JP2017107501A - 通信端末及びこれを備えたネットワークシステム - Google Patents

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Toshinobu Kawasaki
利信 河崎
佳典 高見
Yoshinori Takami
佳典 高見
真規 角田
Masanori Tsunoda
真規 角田
和久 柳田
Kazuhisa Yanagida
和久 柳田
石井 博
Hiroshi Ishii
石井  博
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Abstract

【課題】既存の通信インフラが利用できない場合でも情報を送信可能な通信端末及びこれを備えたネットワークシステムを提供する。【解決手段】通信端末1は、道路灯2に付設される端末本体10を備えている。端末本体10は、取得部11と、受信部12と、送信部13とを有している。取得部11は、無線通信又は有線通信により端末本体10と直接的に通信可能な監視対象から監視情報を取得する。受信部12は、第1のノード101から中継情報を受信する。送信部13は、第2のノード102に対して監視情報及び中継情報を送信する。第1のノード101及び第2のノード102の各々は、複数のノード101,102,…のうち、無線通信により端末本体10と直接的に通信可能な少なくとも1つのノードである。【選択図】図1

Description

本発明は、通信端末及びこれを備えたネットワークシステムに関する。
従来、カメラにより撮影した画像を、インターネットを通じて指定通信先に送信することで、遠隔地と連携した監視・警戒システムを構築することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1においては、カメラが防犯灯の支柱に設けられており、インターネット等のネットワークに接続するための通信端末(送受信部)が防犯灯の制御装置に設けられている。これにより、制御装置は、必要に応じて、カメラによって撮影した画像を、通信端末を介して指定通信先に送信する。
特開2013−200866号公報
ところで、従来の通信端末は、例えば屋外で用いられる場合において、例えば遠隔地に情報を送信するときには、キャリア網などの既存の通信インフラ(infrastructure)を利用する。したがって、例えばキャリア網の圏外など、既存の通信インフラを利用できない場合には、通信端末は遠隔地に情報を送信することが困難である。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、既存の通信インフラが利用できない場合でも情報を送信可能な通信端末及びこれを備えたネットワークシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る通信端末は、マルチホップネットワークを構築する複数のノードの1つとなる通信端末であって、道路灯に付設される端末本体を備え、前記端末本体は、無線通信又は有線通信により前記端末本体と直接的に通信可能な監視対象から監視情報を取得する取得部と、第1のノードから中継情報を受信する受信部と、第2のノードに対して前記監視情報及び前記中継情報を送信する送信部とを有し、前記第1のノード及び前記第2のノードの各々は、前記複数のノードのうち、無線通信により前記端末本体と直接的に通信可能な少なくとも1つのノードであることを特徴とする。
本発明の一態様に係るネットワークシステムは、前記通信端末を複数備え、前記複数の通信端末が前記複数のノードとして用いられることにより前記マルチホップネットワークを構築することを特徴とする。
本発明の通信端末及びこれを備えたネットワークシステムによれば、既存の通信インフラが利用できない場合でも情報を送信可能である、という利点がある。
図1は、本発明の実施形態1に係る通信端末及びこれを備えたネットワークシステムのブロック図である。 図2は、同上のネットワークシステムの概略図である。 図3は、同上の通信端末の外観を示す斜視図である。 図4は、同上の通信端末を用いた道路灯管理システムの模式図である。 図5は、本発明の実施形態2に係る通信端末を用いた防犯システム及び防災システムの模式図である。 図6は、本発明の実施形態3に係る通信端末を用いた遠隔検針システムの模式図である。
以下の実施形態は、通信端末及びこれを備えたネットワークシステムに関し、とくにマルチホップネットワークを構築する複数のノードの1つとなる通信端末及びこれを備えたネットワークシステムに関する。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態の通信端末1は、図1及び図2に示すように、マルチホップネットワーク100を構築する複数(図2の例では7つ)のノード101〜107の1つとなる通信端末である。通信端末1(図1の例ではノード103)は、道路灯2に付設される端末本体10を備えている。端末本体10は、取得部11と、受信部12と、送信部13とを有している。
取得部11は、無線通信又は有線通信により端末本体10と直接的に通信可能な監視対象(本実施形態では異常検知装置23)から監視情報を取得する。受信部12は、第1のノード(図1の例ではノード101)から中継情報を受信する。送信部13は、第2のノード(図1の例ではノード102)に対して監視情報及び中継情報を送信する。第1のノード及び第2のノードの各々は、複数のノード101〜107のうち、無線通信により端末本体10と直接的に通信可能な少なくとも1つのノードである。
ここでいう「道路灯」は、人及び車両などが通行するための道路(車道及び歩道など)を照明するように、道路上又は道路周辺に設置された照明器具(道路照明灯)を意味し、街路灯及び防犯灯などの街灯を含んでいる。さらに、「道路灯」には、橋梁に設置された橋梁照明、及びトンネルに設置されたトンネル照明なども含んでいる。「道路灯」の具体例としては、支柱を備えた自立型の照明器具、電柱等に取り付けられる照明器具、壁等に取り付けられる照明器具などがある。また、「監視対象」は例えば検知装置であって、この場合の「監視情報」は検知装置での検知結果に関する情報である。ここでいう「検知装置」は、例えば異常の有無を検知する装置である。本実施形態では一例として、「監視対象」である「検知装置」は、道路灯2の異常の有無を検知する異常検知装置23である。
また、本実施形態のネットワークシステムは、通信端末1を複数備えている。このネットワークシステムは、複数の通信端末1が複数のノード101〜107として用いられることにより、マルチホップネットワーク100を構築する。すなわち、本実施形態のネットワークシステムは、図2に示すように、それぞれが通信端末1である複数のノード101〜107を構成要素として備えた、マルチホップネットワーク100である。
