JP2017119521A - 打栓コック及びこれに用いるアダプタ - Google Patents

打栓コック及びこれに用いるアダプタ Download PDF

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貴史 浅倉
Takashi Asakura
貴史 浅倉
悟 木下
Satoru Kinoshita
悟 木下
裕之 村上
Hiroyuki Murakami
裕之 村上
勉 原
Tsutomu Hara
勉 原
忠幸 小▲柳▼
Tadayuki Koyanagi
忠幸 小▲柳▼
裕一郎 森山
Yuichiro Moriyama
裕一郎 森山
田中 秀樹
Hideki Tanaka
秀樹 田中
優貴 菅田
Yuuki Sugata
優貴 菅田
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Abstract

【課題】吐出口から流出する液体の整流効果を高め、液体の飛散を効果的に防止することができる打栓コックを提供する。【解決手段】液体の注出及び注出停止を切り換えるために操作される打栓コックにおいて、液体が流入する導入口10、導入口10よりも下方に位置して液体が流出する吐出口14、及び導入口10から吐出口14まで液体を導く流路12を備えたノズル部3を設け、ノズル部3には、吐出口14に向かう液体を整流する複数の整流壁を、導入口10から液体が流入する流入室15よりも下方の吐出口14側に離れるようにして設け、少なくとも各整流壁の上流側にて流路12の中心側に設けられた隙間22aを挟んで整流壁のそれぞれを互いに離間させ、かつ少なくとも各整流壁の下流側にて隙間22aの大きさを上流側よりも減少させる。【選択図】図2A

Description

本発明は、液体が充填された容器に適用される打栓コックに関する。
飲料等の液体の注出及び注出停止を切り換えるために操作される打栓コックとして、例えば、管状のノズル本体の吐出口から上流側に向かって一定長の区間に、複数の板状の整流壁を有する整流部材を配置することにより、吐出口から流出する液体の飛散を抑えるようにした打栓コックが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。上下方向に延ばされた複数の整流壁のそれぞれの上端部分を切り欠いて隙間を設けることにより、その隙間の側方から導入される液体を整流壁で仕切られた複数の流路領域のそれぞれに回りこませつつ下方に導くようにした給水栓も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2010−231585号公報 特開2008−68916号公報 実開平6−71562号公報
しかしながら、吐出口付近に整流壁を設けても、吐出口からの液体の流れに偏りや回転が生じるなどの乱れが生じ、液体の飛散防止効果を十分に高めることができない場合がある。
そこで、本発明は吐出口から流出する液体の整流効果を高め、液体の飛散を効果的に防止することができる打栓コック等を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る打栓コック(1)は、前記液体が流入する導入口(10)、及び前記導入口よりも下方に位置して前記液体が流出する吐出口(14)が設けられ、さらに、前記導入口と前記吐出口との間には、前記導入口から前記吐出口まで前記液体を導く流路(12)が設けられた案内部(3)を有し、前記案内部には、前記吐出口に向かう前記液体を整流する複数の整流壁(22A〜22C;22A〜22E)が、前記導入口から前記液体が流入する領域(15)よりも下方の前記吐出口側に離れるようにして設けられ、前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の上流側にて前記流路の中心側に設けられた隙間(22a)を挟んで互いに離間し、かつ少なくとも各整流壁の下流側にて前記隙間の大きさが前記上流側よりも減少するように設けられたものである。
