以下に添付図面を参照して、本発明にかかる情報処理装置、販売促進方法、および販売促進プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる情報処理装置による一動作例を示す説明図である。情報処理装置100は、医療機関110を利用するグループ化された複数の利用者の病状に応じた販売促進を行うコンピュータである。医療機関110は、例えば、病院、診療所、調剤薬局などである。図1の例では、情報処理装置100は、医療機関110に設置された装置であるが、これに限らず、医療機関110に設置された装置とアクセス可能な外部のサーバなどであってもよい。
医療機関110の利用者は、例えば、診療後に、診療内容に応じて診療費を支払う。そして、利用者は、例えば、診療費の支払い終了後に、領収書や診療明細書を受け取る。また、利用者は、例えば、診療内容に応じて処方箋を受け取る場合がある。このような場合、利用者は、例えば、薬局を利用して、処方箋に従い薬品を購入する。また、利用者は、処方された薬品だけでなく、病気の症状に応じた商品を購入する場合がある。例えば、風邪の場合には、マスク、うがい薬、経口補水液などが挙げられる。
また、診療所や薬局などの複数の医療機関110が同じ建物や施設に同居する医療モールがある。利用者は、例えば、診療や薬品の購入を医療モール内だけで済ませることができる。医療モールの経営者は、例えば、医療機関110の利用者に医療モール内の薬局により商品を購入してもらうことにより、医療モール全体の売上を向上させたい。
これに対して、利用者は、医療モール内の医療機関110において診療だけを受けて、医療モール外の薬局などでも薬品を購入することもできる。また、利用者は、例えば、商品をすでに持っている場合などには、ある程度商品を消費した後に購入する場合がある。このような場合、利用者は、医療モールに訪れずに、医療モール以外の自宅の近くの薬局などを利用して商品を購入する可能性が高い。そこで、医療モールの経営者は、例えば、医療モール内の薬局などで商品を購入してもらうために、販売促進を行う場合がある。
しかしながら、従来技術では、例えば、医療機関110を受診した利用者に対して販売促進を効果的に行うことが困難である。例えば、利用者にどのような商品を推奨すれば、利用者が購入するかを判別することは困難である。また、例えば、利用者がどのようなタイミングで商品を購入するかを判別することは困難である。
そこで、本実施の形態では、情報処理装置100は、医療機関110において家族内の患者に領収書や診療明細書の発行時に、家族の診療履歴に基づいて過去の診療日のうち所定期間経過した診療日の診療内容に応じた商品の販売促進情報を出力する。
これにより、利用者の家族の病状に応じた商品の販売を促進することができる。また、例えば、診療日から所定期間経過した時期などのように、利用者が持っている商品などを消費したような時期に販売を促進することができる。したがって、医療機関110の利用者に対して販売促進を効果的に行うことができる。また、医療モール内で使用可能な販売促進情報であれば、医療モール全体の売上の向上を図ることができる。
ここで、領収書は、医療費の支払い時に発行される支払いの証明となるものである。医療費は、例えば、診療費、調剤費、療養費などである。診療明細書は、医療機関110において診療内容や検査、処方薬剤などを記した書類である。診療明細書は、例えば、医療機関110において、医療費の支払いにより発行される。具体的に、診療明細書の記載項目は、例えば、医療費の根拠となる診療内容、行われた検査の名称や処置の名称、処方された薬剤、およびそれらの個別の点数と数量などである。
ここで、記憶部101は、例えば、医療機関110を利用するグループ化された複数の利用者の各々が医療機関110で診療を受けた診療日と診療内容とを対応付けて表す診療履歴情報102を記憶する。ここで、グループ化された複数の利用者は、例えば、同一の世帯や家族である。世帯とは、実際に同一の住居で起居し、生計を同じくする者の集団である。また、家族とは、例えば、夫婦とその子どもや両親など血縁関係者を中心に形成される親族の集団である。また、グループ化された複数の利用者は、利用者によって同一のグループであると登録された複数の利用者であってもよい。
医療機関を利用する利用者は、例えば、患者である。世帯を例に挙げると、記憶部101は、世帯と利用者とを対応付けて表す家族情報を記憶しておくことにより、世帯ごとにグループ化することができる。図1の例では、4人の利用者が一つのグループである。また、図1の例では、診療内容は、主訴と処方箋であるが、これに限らず、注射や手当などの処置内容、検査および検診内容、症状などの診察結果などであってもよい。ここで、診療履歴情報102が表す診療日や診療内容について、診療履歴情報102に含まれる診療日や診療内容などとも称する。
情報処理装置100は、例えば、領収書または診療明細書が発行される際に、診療履歴情報102を参照して、診療日から、領収書または診療明細書が発行される日までの期間が所定期間を経過したことを検出すると、該診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。ここで、領収書または診療明細書が発行される日を当日とも称する。例えば、情報処理装置100は、領収書または診療明細書が発行される際に、診療履歴情報102を参照して、当日より前の診療日のうち、当該診療日から所定の期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。領収書または診療明細書は、医療機関110において複数の利用者に含まれる利用者についての領収書または診療明細書である。利用者について領収書や診療明細書が発行されるときには、例えば、支払いが終了した状態である。また、医療機関110が診療所であれば、領収書または診療明細書は診療内容に応じて発行される領収書である。医療機関110が薬局であれば、領収書は、薬品の購入に応じて発行される領収書である。図1の例では、複数の利用者に含まれる利用者が「11/14」に医療機関110で診療を受けて支払いを終了したとする。
具体的に、情報処理装置100は、例えば、診療履歴情報102を参照して、当日より前の診療日のうち、当該診療日から所定期間経過した診療日を特定する。所定期間は、情報処理装置100の管理者などによって設定されてもよいし、例えば、診療内容に含まれる処方期間であってもよい。所定期間は、例えば、数日であってもよいし、処方期間であってもよい。図1の例では、所定期間を処方期間として説明する。診療履歴情報102−1〜診療履歴情報102−3に含まれる診療日は、いずれも当日よりも前である。
例えば、診療履歴情報102−1が表す診療日は、「11/2」であり、処方期間は14日であるため、診療履歴情報102−1が表す診療日は、処方期間を経過していない診療日である。例えば、診療履歴情報102−2が表す診療日は、「11/11」であり、処方期間は5日であるため、診療履歴情報102−2が表す診療日は、処方期間を経過していない診療日である。例えば、診療履歴情報102−3が表す診療日は、「11/5」であり、処方期間は3日であるため、診療履歴情報102−3が表す診療日は、処方期間を経過した診療日である。
ここでは、情報処理装置100は、診療日「11/5」を特定する。つぎに、情報処理装置100は、例えば、特定した診療日に対応付けられた診療内容を特定する。情報処理装置100は、診療日「11/5」に対応付けられた診療内容として、主訴「眠れない、ストレス」と処方箋「睡眠導入剤」を特定する。
そして、情報処理装置100は、領収書または診療明細書が発行される際に、診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。ここでの商品は、例えば、薬品、サプリメントなどの食品、マスクなどの製品であってもよい。
診療内容に対応する商品は、例えば、主訴に対応する商品であってもよいし、処方された薬品に対応する商品であってもよい。例えば、主訴に対応する商品の場合、情報処理装置100は、主訴を緩和するための商品を推奨商品とする。例えば、主訴が花粉症の症状の場合に、花粉症用のゴーグルやマスクが推奨商品となってもよい。
また、例えば、処方された薬品に対応する商品の場合、情報処理装置100は、処方された薬品と同様の効果・効能が得られる薬品を推奨商品とする。また、処方された薬品と同じ薬品であってもよい。うがい薬や湿布のように、処方箋が無くても購入可能な商品が過去の診療日において処方された場合に、同じ商品を診療内容に対応する商品としてもよい。例えば、増血剤などが処方された場合に、鉄のサプリメントが推奨商品となってもよい。
情報処理装置100は、例えば、領収書または診療明細書を発行する際に、販売促進情報を出力する。出力形式としては、ディスプレイなどの画面への出力、印刷機器への印刷指示の出力などが挙げられる。情報処理装置100は、例えば、医療費などの支払いに自動支払機などを利用する場合に、領収書または明細書を発行する際に、自動支払機のディスプレイなどに、販売促進情報を表示してもよい。また、情報処理装置100は、画面に販売促進情報を表示し、利用者の操作により発行の指示があった場合に、販売促進情報の印刷指示を印刷機へ出力してもよい。