上述したように構成される通信端末1によれば、端末本体10が取得部11を有することにより、監視対象から監視情報を通信端末1に取り込むことができる。また、端末本体10が受信部12及び送信部13を有することにより、端末本体10がマルチホップネットワーク100における中継ノードとして機能する。すなわち、端末本体10は、中継ノードとして機能することで、第1のノードから送信される中継情報を第2のノードに中継することができる。さらに、通信端末1は、取得部11で取得した監視情報を、送信部13から第2のノードに送信することができる。
しかも、端末本体10は、道路灯2に付設されている。道路灯2は、人の生活圏内における交通インフラとしての道路に沿って適当な間隔で設置されている。そのため、端末本体10についても、道路灯2に付設されることにより人の生活圏内における交通インフラとしての道路に沿って適当な間隔で配置されることになる。これにより、交通インフラとしての道路に沿って、人の生活圏内の広範囲にわたって通信インフラとしてのマルチホップネットワーク100が構築される。
要するに、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107の各々として本実施形態の通信端末1が用いられることで、人の生活圏内の広範囲にわたってマルチホップネットワーク100を構築することができる。その結果、本実施形態の通信端末1及びこれを備えたネットワークシステムによれば、例えばキャリア網などの既存の通信インフラが利用できない場合でも情報を送信可能である。
(2)詳細
以下、実施形態1に係る通信端末1及びこれを備えたネットワークシステム(マルチホップネットワーク100)について図面を参照して詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は本発明の一例に過ぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態では、通信端末1及びネットワークシステムが、道路灯2の管理を行うための道路灯管理システムに用いられる場合について説明する。ただし、通信端末1及びネットワークシステムの用途は、道路灯管理システムに限らず、例えば防犯システム、防災システム、及び遠隔検針システムなどの用途も含んでいる。
(2.1)ネットワークシステム
まず、ネットワークシステムの構成について、図2を参照して説明する。なお、図2は概念図であって、図2では、7つのノード101〜107にてマルチホップネットワーク100が構築されているが、マルチホップネットワーク100を構築するノードの数を限定する趣旨ではない。
本実施形態のネットワークシステムは、図2に示すように、適当な間隔で設置された複数の道路灯2にそれぞれ付設された通信端末1によって構築されるマルチホップネットワーク100である。すなわち、マルチホップネットワーク100を構築する複数(図2の例では7つ)のノード101〜107はいずれも通信端末1であり、複数のノード101〜107の構成は同一である。複数のノード101〜107は、複数の道路灯2に一対一となるように、複数のノード101〜107の各々に対して1つずつ付設される。
ここにおいて、複数のノード101〜107の関係は、複数のノード101〜107のいずれも、残りのノードのうちのいずれかと、直接的に、電波を媒体とする無線通信により相互に通信可能な関係にある。すなわち、複数のノード101〜107の各々は、複数のノード101〜107のうちの少なくとも1つとの間で、直接的に、電波を媒体とした無線信号の送信及び受信を行う。以下、一のノードに着目したときに、他のノードによって中継されることなく、当該一のノードと直接的に通信可能なノードを「隣接ノード」ともいう。
つまり、複数のノード101〜107はいずれも、少なくとも1つの隣接ノードが存在するように、適当な間隔で配置される。本実施形態では、複数の道路灯2間の間隔は、例えば200〔m〕以下である。この場合、複数の道路灯2にそれぞれ付設された複数の通信端末1間の間隔も200〔m〕以下となる。
図2に例示するネットワークシステムでは、ノード107が親機となり、ノード107は、子機としての複数のノード101〜106の各々と通信可能である。例えば、ノード101はノード103及びノード102を介してノード107と通信可能であり、ノード104はノード102を介してノード107と通信可能であり、ノード105はノード106を介してノード107と通信可能である。ノード103はノード102を介してノード107と通信可能であり、ノード102及びノード106の各々は直接的にノード107と通信可能である。
また、マルチホップネットワーク100は、管理会社又は地方公共団体の事務所(役所)などに設置される管理装置3(図1参照)に接続される。具体的には、マルチホップネットワーク100において親機であるノード107が、直接的に、又は他のネットワークを介して間接的に、管理装置3と通信可能に構成される。ここで、他のネットワークは、有線及び無線のいずれでもよく、有線及び無線が混在していてもよく、例えばキャリア網などの既存の通信インフラであってもよい。
以上説明した構成によれば、複数のノード101〜107によって構築されるマルチホップネットワーク100を用いることにより、複数のノード101〜107からの情報(監視情報)を、親機であるノード107にて収集することが可能である。そして、親機であるノード107は、複数のノード101〜107から収集した情報を、管理装置3に送信することが可能である。
ここで、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107の各々には、ユニークなノードIDが割り当てられている。さらに、複数のノード101〜107の各々には、隣接ノードに関する情報(隣接ノードのノードID及びリンクコスト等)など、マルチホップ通信に必要な情報が記憶されている。
(2.2)通信端末
次に、通信端末1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。以下では、特に断りがない限り、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107のうち、ノード103に着目して、通信端末1の構成を説明する。以下、着目するノード101を、「着目ノード」ともいう。この場合、着目ノード103の隣接ノードであるノード101が第1のノードとなり、着目ノード103の別の隣接ノードであるノード102が第2のノードとなる。
本実施形態の通信端末1は、道路灯2に付設される端末本体10を備えている。通信端末1は端末本体10を唯一の構成要素として備えていてもよく、この場合、通信端末1と端末本体10とは同じ物である。
端末本体10は、図3に示すように、道路灯2に付設されている。端末本体10は、外郭としての筐体19を有している。筐体19は、道路灯2に対して固定されている。道路灯2への筐体19の固定は、例えば、ねじ固定、ベルト固定、接着、溶着など、適宜の固定手段によって実現される。道路灯2は基本的に屋外に設置されるため、筐体19は内部空間への水の浸入を防止する防水仕様である。
