JP2017108582A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルの設置面積当たりの発電効率を高くでき、しかも費用対効果比も良好な太陽光発電装置を提供する。【解決手段】メインフレームに対して複数の主パネルPが回動可能に支持されるとともに、主パネルPの傾角を制御する駆動機構が設けられ、この駆動機構の駆動力で回動されながら主パネルPの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角を維持する太陽光発電装置を前提とする。そして、複数の主パネルPが面一の状態にあるときに形成される主パネルP間の間隔に対応する位置であって、この主パネルPよりも下方に副パネルsPを配置したものである。【選択図】図1

Description

この発明は、太陽光エネルギーを利用する太陽光発電装置に関する。
光エネルギーを電力に変換する太陽光発電パネルを効率的に利用するため、太陽光を追尾してパネルの傾角を変更することが従来から知られている。
この種のものとして、特許文献1に記載された特開2011−108703号公報にかかる発明が従来から知られている。この太陽光を追尾しながら発電する従来の基本的な構成を、図8に示す。
図8は複数の太陽光発電用主パネルPの配置を示した模式図である。
この従来の装置は、一日の太陽の動きを追尾し、各主パネルPを可能な限り太陽に正対させて、各主パネルPの発電効率が最大限になるようにしている。
これら各主パネルPは、図示していないフレームに対して、支持軸1を介して回動可能に支持されている。
このような主パネルPは、隣接する主パネルPの支持軸1間の間隔をLとしてすべて等間隔に配置されている。しかも、各主パネルPの傾角θを最大にしたとき、図8(a)の点線で示すように、特定の主パネルPの影が、その特定の主パネルPよりも太陽光の入射方向後方において隣接する主パネルPにかからないようにしている。
このように主パネルPの傾角θを最大にするのは、太陽が最も低い位置にあるときにも、主パネルPを太陽に正対させて、発電効率を上げるためである。
また、太陽の位置が高くなったときには、図8(b)に示すように、複数の主パネルPをほぼ面一に保って太陽に正対させ、太陽エネルギーを最大限に活用できるようにしている。
特開2011−108703号公報 特開2011−066030号公報
上記従来の装置では、1日のうちで、太陽の位置が低いときの発電効率を上げるために、主パネルPの傾角θを最大に保つようにしている。しかし、傾角θを大きくすればするほど、特定の主パネルの影が大きく伸び、その影が、太陽光の入射方向後方に隣接する主パネルにかかってしまう。もし、隣接する主パネルに影がかかれば、その分、発電効率が落ちてしまうので、主パネルの傾角を最大にした意味も薄れてしまう。
このような観点から、太陽光の入射方向後方に隣接する主パネルに影がかからないように各主パネル間に間隔を保っている。
しかし、各主パネル間に間隔を保てば、上記傾角が最大傾角よりも小さくなったとき、各主パネル間に隙間Sができてしまう。特に、各主パネルが面一になったとき、すなわち太陽の位置が最も高く主パネルに対する輝度が最も大きい時間帯に、図8(b)に示すように、上記隙間Sは最大になり、その隙間Sの分だけ発電効率が著しく悪くなってしまう。
このように従来の装置は、主パネルに対する輝度が小さいときの発電効率を上げようとすると、輝度が最も大きなときのロスが大きくなり、反対に、主パネルに対する輝度が大きなときの発電効率を上げようとすると、輝度が小さいときのロスが多くなるという二律背反的な問題を抱えていた。
この発明の目的は、主パネルに対する輝度の大小にかかわらず、パネルの設置面積当たりの発電効率を大きくでき、しかも費用対効果比を高めた太陽光発電装置を提供することである。
本願発明は、メインフレームに対して複数の主パネルが回動可能に支持されるとともに、上記主パネルの傾角を制御する主パネル用の駆動機構が設けられている。そして、この主パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら主パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角を維持する太陽光発電装置を前提としている。
この第1の発明は、上記複数の主パネルが面一の状態にあるときに形成される主パネル間の隙間に対応する位置であって、主パネルよりも下方に副パネルを配置したものである。
なお、この発明における主パネルの回動とは、主パネルの受光面が軸線を中心にして回って太陽光を追尾するものであれば、どのようなものでもよい。そして、上記軸線は仮想軸線でもよいし、実際の軸の中心であってもよい。
第2の発明は、上記メインフレームよりも下方にサブフレームが設けられ、このサブフレームに1又は複数の上記副パネルが回動可能に設けられる。そして、この副パネルを回動させるための上記主パネル用の駆動機構あるいはこの駆動機構とは別の副パネル用の駆動機構を備え、上記主パネル用の駆動機構あるいは副パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら副パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角を維持するものである。
第3の発明は、上記メインフレームに揺動アームが揺動可能に設けられ、この揺動アームには当該揺動アームを揺動させるクランク棒が連結されている。そして、上記揺動アームであって、上記クランク棒と揺動アームとの連係点よりも下方に上記副パネルが設けられ、上記クランク棒の軸方向の移動に応じて副パネルの傾角が制御されるようにしている。
第4の発明は、上記主パネルと副パネルに対して共通の駆動機構が設けられている。そして、この共通の駆動機構の駆動力で、主パネルと副パネルが同期してそれらの傾角が制御される。
