JP2017118180A - A/d変換装置 - Google Patents

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【課題】A/D変換誤差を極力抑制しながら極力短時間でA/D変換処理できるようにしたA/D変換装置を提供する。【解決手段】保持部6は、マルチプレクサ5により切替えられた複数のチャンネルのアナログ入力信号をサンプリング時間にサンプリングコンデンサCHOLDに入力して保持電圧を変化させて保持する。A/D変換部7はアナログ入力信号を入力しサンプリング時間だけ待機入力された保持部の保持電圧をA/D変換処理する。出力差算出部10は、A/D変換部7により連続してA/D変換処理された前回の第1チャンネルのA/D変換出力ADOUTと前回の第2チャンネルのA/D変換出力ADOUTとの差を算出する。サンプリング時間設定部11aは、出力差算出部10により算出される出力差DO1に応じて、今回の第1チャンネルのA/D変換処理後から第2チャンネルのA/D変換処理に移行するときの、第2チャンネルのサンプリング時間Tsを設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のチャンネルのアナログ入力信号をA/D変換処理するA/D変換装置に関する。
従来、A/D変換装置は様々な用途で開発が進められている。この中で、複数のチャンネルのアナログ入力信号を入力切替えしながら連続してA/D変換処理する技術が供されている(例えば、特許文献1参照)。この種の技術を用いると、サンプリングコンデンサの充電電圧が各チャンネルの入力電圧に応じて様々に変化する。このため、各チャンネルの入力電圧が大きく異なるときには、サンプリングコンデンサの充放電電圧が大きく変化し、サンプリングするまでに要する時間(以下、サンプリング時間と称す)に長時間を要してしまう。また、十分なサンプリング時間を確保できないときには、サンプリングコンデンサの充電電圧が適切な電圧に到達する前にサンプリングしてしまうことになり、オフセット誤差が大きくなってしまう。
特許文献1記載の技術によれば、サンプリングコンデンサの高電位側の端子をGNDに接続する回路を設けており、A/D変換処理終了時にサンプルホールド回路のホールド電圧を放電させ、次のアナログ入力信号をサンプルホールド回路に入力させている。これにより、直前のチャンネルから入力された信号のAD変換時にサンプルホールド回路に残留した容量成分の影響を受けないようにすることができる。また、特許文献2記載の技術によれば、今回のチャンネルのデジタル信号を直前のチャンネルのデジタル信号との差分値に基づいて補正している。
特開2009−188736号公報 特開2013−201598号公報
例えば、特許文献1記載の技術を用いると、サンプリングコンデンサが放電するための放電回路を設けなくてはならないため、回路構成が複雑になり、しかも放電回路をサンプリングコンデンサに近接して設けなければならなくなり、リーク電流が大きくなる虞がある。また、最悪値を想定してサンプリング時間を設定しなければならず、さらにA/D変換処理の度にサンプリングコンデンサを放電しなければならず、処理時間が長くなってしまう。また、例えば特許文献2記載の技術を用いても処理時間が長くなってしまう虞がある。
本発明の目的は、複数のチャンネルのアナログ入力信号を切替えてA/D変換処理する装置において、A/D変換処理時間を長くすることなくA/D変換誤差を極力抑制することができるA/D変換装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、次のように作用する。切替部は複数のチャンネルのアナログ入力信号を切り替え、保持部はこの切り替えられたアナログ入力信号をサンプリング時間中にサンプリングコンデンサに入力し、サンプリングコンデンサは、サンプリング時間の間、アナログ入力信号により充電され、サンプリング時間経過後はその電圧を保持する。A/D変換部は、所定の基準電圧と基準グランドの範囲内の電圧を量子化可能に構成されており、アナログ入力信号を入力し、サンプリング時間だけ待機入力された保持部の保持電圧をA/D変換処理する。出力差算出部は、A/D変換部により連続してA/D変換処理された前回の第1チャンネルのA/D変換出力と前回の第2チャンネルのA/D変換出力との差を算出する。サンプリング時間設定部は、出力差算出部により算出される出力差に応じて、A/D変換部による今回の第1チャンネルのA/D変換処理後から第2チャンネルのA/D変換処理に移行するときの保持部のサンプリング時間を演算して設定する。
この請求項1記載の発明によれば、サンプリング時間設定部が前回の第1チャンネルのA/D変換出力と前回の第2チャンネルのA/D変換出力との差に応じて今回の第1チャンネルのA/D変換処理後から第2チャンネルのA/D変換処理に移行するときのサンプリング時間を演算して設定するため、内部回路を追加することなくオフセット誤差を極力低減できる。しかもサンプリング時間を長時間とする必要がなくなる。これにより、A/D変換誤差を極力抑制しながら、極力短時間でA/D変換処理できる。
第1実施形態におけるA/D変換装置を概略的に示す電気的構成図 アナログ入力信号の時間変化例を概略的に説明する説明図 前回の第1チャンネルの変換出力と前回の第2チャンネルの変換出力との出力差に応じた今回の第1チャンネルの変換後の第2チャンネルのサンプリング時間を示す関係図 動作を概略的に説明するタイミングチャート 第2実施形態におけるA/D変換装置を概略的に示す電気的構成図 前回の第1チャンネルの変換出力と前回の第2チャンネルの変換出力との出力差に応じた今回の第1チャンネルの変換後の第2チャンネルのサンプリング時間を示す関係図 第3実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート 第4実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート 第5実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート 第6実施形態におけるA/D変換装置を概略的に示す電気的構成図 動作を概略的に示すタイミングチャート 第7実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート 第8実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート 第9実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート 第10実施形態における動作を概略的に示すタイミングチャート
以下、A/D変換装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
