JP2017108581A - 縁線スペーサー - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト化される開閉器から引き出される2本の並行する縁線を、一つの操作で同時に締緩可能に構成することにより、これらの縁線に対し迅速に着脱することができる縁線スペーサーを提供する。【解決手段】両端部2,3にそれぞれ第1のネジ部11a,12aが刻設される棒状体4と、第1のネジ部11a,12aに螺合する第2のネジ部11b,12bが刻設される可動部5,6と、可動部5,6に対向するように両端部2,3に固定される固定部7,8と、からなる把持体9,10と、を備え、可動部5,6及び固定部7,8は、それぞれ棒状体4の長手方向Xにおける中間位置Dを中心として互いに対称に配置され、第1のネジ部11a,12aは、互いに逆ネジである。【選択図】図1

Description

本発明は、開閉器等から引き出される縁線同士の離隔を確保するための縁線スペーサーに係り、特に、一つの操作により並行する2本の縁線を同時に締緩可能な縁線スペーサーに関する。
従来、電柱にアームを介して取り付けられる開閉器は比較的大型であったため、これから引き出される複数の並行する縁線同士が、強風等の場合に接近又は接触する可能性を考慮するには及ばなかった。
しかし、開閉器がコンパクト化されてきたため、異相間の離隔が不十分となり、強風等によって縁線同士や、縁線にそれぞれ接続されている高圧用カバー同士等が接近又は接触する可能性が出てきた。また、これは、開閉器の構造に起因するものであるため、縁線同士の間隔を拡大させるような改修は容易でない。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、縁線同士を離隔させた状態で保持する縁線スペーサーに関する技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明や考案が開示されている。
まず、特許文献1には、「送電線用仮スペーサ」という名称で、導体間隔の調整が可能な送電線用仮スペーサに関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された考案は、間隔部材の両端に導体クランプを取付けてなり、間隔部材がラチェットハンドルを備え両端に逆ネジ孔を穿設したネジ筒と、一端を各ネジ孔に螺入させ、他端をクランプに枢着させた一対のネジ軸と、から構成されたことを特徴とする。
このような特徴を有する送電線用仮スペーサによれば、ラチェットハンドルの操作で、間隔部材が伸縮自在に構成されているので、両クランプを容易に所定の間隔に調整できる。さらに、導体クランプによって、導体を締付け固定することが可能なため、強風等でも送電線用仮スペーサが導体から外れ難い。
次に、特許文献2には、「架設送配電線用相間スペーサ」という名称で、架設送配電線の間等を適切な相間距離に保持する架設送配電線用の相間スペーサに関する発明が開示されている。 特許文献2に開示された発明は、各架設送配電線を把持する一対の把持部と、把持部を連結支持する所定の長さを有する連結部と、を備え、各把持部は、各架設送配電線を保持可能な保持孔を形成する保持部を含む一対の腕部と、各腕部の一端を回動可能に支持する支軸と、各腕部の他端を互いに係止可能に支持する係止部と、を有し、保持部は、それぞれが各架設送配電線を挟持する挟持面を有する一対の挟持部材を備え、挟持面は、切りかぎ状に形成されていることを特徴とする。 このような特徴を有する架設送配電線用相間スペーサによれば、所定の相間距離を保ちながら2つの架設送配電線を保持することができる。また、軽量であることから、装着に危険な重労働を要せずに安全に装着することが可能になる。したがって、改修工事の作業性を向上させることができる。
実願昭57−48957(実開昭58−153512号)のマイクロフィルム 特開2007−166859号公報
しかしながら、特許文献1に開示された考案においては、一方のクランプで導体を挟持して締付け固定した後、他方のクランプで導体を同様に締付け固定する。すなわち、両クランプにそれぞれ挟持された導体を一つの操作で同時に締め付けたり、緩めたりすることができない。したがって、送電線用仮スペーサの着脱に手間取るおそれがある。
