JP2017113338A - 家具周りの隙間閉塞具 - Google Patents
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Abstract
【課題】部屋の壁面などに隣り合わせて家具を設置した際に、当該家具と壁面などとの間に生じる隙間を塞ぐ手段として活用出来る隙間閉塞具を提供する。
【解決手段】隙間8の開口部を閉じる正面板部10、この正面板部から直角に連設された側板部11、この側板部の先端から連設された折り返し板部12、及び側板部11と折り返し板部12とを接続するヒンジ用角部13を備え、ヒンジ用角部13は可撓性のある軟質合成樹脂で、他の3つの板部10〜12は硬質合成樹脂で、全体が一体成形され、側板部11と折り返し板部12が隙間8内に押し込まれることにより、折り返し板部12が家具1の側面により、ヒンジ用角部13を中心に折り曲げられ、正面板部10の遊側辺部10aが家具1の表面に隣接する構成。
【選択図】図3
【解決手段】隙間8の開口部を閉じる正面板部10、この正面板部から直角に連設された側板部11、この側板部の先端から連設された折り返し板部12、及び側板部11と折り返し板部12とを接続するヒンジ用角部13を備え、ヒンジ用角部13は可撓性のある軟質合成樹脂で、他の3つの板部10〜12は硬質合成樹脂で、全体が一体成形され、側板部11と折り返し板部12が隙間8内に押し込まれることにより、折り返し板部12が家具1の側面により、ヒンジ用角部13を中心に折り曲げられ、正面板部10の遊側辺部10aが家具1の表面に隣接する構成。
【選択図】図3
Description
本発明は、各種家具を室内に設置したときに、壁面などと当該家具との間に生じる隙間を塞ぐための閉塞具に関するものである。
各種家具を室内に設置したときに、壁面などと当該家具との間に隙間が生じることがある。一般的には、家具の据付けを容易にするために、壁面などとの間に適当な隙間が生じるように、家具のサイズを決めておくことが行われる。この隙間をそのまま残しておくよりも、見栄えの上でも、或いは隙間内に異物が不測に入り込むのを防止する上でも、何らかの手段で隙間を塞いでおく方が望ましいが、従来は、特許文献を示すことは出来ないが、適当な板材を貼り付けて隙間を塞ぐ程度のことが知られているに過ぎない。
しかしながら、隙間が、充填剤を詰めて塞ぐことが出来る数mm程度の狭いものではなく、例えば巾が10mmに達するか又は10mmを超えるような巾広のものであれば、隙間の巾より巾広の帯状板を使用し、この帯状板の一側辺を家具の表面に重ねて、釘止め、粘着、又は接着するような解決策をとらざるを得ない。しかしこのような板材を貼り付ける解決策では、手間と時間を要するだけでなく、見栄え良く隙間を塞ぐことが容易ではない。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる家具周りの隙間閉塞具を提案するものであって、本発明に係る家具周りの隙間閉塞具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、家具(1)に隣り合う壁面など(7)と前記家具(1)との間の隙間(8)を詰める閉塞具(9)であって、前記隙間(8)の開口部を閉じる正面板部(10)、この正面板部(10)から直角に連設されて、前記壁面など(7)に沿って前記隙間(8)の内側に入り込む側板部(11)、この側板部(11)の先端から前記正面板部(10)のある側へ当該正面板部(10)と略平行に延出する折り返し板部(12)、及び前記側板部(11)と前記折り返し板部(12)とを接続するヒンジ用角部(13)を備え、前記ヒンジ用角部(13)は可撓性のある軟質合成樹脂で、他の3つの板部(10〜12)は硬質合成樹脂で、全体が一体成形され、前記側板部(11)と折り返し板部(12)が前記隙間(8)内に押し込まれることにより、前記折り返し板部(12)が前記家具(1)の側面により、前記ヒンジ用角部(13)を中心に前記正面板部(10)に接近する方向に折り曲げられ、正面板部(10)の遊側辺部(10a)が前記家具(1)の表面に隣接する構成になっている。
上記本発明の構成によれば、正面板部、側板部、折り返し板部、及びヒンジ部となる角部を含む、横断面コ字形の閉塞具全体を、所謂二色押出し成形法により一体成形することが出来るので、製品としては1部品から成る極めてシンプルな構造であって、非常に安価に実施することが出来るものであるにも拘らず、使用に際しては、前記折り返し板部の巾よりも閉塞対象の隙間が狭い場合に、その隙間の、家具とは反対側の壁面などに前記側板部を沿わせるように、当該側板部と折り返し板部とを隙間内に押し込んで、正面板部の遊側辺部を家具の表面に隣接させるだけの極めて簡単で容易な操作により、取付けが完了する。そして、この取付け状態では、ヒンジ用角部の弾性変形を伴って正面板部に接近する側へ折曲した折り返し板部と家具側面との間の圧接力で、隙間内に押し込んだ状態が保持されるので、家具の表面とこれに隣接する正面板部の遊側辺部とを、例えば両面粘着テープなどにより簡単に粘着又は接着するだけでも、正面板部が隙間を閉塞した状態に閉塞具を確実に保持させることが出来る。
