JP2017114291A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートのロック機構及びシートの移動機構の両方の構造の簡略化が図れる乗物用シートを提供すること。
【解決手段】駆動機構51のモータは、減速ギア55を介してウィンチ59を回転させることで牽引ワイヤ67を牽引し、ロアレール13Aに対してアッパレール13B及びシート部11をスライド移動させる。また、減速ギア55は、駆動プーリ63を回転させる。駆動プーリ63は、伝達ベルトを介して従動プーリ65を従動回転させる。解除ワイヤ43は、従動プーリ65の回転にともなって引っ張られロック機構のロックを解除する。これにより、1つのモータの回転駆動によって、ロック解除とシートの移動との両方を制御することが可能となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載される乗物用シートに係り、特に、シートをスライド移動させる機構に関するものである。
従来、乗物用シート、例えば、自動車用シートの中には、モータの回転駆動力によってシートを車両の前後方向に移動させるものがある。例えば、モータの回転駆動力によってワイヤを巻き取り、スライドレール上のシートをワイヤで牽引して移動させるものがある(例えば、特許文献1など)。特許文献1に開示される自動車用シートでは、シートを取り付けたアッパレールを、自動車のフロアに固定したロアレールに対してスライド可能に取り付けている。ワイヤは、例えば、右側のロアレールの前端部に一端が固定され、左側のロアレールの後端部に他端部が固定されている。ワイヤは、左右方向に配設された途中でモータの出力部分に巻回されている。モータは、駆動してワイヤを巻き取ることで、シート及びアッパレールを、ロアレールに対して前方又は後方へとスライド移動させる。
特開2005−247308号公報
ところで、上記した自動車用シートでは、ロアレールに対するシートの移動を規制するためにロック機構を備えることが一般的である。この場合、シートをスライド移動させる駆動源と、ロック機構の規制を解除する駆動源とを別々に備える構成にすると、駆動機構の構造が複雑化することが問題となる。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、シートのロック機構及びシートの移動機構の両方の構造の簡略化が図れる乗物用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の乗物用シートは、乗物のフロアに設けられたロアレールと、ロアレールの上方に設けられ、ロアレールに対してスライド可能に設けられたアッパレールと、アッパレールに取り付けられ乗員が着座するシート部と、フロアに対して固定される牽引部材と、シート部に取り付けられ、牽引部材が巻回されるウィンチと、ウィンチを回転させ牽引部材を牽引し、ロアレールに対してアッパレール及びシート部をスライド移動させるモータと、ロアレールに対するアッパレールの移動を規制するロック機構と、モータの駆動に応じて回転する駆動プーリと、駆動プーリに巻き掛けられる伝達ベルトと、伝達ベルトが巻き掛けられ駆動プーリの回転にともなって従動回転する従動プーリと、従動プーリの回転駆動力をロック機構に伝達し規制を解除する伝達部材と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の乗物用シートは、請求項1に記載の乗物用シートにおいて、ロック機構は、ロアレール又はアッパレールのどちらか一方に対して揺動可能に設けられどちらか他方に係合しロアレールに対するアッパレールの位置を保持する係合部と、係合部を係合する方向へと付勢する付勢部と、を有し、伝達部材は、従動プーリと係合部とを接続し、従動プーリの回転駆動力を係合部へ伝達し、付勢部の付勢力に抗して係合部を揺動させ、当該係合部の係合を解除することを特徴とする。
また、請求項3に記載の乗物用シートは、請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートにおいて、モータの出力軸とウィンチとを連結し、出力軸の回転駆動力をウィンチへ伝達する接続状態と、出力軸からウィンチへの回転駆動力の伝達を遮断する遮断状態とで切り替え可能な電磁クラッチを備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載の乗物用シートは、請求項3に記載の乗物用シートにおいて、従動プーリに係合して従動プーリの回転を規制する回転規制部と、従動プーリと回転規制部との係合を検出し、検出結果を電磁クラッチに出力する検出部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の乗物用シートは、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の乗物用シートにおいて、モータの出力軸とウィンチとを連結し、出力軸からウィンチへの回転駆動力を伝達する一方で、ウィンチから出力軸への回転駆動力の伝達を遮断する逆入力遮断クラッチを備えることを特徴とする。
また、請求項6に記載の乗物用シートは、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の乗物用シートにおいて、従動プーリは、駆動プーリに比べて大きい外径で形成されることを特徴とする。
請求項1に記載の乗物用シートにおいて、モータは、ウィンチを回転させることで牽引部材を牽引し、ロアレールに対してアッパレール及びシート部をスライド移動させる。また、モータは、ウィンチの他に駆動プーリを回転させる。駆動プーリは、伝達ベルトを介して従動プーリを従動回転させる。伝達部材は、従動プーリの回転駆動力をロック機構に伝達して規制を解除する。これにより、当該乗物用シートでは、1つのモータの回転駆動によって、ロック機構による規制の解除と、ウィンチによるシート部の移動との両方を制御することが可能となる。従って、シートをロックする機構と、移動させる機構とのそれぞれに駆動源としてモータを備える必要がなく、構造の簡略化を図ることが可能となる。また、1つの駆動源によって2つの制御を実行できるため、乗員は、規制の解除とシート部の移動とを別々に操作する必要がなくなる。このため、操作性の向上を図ることが可能となる。
請求項2に記載の乗物用シートでは、例えば、係合部は、アッパレールに対して揺動可能に設けられ、ロアレールに係合してロアレールに対するアッパレールの位置を保持する。係合部は、伝達部材を介して従動プーリの回転駆動力が伝達されると、係合を解除する。また、係合部は、従動プーリの回転駆動力を伝達されない場合、付勢部によって係合する状態へと移行する。このような構成では、シート部のスライド移動を終了しモータの回転を停止すると、係合部は、付勢部の付勢力によって、係合する状態に自動で復帰する。従って、電動による移動後のロック機構による規制を自動で行うことができる。
