JP2017114008A - 電源装置、画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】交流電源電圧が例えば電源装置の動作可能範囲外になったとしても、安価な構成で装置を安全にその動作を終了させ、復帰させることが可能な電源装置、画像形成装置及び制御方法を提供することである。【解決手段】その電源装置は交流電源に接続され、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換し、該変換された直流電圧を負荷に対して出力する。その装置に、交流電圧を監視する監視部と、前記交流電圧を直流電圧に変換する電源部と、前記電源部への前記交流電圧の入力を外部からの制御信号によりON/OFFするスイッチ回路とを備える。そして、その監視部から、前記交流電圧の値を示す情報を出力するように構成する。【選択図】 図4
Description
本発明は電源装置、画像形成装置、及びその制御方法に関し、特に、交流電源からの電力供給を受け適切な電力の分配を行う電源装置、その電源装置を用い、例えば電子写真方式に従って記録媒体に画像を形成する画像形成装置、及びその制御方法に関する。
各種電子機器に備えられ、交流電源を入力して電子機器内で使用される所要の直流電圧を出力する電源装置が幅広く利用されている。このような電源装置として、スイッチングコンバータを備えたものが知られている。スイッチングコンバータを備えた電源装置では、交流電源入力部の後段に整流平滑回路を設けて直流電圧を生成する。そして、スイッチングコンバータ(DC−DCコンバータ)が、この直流電圧をスイッチング素子のオン・オフ動作によりチョッピングした後に平滑し、最終的に安定した所要の直流電圧を出力する。
従来より複写機やプリンタ等の電子機器では、日本国内と北米向けには入力電圧がAC100V系(例えば、AC100V〜120V)、欧州向けには入力電圧がAC200V系(例えば、AC220V〜240V)の専用電源装置を用いることが一般的である。この専用電源装置は安定した動作が可能な入力電圧範囲が決まっており、その範囲は一般的には定格電圧の10%前後である。
この範囲を超えた交流電圧が入力されると整流平滑回路のアルミ製の電解コンデンサの耐電圧を超えるおそれがある。また、交流電源がこの範囲より低いとの部品の温度上昇により、例えば、スイッチング素子の温度が著しく上昇し、その部品が破損に至ることがある。
そこで交流電源からの過電圧や低電圧による回路破損を防ぐために、特許文献1のように過電圧入力を検知した時に、電源回路への交流電源供給を遮断する手段や、特許文献2のように入力電圧低下時に回路リセットを行う手段を備えることが提案されている。さらに、特許文献3のように二次電池を利用した無停電装置による手段を備えることも提案されている。
なお、電源回路を入力可能な電圧範囲を相当に広くして対応することも可能であるが、この場合には、部品コストが増大するため好ましくない。
さて新興国の電源事情は先進国に比べて精度や安定度が著しく悪い場合があり、その結果、電子機器に交流電源電圧範囲を大きくはずれる電圧が印加される頻度が高くなる。そのため、電子機器がこのような事態に対処するため、交流電源電圧が電源装置の入力可能範囲外になった場合でも、電子機器を破損することなく良好な状態を保持したまま動作を停止させ、また復帰させる必要がある。
しかしながら上記従来例では、交流電源電圧が電源装置の入力可能範囲を超えた場合には、電子機器の状態に関係なく、電力供給を遮断してしまうため、電源装置の保護はできても、電子機器側で正常な終了処理を行うことができない。このため、データの破損や部品の破損、機器動作の異常終了が発生する可能性があり、電子機器を正常に復帰させることができない可能性がある。また、その電源装置に二次電池を備えた電子機器では、その電力を利用して、電子機器の終了処理を行うことも可能だが、このような構成の場合には、装置コストが増大するという別の課題が生じてしまう。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、交流電源電圧が例えば電源装置の動作可能範囲外になったとしても、安価な構成で装置の動作を安全に終了させ、復帰させることが可能な電源装置、画像形成装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の電源装置は次のような構成からなる。
即ち、交流電源に接続され負荷に電力を供給する電源部と、前記交流電源の電圧を監視し、該電圧が予め定められた範囲を超えた場合、前記負荷への電力供給を停止すると共に、前記超えた程度に応じて前記負荷を停止するまでの電力供給の量を変更する制御手段とを有することを特徴とする。