また、情報処理装置100は、例えば、領収書または診療明細書に販売促進情報を印刷する印刷指示を医療機関110に対応する印刷機器に出力する。印刷機器は、例えば、プリンタである。利用者は、医療費の内容を確認するために、領収書または診療明細書を確認する可能性があり、利用者に販売促進情報を見てもらう可能性が高くなる。また、領収書または診療明細書は、自宅で保管する場合があり、自宅に持ち帰る可能性が高い。特に、領収書は、医療費控除や高額療養費の支給を受ける際に提出を求められることがあり、紛失、破損等しないように大切に保管しておくことある。このため、領収書や診療明細書に販売促進情報を印刷させることにより、利用者に販売促進情報を見てもらう可能性が高くなる。したがって、効果的に販売促進を行うことができる。
このように、家族の病状に応じた推奨商品の販売を促進することができ、効果的な販売促進を行うことができる。例えば、医療機関110が医療モール内にある場合、医療モール内の処方薬局で購入可能な商品の販売促進を行うことにより、医療モール全体の売り上げの向上を図ることができる。
(医療モール内のシステム)
図2は、医療モール内のシステム例を示す説明図である。図2において、システム200は、データベースサーバ211と、情報処理装置100と、を含む。システム200において、データベースサーバ211と情報処理装置100とは、医療モール内の有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、システム200は、例えば、薬局、診療所、病院などの複数の医療機関110−1〜110−5が含まれる医療モールに導入されるシステム200である。システム200は、複数の医療機関110−1〜110−5のそれぞれを利用者が受診した診療日や診療内容などを履歴としてデータベースサーバ211によって管理する。
データベースサーバ211は、例えば、図5〜図10に後述する各種データベースを有する。各種データベースは、例えば、図5〜図10に後述する家族データベース、診療情報データベース、薬紐付けデータベース、推奨商品データベースなどである。
複数の医療機関110−1〜110−5には、それぞれ情報処理装置100−1〜情報処理装置100−5が設けられる。情報処理装置100は、例えば、医療機関の利用者が有する診察券を読み取り、利用者の識別情報を受け付ける。情報処理装置100は、受け付けた利用者の識別情報に対応付けて利用者が医療機関を受診した診療日や診療内容などをデータベースサーバ211へ送信する。情報処理装置100は、例えば、医療機関の医療従事者が使用するPC、ノートPC、タブレット型PC、スマートフォンなどである。
本実施の形態では、医療機関110に設けられる装置を情報処理装置100とする。これに限らず、データベースサーバ211の他にサーバを設けて、サーバが、例えば、情報処理装置100となり、医療機関110に設けられる装置からの要求に応じて処理を行ってもよい。
このように、図1に示した情報処理装置100を適用したシステム200を医療モールに導入すれば、医療モールの利用者は、利用者の家族の罹患に応じた商品の販売促進情報を取得できる。また、医療モールの利用者は、利用者の罹患に応じた商品の販売促進情報を取得できる。また、医療モールの利用者は、利用者の家族の罹患を防止することに応じた商品の販売促進情報を取得できる。また、医療モール内でより多くの商品を利用者に購入してもらうように販売を促進させ、医療モールの経営者は、医療モールの売り上げの向上を図ることができる。
ここでは、システム200が、医療モールに導入される場合について説明したが、これに限らない。例えば、システム200は、医療機関単体に導入される場合があってもよい。この場合、アプリケーションサーバは、医療機関に設けられるコンピュータであり、医療機関に設けられた情報処理装置100と一体であってもよい。
(情報処理装置100のハードウェア構成例)
つぎに、図3を用いて、図2に示したシステム200に含まれる情報処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
図3は、情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、情報処理装置100は、I/F(Interface)306と、キーボード307と、マウス308と、ディスプレイ309と、リーダー311と、を有する。また、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ディスクドライブ304と、I/F306と、キーボード307と、マウス308と、ディスプレイ309と、プリンタ310と、リーダー311とは、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報処理装置100の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F306は、通信回線を通じてLAN、WAN、インターネットなどのネットワーク210に接続され、このネットワーク210を介して他の装置(例えば、他の情報処理装置100やデータベースサーバ211)に接続される。そして、I/F306は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F306には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード307やマウス308は、利用者の操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。ディスプレイ309は、CPU301の指示により、データを出力するインターフェースである。ディスプレイ309は、例えば、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ407は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)などを採用することができる。
プリンタ310は、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリンタなどである。また、プリンタ310は、複写機、スキャナなどの機能を有する複合機であってもよい。プリンタ310は、CPU301の指示により、文書や画像などのデータを用紙や透過シートなどに印刷する。具体的には、例えば、各プリンタ310は、各医療機関110において発行された領収書(電子領収書のイメージデータ)を、領収書専用の用紙(例えば、コピー防止用紙)に印刷する。印刷出力された領収書には、原本証明するための印鑑が押印されることにしてもよい。
リーダー311は、例えば、カードからデータを読み取る装置である。カードは、例えば、医療モール内の医療機関110において使用可能な診察券などである。カードとしては、磁気カードやIC(Integrated Circuit)カード、バーコードや3次元コードが記されたカードが挙げられる。
ここでは、情報処理装置100が、プリンタ310やリーダー311を有する場合について説明したが、これに限らない。例えば、プリンタ310やリーダー311は、ネットワーク210を介して、データベースサーバ211や情報処理装置100と通信可能な状態で、データベースサーバ211や情報処理装置100とからは独立して存在してもよい。
また、図示を省略するが、情報処理装置100は、カメラから画像や動画を取り込む入力装置やマイクから音声を取り込む入力装置を有していてもよい。また、情報処理装置100は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、半導体メモリなどを有していてもよい。
(データベースサーバ211のハードウェア構成例)
つぎに、図4を用いて、図2に示したシステム200に含まれるデータベースサーバ211のハードウェア構成例について説明する。
図4は、データベースサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、データベースサーバ211は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ディスクドライブ404と、ディスク405と、を有する。また、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ディスクドライブ404と、I/F406とは、バス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、データベースサーバ211の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがってディスク405に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク405は、ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク405としては、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F406は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク210に接続され、このネットワーク210を介して他の装置に接続される。そして、I/F406は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F406には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