請求項3に記載の乗物用シートでは、電磁クラッチを接続状態としてモータの回転駆動力をウィンチに伝達することで、シート部等を電動でスライド移動することが可能となる。また、電磁クラッチを遮断状態として出力軸とウィンチとを切断することで、ウィンチは、モータと切り離され、自由に回転可能となる。これにより、乗員は手動でシート部等を移動することが可能となる。
請求項4に記載の乗物用シートでは、従動プーリは、回転規制部によって、所定の回転位置で回転を規制される。従動プーリは、駆動プーリの回転駆動力を伝達ベルトによって伝達されており、従動回転する。従動プーリは、例えば、従動回転にともなってロック機構の規制を解除した後、回転規制部によって回転を規制される。従動プーリは、回転を規制された後も、駆動プーリから回転駆動力を伝達される場合に、伝達ベルトが従動プーリの外周面を滑ることで、不要な回転駆動力の伝達を無効にすることができる。また、駆動プーリは、従動プーリの停止にともなって回転を規制されることなく、モータと連動して回転することが可能となる。
また、電磁クラッチは、検出部からの検出結果に応じて、従動プーリの回転が停止、即ち、ロック機構の規制が解除されたことを検出できる。ここで、ロック機構によってロアレールに対するアッパレールの移動を規制した状態でウィンチを回転させると、ウィンチが空転等することで、ウィンチに巻回される牽引部材の位置がずれる、あるいは牽引部材が緩む等の不具合が生じる虞がある。これに対し、当該乗物用シートでは、ロック機構の規制が解除された後で、出力軸とウィンチとを連結することができ、牽引部材を巻回する位置がずれる等の不具合を防止することが可能となる。
請求項5に記載の乗物用シートでは、逆入力遮断クラッチによって、ウィンチから出力軸への回転駆動力の伝達を遮断するため、モータを停止して乗員が手動でシート部等をスライド移動させる場合に、ウィンチは、自由に回転可能な状態となる。このため、例えば、乗員は、手動でシート部を押して移動させることができる。
請求項6に記載の乗物用シートでは、従動プーリの外径を、駆動プーリに比べて大きくすることで、モータの回転駆動力を減速して回転トルクを上昇させることが可能となる。このため、当該乗物用シートでは、ロック機構の規制の解除に必要な回転駆動力を従動プーリによって得ることが可能となる。
本発明の第1実施形態の自動車用シートの平面図である。 自動車用シートを右側から見た側面図である。 図2に示すA−A線で切断した断面を右前方から断面図である。 スライドレールにおけるロック機構を設けた部分の断面図である。 ロック機構の側面図である。 駆動機構の回路図である。 モータの正転時における駆動プーリ及び従動プーリの状態を示す図である。 モータの逆転時における駆動プーリ及び従動プーリの状態を示す図である。 第2実施形態の自動車用シートであって、図3に対応する断面である。 第3実施形態の駆動回路の回路図である。 比較例の説明図であり、電動で駆動する状態を示す図である。 比較例の説明図であり、手動でスライドさせる状態を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の乗物用シートを具現化した一実施形態である自動車用シートについて図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の自動車用シート(以下、単に「シート」という)10の平面図を示している。図2は、シート10の側面図を示している。図1及び図2に示すように、シート10は、例えば、フロントシート(図示略)の後方の2列目に設けられたいわゆるキャプテンシートであるシート部11を有する。また、シート10は、自動車の進行方向に沿って長い距離に亘って設けられたスライドレール13を有する。シート10は、スライドレール13に沿ってシート部11をスライド可能に構成されたロングスライドタイプのシートである。以下の説明では、図1及び図2に示すように、自動車に搭載した状態のシート部11における前後方向、左右方向、上下方向を基準といて説明する。この場合、図2は、シート部11を右側から見た側面図に相当する。
シート部11は、乗員が着座するシートクッション15と、着座した乗員の背中を支持するシートバック17とを備えている。シートクッション15の下側のフロア19には、左右方向で対向する一対のスライドレール13が設けられている。一対のスライドレール13は、前後方向に沿って配設されている。シート部11は、スライドレール13に沿って前後方向に向かってスライド可能に構成されている。
図3は、図2に示すA−A線で切断した断面を右前方から見た断面図を示している。図4は、スライドレール13におけるロック機構31を設けた部分の拡大図を示している。図3及び図4に示すように、スライドレール13は、自動車のフロア19上に取り付けられたロアレール13Aと、シートクッション15の下部に取り付けられたアッパレール13Bと、ロアレール13Aを覆うレールカバー13Cと、ロアレール13A及びアッパレール13B間のスライドをロックするロック機構31(図4参照)とを有している。また、自動車のフロア19は、ボディフロア19Aと、カーペット19Bとを有している。ボディフロア19Aは、自動車の下部の一部を構成している。カーペット19Bは、ボディフロア19Aの上面に敷設されている。
ロアレール13Aは、例えば、前後方向に長尺な1枚の鋼板材を短手方向に所々に折り曲げ加工したものである。ロアレール13Aは、カーペット19Bを部分的に除去することで露出したボディフロア19A上にボルト等によって締結されている。ロアレール13Aは、前後方向に沿ってボディフロア19A上に配設され、その横断面形状を前後方向においてに略同一とするレール形状をなしている。具体的には、ロアレール13Aは、底部21と、左右一対のロア側壁部23とを有している。底部21は、ボディフロア19Aの上面に当接している。一対のロア側壁部23は、底部21の左右両側部から上方側に延設され、上方側において互いに内向する側に逆U字状に湾曲した形状をなしている。
アッパレール13Bは、例えば、ロアレール13Aと同様に、前後方向に長尺な1枚の鋼板材を短手方向に所々に折り曲げ加工したものである。アッパレール13Bは、例えば、シート部11に固定され、前後方向に沿って配設されている。アッパレール13Bは、ロアレール13Aの前後方向における一方側の端部の開口からレール内に差し込まれることによって、ロアレール13Aに対してスライド可能に組み付けられている。アッパレール13Bは、左右一対のアッパ側壁部25と、一対のアッパ側壁部25から上方に延設される環状部27とを有している。一対のアッパ側壁部25は、ロアレール13Aにおける一対のロア側壁部23の間を通って上方に向かって延びている。また、一対のアッパ側壁部25の下端部は、互いに相反する外向きにU字状に反り上がるように湾曲した形状をなし、ロア側壁部23のU字部分に挿入されている。アッパ側壁部25とロア側壁部23との間には、複数の鋼球等を備えたベアリング(図示略)が設けられている。環状部27は、一対のアッパ側壁部25の一方の上端部から上方に伸び環状に湾曲して折り返して他方側のアッパ側壁部25の上端部に接続されている。環状部27は、上下方向に長い略楕円形状をなしている。環状部27は、シートクッション15のクッションフレーム(図示略)に固定されている。
