JP2017120296A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】光変調素子の光変調領域上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成を可能にするプロジェクターを提供すること。
【解決手段】走査素子40からの走査光SLを光変調素子30に照射させるに際して、走査素子40と光変調素子30との間に設置された光拡散素子60により走査光SLを拡散させた状態としている。これにより、例えば光変調素子30の光変調領域MR上において、走査方向(X方向)に垂直な方向(Y方向)に関して隙間ができないように走査光SLにある程度の広がりをもたせる。
【選択図】図1
【解決手段】走査素子40からの走査光SLを光変調素子30に照射させるに際して、走査素子40と光変調素子30との間に設置された光拡散素子60により走査光SLを拡散させた状態としている。これにより、例えば光変調素子30の光変調領域MR上において、走査方向(X方向)に垂直な方向(Y方向)に関して隙間ができないように走査光SLにある程度の広がりをもたせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、レーザー光を走査させることにより画像を拡大投影するプロジェクターに関する。
投射型表示装置において、固体光源からの光を走査させることにより、光変調装置の光変調領域を照射するようにして低コストで高コントラストな画像を形成させるものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、例えば特許文献1等に開示された技術において、固体光源としてレーザー光源を使用する、すなわちレーザー光を走査させて画像を形成させる場合、スペックルの発生や、安全性確保のための光量制限といったレーザー光を光源とすることに固有の問題のほか、例えば水平方向(横方向)に走査させた場合において走査線の隙間に起因する横スジの発生や、走査方向と光変調装置の画素配列の方向等との関係に起因するモアレ縞の発生といった光変調領域を照射するようにレーザー光を走査させるに際して画像を劣化させる種々の問題が発生し得る。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、光変調素子の光変調領域上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成を可能にするプロジェクターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクターは、レーザー光を射出するレーザー光源と、レーザー光源からの光を走査光として射出する走査素子と、走査素子からの走査光を変調する光変調素子と、走査素子から光変調素子までの光路上に配置され、走査素子からの走査光を拡散させた状態で光変調素子に照射させる光拡散素子と、光変調素子からの光を投影する投写光学系とを備える。
上記プロジェクターでは、走査素子からの走査光を光変調素子に照射させるに際して、走査素子と光変調素子との間に設置された光拡散素子により走査光(レーザー光)を拡散させた状態としている。これにより、例えば走査方向に垂直な方向に関して隙間ができないように走査光にある程度の広がりをもたせる(ぼかす)ことができ、走査方向に沿った横スジの発生を回避し、延いてはこの横スジと光変調素子を構成する一例としての液晶画素マトリクスの並びや線状の画像等との関係に起因するモアレの発生を回避する、といったことが可能となり、また、スペックルの抑制といったレーザー光源に固有の問題にも対応可能となる。したがって、光変調素子の光変調領域上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成が可能になる。
本発明の具体的な側面によれば、光拡散素子は、少なくとも走査素子による走査方向に垂直な方向に拡散作用を示す。この場合、走査方向の直交方向に関して走査光を拡散させることで、走査方向に垂直な方向に関して隙間ができないように走査光にある程度の広がりをもたせる(ぼかす)ことができる。
本発明の別の側面によれば、光拡散素子は、走査素子からの走査光を拡散させて広がりをもたせた光のスポット照射領域を光変調素子の光変調領域上に形成する。この場合、スポット照射領域(エリア)の単位で光変調領域上の照射を行うことができるので、例えばスポット照射領域を大きくすることに伴い、1フレームの画像形成のための走査素子の走査回数(移動回数)を減らすことができ、走査素子の負担を低減できる。
本発明のさらに別の側面によれば、光拡散素子は、走査素子による走査方向に垂直な方向のスポット照射領域の径を、光変調素子の光変調領域上での走査の間隔より大きく形成させる。この場合、走査方向に垂直な方向に関して隙間ができないように走査光を拡散させることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、光拡散素子は、スポット照射領域を、光変調素子を構成する一画素の大きさより大きく形成させる。この場合、光変調領域上において走査光により同時に一画素より大きな範囲を照射することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、光拡散素子は、光変調素子の光路前段に近接して配置されている。この場合、光拡散素子での拡散作用の度合いに応じて適度に拡散された状態の光を光変調素子に照射させることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、光変調素子で形成される1フレームごとの画像領域に応じてレーザー光源の光量を制御する光量制御部をさらに備える。