JP2017120235A - 光照射装置 - Google Patents

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雄三 南雲
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Abstract

【課題】マルチモード光ファイバを光伝送体として用いながら、精度の高いデータを得ることができる光照射装置を提供する。
【解決手段】光照射装置2は、レーザ光を出射する位置測定用光源24と、リプル減衰部30と、マルチモード光ファイバからなる光伝送体21とを備えている。そして、位置測定用光源24からは、偏光を有し、かつ、輝度が高い光が出射される。リプル減衰部30は、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させる。そのため、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させながら、マルチモード光ファイバである光伝送体21に位置測定用光源24からの光を通過させて、対象物に照射させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光ファイバからなる光伝送体から光を出射して対象物を照射する光照射装置に関するものである。
従来から、対象物に対して光を照射することにより、各種データを取得する光照射装置が知られている。このような光照射装置として、対象物までの微小な距離を測定する光照射装置が利用されている。この光照射装置は、光伝送体と、受光部と、位置測定部とを備えている。そして、光照射装置では、光伝送体の一端から対象物に対して光を照射し、受光部によって、対象物における反射光、及び、光伝送体の一端における反射光を受光する。また、位置測定部によって、受光部で受光した光に基づいて、対象物に対する光伝送体の位置関係を測定する(例えば、下記特許文献1参照)。
具体的には、この光照射装置では、位置測定部は、受光部の受光量に基づいて干渉スペクトルの強度分布を得る。また、この強度分布には、対象物における反射光と、光伝送体の一端における反射光との干渉により生じる干渉項が含まれる。そして、位置測定部は、この干渉項に基づいて、対象物に対する光伝送体の位置関係を測定する。
特開2014−13150号公報
上記のような従来の光照射装置を用いて測定する場合において、対象物に対する光伝送体の位置関係を精度よく測定できない場合がある。具体的には、熱、温度及び振動などの影響により、測定中において、対象物と光伝送体との間の距離が変動することがある。この場合、測定時間を長くすると、位置測定部が得る干渉スペクトルの強度分布における干渉項が変動するため、平均化された干渉項が、本来の干渉項と異なる干渉項になったり、干渉項が消失したりしてしまう。そして、その場合には、対象物に対する光伝送体の位置関係を精度よく測定できないという不具合がある。
そのため、位置測定部によって、数ミリ秒以下の非常に短い時間でデータ取得を行うことが検討される。このようにすれば、位置測定部が得る干渉スペクトルの強度分布において、干渉項が変動することによる悪影響を防ぐことができる。また、この場合には、受光部で受光する光の光量が一定以上必要であるため、光伝送体から輝度の高い光を照射する必要がある。このような輝度の高い光を照射する光源としては、例えば、SLDが挙げられる。
また、光伝送体として光ファイバを用いる場合には、通常、シングルモード光ファイバ、又は、マルチモード光ファイバのいずれかを用いることになる。そして、光照射装置において、上記したSLDなどの輝度の高い光を照射する光源、及び、マルチモード光ファイバを用いると、照射される光の偏光、及び、光ファイバの径の大きさとの関係から、位置測定部が得る干渉スペクトルの強度分布にリプルが生じてしまう。そのため、対象物に対する光伝送体の位置関係を精度よく測定できないという不具合が生じる。
一方、光照射装置において、上記したSLDなどの輝度の高い光を照射する光源、及び、シングルモード光ファイバを用いると、光ファイバの径が小さいため、伝送できる光量が少なくなってしまうという不具合が生じる。また、この場合に、光量を増すために、光源からの光の輝度をさらに高めると、照射する光によって、光伝送体における変質・劣化が急速に進むおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、マルチモード光ファイバを光伝送体として用いながら、精度の高いデータを得ることができる光照射装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る光照射装置は、光伝送体と、光源と、導入部とを備える。前記光伝送体は、マルチモード光ファイバからなり、一端から光を出射して対象物を照射する。前記光源は、レーザ光を出射する。前記導入部は、前記光源から出射された光を前記光伝送体の他端側から導入する。前記導入部には、前記光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させるリプル減衰部が含まれる。
このような構成によれば、光源からは、偏光を有し、かつ、輝度が高い光であるレーザ光が出射される。リプル減衰部は、光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させる。光伝送体は、シングルモード光ファイバよりも径の大きいマルチモード光ファイバからなる。
そのため、光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させながら、マルチモード光ファイバに光源からの光を通過させて、対象物に照射させることができる。
その結果、光照射装置において、精度の高いデータを得ることができる。
すなわち、本発明によれば、マルチモード光ファイバを光伝送体として用いながら、精度の高いデータを得ることができる。
(2)また、前記光源は、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ又は固体レーザからなってもよい。
このような構成によれば、光源から、十分な輝度を有する光を出射させることができる。
(3)また、前記リプル減衰部は、マルチモード光ファイバを備えてもよい。
このような構成によれば、マルチモード光ファイバを介在させるだけの簡易な構成で、光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させることができる。
(4)また、前記リプル減衰部は、第1伝送体と、第2伝送体とを備えてもよい。前記第1伝送体は、第1偏波面を有する偏波保持ファイバからなる。前記第2伝送体は、第2偏波面を有する偏波保持ファイバからなり、前記第1伝送体に対して同一の光軸上で接続される。前記光軸方向に見たときに、前記第1偏波面と前記第2偏波面とは異なる位置に配置されていてもよい。
このような構成によれば、第1偏波面と第2偏波面とが異なる位置に配置されることにより、第1伝送体及び第2伝送体の長さが短い場合であっても、光の偏光に基づいて生じるリプルを減衰させることができる。
(5)また、前記リプル減衰部は、第1リプル減衰部と、前記第1リプル減衰部の後に接続される第2リプル減衰部とを備えてもよい。前記第1リプル減衰部は、第1伝送体と、第2伝送体とを備えてもよい。前記第1伝送体は、第1偏波面を有する偏波保持ファイバからなる。前記第2伝送体は、第2偏波面を有する偏波保持ファイバからなり、前記第1伝送体に対して同一の光軸上で接続される。前記光軸方向に見たときに、前記第1偏波面と前記第2偏波面とは異なる位置に配置されていてもよい。前記第2リプル減衰部は、マルチモード光ファイバを備える。