ただし、端末本体10は、道路灯2に付設されていればよく、道路灯2と別体であることは必須でない。例えば、端末本体10は、道路灯2に内蔵されることにより道路灯2と一体化されてもよい。この場合、端末本体10の筐体19は省略可能である。
端末本体10は、図1に示すように、取得部11、受信部12、及び送信部13に加えて、制御部14、通信I/F(インタフェース)15、及び位置取得部16を、さらに有している。取得部11、受信部12、送信部13、制御部14、通信I/F15、及び位置取得部16は、筐体19内に収納されている。
取得部11は、上述したように、無線通信又は有線通信により端末本体10と直接的に通信可能な監視対象から監視情報を取得する。監視対象は、端末本体10と通信可能であるものの、マルチホップネットワーク100を構築するノード101〜107とは別である。本実施形態では、監視対象は、着目ノード103の端末本体10が付設された道路灯2内に設けられ、道路灯2の異常の有無を検知する異常検知装置23である。そのため、監視情報は、異常検知装置23での検知結果を表す情報、つまり端末本体10が付設された道路灯2の異常の有無を表す情報である。さらに、道路灯2に異常がある場合には、監視情報は、異常の種別(内容)を表す情報を含んでいてもよい。
取得部11は、通信I/F15に電気的に接続されている。通信I/F15は、道路灯2との間で無線通信を行う。取得部11は、通信I/F15と無線通信により直接的に通信可能な監視対象(異常検知装置23)からの監視情報を、通信I/F15経由で取得する。なお、取得部11は、無線通信により監視情報を取得する場合に、着目ノード103の端末本体10が付設された道路灯2の異常検知装置23以外からの監視情報を、誤って取得しないように構成されていることが好ましい。着目ノード103の端末本体10が付設された道路灯2の異常検知装置23以外からの監視情報の取得は、例えば、通信I/F15の通信可能距離を短くすることで防止可能である。これにより、取得部11が、例えば、監視対象ではない、隣接ノード101,102の端末本体10が付設された道路灯2の異常検知装置23からの監視情報を、誤って取得することが防止可能となる。
受信部12は、複数のノード101〜107のうち、無線通信により着目ノード103と直接的に通信可能な第1のノードから中継情報を受信する。ここでは、複数のノード101〜107のうちで、着目ノード103の隣接ノードに当たるノード101が第1のノードとなる。つまり、受信部12は、無線通信により第1のノード101から中継情報を直接的に受信する。ここでいう「中継情報」は、第1のノード101から送信される情報であって、本実施形態では第1のノード101の取得部11が取得した監視情報である。要するに、中継情報は、第1のノード101の端末本体10が付設された道路灯2の異常の有無を表す情報である。
送信部13は、複数のノード101〜107のうち、無線通信により端末本体10と直接的に通信可能な第2のノードに対して監視情報及び中継情報を送信する。ここでは、送信部13は、複数のノード101〜107のうちで、着目ノード103の隣接ノードに当たるノード102が第2のノードとなる。つまり、送信部13は、無線通信により第2のノード102に対して監視情報及び中継情報を直接的に送信する。ここでいう「監視情報」は、着目ノード103の取得部11が取得した監視情報である。なお、送信部13は、監視情報及び中継情報の両方を送信する機能があればよく、監視情報及び中継情報を同時に送信する必要はない。
上記構成により、例えば着目ノード103の端末本体10が付設された道路灯2の異常の有無を表す情報は、着目ノード103の取得部11で監視情報として取得される。着目ノード103の取得部11が取得した監視情報は、着目ノード103の送信部13から、監視情報として、第2のノード102の受信部12に送信される。このようにして、着目ノード103の端末本体10が付設された道路灯2の異常の有無を表す情報は、第2のノード102に送信される。
また、例えば第1のノード101の端末本体10が付設された道路灯2の異常の有無を表す情報は、第1のノード101の取得部11で監視情報として取得される。第1のノード101の取得部11が取得した監視情報は、第1のノード101の送信部13から、中継情報として、着目ノード103の受信部12に送信される。そして、着目ノード103の受信部12が受信した中継情報は、着目ノード103の送信部13から、第2のノード102の受信部12に送信される。このようにして、第1のノード101の端末本体10が付設された道路灯2の異常の有無を表す情報は、着目ノード103を中継ノードとして、第2のノード102に送信される。
ここで、受信部12、送信部13、及び通信I/F15の各々の通信方式は、例えば免許及び登録を必要としない小電力無線である。この種の小電力無線については、用途などに応じて使用する周波数帯域や空中線電力などの仕様が各国で規定されている。例えば日本国においては、420MHz帯や920MHz帯の電波を使用する小電力無線(特定小電力無線)が規定されている。この例に限らず、受信部12、送信部13、及び通信I/F15の各々の通信方式は、WiFi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、及びBluetooth(登録商標)などであってもよい。
位置取得部16は、端末本体10の位置を表す位置情報を取得する。ここでいう端末本体10の位置は、端末本体10が存在する地球上の位置であって、例えば緯度、経度、及び高度で表される。位置取得部16は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機を有している。位置取得部16は、定期的に位置情報を取得してもよいし、制御部14からの指示を受けて位置情報を取得してもよい。端末本体10が道路灯2に一旦付設されると、基本的には端末本体10の位置は変化しないので、位置取得部16は、位置情報を記憶するための記憶部を有し、取得した位置情報を記憶部に記憶することが好ましい。
制御部14は、マイクロコンピュータを主構成としている。つまり、マイクロコンピュータのプロセッサが、マイクロコンピュータのメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、制御部14として機能する。プログラムは、通信端末1の工場出荷時に予めメモリに記憶されていてもよいし、メモリカードなどの記録媒体に記録されて提供されてもよいし、電気通信回線を通して提供されてもよい。さらにまた、制御部14のメモリには、ノードIDや隣接ノードに関する情報など、マルチホップ通信に必要な情報が記憶されている。なお、隣接ノードに関する情報などについては、複数のノード101〜107の各々の位置取得部16で取得される位置情報が反映されてもよい。
