JP2017106536A - 埋設型ガス栓の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外側壁面に添設させる雨仕舞用の防雨板を容易に且つ確実に固定できるようにする。【解決手段】、屋内に開放する態様で貫通孔40内に挿入されるケース体15と、ケース体15の底部16からガス配管3接続用の配管接続部10が突出するようにケース体15に固定されるガス栓本体と、ケース体15の底部16と配管接続部10との間の胴部12に周方向に形成される環状凹溝13と、環状凹溝13に抜け止め状態に且つ揺動、回転及び環状凹溝13の幅方向に移動可能な保持リング2と、保持リング2に固定され且つ防雨板43のネジ挿通孔に挿通可能な固定ネジ26とから構成されていること。【選択図】図2

Description

本発明は埋設型ガス栓、特に、壁を貫通する貫通孔内に取り付けられる埋設型ガス栓の取付構造に関する。
一方面が屋内に、他方面が屋外に面する壁(4)に貫通形成させた貫通孔(40)内に、屋内側にプラグ部が、屋外側にガス配管がそれぞれ突出するように、ガス栓を取り付ける取付構造として、実開昭56−15895号公報(特許文献1)や、実開昭63−94375号公報(特許文献2)に開示のものが知られている。
これら公報に開示のガス栓は、図8及び図9に示すように、ガス栓本体が、前記プラグ部に装着させるソケットを取外すための着脱ユニットと共にケース体(30)に収容された状態で貫通孔(40)内に挿入されているもので、壁(4)の屋内側壁面(41)には、ケース体(30)の開放端部が固定されると共にその周囲を被覆するように化粧板(31)が添設固定されている。屋外側壁面(42)には、前記ガス栓本体に接続されたガス配管(3)が貫通孔(40)から屋外に突出していると共に、その周囲の貫通孔(40)を被覆するように、雨仕舞用の防雨板(50)が防水パッキン(51)を介して添設固定されている。
特許文献1のものでは、図8に示すように、壁(4)に設けた貫通孔(40)内のガス配管(3)に取付具(5)を固定させ、取付具(5)と防雨板(50)とを、防水パッキン(51)を介して、固定ネジ(54)でネジ止めすることにより、防雨板(50)を屋外側壁面(41)に添設固定させている。しかしながら、このものでは、取付具(5)はガス配管(3)に固定させる構造であるから、ガス配管(3)がフレキ管の場合は、しっかりと位置決め状態に固定することができず、防雨板(50)の取付姿勢を安定させることができない。
なお、図示しないが、取付具(5)に替えて、ケース体(30)の底部に雌ネジ部を設け、この雌ネジ部に、屋外から、防雨板及び防水パッキンを介して、固定ネジのネジ軸を螺合させる構成のものでは、屋外からケース体の底部の雌ネジ部に螺合させる際の位置合わせが困難で、組み付け作業の作業性が悪いという問題がある。
特許文献2のものでは、図9に示すように、両側に雄ネジ部を有する寸切ネジ(55)の一端をケース体(30)の底部に設けた雌ネジ部に螺合させると共にナット(52)で締付けて固定することにより、ケース体(30)の底部から寸切ネジ(55)が突出する態様とする。そして、ケース体(30)を屋内側壁面(41)に固定させた状態にて、屋外側壁面(42)に開放する貫通孔(40)から寸切ネジ(55)を突出させ、他端の雄ネジ部を、防水パッキン(51)を介して、防雨板(50)のネジ挿通孔に挿通させ、防雨板(50)の外側からナット(53)を締付けて屋外側壁面(42)に固定している。
このものでは、屋内にて寸切ネジ(55)の一端をケース体(30)に固定でき、屋外にて他端を防雨板(50)に固定できるので、埋設型ガス栓及び防雨板(50)の取り付け作業を容易に行うことができる。
実開昭56−15895号公報 実開昭63−94375号公報
しかしながら、上記した特許文献2の取付構造では、ケース体(30)の底部から、寸切ネジ(55)を長く外部へ突出させる構成であるから、ガス栓本体に配管を接続させる際や、ケース体(30)を貫通孔(40)内に収容させる際等に、寸切ネジ(55)に工具や壁(4)が当たったり、貫通孔(40)から屋外側壁面(42)へ突出させた部分に外的衝撃が加えられたりすると、ケース体(30)に固定されている寸切ネジ(55)が基端部近傍で折れ曲がって歪むことがある。寸切ネジ(55)が基端部で曲がってしまうと、防雨板(50)の取り付けが適正にできないといった不都合がある。
