JP2017113727A - ハニカム構造体 - Google Patents

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【課題】ターボエンジンの排ガス浄化装置に使用されたときに、排ガスの流速分布を均一化させ、浄化性能を向上させることができるハニカム構造体を提供する。【解決手段】ターボエンジンの排ガス浄化装置に用いられるハニカム構造体HS1である。ハニカム構造体HS1は、格子状に設けられた隔壁Wと、該隔壁Wに区画されて軸A方向に伸びる複数のセルCとを備え、軸A方向に直交する断面において、外周部PPのセルCの密度Mbと中央部CPのセルCの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たす。【選択図】図2B

Description

本発明は、自動車等の内燃機関の排ガスを浄化するための触媒の担体として用いられるハニカム構造体に関する。
従来から自動車等の内燃機関の排ガスを浄化するための触媒の担体として、例えば、格子状に設けられた隔壁とその隔壁に囲まれて形成された複数のセルとを有するハニカム構造体が知られている(下記特許文献1から3を参照)。
特許文献1に記載されたハニカム構造体は、格子状に設けられた隔壁と該隔壁に囲まれて形成された複数のセルとを有するコージェライト製のハニカム構造体である。このハニカム構造体は、軸方向に直交する断面において、中心部から外周部に向かって径方向にセル密度が連続的又は段階的に変化するよう構成されている。
特許文献1のハニカム構造体は、ハニカム構造体の中心に近い内側の領域の平均セル密度が、中心から遠い外側の領域の平均セル密度よりも大きくなっている。これにより、中心に近い内側における排ガスの流速が、中心から遠い外側における排ガスの流速よりも大きくなる通常のエンジンにおいて、排ガスの流速分布の均一化、排ガス浄化性能の向上、及び、圧力損失の低減に寄与する。
特許文献2に記載されたハニカム構造体は、軸方向に垂直な断面において、少なくとも一部の隔壁が、外周壁の一点から外周壁の別の点まで繋がる屈折点を持たない1つの線または破線を形成している。この隔壁は、断面中心から外側に向かって凸状に湾曲した形状を示すか、又は、外側から断面中心に向かって凸状に湾曲した形状を示している。特許文献3に記載されたハニカム構造体は、側面外周より1〜10mmのセルの孔隙のピッチをそれより内部のセル孔隙のピッチよりも80%以下に小さくしている。
特許第5771541号公報 特許第4511396号公報 特開昭55−155742号公報
通常のエンジンでは、中心に近い内側における排ガスの流速が、中心から遠い外側における排ガスの流速よりも大きくなる。しかし、ターボエンジンでは、排ガスが旋回流となり、中心から遠い外側における排ガスの流速が、中心に近い内側における排ガスの流速よりも大きくなる。そのため、上記特許文献1のハニカム構造体をターボエンジンに使用した場合には、上述の効果が期待できない。
また、特許文献2に記載されたハニカム構造体は、軸方向に垂直な断面において、中心部のセル密度と外周部とのセル密度との比率によっては、排ガスの流速分布が不均一になり、排ガス浄化性能が低下する虞がある。また、特許文献3に記載されたハニカム構造体は、セルの孔隙のピッチが小さくされた側面外周より1〜10mmの部分は、隔壁の数を増し、これにより外周部分の耐圧強度を高めることを目的として設けられている。この部分は、フランジに当接され、ハニカム触媒の保持のみに使用されるため、排ガスの流速分布の均一化には寄与しない。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、ターボエンジンの排ガス浄化装置に使用されたときに、排ガスの流速分布を均一化させ、排ガス浄化性能を向上させることができるハニカム構造体を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明のハニカム構造体は、ターボエンジンの排ガス浄化装置に用いられるハニカム構造体であって、格子状に設けられた隔壁と、該隔壁に区画されて軸方向に伸びる複数のセルとを備え、前記軸方向に直交する断面において、外周部の前記セルの密度Mbと中央部の前記セルの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たすことを特徴とする。
過給中のターボエンジンの排ガスは、旋回流となるため、触媒コンバータとしてのハニカム構造体の中央部よりも外周部の方に優先的に流れやすい。そのため、ハニカム構造体の外周部のセルの密度Mbを中央部のセルの密度Maよりも高くすることで、軸方向に直交する断面において、ハニカム構造体が全体的に有効利用される。