図示省略するが、データベースサーバ211は、例えば、利用者の操作により、各種データの入力を行うインターフェースであるキーボードやマウスなどを有していてもよい。また、データベースサーバ211は、CPU401の指示により、データを出力するインターフェースであるディスプレイなどの出力装置を有していてもよい。データベースサーバ211は、カメラから画像や動画を取り込む入力装置やマイクから音声を取り込む入力装置を有していてもよい。また、情報処理装置100は、上述した構成部のほか、例えば、SSD、半導体メモリなどを有していてもよい。
図5は、家族データベース例を示す説明図である。家族データベース500は、例えば、医療モールを利用する利用者の識別情報を世帯ごとに管理する。家族データベース500は、例えば、世帯ID(identification)、患者ID、続柄、年齢のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることにより患者情報(例えば、501−1〜501−4)がレコードとして記憶される。家族データベース500は、例えば、上述したデータベースサーバ211のディスク405などに記憶される。
世帯IDのフィールドには、例えば、世帯を識別する識別情報が設定される。患者IDのフィールドには、例えば、医療モールの利用者である患者を識別する識別情報が設定される。続柄のフィールドには、例えば、同一の世帯IDである複数の患者における続柄を示す情報が設定される。例えば、「父」、「母」、「長男」、「長女」、「祖父」、「祖母」などが挙げられる。年齢のフィールドには、例えば、患者の年齢が設定される。
これにより、世帯ごとに同一の世帯IDを付与することにより、医療モールの利用者を世帯ごとにグループ化することができる。ここでは、世帯ごとにグループ化しているが、家族ごとにグループ化してもよい。
例えば、患者情報501−1を例に挙げると、世帯IDが「F1」であり、患者IDが「A1」であり、続柄が「父」であり、年齢が「35」である。また、例えば、家族データベース500によれば、患者IDが「A1」の患者と、患者IDが「A2」の患者および「A3」の患者と、が同一世帯であることが判別可能である。
図6は、診療情報データベース例を示す説明図である。診療情報データベース600は、患者の診療内容の情報を管理する。診療情報データベース600は、例えば、患者ID、診療日、受診診療科、主訴、処方箋、処方期間のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることにより診療履歴情報(例えば、601−1〜601−4など)がレコードとして記憶される。診療情報データベース600は、例えば、上述したデータベースサーバ211のディスク405などに記憶される。
患者IDのフィールドには、患者を識別する識別情報が設定される。診療日のフィールドには、患者が受診した診療日が設定される。受診診療科のフィールドには、医療モール内にある医療機関において患者が受診した診療科が設定される。主訴のフィールドには、患者が受診時の主訴の情報が設定される。処方箋のフィールドには、処方箋の情報が設定される。例えば、処方箋の情報として、患者に処方された薬品の名称や処方された薬品の種類名などが設定される。処方期間のフィールドには、患者に処方された処方箋の処方期間が設定される。
診療履歴情報601−1を例に挙げると、患者IDが「A1」であり、診療日が「9/1」である。受診診療科は、「内科」であり、主訴が「体調悪い」である。処方箋は「風邪薬ABC」であり、処方期間は「5日分」である。
図7は、薬紐付けデータベース例を示す説明図である。薬紐付けデータベース700は、カテゴリごとに主訴と処方箋とを関連付けて管理する。薬紐付けデータベース700は、カテゴリID、カテゴリ、主訴、処方箋のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることによりカテゴリ情報(例えば、701−1〜701−3など)がレコードとして記憶される。薬紐付けデータベース700は、例えば、上述したデータベースサーバ211のディスク405などに記憶される。
カテゴリIDのフィールドには、カテゴリを識別するIDが設定される。カテゴリのフィールドには、症状を分類する区分が設定される。カテゴリとしては、例えば、不眠、花粉症、風邪一般、眼全般などが挙げられる。このカテゴリによってカテゴリ情報701は、図8で説明する推奨商品データベース800に含まれる推奨商品情報と紐付けられる。主訴のフィールドには、カテゴリに応じた主訴の情報が設定される。この主訴によってカテゴリ情報701は、図8で説明する推奨商品データベース800に含まれる推奨商品情報と紐付けられる。処方箋のフィールドには、カテゴリに応じて処方される可能性がある薬品の情報が設定される。また、主訴や処方箋によってカテゴリ情報701は、診療情報データベース600に含まれる診療履歴情報601と紐付けられる。
図8は、推奨商品データベース例を示す説明図である。推奨商品データベース800は、販売を促進したい商品の情報を管理する。推奨商品データベース800は、例えば、推奨商品CD、推奨商品、カテゴリ、受診診療科、主訴、推奨内容、患者のみ/罹患予防フラグのフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることにより推奨商品情報(例えば、801−1〜801−5など)がレコードとして記憶される。推奨商品データベース800は、例えば、上述したデータベースサーバ211のディスク405などに記憶される。
推奨商品CDのフィールドには、推奨される商品を識別する識別情報として推奨商品のコードが設定される。カテゴリのフィールドには、医薬品を症状や効能部位により複数通りに分類した場合の症状や効能部位の名称が設定される。受診診療科のフィールドには、推奨商品を販売したい患者や患者の家族が受診した診療科の名称が設定される。主訴のフィールドには、推奨商品を販売したい患者や患者の家族が受診した際の主訴の情報が設定される。推奨内容のフィールドには、推奨商品の販売を促進するための推奨文の情報が設定される。
患者のみ/罹患予防フラグのフィールドには、推奨商品が患者のみに向けた商品であるか否かを示す情報が設定される。患者のみに向けた商品でない商品とは、例えば、患者に向けた商品であり、かつ患者の家族の罹患予防向けの商品である。例えば、風邪の場合に、マスクやうがい薬であれば、患者向けの商品であり、かつ患者の家族の罹患予防向けの商品でもある。一方、例えば、風邪の場合に、喉の炎症を抑える市販薬であれば、患者向けの商品である。推奨商品が患者のみに向けた商品である場合、「患者のみ」が設定され、推奨商品が患者のみに向けた商品でない場合、「罹患予防」が設定される。
図9は、印字理由とクーポンのテンプレートとの対応関係を示す説明図である。テーブル900は、印字理由とクーポンのテンプレートを対応付けた情報である。テーブル900は、印字理由番号、印字理由、テンプレート番号のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることによりレコードとして記憶される。
印理理由番号のフィールドには、印字理由を識別するための番号が設定される。印字理由のフィールドには、クーポンの印字理由の情報が設定される。テンプレートのフィールドには、クーポンのテンプレートを識別する識別情報が設定される。ここで、後述する印刷内容に印刷情報を登録する際に、印理理由番号が用いられる。印刷理由番号によっていずれのテンプレートを利用するかが判別可能となり、判別されたテンプレートに基づいてクーポンが発行される。
図10は、テンプレートおよびクーポン例を示す説明図である。図10には、テンプレートtmp1からテンプレートtmp5を示す。
テンプレートtmp1は、例えば、患者の健康状態に適した商品をお奨めする際のクーポンのテンプレート文である。テンプレートtmp1を利用する場合、主訴と推奨商品と推奨内容とがテンプレートtmp1内の該当部分に入力されることによりクーポンの文面が作成可能となる。図10の例のように、主訴が“発熱”であり、推奨商品が“○○ドリンク”であり、推奨内容が“発熱による脱水症状を防ぎます”である。この場合、主訴がテンプレートtmp1内の“主訴”の部分に入力され、クーポンの文面では「発熱のあなたに」となる。そして、推奨商品がテンプレート内の推奨商品の部分に入力され、クーポンの文面では、「○○ドリンク」となる。また、推奨内容がテンプレートtmp1内の推奨内容の部分に入力される。
テンプレートtmp2は、例えば、患者の健康状態から、家族への罹患を予防する商品をお奨めする際のクーポンのテンプレート文である。テンプレートtmp2を利用する場合、推奨商品と推奨内容とがテンプレートtmp2内の該当部分に入力されることによりクーポンの文面が作成可能となる。
テンプレートtmp3は、例えば、患者家族の健康状態に適した商品をお奨めする際のクーポンのテンプレート文である。テンプレートtmp3を利用する場合、推奨商品と推奨内容とがテンプレートtmp3内の該当部分に入力されることによりクーポンの文面が作成可能となる。
テンプレートtmp4は、例えば、患者家族の薬切れに対する関連商品をお奨めする際のクーポンのテンプレート文である。テンプレートtmp4を利用する場合、推奨商品と推奨内容とがテンプレートtmp4内の該当部分に入力されることによりクーポンの文面が作成可能となる。
