JP2017116329A - 水道メーター、メーターケース及びその製造方法 - Google Patents

水道メーター、メーターケース及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全長が異なる複数種類の水道メーターのそれぞれで、水道管から側方に張り出す量を抑えることが可能でかつ製造コストを抑えることも可能な水道メーター、メーターケース及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明では、全長が異なる複数種類のメーターケース11のうち最も短いメーターケース11と最も長いメーターケース11の両メーターケース11,11における1対の中継管13,13の開脚角度を同一にしながら(交差角θを同一にしながら)、それら2つのメーターケース11,11の両水道管基準線14J,14Jが、円筒ケース12の中心軸12Jを間に挟み、その中心軸12Jから両側に同じオフセット距離だけ離れた位置に配置されている。これにより、全長が異なる複数種類のメーターケース11のうち最長と最短の2つのメーターケース11,11の何れか一方のオフセット距離が偏って大きくなることが防がれる。【選択図】図3

Description

本発明は、羽根車の回転量に基づいて水道水の流量を計測する水道メーター及びそのメーターケース及びメーターケースの製造方法に関する。
この種のメーターケースとして、羽根車を収容する円筒ケースの外周面から1対の中継管がV字状に突出し、それら1対の中継管の先端部に備えた1対の水道管接続部が、同軸直線上に並ぶように配置されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−270201号公報(図2)
ところで、直線状に延びる水道管の途中に水道メーターを取り付けた状態で、メーターケースの円筒ケースが側方に張り出す量を抑えるためには、メーターケースの1対の水道管接続部の共通の中心軸(以下、「水道管基準軸」という)が、円筒ケースの中心軸に直交した構造にすることが好ましい。しかしながら、全長が異なる複数種類のメーターケースを製造する場合、それら複数種類のメーターケースの全てにおいて、水道管基準軸が円筒ケースの中心軸に直交する構造にすると、複数種類のメーターケースの間で、1対の中継管のV字の開脚角度が相違することになるため、メーターケースの製造に必要な治具の種類が増えて製造コストが高くなるという問題が生じる。このため、現状では、製造コストを優先して複数種類のメーターケースにおいて1対の中継管の開脚角度を共通化しているが、複数種類のうちの一部のメーターケースで水道管基準軸と円筒ケースの中心軸とのズレ量が他と比べて極めて大きくなるという問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、全長が異なる複数種類の水道メーターのそれぞれで、水道管から側方に張り出す量を抑えることが可能でかつ製造コストを抑えることも可能な水道メーター、メーターケース及びその製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、羽根車の回転量に基づいて水道管を流れる水道水の流量を計測する水道メーターのメーターケースであって、内部に前記羽根車が回転可能に収容される円筒ケースと、前記円筒ケースの外周面から突出し、前記円筒ケースの中心軸の軸方向から見て、左右対称なV字の両辺に沿って延びる1対の中継管と、前記1対の中継管の先端部に設けられ、前記円筒ケースの中心軸と直交する方向に延びかつ前記円筒ケースの中心軸又はその近傍を通過する水道管基準線を共通の中心軸とする管状をなして、前記水道管にそれぞれ接続される1対の水道管接続部とを備えたメーターケースにおいて、各前記中継管の中心軸と前記水道管基準線との交差角が、9〜11.1度であるメーターケースである。
請求項2の発明は、前記円筒ケースの中心軸と前記水道管基準線との距離が3.3[mm]以下である請求項1に記載のメーターケースである。
