JP2017105504A - セキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体およびそれを利用したセキュリティシステムおよびセキュリティ確認方法 - Google Patents

セキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体およびそれを利用したセキュリティシステムおよびセキュリティ確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物へアクセスしたか否かの事実を確認できる封印装置およびセキュリティシステムを提供する。
【解決手段】封印体110の一部にバンド挿通係合部140を有し、対象物に巻き付けて封印体110をその先端からバンド挿通係合部140に挿通し、係合して結束する。封印体には、係合溝120とリーダーで読み取り可能なコード情報が印刷されたコード情報担持領域130が設けられている。バンド挿通係合部140の係止片と係合溝120とを係合させて不可逆に取り付ける。バンド挿通係合部140に枠体があり、封印体110のコード情報担持領域130のうち、枠体150に位置するコード情報部分を読取対象として特定し得る読み取りフレームがある。封印体110を任意の位置で止めることにより、動的に封印コードとなるセキュリティコードが動的に付与される。
【選択図】図3

Description

本発明は、対象物をその場で簡単に封印することができ、かつ、その封印により形成された状態の改変を覚知することができるセキュリティ封印体およびそれ利用してセキュリティを向上させたセキュリティシステムに関する。
一般に、保護対象物の持ち去りや改変などを防止したり、立ち入り禁止場所への部外者の立ち入りを遮断したりする方法として封印するという方法が広く採られる。例えば、保護対象物にシールを貼って封印したり、保護対象物をチェーンなどで結束したり、立ち入り禁止場所に設けた門扉にチェーンなどで結束したりする。この封印が無断で解除されないよう鍵などで施錠することも併せて行われる。
施錠に用いるものは、錠と鍵の組み合わせにより施錠と開錠が可逆的に実行できるものを利用することが一般的である。簡単なものには南京錠やシリンダー錠がある。
このように、封印する保護対象物には、例えば、現金輸送、宅配便システム、企業間や工場間を行き来する通い箱など、例を挙げれば枚挙にいとまがない。
現金輸送の現場において、極めて高いセキュリティが求められることは言うまでもなく、現金をアタッシュケースに入れてアタッシュケースの施錠をし、運搬者とアタッシュケースの間をチェーンで繋いで結束している。
宅配便システムでも高いセキュリティが求められている。例えば、大阪から東京に荷物を移動しようとするときに、集荷から配達まで1つのトラックで直送するのではなく、コストダウンのために、多数の荷物をまとめて運搬したり、ある地域まで運搬し、当該地域から東京まで行く他のトラックに乗り継がせたりして効率化していることが多い。多数の人間が関わると荷物の紛失や誤配があり得るため、集配センターから次の集配センターまでの運搬の途中では、運転手が荷物にアクセスできないように鍵で錠を施錠している。
しかし、開錠に必要な鍵を別途送付する運用とすると、その受け渡しが同期しないと運搬作業の支障や遅れが出るため、結局、運転者に預けざるを得ないことが多い。そのため、途中の高速道路のサービスエリア等で、運転者が南京錠を用いて積荷を抜き取るトラブルが発生する恐れがある。仮に運転手に鍵を持たせず、各集配センターに共通の鍵を常備しておく運用としても、運転手の不正に限らず、集配センターの作業員が不正を働くことも想定されるため、トラブルを防止するには不十分であった。
また、企業間や工場間を行き来する通い箱の場合にもセキュリティが求められる。通い箱の中には機密情報に属するものが運搬されることがあり、当然セキュリティが求められる。また、工場間で行き来する通い箱の場合、内部に加工部品などが運搬されることがあり、改変されたり抜き取られたりすると受け取った工場での製造過程が混乱することがあるため、やはりセキュリティが求められる。
このような通い箱の場合も、上記の宅配便システムと同様、荷物にアクセスできないよう通い箱の開閉部分を結束して錠を鍵で施錠する場合がある。しかし、上記と同様、開錠に必要な鍵の受け渡しが同期しないと企業間、工場間のやり取りに支障が出るため、結局、運搬者に鍵を預ける運用となり、通い箱を開けてしまうトラブルが発生する恐れがある。また、工場間で鍵を常備しておく運用としても、運搬者の不正に限らず、工場の物流窓口の作業員が不正を働くことも想定されるため、トラブルを防止するには不十分である。
そこで、近年は、電気式の電子錠が開発されている。電子錠の開錠は、物理的な鍵ではなく入力パッドを介して解除コードを入力するタイプのものがある。また、解除コードもいわゆるワンタイムパスワードのように1回限りの使い捨て解除コードを利用するものなども開発されている。
2012−225017号公報 2008−050167号公報
上記のように不正アクセスを禁止するためにセキュリティを高めた結束施錠手段として電子錠があり様々なタイプが開発されているが、電子錠を利用した専用の結束システムを導入する必要があり、現在使用している結束手段をそのまま利用することができないという問題がある。つまり、電子錠は電源の供給、解除キーの入力手段、解除キーの送受信のためのネットワークなど特別仕様となり、従来利用していた結束手段を必ずしもそのまま用いることができるとは限らない。
また、電子錠を利用した専用の結束システムを導入するためにはコストが掛かるという問題がある。例えば、現金輸送のアタッシュケースの結束について考えれば、電子錠を導入するためには電子錠を組み込んだ特別仕様のアタッシュケースとする必要がある。例えば、宅配便の運搬荷物に対する結束について考えても同様であり、電子錠を利用した専用の結束システムを導入するためにはコストが掛かるという問題がある。宅配便の運搬荷物には様々なタイプがあるため小さなものや壊れやすいものに対して重量が大きな電子錠を利用した専用の結束システムを導入することは難しい。また、企業間や工場間でやり取りする通い箱についても同様であり様々なタイプがあり小さなものや壊れやすいものがあり、重量が大きな電子錠を利用した専用の結束システムは不向きな場合がある。
上記課題に鑑み、本発明は、従来から使用していた封印手段、施錠手段をそのまま使用しつつ、ごく軽量でその場の結束の仕方でユニークな状態を形作り、そのユニークな状態に基づいてセキュリティを向上させることができ、かつ、導入コストも小さなセキュリティ封印体、およびセキュリティ封印体を利用したセキュリティシステムを提供することを目的とする。