テンプレートtmp5は、例えば、患者本人の薬切れに対する関連商品をお奨めする際のクーポンのテンプレート文である。テンプレートtmp5を利用する場合、推奨商品と推奨内容とがテンプレートtmp5内の該当部分に入力されることによりクーポンの文面が作成可能となる。
(情報処理装置100の機能的構成例)
図11は、情報処理装置の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、記憶部101と、取得部1101と、特定部1102と、出力部1103と、を有する。記憶部101は、ROM302、RAM303、ディスク305などによって実現される。取得部1101から出力部1103までの制御部の処理は、例えば、図3に示すCPU301がアクセス可能なROM302、RAM303、ディスク305などの記憶部101に記憶されたプログラムにコーディングされる。そして、CPU301が記憶部101から該プログラムを読み出して、プログラムにコーディングされている処理を実行する。これにより、制御部の処理が実現される。また、制御部の処理結果は、例えば、記憶部101などに記憶される。例えば、記憶部101は、制御部によってデータベースサーバ211から取得された各種情報を記憶する。
取得部1101は、受診時に患者IDを取得する。取得部1101は、例えば、リーダー311によって患者の診察券から、患者IDを取得する。
取得部1101は、取得した患者IDに基づいて、家族データベース500から、医療モールの利用者のうち患者IDと同一のグループに属する患者IDを取得する。ここで、同一のグループに属するとは、取得した患者IDと世帯IDが同一の患者IDが同一のグループである。
また、出力部1103は、診療履歴情報601を参照して、当日より前の診療日のうち、当該診療日から第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。出力部1103は、販売促進情報を、医療機関110において複数の利用者に含まれる利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に出力する。
具体的に、特定部1102は、診療情報データベース600を参照して、当日より前の診療日のうち、当該診療日から第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容を特定する。特定するタイミングについては、医療機関110において患者についての領収書または診療明細書が発行されるタイミングであってもよいし、取得部1101によって患者IDが取得されたタイミングであってもよい。
つぎに、特定部1102は、例えば、特定された診療内容に対応する商品を特定する。具体的に、特定部1102は、例えば、推奨商品データベース800を参照して、診療内容に含まれる主訴が一致する推奨商品情報801の商品を特定する。また、具体的に、特定部1102は、例えば、カテゴリデータベースを参照して、特定した診療内容に含まれる処方箋が一致するカテゴリを特定する。そして、特定部1102は、例えば、推奨商品データベース800を参照して、特定したカテゴリに対応付けられた商品を特定する。そして、出力部1103は、例えば、特定した商品の販売促進情報を出力する。
また、出力部1103は、診療履歴情報601を参照して、第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品を、当該診療日に対応付けられた利用者向けの商品として販売を促進する販売促進情報を出力する。具体的に、特定部1102は、例えば、診療履歴情報601を参照して、第1期間経過した診療日に対応付けられた患者IDを特定する。そして、出力部1103は、特定された患者IDと、領収書または診療明細書が発行される利用者の患者IDと、が同じ場合、領収書または診療明細書が発行される際に、上述したテンプレートtmp5を用いて販売促進情報を出力する。具体的に、出力部1103は、例えば、テンプレートtmp5に、診療内容に含まれる推奨商品および推奨内容の情報を与えることにより、販売促進情報を生成する。これにより、第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力することができる。
また、検出された診療履歴情報601に含まれる患者IDと、当日に取得した利用者の患者IDと、が同じでない場合、出力部1103は、例えば、領収書または診療明細書が発行される際に、上述したテンプレートtmp4を用いて販売促進情報を出力する。具体的に、出力部1103は、例えば、テンプレートtmp4に、診療内容に含まれる推奨商品および推奨内容の情報を与えることにより、販売促進情報を生成する。これにより、第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力することができる。
また、出力部1103は、例えば、診療履歴情報601を参照して、当日よりも第2期間前の日から当日までの間の診療日のうち、当該診療日から第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。第2期間は、例えば、予め設定された期間である。第2期間は、販売促進を行いたい商品に合わせて設定されてもよい。第2期間は、例えば、2週間としてもよい。また、第1期間は、例えば、診療内容に含まれる処方の処方期間としてもよい。
具体的に、特定部1102は、診療情報データベース600を参照して、当日よりも第2期間前の日から当日までの間の診療日のうち、当該診療日から第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容を特定する。これにより、例えば、第2期間が短ければ、最近診療し、かつ処方期間が経過しているような患者が家族にいる利用者に対して家族の病状に応じた商品の販売を促進することができる。
特定部1102は、例えば、推奨商品データベース800を参照して、特定された診療内容に対応する商品を特定する。そして、出力部1103は、例えば、特定部1102によって特定された商品の販売促進情報を出力する。
検出された診療履歴情報601に含まれる患者IDと、当日に取得した利用者の患者IDと、が同じ場合、出力部1103は、テンプレートtmp5を利用して販売促進情報を作成する。出力部1103は、例えば、テンプレートtmp5に、検出された診療履歴情報601に含まれる推奨商品および推奨内容を与えることにより、販売促進情報を出力する。具体例は、上述した図10に示す。
検出した診療履歴情報601に含まれる患者IDと、当日に取得した利用者の患者IDと、が異なる場合、出力部1103は、テンプレートtmp4を利用して販売促進情報を作成する。出力部1103は、例えば、テンプレートtmp4に、検出された診療履歴情報601に含まれる推奨商品および推奨内容を与えることにより、販売促進情報を出力する。具体例は、上述した図10に示す。
また、出力部1103は、例えば、推奨商品データベース800を参照して、患者のみ/罹患予防フラグが患者のみ向けの商品でないことを示す場合に、特定した商品を、複数の利用者向けの商品として販売を促進する販売促進情報を出力する。出力部1103は、例えば、テンプレートtmp2を利用して販売促進情報を作成する。これにより、利用者の家族の予防向けの商品に対して販売促進を行うことができる。
出力部1103は、領収書または診療明細書が発行される際に、診療履歴情報601を参照して、当日より第2期間前から当日までの間の診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。具体的に、特定部1102は、例えば、診療情報データベース600を参照して、世帯IDが同じ患者IDであり診療履歴情報601を取得して記憶部101に格納する。そして、特定部1102は、診療履歴情報601を参照して、当日より第2期間前から当日までの間の診療日を含む診療履歴情報601を検索する。
そして、特定部1102は、検出した診療履歴情報601に含まれる診療内容を特定する。特定部1102は、推奨商品データベース800を参照して、診療内容に対応付けられた商品を特定する。そして、出力部1103は、特定した商品の販売促進情報を出力する。
具体的に、検出された診療履歴情報601に含まれる患者IDと、当日に取得した利用者の患者IDと、が同じでない場合、出力部1103は、例えば、領収書または診療明細書が発行される際に、上述したテンプレートtmp2を用いて販売促進情報を出力する。具体的に、出力部1103は、例えば、テンプレートtmp2に、診療内容に含まれる推奨商品および推奨内容の情報を与えることにより、販売促進情報を生成する。また、検出された診療履歴情報601に含まれる患者IDと、当日に取得した利用者の患者IDと、が同じである場合、出力部1103は、例えば、領収書または診療明細書が発行される際に、上述したテンプレートtmp1を用いて販売促進情報を出力する。具体的に、出力部1103は、例えば、テンプレートtmp1に、診療内容に含まれる主訴、推奨商品、および推奨内容の情報を与えることにより、販売促進情報を生成する。
以下、図12〜図18を用いて販売促進情報を出力するまでの例を3つ挙げる。
図12は、患者IDに基づいて同一世帯の患者IDの取得例を示す説明図である。ここで、3人家族が同一世帯である。父の患者IDが「A1」であり、母の患者IDが「A2」であり、長男の患者IDが「A3」である。父が「11/11」に「耳鼻科」を受診した例を用いて説明する。