請求項3の発明は、羽根車の回転量に基づいて水道管を流れる水道水の流量を計測する水道メーターの全長が異なる複数種類のメーターケースの1つをなすメーターケースであって、内部に前記羽根車が回転可能に収容される円筒ケースと、前記円筒ケースの外周面から突出し、前記円筒ケースの中心軸の軸方向から見て、左右対称なV字の両辺に沿って延びる1対の中継管と、前記1対の中継管の先端部に設けられ、前記円筒ケースの中心軸と直交する方向に延びかつ前記円筒ケースの中心軸又はその近傍を通過する水道管基準線を共通の中心軸とする管状をなして、前記水道管にそれぞれ接続される1対の水道管接続部とを備えたメーターケースにおいて、当該メーターケースと前記複数種類に含まれる別のメーターケースとの間で、比較的短い一方のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2S、比較的長い他のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2L、前記一方と他方の両メーターケースにおける前記円筒ケースの中心軸と前記中継管の中心軸との距離をr、前記中継管の中心軸と前記水道管基準線との交差角をθとすると、前記一方のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rと前記他方のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rとが同一でありかつ、2r=(S+L)・sinθ、の関係式を満たしているメーターケースである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のメーターケースを有する水道メーターである。
請求項5の発明は、羽根車の回転量に基づいて水道管を流れる水道水の流量を計測する水道メーターの部品として、全長が異なる複数種類のメーターケースを製造する製造方法であって、前記メーターケースは、内部に前記羽根車が回転可能に収容される円筒ケースと、前記円筒ケースの外周面から突出し、前記円筒ケースの中心軸の軸方向から見て、左右対称なV字の両辺に沿って延びた1対の中継管と、前記1対の中継管の先端部に設けられ、前記円筒ケースの中心軸と直交する方向に延びかつ前記円筒ケースの中心軸又はその近傍を通過する水道管基準線を共通の中心軸とする管状をなして、前記水道管にそれぞれ接続される1対の水道管接続部とを備えてなり、前記複数種類に含まれる2種類のメーターケースのうち比較的短い第1のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2S、比較的長い第2のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2L、前記第1と第2のメーターケースにおける前記円筒ケースの中心軸と前記中継管の中心軸との距離をr、前記中継管の中心軸と前記水道管基準線との交差角をθとすると、前記第1のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rと前記第2のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rとを同一としかつ、2r=(S+L)・sinθ、の関係式を満たすようにメーターケースを製造するメーターケースの製造方法である。
請求項6の発明は、前記第1と第2のメーターケースの中間の長さの第3のメーターケースの前記距離r及び前記交差角θを、前記第1及び第2のメーターケースの前記距離r及び前記交差角θと同じ値にしてメーターケースを製造する請求項5に記載のメーターケースの製造方法である。
本発明に係るメーターケース及びその製造方法によれば(請求項3及び5の発明)、長さが異なる2つ(第1及び第2)のメーターケースにおける1対の中継管の開脚角度を同一にしながら(交差角θを同一にしながら)、それら2つのメーターケースの両水道管基準線が、円筒ケースの中心軸を間に挟みかつ、その中心軸から両側に同じ距離だけ離れた位置に配置される。これにより、長さが異なる2つのメーターケースにおける何れか一方のメーターケースの水道管基準線が円筒ケースの中心軸から偏って大きく離れた配置になることが防がれる。即ち、本発明によれば、複数種類のメーターケースのそれぞれで、水道管から側方に張り出す量を抑えかつ製造コストも抑えることができる。
また、全長が第1と第2のメーターケースの中間の長さである第3のメーターケースの距離r及び交差角θを、第1及び第2のメーターケースの距離r及び交差角θと同じ値にしてメーターケースを製造すれば(請求項6の発明)、第3のメーターケースの水道管基準線と円筒ケースの中心軸との間の距離は、第1及び第2のメーターケースの水道管基準線と円筒ケースの中心軸との間の距離より小さくすることができる。これにより3つ以上の複数種類のメーターケースのそれぞれで、水道管から側方に張り出す量を抑えかつ製造コストを抑えることができる。
また、広く普及している水道メーターを上記製造方法で製造した場合に、中継管の中心軸と水道管基準線との交差角は、9〜11.1度になる。換言すれば、中継管の中心軸と水道管基準線との交差角を9〜11.1度にすれば(請求項1,2,4の発明)、全長が異なる複数種類のメーターケースを製造した場合に、それら複数種類のメーターケースのなかに、水道管から側方へに大きく張り出すものが含まれないようにすることができる。
