JP2017112726A - 交流電動機の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の充放電を伴う直流電力変換によってインバータの直流側電圧を可変制御するコンバータを含む交流電動機の制御システムにおいて、二次電池の充電電力が充電上限電圧を超過することを防止する。
【解決手段】コンバータ15は、電力線7およびメインバッテリBの間で、直流電圧VHを電圧指令値に従って制御するように双方向の直流電力変換を実行する。インバータ20,30は、直流電圧VHを変換した交流電力をモータジェネレータMG1,MG2に供給することによって、モータジェネレータMG1,MG2の出力を制御する。メインバッテリBの充電時において、メインバッテリBの状態に応じて設定された充電電力上限値に対する現在の充電電力のマージンが所定の基準値よりも小さいときには、マージンが基準値よりも大きいときと比較して、電圧指令値の変化レートが制限される。
【選択図】図1

Description

この発明は、交流電動機の制御システムに関し、より特定的には、二次電池の充放電を伴って、交流電動機を駆動制御するインバータの直流側電圧を制御するコンバータを含む交流電動機の制御システムに関する。
交流電動機を駆動する電動機制御システムの一形式として、コンバータによって可変制御された直流電圧を、インバータによって交流電動機を駆動制御する交流電圧に変換する構成が知られている。たとえば、特許第5223920号(特許文献1)および特開2014−3826号公報(特許文献2)等に、このようなシステム構成が記載されている。
さらに、特許文献1には、二次放電の充電履歴に基づき、リチウムイオン二次電池の負極電位がリチウム基準電位まで低下しないように二次電池の入力許可電力(充電電力上限値)を調整する制御が記載されている。
同様に、特許文献2には、ハイレートの充放電による電解液中の塩濃度(イオン濃度)のムラ(偏り)によって内部抵抗が増加する現象(ハイレート劣化)を抑制するために、二次電池の充電電力上限値を制限することが記載されている。
特許第5223920号公報 特開2014−3826号公報
特許文献1,2のように、コンバータによって二次電池の出力電圧の昇圧を伴って、交流電動機を駆動制御するインバータの直流側電圧を可変制御する制御システムでは、コンバータ出力電圧の電圧指令値は、システムを高効率化するように設定されることがある。この場合、電圧指令値は交流電動機の動作状態(回転速度およびトルク)に応じて変化するように設定されるので、コンバータは、電圧指令値の変化に追従して、出力電圧を逐次制御することになる。
一方で、コンバータによる出力電圧制御は、二次電池の充放電を伴った直流電力変換によって実行される。したがって、コンバータの出力電圧を急激に変化させる際には、電圧制御の乱れによって二次電池の充電電力または放電電力が急変する虞がある。
したがって、特許文献1,2のように、二次電池の充電電力が充電電力上限値を超えないように制御することによって金属リチウムの析出やハイレート劣化を抑制している場合に、上記のような二次電池の充電電力の急変が生じると、二次電池に劣化が生じてしまうことが懸念される。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、二次電池の充放電を伴う直流電力変換によってインバータの直流側電圧を可変制御するコンバータを含む交流電動機の制御システムにおいて、二次電池の充電電力が充電上限電圧を超過することを防止することである。
この発明のある局面では、交流電動機の制御システムは、二次電池と、コンバータと、インバータと、制御装置とを備える。コンバータは、直流電源配線と二次電池との間で、直流電源配線の直流電圧を電圧指令値に制御するように双方向の直流電力変換を実行する。インバータは、交流電動機が動作指令値に従って作動するように、複数のスイッチング素子により直流電源配線上の直流電力と交流電動機を駆動する交流電力との間で電力変換を行なう。制御装置は、二次電池の状態に従って充電電力上限値を設定するとともに、交流電動機の動作状態に応じてコンバータの電圧指令値を変化させる。さらに、制御装置は、二次電池の充電時において、充電電力上限値に対する二次電池の現在の充電電力のマージンが所定の基準値よりも小さいときには、マージンが基準値よりも大きいときと比較して、電圧指令値の変化レートを制限する。
上記交流電動機の制御システムによれば、二次電池の充電時に、充電電力上限値に対する現在の充電電力のマージンが小さい場合には、コンバータの電圧指令値の変化レートを制限することができる。したがって、二次電池と直流電源配線との間の直流電力変換を伴って制御される直流電圧(VH)の急変によって、二次電池の充電電力が充電電力上限値を超過することを防止するように、コンバータによる電圧制御動作を制限することができる。
この発明によれば、二次電池の充放電を伴う直流電力変換によってインバータの直流側電圧を可変制御するコンバータを含む交流電動機の制御システムにおいて、二次電池の充電電力が充電上限電圧を超過することを防止することができる。