制御部14は、取得部11、受信部12、送信部13、通信I/F15、及び位置取得部16の各々に電気的に接続されている。制御部14は、取得部11及び通信I/F15を制御して監視情報を取得部11に取得させる第1の機能、受信部12及び送信部13を制御して中継情報を中継させる第2の機能、並びに送信部13を制御して監視情報を送信させる第3の機能を有している。さらに、制御部14は、位置取得部16から位置情報を読み出す第4の機能、及び道路灯2を制御する第5の機能を有している。なお、これらの複数の機能は、1つの素子(デバイス)が有していなくてもよく、複数の素子に分散して設けられていてもよい。
ここで、第3の機能に関連して、制御部14は、送信部13から送信させる監視情報に、第4の機能で読み出した位置情報を添付することができる。具体的には、制御部14は、送信部13から送信させる情報について、取得部11で取得された監視情報か、受信部12で受信された中継情報かを判断し、中継情報であった場合には、位置情報を添付しない。また、制御部14は、取得部11で取得された監視情報について、異常ありを表す情報か、異常なしを表す情報かを判断し、異常ありを表す情報であった場合に、監視情報に位置情報を添付して送信部13から送信させる。これにより、通信端末1は、端末本体10が付設された道路灯2の異常の発生を表す監視情報を発信する場合、端末本体10の位置情報を合わせて送信することになる。
また、制御部14の第5の機能について詳しく説明する。制御部14は、監視情報として異常の発生を表す情報が取得部11で取得されると、道路灯2の点灯状態を変化させるように構成されている。具体的には、異常の発生を表す監視情報を取得部11が取得すると、制御部14は、道路灯2の点灯状態を制御するための制御情報を生成し、制御情報を通信I/F15から道路灯2に送信させる。これにより、端末本体10が付設された道路灯2は、端末本体10から送信された制御情報に従って動作し、例えば点灯、消灯、点滅、又は減光(調光)といった点灯状態を変化させる。
ところで、通信端末1は、端末本体10が付設された道路灯2から、端末本体10に電力供給を受けるように構成されている。例えば、端末本体10は、道路灯2にコネクタを介して電気的に接続されることにより、道路灯2から電力が供給される。道路灯2には、電力系統から常時、電力が供給されている。そのため、通信端末1についても同様に、電力系統から常時、電力が供給される。
(2.3)道路灯
次に、道路灯2の構成について、図1を参照して説明する。以下では、特に断りがない限り、着目ノード103の端末本体10が付設される道路灯2を例として、道路灯2の構成を説明する。ただし、端末本体10が付設される複数の道路灯2の構成は同一である。
道路灯2は、図1に示すように、点灯装置21と、光源22と、異常検知装置23と、無線通信I/F24とを有している。
光源22は、例えばLED(Light Emitting Diode)、又は放電灯である。無線通信I/F24は、通信端末1(通信I/F15)との間で双方向に無線通信を行う。そのため、無線通信I/F24の通信方式は、通信端末1の通信I/F15の通信方式と同一である。
点灯装置21は、光源22に電力を供給することで光源22を点灯させるように構成されている。点灯装置21は、基本的な機能として光源22の点灯と消灯とを切り替える機能を有している。点灯装置21は、内蔵時計(タイマ)を有しており、点灯時刻になれば光源22を点灯し、消灯時刻になれば光源22を消灯するように動作する。これにより、道路灯2に電力系統から常時、電力が供給されていても、点灯装置21は、夜間など、照明が必要な時間帯にのみ、光源22を点灯させることができる。
さらに、点灯装置21は、光源22を点滅させる機能、及び光源22を調光点灯させる機能を有している。点灯装置21は、無線通信I/F24に電気的に接続されている。点灯装置21は、道路灯2に付設された端末本体10からの制御情報を、無線通信I/F24経由で取得する。点灯装置21は、取得した制御情報に従って、例えば点灯、消灯、点滅、又は減光といった光源22の点灯状態を変化させるように構成されている。なお、点灯装置21は、道路灯2の周囲の明るさを検知する明るさセンサを有していてもよく、この場合、道路灯2の周囲の明るさに応じて、光源22の点灯、消灯を切り替えたり、減光(調光)したりすることができる。
異常検知装置23は、道路灯2の異常の有無を検知するように構成されている。例えば、異常検知装置23は、光源22からの光出力に基づいて光源22の点灯状態を検知する明るさセンサを用いて、光源22の不点灯などの異常の有無を検知するように構成される。この場合、異常検知装置23は、点灯装置21の動作状態と明るさセンサの検知結果とが、一致していれば異常なしと判断し、一致していなければ異常ありと判断する。例えば、点灯装置21の動作状態が「点灯」であるのに対し、明るさセンサの検知結果が「消灯」である場合、両者は不一致であるから、異常検知装置23は異常ありと判断する。
異常検知装置23は、無線通信I/F24に電気的に接続されている。異常検知装置23は、道路灯2の異常の有無を表す情報を、監視情報として無線通信I/F24から通信端末1に送信させる。これにより、道路灯2に付設された端末本体10では、監視対象である異常検知装置23からの監視情報を、取得部11にて取得可能となる。ここで、異常検知装置23は、定期的に監視情報を送信してもよいし、通信端末1からの要求を受けて、当該要求への返信として監視情報を送信してもよい。また、異常検知装置23は、監視情報が異常の発生を表す情報である場合にのみ、監視情報を通信端末1に送信するように構成されていてもよい。
また、異常検知装置23は、例えば、光源22の累積点灯時間を計測し、閾値と比較することで、道路灯2の寿命検知を行ってもよい。この場合、異常検知装置23は、道路灯2に現に異常がなくても、道路灯2の寿命が近づいたことをもって異常の発生を検知してもよい。つまり、異常検知装置23は、道路灯2の寿命に関しても、異常の有無に含めて検知する構成であってもよい。
(2.4)動作例
次に、本実施形態の通信端末1及びこれを備えたネットワークシステムの動作例について、図4を参照して説明する。図4は、道路X1に設置された複数(ここでは10個)の道路灯201〜210を、遠隔地の管理装置3で管理する道路灯管理システムを模式的に表している。これら複数の道路灯201〜210の各々には、通信端末1の端末本体10が付設されている(図4では、端末本体10ではなく通信端末1とする)。なお、以下、複数の道路灯201〜210を特に区別しない場合、複数の道路灯201〜210の各々を「道路灯2」という。
複数の道路灯201〜210にそれぞれ付設された複数の通信端末1(端末本体10)は、各々の受信部12及び送信部13を用いて無線通信を行うことにより、マルチホップネットワーク100(図2参照)を構築している。