第1の発明によれば、太陽の位置が低く、主パネルに対する輝度が小さいときには、主パネルの傾角を最大に保って太陽に正対させられるので、その発電効率を高く維持できる。
各主パネルが太陽光を追尾して動き始めると、上記隣接するパネル間の隙間から入射する太陽光を副パネルで受光することができるので、設置面積当たりの発電効率を向上させることができる。
さらに、各主パネルが面一になったときには、最も発電効率が高い時間帯に該当し、その時間帯に生じた上記隙間に入射する太陽光を副パネルでも受光することができるため、設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。
第2の発明によれば、副パネルも太陽光に正対するので、パネルの設置面積あたりの発電効率をさらに大きくすることができる。
第3の発明によれば、副パネルが、揺動運動しながら太陽光を追尾できるので、上記隙間から射し込む光に対して的確に正対させることができる。
第4の発明によれば、駆動機構を一つにできるので、コストメリットが大きくなるとともに、主パネルと副パネルとを同期させることも簡単になる。
この発明の第1実施形態の全体をパネルの裏側から見た斜視図である。 この発明の第1実施形態の可動部の側面図である。 この発明の第1実施形態のパネル配置を示した模式図であって、(a)は主パネルを面一にした状態の図であり、(b)は主パネルが最大傾角になった状態の図であり、(c)は主パネルが(a)から太陽光を追尾して所定の角度位置に達した状態の図である。 この発明の第2実施形態の可動部の側面図である。 この発明の第2実施形態のパネル配置を示した模式図であって、(a)は主パネルを面一にした状態の図であり、(b)は主パネルが最大傾角になった状態の図であり、(c)は主パネルが(a)から太陽光を追尾して所定の角度位置に達した状態の図である。 この発明の第3実施形態の可動部の側面図である。 この発明の第3実施形態のパネル配置を示した模式図であって、(a)は主パネルを面一にした状態の図であり、(b)は主パネルが最大傾角になった状態の図であり、(c)は主パネルが(a)から太陽光を追尾して所定の角度位置に達した状態の図である。 従来装置のパネル配置を示した模式図であって、(a)はパネルが最大傾角のときの状態の図であり、(b)はパネルが面一になった状態の図である。
図1〜3に示した第1実施形態は、その両側に脚部材6,6を起立させるとともに、これら脚部材6,6には、脚部材6,6に対して軸7を中心に回動可能にした連結片Gを設けている。この連結片Gの上部にはメインフレームF1が固定され、その下部にはサブフレームF2が固定されている。
このように連結片Gの上下において固定されたメインフレームF1とサブフレームF2とは、図示していない回動制御機構の駆動力によって、互いに平行状態を保ちながら、軸7を中心に一体的に回動する。
上記のように連結片Gに固定されたメインフレームF1は、一対の長辺枠2,2と、これら一対の長辺枠2,2の両端間に掛け渡した短辺枠3,3とによって、平面長方形にしている。
そして、上記長辺枠2,2間には、複数の主パネルPを掛け渡すとともに、これら主パネルPは、その支持軸10,10が上記長辺枠2,2に回動可能に支持されている。
なお、上記複数の主パネルPは、その傾角θを最大にしたとき、従来と同様に、特定の主パネルPの影が、その特定の主パネルPよりも太陽光の入射方向後方において隣接する主パネルにかからないようにしている。
そして、上記主パネルPの一方の側面、すなわち一方の長辺枠2に隣接する一方の側面には、図1及び図2に示すように、逆三角形をした主パネル用揺動アーム8を固定するとともに、この主パネル用揺動アーム8の下端に連結軸11を設け、この連結軸11をクランク棒12に回動可能に取り付けている。さらに、このクランク棒12によって、すべての主パネル用揺動アーム8が一体的に揺動するように連結される。
また、上記一方の長辺枠2には、伸縮可能にした駆動機構13の一端を連結するとともに、その他端を上記クランク棒12に連結している。
したがって、駆動機構13を伸縮させることによって、クランク棒12がその軸方向に移動するとともに、その移動にともなって主パネル用揺動アーム8が揺動する。このように主パネル用揺動アーム8が揺動すれば、それにともなって主パネルPが支持軸10を中心に回動し、太陽に正対させる方向における傾角θを制御できることになる。
なお、上記駆動機構13には、図示していない減速機構が組み込まれ、主パネルPの回動位置における荷重を保ちながら、位置保持ができるようにしている。
一方、メインフレームF1と平行にしたサブフレームF2は、一対の長辺枠4,4と、これら一対の長辺枠4,4の両端間に掛け渡した短辺枠5,5とによって、平面長方形にしている。
そして、上記の長辺枠4,4間であって、各主パネルP間の隙間に対応する位置に副パネルsPが掛け渡されている。この副パネルsPは、サブフレームF2に囲われた面と同一平面においてボルトなどの固定部材14で固定されている。言い換えると、上記メインフレームF1に設けた主パネルPは、支持軸10を中心に回動してその傾角θが制御されるが、サブフレームF2に設けた副パネルsPは、そのサブフレームF2に対して固定された状態を維持し、傾角θが制御されることはない。
ただし、これら主パネルP及び副パネルsPのそれぞれは、メインフレームF1とサブフレームF2とともに、軸7を中心に回動する。
つまり、この第1実施形態では、各主パネルP及び副パネルsPは、メインフレームF1及びサブフレームF2とともに、いわゆる季節軸(軸7)を中心に回動して、季節に応じて変化する太陽の位置に対応させるようにしている。
また、主パネルPはいわゆる一日軸(支持軸10)を中心に回動して、一日の中で太陽に正対させるための傾角θを制御できるようにしている。
そして、図1〜3(a)の状態では、メインフレームF1で囲われた面に対して主パネルPの傾角θがゼロを保つとともに、すべての主パネルPの受光面が面一になる。このように主パネルPが面一状態になっているときには、隣り合う主パネルP同士の隙間Sが最大になる。したがって、副パネルsPに対して、隙間Sの間から射し込んだ太陽光の照射面積も最大になる。
