の内容を示すフローチャートである。コマンド受信処理において、演出制御部403は、まず、主制御部401から保留増加コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS111)。
保留増加コマンドを受信していなければ(ステップS111のN)、ステップS114へ直接移行する。保留増加コマンドを受信していれば(ステップS111のY)、演出制御部403は、保留増加コマンドに基づき、ステップS112にて保留増加コマンドに含まれる事前判定の結果を示す事前判定結果情報をサブRAM433内に記憶すると共に、ステップS113にて保留増加処理を行ってからステップS114に進む。保留増加処理では、特図判定用情報が特図判定用情報記憶領域413aに記憶されていることを示す保留画像が画像表示部104に追加表示される。例えば、記憶領域413aに記憶されている特図判定用情報の個数が2から3に増加したとき、図19に示す如く、画像表示部104に表示される保留画像の個数が2から3に増加する。この他、保留増加処理の詳細例については後述される。
ステップS114において、演出制御部403は、主制御部401から変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。変動開始コマンドを受信していなければ(ステップS114のN)、ステップS116へ直接移行する。変動開始コマンドを受信していれば(ステップS114のY)、演出制御部403は、変動開始コマンドに対応する変動演出を開始させるための演出開始処理を行ってから(ステップS115)、ステップS116へ移行する。演出開始処理では、判定対象TTの特図判定の結果に応じた変動演出を開始させるが、詳細については後述する。
ステップS116において、演出制御部403は、主制御部401から変動停止コマンドを受信したか否かを判定する。変動停止コマンドを受信していなければ(ステップS116のN)、ステップS118へ直接移行する。変動停止コマンドを受信していれば(ステップS116のY)、演出制御部403は、実行中の変動演出を終了させる演出終了処理を行ってから(ステップS117)、ステップS118へ移行する。演出終了処理では、変動開始コマンド又は変動停止コマンドにて示される特図判定の結果を表す態様にて第1〜第3装飾図柄の変動停止が行われるが、詳細については後述する。
ステップS118において、演出制御部403は、主制御部401から普通図柄コマンドを受信したか否かを判定する。普通図柄コマンドとして、主制御部401の普通図柄処理において設定される普図変動開始コマンド及び普図変動停止コマンドがある。普通図柄コマンドを受信していなければ(ステップS118のN)、ステップS120へ直接移行する。普通図柄コマンドを受信していれば(ステップS118のY)、演出制御部403は、普図演出処理を行ってから(ステップS119)、ステップS120へ移行する。詳細は割愛するが、普図演出処理では、例えば、普図変動開始コマンドの受信に伴って普図変動開始コマンドに依存する普図演出の実行を開始した後、普図変動停止コマンドの受信に伴って普図演出を停止させる。
ステップS120において、演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信したか否かを判定する。オープニングコマンドを受信していなければ(ステップS120のN)、ステップS122へ直接移行する。オープニングコマンドを受信していれば(ステップS120のY)、演出制御部403は、当たり演出を実行するための当たり演出処理を開始し(ステップS121)、ステップS122へ移行する。
ステップS122において、演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。エンディングコマンドを受信していなければ(ステップS122のN)、そのままコマンド受信処理を終了する。エンディングコマンドを受信している場合(ステップS122のY)、演出制御部403は、実行中の当たり演出処理を停止する一方で、所定のエンディング演出を実行するためのエンディング演出処理を行い(ステップS123)、コマンド受信処理を終了する。
尚、主制御部401は、大当たりを示す態様で特別図柄を停止させたとき、大当たり遊技を形成する1番目のラウンド遊技を開始する前にオープニングコマンドを演出制御部403に送信し、その後、大当たり遊技を形成する最後のラウンド遊技が終了するとエンディングコマンドを演出制御部403に送信する。
上述した遊技機100の構成及び動作等を、便宜上、基本実施例と称する。以下、複数の実施例の中で、遊技機100の更なる詳細構成及び動作などを説明する。特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、基本実施例に記載の事項が後述の各実施例に適用され、各実施例において基本実施例と矛盾する事項については、各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、以下に述べる複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
<<第1実施例>>
遊技機100の第1実施例を説明する。第1実施例では、レバ確ゾーン演出が当該予告演出として利用されることを想定する。第1実施例でのレバ確ゾーン演出に対し、図15(b)等を参照して上述したレバ確ゾーン演出の説明文が適用される。
図20に、第1実施例で想定されるレバ確ゾーン演出を示す。レバ確ゾーン演出が実行されているときの変動演出では、第i装飾図柄に対応する表示領域にて上方から下方に流れるように3図柄と7図柄が交互に表示され、変動停止コマンドの受信に応答して第i装飾図柄が3図柄及び7図柄の何れかにて停止表示される(ここでのiは1、2又は3)。つまり、レバ確ゾーン演出では、第1〜第3装飾図柄の夫々が3図柄及び7図柄の何れかにて停止表示される。
そうすると、レバ確ゾーン演出が実行されたときに停止表示され得るゾロ目は、3図柄ゾロ目又は7図柄ゾロ目に限定される。そして、上述したように、基本的に、7図柄ゾロ目は判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にのみ停止表示され且つ3図柄ゾロ目は判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合にのみ停止表示される。このため、レバ確ゾーン演出が実行されたときに大当たりが発生したならば、その大当たりは特A〜特Dの大当たりの何れかに限定されるため、当該大当たりによる大当たり遊技後には高確率電サポ遊技状態となる。
つまり、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生したならば当該大当たりが特A〜特Dの大当たりである可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。換言すれば、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生して大当たり遊技が行われたならば当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。レバ確ゾーン演出は、任意の遊技状態において実行されうる。即ち例えば、低確率非電サポ遊技状態にてレバ確ゾーン演出が行われても良いし、高確率電サポ遊技状態にてレバ確ゾーン演出が行われても良い。尚、後に詳説するが、レバ確ゾーン演出が実行される演出モードは、レバ確演出モードに属する。
―――特図変動パターンテーブル―――
図21は、特図変動パターンテーブルTHtに含められた特図変動パターンテーブルTHt_aを示している。第1実施例では、テーブルTHt_aを用いて特図変動パターン判定が行われるものとする。尚、任意の遊技状態において、テーブルTHt_aを用いた特図変動パターン判定が行われて良い。即ち例えば、低確率非電サポ遊技状態にてテーブルTHt_aを用いた特図変動パターン判定が行われても良いし、高確率電サポ遊技状態にてテーブルTHt_aを用いた特図変動パターン判定が行われても良い。
特図変動パターンテーブルTHt_aは、特図変動パターンTHp_a11〜THp_a14、THp_a23及びTHp_a24を含む。特図変動パターンTHp_a11〜THp_a14にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、10秒、20秒、60秒、90秒である。特図変動パターンTHp_a23、THp_a24にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、60秒、90秒である。
判定対象TTに対する特図判定の結果がハズレを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_a11〜THp_a14が、夫々、90%、8.7%、1%、0.3%の確率で選択されるように、且つ、
判定対象TTに対する特図判定の結果が特A〜特D、通A又は通Bの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_a23、THp_a24が、夫々、30%、70%の確率で選択されるように、テーブルTHt_aが形成されている。
演出制御部403は、特図判定の結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、その情報に基づいて変動演出の内容を決定し、決定した内容の変動演出を実行する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めサブROM432に格納されており、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
図21には、各特図変動パターンに対応する変動演出の概要が、便宜上、示されている。尚、実際には、変動演出の内容を示すデータは、特図変動パターンテーブルTHt_aに含まれている訳ではなく、サブROM432内に格納されている。
判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a11が選択されているとき、演出制御部403は、当該判定対象TTに対する変動演出において、リーチ演出もテンパイ煽り演出も含まない基本ハズレ演出(図12(a)参照)を実行する。
判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a12が選択されているとき、演出制御部403は、当該判定対象TTに対する変動演出において、リーチ演出を含まないがテンパイ煽り演出を含むテンパイ煽り付ハズレ演出(図12(b)参照)を実行する。
判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a13、THp_a14が選択されているとき、演出制御部403は、当該判定対象TTに対する変動演出において、夫々、弱リーチ演出を含む弱リーチ付ハズレ演出、強リーチ演出を含む強リーチ付ハズレ演出を実行する。弱、強リーチ付ハズレ演出では、対応するリーチ演出を実行した後、ハズレを示す態様(非ゾロ目の態様)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。弱リーチ付ハズレ演出及び強リーチ付ハズレ演出は、図12(c)に示したリーチ付ハズレ演出に属する。
判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a23、THp_a24が選択されているとき、演出制御部403は、当該判定対象TTに対する変動演出において、夫々、弱リーチ演出を含む弱リーチ付当たり演出、強リーチ演出を含む強リーチ付当たり演出を実行する。弱、強リーチ付当たり演出では、対応するリーチ演出を実行した後、大当たりを示す態様(ゾロ目の態様)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。弱リーチ付当たり演出及び強リーチ付当たり演出は、図12(d)に示したリーチ付当たり演出に属する。
弱及び強リーチ演出の夫々はリーチ演出の一種であって、大当たりの期待度(特A〜特D、通A及び通Bの何れかの大当たり遊技が実行される可能性)が高いことを示唆する演出として機能する。図21に示すテーブルと上記期待度算出式から導かれるように、強リーチ演出が示唆する大当たりの期待度の方が、弱リーチ演出が示唆する大当たりの期待度よりも高い。
―――レバ確ゾーン演出を伴う変動演出の流れ―――
図22に、レバ確ゾーン演出の実行を規定する変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17を示す。レバ確ゾーン演出が当該予告演出として利用される場合、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17による変動演出では、例えば、装飾図柄の変動開始時にレバ確ゾーン演出が開始される(但し、装飾図柄の変動開始後の所定タイミングからレバ確ゾーン演出が開始されても良い)。
変動演出パターンHEp_a11、HEp_a14及びHEp_a15による各変動演出は、図12(d)のリーチ付当たり演出に属する。
変動演出パターンHEp_a12及びHEp_a16による各変動演出は、図12(c)のリーチ付ハズレ演出に属する。
変動演出パターンHEp_a13及びHEp_a17による各変動演出は、図12(b)のテンパイ煽り付ハズレ演出に属する。
変動演出パターンHEp_a11による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を7図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄(右図柄)が第1装飾図柄と同じ7図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する7図柄テンパイ煽り演出を行い、7図柄テンパイ煽り演出の後、第1及び第2装飾図柄を7図柄で仮停止表示させる7図柄テンパイ成功演出を行う。変動演出パターンHEp_a11による変動演出では、7図柄テンパイ成功演出の後、所定のリーチ演出を行い、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)も第1及び第2装飾図柄と同じく7図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を7図柄ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、再抽選演出を行い(再抽選演出にて第1〜第3装飾図柄の態様は変化せしめられない)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を7図柄ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a12による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、変動演出パターンHEp_a11による変動演出と同じく、7図柄テンパイ煽り演出、7図柄テンパイ成功演出、リーチ演出を順次実行する。但し、変動演出パターンHEp_a12による変動演出では、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄とは違う3図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a13による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を7図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄(右図柄)が第1装飾図柄と同じ7図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する7図柄テンパイ煽り演出を行い、7図柄テンパイ煽り演出の後、第2装飾図柄を第1装飾図柄とは異なる3図柄で仮停止表示させる7図柄テンパイ失敗演出を行う。変動演出パターンHEp_a13による変動演出では、7図柄テンパイ失敗演出を経て第3装飾図柄(中図柄)を3図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a14による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を3図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄(右図柄)が第1装飾図柄と同じ3図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する3図柄テンパイ煽り演出を行い、3図柄テンパイ煽り演出の後、第1及び第2装飾図柄を3図柄で仮停止表示させる3図柄テンパイ成功演出を行う。変動演出パターンHEp_a14による変動演出では、3図柄テンパイ成功演出の後、所定のリーチ演出を行い、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)も第1及び第2装飾図柄と同じく3図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を3図柄ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、再抽選演出を行い(再抽選演出にて第1〜第3装飾図柄の態様は変化せしめられない)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を3図柄ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a15による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、変動演出パターンHEp_a14による変動演出と同じく、3図柄テンパイ煽り演出、3図柄テンパイ成功演出、リーチ演出を順次実行する。但し、変動演出パターンHEp_a15による変動演出では、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)も第1及び第2装飾図柄と同じく3図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を3図柄ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、再抽選演出を行い、再抽選演出にて第1〜第3装飾図柄の仮停止態様を7図柄ゾロ目の態様に変化させ、その後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を7図柄ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a16による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、変動演出パターンHEp_a14による変動演出と同じく、3図柄テンパイ煽り演出、3図柄テンパイ成功演出、リーチ演出を順次実行する。但し、変動演出パターンHEp_a16による変動演出では、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄とは違う7図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a17による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を3図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄(右図柄)が第1装飾図柄と同じ3図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する3図柄テンパイ煽り演出を行い、3図柄テンパイ煽り演出の後、第2装飾図柄を第1装飾図柄とは異なる7図柄で仮停止表示させる3図柄テンパイ失敗演出を行う。変動演出パターンHEp_a17による変動演出では、3図柄テンパイ失敗演出を経て第3装飾図柄(中図柄)を7図柄にて仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示した後)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