このような構成によれば、光の偏光に基づいて生じるリプルを確実に減衰させることができる。
(6)また、前記光軸を中心として、前記第1偏波面と前記第2偏波面との相対角度を変更可能であってもよい。
このような構成によれば、第1伝送体と第2伝送体との相対角度を適切な角度に変更できる。
そのため、光源から出射された光の偏光に基づくリプルを効果的にに減衰させることができる。
(7)また、前記光照射装置は、位置測定用受光部と、位置測定部とをさらに備えてもよい。前記位置測定用受光部は、前記対象物における反射光、及び、前記光伝送体の一端における反射光を受光する。前記位置測定部は、前記位置測定用受光部で受光した光に基づいて、前記対象物に対する前記光伝送体の位置関係を測定する。
このような構成によれば、光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させながら、マルチモード光ファイバに光源からの光を通過させて、対象物に対する光伝送体の位置関係を測定できる。
そのため、対象物に対する光伝送体の位置関係を精度よく測定できる。
(8)また、前記光照射装置は、分析光導入部と、分析用受光部とをさらに備えてもよい。前記分析光導入部は、前記対象物を分析するための分析光を前記光伝送体の他端側から導入する。前記分析用受光部は、前記分析光に基づく光を受光する。前記光伝送体の一端には、周辺環境に応じて光学的特性が変化する物質が設けられていてもよい。
このような構成によれば、対象物に対する光伝送体の位置関係を特定した上で、対象物の分析を良好に行うことができる。
また、分析光は、光伝送体の一端から照射され、周辺環境に応じて光学的特性が変化する物質に入射する。そして、当該物質の光学的特性が周辺環境に応じて変化することにより、当該物質に入射した光の特性も変化する。そのため、当該物質に光を入射させて分析を行うことにより、光伝送体の一端における周辺環境の測定を行うことができる。
本発明によれば、光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させながら、マルチモード光ファイバに光源からの光を通過させて、対象物に照射させることができる。そのため、マルチモード光ファイバを光伝送体として用いながら、精度の高いデータを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る光照射装置により対象物を分析する際の態様を示した概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る光照射装置の構成例を示した概略図である。 図2の光照射装置において、燃料電池に対する光伝送体の位置関係を測定する際の態様について説明するための概略図である。 リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が長い場合における光の強度分布を示した図である。 リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が長い場合における光の強度分布を示した図である。 リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が短い場合における光の強度分布を示した図である。 リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が短い場合における光の強度分布を示した図である。 図2の光照射装置における光の強度分布を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る光照射装置のリプル減衰部の構成例を示した概略図である。 図7の第1光伝送体を示した断面図である。 図7の第2光伝送体を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光照射装置において、光軸方向に見たときに、第1伝送体の偏波面と第2伝送体の偏波面とを同一位置に配置した状態における光の強度分布を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る光照射装置において、光軸方向に見たときに、第1伝送体の偏波面と第2伝送体の偏波面とを異なる位置に配置した状態における光の強度分布を示した図である。
1.光照射装置による光の照射の対象物
図1は、本発明の第1実施形態に係る光照射装置により対象物を分析する際の態様を示した概略断面図である。本実施形態では、光照射装置が、対象物を分析するための分析装置に適用された場合について説明する。
対象物は、特に限定されるものではないが、この例では、対象物が燃料電池1である場合について説明する。この燃料電池1は、例えば固体高分子形燃料電池であり、いわゆるMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)11を備えている。MEA11は、1対のバイポーラプレート12の間に挟み込まれた状態で燃料電池1の単セルを構成している。
MEA11は、電解質膜111、燃料極113及び空気極112を備えている。具体的には、電解質膜111の一方の面に燃料極113が設けられ、他方の面に空気極112が設けられることにより、積層体からなるMEA11が形成されている。燃料極113は、触媒層113a及びGDL(Gas Diffusion Layer:ガス拡散層)113bが積層されることによりアノードを構成している。一方、空気極112は、触媒層112a及びGDL112bが積層されることによりカソードを構成している。
触媒層112a、113aは、例えば白金触媒などにより形成された金属層として設けることができる。また、GDL112b、113bは、例えばカーボンなどにより形成された導電性多孔質層として設けることができる。
電解質膜111は、例えば水素イオンHを透過可能な固体高分子膜により形成されている。この例では、燃料極113側のバイポーラプレート12を介して供給される水素Hが、燃料極113の触媒層113aにおいて水素イオンHと電子に分離される。水素イオンHは電解質膜111を透過し、空気極112の触媒層112aにおいて、空気極112側のバイポーラプレート12を介して供給される酸素Oと反応する。このように、燃料極113の触媒層113aにおいて電子が発生することにより、外部負荷(図示せず)を介して接続された燃料極113と空気極112との間に起電力が発生するようになっている。
本実施形態では、詳しくは後述するが、光照射装置に備えられた光伝送体21の一端から、燃料電池1に対して光を照射することにより、燃料電池1の分析が行われる。光伝送体21は、マルチモード光ファイバにより構成されている。この例では、空気極112側のバイポーラプレート12、及び、空気極112のGDL112bに、一連の貫通孔13が形成されることにより、当該貫通孔13を介して燃料電池1内に光伝送体21を挿入することができるようになっている。貫通孔13は、例えば直径が100μm程度の小孔により構成することができる。ただし、このような構成に限らず、バイポーラプレート12又はGDL112bに備えられている空隙を利用して、光伝送体21を挿入することもできる。
このような構成を用いることにより、例えば空気極112側の酸素濃度を測定することができる。これにより燃料電池動作の解析が可能で、研究開発に極めて有用な情報を与える。酸素濃度の測定による燃料電池動作の解析については次の参考文献がある。
J. Inukai, K. Miyatake, K. Takada, M. Watanabe, T. Hyakutake, H. Nishide, Y. Nagumo, M. Watanabe, M. Aoki, and H. Takano, Angew. Chem. Int. Ed. 2008, 47, 2792-2795