上記態様の打栓コックによれば、導入口から流路に流入した液体は、まず導入口に繋がる領域にてその流れが適度に整えられた後に整流壁が設けられた区間に流入する。整流壁の少なくとも上流側は流路の中心側にある隙間を挟んで互いに離間しているので、流路の上流側から流れてきた液体は、整流壁間の流路領域のそれぞれに対してほぼ均等に流れ込む。さらに、整流壁の下流側では整流壁間に介在する隙間の大きさが減少するため、整流壁の整流作用がより強く生じ、かつ各流路領域を通過する液体同士の相互の干渉が効果的に抑制される。これにより、吐出口の近傍における液体の回転等の流れの乱れを十分に抑えることができる。それにより、吐出口から流出する液体の整流効果を高め、吐出口の周囲への液体の飛散を効果的に防止することができる。
上記態様の打栓コックにおいて、前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の下流側にて互いに結合されてもよい。この形態は、少なくとも各整流壁の下流側で隙間の大きさを最大限に減少させてゼロに設定する形態として位置付けられる。整流壁同士を結合させた場合には、吐出口の近傍にて流路が完全に独立した複数の流路領域に区分される。それにより、各流路領域を通過する液体は、他の流路領域を通過する液体と相互に干渉し合うことなく吐出口へと導かれる。それにより、整流壁の整流効果をより効果的に引き出すことができる。
上記態様の打栓コックにおいて、前記複数の整流壁のそれぞれは前記吐出口に達するように設けられてもよい。これによれば、整流壁の整流効果を吐出口の位置で確実に発揮させ、液体の飛散を確実に防止することができる。
上記態様の打栓コックにおいて、前記複数の整流壁のそれぞれの前記吐出口側の端部(22b)は、前記流路の中心側が外周側よりも前記液体の流出方向に突出するように設けられてもよい。これによれば、吐出口から流出した直後の液体同士の衝突を防止し、それにより、液体の流れをより安定させてその飛散を確実に防止することができる。
上記態様の打栓コックにおいては、前記流路における前記複数の整流壁が設けられた区間にて、前記流路の断面積が前記流路の上流側よりも下流側で減少するように前記流路の下流側が前記流路の中心側に絞り込まれてもよい。これによれば、整流壁間に存在する各流路領域の断面積を吐出口の近傍にてより小さく設定することができる。そのため、吐出口からの液体の流れがさらに安定する。
上記の態様の打栓コックにおいて、前記案内部は、前記導入口が設けられた本体(5)と、前記案内部の前記吐出口側にて前記本体に装着されるアダプタ(8A〜8F)とを具備し、前記液体が流入する領域が前記本体に設けられる一方で、前記複数の整流壁のそれぞれが前記アダプタに設けられてもよい。これによれば、本体に対してアダプタを装着することにより、本発明の上記態様に係る打栓コックを実現することができる。
本発明の一態様に係るアダプタ(8A〜8F)は、液体が流入する導入口(10)、前記導入口よりも下方に位置して前記液体が流出する吐出口(14)、及び前記導入口から前記吐出口まで前記液体を導く流路(12)が設けられた打栓コック(1)の案内部(3)の構成部品として、前記導入口が設けられた前記案内部の本体(5)に対し、前記吐出口側にて装着されて前記吐出口側における前記流路の一部を提供する打栓コックのアダプタであって、前記導入口から前記液体が流入する領域(15)よりも下方の前記吐出口側に離れるようにして設けられて前記吐出口に向かう前記液体を整流する複数の整流壁(22A〜22C;22A〜22F)を具備し、前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の上流側にて前記流路の中心側に設けられた隙間(22a)を挟んで互いに離間し、かつ少なくとも各整流壁の下流側にて前記隙間の大きさが前記上流側よりも減少するように設けられたものである。
この態様のアダプタによれば、案内部の本体に対して吐出口側に装着されることにより、上記態様に係る打栓コックを実現することができる。整流壁が存在しない既存の打栓コックに上記態様のアダプタを装着し、あるいは既に既存の打栓コックに整流壁が存在しないアダプタが装着されている場合にはそのアダプタを上記態様のアダプタに置き換えることにより、上記態様に係る打栓コックを容易に実現することができる。整流壁の枚数や形状といった仕様が異なる複数のアダプタを予め用意し、液体の種類、流量といった液体の注出条件に応じて最適なアダプタを選択して本体に装着することにより、打栓コックを注出条件に応じて最適化することもできる。