上記したように、アッパレール13Bのアッパ側壁部25の各々は、ロアレール13Aのロア側壁部23の内側にそれぞれ掛かり合うように前後方向において差し込まれている。これにより、アッパレール13Bは、ロアレール13Aに組み付けられた状態で前後方向へスライド可能となっている。
ロアレール13Aの上部は、樹脂製のレールカバー13C(図3参照)によって被覆されている。レールカバー13Cには、アッパレール13Bのアッパ側壁部25及び環状部27の接続部分を挿通するためのスリット13Dが形成されている。スリット13Dは、アッパレール13Bのスライド方向(前後方向)に沿って形成されている。このため、アッパ側壁部25及び環状部27は、接続部分をスリット13Dに挿通した状態で、前後方向へスライド移動する。また、レールカバー13Cは、ロアレール13Aの上面を覆うことで、ロアレール13Aとアッパレール13Bとの組み合わせ部分に異物が侵入するのを抑制する。
(ロック機構31について)
次に、ロック機構31について説明する。図5は、ロック機構31をシート部11の左右方向から見た側面図を示している。図4及び図5に示すように、ロック機構31は、アッパレール13Bに取り付けられた回転軸33と、回転軸33に回転可能に保持された爪部材35と、爪部材35を付勢するトーションスプリング37と、アッパレール13Bに回動可能に取り付けられたロック解除リンク38とを有している。なお、図4及び図5は、ロック状態を実線で、ロック解除状態を仮想線で示している。爪部材35は、左右方向に延びる板状に形成されている。爪部材35は、回転軸33によって回転可能に保持された状態でアッパレール13Bとともにスライド移動する。爪部材35の左側部分には、下方に向かってU字形状に湾曲したロック爪39が形成されている。
アッパレール13Bの右側のアッパ側壁部25には、U字部分において左右方向で対向する2枚のアッパ側壁部25を貫通する2つのロック孔25Aが形成されている。また、ロアレール13Aのロア側壁部23には、アッパ側壁部25のロック孔25Aに左右方向で挟まれる位置に合わせてロック孔23Aが形成されている。ロック爪39は、アッパレール13Bの環状部27の開口部分から挿入され、その先端部をロック孔23A,25Aに挿入されている。ロアレール13Aのロック孔23Aは、前後方向に沿って等間隔に複数個形成されている。これにより、シート10は、ロック孔23Aのロック位置を変更することで、シート部11の前後方向における位置を変更可能となっている。
トーションスプリング37(図5参照)は、その一端をアッパレール13Bの取付部29に係合させ、他端を爪部材35に係合させている。トーションスプリング37は、爪部材35を図4中における反時計回り方向、即ち、爪部材35をロックさせる状態にする方向へ付勢する。アッパレール13Bのロック孔25Aとロアレール13Aのロック孔23Aとの互いのスライド位置を合わせた状態では、爪部材35は、トーションスプリング37から付与される付勢力によって、ロック爪39をロック孔23A,25Aに挿通させたロック状態となる。これにより、アッパレール13Bは、ロアレール13Aに対するスライド位置をロックされた状態となる。
また、図1及び図2に示すようにシートクッション15の右側の側面を覆うシールド11Aの上部には、ロック機構31のロックを解除するための操作レバー41が設けられている。操作レバー41には、解除ワイヤ43の一端が接続されている。解除ワイヤ43は、図5に示すように、インナーワイヤ43Aが管状のアウターワイヤ43B内に挿通された2重構造となっている。操作レバー41は、例えば、後方側の端部を中心に回転可能に構成され、前端部を持ち上げるように回動させられると、インナーワイヤ43Aをアウターワイヤ43Bから引き出すことで解除ワイヤ43を引っ張るように構成されている。また、操作レバー41には、例えば、押し下げる方向への付勢力を付与する付勢部(図示略)が設けられている。このため、操作レバー41は、持ち上げる力を解除すると、下方に向かって回動し、初期位置に復帰する。
図5に示すように、ロック解除リンク38は、シート部11の左右方向から見た場合に略V字形状をなしおり、回転軸38Aによって回動可能に保持されている。ロック解除リンク38の一端に設けられた取付溝38Bには、解除ワイヤ43のインナーワイヤ43Aの一端が接続されている。また、解除ワイヤ43のアウターワイヤ43Bの端部は、ワイヤ固定ブラケット45に嵌合され、ロック解除リンク38から一定の距離だけ離れた位置に固定されている。このため、図1に示す操作レバー41を持ち上げるように回動させると、ロック解除リンク38は、インナーワイヤ43Aによって引っ張られ図5における実線のロック位置から仮想線で示すロック解除位置まで時計回り方向へ回動する。
ロック解除リンク38における取付溝38Bとは異なる一端には、押圧部38Cが形成されている。図4及び図5に示すように、押圧部38Cは、平板状のロック解除リンク38から左右方向へ切り起こして形成されている。押圧部38Cは、ロック解除リンク38の回動にともなって、爪部材35におけるロック爪39とは反対側の端部35Aを下方(図4に矢印46で示す方向)に押圧する。これにより、ロック機構31は、解除ワイヤ43を引くことによってロック解除リンク38を回動させ、ロック解除リンク38の押圧部38Cによって爪部材35を下方へ押圧する。爪部材35は、トーションスプリング37の付勢力に抗して時計回り方向(図4の矢印46の方向)に回動し、ロック爪39をロック孔23A,25Aから抜き出す。爪部材35は、図4に仮想線で示すロック解除位置となる。この状態ではスライドレール13のロックが解除されるため、乗員は、シート部11を押して自由にスライド移動させることが可能となる。
また、乗員が押し上げる力を解除すると、操作レバー41は、付勢部の付勢力によって下方へと回動し、初期位置に復帰する。ロック解除リンク38は、操作レバー41の回動にともなって解除ワイヤ43によって牽引する力を解除される。爪部材35は、トーションスプリング37の付勢力によって図4における反時計回り方向(図4の仮想線から実線に向かう方向)に回動する。ロック爪39は、爪部材35の回動にともなって、ロック孔23A,25Aに挿入され、アッパレール13Bをロアレール13Aに対してロックする。なお、後述するように、解除ワイヤ43は、一端を爪部材35に接続し、他端を二股に分岐させて、操作レバー41(図1参照)の他に従動プーリ65のワイヤ取付部65Aに接続されている(図2参照)。
(駆動機構51について)