この場合、形成すべき画像の画像領域のうち明るい部分と暗い部分とに応じて光変調領域上を照射するレーザー光の光量を予めレーザー光源側で調整しておくことで、光量ロスを低減させたり、光変調素子の劣化を抑制したりすることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、レーザー光源は、互いに波長帯域の異なる色光をそれぞれ発生させる複数のレーザー光源部分を有し、走査素子、光拡散素子及び光変調素子は、複数のレーザー光源部分に対応して複数設けられ、投写光学系の光路前段に配置され、光変調素子で変調される複数の色光を合成する合成光学系をさらに備える。この場合、複数のレーザー光源部分により各色の画像をそれぞれ効率的に形成させつつ、これらを合成してカラー画像を形成することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、レーザー光源からの光を波長帯域の異なる色光に分離する色分離光学系と、投写光学系の光路前段に配置され複数の色光を合成する合成光学系とをさらに備え、走査素子は、レーザー光源から色分離光学系までの光路上に配置され、光拡散素子及び光変調素子は、色分離光学系により分離された色光にそれぞれ対応して複数設けられ、合成光学系は、光変調素子で変調される複数の色光を合成する。この場合、色分離光学系により色光に分離させ、各色の画像形成を可能とさせつつ、これらをそれぞれ変調するととともに合成してカラー画像を形成することができる。また、1つの走査素子で複数の光変調素子に対して照射を行うことが可能になる。
本発明のさらに別の側面によれば、レーザー光源は、列状に並べて配置される複数の発光部を有し、走査素子は、複数の発光部からそれぞれ射出された光を複数の発光部の配列方向に対して垂直な方向に成分を有する一次元方向について走査する。この場合、レーザー光源を複数の発光部で構成することで光量を確保することが可能となり、走査素子を一次元方向について走査させるだけで良くなることで、走査素子の構成を簡易にできる。
〔第1実施形態〕
以下に図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を組み込んだプロジェクターについて詳細に説明する。
以下に図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を組み込んだプロジェクターについて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの一例として示すプロジェクター(レーザープロジェクター)100は、光源装置(光源)10と、コリメートレンズ20と、走査素子40と、集光光学系(集光レンズ)50と、光拡散素子60と、光変調素子30と、投写光学系70とを備えている。
光源装置10は、例えば赤、緑及び青色光のレーザー光を時分割または合成した状態で射出することが可能なレーザーダイオード(LD)で構成されており、プロジェクター100において必要に足る光量を発生させる光源である。コリメートレンズ20は、光源装置10から射出された光を平行化する。光源装置10及びコリメートレンズ20により、光源光としてのレーザー光を射出するレーザー光源LSが構成されている。なお、光源装置10において平行化が可能な構成となっている場合等においては、コリメートレンズを有さずに光源装置10そのものがレーザー光源LSとなってもよい。
走査素子40は、光透過型の走査光学系であり、光源装置10から順次射出された光を二次元的に走査してレーザー光(光源光)による走査光SLとして生成するための装置である。本実施形態の場合、走査素子40は、光源側からの光を光変調素子30のうち光変調が行われる範囲である光変調領域MR上において走査光SLを走査させる機能を担っている。
集光光学系50は、走査素子40から入射した光を集光させる。ここでは、集光光学系50の光路後段に位置する光拡散素子60の領域内の所定範囲を占める領域面IFに集光させるものとする。
光拡散素子60は、図示のように、回転可能な円盤形状を有し、上述のように、集光光学系50によって光が集光された位置に配置されている。また、光拡散素子60の配置については、光変調素子30と別体であるが光変調素子30の光路前段において近接させたものともなっている。光拡散素子60は、例えば円盤形状の本体部分PPを拡散板等によって構成し、駆動機構61により集光光学系50の光軸AXに平行な軸であって走査光SLの光路から外れた位置にある軸部SHの中心軸XXを中心として回転可能に設けられている。光拡散素子60での光の拡散作用により、走査素子40からの走査光SLは、拡散された状態で光変調素子30の光変調領域MR上に照射される。この場合、光変調領域MRを照射する走査光SLの配光分布が均一化され、スペックルノイズが低減される。
光変調素子30は、走査素子40、集光光学系50及び光拡散素子60を経た光(走査光SL)を空間的に変調する光変調装置であり、例えば光透過型の液晶ライトバルブで構成される。具体的には、液晶ライトバルブは、入射した光の強度の空間分布を変調する光透過型の液晶画素マトリクス(非発光型の液晶パネル)と、液晶画素マトリクスの光入射側に設けられた入射側偏光板と、液晶画素マトリクスの光射出側に設けられた射出側偏光板とをそれぞれ備える。光変調素子30において、液晶画素マトリクスが形成される範囲が光変調領域MRとなり、光拡散素子60を経た走査光SLは、光変調領域MRを覆うように照射される。さらに光変調素子30の本体部分である液晶画素マトリクス(液晶パネル)の動作に関して説明すると、まず、プロジェクター100の制御部80が、入力された画像信号から画像ライトバルブ制御信号に変換する。次に、変換された画像ライトバルブ制御信号により図示しないパネルドライバーが制御される。制御されたパネルドライバーにより駆動された液晶画素マトリクスは、入射した光をそれぞれ変調して、入力された画像情報(画像信号)に応じた画像を形成する。