本発明のセキュリティ封印体およびセキュリティシステムは、対象物のアクセス自体を強固に防止するような破壊不能な堅牢な結束装置を提供するものではなく、対象物へアクセスしたか否かの事実を確認できる封印装置およびセキュリティシステムを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。なお、以下に記載の構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
本発明は、対象物へのアクセスの有無を覚知できるセキュリティ封印体であって、封印体と、前記封印体に設けられた領域であって、読取手段により読み取り可能なコード情報が印刷されたコード情報担持領域と、前記封印体を受け入れ、前記封印体の前記コード情報担持領域のうち任意の部分を囲み、コード情報部分を読取対象として特定し得る読み取りフレームを備え、前記封印体を前記対象物に取り付けて任意の位置で前記読み取りフレームと係合することにより前記枠体内に位置する前記コード情報部分をセキュリティコードとなる封印コードとして動的に生成することを特徴とするセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体である。
特に、セキュリティ封印体ごとに担持しているコード情報のパターンが異なれば、セキュリティ強度が向上する。また、コード情報は、同じパターンの繰り返しではなく、読み取りフレームが覆うコード情報担持領域の位置が前後にずれると読取対象とされるコード情報部分の読取結果が異なるものとすれば、よりセキュリティ強度が向上する。
本発明のセキュリティ封印体は、対象物のアクセス自体を強固に防止するような破壊不能な堅牢な結束装置である必要はない。セキュリティ封印体自体は破断すると対象物へアクセスしたか否かの事実を確認できる。
セキュリティ封印体と読み取りフレームの組み合わせとしては、様々なタイプがある。
例えば、封印体がシール体となったタイプがある。読み取りフレームがシール体を受け入れる枠体の組み合わせであり、封印体の裏面と読み取りフレームの裏面に接着層を備え、対象物への貼り付け固定が可能なシール形式となったタイプがある。
次に、例えば、封印体が結束バンドとなったタイプがある。一例としては封印体が樹脂バンドで、その一部に設けられたバンド挿通係合部と、封印体に刻設された鋸歯状の係合溝と、バンド挿通係合部に設けられた封印体の係合溝と係合する係合片を備え、対象物に巻き付けた封印体をその先端からバンド挿通係合部に挿通して任意の位置で係合して結束する結束バンド形式となったものである。
ここで、結束バンドとなったタイプにおいて、係合溝とコード情報担持領域の形成面、バンド挿通係合部における係合片と枠体の形成面には幾つかのパターンがあり得る。
第1のパターンは、両者が同じ面に形成されるパターンである。つまり、封印体において係合溝が一面に刻設されており、コード情報担持領域が同じ一面側に設けられており、バンド挿通係合部において係合片が一面側に設けられ、枠体が同じ一面側に設けられているパターンである。
なお、さらに分類すれば、封印体の同じ面の長さ方向において、係合溝とコード情報担持領域とを別々に設けたパターンがある。また、封印体の同じ面の幅方向において、中央にコード情報担持領域を設け、そのエッジ側に係合溝を設けるパターンがある。
第2のパターンは、両者が異なる面に形成されるパターンである。つまり、封印体において係合溝が一面に刻設されており、コード情報担持領域が反対の他の面に設けられており、バンド挿通係合部において係合片が一面側に設けられ、枠体が反対の他の面に設けられているパターンである。
次に、コード情報の例を述べる。コード情報は、コード情報担持領域と読み取りフレームとの合体により読取可能なコード情報が形成されるものであれば良い。
例えば、バーコードがある。
この場合、読み取りフレームの枠体の両端エッジにバーコードのスタートコードおよびストップコードを示す情報を担持させ、枠体の内部によるコード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成される。
例えば、いわゆるQRコードなどの二次元コードがある。
コード情報が二次元コードであり、フレームの枠体のエッジに、二次元コードの一部情報を担持させ、枠体のエッジと枠体内部のコード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成されるものである。
その他にも図形コードがある。
コード情報が図形コードであり、読み取りフレームの枠体のエッジに、図形コードの一部情報を担持させ、枠体のエッジと枠体内部のコード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成されるものである。
なお、上記構成において、セキュリティ強度を高めるため、コード情報のパターンが封印体ごとに異なり、動的に形成される読取対象となる前記コード情報部分の候補が複数通りあることが好ましい。また、読み取りフレームが覆うコード情報担持領域の位置が前後にずれると読取対象とされるコード情報部分の読取結果が異なるものであることが好ましい。
本発明のセキュリティ封印体を利用すれば、簡単な装置構成によりセキュリティ強度の大きなシステムを構築することができる。
本発明のセキュリティシステムとしては、上記本発明のセキュリティ封印体と、システム管理部と、送受信機能を備えたリーダーを備えた構成において、封印者が、前記セキュリティ封印体を任意に選択し、前記対象物に対して前記封印体を取り付けて封印し、前記読み取りフレームに動的に形成された前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、その読み取り結果を封印コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印を行う封印コード取得手段と、場所と時間のいずれかまたはその組み合わせが変化した後、封印開封者が、前記セキュリティ封印体における読取対象となる前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、当該読み取り結果を封印開封コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印開封を行う封印開封コード取得手段と、前記システム管理が前記封印コードと前記封印開封コードとの一致を確認する封印未開封確認手段を備えたセキュリティシステムとすれば、対象物に対する封印が解かれていないことを簡単に確認できるセキュリティシステムを構築できる。
特に、上記システムにおいて、封印者がセキュリティ封印体から任意のものを選択することと、封印者による封印体の係合による動的なセキュリティコードの形成により、封印者および封印開封者を含め、封印コードを覚知できる人間が存在しないこととすれば、セキュリティ強度が向上する。