尚、図22に示す変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17による各変動演出では、装飾図柄の変動停止時にまでレバ確ゾーン演出が継続実行されているが、装飾図柄の変動停止前(従って特悦図柄の変動停止前)の所定タイミングにて、レバ確ゾーン演出の実行を終了させるようにしても良い。例えば、変動演出の中でリーチ演出が行われる場合においては、7図柄又は3図柄テンパイ成功演出を行った後、リーチ演出の実行が開始される前又はリーチ演出の実行中などに、レバ確ゾーン演出の実行を終了させても良い。
また、変動演出パターンHEp_a11又はHEp_a12による変動演出において、7図柄テンパイ煽り演出が行われることなく7図柄テンパイ成功演出が実行されることが有り得ても良い。同様に、変動演出パターンHEp_a14、HEp_a15又はHEp_a16による変動演出において、3図柄テンパイ煽り演出が行われることなく3図柄テンパイ成功演出が実行されることが有り得ても良い。
―――演出開始処理―――
図23は、第1実施例に係る演出開始処理のフローチャートである。図23に示すステップS211〜S219の処理から成る演出開始処理を、図18のステップS115における演出開始処理として用いることができる。図23の演出開始処理では、まずステップS211の処理が行われる。
ステップS211において、演出制御部403は、変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果を表す情報を特図判定結果情報として取得し、ステップS212に進む。演出開始処理において、ステップS212以降の処理は、ステップS211で取得した特図判定結果情報を参照して行われる。
ステップS212において、判定対象TTが通A又は通Bの大当たりであるか否かが確認され、判定対象TTが通A又は通Bの大当たりである場合にはステップS217に進む一方で、そうでない場合にはステップS213に進む。
ステップS213において、判定対象TTに対して選択された特図変動パターンが確認され、判定対象TTに対して選択された特図変動パターンがTHp_a12、THp_a14及びTHp_a24の何れかである場合にはステップS214に進む一方で、そうでない場合にはステップS217に進む。
ステップS214において、演出制御部403は、今回の変動演出においてレバ確ゾーン演出を実行するか否かを判定するためのレバ確ゾーン演出判定処理Aを行う。レバ確ゾーン演出を実行すると判定した場合、レバ確ゾーン演出判定処理Aの中で、判定対象TTの変動演出の内容を定める変動演出パターン(HEp_a11〜HEp_a17の何れか)が選択される。レバ確ゾーン演出判定処理Aの詳細については後述する。ステップS214の後、ステップS215に進む。
ステップS215において、レバ確ゾーン演出判定処理Aの判定結果が参照され、レバ確ゾーン演出を実行すると判定された場合には、ステップS216に進む一方、レバ確ゾーン演出を実行すると判定されなかった場合には、ステップS217に進む。
ステップS216において、演出制御部403は、レバ確ゾーン演出判定処理Aの中で選択された変動演出パターン(HEp_a11〜HEp_a17の何れか)を維持し、ステップS218に進む。
ステップS217において、演出制御部403は、特図判定結果情報に基づき、演出用乱数を適宜利用しつつ、判定対象TTに対して選択された特図変動パターンに対応する変動演出パターンを所定の変動演出パターンテーブルの中から選択した後、ステップS218に進む。ステップS217にて選択される変動演出パターンは、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンであって、レバ確ゾーン演出を含んでいない。
ステップS218において、演出制御部403は、表示されている保留画像の表示位置をシフトする又は表示されている保留画像を消去するための保留画像シフト処理を行い、ステップS219に進む。
ステップS219において、演出制御部403は、ステップS214及びS216にて選択及び維持された変動演出パターンによる変動演出、又は、ステップS217にて選択された変動演出パターンによる変動演出を開始する。
―――レバ確ゾーン演出判定処理A―――
図24は、ステップS214のレバ確ゾーン演出判定処理Aで参照されるテーブルLKt_aを表す。テーブルLKt_aはサブROM432に予め格納される。尚、レバ確ゾーン演出判定処理Aにおいてレバ確ゾーン演出を実行しないと判定されたときには、ステップS217にて、テーブルLKt_aと異なる変動演出パターンテーブルが用いられて、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンが選択されることになる。このため、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンについての記載(レバ確ゾーン演出の欄に“×”が示された行に対応)は、図24に示されていない。テーブルLKt_aを用いたレバ確ゾーン演出判定処理Aを説明する。
判定対象TTが特B又は特Dの大当たりであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a24が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[1]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a11を選択し、
所定の確率Ka[2]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a15を選択し、
所定の確率Ka[3]でレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
確率Ka[1]〜Ka[3]の合計は100%であって、確率Ka[1]〜Ka[3]の夫々は正の所定値を有する。確率Ka[1]〜Ka[3]の内、任意の2つの確率は、互いに一致していても良いし、不一致でも良い。例えば、(Ka[1],Ka[2],Ka[3])=(30%,20%,50%)、である。
判定対象TTが特A又は特Cの大当たりであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a24が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[4]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a14を選択し、
所定の確率Ka[5]でレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
確率Ka[4]及びKa[5]の合計は100%であって、確率Ka[4]及びKa[5]の夫々は正の所定値を有する。確率Ka[4]及びKa[5]は、互いに一致していても良いし、不一致でも良い。例えば、(Ka[4],Ka[5])=(50%,50%)、である。
判定対象TTがハズレであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a14が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[6]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a12を選択し、
所定の確率Ka[7]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a16を選択し、
所定の確率Ka[8]でレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
確率Ka[6]〜Ka[8]の合計は100%であって、確率Ka[6]〜Ka[8]の夫々は正の所定値を有する。確率Ka[6]〜Ka[8]の内、任意の2つの確率は、互いに一致していても良いし、不一致でも良い。例えば、(Ka[6],Ka[7],Ka[8])=(3%,2%,95%)、である。
判定対象TTがハズレであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a12が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[9]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a13を選択し、
所定の確率Ka[10]でレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に判定対象TTに対して変動演出パターンHEp_a17を選択し、
所定の確率Ka[11]でレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
確率Ka[9]〜Ka[11]の合計は100%であって、確率Ka[9]〜Ka[11]の夫々は正の所定値を有する。確率Ka[9]〜Ka[11]の内、任意の2つの確率は、互いに一致していても良いし、不一致でも良い。例えば、(Ka[9],Ka[10],Ka[11])=(3%,2%,95%)、である。
演出制御部403は、確率Ka[1]〜Ka[11]に従う選択及び判定を、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により実現できる。
―――各演出の意義について―――
上述したように、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生したならば当該大当たりが特A〜特Dの大当たりである可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。換言すれば、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生して大当たり遊技が行われたならば当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。
演出制御部403は、レバ確ゾーン演出を実行したときにおいて、判定対象TTに対する特図判定の結果(特図判定結果情報)に基づき、変動演出の中で3図柄テンパイ成功演出又は7図柄テンパイ成功演出を実行可能である。
判定対象TTが大当たりである場合において、7図柄テンパイ成功演出が行われたならば、7図柄テンパイ成功演出の後、100%の確率で第1〜第3装飾図柄が7図柄ゾロ目にて停止表示されて特B又は特Dの大当たり遊技が行われる。このため、7図柄テンパイ成功演出(レバ確ゾーン演出の実行時における7図柄テンパイ成功演出)は、特B又は特Dの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出として機能する。
判定対象TTが大当たりである場合において、3図柄テンパイ成功演出が行われたならば、3図柄テンパイ成功演出の後、確率Ka[2]及びKa[4]に依存する1未満の正の確率で第1〜第3装飾図柄が7図柄ゾロ目にて停止表示されて特B又は特Dの大当たり遊技が行われ、残りの確率で第1〜第3装飾図柄が3図柄ゾロ目にて停止表示されて特A又は特Cの大当たり遊技が行われる。このため、3図柄テンパイ成功演出(レバ確ゾーン演出の実行時における3図柄テンパイ成功演出)は、特B又は特Dの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出として機能すると共に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出としても機能する。
レバ確ゾーン演出が実行されて大当たり遊技が行われる場合には、当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる可能性が高いため、レバ確ゾーン演出を視聴した遊技者は、大当たり発生及び高確率電サポ遊技状態での制御への期待感を大きく膨らませる。この際、遊技者にとって最も好ましい特B又は特Dの大当たり遊技(16R分の大当たり遊技)が行われる可能性を示唆する演出(7図柄テンパイ成功演出等)を行うようにすれば、遊技者の期待感は更に膨らみ、感情の起伏によって遊技に面白みを感じやすくなる。
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出を経た後の大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)は、3図柄テンパイ成功演出を経た後の大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)よりも高い(本実施例において、前者の可能性は100%であり後者の可能性は100%未満の所定値である)。
即ち、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出を経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)と、3図柄テンパイ成功演出を経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)とを対比した場合、前者の方が後者よりも高い(但し、それらの高低関係が逆になるように変形することも可能ではある)。
これにより、7図柄と3図柄のどちらでテンパイ成功演出が行われるかによって16R分の大当たり発生への期待感が異なってくるため、遊技者はテンパイ成功演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
また、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率と、3図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率とは、互いに一致していても良いし、互いに異なっていても良い。
前者と後者の確率を異ならせた場合、7図柄と3図柄のどちらでテンパイ成功演出が行われるかによって大当たり発生及び高確率電サポ遊技状態の移行への期待感が異なってくるため、遊技者はテンパイ成功演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
図25を参照し、これについて説明を加える。ここでは、説明の具体化のため、判定対象TTが第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合を想定する。
va1は、判定対象TTが特Bの大当たりに当選していて、且つ、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ成功演出が実行される確率を示す。
ra1は、判定対象TTがハズレであって、且つ、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ成功演出が実行される確率を示す。
va2は、判定対象TTが特Bの大当たりに当選していて、且つ、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が実行される確率を示す。
ra2は、判定対象TTがハズレであって、且つ、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が実行される確率を示す。
va3は、判定対象TTが特Aの大当たりに当選していて、且つ、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が実行される確率を示す。
ra3は、判定対象TTがハズレであって、且つ、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が実行される確率を示し、ra2と同じものである。
確率va1は、図21〜図23から理解されるように、判定対象TTが特Bの大当たりに当選していて且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a24が選択され且つ変動演出パターンHEp_a11が選択される確率に等しい。
故に、確率va1は、特Bの大当たり当選確率(特図判定が低確率遊技状態にて行われる場合には“(1/300)×5%”、特図判定が高確率遊技状態にて行われる場合には“(1/30)×5%”;図4及び図6参照)と、特Bの大当たり当選時における特図変動パターンTHp_a24の選択確率“70%”(図21参照)と、判定対象TTが特Bの大当たりに当選していて且つ特図変動パターンTHp_a24が選択された場合に判定対象TTに対し変動演出パターンHEp_a11が選択される確率“Ka[1]”(図24参照)との積に等しい。つまり、確率va1は確率Ka[1]に依存する。
確率ra1は、図21〜図23から理解されるように、判定対象TTがハズレであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a14が選択され且つ変動演出パターンHEp_a12が選択される確率に等しい。
故に、確率ra1は、判定対象TTがハズレとなる確率(特図判定が低確率遊技状態にて行われる場合には“(299/300)”、特図判定が高確率遊技状態にて行われる場合には“(29/30)”;図4参照)と、ハズレ時における特図変動パターンTHp_a14の選択確率“0.3%”(図21参照)と、判定対象TTがハズレであって且つ特図変動パターンTHp_a14が選択された場合に判定対象TTに対し変動演出パターンHEp_a12が選択される確率“Ka[6]”(図24参照)との積に等しい。つまり、確率ra1は確率Ka[6]に依存する。
確率va2、ra2、va3及びra3についても同様に考えることができ、確率va2、ra2、va3、ra3は、夫々、確率Ka[2]、Ka[7]、Ka[4]、Ka[7]に依存することになる。
Kta1は、レバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ成功演出が示唆する特Bの大当たりの期待度を表し、その期待度は、レバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ成功演出が行われたときに特Bの大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となる確率に等しい。期待度Kta1は、
“Kta1=(100×va1/(ra1+va1))”[%]
にて表される。
Kta2は、レバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が示唆する特Bの大当たりの期待度を表し、その期待度は、レバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が行われたときに特Bの大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となる確率に等しい。期待度Kta2は、
“Kta2=(100×va2/(ra2+va2))”[%]
にて表される。
Kta3は、レバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が示唆する特Aの大当たりの期待度を表し、その期待度は、レバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ成功演出が行われたときに特Aの大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となる確率に等しい。期待度Kta3は、
“Kta3=(100×va3/(ra3+va3))”[%]
にて表される。
ここで、Kta1と(Kta2+Kta3)とが、互いに同じになるように、又は、互いに異なるように、確率Ka[1]〜Ka[11]を定めておいて良い。
