JP2017108542A - 電子機器、制御装置、制御プログラム及び充電電流制御方法 - Google Patents

電子機器、制御装置、制御プログラム及び充電電流制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充電電流を適切に制御することが可能な技術を提供する。
【解決手段】電子機器は、電池と、制御部と、無線通信部と、温度検出部とを備える。制御部は、電池を充電する充電電流を制御する。温度検出部は、電子機器の温度を検出する。制御部は、温度検出部で検出される温度と、無線通信部での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、充電電流を制御する。
【選択図】図1

Description

本開示は、電子機器に関する。
特許文献1〜3に記載されているように、従来から電子機器に関して様々な技術が提案されている。
特開2013−115551号公報 特開昭63−127625号公報 特開2011−193141号公報
電池を備える電子機器では、当該電池を充電する充電電流を適切に制御する必要がある。
電子機器、制御装置、制御プログラム及び充電電流制御方法が開示される。一の実施の形態では、電子機器は、電池と、制御部と、無線通信部と、温度検出部とを備える。制御部は、電池を充電する充電電流を制御する。温度検出部は、電子機器の温度を検出する。制御部は、温度検出部で検出される温度と、無線通信部での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、充電電流を制御する。
一の実施の形態では、制御装置は、温度検出部で検出される電子機器の温度と、当該電子機器が行う無線通信での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、当該電子機器が備える電池を充電する充電電流を制御する。
一の実施の形態では、制御プログラムは、電子機器を制御するための制御プログラムである。制御プログラムは、電子機器に、温度検出部で検出される当該電子機器の温度と、当該電子機器が行う無線通信での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、当該電子機器が備える電池を充電する充電電流を制御する工程を実行させるためのものである。
電子機器での充電電流制御方法は、温度検出部で検出される当該電子機器の温度と、当該電子機器が行う無線通信での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、当該電子機器が備える電池を充電する充電電流を制御する。
電池に供給される充電電流を適切に制御することができる。
電子機器の構成を示す図である。 電子機器の動作を示すフローチャートである。 電子機器の動作を示すフローチャートである。 電子機器の動作を示すフローチャートである。
図1は電子機器1の構成を示す図である。電子機器1は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機である。電子機器1は、例えば、LTE(Long Term Evolution)に応じた無線通信を行うことが可能である。
図1に示されるように、電子機器1は、無線通信部2と、制御部3と、表示部4と、マイク5と、レシーバ6と、スピーカ7と、カメラ8と、温度検出部9と、充電部10と、電池11とを備えている。これらの構成要素は、樹脂等で構成されたケース内に収納される。
制御部3は、一種の演算処理装置であって、一種の電気回路でもある。制御部3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)30、DSP(Digital Signal Processor)31及び記憶部32等を備えている。制御部3は、電子機器1の他の構成要素を制御することによって、電子機器1の動作を統括的に管理することが可能である。制御部3は、例えば、SoC(System-on-a-Chip)、MCU(Micro Control Unit)及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の副処理装置(co-processor)をさらに含んでも良い。この場合には、制御部100は、CPU30及び副処理装置を互いに協働させて各種の制御を行って良いし、両者のうちの一方を切り替えながら用いて各種の制御を行って良い。制御部3は制御装置3とも言える。
記憶部32は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの、CPU30及びDSP31が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部32が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶部32には、電子機器1を制御するための制御プログラム320等が記憶されている。制御部3の各種機能は、CPU30及びDSP31が記憶部32内の制御プログラム320を実行することによって実現される。