図1から図4は第1実施形態の説明図を示す。A/D変換装置3は、複数のチャンネルCH.A、CH.B、CH.Cのアナログ入力信号VINA、VINB、VINCを、A/D変換装置外部に設置されたRCフィルタ回路4を介して入力し、A/D変換処理するように構成されている。以下、「チャンネルCH.A」、「チャンネルCH.B」、「チャンネルCH.C」の3チャンネルの形態について説明するが、2以上のチャンネルを備えていれば適用可能である。
このA/D変換装置3は、切替部としてのマルチプレクサ5、保持部6、A/D変換部7、出力差算出部10、及び、A/D制御部11を備える。A/D制御部11は、RAM、ROM、EEPROMなどの非遷移的実体的記録媒体となるメモリを備えて構成され、このメモリに記憶されたプログラムを実行することで、プログラムに対応する方法を実行する。A/D制御部11は論理的に動作するロジック回路により構成しても良く、このハードウェア構成を用いて各種制御を行うように構成することもできる。
RCフィルタ回路4は、抵抗RA、RB、RC、及びコンデンサCA、CB、CCをそれぞれ入力端子とグランドとの間に接続して構成され、高周波ノイズを除去すると共に、A/D変換処理用の電圧をコンデンサCA、CB、CCに充電して保持する。このRCフィルタ回路4は、これらのコンデンサCA、CB、CCの充電電圧をA/D変換入力電圧VADA、VADB、VADCとしてマルチプレクサ5の入力端子に出力する。このうち、抵抗RA、RB、RCやコンデンサCA、CB、CC、CHOLDなどの各値の一例を挙げる。抵抗RA、RB、RCは例えば数100Ω〜数十kΩ程度のもので構成されており、コンデンサCA、CB、CCはその容量値が例えば1nF〜1μF程度のもので構成される。そして、コンデンサCHOLDはその容量値が例えば数pF程度のもので構成される。
マルチプレクサ5は、A/D制御部11の制御に応じてA/D変換入力電圧VADA、VADB、VADCを切替えて電圧Vnとして出力する。本実施形態では、A/D制御部11は、例えばマルチプレクサ5の入力をチャンネルCH.A→B→C→A→B→C→…のように予め定められた順序で順次切り替える。マルチプレクサ5の出力電圧Vnは保持部6に入力される。保持部6は、制御スイッチ12及びサンプリングコンデンサ(以下コンデンサと略す)CHOLDを備える。制御スイッチ12は、A/D制御部11によりオンオフ切替制御可能に構成され、A/D制御部11によりオンされるとマルチプレクサ5の出力電圧VnをコンデンサCHOLDに入力させる。制御スイッチ12とコンデンサCHOLDとの共通接続ノードをNnとすると、保持部6のコンデンサCHOLDはこのノードNnの電圧VHOLDを保持する。このとき、この電圧VHOLDはA/D変換部7に入力される。
A/D変換部7は、例えば逐次比較型又はΔΣ型などのタイプで構成される。A/D変換部7は、予め定められた所定の基準電圧VREF(例えば5V)と基準グランドVGND(例えば0V)の範囲の電圧を量子化可能に構成され、制御スイッチ12がオフからオンに切替えられた後の電圧Vnをサンプリング時間設定部11aにより設定されたサンプリング時間Tsだけ待機入力し、その電圧VHOLDをサンプリングホールドしてA/D変換処理する。A/D変換出力ADOUTはA/D変換装置外部へ出力されるとともに、出力差算出部10に出力される。
出力差算出部10は、直近の第1チャンネルと第2チャンネル、例えばチャンネルCH.A→B→C→…の順序で変換される場合、例えばチャンネルCH.Bの変換完了時においては、チャンネルCH.AとCH.BのA/D変換出力ADOUTを保持し、第1チャンネルのA/D変換出力ADOUTと第2チャンネルのA/D変換出力ADOUTとにより、2つのチャンネルの出力差DO1を算出し、この出力差DO1をA/D制御部11に出力する。
A/D制御部11は、サンプリング時間設定部11a、初期サンプリング時間記憶部11b、及びサンプリング時間記憶部11cを備える。初期サンプリング時間記憶部11b及びサンプリング時間記憶部11cは、例えば記録用レジスタ又はRAMなどによるメモリにより構成される。初期サンプリング時間記憶部11bは、初期段階におけるデフォルトのサンプリング時間Tsdefを記憶する。サンプリング時間記憶部11cは、2回目以降のA/D変換処理時において、サンプリング時間設定部11aにより算出されたサンプリング時間Tsを記憶する。
サンプリング時間設定部11aは、初期段階ではデフォルトのサンプリング時間Tsdefをサンプリング時間Tsに設定し、初期段階以外の通常時においては出力差算出部10により算出された出力差DO1に応じてサンプリング時間Tsを設定する。
図2(a)〜図2(d)は、アナログ入力信号VINA、VINB、VINCの内容の一例を示している。この図2(a)〜図2(d)に示すように、各チャンネルCH.A、CH.B、CH.Cのアナログ入力信号VINA、VINB、VINCは、(a)単調増加の特性T1、(b)単調減少の特性T2、(c)変動関数(例えば三角関数)の特性T3、(d)所定電圧範囲に収まる一定電圧の特性T4、等のように、時間tに応じて各チャンネルA、B、C毎に例えば規則的又は非規則的に変動する特性を示す。
前記の構成における作用を説明する。RCフィルタ回路4は、抵抗RA、RB、RCとコンデンサCA、CB、CCとに応じて予め定められる時定数に応じて、コンデンサCA、CB、CCに各チャンネルのアナログ入力信号VINA、VINB、VINCを充電する。このコンデンサCA、CB、CCの充電電圧は、それぞれA/D変換入力電圧VADA、VADB、VADCとしてマルチプレクサ5に入力される。
A/D制御部11が、チャンネルCH.AのA/D変換入力電圧VADAをコンデンサCHOLDに充電制御するときには、チャンネルCH.AのA/D変換入力端子と出力端子との間を接続するようにマルチプレクサ5を切替制御すると共に、チャンネルCH.B、CH.CのA/D変換入力端子と出力端子との間を切断するようにマルチプレクサ5を切替制御する。すなわち、マルチプレクサ5が、チャンネルCH.Aに入力を切り替えて当該チャンネルAのA/D変換入力電圧VADAをコンデンサCHOLDに充電するときには、RCフィルタ回路4は、チャンネルCH.B及びCH.Cのアナログ入力信号VINB、VINCを、抵抗RB、RC及びコンデンサCB、CCによりRCフィルタ処理しつつ独立して充電できる。
その次に、A/D制御部11は、チャンネルCH.Bに入力を切り替えて当該チャンネルBのA/D変換入力電圧VADBをコンデンサCHOLDに充電するときには、チャンネルCH.BのA/D変換入力端子と出力端子との間を接続するようにマルチプレクサ5を切替制御すると共に、チャンネルCH.A、CH.CのA/D変換入力端子と出力端子との間を切断するようにマルチプレクサ5を切替制御する。