J. Inukai, K. Miyatake, Y. Ishigami, M. Watanabe, T. Hyakutake, H. Nishide, Y. Nagumo, M. Watanabe, and A. Tanaka, Chem. Commun. 2008, 1750-1752
2.光照射装置の全体構成
図2は、本発明の第1実施形態に係る光照射装置2の構成例を示した概略図である。この光照射装置2には、上述の光伝送体21の他、分析光導入部22と、蛍光検出器23と、位置測定用光源24と、分光器25と、位置測定用受光部26と、位置測定部27と、照射位置移動機構28と、切替機構29と、リプル減衰部30とを備えている。
分析光導入部22は、励起用光源221、及び、ビームスプリッタ222、223を備えている。
励起用光源221は、燃料電池1を分析するための分析光を出射する光源である。
ビームスプリッタ222、223は、光路において、励起用光源221と光伝送体21の他端との間に配置されている。詳しくは、ビームスプリッタ222は、励起用光源221側に配置されており、ビームスプリッタ223は、光伝送体21の他端側に配置されている。ビームスプリッタ222、223のそれぞれは、入射する光の一部を反射し、残りの光を透過するように構成されている。また、光路におけるビームスプリッタ222、223と光伝送体21の他端との間には、レンズ40が配置されている。
蛍光検出器23は、光路において、ビームスプリッタ222、223をはさんで、光伝送体21の他端側と反対側に配置されている。蛍光検出器23は、分析用受光部の一例である。
位置測定用光源24は、燃料電池1に対する光伝送体21の位置関係を測定するための位置測定光を出射する光源である。位置測定用光源24は、例えばSLD(Super Luminescent Diode:低コヒーレンス光源)、半導体レーザ又は固体レーザからなる。半導体レーザとしては、例えばLD(Laser Diode)などが挙げられる。固体レーザとしては、例えばYAGレーザなどが挙げられる。
分光器25は、例えば回折格子などにより構成される。分光器25は、入射する光を波長ごとに分光し、当該分光した光を位置測定用受光部26に向けて出射(反射)する。また、光路において、分光器25と光伝送体21の他端との間には、ビームスプリッタ31が配置されている。ビームスプリッタ31は、ビームスプリッタ222、223と同様の構成である。
位置測定用受光部26は、分光器25と間隔を隔てて配置されている。位置測定用受光部26は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサなどにより構成される。
位置測定部27は、位置測定用受光部26と電気的に接続されている。位置測定部27は、例えばCPU(Central Processing Unit)により構成することができる。なお、位置測定部27は、CPUがプログラムを実行することにより、各種機能部として機能するようになっていてもよい。
光伝送体21は、上記したように、マルチモード光ファイバにより構成されている。光伝送体21は、照射位置移動機構28により移動させることができるようになっている。この例では、照射位置移動機構28により、燃料電池1に対する光伝送体21の先端位置を、光の照射方向に対して平行な方向(Z方向)に移動させることができるだけでなく、光の照射方向に対して垂直な方向(XY方向)にも移動させることができるようになっている。これにより、光伝送体21からの光の照射位置を任意に移動可能な構成となっている。
ただし、光伝送体21をZ方向及びXY方向の両方に移動させることができるような構成に限らず、いずれか一方にのみ移動させることができるような構成であってもよい。また、光伝送体21を移動させるような構成に限らず、例えば光伝送体21を停止させた状態で燃料電池1を移動させることにより、燃料電池1に対する光伝送体21の相対位置を移動させるような構成であってもよい。
切替機構29は、光伝送体21の他端側から導入する光を、分析光又は位置測定光に切り替えるための機構である。切替機構29は、切替部291と、切替部292とを備えている。
切替部291は、励起用光源221に対する通電状態をオン状態又はオフ状態に切り替えるように構成されている。
切替部292は、位置測定用光源24に対する通電状態をオン状態又はオフ状態に切り替えるように構成されている。
ただし、切替機構29は、上記のような切替部291、292により構成されるものに限らず、他の態様で分析光又は位置測定光に切り替え可能な構成であってもよい。また、切替機構29を省略することも可能である。
リプル減衰部30は、光路において、位置測定用光源24と光伝送体21の他端との間に配置されている。詳しくは後述するが、リプル減衰部30は、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づいて生じるリプルを減衰させるように構成されている。なお、位置測定用光源24から光伝送体21の他端までの光路に配置された部材が、位置測定光を光伝送体21に導入する導入部32を構成している。すなわち、リプル減衰部30は、導入部32に含まれている。
光照射装置2では、励起用光源221からの分析光は、ビームスプリッタ222、223において反射された後、レンズ40を介して光伝送体21の他端側(光を照射する側とは反対側)に導入される。そして、励起用光源221からの分析光に基づく蛍光は、光伝送体21の他端からレンズ40を介してビームスプリッタ223に入射し、当該ビームスプリッタ223で反射された後、ビームスプリッタ222を透過して蛍光検出器23により受光される。
一方、位置測定用光源24からの位置測定光は、リプル減衰部30を通過した後、レンズ40を介して光伝送体21の他端側に導入される。また、位置測定光に基づく反射光は、光伝送体21の他端からレンズ40を介してビームスプリッタ223に入射し、当該ビームスプリッタ223を透過した後、ビームスプリッタ31で反射されて分光器25に入射する。
そして、分光器25で分光された波長ごとの光が、位置測定用受光部26で受光される。当該位置測定用受光部26における受光量のデータは位置測定部27に入力され、当該位置測定部27において燃料電池1に対する光伝送体21の位置関係が測定される。
3.光伝送体からの光
図3は、燃料電池1に対する光伝送体21の位置関係を測定する際の態様について説明するための概略図である。
光照射装置2では、上記したように、照射位置移動機構28(図2参照)によって、燃料電池1に対する光伝送体21の相対位置がZ方向又はXY方向に適宜移動されることにより、光伝送体21の一端が、貫通孔13内に配置される。
位置測定用光源24から位置測定光が出射されると、その位置測定光は、リプル減衰部30を通過した後、光伝送体21の他端側に導入される。そして、光伝送体21の一端からは、リプル減衰部30を通過した後の位置測定光が照射される。光伝送体21の一端から位置測定光を照射する際には、図3に示す高さAにおいて、燃料電池1で反射する反射光211が生じるとともに、図4に示す高さBにおいて、光伝送体21の一端の表面で反射する反射光212が生じることとなる。
これらの反射光211、212は、図2に示すように、光伝送体21を通って分光器25に入射した後、位置測定用受光部26で受光されるようになっている。すなわち、位置測定用受光部26は、燃料電池1における位置測定光の反射光211、及び、光伝送体21の一端における位置測定光の反射光212を受光するものであり(図3参照)、これらの反射光211、212が分光されて受光されるようになっている。