従って本発明によれば、交流電圧を監視し、例えば、その電圧が電源装置の動作可能範囲外になったとしても、電源装置からの電力供給を受ける画像形成装置はその程度に応じて適切な終了処理を行うことができる。これにより、画像形成装置は装置を破損することなく安全にその動作を終了させ、また、復帰させることができる。
また、電源装置に二次電池などを備えることがないので、装置のコストを抑えることもできるという利点がある。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等も含む。
図1は本発明の代表的な実施例である画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置100は交流電源(AC)1から電力供給を受けて動作する。図1に示すように、画像形成装置100は大きく分けて、電源装置110とプリンタエンジン120とプリンタコントローラ130とから構成される。電源装置110は、例えば、AC100〜240Vの交流電圧を入力して、装置各部の動作に必要な直流電圧(DC)を供給する。プリンタエンジン120は電子写真方式やインクジェット方式に従って記録紙などの記録媒体に画像を形成する。一方、プリンタコントローラ130はパーソナルコンピュータ(PC)やデジタルカメラなどの画像データを生成元(ホスト装置:不図示)から入力して画像処理を施し、プリンタエンジン120に出力するとともに画像形成装置100全体を制御する。
ここでは、電源装置110が正常に動作する交流電源の電圧範囲外の電圧が入力された場合に、図1に示す画像形成装置100を異常なく終了させることが可能な実施例について説明する。
図2は実施例1に従う画像形成装置100の詳細な構成を示すブロック図である。
電源装置110は交流電源1から電力供給を受け動作する第一電源部4と、電源電圧を監視する電源電圧監視部2と電源供給のON/OFFを制御するスイッチ回路3を介して、電源が供給される第二電源部5を有している。なお、スイッチ回路3はリレー素子、半導体素子など種々の素子で構成される。また、電源装置110からの電力供給を受けて動作するプリンタエンジン120とプリンタコントローラ130にはそれぞれ、CPU6、9を備えており、そのCPUを介して種々の機器が制御される。
プリンタエンジン120にはCPU9により制御される機器としてモータ10が図示されているが、これ以外にも電子写真方式であれば、種々のセンサ、クラッチ、ソレノイド、定着器のヒータ、半導体レーザ、感光ドラム、帯電器、除電器なども制御される。インクジェット方式であれば、記録ヘッド、回復ユニットなども制御される。
一方、プリンタコントローラ130にはCPU6により制御される機器として、ハードディスクドライブ(HDD)7、メモリ8が図示されているが、これ以外にも操作パネル(不図示)のLCDやLED、ホスト装置とのインタフェースなども制御される。
このように、プリンタエンジン120とプリンタコントローラ130はそれぞれ、種々の構成要素を制御している。しかしながら、ここでは説明を簡単にするために、図2に示すように、プリンタエンジン120はモータ10を制御し、プリンタコントローラ130はデータを記憶するHDD7とメモリ8とを制御するものとして説明する。
さて、第一電源部4は入力交流電圧を直流電圧(DC)に変換し、その出力VaをCPU6に供給している。CPU6はHDD7やメモリ8などを制御している。一方、第二電源部5は入力交流電圧を直流電圧(DC)に変換し、その出力Vbを記録搬送に必要なモータ10やHDD7の駆動源として供給している。さらに、第二電源部5から供給される出力Vbはその電圧が降圧され出力Vc(<Vb)としてCPU9に供給される。CPU9はモータ10などの動作を制御している。
また、図2から分かるように、CPU6とCPU9とは互いに通信し、情報(データや制御情報)を交換することができる。
さらに、電源電圧監視部2は常時、入力される交流電圧を監視しており、その電圧が一定の閾値を下回ると、スイッチ回路3をOFFにして、電力供給を遮断する。スイッチ回路3のOFF動作はCPU6がトランジスタ11のゲートに閾値以上の電圧を印加するとスイッチ回路3を構成するコイル3aに電流が流れ、その電磁力によりスイッチ3bをOFFすることにより実行される。一方、スイッチ回路3のON動作は、CPU6がトランジスタ11のゲート電圧が閾値未満にすると、コイル3aへの電流供給がなくなり電磁力が消滅し、その結果、復帰ばね(不図示)の作用でスイッチ3bをONすることにより実行される。このような構成のため、CPU6からの入力されるゲート電圧がスイッチ回路3のON/OFF動作の制御信号として作用する。この制御信号は電源装置110からすれば外部から供給される制御信号となる。