例えば、複数の道路灯201〜210のうち、1つの道路灯202で異常が発生した場合には、道路灯202の異常検知装置23が異常の発生を検知し、道路灯202に付設された通信端末1に監視情報が送信される。これにより、道路灯202に付設された通信端末1は、道路灯202の異常の発生を表す監視情報を取得部11にて取得し、この監視情報を送信部13から送信する。道路灯202に付設された通信端末1からの監視情報は、道路灯203に付設された通信端末1、道路灯204に付設された通信端末1、及び道路灯205に付設された通信端末1で順に中継され、管理装置3に送信される。ここで、道路灯202に付設された通信端末1からの監視情報には、道路灯202に付設された端末本体10の位置情報が添付されている。
また、複数の道路灯201〜210のうち、道路灯202とは別の道路灯208で異常が発生した場合には、道路灯208の異常検知装置23が異常の発生を検知し、道路灯208に付設された通信端末1に監視情報が送信される。これにより、道路灯208に付設された通信端末1は、道路灯208の異常の発生を表す監視情報を取得部11にて取得し、この監視情報を送信部13から送信する。道路灯208に付設された通信端末1からの監視情報は、道路灯209に付設された通信端末1、道路灯210に付設された通信端末1、及び道路灯205に付設された通信端末1で順に中継され、管理装置3に送信される。ここで、道路灯208に付設された通信端末1からの監視情報には、道路灯208に付設された端末本体10の位置情報が添付されている。
したがって、監視情報を受信した管理装置3においては、道路灯2の異常の発生が通知されるだけでなく、監視情報に添付された位置情報に基づいて、異常が発生した道路灯2(上述の例では道路灯202及び道路灯208)の位置の特定が可能になる。
また、異常が発生した道路灯2に付設された通信端末1は、異常の発生を表す監視情報を取得部11が取得することで、制御部14にて道路灯2の点灯状態を変化させる。したがって、異常が発生した道路灯2(上述の例では道路灯202及び道路灯208)においては、例えば点灯、消灯、点滅、又は減光(調光)といった点灯状態が変化することになり、道路灯2の周囲の人に対して、道路灯2の異常を報知することができる。
また、管理装置3は、少なくとも1つの通信端末1に対して制御情報を送信することによって、通信端末1が付設された道路灯2の点灯状態を、遠隔制御することも可能である。例えば、管理装置3が、道路灯202を減光(調光)させるための制御情報を、道路灯202に付設された通信端末1に送信することで、道路灯202の点灯状態を遠隔制御可能である。この場合、管理装置3からの制御情報は、道路灯205に付設された通信端末1、道路灯204に付設された通信端末1、及び道路灯203に付設された通信端末1で順に中継され、道路灯202に付設された通信端末1に送信される。
(3)効果
以上説明した本実施形態の通信端末1によれば、端末本体10が取得部11を有することにより、監視対象から監視情報を通信端末1に取り込むことができる。また、端末本体10が受信部12及び送信部13を有することにより、端末本体10がマルチホップネットワーク100における中継ノードとして機能する。さらに、通信端末1は、取得部11で取得した監視情報を、送信部13から第2のノードに送信することができる。
しかも、端末本体10は、道路灯2に付設されている。道路灯2は、人の生活圏内における交通インフラとしての道路X1に沿って適当な間隔で設置されている。そのため、道路灯2に付設される端末本体10についても、人の生活圏内における交通インフラとしての道路X1に沿って適当な間隔で配置されることになる。これにより、交通インフラとしての道路X1に沿って、人の生活圏内の広範囲にわたって通信インフラとしてのマルチホップネットワーク100が構築される。
要するに、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107の各々として本実施形態の通信端末1が用いられることで、人の生活圏内の広範囲にわたってマルチホップネットワーク100を構築することができる。その結果、本実施形態の通信端末1によれば、例えばキャリア網などの既存の通信インフラが利用できない場合でも情報を送信可能である。
さらにまた、本実施形態の通信端末1では、マルチホップネットワーク100を構築することで、キャリア網などを用いる場合に比べて、通信費が掛からない、という利点もある。とくに、多数の道路灯2に多数の端末本体10が付設される場合には、多数の端末本体10の各々について通信費が発生すると、合計の通信費が嵩むことになるので、通信費が掛からないことの利点は大きくなる。
また、通信端末1の端末本体10が道路灯2に付設されていると、端末本体10と道路灯2とが一対一に対応付けられることになるので、複数の道路灯2を管理する道路灯管理システムにおいては、本実施形態の通信端末1はとくに有用である。しかも、道路灯2は、道路X1を照明するという道路灯2本来の機能により人の目につく場所に設置されるのが通常であるので、今後、電線類の地中化(無電柱化)が進んだとしても電柱のように減少していくことは考えにくい。そのため、人の生活圏内の広範囲にわたって通信インフラとしてのマルチホップネットワーク100を構築するには、端末本体10が道路灯2に付設されることに意義がある。
また、本実施形態のように、端末本体10は、端末本体10の位置を表す位置情報を取得する位置取得部16をさらに有し、送信部13は、第2のノード(図1の例ではノード102)に対して位置情報を送信可能に構成されていることが好ましい。この構成によれば、送信部13が、例えば監視情報と併せて位置情報を送信することにより、監視情報の送信先において、監視情報の発信元となる端末本体10の位置を特定可能になる。さらに、端末本体10の位置が特定可能であれば、端末本体10と一対一に対応付けられている道路灯2の特定も可能になるので、道路灯2に表示されるID(識別番号)が必須でなくなり省略可能になる。ただし、位置取得部16は通信端末1に必須の構成ではなく、位置取得部16は適宜省略可能である。
また、本実施形態のように、監視対象は、検知装置であって、監視情報は、検知装置での検知結果に関する情報であることが好ましい。この構成によれば、例えば、種々のセンサネットワークなどに本実施形態の通信端末1を利用することができる。ただし、この構成は通信端末1に必須の構成ではなく、監視対象は、例えばカメラなど、検知装置以外の装置であってもよい。
この場合において、本実施形態のように、検知装置は、異常の有無を検知する装置を含むことが好ましい。この構成によれば、道路灯2に付設された端末本体10の周辺で発生した異常に関する監視情報を、マルチホップネットワーク100を利用して遠隔地で管理することができる。ただし、この構成は通信端末1に必須の構成ではなく、検知装置は、例えば温度センサ、又は雨量センサなどであってもよい。
この場合において、本実施形態のように、検知装置は、道路灯2の異常の有無を検知する異常検知装置23を含むことが好ましい。この構成によれば、端末本体10が付設されている道路灯2自体の異常に関する監視情報を、マルチホップネットワーク100を利用して遠隔地で管理することができる。したがって、多数の道路灯2の管理に掛かる負担が低減される。ただし、この構成は通信端末1に必須の構成ではなく、検知装置は、異常検知装置23でなくてもよい。
