JP2017111588A - 非接触icカード - Google Patents

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昌弘 金川
Masahiro Kanekawa
昌弘 金川
加藤 雅一
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Abstract

【課題】非接触ICカードが過大な電力を受電しても、非接触ICカードに内蔵するロジック回路の故障を防止すること。
【解決手段】非接触ICカードは、非接触で交流電力を受信するコイルと、交流電力から直流電圧を生成する整流回路と、直流電圧を検出する電圧検出回路と、直流電圧で駆動するロジック回路と、コイルとロジック回路の間に設けられたスイッチと、電圧検出回路の出力があらかじめ設定した閾値以上である場合にスイッチをOFFにする判定回路と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、過大な電力を受電した場合に内部回路の保護を行う非接触ICカードに関する。
近年、電磁波を使ってリーダライタと非接触で交信しデータの読み書きを行う非接触ICカードが普及している。非接触ICカードは、電磁波を受け取るコイルと、データが保存されているICチップが樹脂性のカードに内蔵された、構成になっている。代表的な非接触ICカードの大きさは85.6×53.98×0.76mmになっている。非接触ICカードは通信距離に応じて密着型(ISO/IEC 10536)、近接型(ISO/IEC 14443)、近傍型(ISO/IEC 15693)または遠隔型等が知られており、遠隔型以外はISO/IECで標準化されている。
密着型の一般的な用途は銀行カードや接点付ICカードの代替とされ、4.91MHzの周波数を利用して、数mmまで通信が可能である。
近接型は自動改札システム、電子マネー等の分野で使用され、13.56MHzのRF周波数を使用するNFC(Near Field Communication:近距離通信)を利用して、10cmまで通信が可能とされている。
近傍型は入退室管理、物流管理などで良く利用され、近接型同様に13.56MHzの周波数を利用して、70cm程度まで通信が可能である。
人が利用する非接触ICカードの他には、物に付けて利用する無線タグがある。利用する周波数ごとにISO/IEC18000−1からISO/IEC18000−6の規格がある。使用する周波数は135kHz以下、13.56MHz、2.45GHz等である。
非接触ICカードは、リーダライタが出力する比較的小さい電力の電磁波に感応して動作し、非接触ICカードに内蔵されるロジック回路は少ない電力で動作するようになっている。
電磁波を送る装置として、リーダライタ以外に、携帯電話、携帯情報端末や携帯型プリンタなどのポータブル機器に電力を非接触で伝送する非接触電力伝送装置がある。ポータブル機器に非接触で電力伝送する装置等の中には大きな電磁波を送出する装置がある。
近年、送電周波数が6.78MHzの非接触電力装置が普及すると予想されている。送電周波数6.78MHzの2次高調波である13.56MHzは近接型の非接触ICカードや13.56MHzを利用する無線タグの動作周波数と同一となる。また、13.56MHzで送電する非接触電力伝送装置が製品化される可能性もあり、その場合には、13.56MHzを利用する非接触ICカードや無線タグと周波数が同一となる。
非接触電力伝送装置はポータブル機器に内蔵する電池を充電するためにも利用されている。携帯電話、携帯情報端末などのポータブル機器は家庭やオフィス内のさまざまな場所で利用され、内蔵電池を充電するための非接触電力伝送装置(非接触充電器)もさまざまな所に設置される可能性がある。通常、利用者は非接触充電器に携帯電話や携帯情報端末を置いて充電する。しかし、非接触ICカードは厚さが0.76mmと非常に薄いため、利用者が誤って財布やカードケースから非接触充電器上に非接触ICカードを落とす、または置き忘れてしまうことも考えられる。
非接触充電器が送出する電力は、非接触ICカードのリーダライタが送出する電力に比べ非常に大きいため、非接触充電器上に非接触ICカードを置いた場合、送電された電力を非接触ICカードが受電してロジック回路が故障する可能性がある。
