JP2017107222A - マスクブランク - Google Patents

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Abstract

【課題】主表面の中央領域の平坦度を向上した、マスクブランクの提供。
【解決手段】回路パターンを有する膜が形成される矩形の主表面を有するガラス基板10と、前記膜とを備えるマスクブランクであって、前記膜の前記ガラス基板とは反対側の主表面は、矩形であって、当該主表面のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の中央領域の面形状を数式で表すと、式中のkとlとの和が3以上30以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度が22nm以下である、マスクブランク。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスクブランクに関する。
マスクブランクは、ガラス基板と、ガラス基板の主表面に形成される膜とを有する。膜の数は1つ以上であればよく、複数の膜が重ねて形成されてもよい。少なくとも1つの膜に回路パターンが形成されることで、フォトマスクが得られる。半導体露光では、フォトマスクの回路パターンをウェハに縮小して転写する。回路パターンの位置ずれ(以下、パターン重ね合わせ精度という。)が許容範囲に収まるように、ガラス基板の主表面には高い平坦度が求められている。特に主表面の中央領域には、回路パターンが形成されるため、高い平坦度が求められている。
ガラス基板の主表面の平坦度を向上するため、研磨や局所加工などが行われる(例えば特許文献1参照)。特許文献1の実施例1では、粗研磨工程において硬質の研磨パッドが用いられ、精密研磨工程においてナップ層と呼ばれる多孔質の樹脂層を有する研磨パッドが用いられている。多孔質の樹脂層を形成する樹脂の100%モジュラスは14.5MPa以上である。
特開2013−82612号公報
従来、研磨パッドの硬さが硬すぎたり柔らかすぎたりしたため、研磨の後に局所加工を行っても主表面の中央領域の平坦度が十分でないために、ウェハ上でのパターン重ね合わせ精度が十分でないことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、主表面の中央領域の平坦度を向上し、ウェハ上でのパターン重ね合わせ精度が十分なマスクブランクの提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
回路パターンを有する膜が形成される矩形の主表面を有するガラス基板と、
前記膜とを備えるマスクブランクであって、
前記膜の前記ガラス基板とは反対側の主表面は、矩形であって、当該主表面のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の中央領域の面形状を下記式で表すと、
下記式中のkとlとの和が3以上30以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度が22nm以下である、マスクブランクが提供される。
Figure 2017107222
上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上30以下の自然数であって且つkとlとの和が0以上30以下であり、N1およびN2はそれぞれ30である。
本発明の一態様によれば、主表面の中央領域の平坦度を向上し、ウェハ上でのパターン重ね合わせ精度が十分なマスクブランクが提供される。
一実施形態によるガラス基板の平面図である。 次数mが0、1、2、3のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す図である。 一実施形態によるガラス基板の製造方法のフローチャートである。 一実施形態によるガラス基板を研磨する研磨機の一部を破断して示す斜視図である。 一実施形態によるガラス基板の研磨時の状態を示す断面図である。 一実施形態による反射型のマスクブランクを示す図である。 一実施形態による反射型のフォトマスクを示す図である。 一実施形態による透過型のマスクブランクを示す図である。 一実施形態による透過型のフォトマスクを示す図である。 図6に示す吸収膜の平面図である。 変形例による反射型のマスクブランクを示す図である。 変形例による反射型のフォトマスクを示す図である。 図11に示す低反射膜の平面図である。 図8に示す遮光膜の平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、一実施形態によるガラス基板の平面図である。図1において、x方向は横方向、y方向は縦方向であり、x方向とy方向とは互いに直交する方向である。