本発明は、壁を貫通する貫通孔内に収容させた状態で取り付けられる埋設型ガス栓の取付構造において、貫通孔の屋外側開放端を被覆するように屋外側壁面に添設させる雨仕舞用の防雨板を容易に且つ確実に固定できるようにすることを課題とする。
本発明の埋設型ガス栓の取付構造は、『屋内外に開放するように壁を貫通する貫通孔と、
前記貫通孔から屋外へ突出するガス配管の周囲を被覆するように屋外側壁面に添設させる雨仕舞用の防雨板と、
前記貫通孔内に、屋内に開放する態様で挿入される略円筒状のケース体と、
前記ケース体内にソケット接続用のプラグ部が屋内に向かって突出するように収容され且つ、前記ケース体の底部から前記ガス配管を接続させる配管接続部が突出すると共に、 前記配管接続部から前記プラグ部まで直線状のガス流路が形成されているガス栓本体と、
前記ケース体の底部と前記配管接続部との間に位置する前記ガス栓本体の胴部に周方向に形成される所定幅を有する環状凹溝と、
前記環状凹溝に抜け止め状態に且つ揺動及び回転可能に保持され且つ前記環状凹溝の幅よりも薄肉の保持リングと、
前記保持リングに固定され且つ前記防雨板に設けられているネジ挿通孔に挿通可能な固定ネジとからなる』ことを特徴とする。
上記手段は次のように作用する。
屋内にて、ケース体の底部から配管接続部が外方へ突出し且つケース体内にプラグ部が収容されるようにガス栓本体をケース体に固定させ、壁に形成した貫通孔から屋内へ引っ張り込んだガス配管を前記配管接続部に接続継手を介して接続させる。これにより、ケース体の底部から、配管接続部、接続継手、ガス配管が直線状に突出する態様となる。
なお、ガス配管は、予め、屋外にて、雨仕舞用の防水パッキンや防雨板に挿通させておく。
ケース体の底部から前記配管接続部に至るまでの間のガス栓本体の胴部の所定箇所には環状凹溝が形成されており、この環状凹溝に保持リングを抜け止め状態に外嵌させる。保持リングは、環状凹溝に揺動且つ回転可能に取り付けられる上に、環状凹溝の幅よりも薄肉であるから、環状凹溝内で環状凹溝の幅方向に移動可能である。
この保持リングに、固定ネジを、屋外へ向かって突出する態様に固定する。なお、固定ネジとして、両端に雄ネジ部が形成された寸切りネジを採用した場合は、保持リングに設けた雌ネジ部に一端を螺合させ、ナットで締付けて固定することができる。
上記したように、ケース体と、ガス栓本体と、ガス配管と、保持リングと、固定ネジとを屋内にて組み付け、屋内側から貫通孔内に挿入すると共に、ケース体を屋内側壁面に開放するように固定する。このとき、固定ネジが屋内側壁面や他の器具等にぶつかる等して固定ネジに外的衝撃が加えられても、固定ネジが固定されている保持リングは、環状凹溝内にて、揺動・回動さらに移動自在であるから、固定ネジが受けた衝撃は保持リングによって逃がすことができる。よって、固定ネジ自体が曲がったり歪んだりすることはない。
そして、屋外側壁面に開放している貫通孔から屋外へ突出させた固定ネジを、上記したように予めガス配管を挿通させた防雨板に設けられるネジ挿通孔に挿通させ、防雨板を屋外側壁面に添設させた状態で、屋外側からナットで固定する。これにより、防雨板を屋外側壁面に添設固定することができる。
固定ネジを防雨板のネジ挿通孔に挿通させる際に、固定ネジの先端を自由に揺動させることができるので、防雨板のネジ挿通孔に固定ネジの先端を導き易い。
上記埋設型ガス栓の取付構造において、『前記保持リングは、略円弧状の係止板を2枚組み合わせてなる』ものが望ましい。
2枚の略円弧状の係止板を、環状凹溝の上下又は左右の両側から相互に向かい合うように対向させて、各係止片の端縁同士を連結させれば保持リングが完成するから、保持リングを環状凹溝に容易に取り付けることができる。
上記埋設型ガス栓の取付構造において、『前記2枚の係止板は、同一形状の半円弧状板である』ものが望ましい。係止板として、同一形状のものを2枚採用することにより、係止板の組み合わせを間違うことなく容易に且つ確実に保持リングを構成することができる。