なお、記憶部32は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部32は、例えば、小型のハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。また、制御部3の全ての機能あるいは制御部3の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェアによって実現されても良い。
無線通信部2はアンテナ2aを有している。無線通信部2は、アンテナ2aを用いて、基地局とLTEに応じた無線通信を行うことが可能である。無線通信部2は、アンテナ2aで受信される受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバート等を行って、アナログ形式の複数のベースバンド受信信号を生成することが可能である。そして、無線通信部2は、生成したアナログ形式のベースバンド受信信号をデジタル形式のベースバンド受信信号に変換して制御部3に出力することが可能である。制御部3は、入力されるデジタル形式のベースバンド受信信号に対して各種デジタル信号処理を行って、当該ベースバンド受信信号に含まれる、音声データ及び画像データ等を取得することが可能である。
また無線通信部2は、制御部3で生成された、音声データ等を含むデジタル形式のベースバンド送信信号をアナログ形式のベースバンド送信信号に変換することが可能である。無線通信部2は、生成したアナログ形式のベースバンド送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理等を行って、搬送帯域の送信信号を生成することが可能である。無線通信部2は、生成した搬送帯域の送信信号をアンテナ2aから無線送信することが可能である。
制御部3は、無線通信部2からの受信信号に基づいて、無線通信部2での受信電力を取得することが可能である。制御部3は、無線通信部2での受信電力として、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)を取得する。そして、制御部3は、取得した受信電力に基づいて、無線通信部2での送信電力を制御することが可能である。例えば、制御部3は、受信電力が小さいほど、送信電力を大きくする。電子機器1と基地局との間の距離が大きい場合、あるいは電子機器1と基地局との間の伝搬損失が大きい場合には、受信電力が小さくなる。したがって、制御部3が、無線通信部2での受信電力が小さいほど、無線通信部2での送信電力を大きくすることによって、基地局での受信電力は適切な値となる。なお、制御部3は、受信電力だけではなく、それ以外の情報に基づいて送信電力を制御しても良い。以後、特に断らない限り、受信電力と言えば、無線通信部2での受信電力を意味し、送信電力と言えば、無線通信部2での送信電力を意味する。
表示部4は、例えば、タッチパネル及び表示パネルを備えている。表示パネルは、例えば、液晶表示パネルあるいは有機ELパネルである。表示部4は、制御部3によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示面に表示することが可能である。また表示部4は、その表示面に対する指等の操作子による操作をタッチパネルで検出することが可能である。ユーザが指等の操作子によって表示部4の表示面に対して操作を行ったとき、その操作に応じた電気信号がタッチパネルから制御部3に入力される。制御部3は、タッチパネルからの電気信号に基づいて、表示面に対して行われた操作の内容を特定して、その内容に応じた処理を行うことが可能である。
マイク5は、電子機器1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部3に出力することが可能である。レシーバ6及びスピーカ7のそれぞれは、制御部3からの電気的な音信号を音に変換して、電子機器1の外部に出力することが可能である。レシーバ6からは受話音が出力される。スピーカ7の音量はレシーバ6の音量よりも大きくなっている。カメラ8は、静止画像及び動画像を撮影することが可能である。カメラ8で撮影された画像は制御部3に入力される。制御部3は、入力された画像を表示部4に表示させたり、記憶部32の不揮発性メモリに記憶したりする。
温度検出部9は、電子機器1の温度を検出することが可能である。温度検出部9は、例えば、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタを備えている。電子機器1には、制御部3及び無線通信部2等が搭載されるプリント基板(図示せず)が設けられている。温度検出部9は、このプリント基板に搭載されている。温度検出部9は、プリント基板の温度を、電子機器1の温度として検出する。温度検出部9が検出する温度を「検出機器温度」と呼ぶことがある。なお、温度検出部9は、プリント基板以外の場所に設けられても良い。例えば、温度検出部9は電子機器1のケースの内側の面に搭載されても良い。この場合には、温度検出部9は、ケースの温度を電子機器1の温度として検出する。