本発明の一実施形態に係る水道メーターの側断面図 メーターケースの平断面図 (A)第1のメーターケースの平断面図、(B)第3のメーターケースの平断面図、(C)第2のメーターケースの平断面図 (A)第2のメーターケースの模式図、(B)第1のメーターケースの模式図 交差角とオフセット距離との関係を示したグラフ
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の水道メーター10は、円筒ケース12の内部に羽根車20を備えている。羽根車20は、上下に延びた筒形シャフト21の下端部から複数の羽根22が放射状に張り出した構造をなしている。筒形シャフト21は、上端部が閉塞される一方、下端部が開放しており、円筒ケース12の底部から起立したニードル12Nが筒形シャフト21内に突入して筒形シャフト21内の天井面に突き当てられている。
円筒ケース12には、羽根車20の上方に計測ユニット23が嵌合されている。計測ユニット23は、円筒状のユニットケース24の内部に複数の部品を収容しかつ水密状態に密閉してなる。また、ユニットケース24の上部側面からは鍔部24Fが張り出し、その鍔部24Fの下面と円筒ケース12の上面との間にパッキン25が挟まれている。そして、計測ユニット23の上から押えスリーブ26が円筒ケース12に装着されて、円筒ケース12の上部外周面の螺子12Mに押えスリーブ26の内面の雌螺子26Mが螺合され、その押えスリーブ26の上端から内側に張り出した押圧部26Fにより計測ユニット23が上方から押さえられている。
ユニットケース24の底面中央には、センター凹部24Aが備えられ、そこに筒形シャフト21の上端部が受容されている。そして、ユニットケース24内で回転可能に支持された入力回転部品27と筒形シャフト21の上端部とが、マグネットカップリング28A,28Bにより連結されている。これにより、羽根車20の回転が入力回転部品27に伝達されてユニットケース24内の各部品が作動し、羽根車20の回転に基づく水道水の流量計測が行われる。また、ユニットケース24の上面は、ガラス板24Gになっていて、計測結果がガラス板24Gを通して視認可能に表示される。なお、押えスリーブ26には、その押えスリーブ26の上面開口を開閉するように回動する上面蓋29が備えられている。
図2に示すように、円筒ケース12の外周面から1対の中継管13,13が左右対称のV字状に突出している。また、1対の中継管13,13の先端部には1対の水道管接続部14,14が備えられ、これら円筒ケース12、中継管13及び水道管接続部14から本発明に係るメーターケース11が構成されている。
メーターケース11は、例えば鋳物部品であり、水道管接続部14,14は同軸直線上に並んだ筒状をなし、各水道管接続部14の外周面に螺子部14Nが形成されている。そして、図2に示すように同軸上に延びる水道管90,90の間に水道メーター10が配置されて、各水道管90の端部に備えられたナットキャップ91が水道管接続部14の螺子部14Nに螺合されることで、水道メーター10が水道管90に取り付けられて水道管90を流れる水道水の流量を水道メーター10にて計測することができる。
ところで、メーターケース11には、全長C(1対の水道管接続部14,14の端面間の距離)が異なる複数種類が揃えられ、その一例として、図3には第1〜第3のメーターケース11が示されている。第1のメーターケース11は、図3(A)に示されており、例えば口径20[mm]の水道管90用で全長Cが190[mm]をなし、第2のメーターケース11は、図3(C)に示されており、例えば口径25[mm]の水道管90用で全長Cが225[mm]をなし、第3のメーターケース11は、図3(B)に示されており、例えば口径25[mm]の水道管90用で全長Cが210[mm]になっている。
ここで、第1〜第3のメーターケース11の全てにおいて、水道管接続部14,14の中心軸である水道管基準線14Jが円筒ケース12の中心軸12Jと直交するように構成すれば、図2の符号Bで示した水道管基準線14Jからの円筒ケース12の張り出し量B、つまり、水道管90に対する円筒ケース12の側方への張り出し量が、第1〜第3のメーターケース11の全てにおいて最小になる(即ち、円筒ケース12の半径の大きさ)。
しかしながら、そうすると、第1〜第3の各メーターケース11における1対の中継管13,13の開脚角度が相違することになり、鋳物で未加工の状態のメーターケース11に対し、両水道管接続部14,14の螺子部14Nや端面を加工する際に使用する図示しない治具が3種類必要になる。そして、それら治具の段取り作業に多大な手間を要し、製造コストが高くなる。