また、図1〜図3に示すように、シート部11には、シートクッション15の下方であって、右側のスライドレール13の更に右側に隣接して駆動機構51が設けられている。駆動機構51は、シート部11を前後スライド移動させるための装置である。駆動機構51は、シート部11の側面を覆うシールド11A内に設けられており、外部から視認できない。
駆動機構51は、モータ53と、減速ギア55と、電磁クラッチ57と、ウィンチ59と、ブラケット61と、駆動プーリ63と、従動プーリ65等を有している。モータ53は、駆動機構51の駆動源として機能するものである。減速ギア55は、モータ53と駆動連結され、モータ53から入力される回転駆動力を減速して出力軸55Aから出力する。
図3に示すように、出力軸55Aの左側の端部には、電磁クラッチ57が取り付けられている。電磁クラッチ57は、出力軸55Aとウィンチ59の回転軸59Aとを接続又は切断する。電磁クラッチ57は、例えば、電力を供給されると、出力軸55Aと回転軸59Aとを接続し、出力軸55Aから回転軸59Aへモータ53の回転駆動力を伝達する。また、電磁クラッチ57は、電力の供給を停止されると、出力軸55Aと回転軸59Aとを切断し、出力軸55Aから回転軸59Aへの回転駆動力の伝達を停止する。
ブラケット61は、シートクッション15のクッションフレームに固定された略箱型形状をなしている。減速ギア55、ウィンチ59及び電磁クラッチ57は、ブラケット61内に収納されている。回転軸59Aは、ブラケット61によって回転可能に保持されている。ウィンチ59は、回転軸59Aに固定され、回転軸59Aと一体的に回転する。従って、ウィンチ59は、電磁クラッチ57を接続状態としてモータ53を回転させると、モータ53の回転駆動によって回転する。
また、ウィンチ59の外周面には、牽引ワイヤ67が巻回されている。ウィンチ59の外周面には、牽引ワイヤ67を並列に並べて巻き取るように螺旋状の溝が形成されている。この溝の深さは、例えば、牽引ワイヤ67の断面の半分以上が嵌まり込む大きさとなっている。牽引ワイヤ67は、例えば、ウィンチ59の溝に沿ってシート部11が前後にスライド移動する距離分だけウィンチ59に巻回されている。また、右側のロアレール13Aの更に右側には、この牽引ワイヤ67を案内するためのワイヤ用レール69が配設されている。ワイヤ用レール69は、断面略矩形の上側を開放した樋形状をなしている。ワイヤ用レール69は、ウィンチ59の下方であってロアレール13Aの右側に隣接して配置され、フロア19に埋設されている。ワイヤ用レール69は、前後方向に沿ってロアレール13Aと平行に配設されている。
ウィンチ59とワイヤ用レール69との上下方向の間には、2つの滑車71,72が設けられている。滑車71,72は、ブラケット61に固定された回転軸によって回転可能に保持されている。滑車71は、滑車72に対して前方側にずれた位置で、且つ、若干右側にずれた位置に配置されている。図2に示すように、ウィンチ59に巻回された牽引ワイヤ67の両端は、ワイヤ用レール69の前後方向の端部に設けられた固定部69A,69Bに固定されている。牽引ワイヤ67は、ワイヤ用レール69に両端を固定され、前後方向に張設された状態となっており、張設された途中部分をウィンチ59に巻回されている。ウィンチ59から前方に向かう牽引ワイヤ67は、滑車71に掛け回された後に前方側へ延び、ワイヤ用レール69の前端部に設けられた固定部69Aに固定されている。同様に、ウィンチ59から後方に向かう牽引ワイヤ67は、滑車72に掛け回された後に後方側へ延び、ワイヤ用レール69の後端部に設けられた固定部69Bに固定されている。牽引ワイヤ67は、滑車71,72に掛け回されることで、他の部材と接触せずにワイヤ用レール69内へと案内されている。
上記した構成の駆動機構51では、モータ53の回転駆動力によってウィンチ59を回転させ、ウィンチ59によって牽引ワイヤ67の巻き取る位置を変更する。ウィンチ59を支持するシート部11及びアッパレール13Bは、前方又は後方へとロアレール13Aに沿って牽引される。駆動機構51は、例えば、モータ53を正転させるとシート部11を前方へ移動させ、モータ53を逆転させるとシート部11を後方へ移動させる。
図1に示すように、シート部11は、右側のシールド11Aの上部に、乗員の右肘を載置するための肘載置部11Bが設けられている。肘載置部11Bは、前後方向に向かって延設されている。肘載置部11Bには、操作スイッチ75が設けられている。操作スイッチ75は、例えば、シーソータイプのスイッチであり、前後方向に設けられている。操作スイッチ75は、シート部11を前方へ移動させるための前方スイッチ75Fと、シート部11を後方へ移動させるための後方スイッチ75Rで構成されている。
図6は、モータ53を駆動するための電気回路を示している。モータ53の両端子(電源端子)は、順にモータ配線、シート配線、車両のワイヤーハーネス及び一対のリレー81,82を介してバッテリ(直流電源)Bに接続されている。このバッテリBは、例えば、エンジンルーム等に搭載されたものを用いている。モータ53の一方の端子は、正転用のリレー81の共通接点である接点81Cに接続されている。モータ53の他方の端子は、逆転用のリレー82の共通接点である接点82Cに接続されている。リレー81,82の接点81A,82Aの各々は、バッテリBのプラス端子に接続されている。リレー81,82の接点82B,82Bの各々は、グランドに接続されている。
リレー81の励磁コイル81Lの一端は、前方スイッチ75Fを介してバッテリBのプラス端子に接続されている。また、励磁コイル81Lの他端は、リレー81の接点81B及びグランドに接続されている。また、リレー82の励磁コイル82Lの一端は、後方スイッチ75Rを介してバッテリBのプラス端子に接続されている。また、励磁コイル82Lの他端は、リレー82の接点82B及びグランドに接続されている。
前方スイッチ75Fがオンされると、リレー81は、励磁コイル81Lが励磁されオン状態となり、共通の接点81Cを接点81B(グランド)に接続された状態から接点81A(バッテリBのプラス端子)に接続された状態となる。モータ53は、正転してシート部11を前方へ移動させる。また、後方スイッチ75Rがオンされると、リレー82は、励磁コイル82Lが励磁されオン状態となり、接点82Cを接点82Bに接続された状態から接点82Aに接続された状態となる。モータ53は、逆転してシート部11を後方側へ移動させる。
(駆動プーリ63と従動プーリ65について)
図2及び図3に示すように、減速ギア55の出力軸55Aの右側の端部には、駆動プーリ63が取り付けられている。駆動プーリ63は、円板形状をなし、外周部分に伝達ベルト91を嵌め込むための溝が形成されている。駆動プーリ63は、出力軸55Aと一体的に回転する。従動プーリ65は、駆動プーリ63の後方側の上方に配置されている。従動プーリ65は、駆動プーリ63に比べて大径をなす円板形状をなし、外周部分に伝達ベルト91を嵌め込むための溝が形成されている。従動プーリ65は、例えば、ブラケット61に対して回転可能に支持されている。従動プーリ65は、左右方向において駆動プーリ63と同位置に設けられ、駆動プーリ63と平行な位置関係となっている。