上記態様のアダプタにおいても、上記態様の打栓コックに応じて各種の形態を採用することができる。すなわち、前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の下流側にて互いに結合されてもよい。前記複数の整流壁のそれぞれは前記吐出口に達するように設けられてもよい。前記複数の整流壁のそれぞれの前記吐出口側の端部(22b)は、前記流路の中心側が外周側よりも前記液体の流出方向に突出するように設けられてもよい。前記流路における前記複数の整流壁が設けられた区間にて、前記流路の断面積が前記流路の上流側よりも下流側で減少するように前記流路の下流側が前記流路の中心側に絞り込まれてもよい。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の第1の形態に係る打栓コックの外観を示す斜視図。 第1の形態に係る打栓コックの閉栓状態を示す断面図。 打栓コックの開栓状態を示す断面図。 第1の形態に係るアダプタの斜視図。 第1の形態に係るアダプタの異なる方向からの斜視図。 第1の形態に係るアダプタの側面図。 第1の形態に係るアダプタの下面図。 図6のVII−VII線に沿った断面図。 第2の形態に係るアダプタの斜視図。 第2の形態に係るアダプタの異なる方向からの斜視図。 第2の形態に係るアダプタの側面図。 第2の形態に係るアダプタの下面図。 図11のXII−XII線に沿った断面図。 第3の形態に係るアダプタの斜視図。 第3の形態に係るアダプタの異なる方向からの斜視図。 第3の形態に係るアダプタの側面図。 第3の形態に係るアダプタの下面図。 図16のXVII−XVII線に沿った断面図。 第4の形態に係るアダプタの斜視図。 第4の形態に係るアダプタの異なる方向からの斜視図。 第4の形態に係るアダプタの側面図。 第4の形態に係るアダプタの下面図。 図21のXXII−XXII線に沿った断面図。 変形例に係るアダプタの断面図。 他の変形例に係るアダプタの断面図。
(第1の形態)
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1の形態に係る打栓コックを説明する。図1に示すように、打栓コック1は、飲料水等の液体の供給源の一例としての容器(不図示)と接続される接続部2と、その接続部2を介して供給される液体を所定の方向に案内する案内部の一例としてのノズル部3とを備えている。ノズル部3には、液体の注出及び注出停止を切り換えるために操作されるレバー4が設けられている。接続部2が接続されるべき容器は種々の構成を取り得るが、例えば軟質樹脂が用いられた可撓性を有するフィルムバック、バッグインボックス等であってもよいし、比較的硬質の樹脂が用いられたガロンボトル等の硬質容器であってもよいし、金属にて形成された剛体容器であってもよい。液体の供給源は容器に限らず、例えば給水管の端部に接続部2が接続されてもよい。つまり、打栓コック1は、液体の流出を止める栓として機能するものであればよく、液体の供給源の種類は問わない。
図2A及び図2Bに示すように、ノズル部3は、接続部2に接続されるノズル部本体(以下、本体と略称することがある。)5を有している。本体5は、接続部2と一体的に成形される固定筒6と、その固定筒6の内周に嵌め合わされる旋回筒7とを組み合わせたアッセンブリ部品として構成されている。本体5の先端部において、旋回筒7の先端部(図2A及び図2Bにおいて下端部)は固定筒6の先端部よりも幾らか突出している。本体5の先端部において、旋回筒7の内部には、ノズル部3のさらなる構成部品としてのアダプタ8Aが設けられている。アダプタ8Aは、旋回筒7の内周に着脱自在に装着される概ね中空円筒状の部品として構成されている。