次に、本発明のセキュリティ確認方法は、上記した本発明のセキュリティ封印体を用い、システム管理部と、送受信機能を備えたリーダーを用い、封印者が、前記セキュリティ封印体を任意に選択し、前記対象物に対して前記封印体を取り付けて封印し、前記読み取りフレームに動的に形成された前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、読み取り結果を封印コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印を行い、場所と時間のいずれかまたはその組み合わせが変化した後、封印開封者が、前記セキュリティ封印体における読取対象となる前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、読み取り結果を封印開封コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する結束開封を行う方法とすれば、システム管理が封印コードと封印開封コードとの一致を確認することにより、対象物に対する封印が解かれていないことが確認できる。
本発明によれば、セキュリティ封印体を対象物に対して取り付けて封印することにより、動的にセキュリティコードが生成され、そのセキュリティコードを確認することにより、対象物に対する不正アクセスの有無を確認することができる。封印者が複数本用意したセキュリティ封印体から任意のものを選択することと、封印者による封印体の係合による動的なセキュリティコードの形成により、封印者および封印開封者を含め、封印コードを覚知できる人間が存在せず、セキュリティ強度が向上する。
実施例1にかかるセキュリティ封印体100の構成例を示す図である。 本発明のセキュリティ封印体100を結束させた状態を示す図である。 セキュリティ封印体100を結束した様子を示す斜視図である。 実施例2にかかるセキュリティ封印体100aの構成例を示す図である。 本発明のセキュリティ封印体100aを結束させた状態を示す図である。 セキュリティ封印体100aを結束した様子を示す斜視図である。 実施例3にかかるセキュリティ封印体100bの構成例を示す図である。 本発明のセキュリティ封印体100bを結束させた状態を示す図である。 セキュリティ封印体100bを結束した様子を示す斜視図である。 実施例4にかかるセキュリティ封印体100cの構成例を示す図である。 剥離により接着痕のパターンが残存する仕掛けが施されたセキュリティ封印体100cを説明する図である。 本発明のセキュリティシステム200の構成例を簡単に示したものである。 図10に示したセキュリティシステム200を用いて、セキュリティ構築を行う処理の流れを説明する図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明のセキュリティシステムの実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示したものに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、実施例1、実施例2、実施例3は、封印体が結束バンドとなったタイプの構成例を説明する。
なお、実施例4では、封印体がシール体となったタイプの構成例を説明する。
また、実施例5では、本発明の封印体100を用いたセキュリティシステム200の構成例を説明する。
実施例1にかかる本発明のセキュリティ封印体100の構成例について説明する。
図1は、実施例1にかかるセキュリティ封印体100の構成例を示す図である。
図1に示すように、本発明のセキュリティ封印体100は、封印体110、係合溝120、コード情報担持領域130、バンド挿通係合部140、枠体150を備えた構成となっている。全体がいわゆる“結束バンド”の原理で対象物に対して結束できる仕組みとなっている。
本実施例1の構成例は、“結束バンド”の原理を用いた構成例のうち、封印体110に対して、係合溝120が一面に刻設されており、コード情報担持領域130が他の面に設けられており、両者が裏表の関係となっている構成例である。また、それに合わせて、バンド挿通係合部140の係合片が係合溝120に対向する面側に設けられ、枠体150の窓部152はコード情報担持領域130に対向する面側に設けられている例である。
なお、便宜上、図1の正面図側に見えている面を“封印体110の表面”とし、背面図側に見えている面を“封印体110の裏面”と呼ぶ。
セキュリティ封印体100の素材は、可撓性があって屈曲できるが簡単には破断しないある程度の構造強度がある素材とする。例えば、ポリプロピレン、ポリウレタン、ナイロン、スチレン系エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ニトリル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリブタジエン系エラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー等などのプラスチック樹脂素材、天然ゴム、合成ゴム等がある。また、破断しにくいように内部に金属製のワイヤーを組み込むことも可能である。
このように、本発明のセキュリティ封印体の素材は、対象物のアクセス自体を不能とするような破壊不能な堅牢な結束装置を目指すものではない。セキュリティ封印体自体は破断することができるが、対象物へアクセスしたか否かの事実を確認できる封印装置を構成するものである。
各構成要素を説明する。
封印体110は、この実施例では、先端111が舌状であり本体部分112が長くバンド状になったものである。基端側はバンド挿通係合部140につながっている。対象物に巻き付けて封印体110の先端111をバンド挿通係合部140に挿通し、バンド挿通係合部140内においてバンド挿通係合部140の係合片(図示せず)と係合溝120が係合する仕組みとなっている。対象物の周囲に巻き付けつつ閉ループ状にすることにより、対象物を締結することができる。
係合溝120は、封印体110の一部に刻設された多数の鋸歯状の溝であり、この例では、封印体110の裏面側に多数設けられている。この係合溝120は、封印体110の長さ方向に、いわゆるギザ状の山谷が連続したものとなっており、バンド挿通係合部140の係止片とラチェット構造にて接合し合うものとなっている。ラチェット構造であるので、バンド挿通係合部140に対して封印体110を挿通する順方向には進むことができるが、逆方向に進むことはできない構造となっている。
コード情報担持領域130は、封印体110の一部に設けられたコード情報を印刷等で担持している領域である。バーコード(一次元コード)やQRコード(二次元コード)など、読み取り機器で読み取り可能なコードであれば良い。アプリケーション側でコード情報を認識できれば図形コードなどでも良い。図1の例では、封印体110の表面側に印刷された白色バーコードの例を挙げて説明する。
