JP2017117604A - 分岐端子台 - Google Patents

分岐端子台 Download PDF

Info

Publication number
JP2017117604A
JP2017117604A JP2015250772A JP2015250772A JP2017117604A JP 2017117604 A JP2017117604 A JP 2017117604A JP 2015250772 A JP2015250772 A JP 2015250772A JP 2015250772 A JP2015250772 A JP 2015250772A JP 2017117604 A JP2017117604 A JP 2017117604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive metal
metal fitting
side wiring
output
terminal block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015250772A
Other languages
English (en)
Inventor
長田 豊
Yutaka Osada
豊 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osada Co Ltd
Original Assignee
Osada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osada Co Ltd filed Critical Osada Co Ltd
Priority to JP2015250772A priority Critical patent/JP2017117604A/ja
Publication of JP2017117604A publication Critical patent/JP2017117604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Abstract

【課題】サイズの大型化を招くことなく、出力側配線を分散させて延出させることが可能な分岐端子台を提供する。
【解決手段】分岐端子台10は、絶縁性を有する基台12と、基台12に取り付け固定された、入力側配線34が接続される少なくとも一つの入力端子部36と、出力側配線44が接続される、入力端子部36の数に比して数の多い出力端子部46と、を含む導電性を有する板状の導電金具14と、入力端子部36及び出力端子部46ごとに取り付けられる、入力側配線34又は出力側配線44を導電金具14に接続させるスタッドボルト26及び結線ビス50と、を備える。複数の出力端子部46は、導電金具14の外縁に沿って間隔を空けると共に、接続された出力側配線44が導電金具14に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力電源をそれ以上の数の出力電源に分岐する分岐端子台に関する。
従来、単数又は複数の入力電源をそれ以上の数の出力電源に分岐する分岐端子台が知られている(例えば、特許文献1参照)。分岐端子台は、絶縁性を有する基台と、導電性を有する導電金具と、を備えている。上記特許文献1記載の分岐端子台において、基台は、段違いの複数の端子面を有しており、導電金具は、階段状の段差部を有している。この導電金具は、一つの端子面に設けられる一つの入力端子部と、二つ以上の端子面それぞれに設けられる少なくとも一つの出力端子部と、を有している。入力端子部には、端子ネジを用いて入力側配線が接続される。また、出力端子部には、端子ネジを用いて出力側配線が接続される。上記の導電金具において、複数の出力端子部は、接続された出力側配線が導電金具に対して互いに同じ方向に延出するように配置されている。
特開2007−294333号公報
しかしながら、上記した構造を有する分岐端子台では、複数の出力端子部それぞれに接続された出力側配線が、導電金具に対して互いに同じ方向に延出することとなるため、出力端子部の数が多くなるほど出力側配線が狭い領域に集中する。このため、出力端子部の数が多いと、分岐端子台への出力側配線の接続作業やその分岐端子台からの出力側配線の取り外し作業に手間がかかるという不都合が生ずる。尚、この配線集中ないしは不都合は、特に出力側配線と出力端子部との接続が端子ネジを用いて行われるものにおいて顕著である。