また、特許文献2に開示された発明においても、特許文献1と同様の課題を有するものと考えられる。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、コンパクト化される開閉器から引き出される2本の並行する縁線を、一つの操作で同時に締緩可能に構成することにより、これらの縁線に対し迅速に着脱することができる縁線スペーサーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、両端部にそれぞれ第1のネジ部が刻設される棒状体と、第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が刻設される可動部と、この可動部に対向するように両端部に固定される固定部と、からなる把持体と、を備え、可動部及び固定部は、それぞれ棒状体の長手方向における中間位置を中心として互いに対称に配置され、第1のネジ部同士は、互いに逆ネジであることを特徴とする。
このような構成の発明においては、可動部と固定部の間に、例えば開閉器から引き出された縁線が把持される。可動部には第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が刻設されるため、第1のネジ部が刻設される棒状体を、その中心軸を中心として回動させると、固定部は移動しないが、可動部が棒状体の長手方向に沿ってスライド移動する。
また、第1のネジ部同士は、互いに逆ネジであることから、棒状体を回動して第1のネジ部を一方向又はこの逆方向に回動させると、可動部同士が同時に接近又は離隔する。
さらに、可動部及び固定部は、それぞれ棒状体の長手方向における中間位置を中心として互いに対称に配置されることから、棒状体の回動する方向に従い、可動部と固定部の間隔は拡大又は短縮するので、それぞれ縁線の締め付け又は取り外しが行われる。なお、可動部同士の間隔と、固定部同士の間隔は、いずれが広くても良い。
次に、第2の発明は、第1の発明において、可動部は、第2のネジ部が刻設される貫通孔を備える第1の挟持部と、この第1の挟持部に対向する第2の挟持部と、第1及び第2の挟持部を連結する連結部と、から形成され、固定部は、両端部の少なくとも端面を含むように両端部と一体的に形成されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、両端部の端面と第2の挟持部の間に、例えば縁線が把持される。なお、具体的な可動部の形状としては、コ字形状やC字形状が考えられる。
さらに、第3の発明は、第1又は第2の発明において、棒状体は、第1のネジ部同士の間に、一対の水切りツバが間隔を空けて備えられることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1又は第2の発明の作用に加えて、把持体で縁線を把持している場合に、それぞれの縁線の表面を流下した雨水は把持体を伝って棒状体の両端部に達するものの、水切りツバを超えて棒状体の中間位置に向かって移動すること等が防止される。
さらに、第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、棒状体は、第1のネジ部同士の間に、短手方向の断面が凹凸状に形成される保持部が設けられることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第3のいずれかの発明の作用に加えて、例えば、間接活線工具を使用して棒状体を回動させる場合に、短手方向の断面が凹凸状に形成される保持部によって、間接活線工具と保持部との摩擦力が増大する。
そして、第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、棒状体及び把持体は、絶縁材料で形成されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第4のいずれかの発明の作用に加えて、把持体によって把持された縁線同士の導通が防止される。
第1の発明によれば、棒状体を回動するという一つの操作により、例えば両端部の可動部と固定部の間に把持される縁線を、同時に締緩可能である。したがって、これらの縁線に対し縁線スペーサーを迅速に着脱することができる。このうち、縁線スペーサーが縁線に装着されている場合、縁線間の離隔を十分に確保することができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、固定部は両端部と一体的に形成されるため、部品点数を実質的に少なくすることができる。
第3の発明によれば、第1又は第2の発明の効果に加えて、雨水が水切りツバを超えて棒状体を伝うことが防止されるため、縁線間の短絡を確実に防止することができる。
第4の発明によれば、第1乃至第3のいずれかの発明の効果に加えて、保持部によって、間接活線工具と保持部との摩擦力が増大するので、棒状体を回動する際の操作性を向上させることができる。
第5の発明によれば、第1乃至第4のいずれかの発明の効果に加えて、把持体によって把持された縁線同士の導通が防止されることから、縁線間の短絡を確実に防止することができる。