上記埋設型ガス栓の取付構造において、『ガス栓本体内における前記環状凹溝形成域の小径部分に、前記ガス流路に一定以上のガスが流れたときガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁が収容され、前記環状凹溝形成域よりも下流側の大径部分に、作動後の過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット機構を構成する大径筒部が収容される』ものが望ましい。環状凹溝が形成されている部分の胴部内径は、他の部分よりも小径となるように、ガス栓本体の胴部の内径に差が生じる構成とした場合、その内径の差を利用して、リセット機構や過流出防止弁を収容することができる。よって、環状凹部形成域の胴部の肉厚が他の部分よりも薄肉になることはなく、ガス栓本体の胴部の肉厚を一定に維持することができるから、ガス栓本体は強度が保持される。また、環状凹部形成域以外の胴部の肉厚が厚くなることもないので、軽量化も可能となる。
以上のように、本発明に係る埋設型ガス栓の取付構造によれば、保持リングに固定させた固定ネジに物が当たる等して衝撃を受けても、衝撃は、保持リングを揺動・回動さらに移動させることによって逃がすことができるから、固定ネジが衝撃によって曲がったり歪んだりすることはない。よって、ケース体及び防雨板の取り付け作業が容易となり、作業性が向上する。
また、配管接続前に保持リングと固定ネジが取り付けられた場合でも、保持リングを揺動・回動さらに移動させることにより、固定ネジの突出角度を調整することが可能であるから、配管接続部に継手部材やガス配管を接続させる際に、固定ネジが邪魔にならず、さらに、工具等が固定ネジに当たっても、固定ネジに作用する力は保持リングによって逃がされるため、固定ネジが曲がったり歪んだりすることはない。
さらに、固定ネジが固定される保持リングは、ケース体の底部よりも、配管接続部に近い位置に形成される環状凹溝に装着されるから、ケース体の底部に固定ネジを取り付ける構造のものよりも、固定ネジのネジ軸を短くでき、防雨板の添設固定作業が容易となる。
また、保持リングを2枚の係止板の組み合わせにより構成するようにしたものでは、ガス栓本体の環状凹溝を係止板で両側から挟んで両端相互を連結させることにより、保持リングを装着させることができるから、ガス栓本体への取り付けが容易となる上に、ガス栓本体の配管接続部にガス配管を接続させた後であっても保持リングを容易に取り付けることができる。
本発明実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造の説明図である。 本発明実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造の取付状態を示す説明図である。 本発明実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造に採用する保持リングを示す分解図である。 (A)は図3のA−A断面図であり、(B)は図3のB−B断面図である。 本発明実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造の保持リングを環状凹溝に装着させる過程を示す説明図である。 本発明実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造の保持リングの環状凹溝への装着完了状態を示す説明図である。 本発明実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造の防雨板と防水パッキンとガス配管の関係を示す説明図である。 従来の埋設型ガス栓の取付構造を示す概略説明図である。 従来の埋設型ガス栓の取付構造を示す他の例の概略説明図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る埋設型ガス栓のガス栓本体(1)は、図1に示すように、屋内外に開放するように壁(4)に貫通させた貫通孔(40)の屋内側寄り(図面では左側)に嵌め込まれた筒状のケース体(15)の底部(16)に固定されるもので、ガス栓本体(1)のプラグ部(11)がケース体(15)内にて屋内へ向くように収容されており、配管接続部(10)は、底部(16)から貫通孔(40)内に突出している。この配管接続部(10)に、屋外のガス配管(3)が接続継手(14)を介して接続される。