非接触ICカードが過大な電力を受けても故障しない方法として、過大な電力を受けたときにシャントレギュレータに組込まれたツェナーダイオードがICに印加する高い電圧を低減し、非接触ICカードを保護する技術が知られている。(特許文献1参照)。しかし、ツェナーダイオードの定格を超えるような過大な電力を受けると、ツェナーダイオードが故障して、後段の回路も故障する問題がある。
特開2000−348152号公報
本発明が解決しようとする課題は、非接触ICカードにおいて、過大な電力を受電しても非接触ICカードに内蔵するロジック回路が故障し難くすることである。
非接触で交流電力を受信するコイルと、前記交流電力から直流電圧を生成する整流回路と、前記直流電圧を検出する電圧検出回路と、前記直流電圧で駆動するロジック回路と、前記整流回路とロジック回路の間に設けられたスイッチと、前記電圧検出回路の出力があらかじめ設定した閾値以上である場合前記スイッチをOFFにする判定回路と、を有する非接触ICカード。
非接触ICカードとリーダライタ及び非接触電力伝送装置を示す図。 リーダライタ及び非接触電力伝送装置を含む通信装置の構成を示すブロック図。 電圧検出による保護回路を示す構成図。 電圧検出時の動作波形を示す。 電流検出による保護回路を示す構成図。 電流検出時の動作波形を示す。 電圧検出及び電流検出による保護回路を示す構成図。 インピーダンス可変回路を含む電圧及び電流検出による保護回路を示す構成図。 インピーダンス可変回路の内部回路を示す構成図。 インピーダンス可変回路の動作波形。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一または類似する箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態に係るリーダライタ10、非接触ICカード20、及び非接触電力伝送装置30を示している。リーダライタ10、非接触ICカード20、及び非接触電力伝送装置30と携帯型プリンタ50を例示している。図2は、第1の実施形態に係るリーダライタ10、非接触ICカード20、及び非接触電力伝送装置30を示すブロック図である。図2に示すように、通信装置1は、電磁波を送信するリーダライタ10と、リーダライタ10から送信された電磁波を受ける非接触ICカード20とを備えている。リーダライタ10は電磁波を送出する送信コイル12と送信部11とを備える。送信部11は、送信用の交流電力を発生し送信コイル12に送出する。具体的には、送信部11は、13.56MHzの周波数の交流電力を送信コイル12に伝えている。
非接触ICカード20は電磁波を受ける受信コイル21と整流回路23とロジック回路24を有している。リーダライタ10から送信された電磁波を受信コイル21で受け、整流回路23は受けた交流の電磁波から直流電力を発生する。非接触ICカード20のロジック回路24は整流回路23で発生した電力で動作する。また、受信コイル21と直列または並列にコンデンサ212、213を設けて13.56MHzに共振するようにしている。コンデンサ212、213と受信コイル21の組合せにより、リーダライタ10が送信する13.56MHzの電磁波をより効率良く非接触ICカード20に伝えることができる。
通信装置1を利用する際はリーダライタ10の送信コイル12に非接触ICカード20を近づける。非接触ICカード20の受信コイル21を送信コイル12に近づけるまたは重ねることで、電磁波がリーダライタ10から非接触ICカード20に伝わる。受信コイル21で受けた電磁波は、電磁誘導により、受信コイル21に交流電力を発生させる。生じた交流電力はロジック回路24の動作に利用される。非接触ICカード20には受信コイル21が受けた交流電力を整流して直流電力に変換する整流回路23が設けられている。整流された直流電力はロジック回路24に供給され、ロジック回路24を動作させる。
図2では、非接触ICカード20はロジック回路24を含む構成となっているが、非接触ICカード20は必ずしもロジック回路24を含む構成に限定されるものではない。ロジック回路24を非接触ICカード20の外部に設けて、整流回路23で発生する直流電力を外部に設けたロジック回路24に供給する構成にすることも可能である。