このとき、RCフィルタ回路4は、チャンネルCH.A、CH.Cのアナログ入力信号VINA、VINCを抵抗RA、RC及びコンデンサCA、CCによりRCフィルタ処理しつつ独立して充電する。これにより、複数のチャンネルのアナログ入力信号VINA、VINB、VINCをRCフィルタ回路4に充電しつつ、一のチャンネルのA/D変換入力電圧(例えばVADA)をコンデンサCHOLDに充電できる。
図2(a)〜図2(d)に示すように、複数のチャンネルCH.A、CH.B、CH.Cのアナログ入力信号VINA、VINB、VINCは独立した時間変化特性を示す。このため、例えばA/D変換装置3が、チャンネルCH.A→B→C→A→…、の順にA/D変換処理を入れ替えて行うときには、連続したチャンネルCH.A、CH.B、CH.Cのサンプリング電圧が大きく異なったり、逆に同じ電圧となったりすることがある。そこで、本実施形態では、サンプリング時間設定部11aが前回の第1チャンネルのA/D変換出力ADOUTと前回の第2チャンネルのA/D変換出力ADOUTとの差に応じて、今回、第1チャンネルのA/D変換処理後から第2チャンネルのA/D変換処理に移行するときのサンプリング時間Tsを演算して設定することを特徴の一つとしている。
図3は前回の第1チャンネルと前回の第2チャンネルとのA/D変換出力差DO1と、今回の第1チャンネルのA/D変換処理後から第2チャンネルのA/D変換処理に移行するときのサンプリング時間Tsと、の関係の一例を示している。
この図3に示すように、A/D変換出力差DO1が最小値Vrminから最大値Vrmaxに増加するに従って、サンプリング時間設定部11aは、今回のサンプリング時間を最小値Tsminから最大値Tsmaxに上昇するように設定する。
この図3に示す例では、前回の第1チャンネルと今回の第2チャンネルのA/D変換出力差DO1が最小値Vrminから最大値Vrmaxまで増加するときには、サンプリング時間設定部11aは最小値Tsminから最大値Tsmaxまで線形的にサンプリング時間を長く設定する。ここで、最小値Vrminは、前回の第1チャンネルのA/D変換出力ADOUTと前回の第2チャンネルのA/D変換出力ADOUTとが一致することに相当し、例えばVrmin=0である。また、最大値Vrmaxは、前回の第1チャンネルのA/D変換出力ADOUTと前回の第2チャンネルのA/D変換出力ADOUTとが基準電圧VREFと基準グランドVGNDの差分だけ離れている場合に相当し、例えば、基準電圧VREF=5V、基準グランドVGND=0Vならば、Vrmax=5Vである。
本実施形態では、サンプリング時間設定部11aは、図3に示すように例えば線形的に変化するようにサンプリング時間Tsを演算して設定する。この線形性は、前回の第1チャンネルと第2チャンネルのA/D変換出力差をDO1とし、今回のサンプリング時間Tsとしたときに、次の(1)式のように示される。
Ts = K1 + DO1×(Tsmax−Tsmin)/(Vrmax−Vrmin)…(1)
ただし、K1=Tsmin−Vrmin×(Tsmax−Tsmin)/(Vrmax−Vrmin)である。この図3に示すように、前回の第1チャンネルと第2チャンネルのA/D変換出力差DO1が大きいほど、サンプリング時間設定部11aはサンプリング時間Tsを長く設定することが望ましい。
このとき、図3に示すように例えば線形的に変化するように演算して設定しても良いが、例えば2次関数などを用いて非線形的に変化するように演算して設定しても良い。この演算、設定方法は前述の(1)式に限られるものではなく、この(1)式を変形した数式を適用しても良いし、様々な形態に適用可能となる。
また、A/D変換出力差DO1が最小値Vrminであるときには、サンプリング時間設定部11aは次回のサンプリング時間Tsを最小値Tsminとすることが望ましい。また、A/D変換出力差DO1が最大値Vrmaxであるときには、サンプリング時間設定部11aは今回のサンプリング時間を最大値Tsmaxとすることが望ましい。
図4は本実施形態の要部の動作をタイミングチャートで概略的に示している。説明の便宜上、図4に示すように、例えば、チャンネルCH.Aのアナログ入力信号VINAが一定の電圧値V1であり、チャンネルCH.Bのアナログ入力信号VINBが一定の電圧値V2であるときの例を示している。また、図4には、A/D制御部11が制御スイッチ12をオフに制御しており、チャンネルCH.AのA/D変換入力電圧VADAがコンデンサCHOLDに充電されており、A/D変換部7がサンプリングホールド電圧VHOLDをA/D変換処理するタイミングから図示している。
また、図4において、時間TDAはチャンネルCH.Aのサンプリングホールド電圧VHOLDをアナログ/デジタル変換して量子化する時間を示しており、時間TOAはチャンネルCH.Aの変換結果のエラーをオフセット補正して出力差算出部10およびA/D変換装置3の外部へA/D変換出力する時間を示している。
また、時間TSBは、マルチプレクサ5がチャンネルCH.AからCH.BのA/D変換入力電圧VADBに切替え、A/D変換入力電圧VADBをコンデンサCHOLDに充放電する時間を示している。また、時間TDBはチャンネルCH.Bのサンプリングホールド電圧VHOLDをアナログ/デジタル変換して量子化する時間を示しており、時間TOBはチャンネルCH.Bの変換結果のエラーをオフセット補正して出力差算出部10およびA/D変換装置3の外部へA/D変換出力する時間を示している。また、図4に示すその後の時間TDA2、TOA2、TSB2、TDB2、TOB2は、前述した各時間TDA、TOA、TSB、TDB、TOBに対応して実行される2回目の時間を示している。
初期段階では、第1チャンネルCH.AのA/D変換出力ADOUTと第2チャンネルCH.BのA/D変換出力ADOUTとの関係は出力差算出部10に保持されていない。このため、出力差算出部10はA/D制御部11に出力差DO1を出力しない。このとき、A/D制御部11は、初期サンプリング時間記憶部11bに予め記憶された初期サンプリング時間Tsdefを読出し、サンプリング時間設定部11aがデフォルトの初期サンプリング時間Tsdefを時間TSBに設定する。
デフォルトの初期サンプリング時間Tsdefは、A/D変換精度を高めるためには最大値Tsmaxを用いることが望ましく、時間短縮又は削減のためには最小値Tsminを用いることが望ましく、標準値を用いるのであればこの中間値(Tsmin+Tsmax)/2を用いることが望ましい。A/D制御部11は、例えばマルチプレクサ5の出力をチャネルCH.BのA/D変換入力電圧VADBに切替えた後、設定されたチャンネルCH.Bのサンプリング時間Tsdefだけ制御スイッチ12をオンにする。
このときコンデンサCHOLDは、このサンプリング時間Tsdefの時間をかけて電圧値V1から電圧値V2まで充電又は放電されることになる。図4の例では、電圧値V1>電圧値V2であるため、コンデンサCHOLDの充電電荷が放電されることで、電圧VHOLDは今回のチャンネルCH.Bのアナログ入力信号VINBに近接することになる。このとき、図4に示すように予め定められたサンプリング時間Tsdefだけ待機することになるため、適正時間だけ待機した後にサンプリング処理できる。