そのために、本発明のハニカム構造体は、軸方向に直交する断面において、外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たしている。すなわち、外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Maが、1以下の場合又は1.8以上の場合には、ハニカム構造体を全体的に有効利用することが困難になる。
なお、本発明のハニカム構造体において、軸方向に直交する断面における前記セルの密度は、中央部から外周部へ向かって径方向に連続的に変化してもよいし、中央部から外周部へ向かって径方向に段階的に変化してもよい。また、本発明のハニカム構造体は、コーディライト製であることが好ましい。また、軸方向に直交する断面における前記セルの断面形状は、四角形又は六角形にすることができる。
ここで、本発明のハニカム構造体は、軸方向に直交する断面の面積をS、中央部の面積をSaとした場合に、外周部の面積Sb=S−Saと中央部の面積Saとの比Sb/Saは、0.65より大きいこと、すなわち不等式:Sb/Sa>0.65を満たすことが好ましい。また、比Sb/Saは、0.7以上であること、すなわち不等式:Sb/Sa≧0.7を満たすことがより好ましい。
また、本発明のハニカム構造体は、ターボ車両の過給器の下流にFr触媒とRr触媒が搭載される場合には、Rr触媒よりも上流側のFr触媒の位置に搭載されることが好ましい。この場合、Rr触媒の位置に搭載されるハニカム構造体は、軸方向に直交する断面において、外周部のセルの密度Mbよりも中央部のセルの密度Maが高いこと、すなわち比Mb/Maが、不等式:(Mb/Ma)<1を満たしていることが好ましい。
以上の説明から理解できるように、本発明のハニカム構造体によれば、軸方向に直交する断面において、外周部のセルの密度Mbが中央部のセルの密度Maよりも高くするだけでなく、さらに排ガスの流れに合わせてセルの密度の関係を最適化している。したがって、ターボエンジンの排ガス浄化装置に使用されたときに、排ガスの流速分布を均一化させ、排ガス浄化性能を向上させることができるハニカム構造体を提供することができる。
ターボエンジンの排ガス浄化装置のシステム概要図。 図1AのB−B線に沿う断面における排ガスの流速分布を示す図。 図1Aに示す排ガス浄化装置の入口における排ガスの流れを示す模式図。 過給器と排ガス浄化装置のFr触媒及びRr触媒の位置関係を示す図。 Fr触媒の横断面図及び縦断面図。 Rr触媒の横断面図及び縦断面図。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例1)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例2)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例3)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例4)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例5)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例1)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例2)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例3)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例4)。 密度の比Mb/Maとエミッション比との関係を示すグラフ。 面積の比Sb/Saとエミッション比との関係を示すグラフ。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例1)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例2)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例3)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例4)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(実施例5)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例1)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例2)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例3)。 中心からの距離と流速分布比との関係を示すグラフ(比較例4)。 新気ガス量Gaとエミッション比との関係を示すグラフ。 新気ガス量Gaと流速分布比との関係を示すグラフ。