コード情報担持領域130のパターン自体は限定されないが、セキュリティ強度を向上するため、この例では次の2点の工夫を盛り込んだものとなっている。
第1点は、コード情報担持領域130のコード情報のパターンが、同じパターンの繰り返しではなく、そのうちの一部を取り出した場合に特定されるパターンが異なるものとなることが好ましい。
例えば、コード情報が12桁のバーコードとして読み取られる場合に、コード情報担持領域130の印刷範囲に十分に余裕がある場合はコード情報が60桁分のバーコードを印刷しておき、その60桁分のバーコードが繰り返しのパターンではなく、ランダムに与えられたものとする。そうすれば、コード情報担持領域130のうちの任意の箇所の12桁分のバーコードを取り出せば、異なるコード情報を得ることができる。後述するようにセキュリティ封印体100の結束の仕方によって動的にコード情報が決まる。
例えば、コード情報がQRコードである場合も、二次元コードを長手方向にも拡張して印刷しておき、その二次元コードが繰り返しのパターンではなく、ランダムに与えられたものとする。そうすれば、コード情報担持領域130のうちの任意の箇所のエリアの二次元コードを取り出せば、異なるコード情報を得ることができる。後述するようにセキュリティ封印体100の結束の仕方によって動的にコード情報が決まる。読み取りフレームの枠体のエッジに、二次元コードの一部情報を担持させ、枠体のエッジと枠体内部のコード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成される。
例えば、コード情報が図形コードである場合も、図形コードを長手方向にも拡張して多数印刷しておき、図形コードが繰り返しのパターンではなく、ランダムに与えられたものとする。そうすれば、コード情報担持領域130のうちの任意の箇所のエリアの図形コードを取り出せば、異なるコード情報を得ることができる。後述するようにセキュリティ封印体100の結束の仕方によって動的にコード情報が決まる。枠体のエッジと枠体内部の図形コード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成される。
次に、第2点は、封印体110ごとに、印刷されるコード情報担持領域130のコード情報のパターンを異なるものとする工夫である。例えば、複数個のセキュリティ封印体100を用意した場合、各々のセキュリティ封印体100のコード情報担持領域130がすべて異なるものとする。結束する際に動的にそのうちの一つを選べば、形成され得るコード情報に多様なバリエーションが生まれ、セキュリティ強度が向上する。
構成要素の説明を続ける。
バンド挿通係合部140は、封印体110を一方から受け入れて他方から引き出すことにより挿通可能なものとなっており、内部に係合片を備えている。この実施例1では係合片は封印体の係合溝120に対向するように上向きに設けられている。
封印体110の係合溝120と係合片が係合するが、上記したようにラチェット構造となっており、バンド挿通係合部140に対して封印体110を挿通する順方向には進めるが、逆方向に進めない構造となっている。
このバンド挿通係合部140の構造は封印体110との間でラチェット構造を形成するものであれば良い。
枠体150は、バンド挿通係合部140の一部に設けられた枠体であり、読み取りフレーム151と窓部152を備えている。
読み取りフレーム151は、内部に窓部152を備え、窓部152に位置する情報を読み取るように位置を特定するものである。封印体110を受け入れて読み取りフレーム151によって封印体110の任意の部分を囲む。封印体110のコード情報担持領域130のうち、窓部152内に位置するコード情報部分を読取対象として特定する。
この読み取りフレーム151は、窓部152のエッジを形成するだけでなく、両端にそれぞれコード情報のスタートコードとストップコードが印刷されている。
窓部152は、読み取りフレーム151で区切られた窓であり、コード情報担持領域130に対向する面側に設けられている。つまり、バンド挿通係合部140に挿通され、窓部152の直下にあるコード情報担持領域130が直接見えるようになっている。
図2は、本発明のセキュリティ封印体100を結束させた状態を示す図である。なお、対象物は図示していない。
図2の右側面図に示すように、封印体110を周回させるように回して、先端111をバンド挿通係合部140に向けて挿通して輪を作る。封印体110の係合溝120と係合片が係合してラチェット構造にて任意の位置にて不可逆に係合できる。
図2の右側面図のように封印体110をバンド挿通係合部140に挿通して任意の位置で係合させると、図2の平面図に見るように、封印体110のコード情報担持領域130のうち窓部152内に位置するコード情報部分が決まる。読み取りフレーム151にはコード情報のスタートコードとストップコードが印刷されており、この“スタートコード−窓部152内に位置するコード情報部分−ストップコード”によって一つのコード情報が動的に形成される。ここでは、一つのバーコードが形成される。この動的に形成されるコード情報をセキュリティコードとする。
図3は、セキュリティ封印体100を結束した様子を示す斜視図である。対象物は図示していない。
図3では対象物は図示していないが、様々なものが想定される。例えば、現金輸送に用いられるジュラルミン製のアタッシュケースの本体側と蓋側の連結部分、現金輸送車の観音開きのドアの両側の把持部同士、メーカー間で行き交ういわゆる“通い箱”の本体側と蓋側の連結部分など多数ある。正当なアクセス者以外のものが開封していないことを確認する用途があり、結束可能なものであれば、あらゆるものに適用することが可能である。
図3に示すように、封印体110をバンド挿通係合部140に挿通して任意の位置で係合させると、枠体150の読み取りフレーム151の窓部152の直下に、コード情報担持領域130のいずれかの部分が動的に位置することとなる。読み取りフレームが覆うコード情報担持領域130の位置が前後にずれると読取対象とされるコード情報部分の読取結果が異なる。
つまり、本発明のセキュリティ封印体100は、結束の仕方によって、その場で動的にセキュリティコードが生成されることとなる。
本発明のセキュリティ封印体100は、いわゆるセキュリティ封印体としてラチェット構造を持つので、一度結束すると、セキュリティ封印体自体を破壊する以外には解くことはできない。そして、本発明のセキュリティ封印体100の結束を偶然止めた箇所によって、その場で動的にセキュリティコードが生成されるので、不正者がセキュリティコードを形成しているセキュリティ封印体100を破壊したのち、他の代替させるセキュリティ封印体100で再度結束したとしても、同じセキュリティコードを再現することは事実上不可能である。このように本発明のセキュリティ封印体100を用いることにより、不正者のアクセスがあったか否かを高いセキュリティで確認することができる。また、セキュリティ封印体100はプラスチック製の小さな部材でコストが小さいので、セキュリティの高さを得るためのコストパフォーマンスが非常に良い。