A/D制御部11は、サンプリング時間Tsdefを経過した時点において、制御スイッチ12をオフ制御し、A/D変換部7にA/D変換指令し、これによりA/D変換部7が時間TDBにおいて、サンプリングホールド電圧VHOLDをA/D変換処理および変換結果のエラー補正を実行する。そして、A/D変換部7は、時間TOBにおいてA/D変換出力ADOUTを出力差算出部10およびA/D変換装置3の外部へA/D変換出力する。
このように、チャンネルCH.A、CH.BのA/D変換出力ADOUTが連続的に出力されると、これらの連続したチャンネルCH.A、CH.BのA/D変換出力ADOUTは、第1チャンネルのA/D変換出力ADOUT、第2チャンネルのA/D変換出力ADOUTとして出力差算出部10に保持される。2つの連続するチャンネルのA/D変換出力ADOUTが出力差算出部10に保持されると、出力差算出部10は、その2つのチャンネルの出力差DO1を演算し、A/D制御部11に出力する。A/D制御部11のサンプリング時間設定部11aは、その2つのチャンネルの出力差DO1に応じて、チャンネルCH.AのA/D変換後にチャンネルCH.BのA/D変換が行われる場合の、チャンネルCH.BのA/D変換処理におけるサンプリング時間Tsを算出し、サンプリング時間記憶部11cに記憶する。
その後、時間TDA2、TOA2、TSB2、TDB2、TOB2において、再度、A/D変換部7が、チャンネルCH.AのA/D変換入力電圧VADAをA/D変換出力した後に、チャンネルCH.BのA/D変換入力電圧VADBをA/D変換出力する時、サンプリング時間設定部11aは、前回の変換時にサンプリング時間記憶部11cに記憶したチャンネルCH.Bのサンプリング時間TsABを時間TSB2に設定する。
サンプリング時間設定部11aが、チャンネルCH.Bのサンプリング時間TsABを設定するまではチャンネルCH.BのA/D変換シーケンスを開始しない。これにより、チャンネルCH.Bのサンプリング時間TsABが定められていない状態で、今回のA/D変換シーケンスを開始することはない。
サンプリング時間設定部11aが、チャンネルCH.Bのサンプリング時間TsABを設定した後、A/D制御部11は、設定されたチャンネルCH.Bのサンプリング時間TsABだけ制御スイッチ12をオンにする。
このとき、コンデンサCHOLDは、このサンプリング時間TsABをかけて電圧値V1から電圧値V2まで充電又は放電されることになる。図4の例では、電圧値V1>電圧値V2であるため、コンデンサCHOLDの充電電荷が放電されることで、電圧VHOLDは今回のチャンネルCH.BのA/D変換入力電圧VADBに近接することになる。
A/D制御部11は、サンプリング時間TsABを経過した時点において、制御スイッチ12をオフ制御し、A/D変換部7にA/D変換指令し、これによりA/D変換部7が時間TDB2においてサンプリングホールド電圧VHOLDをA/D変換処理し、この変換結果のエラー補正を実行する。そして、A/D変換部7は、時間TOB2においてA/D変換出力ADOUTを出力差算出部10およびA/D変換装置3の外部へA/D変換出力する。この後の処理は、前述説明の内容を繰り返すことになるため説明を省略する。
このようにして、サンプリング時間設定部11aは、CH.AからCH.B、CH.BからCH.C、CH.CからCH.A、…に移行するときの各チャンネル間のA/D変換出力差DO1に応じた最適なサンプリング時間Tsを設定できる。
本実施形態によれば、サンプリング時間設定部11aが前回のチャンネルCH.AのA/D変換出力ADOUTと前回のチャンネルCH.BのA/D変換出力ADOUTとの出力差DO1に応じて今回のチャンネルCH.AのA/D変換処理後からチャンネルCH.BのA/D変換処理に移行するときのサンプリング時間TsABを演算して設定するようにした。この結果、内部回路を追加することなくオフセット誤差を極力低減できる。しかもサンプリング時間TsABを必要以上に長くしなくてよくなる。これにより、A/D変換処理時間を長くすることなくA/D変換誤差を極力抑制できる。
なお、例えば図4において、今回チャンネルCH.AのA/D変換処理後にチャンネルCH.BをA/D変換処理する際、チャンネルCH.Bのサンプリング時間TsABは、前回チャンネルCH.BのA/D変換処理完了後から、今回チャンネルCH.Aの変換完了後までに算出され、サンプリング時間記憶部11cに記憶される。これにより、今回チャンネルCH.BのA/D変換処理がサンプリング時間TsABの算出のために待機させられることはなく、今回チャンネルCH.Aの変換完了後に速やかにA/D変換処理を開始できるようになる。
サンプリング時間設定部11aは、A/D変換部7によるA/D変換出力ADOUTの演算処理に並行してサンプリング時間Tsの演算処理を行うようにしても良い。この場合、処理を並行して行うことができるため、処理時間を削減できる。
(第2実施形態)
図5及び図6は第2実施形態の追加説明図を示している。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図5に示すA/D変換装置203はA/D制御部211を主として備えると共に比較基準設定部9をさらに備える。A/D制御部211は、サンプリング時間設定部11a、初期サンプリング時間記憶部11bおよびサンプリング時間記憶部11cを備える。比較基準設定部9は比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4を設定するブロックを示しており、この比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4により5つの区間に分割している。ただし、設定する区間数は5つに限らない。
図6は、図3に代わる今回の第1チャンネルのA/D変換後の第2チャンネルのサンプリング時間Tsと、前回の第1及び第2チャンネルのA/D変換出力差DO1との関係の一例を示している。
比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4は、図6に示すように、A/D変換部7の基準電圧VREFと基準グランドVGNDの範囲内に予め定められる基準デジタル値を示している。比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4は、VGND=Vrmin<Vrcomp1<Vrcomp2<Vrcomp3<Vrcomp4<Vrmax=VREFの関係を満たすように設定されている。例えば基準電圧VREFを5[V]とし、基準グランドVGNDを0[V]とした場合、これらの比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4は、それぞれ、この間の例えば1.0[V]、2.0[V]、3.0[V]、4.0[V]に対応するデジタル値に設定されている。これらの比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4は、サンプリング時間設定部11aがサンプリング時間を設定するために予め定められるデジタル値である。