従って、急激な交流電源電圧の変化(85Vから70Vへの低下)があると、スイッチ回路3はOFFとなり、第二電源部5への電力供給は遮断される。その結果、第二電源部5から電力供給を受けているモータ10やHDD7の駆動が予期せぬタイミングで停止するため、記録動作に従って搬送されている記録媒体にジャム(JAM)が発生したり、装置各部の機器が破損する可能性がある。
また、電源装置110からすれば、プリンタエンジン120やプリンタコントローラ130は負荷となるので、電源装置110は複数の負荷に対して電力を供給していると言える。図2に示す構成では第一電源部4は負荷(プリンタコントローラ)に対して電圧Vaのみで電力を供給する。これに対して、第二電源部5はプリンタエンジン120の一部とプリンタコントローラ130の一部に電圧Vbで電力を供給し、電圧Vcでプリンタエンジン120の残りに電力を供給している。
図3は電源装置110に入力される交流電圧と部品温度の時間変化を示す図である。
図3(a)に示されているように、負荷に400Wの電力を出力しているときに、入力される交流電圧が、例えば、5V低下し電源装置110の動作電圧範囲を下回った場合を考える。この場合、電源装置110からの電力供給を受けている部品の温度が図3(a)に示す実線のように上昇することがある。しかしながら、その部品温度が破損する温度に至るまでには入力交流電圧に応じた時間が必要である。ここでは、その時間を5分とする。
また、その時間は電源装置からの出力電力によっても変化する。例えば、交流電源電圧の変化量が同じ−5Vであったとしても、出力電力が200Wや100Wであれば、部品温度は5分では最大定格には達せず、部品が破損する時間は長くなる。
また、部品が破損する時間は、交流電源電圧の変化量によっても異なる。例えは、図3(b)に示されているように、交流電源電圧の変化量が−15Vだった場合、出力電力が400Wの場合は、破損時間が2分になってしまうが、出力電力が200Wの場合は、5分までは破損しない。
さらに、図3(c)に示されているように、交流電源電圧の変化量が−25Vだった場合、破損する時間はさらに短くなり、出力電力100Wの場合で3分となる。
本発明では、交流電源電圧の変化量と出力電力に応じて、部品が破損する時間が異なる点に着目し、電源装置の部品が破損する時間を延長し、安全に停止することができるようにする。
交流電源電圧の低下量と、停止処理に必要な時間と、その時出力可能な電力を、画像形成装置(負荷)が実行可能な停止処理に当てはめると以下のような関係になる。
┌───────┬────┬────┬─────────────────┐
│ 電圧低下量 │必要時間|出力電力| 可能な停止処理の例 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│ │ | |シート排出、ジョブの受付停止 │
│ 〜−10V │ 5分 |400W|転写クリーニング、搬送モータ停止 │
│ │ | |HDD停止、データ保存 │
│ │ | |電源遮断 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│ │ | |転写クリーニング、搬送モータ停止 │
│−10V〜 | | | |
| −20V│ 3分 |200W|HDD停止、データ保存 │
│ │ | |電源遮断 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│−20V〜 | | | |
| −30V │ 1分 |100W|HDD停止、データ保存 │
│ │ | |電源遮断 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│−30V〜 │ 0分 | 0W |電源遮断 │
└───────┴────┴──────────────────────┘
│ 電圧低下量 │必要時間|出力電力| 可能な停止処理の例 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│ │ | |シート排出、ジョブの受付停止 │
│ 〜−10V │ 5分 |400W|転写クリーニング、搬送モータ停止 │
│ │ | |HDD停止、データ保存 │
│ │ | |電源遮断 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│ │ | |転写クリーニング、搬送モータ停止 │