例えば、“Kta1>(Kta2+Kta3)”としても良い。即ち、
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技(特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta1)は、3図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技(特A又は特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta2+Kta3)よりも高くても良い。
逆に、“Kta1<(Kta2+Kta3)”としても良く、この場合には、当然、前者の確率(Kta1)と後者の確率(Kta2+Kta3)との高低関係が逆になる。
遊技状態に応じて、Kta1と(Kta2+Kta3)との高低関係を異ならせるようにしても良い。
例えば、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1<(Kta2+Kta3)”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1>(Kta2+Kta3)”となるように、遊技状態に応じて確率Ka[1]〜Ka[11]の全部又は一部を変化させても良い。
これにより、低確率遊技状態でのレバ確ゾーン演出の実行時において、3図柄テンパイ成功演出が行われた場合には、16R分の大当たり遊技が行われる可能性こそ7図柄テンパイ成功演出よりも劣るが、7図柄テンパイ成功演出が行われた場合よりも大当たり遊技(特A又は特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率が高いため、遊技者は、3図柄テンパイ成功演出に大きな期待感を寄せることができる。他方、高確率遊技状態でのレバ確ゾーン演出の実行時においては、7図柄テンパイ成功演出が行われたならば16R分の大当たり遊技が行われる期待感が一気に高まることになる。
但し、上述とは逆に、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1>(Kta2+Kta3)”となるよう、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1<(Kta2+Kta3)”となるように、しても良い。
尚、Kta1とKta2とが、互いに同じになるように、又は、互いに異なるように、確率Ka[1]〜Ka[11]を定めておいて良い。
例えば、“Kta1>Kta2”としても良い。即ち、
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技(特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta1)は、3図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技(特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta2)よりも高くても良い。
逆に、“Kta1<Kta2”としても良く、この場合には、当然、前者の確率(Kta1)と後者の確率(Kta2)との高低関係が逆になる。
遊技状態に応じて、Kta1とKta2との高低関係を異ならせるようにしても良い。
例えば、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1<Kta2”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1>Kta2”となるように、遊技状態に応じて確率Ka[1]〜Ka[11]の全部又は一部を変化させても良い。逆に、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1>Kta2”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1<Kta2”となるようにしても良い。
“レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率と、3図柄テンパイ成功演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率とは、互いに一致していても良いし、互いに異なっていても良い”という内容を、判定対象TTが第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合を想定して説明したが、判定対象TTが第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合にも同内容が適用されて良い(適用の際、特Bは特Dに読み替えられる)。
尚、本実施例では、判定対象TTに対して特図変動パターンTHp_a13又はTHp_a23が選択されているときにレバ確ゾーン演出が行われることが無いが(図23及び図24参照)、判定対象TTに対して特図変動パターンTHp_a13又はTHp_a23が選択されているときにもレバ確ゾーン演出が行われることがあるようにしても良い。
また、特B又は特Dの大当たりに当選している判定対象TTに対し変動演出パターンHEp_a15(図22参照)が選択された場合、第1〜第3装飾図柄の停止態様を再抽選演出によって3図柄ゾロ目から7図柄ゾロ目に変化させているが、第1〜第3装飾図柄の停止態様を再抽選演出の後も3図柄ゾロ目に維持することがあっても良い。この場合、特別図柄及び装飾図柄の停止表示後の所定のタイミング(大当たり遊技の実行中など)で所定の昇格演出を行うことで、判定対象TTに対する特図判定の結果として実行される大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技であることを遊技者に示唆、通知するようにしても良い。
<<第2実施例>>
遊技機100の第2実施例を説明する。第2実施例は、第1実施例を基礎とする実施例であり、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、第1実施例に記載の事項が第2実施例にも適用される。第2実施例において第1実施例と矛盾する事項については、第2実施例での記載が優先される。
第1実施例で述べたように(図22参照)、レバ確ゾーン演出が行われているときに、特図判定の結果に基づきリーチ演出(特A〜特D、通A及び通Bの何れかの大当たり遊技が実行される可能性が高いことを示唆する演出)が行われることがあり、リーチ演出の実行前にはテンパイ煽り演出を実行可能である。テンパイ成功演出が行われた後にはリーチ演出が行われるのであるから、テンパイ煽り演出は、リーチ演出が実行されるか否かを示唆する演出として機能する。レバ確ゾーン演出の実行時には、テンパイ煽り演出として、7図柄テンパイ煽り演出又は3図柄テンパイ煽り演出を行うことができる。
判定対象TTが大当たりである場合において、7図柄テンパイ煽り演出が行われたならば、7図柄テンパイ煽り演出の後、100%の確率で第1〜第3装飾図柄が7図柄ゾロ目にて停止表示されて特B又は特Dの大当たり遊技が行われる。このため、7図柄テンパイ煽り演出(レバ確ゾーン演出の実行時における7図柄テンパイ煽り演出)は、特B又は特Dの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出として機能する。
判定対象TTが大当たりである場合において、3図柄テンパイ煽り演出が行われたならば、3図柄テンパイ煽り演出の後、確率Ka[2]及びKa[4](図24参照)に依存する1未満の正の確率で第1〜第3装飾図柄が7図柄ゾロ目にて停止表示されて特B又は特Dの大当たり遊技が行われ、残りの確率で第1〜第3装飾図柄が3図柄ゾロ目にて停止表示されて特A又は特Cの大当たり遊技が行われる。このため、3図柄テンパイ煽り演出(レバ確ゾーン演出の実行時における3図柄テンパイ煽り演出)は、特B又は特Dの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出として機能すると共に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出としても機能する。
レバ確ゾーン演出が実行されて大当たり遊技が行われる場合には、当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる可能性が高いため、レバ確ゾーン演出を視聴した遊技者は、大当たり発生及び高確率電サポ遊技状態での制御への期待感を大きく膨らませる。この際、遊技者にとって最も好ましい特B又は特Dの大当たり遊技(16R分の大当たり遊技)が行われる可能性を示唆する演出(7図柄テンパイ煽り演出等)を行うようにすれば、遊技者の期待感は更に膨らみ、感情の起伏によって遊技に面白みを感じやすくなる。
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ煽り演出を経た後の大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)は、3図柄テンパイ煽り演出を経た後の大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)よりも高い(本実施例において、前者の可能性は100%であり後者の可能性は100%未満の所定値である)。
即ち、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ煽り演出を経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)と、3図柄テンパイ煽り演出を経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)とを対比した場合、前者の方が後者よりも高い(但し、それらの高低関係が逆になるように変形することも可能ではある)。
これにより、7図柄と3図柄のどちらでテンパイ煽り演出が行われるかによって16R分の大当たり発生への期待感が異なってくるため、遊技者はテンパイ煽り演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
また、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ煽り演出が実行されたときにリーチ演出が実行される確率と、3図柄テンパイ煽り演出が実行されたときにリーチ演出が実行される確率とは、互いに一致していても良いし、互いに異なっていても良い。
前者と後者の確率を異ならせた場合、7図柄と3図柄のどちらでテンパイ煽り演出が行われるかによってリーチ演出発生への期待感(ひいては大当たり遊技の実行及び高確率電サポ遊技状態での制御への期待感)が異なってくるため、遊技者はテンパイ煽り演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
図26を参照し、これについて説明を加える。ここでは、説明の具体化のため、判定対象TTが第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合を想定する。
Pa1は、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ煽り演出が実行され且つリーチ演出が実行される確率を示し、これは、確率va1と確率ra1の和に等しい(図25も参照)。即ち、“Pa1=va1+ra1”である。
Qa1は、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ煽り演出が実行されるがリーチ演出が実行されない確率を示し、図23及び図24から理解されるように、この確率Qa1は、判定対象TTがハズレであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a12が選択され且つ変動演出パターンHEp_a13が選択される確率に等しい。
故に、確率Qa1は、判定対象TTがハズレとなる確率(特図判定が低確率遊技状態にて行われる場合には“(299/300)”、特図判定が高確率遊技状態にて行われる場合には“(29/30)”;図4参照)と、ハズレ時における特図変動パターンTHp_a12の選択確率“8.7%”(図21参照)と、判定対象TTがハズレであって且つ特図変動パターンTHp_a12が選択された場合に判定対象TTに対し変動演出パターンHEp_a13が選択される確率“Ka[9]”(図24参照)との積に等しい。
RCa1は、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び7図柄テンパイ煽り演出が実行されたときにリーチ演出が実行される確率を示し、
“RCa1=(100×Pa1/(Qa1+Pa1))”[%]
にて表される。
Pa2は、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ煽り演出が実行され且つリーチ演出が実行される確率を示し、これは、確率va2と確率ra2と確率va3の和に等しい(図25も参照)。即ち、“Pa2=va2+ra2+va3”である。
Qa2は、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ煽り演出が実行されるがリーチ演出が実行されない確率を示し、図23及び図24から理解されるように、この確率Qa2は、判定対象TTがハズレであって且つ判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_a12が選択され且つ変動演出パターンHEp_a17が選択される確率に等しい。
故に、確率Qa2は、判定対象TTがハズレとなる確率(特図判定が低確率遊技状態にて行われる場合には“(299/300)”、特図判定が高確率遊技状態にて行われる場合には“(29/30)”;図4参照)と、ハズレ時における特図変動パターンTHp_a12の選択確率“8.7%”(図21参照)と、判定対象TTがハズレであって且つ特図変動パターンTHp_a12が選択された場合に判定対象TTに対し変動演出パターンHEp_a17が選択される確率“Ka[10]”(図24参照)との積に等しい。
RCa2は、判定対象TTの変動演出にてレバ確ゾーン演出及び3図柄テンパイ煽り演出が実行されたときにリーチ演出が実行される確率を示し、
“RCa2=(100×Pa2/(Qa2+Pa2))”[%]
にて表される。
ここで、RCa1とRCa2とが、互いに同じになるように、又は、互いに異なるように、確率Ka[1]〜Ka[11]を定めておいて良い。
例えば、“RCa1>RCa2”としても良い。即ち、
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ煽り演出が実行されたときにリーチ演出が実行される確率(RCa1)は、3図柄テンパイ煽り演出が実行されたときにリーチ演出が実行される確率(RCa2)よりも高くても良い。
逆に、“RCa1<RCa2”としても良く、この場合には、当然、前者の確率(RCa1)と後者の確率(RCa2)との高低関係が逆になる。
遊技状態に応じて、RCa1とRCa2との高低関係を異ならせるようにしても良い。
例えば、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“RCa1<RCa2”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“RCa1>RCa2”となるように、遊技状態に応じて確率Ka[1]〜Ka[11]の全部又は一部を変化させても良い。
これにより、低確率遊技状態でのレバ確ゾーン演出の実行時において、3図柄テンパイ煽り演出が行われた場合には、16R分の大当たり遊技が行われる可能性こそ7図柄テンパイ煽り演出よりも劣るが、7図柄テンパイ煽り演出が行われた場合よりもリーチ演出が行われることに大きな期待感を寄せることができる。他方、高確率遊技状態でのレバ確ゾーン演出の実行時においては、7図柄テンパイ煽り演出が行われたならばリーチ演出が行われる期待感が一気に高まることになる。
但し、上述とは逆に、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“RCa1>RCa2”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“RCa1<RCa2”となるようにしても良い。
尚、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄テンパイ成功演出が行われる際、7図柄テンパイ成功演出の前に7図柄テンパイ煽り演出が行われないことが有り得るようにしても良い。同様に、レバ確ゾーン演出の実行時において、3図柄テンパイ成功演出が行われる際、3図柄テンパイ成功演出の前に3図柄テンパイ煽り演出が行われないことが有り得るようにしても良い。
<<第3実施例>>
遊技機100の第3実施例を説明する。特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、第1実施例及び第2実施例に記載の事項が第3実施例にも適用される。第3実施例において第1実施例又は第2実施例と矛盾する事項については、第3実施例での記載が優先される。
第1及び第2実施例では、レバ確ゾーン演出を当該予告演出のみにおいて利用しているが、第3実施例では、レバ確ゾーン演出を、先読み予告演出において、又は、先読み予告演出及び当該予告演出において利用する。
図27を参照し、第3実施例での演出の流れの例を示す。今、第1及び第2の特図判定用情報(図27の保留画像HI1及びHI2に対応)が記憶領域413aに記憶されている状態で、第3の特図判定用情報(図27の保留画像HI3に対応)が取得及び追加記憶されると共に、第3の特図判定用情報がレバ確ゾーン演出の実行に関わる先読み対象に設定されたものとする。
図27の例では、第1の特図判定用情報に対する変動演出の開始時においてレバ確ゾーン演出が実行開始され、第1の特図判定用情報に対する変動停止コマンドの受信に応答して7図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示される。続いて、レバ確ゾーン演出の実行を継続したまま第2の特図判定用情報に対する変動演出が開始され、第2の特図判定用情報に対する変動停止コマンドの受信に応答して7図柄チャンス目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示される。その後、レバ確ゾーン演出の実行を継続したまま第3の特図判定用情報(先読み対象)に対する変動演出が開始される。第3の特図判定用情報(先読み対象)に対する変動演出として、図22に示した変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17の何れかによる変動演出(図27では、変動演出パターンHEp_a11による変動演出が示されている)が実行される。
―――保留増加処理―――
図28は、第3実施例に係る保留増加処理のフローチャートである。図28に示すステップS311〜S321の処理から成る保留増加処理を、図18のステップS113における保留増加処理として用いることができる。保留増加処理は、図18のステップS112で記憶された事前判定結果情報を参照して行われる。図28の保留増加処理では、まずステップS311の処理が行われる。
ステップS311において、演出制御部403は、ゾーンフラグがONであるか否かを確認し、ゾーンフラグがONであればステップS321に進む一方でゾーンフラグがOFFであればステップS312に進む。ゾーンフラグ及び後述のゾーン突入フラグは、演出制御部403が管理するフラグであって、夫々に、ON又はOFFに設定される。遊技機100の初期状態及び起動時において、ゾーンフラグ及びゾーン突入フラグはOFFである。
今回受信した保留増加コマンドに対応する特図判定用情報(記憶領域413aに新たに記憶された特図判定用情報)を、新規保留と称する。これに対し、新規保留が取得及び記憶される前から記憶領域413aに記憶されていた特図判定用情報を、先行保留と称する。先行保留は1、2又は3つ存在する場合もあるし、1つも存在しない場合もある。