リーダライタ10と類似した構成として非接触電力伝送装置30がある。リーダライタ10は非接触ICカード20へ電磁波を送り、非接触ICカード20を非接触で動作させる。非接触ICカード20は、ロジック回路24を動作させる程度なので、非常に少ない電力で動作する。例えば1mW程度である。非接触電力伝送装置30は携帯機器(例えば、携帯電話、パソコン、携帯型プリンタなど)に非接触で電力を送る。携帯機器以外に自動車を動かす電力を非接触で送る装置も、非接触電力伝送装置30に含まれる。非接触電力伝送装置30が送る電力は、携帯機器の場合およそ10W、自動車へ送る場合3kW程度になる。携帯機器へ電力を送る非接触電力伝送装置30でも、非接触ICカード20へ電力を送るリーダライタ10に比べ、約1万倍もの電力を送ることになる。
非接触ICカード20はリーダライタ10の送信コイル12に近づけて使われる。リーダライタ10と非接触電力伝送装置30が使用者の身近に置かれている状況では、誤って非接触ICカード20を非接触電力伝送装置30の送電コイル32に近づけてしまうことが起こり得る。近づけてしまう場合とは、誤って非接触ICカード20を非接触電力伝送装置30の送電コイル32上に落してしまったり、重ねあわせてしまったりする場合がある。この場合、受信コイル21が送電コイル32に重なることで過大な電力が非接触電力伝送装置30から非接触ICカード20へ送電されてしまう。非接触ICカード20が過剰な電力を受けると、非接触ICカード20のロジック回路24が故障することが想定される。故障を防ぐために、非接触ICカード20を保護する必要がある。
携帯機器へ電力を送る非接触電力伝送装置30を例に説明する。非接触ICカード20へ影響を与える非接触電力伝送装置30は電磁波を送出する送電コイル32と送電部31とを備える。送電部31は、6.78MHzの交流電力を送電コイル32に送出して電磁波を送電する。このとき、6.78MHzの2次高調波である13.56MHzが送電部31で発生し、送電コイル32から強いレベルで送電される。非接触ICカード20は13.56MHzの周波数を受信するように設計されている。非接触電力伝送装置30の送電コイル32から送電される13.56MHzの強いレベルの電磁波を非接触ICカード20が受けることで、過大な電力がロジック回路24に伝わることになる。結果、非接触ICカード20が故障する場合がある。
図3は、第1の実施形態に係る非接触ICカード20の回路構成を示している。電圧検出による保護回路130を有する構成を示す。保護回路130はスイッチ100と電圧検出回路110と判定回路120とを備えている。直列接続されたコンデンサ212、213が受信コイル21の出力側に並列に接続され、受信コイル21で受けた電磁波から交流電力を発生する。コンデンサ213の出力は整流回路23に入力され、交流電力を直流に変換する。
整流回路23の出力25は、保護回路130の電圧検出回路110とスイッチ100に接続されている。電圧検出回路110を通して得られた検出電圧を判定回路120で所定の閾値と比較する。閾値との比較結果に基づき、出力26を通してスイッチ100のON/OFFを切り替える。スイッチ100の出力27は所定の閾値以内の電力であれば、ロジック回路24を動作させる。閾値以上になった場合、スイッチ100はOFFになり、ロジック回路24への電力供給は停止する。
図4は整流回路23、スイッチ100、ロジック回路24の動作波形を示している。(4−1)(4−2)(4−3)では横軸が時間、縦軸が電圧を示している。(4−1)は、整流回路23の出力25の電圧502が時間経過とともに増加し、さらに電圧502と閾値500との比較状態を示している。(4−2)は出力25の電圧をON/OFF制御する制御信号を示している。(4−3)はスイッチ100からの出力27の電圧、すなわちロジック回路24の入力電圧を示している。
図4を参照し詳細に動作を説明する。時刻t1までは、リーダライタ10に非接触ICカード20が近接するような通常の使われ方を示している。通常の使われ方では、整流回路23の出力25の電圧V1は閾値500を超えることはない。整流回路23の出力電圧V1が閾値500以下である場合、スイッチ100はON状態となる。
時刻t1において、非接触ICカード20が非接触電力伝送装置30に誤って置かれたとする。時刻t1から、非接触ICカード20の受信コイル21が非接触電力伝送装置30の過剰な電力を受ける。時刻t1から整流回路23の出力25の電圧502はV1から上昇する。時刻t1から電圧502が上昇しても、閾値500を超える時刻t2まではスイッチ100はON状態を維持する。時刻t1からt2までスイッチ100がON状態を維持するのは、非接触ICカード20が非接触電力伝送装置30に長時間置かれたのではなく、非接触電力伝送装置30の近傍を短時間通る場合には、非接触ICカード20が近傍を過ぎれば過剰電力を受けなくなるためである。