上記の状態から駆動機構13を収縮すると、クランク棒12が図2において右方向であるy方向に移動して主パネル用揺動アーム8を反時計方向に回動させるとともに、主パネルPを反時計方向に回動させる。このように主パネルPが反時計方向に回動すれば、その受光面をx方向に向けた傾角θを維持する。
また、駆動機構13が伸張すると、クランク棒12が図2において左方向であるx方向に移動して主パネル用揺動アーム8を時計方向に回動させるとともに、主パネルPを時計方向に回動させる。このように主パネルPが時計方向に回動すれば、その受光面をy方向に向けた傾角θを維持する。
上記のようにして主パネルPが時計方向あるいは反時計方向に回動することによって、主パネルPの傾角θが制御される。
なお、上記駆動機構13の伸縮動作は、図示していないコントローラによって自動的に制御されるようにしてもよいし、手動で制御されるようにしてもよい。
なお、最大傾角を何度に設定するかは、次のようにして決める。例えば、主パネルPを90度近くにすると、強風時の風が主パネルPにまともに当たってしまうので、強度的に不利になる。そこで、先ず、設置個所の天候条件などを基にして、最大許容の傾角θが決められる。
上記のように最大許容の傾角θを定めたら、次に、発電可能時間帯において、太陽の位置がもっと低い位置にあることを想定し、その低い位置にある太陽光が主パネルPに対して直交する角度位置を決める。
そして、上記強度的な観点で決められた範囲内であって、発電可能時間帯において太陽がもっとも低い位置にあるときを想定して最大傾角が決められる。
したがって、上記最大傾角は、装置の強度と、この装置を設置する地域等に応じて相対的に決められるものである。
また、メインフレームF1とサブフレームF2との距離は、上記主パネルPが最大傾角のときに、固定された副パネルsPに上記主パネルPが交わらない距離を保持している。
なお、この第1実施形態は、電気を動力にする駆動機構13を用いて運動を行っているが、駆動機構13は油圧などの方法であっても利用できる。また、主パネルPの回動運動は、各主パネルPの回動を制御できる機構であれば、その制御方法は問わない。例えば、チェーンやワイヤによって回動制御するものや、ラックアンドピニオンによって回動制御するものなど、様々な機構を利用できる。
また、第1実施形態では、4枚の主パネルPとこの主パネルPに対応させて3枚の副パネルsPとを用いて説明しているが、主パネルPの枚数は複数であればよく、副パネルsPは、主パネルPの枚数に1を引いた枚数を用いることができる。
さらに、この第1実施形態では、主パネルPと副パネルsPとはすべて同じ形状のパネルを用いているが、主パネルPと副パネルsPとの形状は同じでなくても構わない。
次にこの第1実施形態の動作について説明をする。
図3(a)〜(c)は、第1実施形態の太陽光発電用の主パネルP及び副パネルsPの配置とその動作を示した模式図である。
この第1実施形態では、上記複数の主パネルPの傾角θを連続的に変化させるようにしている。そして、主パネルPを太陽に正対させながら、主パネルPに直交する太陽光による影が隣接する主パネルPにかからないように回動するようにしている。
発電可能時間帯の半分の時間帯、例えば午前の時間帯には、図3(b)の最大傾角に保たれている状態から各主パネルPを矢印α方向に回動させて傾角θを最大からゼロに向かって変化させる。
各主パネルPが、徐々に傾角θを小さくしながら太陽光を追尾すると、傾角θが小さくなった分だけ、隣接する主パネルP方向の影の長さが短くなる。そして、副パネルsPに対する上記影の到達点と、各主パネルPの隣接端との間に隙間Sができると、その隙間Sに太陽光が射し込み、副パネルsPを照射することになる。
なお、日の出から太陽が低い位置にある発電可能時間帯までは、各主パネルPの受光面を東方に向けながら、図3(b)に示すように各主パネルPの傾角θを最大傾角に保つようにしている。
つまり、日の出からの時間帯においても、主パネルPの傾角θを最大傾角に保つことによって、太陽光が受光面に対して直角に近くなるようにしながら、発電できるようにしている。
図3(c)は、主パネルPが太陽光を追尾して動いた状態であって、隣接する主パネルP,P間に太陽光が入射した様子を示している。そして、すべての主パネルPの受光面が面一になるまで、隣接する主パネルP,P間に太陽光が入射する幅が、徐々に大きくなる。
そして、メインフレームF1で囲われた面に対して各主パネルPの傾角θがゼロとなって、すべての主パネルPの受光面が面一になったとき、図3(a)に示すように、隣接する主パネルP,P間の隙間Sに太陽光の入射する幅が最大になる。
このように、隣接する主パネルP,P間に入射する太陽光は、すべての主パネルPが面一になった状態のとき、上記隙間Sに対応する位置に固定された副パネルsPでも受光するため、最も太陽光が強くなる発電可能時間帯に無駄なく発電がされる。
一方、上記すべての主パネルPが面一となった発電可能時間帯の後半、例えば午後の時間帯には、支持軸10をさらに矢印α方向に回転させる。そして、太陽が低くなる夕方には図3(b)の反対を向いた状態になる。この時、各主パネルPは、西方に向いて傾角θが最大になる。
上記のように、この第1実施形態の装置では、主パネルPが可動しながら太陽光に受光面をほぼ正対させることができ、発電パネルの固定式と比較した場合に、主パネルPの設置面積当たりの発電効率を高くできる。
また、各主パネルPが直交する太陽光を追尾して動き始めると、上記隣接する主パネルP,P間に入射する太陽光を副パネルsPで受光することができるので、太陽光を無駄にすることなく発電に活かせることができる。
各主パネルPが面一になったときは、最も発電効率が高い時間帯に該当し、その時間帯に生じた隙間Sに入射する太陽光を副パネルsPでも受光することができるため、設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。