ステップS312において、演出制御部403は、新規保留が通A又は通Bの大当たりに当選しているか否かを確認する。新規保留が通A又は通Bの大当たりに当選している場合にはステップS321に進むが、そうでない場合にはステップS313に進む。ステップS313では先行保留の存否が確認され、1以上の先行保留がある場合にはステップS314に進むが、そうでない場合にはステップS321に進む。
ステップS314において、演出制御部403は、判定対象TT及び先行保留の中に大当たりを示すものがあるか否かを確認すると共に先行保留の変動演出においてリーチ演出が行われるか否かを確認する。演出制御部403は、判定対象TTについての特図判定結果情報及び先行保留についての事前判定結果情報に基づき、これらの確認が可能である。尚、ステップS314において、現在、判定対象TTに対する変動演出が行われていない場合には先行保留のみに注目して上記確認が行われる。
具体的には、判定対象TT及び先行保留の中に大当たりを示すものがある場合、又は、何れかの先行保留に対して選択されている特図変動パターンがリーチ演出の実行に対応する特図変動パターン(THp_a13、THp_a14、THp_a23及びTHp_a24の何れか)である場合には、ステップS314からステップS321に進む。判定対象TT及び先行保留の中に大当たりを示すものがなく、且つ、存在する全ての先行保留について選択されている特図変動パターンがリーチ演出の実行に対応する特図変動パターンでない場合に限り、ステップS315に進む。
ステップS315において、新規保留に対して選択された特図変動パターンが確認され、新規保留に対して選択された特図変動パターンがTHp_a12、THp_a14及びTHp_a24の何れかである場合にはステップS316に進む一方で、そうでない場合にはステップS321に進む。
ステップS316において、演出制御部403は、新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行するか否かを判定するためのレバ確ゾーン演出判定処理Bを行う。レバ確ゾーン演出を実行すると判定した場合、レバ確ゾーン演出判定処理Bの中で、新規保留の変動演出の内容を定める変動演出パターン(HEp_a11〜HEp_a17の何れか)が選択されると共に先行保留の変動演出での第1〜第3装飾図柄の停止態様が決定される。レバ確ゾーン演出判定処理Bの詳細については後述する。ステップS316の後、ステップS317に進む。
ステップS317において、レバ確ゾーン演出判定処理Bの判定結果が参照され、レバ確ゾーン演出を実行すると判定された場合には、ステップS318〜S320の処理を行ってからステップS321に進む一方、レバ確ゾーン演出を実行すると判定されなかった場合には、直接ステップS321に進む。
ステップS318及びS319において、演出制御部403は、新規保留を先読み対象に設定し、ゾーンフラグ及びゾーン突入フラグにONを設定する。ステップS320において、演出制御部403は、レバ確ゾーン演出判定処理Bの中で新規保留に対して選択された変動演出パターン(HEp_a11〜HEp_a17の何れか)及び先行保留に対して決定された第1〜第3装飾図柄の停止態様を、サブRAM433に記憶する。
ステップS321において、演出制御部403は、新規保留についての保留画像を画像表示部104に追加表示し、保留増加処理を終える。保留画像の表示態様として、互いに異なる複数の表示態様があって良く、新規保留についての事前判定結果情報に基づき、新規保留の保留画像の表示態様を決定しても良い。
―――演出開始処理―――
図29は、第3実施例に係る演出開始処理のフローチャートである。図29に示すステップS331〜S344の処理から成る演出開始処理を、図18のステップS115における演出開始処理として用いることができる。図29の演出開始処理では、まずステップS331の処理が行われる。
ステップS331において、演出制御部403は、変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果を表す情報を特図判定結果情報として取得し、ステップS332に進む。演出開始処理において、ステップS332以降の処理は、ステップS331で取得した特図判定結果情報を適宜参照して行われる。
ステップS332において、判定対象TTが通A又は通Bの大当たりであるか否かが確認され、判定対象TTが通A又は通Bの大当たりである場合にはステップS342に進む一方で、そうでない場合にはステップS333に進む。
ステップS333において、ゾーンフラグがONに設定されているか否かが確認され、ゾーンフラグがONである場合にはステップS334に進む一方で、そうでない場合にはステップS336に進む。
ステップS334において、今回の判定対象TTが保留増加処理にて設定された先読み対象であるか否かが確認され、今回の判定対象TTが先読み対象である場合にはステップS335に進む一方で、そうでない場合にはステップS338に進む。
ステップS335において、演出制御部403は、レバ確ゾーン演出判定処理Bの中で選択された先読み対象の変動演出パターン(HEp_a11〜HEp_a17の何れか)をサブRAM433から読み出し、ステップS343に進む。
ステップS336において、レバ確ゾーン演出が実行中であるかが確認される。レバ確ゾーン演出の実行中であれば(ステップS336のY)、ステップS337にてレバ確ゾーン演出の実行を終了させてからステップS342に進み、レバ確ゾーン演出の実行中でなければ(ステップS336のN)、直接、ステップS342に進む。
ステップS338において、演出制御部403は、特図判定結果情報に基づき、演出用乱数を適宜利用しつつ、判定対象TTに対して選択された特図変動パターンに対応する変動演出パターンを所定の変動演出パターンテーブルの中から選択した後、ステップS339に進む。ステップS338にて選択される変動演出パターンは、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンである。但し、ステップS338に至るときの判定対象TTは、先読み対象に対する先行保留であった特図判定用情報である。故に、ステップS338では、レバ確ゾーン演出判定処理Bの結果に基づき、先行保留であった判定対象TTに対する第1〜第3装飾図柄の停止態様が決定される。実際には、その決定は、図28のステップS320にて既に行われている。ステップS338を経由して行われる変動演出では、変動停止コマンドを受信したとき、レバ確ゾーン演出判定処理Bにて決定された停止態様(7図柄チャンス目など)で第1〜第3装飾図柄が停止表示されることになる。
ステップS339において、ゾーン突入フラグがONであるかが確認され、ゾーン突入フラグがONであればステップS340及びS341にてレバ確ゾーン演出の実行を開始し且つゾーン突入フラグにOFFを設定してからステップS343に進む一方、ゾーン突入フラグがOFFであれば、直接、ステップS343に進む
ステップS342において、出制御部403は、特図判定結果情報に基づき、演出用乱数を適宜利用しつつ、判定対象TTに対して選択された特図変動パターンに対応する変動演出パターンを所定の変動演出パターンテーブルの中から選択した後、ステップS343に進む。ステップS338にて選択される変動演出パターンは、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンであって、レバ確ゾーン演出を含んでいない。
ステップS343において、演出制御部403は、表示されている保留画像の表示位置をシフトする又は表示されている保留画像を消去するための保留画像シフト処理を行い、ステップS344に進む。
ステップS344において、演出制御部403は、ステップS335にて読み出された変動演出パターンによる変動演出、又は、ステップS338若しくはステップS342にて選択された変動演出パターンによる変動演出を開始する。
―――演出終了処理―――
図30は、第3実施例に係る演出終了処理のフローチャートである。図30に示すステップS351〜S353の処理から成る演出終了処理を、図18のステップS117における演出終了処理として用いることができる。図30の演出終了処理では、まずステップS351の処理が行われる。
ステップS351において、ゾーンフラグがONであって且つ今回の判定対象TTが先読み対象であったのかが確認される。ゾーンフラグがONであって且つ今回の判定対象TTが先読み対象であった場合にはステップS352にてゾーンフラグにOFFを設定してからステップS353に進む一方、そうでない場合には、直接、ステップS353に進む。
ステップS353にて、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄を停止表示させることで変動演出を終了させ、これを以って演出終了処理を終える。今回の判定対象TTが先読み対象に対する先行保留であった特図判定用情報の場合、レバ確ゾーン演出判定処理Bにて決定された停止態様(7図柄チャンス目など)で第1〜第3装飾図柄が停止表示されることになる。
―――レバ確ゾーン演出判定処理B―――
図31は、ステップS316(図28参照)のレバ確ゾーン演出判定処理Bで参照されるテーブルLKt_a’を表す。テーブルLKt_a’はサブROM432に予め格納される。尚、レバ確ゾーン演出判定処理Bにおいてレバ確ゾーン演出を実行しないと判定されたときには、ステップS342(図29参照)にて、テーブルLKt_a’と異なる変動演出パターンテーブルが用いられて、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンが新規保留に対して選択されることになる。このため、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17と異なる変動演出パターンについての記載(レバ確ゾーン演出の欄に“×”が示された行に対応)は、図31に示されていない。
また、図31のテーブルLKt_a’では、新規保留の取得時における先行保留の数が1であることを想定している。尚、新規保留及び先行保留は共に第1始動条件の成立に基づき取得された特図判定用情報であるか、或いは、新規保留及び先行保留は共に第2始動条件の成立に基づき取得された特図判定用情報であるとする。これらの想定の下、テーブルLKt_a’を用いたレバ確ゾーン演出判定処理Bを説明する。
新規保留が特B又は特Dの大当たりであって且つ新規保留に対し特図変動パターンTHp_a24が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[1]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a11を選択し、且つ、先行保留の停止態様を7図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[2]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a15を選択し、且つ、先行保留の停止態様を3図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[3]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
新規保留が特A又は特Cの大当たりであって且つ新規保留に対し特図変動パターンTHp_a24が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[4]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a14を選択し、且つ、先行保留の停止態様を3図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[5]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
新規保留がハズレであって且つ新規保留に対し特図変動パターンTHp_a14が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[6]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a12を選択し、且つ、先行保留の停止態様を7図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[7]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a16を選択し、且つ、先行保留の停止態様を3図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[8]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
新規保留がハズレであって且つ新規保留に対し特図変動パターンTHp_a12が選択されているとき、演出制御部403は、
所定の確率Ka[9]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a13を選択し、且つ、先行保留の停止態様を7図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[10]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行すると判定すると共に新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a17を選択し、且つ、先行保留の停止態様を3図柄チャンス目に決定し、
所定の確率Ka[11]で新規保留を先読み対象としたレバ確ゾーン演出を実行しないと判定する。
確率Ka[1]〜Ka[11]については第1実施例で述べた通りである。演出制御部403は、確率Ka[1]〜Ka[11]に従う選択及び判定を、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により実現できる。
―――各演出の意義について―――
上述したように、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生したならば当該大当たりが特A〜特Dの大当たりである可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。換言すれば、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生して大当たり遊技が行われたならば当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。
演出制御部403は、先読み対象に対する事前判定の結果(事前判定結果情報)に基づき、レバ確ゾーン演出を実行したとき、先読み対象の変動演出前において3図柄チャンス目演出又は7図柄チャンス目演出を実行可能である。“先読み対象の変動演出前”とは、当然であるが、“先読み対象の特図判定の結果に基づく特別図柄及び装飾図柄の変動表示が行われる前”を指す。
先読み対象が大当たりである場合において、先行保留の変動演出時に7図柄チャンス目演出が行われたならば、7図柄チャンス目演出の後、先読み対象に対して100%の確率で第1〜第3装飾図柄が7図柄ゾロ目にて停止表示されて、先読み対象に対する特図判定の結果として特B又は特Dの大当たり遊技が行われる。このため、7図柄チャンス目演出(レバ確ゾーン演出の実行時における7図柄チャンス目演出)は、先読み対象に対する特図判定の結果として、特B又は特Dの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出として機能する。
先読み対象が大当たりである場合において、先行保留の変動演出時に3図柄チャンス目演出が行われたならば、3図柄チャンス目演出の後、先読み対象の変動演出において確率Ka[2]及びKa[4]に依存する1未満の正の確率で第1〜第3装飾図柄が7図柄ゾロ目にて停止表示されて、その後に特B又は特Dの大当たり遊技が行われ、残りの確率で第1〜第3装飾図柄が3図柄ゾロ目にて停止表示されて、その後に特A又は特Cの大当たり遊技が行われる。このため、3図柄チャンス目演出(レバ確ゾーン演出の実行時における3図柄チャンス目演出)は、先読み対象に対する特図判定の結果として、特B又は特Dの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出として機能すると共に、先読み対象に対する特図判定の結果として、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する演出としても機能する。
レバ確ゾーン演出が実行されて大当たり遊技が行われる場合には、当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる可能性が高いため、レバ確ゾーン演出を視聴した遊技者は、大当たり発生及び高確率電サポ遊技状態での制御への期待感を大きく膨らませる。この際、遊技者にとって最も好ましい特B又は特Dの大当たり遊技(16R分の大当たり遊技)が行われる可能性を示唆する演出(7図柄チャンス目演出等)を行うようにすれば、遊技者の期待感は更に膨らみ、感情の起伏によって遊技に面白みを感じやすくなる。
尚、本実施例における以下の記載において、単に、大当たり又は大当たり遊技といった場合、それは、先読み対象に対する特図判定の結果に基づく大当たり又は大当たり遊技を指すものとする。7図柄チャンス目演出、3図柄チャンス演出は、先読み対象に対する事前判定の結果(事前判定結果情報)に基づき実行されうる。
図31からも理解されるように、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目演出を経た後の大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)は、3図柄チャンス目演出を経た後の大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)よりも高い(本実施例において、前者の可能性は100%であり後者の可能性は100%未満の所定値である)。
即ち、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目演出を経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)と、3図柄チャンス目演出を経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たり遊技である可能性(確率)とを対比した場合、前者の方が後者よりも高い(但し、それらの高低関係が逆になるように変形することも可能ではある)。
これにより、7図柄と3図柄のどちらでチャンス目演出が行われるかによって16R分の大当たり発生への期待感が異なってくるため、遊技者はチャンス目演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
また、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率と、3図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率とは、互いに一致していても良いし、互いに異なっていても良い。
前者と後者の確率を異ならせた場合、7図柄と3図柄のどちらでチャンス目演出が行われるかによって大当たり発生及び高確率電サポ遊技状態の移行への期待感が異なってくるため、遊技者はチャンス目演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
図32を参照し、これについて説明を加える。ここでは、説明の具体化のため、先読み対象が第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合を想定する。
