JP2017110508A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実燃焼時期を好適に遅滞なく検出して、応答性に優れた点火時期制御ができる内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジン2のクランクシャフト11の回転角度であるクランク角度を検出するためのパルス信号を出力するクランク角度センサ26と、点火プラグ12とシリンダヘッド5との間に設けられた座金センサ30と、座金センサ30の出力信号を所定のクランク角度区間において積算し、その積算値に基づいて実燃焼時期を求め、実燃焼時期と目標燃焼時期との差に応じて点火時期を補正するECU3とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、点火プラグを有する内燃機関の制御装置に関する。
火花点火式の内燃機関において、質量燃焼割合(MBF:Mass Burn Fraction)が50%となるタイミング(以下、「MBF50%位置」という)を適切な時期、例えば、上死点後(ATDC:After Top Dead Center)8deg(以下、「8deg.ATDC」ともいう)になるように点火時期を制御することで、内燃機関の効率が最もよくなる点火時期(MBT:Minimum advance for Best Torque)となることが知られている。
このため、点火時期がMBTになるように制御するには、質量燃焼割合で示される実燃焼時期を検出することが重要となる。
特許文献1には、振動検出センサであるノックセンサを用いて実燃焼時期を検出し、点火時期がMBTになるように制御する技術が開示されている。しかしながら、ノックセンサでは、低負荷運転状態において燃焼による振動が検出できないために実燃焼時期が検出できない、離散フーリエ変換などの演算負荷の高い信号処理が必要となる、などの問題があった。
特許文献2には、筒内圧力センサ信号から熱発生量波形と相関のあるパラメータ波形を求め、そこから燃焼開始時期を算出して点火時期がMBTとなるように制御する技術が開示されている。しかしながら、高価な筒内圧力センサを用いる必要があることや、筒内圧力センサの取り付けの為にシリンダヘッドの加工が必要となり、内燃機関の構造が複雑になること、熱発生量波形と相関のあるパラメータを求めるために複雑な演算が必要になること、などの問題があった。
特許文献3には、座金センサを用いて、圧縮上死点前後の座金センサ信号積算値の差に基づいて点火時期がMBTとなるように制御する技術が開示されている。しかしながら、圧縮上死点前後の座金センサ信号の積算値の差が最大になるように制御しているだけで、実燃焼時期は不明であり、MBTへの点火時期制御応答性が悪いという問題があった。
特開2014−84835号公報 特開2005−36754号公報 特開2001−152952号公報
そこで、本発明は、実燃焼時期を好適に遅滞なく検出して、応答性に優れた点火時期制御ができる内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する内燃機関の制御装置の発明の一態様は、点火プラグを有する内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関のシリンダヘッドに設けられた貫通孔に締付け固定された受圧部材の締付け荷重の変化を検出する座金センサと、前記座金センサの出力信号に基づいて前記内燃機関の実燃焼時期を求め、前記実燃焼時期と目標燃焼時期との差に応じて前記点火プラグの点火時期を補正する制御部と、を備えるものである。
このように本発明の一態様によれば、実燃焼時期を好適に遅滞なく検出して、応答性に優れた点火時期制御ができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その概念ブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その座金センサの取り付け位置を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その増幅回路の回路例を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その筒内圧力センサ信号と座金センサ信号の相関を示すグラフである。 図5は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その制御系のブロック図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その積算割合位置のクランク角度の算出方法を示すグラフである。 図7は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その積算割合位置から実燃焼時期を算出するための補正値のエンジン回転数及びエンジン負荷との関係を示すグラフである。 図8は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その積算割合位置と実燃焼位置との相関グラフである。 図9は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その各燃焼サイクルでの積算割合位置と実燃焼位置とを示すグラフである。 図10は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、その点火時期制御処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両1は、内燃機関型のエンジン2と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)3とを含んで構成される。