この第2実施形態において、サンプリング時間設定部11aは、出力差算出部10により算出される前回のチャンネル間(例えばCH.AとCH.Bとの間)のA/D変換出力差DO1と比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4との差に応じて次回のサンプリング時間Tsを設定する。したがって、サンプリング時間設定部11aは、前回の第1及び第2チャンネル間のA/D変換出力差DO1がこれらの比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4で規定される何れの区間に入っているかを判定する。
このとき、サンプリング時間設定部11aは、出力差算出部10により算出される第1及び第2チャンネル間のA/D変換出力差DO1が最小値Vrminと比較基準Vrcomp1とで規定される範囲に入っているときには、サンプリング時間Tsを最小値Tsminとする。特に、A/D変換出力差DO1が最小値Vrminに一致するときにはサンプリング時間Tsも最小値Tsminとすることが望ましい。
また、サンプリング時間設定部11aは、出力差算出部10により算出される前回の第1及び第2チャンネル間のA/D変換出力差DO1が比較基準Vrcomp4と最大値Vrmaxとで規定される範囲に入っているときには、サンプリング時間Tsを最大値Tsmaxとする。特に、A/D変換出力差DO1が最大値Vrmaxに一致するときにはサンプリング時間Tsも最大値Tsmaxとすることが望ましい。
また、図6に示すように、前回の第1及び第2チャンネル間のA/D変換出力差DO1がVrcomp1以上Vrcomp2以下となるときには、サンプリング時間設定部11aは最大値Tsmaxと最小値Tsminとの間に予め定められたサンプリング時間Ts1を今回のサンプリング時間として設定する。また、前回の第1及び第2チャンネル間のA/D変換出力差DO1がVrcomp2以上Vrcomp3以下となるときには、サンプリング時間設定部11aは最大値Tsmaxと最小値Tsminとの間に予め定められたサンプリング時間Ts2を今回のサンプリング時間として設定する。但し、例えばサンプリング時間Ts2はTs1を超える時間に設定される。
また、前回の第1及び第2チャンネル間のA/D変換出力差DO1がVrcomp3以上Vrcomp4以下となるときには、サンプリング時間設定部11aは最大値Tsmaxと最小値Tsminとの間に予め定められたサンプリング時間Ts3を今回のサンプリング時間として設定する。但し、例えばサンプリング時間Ts3はTs2を超えTsmaxを下回る時間に設定される。
また、サンプリング時間設定部11aは、出力差算出部10により前回のチャンネル間のA/D変換出力差DO1が比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4に一致すると判定されたときには隣接する区間の何れかのサンプリング時間を設定する。例えば、出力差算出部10により前回のチャンネル間のA/D変換出力差DO1が比較基準Vrcomp1と一致すると判定されたときには、TsminまたはTs1の何れかが設定される。
本実施形態によれば、比較基準設定部9が設定する比較基準Vrcomp1、Vrcomp2、Vrcomp3、Vrcomp4を複数設け、サンプリング時間設定部11aは、前回のチャンネル間のA/D変換出力差DO1が比較基準Vrmin〜Vrcomp1、Vrcomp1〜Vrcomp2、Vrcomp2〜Vrcomp3、Vrcomp3〜Vrcomp4、Vrcomp4〜Vrmaxの複数の区間の何れかに入っているときに、これらの複数の区間毎に予め定められた一定のサンプリング時間Tsmin、Ts1、Ts2、Ts3、Tsmaxを設定するようにした。
この結果、サンプリング時間設定部11aは、条件判断処理に応じて複数のサンプリング時間Tsmin、Ts1、Ts2、Ts3、Tsmaxの何れかを選択的に設定する処理をするだけでよくなり、例えば第1実施形態の図3に示したように線形的に変化する特性を備えている場合に比較してサンプリング時間Tsを演算する必要がなくなる。
(第3実施形態)
図7は第3実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図8は図4に代わるタイミングチャートを示す。構成は第1、第2実施形態と同一であるため説明は省略する。
前述実施形態に示したA/D制御部11、211は、本実施形態においてA/D変換装置3の外部からリセット信号RESETを入力可能になっている。このリセット信号RESETは図7に示すように例えば単パルスによるものであり、A/D変換装置3の外側のモジュール、例えば監視IC、又は、A/D変換装置3がマイコンに含まれる場合はマイコンのリセット制御ユニットが、何らかの異常を検出したときに発生する。
図7に示すように、A/D制御部11、211は、このリセット信号RESETを受付けると、サンプリング時間記憶部11cに記憶されたサンプリング時間を無効とし、サンプリング時間設定部11aはサンプリング時間TsAB2を演算する。これにより、サンプリング時間記憶部11cに記憶されるサンプリング時間はTsAB2に更新される。これ以降は、リセット信号RESETが再び入力されるまで、サンプリング時間TsAB2がチャンネルCH.Aの後にチャンネルCH.Bが変換される際のチャンネルCH.Bのサンプリング時間として適用される。A/D制御部11、211はこのサンプリング時間TsAB2を時間TSB3に設定する。
本実施形態では、リセット信号RESETが入力されるまでは、サンプリング時間設定部11aにより設定されたサンプリング時間TsAB1をサンプリング時間記憶部11cに記憶している。これにより演算処理時間を削減できる。リセット信号RESETが入力されると、サンプリング時間TsAB1をTsAB2に更新できる。
(第4実施形態)
図8は第4実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図8は図4、図7に代わるタイミングチャートを示す。本実施形態では、A/D制御部11、211は、例えばタイマを備えており所定時間Taが経過したか否かを判定したり、所定回数のA/D変換サイクルが行われたか否かを判定したりすることができる。
図8に示すように、A/D制御部11、211は、例えば時間TOBにおいてチャンネルCH.BのA/D変換処理を終了したタイミングからタイマの計測を開始し、この経過時間が所定時間Taに達したか否かを判定し、この判定が正しい、すなわち是であると判定されると、サンプリング時間記憶部11cに記憶されているサンプリング時間(例えばTsAB1)を無効とする。