なお、夕方に発電が終了した場合などには、図3(b)の反対の状態になった各主パネルPを、矢印α方向とは反対方向に回転させ、主パネルPが面一になる図3(a)の状態を経由して、翌朝には東方向きの最大傾角となる図3(b)の状態を保ち、そこからスタートできるようにする。
また、季節の太陽の動きにあわせて、メインフレームF1及びとサブフレームF2の角度を調整することができる。
さらに、上記第1実施形態では、太陽光が強くなる発電可能時間帯の間に、太陽の方向に合わせて傾角θを連続的に調整しているが、この傾角θの調整は、時間帯に応じて断続的に行ない、一定時間、同一の傾角θを保つようにしてもよい。
また、太陽光を追尾する追尾センサを利用したり、理科年表のデータに基づいて太陽の位置を算出したりして、太陽の位置に応じて、主パネルPの傾角θを制御するようにしてもよい。加えて、主パネルPの傾角θとメインフレームF1等の傾角θとは、太陽の一日の動きに合わせて自動で動かし、制御することもできる。
図4,5に示す第2実施形態は、副パネルsPも主パネルPと同期してその傾角θを制御できるようにしたものである。
なお、主パネルPの傾角θを制御する構成は、第1実施形態と同じなので、それらの構成については上記第1実施形態と同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
メインフレームF1に第1実施形態と同様に平行にして連結片Gに設けたサブフレームF2の長辺枠4に、主パネルPと同じ大きさで同一形状の3枚の副パネルsPが、上記クランク棒12と主パネル用揺動アーム8と連結軸11よりも下方に設けられている。
また、主パネルPに設けた主パネル用揺動アーム8と同一側面である副主パネルsPの側面には、逆三角形をした副パネル用揺動アーム9が固定されている。この副パネル用揺動アーム9には、主パネル用揺動アーム8と同じように支持軸15が設けられ、サブフレームF2の長辺枠4に回動可能に支持されている。
そして、この副パネル用揺動アーム9の下端には連結軸11を備え、この連結軸11がクランク棒16に回動可能に取り付けられている。このクランク棒16によって、すべての副パネル用揺動アーム9が一体的に揺動するようにしている。
上記のようにしたクランク棒16は、図示していない連係機構を介してメインフレームF1のクランク棒12に連係され、それらクランク棒12,16が同期しながら同一方向に移動できるようにしている。
したがって、駆動機構13を駆動して、メインフレームF1のクランク棒12を軸方向に移動すれば、それにともなってサブフレームF2のクランク棒16も同一方向に同じ量だけ移動することになる。このように両クランク棒12,16が同一方向に同量移動すれば、主パネルPとサブパネルsPとは、常に同一の傾角θを維持することになる。
なお、上記のように第2実施形態では、両クランク棒12,16を図示していない連係機構を介して連係させたが、例えば、クランク棒12,16のそれぞれに駆動機構を別々に設け、それら駆動機構の動作方向及び動作量を、図示していない制御機構を介して制御するようにしてもよい。
いずれにしても、この第2実施形態では、主パネルPと副パネルsPとが同期して回動し、常に同一の傾角θを維持できれば、それらを同期させる構成は問われない。
次に、この第2実施形態の動作について説明する。
この第2実施形態では、発電可能時間帯は、主パネルP及び副パネルsPの傾角θを連続的に調整して、主パネルP及び副パネルsPを太陽に正対させるようにしている。
そして、図5(a)は、各フレームF1,F2で囲われた面に対して主パネルP及び副パネルsPの傾角θがゼロを保つとともに、主パネルPの受光面と副パネルsPとのそれぞれの受光面が面一になった状態を示している。
このように傾角ゼロの状態では、隣接する主パネルPの間に形成される隙間Sが最大になるとともに、副パネルsPに対して、隙間Sの間から射し込んだ太陽光の照射面積が最大になる。
図5(b)は、主パネルPの傾角θが最大のとき、副パネルsPも最大傾角になるとともに、上下方向において隣接する主パネルPと副パネルsPとが面一の状態を維持するようにしている。
このように主パネルPと副パネルsPとが最大傾角を維持しているときに、上下における主パネルPと副パネルsPとが面一になるということは、それらの回動過程で互いに干渉し合わない位置関係を保っていることになる。
なお、上記のように上下において隣接する主パネルPと副パネルsPとが面一になる最大傾角を保っているときには、副パネルsPが、太陽光の照射方向前方の主パネルPの影の中に隠れてしまう。
さらに、図5(c)は、主パネルPと副パネルsPとの傾角θを、図5(b)に示した最大傾角よりも小さくした状態を示している。この状態では、副パネルsPは、太陽に正対するとともに、隙間Sの間から射し込んだ太陽光の照射面積が維持される。ただし、このときの照射面積は、主パネルPの傾角θをゼロにしたときの照射面積よりも小さいことは当然である。
そして、発電可能時間帯の半分の時間帯は、図5(b)の状態から各主パネルPを矢印α方向に回動させて傾角θを最大傾角からゼロに向かって変化させ、各主パネルPを太陽に正対させる。この主パネルPの動きと同期して、副パネルsPも、矢印α方向に回動して傾角θを最大からゼロに向かって変化させ、太陽と正対させる。
このように副パネルsPも太陽に正対させられるので、たとえ照射面積が小さくても、第1実施形態のように、副パネルsPの傾角θがゼロを維持し続ける場合よりも、その発電量が多くなる。
そして、主パネルPが上記α方向に回動し続けて、それらの傾角θがゼロになったとき、すなわち図5(a)に示す状態になったときには最も発電効率が高い時間帯に該当し、その時間帯に生じた上記隙間Sに入射する太陽光を副パネルsPで受光することができる。言い換えると、上記図5(a)の状態では、副パネルsPに対する太陽光の照射面積が最大になる。
このように太陽光が最も強い時間帯に、副パネルsPに対する太陽光の照射面積が最大になるので、そのときの発電量も最大になる。