一方、上記不都合を回避するうえでは、複数の出力端子部を、接続された出力側配線が導電金具に対して互いに同じ方向に延出するように配置して、各出力側配線を導電金具に対して互いに同じ方向に延出させたまま、それらの出力端子部同士の間隔を大きくすることが考えられるが、かかる構造では、分岐端子台のサイズの大型化を招いてしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、サイズの大型化を招くことなく、出力側配線を分散させて延出させることが可能な分岐端子台を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するためになされた本発明の分岐端子台は、絶縁性を有する基台と、前記基台に取り付け固定された、入力側配線が接続される少なくとも一つの入力端子部と、出力側配線が接続される、前記入力端子部の数に比して数の多い出力端子部と、を含む導電性を有する板状の導電金具と、前記入力端子部及び前記出力端子部ごとに取り付けられる、前記入力側配線又は前記出力側配線を前記導電金具に接続させる端子ネジと、を備える分岐端子台であって、複数の前記出力端子部は、前記導電金具の外縁に沿って間隔を空けると共に、接続された前記出力側配線が前記導電金具に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、分岐端子台の複数の出力端子部が導電金具の外縁に沿って間隔を空けて配置されていると共に、接続された出力側配線がその導電金具に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されている。かかる構造においては、導電金具の外縁に沿って並んだ複数の出力端子部それぞれに接続する出力側配線が、導電金具に対してその導電金具の外側に向けて複数の面内方向に延出することとなるので、複数の出力側配線を分散させてそれぞれ延出させることができ、出力側配線同士が重なり合うなどの、出力側配線が狭い範囲に集中するのを回避することができる。また、出力側配線が狭い範囲に集中するのを回避するうえで、複数の出力側配線を導電金具に対して互いに同じ方向に延出させた状態を維持したまま出力端子部同士の間隔を大きくすることは不要である。従って、本発明によれば、分岐端子台のサイズの大型化を招くことなく、出力側配線を分散させて延出させることが可能である。
また、分岐端子台は、前記導電金具は、円形状に形成されており、複数の前記出力端子部は、前記導電金具の外周縁に沿って間隔を空けると共に、接続された前記出力側配線が前記導電金具に対して放射状に延出可能となるように配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、分岐端子台の複数の出力端子部が円形状の導電金具の外周縁に沿って間隔を空けて配置されていると共に、接続された出力側配線がその導電金具に対して放射状に延出可能となるように配置されている。かかる構造においては、導電金具の外周縁に沿って並んだ複数の出力端子部それぞれに接続する出力側配線が、導電金具に対してその導電金具の外側に向けて放射状に延出することとなる。従って、本発明においても、分岐端子台のサイズの大型化を招くことなく、出力側配線を分散させて延出させることが可能である。
また、分岐端子台は、前記導電金具は、長方形状に形成されており、複数の前記出力端子部は、前記導電金具の外辺に沿って間隔を空けると共に、接続された前記出力側配線が前記導電金具に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、分岐端子台の複数の出力端子部が長方形状の導電金具の外辺に沿って間隔を空けて配置されていると共に、接続された出力側配線がその導電金具に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されている。かかる構造においては、導電金具の外辺に沿って並んだ複数の出力端子部それぞれに接続する出力側配線が、導電金具に対してその導電金具の外側に向けて複数の面内方向に延出することとなる。従って、本発明においても、分岐端子台のサイズの大型化を招くことなく、出力側配線を分散させて延出させることが可能である。
また、分岐端子台は、前記入力端子部は、前記導電金具の中央に配置されていることを特徴とするものである。この構成によれば、導電金具の外縁に沿って配置された出力端子部が配置されない導電金具の中央に入力端子部が配置されるので、導電金具の表面上のスペースを効率的に使うことができ、導電金具のスペースの非効率化に起因して分岐端子台のサイズが大型化するのを回避することができる。
また、分岐端子台は、前記入力側配線又は前記出力側配線が接続されている前記入力端子部及び前記出力端子部を覆う、前記入力側配線及び前記出力側配線ごとに対応する開口が開いたカバーを備えることを特徴とするものである。
この構成によれば、入力側配線又は出力側配線が接続されている入力端子部及び出力端子部がカバーで覆われると共に、入力側配線及び出力側配線がそのカバーに開いた開口を通じて外部に延出するので、入力側配線及び出力側配線並びに導電金具の導体部が外部に露出するのを防止することができ、分岐端子台の安全性及び絶縁性を確保することができる。
また、分岐端子台は、前記導電金具及び前記カバーはそれぞれ、該カバーが該導電金具に対してワンタッチ取り付け可能な構造を有することを特徴とするものである。この構成によれば、カバーを導電金具に容易に取り付けることができる。
また、分岐端子台は、前記カバーは、壁部に開いた放熱穴を有することを特徴とするものである。この構成によれば、カバーに覆われた導電金具の表面側の配線接続部分で電流流通に伴って発生する熱を放熱穴を介して外部へ逃がすことができるので、カバーの熱変形を防止することができる。
更に、分岐端子台は、前記入力端子部は、前記入力側配線を介して直流電源のプラス端子又はマイナス端子に接続されていることを特徴とするものである。この構成によれば、分岐端子台で直流電源を複数に分岐することができる。