このとき、サンプリング時間設定部11aは、所定時間Taを経過したタイミングにおいて、サンプリング時間TsAB1をTsAB2に更新してサンプリング時間記憶部11cに記憶させる。また、この所定時間Taの条件に代えて、各チャンネルCH.A、CH.B、CH.Cの所定回数のA/D変換サイクルを完了したか否かを判定し、A/D制御部11、211はこの判定結果を是であるとしたタイミングにおいて、サンプリング時間設定部11aがサンプリング時間TsAB1をTsAB2に更新するようにしても良い。
本実施形態では、所定時間Taが経過するまで、あるいは、所定回数のA/D変換サイクルを完了するまでは、サンプリング時間設定部11aにより設定されたサンプリング時間TsAB1をサンプリング時間記憶部11cに記憶している。これにより演算処理時間を削減できる。また、所定時間Taが経過するまで、あるいは、所定回数のA/D変換サイクルを完了した後には、サンプリング時間TsAB1をTsAB2に更新できる。
(第5実施形態)
図9は第5実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図9は図4、図7、図8に代わるタイミングチャートを示す。図9に示すように、第3実施形態のリセット信号RESETに代えて、外部から入力されるトリガ信号を用いても良い。
前述実施形態に示したA/D変換装置3、203のA/D制御部11、211は、本実施形態ではA/D変換装置3、203の外部からトリガ信号を入力可能になっている。サンプリング時間設定部11aは、このトリガ信号をトリガとしてサンプリング時間を更新するようにしても良い。
(第6実施形態)
図10及び図11は第6実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図10は図1に代わるシステム構成を概略的に示し、図11は、図4、図7〜図9に代わるタイミングチャートを示す。
図10に示すように、本実施形態のA/D変換装置303は、A/D変換出力記憶部308、出力差算出部310、及び、A/D制御部311を備えている。A/D変換部7はA/D変換出力ADOUTをA/D変換装置303の外部に出力すると共にA/D変換出力記憶部308に記憶させる。出力差算出部310は、任意の2つのチャンネルのA/D変換出力ADOUTを読み出し、その出力差DO1をA/D制御部311に出力する。
A/D制御部311のサンプリング時間設定部11aは、この出力差算出部310により算出される出力差に応じて、後に変換するチャンネルのサンプリング時間Tsを設定し、このサンプリング時間Tsの経過後にA/D変換部7にA/D変換処理させる。
図11に示すように、A/D変換部7が、各チャンネルCH.A、CH.B、CH.CのA/D変換入力電圧VADA、VADB、VADCを初めてA/D変換処理するとき、時間TOA、TOB、TOCにおいてA/D変換出力ADOUTをA/D変換出力記憶部308に記憶させる。その後、例えばチャンネルCH.Aの後にCH.BのA/D変換処理するときには、A/D制御部311の制御に応じて、出力差算出部310がA/D変換出力記憶部308に記憶されているチャンネルCH.A、CH.BのA/D変換出力ADOUTを読出し、これらの出力差DO1を算出する。そしてサンプリング時間設定部11aが、この出力差DO1に応じてサンプリング時間TsABを算出し、時間TSB2に設定する。
また、その後、チャンネルCH.Cの後にCH.BのA/D変換処理するときには、出力差算出部310がA/D変換出力記憶部308に記憶されているチャンネルCH.C、CH.BのA/D変換出力ADOUTを読出し、これらの出力差DO1を算出し、サンプリング時間設定部11aが、この出力差DO1に応じてサンプリング時間TsABを演算し、時間TSB3に設定する。
このような形態によれば、例えば固定されたA/D変換順序(例えばCH.A→B→C→A→B→…)に限らず、ランダムなA/D変換順序(例えばCH.A→B→A→B→C→B→C→A…)にも容易に対応できる。実際のA/D変換処理においては、一部のチャンネルに優先権が設定されている場合があり、その優先権を持ったチャンネルのA/D変換の要求がなされた場合は、予め設定されたA/D変換順序の途中に、優先権を持ったチャンネルのA/D変換が割り込むことになる。このため、ここでいう「ランダムなA/D変換順序」とは、結果として、各チャンネルのA/D変換がランダムに行われているように見える場合を指している。
本実施形態では、図11に示すように、A/D制御部311は、例えばチャンネルCH.BのA/D変換入力電圧VADBをA/D変換処理する直前に何れのチャンネル(例えばCH.A、CH.C)をA/D変換処理していたかを確認できる。このとき、出力差算出部310は、A/D制御部311の制御に基づいて、対象となる2つのチャンネルのA/D変換出力ADOUTをA/D変換出力記憶部308から読出し、これらの出力差DO1を算出し、サンプリング時間設定部11aは、この出力差DO1に応じてサンプリング時間Tsを設定する。
(第7実施形態)
図12は第7実施形態の追加説明図を示す。第6実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図12は図11に代わるタイミングチャートを示す。システム構成は図10と同様の構成であり、動作も第6実施形態と同様であるため基本的な説明を省略する。
本実施形態においては、図12に示すように、リセット信号RESETがA/D変換装置303の外部からA/D制御部311に入力されるまで、A/D変換出力記憶部308は各チャンネルのA/D変換出力ADOUTを保持するようにしても良い。リセット信号RESETがA/D制御部311に入力されると、A/D変換出力記憶部308に記憶された各チャネルのA/D変換出力ADOUTは、リセット信号RESETの入力後に初めてA/D変換部7により変換処理された値に更新される。これにより、サンプリング時間設定部11aにより設定されるサンプリング時間TsAB1、TsBC1もTsAB2、TsBC2にそれぞれ更新される。
本実施形態によれば、A/D制御部311は、リセット信号RESETが入力されるとA/D変換出力記憶部308に記憶されたA/D変換出力ADOUTを更新する。これにより、第3実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第8実施形態)
図13は第8実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図13は図4、図7〜図9、図12に代わるタイミングチャートを示す。システム構成は図10と同様の構成であるため説明を省略する。