伝達ベルト91は、駆動プーリ63及び従動プーリ65の各々の溝に掛け渡されている。従って、従動プーリ65は、駆動プーリ63の回転にともなって、駆動プーリ63の回転駆動力を伝達ベルト91によって伝達されることで従動して回転する。従動プーリ65には、解除ワイヤ43を取り付けるためのワイヤ取付部65Aが設けられている。ワイヤ取付部65Aは、円形の従動プーリ65の外周部分に設けられ、径方向の外側に向かって形成された棒状をなしている。ワイヤ取付部65Aは、従動プーリ65と一体的に回転するが、図2に示す状態では、従動プーリ65における後方側で且つ上下方向における中央となる位置に配置されている。この場合、ワイヤ取付部65Aは、前後方向に沿った状態で配置されている。
ワイヤ取付部65Aの先端部(後方側端部)には、解除ワイヤ43のインナーワイヤ43Aの一端部が接続されている。従動プーリ65の後方には、解除ワイヤ43のアウターワイヤ43Bの位置を固定するためのワイヤ固定ブラケット47が設けられている。解除ワイヤ43は、アウターワイヤ43Bをワイヤ固定ブラケット47に嵌合させ固定された状態で、アウターワイヤ43Bから引き出されたインナーワイヤ43Aの一端をワイヤ取付部65Aに接続されている。上記したように、解除ワイヤ43は、一端をロック機構31のロック解除リンク38(図5参照)に接続され、他端を二股に分岐させて、操作レバー41(図1参照)と上記したワイヤ取付部65Aとの各々に接続されている。図2に示す状態では、ワイヤ取付部65Aは、後方側へと延設されており、解除ワイヤ43を引っ張っていない状態(ロック状態)となっている。また、解除ワイヤ43は、従動プーリ65を回転させてワイヤ取付部65Aによってインナーワイヤ43Aが引っ張られることで、ロック解除リンク38を介してロック機構31の爪部材35を回動させロックを解除する。
従動プーリ65の上方には、回転規制部95が設けられている。また、従動プーリ65の下方には、回転規制部96が設けられている。回転規制部95,96は、上下方向において従動プーリ65との間に所定の隙間を設けて配置されている。また、回転規制部95,96は、回動するワイヤ取付部65Aと係合する位置に配置されている。回転規制部95,96は、図2に示す状態から従動プーリ65を90度回転させた場合に、ワイヤ取付部65Aと係合する位置に配置されている。
例えば、モータ53を正転させシート部11を前方へ移動させる場合、従動プーリ65は、図2に示す状態から時計回り方向へ回転する。図7に示すように、従動プーリ65を時計回り方向に90度回転させた場合、ワイヤ取付部65Aは、上方側の回転規制部95と係合する。
また、例えば、モータ53を逆転させシート部11を後方へ移動させる場合、従動プーリ65は、図2に示す状態から反時計回り方向へ回転する。図8に示すように、従動プーリ65を反時計回り方向に90度回転させた場合、ワイヤ取付部65Aは、下方側の回転規制部96と係合する。従って、解除ワイヤ43のインナーワイヤ43Aの長さは、ワイヤ取付部65Aを回転規制部95,96の何れか一方の位置まで回転させるまでに、ロック機構31のロック解除リンク38によって爪部材35をロック解除位置まで回動させる動作を行わせる長さが設定されている。図7又は図8に示す位置まで従動プーリ65が回動するまでの間に、ロック機構31は、ロックを解除した状態となる。
また、回転規制部95,96には、従動プーリ65の回転位置に応じて電磁クラッチ57をオン・オフするための検出スイッチ95A,96Aが設けられている。検出スイッチ95Aは、回転規制部95におけるワイヤ取付部65Aと接触する部分に設けられている。検出スイッチ96Aは、回転規制部96におけるワイヤ取付部65Aと接触する部分に設けられている。検出スイッチ95A,96Aは、例えば、ワイヤ取付部65Aの接触によってオン・オフされる押圧スイッチである。検出スイッチ95A,96Aは、例えば、従動プーリ65の回転にともなって回動するワイヤ取付部65Aによって押圧されオン状態となる。なお、検出スイッチ95A,96Aは、押圧スイッチに限らず、従動プーリ65の回転位置を検出可能な他のセンサを用いることができる。
図6に示すように、電磁クラッチ57は、リレー99を介してバッテリBに接続されている。検出スイッチ95Aは、一端がバッテリBに接続され、他端が逆入力を防止するためのダイオードD1を介してリレー99の励磁コイル99Lに接続されている。また、検出スイッチ96Aは、一端がバッテリBに接続され、他端がダイオードD2を介して励磁コイル99Lに接続されている。このため、励磁コイル99Lは、検出スイッチ95A,96Aのいずれがオンされると、バッテリBから電力を供給され励磁される。リレー99は、励磁コイル99Lを励磁されることでオン状態となる。従って、電磁クラッチ57は、検出スイッチ95A,96Aのいずれかがオンされる、即ち、従動プーリ65がロックを確実に解除する位置まで回転したことに応じて電力が供給される。
次に、上記したシート10のスライド動作の一例について説明する。
まず、乗員によって操作スイッチ75の前方スイッチ75F及び後方スイッチ75Rが操作されていない状態では、リレー99は、オフ状態となる。電磁クラッチ57は、切断された状態となる。ウィンチ59は、その回転がモータ53に伝達されず、自由に回転可能な状態となる。この状態では、乗員は、操作レバー41を持ち上げるように回動させロック機構31のロックを解除すると、シート部11を前方又は後方に押して手動でスライド移動させることが可能となる。
また、ロック機構31がロック状態において、乗員が例えば前方スイッチ75Fを操作すると、モータ53は、正転方向に回転する。減速ギア55の出力軸55Aは、モータ53の回転にともなって回転する。この時点では、電磁クラッチ57は切断されている。このため、ウィンチ59は、出力軸55Aの回転駆動力を伝達されず、回転しない。
一方で、駆動プーリ63は、出力軸55Aの回転にともなって回転する。従動プーリ65は、駆動プーリ63の回転駆動力を伝達ベルト91によって伝達され、図7に示す時計回り方向へ回転する。従動プーリ65が時計回り方向へ90度だけ回転するまでの間に、ワイヤ取付部65Aによって解除ワイヤ43を引っ張ることで、ロック機構31は、爪部材35が回動させられ、ロックが解除される。ここで、従動プーリ65は、解除ワイヤ43を引っ張ると、解除ワイヤ43の先に設けられた爪部材35を付勢するトーションスプリング37による反発力(弾性力)で引っ張り返される。従って、従動プーリ65は、トーションスプリング37による弾性力よりも大きい回転駆動力を駆動プーリ63から伝達されると、弾性力に抗して時計回り方向へと回転する。なお、この従動プーリ65による回転駆動力と、トーションスプリング37による弾性力との大小関係は、従動プーリ65と伝達ベルト91との間で発生する摩擦力や従動プーリ65及び駆動プーリ63の大きさ(速度比)、モータ53と減速ギア55のトルクの大きさ等によって予め設定できる。