時刻t2で整流回路23の出力電圧が閾値500を超えると(503)、判定回路120は出力26をLレベルからHレベルに切り替える。スイッチ100はON状態からOFF状態に切り替わる。この結果、時刻t2以降ロジック回路24への入力電圧は0になる。(507)
スイッチ100は判定回路120からLレベルの信号を受けると導通(ON)し、Hレベルの信号を受けると遮断(OFF)となるように動作する。また、受信コイル21が電磁波を受信していない状態では、判定回路120の出力26はLレベルで、スイッチ100はON状態となる。
閾値500は、ロジック回路24に入力される電圧が定格を超えることのないように予め定められた電圧値である。この閾値500を超えた電圧がスイッチ100を経由してロジック回路24に入力されると、ロジック回路24は故障してしまう可能性がある。
ロジック回路24の入力電圧は、整流回路23の出力25の電圧に合わせて上昇し(506)、何も制御をしなければ、ロジック回路24の定格入力電圧を超えてロジック回路24は故障してしまう。本実施例に示すように、非接触ICカード20が過剰な電力を受けても、スイッチ100のON/OFFを制御することにより、ロジック回路24は故障することなく、正常に動作することが可能となる。スイッチ100がON状態からOFF状態に切り替わると、ロジック回路24の入力電圧27は0V程度にまで低減する(507)。
スイッチ100がオフになった時刻t2(503)以降も受信コイル21が電力を受け続けると、整流回路23の出力25の電圧は上昇を続け、ある値(V2)で飽和する(505)。スイッチ100は電圧の飽和値より十分耐圧の高い素子を使う必要がある。具体的には、ロジック回路24は通常は数十V程度の耐圧になっている。そのため、スイッチ100は耐圧が100V以上取ることができるトランジスタ、MOSFETやリレー等で構成することが好ましい。
非接触ICカード20において、受信コイル21とコンデンサによる共振回路を構成する代わりに、コンデンサ単体ではなく、コイルとコンデンサから構成されるLPF(ローパスフィルタ)またはHPF(ハイパスフィルタ)等の構成にすることも可能である。また、コンデンサは必ずしも電子部品で構成する必要はなく、コンデンサに相当する静電容量を、受信コイル21のコイル形状やコイル線間の静電容量で代用することもできる。
本実施例に示した構成にすることで、過大な電力を受電してもロジック回路24は入力電圧の定格を超えることがないように制御される。入力電圧の定格を超えない範囲で動作するので、非接触ICカード20の故障を減らすことができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る電流検出による保護回路140を有する非接触ICカード20の構成を示すブロック図である。電流検出による保護回路140はスイッチ100と電流検出回路210と判定回路120とツェナーダイオード220とを備えている。図6は各部の動作波形を示している。整流回路23の出力25の電圧と電流検出回路210の出力28の電流と判定回路120の出力26とロジック回路24の入力27の電圧を示したものである。
直列接続されたコンデンサ212、213が受信コイル21の出力側に並列に接続され、受信コイル21で受けた電磁波から交流電力を発生する。コンデンサ213の出力は整流回路23に入力され、交流電力を直流に変換する。出力25は直流の電流が流れることになる。
保護回路140のスイッチ100は判定回路120からLレベルの信号を受けると導通(ON)し、Hレベルの信号を受けると遮断(OFF)となるように動作する。また、受信コイル21が電磁波を受信していない状態では、判定回路120の出力26はLレベルで、スイッチ100はON状態となる。
受信コイル21が電磁波を受信した場合は、交流電力が発生して整流回路23の出力25の電圧が上昇する(602)。整流回路23の出力電圧25が閾値600に達するまではスイッチ100はON動作を保持するようになっている。閾値600の電圧はツェナーダイオードの定格電圧である。この閾値600を超えた電圧がスイッチ100を経由してロジック回路24に入力されると、ロジック回路24は故障してしまう可能性がある。