本発明の実施の形態による交流電動機の制御システムの適用例として示されるハイブリッド車の全体構成図である。 システム電圧とモータジェネレータの動作可能領域との関係を示す概念図である。 システム電圧に対する交流電動機の制御システムでの損失の特性を説明する概念図である。 システム電圧に対するモータ損失の特性を説明する概念図である。 本実施の形態に従う交流電動機の制御システムにおいてシステム電圧の目標値を求めるための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に従う交流電動機の制御システムにおけるメインバッテリBの充電電力上限値の設定のための制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に従う交流電動機の制御システムにおけるコンバータの電圧指令値の変化レートを制限するための制御処理を説明するフローチャートである。 図7により設定された変化レート制限に従う電圧指令値の変化の一例を説明する概念的な波形図である。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態による交流電動機の制御システムの適用例として示されるをハイブリッド車の全体構成図である。
図1を参照して、ハイブリッド車100は、エンジン110と、動力分割機構120と、モータジェネレータMG1,MG2と、減速機130と、駆動軸140および車輪(駆動輪)150を備える。ハイブリッド車100は、さらに、モータジェネレータMG1,MG2を駆動制御するための、直流電圧発生部10♯と、平滑コンデンサC0と、インバータ20,30と、制御装置50とを備える。
エンジン110は、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関により構成される。エンジン110には、冷却水の温度を検知する冷却水温センサ112が設けられる。冷却水温センサ112の出力は、制御装置50へ送出される。
動力分割機構120は、エンジン110の発生する動力を、駆動軸140への経路とモータジェネレータMG1への経路とに分割可能に構成される。動力分割機構120としては、サンギヤ、プラネタリギヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。たとえば、モータジェネレータMG1のロータをサンギヤに接続し、エンジン110の出力軸をプラネタリギヤに接続し、かつ、出力軸125をリングギヤに接続する。モータジェネレータMG2の回転軸とも接続された出力軸125は、減速機130を介して駆動輪150を回転駆動するための駆動軸140に接続される。なお、モータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組込んでもよい。
モータジェネレータMG1は、エンジン110によって駆動される発電機として動作し、かつ、エンジン110の始動を行なう電動機として動作するものとして、電動機および発電機の機能を併せ持つように構成される。
同様に、モータジェネレータMG2は、出力軸125および減速機130を介して、駆動軸140へ出力が伝達される車両駆動力発生用としてハイブリッド車100に組込まれる。さらに、モータジェネレータMG2は、駆動輪150の回転方向と反対方向の出力トルクを発生することによって回生発電を行なうように電動機および発電機への機能を併せ持つように構成される。
図1の構成から、エンジン110、動力分割機構120、減速機130、駆動軸140および車輪(駆動輪)150を除いた部分によって、ハイブリッド車100における交流電動機の制御システムが構成される。次に、交流電動機の制御システムの構成について説明する。
直流電圧発生部10♯は、メインバッテリBと、平滑コンデンサC1と、コンバータ15とを含む。メインバッテリBとしては、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池を適用可能である。特に、特許文献1で指摘されたリチウム金属の析出が生じるリチウムイオン二次電池、または、特許文献2で指摘されたハイレート劣化が生じる非水系二次電池(たとえば、リチウムイオン二次電池)によって、メインバッテリBが構成される場合に、本実施の形態は好適である。
メインバッテリBが出力するバッテリ電圧Vbは電圧センサ10によって検知され、メインバッテリBに入出力されるバッテリ電流Ibは電流センサ11によって検知される。さらに、メインバッテリBには、温度センサ12が設けられる。なお、メインバッテリBの温度が局所的に異なる可能性があるため、温度センサ12は、メインバッテリBの複数箇所に設けてもよい。電圧センサ10、電流センサ11および温度センサ12によって検出された、バッテリ電圧Vb、バッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbは、制御装置50へ出力される。
なお、以下では、バッテリ電流Ibについて、メインバッテリBの放電時には正値(Ib>0)で示す一方で、充電時には負値(Ib<0)で示すものとする。したがって、メインバッテリBの電力(バッテリ電力)Pb(Pb=Vb×Ib)についても、放電時には正値(Pb>0)で示される一方で、充電時には負値(Pb<0)で示される。