上記本発明を実施する場合、前記正面板部(10)は、その遊側辺部(10a)の裏側から当該正面板部(10)の表面を経て前記側板部(11)の外側面まで連続する化粧シート材(14)により被覆しておくことが出来る。この構成によれば、所謂二色押出し成形法により本発明の閉塞具を一体成形する場合に、正面板部や側板部及び折り返し板部を形成する硬質合成樹脂の色彩や表面の艶に関係なく、使用状態において露出している正面板部を、前記化粧シート材により家具の表面の色彩や表面の艶に合わせることが出来るので、隙間閉塞具を違和感なく活用出来る。
又、家具の表面に隣接する前記正面板部の遊側辺部は、家具に釘止めすることも出来るが、両面粘着テープや接着剤などを使用して、粘着又は接着しておくのが望ましい。更に、前記折り返し板部(12)の巾を前記側板部(11)の巾よりも狭くして、使用状態において折り返し板部が側板部に重なるほどに隙間が狭くとも、問題なく使用出来るように構成するのが望ましい。
図1及び図2において、1は部屋の床面2上に設置される家具であり、この家具1と天井面3との間には、図示省略しているが、周知の突っ張り手段が介装され、この突っ張り手段を隠すように、家具1と天井面3との間の隙間は板材4により塞がれている。図示の家具1は、正面に開閉扉5を備えた収納家具であるが、如何なる用途、構造の家具1であっても良い。図では、家具1の横横側板6が壁面など7に隙間8を隔てて設置されている。尚、壁など7としては、建物の壁、部屋を仕切る仕切り用壁、造り付けの家具などの側面が含まれる。
図1は、家具1の横側板6と壁面など7との間の隙間8を、本発明の閉塞具で塞ぐ前の状態であり、図2は、前記隙間8の前後両開口端を本発明の閉塞具9で塞いだ状態を示している。この閉塞具9は、図3Aに示すように、正面板部10、この正面板部10から直角に連設されて、前記壁面など7に沿って前記隙間8の内側に入り込む側板部11、この側板部11の先端辺から前記正面板部10のある側へ当該正面板部10と略平行に延出する折り返し板部12、及び前記側板部11と前記折り返し板部12とを接続するヒンジ用角部13を備え、前記ヒンジ用角部13は可撓性のある軟質合成樹脂で、他の3つの板部10〜12は硬質合成樹脂で、全体が二色押出し成形法により一体成形されている。3つの板部10〜12を形成する硬質合成樹脂としては、例えばABS樹脂が利用出来、ヒンジ用角部13を形成する軟質合成樹脂としては、例えばエラストマー樹脂が利用出来る。
前記正面板部10は、その遊側辺部10aの裏側から当該正面板部10の表面を経て前記側板部11の外側面まで連続する化粧シート材14により被覆されている。化粧シート材14としては、例えばラッピングシートとして知られているオレフィンシートが利用出来る。又、折り返し板部12の巾は正面板部10の巾よりも狭く、正面板部10と側板部11の板厚は略同一とし、折り返し板部12の板厚は正面板部10や側板部11の板厚より薄くして撓み易くしているが、長さ方向の剛性を高めるために、折り返し板部12の先端辺12aは、全長にわたって正面板部10の側へ少し折曲させている。
上記構成の閉塞具9は、家具1と壁面など7との間の隙間8の巾が、折り返し板部12の巾よりも狭いが、折り返し板部12を正面板部10の背面に当接するまで折曲させたときの、正面板部10と側板部11との境界から折り返し板部12の先端までの距離よりも広いことを条件に使用される。そしてこの閉塞具9は、その全長が前記隙間8の全高(床面2と天井面3との間の高さ)より僅かに短く裁断されているが、勿論、複数本の閉塞具9を継ぎ足すようにして使用しても良い。使用方法は、側板部11が壁面など7に沿うように、側板部11と折り返し板部12を前記隙間8内に押し込む。このとき、折り返し板部12の先端辺12aが家具1の横側板6に押されて、当該折り返し板部12がヒンジ用角部13の弾性変形を伴って、当該ヒンジ用角部13を中心に、場合によっては折り返し板部12自体の撓み変形も伴いながら、正面板部10に接近する方向に折曲される。このようにして隙間8内に閉塞具9を押し込むことにより、最終的に、正面板部10の遊側辺部10aを家具1の表面、具体的には横側板6の端面に当接させる。