ガラス基板10は、マスクブランク用である。マスクブランクは、ガラス基板10と、ガラス基板10の主表面11に形成される膜とを有する。膜の数は1つ以上であればよく、複数の膜が重ねて形成されてもよい。少なくとも1つの膜に回路パターンが形成されることで、フォトマスクが得られる。
ガラス基板10のガラスは、SiOを90質量%以上含む石英ガラスが好ましい。石英ガラスに占めるSiO含有量の上限値は、100質量%である。石英ガラスは、一般的なソーダライムガラスに比べて、線膨張係数が小さく、温度変化による寸法変化が小さい。
石英ガラスは、SiOの他に、TiO含んでよい。石英ガラスは、SiOを90〜95質量%、TiOを5〜10質量%含んでよい。TiO含有量が5〜10質量%であると、室温付近での線膨張係数が略ゼロであり、室温付近での寸法変化がほとんど生じない。
石英ガラスは、SiOおよびTiO以外の微量成分を含んでもよいが、微量成分を含まないことが好ましい。
ガラス基板10は、図1に示すように、矩形の主表面11を有する。本明細書において、「矩形」とは、長方形や正方形の他、長方形や正方形の角を面取りした形を含む。主表面11は、回路パターンを有する膜が形成されるものである。以下、この主表面11を回路パターン形成面11とも呼び、回路パターン形成面とは反対側の主表面12(図6〜図9等参照)を非回路パターン形成面12とも呼ぶ。
回路パターン形成面11は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。回路パターン形成面11のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域11CAと呼ぶ。中央領域11CAの中心と、回路パターン形成面11の中心とは一致する。
尚、回路パターン形成面11の縦寸法は152mm以上であってよい。また、回路パターン形成面11の横寸法は152mm以上であってよい。これらの場合も、回路パターン形成面11のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域11CAと呼ぶ。
中央領域11CAの面形状は、下記式によって表す。
Figure 2017107222
上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上30以下の自然数であって且つkとlの和が0以上30以下であり、N1およびN2はそれぞれ30である。P(x)やP(y)は、一般的にルジャンドル多項式と呼ばれる。ルジャンドル多項式は直交多項式であるため、係数aklの値はN1やN2には依存しない。z(x,y)は、kとlの和が0以上30以下の全てのakl(x)P(y)を含むので、複雑な面形状を十分に表すことができる。以下、kとlとの和を次数m(m=k+l)と呼ぶ。
図2は、次数mが0、1、2、3のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す図である。図2では、代表的に、(k,l)の組合せが(0,0)、(1,0)、(2,0)、(3,0)のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す。
図2に実線で示すように、次数mが0(ゼロ)のときのP(x)P(y)によって表される面は、xy平面(z=0)に対して平行なオフセット面であり、平面であるので、中央領域11CAの平坦度に影響を与えない。
図2に破線で示すように、次数mが1のときのP(x)P(y)によって表される面は、xy平面に対して傾斜した平面であるので、中央領域11CAの平坦度に影響を与えない。
図2に1点鎖線で示すように、次数mが2のときのP(x)P(y)によって表される面は、曲面であるので、中央領域11CAの平坦度に影響を与える。但し、次数mが2のときの曲面は、露光精度には影響を与えない。露光機による露光精度の補正が可能である。
図2に2点鎖線で示すように、次数mが3のときのP(x)P(y)によって表される面は、中央領域11CAの平坦度に影響を与える曲面であり、露光精度に影響を与える。露光精度に影響を与えうる次数mは3以上である。
次数mが3以上9以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分を低次成分と呼ぶ。また、次数mが10以上30以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分を高次成分と呼ぶ。低次成分の凸と凹の間隔は、高次成分の凸と凹の間隔よりも長い。