電池11は、例えば二次電池である。電池11は電池パックと呼ばれることがある。電池11から出力される電力は、電源として、無線通信部2及び制御部3等の電子機器1の各構成要素に供給される。電池11は温度検出部110を備えている。温度検出部110は、電池11の温度を検出することが可能である。温度検出部110は、例えば、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタを備えている。温度検出部110が検出する温度を「検出電池温度」と呼ぶことがある。
充電部10は電池11を充電することが可能である。充電部10は、制御部3からの指示に応じて、電池11に供給する充電電流を制御することが可能である。言い換えれば、制御部3は、充電部10を通じて、電池11に供給される充電電流を制御することが可能である。制御部3は、充電電流を複数段階変化させることが可能である。なお、制御部3は、充電電流を連続的に変化させることが可能であっても良い。
このような構成を有する電子機器1では、電子機器1の温度を抑制するための温度抑制処理が行われる。図2は温度抑制処理を示すフローチャートである。電子機器1は、温度抑制処理を、例えば、間隔を空けて繰り返し実行する。
図2に示されるように、ステップs1において、制御部3は、充電部10が電池11を充電しているか否かを判定する。制御部3は、充電部10が電池11を充電していないと判定すると、温度抑制処理を終了する。一方で、制御部3は、充電部10が電池11を充電していると判定すると、ステップs2において、温度検出部9で検出される検出機器温度が高いか低いかを判定する。具体的には、制御部3は、検出機器温度が第1しきい値以上であるか否かを判定する。第1しきい値は例えば60℃に設定される。第1しきい値は60℃以外であっても良い。
制御部3は、検出機器温度が第1しきい値未満であると判定した場合、つまり検出機器温度が低いと判定した場合、温度抑制処理を終了する。この場合、電池11に供給される充電電流が変化せずに維持される。一方で、制御部3は、検出機器温度が第1しきい値以上であると判定した場合、つまり検出機器温度が高いと判定した場合、ステップs3において、受信電力を取得し、取得した受信電力が小さいか大きいかを判定する。具体的には、制御部3は、受信電力が第2しきい値以下であるか否かを判定する。第2しきい値は例えば−100dBmに設定される。第2しきい値は−100dBm以外であっても良い。
制御部3は、受信電力が第2しきい値よりも大きいと判定した場合、つまり受信電力が大きいと判定した場合、温度抑制処理を終了する。この場合、電池11に供給される充電電流が変化せずに維持される。一方で、制御部3は、受信電力が第2しきい値以下であると判定した場合、つまり受信電力が小さいと判定した場合、ステップs4において、充電部10を制御して、電池11に供給される充電電流を低減する。制御部3は、充電電流を、現在の値よりも例えば1段階低下させる。制御部3が、充電電流を連続的に変化させることが可能である場合には、充電電流を、現在の値よりも所定量だけ低下させる。ステップs4が実行されると、温度抑制処理が終了する。なお、現在の充電電流が最小値に設定されている場合には、ステップs4が実行されずに、温度抑制処理が終了する。
以上のように、制御部3が、検出機器温度及び受信電力に基づいて充電電流を制御することによって、充電電流を適切に制御することができる。以下にこの点について詳細に説明する。
電子機器1の温度が高い場合には、ユーザは、電子機器1を持ったり、操作したりしにくくなる。したがって、電子機器1の温度が高い場合には、当該温度を低減することが望まれる。
一方で、電子機器1の温度は、電子機器1の自己発熱と、電子機器1の周囲の温度による電子機器1の発熱との両方の影響を受ける。例えば、電子機器1の自己発熱が小さい場合であっても、電子機器1の周囲の温度が高く、当該温度による電子機器1の発熱が大きい場合には、電子機器1の温度が高くなる。逆に、電子機器1の周囲の温度が低く、当該温度による電子機器1の発熱が小さい場合であっても、電子機器1の自己発熱が大きい場合には、電子機器1の温度が高くなる。以後、電子機器1の周囲の温度による電子機器1の発熱を「周囲依存発熱」と呼ぶことがある。
電池11が充電中の場合、電池11に供給される充電電流を低減することによって、電子機器1の自己発熱を低減することができる。したがって、自己発熱が大きいために電子機器1の温度が高い場合には、充電電流を低減することによって、電子機器1の温度を低減することができる。しかしながら、周囲依存発熱が大きいために電子機器1の温度が高い場合に充電電流を低減したとしても、電子機器1の温度はあまり低減しない。したがって、周囲依存発熱が大きいために電子機器1の温度が高い場合には、充電電流を低減する必要性に乏しい。