図25を参照して説明した確率va1〜va3及びra1〜ra3について、本実施例では、以下のことが言える。
va1は、先読み対象が特Bの大当たりに当選していて、且つ、先読み対象の変動演出前にレバ確ゾーン演出及び7図柄チャンス目演出が実行される確率を示す。
ra1は、先読み対象がハズレであって、且つ、先読み対象の変動演出前にレバ確ゾーン演出及び7図柄チャンス目演出が実行される確率を示す。
va2は、先読み対象が特Bの大当たりに当選していて、且つ、先読み対象の変動演出前にレバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が実行される確率を示す。
ra2は、先読み対象がハズレであって、且つ、先読み対象の変動演出前にレバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が実行される確率を示す。
va3は、先読み対象が特Aの大当たりに当選していて、且つ、先読み対象の変動演出前にレバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が実行される確率を示す。
ra3は、先読み対象がハズレであって、且つ、先読み対象の変動演出前にレバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が実行される確率を示し、ra2と同じものである。
図31のテーブルLKt_a’を用いた場合、レバ確ゾーン演出が実行され、且つ、先読み対象の変動演出前において7図柄チャンス目演出、3図柄チャンス目演出が行われたならば、夫々、先読み対象の変動演出において、7図柄テンパイ成功演出、3図柄テンパイ成功演出が行われる。故に、本実施例における確率va1〜va3及びra1〜ra3は、第1実施例におけるそれらと同じ値を持つようになる。
そうすると、図25を参照して説明した期待度Kta1〜Kta3について、本実施例では、以下のことが言える。
Kta1は、レバ確ゾーン演出及び7図柄チャンス目演出が示唆する特Bの大当たりの期待度を表し、その期待度は、レバ確ゾーン演出及び7図柄チャンス目演出が行われたときに先読み対象に対して特Bの大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となる確率に等しい。期待度Kta1は、
“Kta1=(100×va1/(ra1+va1))”[%]
にて表される。
Kta2は、レバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が示唆する特Bの大当たりの期待度を表し、その期待度は、レバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が行われたときに先読み対象に対して特Bの大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となる確率に等しい。期待度Kta2は、
“Kta2=(100×va2/(ra2+va2))”[%]
にて表される。
Kta3は、レバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が示唆する特Aの大当たりの期待度を表し、その期待度は、レバ確ゾーン演出及び3図柄チャンス目演出が行われたときに先読み対象に対して特Aの大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となる確率に等しい。期待度Kta3は、
“Kta3=(100×va3/(ra3+va3))”[%]
にて表される。
ここで、Kta1と(Kta2+Kta3)とが、互いに同じになるように、又は、互いに異なるように、確率Ka[1]〜Ka[11]を定めておいて良い。
例えば、“Kta1>(Kta2+Kta3)”としても良い。即ち、
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技(特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta1)は、3図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技(特A又は特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta2+Kta3)よりも高くても良い。
逆に、“Kta1<(Kta2+Kta3)”としても良く、この場合には、当然、前者の確率(Kta1)と後者の確率(Kta2+Kta3)との高低関係が逆になる。
遊技状態に応じて、Kta1と(Kta2+Kta3)との高低関係を異ならせるようにしても良い。
例えば、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1<(Kta2+Kta3)”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1>(Kta2+Kta3)”となるように、遊技状態に応じて確率Ka[1]〜Ka[11]の全部又は一部を変化させても良い。
これにより、低確率遊技状態でのレバ確ゾーン演出の実行時において、3図柄チャンス目演出が行われた場合には、16R分の大当たり遊技が行われる可能性こそ7図柄チャンス目演出よりも劣るが、7図柄チャンス目演出が行われた場合よりも大当たり遊技(特A又は特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率が高いため、遊技者は、3図柄チャンス目演出に大きな期待感を寄せることができる。他方、高確率遊技状態でのレバ確ゾーン演出の実行時においては、7図柄チャンス目演出が行われたならば16R分の大当たり遊技が行われる期待感が一気に高まることになる。
但し、上述とは逆に、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1>(Kta2+Kta3)”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1<(Kta2+Kta3)”となるようにしても良い。
尚、Kta1とKta2とが、互いに同じになるように、又は、互いに異なるように、確率Ka[1]〜Ka[11]を定めておいて良い。
例えば、“Kta1>Kta2”としても良い。即ち、
レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技(特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta1)は、3図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技(特Bの大当たり遊技)が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される確率(Kta2)よりも高くても良い。
逆に、“Kta1<Kta2”としても良く、この場合には、当然、前者の確率(Kta1)と後者の確率(Kta2)との高低関係が逆になる。
遊技状態に応じて、Kta1とKta2との高低関係を異ならせるようにしても良い。
例えば、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1<Kta2”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1>Kta2”となるように、遊技状態に応じて確率Ka[1]〜Ka[11]の全部又は一部を変化させても良い。逆に、低確率遊技状態(低確率非電サポ遊技状態など)においては“Kta1>Kta2”となるように、且つ、高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態など)においては“Kta1<Kta2”となるようにしても良い。
“レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率と、3図柄チャンス目演出が実行されたときに大当たり遊技が実行されて当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされる確率とは、互いに一致していても良いし、互いに異なっていても良い”という内容を、先読み対象が第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合を想定して説明したが、先読み対象が第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報である場合にも同内容が適用されて良い(適用の際、特Bは特Dに読み替えられる)。
尚、本実施例において、7図柄チャンス目演出は、7図柄チャンス目演出の実行後に行われる先読み対象の変動演出において、7図柄テンパイ煽り演出及び7図柄テンパイ成功演出が行われることを示唆する演出とも言える。同様に、3図柄チャンス目演出は、3図柄チャンス目演出の実行後に行われる先読み対象の変動演出において、3図柄テンパイ煽り演出及び3図柄テンパイ成功演出が行われることを示唆する演出とも言える。
―――その他(変形例等)―――
また、レバ確ゾーン演出の実行時において、先行保留の変動演出では、常に煽り付チャンス目発生演出を行うようにしても良いし、先行保留に対して選択された特図変動パターンに応じて基本チャンス目発生演出及び煽り付チャンス目発生演出のどちらかを行うようにしても良い(図13(a)、(c)参照)。
図33(a)、(b)に、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる、7図柄チャンス目演出、3図柄チャンス目演出を含んだ基本チャンス目発生演出を示す。
7図柄チャンス目演出を含んだ基本チャンス目発生演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、チャンス目煽り演出を行うことなく、第1〜第3装飾図柄を7図柄チャンス目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄を7図柄チャンス目の態様で本停止表示させる。
3図柄チャンス目演出を含んだ基本チャンス目発生演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、チャンス目煽り演出を行うことなく、第1〜第3装飾図柄を3図柄チャンス目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄を3図柄チャンス目の態様で本停止表示させる。
図34(a)、(b)に、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる、7図柄チャンス目演出、3図柄チャンス目演出を含んだ煽り付チャンス目発生演出を示す。
7図柄チャンス目演出を含んだ煽り付チャンス目発生演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を7図柄チャンス目を構成しうる所定態様で仮停止表示し、その後、第3装飾図柄(中図柄)が第1及び第2装飾図柄と共に7図柄チャンス目を形成する態様で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する7図柄チャンス目煽り演出を行い、その後に、7図柄チャンス目が形成される態様で第3装飾図柄(中図柄)を仮停止表示させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を7図柄チャンス目の態様で本停止表示させる。
3図柄チャンス目演出を含んだ煽り付チャンス目発生演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を3図柄チャンス目を構成しうる所定態様で仮停止表示し、その後、第3装飾図柄(中図柄)が第1及び第2装飾図柄と共に3図柄チャンス目を形成する態様で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する3図柄チャンス目煽り演出を行い、その後に、3図柄チャンス目が形成される態様で第3装飾図柄(中図柄)を仮停止表示させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を3図柄チャンス目の態様で本停止表示させる。
また、レバ確ゾーン演出の実行時において、7図柄チャンス目煽り演出又は3図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出(図13(b)参照)が行われることがあっても良い。
図35(a)、(b)に、レバ確ゾーン演出の実行時に行われる、7図柄チャンス目煽り演出、3図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出を示す。
7図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を7図柄チャンス目を構成しうる所定態様で仮停止表示し、その後、上述の7図柄チャンス目煽り演出を経てチャンス目不成立演出を行う。即ち、7図柄チャンス目が形成されない態様で第3装飾図柄(中図柄)を仮停止表示させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
3図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を3図柄チャンス目を構成しうる所定態様で仮停止表示し、その後、上述の3図柄チャンス目煽り演出を経てチャンス目不成立演出を行う。即ち、3図柄チャンス目が形成されない態様で第3装飾図柄(中図柄)を仮停止表示させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をチャンス目以外の非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
また、新規保留の取得時における先行保留の数が1であることを想定した上で、図31を参照してレバ確ゾーン演出判定処理Bを説明したが、新規保留の取得時における先行保留の数が2以上である場合にも、上述と同様の主旨にてレバ確ゾーン演出判定処理Bを実行できる。
即ち例えば(図31参照)、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a11、HEp_a12又はHEp_a13が選択される場合において、先行保留の数が2以上であるならば、各先行保留の変動演出時に7図柄チャンス目演出を行うと良い。同様に例えば、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a14、HEp_a15、HEp_a16又はHEp_a17が選択される場合において、先行保留の数が2以上であるならば、各先行保留の変動演出時に3図柄チャンス目演出を行うと良い。
或いは例えば、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a11、HEp_a12又はHEp_a13が選択される場合において、先行保留の数が2以上であるならば、2以上の先行保留の内、先に特図判定が行われる1以上の先行保留の変動演出時に3図柄チャンス目演出を行った後、残りの先行保留の変動演出時に7図柄チャンス目演出を行うようにしても良い。
或いは例えば、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a11、HEp_a12又はHEp_a13が選択される場合において、先行保留の数が2以上であるならば、その内の一部の先行保留の変動演出時に(例えば、2以上の先行保留の内、先に特図判定が行われる1以上の先行保留の変動演出時に)7図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出を行うようにしても良い。この際、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a11が選択されるときと比べ、新規保留(先読み対象)に対してHEp_a12又はHEp_a13が選択されるときにおいて、より高い確率で、7図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出を行うようにしても良い。
同様に例えば、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a14、HEp_a15、HEp_a16又はHEp_a17が選択される場合において、先行保留の数が2以上であるならば、その内の一部の先行保留の変動演出時に(例えば、2以上の先行保留の内、先に特図判定が行われる1以上の先行保留の変動演出時に)3図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出を行うようにしても良い。この際、新規保留(先読み対象)に対して変動演出パターンHEp_a14又はHEp_a15が選択されるときと比べ、新規保留(先読み対象)に対してHEp_a16又はHEp_a17が選択されるときにおいて、より高い確率で、3図柄チャンス目煽り演出を含んだ煽り付チャンス目ガセ演出を行うようにしても良い。
また、先読み対象となるべき新規保留の取得時に、過去に取得された特図判定用情報に対する変動演出が行われていることがある。図28に示す方法では、先読み対象となるべき新規保留の取得時に行われている変動演出にて、先読み対象の事前判定結果に基づき7図柄又は3図柄チャンス目演出が行われることは無いが、それらが行われうるように演出制御部403を形成しても良い。即ち例えば、新規保留の取得時に判定対象TTに対する変動演出が行われている場合において、新規保留を先読み対象に設定した場合、先読み対象の事前判定結果に基づき、現在変動表示されている第1〜第3装飾図柄の停止態様を7図柄又は3図柄チャンス目にしても良い。
また、第3実施例に第1及び第2実施例を組み合わせても良い。この場合例えば、図29のステップS333においてゾーンフラグがOFFであり且つレバ確ゾーン演出の実行中でないとき(ステップS336のN)、ステップS342に移行してステップS342〜S344の処理を行う代わりに、図23のステップS213に移行し、第1実施例で述べた方法にてステップS213以降の処理を行うようにしても良い。この場合、当該予告演出としてのレバ確ゾーン演出が実行され得るようになる。
<<第4実施例>>
遊技機100の第4実施例を説明する。特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、第1〜第3実施例に記載の事項が第4実施例にも適用される。第4実施例において第1〜第3実施例と矛盾する事項については、第4実施例での記載が優先される。
演出制御部403は、主制御部401から受信したコマンド等に基づきつつ、所定の複数の演出モードの中から1つの演出モードを選択及び設定する。ここで選択される演出モードを、以下、対象演出モードと呼ぶことがある。演出制御部403は対象演出モードにて変動演出を含む各種の演出を行う。演出制御部403は、上記複数の演出モード間において、互いに異なる演出を実行する。
図36を参照し、上記複数の演出モードには、少なくとも、レバ確演出モードと、基本演出モードと、が含まれる。レバ確演出モード及び基本演出モードは、夫々に、複数種類存在していても良い。レバ確演出モードが対象演出モードに設定されているときには上述のレバ確ゾーン演出が実行される一方、基本演出モードが対象演出モードに設定されているときには上述のレバ確ゾーン演出が実行されない。つまり、対象演出モードをレバ確演出モードに設定している状態は、レバ確ゾーン演出が実行されている状態に相当する。
故に、対象演出モードがレバ確演出モードに設定されている期間は、レバ確ゾーン演出が実行される期間であるレバ確ゾーン演出期間(図17(a)及び(b)参照)に他ならない。尚、対象演出モードが基本演出モードからレバ確演出モードに切り替えられる際、今からレバ確演出モードで演出が行われることを示唆する所定の突入演出を行うと良い。