本実施形態では、回路パターン形成面11の中央領域11CAにおいて、低次成分の平坦度が20nm以下であり、且つ、高次成分の平坦度が20nm以下である。よって、従来よりもフォトマスクの回路パターンの歪みが低減できる。本明細書において、低次成分の平坦度とは、低次成分のz方向における最大高低差の大きさのことである。同様に、高次成分の平坦度とは、高次成分のz方向における最大高低差の大きさのことである。
また、本実施形態では、回路パターン形成面11の中央領域11CAにおいて、低次成分と高次成分の合成成分の平坦度が22nm以下である。よって、詳しくは後述するが、パターン重ね合わせ精度が向上できる。本明細書において、合成成分とは、次数mが3以上30以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分のことである。また、合成成分の平坦度とは、合成成分のz方向における最大高低差の大きさのことである。
図3は、一実施形態によるガラス基板の製造方法のフローチャートである。図4は、ガラス基板を研磨する研磨機の一部を破断して示す斜視図である。図5は、一実施形態によるガラス基板の研磨時の状態を示す断面図である。
図3に示すように、ガラス基板10の製造方法は、研磨工程S11と、局所加工工程S12とを有する。
研磨工程S11では、ガラス基板10と研磨パッド21との間に研磨スラリーを供給し、ガラス基板10の回路パターン形成面11の全体を研磨する。研磨工程S11では、研磨パッド21および/または研磨スラリーを交換しながら、回路パターン形成面11の研磨を繰り返し行ってよい。研磨工程S11では、同様の方法で、非回路パターン形成面12の全体をも研磨してもよい。
研磨パッド21は、図4および図5に示すようにガラス基板10の板厚方向両側に配設されてよく、回路パターン形成面11と非回路パターン形成面12とを同時に研磨してもよい。尚、研磨パッド21は、ガラス基板10の板厚方向片側に配設されてもよく、回路パターン形成面11と非回路パターン形成面12とを順番に研磨してもよい。その順序は特に限定されず、どちらが先に研磨されてもよい。
研磨パッド21は、図4および図5に示すように定盤22に貼り付けて用いられる。研磨パッド21の研磨面は、回路パターン形成面11や非回路パターン形成面12よりも大きい。また、研磨パッド21の研磨面の半径は、ガラス基板10を保持するキャリア23の直径よりも大きくてよい。この場合、キャリア23は、研磨パッド21の中心線を中心に公転させられながら、キャリア23の中心線を中心に自転させられる。
研磨パッド21としては、例えばウレタン系研磨パッド、不織布系研磨パッド、またはスウェード系研磨マッドなどが用いられる。研磨工程S11で用いられる少なくとも1つの研磨パッド21は、ナップ層(NAP層)と呼ばれる多孔質の樹脂層21aを有する。樹脂層21aは、基材21b上に形成されており、ガラス基板10に当接する面に開口孔を有する。
研磨スラリーは、研磨粒子と分散媒とを含む。研磨粒子は、例えばコロイダルシリカ、または酸化セリウムなどで形成される。分散媒としては、水、または有機溶媒などが用いられる。研磨スラリーは、研磨パッド21とガラス基板10との間に供給される。
局所加工工程S12では、ガラス基板10の回路パターン形成面11を局所的に加工する。局所加工工程S12では、回路パターン形成面11と非回路パターン形成面12とを順番に加工してもよい。その順序は特に限定されず、どちらが先に加工されてもよい。
局所加工工程S12では、例えばイオンビームエッチング法、ガスクラスターイオンビーム(GCIB)エッチング法、プラズマエッチング法、湿式エッチング法、磁性流体による研磨法、または回転研磨ツールによる研磨法などが用いられる。
イオンビームエッチング法、およびガスクラスターイオンビームエッチング法は、ビームの照射位置を変更でき、面形状の局所的な修正に適している。特に、ガスクラスターイオンビームエッチング法が好適である。ガスクラスターイオンビームエッチング法は、ガス状の原子や分子の塊(ガスクラスター)をイオン化、加速して用いる方法である。ガスクラスターのソースガスとしては、SF、Ar、O、N、NF、NO、CHF、CF、C、C、C、SiF、COFなどのガスを単独で、または混合して使用できる。これらの中でもSFおよびNFが好ましい。
磁性流体による研磨法は、研磨粒子を含む磁性流体を用いる方法である。磁性流体は、例えば担体中に非コロイド磁気物質が分散された流体であり、磁界下におかれると、レオロジー特性(粘性、弾性、及び可塑性)が変化する。研磨粒子は、例えばシリカ、酸化セリウム、またはダイヤモンドなどで形成される。