本発明の一実施形態に係る分岐端子台の斜視図である。 本実施形態に係る分岐端子台と配線との分解図である。 本実施形態に係る分岐端子台が備える導電金具に一本の入力側配線と7本の出力側配線が接続された状態を表した平面図である。 本実施形態に係る分岐端子台の正面図である。 本実施形態に係る分岐端子台の側面図である。 本発明の一変形例に係る分岐端子台が備える導電金具の上面図である。 本発明の一変形例に係る分岐端子台が備える導電金具の上面図である。
以下、本発明に係る分岐端子台の具体的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る分岐端子台10の斜視図を示す。図2は、本実施形態に係る分岐端子台10と配線との分解図を示す。図3は、本実施形態に係る分岐端子台10が備える導電金具に一本の入力側配線と7本の出力側配線が接続された状態を表した平面図を示す。尚、図3においては、導電金具に対するカバーの装着状態を破線で示した。図4は、本実施形態に係る分岐端子台10の正面図を示す。また、図5は、本実施形態に係る分岐端子台10の側面図を示す。
本実施形態に係る分岐端子台10は、入力電源をそれ以上の数の出力電源に分岐する端子台装置である。分岐端子台10は、直流電源のプラス端子(DC端子)又はマイナス端子(アース端子)に接続されており、その直流電源を複数に分岐するものである。分岐端子台10は、例えば電源供給を行う配電盤などに設置されている。図1乃至図5に示す如く、分岐端子台10は、絶縁性を有する基台12と、導電性を有する導電金具14と、を備えている。
基台12は、絶縁性及び耐熱性を有する樹脂などにより構成されている。基台12の材質は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などである。基台12は、分岐端子台10を配電盤などに取り付け固定するための基部16と、導電金具14が取り付け固定される台座部18と、を有している。基部16は、分岐端子台10を配電盤などに取り付け固定できるようにブロック状に形成されている。台座部18は、基部16と一体に構成されている。台座部18は、導電金具14を取り付け固定できるように基部16の上面に対して一段高くなる形状を有している。
基部16には、分岐端子台10を配電盤などに取り付け固定するのに必要な図示しないボルトが取り付けられるボルト取付部20が設けられている。ボルト取付部20は、ボルトの足部が挿通されるボルト穴22と、ボルトの頭部が収まる収容部24と、を有している。ボルト取付部20は、基部16に2箇所設けられており、例えば台座部18を挟んだ位置に配置されている。また、台座部18には、導電金具14を取り付け固定するのに必要なスタッドボルト26の足部が挿通されるボルト穴28が設けられている。ボルト穴28は、台座部18に一箇所設けられており、台座部18の中央に設けられている。尚、スタッドボルト26は、基台12の台座部18にインサート成形で取り付けられていてよい。
導電金具14は、基台12に取り付け固定される導電板である。導電金具14は、黄銅などの金属により構成されている。導電金具14は、平板からなる板状部材であって、円形状に形成されている。導電金具14には、上記のスタッドボルト26が挿通されるボルト穴30が設けられている。ボルト穴30は、導電金具14の中央(すなわち、円中心)に設けられている。導電金具14は、ボルト穴30と基台12の台座部18のボルト穴28との双方に挿通されたスタッドボルト26がナット32に螺合されて締結されることによりその台座部18に取り付け固定される。
導電金具14には、入力側配線34が接続される入力端子部36が設けられている。入力側配線34は、配電盤などからの大電流(例えば、200ボルト〜1000ボルトで50アンペア〜700アンペア)の流通が可能となるように比較的大きな径(太さ)を有している。入力端子部36は、入力側配線34を介して直流電源のプラス端子又はマイナス端子に接続される。
入力端子部36は、一本の入力側配線34が接続できるように導電金具14に一箇所設けられており、導電金具14の中央(すなわち、円中心)に配置されている。入力側配線34の一端にある裸線や圧着端子などの導体部は、入力端子部36においてスタッドボルト26とナット32との締結によりバネ座金38や平座金40などに挟まれることで導電金具14に接続される。上記のスタッドボルト26は、入力端子部36に取り付けられる、入力側配線34を導電金具14に接続させる端子ネジである。
導電金具14には、また、その外周縁の一部を切り欠いた切欠部42が設けられている。導電金具14の中央の入力端子部36において接続された入力側配線34は、その導電金具14に対してその導電金具14の面内方向に平行な方向に延出する。この入力側配線34は、導電金具14の中央の入力端子部36から上記の切欠部42が設けられている方向に向けて延出するように導電金具14に接続される。切欠部42は、入力側配線34の径に合わせた大きさ(例えば、導電金具14に対する60°角度分)に形成されている。切欠部42は、入力端子部36に接続される入力側配線34の取り回しをし易くするために設けられたものであって、その入力側配線34の接続作業や取り外し作業を容易にする機能を有する。