このエンジン2は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に締結されたシリンダヘッド5と、シリンダブロック4の下部に締結されたオイルパン6とを含んで構成されている。オイルパン6には、図示しないエンジンオイルが貯留されるようになっている。
シリンダブロック4には、気筒としてのシリンダ7が形成されている。シリンダ7には、このシリンダ7内を上下に往復動可能なピストン8が収納されている。また、シリンダ7の上部には、燃焼室9が設けられている。燃焼室9は、シリンダ7とピストン8の頂面とシリンダヘッド5の下面とによって画成された空間から構成されている。
エンジン2は、シリンダ7内でピストン8が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行なう、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
また、ピストン8は、コネクティングロッド10を介してクランクシャフト11と連結している。コネクティングロッド10は、ピストン8の往復運動をクランクシャフト11の回転運動に変換するようになっている。なお、クランクシャフト11は、図示しないクランクジャーナルを介してシリンダブロック4に回転可能に支持されている。
また、シリンダヘッド5には、点火プラグ12と、インジェクタ13と、吸気ポート14と、排気ポート21が設けられている。点火プラグ12は、シリンダヘッド5の外側と燃焼室9とを貫通する貫通孔に、燃焼室9内に電極を突出させた状態で締付け固定され、ECU3によってその点火時期が調整されるようになっている。
点火プラグ12とシリンダヘッド5の間には、座金センサ30が設けられている。座金センサ30は、図2に示すように、点火プラグ12とシリンダヘッド5の間に、ワッシャ状に取り付けられる。
座金センサ30は、圧電素子の両端に電極を配置した構造となっており、燃焼室内で発生した混合気の燃焼によって生じる点火プラグ12の締付け荷重の変化を検出する。座金センサ30は、締付け荷重が変化することで、圧縮および弛緩方向の力が加わり、圧電素子の表面電位が変化し、電荷信号を出力する。
座金センサ30が出力する電荷信号は微小であるため、例えば、図3に示すような信号増幅回路40で座金センサ30の出力信号を増幅する。図3において、入力端子41に入力された座金センサ30の出力信号は、オペアンプ42で増幅され、出力端子43から出力される。
インジェクタ13は、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって供給された燃料を燃焼室9内に噴射する、いわゆる筒内噴射式の燃料噴射弁である。
吸気ポート14は、燃焼室9と後述する吸気通路16aとを連通するようになっている。また、吸気ポート14には、吸気弁15が設けられている。
吸気弁15は、吸気通路16aと燃焼室9とを連通または遮断するように開閉されるようになっている。
また、吸気ポート14には、吸気管16が接続されている。この吸気管16の内部には、吸気ポート14と連通する吸気通路16aが形成されている。吸気通路16aには、電子制御式のスロットルバルブ17が設けられている。スロットルバルブ17は、ECU3に電気的に接続されている。
スロットルバルブ17は、ECU3からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン2の吸入空気量を調整するようになっている。スロットルバルブ17には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ18が設けられている。
一方、排気ポート21には、排気弁22が設けられている。排気弁22は、後述する排気通路24aと燃焼室9とを連通または遮断するように開閉されるようになっている。
また、排気ポート21には、排気管24が接続されている。この排気管24の内部には、排気ポート21と連通する排気通路24aが形成されている。排気通路24aには、空燃比センサ25が設けられている。
上述のように構成されたエンジン2は、スロットルバルブ17により流量調整された吸気とインジェクタ13により噴射された燃料との混合気を、点火プラグ12により点火して着火させる点火式のエンジンである。
ECU3は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU3として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ECU3として機能する。
ECU3の入力ポートには、上述のスロットル開度センサ18、空燃比センサ25、座金センサ30、に加え、クランク角度センサ26、アクセル開度センサ28、ノックセンサ29等の各種センサ類が接続されている。
空燃比センサ25は、エンジン2の排気の酸素濃度から広範囲の連続的な空燃比の変化を検出する。
クランク角度センサ26は、例えば、エンジン2のクランクシャフト11が所定角度回転するごとにオンになるクランク角度パルス信号と、エンジン2のクランクシャフト11が所定の回転角度になるごとにオンになる基準角度パルス信号を出力する。ECU3は、クランク角度パルス信号と基準角度パルス信号とに基づいてエンジン回転数及びクランク角度を検出できるようになっている。
アクセル開度センサ28は、アクセルペダル27の操作量を表すアクセル開度を検出する。ノックセンサ29は、シリンダブロック4の外壁面に設置されている。ノックセンサ29は、エンジン2のノッキング振動を検出し、ノッキング振動の大きさに応じたノック信号を出力する。