回転研磨ツールによる研磨法は、回転研磨ツールを回転させながらガラス基板10に接触させる方法である。回転研磨ツールの研磨面は、回路パターン形成面11や非回路パターン形成面12よりも小さい。回転研磨ツールには、研磨粒子を含むスラリーが供給される。研磨粒子は、例えばシリカ、酸化セリウム、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、ダイヤモンド、チタニア、またはゲルマニアなどで形成される。
ところで、局所加工工程S12は、高さの高い部分を局所的に加工することで、加工された部分と加工されない部分との高低差を低減する。局所加工工程S12は、凸と凹の間隔が長い低次成分の平坦を改善できる。凸と凹の間隔が短い高次成分の平坦度は、研磨工程S11によって改善する。
研磨工程S11で用いられる少なくとも1つの研磨パッド21は、ナップ層と呼ばれる多孔質の樹脂層21aを有するものである。樹脂層21aを形成する樹脂としては、例えばポリウレタンやポリカーボネートなどが用いられる。
樹脂層21aを形成する樹脂の100%モジュラスは、例えば5MPa以上である。100%モジュラスとは試験片の伸びが試験片の元の長さの100%になるときの引張応力をいい、その引張応力は日本工業規格(JIS K 6250 3.7)に準拠して測定される。樹脂の100%モジュラスは、樹脂に孔がない状態で測定する。
樹脂層21aを形成する樹脂の100%モジュラスが5MPa以上であれば、樹脂層21aが硬いため、樹脂層21aの平坦な研磨面によって凸と凹の間隔が短い高次成分の平坦度が改善できる。樹脂層21aを形成する樹脂の100%モジュラスは、好ましくは10MPa以上である。
ところで、回転する研磨パッド21の中心部と外周部とでは、周方向の速さに差が生じる。周方向の速さの差に起因する研磨レートの差は、樹脂層21aが硬くなるほど顕著に表れ、低次成分の平坦度を悪化させる原因となる。
樹脂層21aを形成する樹脂の100%モジュラスは、14MPa以下である。樹脂層21aが硬過ぎないため、回転する研磨パッド21の中心部と外周部との研磨レートの差が小さい。そのため、凸と凹の間隔が長い低次成分の平坦度の悪化が抑制できる。樹脂層21aを形成する樹脂の100%モジュラスは、好ましくは12MPa以下である。
本実施形態によれば、上述の如く、研磨工程S11において低次成分の平坦度の悪化を抑制しつつ高次成分の平坦度を改善し、その後の局所加工工程S12において低次成分の平坦度を改善する。よって、回路パターン形成面11の中央領域11CAにおいて、低次成分の平坦度が20nm以下であり、且つ、高次成分の平坦度が20nm以下であるガラス基板10が得られる。
尚、ガラス基板10の製造方法は、研磨工程S11、局所加工工程S12以外の工程をさらに有してもよい。
例えば、ガラス基板10の製造方法は、仕上げ研磨工程をさらに有してもよい。仕上げ研磨工程では、局所加工工程S12の後に、研磨工程S11と同様に回路パターン形成面11の全体を研磨する。仕上げ研磨工程では、非回路パターン形成面12の全体をも研磨してもよい。仕上げ研磨工程では、低次成分の平坦度が再び悪化しないように、研磨条件が設定される。
また、ガラス基板10の製造方法は、洗浄工程をさらに有してもよい。洗浄工程では、ガラス基板10を洗浄する。洗浄工程は、例えば研磨工程S11と局所加工工程S12の間、局所加工工程S12と仕上げ研磨工程との間、仕上げ研磨工程の後などに行われる。
図6は、一実施形態による反射型のマスクブランクを示す図である。反射型のマスクブランクは、図1などに示すガラス基板10、反射膜30、および吸収膜40をこの順で有する。
ガラス基板10は、反射膜30および吸収膜40を支持する。反射膜30および吸収膜40は、この順で、ガラス基板10の回路パターン形成面11に形成される。
反射膜30は、EUV(Extreme Ultra Violet)などの光を反射する。反射膜30は、例えば高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した多層反射膜であってよい。高屈折率層は例えばシリコン(Si)により形成され、低屈折率層は例えばモリブデン(Mo)により形成される。
吸収膜40は、光を吸収する。吸収膜40は、例えばタンタル(Ta)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)から選ばれる少なくとも1つの元素を含む単金属、合金、窒化物、酸化物、酸窒化物などにより形成される。
吸収膜40は、回路パターンが形成される膜である。回路パターンの形成には例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法が用いられ、その際に用いられるレジスト膜がマスクブランクに含まれてもよい。吸収膜40に回路パターンを形成することにより、反射型のフォトマスクが得られる。