以下、図面を参照して本発明のハニカム構造体の実施形態を説明する。
図1Aは、ターボエンジンTEの排ガス浄化装置CCの周辺を示すシステム概要図である。図1Bは、図1AのB−B線に沿う断面における排ガスの流速分布を示す図である。図1Cは、図1Aの3Dモデルにおける排ガス浄化装置CCの入口における排ガスの流れを示す模式図である。
図1Aに示すように、排ガス浄化装置CCは、ターボエンジンTEの排ガス流路EPに設けられている。ターボエンジンTEでは、図1Cに示すように、排ガスが旋回流となる。そのため、図1Bに示すように、中心から遠い外側における排ガスの流速が、中心に近い内側における排ガスの流速よりも大きくなる。
図2Aは、ターボエンジンTEの過給器SCと、排ガス浄化装置CCのFr触媒FC及びRr触媒RCとの位置関係を示す図である。図2Bにおいて、(a)はFr触媒FCの横断面図であり、(b)はFr触媒FCの縦断面図である。図2Cにおいて、(a)はRr触媒RCの横断面図であり、(b)はRr触媒RCの縦断面図である。
ターボエンジンTEの排ガス浄化装置CCは、図2Aに示すように、例えば、過給器SCの下流側に、Fr触媒FC及びRr触媒RCを備えている。本発明の実施形態に係るハニカム構造体HS1は、例えば、コーディライト製であり、ターボエンジンTEの排ガス浄化装置CCのFr触媒FCに用いられている。
本実施形態のハニカム構造体HS1は、図2Bに示すように、格子状に設けられた隔壁Wと、隔壁Wに区画されて軸A方向に伸びる複数のセルCとを備えている。ハニカム構造体HS1は、図2Bの(a)に示すように、軸A方向に直交する断面において、外周部PPのセルCの密度Mbと中央部CPのセルCの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たすことを特徴としている。
本実施形態のハニカム構造体HS1は、軸A方向に直交する断面におけるセルCの密度が、中央部CPと外周部PPとの2段階に変化している。しかし、ハニカム構造体HS1において、軸A方向に直交する断面におけるセルCの密度は、中央部CPから外周部PPへ向かって径方向に連続的に変化してもよい。また、ハニカム構造体HS1において、軸A方向に直交する断面におけるセルCの密度は、中央部CPから外周部PPへ向かって径方向に3段階以上に段階的に変化してもよい。また、ハニカム構造体HS1において、軸A方向に直交する断面におけるセルCの断面形状は、特に限定されず、例えば、四角形でもよいし、六角形でもよい。
ここで、本実施形態のハニカム構造体HS1は、軸A方向に直交する断面の面積をS、中央部CPの面積をSaとした場合に、外周部PPの面積Sb=S−Saと、中央部CPの面積Saとの比Sb/Saは、0.65以上であること、すなわち不等式:Sb/Sa≧0.65を満たすことが好ましい。
Fr触媒FCとして用いられる本実施形態のハニカム構造体HS1の下流側のRr触媒RCとして用いられるハニカム構造体HS2は、図2Cに示すように、軸A方向に直交する断面において、外周部PPのセルCの密度Mbよりも中央部CPのセルCの密度Maが高いこと、すなわち比Mb/Maが、不等式:(Mb/Ma)<1を満たしていることが好ましい。
以下、本実施形態のハニカム構造体HS1の作用を説明する。
前述のように、過給中のターボエンジンTEの排ガスは、旋回流となるため、触媒コンバータとしてのハニカム構造体HS1の中央部CPよりも外周部PPの方に優先的に流れやすい。そのため、ハニカム構造体HS1の外周部PPのセルCの密度Mbを中央部CPのセルCの密度Maよりも高くすることで、軸A方向に直交する断面において、ハニカム構造体HS1が全体的に有効利用される。
ここで、本実施形態のハニカム構造体HS1は、軸A方向に直交する断面において、外周部PPのセルCの密度Mbと中央部CPのセルCの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たしている。これにより、排ガスの流れに合わせてセルCの密度の関係を最適化することができ、密度の比Mb/Maが、1以下の場合又は1.8以上である場合と比較して、排ガスの流速分布を均一化させ、排ガス浄化性能を向上させることができる。
また、本実施形態のハニカム構造体HS1は、軸A方向に直交する断面の面積をS、中央部CPの面積をSaとした場合に、外周部PPの面積Sb=S−Saと中央部CPの面積Saとの比Sb/Saは、不等式:Sb/Sa>0.65を満たしている。これにより、排ガスの流速分布の均一化と、排ガス浄化性能の向上をより確実に達成することが可能になる。