取得部1101は、診察カードから患者IDである「A1」を取得する。つぎに、取得部1101は、「A1」の世帯IDを特定する。世帯IDは「F1」である。そして、取得部1101は、世帯IDが「F1」である患者IDを取得する。これにより、患者IDが「A1」〜「A3」が取得される。このようにして、グループ化された複数の利用者の各々の識別情報を取得することができる。
図12の例では、同一のグループの複数の利用者は世帯IDが「F1」である患者IDが「A1」〜「A3」の利用者である。診療日と領収書および診療明細書が発行される日とを同一日とするが、異なる日であってもよい。
ここで、第2期間は、2週間とする。特定部1102は、例えば、診療情報データベース600に含まれる特定した患者IDを有する診療情報から、診療日が、当日より第2期間前の日から当日までの間に診療日を含む診療履歴情報601を検索する。これにより、患者IDと診療内容とを特定することができる。図12の例では、特定部1102は、「11/11」より2週間前までの日から「11/11」までの診療日を含む診療履歴情報601として、診療履歴情報601−2〜診療履歴情報601−4を検出する。
そして、特定部1102は、例えば、検出した診療履歴情報601から診療内容を特定する。特定部1102は、領収書または診療明細書が発行される際に、記憶部101を参照して、当日より第1期間前の日から当日までの間の診療日のうち第2期間経過した診療日を特定する。そして、特定部1102は、特定した診療日に対応付けられた利用者および診療内容を特定する。
つぎに、出力部1103は、特定された診療内容に対応する商品を、特定した識別情報によって識別される利用者向けの商品として、販売促進情報を出力する。
上述したように、診療内容は、例えば、主訴と処方箋であるが、これに限らず、注射や手当などの処置内容、検査および検診内容、症状などの診察結果などであってもよい。特定部1102は、例えば、推奨商品データベース800に基づいて、特定された診療内容に対応する商品を特定する。より具体的に、特定部1102は、例えば、推奨商品データベース800に基づいて、特定した診療内容に含まれる主訴が同一である推奨商品と推奨内容を特定する。
また、具体的に、特定部1102は、診療内容および医療機関110の診療科に対応する商品を特定する。そして、出力部1103は、特定した商品の販売促進情報を出力してもよい。これにより、より病状に即した商品の販売を促進することが可能となる。
また、診療内容に対応する商品は、例えば、診療内容に含まれる処方薬に対応する商品である。また、診療内容に対応する商品は、例えば、診療内容に含まれる主訴や受診診療科に対応する商品である。図13〜図15に診療内容に対応する商品の特定例を示す。
図13は、主訴および受診診療科に応じた推奨商品の特定例を示す説明図である。出力部1103は、推奨商品データベース800から、検出された診療履歴情報601に含まれる主訴および受診診療科と一致する主訴および受診診療科を含む推奨商品情報801を検索する。
ここで、主訴が一致するとは、例えば、同一の主訴または症状が似ている主訴などであってもよい。例えば、「体調悪い」や「具合悪い」などであれば、主訴が一致すると判定する。主訴が一致していると判定可能なものを予めデータベースによって管理してもよい。
具体的に、特定部1102は、例えば、診療履歴情報601−2に含まれる主訴および受診診療科と一致する主訴および受診診療科を含む推奨商品情報801−3を検出する。そして、出力部1103は、特定した患者IDが表す利用者を使用対象として、検出した推奨商品情報801−3に含まれる推奨商品の販売促進情報を出力する。ここでは、出力部1103は、印刷内容ファイル1300に、一旦印刷内容を保存しておく。
特定した患者IDが表す利用者を使用対象として表すために、出力部1103は、印刷理由番号を設定する。出力部1103は、推奨商品情報801に含まれる患者のみ/罹患予防フラグを参照して、「罹患患者」が設定されていれば、患者向けであり、「罹患予防」が設定されていれば、患者の家族向けである。推奨商品情報801−3には、「罹患患者」が設定されてある。また、特定した患者IDが、当日会計時の患者IDと同一であるため、使用対象の利用者が本人である。
このため、特定部1102は、テーブル900に基づいて、印刷理由番号として「1」を設定する。そして、出力部1103は、「1」に設定した印刷理由番号と、「眼がかゆい」の主訴と、「花粉ガード目薬」の推奨商品と、「花粉で傷んだ眼を補修。」の推奨内容と、を対応付けて印刷内容ファイル1300に格納する。図12に示したように、複数の診療履歴情報601が特定されたため、印刷内容ファイル1300に一旦格納しているが、診療履歴情報601が1つしか特定されない場合などには印刷内容ファイル1300に格納せずに、直接印刷が行われてもよい。
図14は、処方箋の情報に応じた推奨商品の特定例を示す説明図である。特定部1102は、検出した診療履歴情報601に含まれる処方箋の情報に応じた推奨商品を特定する。特定部1102は、例えば、薬紐付けデータベース700から、診療履歴情報601に含まれる処方箋の情報と一致する処方箋の情報を有するカテゴリ情報701を検索する。図14の例では、特定部1102は、診療履歴情報601−3に含まれる「内服薬(耳)」と一致する処方箋の情報を有するカテゴリ情報701−2を検出する。
つぎに、特定部1102は、推奨商品データベース800から、検出したカテゴリ情報701−2に含まれるカテゴリと一致するカテゴリを有する推奨商品情報801を検索する。図14の例では、特定部1102は、検索により、推奨商品情報801−2と推奨商品情報801−3とを検出する。
そして、特定部1102は、検出した推奨商品情報801−2に含まれる推奨商品および推奨内容と、設定した印刷理由番号と、診療履歴情報601に含まれる主訴と、を対応付けて印刷内容ファイル1300に出力する。推奨商品である「花粉ガード目薬」は印刷内容ファイル1300に保存済みであるため、出力部1103は、同一の内容については再度保存しなくてよい。
図15は、主訴に応じた推奨商品の特定例を示す説明図である。特定部1102は、検出した診療履歴情報601に含まれる主訴に応じた推奨商品を特定する。特定部1102は、例えば、薬紐付けデータベース700から、診療履歴情報601に含まれる主訴と一致する主訴を有するカテゴリ情報701を検索する。図15の例では、特定部1102は、診療履歴情報601−4に含まれる主訴「眠れない」と主訴「ストレス」との少なくともいずれかの主訴と一致する主訴を有するカテゴリ情報701−1を検出する。
つぎに、特定部1102は、推奨商品データベース800から、検出したカテゴリ情報701−1に含まれるカテゴリと一致するカテゴリを有する推奨商品情報801を検索する。カテゴリ情報701−1に含まれるカテゴリは「不眠」である。このため、特定部1102は、検索により、推奨商品情報801−4を検出する。そして、診療履歴情報601−4の患者IDが今回受診した「A1」でなく、診療履歴情報601−4に含まれる診療日から診療履歴情報601−4に含まれる処方期間が経過している。このため、出力部1103は、テーブル900に基づいて、印刷理由番号に7を設定する。
出力部1103は、検出した推奨商品情報801−4に含まれる推奨商品「クワンソウ茶」および推奨内容「睡眠をサポートします」と、設定した印刷理由番号と、診療履歴情報601に含まれる主訴と、を対応付けて印刷内容ファイル1300に格納する。そして、出力部は、印刷内容ファイル1300に基づいて販売促進情報を出力する。
また、図示省略するが、販売促進の商品として、例えば、診療内容および患者の年齢などに応じた推奨商品であってもよい。例えば、15歳未満であれば、子供用の商品を推奨商品としてもよいし、15歳以上であれば、大人用の商品を推奨商品としてもよい。
図16は、印刷内容ファイルに基づく印字例を示す説明図である。出力部1103は、印刷内容ファイル1300に含まれる各レコードに基づいて販売促進情報を生成する。出力部1103は、設定した印刷理由番号に基づいてクーポンの文面のテンプレートを取得する。ここでは、出力部1103は、テンプレートtmp1と、テンプレートtmp5を取得する。
つぎに、出力部1103は、テンプレートtmp1へレコード1301−1に含まれる主訴と推奨商品と推奨内容とを与えて文面を作成する。また、出力部1103は、テンプレートtmp1へレコード−2に含まれる主訴と推奨商品と推奨内容とを与えて文面を作成する。また、出力部1103は、テンプレートtmp5へレコード1301−3に含まれる主訴と推奨商品と推奨内容とを与えて文面を作成する。これにより、出力部1103は、販売促進情報を生成することができる。そして、出力部1103は、販売促進情報を出力する。
また、出力部1103は、領収書または診療明細書に、販売促進情報を印刷する印刷指示を医療機関110に対応する印刷機器へ出力する。ここでの印刷機器は、例えば、プリンタ310である。ここで、診療内容に応じた領収書や処方箋による医薬品に応じた領収書である。
患者は、例えば、診療費用や診療内容を確認するために、領収書や診療明細書を見る可能性が高い。このため、領収書または診療明細書へ販売促進情報が印刷されることにより、販売促進情報が患者の目に留まる可能性が高くなる。また、患者は、領収書を確定申告などで利用する場合があるため、即座に破棄せずに持ち帰る可能性が高い。このため、領収書または診療明細書へ販売促進情報が印刷されることにより、販売促進情報を患者がすぐに破棄する可能性が低く、患者の目に留まる可能性が高くなる。