│−10V〜 | | | |
| −20V│ 3分 |200W|HDD停止、データ保存 │
│ │ | |電源遮断 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│−20V〜 | | | |
| −30V │ 1分 |100W|HDD停止、データ保存 │
│ │ | |電源遮断 │
├───────┼────┼────┼─────────────────┤
│−30V〜 │ 0分 | 0W |電源遮断 │
└───────┴────┴──────────────────────┘
出力電力が400Wで、電圧低下が−10Vまでの場合、破損までの時間が5分あり、画像形成装置として安全に停止するための処理は5分で全て行うことができる。その場合、印刷ジョブを途中で停止しないように、まずは画像形成途中のシートを最後まで処理して排出する。そして、次のジョブの途中でシート搬送が止まらないように、ジョブの受付を停止する。その後、転写ローラに残ったトナーのクリーニング、搬送モータの停止、HDD停止、各種設定値等のデータ保存を行い電源を遮断する。
出力電力が400Wで、電圧低下が−20Vまでの場合は、出力電力400Wのままでは破損時間が2分になってしまい、HDD停止、データ保存しかできない。そのため出力電力を200Wまで落とすため、シート排出に係るモータや通信回路への電力を遮断する。そうすることで停止処理に必要な時間3分を確保する。画像形成装置内にシートが滞留する可能性があるが、電源OFF中に取り除いて、再起動すれば、画像形成装置としては正常に動作させることができる。
電圧低下が−30Vまでの場合は、出力電力200Wでも破損までの時間が3分を切ってしまう。そのため、さらに画像形成ユニットへの電力を遮断し、出力電力を100Wまで落とすことで、停止処理に必要な時間1分を確保する。そうすることで、装置の正常な再起動に必要なHDD停止、データの保存を行ったうえで電源を遮断する。
電圧低下が−30Vを超えた場合は、それ以上破損時間の延長ができないため、停止処理は行わず電源を遮断する。
図4は電源装置へ入力される交流電源電圧が変化した場合の対処の処理について示すフローチャートである。なお、図4に示された判断基準となる電圧値の閾値や異常回避処理の種類、優先順位は例示に過ぎず、装置の特性に応じて変更しても良いことは言うまでもない。
まず、ステップS302では電源電圧監視部2において検知された電圧値(Vin)を取得する。次に、ステップ303は、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲内(Vmin≦V≦Vmax)にあるかどうかを調べる。ここで、取得した電圧値(Vin)が動作仕様範囲内にあると判断されれば、処理はステップS304に進み動作を継続し、その後、ステップS302での電源電圧監視部2による入力交流電圧の監視を続ける。これに対して、取得した電圧値(Vin)が動作仕様範囲外であると判断されれば、処理はステップS305に進み電源遮断処理を行う。
電源遮断処理では、まず、ステップS305において、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値(Vmin)より低い電圧値であるかどうかを調べる。ここで、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値未満と判断された場合(Vin<Vmin)、処理はステップS306に進む。これに対して、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の上限値より高いと判断された場合(Vmax<Vin)、過電圧になっており、すぐに破損の可能性が高いので、処理はステップS309に進み、電源を遮断する。
ステップS306では、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−10V(Vmin−10)より低い電圧値であるかどうかを調べる。ここで、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−10Vより低い電圧値の場合(Vin<Vmin−10)、処理はステップS307に進む。これに対して、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−10Vより高い電圧値の場合(Vmin−10≦Vin<Vmin)、処理はステップS310に進む。
そして、ステップS310では、
(1)印刷途中のシートの排出、ジョブの受付停止