リーダライタ10の近傍に非接触ICカード20が置かれるような通常の使われ方であれば、整流回路23の出力25の電圧は閾値600を超えることはなく、スイッチ100は常時ON状態となる。しかし、非接触電力伝送装置30に非接触ICカード20が置かれれば、過大な電力を受信コイル21が受けるので、整流回路23の出力電圧25は上昇し閾値600を超える可能性が有る。
波形(6−1)(6−2)(6−3)(6−4)を用いて動作を説明する。波形(6−1)(6−3)(6−4)では横軸が時間、縦軸が電圧を示している。波形(6−2)では横軸が時間、縦軸が電流を示している。整流回路23の出力25の電圧が時刻t3で閾値600に達すると(603)ツェナーダイオードは導通し、電流検出回路の出力28の電流が上昇し時刻t4で閾値610に達する(604)。
電流検出回路210の出力28の電流が時刻t4で閾値610に達すると(604)、判定回路120は出力26をLレベルからHレベルに切り替える(6−3)。この結果、スイッチ100はON状態からOFF状態に切り替わる。
閾値610を超えた電流がスイッチ100を経由してツェナーダイオード220に入力されると、ツェナーダイオードは絶対最大定格として定められた許容損失を超え、故障してしまう可能性がある。閾値610を超えることのない通常の使われ方であれば、スイッチ100は常時ON状態となる。しかし、非接触ICカード20が非接触電力伝送装置30から過大な電力を受信コイル21が受けると、電流検出回路の出力28の電流は上昇し閾値610を超える。閾値610の電流値は、ツェナーダイオードの導通時に流すことが可能な電流値で設定するが、ツェナーダイオードの許容損失に対してある程度(例えば50%)のマージンを持った値とし、ツェナーダイオードが故障しないように配慮して閾値610を設定している。
ロジック回路24の入力電圧は、整流回路23の出力25の電圧に合わせて上昇し(605)、何も制御をしなければ、ロジック回路24の定格入力電圧を超えてロジック回路24は故障に至ってしまう。しかし、本実施例に示すように、スイッチ100のON/OFFを制御することにより、ロジック回路24は故障することなく、正常に動作することが可能となる。スイッチ100がON状態からOFF状態に切り替わると、ロジック回路24の入力電圧27は0V程度にまで低下する(606)。
スイッチ100が時刻t4でオフになった(604)以降も受信コイル21が電力を受け続けると、整流回路23の出力電圧25は上昇を続け、ある値(V3)で飽和するようになる(607)。そのため、スイッチ100は十分耐圧の高い素子を使う必要がある。ロジック回路24は通常は数十V程度の耐圧しか取れないが、スイッチ100は耐圧が100V以上取ることができるトランジスタ、MOSFETやリレー等で構成することが好ましい。
本実施例に示した構成とすることにより、過大な電力を受電してもロジック回路24は入力電圧の定格を超えることがないように制御することができるため、非接触ICカード20は故障することなく動作させることが可能となる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る電圧検出による保護回路と電流検出による保護回路150を有する非接触ICカード20のブロック図である。保護回路150はスイッチ100と電圧検出回路110と電流検出回路210と判定回路120とツェナーダイオード220とを備えている。
電圧検出による保護回路は第1の実施例で示した動作と同様である。電流検出による保護回路は、第2の実施例で示した動作と同様である。整流回路23の出力25の電圧が閾値500を超えた場合、または、電流検出回路210の出力28の電流が閾値610を超えた場合、判定回路120はスイッチ100にHレベルの信号を出力する。結果、スイッチ100は遮断(OFF)となるように動作する。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係るインピーダンス可変回路を含む電圧検出と電流検出による保護回路160を有する非接触ICカード20になっている。保護回路160はスイッチ100と電圧検出回路110と電流検出回路210と判定回路120とツェナーダイオード220とインピーダンス可変回路310とを備えている。