投写光学系70は、光変調素子30で変調された変調光をスクリーンSC上に投影する。すなわち、投写光学系70は、変調光をスクリーンSC上の被照射領域において結像させる結像光学系であり、光変調素子30からの光を映像光(投射光)GLとしてスクリーンSCの投影領域PAに投影する投射レンズ(投写レンズ)である。なお、投写光学系70は、必要に応じてズーム機構やフォーカス機構を有するものとする。
制御部80は、PC等の外部装置から画像情報を受信するとともに、画像形成のために上記各部の制御を行う。特に、本実施形態では、制御部80は、光源側を制御する光源側制御部81と、光変調側を制御する光変調側制御部82と、光拡散素子60における駆動機構61による回転動作を制御する回転制御部83と、これらを統括する主制御部88とを備える。光源側制御部81は、光源装置10及び走査素子40に接続され、これらの動作制御を行う。すなわち、光変調素子30の光変調領域MR上での照射の状態を調整する。光変調側制御部82は、光変調素子30に接続され、光変調素子30を構成する液晶画素マトリクス(液晶パネル)の各画素の階調を調整する。本実施形態では、特に、主制御部88が、光源側制御部81及び光変調側制御部82を統括して制御を行うことで、光変調素子30で形成される1フレームごとに形成される1つの画像について、当該画像の画像領域ごとに光源装置10の光量を制御する、すなわち画像領域ごとに照射する照射量を調整し、また、光源装置10の側において制御(調整)された光量を加味して階調動作を光変調素子30に行わせることで、光のロスの低減や高コントラスト化等を図るものとなっている。なお、制御部80による画像形成について詳しくは、図4等を参照して後述する。
以下、図1の一部を拡大した図である図2(A)等を参照して、光拡散素子60により拡散された光の光変調素子30での照射についてより具体的に説明する。
まず、図2(A)に示すように、また、既述のように、光拡散素子60に入射した走査光SLは、光拡散素子60において拡散され、ある程度の広がりをもった状態となって光変調素子30の光変調領域MRを照射する。ここでは、走査素子40(図1参照)からの走査光SLを光拡散素子60で拡散させて光変調領域MR上において広がりをもたせた光の領域をスポット照射領域SDとする。走査素子40(図1参照)での走査により、スポット照射領域SDが光変調領域MR上を移動していくことになる。また、このスポット照射領域SDの形状や大きさ(サイズ)は、光拡散素子60の拡散作用の程度や、図2(B)に示す光拡散素子60から光変調素子30までの距離Ddによって定まることになる。光拡散素子60に用いる拡散板等について、例えば等方性の拡散作用を示すものとした場合、スポット照射領域SDの形状は円形となり、その特定の方向について拡散作用が及ぶものとすればその方向について延びた形状となる。本実施形態では、少なくとも走査素子40による走査方向に垂直な方向(走査方向の直交方向)に関して走査光を拡散させることで、走査方向に垂直な方向に関して隙間ができないように走査光にある程度の広がりをもたせる(ぼかす)ことができるものとなっている。スポット照射領域SDの大きさについては、例えば図2(C)に示すように、スポット照射領域SDを、光変調素子30を構成する1つの画素PXの大きさより大きく形成させるものとすることが考えられる。例えば、画素PXの一辺の長さD1よりも円形状のスポット照射領域SDの直径の長さD2を十分大きくすることが考えられる。スポット照射領域SDを大きくするほど少ない動作数で光変調領域MRの全体を照射することができる。
以下、図3を参照して、本実施形態における光変調素子30への光(照明光としての走査光SL)の照射について概念的に説明する。まず、図3(A)〜3(C)に示すように、ここでは、矢印A1に示す走査方向(−X方向)に沿って一列分の走査がなされこの走査が矢印A2の方向(−Y方向)について順次行われていくことで、スポット照射領域SDが光変調領域MRの全体を覆うように照射するものとなっている。この場合、例えばスポット照射領域SDの直径の長さD2が光変調領域MR上での走査の間隔D3より大きくなっている。これにより、図3(C)に示す1フレーム分の走査により、光変調領域MRをむらなくスポット照射領域SDで覆うような照射が可能となる。特に、図3(B)に示すように、走査方向の直交方向に対応する方向(Y方向)について、走査の間隔D3よりもスポット照射領域の径である長さD2が大きいことで、走査の間隔D3の間において隙間を作らないようにすることができ(図3(C)参照)、矢印A1の方向沿って明暗による横スジが発生することを抑制又は回避することが可能となる。なお、走査方向によっては例えば、縦スジが発生することを抑制又は回避することが可能となるようにするといった場合もある。
以下、図4を参照して、本実施形態のプロジェクター100の制御部80による制御下における画像形成の一例について説明する。図4は、画像の形成について概念的に説明するための図であり、図中、イメージ画像IM1は、走査素子40による照明光(走査光SL)で形成される1フレーム分の画像の様子を概念的に示している。すなわち、走査素子40による光変調素子30の光変調領域MRへの照射での照射した範囲や、照射の強弱を示した図である。この場合、1つのスポット照射領域SDの大きさを最小単位として、大まかな画像形成が行われることに相当する。イメージ画像IM2は、イメージ画像IM1に対応する光変調素子30での階調による液晶パネル(液晶画素マトリクス)の表示の様子を概念的に示している。すなわち、照射された液晶パネルにおいて各画素により画像を形成するための階調の度合いを示した図である。イメージ画像IM3は、イメージ画像IM1とイメージ画像IM2とにより形成される画像の様子を概念的に示している。つまり、光変調領域MRがイメージ画像IM2のような状態にあるパネルをイメージ画像IM1のような状態の光で照射することで、目的とするイメージ画像IM3のような画像が形成される。この場合、イメージ画像IM3に示される画像を形成する各画素単位での明るさは、光源の状態を示すイメージ画像IM1とパネルの階調の状態を示すイメージ画像IM2とを掛け合わせたものに相当することになる。