実施例に係る縁線スペーサーの側面図である。 図1におけるA線矢視図である。 図1におけるB−B矢視断面図である。 (a)及び(b)は、いずれも実施例に係る縁線スペーサーの側面図であって、それぞれ把持体を構成する可動部同士を離隔させる場合及び接近させる場合を示したものである。 実施例に係る縁線スペーサーをその下方から視た場合の使用状態図である。 図5におけるC線矢視図である。
本発明の実施の形態に係る実施例の縁線スペーサーについて、図1乃至図6を用いて詳細に説明する。図1は、実施例に係る縁線スペーサーの側面図である。図2は、図1におけるA線矢視図である。
図1及び図2に示すように、本実施例に係る縁線スペーサー1は、両端部2,3にそれぞれ第1のネジ部11a,12aが刻設される棒状体4と、第1のネジ部11a,12aにそれぞれ螺合する第2のネジ部11b,12bが刻設される可動部5,6と、この可動部5,6の一部(後述する第2の挟持部16,17)に対向するように両端部2,3に固定される固定部7,8と、からなる把持体9,10と、を備える。
また、可動部5,6及び固定部7,8は、それぞれ棒状体4の長手方向Xにおける中間位置Dを中心として互いに対称に配置される。
さらに、第1のネジ部11a,12aは、互いに逆ネジである。したがって、第2のネジ部11b,12bも、互いに逆ネジである。なお、棒状体4及び把持体9,10は、絶縁材料で形成される。
より詳細には、一方の可動部5は、第2のネジ部11bが刻設される貫通孔13aを備える第1の挟持部14と、この第1の挟持部14に対向する第2の挟持部16と、第1の挟持部14及び第2の挟持部16を連結する連結部18と、から略コ字形状に形成される。
他方の可動部6も、第2のネジ部12bが刻設される貫通孔13bを備える第1の挟持部15と、この第1の挟持部15に対向する第2の挟持部17と、第1の挟持部15及び第2の挟持部17を連結する連結部19と、から略コ字形状に形成される。
また、固定部7,8は、それぞれ両端部2,3の端面2a,3aと、この付近の両端部2,3の一部を含むように両端部2,3と一体的に形成される。このように、固定部7,8と両端部2,3との境界はそれぞれ明確ではない。
さらに、固定部7,8には、端面2a,3aの中心に中心軸Eと平行に固定されるピン23a,23bを介して押え片24,25が取り付けられている。この押え片24,25は、それぞれピン23a,23bに対して回動可能、かつ、連結部18,19の側面18a,19a(図1参照)に対してそれぞれ長手方向Xに沿ってスライド可能である。これにより、両端部2,3が回動しても押え片24,25は回動しない構造となっている。
さらに、押え片24,25と第1の挟持部14,15の間に、それぞれストッパー26,27が備えられる。このストッパー26,27は、それぞれ第1のネジ部11a,12aと螺合しない貫通孔26a,27aを備え、一端26b,27b(図1参照)が第1の挟持部14,15へ当接した状態を保持しながら中心軸Eを中心に回動自在に構成される。したがって、後述する図4(a)に示すように、可動部5,6がそれぞれα,α方向へスライド移動する場合に、それぞれの他端26c,27c(図1参照)が押え片24,25に当接するようにストッパー26,27を回動させておくと、可動部5,6の過剰なスライド移動が抑制される。これにより、縁線51a〜51c(図4乃至図6参照)を取り外す際に、棒状体4を必要以上に回動することが防止される。
そして、棒状体4は、第1のネジ部11a,12a同士の間に、一対の水切りツバ20,21が間隔を空けて備えられる。
次に、図3を用いて、棒状体4についてより詳細に説明する。図3は、図1におけるB−B矢視断面図である。なお、図1及び図2で示した構成要素については、図3においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、棒状体4は、第1のネジ部11a,12a(図1,2参照)同士の間に、短手方向(長手方向Xに直交する方向)の断面が凹凸状に形成される保持部22が設けられる。この保持部22は、例えば、ゴム材料等の絶縁材料から形成され、棒状体4の表面に接着されている。
続いて、縁線スペーサー1の作用について、図4を用いながらより詳細に説明する。図4(a)及び図4(b)は、いずれも実施例に係る縁線スペーサーの側面図であって、それぞれ把持体を構成する可動部同士を離隔させる場合及び接近させる場合を示したものである。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4(a)に示すように、第2の挟持部16,17と押え片24,25の間に、開閉器50(図5参照)から引き出された縁線51a,51bがそれぞれ把持される。可動部5,6には第1のネジ部11a,12aに螺合する第2のネジ部11b,12bが刻設されるため、棒状体4を、間接活線工具(図示せず)等を用い、長手方向Xの中心軸Eを中心としてα方向へ回動させると、中間位置Dに対して固定部7,8は移動しないが、可動部5,6が棒状体4の長手方向Xに沿ってそれぞれスライド移動する。このとき、棒状体4には、保持部22が備えられているので、間接活線工具と保持部22との摩擦力が増大し、棒状体4の回動が効率的に可動部5,6のスライド運動へと変換される。