なお、ガス配管(3)はフレキ管とし、ガス配管(3)の周囲の貫通孔(40)を閉塞するために屋外側壁面(42)に添設固定させる雨仕舞い用の防雨板(43)と防水パッキン(44a)(44b)に予め挿通させておく。
上記埋設型ガス栓を壁(4)の貫通孔(40)内に取り付けるには、まず、壁(4)の室内側壁面(41)の所定位置にホールソーにより貫通孔(40)を屋外に開放するように貫通させる。この貫通孔(40)から、屋外に配管されているフレキ管製のガス配管(3)を屋内に引き出す。
このガス配管(3)は、上記したように、屋外にて、防雨板(43)と防水パッキン(44a)(44b)に挿通しており、これら防水パッキン(44a)(44b)及び防雨板(43)を屋外に残した状態で、ガス配管(3)のみを屋内へ引き出す。
屋内にて、ケース体(15)の底部(16)の底部開放部(16a)に、ガス栓本体(1)のプラグ部(11)を外側から差込んで、ガス栓本体(1)の胴部略中央から外方に張り出させた取付片(1a)を、ケース体(15)の底部(16)の裏面にネジ止めする。
なお、ケース体(15)内には、ガス栓本体(1)のプラグ部(11)に接続されるソケット(32)を取り外すためのソケット取外し装置(図示せず)が、プラグ部(11)と共に収容される。
これにより、ガス栓本体(1)の下流端であるプラグ部(11)がケース体(15)内に収容され、ガス栓本体(1)の取付片(1a)より上流側の胴部(12)及びそれに続く配管接続部(10)が、ケース体(15)の底部(16)から外方へ突出する態様となり、配管接続部(10)に、ガス配管(3)を、接続継手(14)を介して接続させる。
なお、配管接続部(10)は、ガス栓本体(1)の胴部(12)の上流端に、環状凹溝(13)を介して設けられている。
環状凹溝(13)は、ガス栓本体(1)の胴部(12)の周方向に全周に渡って形成されており、胴部(12)の他の表面よりも凹んでいる分、環状凹溝(13)形成域に相当するガス栓本体(1)の内径は、それより下流側の胴部(12)の内径よりも小径となるように設定されている。この小径部分に、過流出防止弁(33)を収容させる。
過流出防止弁(33)は一定流量以上のガスが流れると作動してガス流路を遮断するものであり、作動後の過流出防止弁(33)を元の状態に復帰させるリセット機構(34)と共に収容される。リセット機構(34)は、過流出防止弁(33)を収容する小径筒部(34a)と、小径筒部(34a)の下流側に続く大径筒部(34b)とを有し、小径筒部(34a)を環状凹溝(13)形成域の小径部分に収容し、大径筒部(34b)を環状凹溝(13)よりも下流側に連続し環状凹溝(13)形成域よりも大径な胴部(12)内に収容する。このように、ガス栓本体(1)内の内径に差を生じさせることで、ガス栓本体(1)の肉厚を一定に保持することができる。言い換えれば、環状凹溝(13)の形成域が薄肉になることがないから、ガス栓本体(1)の強度が維持されると共に、環状凹溝(13)の形成域以外の胴部(12)が厚肉になることがないからガス栓本体(1)を軽量化できる。
ガス栓本体(1)内におけるリセット機構(34)よりも下流側には、プラグ部(11)を開閉する弁装置(35)が配設されており、プラグ部(11)から配管接続部(10)に至る間には、弁装置(35)、リセット機構(34)及び過流出防止弁(33)が一直線上に並んで収容されており、配管接続部(10)からプラグ部(11)の先端まで、直線状のガス流路が形成される態様となる。
そして、環状凹溝(13)に、図2に示すように、保持リング(2)を装着させる。
保持リング(2)は、図3に示すように、同一同大の略円弧状の2枚の係止板(2a)(2b)を組み合わせて構成されるもので、係止板(2a)(2b)各々の一端には、図4の(A)(B)に示すように、係止板(2a)(2b)の肉厚分の段差を介して、突片(20a)(20b)がそれぞれ連設されていると共に、各突片(20a)(20b)には、第1ネジ孔(21a)(21b)が穿設されている。そして、係止板(2a)(2b)の他端には、第1ネジ孔(21a)(21b)と同径の第2ネジ孔(22a)(22b)が各々穿設されている。
なお、係止板(2a)(2b)の前記一端近傍には、後述する固定ネジ(26)を螺合させるための第3ネジ孔(23a)(23b)が穿設されている。
また、係止板(2a)(2b)の内側円弧(24a)(24b)は、ガス栓本体(1)の環状凹溝(13)の外径より僅かに大きな円弧に形成されている。