これに対し、本実施形態では、第1〜第3のメーターケース11の間で、中継管13,13の開脚角度を同一にした上で、それら第1〜第3のメーターケース11のそれぞれにおける水道管90に対する円筒ケース12の張り出し量を小さく抑えるために以下の構成を備えている。
即ち、第1〜第3のメーターケース11のうち全長が最も短い第1のメーターケース11に関しては、図3(A)に示すように、1対の中継管13,13の中心軸13J,13J同士の交点P3に対し、水道管基準線14Jが円筒ケース12の中心軸12Jより交点P3側にオフセットして位置し、それとは逆に、全長が最も長い第2のメーターケース11に関しては、図3(C)に示すように、水道管基準線14Jが交点P3に対して円筒ケース12の中心軸12Jより更に離れた側にオフセットして位置している。そして、第1のメーターケース11における水道管基準線14Jと円筒ケース12の中心軸12Jとの間の距離z(以下、適宜「オフセット距離」という)と、第2のメーターケース11のオフセット距離yとが同じ大きさになっている。また、図3(B)に示した第3のメーターケース11のオフセット距離は、第1及び第2のメーターケース11のオフセット距離y,zより小さくなっている。
以下、詳説するために、図2に示すように、第2のメーターケース11における1対の中継管13,13の中心軸13J,13Jと水道管基準線14Jとの2つの交点P1,P1の間の距離を2Lとし、これと同様に、比較的短い第1のメーターケース11における2つの交点P1,P1の間の距離を2Sとする。また、第1と第2のメーターケース11の両方に共通して、円筒ケース12の中心軸12Jと中継管13の中心軸13Jとの距離をr、中継管13の中心軸13Jと水道管基準線14Jとの交差角をθとする。さらには、後述する関係式の説明のために、水道管基準線14Jと平行でかつ円筒ケース12の中心軸12Jを通過する第1基準線をK1、中継管13の中心軸13Jと第1基準線K1との交点P2から円筒ケース12の中心P4までの距離をm、交点P1,P2の間の第1基準線K1と平行な方向の距離をnとする。
そうすると、図4(A)に示した第2のメーターケース11の模式図のように、1対の中継管13,13の中心軸13J,13J同士の交点P3に対し、水道管基準線14Jが円筒ケース12の中心軸12Jより離れた側にオフセット距離yだけ離れて位置する場合は、同図の三角形P1,P2,P6と三角形P2,P4,P5とに示されているように、以下の関係式(1),(2)が成り立つ。
r=m・sinθ ・・・・(1)
y=n・tanθ ・・・・(2)
また、L=m+n、の関係と上記関係式(1),(2)からm,nを消去して以下の関係式(3)が得られ、その関係式(3)を整理して関係式(4)が得られる。
L=r/sinθ+y/tanθ ・・・・(3)
y=(L・sinθ−r)/cosθ ・・・・(4)
一方、図4(B)に示した第1のメーターケース11のように、1対の中継管13,13の中心軸13J,13J同士の交点P3に対し、水道管基準線14Jが円筒ケース12の中心軸12Jより交点P3側にオフセット距離zだけ離れて位置する場合は、同図の三角形P1,P2,P6と三角形P2,P4,P5とに示されているように、以下の関係式(5),(6)が成り立つ。
r=m・sinθ ・・・・(5)
z=n・tanθ ・・・・(6)
また、S=m−n、の関係と上記関係式(5),(6)からm,nを消去して以下の関係式(7)が得られ、その関係式(7)を整理して関係式(8)が得られる。
S=r/sinθ−z/tanθ ・・・・(7)
z=(r−S・sinθ)/cosθ ・・・・(8)
そして、第1と第2のメーターケース11との間でオフセット距離zとオフセット距離yとが同一、即ち、y=z、であるので、以下の関係式(9)が成立する。
2r=(S+L)・sinθ ・・・・(9)