図1に戻って、上記のような画像の形成における制御部80の制御の一例について説明する。まず、制御部80の主制御部88は、PC等の外部装置から画像情報を受信すると、画像データから明るい画像部分と暗い画像部分とを識別し、光源側と光変調側とでのバランスを調整して照明側と階調側とを掛け合わせた結果所望の画像が形成されるように制御を行う。例えば、図4のような夜景にライトアップされた橋が映っているような風景画像の場合、ライトアップされた橋や街の明かりが見える範囲(画像全体のうち中断からやや下側)は全体的に明るい画像部分と識別される。一方、夜空や海の範囲(画像全体のうち上側や最も下側)は明るい箇所のない暗い画像部分と識別される。そのため、主制御部88は、まず、光源側での制御において、図4のイメージ画像IM1に示すように、1フレーム分の画像の画像領域のうち橋やその周辺に相当する箇所については、明るい画像にするために比較的強く照射を行う。一方、1フレーム分の画像の画像領域のうち夜空に相当する箇所については、明るくならない画像にするために弱く照射を行うように、光源側制御部81に各部の制御動作を行わせる。すなわち、1フレームごとに形成される1つの画像について、当該画像の画像領域ごとに光源装置10の光量を制御している。ただし、既述のように、このような制御は、1つのスポット照射領域SDの大きさを最小単位として行われる比較的大まかなものとなる。
一方、主制御部88は、光変調側での制御については、上記のように、光源側において照射領域によって予め光量が制御されていることを考慮した階調設定を光変調側制御部82に行わせる。例えば、まず、1フレーム分の画像の画像領域のうち橋やその周辺に相当する箇所については、光変調素子30に対して強い照射がなされているので、これを前提として、ライトアップされた橋等の明るい画像部分は、透過率を高くするようにし、橋の近隣であっても光のない暗い画像部分は、透過率を低くするように、光変調側制御部82によって光変調素子30を構成するライトバルブの画素単位での階調差を制御して明暗をつけた画像を形成させる。一方、1フレーム分の画像の画像領域のうち夜空等に相当する明るい箇所のない暗い画像部分については、光源側において元々光変調素子30に対して弱めた照射がなされているので、必ずしもライトバルブの画素単位で階調による光の遮蔽度合を強めて透過率を低くする必要がない。例えば図4のイメージ画像IM2に示すように、夜空や海の範囲(画像全体のうち上側や最も下側)に相当する箇所は、元々光源側から照射される光が弱い(あるいは無い)ことを見越して、ライトバルブ(パネル)の透過率が必ずしも低くせずに調整を行っている。この場合、むしろ元々少ない光量から必要なだけの明るさが得られるようにある程度透過率を上げるように階調を調整する場合も生じ得る。
以上のような制御を行うことで、画像形成に際して、光源側での光量のロスの低減や高コントラスト化を図ることができる。また、光変調素子30への余分な光の照射を光源側で予め抑えることで光変調素子30の劣化低減(長寿命化)を図ることができる。
なお、光源側からの照明光である走査光SLの光変調領域MRへの入射のタイミングと、光変調素子30を構成するライトバルブ(パネル)の各画素の階調動作のタイミングとについては、画像の1フレームごとに同期されていることを前提として、例えば、1フレームに相当する1回の各画素の階調動作が完了した直後に走査光SLの走査が開始され、次の各画素の階調動作が開始される前までに走査光SLの走査が完了するようにすることが考えられる。
以上のように、本実施形態のプロジェクターでは、走査素子40からの走査光SLを光変調素子30に照射させるに際して、走査素子40と光変調素子30との間に設置された光拡散素子60により走査光(レーザー光)SLを拡散させた状態としている。これにより、例えば光変調素子30の光変調領域MR上において、走査方向(X方向)に垂直な方向(Y方向)に関して隙間ができないように走査光SLにある程度の広がりをもたせる(ぼかす)ことができ、走査に伴う走査方向に沿った横スジの発生を回避し、延いてはこの横スジと光変調素子30を構成する液晶画素マトリクスの並びや線状の画像等との関係に起因するモアレの発生を回避する、といったことが可能となる。また、スペックルの抑制といったレーザー光を光源に用いる場合に固有の問題にも対応可能となる。したがって、上記のような光変調素子30の光変調領域MR上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成が可能になる。また、レーザー光を拡散させることにより、スペックルを抑制したり、指向性を弱めてレーザー光を光源とする場合での安全性を向上させたりすることが可能になる。また、適用可能なレーザー光源の選択肢を拡げることも考えられる。