本体5の固定筒6には、接続部2の内部の流路9からノズル部3の内部に液体を流入させるための導入口10が形成されている。旋回筒7は固定筒6に対して周方向に回転自在に設けられている。旋回筒7には貫通孔11が形成されている。旋回筒7の一端には上述したレバー4が一体に設けられている。レバー4を操作して旋回筒7を回転させることにより、貫通孔11が導入口10から離れて導入口10が閉鎖され、液体の流入が阻止される閉栓状態(図2A)と、貫通孔11が導入口10と一致してノズル部3の内部に液体が流入する開栓状態(図2B)とが切り換えられる。
ノズル部3の内部には、図2A及び図2Bの上下方向に真っ直ぐに延びる流路12が形成されている。流路12の先端(図2A及び図2Bにおいて下端)が液体の吐出口14となる。打栓コック1は、吐出口14が概ね鉛直下方を向くようにして液体の供給源に接続される。その場合、ノズル部3の流路12の中心線CLは鉛直方向と概ね平行であり、吐出口14は導入口10の下方に位置する。ただし、中心線CLが鉛直方向に対して幾らか傾いた状態で打栓コック1が用いられてもよい。アダプタ8Aは、流路12の先端の吐出口14から上流側に向かって一定範囲を占めるようにして旋回筒7の内周に装着される。ノズル部3の内部、より具体的には旋回筒7の内部には、導入口10から液体が流入する領域としての流入室15が設けられている。流入室15は、導入口10からノズル部3の内部への液体の流入方向において導入口10に連なる領域として特定される。つまり、流入室15は導入口10を本体5内に延長した領域として特定される。流路12はその流入室15を含み、当該流入室15から吐出口14に向かって下方に真っ直ぐに延びている。アダプタ8Aは、その流入室15に対して下方の吐出口14側(図示例では下方)に離れた位置にて本体5に装着される。つまり、導入口10に対して、アダプタ8Aは下方(吐出口14の側)に離された位置に配置される。
アダプタ8Aは、円筒形状の外筒20と、外筒20の一端側から延ばされたフック21とを備えている。外筒20の外径は、旋回筒7の内周にほぼ隙間なく嵌め合わされるように設定されている。フック21の先端(図2において上端)側には爪21aが設けられている。外筒20が吐出口14側から旋回筒7の内部に挿入され、フック21の爪21aが貫通孔11に噛み合わされることにより、アダプタ8Aが本体5に装着される。
図3〜図7により詳しく示すように、アダプタ8Aの内周には複数枚(図示例では3枚)の整流壁22A〜22Cが形成されている。整流壁22A〜22Cは、周方向に等間隔(図示例では120°間隔)で配置され、流路12の半径方向に沿って厚さが一定の平板状に形成されている。整流壁22A〜22Cは、流路12の中心線CLの回りに対称的に設けられ、かつそれらの壁面は流路12の中心線CLに対して捩れを伴うことなく、中心線CLの方向に沿って真っ直ぐに延ばされている。整流壁22A〜22Cの大きさ及び形状は互いに等しい。以下では、整流壁22A〜22Cを参照符号22で代表して示すことがある。整流壁22は、外筒20の上流側の端面20aから吐出口14まで延ばされている。したがって、アダプタ8Aを旋回筒7に装着した場合、整流壁22は流入室15に対して吐出口14側に離れるように、言い換えれば導入口10よりも下方に離れるようにして配置されて吐出口14に達している。それらの整流壁22により、流路12は吐出口14から上流側に一定長に亘って複数(図示例では3つ)の流路領域23に区分されている。
各整流壁22は、流路12の上流側にて流路12の中心側が切り欠かれた形状に形成されている。それにより、各整流壁22は流路12の中心側に設けられた隙間22aを挟んで流路12の半径方向に互いに離間している。隙間22aは、中心線CLの方向に関する全長に亘って一定の大きさに形成されている。一方、流路12の下流側にて、各整流壁22は中心線CL上で互いに結合されている。つまり、整流壁22同士の隙間22aの大きさは、整流壁22の下流側にて最大限に減少してゼロに設定されている。各整流壁22の先端面22b、すなわち流路12の下流側の端面22bは吐出口14に達している。整流壁22の先端面22bには、その外周側から内周側に向かうほど吐出口14からの液体の流出方向(図7の下方向)により大きく突出するようにテーパが付されている。それにより、各整流壁22のそれぞれの吐出口14側の端部は、流路12の中心線CL側が外周側よりも液体の流出方向に突出する。先端面22bのテーパ部分は中心線CL上で液体の流出方向に最大に突出した頂部を形成する。