本例では、制御部3は、検出機器温度が高い場合、受信電力が小さいときに充電電流を低減し、受信電力が大きいときに充電電流を維持している。上述のように、送信電力は、受信電力が小さいほど大きく設定される。そのため、受信電力が小さい場合には、送信電力は大きくなっている。送信電力が大きい場合には、電子機器1の自己発熱は大きい。したがって、検出機器温度が高い場合であって、受信電力が小さい場合、自己発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている可能性が高い。よって、制御部3が、検出機器温度が高い場合、受信電力が小さいときに充電電流を低減することによって、自己発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている場合に充電電流を低減することができる。その結果、自己発熱が大きい場合に自己発熱を低減して、電子機器1の温度を低減することができる。
一方で、受信電力が大きい場合には、送信電力は小さくなっている。送信電力が小さい場合には自己発熱は小さい。したがって、検出機器温度が高い場合であって、受信電力が大きい場合、周囲依存発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている可能性が高い。よって、制御部3が、検出機器温度が高い場合、受信電力が大きいときに充電電流を維持することによって、周囲依存発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている場合に充電電流が低減することを抑制することができる。よって、必要性に乏しい充電電流の低減が行われることを抑制することができる。
このようにして、制御部3が、検出機器温度及び受信出力に基づいて充電電流を制御することによって、充電電流を適切に制御することができる。
なお、ステップs4では、制御部3は充電電流を零に設定しても良い。つまり、制御部3は、電池11に対する充電を充電部10に停止させても良い。本開示では、充電電流の低減とは、充電電流を零にすることも含む。
また、ステップs2では、制御部3は、検出機器温度が第1しきい値よりも大きいか否かを判定しても良い。この場合には、制御部3は、検出機器温度が第1しきい値よりも大きい場合にステップs3を実行し、検出機器温度が第1しきい値以下の場合に温度抑制処理を終了する。
また、ステップs3では、制御部3は、受信電力が第2しきい値よりも小さいか否かを判定しても良い。この場合には、制御部3は、受信電力が第2しきい値よりも小さい場合にステップs4を実行し、受信電力が第2しきい値以上の場合に温度抑制処理を終了する。
<各種変形例>
以下に電子機器1の各種変形例について説明する。
<第1変形例:検出機器温度及び送信電力に基づいて充電電流を制御>
制御部3は、温度抑制処理において、受信電力を使用する代わりに送信電力を使用しても良い。図3は本変形例に係る温度抑制処理を示すフローチャートである。本変形例に係る温度抑制処理では、図2に示される温度抑制処理と比較して、ステップs3の代わりにステップs13が行われる。
図3に示されるように、制御部3は、ステップs2において、検出機器温度が第1しきい値以上であると判定すると、ステップs13において、現在の送信電力が大きいか小さいかを判定する。具体的には、制御部3は、現在の送信電力が第3しきい値以上であるか否かを判定する。制御部3は、送信電力が第3しきい値以上であると判定する場合、つまり送信電力が大きいと判定する場合、ステップs4を実行して充電電流を低減する。一方で、制御部3は、送信電力が第3しきい値未満であると判定する場合、つまり送信電力が小さいと判定する場合、温度抑制処理を終了する。
このように、制御部3が、検出機器温度及び送信電力に基づいて充電電流を制御することによって、検出機器温度及び受信電力に基づいて充電電流を制御する場合と同様に、充電電流を適切に制御することができる。検出機器温度が高い場合であって、送信電力が大きい場合、電子機器1の自己発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている可能性が高い。よって、制御部3が、検出機器温度が高い場合、送信電力が大きいときに充電電流を低減することによって、自己発熱が大きい場合に自己発熱を低減して、電子機器1の温度を低減することができる。また、検出機器温度が高い場合であって、送信電力が小さい場合、周囲依存発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている可能性が高い。よって、制御部3が、検出機器温度が高い場合、送信電力が小さいときに充電電流を維持することによって、周囲依存発熱が大きいために検出機器温度が高くなっている場合に充電電流が低減することを抑制することができる。よって、必要性に乏しい充電電流の低減が行われることを抑制することができる。