一方、ECU3の出力ポートには、点火プラグ12、インジェクタ13、スロットルバルブ17等の各種制御対象類が接続されている。
ECU3は、アクセル開度センサ28が検出するアクセル開度に基づきエンジン2の要求負荷を算出し、その要求負荷に応じてエンジン2の点火時期や燃料噴射量や吸入空気量を算出する。そして、ECU3は、算出した点火時期や燃料噴射量や吸入空気量になるように点火プラグ12やインジェクタ13やスロットルバルブ17を制御してエンジン2の運転状態を制御する。
例えば、ECU3は、要求負荷とエンジン回転数で点火時期が決まる点火制御用ベースマップを参照し、点火時期を決定する。点火制御用ベースマップは、初期値がECU3のフラッシュメモリに記憶されていて、後述する更新処理により補正されるようになっている。
本件発明者は、本実施形態のエンジン2に、実燃焼時期を算出するための筒内圧力センサを設けて実験を行ない、座金センサ30の出力信号と筒内圧力センサの出力信号が、図4に示すように相関があることを発見した。この実験結果に基づいて、本実施形態のECU3は、座金センサ30の出力信号の積算値に基づいて実燃焼時期を検出し、MBTとなるように点火時期を補正する。
本実施形態において、ECU3は、図5に示すように、信号波形算出部31、信号波形積算部32、燃焼時期検出部33、実燃焼時期算出部34、点火時期制御部35を備えている。
信号波形算出部31は、座金センサ30の出力信号を信号増幅回路40で増幅した座金センサ信号と、クランク角度センサ26の出力するクランク角度パルス信号及び基準角度パルス信号とから、クランク角度ベースの座金センサ信号を算出する。クランク角度ベースの座金センサ信号とは、例えば、図6の上段に示すように、横軸にクランク角度、縦軸に座金センサ信号値をとるような、クランク角度の変化に応じた座金センサ信号のことである。
信号波形積算部32は、信号波形算出部31で算出したクランク角度ベースの座金センサ信号を、所定の区間において、所定クランク角度、例えば、0.1〜5degの分解能で積算して信号積算値を算出する。積算するクランク角度の分解能は、積算値の誤差が少なくなるため小さいほうがよい。積算処理については、台形近似を用いると精度がよい。積算処理として、長方形近似などを用いてもよい。
クランク角度ベースの座金センサ信号を積算する区間は、吸気弁15、排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸排気弁閉期間、例えば、上死点前180deg(吸気下死点)から上死点後180deg(排気下死点)の間で任意に選定するとよい。
燃焼時期検出部33は、クランク角度ベースの座金センサ信号の積算値から予め設定された積算割合位置のクランク角度を求める。
この処理について図6を参照して説明する。図6の下段の値は、演算区間を上死点後10〜60degとし、分解能を0.5degとして、上段の座金センサ信号の値から台形近似により算出した積算値である。燃焼時期検出部33は、演算区間全体での積算値Aを100%として、予め設定された割合の積算値となるクランク角度を求める。本実施形態においては、燃焼時期検出部33は、積算割合50%位置(図中、「A/2」で示した位置、以下、「GPS50%位置」ともいう)のクランク角度を求める。
なお、積算値Aは、実際に算出した値を使わなくても、実験等により予め算出した値を使うようにしてもよい。こうすることで、早期に積算割合50%位置のクランク角度を求めることができる。
実燃焼時期算出部34は、燃焼時期検出部33が算出した積算割合位置のクランク角度に、エンジン回転数に応じた補正を行なって実燃焼時期を算出する。
本件発明者は、上述した実験において、筒内圧センサの出力信号から算出したMBF50%位置のクランク角度と、上死点後10〜60degを演算区間として積算した座金センサ信号のGPS50%位置のクランク角度との100燃焼サイクルでの平均値を算出し、この平均値の差を補正値とした。
この補正値をエンジン回転数、エンジン負荷を変えて算出し、グラフにしたものが図7のグラフである。図7に示すように、補正値は、エンジン回転数に依存して比例的に増大し、エンジン負荷には依存しないことが分かる。
このような実験に基づいて、エンジン回転数により補正値が決まる補正マップを作成し、ECU3のROMに記憶させておく。実燃焼時期算出部34は、エンジン回転数から補正マップにより補正値を求め、この補正値により燃焼時期検出部33が求めたクランク角度を補正する。
図8、図9は、上述した実験において、エンジン回転数2000rpm、BMEP(Brake Mean Effective Pressure)が200kPaの条件で、補正後のGPS50%位置とMBF50%位置とを求めた結果を示している。
図8は、補正後のGPS50%位置とMBF50%位置との相関グラフである。図9は、各燃焼サイクルでの補正後のGPS50%位置とMBF50%位置とを示すグラフである。
このように、GPS50%位置にエンジン回転数に応じた補正を行なうことで、MBF50%位置と燃焼サイクル毎に高い相関があることが分かる。このことは、筒内圧力センサを用いなくても、座金センサ30の出力信号を用いて実燃焼時期を算出できることを示している。
点火時期制御部35は、実燃焼時期算出部34で求めた補正後のGPS50%位置(MBF50%位置)と、目標燃焼時期(上死点後8deg)との差(目標燃焼時期−補正後のGPS50%位置)に応じて、補正後のGPS50%位置が目標燃焼時期に一致するように点火時期の補正量(進角量または遅角量)を決定する。点火時期制御部35は、決定した点火時期の補正量をもとに、点火制御用ベースマップを更新することで、最も燃焼効率の良い点火時期でエンジン2を運転することができる。