以下、図5を参照して、本実施形態のプロジェクターの一変形例について説明する。図5は、本実施形態の一変形例のプロジェクター110の概略構成を示す平面図である。図示のように、プロジェクター110は、赤、緑及び青色のレーザー光をそれぞれ発生させるレーザー光源部分10R,10G,10Bにより光源装置10が構成され、この光源装置10と、レーザー光源部分10R,10G,10Bにそれぞれ対応して設けられるコリメートレンズ20R,20G,20Bと、レーザー光源部分10R,10G,10Bからの各色光を合成する合成プリズムSPとによりレーザー光源LSが構成されている。また、合成プリズムSPを経て射出されるレーザー光を走査光として射出する走査素子40が光反射型の素子である。以上のように、本変形例のプロジェクター110は、光源装置10の構成と走査素子40の構成との2点が、図1等に示すプロジェクター100と異なっている。なお、光反射型の素子としては、例えばMEMSミラーのようなものが想定される。この場合も、光源装置10において、各レーザー光源部分10R,10G,10Bを適宜動作させることで、例えば赤、緑及び青色光のレーザー光を時分割または合成した状態で射出することが可能である。また、反射型の走査素子40により、走査光SLについて、光拡散素子60を通過させた後、光変調素子30の光変調領域MRへ照射させることができる。なお、集光光学系(集光レンズ)50については、図1に示すように1つのレンズとしてもよいが、図5に示すように複数のレンズ(図示の場合3つのレンズ)で構成するものとしてもよい。
〔第2実施形態〕
以下、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るプロジェクターについて詳細に説明する。図6は、本実施形態のプロジェクター200の概略構成の一例を示す平面図である。本実施形態のプロジェクター200では、光源装置210が、互いに波長帯域の異なる色光をそれぞれ発生させる複数のレーザー光源部分210R,210G,210Bを有している。また、プロジェクター200は、各レーザー光源部分210R,210G,210Bに対応して複数の光拡散素子260R,260G,260B及び光変調素子230R,230G,230Bを設け、さらに投写光学系270の光路前段に配置されて各色光を合成して投写光学系270へ導く合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム290を有した構成となっている。
以下、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るプロジェクターについて詳細に説明する。図6は、本実施形態のプロジェクター200の概略構成の一例を示す平面図である。本実施形態のプロジェクター200では、光源装置210が、互いに波長帯域の異なる色光をそれぞれ発生させる複数のレーザー光源部分210R,210G,210Bを有している。また、プロジェクター200は、各レーザー光源部分210R,210G,210Bに対応して複数の光拡散素子260R,260G,260B及び光変調素子230R,230G,230Bを設け、さらに投写光学系270の光路前段に配置されて各色光を合成して投写光学系270へ導く合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム290を有した構成となっている。
以下、プロジェクター200について詳しく説明する。プロジェクター200は、赤、緑及び青色のレーザー光をそれぞれ発生させる複数のレーザー光源部分210R,210G,210Bで構成される光源装置210と、コリメートレンズ220R,220G,220Bで構成されるコリメート光学系220と、反射型の走査素子240R,240G,240Bで構成される走査光学系240と、集光レンズ250R,250G,250Bで構成される集光光学系250と、各色光に対応してそれぞれ設けられる複数の光拡散素子260R,260G,260Bと、各色光に対応してそれぞれ設けられる複数の光変調素子230R,230G,230Bと、光変調素子230R,230G,230Bを経た複数の色光を合成する合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム290と、投写光学系270とを備える。なお、この場合、光源装置210及びコリメート光学系220によりレーザー光源LSが構成される。
上記の構成により、赤、緑及び青色光のレーザー光に基づいて、それぞれの色の画像が形成され、これらをクロスダイクロイックプリズム290により合成してカラー画像を形成することができる。より具体的に説明すると、例えば赤色光のレーザー光は、レーザー光源部分210Rから光源光として射出され、コリメートレンズ220Rにより平行化され、走査素子240Rにより走査光として光変調素子230Rの光変調領域を照射する。この際、レーザー光(走査光)は、集光レンズ250Rで集光されつつ光拡散素子260Rに向かい、さらに、光拡散素子260Rにより適度に拡散されつつ光変調素子230Rの光変調領域を覆うように照射する。光変調素子230Rは、入射した光を変調して、画像情報(画像信号)に応じた赤色の画像を形成する。同様に、レーザー光源部分210G、コリメートレンズ220G、走査素子240G、集光レンズ250G、光拡散素子260G及び光変調素子230Gにより緑色光のレーザー光に基づく緑色の画像を形成され、レーザー光源部分210B、コリメートレンズ220B、走査素子240B、集光レンズ250B、光拡散素子260B及び光変調素子230Bにより青色光のレーザー光に基づく青色の画像を形成される。各光変調素子230R,230G,230Bにおいて形成された各色の変調光が、既述のように、クロスダイクロイックプリズム290において合成され、投写光学系270から投射光(映像光)として投影される。
本実施形態においても、各色の光変調素子の光変調領域上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成が可能になる。なお、上記の場合においても、各色の画像形成において、光源側の制御と光変調側の制御とにおいて、各色ごとにフレーム単位での同期を行うことで、光のロスの低減や高コントラスト化等を図ることが可能であるが、この場合、各走査素子240R,240G,240B間において動作を同期させることは、必ずしも必要ではない。本実施形態の場合、複数のレーザー光源部分210R,210G,210Bにより各色の画像をそれぞれ効率的に形成させつつ、これらを合成してカラー画像を形成することができる。