導電金具14には、また、出力側配線44が接続される出力端子部46が設けられている。出力側配線44は、入力側配線34に流れる電流に比べて小電流(例えば、10アンペア〜100アンペア)の流通が可能となるように、入力側配線34の径に比して小さな径を有している。出力端子部46は、出力側配線44を介して直流電源を必要とする装置のプラス端子又はマイナス端子に接続される。出力端子部46は、導電金具14の板部を貫通する円形の貫入穴48を有している。貫入穴48は、出力側配線44を接続するためのものである。貫入穴48の側壁には、雌ネジが形成されている。貫入穴48には、雄ネジが形成された結線ビス50が螺合されて締結される。
出力端子部46及び貫入穴48は、複数本の出力側配線44が接続できるように導電金具14に複数箇所(例えば2〜8箇所;本実施形態においては7箇所)設けられている。出力端子部46及び貫入穴48は、その数が入力端子部36の数に比して多くなるように設定されている。出力端子部46は、導電金具14の外周縁に沿って円周状に並んでおり、その外周縁に沿って間隔を空けて配置されている。出力端子部46は、それぞれの貫入穴48を中心にして接続される出力側配線44が導電金具14に対して中央側から径方向外側に向けて延びかつ複数の面内方向に延出可能となるように配置されている。導電金具14上において角度的に隣り合う2つの出力端子部46は、切欠部42が存在する部位を除いて、ほぼ等間隔に配置されており、所定角度を空けて配置されている。
出力側配線44の一端にある裸線や圧着端子などの導体部は、出力端子部46において貫入穴48での結線ビス50の螺合によりバネ座金52や平座金54などに挟まれることで導電金具14に接続される。導電金具14の外周縁にある出力端子部46において接続された各出力側配線44はそれぞれ、その導電金具14に対して所定の面内方向に平行な方向に延出する。各出力側配線44の延出方向は、導電金具14の表面上において上記の入力側配線34の延出方向とは異なり、その入力側配線34の延出方向に対してずれている。
また、複数の出力側配線44は、導電金具14の外周縁の出力端子部46から複数の面内方向(具体的には、放射状)に延出するように導電金具14に接続される。結線ビス50は、出力端子部46に取り付けられる、出力側配線44を導電金具14に接続させる端子ネジである。
分岐端子台10は、また、カバー60を備えている。カバー60は、ポリカーボネートなどの透明樹脂材料により構成されている。カバー60は、導電金具14の、入力側配線34が接続されている入力端子部36及び出力側配線44が接続されている出力端子部46を覆う部材である。カバー60は、円筒かつ蓋状に形成されており、導電金具14に着脱可能に取り付けられる。カバー60は、分岐端子台10での安全性・絶縁性を確保するための機能を有している。
カバー60には、カバー60を導電金具14に取り付けるための取付部62が設けられている。また、導電金具14にも、カバー60を導電金具14に取り付けるための取付部64が設けられている。取付部62,64はそれぞれ、両者が噛み合うように互いに対応した例えば鍵状に形成された部材である。取付部62,64はそれぞれ、カバー60又は導電金具14に複数設けられている。取付部62と取付部64とはそれぞれ、例えば導電金具14とカバー60との軸回りの相対回転によりカバー60が導電金具14に対してワンタッチ取り付け可能な構造を有している。尚、取付部62,64は、更に、導電金具14からのカバー60の取り外しもワンタッチで行うことが可能な構造を有していてもよい。
カバー60には、入力側配線34に対応して開いた開口66が設けられていると共に、出力側配線44ごとに対応して開いた開口68が設けられている。開口66,68は、円周方向に並んだカバー60の足部としての2つの取付部62の間に設けられている。開口66は、入力側配線34の数に合わせて唯一つ設けられている。また、開口68は、出力側配線44の数に合わせて複数設けられている。
開口66は、入力側配線34の径に対応しており、比較的大きな面積を有するように形成されている。また、開口68は、分岐端子台10の導電金具14に設けられた出力端子部46の数(すなわち、その導電金具14に接続される出力側配線44の数)と同数だけ設けられている。各開口68は、出力側配線44の径に対応しており、上記の開口66の面積に比して小さな面積を有するように形成されている。尚、複数設けられた開口68はそれぞれ、例えば人の小指が入らない程度の面積を有するように形成されていることが好ましい。
カバー60には、また、円形に形成された放熱穴70が設けられている。放熱穴70は、円筒形状のカバー60の側壁部や天井壁部に開いている。放熱穴70は、カバー60で覆われた導電金具14の表面側の熱を外部に逃がす風抜き穴であって、カバー60内からの放熱性を高めてカバー60の熱変形を防止する機能を有している。放熱穴70は、カバー60の熱変形を防止するのに必要な数だけ設けられていればよく、カバー60に一つだけであってもよいが、多数設けられていてもよい。
本実施形態の分岐端子台10は、図示しないボルトがボルト取付部20に取り付けられることで配電盤などに取り付け固定される。この分岐端子台10の導電金具14には、電源入力側にある入力端子部36に一本の入力側配線34がスタッドボルト26とナット32とを用いて接続されると共に、電源出力側にある複数の出力端子部46それぞれに出力側配線44が結線ビス50と貫入穴48とを用いて接続される。