平滑コンデンサC1は、接地線5および電力線6の間に接続される。なお、メインバッテリBの正極端子および電力線6の間、ならびに、メインバッテリBの負極端子および接地線5の間には、車両運転時にオンされ、車両運転停止時にオフされるリレー(図示せず)が設けられる。
コンバータ15は、リアクトルL1と、スイッチング制御される電力用半導体素子(以下、「スイッチング素子」と称する)Q1,Q2とを含む。リアクトルL1は、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと電力線6の間に接続される。また、平滑コンデンサC0は、電力線7および接地線5の間に接続される。
電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2は、電力線7および接地線5の間に直列に接続される。電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2のオンオフは、制御装置50からのスイッチング制御信号S1およびS2によって制御される。
この発明の実施の形態において、スイッチング素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置されている。
インバータ20および30の直流電圧側は、共通の接地線5および電力線7を介して、コンバータ15と接続される。すなわち、電力線7は、本発明での「直流電源配線」に対応する。また、モータジェネレータMG1およびMG2は「交流電動機」に対応する。以下では、インバータ20,30の直流側電圧に相当する、電力線7の直流電圧VHをシステム電圧VHとも称する。
インバータ20は、電力線7および接地線5の間に並列に設けられる、U相アーム22と、V相アーム24と、W相アーム26とから成る。各相アームは、電力線7および接地線5の間に直列接続されたスイッチング素子から構成される。たとえば、U相アーム22は、スイッチング素子Q11,Q12から成り、V相アーム24は、スイッチング素子Q13,Q14から成り、W相アーム26は、スイッチング素子Q15,Q16から成る。また、スイッチング素子Q11〜Q16に対して、逆並列ダイオードD11〜D16がそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q11〜Q16のオンオフは、制御装置50からのスイッチング制御信号S11〜S16によって制御される。
モータジェネレータMG1は、固定子に設けられたU相コイル巻線U1、V相コイル巻線V1およびW相コイル巻線W1と、図示しない回転子とを含む。U相コイル巻線U1、V相コイル巻線V1およびW相コイル巻線W1の一端は、中性点N1で互いに接続され、その他端は、インバータ20のU相アーム22、V相アーム24およびW相アーム26とそれぞれ接続される。インバータ20は、制御装置50からのスイッチング制御信号S11〜S16に応答したスイッチング素子Q11〜Q16のオンオフ制御(スイッチング制御)により、直流電圧発生部10♯およびモータジェネレータMG1の間での双方向の電力変換を行なう。
具体的には、インバータ20は、制御装置50によるスイッチング制御に従って、システム電圧VHを3相交流電圧に変換し、その変換した3相交流電圧をモータジェネレータMG1へ出力することができる。これにより、モータジェネレータMG1は、指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ20は、エンジン110の出力を受けてモータジェネレータMG1が発電した3相交流電圧を制御装置50によるスイッチング制御に従って直流電圧(システム電圧VH)に変換し、その変換した直流電圧を電力線7へ出力することもできる。
インバータ30は、インバータ20と同様に構成されて、スイッチング制御信号S21〜S26によってオンオフ制御されるスイッチング素子Q21〜Q26および、逆並列ダイオードD21〜D26を含んで構成される。
モータジェネレータMG2は、モータジェネレータMG1と同様に構成されて、固定子に設けられたU相コイル巻線U2、V相コイル巻線V2およびW相コイル巻線W2と、図示しない回転子とを含む。モータジェネレータMG1と同様に、U相コイル巻線U2、V相コイル巻線V2およびW相コイル巻線W2の一端は、中性点N2で互いに接続され、その他端は、インバータ30のU相アーム32、V相アーム34およびW相アーム36とそれぞれ接続される。
インバータ30は、制御装置50からのスイッチング制御信号S21〜S26に応答したスイッチング素子Q21〜Q26のオンオフ制御(スイッチング制御)により、直流電圧発生部10♯およびモータジェネレータMG2の間での双方向の電力変換を行なう。
具体的には、インバータ30は、制御装置50によるスイッチング制御に従って、システム電圧VHを3相交流電圧に変換し、その変換した3相交流電圧をモータジェネレータMG2へ出力することができる。これにより、モータジェネレータMG2は、指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ30は、車両の回生制動時、車輪150からの回転力を受けてモータジェネレータMG2が発電した3相交流電圧を制御装置50によるスイッチング制御に従って直流電圧(システム電圧VH)に変換し、その変換した直流電圧を電力線7へ出力することができる。