インピーダンス可変回路310は受信コイル21に並列に接続されている。インピーダンス可変回路310は、図9(a)に示すように、スイッチ80とコンデンサ81が直列に接続された構成になっている。図10は、非接触ICカード20内の動作波形を示している。波形(10−1)(10−2)(10−3)(10−4)の横軸は時間、縦軸は電圧を示している。(10−1)は整流回路23の出力25の電圧変化を表している。(10−2)はスイッチ100への判定回路120の出力26の時間変化を表している。(10−3)はインピーダンス可変回路310への判定回路120の出力29の時間変化を表している。(10−4)はロジック回路24の入力27の電圧の波形を示したものである。
保護回路160のスイッチ100は判定回路120からLレベルの信号を受けると導通(ON)し、Hレベルの信号を受けると遮断(OFF)となるように動作する。また、受信コイル21が電磁波を受信していない状態では、判定回路120の出力26はLレベルで、スイッチ100はON状態になる。
インピーダンス可変回路310は判定回路120からHレベルの信号を受けるとインピーダンス可変回路310のスイッチ80が導通(ON)し、Lレベルの信号を受けるとスイッチ80が遮断(OFF)する。また、スイッチ100が導通(ON)している状態では、インピーダンス可変回路310のスイッチ80は遮断(OFF)となるように動作し、スイッチ100が遮断(OFF)している状態では、スイッチ80が導通(ON)となるように、判定回路120の出力29を制御する。
電圧検出回路110は第1の実施例で示した動作と同様であり、電流検出回路210は第2の実施例で示した動作と同様である。
受信コイル21に並列にコンデンサ320を接続して自己共振させるようにすれば、受信コイル21とコンデンサ320の合成インピーダンスは高くなり、自己共振周波数に等しい電磁波を受けやすくなる。非接触ICカード20は13.56MHzを使用し、受信コイル21とコンデンサ320で13.56MHzに自己共振する構成になっている。インピーダンス可変回路310のスイッチ80が遮断(OFF)している状態であれば、受信コイル21は13.56MHzの電磁波を受けやすい状態を保つ。一方、インピーダンス可変回路310のスイッチ80が導通(ON)している状態であれば、受信コイル21とコンデンサ320とインピーダンス可変回路310を含めた共振回路は、13.56MHzに共振動作せず、13.56MHzの電磁波を受けにくい状態となる。
第4の実施例ではインピーダンス可変回路310は図9(b)や(c)に示すように、コンデンサ81の代わりにコイル83や抵抗82を用いることが可能である。また、図9(a)または(b)または(c)の構成を複数並列に接続することも可能である。
第4の実施例では、コンデンサ320は、受信コイル21と並列に接続して構成している。並列の構成に代えて、受信コイル21と直列に接続した構成にして、受信コイル21との共振回路の自己共振周波数が13.56MHzにすることも可能である。また、コンデンサ320をなくし受信コイル21のみで電磁誘導で電磁波を受信することも出来る。
第4実施例の動作を説明する。非接触ICカード20が誤って非接触電力伝送装置30上に落した場合、受信コイル21が電磁波を受信し、(10−1)に示すように、受信コイル21に交流電力が発生して整流回路23の出力25の電圧が上昇する(701)。整流回路23の出力25の電圧が時刻t5で閾値700に達すると、判定回路120は出力26及び29をLレベルからHレベルに切り替える。この結果、(10−2)に示すように、スイッチ100はON状態からOFF状態に切り替わり、インピーダンス可変回路310は(10−3)に示すようにOFF状態からON状態に切り替わる。
(10−4)に示すように、ロジック回路24への入力27の電圧は、整流回路23の出力25の電圧に合わせて上昇し(702)、何も制御をしなければ、ロジック回路24の定格入力電圧を超えてロジック回路24は故障に至ってしまう。本実施例に示すように、スイッチ100のON,OFFを制御し、さらにインピーダンス可変回路310のON,OFFを制御することにより、ロジック回路24は故障することなく、正常に動作することが可能となる。スイッチ100がON状態からOFF状態に切り替わると、ロジック回路24の入力電圧27は0V程度にまで低減する(703)。