外筒20の内周面20bにも、流路12の下流側に向かうほど中心線CLに接近するようにテーパが付されている。したがって、流路12の各整流壁22が設けられた区間にて、流路12は下流側に向かうほど中心線CL側に絞り込まれている。それにより、流路12の断面積は流路12の上流側よりも下流側で減少する。なお、外筒20の先端面20cにも、整流壁22の先端面22bに概ね連なるようにテーパが付されている。
以上の打栓コック1によれば、ノズル部3の内部の流路12に関して、導入口10に臨むようにして流入室15が設けられ、その流入室15よりも下方の吐出口14側に離れた位置に複数の整流壁22が設けられている。したがって、流路12に流入した液体は、流入室15にて下方の吐出口14に向かうようにその流れが適度に整えられた後に、流路12における整流壁22が設けられた区間に流入する。整流壁22の上流側は隙間22aを挟んで互いに離間しているので、流入室15から流入する液体は、整流壁22の上端側にて吐出口14に向かう流れとして整流されつつ、整流壁22同士で区分された流路領域23のそれぞれに対してほぼ均等に分配されて流路領域23に流入する。
吐出口14の近傍では、流路領域23が整流壁22によって完全に独立した領域として区分される。したがって、各流路領域23を通過する液体は、他の流路領域23を通過する液体と相互に干渉し合うことなく吐出口14へと導かれる。そのため、整流壁22の整流効果を十分に高め、吐出口14から流出する液体の回転や相互の干渉を抑え、吐出口14の周囲への液体の飛散を効果的に防止することができる。また、吐出口14の付近で流路12が各流路領域23に完全に区分され、各流路領域23の断面積は、流路12の全体の断面積よりも遙かに小さいため、ノズル部3への液体の供給量が減少した場合でも、各流路領域23にはそれらを十分に満たす量の液体が導かれる。それにより、液体の流れを安定させて液体の飛散をより効果的に防止することができる。打栓コック1が装着される容器が内容量の減少に伴って収縮変形するような容器(特には、軟質樹脂製の容器等)の場合には、仮にアダプタ8Aが存在しなければ、液体の供給量が減少したときに、吐出口14から空気が入り込み、それにより、注出される液体の流れに脈動が生じる等して液体が吐出口14の周囲に飛散することがある。しかし、アダプタ8Aが装着されることにより、各流路領域23の断面積が絞り込まれ、吐出口14からの空気の逆流を抑えることができる。それにより、吐出口14の周囲への液体の飛散をさらに効果的に防止することができる。
整流壁22の中心側が外周側よりも流れ方向下流側に突出しているので、整流壁22の整流作用をより強く生じさせることができる。特に、吐出口14から流出した直後の液体同士の衝突を防止することができる。そのため、液体の流れをより安定させてその飛散を確実に防止することができる。流路12の整流壁22が設けられた区間にて、流路12の断面積が下流側で減少するように外筒20の内周面20bにテーパが付されているため、吐出口14の近傍における各流路領域23の断面積をより小さく設定することができる。そのため、吐出口14からの液体の流れがさらに安定し、かつ吐出口14からの空気の逆流がさらに抑えられる。それにより、液体の飛散をより効果的に防止することができる。
本発明は上述した形態に限定されず、各種の形態にて実施することができる。例えば、図1及び図2では、旋回筒7の先端が流路12の中心線CLの方向に関してアダプタ8Aの先端と同程度の位置まで延ばされているが、旋回筒7の先端はアダプタ8Aの先端よりも上流側に後退していてもよい。打栓コック1の形状は図1の例に限らず、適宜の変更が可能である。打栓コックの案内部も、図1及び図2に示したノズル部3の形状及び構成に限らず、注出すべき液体を導入口から下方の吐出口に向かって案内する流路を備えている限りにおいて適宜の変更が可能である。導入口から吐出口に至る流路は真っ直ぐに構成される例に限らず、例えば緩い曲率が付されるなどして、流れの安定性に影響を与えない程度に流れの方向が変更されてもよい。