ところで、マスクブランクは、ガラス基板10上に各種の膜を成膜することで得られ、成膜に起因する応力によって僅かに反る。この反りの形状は、主に次数mが2の成分で表され、次数mが3以上の成分をほとんど含まない。そのため、ガラス基板10上に成膜される各種の膜と、ガラス基板10とで、低次成分や高次成分、合成成分の平坦度は略同じになる。
図10は、図6の吸収膜40の平面図である。図10に示すように、吸収膜40のガラス基板10とは反対側の主表面41は、矩形である。以下、この主表面41を回路パターン形成面41とも呼ぶ。
回路パターン形成面41は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。回路パターン形成面41のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域41CAと呼ぶ。中央領域41CAの中心と、ガラス基板10の回路パターン形成面11の中心とは、平面視で一致する。
尚、吸収膜40の回路パターン形成面41の縦寸法は、142mmよりも大きければよく、ガラス基板10の回路パターン形成面11の縦寸法よりも小さくてもよい。また、吸収膜40の回路パターン形成面41の横寸法は、142mmよりも大きければよく、ガラス基板10の回路パターン形成面11の横寸法よりも小さくてもよい。これらの場合も、回路パターン形成面41のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域41CAと呼ぶ。
中央領域41CAに回路パターンが形成される。中央領域41CAの面形状を、中央領域11CAの面形状と同様に、上記式によって表すと、中央領域41CAにおいて、低次成分の平坦度が20nm以下であり、且つ、高次成分の平坦度が20nm以下である。よって、従来よりもフォトマスクの回路パターンの歪みが低減できる。
また、中央領域41CAにおいて、低次成分と高次成分の合成成分の平坦度が22nm以下である。よって、詳しくは後述するが、パターン重ね合わせ精度が向上できる。
図7は、一実施形態による反射型のフォトマスクを示す図である。図7に示す反射型のフォトマスクは、図6に示す反射型のマスクブランクの吸収膜40に回路パターン40aを形成することで得られる。得られた反射型のフォトマスクは、例えばEUV光源の露光機に搭載される。
尚、反射型のマスクブランクおよび反射型のフォトマスクは、反射膜30、および吸収膜40以外の膜をさらに有してもよい。例えば、図11および図12に示すように、反射膜30と吸収膜40との間に、吸収膜40のエッチングから反射膜30を保護する保護膜60(例えばRu、Si、TiOなど)が形成されてもよい。また、吸収膜40を基準として反射膜30とは反対側に、吸収膜40の回路パターン40aの検査光に対し吸収膜40よりも低反射特性を有する低反射膜70(例えばTaONやTaOなど)が形成されてもよい。低反射膜70による検査光の反射率は、吸収膜40による検査光の反射率よりも低い。また、ガラス基板10を基準として反射膜30とは反対側に、導電膜(例えばCrNなど)が形成されてもよい。
図11に示すように、反射型のマスクブランクは、ガラス基板10の回路パターン形成面11上に、回路パターン形成面11側から、反射膜30と、吸収膜40と、低反射膜70とをこの順で有してよい。この場合、吸収膜40と低反射膜70の両方に、回路パターンが形成される。
図13は、図11の低反射膜の平面図である。図13に示すように、低反射膜70のガラス基板10とは反対側の主表面71は、矩形である。以下、この主表面71を回路パターン形成面71とも呼ぶ。
回路パターン形成面71は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。回路パターン形成面71のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域71CAと呼ぶ。中央領域71CAの中心と、ガラス基板10の回路パターン形成面11の中心とは、平面視で一致する。
尚、低反射膜70の回路パターン形成面71の縦寸法は、142mmよりも大きければよく、ガラス基板10の回路パターン形成面11の縦寸法よりも小さくてもよい。また、低反射膜70の回路パターン形成面41の横寸法は、142mmよりも大きければよく、ガラス基板10の回路パターン形成面11の横寸法よりも小さくてもよい。これらの場合も、回路パターン形成面71のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域71CAと呼ぶ。