そして、レバ確演出モードではレバ確ゾーン演出が実行されるのであるから、レバ確演出モードは、レバ確ゾーン演出が示唆するものと同じものを示唆する。即ち、レバ確演出モードは、対象演出モードがレバ確演出モードであるときに(レバ確演出モードで演出を行っているときに)大当たりが発生したならば当該大当たりが特A〜特Dの大当たりである可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。換言すれば、レバ確演出モードは、対象演出モードがレバ確演出モードであるときに(レバ確演出モードで演出を行っているときに)大当たりが発生して大当たり遊技が行われたならば当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性(第1〜第3実施例を適用すれば100%)が高いことを示唆する。
演出制御部403は、対象演出モードがレバ確演出モードであるときに(レバ確演出モードで演出を行っているときに)、判定対象TTに対する特図判定の結果に基づき又は先読み対象に対する事前判定の結果に基づき、特B又は特Dの大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆する演出JJを実行可能である。
判定対象TTの変動演出にてレバ確演出モードで7図柄テンパイ成功演出が行われた後、判定対象TTについて大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たり遊技である可能性が高い(第1実施例では100%である)。故に、7図柄テンパイ成功演出は演出JJに属する。同様に、判定対象TTの変動演出にてレバ確演出モードで7図柄テンパイ煽り演出が行われた後、判定対象TTについて大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たり遊技である可能性が高い(第1実施例では100%である)。故に、7図柄テンパイ煽り演出も演出JJに属すると解して良い。
レバ確演出モードによる演出(レバ確ゾーン演出)が先読み予告演出として利用される場合にも同様のことが言える。即ち、レバ確演出モードにおいて先行保留の変動演出にて7図柄チャンス目演出が行われた後、先読み対象について大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たりである可能性が高い(第3実施例では100%である)。故に、7図柄チャンス目演出は演出JJに属する。同様に、レバ確演出モードにおいて先行保留の変動演出にて7図柄チャンス目煽り演出が行われた後、先読み対象について大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たり遊技である可能性が高い(第3実施例では100%である)。故に、7図柄チャンス目煽り演出も演出JJに属すると解して良い。
7図柄テンパイ成功演出、7図柄テンパイ煽り演出、7図柄チャンス目演出又は7図柄チャンス目煽り演出としての演出JJは、演出JJを経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たりである確率が所定の確率KREF7以上であることを示唆するものである、と解しても良い。第1〜第3実施例では、確率KREF7は100%である。但し、確率KREF7が、100%未満であって且つ100%に近い確率(例えば95%)となるように第1〜第3実施例を変形しても良い。
判定対象TTの変動演出にてレバ確演出モードで3図柄テンパイ成功演出が行われた後、判定対象TTについて大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たり遊技である可能性が相応に高い(例えば40%)。故に、3図柄テンパイ成功演出も演出JJに属すると解するようにしても良い。同様に、判定対象TTの変動演出にてレバ確演出モードで3図柄テンパイ煽り演出が行われた後、判定対象TTについて大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たり遊技である可能性が相応に高い(例えば40%)。故に、3図柄テンパイ煽り演出も演出JJに属すると解して良い。
レバ確演出モードによる演出(レバ確ゾーン演出)が先読み予告演出として利用される場合にも同様のことが言える。即ち、レバ確演出モードにおいて先行保留の変動演出にて3図柄チャンス目演出が行われた後、先読み対象について大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たりである可能性が相応に高い(例えば40%である)。故に、3図柄チャンス目演出は演出JJに属する。同様に、レバ確演出モードにおいて先行保留の変動演出にて3図柄チャンス目煽り演出が行われた後、先読み対象について大当たり遊技が行われたとき、当該大当たり遊技は特B又は特Dの大当たり遊技である可能性が相応に高い(例えば40%である)。故に、3図柄チャンス目煽り演出も演出JJに属すると解して良い。
3図柄テンパイ成功演出、3図柄テンパイ煽り演出、3図柄チャンス目演出又は3図柄チャンス目煽り演出としての演出JJは、演出JJを経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たりである確率が所定の確率KREF3以上であることを示唆するものである、と解しても良い。確率KREF3は、確率KREF7よりも小さな正の所定値(例えば40%)を持つ。
演出制御部403は、レバ確演出モードにおいて(即ちレバ確ゾーン演出の実行時において)、演出JJに属さない演出LLを行うこともできる。演出LLは、例えば、第1及び第2装飾図柄を青図柄又は緑図柄としたテンパイ成功演出又はテンパイ煽り演出である、或いは、第1〜第3装飾図柄を青図柄又は緑図柄としたチャンス目演出又はチャンス目煽り演出である。これを実現する際には、図20に示したものとは異なるが、レバ確演出モードにおいて(即ちレバ確ゾーン演出の実行時において)、第1〜第3装飾図柄の夫々が1図柄〜9図柄の何れかにて停止表示されうるようにしておくと良い。
演出LLは、特B又は特Dの大当たり遊技が行われる可能性があることを特に示唆していないと解して良い。そして、レバ確演出モードにおいて(即ちレバ確ゾーン演出の実行時において)、演出JJを経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たりである確率が所定確率(例えばKREF7又はKREF3)以上となるように、且つ、演出LLを経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特B又は特Dの大当たりである確率が該所定確率未満となるように、演出制御部403は、判定対象TTに対する特図判定の結果又は先読み対象に対する事前判定の結果に基づき、演出JJ及びLLの実行制御を行うと良い。
この際、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報について、演出JJを経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特Bの大当たりである確率が、少なくとも、当該特図判定用情報が大当たりであるときに特図図柄判定により特Bの大当たりと判定される確率(特Bの大当たり遊技が実行される確率;5%(図6参照))よりも高くなるように、且つ、第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報について、演出JJを経て大当たり遊技が実行されたときに当該大当たり遊技が特Dの大当たりである確率が、少なくとも、当該特図判定用情報が大当たりであるときに特図図柄判定により特Dの大当たりと判定される確率(特Dの大当たり遊技が実行される確率;35%(図6参照))よりも高くなるように、上記の実行制御を行うと良い。
また、演出制御部403は、対象演出モードをレバ確演出モードにしたとき、演出JJを実行するまで対象演出モードをレバ確演出モードに維持することができる。即ち、レバ確演出モードでの演出を開始した後、演出JJを実行するまでレバ確演出モードにて演出を行うことを継続可能である。
観点を変えて表現すると、演出制御部403は、対象演出モードをレバ確演出モードにした後は、演出JJを実行するまで対象演出モードをレバ確演出モードから基本演出モードに切り替えることを制限(禁止)して良い。即ち、レバ確演出モードでの演出を開始した後、演出JJを実行するまでレバ確演出モードでの演出を終了させることを制限(禁止)して良い。
高確率電サポ遊技状態での制御への期待感を膨らませことのできるレバ確演出モードにしたときに、特B又は特Dの大当たり発生を期待させる演出JJを行ったならば、遊技者の期待感が一層増して気分が盛り上がると考えられるが、演出JJを行うことなくレバ確演出モードを終えた場合には、そのような気分の盛り上げ度合いが縮小する。上記の如く、演出JJを実行するまでレバ確演出モードを継続可能としておくことで、盛り上げ効果の高い演出を実現でき、遊技の面白みが増すと考えられる。
第1〜第3実施例で述べた方法の一形態では、対象演出モードをレバ確演出モードにしたとき(レバ確ゾーン演出を開始した後)、レバ確演出モードが維持及び継続された状態で、必ず演出JJが行われる。但し、対象演出モードをレバ確演出モードにしたとき(レバ確ゾーン演出を開始した後)、演出JJを行うことなくレバ確演出モードが終了することが有り得るようにも良い。
対象演出モードをレバ確演出モードにしたとき、演出JJが実行されたならば、その後、直ちに、対象演出モードを基本演出モードに切り替えても良い。
或いは、対象演出モードをレバ確演出モードにしたとき、演出JJが実行されたならば、その後、次回の特別図柄及び装飾図柄の変動開始時において、対象演出モードを基本演出モードに切り替えても良い。
<<第5実施例>>
遊技機100の第5実施例を説明する。第1〜第4実施例では、判定対象TTに対する特図判定の結果又は先読み対象に対する事前判定の結果に基づき、対象演出モードをレバ確演出モードにするか否か(即ちレバ確ゾーン演出を実行するか否か)を制御する方法α1が採用されているが、遊技機100において、方法α1による制御を実行可能としつつ、それとは別に、以下の方法α2による制御を行うようにしても良い。
方法α2において、演出制御部403は、判定対象TTに対する特図判定の結果及び先読み対象に対する事前判定の結果に関係なく、所定の第1移行条件の成立を契機に対象演出モードを基本演出モードからレバ確演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出の実行を開始する)。その後、所定の第2移行条件の成立を契機に対象演出モードをレバ確演出モードから基本演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出の実行を終了する)。第2移行条件も、判定対象TTに対する特図判定の結果及び先読み対象に対する事前判定の結果に関係なく成立するものであっても良い。方法α2によれば、例えば、数変動期間〜数10変動期間に亘ってレバ確演出モードが継続することがある。
方法α2について更に説明する。例えば、現在、対象演出モードがレバ確演出モードとされていない(即ちレバ確ゾーン演出が実行されていない)ときにおいて、変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、演出用乱数を用いた抽選により所定の確率(例えば5%)で第1移行条件を成立させ、残りの確率(例えば95%)で第1移行条件を成立させない。そして、第1移行条件を成立させたときには、上記変動開始コマンドの受信に基づく変動演出の開始時に、対象演出モードをレバ確演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出を開始する)。
方法α2において対象演出モードがレバ確演出モードとされている(即ちレバ確ゾーン演出が実行されている)ときに変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、変動開始コマンドに含まれる特図判定結果情報を参照する。そして例えば(図24参照)、
特図判定結果情報が特B又は特Dの大当たりを示し且つ特図変動パターンTHp_a24の選択を示しているとき、確率Ka[1]、Ka[2]にて夫々変動演出パターンHEp_a11、HEp_a15を選択する一方、残りの確率(Ka[3])で他の変動演出パターン(本実施例において“他の変動演出パターン”はHEp_a11〜HEp_a17以外の変動演出パターンを指す)を選択し、且つ、
特図判定結果情報が特A又は特Cの大当たりを示し且つ特図変動パターンTHp_a24の選択を示しているとき、確率Ka[4]にて変動演出パターンHEp_a14を選択する一方、残りの確率(Ka[5])で他の変動演出パターンを選択し、且つ、
特図判定結果情報がハズレを示し且つ特図変動パターンTHp_a14の選択を示しているとき、確率Ka[6]、Ka[7]にて夫々変動演出パターンHEp_a12、HEp_a16を選択する一方、残りの確率(Ka[8])で他の変動演出パターンを選択し、且つ、
特図判定結果情報がハズレを示し且つ特図変動パターンTHp_a12の選択を示しているとき、確率Ka[9]、Ka[10]にて夫々変動演出パターンHEp_a13、HEp_a17を選択する一方、残りの確率(Ka[11])で他の変動演出パターンを選択した上で、選択した変動演出パターンによる変動演出を行う。
この場合において、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17による変動演出を終えた後には、第2移行条件が成立したと判断し、当該変動演出の終了時又は次回の変動演出の開始時に対象演出モードを基本演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出を終了させる)ことができる。変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17による変動演出が行われるまでは、第2移行条件は成立しないと判断されると良い。これにより、演出JJを実行するまでレバ確演出モードが継続されることになる。
或いは例えば、方法α2において対象演出モードがレバ確演出モードとされている(即ちレバ確ゾーン演出が実行されている)ときに変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、変動開始コマンドに含まれる特図判定結果情報に基づき、演出用乱数を用い、所定の確率で、7図柄テンパイ煽り演出、3図柄テンパイ煽り演出、7図柄テンパイ成功演出及び3図柄テンパイ成功演出の何れかを含む変動演出パターンを選択し、選択した変動演出パターンによる変動演出を行う(但し、7図柄テンパイ成功演出又は3図柄テンパイ成功演出を含む変動演出パターンが選択されるのは、判定対象TTに対し選択されている特図変動パターンがTHp_a13、THp_a14、THp_a23又はTHp_a24である場合に限られる)。
この場合において、7図柄テンパイ煽り演出、3図柄テンパイ煽り演出、7図柄テンパイ成功演出及び3図柄テンパイ成功演出の何れかを含む変動演出を終えた後には、第2移行条件が成立したと判断し、当該変動演出の終了時又は次回の変動演出の開始時に対象演出モードを基本演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出を終了させる)ことができる。7図柄テンパイ煽り演出、3図柄テンパイ煽り演出、7図柄テンパイ成功演出及び3図柄テンパイ成功演出の何れかを含む変動演出が行われるまでは、第2移行条件は成立しないと判断されると良い。これにより、演出JJを実行するまでレバ確演出モードが継続されることになる。
更に或いは例えば、方法α2において対象演出モードがレバ確演出モードとされている(即ちレバ確ゾーン演出が実行されている)ときに保留増加コマンドを受信すると、演出制御部403は、保留増加コマンドに含まれる事前判定結果情報を参照する。この際例えば(図31参照)、先行保留が1以上あって、且つ、現在の判定対象TT及び先行保留の中に大当たりを示すものがなく、且つ、存在する全ての先行保留について選択されている特図変動パターンがリーチ演出の実行に対応する特図変動パターンでない場合に限り、保留増加コマンドに係る新規保留を先読み対象として取り扱う。そして、
事前判定結果情報が特B又は特Dの大当たりを示し且つ特図変動パターンTHp_a24の選択を示しているとき、確率Ka[1]、Ka[2]にて夫々先読み対象に対し変動演出パターンHEp_a11、HEp_a15を選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様を7図柄チャンス目に決定する一方、残りの確率(Ka[3])で先読み対象に対し他の変動演出パターンを選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様をチャンス目以外の非ゾロ目に決定し、且つ、
事前判定結果情報が特Aは特Cの大当たりを示し且つ特図変動パターンTHp_a24の選択を示しているとき、確率Ka[4]にて先読み対象に対し変動演出パターンHEp_a14を選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様を3図柄チャンス目に決定する一方、残りの確率(Ka[5])で先読み対象に対し他の変動演出パターンを選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様をチャンス目以外の非ゾロ目に決定し、且つ、
事前判定結果情報がハズレを示し且つ特図変動パターンTHp_a14の選択を示しているとき、確率Ka[6]、Ka[7]にて夫々先読み対象に対し変動演出パターンHEp_a12、HEp_a16を選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様を夫々7図柄チャンス目、3図柄チャンス目に決定する一方、残りの確率(Ka[8])で先読み対象に対し他の変動演出パターンを選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様をチャンス目以外の非ゾロ目に決定し、且つ、
事前判定結果情報がハズレを示し且つ特図変動パターンTHp_a12の選択を示しているとき、確率Ka[9]、Ka[10]にて夫々先読み対象に対し変動演出パターンHEp_a13、HEp_a17を選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様を夫々7図柄チャンス目、3図柄チャンス目に決定する一方、残りの確率(Ka[11])で先読み対象に対し他の変動演出パターンを選択すると共に先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様をチャンス目以外の非ゾロ目に決定する。
そして、先行保留の変動演出においては、決定された停止態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させ、先読み対象の変動演出においては、選択された変動演出パターンによる変動演出を行う。
この場合において、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a17による変動演出を終えた後には、第2移行条件が成立したと判断して、次回の変動演出の開始時になどに対象演出モードを基本演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出を終了させる)ことができる。これによっても、演出JJを実行するまでレバ確演出モードが継続されることになる。
更に或いは例えば、方法α2において対象演出モードがレバ確演出モードとされている(即ちレバ確ゾーン演出が実行されている)ときに保留増加コマンドを受信すると、演出制御部403は、保留増加コマンドに含まれる事前判定結果情報を参照する。この際例えば、先行保留が1以上あって、且つ、現在の判定対象TT及び先行保留の中に大当たりを示すものがなく、且つ、存在する全ての先行保留について選択されている特図変動パターンがリーチ演出の実行に対応する特図変動パターンでない場合に限り、保留増加コマンドに係る新規保留を先読み対象として取り扱う。そして、