以上にように操作して閉塞具9を取り付け、隙間8を閉塞具9の正面板部10で塞ぐことが出来るのであるが、家具1の横側板6の端面で、閉塞具9の正面板部10の遊側辺部10aが重なる上下方向の帯状領域内に、両面粘着テープ15を前以て貼付しておくことにより、閉塞具9を取り付けた最後に、正面板部10の遊側辺部10aを家具1の横側板6の端面に押し付けるように操作することで、正面板部10の遊側辺部10aを家具1の横側板6の端面に両面粘着テープ15によって取り付けることが出来る。勿論、両面粘着テープ15を正面板部10の遊側辺部10aの裏面側に貼付させておくことも出来る。
尚、図3に示す実施例では、閉塞具9を適用出来る隙間8の巾が大幅に制限されるので、図4に示すように、側板部10の巾を広げると共に、折り返し板部12の巾を側板部10の巾より狭めることにより、隙間8の巾が、折り返し板部12の巾よりも狭く且つ、側板部10と折り返し板部12とが重なったときの両者の厚みより広い範囲内であれば、閉塞具9を問題なく使用することが出来る。
又、本発明の隙間閉塞具は、家具1の横側板6と壁面など7との間の垂直向きの隙間8の閉塞に使用した実施例を示したが、場合によっては、家具1の天井側の上側板と天井面3との間の隙間を塞ぐ手段としても活用出来る。更に、隙間8の前後両開口端を閉塞具9で閉じるように図示したが、隙間8の前後両開口端の内、人目に付く側のみを閉塞具9で塞ぐことも出来る。
本発明の家具周りの隙間閉塞具は、部屋の壁面などに隣り合わせて家具を設置した際に、当該家具と壁面などとの間に生じる隙間を塞ぐ手段として活用出来る。
1 家具
2 床面
3 天井面
4 家具の横側板
7 壁面など
8 隙間
9 閉塞具
10 正面板部
10a 遊側辺部
11 側板部
12 折り返し板部
12a 先端辺
13 ヒンジ用角部
14 化粧シート材
15 両面粘着テープ
2 床面
3 天井面
4 家具の横側板
7 壁面など
8 隙間
9 閉塞具
10 正面板部
10a 遊側辺部
11 側板部
12 折り返し板部
12a 先端辺
13 ヒンジ用角部
14 化粧シート材
15 両面粘着テープ
Claims (4)
- 家具に隣り合う壁面などと前記家具との間の隙間を詰める閉塞具であって、前記隙間の開口部を閉じる正面板部、この正面板部から直角に連設されて、前記壁面などに沿って前記隙間の内側に入り込む側板部、この側板部の先端から前記正面板部のある側へ当該正面板部と略平行に延出する折り返し板部、及び前記側板部と前記折り返し板部とを接続するヒンジ用角部を備え、前記ヒンジ用角部は可撓性のある軟質合成樹脂で、他の3つの板部は硬質合成樹脂で、全体が一体成形され、前記側板部と折り返し板部が前記隙間内に押し込まれることにより、前記折り返し板部が前記家具の側面により、前記ヒンジ用角部を折曲点として前記正面板部に接近する方向に折り曲げられ、正面板部の遊側辺部が前記家具の表面に隣接している、家具周りの隙間閉塞具。
- 前記正面板部は、その遊側辺部の裏側から当該正面板部の表面を経て前記側板部の外側面まで連続する化粧シート材により被覆されている、請求項1に記載の家具周りの隙間閉塞具。
- 前記正面板部の家具の表面に隣接する遊側辺部と当該家具の表面とは、粘着又は接着されている、請求項1又は2に記載の家具周りの隙間閉塞具。
- 前記折り返し板部の巾は、前記側板部の巾よりも狭くなっている、請求項1〜3の何れか1項に記載の家具周りの隙間閉塞具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015252848A JP2017113338A (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 家具周りの隙間閉塞具 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002061383A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 出隅兼入隅材及びこれを用いた壁の出隅部ないし入隅部の構造 |
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JP2005342047A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | 隙間隠し部材 |
JP2012192149A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Yukiko Yoshimoto | すき間衛生具 |
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2015
- 2015-12-25 JP JP2015252848A patent/JP2017113338A/ja active Pending
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