中央領域71CAに回路パターンが形成される。中央領域71CAの面形状を、中央領域11CAの面形状と同様に、上記式によって表すと、中央領域71CAにおいて、低次成分の平坦度が20nm以下であり、且つ、高次成分の平坦度が20nm以下である。よって、従来よりもフォトマスクの回路パターンの歪みが低減できる。
また、中央領域71CAにおいて、低次成分と高次成分の合成成分の平坦度が22nm以下である。よって、詳しくは後述するが、パターン重ね合わせ精度が向上できる。
本実施形態によれば、ガラス基板10の主表面の中央領域の平坦度を向上できるため、反射型のフォトマスクを用いて形成したウェハ上回路のパターンの重ね合わせ精度を向上できる。
図8は、一実施形態による透過型のマスクブランクを示す図である。透過型のマスクブランクは、図1などに示す研磨後のガラス基板10、および遮光膜50を有する。
ガラス基板10は、遮光膜50を支持する。遮光膜50は、ガラス基板10の回路パターン形成面11に形成される。
遮光膜50は、光を遮光する。遮光膜50は、例えばクロム(Cr)などにより形成される。
遮光膜50は、回路パターンが形成される膜である。回路パターンの形成には例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法が用いられ、その際に用いられるレジスト膜がマスクブランクに含まれてもよい。遮光膜50に回路パターンを形成することにより、透過型のフォトマスクが得られる。
図14は、図8の遮光膜の平面図である。図14に示すように、遮光膜50のガラス基板10とは反対側の主表面51は、矩形である。以下、この主表面51を回路パターン形成面51とも呼ぶ。
回路パターン形成面51は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。回路パターン形成面51のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域51CAと呼ぶ。中央領域51CAの中心と、ガラス基板10の回路パターン形成面11の中心とは、平面視で一致する。
尚、遮光膜50の回路パターン形成面51の縦寸法は、142mmよりも大きければよく、ガラス基板10の回路パターン形成面11の縦寸法よりも小さくてもよい。また、遮光膜50の回路パターン形成面51の横寸法は、142mmよりも大きければよく、ガラス基板10の回路パターン形成面11の横寸法よりも小さくてもよい。これらの場合も、回路パターン形成面51のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域51CAと呼ぶ。
中央領域51CAに回路パターンが形成される。中央領域51CAの面形状を、中央領域11CAの面形状と同様に、上記式によって表すと、中央領域51CAにおいて、低次成分の平坦度が20nm以下であり、且つ、高次成分の平坦度が20nm以下である。よって、従来よりもフォトマスクの回路パターンの歪みが低減できる。
また、中央領域51CAにおいて、低次成分と高次成分の合成成分の平坦度が22nm以下である。よって、詳しくは後述するが、パターン重ね合わせ精度が向上できる。
図9は、一実施形態による透過型のフォトマスクを示す図である。図9に示す透過型のフォトマスクは、図8に示す透過型のマスクブランクの遮光膜50に回路パターン50aを形成することで得られる。得られた透過型のフォトマスクは、例えばArFエキシマレーザ、KrFエキシマレーザ、または水銀ランプなどを光源とする露光機に搭載される。
尚、透過型のマスクブランクおよび透過型のフォトマスクは、遮光膜50の代わりに、ハーフトーン型の位相シフト膜を有してもよい。位相シフト膜は、フォトマスクを透過する光に位相差を与えることにより、透過光同士の干渉を利用して解像度を向上させる。
本実施形態によれば、ガラス基板10の主表面の中央領域の平坦度を向上できるため、透過型のフォトマスクを用いて形成したウェハ上の回路パターンの重ね合わせ精度を向上できる。
試験例1〜6では、下記の2次研磨工程において用いられるナップ層を形成する樹脂の種類以外、同じ条件でガラス基板の製造を行い、得られたガラス基板の回路パターン形成面の中央領域の平坦度を測定した。また、試験例1〜6では、ガラス基板の回路パターン形成面に反射膜と吸収膜と低反射膜とをこの順で成膜してマスクブランクの製造を行い、低反射膜の回路パターン形成面の中央領域の平坦度を測定した。反射膜や吸収膜、低反射膜の成膜条件は、試験例1〜6で同じ条件とした。試験例1〜3が実施例、試験例4〜6が比較例である。
ガラス基板の製造では、研磨工程、局所加工工程、仕上げ研磨工程をこの順で行った。また、研磨工程では、1次研磨工程、2次研磨工程、3次研磨工程をこの順で行った。以下、各工程について説明する。