また、第1のネジ部11a,12a同士は、互いに逆ネジであることから、可動部5,6が移動する方向はそれぞれ逆方向のα方向及びα方向となる。さらに、可動部5,6、固定部7,8及び押え片24,25は、それぞれ棒状体4の長手方向Xにおける中間位置Dを中心として互いに対称に配置されることから、可動部5,6は、それぞれ同時に押え片24,25へ接近し、縁線51a,51bが第2の挟持部16と押え片24及び第2の挟持部17と押え片25によってそれぞれ把持される。すなわち、棒状体4の回動力が、第1のネジ部11a,12a及び第2のネジ部11b,12bを介して可動部5,6に伝達され、縁線51a,51bの締め付け力となる。これにより、縁線51a,51b同士が、棒状体4の長さ程度の間隔を空けた状態で保持される。
なお、縁線51a,51bを締め付ける場合に、予め縁線51a,51bのいずれかを間接活線工具(図示せず)で把持しておくと、棒状体4を回動させる際に、縁線51a,51bの動きが抑制されるため、作業性が低下することはない。
逆に、図4(b)に示すように、棒状体4をβ方向へ回動させると、棒状体4をα方向へ回動させる場合と同様に、中間位置Dに対して固定部7,8は移動しないが、可動部5,6が棒状体4の長手方向Xに沿ってそれぞれスライド移動する。
このとき、可動部5,6が移動する方向はそれぞれ逆のβ方向及びβ方向となることから、可動部5,6は、それぞれ同時に押え片24,25から離隔し、縁線51a,51bの把持が解除される。すなわち、縁線スペーサー1による縁線51a,51bの取り外しが行われる。
次に、本実施例に係る縁線スペーサーの使用状態について、図5及び図6を用いながらより詳細に説明する。図5は、実施例に係る縁線スペーサーを上方から視た場合の使用状態図である。図6は、図5におけるC線矢視図である。なお、図1乃至図4で示した構成要素については、図5及び図6においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5及び図6に示すように、三相交流電力を供給する電源側の縁線51a〜51cと、負荷側の縁線53a〜53cと、の間の電路を開閉する開閉器50が、アーム54を介して、電柱52上に設置されている。縁線スペーサー1,1は、縁線51a,51bと、縁線51b,51cの間に、図4(a)を用いて説明したように、それぞれ装着される。より詳細には、縁線スペーサー1,1は、高圧端子カバー55a〜55cと、開閉器50との間の縁線51a〜51cにそれぞれ配置される。なお、開閉器50は、その長辺M(図5参照)が約60(cm)程度にコンパクト化されているため、縁線スペーサー1の長さL(図1参照)は約15(cm)に設計される。
このような構成の縁線スペーサー1においては、縁線51a,51bと、縁線51b,51cが、それぞれ15cm程度離隔した状態で保持されることから、縁線51a,51bや高圧端子カバー55a,55bの接近や接触が防止される。さらに、縁線51b,51cや高圧端子カバー55b,55cの接近等が防止される。
また、雨天の場合においても、把持体9,10で縁線51a〜51cを把持している場合に、それぞれの縁線51a〜51cの表面を流下した雨水は把持体9,10を伝って棒状体4の両端部2,3に達するものの、水切りツバ20,21を超えて棒状体4の中間位置Dに向かって移動することや、逆に中間位置D付近の雨水が両端部2,3に移動することが防止される。
以上、説明したように、本実施例の縁線スペーサー1によれば、棒状体4を回動するという一つの操作により、図5及び図6に示したように、可動部5,6と固定部7,8の間にそれぞれ把持される縁線51a,51bを同時に締緩可能である。同様に、縁線51b,51cも、もう一つの縁線スペーサー1によって同時に締緩可能である。したがって、縁線51a〜51cに対し、縁線スペーサー1,1を迅速に着脱することが可能となり、従来と比較して作業時間をおよそ半分に短縮することができる。
また、縁線スペーサー1,1を着脱する際には、保持部22によって、棒状体4の回動が効率的に可動部5,6のスライド運動へと変換されるので、棒状体4を回動させる際の操作性が良好である。
