JP6569507B2 - 縁線スペーサー - Google Patents
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Description
しかし、開閉器がコンパクト化されてきたため、異相間の離隔が不十分となり、強風等によって縁線同士や、縁線にそれぞれ接続されている高圧用カバー同士等が接近又は接触する可能性が出てきた。また、これは、開閉器の構造に起因するものであるため、縁線同士の間隔を拡大させるような改修は容易でない。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、縁線同士を離隔させた状態で保持する縁線スペーサーに関する技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明や考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された考案は、間隔部材の両端に導体クランプを取付けてなり、間隔部材がラチェットハンドルを備え両端に逆ネジ孔を穿設したネジ筒と、一端を各ネジ孔に螺入させ、他端をクランプに枢着させた一対のネジ軸と、から構成されたことを特徴とする。
このような特徴を有する送電線用仮スペーサによれば、ラチェットハンドルの操作で、間隔部材が伸縮自在に構成されているので、両クランプを容易に所定の間隔に調整できる。さらに、導体クランプによって、導体を締付け固定することが可能なため、強風等でも送電線用仮スペーサが導体から外れ難い。
このような構成の発明においては、可動部と固定部の間に、例えば開閉器から引き出された縁線が把持される。可動部には第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が刻設されるため、第1のネジ部が刻設される棒状体を、その中心軸を中心として回動させると、固定部は移動しないが、可動部が棒状体の長手方向に沿ってスライド移動する。
さらに、可動部及び固定部は、それぞれ棒状体の長手方向における中間位置を中心として互いに対称に配置されることから、棒状体の回動する方向に従い、可動部と固定部の間隔は拡大又は短縮するので、それぞれ縁線の締め付け又は取り外しが行われる。なお、可動部同士の間隔と、固定部同士の間隔は、いずれが広くても良い。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、両端部の端面と第2の挟持部の間に、例えば縁線が把持される。なお、具体的な可動部の形状としては、コ字形状やC字形状が考えられる。
このような構成の発明においては、第1又は第2の発明の作用に加えて、把持体で縁線を把持している場合に、それぞれの縁線の表面を流下した雨水は把持体を伝って棒状体の両端部に達するものの、水切りツバを超えて棒状体の中間位置に向かって移動すること等が防止される。
このような構成の発明においては、第1乃至第3のいずれかの発明の作用に加えて、例えば、間接活線工具を使用して棒状体を回動させる場合に、短手方向の断面が凹凸状に形成される保持部によって、間接活線工具と保持部との摩擦力が増大する。
このような構成の発明においては、第1乃至第4のいずれかの発明の作用に加えて、把持体によって把持された縁線同士の導通が防止される。
図1及び図2に示すように、本実施例に係る縁線スペーサー1は、両端部2,3にそれぞれ第1のネジ部11a,12aが刻設される棒状体4と、第1のネジ部11a,12aにそれぞれ螺合する第2のネジ部11b,12bが刻設される可動部5,6と、この可動部5,6の一部(後述する第2の挟持部16,17)に対向するように両端部2,3に固定される固定部7,8と、からなる把持体9,10と、を備える。
また、可動部5,6及び固定部7,8は、それぞれ棒状体4の長手方向Xにおける中間位置Dを中心として互いに対称に配置される。
さらに、第1のネジ部11a,12aは、互いに逆ネジである。したがって、第2のネジ部11b,12bも、互いに逆ネジである。なお、棒状体4及び把持体9,10は、絶縁材料で形成される。
他方の可動部6も、第2のネジ部12bが刻設される貫通孔13bを備える第1の挟持部15と、この第1の挟持部15に対向する第2の挟持部17と、第1の挟持部15及び第2の挟持部17を連結する連結部19と、から略コ字形状に形成される。
さらに、固定部7,8には、端面2a,3aの中心に中心軸Eと平行に固定されるピン23a,23bを介して押え片24,25が取り付けられている。この押え片24,25は、それぞれピン23a,23bに対して回動可能、かつ、連結部18,19の側面18a,19a(図1参照)に対してそれぞれ長手方向Xに沿ってスライド可能である。これにより、両端部2,3が回動しても押え片24,25は回動しない構造となっている。
そして、棒状体4は、第1のネジ部11a,12a同士の間に、一対の水切りツバ20,21が間隔を空けて備えられる。
図3に示すように、棒状体4は、第1のネジ部11a,12a(図1,2参照)同士の間に、短手方向(長手方向Xに直交する方向)の断面が凹凸状に形成される保持部22が設けられる。この保持部22は、例えば、ゴム材料等の絶縁材料から形成され、棒状体4の表面に接着されている。
図4(a)に示すように、第2の挟持部16,17と押え片24,25の間に、開閉器50(図5参照)から引き出された縁線51a,51bがそれぞれ把持される。可動部5,6には第1のネジ部11a,12aに螺合する第2のネジ部11b,12bが刻設されるため、棒状体4を、間接活線工具(図示せず)等を用い、長手方向Xの中心軸Eを中心としてα方向へ回動させると、中間位置Dに対して固定部7,8は移動しないが、可動部5,6が棒状体4の長手方向Xに沿ってそれぞれスライド移動する。このとき、棒状体4には、保持部22が備えられているので、間接活線工具と保持部22との摩擦力が増大し、棒状体4の回動が効率的に可動部5,6のスライド運動へと変換される。