本実施形態において、位置測定部27は、位置測定用受光部26での受光量から得られる干渉スペクトルに基づいて、燃料電池1に対する光伝送体21の位置関係を測定する。具体的には、燃料電池1における位置測定光の反射光211と、光伝送体21の一端における位置測定光の反射光212とが干渉することにより、位置測定部27は、位置測定用受光部26での受光量に基づいて、干渉スペクトルの強度分布を得る。
具体的には、位置測定部27は、下記式(1)に表す干渉スペクトルの強度分布を得る。
+E +Ecos(2kd) ・・・(1)
なお、反射光212は、下記式(2)で表され、反射光211は、下記式(3)で表される。
i(kx−ωt+0) ・・・(2)
i(kx−ωt+2kd) ・・・(3)
上記式(1)に示すように、位置測定部27で得られる干渉スペクトルの強度分布には、Ecos(2kd)で表される干渉項が現れる。なお、dは、反射光211の反射位置と反射光212の反射位置との距離(高さAと高さBの差)であり、換言すれは、燃料電池1と光伝送体21との間の距離である。
前記干渉項に、k=2π/λを代入すると、Ecos(2d×2π/λ)となる。したがって、例えば干渉項のピークにおける波長λ、λは、下記式(4)、(5)を満たすこととなる。なお、mは任意の整数である。
2d×2π/λ=2π×m ・・・(4)
2d×2π/λ=2π×(m+1) ・・・(5)
これらの式(4)、(5)からmを消去することにより、距離dと波長λ、λとの関係を下記式(6)で表すことができる。
2d=1/(1/λ−1/λ) ・・・(6)
したがって、この式(6)に波長λ、λを代入することにより、距離dを求めることができる。
また、図3に示すように、分析光を用いた燃料電池1の分析については、例えば光伝送体21の一端に試薬213を塗布し、当該試薬213を分析光で励起させることにより生じた蛍光を蛍光検出器23(図2参照)で受光することにより行う。試薬213は、周辺環境に応じて光学的特性が変化する物質であり、特に、周辺の酸素濃度に応じて光学的特性が変化する酸素感応物質であることが好ましい。
燃料電池1を分析するための分析光は、光伝送体21の一端から照射され、試薬213に入射する。試薬213の光学的特性が周辺環境に応じて変化することにより、当該試薬213に入射した分析光の特性(例えば蛍光強度)も周辺環境に応じて変化することとなる。したがって、試薬213に分析光を入射させて分析を行うことにより、光伝送体21の一端における周辺環境の測定を行うことができる。
特に、試薬213として酸素感応物質を用いた場合には、試薬213に分析光を入射させて分析を行うことにより、光伝送体21の一端における周辺の酸素濃度の測定を行うことができる。これにより、燃料電池1の動作状態を解析劣化状態を判断することができるため、燃料電池1の分析に適した光照射装置を提供することができる。
4.測定結果に含まれるリプル
図4Aは、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が長い場合における光の強度分布を示した図である。図4Bは、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が長い場合における光の強度分布を示した図である。図5Aは、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が短い場合における光の強度分布を示した図である。図5Bは、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が短い場合における光の強度分布を示した図である。なお、図4A〜図5Bのそれぞれでは、横軸が波長を表し、縦軸が光の強度を表している。
図4Aでは、光照射装置において測定した光の強度分布の波形が明確に表れることが確認できる。すなわち、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が長い場合には、光の強度分布として精度の高いデータを得ることができる。
図4Bでは、光照射装置において測定した光の強度分布の波形において、リプルCが生じることが確認できる。すなわち、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が長い場合には、光の強度分布として得られるデータには、ノイズであるリプルCが含まれる。
図5Aでは、光照射装置において測定した光の強度分布の波形が明確に表れることが確認できる。すなわち、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が短い場合には、光の強度分布として精度の高いデータを得ることができる。
図5Bでは、光照射装置において測定した光の強度分布の波形において、リプルDが多量に生じることが確認できる。すなわち、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、光伝送体と対象物との距離が短い場合には、光の強度分布として得られるデータには、ノイズであるリプルDが多量に含まれる。
このように、図4A〜図5Bからは、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合には、光の強度分布として得られるデータに、ノイズであるリプルが含まれることが確認でき、特に、光伝送体と対象物との距離が短い場合には、光の強度分布として得られるデータに、ノイズであるリプルが多量に含まれることが確認できる。
具体的に、リプル減衰部を備えていない光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合にリプルが生じる点について、図2の光照射装置2においてリプル減衰部30を省いた構成を例に挙げて説明する。
この光照射装置では、位置測定用光源から出射された光は、直線偏光であって、xy成分に分けると下記式(7)、(8)によって表される。
=Ecos(kz−ωt) ・・・(7)
=Ecos(kz−ωt) ・・・(8)
また、この光照射装置では、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いているため、光伝送体には複数のモードが存在するが、便宜上、2つのモードが存在するとして説明する。光伝送体のモードの違いは、実効屈折率の違いによって表される。
すなわち、光伝送体における1番目のモードの実効屈折率をnとして表し、光伝送体における2番目のモードの実効屈折率をnとして表す。
また、分光器に向かう光の成分は、下記式(9)、(10)によって表される。
=er1x+er2x+et1x+et2x ・・・(9)
=er1y+er2y+et1y+et2y ・・・(10)
なお、式(9)、(10)において、rは、光伝送体の一端における反射光の成分であることを表し、tは、対象物における反射光の成分であることを表し、1は、1番目のモードの成分であることを表し、2は、2番目のモードの成分であることを表す。
式(9)、(10)における各項は、光伝送体の長さをLとすると、式(7)、(8)から、下記式(11)〜(18)によって表される。
r1x=Er1xcos(n2kL−ωt) ・・・(11)
r2x=Er2xcos(n2kL−ωt) ・・・(12)
t1x=Et1xcos(n2kL+2d−ωt) ・・・(13)
t2x=Et2xcos(n2kL+2d−ωt) ・・・(14)
r1y=Er1ycos(n2kL−ωt) ・・・(15)
r2y=Er2ycos(n2kL−ωt) ・・・(16)
t1y=Et1ycos(n2kL+2d−ωt) ・・・(17)
t2y=Et2ycos(n2kL+2d−ωt) ・・・(18)
また、光は、分光器に入射すると、回折格子に入射する。ここで、回折格子の溝の方向の偏光に対する回折効率をpとして表し、当該溝に直角な方向の偏光に対する回折効率をqとして表し、回折格子の溝の方向をu方向とし、回折格子の溝と直角な方向をv方向とすると、位置測定用受光部に到達する光の強度Iは、以下のように表される。