〔第3実施形態〕
以下、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係るプロジェクターについて詳細に説明する。図7は、本実施形態のプロジェクター300の概略構成の一例を示す平面図である。本実施形態のプロジェクター300では、レーザー光源LSからの光を波長帯域の異なる色光に分離する色分離光学系(色分離導光光学系)351を有した構成となっている。
以下、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係るプロジェクターについて詳細に説明する。図7は、本実施形態のプロジェクター300の概略構成の一例を示す平面図である。本実施形態のプロジェクター300では、レーザー光源LSからの光を波長帯域の異なる色光に分離する色分離光学系(色分離導光光学系)351を有した構成となっている。
以下、プロジェクター300について詳しく説明する。プロジェクター300では、赤、緑及び青色のレーザー光をそれぞれ発生させる複数のレーザー光源部分310R,310G,310Bで構成される光源装置310と、コリメートレンズ320R,320G,320Bで構成されるコリメート光学系320と、レーザー光源部分310R,310G,310Bからの各色光を合成する合成プリズムSPとによりレーザー光源LSが構成されている。また、プロジェクター300は、反射型の走査素子340と、集光光学系(集光レンズ)350と、集光光学系350を経た走査光を各色光に分離する色分離光学系351と、色分離光学系351により分離された各色光に対応してそれぞれ設けられる複数の光拡散素子360R,360G,360Bと、各色光に対応してそれぞれ設けられる複数の光変調素子330R,330G,330Bと、光変調素子330R,330G,330Bを経た複数の色光を合成する合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム390と、投写光学系370とを備える。
このうち、色分離光学系351は、ダイクロイックミラー352,355と、反射ミラー353,357,359と、リレーレンズ356,358と、フィールドレンズ354R,354G,354Bとを有する。
上記の構成により、赤、緑及び青色光のレーザー光に基づいて、それぞれの色の画像が形成され、これらをクロスダイクロイックプリズム290により合成してカラー画像を形成することができる。より具体的に説明すると、まず、第1実施形態の変形例(図5参照)の場合と同様に、レーザー光源LSから射出された光源光は、反射型の走査素子340及び集光光学系350を経て走査光として射出され、色分離光学系351に向かう。
色分離光学系351において、第1ダイクロイックミラー352は、入射した走査光を構成する成分光のうち赤色光を反射させ、緑色光及び青色光を透過させる。第1ダイクロイックミラー352で反射された赤色光は、反射ミラー353及びフィールドレンズ354Rを経て、光拡散素子360Rへ入射する。光拡散素子360Rは、赤色光を拡散させつつ光変調素子330Rの光変調領域を覆うように照射する。光変調素子330Rは、入射した光を変調して、画像情報(画像信号)に応じた赤色の画像を形成する。
第2ダイクロイックミラー355は、第1ダイクロイックミラー352からの緑色光を反射させ、青色光を透過させる。第2ダイクロイックミラー355で反射された緑色光は、フィールドレンズ354Gを経て、光拡散素子360Gへ入射する。光拡散素子360Gは、緑色光を拡散させつつ光変調素子330Gの光変調領域を覆うように照射する。光変調素子330Gは、入射した光を変調して、画像情報(画像信号)に応じた緑色の画像を形成する。
第2ダイクロイックミラー355を透過した青色光は、リレーレンズ356,358、反射ミラー357,359、及びフィールドレンズ354Bを経て、光拡散素子360Bへ入射する。光拡散素子360Bは、青色光を拡散させつつ光変調素子330Bの光変調領域を覆うように照射する。光変調素子330Bは、入射した光を変調して、画像情報(画像信号)に応じた青色の画像を形成する。
各光変調素子330R,330G,330Bにおいて形成された各色の変調光が、既述のように、クロスダイクロイックプリズム390において合成され、投写光学系370から投射光(映像光)として投影される。
本実施形態においても、各色の光変調素子の光変調領域上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成が可能になる。なお、上記の場合においても、各色の画像形成において、光源側の制御と光変調側の制御とにおいて、各色ごとにフレーム単位での同期を行うことで、光のロスの低減や高コントラスト化等を図ることが可能である。本実施形態の場合、色分離光学系351により色光に分離させ、各色の画像形成を可能とさせつつ、これらをそれぞれ変調するととともに合成してカラー画像を形成することができる。また、1つの走査素子340で複数の光変調素子330R,330G,330Bに対して照射を行うことが可能になる。