また、本実施形態のハニカム構造体HS1は、Fr触媒FCとして用いられ、その下流側にRr触媒RCとして用いられるハニカム構造体HS2が配置されている。このRr触媒RCとしてのハニカム構造体HS2は、軸A方向に直交する断面において、外周部PPのセルCの密度Mbよりも中央部CPのセルCの密度Maが高いこと、すなわち比Mb/Maが、不等式:(Mb/Ma)<1を満たしている。これにより、ターボエンジンTEの排ガス浄化装置CCの全体の排ガスの流速分布を均一化させ、排ガス浄化性能を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態のハニカム構造体HS1によれば、ターボエンジンTEの排ガス浄化装置CCに使用されたときに、排ガスの流速分布を均一化させ、排ガス浄化性能を向上させることができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
以下、本発明のハニカム構造体の実施例と比較例について説明する。
(実施例1)
まず、原料粉末としてカオリン、溶融シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、タルク、及び、カーボン粒子を、最終的に化学組成比が重量比で以下の組成となるように調製し、所定量の水及びバインダを添加して混練することで、セラミックス原料を得た。原料粉末の化学組成比は、最終的に重量比で、SiO:45%以上かつ55%以下、Al:33%以上かつ42%以下、MgO:12%以上かつ18%以下のコージェライトの主成分となるように調製した。
次に、四角形のセル形状に対応するスリット溝を有する押出成形用金型を用い、セラミックス原料を押出成形し、ハニカム成形体を成形した。次に、ハニカム成形体をマイクロ波により乾燥させ、105mmの長さに切断し、1390℃以上かつ1430℃以下の最高温度で焼成して、ハニカム構造体の基材を得た。
次に、貴金属Pt、Rh、Pdの少なくとも一種を含有し、γアルミナ、さらにセリア等の酸素吸蔵材を含有する、三元触媒のスラリーを基材に流し込み、ブロアーで不要分を吹き払うことで、基材表面にスラリーをコーティングした。次に、コーティングされた基材を120℃に保たれた乾燥機で2時間に亘って乾燥させて水分を飛ばした後、電気炉によって500℃で2時間の焼成を加え、実施例1のハニカム構造体を得た。
得られた実施例1のハニカム構造体は、軸方向に直交する断面において、四角形のセル形状を有し、中央部のセルの密度Maが571[cpsi]、外周部のセルの密度Mbが629[cpsi]、中央部の直径が73mm、断面の外径が103mmであった。また、実施例1のハニカム構造体は、軸方向の長さが105mmであり、素材はコージェライト製である。
以下の表1に、実施例1のハニカム構造体の中央部のセルの密度Ma、外周部のセルの密度Mb、中央部の直径、外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Ma、外周部の面積Sb=S−Saと中央部の面積Saとの比Sb/Saを示す。
Figure 2017113727
(実施例2から実施例5)
実施例1のハニカム構造体と同様に、実施例2から実施例5のハニカム構造体を製作した。なお、実施例2から実施例5のハニカム構造体は、実施例1のハニカム構造体の製作時に使用した押出成型金型とは別の押出成型金型を用い、中央部のセルの密度Ma及び外周部のセルの密度Mbを実施例1のハニカム構造体と異ならせた以外は、実施例1のハニカム構造体と同様に製作した。
表1に、実施例2から実施例5のハニカム構造体の中央部のセルの密度Ma、外周部のセルの密度Mb、中央部の直径、外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Ma、外周部の面積Sb=S−Saと中央部の面積Saとの比Sb/Saを示す。
(比較例1から比較例4)
実施例1のハニカム構造体と同様に、比較例1から比較例4のハニカム構造体を製作した。なお、比較例1のハニカム構造体は、実施例1のハニカム構造体の製作時に使用した押出成型金型とは別の押出成型金型を用い、セルの密度を径方向で一定にした。
また、比較例2から比較例4のハニカム構造体は、実施例1のハニカム構造体の製作時に使用した押出成型金型とは別の押出成型金型を用い、中央部のセルの密度Ma及び外周部のセルの密度Mbを実施例1のハニカム構造体と異ならせた以外は、実施例1のハニカム構造体と同様に製作した。
以下の表2に、比較例1から比較例4のハニカム構造体の中央部のセルの密度Ma、外周部のセルの密度Mb、中央部の直径、外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Ma、外周部の面積Sb=S−Saと中央部の面積Saとの比Sb/Saを示す。
Figure 2017113727
(流速分布の評価)