上述のステップs13では、制御部3は、送信電力が第3しきい値よりも大きいか否かを判定しても良い。この場合には、制御部3は、送信電力が第3しきい値よりも大きい場合にステップs4を実行し、送信電力が第3しきい値以下の場合に温度抑制処理を終了する。
<第2変形例:電池温度に基づく充電制御>
電池11の温度が高くなると、電池11が膨張して電子機器1が正常に動作しなくなる可能性がある。
そこで、本変形例では、制御部3は、温度抑制処理において、電池11の温度検出部110で得られる検出電池温度に基づいて電池11に対する充電を制御する。図4は本変形例に係る温度抑制処理を示すフローチャートである。本変形例に係る温度抑制処理では、図2に示される温度抑制処理に対してステップs21,s22を追加したものである。
図4に示されるように、制御部3は、ステップs1において、充電部10が電池11に対する充電を行っていると判定すると、ステップs21において、検出電池温度が高いか低いかを判定する。具体的には、制御部3は、検出電池温度が第4しきい値以上か否かを判定する。第4しきい値は例えば70℃に設定される。第4しきい値は70℃以外であっても良い。
制御部3は、検出電池温度が第4しきい値以上であると判定する場合、つまり検出電池温度が高いと判定する場合と、ステップs22において、充電部10を制御して電池11に対する充電を停止する。一方で、制御部3は、検出電池温度が第4しきい値未満であると判定する場合、つまり検出電池温度が低いと判定する場合、上述のステップs2を実行して、検出機器温度が第1しきい値以上であるか否かを判定する。以後、制御部3は同様に動作する。
このように、検出電池温度が高い場合に電池11に対する充電を停止することによって、電池11が高温になりすぎて電子機器1が正常に動作しなくなることを抑制することができる。
なお、図3に示される温度抑制処理においても、制御部3は、ステップs1において、充電部10が電池11に対する充電を行っていると判定すると、ステップs21を実行しても良い。この場合には、制御部3は、検出電池温度が第4しきい値以上であると判定するとステップs22を実行し、検出電池温度が第4しきい値未満であると判定するとステップs2を実行する。
また、ステップs21では、制御部3は、検出電池温度が第4しきい値よりも大きいか否かを判定しても良い。この場合には、制御部3は、検出電池温度が第4しきい値よりも大きい場合にステップs22を実行し、検出電池温度が第4しきい値以下の場合にステップs2を実行する。
<第3変形例:通信方式に応じたしきい値の使い分け>
無線通信部2は、互いに異なる複数の通信方式で無線通信可能であっても良い。無線通信部2は、例えば、LTE及びCDMA(Code Division Multiple Access)で無線通信可能であっても良い。この場合には、制御部3は、上述のステップs3において、無線通信部2がLTEで無線通信を行っており、CDMAで無線通信を行っていない場合には、受信電力と比較される第2しきい値として、LTEに応じた値を使用する。一方で、制御部3は、ステップs3において、無線通信部2がCDMAで無線通信を行っており、LTEで無線通信を行っていない場合には、第2しきい値として、CDMAに応じた値を使用する。LTEに応じた値は例えば−100dBmであって、CDMAに応じた値は例えば−105dBmである。
このように、第2しきい値として、無線通信部2で使用されている通信方式に応じた値を使用することによって、無線通信部2で使用される通信方式が変化する場合であっても、自己発熱によって電子機器1の温度が高くなっている場合に適切に充電電流を低減することができる。よって、電子機器1の温度を適切に低減することができる。
なお、制御部3は、上述のステップs13において、無線通信部2がLTEで無線通信を行っており、CDMAで無線通信を行っていない場合には、送信電力と比較される第3しきい値としてLTEに応じた値を使用し、無線通信部2がCDMAで無線通信を行っており、LTEで無線通信を行っていない場合には、第3しきい値としてCDMAに応じた値を使用しても良い。
また、無線通信部2は、2以上の通信方式で無線通信可能であっても良い。この場合であっても、制御部3が、第2しきい値あるいは第3しきい値として、無線通信部2が現在使用している通信方式に応じた値を使用することによって、自己発熱によって電子機器1の温度が高くなっている場合に適切に充電電流を低減することができる。
上記の例では、電子機器1は、スマートフォン等の携帯電話機であったが、他の種類の電子機器であっても良い。電子機器1は、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル機器、自律飛行を行うドローンなどであっても良い。
以上のように、電子機器1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 電子機器
2 無線通信部
3 制御部
9 温度検出部
320 制御プログラム