また、本実施形態のように、端末本体10は、道路灯2を制御する制御部14をさらに備え、制御部14は、監視情報として異常の発生を表す情報が取得部11で取得されると、道路灯2の点灯状態を変化させるように構成されていることが好ましい。この構成によれば、道路灯2の周囲の人に対して、道路灯2の点灯状態の変化により、異常の発生を報知することができる。ただし、制御部14は通信端末1に必須の構成ではなく、制御部14は適宜省略可能である。
また、本実施形態のように、ネットワークシステムは、通信端末1を複数備え、複数の通信端末1が複数のノード101〜107として用いられることによりマルチホップネットワーク100を構築することが好ましい。この構成によれば、例えばキャリア網などの既存の通信インフラが利用できない場合でも情報を送信可能である、という利点がある。
(4)変形例
以下、実施形態1の変形例を列挙する。
監視対象は、単体の装置に限らず、複数の装置が協働するシステムであってもよい。例えば、複数のセンサを備えるセンサシステム(センサネットワーク)が監視対象であってもよい。この場合、取得部11は、監視対象としてのセンサシステムから、監視情報を取得する。
また、受信部12、送信部13、及び通信I/F15の各々の通信方式は、小電力無線等に限らない。例えば、通信I/F15の通信方式は、有線の通信方式であってもよい。ここで、受信部12、送信部13、及び通信I/F15の通信方式が共通であれば、機能の共有化を図ることができる。例えば、受信部12及び送信部13の通信方式は、基本的には共通するので、受信部12及び送信部13を1つの通信モジュールで実現することができる。さらに、受信部12、送信部13、及び通信I/F15の全ての通信方式が共通であれば、受信部12、送信部13、及び通信I/F15を、1パッケージ化された1つの通信モジュールで実現することができる。
また、受信部12及び通信I/F15の各々は、中継情報及び監視情報を間欠的に受信するように構成されていてもよい。これにより、通信端末1の低消費電力化を図ることができる。
また、位置取得部16は、GPS受信機が省略され、設定端末との通信用の外部I/Fと、位置情報を記憶するための記憶部とを有していてもよい。ここでいう設定端末は、GPS受信機の機能を持ち、位置情報を外部I/Fから位置取得部16に送信するための端末である。これにより、例えば、通信端末1を設置する際、施工者が設定端末を操作して位置情報を位置取得部16に送信することにより、位置取得部16の記憶部に位置情報を記憶させることができる。この構成によれば、位置取得部16にGPS受信機が不要でありながらも、位置取得部16は設定端末から正確な位置情報を取得することができる。なお、端末本体10が道路灯2に一旦付設されると、基本的には端末本体10の位置は変化しないので、位置情報を頻繁に更新する必要がない。
また、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107の一部には、道路灯2に端末本体10が付設される通信端末1以外の端末が含まれていてもよい。例えば、水道メータ、ガスメータ、及び各種のセンサなどに付設される端末が、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107の一部として用いられてもよい。このような場合において、第2のノードの属性には中継対応型と中継非対応型とがあって、送信部13は、中継対応型の属性を持つ第2のノードに対して監視情報及び中継情報を送信するように構成されていることが好ましい。
すなわち、異種のノードが混在するネットワークシステムにおいては、例えば常時駆動型のノードと、間欠駆動型のノードとが混在することがある。例えば水道メータに付設される端末は、電池駆動式のため、間欠駆動されることが多い。このような場合、常時駆動型のノードの属性が中継対応型となり、間欠駆動型のノードの属性が中継非対応型となる。これにより、マルチホップネットワーク100は、中継対応型のノードのみを、中継ノードとして用いることにより、通信の信頼性が高くなるという利点がある。なお、ノードの属性は、端末が付設される機器(例えば道路灯2及び水道メータ)から取得される種別情報によって決定される。
ただし、第2のノードの属性に中継対応型と中継非対応型とがある場合に、送信部13は、中継非対応型のノードを中継ノードとして用いることがあってもよい。具体的には、中継非対応型のノードには優先度が設定される。そして、通信端末1は、隣接ノードに中継対応型のノードが存在しない場合に、中継非対応型の隣接ノードのうちで優先度の高いノードから順に、中継ノードとして用いるように構成される。つまり、送信部13は、中継対応型の属性を持つ第2のノードが存在しなければ、中継非対応型の属性を持つ第2のノードであっても優先度に応じて監視情報及び中継情報を送信する。この構成によれば、マルチホップネットワーク100は、通信の信頼性がさらに向上する。
また、実施形態1では、道路灯2は、電力系統から常時、電力が供給されることとして説明したが、この例に限らず、道路灯2の消灯時には道路灯2への電力供給が停止してもよい。さらに、道路灯2は、太陽光発電装置を有し、太陽光発電装置からの電力供給で動作するように構成されていてもよい。さらにまた、道路灯2は、外部機器を電気的に接続するための、アウトレット、及びUSB(Universal Serial Bus)等のコネクタを有していてもよい。これにより、例えばカメラ、及びマイクなどの外部機器を道路灯2に容易に接続可能となり、道路灯2の拡張性が高くなる。
(実施形態2)
本実施形態の通信端末1は、監視対象としての検知装置が、実施形態1の通信端末1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、通信端末1及びネットワークシステムが、防犯システム及び防災システムに用いられる場合について説明する。具体的には、図5に示すように、監視対象としての検知装置が、操作受付装置4、水位監視装置5、及び橋梁監視装置6を含む場合について説明する。図5では、河川X2沿いの道路X1に設置されている道路灯2に付設された通信端末1(ノード103)が、操作受付装置4、水位監視装置5、及び橋梁監視装置6の各々から監視情報を取得する様子を模式的に表している。通信端末1(ノード103)が取得した監視情報は、マルチホップネットワーク100(図2参照)を利用して遠隔地の管理装置3(図1参照)に送信される。
