JP2017106298A - エキスパンションジョイント及びエキスパンションジョイントに用いられる渡り板の製造方法 - Google Patents
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上記のような構成によれば、渡り板と支持部材は、いずれか一方は半球状の凸部を、他方は半球状の凹部を備えており、凸部が凹部内に配置されることによって、渡り板が、凸部又は凹部が設けられた側を支点として、反対側が上下方向に移動可能に接続されているため、免震支承の積層ゴムの経年劣化による建築構造物の沈下などに起因する、建築構造物と、隣接する建築構造物または地盤との間の、上下方向の相対移動が生じた場合であっても、半球状の各凹部と半球状の各凸部の各々の表面が滑らかに摺動し、これに対応することが可能である。したがって、渡り板の破損や脱落の危険性が低減する。
上記のような構成によれば、渡り板と支持部材は、いずれか一方は半球状の凸部を、他方は底面から側面にかけて湾曲している凹部を備えており、凸部が凹部内に配置されることによって、渡り板が、凸部又は凹部が設けられた側を支点として、反対側が上下方向に移動可能に接続されているため、免震支承の積層ゴムの経年劣化による建築構造物の沈下などに起因する、建築構造物と、隣接する建築構造物または地盤との間の、上下方向の相対移動が生じた場合であっても、底面から側面にかけて湾曲している各凹部と半球状の各凸部の各々の表面が滑らかに摺動し、これに対応することが可能である。したがって、渡り板の破損や脱落の危険性が低減する。
上記のような構成によれば、渡り板の下面には、渡り板の通路方向に延在する複数の、レール状の凸条が備えられており、この凸条によって渡り板の強度が高められているため、使用する材料の重量を減らすことができる。したがって、材料費を低減することが可能である。
また、渡り板の幅方向において、渡り板の、最も外側に位置する凸条と、渡り板の通路方向に延在する端辺との間は、凸条間の渡り板の厚さよりも薄く形成された薄板部となっている。薄板部は、厚さが薄いため切削が容易であり、渡り板の薄板部を切削することによって、通路方向に従って幅が変化する形状を有するように、成形加工することが容易である。したがって、一種類の金型から作成された渡り板から、異なる形状の、複数種類の渡り板を製造することができる。これにより、金型の製作コストを低減することが可能である。
また、鋳鉄は、ステンレスなどの鋼材と比べて、柔らかく加工しやすいという特性を有しているため、上記の切削による成形加工も、更に容易に行うことができる。したがって、渡り板の製造コストを低減することができる。
上記のような構成によれば、側部における凸部表面と凹部内壁間の遊び寸法は、中央部における凸部表面と凹部内壁間の遊び寸法よりも大きいため、建築構造物と、隣接する建築構造物または地盤との間において、一方が他方に対して水平斜め方向に移動したり、回転するような相対移動が発生した際には、中央部の凸部と凹部を起点として、側部の凸部と凹部の間の遊び寸法の分だけ渡り板が建築構造物に対して水平方向に回転することで、上記のような相対移動に対応することが可能である。したがって、渡り板の破損や脱落の危険性が更に低減する。
上記のような構成によれば、例えば1種類の本体に対し、長さの異なる複数の先端部材を予め用意しておくことで、例えば渡り板の長さに過不足があるような場合には、接合部材を外して先端部材を撤去し、建築構造物と、隣接する建築構造物または地盤との間の間隔に応じて適切な長さの先端部材を選択し、本体と先端部材を連接し、これらの接合凸部を接合部材の接合凹部に嵌め込むことにより、渡り板の長さを容易に変更可能である。すなわち、設計の変更や誤りなどに容易に対応可能である。
また、長さの異なる複数の種類の渡り板が必要である場合においても、上記のように本体は、1種類用意すればよい。すなわち、渡り板の体積の大きな部分を占める本体の金型を1種類用意すればよいため、長さの異なる複数の種類の渡り板を製造する場合において、金型の製作コストを低減することが可能である。
上記のような構成によれば、渡り板の下面には、渡り板の通路方向に延在する複数の凸条が備えられており、この凸条によって渡り板の強度が高められているため、使用する材料の重量を減らすことができる。したがって、材料費を低減することが可能である。
また、渡り板の幅方向において、渡り板の、最も外側に位置する凸条と、渡り板の通路方向に延在する端辺との間は、凸条間の渡り板の厚さよりも薄く形成された薄板部となっている。薄板部は、厚さが薄いため切削が容易であり、渡り板の薄板部を切削することによって、通路方向に従って幅が変化する形状を有するように、成形加工することが容易である。したがって、一種類の金型から作成された渡り板から、異なる形状の、複数種類の渡り板を製造することができる。これにより、金型の製作コストを低減することが可能である。
また、鋳鉄は、ステンレスなどの鋼材と比べて、柔らかく加工しやすいという特性を有しているため、上記の切削による成形加工も、更に容易に行うことができる。したがって、渡り板の製造コストを低減することができる。
3 隣接する建築構造物または地盤
4 渡り板
5 本体
5f 中央凸部(凸部)
5g 側辺凸部(凸部)
5h、5i 凸条
5k 薄板部
6 先端部材
7 支持部材
7e 中央凹部(凹部)
7f 側辺凹部(凹部)
8 モルタル
10 支持鋼材
11 鋼板
12 コンクリート
20 支持部材
20e 中央凹部(凹部)
20f 側辺凹部(凹部)
31 渡り板
32 支持部材
33 水膨潤ゴムシール
41 渡り板
42 本体
42a 凸条
43 舗装
51 渡り板
51a、51b 薄板部
64 渡り板
65 本体
65s 接合凸部
66 先端部材
66s 接合凸部
69 接合部材
69s 接合凹部
77 支持部材
77e 中央凹部
77f 側辺凹部(凹部)
77j 底面
77k 側面
X 通路方向
Claims (6)
- 建築構造物と隣接する建築構造物との間または建築構造物と地盤との間に架け渡された渡り板と、