実施例2にかかる本発明のセキュリティ封印体100aの構成例について説明する。
図4は、実施例2にかかるセキュリティ封印体100aの構成例を示す図である。
実施例2にかかる本発明のセキュリティ封印体100aは、実施例1と同様、結束バンドタイプであるが、図4に示すように、封印体110a、係合溝120a、コード情報担持領域130a、バンド挿通係合部140a、枠体150aを備えた構成となっている。
以下、実施例1に説明した各構成要素との相違点を中心に説明する。
封印体110aは、実施例1と同様に、先端111が舌状であり本体部分112が長くバンド状になっており、基端側はバンド挿通係合部140につながったものであるが、封印体110aにおいて、係合溝120aが一面に刻設されており、コード情報担持領域130aも同じ面に設けられている点が実施例1とは異なっている。図4の構成例では、両者とも正面側にあり、封印体110aの先端側に合溝120aがあり、コード情報担持領域130aが後続する例となっている。
係合溝120aは、実施例1と同様に、封印体110aの一部に刻設された多数の鋸歯状の溝であるが、この実施例2の構成例では、封印体110aの表面側の先端に多数設けられている。封印体110aの長さ方向にいわゆるギザ状の山谷が連続したものであり、バンド挿通係合部140aの係止片とラチェット構造にて接合し合う点は同様である。
コード情報担持領域130aは、実施例1と同様、封印体110aの一部に設けられたコード情報を印刷等で担持している領域であるが、この実施例2の構成例では封印体110aにおいて、コード情報担持領域130aは係合溝120aと同じ面に印刷されている点が実施例1とは異なっている。
コード情報担持領域130aのコード情報のパターンが、同じパターンの繰り返しではなく、そのうちの一部を取り出した場合に特定されるパターンが異なるものとなる工夫、コード情報担持領域130aのコード情報のパターンがセキュリティ封印体ごとに異なるものとする工夫は実施例1と同様に可能である。
バンド挿通係合部140aは、実施例1と同様、封印体110aを一方から受け入れて他方から引き出すことにより挿通可能なものとなっており、内部に係合片を備えているが、この実施例2では、バンド挿通係合部140aの係合片は係合溝120aに対向する面、つまり表面側に設けられている。
封印体110aの係合溝120aと、バンド挿通係合部140aの係合片がラチェット構造を形成する点は実施例1と同様である。
枠体150aは、バンド挿通係合部140aの一部に設けられた枠体であり、読み取りフレーム151aと窓部152aを備えている点は実施例1と同様である。また、読み取りフレーム151aにコード情報のスタートコードとストップコードが印刷されている点も同様で良い。
図5は、本発明のセキュリティ封印体100aを結束させた状態を示す図である。なお、対象物は図示していない。図5の右側面図に示すように、封印体110aを周回させるように回して、先端111aをバンド挿通係合部140aに向けて挿通して輪を作る。封印体110aの係合溝120aと係合片が係合してラチェット構造にて任意の位置にて不可逆に係合できる。
ここで、係合溝120aは封印体110aの先端111aから所定の長さしかなく、その後方にはコード情報担持領域130aがあるので、係合溝120aの範囲を超えてバンド挿通係合部140aから引き出してしまうと、係合しなくなる。そのため、係合溝120aの存在している範囲で引き出しを停止する必要がある。
図5の右側面図のように封印体110aをバンド挿通係合部140aに挿通して任意の位置で係合させると、図5の平面図に見るように、一つのコード情報が動的に形成される。
図6は、セキュリティ封印体100aを結束した様子を示す斜視図である。対象物は図示していない。上記したように、実施例2のセキュリティ封印体100aでは、係合溝120aがバンド挿通係合部140aの中に係合された状態で結束を停止する必要があるため、セキュリティ封印体100aの径がある程度制限される。そのため対象物に対する結束径が適当なものを選択する。
実施例3にかかる本発明のセキュリティ封印体100bの構成例について説明する。
図7は、実施例3にかかるセキュリティ封印体100bの構成例を示す図である。
実施例3にかかる本発明のセキュリティ封印体100bは、実施例1と同様、結束バンドタイプの構成例であるが、図7に示すように、封印体110b、係合溝120b、コード情報担持領域130b、バンド挿通係合部140b、枠体150bを備えた構成となっている。
以下、実施例1に説明した各構成要素との相違点を中心に説明する。
封印体110bは、実施例1と同様に、先端111bが舌状であり本体部分112bが長くバンド状になっており、基端側はバンド挿通係合部140bにつながったものであるが、封印体110bにおいて、係合溝120bもコード情報担持領域130bも同じ面に設けられているが、コード情報担持領域130bが中央に印刷され、係合溝120bが長さ方向に沿って両端に刻設されている点が実施例1とは異なっている。
係合溝120bは、実施例1と同様に、封印体110bの一部に刻設された多数の鋸歯状の溝であるが、この実施例3の構成例では、上記したように封印体110bの両端に2列に分かれた形で多数設けられている。各列の係合溝120bにおいて、封印体110bの長さ方向にいわゆるギザ状の山谷が連続したものであり、バンド挿通係合部140bの係止片とラチェット構造にて接合し合う点は同様である。
コード情報担持領域130bは、実施例1と同様、封印体110aの一部に設けられたコード情報を印刷等で担持している領域であるが、この実施例3の構成例では上記したように封印体110bの中央付近に印刷されている点が実施例1とは異なっている。
コード情報担持領域130bのコード情報のパターンが、同じパターンの繰り返しではなく、そのうちの一部を取り出した場合に特定されるパターンが異なるものとなる工夫、コード情報担持領域130bのコード情報のパターンがセキュリティ封印体ごとに異なるものとする工夫は実施例1と同様に可能である。
バンド挿通係合部140bは、実施例1と同様、封印体110bを一方から受け入れて他方から引き出すことにより挿通可能なものとなっており、内部に係合片を備えているが、この実施例3では、係合溝120bが2列に分かれているので、バンド挿通係合部140bの係合片も対応して2片としても良いし、2列の係合溝120bをまたぐように封印体11bの幅に相当する幅としても良い。
封印体110bの係合溝120bと、バンド挿通係合部140bの係合片がラチェット構造を形成する点は実施例1と同様である。