図17は、領収書または診療明細書への印刷例1を示す説明図である。印刷指示によって発行された領収書または診療明細書の裏面に販売促進情報が印刷される。例えば、領収書または診療明細書の表面には、領収書または診療明細書の内容が印刷される。そして、例えば、領収書または診療明細書の裏面には、販売促進情報が印刷される。これにより、利用者が販売促進情報をすぐに破棄することの抑制を図ることができる。
図18は、領収書または診療明細書への印刷例2を示す説明図である。また、印刷指示によって発行された領収書または診療明細書は、販売促進情報が印刷された部分を切り離し可能である。これにより、利用者は、領収書または診療明細書から切り離して販売促進情報を使用することができる。このため、販売促進情報が破棄されるのを抑制しつつ、利用者に利用し易くすることができる。
また、医療モールでは、医療費の支払いは各診療所や調剤薬局で独立して行われることが多い。そこで、販売促進情報は、医療モール内のいずれかの医療機関で使用可能とする。具体的に、例えば、医療モール内の医療機関110−1内の情報処理装置100−1で発行された販売促進情報が、医療モール内の医療機関110−5である調剤薬局内で使用可能とする。これにより、ある医療機関の販売促進情報を他の医療機関で発行することにより、医療モール全体の売り上げの向上を図ることができる。
(情報処理装置100による情報処理手順例)
図19は、情報処理装置による情報処理手順例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、例えば、支払いが行われる患者の患者IDを取得する(ステップS1901)。情報処理装置100は、例えば、取得した患者IDを含む世帯の世帯IDが同一の患者IDを取得する(ステップS1902)。つぎに、情報処理装置100は、取得した患者IDのうち未検索の患者IDを処理対象として選択する(ステップS1903)。
情報処理装置100は、検索処理を行う(ステップS1904)。つぎに、情報処理装置100は、取得したすべての患者IDについて処理が終了したか否かを判断する(ステップS1905)。取得したすべての患者IDについて処理が終了していないと判断された場合(ステップS1905:No)、情報処理装置100は、ステップS1903へ戻る。取得したすべての患者IDについて処理が終了したと判断された場合(ステップS1905:Yes)、情報処理装置100は、印刷内容ファイル1300に情報があるか否かを判断する(ステップS1906)。印刷内容ファイル1300に情報がある場合(ステップS1906:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1908へ移行する。
印刷内容ファイル1300に情報が無い場合(ステップS1906:No)、情報処理装置100は、印刷内容番号に2と、いずれかの推奨商品および推奨内容とを格納する(ステップS1907)。そして、情報処理装置100は、領収書および診療明細書を発行するか否かを判断する(ステップS1908)。ステップS1908において、情報処理装置100は、例えば、支払いが終了したか否かの判断により領収書および診療明細書を発行するか否かを判断してもよい。
領収書および診療明細書を発行しないと判断された場合(ステップS1908:No)、情報処理装置100は、ステップS1908へ戻る。領収書および診療明細書を発行すると判断された場合(ステップS1908:Yes)、情報処理装置100は、出力処理を行い(ステップS1909)、一連の処理を終了する。ここでの出力処理とは、例えば、印刷内容ファイル1300に含まれる各印刷内容情報の印刷理由番号に応じたテンプレートを取得し、取得したテンプレートに印刷内容情報に含まれる主訴や推奨商品、推奨内容を与えることにより印刷内容を作成する。そして、出力処理では、領収書および診療明細書に印刷内容を印刷する印刷指示をプリンタ310へ出力する。これにより、プリンタ310が印刷指示に応じた印刷を行うことにより、領収書および診療明細書に推奨商品情報が印刷される。
図20は、図19に示す検索処理手順例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、処理対象の患者IDを含む診療履歴情報601のうち診療日が所定期間以内の診療履歴情報601を取得する(ステップS2001)。情報処理装置100は、取得した診療履歴情報601のうち未処理の診療履歴情報601があるか否かを判断する(ステップS2002)。
未処理の診療履歴情報601があると判断された場合(ステップS2002:Yes)、情報処理装置100は、未処理の診療履歴情報601から処理対象の診療履歴情報601を決定する(ステップS2003)。情報処理装置100は、受診診療科および主訴に基づく検索処理を行う(ステップS2004)。
つぎに、情報処理装置100は、薬紐付けデータベース700を用いた主訴に基づく検索処理を行う(ステップS2005)。つぎに、情報処理装置100は、薬紐付けデータベース700を用いた処方箋に基づく検索処理を行い(ステップS2006)、ステップS2002へ戻る。
ステップS2002において、未処理の診療履歴情報601が無いと判断された場合(ステップS2002:No)、情報処理装置100は、一連の処理を終了する。
図21は、図20に示した受診診療科および主訴に基づく検索処理例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、処理対象の診療履歴情報601と同一の受診診療科および主訴を有する推奨商品情報801を検索する(ステップS2101)。つぎに、情報処理装置100は、検出したか否かを判断する(ステップS2102)。検出していないと判断された場合(ステップS2102:No)、情報処理装置100は、一連の処理を終了する。
検出したと判断された場合(ステップS2102:Yes)、情報処理装置100は、処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDか否かを判断する(ステップS2103)。処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDであると判断された場合(ステップS2103:Yes)、情報処理装置100は、推奨商品が患者のみ向けの商品であるか否かを判断する(ステップS2104)。
推奨商品が患者のみ向けの商品でないと判断された場合(ステップS2104:罹患予防)、情報処理装置100は、印刷理由番号に2と、推奨商品および推奨内容とを印刷内容ファイル1300に格納し(ステップS2105)、一連の処理を終了する。推奨商品が患者のみ向けの商品であると判断された場合(ステップS2104:患者のみ)、情報処理装置100は、印刷理由番号に1と、推奨商品および推奨内容とを印刷内容ファイル1300に格納し(ステップS2106)、一連の処理を終了する。
処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDでないと判断された場合(ステップS2103:No)、情報処理装置100は、印刷理由番号に3と、推奨商品および推奨内容とを対応付けて印刷内容ファイル1300に格納し(ステップS2107)、一連の処理を終了する。
図22は、図20に示す薬紐付けデータベースを用いた主訴に基づく検索処理手順例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、薬紐付けデータベース700から、診療履歴情報601に含まれる主訴と同一の主訴を有するカテゴリ情報701を検索する(ステップS2201)。情報処理装置100は、カテゴリ情報701を検出したか否かを判断する(ステップS2202)。カテゴリ情報701を検出していないと判断された場合(ステップS2202:No)、情報処理装置100は、一連の処理を終了する。カテゴリ情報701を検出したと判断された場合(ステップS2202:Yes)、情報処理装置100は、推奨商品データベース800から、検出したカテゴリ情報701に含まれるカテゴリと同一のカテゴリを有する推奨商品情報801を検索する(ステップS2203)。
つぎに、情報処理装置100は、推奨商品情報801を検出したか否かを判断する(ステップS2204)。推奨商品情報801を検出していないと判断された場合(ステップS2204:No)、情報処理装置100は、一連の処理を終了する。推奨商品情報801を検出したと判断された場合(ステップS2204:Yes)、情報処理装置100は、処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDであるか否かを判断する(ステップS2205)。
処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDであると判断された場合(ステップS2205:Yes)、情報処理装置100は、推奨商品が患者のみ向けの商品であるかを判断する(ステップS2206)。推奨商品が患者のみ向けの商品でないと判断された場合(ステップS2206:罹患予防)、情報処理装置100は、印刷理由番号に2と、推奨商品および推奨内容とを格納し(ステップS2207)、一連の処理を終了する。推奨商品が患者のみ向けの商品であると判断された場合(ステップS2206:患者のみ)、情報処理装置100は、印刷理由番号に1と、推奨商品および推奨内容とを格納し(ステップS2208)、一連の処理を終了する。