なお、点火制御用ベースマップの更新は、ノックセンサ29によりエンジン2のノッキングが検出されているときは行なわないようにするとよい。このようにすることで、過進角によるノッキングの発生を抑制することができる。
以上のように制御することで、高価な筒内圧力センサを用いることなく、点火時期制御の応答性を向上させることができる。
また、座金センサ30は、燃焼室9の直上に配置されるため、低負荷運転での燃焼時期の検出も可能である。さらに、離散フーリエ変換処理などの演算負荷の高い処理を行なわないため、演算負荷を低減させることができる。
また、点火制御用ベースマップが比較的ラフに適合されたものであっても、最も燃焼効率の良い点火時期に補正されるため、適合工数や適合コストを低減させることができる。
以上のように構成された本実施形態に係る内燃機関の制御装置による点火時期制御処理について、図10を参照して説明する。なお、以下に説明する点火時期制御処理は、ECU3が動作を開始すると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS1において、ECU3は、エンジン回転数の情報とスロットル開度の情報を取得する。
ステップS2において、ECU3は、取得したエンジン回転数とスロットル開度から点火制御用ベースマップにより点火時期を求め、その点火時期で点火プラグ12に点火させる。
ステップS3において、ECU3は、座金センサ30から座金センサ信号を取り込み、座金センサ信号の積算値を算出する。
ステップS4において、ECU3は、座金センサ信号の積算値から予め設定された積算割合位置のクランク角度を算出する。
ステップS5において、ECU3は、現在のエンジン回転数から上述の補正マップにより補正値を取得する。
ステップS6において、ECU3は、取得した補正値により座金センサ信号の積算割合位置のクランク角度を補正したクランク角度を実燃焼時期とする。
ステップS7において、ECU3は、求めた実燃焼時期とMBF50%位置が8deg.ATDCとなる目標燃焼時期との差を演算して点火時期補正量を決定する。
ステップS8において、ECU3は、ノックセンサ29によりエンジン2のノッキングが検出されていないか否かにより点火制御用ベースマップの更新が可能か否かを判定する。ノックセンサ29によりノッキングが検出されていると判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
ノックセンサ29によりノッキングが検出されていないと判定した場合、ステップS9において、ECU3は、決定した点火時期補正量で点火制御用ベースマップを更新し、処理を終了する。
このように、上述の実施形態では、座金センサ30の出力信号に基づいて実燃焼時期としてMBF50%位置(補正後のGPS50%位置)を求め、目標燃焼時期(上死点後8deg)との差(目標燃焼時期−MBF50%位置)に応じて点火時期を補正するECU3を備える。
これにより、座金センサ30の出力信号に基づいて実燃焼時期が算出され、実燃焼時期が目標燃焼時期になるように点火時期が補正される。このため、MBTへの点火時期制御応答性を向上させることができる。
また、ECU3は、クランク角度の所定の区間における座金センサ30の積算値に基づいて実燃焼時期(MBF50%位置)を求める。
これにより、台形近似などの積算処理により実燃焼時期が算出される。このため、演算負荷を低減させることができる。
また、座金センサ30は、点火プラグ12とシリンダヘッド5との間に設けられる。これにより、筒内圧力を検出するための座金センサ30の取り付けの為にシリンダヘッドの加工が不要となる。
なお、本実施形態においては、燃料直噴方式のエンジンについて示したが、ポート噴射方式のエンジンにおいても同様に点火時期を制御することができる。また、ディーゼルエンジンや予混合圧縮自着火燃焼(HCCI)エンジンの実燃焼時期の検出に適用することもできる。
また、座金センサ信号の積算割合位置間のクランク角度を求めることで、初期燃焼期間や主燃焼期間を推定することもできる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
3 ECU(制御部)
5 シリンダヘッド
9 燃焼室
12 点火プラグ(受圧部材)
18 スロットル開度センサ
26 クランク角度センサ
29 ノックセンサ
30 座金センサ
31 信号波形算出部
32 信号波形積算部
33 燃焼時期検出部
34 実燃焼時期算出部
35 点火時期制御部
40 信号増幅回路
41 入力端子
42 オペアンプ
43 出力端子

Claims (3)

  1. 点火プラグを有する内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関のシリンダヘッドに設けられた貫通孔に締付け固定された受圧部材の締付け荷重の変化を検出する座金センサと、
    前記座金センサの出力信号に基づいて前記内燃機関の実燃焼時期を求め、前記実燃焼時期と目標燃焼時期との差に応じて前記点火プラグの点火時期を補正する制御部と、を備える内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御部は、クランク角度の所定の区間における前記座金センサの出力信号の積算値に基づいて前記実燃焼時期を求める請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記受圧部材は、前記点火プラグであり、前記座金センサは、前記点火プラグと前記シリンダヘッドとの間に設けられる請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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