枠体150bは、バンド挿通係合部140bの一部に設けられた枠体であり、読み取りフレーム151bと窓部152bを備えている点は実施例1と同様であるが、実施例3ではコード情報担持領域130bが封印体110bの中央に印刷されてその幅が実施例1のものよりも狭くなっているので、読み取りフレーム151bに印刷されたコード情報のスタートコードとストップコードもその幅を狭く設けることが好ましい。
図8は、本発明のセキュリティ封印体100bを結束させた状態を示す図である。なお、対象物は図示していない。図8の右側面図に示すように、封印体110bを周回させるように回して、先端111bをバンド挿通係合部140bに向けて挿通して輪を作る。封印体110bの係合溝120bと係合片が係合してラチェット構造にて任意の位置にて不可逆に係合できる。
図8の右側面図のように封印体110bをバンド挿通係合部140bに挿通して任意の位置で係合させると、図8の平面図に見るように、一つのコード情報が動的に形成される。
図9は、セキュリティ封印体100bを結束した様子を示す斜視図である。対象物は図示していない。
実施例4にかかる本発明のセキュリティ封印体100cの構成例について説明する。
実施例4は、封印体がシール体となったタイプの構成例である。
図10は、実施例4にかかるセキュリティ封印体100cの構成例を示す図である。
図1に示すように、本発明のセキュリティ封印体100cは、封印体110c、コード情報担持領域130c、枠体150cを備えた構成となっている。全体がいわゆるシールとなっており、対象物に対して貼り付けることで封印できる仕組みとなっている。
封印体110の素材は、フィルム状の素材であり、簡単には破断しないある程度の構造強度がある素材であれば限定されない。例えば、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、ナイロンフィルム、セロファンフィルム等などのプラスチック樹脂素材がある。また、破断しにくいように内部に金属製のワイヤー等を組み込むことも可能である。
このように、実施例4にかかるセキュリティ封印体100cの素材は、対象物のアクセス自体を不能とするような破壊不能な堅牢な結束装置を目指すものではない。セキュリティ封印体自体は破断することができるが、対象物へアクセスしたか否かの事実を確認できる封印装置を構成するものである。
各構成要素を説明する。
封印体110cは、フィルム状であり対象物に貼り付けて封印するものである。
フィルム状であるので厚みは薄いもので良い。
コード情報担持領域130cは、封印体110cの一部に設けられたコード情報を印刷等で担持している領域であり、実施例1と同様、バーコード(一次元コード)やQRコード(二次元コード)、図形コードなどで良い。
枠体150cは、読み取りフレーム151cと窓部152cを持ち、封印体110cを受け入れて封印体110cの任意の部分を囲むものであり、封印体110cのコード情報担持領域130cのうち、窓部152cに位置するコード情報部分を読取対象として特定し得るものである。
枠体150cは、図10(a)の側面図に示すように、左右の側面にシール状のものが差し込めるように開口が設けられている。
図10(b)に示すように、一方の開口から封印体110を差し込んで他方の開口から出すようにして、枠体150cを封印体110cに対して通し入れるようになっている。
読み取りフレーム151は、窓部152のエッジを形成するだけでなく、両端にそれぞれコード情報の一部が印刷されている。
窓部152は、読み取りフレーム151で区切られた窓であり、枠体150に封印体110cを挿通すれば、窓部152の直下にあるコード情報担持領域130が直接見えるようになっている。
図10(b)は、本発明のセキュリティ封印体100cを封印対象物に貼り付けた状態を示す図である。なお、平面図には対象物300は図示していない。
図10(b)に示すように、封印体110を封印対象物300のアクセス検知部分に貼り付ける。ここで、貼り付けたセキュリティ封印体100cが剥がれないように封印体110c、枠体150c、読み取りフレーム151などの裏面に接着面が設けられ、封印対象物300に貼り付けられるようになっている。
図10(a)の平面図に見るように、封印体110cのコード情報担持領域130cのうち窓部152c内に位置するコード情報部分が決まる。読み取りフレーム151にはコード情報の一部が印刷されており、読取フレーム151cのコード情報部分と係合することによりセキュリティコードとなる有意な封印コードとして動的に生成される。
ここで、封印対象物に貼り付けたセキュリティ封印体100cを、アクセス権限のない部外者が剥がして再び貼り付けた場合に、一度剥がされたことが覚知できる仕掛けを施すことが好ましい。
例えば、セキュリティ封印体100cを封印対象物300から剥がすと、接着材料の一部が封印体110cや読み取りフレーム150cから離脱し、封印対象物300の表面側へ移動してしまい、再度貼り付けられなくなると同時に、封印対象物300の表面上に接着痕のパターンが残存する仕掛けとする。
図11は、剥離により接着痕のパターンが残存する仕掛けが施されたセキュリティ封印体100cを説明する図である。
図11(a)に示すように、封印対象物300の封印箇所にセキュリティ封印体100cを貼り付け、その後、図11(b)に示すように、セキュリティ封印体100cを剥がすと、接着材料の一部が封印体110cや読み取りフレーム150cから離脱し、接着痕パターンが現れる。
ここで、もし、不正アクセス者がセキュリティ封印体100cを剥がして封印対象物300にアクセスし、当該アクセスの後にその事実を隠すために、接着剤を塗り直して貼りなおしたり、別途入手した他のセキュリティ封印体100cを貼り付けたりすることにより偽装を試みたとしても、図11(c)に示すように、正当アクセス権限者がアクセスのためにセキュリティ封印体100cを剥がすと、接着痕パターンが乱れており、アクセスの事実が覚知できる。
実施例5として、本発明のセキュリティ封印体100を利用したセキュリティシステム200を示す。
本発明のセキュリティシステム200は、本発明のセキュリティ封印体100を利用している。
図12は、本発明のセキュリティシステム200の構成例を簡単に示したものである。
図12に示すように、本発明のセキュリティシステム200は、本発明のセキュリティ封印体100、読み取り手段210、システム管理部220、封印コード取得手段230、封印開封コード取得手段240、封印未開封確認手段250を備えた構成となっている。
セキュリティ封印体100は、コード情報担持領域130のコード情報パターンが各々ユニークであるものを複数本用意する。同じパターンのものであるよりもユニークなパターンである方がセキュリティ強度が向上する。
読み取り手段210は、セキュリティ封印体100のコード情報担持領域130のコード情報パターンをデコードしてデータを読み取る機能を備えている。なお、読み取ったデータをシステム管理部220との間で送受信するデータ送受信機能を備えているものが好ましい。