(2)転写クリーニング、搬送モータ停止
(3)HDD停止、データ保存
のすべての終了処理を実行する。その後、処理はステップS309に進む。
(1)印刷途中のシートの排出、ジョブの受付停止
(2)転写クリーニング、搬送モータ停止
(3)HDD停止、データ保存
のすべての終了処理を実行する。その後、処理はステップS309に進む。
ステップS307では、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−20V(Vmin−20)より低い電圧値であるかどうかを調べる。ここで、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−20Vより低い電圧値の場合(Vin<Vmin−20)、処理はステップS308に進む。これに対して、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−20Vより高い電圧値の場合(Vmin−20≦Vin<Vmin−10)、処理はステップS311に進む。
そして、ステップS311では、
(2)転写クリーニング、搬送モータ停止
(3)HDD停止、データ保存
に関して終了処理を実行する。その後、処理はステップS309に進む。
(2)転写クリーニング、搬送モータ停止
(3)HDD停止、データ保存
に関して終了処理を実行する。その後、処理はステップS309に進む。
なお、優先順位の決定は検知された電圧値に応じて、さらに詳細に条件を設定しても良いし、終了処理を実行しないと正常な復帰処理の実現が困難なものを予め定義しておくと良い。例えば、HDDの異常終了によりヘッドクラッシュが発生すると、たとえ交流電圧の値が正常になり、画像形成装置の復帰動作を行っても、HDDの動作は正常に復帰しない。このような場合、HDDを優先順位の高位に設定することができる。
また、図3に示した特性からも分かるように、交流電圧の低下が生じた場合に温度上昇速度の速い部品に関しては速く、電力供給を停止した方が部品保護の観点からも望ましいので、このような部品は迅速に電力供給を停止するように優先順位を低く設定できる。
ステップS308では、第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−30V(Vmin−30)より低い電圧値であるかどうかを調べる。ここで、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−30Vより低い電圧値の場合(Vin<Vmin−30)、処理はステップS309に進む。これに対して、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−30Vより高い電圧値の場合(Vmin−30≦Vin<Vmin−20)、処理はステップS312に進む。
そして、ステップS312では装置の再起動に最低限必要な異常回避処理を実行する。この処理には、例えば、
(3)HDD停止、データ保存
がある。その後、処理はステップS309に進む。
(3)HDD停止、データ保存
がある。その後、処理はステップS309に進む。
ステップS309では、スイッチ回路3をOFFにして第二電源部5への電源供給を遮断する。
第二電源部5への電源供給の遮断後も、ステップS314において電源電圧監視部2による入力交流電圧(Vin)の監視を続け、ステップS315では、第二電源部5の動作仕様範囲内(Vmin≦Vin≦Vmax)にあるかどうかを調べる。ここで、取得した電圧値(Vin)が動作仕様範囲内にないと判断されれば、処理はステップS314に戻り監視動作を継続する。これに対して、取得した電圧値(Vin)が動作仕様範囲内にあると判断されれば、処理はステップS316に進んで、画像形成装置100の復帰動作を実行し、その後、処理はステップS302に戻り、電源電圧監視部2による入力交流電圧の監視を続ける。
従って以上説明した実施例に従えば、検出された入力交流電圧の値を調べ、その値がどれほど動作使用範囲の下限値により下回っているのかの程度に応じて装置各部の優先順位に従って電力供給を遮断するように制御することができる。これにより、すぐに装置の各部全てを同時に電力供給を遮断するのではなく、装置を破損することなく安全にその動作を終了させ、また、復帰させることができる。
ここでは、図3が示すように出力電力が異なると第二電源部5の破損にかかわる部品の温度の上昇率も変化することに着目し、第二電源部5の出力電力を制限するとともに検知した入力交流電圧値に応じてスイッチを用いて電流量を制限する例について説明する。