さらに、縁線スペーサー1,1が縁線51a〜51cに装着されることで、縁線51a,51b間と縁線51b,51c間の離隔をそれぞれ十分に確保することができるので、三相交流における異相間の短絡を防止可能である。よって、配電線事故の防止に有効であり、縁線同士の間隔を拡大させるような改修作業の頻度を減少させ得ることが期待できる。加えて、棒状体4,把持体9,10及び保持部22は絶縁材料で形成されるため、一層確実に異相間の短絡を防止することができる。加えて、雨水が水切りツバ20,21を超えて棒状体4の中間位置Dに向かって伝うことが防止されるので、天候に関わらず、上記の短絡防止の効果を発揮することができる。
また、縁線スペーサー1は、その長さLが約15cmと小型であることから、コンパクト化された開閉器50から引き出される縁線51a〜51cの間に、困難なく装着可能であると同時に、間接活線工具で保持部22を把持する際のスペースを十分確保可能である。
さらに、固定部7,8は両端部2,3と一体的に形成されるため、部品点数を実質的に少なくすることができる。そのため、縁線スペーサー1の製造コストを抑制可能であるとともに軽量となる。そのため、後者の効果によれば、縁線51a〜51cに取り付けられている間に、縁線スペーサー1が自重によって次第にずり落ちるといったおそれが少ない。
なお、本発明の縁線スペーサー1の構造は実施例に示すものに限定されない。例えば、ストッパー26,27は、省略されても良い。また、第2のネジ部11b,12bと第2のネジ部11b,12bは、それぞれ雄ネジと雌ネジ、又は雌ネジと雄ネジのいずれの組み合わせであっても良い。
さらに、固定部7,8は、両端部2,3の端面2a,3a以外の位置に両端部2,3と別体的に形成されても良い。そして、可動部5,6同士の間隔と、固定部7,8同士の間隔は、いずれが広くても良い。つまり、中間位置Dにより近い位置の両端部2,3に、可動部5,6又は固定部7,8のいずれが配置されても良い。
また、可動部5,6と固定部7,8は、いずれも側面視で短冊状に形成されて、それぞれ互いに対向するように構成されても良い。この場合、可動部5,6と固定部7,8を収容する長尺孔を備える無端のガイド部材であって、固定部7,8と長尺孔の一端は互いに固定されるが、可動部5,6を長尺孔に沿って摺動可能とするガイド部材を備えることで、棒状体4の回動に伴い可動部5,6が両端部2,3に沿ってスライド可能に構成されても良い。
本発明は、開閉器等から引き出される縁線同士の離隔を確保するための縁線スペーサーとして利用可能である。
1…縁線スペーサー 2,3…両端部 2a,3a…端面 4…棒状体 5,6…可動部 7,8…固定部 9,10…把持体 11a,12a…第1のネジ部 11b,12b…第2のネジ部 13a,13b…貫通孔 14,15…第1の挟持部 16,17…第2の挟持部 18,19…連結部 18a,19a…側面 20,21…水切りツバ 22…保持部 23a,23b…ピン 24,25…押え片 26,27…ストッパー 26a,27a…貫通孔 26b,27b…一端 26c,27c…他端 50…開閉器 51a〜51c…縁線 52…電柱 53a〜53c…縁線 54…アーム 55a〜55c…高圧端子カバー

Claims (5)

  1. 両端部にそれぞれ第1のネジ部が刻設される棒状体と、
    前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が刻設される可動部と、この可動部に対向するように前記両端部に固定される固定部と、からなる把持体と、を備え、
    前記可動部及び前記固定部は、それぞれ前記棒状体の長手方向における中間位置を中心として互いに対称に配置され、
    前記第1のネジ部同士は、互いに逆ネジであることを特徴とする縁線スペーサー。
  2. 前記可動部は、前記第2のネジ部が刻設される貫通孔を備える第1の挟持部と、この第1の挟持部に対向する第2の挟持部と、前記第1及び第2の挟持部を連結する連結部と、から形成され、
    前記固定部は、前記両端部の少なくとも端面を含むように前記両端部と一体的に形成されることを特徴とする請求項1記載の縁線スペーサー。
  3. 前記棒状体は、前記第1のネジ部同士の間に、一対の水切りツバが間隔を空けて備えられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の縁線スペーサー。
  4. 前記棒状体は、前記第1のネジ部同士の間に、短手方向の断面が凹凸状に形成される保持部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の縁線スペーサー。
  5. 前記棒状体及び前記把持体は、絶縁材料で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の縁線スペーサー。
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