まず、分岐端子台10からカバー60を取り外しかつナット32、バネ座金38、及び平座金40を導電金具14の入力端子部36から外した状態で、導電金具14を基台12の台座部18の上に載置する。そして、その導電金具14の入力端子部36において台座部18から突出するスタッドボルト26を入力側配線34の導体部に挿通し、更に、そのスタッドボルト26に平座金40及びバネ座金38を通してナット32を螺合させ、スタッドボルト26とナット32とを締結する。かかる締結によれば、導電金具14が基台12に取り付け固定されると共に、入力側配線34が導電金具14の入力端子部36に接続される。
次に、結線ビス50を導電金具14の出力端子部46から外した状態で、その出力端子部46の貫入穴48に出力側配線44の導体部を対向させて、結線ビス50を貫入穴48に螺合し、結線ビス50と貫入穴48とを締結する。かかる締結は、結線ビス50ごとすなわち出力側配線44ごとに実施される。かかる締結によれば、出力側配線44が導電金具14の出力端子部46に接続される。
最後に、入力側配線34及び出力側配線44が接続された導電金具14にカバー60を位置決めしたうえで、取付部62,64同士を噛み合わせて、カバー60を導電金具14に対してワンタッチで取り付ける。この取り付けは、導電金具14の中央の入力端子部36から延びる入力側配線34がカバー60の開口66から外部に飛び出るように、かつ、導電金具14の外周縁の出力端子部46から径方向外側に延びる出力側配線44がカバー60の開口68から外部に飛び出るように行われる。かかる取り付けによれば、入力側配線34及び出力側配線44が接続された導電金具14にカバー60が取り付け固定される。
分岐端子台10は、上記の如く組み立てられた後、入力側配線34を介して直流電源が接続されている場合には、その入力側配線34を介して入力される直流電源を導電金具14を介して各出力側配線44に分岐して出力する。この場合は、直流電源から分岐端子台10を介して各出力側配線44に接続する複数の装置それぞれに直流電源が供給される。
このように、本実施形態の分岐端子台10の構造においては、基台12に取り付け固定された板状の導電金具14が、入力側配線34が接続される一つの入力端子部36と、出力側配線44が接続される複数の出力端子部46と、を有すると共に、それら複数の出力端子部46が、円形状の導電金具14の外周縁に沿って間隔を空け、かつ、接続された出力側配線44が導電金具14に対して複数の面内方向にすなわち放射状に延出可能となるように配置される。そして、入力端子部36及び出力端子部46ごとに取り付けられるスタッドボルト26及び結線ビス50が、入力側配線34又は出力側配線44を導電金具14に接続させる。
かかる構造においては、導電金具14の外周縁に沿って並んだ複数の出力端子部46それぞれに接続する出力側配線44が、導電金具14に対してその導電金具14の外側に向けて複数の面内方向である放射状に延出することとなるので、複数の出力側配線44を分散させてそれぞれ延出させることができ、出力側配線44同士が重なり合うなどの、出力側配線44が導電金具14の表面上で狭い範囲に集中するのを回避することができる。このため、分岐端子台10への出力側配線44の接続作業やその分岐端子台10からの出力側配線44の取り外し作業を容易に行うことができる。
また、上記の如く出力側配線44が導電金具14の表面上で狭い範囲に集中して配置されるのを回避するうえで、複数の出力側配線44を導電金具14に対して互いに同じ方向に延出させた状態を維持したまま導電金具14の表面上で出力端子部46同士の間隔を大きくすることは不要であるので、導電金具14ひいては分岐端子台10の肥大化を回避することができる。
従って、本実施例の分岐端子台10によれば、そのサイズの大型化を招くことなく、導電金具14の表面上に接続される出力側配線44を分散させて延出させることが可能である。また、この分岐端子台10の構造によれば、導電金具14を平板状ではない複雑な形状に形成することなく、配線34,44などの沿面距離や直線距離を確保することができるので、従来の分岐端子台の構造に比べて、導電金具14の構造の簡素化並びに分岐端子台自体のコンパクト化を図ることが可能である。
また、分岐端子台10の構造においては、複数の出力端子部46が導電金具14の外周縁に沿って並んで配置されていると共に、入力端子部36が導電金具14の中央に配置されている。かかる構造においては、導電金具14の、出力端子部46が配置されない中央のスペースに入力端子部36が配置されることとなるので、導電金具14の表面上のスペースを効率的に配線接続のために使うことができ、導電金具14のスペースの非効率化に起因して分岐端子台10のサイズが大型化するのを回避することができる。