以上説明したように本実施形態のメーターケース11では、全長が異なる複数種類(第1〜第3)のメーターケース11のうち最も短いメーターケース11と最も長いメーターケース11の両メーターケース11,11における1対の中継管13,13の開脚角度を同一にしながら(交差角θを9〜11.1度の範囲で同一にしながら)、それら2つのメーターケース11,11の両水道管基準線14J,14Jが、円筒ケース12の中心軸12Jを間に挟み、その中心軸12Jから両側に同じオフセット距離だけ離れた位置に配置されている。これにより、全長が異なる複数種類のメーターケース11のうち最長と最短の2つのメーターケース11,11の何れか一方のオフセット距離が偏って大きくなることが防がれる。即ち、本実施形態によれば、複数種類のメーターケース11のそれぞれで、水道管90から側方に張り出す量を抑えかつ製造コストも抑えることができる。また、全長が異なる複数種類のメーターケース11のうち最長と最短を除く中間の長さのメーターケース11(第3のメーターケース11)の距離r及び交差角θを、最短及び最長のメーターケース11,11の距離r及び交差角θと同じ値にしたことで、中間の長さのメーターケース11のオフセット距離を、最短及び最長のメーターケース11,11のオフセット距離より小さくすることができる。これにより、複数種類のメーターケース11の全体で、水道管90から側方に張り出す量を抑えかつ製造コストを抑えることができる。
上記した第1〜第3のメーターケース11は、以下のようにして製造することができる。先ずは、距離rを決定する。距離rは、器差性能に多大な影響を及ぼす。そこで、距離rが異なるメーターケース11を複数台ずつ用意してそれぞれ水道メーター10を組み立て、水道メーター10で実際に流した流量と実測された流量との誤差、即ち、器差を測定する実験を行い、その実験結果に基づいて、器差が許容範囲に収まる距離rの値を決定すればよい。
次いで、上述のように決定した距離rの下、例えば、第1及び第2のメーターケース11,11の交差角θを複数の値に変更して、それら交差角θを各値としたときの上記したオフセット距離y,zを、例えばCADを使用した製図にて求める。そして、図5に示すように交差角θを横軸、オフセット距離y,zを縦軸としたグラフg1,g2を作成する。ここで、図5のグラフg1,g2の縦軸では、水道管基準線14Jが、円筒ケース12の中心軸12Jに対して交点P3(図2参照)側に位置する場合はプラス、その反対側はマイナスとして示されている。そして、オフセット距離が「0」を意味する横軸g3が、上記グラフg1,g2の縦方向の中央を横切るときの交差角θ(図5のグラフでは、10.1度)を第1〜第3のメーターケース11における共通の交差角θに決定する。
そして、上述のようにして決定した交差角θ、距離rに統一された複数種類のメーターケース11を製造することで、複数種類のメーターケース11の間で治具を共通化することができ製造コストを抑えることが可能になる。
なお、第1〜第3のメーターケース11の間において、交差角θを9〜11.1度の範囲で同一とすれば、円筒ケース12の中心軸12Jと水道管基準線14Jとの距離を3.3[mm]以下とすることができ、円筒ケース12が水道管90から側方に張り出す量を抑え、第1〜第3のメーターケースの全てにおいて、広く普及している水道メータ−10を収容するための水道メータ−ボックス内に収めることができる。このとき、第1〜第3のメーターケース11の間において、交差角θを10度とすることで、第1のメーターケース11におけるオフセット距離zが+1.5[mm]、第2のメーターケース11における距離オフセット距離yが−1.5[mm]となり、これら2つのメーターケース11の両水道管基準線14J,14Jが、円筒ケース12の中心軸12Jを間に挟みかつ、その中心軸から両側に同じ距離だけ離れた位置に配置することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、全長が異なる複数種類のメーターケース11の全てを同じ距離r及び交差角θとした例を示したが、複数種類を複数のグループに分けて、各グループ毎にメーターケース11を同じ距離r及び交差角θとしてもよいし、1つだけ例外的に他のメーターケース11と異なる距離r及び交差角θになっているメーターケース11を有してもよい。
(2)前記実施形態とは別に、交差角θを決定する方法として、第1のメーターケース11の全長Cから円筒ケース12の中心軸12Jと直交する水道管基準軸14Jにおける交点P1,P1の間の距離2Sを推定すると共に、第2のメーターケース11の全長Cから円筒ケース12の中心軸12Jと直交する水道管基準軸14Jにおける交点P1,P1の間の距離2Lを推定する。そして、それら距離2S及び距離2Lの値と、上述の実験にて決定した距離rと、上記関係式(9)とに基づいて交差角θを演算し、それを第1〜第3のメーターケース11における共通の交差角θとしてもよい。
10 水道メーター
11 メーターケース
12 円筒ケース
13 中継管
13J 中心軸
14 水道管接続部
14J 水道管基準線
20 羽根車
90 水道管

Claims (6)

  1. 羽根車の回転量に基づいて水道管を流れる水道水の流量を計測する水道メーターのメーターケースであって、