モータジェネレータMG1,MG2の各々には電流センサ27、回転角センサ(レゾルバ)28および温度センサ29が設けられる。三相電流iu,iv,iwの瞬時値の和は零であるので、図1に示すように電流センサ27は2相分のモータ電流(たとえば、V相電流ivおよびW相電流iw)を検出するように配置すれば足りる。回転角センサ28は、モータジェネレータMG1,MG2の図示しない回転子の回転角θを検出し、その検出した回転角θを制御装置50へ送出する。制御装置50では、回転角θに基づきモータジェネレータMG1,MG2の回転速度(回転角速度ω)を算出することができる。
これらのセンサによって検出された、モータジェネレータMG1のモータ電流MCRT(1)、ロータ回転角θ(1)および、モータ温度Tmg1ならびに、モータジェネレータMG2のモータ電流MCRT(2)、ロータ回転角θ(2)およびモータ温度Tmg2は、制御装置50へ入力される。さらに、制御装置50は、モータ指令としての、モータジェネレータMG1のトルク指令値Tqcom(1)およびモータジェネレータMG2のトルク指令値Tqcom(2)の入力を受ける。
電子制御ユニット(ECU)で構成される制御装置50は、マイクロコンピュータ(図示せず)、RAM(Random Access Memory)51およびROM(Read Only Memory)52を含んで構成される。制御装置50は、所定のプログラム処理に従って、上位の電子制御ユニット(ECU)から入力されたモータ指令に従ってモータジェネレータMG1,MG2が動作するように、コンバータ15およびインバータ20,30のスイッチング制御のためのスイッチング制御信号S1,S2(コンバータ15)、S11〜S16(インバータ20)、およびS21〜S26(インバータ30)を生成する。
さらに、制御装置50は、バッテリ電圧Vb、バッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbを用いて、メインバッテリBのSOC(State of Charge)、ならびに、充放電制限のための充電電力上限値Winおよび放電電力上限値Woutを算出する。
SOCは、メインバッテリBの満充電容量に対する、現在の充電容量の割合(百分率)で定義される。放電電力上限値Woutは、Wout≧0の範囲内に設定され、Wout=0のときには、メインバッテリBからの放電が検知される。充電電力上限値Winは、Win≦0の範囲内に設定され、Win=0のときはメインバッテリBへの充電が禁止される。
後述するように、制御装置50は、メインバッテリBの過充電あるいは過放電が発生しないように、モータジェネレータMG1,MG2での消費電力および発電電力(回生電力)を必要に応じて制限する機能を有する。
次に、モータジェネレータMG1,MG2の駆動制御におけるコンバータ15およびインバータ20,30の概略的な動作について説明する。
コンバータ15は、基本的には、各スイッチング周期内でスイッチング素子Q1およびQ2が相補的かつ交互にオンオフするように制御される。スイッチング周期に対するスイッチング素子Q1,Q2のオン期間比(デューティ比)は、電力線7の直流電圧VHが、コンバータ15に対する電圧指令値VH*と一致するように制御される。コンバータ15は、昇圧動作時(メインバッテリBの放電時)には、スイッチング素子Q2のオン期間にリアクトルL1に蓄積された電磁エネルギを、スイッチング素子Q1および逆並列ダイオードD1を介して、電力線7へ供給することにより、電力線6の直流電圧VLを昇圧して電力線7へ出力する。
コンバータ15は、降圧動作時(メインバッテリBの充電時)には、スイッチング素子Q1のオン期間にリアクトルL1に蓄積された電磁エネルギを、スイッチング素子Q2および逆並列ダイオードD2を介して、電力線6へ供給することによって、電力線7の直流電圧VHを降圧して電力線6に出力する。これらの昇圧動作または降圧動作における電圧変換比(VH/VL比)は、スイッチング素子Q1,Q2のデューティ比により制御される。なお、スイッチング素子Q1およびQ2をオンおよびオフにそれぞれ固定すれば、VH=VL(電圧変換比=1.0)とすることもできる。
平滑コンデンサC0は、コンバータ15からの直流電圧(システム電圧VH)を平滑化する。電圧センサ13は、平滑コンデンサC0の両端の電圧、すなわち、システム電圧VHを検出し、その検出値を制御装置50へ出力する。
インバータ30は、制御装置50からのスイッチング制御信号S21〜S26に応答したスイッチング素子Q21〜Q26のオンオフ動作(スイッチング動作)により、トルク指令値Tqcom(2)に従ったトルクが出力されるように、モータジェネレータMG2を駆動する。トルク指令値Tqcom(2)は、運転状況に応じたモータジェネレータMG2への出力(トルク×回転数)要求に従って、正値(Tqcom(2)>0)、零(Tqcom(2)=0)、または負値(Tqcom(2)<0)に適宜設定される。
特にハイブリッド車100の回生制動時には、モータジェネレータMG2のトルク指令値は負に設定される(Tqcom(2)<0)。この場合には、インバータ30は、スイッチング制御信号S21〜S26に応答したスイッチング動作により、モータジェネレータMG2が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧(システム電圧)を、平滑コンデンサC0を介してコンバータ15へ供給する。