また、ロック機構31のロックを解除した後、従動プーリ65は、時計回り方向へさらに回転する。従動プーリ65が初期位置から90度の位置まで回転すると、ワイヤ取付部65Aは、回転規制部95に係合する(図7参照)。回転規制部95の検出スイッチ95Aは、ワイヤ取付部65Aによってオン操作される。電磁クラッチ57は、リレー99をオン状態にされると、バッテリBから電力を供給され接続状態となる。電磁クラッチ57が接続されると、ウィンチ59は、出力軸55Aとともに回転する。
従動プーリ65の回転が回転規制部95によって停止しても、駆動プーリ63は、モータ53の回転にともなって回転する。この際、伝達ベルト91は、従動プーリ65の外周面を滑るようにして摺動する。また、ウィンチ59は、回転しながら牽引ワイヤ67を牽引する。シート部11は、ウィンチ59の回転にともなって前方へ移動する。これにより、シート10は、ロック機構31を確実に解除した後に、ウィンチ59によって牽引ワイヤ67を牽引してシート部11を前方へ移動させることが可能となる。
また、前方スイッチ75Fの操作が解除されると、モータ53の回転速度が減速し、駆動プーリ63の回転速度も減速する。駆動プーリ63の減速にともなって、駆動プーリ63から従動プーリ65へ伝達される回転駆動力は、低減する。従動プーリ65は、伝達される回転駆動力に比べてトーションスプリング37によって引っ張られる力(弾性力)が大きくなると、反時計回り方向へと回転する。従動プーリ65は、図2に示す初期位置まで回転する。ロック機構31は、解除ワイヤ43の牽引が解除されることによりロック解除リンク38をロック爪39から切離し、爪部材35を回動させてロック孔23A,25Aに挿入し、ロック状態となる。このようにして、本実施形態のシート10は、1つの駆動源であるモータ53によって、駆動プーリ63及び従動プーリ65によるロックの解除と、ウィンチ59によるシート部11の移動との両方を実現している。なお、シート10は、後方スイッチ75Rを操作した場合にも、前方スイッチ75Fの場合と同様に、ロック機構31を解除した後に、シート部11を後方へと移動させる。
因みに、上記実施例において、トーションスプリング37は、付勢部の一例である。ロック爪39は、係合部の一例である。解除ワイヤ43は、伝達部材の一例である。牽引ワイヤ67は、牽引部材の一例である。検出スイッチ95A,96Aは、検出部の一例である。
以上、上記した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
モータ53は、ウィンチ59を回転させることで牽引ワイヤ67を牽引し、ロアレール13Aに対してアッパレール13B及びシート部11をスライド移動させる。また、モータ53は、ウィンチ59の他に駆動プーリ63を回転させる。駆動プーリ63は、伝達ベルト91を介して従動プーリ65を従動回転させる。解除ワイヤ43は、従動プーリ65の回転にともなって引っ張られロック機構31のロックを解除する。これにより、本実施形態のシート10では、1つのモータ53の回転駆動によって、ロック機構31のロックの解除と、ウィンチ59によるシート部11の移動との両方を制御することが可能となっている。
(電動と手動の切り替え速度の比較について)
ここで、ロック機構31のロックを解除するのに必要な時間の短縮化について説明する。図11及び図12は、比較例のシートに設けられた駆動機構101を示している。なお、以下の説明では、上記した第1実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。図11は、モータ53によって電動でシート部11(図1参照)を移動させる際の状態を示している。図12は、手動でシート部11を移動させる際の状態を示している。図11に示すように、ウィンチ103は、連結ロッド104を介してモータ53の出力軸53Aに接続されている。ウィンチ103は、外周部分に形成された溝に牽引ワイヤ67(図2参照)を巻き取ることによって、シート部11をスライドレール13に沿って移動させる構成となっている。
ウィンチ103は、スクリュウー107及びナット109を内蔵している。スクリュウー107は、連結ロッド104の先端に連結されている。ナット109は、スクリュウー107に螺合されている。モータ53によって連結ロッド104を回転させると、ナット109は、スクリュウー107によって回転させられ、図11における左右方向の一方へ移動する。電動移動の場合、ナット109は、ウィンチ103内を左方向へ移動し、ウィンチ103の左側部分における内壁に当接し、ウィンチ103とともに共回りする。ウィンチ103は、ナット109及びスクリュウー107を介して連結ロッド104と連結される。これにより、ウィンチ103は、出力軸53A及び連結ロッド104とともに回転し、牽引ワイヤ67を巻き取ってシート部11を移動させる。
また、ナット109には、ウィンチ103から外部(図11における左側)に突出する出力軸111が連結されている。出力軸111は、ナット109の移動にともなって左右方向の一方へ移動する。また、ガイドピン113は、出力軸111に固定されており、出力軸111とともに左右方向の一方へ移動する。電動移動時に出力軸111を左方向へ移動させるのにともなって、ガイドピン113は、スライドカム115の溝115A内を左方向へと進行する。これにより、スライドカム115は、ガイドピン113に案内されて下方へと移動(図中の仮想線から実線の位置まで移動)する。スライドカム115は、下方へ移動すると、ロック機構31のロック爪39を回動させ、ロックを解除する。このため、図11及び図12に示す比較例の駆動機構101では、連結ロッド104とウィンチ103とがナット109を介して連結される前(シート部11の移動前)に、ガイドピン113及びスライドカム115によってロック機構31のロックを解除する。
また、シート部11を手動で移動させる場合には、操作レバー41(図1参照)を持ち上げると、図12に示すように、手動操作ケーブル117が引かれる。手動操作ケーブル117が引かれると、モータ53の出力軸53Aは、図12における右側にシフトする。その結果、出力軸53Aと連結ロッド104との連結状態が解除される。このように、モータ53の出力軸53Aと連結ロッド104との回転方向の連結状態を解除されると、ウィンチ103は、モータ53から切り離された状態となり、自由に回転可能となる。また、スライドカム115は、例えば、操作レバー41とワイヤによって接続されている。操作レバー41の操作に連動して、スライドカム115は、下方へと移動し、ロック機構31のロックを解除する。ロック機構31のロックを解除すると、乗員は、シート部11を押すことで自由にスライド移動させることが可能となる。