一方、上記すべての主パネルPが面一となった発電可能時間帯の後半の時間帯までは、主パネルP及び副パネルsPをさらに矢印α方向に回転させながら、夕方には図5(b)の反対を向いた状態になる。このとき、各主パネルPと各副パネルsPは、西方に向いて傾角θを最大にする。
上記のように、この第2実施形態の装置では、副パネルsPも太陽光に正対するので、パネルの設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。また、主パネルPと同一形状のパネルを用いることができるので、汎用性に優れている。
その他の効果は、第1実施形態と同じである。
図6,7に示す第3実施形態は、副パネルsPを、第1実施形態の副パネルsPよりも横幅を小さくするとともに、副パネルsPも主パネルPと同期してその傾角θを制御できるようにしたものである。ただし、上記主パネルPの傾角θを制御する構成は、上記第1実施形態と同じなので、それらの構成については上記第1実施形態と同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図6に示した第3実施形態では、第1実施形態で用いた連結片Gを省略するとともに、メインフレームF1の短辺枠3,3が脚部材6,6に直接回動可能取り付けられている。
そして、図6に示すように長辺枠2,2には支持軸18を介して副パネル用揺動アーム17,17を揺動可能に取り付けている。これら副パネル用揺動アーム17,17は、主パネルPの傾角θをゼロにしたときに形成される上記各隙間Sの中間位置に対応させている。
さらに、この副パネル用揺動アーム17は、上記支持軸18よりも下方に、この発明の連係点となる連結軸20を介して、クランク棒12に回動可能に取り付けられている。そして、このクランク棒12によって、すべての副パネル用揺動アーム17が主パネルの主パネル用揺動アーム8とともに一体的に揺動するように連結される。
また、副パネル用揺動アーム17の他方の端部であって、上記連係点である連結軸20よりも下方には、副パネルsPがボルトなどの固定部材19によって固定されている。
そして、この副パネルsPの横幅は、主パネルPの傾角θをゼロにしたときに最大になる上記隙間Sの長さにあわせた程度の横幅を有し、副パネルsPの長手方向は主パネルと同じ長さを有している。したがって、主パネルPの傾角θがゼロになったとき、副パネルsPは、最大隙間Sに対応する。
さらに、主パネルP及び副パネルsPの回動必要範囲におけるそれぞれの回動軌跡が、互いに干渉し合わないようにしている。なお、上記回動必要範囲とは、太陽光を追尾するのに必要な回動範囲である。
一方、メインフレームF1の長辺枠2とクランク棒12との間には、駆動機構13が設けられている。したがって、駆動機構13が駆動すれば、クランク棒12が軸方向に移動するとともに、このクランク棒12の移動にともなって、主パネル用揺動アーム8及び副パネル用揺動アーム17が同時に揺動する。
このように主パネル用揺動アーム8及び副パネル用揺動アーム17を同時に揺動できるので、それにともなって主パネルPと副パネルsPとの傾角θを同時に制御できる。
したがって、主パネルPと副パネルsPの傾角θを制御する駆動機構13は一つで足りることになり、その分、コストメリットが大きくなるとともに、主パネルPと副パネルsPとを同期させることが簡単になる。
また副パネルsPが、揺動運動しながら太陽光を追尾できるので、上記隙間Sから射し込む光に対して副パネルsPを的確に正対させることができる。
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
この第3実施形態では、発電可能時間帯は、主パネルP及び副パネルsPの傾角θを制御して、主パネルP及び副パネルsPを太陽に正対させるようにしている。
そして、図7(a)は、各フレームF1,F2で囲われた面に対して主パネルP及び副パネルsPの傾角θがゼロを保つとともに、主パネルPの受光面と副パネルsPとのそれぞれの受光面が面一になった状態を示している。
このように傾角θがゼロの状態では、隣接する主パネルPの間に形成される隙間Sが最大になるとともに、副パネルsPに対して、隙間Sの間から射し込んだ太陽光の照射面積が最大になる。
図7(b)は、主パネルPの傾角θが最大のとき、副パネルsPの一部が、主パネルの裏面にかかるように配置されている状態を示している。副パネルsPも最大傾角になるとともに、この副パネルsPは、主パネルPの傾角θが最大傾角のとき、主パネルPと副パネルsPとが互いに干渉し合わないようにしているとは、上記したとおりである。
さらに、図7(c)は、主パネルPと副パネルsPとの傾角θを、図7(b)に示した最大傾角よりも小さくした状態を示している。この状態でも、副パネルsPは、太陽に正対するとともに、隙間Sの間から射し込んだ太陽光の照射面積が維持される。ただし、このときの照射面積は、主パネルPの傾角θをゼロにしたときの照射面積よりも小さいことは当然である。
そして、発電可能時間帯の半分の時間帯は、図7(b)の状態から各主パネルPを矢印α方向に回動させて傾角θを最大傾角からゼロに向かって変化させ、各主パネルPを太陽に正対させる。この主パネルPの動きと同期して、副パネルsPも、矢印β向に回動して傾角θを最大からゼロに向かって変化させ、太陽と正対させる。
このように副パネルsPも太陽に正対させられるので、たとえ照射面積が小さくても、第1実施形態のように、副パネルsPの傾角θがゼロを維持し続ける場合よりも、その発電量が多くなる。
そして、主パネルPが上記α方向に回動し続けて、それらの傾角θがゼロになったとき、すなわち図7(a)に示す状態になったときには最も発電効率が高い時間帯に該当し、その時間帯に生じた上記隙間Sに入射する太陽光を副パネルsPで受光することができる。言い換えると、上記図7(a)の状態では、副パネルsPに対する太陽光の照射面積が最大になる。