また、インバータ20は、上記のインバータ30の動作と同様に、制御装置50からのスイッチング制御信号S11〜S16に従ったスイッチング素子Q11〜Q16のオンオフ制御により、モータジェネレータMG1が指令値に従って動作するように電力変換を行なう。
このように、制御装置50がトルク指令値Tqcom(1),Tqcom(2)に従ってモータジェネレータMG1,MG2を駆動制御することにより、ハイブリッド車100では、モータジェネレータMG2での電力消費による車両駆動力の発生、モータジェネレータMG1での発電によるメインバッテリBの充電電力またはモータジェネレータMG2の消費電力の発生、および、モータジェネレータMG2での回生制動動作(発電)によるメインバッテリBの充電電力の発生を、車両の運転状態に応じて適宜に実行できる。
図2は、システム電圧とモータジェネレータの動作可能領域との関係を示す概念図である。
図2を参照して、各モータジェネレータMG1,MG2の動作領域および動作点は、回転速度およびトルクの組み合わせによって示される。最大出力線200は、システム電圧VH=Vmax(最大値)であるときの動作可能領域の限界を示すものである。最大出力線200は、トルクT<Tmaxかつ回転速度N<Nmaxであっても、出力電力に相当するT×Nによって制限される部分を有する。システム電圧VHが低下すると、動作可能領域は狭くなっていく。
たとえば、動作点210は、システム電圧VH=Vaで実現可能である。しかしながら、動作点210からトルクが増加した動作点220には、システム電圧VHをVb(Vb>Va)へ上昇させなければ対応することができない。
図2に示した、システム電圧VHと動作領域の限界線との関係に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2に共通の特性として、各動作点(回転速度,トルク)を実現するためのシステム電圧VHの下限値(下限電圧VHmin)を求めることができる。したがって、各モータジェネレータMG1,MG2の動作点に対応させて、当該動作点に従った出力を確保するための下限電圧VHminを算出するためのマップ(以下、下限電圧マップとも称する)を予め作成して、ROM52に記憶させておくことができる。
図3は、システム電圧に対する交流電動機の制御システムでの損失の特性を説明する概念図である。図3には、各モータジェネレータMG1,MG2の同一の動作点における、システム電圧VHに対する、インバータ20,30でのインバータ損失Pinvと、モータジェネレータMGでの銅損Pmcおよび鉄損Pmiとの変化が示される。
銅損Pmcは、モータジェネレータMG1,MG2を流れる電流の二乗に比例する。したがって、同一動作点では、システム電圧VHが低電圧であるほど銅損Pmcは大きくなる。
鉄損Pmiは、モータジェネレータMG1、MG2を流れる電流のリップル成分(高周波成分)が大きくなると渦電流が大きくなるため増大する。システム電圧VHが高くなると、1回のスイッチング動作に伴う電流変化が大きくなるため電流リップルも増大する。したがって、同一動作点では、システム電圧VHが低電圧であるほど、鉄損Pmiは大きくなる。モータジェネレータMGでの損失(以下、モータ損失とも称する)は、銅損Pmcおよび鉄損Pmiの和である。VH=V4で、モータ損失は最小となっている。
図4を参照して、動作点ごとに、モータ損失(銅損Pmcおよび鉄損Pmi)を測定することによって、システム電圧VHに対するモータ損失Pmtの変化を示す特性線250を予め求めることができる。そして、動作点毎の特性線250から、モータジェネレータMG1,MG2に共通の特性として、各動作点(回転速度,トルク)に対応させて、モータ損失Pmtを最小にするための候補電圧VHmlを算出するマップ(以下、モータ損失最小マップとも称する)を予め作成して、ROM52に記憶させておくことができる。
再び図3を参照して、インバータ損失Pinvは、主に、インバータ20,30のスイッチング素子のオンオフによるスイッチング損失である。したがって、インバータ損失Pinvは、単位時間当たりのスイッチング回数に依存する。たとえば、矩形波電圧制御とPWM制御とを選択的に適用する場合には、矩形波電圧制御の適用時に、PWM制御の適用時と比較して、インバータ損失Pinvは小さくなる。一般に、PWM制御の適用には、変調率が0.61以下であることが必要であるため、変調率が大きい場合には、矩形波電圧制御が適用される。すなわち、システム電圧VHによって、矩形波電圧制御およびPWM制御のいずれが適用されるかについても影響を受ける。
システム電圧VHが低くなると、PWM制御では変調率が不足するため、矩形波電圧制御が適用される。したがって、同一動作点では、システム電圧VHが低電圧である方がインバータ損失Pinvは小さくなる傾向にある。また、同一動作点では、PWM制御時のスイッチング回数は大きく変わらないので、スイッチングされる電圧および電流の積に応じて、スイッチング損失が決まる。したがって、PWM制御が適用される電圧領域では、システム電圧VHが高電圧であるほど、インバータ損失Pinvは大きくなる。制御システムのトータル損失として、銅損Pmc、鉄損Pmiおよびインバータ損失Pinvの和を考えると、トータル損失は、VH=V3で最小となっている。