また、上記の導電金具14には、その外周縁の一部を切り欠いた切欠部42が設けられており、その切欠部42が入力側配線34の径に合わせた大きさに形成されている。このため、切欠部42の存在により、入力端子部36に接続される入力側配線34の取り回しをし易くすることができ、その入力側配線34の接続作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、分岐端子台10の構造においては、導電金具14の、入力側配線34が接続されている入力端子部36及び出力側配線44が接続されている出力端子部46を覆うカバー60が取り付けられている。そして、このカバー60に開いた開口66,68を通じて入力側配線34及び出力側配線44が延出する。このため、入力側配線34及び出力側配線44並びに導電金具14の導体部が外部に露出するのを防止することができ、分岐端子台10の安全性及び絶縁性を確保することができる。
また、分岐端子台10の構造においては、導電金具14及びカバー60がそれぞれ、カバー60が導電金具14に対してワンタッチで取り付け可能な構造を有し、カバー60が導電金具14に対してワンタッチ取り付け可能である。このため、カバー60の導電金具14への取り付けを容易に行うことができる。
また、分岐端子台10の構造においては、上記のカバー60が、側壁部や天井壁部に開いた放熱穴70を有している。このため、カバー60に覆われた導電金具14の表面側の配線接続部分で電流流通に伴って発生する熱を放熱穴70を介して外部へ逃がすことができるので、カバー60内の放熱性を高めてそのカバー60の熱変形を防止することができる。
更に、分岐端子台10においては、入力端子部36が入力側配線34を介して直流電源のプラス端子又はマイナス端子に接続されている。従って、分岐端子台10で直流電源を複数に分岐して、下流側にある直流電源を必要とする装置に向けて供給することができる。
ところで、上記の実施形態においては、スタッドボルト26及び結線ビス50が特許請求の範囲に記載した「端子ネジ」に相当している。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の分岐端子台10は、絶縁性を有する基台12と、基台12に取り付け固定された、入力側配線34が接続される少なくとも一つの入力端子部36と、出力側配線44が接続される、入力端子部36の数に比して数の多い出力端子部46と、を含む導電性を有する板状の導電金具14と、入力端子部36及び出力端子部46ごとに取り付けられる、入力側配線34又は出力側配線44を導電金具14に接続させるスタッドボルト26及び結線ビス50と、を備える分岐端子台であって、複数の出力端子部46は、導電金具14の外縁に沿って間隔を空けると共に、接続された出力側配線44が導電金具14に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、導電金具14の外縁に沿って並んだ複数の出力端子部46それぞれに接続する出力側配線44が、導電金具14に対してその導電金具14の外側に向けて複数の面内方向に延出することとなるので、複数の出力側配線44を分散させてそれぞれ延出させることができ、出力側配線44同士が重なり合うなどの、出力側配線44が狭い範囲に集中するのを回避することができる。また、出力側配線44が狭い範囲に集中するのを回避するうえで、複数の出力側配線44を導電金具14に対して互いに同じ方向に延出させた状態を維持したまま出力端子部46同士の間隔を大きくすることは不要である。従って、本実施形態の構成によれば、分岐端子台10のサイズの大型化を招くことなく、出力側配線44を分散させて延出させることができる。
また、分岐端子台10は、導電金具14は、円形状に形成されており、複数の出力端子部46は、導電金具14の外周縁に沿って間隔を空けると共に、接続された出力側配線44が導電金具14に対して放射状に延出可能となるように配置されていることを特徴とするものである。この構成によれば、導電金具14の外周縁に沿って並んだ複数の出力端子部46それぞれに接続する出力側配線44が、導電金具14に対してその導電金具14の外側に向けて放射状に延出することとなる。従って、本実施形態の構成においても、分岐端子台10のサイズの大型化を招くことなく、出力側配線44を分散させて延出させることができる。
また、分岐端子台10は、入力端子部36は、導電金具14の中央に配置されていることを特徴とするものである。この構成によれば、導電金具14の外縁に沿って配置された出力端子部46が配置されない導電金具14の中央に入力端子部36が配置されるので、導電金具14の表面上のスペースを効率的に使うことができ、導電金具14のスペースの非効率化に起因して分岐端子台10のサイズが大型化するのを回避することができる。
また、分岐端子台10は、入力側配線34又は出力側配線44が接続されている入力端子部36及び出力端子部46を覆う、入力側配線34及び出力側配線44ごとに対応する開口66,68が開いたカバー60を備えることを特徴とするものである。この構成によれば、入力側配線34又は出力側配線44が接続されている入力端子部36及び出力端子部46がカバー60で覆われると共に、入力側配線34及び出力側配線44がそのカバー60に開いた開口66,68を通じて外部に延出するので、入力側配線34及び出力側配線44並びに導電金具14の導体部が外部に露出するのを防止することができ、分岐端子台10の安全性及び絶縁性を確保することができる。
また、分岐端子台10は、導電金具14及びカバー60はそれぞれ、該カバー60が該導電金具14に対してワンタッチ取り付け可能な構造を有することを特徴とするものである。この構成によれば、カバー60を導電金具に容易に取り付けることができる。