電子機器、制御装置、制御プログラム及び充電電流制御方法が開示される。一の実施の形態では、電子機器は、電池と、制御部と、無線通信部と、温度検出部とを備える。制御部は、電池を充電する充電電流を制御する。温度検出部は、電子機器の温度を検出する。制御部は、電池が充電されている場合、温度検出部で検出される温度と第1しきい値とを比較し、無線通信部での受信電力と第2しきい値とを比較し、当該温度が当該第1しきい値以上あるいは当該第1しきい値よりも大きく、かつ当該受信電力が当該第2しきい値以下あるいは当該第2しきい値未満のとき、充電電流を低減する。
一の実施の形態では、制御装置は、電子機器が備える電池が充電されている場合、温度検出部で検出される当該電子機器の温度と第1しきい値とを比較し、当該電子機器が行う無線通信での受信電力と第2しきい値とを比較し、当該温度が当該第1しきい値以上あるいは当該第1しきい値よりも大きく、かつ当該受信電力が当該第2しきい値以下あるいは当該第2しきい値未満のとき、当該電池を充電する充電電流を低減する。
一の実施の形態では、制御プログラムは、電子機器を制御するための制御プログラムである。制御プログラムは、電子機器に、当該電子機器が備える電池が充電されている場合、温度検出部で検出される当該電子機器の温度と第1しきい値とを比較し、当該電子機器が行う無線通信での受信電力と第2しきい値とを比較し、当該温度が当該第1しきい値以上あるいは当該第1しきい値よりも大きく、かつ当該受信電力が当該第2しきい値以下あるいは当該第2しきい値未満のとき、当該電池を充電する充電電流を低減する工程を実行させるためのものである。
電子機器での充電電流制御方法は、当該電子機器が備える電池が充電されている場合、温度検出部で検出される当該電子機器の温度と第1しきい値とを比較し、当該電子機器が行う無線通信での受信電力と第2しきい値とを比較し、当該温度が当該第1しきい値以上あるいは当該第1しきい値よりも大きく、かつ当該受信電力が当該第2しきい値以下あるいは当該第2しきい値未満のとき、当該電池を充電する充電電流を低減する。

Claims (6)

  1. 電子機器であって、
    電池と、
    前記電池を充電する充電電流を制御する制御部と、
    無線通信部と、
    前記電子機器の温度を検出する温度検出部と
    を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部で検出される前記温度と、前記無線通信部での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、前記充電電流を制御する、電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、
    前記充電部が前記電池を充電している場合、前記温度検出部で検出される前記温度が第1しきい値以上あるいは当該第1しきい値よりも大きく、かつ前記受信電力が第2しきい値以下あるいは当該第2しきい値未満のとき、前記充電電流を低減する、あるいは、
    前記充電部が前記電池を充電している場合、前記温度検出部で検出される前記温度が前記第1しきい値以上あるいは当該第1しきい値よりも大きく、かつ前記送信電力が第3しきい値以上あるいは当該第3しきい値よりも大きいとき、前記充電電流を低減する、電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記無線通信部は、互いに異なる第1及び第2通信方式で無線通信可能であり、
    前記制御部は、
    前記無線通信部が前記第1通信方式で無線通信を行う場合には、前記第2しきい値あるいは前記第3しきい値として、当該第1通信方式に応じた値を使用し、
    前記無線通信部が前記第2通信方式で無線通信を行う場合には、前記第2しきい値あるいは前記第3しきい値として、当該第2通信方式に応じた値を使用する、電子機器。
  4. 温度検出部で検出される電子機器の温度と、当該電子機器が行う無線通信での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、当該電子機器が備える電池を充電する充電電流を制御する、制御装置。
  5. 電子機器を制御するための制御プログラムであって、
    前記電子機器に、
    温度検出部で検出される前記電子機器の温度と、当該電子機器が行う無線通信での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、当該電子機器が備える電池を充電する充電電流を制御する工程を実行させるための制御プログラム。
  6. 電子機器での充電電流制御方法であって、
    温度検出部で検出される前記電子機器の温度と、当該電子機器が行う無線通信での受信電力あるいは送信電力とに基づいて、当該電子機器が備える電池を充電する充電電流を制御する、充電電流制御方法。
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