I=p・e +q・e ・・・(19)
さらに、xy座標系とuv座標系とのなす角度をφとすると、式(19)は、下記式(20)で表される。
I=(e・(pcosφ+qsinφ)+(e・(psinφ+qcosφ)+2・(e)・(e)(psinφcosφ−qsinφcosφ) ・・・(20)
式(20)における(eは、式(9)から、下記式(21)で表される。
(e=(er1x+er2x+et1x+et2x ・・・(21)
さらに、式(21)を展開すると、下記式(22)が得られる。
(e=(er1x+(er2x+(et1x+(et2x+2・er1x・er2x+2・er1x・et1x+2・er1x・et2x+2・er2x・et1x+2・er2x・et2x+2・et1x・et2x ・・・(22)
式(22)における(er1xの項は、式(11)から、下記式(23)で表される。
(er1x=(Er1xcos(n2kL−ωt) ・・・(23)
式(23)において、cosineの2乗の部分は、時間的に平均すると一定の値となる。そのため、(er1xの項は、干渉に影響を及ぼさない成分であることが確認できる。
同様にして、式(22)における(er2x、(et1x、(et2x)の各項も一定の値であり、干渉に影響を及ぼさない成分であることが確認できる。
また、式(22)における2・er1x・er2xの項は、下記式(24)で表される。
2・er1x・er2x=2Er1x・Er2xcos(n2kL−ωt)cos(n2kL−ωt) ・・・(24)
さらに、式(24)を展開すると、下記式(25)が得られる。
2・er1x・er2x=Er1x・Er2x{cos(n2kL+n2kL−2ωt)+cos[(n−n)2kL]} ・・・(25)
式(25)において、cos(n2kL+n2kL−2ωt)は、時間的に平均すると0となる。そのため、式(25)において、干渉に影響する成分のみを抽出すると、その成分は、Er1xr2xcos[(n−n)2kL]となる。
これより、式(22)における2・er1x・er2xの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1xr2xcos[(n−n)2kL]が抽出される。
同様にして、式(22)における2・er1x・et1xの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1xt1xcos(2kd)が抽出される。
また、式(22)における2・er1x・et2xの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1xt2xcos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(22)における2・er2x・et1xの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2xt1xcos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(22)における2・er2x・et2xの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2xt2xcos(2kd)が抽出される。
また、式(22)における2・et1x・et2xの項に関して、干渉に影響する成分として、Et1xt2xcos[(n−n)2kL]が抽出される。
さらに、式(20)を検討すると、(eは、式(10)から、下記式(26)で表される。
(e=(er1y+er2y+et1y+et2y ・・・(26)
式(26)を展開すると、下記式(27)が得られる。
(e=(er1y+(er2y+(et1y+(et2y+2・er1y・er2y+2・er1y・et1y+2・er1y・et2y+2・er2y・et1y+2・er2y・et2y+2・et1y・et2y ・・・(27)
上記した式(22)における検討と同様にして、式(27)における(er1y、(er2y、(et1y)、(et2yの各項は一定の値であり、干渉に影響を及ぼさない成分であることが確認できる。
また、式(27)における2・er1y・er2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1yr2ycos[(n−n)2kL]が抽出される。
また、式(27)における2・er1y・et1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1yt1ycos(2kd)が抽出される。
また、式(27)における2・er1y・et2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1yt2ycos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(27)における2・er2y・et1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2yt1ycos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(27)における2・er2y・et2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2yt2ycos(2kd)が抽出される。
また、式(27)における2・et1y・et2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et1yt2ycos[(n−n)2kL]が抽出される。
さらに、式(20)を検討すると、(e)・(e)は、式(9)、(10)から、下記式(28)で表される。
(e)・(e)=er1x・er1y+er1x・er2y+er1x・et1y+er1x・et2y+er2x・er1y+er2x・er2y+er2x・et1y+er2x・et2y+et1x・er1y+et1x・er2y+et1x・et1y+et1x・et2y+et2x・er1y+et2x・er2y+et2x・et1y+et2x・et2y ・・・(28)
上記した式(22)における検討と同様にして、式(28)におけるer1x・er1y、er2x・er2y、et1x・et1y、et2x・et2yの各項は一定の値であり、干渉に影響を及ぼさない成分であることが確認できる。
また、式(28)におけるer1x・er2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1yr2ycos[(n−n)2kL]が抽出される。
また、式(28)におけるer1x・et1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1yt1ycos(2kd)が抽出される。
また、式(28)におけるer1x・et2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er1xt2ycos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(28)におけるer2x・er1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2xr1ycos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(28)におけるer2x・et1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2xt1ycos[(n−n)2kL−2kd]が抽出される。