なお、リーダーは、読取手段としてセキュリティコードを読み取り可能なものであれば良い。例えば、専用機としてのリーダー機器でも良い。また、スマートフォンなどもセキュリティコードを認識するアプリケーションが搭載されておれば、撮影手段により撮影したセキュリティコードを読み取ることができる。
システム管理部220は、セキュリティシステム200全体の管理を行う部分であり、他の構成要素を制御する部分である。
封印コード取得手段230は、対象物をセキュリティ封印体100で結束して動的に形成される封印コード情報、つまり枠体150において形成されているコード情報を読み取り手段210で読み取り、読み取り手段210からシステム管理部220に送信することにより封印コードを取得する部分である。
封印開封コード取得手段240は、封印開封者が、セキュリティ封印体100における読取対象となるセキュリティコード、つまり、枠体150において形成されているコード情報を読み取り手段210で読み取り、読み取り結果を封印開封コードとして読み取り手段210からシステム管理部220に送信することにより封印開封コードを取得する部分である。
封印未開封確認手段250は、システム管理220において、封印コードと封印開封コードとの一致を確認する部分である。一致で結束が未開封であると判断し、不一致であれば封印未開封が確認できないと判断する。
図13は、図12に示したセキュリティシステム200を用いて、セキュリティ構築を行う処理の流れを説明する図である。
図13に示すように、まず、コード情報担持領域130にそれぞれユニークなコード情報が印刷されたセキュリティ封印体100を複数本用意する(ステップS1)。
結束者は、複数本のセキュリティ封印体100の中から任意のものを選択する(ステップS2)。
結束者は、対象物に対して封印体100を巻き付けてバンド挿通係合部140に挿通して任意の位置で係合することにより動的に封印コードを形成する(ステップS3)。
結束者は、読み取り手段210によって枠体150で特定される封印コードを読み取る(ステップS4)。
読み取り手段210による読み取り結果が封印コードとしてシステム管理部220に送信され、封印コード取得手段230が封印コードを得る(ステップS5)。
ここで、場所と時間のいずれかまたはその組み合わせが変化する。
次に、封印開封者がアクセスする。封印者は、セキュリティ封印体100における読取対象となるセキュリティコードをリーダーで読み取る(ステップS6)。
読み取り結果を封印開封コードとして読み取り手段210からシステム管理部220に送信され、封印開封コード取得手段240が封印開封コードを得る(ステップS7)。
システム管理部220の封印未開封確認手段250において、記憶されている封印コードと、送信されてきた封印開封コードとの一致を確認する(ステップS8)。
結果が一致すれば、対象物に対する封印が解かれていないと判断し(ステップS9)、結果が不一致であれば、対象物に対する封印が解かれていると判断する(ステップS10)。
上記流れにおいてセキュリティ強度が向上することが分かる。
まず、ステップS2において、封印者が複数本用意したセキュリティ封印体100から任意のものを選択する。この動的な偶然性によって、封印者自身を含め、誰も事前にどのセキュリティ封印体100を用いて封印コードが形成されるかが分からない。
さらに、ステップS3において、封印者によってセキュリティ封印体100を締めて封印することにより動的に封印コードが形成されるが、セキュリティ封印体100の締め上げ方は偶然性に支配される要素が大きく、結局、動的に形成される封印コードは、封印者自身を含め、誰も事前に予測することができない。
さらに、セキュリティ封印体100の結束の不可逆性により、セキュリティ封印体の封印を解くことができず、封印を解くためにはセキュリティ封印体100を破断しなければならないが、一度破断してしまうと同じ結束状態を再現することはできない。たとえ破断して、別のセキュリティ封印体100により再度結束を試みたとしても、各々のセキュリティ封印体に印刷されているコード情報はユニークであるので、もはや同じコード情報を持つセキュリティ封印体100は用意できず、かつ、セキュリティ封印体100の締め上げ方は偶然なので、結局、同じ封印コードを再現することはできない。
つまり、セキュリティ封印体というシンプルで安価な部材を利用しつつ、極めて高い精度で、対象物へのアクセスの有無を確認することができる。
一方、従来型の暗証番号型のシリンダー錠を用いて結束した場合を見ると、例えば4桁の暗証番号となるように4つのシリンダーを回転させて揃えることで開錠し、対象物を結束した後で4つのシリンダーをランダムに回転させて施錠することで、不正アクセスを防止するものであるが、4桁の暗証番号が固定的である。そのため、4桁の暗証番号が知られると簡単に開錠されてしまう。さらに、開錠後、再度施錠されてしまうと、施錠状態が再現されてしまい、不正アクセス者のアクセスの有無の検証ができない。
それに比べて本発明のセキュリティシステム200では、封印コードは固定的でなく、むしろ、偶然性をもって動的に形成されるため、結束者も含めて誰も事前に知り得ない。また、動的に形成された封印コードを、不正アクセス者が持参したリーダーで読み取ってデコードしたとしても、同じ封印コードを再現できるセキュリティ封印体100を別途調達することが事実上できないので(セキュリティ封印体100はユニークであるため)、セキュリティ封印体100を破断することにより、対象物へのアクセス自体はできても、アクセスした事実を隠すことはできない。
以上、本発明のセキュリティ封印体およびセキュリティシステムの構成例における好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明のセキュリティ封印体およびセキュリティシステムは、対象物を結束することにより不正アクセスの有無を確認する用途のものであれば、広く適用することができる。なお、対象物のアクセス自体を強固に防止するような破壊不能な堅牢な結束装置を提供するものではなく、対象物へアクセスしたか否かの事実を確認できる封印装置およびセキュリティシステムとして提供することができる。
100 セキュリティ封印体
110 封印体
111 先端
112 本体部分
120 係合溝
130 コード情報担持領域
140 バンド挿通係合部
150 枠体
151 読み取りフレーム
152 窓部
200 セキュリティシステム
210 リーダー
220 システム管理部
230 封印コード取得手段
240 封印開封コード取得手段
250 封印未開封確認手段
300 封印対象物

Claims (13)

  1. 対象物へのアクセスの有無を覚知できるセキュリティ封印体であって、
    封印体と、