このように太陽光が最も強い時間帯に、副パネルsPに対する太陽光の照射面積が最大になるので、そのときの発電量も最大になる。
一方、上記すべての主パネルPが面一となった発電可能時間帯の後半の時間帯までは、主パネルPをさらに矢印α方向に、並びに副パネルsPをさらに矢印β方向に回転させながら、夕方には図7(b)の反対を向いた状態になる。このとき、各主パネルPは、西方に向いて傾角θを最大傾角にしているとともに、副パネルsPの一部が、主パネルの裏面にかかるように配置される。
上記のように、この第3実施形態の装置では、副パネルsPも太陽光に正対するので、パネルの設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。
また、副パネルsPの幅を上記隙間S程度に小さくして、上記隣接する主パネルP,P間に入射する太陽光にあわせて上記副パネルsPの受光面を揺動運動しながら太陽光を追尾できるので、隙間から射し込む光に対して的確に正対させることができる。
その他の効果は、第1実施形態と同じである。
設置面積に制限がある場所での太陽光発電装置に有用である。
P 主パネル 、 sP 副パネル 、 θ 傾角 、 1 支持軸 、 F1 メインフレーム 、 F2 サブフレーム 、 L 間隔 、 S 隙間 、 6 脚部材 、 8 主パネル用揺動アーム 、 9,17 副パネル用揺動アーム 、10,15,18 支持軸 、 11,20 連結軸 、 12,16 クランク棒 、 13 駆動機構
本願発明は、メインフレームに対して複数の主パネルが回動可能に支持されるとともに、上記主パネルの傾角を制御する主パネル用の駆動機構が設けられている。そして、この主パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら主パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角維持され、上記傾角が最大のとき、各主パネルの影が、これらの主パネルよりも太陽光の入射方向後方に隣接する主パネルにかからない隙間が設けられた太陽光発電装置を前提としている。
この第1の発明は、上記複数の主パネルが面一の状態にあるときに形成される主パネル間の隙間に対応する位置であって、主パネルよりも下方に副パネルを配置し、上記隙間に入射された太陽光が上記副パネルで受光されたものである。
なお、この発明における主パネルの回動とは、主パネルの受光面が軸線を中心にして回って太陽光を追尾するものであれば、どのようなものでもよい。そして、上記軸線は仮想軸線でもよいし、実際の軸の中心であってもよい。
本願発明は、メインフレームに対して複数の主パネルが回動可能に支持されるとともに、上記主パネルの傾角を制御する主パネル用の駆動機構が設けられている。また、この主パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら主パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角が維持され、上記傾角が最大のとき、各主パネルの影が、これらの主パネルよりも太陽光の入射方向後方に隣接する主パネルにかからない隙間が設けられた太陽光発電装置を前提としている。
そして、上記複数の主パネルが面一の状態にあるときに形成される各主パネル間の隙間に対応する位置であって、主パネルよりも下方に副パネルを配置し、上記隙間に入射された太陽光が上記副パネルで受光される。
なお、この発明における主パネルの回動とは、主パネルの受光面が軸線を中心にして回って太陽光を追尾するものであれば、どのようなものでもよい。そして、上記軸線は仮想軸線でもよいし、実際の軸の中心であってもよい。
の発明は、上記メインフレームよりも下方にサブフレームが設けられ、このサブフレームに1又は複数の上記副パネルが回動可能に設けられる。そして、この副パネルを回動させるための上記主パネル用の駆動機構あるいはこの駆動機構とは別の副パネル用の駆動機構を備え、上記主パネル用の駆動機構あるいは副パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら副パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角維持されるものである。
の発明は、上記メインフレームに揺動アームが揺動可能に設けられ、この揺動アームには当該揺動アームを揺動させるクランク棒が連結されている。そして、上記揺動アームであって、上記クランク棒と揺動アームとの連係点よりも下方に上記副パネルが設けられ、上記クランク棒の軸方向の移動に応じて副パネルの傾角が制御されるようにしている。
の発明は、上記主パネルと副パネルに対して共通の駆動機構が設けられている。そして、この共通の駆動機構の駆動力で、主パネルと副パネルが同期してそれらの傾角が制御される。
そして、副パネルも太陽光に正対するので、パネルの設置面積あたりの発電効率をさらに大きくすることができる。
の発明によれば、副パネルが、揺動運動しながら太陽光を追尾できるので、上記隙間から射し込む光に対して的確に正対させることができる。
の発明によれば、駆動機構を一つにできるので、コストメリットが大きくなるとともに、主パネルと副パネルとを同期させることも簡単になる。
この発明の参考例の全体をパネルの裏側から見た斜視図である。 この発明の参考例の可動部の側面図である。 この発明の参考例のパネル配置を示した模式図であって、(a)は主パネルを面一にした状態の図であり、(b)は主パネルが最大傾角になった状態の図であり、(c)は主パネルが(a)から太陽光を追尾して所定の角度位置に達した状態の図である。 この発明の第実施形態の可動部の側面図である。 この発明の第実施形態のパネル配置を示した模式図であって、(a)は主パネルを面一になった状態の図であり、(b)は主パネルが最大傾角になった状態の図であり、(c)は主パネルが(a)から太陽光を追尾して所定の角度位置に達した状態の図である。 この発明の第実施形態の可動部の側面図である。 この発明の第実施形態のパネル配置を示した模式図であって、(a)は主パネルを面一にした状態の図であり、(b)は主パネルが最大傾角になった状態の図であり、(c)は主パネルが(a)から太陽光を追尾して所定の角度位置に達した状態の図である。 従来装置のパネル配置を示した模式図であって、(a)はパネルが最大傾角のときの状態の図であり、(b)はパネルが面一になった状態の図である。