時刻t5でインピーダンス可変回路310がOFF状態からON状態に切り替わると、受信コイル21は自己共振周波数に等しい電磁波を受けにくくなり、整流回路23の出力電圧25は低減する(704)。そのまま、電磁波を受け続けると整流回路23の出力電圧25は維持し続ける(706)。
時刻t6で受信コイル21が電磁波を受信しなくなれば、整流回路23の出力電圧は0V程度にまで低減する(705)。
時刻t6で整流回路23の出力電圧25が0V程度に達すると、判定回路120は出力26をHレベルからLレベルに切り替える。この結果、スイッチ100はOFF状態からON状態に切り替わり、インピーダンス可変回路310はON状態からOFF状態に切り替わる。
第4の実施例においても、過大な電力を受電してもロジック回路24やツェナーダイオード220は入力電圧や入力電力の定格を超えることがないように制御することができるため、非接触ICカード20は故障することなく動作させることが可能となる。
インピーダンス可変回路310を第1乃至第3の実施例に組み合わせて、非接触ICカード20を実施することも可能である。
尚、本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。


1…通信装置
10…リーダライタ
11…送信部
12…送電コイル
20…非接触ICカード
21…受電コイル
23…整流回路
24…ロジック回路
30…非接触電力伝送装置
31…送電部
32…送電コイル
100…スイッチ
110…電圧検出回路
120…判定回路
210…電流検出回路
220…ダイオード
320…コンデンサ
310…インピーダンス可変回路


Claims (5)

  1. 非接触で交流電力を受信するコイルと、
    前記交流電力から直流電圧を生成する整流回路と、
    前記直流電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記直流電圧で駆動するロジック回路と、
    前記整流回路とロジック回路の間に設けられたスイッチと、
    前記電圧検出回路の出力があらかじめ設定した閾値以上である場合前記スイッチをOFFにする判定回路と、
    を有する非接触ICカード。
  2. 非接触で交流電力を受信するコイルと、
    前記交流電力から直流電流を生成する整流回路と、
    前記直流電流を検出する電流検出回路と、
    前記直流電流で駆動するロジック回路と、
    前記電流検出回路とロジック回路の間に設けられたスイッチと、

    前記電流検出回路があらかじめ設定した閾値以上の電流を検出した場合前記スイッチをOFFにする判定回路と、
    を有する非接触ICカード。
  3. 前記ロジック回路に並列接続されたツェナーダイオードを有する請求項2記載の非接触ICカード。
  4. 非接触で交流電力を受信するコイルと、
    前記交流電力から直流電力を生成する整流回路と、
    前記直流電力の電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記直流電力の電流を検出する電流検出回路と、
    前記直流電力で駆動するロジック回路と、
    前記整流回路とロジック回路の間に設けられたスイッチと、
    前記電圧検出回路があらかじめ設定した駆動電圧以上であれば前記スイッチをOFFにし、または、前記電流検出回路があらかじめ設定した閾値以上であれば前記スイッチにOFFにする判定回路と、
    を有する非接触ICカード。
  5. 前記コイルと並列にインピーダンス変換回路が接続され、前記判定回路が前記スイッチにOFF動作の信号を送った時にインピーダンス変換回路にON動作の信号を送る請求項1乃至請求項3の1項記載の非接触ICカード。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1051352A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Mitsubishi Electric Corp 非接触通信システム
JP2015202025A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 ローム株式会社 受電装置、送電装置及び非接触給電システム

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