図5は実施例1に従う画像形成装置100の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図5において、既に図2を参照して実施例1で説明したのと同じ構成要素については同じ参照番号を付し、その説明は省略する。ここでは、この実施例に特有の構成要素についてのみ説明する。
図5と図2とを比較すると分かるように、画像形成ユニット11を設けている。また、電源装置110には第二電源部5からの出力Vbと、モータ負荷10、画像形成ユニット11とHDD7との間にはスイッチ12、13、14を設けている。そして、スイッチ12、13、14によって、それぞれの負荷に対して出力Vbの供給をCPU6によりON/OFF制御可能としている。
画像形成ユニット11には、例えば、電子写真方式のプリンタエンジンなら定着ヒータ、感光体ドラムの帯電器、除電器、半導体レーザユニットなどがある。一方、インクジェット方式のプリンタエンジンなら記録ヘッドの駆動回路、回復ユニットなどがある。
なお、スイッチ12、13、14はリレー素子、半導体素子など種々の素子で構成される。
図6は電源装置へ入力される交流電源電圧が変化した場合の対処の処理について示すフローチャートである。なお、図6に示された判断基準となる電圧値の閾値や異常回避処理の種類、優先順位、スイッチの数、そのスイッチに接続される負荷は例示に過ぎず、装置の特性に応じて変更しても良いことは言うまでもない。また、図4を参照して実施例1で既に説明したのと同じ処理ステップには同じステップ処理番号を付し、その説明は省略する。ここでは、この実施例に特有の処理についてのみ説明する。
図6と図4とを比較すると分かるように、ステップS302〜S305、ステップS309、S314〜S316の処理は実施例1と同じである。
図6によれば、ステップS306において、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−10Vより高い電圧値であると判断された場合(Vmin−10≦Vin<Vmin)、処理はステップS306Aに進む。ステップS306Aでは、スイッチ13をOFFにして、画像形成ユニット11への電力供給を遮断することで第二電源部5の出力電力を低減し、その後の終了処理の電力を確保する。その後、処理はステップS310に進む。ステップS310以降の処理は実施例1で説明した通りである。
また、ステップS307において、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−20Vより高い電圧値であると判断された場合(Vmin−20≦Vin<Vmin−10)、処理はステップS307Aに進む。ステップS307Aでは、スイッチ12、13をOFFにして、モータ負荷10と画像形成ユニット11への電力供給を遮断する。
つまり、この実施例では交流電圧の低下時には記録媒体のジャム発生は回避できない事象とみなし、異常事態の回避処理では優先順位の低いものとして、モータ負荷を強制的に停止させ、転写クリーニング等、ほかの終了処理の電力を確保する。その後、処理はステップS311に進む。ステップS311以降の処理は実施例1で説明した通りである。
さらに、ステップS308において、取得した電圧値(Vin)が第二電源部5の動作仕様範囲の下限値−30Vより高い電圧値であると判断された場合(Vmin−30≦Vin<Vmin−20)、処理はステップS308Aに進む。ステップS308Aでは、スイッチ12、13、14をOFFにして、モータ負荷10と画像形成ユニット11とHDD7への電力供給を遮断する。ここではHDDの正常終了は不可能とみなし、HDDを強制的に停止させ、各種設定値等のデータ保存の電力を確保する。その後、処理はステップS312に進む。ステップS312以降の処理は実施例1で説明した通りである。
従って以上説明した実施例に従えば、実施例1での効果に加えて、スイッチを設けることにより確実に電力供給を遮断していくことができる。
なお、上述した実施例では、単機能の画像形成装置を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、説明した画像形成装置に記録用紙を自動給送するADF部を備える画像形成装置やメモリプリント機能を備える画像形成装置、さらにはスキャナ機能を備える多機能の画像形成装置であっても良い。
1 交流電源、2 交流電源電圧監視部、3 スイッチ回路、4 第一電源部、
5 第二電源部、6 CPU、7 HDD、8 メモリ、9 CPU、10 モータ、
12〜14 スイッチ
5 第二電源部、6 CPU、7 HDD、8 メモリ、9 CPU、10 モータ、
12〜14 スイッチ