これら2枚の係止板(2a)(2b)を、図3に示すように、ガス栓本体(1)の環状凹溝(13)の上下にて、各々の内側円弧(24a)(24b)が対向するように位置させると共に、図5に示すように、係止片(2a)の突片(20a)の第1ネジ孔(21a)と係止片(2b)の第2ネジ孔(22b)、及び、係止片(2b)の突片(20b)の第1ネジ孔(21b)と係止片(2a)の第2ネジ孔(22a)とをそれぞれ重ね合わせ、第1ネジ孔(21a)(21b)と第2ネジ孔(22b)(22b)の連続する各ネジ孔に、図6に示すように、それぞれ締付けネジ(25)(25)を螺合させる。これにより、係止片(2a)(2b)は連結されて、保持リング(2)が完成する。
係止片(2a)(2b)の内側円弧(24a)(24b)からなる保持リング(2)の内径は、図5に示すように、環状凹溝(13)の外径よりも僅かに大きく設定されているため、保持リング(2)は、環状凹溝(13)に遊嵌状態で装着される態様となっている。よって、保持リング(2)は、環状凹溝(13)内にて揺動及び回転可能であり、係止片(2a)(2b)の肉厚は、環状凹溝(13)の幅より小さく設定されていることから、保持リング(2)は環状凹溝(13)の幅方向に移動可能となっている。
上記したように、係止片(2a)(2b)を環状凹溝(13)の上下に位置させた状態で両者を締付けネジ(25)で連結させると、環状凹溝(13)の左右両側に、保持リング(2)の第3ネジ孔(23a)(23b)が位置する態様となる。この第3ネジ孔(23a)(23b)の各々に、図2に示すように、両端に雄ネジ部が形成された寸切ネジからなる固定ネジ(26)(26)の一端をそれぞれ裏側から螺合させ、表側からナット(27)を螺合させて固定させる。
これにより、ガス栓本体(1)とケース体(15)と保持リング(2)とからなるユニット体から、ガス配管(3)及び2本の固定ネジ(26)(26)が同方向に突出する態様となり、室内側からガス配管(3)及び固定ネジ(26)(26)を、貫通孔(40)内に送り込む。
このとき、前記ユニット体から長く突出させている2本の固定ネジ(26)(26)が、屋内側壁面(41)や、他の器具等にぶつかって、固定ネジ(26)(26)に外的衝撃が加えられた場合でも、固定ネジ(26)が固定されている保持リング(2)は、環状凹溝(13)内にて、揺動・回動さらに環状凹部(13)の幅方向に移動自在であるから、固定ネジ(26)が受けた衝撃は保持リング(2)を介して逃がすことができる。このため、固定ネジ(26)が外的衝撃を受けても、基端部で曲がったり突出方向が歪んだりすることはない。
ケース体(15)の開放端には、図1に示すように、フランジ片(15a)が四方に張り出しており、これを貫通孔(40)の屋内側開放端の周囲の屋内側壁面(41)に当接させ、木ネジ又はコンクリートネジ等で壁(4)に固定させる。ケース体(15)の固定は、専用の固定金具を用いて固定することも可能である。そして、フランジ片(15a)を被覆するように、化粧板(45)を屋内側壁面(41)に添設固定させる。
貫通孔(40)の屋外側には、ガス配管(3)及び固定ネジ(26)の他端が突出する態様となり、ガス配管(3)に予め挿通させている防雨板(43)と防水パッキン(44a)(44b)を屋外側壁面(42)に添設させる。
防雨板(43)は、図1及び図2に示すように、貫通孔(40)内に挿入される内板(43a)と、内板(43a)に防水パッキン(44a)(44b)を介して外側から被覆させる外板(43b)とからなり、外板(43b)の中央に設けた開口(46)に防水パッキン(43b)が密に詰め込まれて開口(46)を水密状態に保持している。
また、防水パッキン(43b)の中央に設けられた孔部(47)にはガス配管(3)が密に挿通しており、ガス配管(3)の外周を水密状態に保持している。
防雨板(43)の防水パッキン(44b)の左右両側に位置する外板(43b)には、図7に示すように、一対のネジ挿通孔(48)(48)が形成されており、これらネジ挿通孔(48)(48)に、固定ボルト(26)(26)をそれぞれ挿通させる。