ここで、図12に示す手動操作の状態では、ウィンチ103を自由に回転可能な状態とするために、ナット109をウィンチ103に当接させた共回りによる連結を解除する必要がある。また、操作レバー41によってスライドカム115を下げるために、ガイドピン113を、スライドカム115の溝115A内で自由に移動できる位置、例えば、図12に示す溝115Aの上下方向に沿った部分まで移動させる必要がある。このため、モータ53によってウィンチ103を駆動する図11に示す電動状態から、図12に示す手動状態まで移行するには、モータ53の回転方向を逆転させ、ナット109を右側に移動させてウィンチ103の内壁から離れた状態(非連結状態)とするとともに、出力軸111及びガイドピン113の位置を右側に移動させる必要がある。これにより、ウィンチ103は、ナット109による連結を解除され、自由に回転可能な状態となる。また、スライドカム115は、ガイドピン113が溝115Aの上下方向に沿った部分まで移動することで、上下方向へ自由に移動可能な状態となる。しかしながら、上記したように、図11及び図12に示す比較例の駆動機構101では、手動と電動とを切り替える時等に、ナット109やガイドピン113を移動する時間が必要となり、動作の切り替えの応答性に遅延を生じることとなる。
これに対し、上記第1実施形態の駆動機構51では、モータ53の駆動にともなって従動プーリ65を90度だけ回転させるだけで、ロック機構31のロックを解除し、電動でシート部11を移動可能な状態となる(図7及び図8参照)。また、モータ53を駆動しない状態では、電磁クラッチ57が切断状態となる。このため、乗員は、直ぐに手動でスライド移動することが可能となる。従って、本実施形態のシート10では、手動及び電動の切り替え時間や、手動から電動に切り替える際にロック機構31のロックを解除するのに必要な時間の短縮を図ることが可能となっている。
また、図4に示す爪部材35は、アッパレール13Bの回転軸33によって回転可能に保持されている。爪部材35は、アッパレール13B及びロアレール13Aのロック孔23A,25Aに挿入されることで、ロアレール13Aに対するアッパレール13Bの移動を規制する。従動プーリ65を回転させ解除ワイヤ43を引っ張ると、ロック機構31のロック解除リンク38が回動する。爪部材35は、ロック解除リンク38が回動するのにともなって、ロック孔23A,25Aから引き出されロックを解除する。また、解除ワイヤ43を引っ張らない状態では、爪部材35は、ロック解除リンク38が作用しないため、トーションスプリング37によって係合するロック状態(図4に実線で示す状態)へと移行する。このような構成では、モータ53の回転を停止すると、爪部材35は、トーションスプリング37の付勢力によってロック状態に自動で復帰するため、電動による移動後のロックを自動で行うことができる。
また、図3に示すように、出力軸55Aの左側の端部には、電磁クラッチ57が取り付けられている。電磁クラッチ57は、出力軸55Aとウィンチ59とを接続又は切断する。これにより、電磁クラッチ57を接続状態としてモータ53の回転駆動力によってウィンチ59を回転させることで、電動移動が可能となる。また、電磁クラッチ57を切断状態とすることで、ウィンチ59は、モータ53にウィンチ59からの回転が伝達されないため、自由に回転可能となる。これにより、乗員は手動でシート部11等を移動することが可能となる。また、何らかの不具合によってバッテリBが使用できない状態となっても、電磁クラッチ57を遮断状態として、手動による移動を可能にすることがでる。これにより、電力供給の停止などの非常事態における適切な対応が可能となる。
また、電磁クラッチ57は、検出スイッチ95A,96Aのいずれかがオンされる、即ち、従動プーリ65がロックを確実に解除する位置まで回転するのに応じて、電力が供給される(図6参照)。これにより、本実施形態のシート10では、ロック機構31のロックが解除された後で、出力軸55Aとウィンチ59とを連結することができ、牽引ワイヤ67を巻回する位置がずれる等の不具合を防止することが可能となる。
また、従動プーリ65は、駆動プーリ63に比べて大径の円板形状をなしている。これにより、従動プーリ65及び駆動プーリ63は、モータ53の回転駆動力を減速して回転トルクを上昇させて出力することができ、ロック機構31のロックの解除を好適に実施することが可能となる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、上記した第1実施形態の図3に対応しており、第2実施形態の駆動機構51Aを示している。第1実施形態では、減速ギア55の出力軸55Aとウィンチ59の回転軸59Aとを電磁クラッチ57で接続していた。これに対し、第2実施形態の駆動機構51Aは、出力軸55Aとウィンチ59とを逆入力遮断クラッチ121で接続している点が、第1実施形態の駆動機構51と異なっている。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成については、その説明を適宜省略する。
図9に示すように、駆動機構51Aのウィンチ123は、回転軸線の両側から回転軸125と、支持軸127によって支持されている。回転軸125は、円柱形状のウィンチ123に対して軸方向の一方側(右側)から挿入されて、ウィンチ123に対して固定されている。支持軸127は、一端をブラケット61に固定され、他端をウィンチ123に対して軸方向の一方側(左側)から挿入している。支持軸127は、ウィンチ123を回転可能に支持している。従って、ウィンチ123は、支持軸127に支持された状態で、回転軸125の回転にともなって回転する。
回転軸125は、その外周に逆入力遮断クラッチ121を備えた構成部品であり、減速ギア55に接続されている。逆入力遮断クラッチ121は、公知のものを用いることができ、減速ギア55の出力軸55Aから回転軸125への回転駆動力を伝達する一方で、回転軸125から出力軸55Aへの回転駆動力の伝達を遮断する。従って、モータ53が駆動されて減速ギア55の出力軸55Aが回転駆動されると、逆入力遮断クラッチ121は、回転軸125を回転させてウィンチ123を回転させる。このため、上記実施形態と同様に、駆動機構51は、ウィンチ123を回転させ牽引ワイヤ67を牽引してシート部11をスライド移動させる。
一方、モータ53が駆動されていない状態で、手動でシート部11をスライド移動させると、ウィンチ123は、牽引ワイヤ67によって引っ張られ回転する。このとき、回転軸125は、ウィンチ123とともに回転する。しかし、逆入力遮断クラッチ121は、回転軸125の回転駆動力を出力軸55Aに伝達しない。このため、出力軸55Aがモータと連結されて回転が規制されている状態でも、回転軸125及びウィンチ123は、自由に回転することができる。従って、乗員は、手動でシート部11を移動させることができる。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図10は、上記した第1実施形態の図6に対応しており、第3実施形態の駆動機構51の回路構成を示している。第3実施形態の駆動機構51は、検出スイッチ95A,96Aを備えていない点が、第1実施形態の駆動機構51と異なっている。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成については、その説明を適宜省略する。