Claims (9)
- 交流電源に接続され負荷に電力を供給する電源部と、
前記交流電源の電圧を監視し、該電圧が予め定められた範囲を超えた場合、前記負荷への電力供給を停止すると共に、前記超えた程度に応じて前記負荷を停止するまでの電力供給の量を変更する制御手段と、を有することを特徴とする電源装置。 - 前記電源部への前記交流電源の入力をON/OFFするスイッチ回路をさらに有し、
前記負荷は複数あり、
前記電源部は、
前記交流電源の電圧を入力して第1の直流電圧に変換する第1の電源部と、
前記交流電源の電圧を入力して前記第1の直流電圧とは異なる第2の直流電圧に変換する第2の電源部とを含み、
前記第1の電源部から出力される前記第1の直流電圧で少なくとも第1の負荷の一部に電力を供給し、
前記第2の電源部から出力される前記第2の直流電圧で少なくとも第2の負荷の一部に電力を供給し、
前記スイッチ回路のON/OFFにより前記第2の電源部への前記交流電源の電圧の入力が制御されることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記第2の電源部から出力される前記第2の直流電圧による電力の供給をON/OFFする第2のスイッチ回路をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
- 請求項2又は3に記載の電源装置からの電力供給を受けて動作する画像形成装置であって、
画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体を前記画像形成手段に搬送する搬送手段と、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記画像データを入力し、前記画像データに画像処理を行い、該画像処理が実行された画像データを前記画像形成手段に出力するとともに、前記画像形成手段の動作を制御する第2の制御手段とを有し、
前記第2の制御手段は、前記制御手段から出力される情報に基づいて、前記交流電源の電圧の値が動作使用範囲を下回ったと判断された場合には、前記下回りの程度に応じて、前記画像形成手段と前記搬送手段と前記記憶手段に対する動作の終了処理を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記終了処理は、前記スイッチ回路に対して制御信号を出力し、前記電源部から供給される電力供給を遮断する処理であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記負荷は複数、あり、
前記第2の制御手段は、前記複数の負荷の内、第1の負荷として動作し、前記画像データを入力し前記画像形成手段による画像形成のために画像処理を実行し、
前記画像形成手段は、前記複数の負荷の内、第2の負荷として動作することを特徴とする請求項4又は7に記載の画像形成装置。 - 前記第2の制御手段は、
前記下回りの程度が第1の範囲にあるときには、前記画像形成装置を構成する全ての構成要素に対する電圧低下時の異常回避処理を実行し、
前記下回りの程度が前記第1の範囲よりも大きい第2の範囲にあるときには、優先順位の高い構成要素に対して電圧低下時の異常回避処理を実行し、
前記下回りの程度が前記第2の範囲よりも大きい第3の範囲にあるときには、前記画像形成装置の再起動に必要な処理を実行することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記優先順位の高い構成要素として前記記憶手段を含み、
前記優先順位の低い構成要素として前記搬送手段を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置からの電力供給を受けて動作し、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成手段の動作を制御し、
前記制御手段から出力される情報に基づいて、前記交流電源の電圧の値が動作使用範囲を下回ったと判断された場合には、前記下回りの程度に応じて前記画像形成装置の動作の終了処理を制御することを特徴とする制御方法。
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JP2015252347A JP2017114008A (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 電源装置、画像形成装置及びその制御方法 |
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