事前判定結果情報に基づき、演出用乱数を用い、所定の確率で、先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様を7図柄チャンス目又は3図柄チャンス目に決定する、又は、先行保留の変動演出において7図柄チャンス目煽り演出又は3図柄チャンス目煽り演出を行うと決定する。
そして、先行保留の第1〜第3装飾図柄の停止態様が7図柄又は3図柄チャンス目に決定されている場合においては、先行保留の変動演出にて第1〜第3装飾図柄を決定された停止態様で停止表示させ、先行保留の変動演出において7図柄チャンス目煽り演出、3図柄チャンス目煽り演出を行うと決定されている場合においては、先行保留の変動演出にて夫々7図柄チャンス目煽り演出、3図柄チャンス目煽り演出を行う。
この場合において、7図柄チャンス目演出、3図柄チャンス目演出、7図柄チャンス目煽り演出又は3図柄チャンス目煽り演出の後、先読み対象の変動演出が終了した後には第2移行条件が成立したと判断し、先読み対象の変動演出の終了時又は先読み対象の変動演出の次回の変動演出の開始時に対象演出モードを基本演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出を終了させる)ことができる。これによっても、演出JJを実行するまでレバ確演出モードが継続されることになる。
更に或いは例えば、方法α2において対象演出モードがレバ確演出モードとされている(即ちレバ確ゾーン演出が実行されている)ときに変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、演出用乱数を用いた抽選により所定の確率(例えば10%)で第2移行条件を成立させ、残りの確率(例えば90%)で第2移行条件を成立させないようにしても良い。そして、第2移行条件を成立させたときには、上記変動開始コマンドの受信に基づく変動演出の開始時に、対象演出モードを基本演出モードに切り替える(即ちレバ確ゾーン演出を終了させる)ようにしても良い。
何れにせよ、対象演出モードがレバ確演出モードとされていないときにおいて、受信した変動開始コマンド又は保留増加コマンドが示す特図判定結果情報又は事前判定結果情報が通A又は通Bの大当たりの当選を示すとき、対象演出モードのレバ確演出モードへの切り替えを制限(禁止)するようにしても良い。更に、対象演出モードがレバ確演出モードとされているときにおいて、受信した変動開始コマンド又は保留増加コマンドが示す特図判定結果情報又は事前判定結果情報が通A又は通Bの大当たりの当選を示すとき、強制的に第2移行条件を成立させて対象演出モードを基本演出モードへ切り替えるようにしても良い。これにより、大当たり遊技が実行された場合には当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆するという、レバ確演出モード及びレバ確ゾーン演出の示唆機能が担保される。
<<第6実施例>>
遊技機100の第6実施例を説明する。
レバ確ゾーン演出(レバ確演出モード)は、レバ確ゾーン演出(レバ確演出モード)を実行したときに大当たりが発生したならば当該大当たりが特A〜特Dの大当たりである可能性(その大当たりによる大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性)が高いことを示唆する特定演出の一形態であり、詳細には、その可能性を示す確率ZZが100%である又は100%未満の所定の基準確率(例えば90%)以上であることを示唆する。第1〜第3実施例などでは、確率ZZが100%とされている。
判定対象TTが通A又は通Bの大当たりに当選しているときにおいて判定対象TTの特別図柄の変動表示中にレバ確ゾーン演出(レバ確演出モード)が実行されうるようにすれば、或いは、先読み対象が通A又は通Bの大当たりに当選しているときにおいて先行保留の特別図柄の変動表示中及び/又は先読み対象の特別図柄の変動表示中にレバ確ゾーン演出(レバ確演出モード)が実行されうるようにすれば、確率ZZは100%未満となる。
但し、確率ZZ及び上記基準確率は、少なくとも、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報が大当たりであるときに、特図図柄判定において当該大当たりが特A及び特Bの何れかと判定される確率(即ち65%)よりも高くすべきであり、同様に、第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報が大当たりであるときに、特図図柄判定において当該大当たりが特C及び特Dの何れかと判定される確率(即ち65%)よりも高くすべきである(図6参照)。これが満たされるように、図23の演出開始処理において、判定対象TTが通A又は通Bの大当たりであっても微小な確率でステップS212からステップS213への移行を認めるようにしても良く、図28の保留増加処理において、新規保留が通A又は通Bの大当たりであっても微小な確率でステップS312からステップS313への移行を認めるようにしても良い。
<<第7実施例>>
遊技機100の第7実施例を説明する。第6実施例において、レバ確ゾーン演出が特定演出の一形態であると述べたが、特定演出は、どのような演出であっても良く、演出モードに関わらないものであっても良い(特定演出の実行時と非実行時との間で演出モードに変化が生じなくても良い)。
図37(a)及び(b)を参照し、例えば、特定演出は、所定の画像(例えば、図37(b)では文字画像1110)を画像表示部104に表示するだけの演出でも良いし、所定の音をスピーカ115から出力させる演出でも良い。更に或いは例えば、特定演出は、演出ライト部116又は盤ランプ135を所定の発光態様で発光させる演出でも良いし、遊技機100に設けられる任意の可動役物(例えば可動役物130や枠可能役物117)を所定の作動態様で作動させる演出でも良い。また、演出ボタン121を振動させることが可能な振動機構(不図示)が演出ボタン121に内蔵されている場合には、演出ボタン121を所定の振動態様で振動させる演出が特定演出でも良い。演出ボタン121を突出させることが可能な駆動機構(不図示)が遊技機100に設けられている場合には、演出ボタン121を所定の突出態様で突出させる演出が特定演出でも良い。
<<第8実施例>>
遊技機100の第8実施例を説明する。第1始動条件の成立に基づく特図判定の結果として、特A、特B及び通Aの大当たり遊技以外の大当たり遊技(例えば6R分の大当たり遊技)が行われることがあるように、遊技機100を構成しても良い。同様に、第2始動条件の成立に基づく特図判定の結果として、特C、特D及び通Bの大当たり遊技以外の大当たり遊技(例えば6R分の大当たり遊技)が行われることがあるように、遊技機100を構成しても良い。
<<第9実施例>>
遊技機100の第9実施例を説明する。上述の各実施例では、判定対象TTが大当たりであるとき、変動演出の中で常にリーチ演出が行われるが、変動演出の中でリーチ演出を行うことなくゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させることが有り得て良い。
<<第10実施例>>
遊技機100の第10実施例を説明する。上述の内容による遊技機100は、所謂ループ機と称されるタイプの遊技機であるが、所謂Vループ機として遊技機100を構成するようにしても良い。Vループ機として遊技機100を構成する場合の実施例を第10実施例として説明する。
図38(a)〜(c)は、第10実施例に係る大入賞口111の内部構造を示す模式図である。図38(a)〜(c)の夫々において、上下方向は図1における上下方向に対応し、右左方向は図1における前後方向に対応する。即ち、図38(a)〜(c)は、遊技機100を左方から側面視した場合の、大入賞口111の内部構造を示す図であるといえる。大入賞口111の内部領域は、大入賞口111が開状態である場合に遊技球が進入可能な領域である。大入賞口111が開状態である場合と比べ、大入賞口111が閉状態である場合には、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入は困難である。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入が可能となる。図38(a)〜(c)において、破線による円及び折れ線は、遊技球の流れを表している。
図38(a)において大入賞口111は閉状態であり、図38(b)及び(c)において大入賞口111は開状態である。大入賞口111の内部領域には、V領域141、非V領域142、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球をV領域141又は非V領域142に導くための案内部材143、及び、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球をV領域141に入球させるか否かを振り分けるための振分部材144が設けられている。遊技球がV領域141に入球することと、遊技球がV領域141を通過することは同義である。尚、図38(a)〜(c)では、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球が前後方向(遊技者から見て前後方向)に移動してV領域141又は非V領域142に向かうことを想定しているが、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球が左右方向に移動してV領域141又は非V領域142に向かうような構成を採用するようにしても良い。
振分部材144はV領域141の近傍に設けられ、V領域141は振分部材144が作動しているときにのみ開放される領域である。振分部材144は、遊技球をV領域141へ入球し難くさせる閉状態(図38(b)に示す状態)と、閉状態よりも遊技球をV領域141へ入球しやすくさせる開状態(図38(c)に示す状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球のV領域141への入球は不可能であり、振分部材144が開状態であるときにのみ、遊技球のV領域141への入球が可能になる。振分部材144が開状態となることを、振分部材144の開放又はV領域141の開放とも言う。
大入賞口111の内部領域に進入した遊技球がV領域141に入球しなかった場合、その遊技球は非V領域142に導かれる。従って、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球はV領域141に入球することなく非V領域142に導かれる。非V領域142は常時開放されている領域であり、非V領域142に導かれた遊技球は非V領域142に入球する。詳細は後述するがV領域141は確率変動機能作動スイッチとして機能し、V領域141に遊技球が入球した場合、その後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に制御される。
図39は、第10実施例に係る大当たりの種類を示す図である。第10実施例でも、基本実施例と同様(図6参照)、大当たりの種類として、特A、特B、通A、特C、特D及び通Bがある。特A、通A、特C及び通Bのラウンド数は8であり、特B及び特Dのラウンド数は16である。尚、大当たりにおける“R”はラウンドを示す。
第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが特A、特B、通Aとなる割合は、夫々、45%、5%、50%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、通Bとなる割合は、夫々、30%、35%、35%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
各ラウンド遊技における大入賞口111の最大開放時間である規定最大開放時間として、所定のショート開放時間(例えば0.2秒)とショート開放時間よりも長い所定のロング開放時間(例えば30秒)とがある。通A及び通Bの夫々の大当たり遊技を構成する8つのラウンドの内、特定のラウンドにおける規定最大開放時間はショート開放時間であって、それ以外のラウンドにおける規定最大開放時間はロング開放時間である。特A及び特Cの夫々の大当たり遊技を構成する8つのラウンドの内、特定のラウンドを含む7つのラウンドにおける規定最大開放時間はロング開放時間であって、残りの1つのラウンドにおける規定最大開放時間はショート開放時間である。ショート開放時間を規定最大開放時間とするラウンド遊技では、大入賞口111への遊技球の入球が実質的に困難であるため(入球があってもせいぜい1個)、特A、通A、特C及び通Bの夫々の大当たり遊技のラウンド数は実質的に“7”であると言える。特B及び特Dの夫々の大当たり遊技を構成する16のラウンド遊技の規定最大開放時間は、全てロング開放時間である。ロング開放時間を規定最大開放時間とするラウンド遊技を多く含む大当たり遊技ほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多く、遊技者により有利である。
大当たり遊技中において、V領域141に遊技球が入球すること(換言すれば、遊技球がV領域141を通過すること)を、“V入賞”と称する。特A〜特Dの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が容易であるのに対し、通A及び通Bの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が困難である(即ち、前者の大当たり遊技と後者の大当たり遊技との比較において、前者の大当たり遊技の方が後者の大当たり遊技よりもV入賞が容易であり、後者の大当たり遊技の方が前者の大当たり遊技よりもV入賞が困難である)。
周知技術であるため詳細な説明は割愛するが、V入賞の容易/困難性の実現方法につき簡単に説明する。主制御部401は、任意の大当たり遊技において特定のラウンド(例えば第4ラウンド)においてのみ振分部材144を所定の振分部材開放パターンに従って開閉動作させ、それ以外のタイミングでは振分部材144を閉状態で維持する。特A〜特Dの各大当たり遊技における特定のラウンドでは規定最大開放時間がロング開放時間とされ、且つ、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば容易にV入賞が発生するように振分部材開放パターンが設定されている。これに対し、通A及び通Bの各大当たり遊技における特定のラウンドでは規定最大開放時間がショート開放時間とされているため、特定のラウンドにおいて遊技球が大入賞口111に入球し難く、入球したとしても、遊技球が案内部材143上を通過して振分部材144に到達する前に振分部材144が開状態から閉状態に切り替わるように(つまり入賞が発生しないように)、案内部材143の長さ等が定められている。
任意の種類の大当たり遊技中にV入賞があった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。大当たり遊技中にV入賞がなかった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。高確率付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特D、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は全て10000回である。故に、V入賞の発生を含む特A〜特D、通A及び通Bの各大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率遊技状態から低確率遊技状態に移行せしめられる。但し、通A及び通Bの各大当たり遊技においてV入賞を発生させることは実質的に不可能となるように遊技機100が構成されている。
また、大当たり遊技中におけるV入賞の有無に関係なく、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。電サポ付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特Dの大当たりに対する電サポ付与回数は全て10000回である。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は共に20回である。故に、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が20回に達すると(換言すれば特図判定が20回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
故に、大当たりの発生を契機とした遊技状態の変化をまとめると以下のようになる。
特A〜特Dの各大当たり遊技ではV入賞が容易であり、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば、通常、V入賞が発生する。
V入賞の発生を含む特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技中にV入賞が無かった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
通A及び通Bの各大当たり遊技では、V入賞は困難であって、実質的に不可能である。
V入賞の発生を含まない通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち20回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、通A又は通Bの大当たり遊技中にV入賞が発生した場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち20回に達すると)遊技機100の遊技状態を高確率非電サポ遊技状態に設定し、当該大当たり遊技の終了後、次回の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
これらの遊技状態の設定を実現すべく、特A〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「10000」が設定される。通A又は通Bの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」及び「20」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「20」が設定される。
既に述べたように、遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。
<<第11実施例>>
遊技機100の第11実施例を説明する。遊技機100を所謂VST機として構成するようにしても良い。遊技機100をVST機として構成する場合の実施例を第11実施例として説明する。遊技機100をVST機として構成する場合、第10実施例を基準として以下の変形を施せばよい。
図40は、第11実施例に係る大当たりの種類を示す図である。第11実施例では、大当たりの種類として、特A〜特D及び通Aがあり、通Bは存在しない。
第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが特A、特B、通Aとなる割合は、夫々、45%、5%、50%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特Dとなる割合は、夫々、50%、50%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
特A〜特D及び通Aの各大当たり遊技におけるラウンド数並びに大入賞口111及び振分部材144の開放パターンは第10実施例で述べた通りである。
特A〜特D及び通Aの大当たりに対する高確率付与回数は全て50回である。故に、V入賞の発生を含む特A〜特D及び通Aの各大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率遊技状態から低確率遊技状態に移行せしめられる。但し、通Aの大当たり遊技においてV入賞を発生させることは実質的に不可能となるように遊技機100が構成されている。