なお、本実施形態の場合、第1実施形態や第2実施形態の場合と異なり、光源側において時分割による光の射出または各色を合成した光の射出をすることを要しない。例えば第1実施形態や第2実施形態において、光源での時分割で射出するものとした場合は、光変調素子も含めて時分割として各色の画像を表示することになる。また、例えば第1実施形態において、光源での合成で射出するものとした場合は、光変調装置が各色にそれぞれ対応するサブピクセルを持つ構成としてカラー表示することになる。これに対して、本実施形態では、光源側と光変調素子側との関係において、各色を発生させる光源に対応して各色の画像を形成させる光変調素子を有しているので、光源側において時分割や合成による光の射出をそもそも要さず、また、光変調素子側においても光源側の射出の仕方に対応させる構成とする必要もない。
〔第4実施形態〕
以下、図8(A)等を参照して、本発明の第4実施形態に係るプロジェクターについて詳細に説明する。なお、本実施形態の構成は、光源側(レーザー光源及び走査素子)の構造を除いて、他の実施形態と同様の構成とすることが可能であるため、全体構成の図示及び説明を省略する。
以下、図8(A)等を参照して、本発明の第4実施形態に係るプロジェクターについて詳細に説明する。なお、本実施形態の構成は、光源側(レーザー光源及び走査素子)の構造を除いて、他の実施形態と同様の構成とすることが可能であるため、全体構成の図示及び説明を省略する。
図8(A)は、本実施形態のプロジェクターにおける光源側の様子について概念的に示す図であり、8(B)は、光変調領域上における走査の様子について概念的に示す図である。本実施形態では、図8(A)に示すように、レーザー光源LSは、一方向(例えばY方向)について列状に(一列に)並べて配置される複数の発光部LSa,LSa…を有し、また、複数の発光部LSa,LSa…からそれぞれ射出された成分光SLpを走査する走査素子440を有している。走査素子440は、例えば矢印R1に示すように一軸(Y方向に平行な軸)について往復回転可能な一枚の平板上のミラーで構成され、複数の発光部LSa,LSa…からそれぞれ射出された成分光を複数の発光部LSa,LSa…の配列方向(Y方向)に対して垂直な方向(X方向)に成分を有する一次元方向について走査させる。この結果、図8(B)に示すように、光変調素子30の光変調領域MR上において、各発光部LSaからの走査光(レーザー光)に対応するスポット照射領域SDは、矢印AAに示す方向(X方向)に往復移動する。この結果、光変調領域MRの全体が照射されるものとなる。図8(C)は、走査素子440の一変形例を示す図である。上記した一軸について往復回転可能な一枚の平板上のミラーに代えて、図示のようないわゆるポリゴンミラーで走査素子440を構成し、一次元方向について走査させることも考えられる。なお、この場合、図8(B)に示すような往復した照射ではなく、片道方向(例えば図面左側から右側へ向かう方向のみ)の照射となる。
本実施形態においても、各色の光変調素子の光変調領域上においてレーザー光を走査させて画像形成を行う場合において、良好な画像形成が可能になる。なお、上記の場合、レーザー光源LSを複数の発光部LSa,LSa…で構成することで、光量を確保することが可能となり、また、走査素子440を一次元方向について走査させるだけで良くなることで、二次元的な走査を行う場合に比べて走査素子440の構成を簡易にできる。
〔その他〕
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
まず、上記各実施形態において、光拡散素子は、拡散板等により構成されるものとしているが、必要に足る拡散作用を示すものであれば、種々の構成の物を適用でき、例えば光拡散素子がマイクロレンズアレイで構成されるものとしてもよい。
また、拡散の度合い等についても、目的とする大きさや形状のスポット照射領域SDが形成できればよく、種々のものが想定される。また、拡散の方向性についても、既述のように等方性のものに限らず偏りのあるものとしてもよい。また、光拡散素子の差し替えや図2(B)に示す光拡散素子60から光変調素子30までの距離Ddの調整を可能とすることにより、スポット照射領域SDの大きさや形状を調整可能としてもよい。例えば、大まかな絵の画像を映したい場合には、図4に示すイメージ画像IM1は、粗いものでも構わないと考えられ、比較的スポット照射領域SDを大きくしてもよいと考えられる。これに対して、例えば細かな文字等を表示したいといった場合には、比較的スポット照射領域SDを小さくすることが望ましいと考えられる。特に、スポット照射領域SDをある程度以上大きくすることができれば、その分1回の走査における走査素子の動作負担を減らすことが可能になる。一画素の大きさに対する1つのスポット照射領域SDの大きさについても、様々な態様が考えられ、例えば1つのスポット照射領域SDが10画素〜100画素分程度の大きさを有するものとすることが考えられる。
また、本発明のように、レーザー光を拡散して用いることで、光源として適用できるレーザー発生装置についても種々のものが適用できると考えられる。例えば、シングルモードタイプのレーザー光だけでなくより大容量の光源とすべくマルチモードタイプのレーザー光を発生させて光源として利用することも考えられる。
また、上記では、光変調素子として、光透過型の液晶パネルで構成されるものについて説明しているが、光変調素子については、種々のものが態様可能であり、例えば光反射型のパネルで光変調素子を構成するものとしてもよい。