図1〜3に示した参考例は、その両側に脚部材6,6を起立させるとともに、これら脚部材6,6には、脚部材6,6に対して軸7を中心に回動可能にした連結片Gを設けている。この連結片Gの上部にはメインフレームF1が固定され、その下部にはサブフレームF2が固定されている。
このように連結片Gの上下において固定されたメインフレームF1とサブフレームF2とは、図示していない回動制御機構の駆動力によって、互いに平行状態を保ちながら、軸7を中心に一体的に回動する。
ただし、これら主パネルP及び副パネルsPのそれぞれは、メインフレームF1とサブフレームF2とともに、軸7を中心に回動する。
つまり、この参考例では、各主パネルP及び副パネルsPは、メインフレームF1及びサブフレームF2とともに、いわゆる季節軸(軸7)を中心に回動して、季節に応じて変化する太陽の位置に対応させるようにしている。
また、主パネルPはいわゆる一日軸(支持軸10)を中心に回動して、一日の中で太陽に正対させるための傾角θを制御できるようにしている。
なお、この参考例は、電気を動力にする駆動機構13を用いて運動を行っているが、駆動機構13は油圧などの方法であっても利用できる。また、主パネルPの回動運動は、各主パネルPの回動を制御できる機構であれば、その制御方法は問わない。例えば、チェーンやワイヤによって回動制御するものや、ラックアンドピニオンによって回動制御するものなど、様々な機構を利用できる。
また、参考例では、4枚の主パネルPとこの主パネルPに対応させて3枚の副パネルsPとを用いて説明しているが、主パネルPの枚数は複数であればよく、副パネルsPは、主パネルPの枚数に1を引いた枚数を用いることができる。
さらに、この参考例では、主パネルPと副パネルsPとはすべて同じ形状のパネルを用いているが、主パネルPと副パネルsPとの形状は同じでなくても構わない。
次にこの参考例の動作について説明をする。
図3(a)〜(c)は、参考例の太陽光発電用の主パネルP及び副パネルsPの配置とその動作を示した模式図である。
この参考例では、上記複数の主パネルPの傾角θを連続的に変化させるようにしている。そして、主パネルPを太陽に正対させながら、主パネルPに直交する太陽光による影が隣接する主パネルPにかからないように回動するようにしている。
上記のように、この参考例の装置では、主パネルPが可動しながら太陽光に受光面をほぼ正対させることができ、発電パネルの固定式と比較した場合に、主パネルPの設置面積当たりの発電効率を高くできる。
また、各主パネルPが直交する太陽光を追尾して動き始めると、上記隣接する主パネルP,P間に入射する太陽光を副パネルsPで受光することができるので、太陽光を無駄にすることなく発電に活かせることができる。
各主パネルPが面一になったときは、最も発電効率が高い時間帯に該当し、その時間帯に生じた隙間Sに入射する太陽光を副パネルsPでも受光することができるため、設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。
さらに、上記参考例では、太陽光が強くなる発電可能時間帯の間に、太陽の方向に合わせて傾角θを連続的に調整しているが、この傾角θの調整は、時間帯に応じて断続的に行ない、一定時間、同一の傾角θを保つようにしてもよい。
また、太陽光を追尾する追尾センサを利用したり、理科年表のデータに基づいて太陽の位置を算出したりして、太陽の位置に応じて、主パネルPの傾角θを制御するようにしてもよい。加えて、主パネルPの傾角θとメインフレームF1等の傾角θとは、太陽の一日の動きに合わせて自動で動かし、制御することもできる。
図4,5に示す第実施形態は、副パネルsPも主パネルPと同期してその傾角θを制御できるようにしたものである。
なお、主パネルPの傾角θを制御する構成は、参考例と同じなので、それらの構成については上記参考例と同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
メインフレームF1に参考例と同様に平行にして連結片Gに設けたサブフレームF2の長辺枠4に、主パネルPと同じ大きさで同一形状の3枚の副パネルsPが、上記クランク棒12と主パネル用揺動アーム8と連結軸11よりも下方に設けられている。
また、主パネルPに設けた主パネル用揺動アーム8と同一側面である副主パネルsPの側面には、逆三角形をした副パネル用揺動アーム9が固定されている。この副パネル用揺動アーム9には、主パネル用揺動アーム8と同じように支持軸15が設けられ、サブフレームF2の長辺枠4に回動可能に支持されている。
そして、この副パネル用揺動アーム9の下端には連結軸11を備え、この連結軸11がクランク棒16に回動可能に取り付けられている。このクランク棒16によって、すべての副パネル用揺動アーム9が一体的に揺動するようにしている。
上記のようにしたクランク棒16は、図示していない連係機構を介してメインフレームF1のクランク棒12に連係され、それらクランク棒12,16が同期しながら同一方向に移動できるようにしている。
なお、上記のように第実施形態では、両クランク棒12,16を図示していない連係機構を介して連係させたが、例えば、クランク棒12,16のそれぞれに駆動機構を別々に設け、それら駆動機構の動作方向及び動作量を、図示していない制御機構を介して制御するようにしてもよい。
いずれにしても、この第実施形態では、主パネルPと副パネルsPとが同期して回動し、常に同一の傾角θを維持できれば、それらを同期させる構成は問われない。
次に、この第実施形態の動作について説明する。