本実施形態におけるA/D制御部311は、第4実施形態と同様に、所定時間Taが経過したか否かを判定したり、所定回数のA/D変換サイクルが行われたか否かを判定したりできる。この場合、A/D制御部311が所定時間Taだけ経過した、または、所定回数のA/D変換処理サイクルを行ったと判断したときに、A/D変換出力記憶部308に記憶されるA/D変換出力ADOUTを更新するようにしても良い。これにより、サンプリング時間設定部11aに設定されるサンプリング時間TsAB1、TsBC1もTsAB2、TsBC2に更新されることになり、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第9実施形態)
図14は第9実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図14は図4、図7〜図9、図12、図13に代わるタイミングチャートを示す。
A/D制御部311は今回のA/D変換出力ADOUTと今回の直前の前回のA/D変換出力ADOUTとを比較し、今回のA/D変換出力ADOUTと今回の直前の前回のA/D変換出力ADOUTとの差が所定値以上となったとき、すなわち、あるチャンネルのA/D変換出力ADOUTが所定値以上変化したとき、A/D変換出力記憶部308に記憶されるA/D変換出力ADOUTを更新するようにしても良い。これは、A/D変換出力ADOUTが大きく変化すると、適切なサンプリング時間も変化するために行われる処理である。この場合、あるチャンネルのA/D変換出力ADOUTが大きく変化した場合でも、その後のサンプリング時間Tsを適切に設定できる。
図14に示す時間TDA〜TOC、TDA2〜TOC2においては、チャンネルCH.Aの後でチャンネルCH.Bを変換する際のチャンネルCH.Bのサンプリング時間TsAB1は変化せず、チャンネルCH.Bの後でチャンネルCH.Cを変換するときのチャンネルCH.Cのサンプリング時間TsBC1も変化しない。
しかし、時間TOC2においては、チャンネルCH.CのA/D変換出力ADOUTが大きく変化することになる。この場合、チャンネルCH.A、CH.BのA/D変換出力ADOUTは更新されないものの、チャンネルCH.CのA/D変換出力ADOUTは更新される。
このため、図14の時間TOC2の後の時間TOB3〜TOC3に示すように、サンプリング時間設定部11aは、時間TOB3において再度チャンネルCH.BからCH.CのA/D変換処理に移行するときのサンプリング時間TsBC1を例えばTsBC2に更新する。これにより、時間TSC3にはサンプリング時間TsBC2が設定される。
本実施形態の構成をまとめると以下に示すようになる。A/D制御部311は、A/D変換部7がチャンネルCH.CのA/D変換出力ADOUTを複数回出力したときに、当該チャンネルCH.Cの複数のA/D変換出力ADOUTが、A/D変換出力記憶部308に記憶されたチャンネルCH.CのA/D変換出力ADOUTに対して所定値以上変化したか否かを判定する。A/D制御部311により是であると判定されると、サンプリング時間設定部11aは、A/D変換出力記憶部308に記憶されたA/D変換出力ADOUTを更新する。これにより、サンプリング時間設定部11aにより設定されるサンプリング時間も更新されるようになり、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第10実施形態)
図15は第10実施形態の追加説明図を示す。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似の符号を付して説明を省略する。図15は図4、図7〜図9、図12、図13、図14に代わるタイミングチャートを示す。図15に示すように、第7実施形態のリセット信号RESETに代えて、A/D変換装置303の外部から入力されるトリガ信号を用いても良い。
前述実施形態に示したA/D変換装置303のA/D制御部311は、A/D変換装置303の外部からトリガ信号を入力可能になっている。サンプリング時間設定部11aは、このトリガ信号をトリガとして、A/D変換出力記憶部308に記憶された各チャンネルのA/D変換出力ADOUTを更新するようにしても良い。これにより、サンプリング時間設定部11aにより設定されるサンプリング時間TsAB1、TsBC1もTsAB2、TsBC2に更新されるようになり、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。第1から第11の実施形態の構成は適宜組み合わせて構成することができる。切替部はマルチプレクサ3に限られるものではない。保持部はコンデンサCHOLDに限られるものではない。チャンネルは複数であれば2チャンネルに限られず3チャンネル以上でも良い。車両搭載用に適用したがこれに限られない。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図面中、3、203、303はA/D変換装置、5はマルチプレクサ(切替部)、6は保持部、7はA/D変換部、308はA/D変換出力記憶部、10は出力差算出部、11、211、311はA/D制御部、11aはサンプリング時間設定部、11bは初期サンプリング時間記憶部、11cはサンプリング時間記憶部、CHOLDはコンデンサ(サンプリングコンデンサ)、を示す。

Claims (17)

  1. 複数のチャンネルのアナログ入力信号をデジタル変換するA/D変換装置(3、203、303)であって、
    前記複数のチャンネルのアナログ入力信号を切り替える切替部(5)と、
    前記切替部により切替えられた複数のチャンネルのアナログ入力信号をサンプリング時間だけサンプリングコンデンサ(CHOLD)に入力して電圧を変化させて保持する保持部(6)と、
    所定の基準電圧(VREF)と基準グランド(VGND)との範囲の電圧を量子化可能に構成され、前記アナログ入力信号を入力し前記サンプリング時間だけ待機入力され、前記保持部に保持された電圧をA/D変換処理するA/D変換部(7)と、
    前記A/D変換部により連続してA/D変換処理された前回の第1チャンネルのA/D変換出力と前回の第2チャンネルのA/D変換出力との出力差を算出する出力差算出部(10)と、
    前記出力差算出部により算出される出力差(DO1)に応じて、前記A/D変換部による今回の前記第1チャンネルのA/D変換処理後から前記第2チャンネルのA/D変換処理に移行するときの前記保持部のサンプリング時間(Ts)を設定するサンプリング時間設定部(11a)と、を備えるA/D変換装置。
  2. 請求項1記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部は、前記出力差算出部により算出される出力差が大きいほど前記保持部のサンプリング時間を大きく設定するA/D変換装置。
  3. 請求項1または2記載のA/D変換装置において、