なお、縁線51a,51bを締め付ける場合に、予め縁線51a,51bのいずれかを間接活線工具(図示せず)で把持しておくと、棒状体4を回動させる際に、縁線51a,51bの動きが抑制されるため、作業性が低下することはない。
このとき、可動部5,6が移動する方向はそれぞれ逆のβ1方向及びβ2方向となることから、可動部5,6は、それぞれ同時に押え片24,25から離隔し、縁線51a,51bの把持が解除される。すなわち、縁線スペーサー1による縁線51a,51bの取り外しが行われる。
図5及び図6に示すように、三相交流電力を供給する電源側の縁線51a〜51cと、負荷側の縁線53a〜53cと、の間の電路を開閉する開閉器50が、アーム54を介して、電柱52上に設置されている。縁線スペーサー1,1は、縁線51a,51bと、縁線51b,51cの間に、図4(a)を用いて説明したように、それぞれ装着される。より詳細には、縁線スペーサー1,1は、高圧端子カバー55a〜55cと、開閉器50との間の縁線51a〜51cにそれぞれ配置される。なお、開閉器50は、その長辺M(図5参照)が約60(cm)程度にコンパクト化されているため、縁線スペーサー1の長さL(図1参照)は約15(cm)に設計される。
また、雨天の場合においても、把持体9,10で縁線51a〜51cを把持している場合に、それぞれの縁線51a〜51cの表面を流下した雨水は把持体9,10を伝って棒状体4の両端部2,3に達するものの、水切りツバ20,21を超えて棒状体4の中間位置Dに向かって移動することや、逆に中間位置D付近の雨水が両端部2,3に移動することが防止される。
また、縁線スペーサー1,1を着脱する際には、保持部22によって、棒状体4の回動が効率的に可動部5,6のスライド運動へと変換されるので、棒状体4を回動させる際の操作性が良好である。
さらに、縁線スペーサー1,1が縁線51a〜51cに装着されることで、縁線51a,51b間と縁線51b,51c間の離隔をそれぞれ十分に確保することができるので、三相交流における異相間の短絡を防止可能である。よって、配電線事故の防止に有効であり、縁線同士の間隔を拡大させるような改修作業の頻度を減少させ得ることが期待できる。加えて、棒状体4,把持体9,10及び保持部22は絶縁材料で形成されるため、一層確実に異相間の短絡を防止することができる。加えて、雨水が水切りツバ20,21を超えて棒状体4の中間位置Dに向かって伝うことが防止されるので、天候に関わらず、上記の短絡防止の効果を発揮することができる。
さらに、固定部7,8は両端部2,3と一体的に形成されるため、部品点数を実質的に少なくすることができる。そのため、縁線スペーサー1の製造コストを抑制可能であるとともに軽量となる。そのため、後者の効果によれば、縁線51a〜51cに取り付けられている間に、縁線スペーサー1が自重によって次第にずり落ちるといったおそれが少ない。
さらに、固定部7,8は、両端部2,3の端面2a,3a以外の位置に両端部2,3と別体的に形成されても良い。そして、可動部5,6同士の間隔と、固定部7,8同士の間隔は、いずれが広くても良い。つまり、中間位置Dにより近い位置の両端部2,3に、可動部5,6又は固定部7,8のいずれが配置されても良い。
また、可動部5,6と固定部7,8は、いずれも側面視で短冊状に形成されて、それぞれ互いに対向するように構成されても良い。この場合、可動部5,6と固定部7,8を収容する長尺孔を備える無端のガイド部材であって、固定部7,8と長尺孔の一端は互いに固定されるが、可動部5,6を長尺孔に沿って摺動可能とするガイド部材を備えることで、棒状体4の回動に伴い可動部5,6が両端部2,3に沿ってスライド可能に構成されても良い。
Claims (5)
- 両端部にそれぞれ第1のネジ部が刻設される棒状体と、
前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が刻設される可動部と、この可動部に対向するように前記両端部に固定される固定部と、からなる把持体と、を備え、
前記可動部及び前記固定部は、それぞれ前記棒状体の長手方向における中間位置を中心として互いに対称に配置され、
前記第1のネジ部同士は、互いに逆ネジであることを特徴とする縁線スペーサー。 - 前記可動部は、前記第2のネジ部が刻設される貫通孔を備える第1の挟持部と、この第1の挟持部に対向する第2の挟持部と、前記第1及び第2の挟持部を連結する連結部と、から形成され、
前記固定部は、前記両端部の少なくとも端面を含むように前記両端部と一体的に形成されることを特徴とする請求項1記載の縁線スペーサー。 - 前記棒状体は、前記第1のネジ部同士の間に、一対の水切りツバが間隔を空けて備えられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の縁線スペーサー。
- 前記棒状体は、前記第1のネジ部同士の間に、短手方向の断面が凹凸状に形成される保持部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の縁線スペーサー。
- 前記棒状体及び前記把持体は、絶縁材料で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の縁線スペーサー。
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