    内部に前記羽根車が回転可能に収容される円筒ケースと、
    前記円筒ケースの外周面から突出し、前記円筒ケースの中心軸の軸方向から見て、左右対称なV字の両辺に沿って延びる1対の中継管と、
    前記1対の中継管の先端部に設けられ、前記円筒ケースの中心軸と直交する方向に延びかつ前記円筒ケースの中心軸又はその近傍を通過する水道管基準線を共通の中心軸とする管状をなして、前記水道管にそれぞれ接続される1対の水道管接続部とを備えたメーターケースにおいて、
    各前記中継管の中心軸と前記水道管基準線との交差角が、9〜11.1度であるメーターケース。
  2. 前記円筒ケースの中心軸と前記水道管基準線との距離が3.3[mm]以下である請求項1に記載のメーターケース。
  3. 羽根車の回転量に基づいて水道管を流れる水道水の流量を計測する水道メーターの全長が異なる複数種類のメーターケースの1つをなすメーターケースであって、
    内部に前記羽根車が回転可能に収容される円筒ケースと、
    前記円筒ケースの外周面から突出し、前記円筒ケースの中心軸の軸方向から見て、左右対称なV字の両辺に沿って延びる1対の中継管と、
    前記1対の中継管の先端部に設けられ、前記円筒ケースの中心軸と直交する方向に延びかつ前記円筒ケースの中心軸又はその近傍を通過する水道管基準線を共通の中心軸とする管状をなして、前記水道管にそれぞれ接続される1対の水道管接続部とを備えたメーターケースにおいて、
    当該メーターケースと前記複数種類に含まれる別のメーターケースとの間で、比較的短い一方のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2S、比較的長い他のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2L、前記一方と他方の両メーターケースにおける前記円筒ケースの中心軸と前記中継管の中心軸との距離をr、前記中継管の中心軸と前記水道管基準線との交差角をθとすると、
    前記一方のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rと前記他方のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rとが同一でありかつ、
    2r=(S+L)・sinθ
    、の関係式を満たしているメーターケース。
  4. 請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のメーターケースを有する水道メーター。
  5. 羽根車の回転量に基づいて水道管を流れる水道水の流量を計測する水道メーターの部品として、全長が異なる複数種類のメーターケースを製造する製造方法であって、
    前記メーターケースは、
    内部に前記羽根車が回転可能に収容される円筒ケースと、
    前記円筒ケースの外周面から突出し、前記円筒ケースの中心軸の軸方向から見て、左右対称なV字の両辺に沿って延びた1対の中継管と、
    前記1対の中継管の先端部に設けられ、前記円筒ケースの中心軸と直交する方向に延びかつ前記円筒ケースの中心軸又はその近傍を通過する水道管基準線を共通の中心軸とする管状をなして、前記水道管にそれぞれ接続される1対の水道管接続部とを備えてなり、
    前記複数種類に含まれる2種類のメーターケースのうち比較的短い第1のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2S、比較的長い第2のメーターケースにおける前記1対の中継管の中心軸と前記水道管基準線との2つの交点間の距離を2L、前記第1と第2のメーターケースにおける前記円筒ケースの中心軸と前記中継管の中心軸との距離をr、前記中継管の中心軸と前記水道管基準線との交差角をθとすると、
    前記第1のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rと前記第2のメーターケースの前記交差角θ及び前記距離rとを同一としかつ、
    2r=(S+L)・sinθ
    、の関係式を満たすようにメーターケースを製造するメーターケースの製造方法。
  6. 前記第1及び第2のメーターケースの中間の長さの第3のメーターケースの前記距離r及び前記交差角θを、前記第1及び第2のメーターケースの前記距離r及び前記交差角θと同じ値にしてメーターケースを製造する請求項5に記載のメーターケースの製造方法。
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