    前記封印体に設けられた領域であって、読取手段により読み取り可能なコード情報が印刷されたコード情報担持領域と、
    前記封印体を受け入れ、前記封印体の前記コード情報担持領域のうち任意の部分を囲み、コード情報部分を読取対象として特定し得る読み取りフレームを備え、
    前記封印体を前記対象物に取り付けて任意の位置で前記読み取りフレームと係合することにより前記読み取りフレーム内に位置する前記コード情報部分をセキュリティコードとなる封印コードとして動的に生成することを特徴とするセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  2. 前記封印体がシール体であり、
    前記封印体の裏面、および、前記読み取りフレームの裏面に接着層を備え、前記対象物への貼り付け固定が可能なシール形式となったものである請求項1に記載のセキュリティ封印体。
  3. 前記封印体が樹脂バンドであり、
    前記封印体の一部に設けられたバンド挿通係合部と、
    前記封印体に刻設された鋸歯状の係合溝と、
    前記バンド挿通係合部に設けられた、前記封印体の前記係合溝と係合する係合片を備え、
    前記対象物に巻き付けた前記封印体をその先端から前記バンド挿通係合部に挿通して任意の位置で係合して結束する結束バンド形式となったものである請求項1に記載のセキュリティ封印体。
  4. 前記封印体において、前記係合溝が一面に刻設されており、前記コード情報担持領域が同じ前記一面側に設けられており、
    前記バンド挿通係合部において、前記係合片が一面側に設けられ、前記枠体が同じ前記一面側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  5. 前記封印体において、前記係合溝が一面に刻設されており、前記コード情報担持領域が他の面に設けられており、
    前記バンド挿通係合部において、前記係合片が一面側に設けられ、前記枠体が他の面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  6. 前記コード情報のパターンが前記封印体ごとに異なり、
    動的に形成される読取対象となる前記コード情報部分の候補が複数通りあることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  7. 前記読み取りフレームが覆う前記コード情報担持領域の位置が前後にずれると読取対象とされる前記コード情報部分の読取結果が異なるものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  8. 前記コード情報がバーコードであり、
    前記読み取りフレームの両端エッジに、バーコードのスタートコードおよびストップコードを示す情報を担持させ、前記エッジと前記コード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成される請求項1から7のいずれか1項に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  9. 前記コード情報が二次元コードであり、
    前記読み取りフレームのエッジに、二次元コードの一部情報を担持させ、前記エッジと前記コード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成される請求項1から7のいずれか1項に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  10. 前記コード情報が図形コードであり、
    前記読み取りフレームのエッジに、図形コードの一部情報を担持させ、前記エッジと前記コード情報部分との合体により、一つの有意のセキュリティコードが形成される請求項1から7のいずれか1項に記載のセキュリティコードの動的生成が可能なセキュリティ封印体。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のセキュリティ封印体と、
    システム管理部と、
    送受信機能を備えた読取手段と、
    利用者が、前記セキュリティ封印体を任意に選択し、前記対象物に対して前記封印体を取り付けて封印し、前記読み取りフレームに動的に形成された前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、その読み取り結果を封印コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印を行う封印コード取得手段と、
    場所と時間のいずれかまたはその組み合わせが変化した後、封印開封者が、前記セキュリティ封印体における読取対象となる前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、当該読み取り結果を封印開封コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印開封を行う封印開封コード取得手段と、
    前記システム管理が部前記封印コードと前記封印開封コードとの一致を確認する封印未開封確認手段を備え、
    前記対象物に対する前記封印が解かれていないことを確認できることを特徴とするセキュリティシステム。
  12. 前記読取手段が、前記セキュリティコードを読み取り可能なリーダーシステムであるか、または、撮影手段と撮影された前記セキュリティコードを読み取り可能なアプリケーションが搭載された携帯端末である、請求項11に記載のセキュリティシステム。
  13. 請求項1から10のいずれか1項に記載のセキュリティ封印体を用い、
    システム管理部と、送受信機能を備えた読取手段を用い、
    封印者が、前記セキュリティ封印体を任意に選択し、前記対象物に対して前記封印体を取り付けて封印し、前記読み取りフレームに動的に形成された前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、読み取り結果を封印コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印を行い、
    場所と時間のいずれかまたはその組み合わせが変化した後、封印開封者が、前記セキュリティ封印体における読取対象となる前記セキュリティコードを前記読取手段で読み取り、読み取り結果を封印開封コードとして前記読取手段から前記システム管理部に送信することにより前記対象物に対する封印開封を行い、
    前記システム管理が部前記封印コードと前記封印開封コードとの一致を確認することにより、前記対象物に対する前記封印が解かれていないことを確認できるセキュリティ確認方法。
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