処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDでないと判断された場合(ステップS2205:No)、情報処理装置100は、例えば、印刷理由番号に3と、推奨商品および推奨内容とを格納し(ステップS2209)、一連の処理を終了する。
図23は、図20に示す薬紐付けデータベースを用いた処方箋に基づく検索処理手順例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、薬紐付けデータベース700から、診療履歴情報601に含まれる処方箋と同一の処方箋を有するカテゴリ情報701を検索する(ステップS2301)。つぎに、情報処理装置100は、カテゴリ情報701を検出したか否かを判断する(ステップS2302)。カテゴリ情報701を検出していないと判断された場合(ステップS2302:No)、情報処理装置100は、一連の処理を終了する。
カテゴリ情報701を検出したと判断された場合(ステップS2302:Yes)、情報処理装置100は、推奨商品データベース800から、検出したカテゴリ情報701に含まれるカテゴリと同一のカテゴリを有する推奨商品情報801を検索する(ステップS2303)。情報処理装置100は、推奨商品情報801を検出したか否かを判断する(ステップS2304)。推奨商品情報801を検出していないと判断された場合(ステップS2304:No)、情報処理装置100は、一連の処理を終了する。推奨商品情報801を検出したと判断された場合(ステップS2304:Yes)、情報処理装置100は、処理対象の診療履歴情報601に含まれる診療日から処方期間を経過したか否かを判断する(ステップS2305)。
処方期間を経過していないと判断された場合(ステップS2305:No)、情報処理装置100は、処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDか否かを判断する(ステップS2306)。処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDでないと判断された場合(ステップS2306:No)、情報処理装置100は、印刷理由番号に「5」と、推奨商品および推奨内容とを印刷内容ファイル1300に格納し(ステップS2307)、一連の処理を終了する。
処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDであると判断された場合(ステップS2306:Yes)、情報処理装置100は、印刷理由番号に「4」と、推奨商品および推奨内容とを印刷内容ファイル1300に格納し(ステップS2308)、一連の処理を終了する。
処方期間を経過したと判断された場合(ステップS2305:Yes)、情報処理装置100は、処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDであるか否かを判断する(ステップS2309)。処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDでないと判断された場合(ステップS2309:No)、情報処理装置100は、印刷理由番号に「7」と、推奨商品および推奨内容とを印刷内容ファイル1300に格納し(ステップS2310)、一連の処理を終了する。
処理対象の患者IDが支払いを行う患者の患者IDであると判断された場合(ステップS2309:Yes)、情報処理装置100は、印刷理由番号に「6」と、推奨商品および推奨内容とを格納し(ステップS2311)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、情報処理装置100は、医療機関110で領収書または診療明細書を発行する際に、グループ化された複数の利用者の診療履歴を参照して、診療日から所定期間経過している利用者の診療内容に応じた商品の販売促進情報を出力する。これにより、複数の利用者の病状に応じた推奨商品の販売を促進できる。これにより、複数の利用者の病状に応じた商品の販売を促進できる。また、診療日から所定期間経過していれば、診療内容に応じた商品が消耗している可能性があり、購入時期を考慮した商品の販売促進を行うことができる。
また、グループ化された複数の利用者は、家族である。例えば、同一の世帯であれば、利用者が病状を把握している可能性が高くなるため、家族の病状に応じた販売促進を行うことにより、利用者が商品を購入する可能性が高くなる。また、同一の世帯であれば、利用者が家にある商品の使用の有無や残量などを把握している可能性が高いため、利用者が商品を購入する可能性が高くなる。
また、情報処理装置100は、領収書または診療明細書を発行する際に、診療履歴を参照して、当日よりも第2期間前の日から当日までの間の診療日のうち、当該診療日から第1期間経過した診療日に対応する診療内容に応じた商品の販売促進情報を出力する。最近医療機関110で診療を受けた利用者であれば、まだ病状が収まっていない可能性があり、商品を持っていなかったり、商品を消耗してしまった場合などに病状に応じた推奨商品を購入する可能性が高くなる。したがって、最近医療機関110で診療を受けた利用者の病状に応じた推奨商品の販売を促進できる。
また、情報処理装置100は、領収書または前記診療明細書を発行する際に、診療履歴を参照して、当日よりも第2期間前の日から当日までの間の診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する。これにより、最近医療機関110で診療を受けた利用者の病状に応じた推奨商品の販売を促進できる。
また、情報処理装置100は、商品を、当該診療日に対応付けられた利用者向けの商品として販売を促進する販売促進情報を出力する。これにより、誰向けの商品であるかを分かり易くでき、効果的な販売促進を行うことができる。
また、情報処理装置100は、第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品を特定し、特定した商品の販売促進情報を出力する。
また、情報処理装置100は、第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品が患者のみ向けの商品でない場合、商品を複数の利用者の罹患予防向けの商品として販売を促進する販売促進情報を出力する。これにより、罹患予防向けの商品の販売を促進できる。また、誰向けの商品であるかを分かり易くでき、効果的な販売促進を行うことができる。
また、情報処理装置100は、領収書または診療明細書に販売促進情報を印刷する印刷指示を医療機関110に対応する印刷機器へ出力する。利用者は、医療費の内容を確認するために、領収書または診療明細書を確認する可能性があり、利用者が、販売促進情報を見る可能性が高くなる。また、領収書または診療明細書は、自宅で保管する場合があり、自宅に持ち帰る可能性が高いため、販売促進情報を見る可能性が高くなる。したがって、効果的に販売促進を行うことができる。
また、販売促進情報は、領収書または診療明細書の裏面に印刷される。領収書または診療明細書の空いている部分に印刷できる。
また、販売促進情報は、領収書または診療明細書のうち切り離し可能な部分に印刷される。これにより、販売促進情報を利用時に領収書または明細書から切り離すことができるため、利用者の利便性の向上を図ることができる。
また、第1期間を処方期間とする。これにより、処方された薬品が無くなっている可能性のある患者向けの商品の販売を促進することができる。
また、情報処理装置100は、領収書または診療明細書が発行される際に、診療履歴情報601を参照して、第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容および診療科に対応する商品の販売促進情報を出力する。
また、医療機関110は、複数の医療機関110を有する医療モール内の診療所である。利用者に販売促進情報を発行することにより、医療モール内で購入する機会を逃さないように販売促進を行うことができる。
また、販売促進情報が医療モール内のいずれかの医療機関110で使用可能である。これにより、利用者が医療モール内で商品を購入する機会を増やすことができ、医療モール内の売り上げの向上を図ることができる。
また、以上説明したように、情報処理装置100は、医療機関110で領収書または診療明細書を発行する際に、家族の診療履歴を参照して、当日より所定期間前の日から当日までの間の診療日の診療内容に応じた商品の販売促進情報を出力する。また、最近医療機関110で診療を受けた利用者であれば、まだ病状が収まっていない可能性があり、商品を持っていなかったり、商品を消耗してしまった場合などに病状に応じた推奨商品を購入する可能性が高くなる。したがって、これにより、最近医療機関110で診療を受けた利用者の病状に応じた推奨商品の販売を促進できる。