10…光源装置、10R,10G,10B…レーザー光源部分、20,20R,20G,20B…コリメートレンズ、30…光変調素子、40…走査素子、50…集光光学系、60…光拡散素子、61…駆動機構、70…投写光学系、80…制御部、81…光源側制御部、82…光変調側制御部、83…回転制御部、88…主制御部、100,110,200,300…プロジェクター、210…光源装置、210R,210G,210B…レーザー光源部分、220…コリメート光学系、220R,220G,220B…コリメートレンズ、230R,230G,230B…光変調素子、240…走査光学系、240R,240G,240B…走査素子、250…集光光学系、250R,250G,250B…集光レンズ、260R,260G,260B…光拡散素子、270…投写光学系、290…クロスダイクロイックプリズム、310…光源装置、310R,310G,310B…レーザー光源部分、320…コリメート光学系、320R,320G,320B…コリメートレンズ、330R,330G,330B…光変調素子、340…走査素子、350…集光光学系、351…色分離光学系、352,355…ダイクロイックミラー、353,357,359…反射ミラー、354R,354G,354B…フィールドレンズ、355…ダイクロイックミラー、356,358…リレーレンズ、360R,360G,360B…光拡散素子、370…投写光学系、390…クロスダイクロイックプリズム、440…走査素子、A1…矢印、A2…矢印、AA…矢印、AX…光軸、D1,D2…長さ、D3…間隔、Dd…距離、IF…領域面、IM1…イメージ画像、IM2…イメージ画像、IM3…イメージ画像、LS…レーザー光源、LSa…各発光部、LSa,LSa…発光部、MR…光変調領域、PA…投影領域、PP…本体部分、PX…画素、R1…矢印、SC…スクリーン、SD…スポット照射領域、SD…比較的スポット照射領域、SH…軸部、SL…走査光、SLp…成分光、SP…合成プリズム、XX…中心軸
Claims (10)
- レーザー光を射出するレーザー光源と、
前記レーザー光源からの光を走査光として射出する走査素子と、
前記走査素子からの走査光を変調する光変調素子と、
前記走査素子から前記光変調素子までの光路上に配置され、前記走査素子からの走査光を拡散させた状態で前記光変調素子に照射させる光拡散素子と、
前記光変調素子からの光を投影する投写光学系と
を備えるプロジェクター。 - 前記光拡散素子は、少なくとも前記走査素子による走査方向に垂直な方向に拡散作用を示す、請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記光拡散素子は、前記走査素子からの走査光を拡散させて広がりをもたせた光のスポット照射領域を前記光変調素子の光変調領域上に形成する、請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記光拡散素子は、前記走査素子による走査方向に垂直な方向の前記スポット照射領域の径を、前記光変調素子の光変調領域上での走査の間隔より大きく形成させる、請求項3に記載のプロジェクター。
- 前記光拡散素子は、前記スポット照射領域を、前記光変調素子を構成する一画素の大きさより大きく形成させる、請求項3及び4のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記光拡散素子は、前記光変調素子の光路前段に近接して配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記光変調素子で形成される1フレームごとの画像領域に応じて前記レーザー光源の光量を制御する光量制御部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記レーザー光源は、互いに波長帯域の異なる色光をそれぞれ発生させる複数のレーザー光源部分を有し、
前記走査素子、前記光拡散素子及び前記光変調素子は、前記複数のレーザー光源部分に対応して複数設けられ、
前記投写光学系の光路前段に配置され、前記光変調素子で変調される複数の色光を合成する合成光学系をさらに備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 前記レーザー光源からの光を波長帯域の異なる色光に分離する色分離光学系と、
前記投写光学系の光路前段に配置され、複数の色光を合成する合成光学系と
をさらに備え、
前記走査素子は、前記レーザー光源から前記色分離光学系までの光路上に配置され、
前記光拡散素子及び前記光変調素子は、前記色分離光学系により分離された色光にそれぞれ対応して複数設けられ、
前記合成光学系は、前記光変調素子で変調される複数の色光を合成する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 前記レーザー光源は、列状に並べて配置される複数の発光部を有し、
前記走査素子は、前記複数の発光部からそれぞれ射出された光を前記複数の発光部の配列方向に対して垂直な方向に成分を有する一次元方向について走査する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロジェクター。
Priority Applications (1)
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JP2015256066A JP2017120296A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | プロジェクター |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112584567A (zh) * | 2019-09-30 | 2021-03-30 | 宁波舜宇车载光学技术有限公司 | 多芯片照明系统及其控制方法 |
WO2023166661A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | オリンパス株式会社 | 照明方法、照明装置、内視鏡システムおよび内視鏡 |
-
2015
- 2015-12-28 JP JP2015256066A patent/JP2017120296A/ja active Pending
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