アダプタは図3〜図7の例に限らず、適宜の変更が可能である。以下、図8〜図22を参照して、第1の形態に対してアダプタを変更した第2〜第4の形態を説明する。なお、図8〜図22は、第1の形態に対して互換性を有するアダプタを示すものであり、打栓コック1の本体5側の構成は図1、図2A及び図2Bに示した例と同一で足りる。したがって、以下では、打栓コック1のアダプタ以外の構成要素に関して図1、図2A及び図2Bの参照符号を流用し、アダプタの相違点を説明する。
(第2の形態)
図8〜図12は本発明の第2の形態に係る打栓コック1のアダプタ8Bを示している。この形態は、外筒20の上流側に大径部20dが、下流側に小径部20eが設けられることにより、外筒20の内周面20bの内径が、上流側で大きく、下流側で小さく設定されている。したがって、流路12の各整流壁22が設けられた区間にて、流路12は下流側に向かうほど中心線CL側に絞り込まれる。そのため、流路12の断面積は流路12の上流側よりも下流側で減少する。
アダプタ8Bにおいても、各整流壁22の上流側が隙間22aを挟んで互いに離間する一方で、下流側では整流壁22同士が中心線CL上で互いに結合される。また、各整流壁22は吐出口14まで達し、その先端面22bには外筒20の外周側から内周側に向かうほど吐出口14からの液体の流出方向(図12の下方向)により大きく突出するようにテーパが付されている。なお、隙間22aは外筒20の大径部20dが設けられる範囲内に形成されており、小径部20eの内部では整流壁22同士が結合されて流路領域23は完全に独立した領域として区分されている。
以上の形態のアダプタ8Bによっても、アダプタ8B内の整流壁22同士で区分された流路領域23のそれぞれに対して液体を吐出口14に向かう方向に整流しつつ各流路領域23にほぼ均等に液体を分配し、かつ各流路領域23を通過する液体の相互の干渉を防止することができる。そのため、整流壁22の整流効果を十分に高めることができる。したがって、吐出口14から流出する液体の回転や相互の干渉を抑えて吐出口14の周囲への液体の飛散を効果的に防止することができる。また、吐出口14からの空気の逆流を抑え、液体の流れを安定させて液体の飛散をより効果的に防止することができる。さらに、吐出口14から流出した直後の液体同士の衝突を防止して液体の流れをより安定させ、その飛散を確実に防止することができる。小径部20eが設けられることにより、吐出口14の近傍における各流路領域23の断面積をより小さく設定し、それにより、吐出口14からの液体の流れをさらに安定させ、かつ吐出口14からの空気の逆流をさらに抑えて液体の飛散をより効果的に防止することができる。
(第3の形態)
図13〜図17は本発明の第3の形態に係る打栓コック1のアダプタ8Cを示している。この形態では、第2の形態のアダプタ8Bに対して、整流壁22の枚数が変更されている。すなわち、アダプタ8Cには周方向に等しい間隔(60°)で6枚の整流壁22A〜22Eが設けられている。各整流壁22の形状や外筒20の形状は第2の形態のアダプタ8Bと共通である。このように整流壁22の枚数を増加させた場合には、整流壁22同士の間の各流路領域23の断面積がより小さくなる。したがって、吐出口14から流出する液体の整流効果をさらに高め、かつ吐出口14からの空気の逆流をより確実に抑えることができる。
(第4の形態)
図18〜図22は本発明の第4の形態に係る打栓コック1のアダプタ8Dを示している。この形態では、第2の形態のアダプタ8Bに対して、外筒20の大径部20dと小径部20eとの長さの比率が変更されている。すなわち、第4の形態のアダプタ8Dにおいては、流路12の中心線CLの方向に関して、大径部20dと小径部20eとの境界が、各整流壁22同士が隙間22aを挟んで離間している範囲内に設定されている。つまり、隙間22aが設けられている範囲内で外筒20が大径部20dから小径部20eへの変化し、それにより、小径部20eにて流路12が絞られている位置まで隙間22aが達している。この形態のアダプタ8Dによれば、外筒20の内径の絞り込みによる整流効果を早期かつより長い範囲で生じさせ、吐出口14から流出する液体の流れをより安定させ、かつ吐出口14からの空気の逆流防止効果をさらに高めることができる。