[1次研磨工程]
1次研磨工程では、図4に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。1次研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:酸化セリウムからなる平均粒径1.5μmの研磨粒子を含有する水溶液
研磨パッド:ウレタン系研磨パッド
1次研磨工程の後、2次研磨工程の前に、洗浄工程を行った。
[2次研磨工程]
2次研磨工程では、図4に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。2次研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:酸化セリウムからなる平均粒径1.0μmの研磨粒子を含有する水溶液
研磨パッド:ポリエチレンテレフタレートの基材と、その基材上に形成したナップ層とで構成される研磨パッド
2次研磨工程の後、3次研磨工程の前に、洗浄工程を行った。
[3次研磨工程]
3次研磨工程では、図4に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。3次研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:コロイダルシリカからなる平均粒径30nmの研磨粒子を含有するpH3に調整された水溶液
研磨パッド:超軟質ポリッシャ
3次研磨工程の後、局所加工工程の前に、洗浄工程を行った。
[局所加工工程]
局所加工工程では、片面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を順番に局所的に加工した。局所加工工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:酸化セリウムからなる平均粒径1.0μmの研磨粒子を含有する水溶液
研磨パッド:軟質ポリッシャ
局所加工工程の後、仕上げ研磨工程の前に、洗浄工程を行った。
[仕上げ研磨工程]
仕上げ研磨工程では、図4に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。仕上げ研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:コロイダルシリカからなる平均粒径30nmの研磨粒子を含有するpH3に調整された水溶液
研磨パッド:超軟質ポリッシャ
仕上げ研磨工程の後、平坦度の測定の前に、洗浄工程を行った。
[ガラス基板の回路パターン形成面の平坦度の測定]
ガラス基板の回路パターン形成面の中央領域の平坦度は、フジノン社製の平坦度測定機により測定した。また、中央領域における低次成分や高次成分、合成成分の平坦度を算出した。
[反射膜成膜工程]
反射膜成膜工程では、第一の主表面上に、イオンビームスパッタリング法を用いて、厚さ2.3nmのMo層と、厚さ4.5nmのSi層とを交互に成膜することを50回繰り返し、反射膜30として厚さ340nmのMo/Si多層反射膜を形成した。
Mo層の成膜条件は以下のとおりである。
ターゲット:Moターゲット
スパッタリングガス:Arガス(ガス圧:0.02Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.064nm/sec
膜厚:2.3nm
Si層の成膜条件は以下の通りである。
ターゲット:Siターゲット(ホウ素ドープ)
スパッタリングガス:Arガス(ガス圧:0.02Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.077nm/sec
膜厚:4.5nm。
[保護膜成膜工程]
保護膜成膜工程では、反射膜上に、Ru層(図示していない)を、イオンビームスパッタリング法を用いて形成した。
保護膜の形成条件は以下のとおりである。
ターゲット:Ruターゲット
スパッタリングガス:Arガス(ガス圧:0.02Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.052nm/sec
膜厚:2.5nm。
[吸収膜成膜工程]
次に、保護膜上に、吸収膜40としてTaN層を、マグネトロンスパッタリング法を用いて形成した。
TaN層を成膜条件は、以下のとおりである。
ターゲット:Taターゲット、
スパッタリングガス:ArとNの混合ガス(Ar:86vol%、N:14vol%、ガス圧:0.3Pa)、
投入電力:150W、
成膜速度:7.2nm/min、
膜厚:60nm。
[低反射膜成膜工程]