また、式(28)におけるer2x・et2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Er2xt2ycos(2kd)が抽出される。
また、式(28)におけるet1x・er1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et1xr1ycos(2kd)が抽出される。
また、式(28)におけるet1x・er2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et1xr2ycos[(n−n)2kL+2kd]が抽出される。
また、式(28)におけるet1x・et2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et1xt2ycos[(n−n)2kL]が抽出される。
また、式(28)におけるet2x・er1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et2xr1ycos[(n−n)2kL+2kd]が抽出される。
また、式(28)におけるet2x・er2yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et2xr2ycos(2kd)が抽出される。
また、式(28)におけるet2x・et1yの項に関して、干渉に影響する成分として、Et2xt1ycos[(n−n)2kL]が抽出される。
以上のように、式(20)を検討すると、位置測定用受光部に到達する光の強度Iを示す数式における各項は、4種類の成分に分類される。具体的には、光の強度Iを示す数式における各項は、干渉に影響を及ぼさない成分である第1成分、2kdの位相で変化するcosineの成分である第2成分、(n−n)2kLの位相で変化するcosineの成分である第3成分、又は、(n−n)2kL+2kdの位相で変化するcosineの成分である第4成分のいずれかに分類される。
ここで、式(1)に示すように、2kdの位相で変化するcosineの成分である第2成分は、干渉スペクトルの強度分布において、干渉項として得られる成分(データ)である。
すなわち、上記した第3成分及び第4成分が、本来計測すべき成分以外の成分であり、干渉スペクトルの強度分布において、ノイズとなるリプルであることが確認できる。
また、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合には、光伝送体には1つのモードのみが存在するため、上記した第3成分及び第4成分が0となるため、干渉スペクトルの強度分布においてリプルは生じない。
以上のように、光照射装置において、光伝送体としてマルチモード光ファイバを用いた場合であって、位置測定用光源から出射された光が偏光を有する場合には、測定結果として得られる干渉スペクトルの強度分布にリプルが生じることが確認できる。
なお、光伝送体としてシングルモード光ファイバを用いた場合には、測定結果として得られる干渉スペクトルの強度分布にリプルが生じないが、その一方で、光ファイバの径が小さいため、伝送できる光量が少なくなってしまうという不具合が生じる。特に、励起用光源からの分析光に基づく蛍光を、蛍光検出器23により受光する場合には、蛍光量が少なく、測定精度が低下してしまうという不具合が生じる。
一方、光量を増すために、励起用光源からの光の輝度をさらに高めると、照射する光によって、光伝送体の一端に塗布した試薬の変質・劣化が急速に進むおそれがある。すなわち、この光照射装置では、シングルモード光ファイバは、光伝送体に適さない。
5.リプル減衰部の構成
図2に示すように、光照射装置2は、リプル減衰部30、及び、マルチモード光ファイバである光伝送体21を備える。そして、光照射装置2において、位置測定用光源24から出射された光は、リプル減衰部30を通過して、光伝送体21に導入される。そのため、光伝送体21がマルチモード光ファイバであっても、位置測定部27で得られる干渉スペクトルの強度分布では、偏光に基づいて生じるリプルが減衰されて、ほぼ解消される。以下、詳しく説明する。
リプル減衰部30は、一例としてマルチモード光ファイバを備えている。具体的には、リプル減衰部30は、径(コア径)に対する長さの比率が、少なくとも10以上であるマルチモード光ファイバからなる。
すなわち、光照射装置2では、光伝送体21及びリプル減衰部30がともにマルチモード光ファイバであるため、位置測定用受光部26に到達する光の強度Iを示す数式を求めた場合には、上記した式(7)〜式(28)の説明において、光伝送体の長さLが非常に長くなった場合に相当する数式が得られる。
また、上記と同様に、位置測定用受光部26に到達する光の強度Iを示す数式における各項は、干渉に影響を及ぼさない成分である第1成分、2kdの位相で変化するcosineの成分である第2成分、(n−n)2kLの位相で変化するcosineの成分である第3成分、又は、(n−n)2kL+2kdの位相で変化するcosineの成分である第4成分のいずれかに分類される。
そして、長さLが非常に長くなるため、(n−n)2kLが非常に大きくなる。これは、干渉縞の間隔が非常に小さくなったことに相当する。干渉縞の間隔が小さくなり、分光器25の分解能以下となれば、(n−n)2kLの位相で変化するcosineの成分である第3成分、及び、(n−n)2kL+2kdの位相で変化するcosineの成分である第4成分は観測されず、測定結果として得られる干渉スペクトルの強度分布に生じるリプルが減衰される。
具体的には、リプル減衰部30を構成するマルチモード光ファイバは、コア径が約10μmであって、その長さが約20mである。すなわち、リプル減衰部30を構成するマルチモード光ファイバは、コア径に対する長さの比率が、約2×10である。
図6は、光照射装置2における光の強度分布を示した図である。なお、図6では、光照射装置2において、光伝送体21と対象物との距離を短くした場合における光の強度分布を示している。
図6では、光照射装置2において測定した光の強度分布の波形が明確に表れることが確認できる。すなわち、光照射装置2では、リプル減衰部30を備えた結果、光伝送体21としてマルチモード光ファイバを用いていても、リプルが解消され、光の強度分布として精度の高いデータを得ることができる。
6.作用効果
(1)本実施形態では、光照射装置2は、レーザ光を出射する位置測定用光源24と、リプル減衰部30と、マルチモード光ファイバからなる光伝送体21とを備えている。そして、リプル減衰部30は、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させる。
すなわち、位置測定用光源24からは、偏光を有し、かつ、輝度が高い光が出射される一方で、リプル減衰部は、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させる。
そのため、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させながら、マルチモード光ファイバである光伝送体21に位置測定用光源24からの光を通過させて、対象物(燃料電池1)に照射させることができる。
その結果、光照射装置2において、精度の高いデータを得ることができる。
すなわち、本発明に係る光照射装置2によれば、マルチモード光ファイバを光伝送体21として用いながら、精度の高いデータを得ることができる。
(2)また、本実施形態では、位置測定用光源24は、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ又は固体レーザからなる。
そのため、位置測定用光源24から、十分な輝度を有する光を出射させることができる。