操作受付装置4は、操作部41を有し、操作部41に対する人の操作を検知することによって異常の発生を検知する装置である。操作受付装置4は、例えば防犯ブザーのような携帯型の警報器である。操作部41は、例えば押ボタン、又は引き紐などである。図5の例では、操作受付装置4を所有する使用者H1が、不審者H2に追いかけられている状況で、操作受付装置4の操作部41を操作している。使用者H1によって操作部41が操作された操作受付装置4は、異常の発生を検知し、監視情報を無線通信にて送信する。操作受付装置4からの監視情報は、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107(図2参照)のうち、操作受付装置4から直接的に監視情報を受信可能な距離にあるノード103にて受信される。
水位監視装置5は、監視ポイントの水位の異常の有無を検知する装置である。水位監視装置5は、水位センサを含み、例えば河川X2などに設置され、監視ポイントの水位を測定する。水位監視装置5は、測定した水位と閾値とを比較して、測定した水位が閾値を超えると洪水及び津波といった異常の発生を検知する。図5の例では、河川X2の水位が上昇して、水位監視装置5が異常の発生を検知し、監視情報を無線通信にて送信している。水位監視装置5からの監視情報は、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107(図2参照)のうち、水位監視装置5から直接的に監視情報を受信可能な距離にあるノード103にて受信される。
橋梁監視装置6は、河川X2に架かる橋梁X3の異常の有無を検知する装置である。橋梁監視装置6は、橋梁X3に例えばひび割れなどの異常があれば、異常の発生を検知する。図5の例では、橋梁X3の異常の発生を橋梁監視装置6が検知し、監視情報を無線通信にて送信している。橋梁監視装置6からの監視情報は、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107(図2参照)のうち、橋梁監視装置6から直接的に監視情報を受信可能な距離にあるノード103にて受信される。
また、通信端末1(ノード103)は、操作受付装置4、水位監視装置5、及び橋梁監視装置6の各々からの監視情報を取得部11にて取得すると、第2のノード(図5の例ではノード102)に対して監視情報を送信する。このとき、通信端末1(ノード103)から送信される監視情報には、通信端末1(ノード103)の端末本体10の位置情報が添付されている。そのため、遠隔地にある管理装置3では、操作受付装置4、水位監視装置5、及び橋梁監視装置6の各々の異常の発生が通知されるだけでなく、監視情報に添付された位置情報に基づいて、異常が発生した場所(位置)の特定が可能になる。
とくに、操作受付装置4のように携帯型の検知装置においては、端末本体10の位置情報が添付されることは、異常が発生した場所(位置)の特定に非常に有用である。一方、水位監視装置5及び橋梁監視装置6のように、据置型の検知装置においては、基本的には設置位置は不変である。そのため、据置型の検知装置においては、例えば検知装置のIDを監視情報に含むことで、端末本体10の位置情報が添付されなくても、管理装置3にて、異常が発生した場所(位置)の特定は可能である。そこで、通信端末1の制御部14は、取得部11が取得した監視情報に対して一律に位置情報を添付するのではなく、特定の検知装置(例えば操作受付装置4のように携帯型の検知装置)からの監視情報についてのみ、位置情報を添付してもよい。
なお、操作受付装置4は、携帯型の警報器に限らず、据置型の警報器であってもよい。この場合、例えば、操作受付装置4は道路灯2に付設されていてもよい。
以上説明したように、検知装置は、操作部41を有し、操作部41に対する人の操作を検知することによって異常の発生を検知する操作受付装置4を含むことが好ましい。この構成によれば、マルチホップネットワーク100を利用して、人の生活圏内の広範囲を対象にした防犯システムを構築することができる。ただし、この構成は通信端末1に必須の構成ではなく、検知装置は操作受付装置4を含まなくてもよい。
また、検知装置は、監視ポイントの水位の異常の有無を検知する水位監視装置5を含むことが好ましい。この構成によれば、マルチホップネットワーク100を利用して、洪水及び津波等の災害に対する防災システムを構築することができる。ただし、この構成は通信端末1に必須の構成ではなく、検知装置は水位監視装置5を含まなくてもよい。
また、実施形態2の変形例として、検知装置は、例えば、地震、土砂災害、及び竜巻などの、災害の発生を異常の発生として検知する装置を含んでいてもよい。さらにまた、検知装置は、道路灯2の支柱、トンネル、道路X1、建物、上下水道、及び鉄道のレールなどの、橋梁X3以外の構造物の異常の有無を検知する装置を含んでいてもよい。道路灯2の支柱の異常の有無を検知する装置は、例えば道路灯2の支柱を支持する構造体(コンクリート又はアスファルト)の亀裂の有無を監視し、亀裂があれば異常の発生を検知する。トンネル、道路X1及び建物の異常の有無を検知する装置も同様に、構造体(コンクリート又はアスファルト)の亀裂の有無を監視し、亀裂があれば異常の発生を検知する。上下水道の異常の有無を検知する装置は、例えば漏水センサを用いて、上水道又は下水道からの漏水の有無を監視し、漏水があれば異常の発生を検知する。鉄道のレールの異常を検知する装置は、例えば鉄道のレールの歪みや反り等によって、異常の発生を検知する。さらに、検知装置は、蓄電設備等の電気設備の異常の有無を検知する装置、又は地盤沈下などの異常の発生を検知する装置であってもよい。又は、検知装置が、住宅等に設けられた防犯システムを含むことにより、道路X1上の防犯だけでなく、住宅等の防犯も含めた防犯システムを構築することができる。
さらに、実施形態2の変形例として、検知装置は、異常の有無を検知する装置に限らない。例えば、検知装置は、人が携帯して定期的に監視情報を発信する発信器などを含んでいてもよい。これにより、発信器からの監視情報を用いて、発信器を所持する、例えば老人又は子供の居場所を特定することが可能になる。また、検知装置は、例えばごみ収集車又はバスなどに搭載されて定期的に監視情報を発信する発信器などを含んでいてもよい。これにより、発信器からの監視情報を用いて、ごみ収集車又はバスなどの位置を特定することが可能になり、ごみ収集車が到着する時刻、又はバスの待ち時間などの推定が可能になる。
実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。例えば、監視対象となる検知装置は、操作受付装置4及び水位監視装置5に加えて、異常検知装置23(図1参照)を含んでいてもよい。
(実施形態3)
本実施形態の通信端末1は、監視対象としての検知装置が、実施形態1の通信端末1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、通信端末1及びネットワークシステムが、遠隔検針システムに用いられる場合について説明する。具体的には、図6に示すように、監視対象としての検知装置が、物理量を計測するメータ装置7を含む場合について説明する。図6では、道路X1に設置されている道路灯2に付設された通信端末1(ノード103)が、需要家施設X4に設置されているメータ装置7から監視情報を取得する様子を模式的に表している。需要家施設X4は、検針の対象となる資源(水及びガスなど)の供給を受ける施設(図6の例では戸建住宅)である。本実施形態では一例として、メータ装置7は水道メータであって、検針の対象となる資源は水である。通信端末1(ノード103)が取得した監視情報は、マルチホップネットワーク100(図2参照)を利用して遠隔地の管理装置3(図1参照)に送信される。