実施例1から実施例5及び比較例1から比較例4のハニカム構造体をアルミナマットで巻いた状態で、ターボエンジンの排気管内に設置し、流速計を用いて排ガスの流速を測定した。より詳細には、ハニカム構造体の軸方向に直交する断面における中心から外周までを10等分し、各地点(計11点)の排ガスの流速を測定した。
次に、比較例1のハニカム構造体の中心部における排ガスの流速を基準として、実施例1から実施例5並びに比較例2から比較例4のハニカム構造体の各地点の流速比を求めた。また、測定した流速から標準偏差を算出した。流速分布の判定は、比較例1よりも標準偏差が小さい場合には、良好(○)、比較例1よりも標準偏差が大きい場合には、不良(×)とした。流速分布の評価結果を、表1及び表2に示す。
図3から図7は、実施例1から実施例5のハニカム構造の軸方向に直交する断面における中心からの距離と、流速分布比との関係を示すグラフである。図8から図11は、比較例1から比較例4のハニカム構造の軸方向に直交する断面における中心からの距離と、流速分布比との関係を示すグラフである。
表1、表2、及び図3から図11に示すように、外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たす実施例1から実施例5のハニカム構造体は、同不等式を満たさない比較例1から比較例4のハニカム構造体と比較して、排ガスの流速分布が均一化された。
(排ガス浄化性能の評価)
スタート触媒(S/C)床温を1000℃とし、1分間にフィードバック、フューエルカット、リッチ、リーンを含むサイクルで、50時間に亘って耐久性を評価した。所定のモード(LA♯4モード)を走行し、排出されるエミッション量を測定した。比較例1のハニカム構造体のエミッション量を基準として、実施例1から実施例5並びに比較例2から比較例4のハニカム構造体のエミッション比を求めた。求めたエミッション比を、表1及び表2に示す。
図12は、各実施例及び比較例のハニカム構造体における外周部のセルの密度Mbと中央部のセルの密度Maとの比Mb/Maと、比較例1のハニカム構造体のエミッション量を基準としたときのエミッション比との関係を示すグラフである。図12中、D1、D2、及びD3は、それぞれ実施例1、実施例2、及び実施例3のデータを示し、X1、X2、X3、及びX4は、それぞれ比較例1、比較例2、比較例3、及び比較例4のデータを示している。
図13は、各実施例のハニカム構造体における外周部の面積Sbと中央部の面積Saとの比Sb/Saと、比較例1のハニカム構造体のエミッション量を基準としたときのエミッション比との関係を示すグラフである。図13中、D1、D4、及びD5は、それぞれ実施例1、実施例4、及び実施例5のデータを示している。
表1、表2、図12及び図13の結果から、1<(Mb/Ma)<1.8を満たし、(Sb/Sa)≧0.65を満たす実施例1から実施例5のハニカム構造体は、比較例1から比較例4のハニカム構造体と比較して、エミッション比、すなわち排ガス浄化性能が向上した。これは、流速分布の均一化に伴ってハニカム構造体の利用効率が向上したためと考えられる。
図14から図18及び図19から図22は、それぞれ実施例1から5及び比較例1から4において、新気ガス量Ga[g/s]を異ならせたときのハニカム構造体の中心からの距離と、比較例1を基準とした流速分布比との関係を示すグラフである。図23は、新気ガス量Ga[g/s]と、比較例1を基準としたエミッション比との関係を示すグラフである。図24は、新気ガス量Ga[g/s]と、比較例1を基準とした流速分布比との関係を示すグラフである。図23、24中、D1〜D5、X1〜X4はそれぞれ実施例1〜5、比較例1〜4のデータを示している。
図23のグラフから、新気ガス量Ga[g/s]を異ならせた場合でも、実施例1から3のハニカム構造体のエミッション性能は、比較例1から比較例4のハニカム構造体よりも高いことが分かる。また、図24のグラフから、新気ガス量Ga[g/s]を異ならせた場合でも、実施例1、4及び5のハニカム構造体の流速分布比は、比較例1のハニカム構造体の流速分布比よりも高いことが分かる。
A 軸
C セル
CC 排ガス浄化装置
CP 中央部
HS1 ハニカム構造体
PP 外周部
TE ターボエンジン
W 隔壁

Claims (1)

  1. ターボエンジンの排ガス浄化装置に用いられるハニカム構造体であって、
    格子状に設けられた隔壁と、該隔壁に区画されて軸方向に伸びる複数のセルとを備え、
    前記軸方向に直交する断面において、外周部の前記セルの密度Mbと中央部の前記セルの密度Maとの比Mb/Maが、不等式:1<(Mb/Ma)<1.8を満たすことを特徴とするハニカム構造体。
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