以上に説明した各形態では、各整流壁22の上端側が一定の大きさの隙間22aを挟んで互いに離間し、下流側が中心線CL上で互いに結合されているが、本発明に係るアダプタはそのような例に限らない。例えば、図23に示すアダプタ8Eのように、隙間22aの大きさを吐出口14に向かうほど漸次減少させてもよい。あるいは、図24に示すように、吐出口14に至るまで隙間22aが設けられることにより、中心線CLの方向に関して整流壁22の全長に亘って整流壁22が互いに離間してもよい。その場合、整流壁22の上流側で隙間22aが大きく、下流側で隙間22aが小さくなるように隙間22aの大きさを変化させればよい。すなわち、整流壁22のそれぞれは、少なくとも各整流壁22の上流側にて隙間22aを挟んで互いに離間し、かつ各整流壁22の上流側よりも下流側の端部、つまり吐出口14側の端部にて隙間22aの大きさが減少するように設けられていればよい。整流壁22同士を下流側で結合させた形態は、隙間22aの大きさを最大限に減少させた形態として把握されるべきものである。なお、図23及び図24は第1の形態のアダプタ8Aの変形例として示されているが、これらの変形は第2〜第4の形態に適用されてもよい。
上記の各形態及び変形例に係るアダプタ8A〜8Fは、整流壁が存在しない既存の打栓コックのアダプタと互換性を保てるようにその外筒20やフック21が構成されてもよい。その場合には、既存の打栓コックのアダプタを上記のアダプタ8A〜8Fに置き換えることにより、本発明に係る打栓コックを容易に実現することができる。アダプタにおける整流壁の枚数や形状といった仕様は適宜に変更可能である。仕様が異なる複数のアダプタを予め用意し、液体の種類、流量といった液体の注出条件に応じて最適なアダプタを選択して本体に装着することにより、打栓コックを注出条件に応じて最適化することもできる。
以上の形態では、複数の整流壁22を同形同大に形成したが、例えば中心線CL側への突出量が異なる複数種類の整流壁22が設けられてもよい。複数の整流壁22のうち、一部の整流壁22のみを流路12の下流側にて互いに結合させ、その他の整流壁22は吐出口14に至るまで互いに離間するように設けられてもよい。整流壁22を結合させる場合、その結合位置は必ずしも中心線CLと厳密に一致させる必要はない。流れの安定性に実質的に影響が生じない範囲で整流壁22の結合位置を中心線CLから幾らか偏心させてもよい。整流壁22を吐出口14側で流出方向に突出させる場合において、その頂部は必ずしも中心線CL上に位置する必要はなく、流れの安定性に影響が生じない範囲で頂部が中心線CLから幾らか偏心した位置に配置されてもよい。整流壁22の吐出口14側の端部の中心側を外周側よりも突出させることなく、その端部は中心線CLと直交する平面に沿って延びるように形成されてもよい。
上記の形態では、各整流壁22が吐出口14に達するように設けられているが、吐出口14の幾らか上流側の位置で整流壁22を終了させてもよい。上記の形態では、外筒20の内周面20bにテーパが付され、又は外筒20の下流側に小径部20eが設けられることにより、整流壁22が設けられた区間において、流路12の断面積が流路の上流側よりも下流側で減少するように流路12の下流側が流路12の中心線CL側に絞り込まれているが、そのような絞り込みは必ずしも必要ではなく、液体の流れの安定性を確保できる限りにおいて絞り込みが省略されてもよい。
本発明に係る打栓コックにおいては、アダプタが省略され、整流壁が本体と一体に設けられてもよい。例えば、図1、図2A及び図2Bの例において、旋回筒7の内周に整流壁が設けられてもよい。固定筒6の先端を旋回筒7よりも突出させ、その突出部分にアダプタを装着し、あるいはその突出部分に整流壁を形成してもよい。容器と打栓コックとは、両者を接続した後に分離が不可能となるように打ち込み等の手法で接続されてもよいし、接続後の再分離が可能となるようにねじ込み等の手法で接続されてもよい。
1 打栓コック
3 ノズル部(案内部)
5 ノズル部の本体
6 固定筒