この第実施形態では、発電可能時間帯は、主パネルP及び副パネルsPの傾角θを連続的に調整して、主パネルP及び副パネルsPを太陽に正対させるようにしている。
そして、発電可能時間帯の半分の時間帯は、図5(b)の状態から各主パネルPを矢印α方向に回動させて傾角θを最大傾角からゼロに向かって変化させ、各主パネルPを太陽に正対させる。この主パネルPの動きと同期して、副パネルsPも、矢印α方向に回動して傾角θを最大からゼロに向かって変化させ、太陽と正対させる。
このように副パネルsPも太陽に正対させられるので、たとえ照射面積が小さくても、参考例のように、副パネルsPの傾角θがゼロを維持し続ける場合よりも、その発電量が多くなる。
上記のように、この第実施形態の装置では、副パネルsPも太陽光に正対するので、パネルの設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。また、主パネルPと同一形状のパネルを用いることができるので、汎用性に優れている。
その他の効果は、参考例と同じである。
図6,7に示す第実施形態は、副パネルsPを、参考例の副パネルsPよりも横幅を小さくするとともに、副パネルsPも主パネルPと同期してその傾角θを制御できるようにしたものである。ただし、上記主パネルPの傾角θを制御する構成は、上記参考例と同じなので、それらの構成については上記参考例と同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図6に示した第実施形態では、参考例で用いた連結片Gを省略するとともに、メインフレームF1の短辺枠3,3が脚部材6,6に直接回動可能取り付けられている。
一方、メインフレームF1の長辺枠2とクランク棒12との間には、駆動機構13が設けられている。したがって、駆動機構13が駆動すれば、クランク棒12が軸方向に移動するとともに、このクランク棒12の移動にともなって、主パネル用揺動アーム8及び副パネル用揺動アーム17が同時に揺動する。
このように主パネル用揺動アーム8及び副パネル用揺動アーム17を同時に揺動できるので、それにともなって主パネルPと副パネルsPとの傾角θを同時に制御できる。
したがって、主パネルPと副パネルsPの傾角θを制御する駆動機構13は一つで足りることになり、その分、コストメリットが大きくなるとともに、主パネルPと副パネルsPとを同期させることが簡単になる。
また副パネルsPが、揺動運動しながら太陽光を追尾できるので、上記隙間Sから射し込む光に対して副パネルsPを的確に正対させることができる。
その他の構成は、参考例と同じである。
この第実施形態では、発電可能時間帯は、主パネルP及び副パネルsPの傾角θを制御して、主パネルP及び副パネルsPを太陽に正対させるようにしている。
そして、図7(a)は、各フレームF1,F2で囲われた面に対して主パネルP及び副パネルsPの傾角θがゼロを保つとともに、主パネルPの受光面と副パネルsPとのそれぞれの受光面が面一になった状態を示している。
このように傾角θがゼロの状態では、隣接する主パネルPの間に形成される隙間Sが最大になるとともに、副パネルsPに対して、隙間Sの間から射し込んだ太陽光の照射面積が最大になる。
そして、発電可能時間帯の半分の時間帯は、図7(b)の状態から各主パネルPを矢印α方向に回動させて傾角θを最大傾角からゼロに向かって変化させ、各主パネルPを太陽に正対させる。この主パネルPの動きと同期して、副パネルsPも、矢印β向に回動して傾角θを最大からゼロに向かって変化させ、太陽と正対させる。
このように副パネルsPも太陽に正対させられるので、たとえ照射面積が小さくても、参考例のように、副パネルsPの傾角θがゼロを維持し続ける場合よりも、その発電量が多くなる。
上記のように、この第実施形態の装置では、副パネルsPも太陽光に正対するので、パネルの設置面積あたりの発電量をさらに大きくすることができる。
また、副パネルsPの幅を上記隙間S程度に小さくして、上記隣接する主パネルP,P間に入射する太陽光にあわせて上記副パネルsPの受光面を揺動運動しながら太陽光を追尾できるので、隙間から射し込む光に対して的確に正対させることができる。
その他の効果は、参考例と同じである。

Claims (4)

  1. メインフレームに対して複数の主パネルが回動可能に支持されるとともに、上記主パネルの傾角を制御する主パネル用の駆動機構が設けられ、この主パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら主パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角を維持する太陽光発電装置であって、
    上記複数の主パネルが面一の状態にあるときに形成される主パネル間の隙間に対応する位置であって、主パネルよりも下方に副パネルを配置した太陽光発電装置。
  2. 上記メインフレームよりも下方にサブフレームが設けられ、このサブフレームに1又は複数の上記副パネルが回動可能に設けられるとともに、この副パネルを回動させるための上記主パネル用の駆動機構あるいはこの駆動機構とは別の副パネル用の駆動機構を備え、上記主パネル用の駆動機構あるいは副パネル用の駆動機構の駆動力で回動されながら副パネルの受光面が太陽光にほぼ正対する傾角を維持する請求項1に記載の太陽光発電装置。
  3. 上記メインフレームに揺動アームが揺動可能に設けられ、この揺動アームには当該揺動アームを揺動させるクランク棒が連結されるとともに、上記揺動アームであって、上記クランク棒と揺動アームとの連係点よりも下方に上記副パネルが設けられ、上記クランク棒の軸方向の移動に応じて副パネルの傾角が制御される請求項1に記載の太陽光発電装置。
  4. 上記主パネルと副パネルに対して共通の駆動機構が設けられ、この共通の駆動機構の駆動力で、主パネルと副パネルが同期してそれらの傾角が制御される請求項2又は3に記載の太陽光発電装置。
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