メータ装置7は、需要家施設X4での資源(本実施形態では水)の使用量を計測する。メータ装置7は、計測値(本実施形態では水の使用量)を表す情報を監視情報として無線通信にて送信する。メータ装置7からの監視情報は、マルチホップネットワーク100を構築する複数のノード101〜107(図2参照)のうち、メータ装置7から直接的に監視情報を受信可能な距離にあるノード103にて受信される。ここで、メータ装置7は、電池駆動式であって、電池寿命を延ばすために間欠駆動する。つまり、メータ装置7は定期的(例えば1時間ごと)に駆動し、監視情報を送信する。
通信端末1(ノード103)は、メータ装置7からの監視情報を取得部11にて取得すると、第2のノード(図6の例ではノード102)に対して監視情報を送信する。このとき、通信端末1(ノード103)から送信される監視情報には、通信端末1(ノード103)の端末本体10の位置情報が添付されている。そのため、遠隔地にある管理装置3では、メータ装置7の計測値が通知されるだけでなく、監視情報に添付された位置情報に基づいて、メータ装置7が設置されている需要家施設X4の場所(位置)の特定が可能になる。
以上説明したように、検知装置は、物理量を計測するメータ装置7を含むことが好ましい。この構成によれば、マルチホップネットワーク100を利用して、複数のメータ装置7の計測値を管理装置3にて管理可能な遠隔検針システムを構築することができる。また、本実施形態の構成によれば、メータ装置7のみで構築されるマルチホップネットワークに比べて通信の信頼性が高くなる、という利点がある。すなわち、メータ装置7のように間欠駆動型の端末が中継ノードとして用いられると通信が不安定になる可能性があるが、道路灯2に付設された通信端末1は常時駆動型であるため、通信の信頼性が高くなる。
なお、資源の供給を受ける需要家施設X4は戸建住宅に限らず、例えば集合住宅の各住戸、店舗、工場、オフィスなどであってもよい。メータ装置7は、水道メータに限らず、例えばガスメータ又は電力メータ(スマートメータを含む)などであってもよい。さらに、メータ装置7は、電池駆動式に限らず、電力系統から常時、電力が供給されていてもよい。
実施形態3で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)、及び実施形態2で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。例えば、監視対象となる検知装置は、異常検知装置23(図1参照)、操作受付装置4及び水位監視装置5(図5参照)に加えて、メータ装置7を含んでいてもよい。
1 通信端末
2 道路灯
4 操作受付装置
5 水位監視装置
7 メータ装置
10 端末本体
11 取得部
12 受信部
13 送信部
14 制御部
16 位置取得部
23 異常検知装置
41 操作部
100 マルチホップネットワーク
101〜107 ノード

Claims (11)

  1. マルチホップネットワークを構築する複数のノードの1つとなる通信端末であって、
    道路灯に付設される端末本体を備え、
    前記端末本体は、
    無線通信又は有線通信により前記端末本体と直接的に通信可能な監視対象から監視情報を取得する取得部と、
    第1のノードから中継情報を受信する受信部と、
    第2のノードに対して前記監視情報及び前記中継情報を送信する送信部とを有し、
    前記第1のノード及び前記第2のノードの各々は、前記複数のノードのうち、無線通信により前記端末本体と直接的に通信可能な少なくとも1つのノードである
    ことを特徴とする通信端末。
  2. 前記第2のノードの属性には中継対応型と中継非対応型とがあって、
    前記送信部は、前記中継対応型の属性を持つ前記第2のノードに対して前記監視情報及び前記中継情報を送信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記端末本体は、前記端末本体の位置を表す位置情報を取得する位置取得部をさらに有し、
    前記送信部は、前記第2のノードに対して前記位置情報を送信可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信端末。
  4. 前記監視対象は、検知装置であって、
    前記監視情報は、前記検知装置での検知結果に関する情報である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信端末。
  5. 前記検知装置は、異常の有無を検知する装置を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信端末。
  6. 前記検知装置は、前記道路灯の異常の有無を検知する異常検知装置を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
  7. 前記検知装置は、操作部を有し、前記操作部に対する人の操作を検知することによって異常の発生を検知する操作受付装置を含む
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の通信端末。
  8. 前記検知装置は、監視ポイントの水位の異常の有無を検知する水位監視装置を含む
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の通信端末。
  9. 前記端末本体は、前記道路灯を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記監視情報として異常の発生を表す情報が前記取得部で取得されると、前記道路灯の点灯状態を変化させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の通信端末。
  10. 前記検知装置は、物理量を計測するメータ装置を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信端末。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信端末を複数備え、
    前記複数の通信端末が前記複数のノードとして用いられることにより前記マルチホップネットワークを構築する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
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