また、分岐端子台10は、カバー60は、壁部に開いた放熱穴70を有することを特徴とするものである。この構成によれば、カバー60に覆われた導電金具14の表面側の配線接続部分で電流流通に伴って発生する熱を放熱穴70を介して外部へ逃がすことができるので、カバー60の熱変形を防止することができる。
更に、分岐端子台10は、入力端子部36は、入力側配線34を介して直流電源のプラス端子又はマイナス端子に接続されていることを特徴とするものである。この構成によれば、分岐端子台10で直流電源を複数に分岐することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
例えば、上記の実施形態においては、導電金具14が円形状に形成されており、複数の出力端子部46がその導電金具14の外周縁に沿って間隔を空けて配置され、出力側配線44が導電金具14に対して放射状に延出することとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、導電金具14が多角形や楕円状に形成され、複数の出力端子部46がその導電金具14の外縁に沿って間隔を空けて配置され、出力側配線44が導電金具14に対して複数の面内方向に延出することとしてもよい。
例えば、図6に示す如く、導電金具14が長方形状に形成され、複数の出力端子部46がその導電金具14の外辺に沿って間隔を空けて配置され、出力側配線44が導電金具14に対して複数の面内方向に延出することとしてもよい。また、図7に示す如く、導電金具14が六角形状に形成され、複数の出力端子部46がその導電金具14の外辺に沿って間隔を空けて配置され、出力側配線44が導電金具14に対して複数の面内方向に延出することとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、導電金具14に設けられる入力端子部36を一箇所としている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、その入力端子部36を複数箇所としてもよい。但し、一の導電金具14における入力端子部36の数は、出力端子部46の数に比して少なくなるように設定される。
10 分岐端子台
12 基台
14 導電金具
26 スタッドボルト
32 ナット
34 入力側配線
36 入力端子部
42 切欠部
44 出力側配線
46 出力端子部
48 貫入穴
50 結線ビス
60 カバー
66,68 開口
70 放熱穴

Claims (8)

  1. 絶縁性を有する基台と、
    前記基台に取り付け固定された、入力側配線が接続される少なくとも一つの入力端子部と、出力側配線が接続される、前記入力端子部の数に比して数の多い出力端子部と、を含む導電性を有する板状の導電金具と、
    前記入力端子部及び前記出力端子部ごとに取り付けられる、前記入力側配線又は前記出力側配線を前記導電金具に接続させる端子ネジと、
    を備える分岐端子台であって、
    複数の前記出力端子部は、前記導電金具の外縁に沿って間隔を空けると共に、接続された前記出力側配線が前記導電金具に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されていることを特徴とする分岐端子台。
  2. 前記導電金具は、円形状に形成されており、
    複数の前記出力端子部は、前記導電金具の外周縁に沿って間隔を空けると共に、接続された前記出力側配線が前記導電金具に対して放射状に延出可能となるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の分岐端子台。
  3. 前記導電金具は、長方形状に形成されており、
    複数の前記出力端子部は、前記導電金具の外辺に沿って間隔を空けると共に、接続された前記出力側配線が前記導電金具に対して複数の面内方向に延出可能となるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の分岐端子台。
  4. 前記入力端子部は、前記導電金具の中央に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の分岐端子台。
  5. 前記入力側配線又は前記出力側配線が接続されている前記入力端子部及び前記出力端子部を覆う、前記入力側配線及び前記出力側配線ごとに対応する開口が開いたカバーを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の分岐端子台。
  6. 前記導電金具及び前記カバーはそれぞれ、該カバーが該導電金具に対してワンタッチ取り付け可能な構造を有することを特徴とする請求項5記載の分岐端子台。
  7. 前記カバーは、壁部に開いた放熱穴を有することを特徴とする請求項5又は6記載の分岐端子台。
  8. 前記入力端子部は、前記入力側配線を介して直流電源のプラス端子又はマイナス端子に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項記載の分岐端子台。