このように、システム電圧VHをトータル損失が最小となる効率最大電圧に制御することによって、ハイブリッド車100の全体効率、すなわち燃費を優先してシステム電圧VHを決定することができる。ただし、効率最大電圧は、モータジェネレータMG1,MG2の動作状態(トルク、回転速度)に応じて変化する。
図5は、本実施の形態に従う交流電動機の制御システムにおいてシステム電圧指令値の目標値を求めるための制御処理を示すフローチャートである。
なお、図5に示す処理は、制御装置50によって所定周期で実行される。なお、図5を始めとするフローチャートに記載される各ステップの処理は、制御装置50によるハードウェアまたはソフトウェア処理によって実行することができる。
図5を参照して、制御装置50は、ステップS100により、車両状態(車速、ペダル操作等)に応じて、ハイブリッド車100のトータル駆動力を算出する。さらに、制御装置50は、ステップS110では、ステップS100で算出したトータル駆動力を出力するためのパワー配分を決定する。このパワー配分によって、エンジン110およびモータジェネレータMG1,MG2の出力パワーが決定される。
エンジン110の回転速度およびトルク(動作点)は、燃費等を考慮して予め定められた動作ライン上で、決定されたエンジン出力パワーを実現できる動作点に対応して決定される。さらに、このように、走行制御によって決定されたパワー配分が実現されるように、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値Tqcom(1),Tqcom(2)が決定される。これにより、トータル駆動力を確保するための、走行制御に基づくモータジェネレータMG1,MG2の動作点(回転速度、トルク)が決定される。
この際に、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値Tqcom(1),Tqcom(2)は、当該トルク指令値に従った、モータジェネレータMG1,MG2の入出力電力Pm1,Pm2の和が、メインバッテリBの充電電力上限値Winおよび放電電力上限値Woutを超えない範囲内で設定される。すなわち、Win≦Pm1+Pm2≦Woutとなる範囲内に、トルク指令値Tqcom(1),Tqcom(2)の設定は制限される。
制御装置50は、ステップS120では、モータジェネレータMG1のトルクおよび回転速度(指令動作点)から、上述の下限電圧マップの参照によって、下限電圧VH1minを算出する。下限電圧VH1minは、走行制御に基づくモータジェネレータMG1の動作点に従った出力を確保するために必要なシステム電圧VHの下限値に相当する。
さらに、制御装置50は、ステップS130により、モータジェネレータMG1のトルクおよび回転速度(指令動作点)から、上述のモータ損失最小マップの参照によって、候補電圧VH1mlを算出する。候補電圧VH1mlは、モータジェネレータMG1のモータ損失が最小となるシステム電圧VHに相当する。
一方、制御装置50は、ステップS125により、モータジェネレータMG2のトルクおよび回転速度(指令動作点)から、上述の下限電圧マップの参照によって、下限電圧VH2minを算出する。下限電圧VH2minは、走行制御に基づくモータジェネレータMG2の動作点に従った出力を確保するために必要なシステム電圧VHの下限値に相当する。
制御装置50は、ステップS135により、モータジェネレータMG2のトルクおよび回転速度(指令動作点)から、上述のモータ損失最小マップの参照によって、候補電圧VH2mlを算出する。候補電圧VH2mlは、モータジェネレータMG2のモータ損失が最小となるシステム電圧VHに相当する。
制御装置50は、ステップS140により、下限電圧VH1minおよび候補電圧VH1mlの最大値を、モータジェネレータMG1に対応する目標電圧Vmg1として設定する。同様に、制御装置50はステップS145により、下限電圧VH2minおよび候補電圧VH2mlの最大値を、モータジェネレータMG2に対応する目標電圧Vmg2として設定する。
さらに、制御装置50は、ステップS150により、ステップS140で求めたVmg1およびステップS145で求めたVmg2の最大値を、システム電圧VHの目標電圧VHrに設定する。このように、ステップS140〜S150により、下限電圧VH1min,VH2minおよび候補電圧VH1ml,VH2mlのうちの最大値が、目標電圧VHrに設定される。
目標電圧VHrに従って、コンバータ15の電圧指令値VH*を設定することによって、メインバッテリBの充電電力上限値Winおよび放電電力上限値Woutを超過せず、かつ、モータジェネレータMG1,MG2の動作点に従った出力を確保可能な範囲内において、制御システムのトータル損失が抑制されるように、システム電圧VHを制御することができる。
しかしながら、本実施の形態に従う交流電動機の制御システムでは、交流電動機の動作状態(トルクおよび回転速度)の変化に応じて、目標電圧VHrは逐次変化する。そして、コンバータ15は、逐次変化する目標電圧VHrに沿って設定された電圧指令値VH*に従って、システム電圧VHを制御するように動作する。図1で説明したように、システム電圧VHは、コンバータ15による、メインバッテリBの充放電を伴った直流電力変換によって制御される。したがって、コンバータ15の動作によって、メインバッテリBの充放電電力が充電電力上限値および放電電力上限値を超過しないように制御される必要がある。