図10に示すように、前進用の前方スイッチ75Fは、逆入力を防止するためのダイオードD1を介して電磁クラッチ57の励磁コイル99Lに接続されている。また、後退用の後方スイッチ75Rは、ダイオードD2を介して励磁コイル99Lに接続されている。このため、励磁コイル99Lは、前方スイッチ75F及び後方スイッチ75Rのいずれを接続すると、バッテリBから電力を供給され励磁され、リレー99をオン状態にする。従って、電磁クラッチ57は、前方スイッチ75F及び後方スイッチ75Rのいずれかが操作されると、リレー99を介して電力が供給される。電磁クラッチ57は、前方スイッチ75F及び後方スイッチ75Rのいずれかが操作されるタイミングに合わせて、ウィンチ59の回転軸59Aと、減速ギア55の出力軸55Aとを接続することができ、手動と電動とを切り替えることが可能となる。また、このような構成においても、1つのモータ53の回転駆動によって、ロック解除と電動移動との両方を制御することが可能となる。
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
例えば、上記各実施形態では、本願の乗物用シートの一例として、一人掛け用の車両用シートを例に説明したが、これに限らない。本願の乗物用シートは、2人以上が座れる乗物用シートでもよい。また、乗物用シートとしては、車両に搭載されるものに限らず、他の乗物、例えば、飛行機に搭載される乗物用シートを採用することができる。
また、上記第1実施形態において、ロック機構31は、爪部材35をロック側へ付勢するトーションスプリング37を備えたが、トーションスプリング37を備えない構成でもよい。
また、上記第1実施形態において、駆動機構51は、電磁クラッチ57を備えず、出力軸55Aと回転軸59Aとが直接連結された構成でもよい。
また、上記第1実施形態において、駆動機構51は、検出スイッチ95A,96Aを備えない構成でもよい。この場合、駆動機構51は、モータ53を駆動した後、所定時間経過後に電磁クラッチ57を接続状態とする制御回路を備えてもよい。
また、上記第1実施形態において、従動プーリ65は、駆動プーリ63と同一の外径、又は駆動プーリ63に比べて小径でもよい。従動プーリ65を小径とした場合には、モータ53の回転速度を増速して従動プーリ65から出力することができ、より迅速にロックを解除することが可能となる。
また、上記各実施形態における部材の形状、個数、位置等は、一例であり、適宜変更可能である。例えば、従動プーリ65及び回転規制部95,96を固定する部材は、ブラケット61に限らず、シート部11のクッションフレームでもよい。また、回転規制部95,96を配置する位置は、図2に示す初期状態から90度回転した位置に限らず、45度や60度回転した位置でもよい。また、ロック爪39を、アッパレール13Bではなく、ロアレール13Aに対して回動可能に設けてもよい。
10 自動車用シート(乗物用シート)、11 シート部、13A ロアレール、13B アッパレール、19 フロア、31 ロック機構、37 トーションスプリング(付勢部)、39 ロック爪(係合部)、43 解除ワイヤ(伝達部材)、53 モータ、55A 出力軸、57 電磁クラッチ、59,123 ウィンチ、63 駆動プーリ、65 従動プーリ、67 牽引ワイヤ(牽引部材)、91 伝達ベルト、95,96 回転規制部、95A,96A 検出スイッチ(検出部)。

Claims (6)

  1. 乗物のフロアに設けられたロアレールと、
    前記ロアレールの上方に設けられ、前記ロアレールに対してスライド可能に設けられたアッパレールと、
    前記アッパレールに取り付けられ乗員が着座するシート部と、
    前記フロアに対して固定される牽引部材と、
    前記シート部に取り付けられ、前記牽引部材が巻回されるウィンチと、
    前記ウィンチを回転させ前記牽引部材を牽引し、前記ロアレールに対して前記アッパレール及び前記シート部をスライド移動させるモータと、
    前記ロアレールに対する前記アッパレールの移動を規制するロック機構と、
    前記モータの駆動に応じて回転する駆動プーリと、
    前記駆動プーリに巻き掛けられる伝達ベルトと、
    前記伝達ベルトが巻き掛けられ前記駆動プーリの回転にともなって従動回転する従動プーリと、
    前記従動プーリの回転駆動力を前記ロック機構に伝達し規制を解除する伝達部材と、
    を備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記ロック機構は、前記ロアレール又は前記アッパレールのどちらか一方に対して揺動可能に設けられどちらか他方に係合し前記ロアレールに対する前記アッパレールの位置を保持する係合部と、前記係合部を係合する方向へと付勢する付勢部と、を有し、
    前記伝達部材は、前記従動プーリと前記係合部とを接続し、前記従動プーリの回転駆動力を前記係合部へ伝達し、前記付勢部の付勢力に抗して前記係合部を揺動させ、当該係合部の係合を解除することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記モータの出力軸と前記ウィンチとを連結し、前記出力軸の回転駆動力を前記ウィンチへ伝達する接続状態と、前記出力軸から前記ウィンチへの回転駆動力の伝達を遮断する遮断状態とで切り替え可能な電磁クラッチを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記従動プーリに係合して前記従動プーリの回転を規制する回転規制部と、
    前記従動プーリと前記回転規制部との係合を検出し、検出結果を前記電磁クラッチに出力する検出部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記モータの出力軸と前記ウィンチとを連結し、前記出力軸から前記ウィンチへの回転駆動力を伝達する一方で、前記ウィンチから前記出力軸への回転駆動力の伝達を遮断する逆入力遮断クラッチを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の乗物用シート。
  6. 前記従動プーリは、前記駆動プーリに比べて大きい外径で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の乗物用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10994637B2 (en) 2018-09-14 2021-05-04 Toyota Body Seiko Co., Ltd. Seat slider device

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