なお、本実施の形態で説明した販売促進方法は、予め用意された販売促進プログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本販売促進プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、販売促進プログラムは、インターネット等のネットワーク210を介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)医療機関を利用するグループ化された複数の利用者の各々の前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とが対応付けられた診療履歴情報を記憶する記憶部と、
前記医療機関において前記複数の利用者に含まれるいずれかの利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に、前記診療履歴情報を参照して、診療日から前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの期間が第1期間を経過したことを検出すると、該診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記2)前記制御部は、
前記領収書または前記診療明細書が発行される際に、前記記憶部を参照して、前記領収書または前記診療明細書が発行される日よりも第2期間前の日から、前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの間の診療日から、前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの期間が、前記第1期間を経過したことを検出すると、該診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)前記制御部は、
前記領収書または前記診療明細書が発行される際に、前記記憶部を参照して、前記領収書または前記診療明細書が発行される日よりも第2期間前の日から、前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの間の診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記4)前記診療履歴情報は、前記複数の利用者に含まれる利用者と、当該利用者が前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とを対応付けて表し、
前記制御部は、
前記記憶部を参照して、前記第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品を、当該診療日に対応付けられた利用者向けの商品として販売を促進する販売促進情報を出力する、
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記5)前記記憶部は、診療内容と商品とを対応付けて表す推奨商品情報を記憶し、
前記制御部は、
前記記憶部を参照して、前記第1期間経過したことが検出された診療日に対応付けられた前記診療内容に対応する商品を特定し、特定した前記商品の販売促進情報を出力する、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記6)前記推奨商品情報は、さらに、商品に対応して、当該商品が患者のみの使用向けであるか否かを示す情報を含み、
前記制御部は、
前記推奨商品情報を参照して、前記第1期間経過したことが検出された診療日に対応付けられた前記診療内容に対応する商品を特定し、特定した前記商品に対応する情報が、当該商品が患者のみの使用向けでないことを示す場合、特定した前記商品を、前記複数の利用者の罹患予防向けの商品として販売を促進する販売促進情報を出力する、
ことを特徴とする付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)前記制御部は、
前記領収書または前記診療明細書に前記販売促進情報を印刷する印刷指示を前記医療機関に対応する印刷機器へ出力する、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記8)前記販売促進情報は、前記領収書または前記診療明細書の裏面に印刷されることを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)前記販売促進情報は、前記領収書または前記診療明細書のうち切り離し可能な部分に印刷されることを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
(付記10)前記第1期間は、特定した前記診療内容に含まれる処方の処方期間であることを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記11)前記複数の利用者は、同一の世帯であることを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記12)前記診療履歴情報は、前記複数の利用者に含まれる前記利用者が診療を受けた前記医療機関の診療科と診療日と診療内容とを対応付けて表し、
前記制御部は、
前記領収書または前記診療明細書が発行される際に、前記診療履歴情報を参照して、前記第1期間経過した診療日に対応付けられた診療内容および診療科に対応する商品の販売促進情報を出力する、
ことを特徴とする付記1〜11のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記13)前記医療機関は、複数の医療機関を有する医療モール内の診療所であることを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記14)医療機関を利用するグループ化された複数の利用者の各々が前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とを対応付けて表す診療履歴情報を記憶する記憶部と、
前記医療機関において前記複数の利用者に含まれる利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に、前記診療履歴情報を参照して、前記領収書または前記診療明細書が発行される日より所定期間前から、前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの間の診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記15)コンピュータが、
医療機関を利用するグループ化された複数の利用者の各々の前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とが対応付けられた診療履歴情報を記憶する記憶部を参照して、前記医療機関において前記複数の利用者に含まれるいずれかの利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に、診療日から前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの期間が第1期間を経過したことを検出すると、該診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする販売促進方法。
(付記16)コンピュータが、
医療機関を利用するグループ化された複数の利用者の各々が前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とを対応付けて表す診療履歴情報を記憶する記憶部を参照して、前記医療機関において前記複数の利用者に含まれる利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に、前記領収書または前記診療明細書が発行される日より所定期間前から、前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの間の診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする販売促進方法。
(付記17)コンピュータに、
医療機関を利用するグループ化された複数の利用者の各々の前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とが対応付けられた診療履歴情報を記憶する記憶部を参照して、前記医療機関において前記複数の利用者に含まれるいずれかの利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に、診療日から前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの期間が第1期間を経過したことを検出すると、該診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とする販売促進プログラム。
(付記18)コンピュータに、
医療機関を利用するグループ化された複数の利用者の各々が前記医療機関で診療を受けた診療日と診療内容とを対応付けて表す診療履歴情報を記憶する記憶部を参照して、前記医療機関において前記複数の利用者に含まれる利用者についての領収書または診療明細書が発行される際に、前記領収書または前記診療明細書が発行される日より所定期間前から、前記領収書または前記診療明細書が発行される日までの間の診療日に対応付けられた診療内容に対応する商品の販売促進情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とする販売促進プログラム。