図6は、本発明の実施の形態に従う交流電動機の制御システムにおけるメインバッテリBの充電電力上限値の設定のための制御処理を説明するフローチャートである。
図6を参照して、制御装置50は、ステップS200により、メインバッテリBの電流Ib、電圧Vbおよび温度Tbを読込む。さらに制御装置50は、ステップS210により、S200で読込まれたメインバッテリBの状態量に基づいて、メインバッテリBのSOCを算出(推定)する。なお、SOCの算出手法は、電流値積算(クーロンカウント)による手法や、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法等、公知の手法を適宜選択的に採用することができる。
制御装置50は、さらに、ステップS220により、充電電力上限値がWinのベース値W0(W0≦0)を設定する。ベース値W0は、たとえば、メインバッテリBの定格充電電力に対応して定められる。なお、ベース値W0は、バッテリ温度TbやSOCに応じて可変に設定されてもよい。たとえば、メインバッテリBの高温時や高SOCには、常温時よりも|W0|が小さくなるようにベース値W0が設定される。
制御装置50は、ステップS230により、メインバッテリBの保護のための充電制限処理を実行する。ステップS230による処理は、たとえば特許文献1に記載された、リチウム金属析出を制限するための充電電力上限値Winの制限処理である。あるいは、ステップS230では、特許文献2に記載された、ハイレート劣化を抑制するための充電電力上限値Winの制限処理が実行されてもよい。
制御装置50は、ステップS240により、ステップS230による充電制限処理によって、充電電力上限値Winの制限が必要である場合(S240のYES判定時)には、ステップS260に処理を進める。一方で、ステップS230による充電制限処理によって充電電力上限値Winの制限が不要である場合(S240のNO判定時)には、ステップS250に処理が進められる。
制御装置50は、充電制限が不要な場合には、ステップS250により、充電電力上限値Winをベース値W0に設定する(Win=W0)する。一方で、制御装置50は、メインバッテリBの保護のために充電制限が必要な場合には、ステップS260においてり、ステップS230による充電制限処理に従って、充電電力上限値Winをベース値W0よりも大きく設定する(Win>W0)。これにより、|Win|<|W0|となるので、メインバッテリBの充電電力が制限される。
このように設定された充電電力上限値Winを超過しないようにメインバッテリBの充電電力が制御されることによって、メインバッテリBが劣化から保護される。
しかしながら、上述のように、コンバータ15の電圧指令値VH*は、交流電動機の動作状態(トルクおよび回転速度)の変化に応じて逐次変化する目標電圧VHrに従って設定されることが好ましい。このため、電圧指令値VH*の変化に追従してシステム電圧VHを制御する際に、システム電圧VHの偏差が大きくなると、メインバッテリBの充電電力が急激に変化する虞がある。このような場合には、瞬間的にはメインバッテリBの充電電力が電力上限値Winを超えることにより、メインバッテリBが劣化することが懸念される。
したがって、本実施の形態に従う交流電動機の制御システムでは、変化レートの制限を伴って、目標電圧VHrに従った電圧指令値VH*を設定する。
図7は、本発明の実施の形態に従う交流電動機の制御システムにおけるコンバータの電圧指令値の変化レートを制限するための制御処理を説明するフローチャートである。
図7を参照して、制御装置50は、ステップS300により、電圧センサ10および電流センサ11の検出値に基づいてメインバッテリBのバッテリ電力Pbを算出する。
制御装置50は、ステップS310により、充電電力上限値Winに対するメインバッテリBの充電電力のマージン値(以下、「充電電力マージン」とも称する)を所定の基準値Ptと比較する。たとえば、Pb<0である充電時に|Pb−Win|と基準値Ptとが比較される。なお、メインバッテリBの放電時(Pb>0)には、比較処理を行うことなく、ステップS310はNO判定とすればよい。
制御装置50は、|Pb−Win|≧Ptのとき(S310のNO判定時)には、ステップS320により、電圧指令値VH*の変化レート上限値Rr=R1に設定する。一方で、制御装置50は、|Pb−Win|<Ptのとき(S310のNO判定時)には、ステップS330により、電圧指令値VH*の変化レート上限値Rr=R2(R2<R1)に設定する。
そして、制御装置50は、ステップS340により、ステップS320またはS330で設定された変化レート上限値Rrに従って、電圧指令値VH*を設定する。
ステップS340では、今回の制御周期(第n番目の制御周期、n:自然数)における電圧指令値VH*(n)が、前回の制御周期における電圧指令値VH*(n−1)および今回の制御周期における目標電圧VHr(n)を用いた、下記(1),(2)式に従って設定される。式(2)において、|ΔVH|≦Rrに制限される。