JP2015250772A 2015-12-23 2015-12-23 分岐端子台 Pending JP2017117604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015250772A JP2017117604A (ja) 2015-12-23 2015-12-23 分岐端子台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015250772A JP2017117604A (ja) 2015-12-23 2015-12-23 分岐端子台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017117604A true JP2017117604A (ja) 2017-06-29

Family

ID=59232102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015250772A Pending JP2017117604A (ja) 2015-12-23 2015-12-23 分岐端子台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017117604A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021516856A (ja) * 2018-03-27 2021-07-08 菲尼克斯▲亜▼太▲電▼气(南京)有限公司 ボルト端子
KR20210137261A (ko) * 2020-05-07 2021-11-17 에너테크인터내셔널 주식회사 전기자동차용 병렬결합형 배터리팩

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021516856A (ja) * 2018-03-27 2021-07-08 菲尼克斯▲亜▼太▲電▼气(南京)有限公司 ボルト端子
US11355868B2 (en) 2018-03-27 2022-06-07 Phoenix Contact Asia-Pacific (Nanjing) Co., Ltd. Bolt terminal
JP7231644B2 (ja) 2018-03-27 2023-03-01 菲尼克斯▲亜▼太▲電▼气(南京)有限公司 ボルト端子
KR20210137261A (ko) * 2020-05-07 2021-11-17 에너테크인터내셔널 주식회사 전기자동차용 병렬결합형 배터리팩
KR102406060B1 (ko) * 2020-05-07 2022-06-13 에너테크인터내셔널 주식회사 전기자동차용 병렬결합형 배터리팩

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6781553B2 (ja) ホルダーおよびこれを具備する照明装置
EP2802047B1 (en) Heat sink for contactor in power distribution assembly
US20150085500A1 (en) Recessed mini-can lighting assembly
EP3264436A1 (en) Contactor in power distribution assembly
JP2017117604A (ja) 分岐端子台
US8867211B2 (en) Mounting a heat sink module
JP2017152441A (ja) 回路構成体
US8581099B2 (en) Photovoltaic junction box
US20130016474A1 (en) Heat dissipating assembly of photovoltaic junction box
JP5701429B1 (ja) 照明器具
JP6440058B2 (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP6450418B2 (ja) 照明装置
KR101623294B1 (ko) 특히 긴 수직 경로들을 위한 버스바 시스템
JP2011182504A (ja) 直流電源分配用ユニット及び直流電源用配電盤
JP6469442B2 (ja) 照明器具
JP2016004790A (ja) Led照明装置
JP6448359B2 (ja) 照明器具及び照明システム
US10203096B2 (en) Powering and fastening a light emitting diode or chip-on-board component to a heatsink
JP2017010632A (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP7460304B2 (ja) 電装ボックスの接地構造
JP6369669B2 (ja) 埋込型照明器具
JP6757456B2 (ja) 照明器具
KR101410912B1 (ko) 세대 분전반
JP6220093B1 (ja) Ledランプ
JP6647951B2 (ja) 照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200303