(3)また、本実施形態では、リプル減衰部30は、マルチモード光ファイバを備えている。具体的には、リプル減衰部30は、径(コア径)に対する長さの比率が、少なくとも10以上であるマルチモード光ファイバからなる。
そのため、マルチモード光ファイバを介在させるだけの簡易な構成で、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させることができる。
(4)また、本実施形態では、光照射装置2は、位置測定用受光部26と、位置測定部27とを備えている。位置測定用受光部26は、対象物における反射光、及び、光伝送体21の一端における反射光を受光する。位置測定部27は、位置測定用受光部26で受光した光に基づいて、対象物に対する光伝送体21の位置関係を測定する。
そのため、リプル減衰部30によって、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させながら、マルチモード光ファイバである光伝送体21に位置測定用光源24からの光を通過させて、対象物に対する光伝送体21の位置関係を測定できる。
そのため、対象物に対する光伝送体21の位置関係を精度よく測定できる。
(5)また、本実施形態では、光照射装置2は、分析光導入部22と、蛍光検出器23とを備えている。分析光導入部22は、対象物を分析するための分析光を光伝送体21の他端側から導入する。蛍光検出器23は、分析光に基づく光を受光する。また、位置測定光は、対象物を分析するための分析光と同じ光伝送体21から照射される。
そのため、対象物の分析に際して、そのときの対象物に対する光伝送体21の位置関係を特定することができる。したがって、対象物に対する光伝送体21の位置関係を特定した上で、対象物の分析を良好に行うことができる。
また、光伝送体21の一端には、周辺環境に応じて光学的特性が変化する物質である試薬213が塗布されている。
そのため、試薬213の光学的特性が周辺環境に応じて変化することにより、当該試薬213に入射した分析光の特性(例えば蛍光強度)も周辺環境に応じて変化することとなる。したがって、試薬213に分析光を入射させて分析を行うことにより、光伝送体21の一端における周辺環境の測定を行うことができる。
7.第2実施形態
図7〜図9Bを参照して、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下において、上記した第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)リプル減衰部の構成
上記した第1実施形態では、リプル減衰部30は、径に対して長さが非常に長いマルチモード光ファイバを備えている。
対して、第2実施形態では、図7に示すように、光照射装置2は、偏波保持ファイバからなるリプル減衰部50を備えている。
詳しくは、第2実施形態では、光照射装置2は、リプル減衰部30(図2参照)に代えて、リプル減衰部50を備えている。
リプル減衰部50は、第1伝送体51と、第1連結部52と、第2伝送体53と、第2連結部54とを備えている。
第1伝送体51は、シングルモード光ファイバである偏波保持ファイバからなり、導入部32において、位置測定用光源24側に配置されている。
図8Aは、第1伝送体51を示した断面図である。
具体的には、第1伝送体51は、第1コア55と、1対の第1応力付与部56と、第1クラッド57とを備えている。
第1コア55は、略円柱形状に形成されており、その内部を光が通過するように構成されている。すなわち、第1コア55の延びる方向が、光軸方向である。
1対の第1応力付与部56は、光軸方向と直交する方向において、第1コア55を挟むようにして配置されている。1対の第1応力付与部56のそれぞれは、略円柱形状に形成されており、光軸方向に延びている。1対の第1応力付与部56のそれぞれは、第1コア55に対して応力を付与するように構成されている。
第1クラッド57は、第1コア55及び第1応力付与部56を覆っている。
このような構成により、第1伝送体51では、1対の第1偏波面Eが生じている。光軸方向に見たときに、一方の第1偏波面Eは、第1コア55の中心、及び、1対の第1応力付与部56のそれぞれの中心と重なるように延びている。また、他方の第1偏波面Eは、第1コア55の中心と重なっており、かつ、一方の第1偏波面Eに対して垂直に延びている。
図7に示すように、第1連結部52は、第1伝送体51の一端に固定されている。第1連結部52は、後述する第2連結部54と連結可能である。
第2伝送体53は、シングルモード光ファイバである偏波保持ファイバからなり、導入部32において、光伝送体21側に配置されている。具体的には、第2伝送体53は、ビート長に対する長さの比率が、少なくとも10以上である偏波保持ファイバからなる。第2伝送体53は、第1伝送体51に接続されている。
図8Bは、第2伝送体53を示した断面図である。
具体的には、第2伝送体53は、第2コア58と、1対の第2応力付与部59と、第2クラッド60とを備えている。
第2コア58は、略円柱形状に形成されており、その内部を光が通過するように構成されている。
1対の第2応力付与部59は、光軸方向と直交する方向において、第2コア58を挟むようにして配置されている。1対の2応力付与部59のそれぞれは、略円柱形状に形成されており、光軸方向に延びている。1対の第2応力付与部59のそれぞれは、第2コア58に対して応力を付与するように構成されている。
第2クラッド60は、第2コア58及び第2応力付与部59を覆っている。
このような構成により、第2伝送体53では、1対の第2偏波面Gが生じている。光軸方向に見たときに、一方の第2偏波面Gは、第2コア58の中心、及び、1対の第2応力付与部59のそれぞれの中心と重なるように延びている。また、他方の第2偏波面Gは、第2コア58の中心と重なっており、かつ、一方の第2偏波面Gに対して垂直に延びている。
なお、図8A及び図8Bに示すように、光軸方向に見たときに、第1伝送体51及び第2伝送体53のそれぞれにおいて、一方の偏波面に沿う方向をF軸方向とし、他方の偏波面に沿う方向をS軸方向とする。
図7に示すように、第2連結部54は、第2伝送体53の他端に固定されている。第2連結部54は、第1連結部52に連結されている。第1連結部52と第2連結部54とが連結された状態において、第1コア55の一端は、第2コア58の他端に連続している。第1連結部52と第2連結部54とは、互い連結された状態において、光軸を中心とする周方向に沿って相対回転可能である。すなわち、第1連結部52と第2連結部54とを、光軸を中心とする周方向に相対回転させることにより、第1伝送体51における第1偏波面Eと、第2伝送体53における第2偏波面Gとの相対角度を変更することが可能である。
なお、通常、光軸方向に見たときに、第1伝送体51における第1偏波面Eと、第2伝送体53における第2偏波面Gとは異なる位置に配置されており、これらの間のなす角度θは、約45°に保たれている。また、以下の説明では、第2伝送体53におけるS軸方向は、第1実施形態におけるx軸方向と一致し、第2伝送体53におけるF軸方向は、第1実施形態におけるy軸方向と一致するものとする。
第1伝送体51及び第2伝送体53において、x軸方向(S軸方向)に対する光の屈折率をnとし、y軸方向(F軸方向)に対する光の屈折率をnとし、第2伝送体53の長さをHとすると、第1実施形態における式(7)、(8)から、第2伝送体53を通過した直後の光の成分は、下記式(29)、(30)によって表される。
=Ecos(nH+kz−ωt) ・・・(29)
=Ecos(nH+kz−ωt) ・・・(30)
そして、第1実施形態における式(9)〜式(28)の検討と同様に検討することにより、位置測定用受光部26に到達する光の強度Iを示す数式における各項は、干渉に影響を及ぼさない成分である第1成分、(n−n)kH+2kdの位相で変化するcosineの成分である第2成分、(n−n)kH+(n−n)2kLの位相で変化するcosineの成分である第3成分、又は、(n−n)kH+(n−n)2kL+2kdの位相で変化するcosineの成分である第4成分のいずれかに分類される。