低反射膜成膜工程では、吸収膜上に、TaON層(図示していない)を、マグネトロンスパッタリング法を用いて形成した。
低反射膜の形成条件は以下のとおりである。
ターゲット:Taターゲット、
スパッタリングガス:ArとOとNの混合ガス(Ar:49vol%、O:37vol%、N:14vol%。ガス圧:0.3Pa)
投入電力:250W、
成膜速度:2.0nm/min、
膜厚:8nm。
[低反射膜の回路パターン形成面の平坦度の測定]
低反射膜の回路パターン形成面の中央領域の平坦度は、フジノン社製の平坦度測定機により測定した。また、中央領域における低次成分や高次成分、合成成分の平坦度を算出した。
[パターン重ね合わせ精度の計算]
パターン重ね合わせ精度(OPD(Out of plane distortionの略))は、非特許文献(N.Harned,et.al., "EUV Mask flatness compensation in writing and exposure tools relating to total overlay" ,2007 International EUVL Symposium)に開示された方法で計算を行った。より具体的には、パターン重ね合わせ精度は、低反射膜の回路パターン形成面の中央領域における合成成分の平坦度と、露光光入射角の正接(具体的にはtan6°)と、露光時の縮小倍率(具体的には1/4)との積として算出した。パターン重ね合わせ精度は、上記中央領域の平坦度がゼロの理想平面である場合からのパターンのずれの大きさを表す。
[まとめ]
試験および計算の結果を表1に示す。表1において、「2次以上の全成分」とは、次数mが2の成分と、低次成分と、高次成分とを重ね合せたものである。
Figure 2017107222
表1から明らかなように、試験例1〜3では、2次研磨パッドのナップ層を形成する樹脂の100%モジュラスが5MPa以上14MPa以下であったので、ガラス基板や低反射膜の回路パターン形成面の中央領域において、低次成分の平坦度が20nm以下であって且つ高次成分の平坦度が20nm以下であった。一方、試験例4では、2次研磨パッドのナップ層を形成する樹脂の100%モジュラスが5MPa未満で柔らかすぎたため、ガラス基板や低反射膜の回路パターン形成面の中央領域において、高次成分の平坦度が20nmを超えていた。また、試験例5〜6では、2次研磨パッドのナップ層を形成する樹脂の100%モジュラスが14MPaを超えていて硬すぎたため、ガラス基板や低反射膜の回路パターン形成面の中央領域において、低次成分の平坦度が20nmを超えていた。試験例1〜3では、試験例4〜6に比べてОPDが小さかった。
以上、マスクブランクの実施形態などを説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10 ガラス基板
11 回路パターン形成面
11CA 中央領域
12 非回路パターン形成面
21 研磨パッド
21a 樹脂層
21b 基材
30 反射膜
40 吸収膜
40a 回路パターン
50 遮光膜
50a 回路パターン
60 保護膜
70 低反射膜

Claims (4)

  1. 回路パターンを有する膜が形成される矩形の主表面を有するガラス基板と、
    前記膜とを備えるマスクブランクであって、
    前記膜の前記ガラス基板とは反対側の主表面は、矩形であって、当該主表面のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の中央領域の面形状を下記式で表すと、
    下記式中のkとlとの和が3以上30以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度が22nm以下である、マスクブランク。
    Figure 2017107222
    上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上30以下の自然数であって且つkとlとの和が0以上30以下であり、N1およびN2はそれぞれ30である。
  2. 前記膜は、光を遮光する遮光膜である、請求項1に記載のマスクブランク。
  3. 前記膜は、光を吸収する吸収膜であり、
    前記吸収膜と前記ガラス基板との間に、前記光を反射する反射膜を備える、請求項1に記載のマスクブランク。
  4. 前記ガラス基板の前記主表面側から、光を反射する反射膜と、前記光を吸収する吸収膜と、前記吸収膜の回路パターンの検査光に対し前記吸収膜よりも低反射特性を有する低反射膜とをこの順で有し、
    前記膜は、前記低反射膜である、請求項1に記載のマスクブランク。
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