7 旋回筒
8A、8B、8C、8D、8E、8F アダプタ
10 導入口
12 流路
14 吐出口
15 流入室(液体が流入する領域)
20 外筒
22A、22B、22C、22D、22E、22F 整流壁
22a 整流壁間の隙間
22b 整流壁の先端面
23 流路領域

Claims (11)

  1. 液体の注出及び注出停止を切り換えるために操作される打栓コックであって、
    前記液体が流入する導入口、及び前記導入口よりも下方に位置して前記液体が流出する吐出口が設けられ、さらに、前記導入口と前記吐出口との間には、前記導入口から前記吐出口まで前記液体を導く流路が設けられた案内部を有し、
    前記案内部には、前記吐出口に向かう前記液体を整流する複数の整流壁が、前記導入口から前記液体が流入する領域よりも下方の前記吐出口側に離れるようにして設けられ、
    前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の上流側にて前記流路の中心側に設けられた隙間を挟んで互いに離間し、かつ少なくとも各整流壁の下流側にて前記隙間の大きさが前記上流側よりも減少するように設けられている打栓コック。
  2. 前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の下流側にて互いに結合されている請求項1に記載の打栓コック。
  3. 前記複数の整流壁のそれぞれは前記吐出口に達するように設けられている請求項1又は2に記載の打栓コック。
  4. 前記複数の整流壁のそれぞれの前記吐出口側の端部は、前記流路の中心側が外周側よりも前記液体の流出方向に突出するように設けられている請求項3に記載の打栓コック。
  5. 前記流路における前記複数の整流壁が設けられた区間にて、前記流路の断面積が前記流路の上流側よりも下流側で減少するように前記流路の下流側が前記流路の中心側に絞り込まれている請求項1〜4のいずれか一項に記載の打栓コック。
  6. 前記案内部は、前記導入口が設けられた本体と、前記案内部の前記吐出口側にて前記本体に装着されるアダプタとを具備し、前記液体が流入する領域が前記本体に設けられる一方で、前記複数の整流壁のそれぞれが前記アダプタに設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の打栓コック。
  7. 液体が流入する導入口、前記導入口よりも下方に位置して前記液体が流出する吐出口、及び前記導入口から前記吐出口まで前記液体を導く流路が設けられた打栓コックの案内部の構成部品として、前記導入口が設けられた前記案内部の本体に対し、前記吐出口側にて装着されて前記吐出口側における前記流路の一部を提供する打栓コックのアダプタであって、
    前記導入口から前記液体が流入する領域よりも下方の前記吐出口側に離れるようにして設けられて前記吐出口に向かう前記液体を整流する複数の整流壁を具備し、
    前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の上流側にて前記流路の中心側に設けられた隙間を挟んで互いに離間し、かつ少なくとも各整流壁の下流側にて前記隙間の大きさが前記上流側よりも減少するように設けられている打栓コックのアダプタ。
  8. 前記複数の整流壁のそれぞれは、少なくとも各整流壁の下流側にて互いに結合されている請求項7に記載の打栓コックのアダプタ。
  9. 前記複数の整流壁のそれぞれは前記吐出口に達するように設けられている請求項7又は8に記載の打栓コックのアダプタ。
  10. 前記複数の整流壁のそれぞれの前記吐出口側の端部は、前記流路の中心側が外周側よりも前記液体の流出方向に突出するように設けられている請求項9に記載の打栓コックのアダプタ。
  11. 前記流路における前記複数の整流壁が設けられた区間にて、前記流路の断面積が前記流路の上流側よりも下流側で減少するように前記流路の下流側が前記流路の中心側に絞り込まれている請求項7〜10のいずれか一項に記載の打栓コックのアダプタ。
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