    前記基準電圧の範囲の間に比較基準を設定することで前記出力差算出部による差の範囲を複数の区間に規定する比較基準設定部(9)を備え、
    前記サンプリング時間設定部(11a)は、前記出力差算出部により算出される出力差が複数の区間の何れかに入っていると判定すると、前記複数の区間で互いに異なるように予め定められた一定のサンプリング時間を設定するA/D変換装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部は、前記出力差算出部により算出される出力差が前記A/D変換部の最大値(Vrmax)であるときには前記サンプリング時間を所定の最大値(Tsmax)に設定し、前記出力差算出部により算出される出力差が最小値(Vrmin)であるときには前記サンプリング時間を所定の最小値(Tsmin)に設定するA/D変換装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    初期サンプリング時間(Tsdef)を記憶する初期サンプリング時間記憶部(11b)を備え、
    前記サンプリング時間設定部は、各チャンネルのアナログ入力信号を初めてA/D変換処理するときには前記初期サンプリング時間記憶部に記憶された初期サンプリング時間をサンプリング時間として設定するA/D変換装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部が、前記出力差算出部により算出される出力差に応じて今回の第2チャンネルのサンプリング時間を設定した後、
    前記切替部、前記保持部、及び前記A/D変換部は、今回の第2チャンネルのA/D変換処理に係る処理に移行するA/D変換装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部は、前記A/D変換部によるA/D変換出力の演算処理に並行して前記サンプリング時間の演算処理を行うA/D変換装置。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部により前記第1チャンネルから第2チャンネルの処理に移行するときに設定されたサンプリング時間を記憶するサンプリング時間記憶部(11c)をさらに備え、
    前記サンプリング時間設定部は、2回目以降に前記第1チャンネルから前記第2チャンネルの処理に移行するときには前記設定された前記サンプリング時間を用いるA/D変換装置。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    A/D変換装置の外部で発生するリセット信号を入力可能に構成され、
    前記サンプリング時間設定部により設定されたサンプリング時間を記憶するサンプリング時間記憶部(11c)をさらに備え、
    前記サンプリング時間設定部は、前記リセット信号が入力されると前記サンプリング時間記憶部に記憶されたサンプリング時間を無効とし前記サンプリング時間を更新するA/D変換装置。
  10. 請求項1から8の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部により設定されたサンプリング時間を記憶するサンプリング時間記憶部(11c)と、
    前記切替部、前記保持部及び前記A/D変換部による所定回数のA/D変換処理サイクルが行われたか、又は、所定時間だけ経過したか、否かを判定するA/D制御部(11、211)と、をさらに備え、
    前記サンプリング時間設定部は、前記A/D制御部により是であると判定されると前記サンプリング時間記憶部に記憶されたサンプリング時間を無効とし、前記サンプリング時間を更新するA/D変換装置。
  11. 請求項1から8の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    A/D変換装置の外部で発生するトリガ信号を入力可能に構成され、
    前記サンプリング時間設定部により設定された複数の各チャンネルのサンプリング時間を記憶するサンプリング時間記憶部(11c)をさらに備え、
    前記サンプリング時間設定部は、前記トリガ信号が入力されると前記サンプリング時間記憶部に記憶されたサンプリング時間を無効とし、前記サンプリング時間を更新するA/D変換装置。
  12. 請求項1から5の何れか一項に記載のA/D変換装置において、
    前記A/D変換部によるA/D変換出力を記憶するA/D変換出力記憶部(308)をさらに備え、
    前記出力差算出部は、前記A/D変換出力記憶部から前記第1チャンネルのA/D変換出力と前記第2チャンネルのA/D変換出力とを読み出して差を算出するA/D変換装置。
  13. 請求項12に記載のA/D変換装置において、
    前記サンプリング時間設定部は、前記第1チャンネルの処理から第2チャンネルの処理に移行するときに前記出力差算出部による第1チャンネルのA/D変換出力と第2チャンネルのA/D変換出力との差に応じて次回の前記サンプリング時間の演算処理を行い、その後に前記第1チャンネルから前記第2チャンネルの処理に移行するときには前記演算処理で算出された前記サンプリング時間を用いるように構成されるA/D変換装置。
  14. 請求項12記載のA/D変換装置において、
    内部又は外部で発生するリセット信号を入力可能に構成され、
    前記A/D変換部は、前記リセット信号が入力されると前記A/D変換出力記憶部に記憶されたA/D変換出力を無効とし前記A/D変換出力記憶部のA/D変換出力を更新するA/D変換装置。
  15. 請求項12記載のA/D変換装置において、
    所定時間だけ経過したか否かを判定するA/D制御部(311)をさらに備え、
    前記A/D変換部は、前記A/D制御部により是であると判定されると前記A/D変換出力記憶部に記憶されたA/D変換出力を無効とし前記A/D変換出力記憶部のA/D変換出力を更新するA/D変換装置。
  16. 請求項12記載のA/D変換装置において、
    前記A/D変換部が前記チャンネルのA/D変換出力を複数回出力したときに、当該チャンネルの複数のA/D変換出力が所定値以上変化したか否かを判定するA/D制御部(311)、をさらに備え、
    前記サンプリング時間設定部は、前記A/D制御部により是であると判定されると前記A/D変換出力記憶部に記憶されたA/D変換出力を無効とし前記A/D変換出力記憶部のA/D変換出力を更新するA/D変換装置。
  17. 請求項12記載のA/D変換装置において、
    外部で発生するトリガ信号を入力可能に構成され、
    前記サンプリング時間設定部は、前記トリガ信号が入力されると前記A/D変換出力記憶部に記憶されたA/D変換出力を無効とし前記A/D変換出力記憶部のA/D変換出力を更新するA/D変換装置。
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