固定ネジ(26)(26)の先端を防雨板(43b)に設けたネジ挿通孔(48)(48)に挿通させる際に、保持リング(2)を揺動・回転・移動させて、固定ネジ(26)の先端を自由に動かすことができるので、防雨板(43b)のネジ挿通孔(48)(48)に固定ネジ(26)(26)を挿通させ易く、挿通作業が行い易い。
その後、防雨板(43)の外板(43b)を屋外側壁面(42)に当接させた状態で、固定ネジ(26)(26)にナット(28)(28)を螺合させる。ナット(28)(28)を、最終締め付け位置に達するまで締付けることにより、外板(43b)の外周縁は屋外側壁面(42)に圧接された状態で防雨板(43)が添設固定され、防雨板(43)の取付が完了する。この状態で、固定ボルト(26)(26)を防水パッキン(43b)の中央の孔部(47)から突出しない程度の長さに所定位置(29)で切断する。
上記実施の形態の埋設型ガス栓の取付構造では、防雨板(43)を固定させるための固定ネジ(26)の一端を、ガス栓本体(1)の環状凹溝(13)に装着させた保持リング(2)に螺合させて固定させているから、ガス配管(3)がフレキ管であっても確実に位置決め状態に固定することができ、防雨板(50)を安定した状態で添設固定させることができる。
また、固定ネジ(26)をケース体(16)に固定させるものに比べて、固定ネジ(26)のネジ軸を短く設定することができるので、防雨板(43)への取り付けがやり易く組み付け作業の作業性が向上する。
さらに、固定ネジ(26)を固定させている保持リング(2)は、ガス栓本体(1)の環状凹溝(13)内にて、揺動・回動さらに環状凹溝(13)の幅方向に移動可能に設定されているから、固定ネジ(26)が受ける外的衝撃を保持リング(2)で逃がすことができ、固定ネジ(26)が受ける衝撃を緩和させることができ、固定ネジ(26)が衝撃によって曲がったり歪んだりする不都合を防止することが出来る。
(1) ・・・・・・・ガス栓本体
(10)・・・・・・・配管接続部
(12)・・・・・・・胴部
(13)・・・・・・・環状凹溝
(15)・・・・・・・ケース体
(16)・・・・・・・底部
(2) ・・・・・・・保持リング
(26)・・・・・・・固定ネジ
(3) ・・・・・・・ガス配管
(4) ・・・・・・・壁
(40)・・・・・・・貫通孔
(42)・・・・・・・屋外側壁面
(43)・・・・・・・防雨板

Claims (4)

  1. 埋設型ガス栓の取付構造において、
    屋内外に開放するように壁を貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔から屋外へ突出するガス配管の周囲を被覆するように屋外側壁面に添設させる雨仕舞用の防雨板と、
    前記貫通孔内に、屋内に開放する態様で挿入される略円筒状のケース体と、
    前記ケース体内にソケット接続用のプラグ部が屋内に向かって突出するように収容され且つ、前記ケース体の底部から前記ガス配管を接続させる配管接続部が突出すると共に、 前記配管接続部から前記プラグ部まで直線状のガス流路が形成されているガス栓本体と、
    前記ケース体の底部と前記配管接続部との間に位置する前記ガス栓本体の胴部に周方向に形成される所定幅を有する環状凹溝と、
    前記環状凹溝に抜け止め状態に且つ揺動及び回転可能に保持され且つ前記環状凹溝の幅よりも薄肉の保持リングと、
    前記保持リングに固定され且つ前記防雨板に設けられているネジ挿通孔に挿通可能な固定ネジとからなることを特徴とする埋設型ガス栓の取付構造。
  2. 請求項1に記載の埋設型ガス栓の取付構造において、前記保持リングは、略円弧状の係止板を2枚組み合わせてなる埋設型ガス栓の取付構造。
  3. 請求項2に記載の埋設型ガス栓の取付構造において、前記2枚の係止板は、同一形状の半円弧状板である埋設型ガス栓の取付構造。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の埋設型ガス栓の取付構造において、ガス栓本体内における前記環状凹溝形成域の小径部分に、前記ガス流路に一定以上のガスが流れたときガス流路を自動的に遮断する過流出防止弁が収容され、前記環状凹溝形成域よりも下流側の大径部分に、作動後の過流出防止弁を初期状態に復帰させるリセット機構を構成する大径筒部が収容される埋設型ガス栓の取付構造。
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