VH*(n)=VH*(n−1)+ΔVH* …(1)
ΔVH*=VHr(n)−VH(n−1) …(2)
図8は、図7により設定された変化レート上限値Rrに従う電圧指令値VH*の変化の一例を示す概念的な波形図である。
図8を参照して、時刻t1において、目標電圧VHrがV0からV1へ変化する。これに応じて、時刻t1まではV0に設定されていた電圧指令値VH*についても、時刻t1以降では、V1(VHr)に向かって変化する。
充電電力マージンが大きい場合には、変化レート上限値Rr=R1(S320)に従って電圧指令値VH*は変化する。この結果、電圧指令値VH*がV0からV1に変化するまでの時間はΔT1となる。好ましくは、R1を十分大きく設定することで、目標電圧VHrと電圧指令値VH*とを一致させることができる(ΔT1=0)。
これに対して、充電電力マージンが小さい場合には、変化レート上限値Rr=R2(S330)に従って電圧指令値VH*は徐々に変化する。この結果、電圧指令値VH*がV0からV1に変化するまでΔT2(ΔT2>ΔT1)を要する。電圧指令値VH*の変化を緩やかにすることにより、システム電圧VHを制御するコンバータ15の動作により、システム電圧VHの変動によってメインバッテリBの充電電力が急変することを防止できる。
このように本実施の形態に従う交流電動機の制御システムによれば、メインバッテリBの充電時に、充電電力上限値Winに対するマージン電力が小さい場合には、電圧指令値VH*の変化レートを制限することができる。したがって、システム電圧VHの急変によってメインバッテリBの充電電力が充電電力上限値Winを超過することを防止するように、コンバータ15による電圧制御動作を制限することができる。
なお、本発明の実施の形態では、ハイブリッド車の電気システムについて代表的に例示したが、本発明の適用はこのようなケースに限定されるものではない。すなわち、本発明に従う交流電動機の制御システムは、電動車両の駆動用電動機を負荷とする構成に好適であるが、その他の用途の電動機を負荷とすることも可能である。また、交流電動機を駆動制御するインバータの直流側電圧を可変制御するためのコンバータを含む構成であれば、当該直流電圧を変換して駆動される交流電動機の個数についても任意とすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5 接地線、6,7 電力線、10,13 電圧センサ、10♯ 直流電圧発生部、11,27 電流センサ、12,29 温度センサ、15 コンバータ、20,30 インバータ、28 回転角センサ、50 制御装置、100 ハイブリッド車、110 エンジン、112 冷却水温センサ、120 動力分割機構、125 出力軸、130 減速機、140 駆動軸、150 車輪(駆動輪)、200 最大出力線、210,220 動作点、250 特性線、B メインバッテリ、C0,C1 平滑コンデンサ、D1,D2,D11〜D16,D21〜D26 逆並列ダイオード、Ib バッテリ電流、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、N1,N2 中性点、Pb バッテリ電力、Pinv インバータ損失、Pmc 銅損、Pmi 鉄損、Pmt モータ損失、Pt 基準値(充電電力マージン)、Q1,Q2,Q11〜Q16〜 電力用半導体スイッチング素子、Rr 変化レート上限値、S1,S2,S11〜S16,S21〜S26 スイッチング制御信号、Tb バッテリ温度、Tmg1,Tmg2 モータ温度、Tqcom(1),Tqcom(2) トルク指令値、U1,U2,V1,V2,W1,W2 コイル巻線、VH 直流電圧(システム電圧)、VH* 電圧指令値、VL 直流電圧(コンバータ入力側)、VHr 目標電圧(システム電圧)、Vb バッテリ電圧、Vmg1,Vmg2 目標電圧(MG1,MG2)、W0 ベース値(充電電力上限値)、Win 充電電力上限値。

Claims (1)

  1. 二次電池と、
    直流電源配線と前記二次電池との間で、前記直流電源配線の直流電圧を電圧指令値に制御するように双方向の直流電力変換を実行するためのコンバータと、
    交流電動機が動作指令値に従って作動するように、複数のスイッチング素子により前記直流電源配線上の直流電力と前記交流電動機を駆動する交流電力との間で電力変換を行なうインバータと、
    前記二次電池の状態に従って充電電力上限値を設定するとともに、前記交流電動機の動作状態に応じて前記コンバータの前記電圧指令値を変化させる制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記二次電池の充電時において、前記充電電力上限値に対する前記二次電池の現在の充電電力のマージンが所定の基準値よりも小さいときには、前記マージンが前記基準値よりも大きいときと比較して、前記電圧指令値の変化レートを制限する、交流電動機の制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111758216A (zh) * 2018-02-23 2020-10-09 三菱电机株式会社 电动机驱动装置及电动机驱动系统

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