前記建築構造物、前記隣接する建築構造物または前記地盤のいずれかに、前記渡り板の一方の下面と対向するように配置された支持部材と、
を備え、
前記支持部材と、前記支持部材と対向する前記渡り板の下面との、いずれか一方は半球状の凸部を、他方は半球状の凹部を備えており、
前記凸部が前記凹部内に配置されることにより、前記渡り板は、前記凸部又は前記凹部が設けられた側を支点として、反対側が上下方向に移動可能に、前記支持部材に支持されている、エキスパンションジョイント。 - 建築構造物と隣接する建築構造物との間または建築構造物と地盤との間に架け渡された渡り板と、
前記建築構造物、前記隣接する建築構造物または前記地盤のいずれかに、前記渡り板の一方の下面と対向するように配置された支持部材と、
を備え、
前記支持部材と、前記支持部材と対向する前記渡り板の下面との、いずれか一方は半球状の凸部を、他方は底面から側面にかけて湾曲している凹部を備えており、
前記凸部が前記凹部内に配置されることにより、前記渡り板は、前記凸部又は前記凹部が設けられた側を支点として、反対側が上下方向に移動可能に、前記支持部材に支持されている、エキスパンションジョイント。 - 前記渡り板は鋳鉄製であり、
前記渡り板の下面には、前記渡り板の通路方向に延在する複数の凸条が備えられており、
前記渡り板の幅方向において、前記渡り板の、最も外側に位置する前記凸条と、前記渡り板の通路方向に延在する端辺との間は、前記凸条間の渡り板の厚さよりも薄く形成された薄板部となっており、
前記渡り板は、前記薄板部が、通路方向に従って幅が変化する形状を有している、請求項1または2に記載のエキスパンションジョイント。 - 前記渡り板は、幅方向中央部と、前記中央部から側方に離間した側部の各々に、前記凸部または凹部を有しており、
前記支持部材は、前記渡り板の前記凸部または凹部に対応する位置に、前記凹部または凸部を有しており、
前記側部における前記凸部表面と凹部内壁間の遊び寸法は、前記中央部における前記凸部表面と凹部内壁間の遊び寸法よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載のエキスパンションジョイント。 - 前記渡り板は、本体、前記渡り板の通路方向端部に該本体に連接される先端部材、及び、前記本体と前記先端部材を接合する接合部材を備え、
前記本体は、前記先端部材側の下方に、突出する接合凸部を備え、
前記先端部材は、前記本体側の下方に、突出する接合凸部を備え、
前記接合部材は、前記本体と前記先端部材の各々の前記接合凸部を密接状態にして接合する接合凹部を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のエキスパンションジョイント。 - 建築構造物と隣接する建築構造物との間または建築構造物と地盤との間に架け渡される、エキスパンションジョイントに用いられる渡り板の製造方法であって、
前記渡り板は、前記建築構造物、前記隣接する建築構造物または前記地盤のいずれかに、前記渡り板の一方の下面と対向するように配置された支持部材に接続されるものであり、
前記渡り板の下面には、前記渡り板の通路方向に延在する複数の凸条が備えられており、
前記渡り板の幅方向において、前記渡り板の、最も外側に位置する前記凸条と、前記渡り板の通路方向に延在する端辺との間は、前記凸条間の渡り板の厚さよりも薄く形成された薄板部となっており、
鋳鉄によって、前記渡り板を鋳造すること、
鋳造された前記渡り板の前記薄板部を切削して、通路方向に従って幅が変化する形状に成形すること、
を含む、エキスパンションジョイントに用いられる渡り板の製造方法。
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JP2015236285 | 2015-12-03 | ||
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JP6814583B2 JP6814583B2 (ja) | 2021-01-20 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016192606A Active JP6814583B2 (ja) | 2015-12-03 | 2016-09-30 | エキスパンションジョイント及びエキスパンションジョイントに用いられる渡り板の製造方法 |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018220975A1 (ja) | 2017-05-30 | 2018-12-06 | イリソ電子工業株式会社 | コネクタ |
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JPS60138910U (ja) * | 1984-02-27 | 1985-09-13 | 株式会社日本アルミ | 建物の伸縮継手装置 |
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JP3189228B2 (ja) * | 1998-01-09 | 2001-07-16 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地装置 |
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-
2016
- 2016-09-30 JP JP2016192606A patent/JP6814583B2/ja active Active
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WO2018220975A1 (ja) | 2017-05-30 | 2018-12-06 | イリソ電子工業株式会社 | コネクタ |
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