そして、長さHが非常に長くなるため、(n−n)kHが非常に大きくなる。これは、干渉縞の間隔が非常に小さくなったことに相当する。干渉縞の間隔が小さくなり、分光器25の分解能以下となれば、(n−n)kH+(n−n)2kLの位相で変化するcosineの成分である第3成分、及び、(n−n)kH+(n−n)2kL+2kdの位相で変化するcosineの成分である第4成分は観測されず、測定結果として得られる干渉スペクトルの強度分布に生じるリプルが減衰される。
具体的には、第2伝送体53において、ビート長は、約5mmであって、その長さは、約10mである。すなわち、第2伝送体53は、ビート長に対する長さの比率が、約5×10である。
図9Aは、第2実施形態に係る光照射装置2において、光軸方向に見たときに、第1伝送体の偏波面と第2伝送体の偏波面とを同一位置に配置した状態における光の強度分布を示した図である。すなわち、図9Aは、光照射装置2において、光軸方向に見たときに、図8Aに示すSF座標系と、図8Bに示すSF座標系とが一致するように(角度θが0°となるように)、第1連結部52と第2連結部54とを相対回転させた状態における光の強度分布を示した図である。
図9Aでは、第2伝送体53の長さHが、それほど長くない場合を示している。この場合、光照射装置2において測定した光の強度分布の波形において、リプルIがある程度生じていることが確認できる。
図9Bは、第2実施形態に係る光照射装置2において、上記説明したように、光軸方向に見たときに、第1伝送体51における第1偏波面Eと、第2伝送体53における第2偏波面Gとが異なる位置に配置された状態、具体的には、角度θが約45°に保たれた状態における光の強度分布を示した図である。
図9Bでは、光照射装置2において測定した光の強度分布の波形が明確に表れることが確認できる。すなわち、光照射装置2において、第1伝送体51における第1偏波面Eと、第2伝送体53における第2偏波面Gとのなす角度を約45°に保った状態では、光の強度分布として精度の高いデータを得ることができる。
(2)第2実施形態の作用効果
本実施形態では、光照射装置2は、第1伝送体51及び第2伝送体53を備えるリプル減衰部50を備える。第1伝送体51は、第1偏波面Eを有する偏波保持ファイバからなる。第2伝送体53は、第2偏波面Gを有する偏波保持ファイバからなり、第1伝送体51に対して同一の光軸上で接続される。光軸方向に見たときに、第1偏波面Eと第2偏波面Gとは異なる位置に配置されている。
そのため、第1伝送体51及び第2伝送体53の長さが短い場合であっても、光の偏光に基づいて生じるリプルを減衰させることができる。
また、本実施形態では、図7に示すように、第1連結部52と第2連結部54とを相対回転させることにより、第1伝送体51の第1偏波面Eと、第2伝送体53の第2偏波面Gとの相対角度を変更可能である。
そのため、第1伝送体51と第2伝送体53との相対角度(第1偏波面Eと第2偏波面Gとの相対角度)を適切な角度に変更できる。
その結果、位置測定用光源24から出射された光の偏光に基づくリプルを効果的に減衰させることができる。
8.変形例
以上の説明では、第1実施形態において、光照射装置2は、リプル減衰部30を備え、第2実施形態において、光照射装置2は、リプル減衰部50を備えるとして説明したが、光照射装置2は、リプル減衰部30及びリプル減衰部50の両方を備える構成であってもよい。この場合、光路において、リプル減衰部50(第1リプル減衰部)の後にリプル減衰部30(第2リプル減衰部)が接続されることが好ましい。
このような構成によれば、光の偏光に基づいて生じるリプルを確実に減衰させることができる。
また、以上の説明では、光照射装置2は、対象物(燃料電池1)を分析するための構成を備えているとして説明したが、光照射装置2は、これらの構成を備えていなくてもよい。具体的には、光照射装置2は、蛍光検出器23、励起用光源221、ビームスプリッタ222、223、及び、切替部291を備えていない位置測定装置であってもよい。
2 光照射装置
21 光伝送体
22 分析光導入部
23 蛍光検出器
24 位置測定用光源
26 位置測定用受光部
27 位置測定部
30 リプル減衰部
32 導入部
50 リプル減衰部
51 第1伝送体
53 第2伝送体
213 試薬

Claims (8)

  1. マルチモード光ファイバからなり、一端から光を出射して対象物を照射する光伝送体と、
    レーザ光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光を前記光伝送体の他端側から導入する導入部とを備え、
    前記導入部には、前記光源から出射された光の偏光に基づくリプルを減衰させるリプル減衰部が含まれることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記光源は、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ又は固体レーザからなることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記リプル減衰部は、マルチモード光ファイバを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光照射装置。
  4. 前記リプル減衰部は、
    第1偏波面を有する偏波保持ファイバからなる第1伝送体と、
    第2偏波面を有する偏波保持ファイバからなり、前記第1伝送体に対して同一の光軸上で接続される第2伝送体とを備え、
    前記光軸方向に見たときに、前記第1偏波面と前記第2偏波面とは異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光照射装置。
  5. 前記リプル減衰部は、第1リプル減衰部と、前記第1リプル減衰部の後に接続される第2リプル減衰部とを備え、
    前記第1リプル減衰部は、
    第1偏波面を有する偏波保持ファイバからなる第1伝送体と、
    第2偏波面を有する偏波保持ファイバからなり、前記第1伝送体に対して同一の光軸上で接続される第2伝送体とを備え、
    前記光軸方向に見たときに、前記第1偏波面と前記第2偏波面とは異なる位置に配置されており、
    前記第2リプル減衰部は、マルチモード光ファイバを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光照射装置。
  6. 前記光軸を中心として、前記第1偏波面と前記第2偏波面との相対角度を変更可能であることを特徴とする請求項4又は5に記載の光照射装置。
  7. 前記対象物における反射光、及び、前記光伝送体の一端における反射光を受光する位置測定用受光部と、
    前記位置測定用受光部で受光した光に基づいて、前記対象物に対する前記光伝送体の位置関係を測定する位置測定部とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光照射装置。
  8. 前記対象物を分析するための分析光を前記光伝送体の他端側から導入する分析光導入部と、
    前記分析光に基づく光を受光する分析用受光部とをさらに備え、
    前記光伝送体の一端には、周辺環境に応じて光学的特性が変化する物質が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光照射装置。
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