また、大当たり遊技中におけるV入賞の有無に関係なく、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。電サポ付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特Dの大当たりに対する電サポ付与回数は全て50回である。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
通Aの大当たりに対する電サポ付与回数は20回である。故に、通Aの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が20回に達すると(換言すれば特図判定が20回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
故に、大当たりの発生を契機とした遊技状態の変化をまとめると以下のようになる。
特A〜特Dの各大当たり遊技ではV入賞が容易であり、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば、通常、V入賞が発生する。
V入賞の発生を含む特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技中にV入賞が無かった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
通Aの大当たり遊技では、V入賞は困難であって、実質的に不可能である。
V入賞の発生を含まない通Aの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち20回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、通Aの大当たり遊技中にV入賞が発生した場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち20回に達すると)遊技機100の遊技状態を高確率非電サポ遊技状態に設定し、当該大当たり遊技の終了後、次回の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
これらの遊技状態の設定を実現すべく、特A〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「50」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「50」が設定される。通Aの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「50」及び「20」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「20」が設定される。
第10実施例の如く、遊技機100をVループ機として構成した場合、任意の遊技状態(即ち例えば低確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態)において、上述の各実施例で述べた方法を適用できる。第11実施例の如く、遊技機100をVST機として構成した場合、低確率非電サポ遊技状態(第2始動条件が成立し難く、基本的に、特図判定が第1始動条件の成立に基づき実行される遊技状態)において、上述の各実施例で述べた方法を適用できる。
但し、遊技機100をVループ機又はVST機として構成した場合、 特A、特B、特C、特Dの大当たりに当選していることを示唆する演出は、夫々、特A、特B、特C、特DによるV入賞容易な大当たり遊技が行われることを示唆する演出として機能し、当該大当たり遊技では実質的に100%の確率でV入賞が発生するため、その演出は、当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御されることを示唆する演出(当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する演出)として機能する。
また、遊技機100をVループ機又はVST機として構成した場合、通A、通Bの大当たりに当選していることを示唆する演出は、夫々、通A、通BによるV入賞困難な大当たり遊技が行われることを示唆する演出として機能し、当該大当たり遊技でのV入賞発生確率は実質的に0%であるため、その演出は、当該大当たり遊技後に低確率電サポ遊技状態で遊技が制御されることを示唆する演出(当該大当たり遊技後に低確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する演出)として機能する。
そして、レバ確ゾーン演出(レバ確演出モード)は、レバ確ゾーン演出(レバ確演出モード)を実行したときに大当たりが発生したならば当該大当たりが特A〜特Dの大当たりである可能性(本実施例では100%)が高いことを示唆する。換言すれば、第10及び第11実施例において、レバ確ゾーン演出は、レバ確ゾーン演出を実行したときに大当たりが発生して大当たり遊技が行われたならば、V入賞が発生して当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する。
また、遊技機100は、上述したタイプ以外のタイプに分類される遊技機(例えば、旧一種二種混合機に分類される遊技機)として構成されていても良い。
<<発明の考察>>
上述の実施形態にて具現化された発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機Wは、特に例えば第1〜第3実施例(更に特には第1及び第3実施例)に関連し、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定(例:特図判定又は事前判定)を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が実行された後に、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、少なくとも第1の特別遊技(例:特A又は特Cの大当たり遊技)と前記第1の特別遊技よりも遊技者に有利な第2の特別遊技(例:特B又は特Dの大当たり遊技)を実行可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技の何れが実行された後においても前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記演出実行手段は、前記特別遊技が実行されたときに前記特定遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する特定演出(例:レバ確ゾーン演出)を実行可能にし、前記特定演出を実行したときにおいて、前記判定手段の判定結果に基づき、前記第2の特別遊技が実行される可能性があることを示唆する示唆演出(例:7図柄テンパイ成功演出/7図柄チャンス目演出)を実行可能であることを特徴とする。
特定演出が実行されて特別遊技が行われる場合には、特定遊技状態とされる可能性が高いため、特定演出を視聴した遊技者は、特別遊技の実行及び特定遊技状態での制御への期待感を大きく膨らませる。この際、遊技者にとってより好ましい第2の特別遊技が行われる可能性を示唆する演出(7図柄テンパイ成功演出等)を行うようにすれば、遊技者の期待感は更に膨らみ、感情の起伏によって遊技に面白みを感じやすくなる。
具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記示唆演出は、第1の示唆演出(例:7図柄テンパイ成功演出/7図柄チャンス目演出)と第2の示唆演出(例:3図柄テンパイ成功演出/3図柄チャンス目演出)とを含み、前記第1の示唆演出を経て前記特別遊技が実行されたときに当該特別遊技が前記第2の特別遊技である可能性と、前記第2の示唆演出を経て前記特別遊技が実行されたときに当該特別遊技が前記第2の特別遊技である可能性とは、互いに異なっていて良い。
これにより、第1の示唆演出及び第2の示唆演出のどちらが行われるかによって第2の特別遊技への期待感が異なってくるため、遊技者は示唆演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
また例えば、遊技機Wにおいて、前記第1の示唆演出が実行されたときと前記第2の示唆演出が実行されたときとで、前記特別遊技が実行されて前記特定遊技状態で遊技が制御される確率が互いに異なっていて良い。
これにより、第1の示唆演出及び第2の示唆演出のどちらが行われるかによって、特別遊技の実行及び特定遊技状態での制御への期待感が異なってくるため、遊技者は示唆演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
本発明の一側面に係る遊技機Wは、特に例えば第1〜第3実施例(更に特には第2実施例)に関連し、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定(例:特図判定又は事前判定)を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が実行された後に、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、少なくとも第1の特別遊技(例:特A又は特Cの大当たり遊技)と前記第1の特別遊技よりも遊技者に有利な第2の特別遊技(例:特B又は特Dの大当たり遊技)を実行可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技の何れが実行された後においても前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記演出実行手段は、前記特別遊技が実行されたときに前記特定遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する特定演出(例:レバ確ゾーン演出)を実行可能にし、前記特定演出を実行したときにおいて、前記判定手段の判定結果に基づき、前記特別遊技が実行される可能性が高いことを示唆する特別演出(例:リーチ演出)を実行可能であるとともに、前記特別演出を実行する前に前記特別演出が実行されるか否かを示唆する煽り演出(例:テンパイ煽り演出)を実行可能であり、前記煽り演出において(例:7図柄テンパイ煽り演出により)前記第2の特別遊技が実行される可能性があることを示唆可能であることを特徴とする。
特定演出が実行されて特別遊技が行われる場合には、特定遊技状態とされる可能性が高いため、特定演出を視聴した遊技者は、特別遊技の実行及び特定遊技状態での制御への期待感を大きく膨らませる。この際、遊技者にとってより好ましい第2の特別遊技が行われる可能性を示唆する演出(7図柄テンパイ煽り演出等)を行うようにすれば、遊技者の期待感は更に膨らみ、感情の起伏によって遊技に面白みを感じやすくなる。
具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記煽り演出は、第1の煽り演出(例:7図柄テンパイ煽り演出)と第2の煽り演出(例:3図柄テンパイ煽り演出)とを含み、前記第1の煽り演出を経て前記特別遊技が実行されたときに当該特別遊技が前記第2の特別遊技である可能性と、前記第2の煽り演出を経て前記特別遊技が実行されたときに当該特別遊技が前記第2の特別遊技である可能性とは、互いに異なっていて良い。
これにより、第1の煽り演出及び第2の煽り演出のどちらが行われるかによって第2の特別遊技への期待感が異なってくるため、遊技者は煽り演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
また例えば、遊技機Wにおいて、前記第1の煽り演出が実行されたときと前記第2の煽り演出が実行されたときとで、前記特別演出が実行される確率が互いに異なっていて良い。
これにより、第1の煽り演出及び第2の煽り演出のどちらが行われるかによって、特別演出の実行(ひいては特別遊技の実行及び特定遊技状態での制御)への期待感が異なってくるため、遊技者は煽り演出を高い興味を持って視聴すると考えられる。興味を惹き付ける遊技は、面白みのある遊技であることは言うまでもない。
本発明の一側面に係る遊技機Wは、特に例えば第1〜第5実施例(更に特には第4実施例)に関連し、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定(例:特図判定又は事前判定)を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が実行された後に、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、少なくとも第1の特別遊技(例:特A又は特Cの大当たり遊技)と前記第1の特別遊技よりも遊技者に有利な第2の特別遊技(例:特B又は特Dの大当たり遊技)を実行可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技の何れが実行された後においても前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記演出実行手段は、所定期間にわたって、前記特別遊技が実行された場合に前記特定遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する特定の演出モード(例:レバ確演出モード)にすることを可能にし、前記特定の演出モードにしているときに、前記判定手段の判定結果に基づき、前記第2の特別遊技が実行される可能性があることを示唆する示唆演出(例:7図柄テンパイ成功演出/7図柄テンパイ煽り演出/7図柄チャンス目演出/7図柄チャンス目煽り演出)を実行可能であることを特徴とする。
特定の演出モードとされて特別遊技が行われる場合には、特定遊技状態とされる可能性が高いため、特定の演出モードとされたとき、遊技者は、特別遊技の実行及び特定遊技状態での制御への期待感を大きく膨らませる。この際、遊技者にとってより好ましい第2の特別遊技が行われる可能性を示唆する演出(7図柄テンパイ成功演出等)を行うようにすれば、遊技者の期待感は更に膨らみ、感情の起伏によって遊技に面白みを感じやすくなる。
具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記特定の演出モードにしたとき、前記示唆演出を実行するまで前記特定の演出モードを継続させることが可能であって良い。
特定遊技状態での制御への期待感を膨らませことのできる特定の演出モードにしたときに、第2の特別遊技の実行を期待させる示唆演出を行ったならば、遊技者の期待感が一層増して気分が盛り上がると考えられるが、示唆演出を行うことなく特定の演出モードを終えた場合には、そのような気分の盛り上げ度合いが縮小する。上記の如く、示唆演出を実行するまで特定の演出モードを継続可能としておくことで、盛り上げ効果の高い演出を実現でき、遊技の面白みが増すと考えられる。
遊技機W〜Wにおける判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段は、遊技機100においては例えば主制御部401により実現される。
遊技機W〜Wにおける演出実行手段は、遊技機100においては例えば演出制御部403により実現される、或いは、演出制御部403及び演出実現要素(演出手段)により実現される。
特別遊技は特別入賞口の開放を伴う遊技を含む。特別入賞口は大入賞口111であって良く、従って特別遊技は大入賞口111の開放を伴う遊技(例えば大当たり遊技)であって良い。
遊技機W〜Wの全部又は一部に関し、遊技状態における有利/不利とは、上述の実施形態の言葉を使えば、例えば、大当たりの当選確率の高/低(特別遊技を実行すると判定される確率の高/低)、及び/又は、電サポの付与の有/無に相当する。故に、遊技機W〜Wの全部又は一部に関し、遊技状態制御手段が、非特定遊技状態又は非特定遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能であるとき、例えば、非特定遊技状態は低確率遊技状態であって且つ特定遊技状態は高確率遊技状態であって良く、或いは例えば、非特定遊技状態は非電サポ遊技状態であって且つ特定遊技状態は電サポ遊技状態であって良い。
尚、上述の実施形態の説明においては、始動口105又は106へ遊技球が入球(入賞)することが第1始動条件又は第2始動条件の成立と捉えられていることがあるが、厳密には以下のように考えても良い。即ち、始動口105又は106へ遊技球が入球すること(詳細には当該入球が始動口SW414a又は414bにより検知されること)が所定の取得条件の成立に相当し、取得条件の成立によって特図判定用情報が取得される。その後、取得された特図判定用情報が特別図柄処理にて特図判定用情報記憶領域413aから判定対象TTとして読み出される状態に至ることが始動条件の成立に相当し、始動条件が成立したとき当該特図判定用情報に対し特図判定が行われる。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
また、本発明を、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。
100 遊技機
105、106 始動口
111 大入賞口
401 主制御部(判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段)
403 演出制御部(演出実行手段)

Claims (3)

  1. 遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技が実行された後に、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
    所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、
    前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、少なくとも第1の特別遊技と前記第1の特別遊技よりも遊技者に有利な第2の特別遊技を実行可能であり、
    前記遊技状態制御手段は、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技の何れが実行された後においても前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、
    前記演出実行手段は、
    前記特別遊技が実行されたときに前記特定遊技状態で遊技が制御される可能性が高いことを示唆する特定演出を実行可能にし、
    前記特定演出を実行したときにおいて、前記判定手段の判定結果に基づき、前記特別遊技が実行される可能性が高いことを示唆する特別演出を実行可能であるとともに、前記特別演出を実行する前に前記特別演出が実行されるか否かを示唆する煽り演出を実行可能であり、前記煽り演出において前記第2の特別遊技が実行される可能性があることを示唆可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記煽り演出は、第1の煽り演出と第2の煽り演出とを含み、
    前記第1の煽り演出を経て前記特別遊技が実行されたときに当該特別遊技が前記第2の特別遊技である可能性と、前記第2の煽り演出を経て前記特別遊技が実行されたときに当該特別遊技が前記第2の特別遊技である可能性とは、互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1の煽り演出が実行されたときと前記第2の煽り演出が実行されたときとで、前記特別演出が実行される確率が互いに異なる
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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