JP2017105496A - 収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】構造のシンプルさと、内容物の取り出しやすさとを兼ね備えた収納ケースを提供する。【解決手段】閉じた状態において互いに対向する表表紙部51及び裏表紙部53と、表表紙部51及び裏表紙部53を開閉可能に連結する背表紙部52と有する外装部材41と、裏表紙部53に対してその周辺部に立設された側壁部33を有し、側壁部33で囲まれる内部空間35に内容物を収納する身部31と、表表紙部51に設けられて、表表紙部51と裏表紙部53とを対向させて閉じた状態において、側壁部33に接して身部31を覆う蓋部21と有する内装部材11とを備え、側壁部33において背表紙部52から離れた位置に、内部空間35と外部とを連通する開口部34が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、内容物を収納する収納ケースに関するものである。
収納ケースとして、単に内容物を収納して保管するだけではなく、取り出しやすさを向上させた収納ケースが知られている。例えば、特許文献1に記載の収納ケースでは、連結部を介して蓋部と連結する第一アングルと、この第一アングルに左端が折り曲げ自在に連結されて、本の移動を阻止する凸部が形成された中敷とを備えている。特許文献1に記載の収納ケースによれば、蓋部を開けたときに、内容物である本に凸部が当接して中敷とともに本がせり出し、中敷の左端から本が突出することで、本を容易に取り出すことができる。
ところで、収納ケースは、内容物によっては長期間の保管を行うことがあり、ケースの開閉と、収納または取り出しを繰り返し行った場合にも、内容物を支障なく取り出すことができることが要求される。このような観点からは、収納ケースには、構造的にシンプルであることが好ましい。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたもので、本発明の目的の一つは、構造のシンプルさと、内容物の取り出しやすさとを兼ね備えた収納ケースを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的である。
(1)ここで開示する収納ケースは、閉じた状態において互いに対向する表表紙部及び裏表紙部と、該表表紙部及び該裏表紙部を開閉可能に連結する背表紙部と有する外装部材と、該裏表紙部に対してその周辺部に立設された側壁部を有し、該側壁部で囲まれる内部空間に内容物を収納する身部と、該表表紙部に設けられて、該表表紙部と該裏表紙部とを対向させて閉じた状態において、該側壁部に接して該身部を覆う蓋部と有する内装部材とを備え、該側壁部において該背表紙部から離れた位置に、該内部空間と外部とを連通する開口部が設けられている。
(2)このとき、該開口部は、該側壁部において該背表紙部と対向する位置に設けられていることが好ましい。
(3)また、該側壁部と、該表表紙部に対してその周辺部に立設された該蓋部の側壁部との少なくとも一方は、該背表紙部の側が開口していることが好ましい。
(4)さらに、該外装部材が、印刷用紙の一方の面に画像が印刷されている表装材と、該表装材の他方の面に接着されている芯材とを有することが好ましい。
(5)また、該表装材の画像が印刷されている面にプラスチックフィルムからなる被覆材が設けられていることが好ましい。
(6)ここで開示する収納ケースは、写真アルバムの収納に用いられることが好ましい。
(3)また、該側壁部と、該表表紙部に対してその周辺部に立設された該蓋部の側壁部との少なくとも一方は、該背表紙部の側が開口していることが好ましい。
(4)さらに、該外装部材が、印刷用紙の一方の面に画像が印刷されている表装材と、該表装材の他方の面に接着されている芯材とを有することが好ましい。
(5)また、該表装材の画像が印刷されている面にプラスチックフィルムからなる被覆材が設けられていることが好ましい。
(6)ここで開示する収納ケースは、写真アルバムの収納に用いられることが好ましい。
本発明によれば、構造のシンプルさと、内容物の取り出しやすさとを兼ね備えた収納ケースを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.収納ケースの構造]
図1,図2,図5に示すように、本実施形態に係る収納ケース1は、開閉可能な外装部材41と、外装部材41に設けられて内容物100を収納する内装部材11とを備えて構成される。なお、図1では、外装部材41を展開した状態を示しており、この状態では収納ケース1が開かれた状態となっている。一方、図2では、外装部材41を折り曲げた状態を示しており、この状態では収納ケース1が閉じた状態となっている。また、図5では、内容物100を収納した収納ケース1がやや開いている状態を示している。
図1,図2,図5に示すように、本実施形態に係る収納ケース1は、開閉可能な外装部材41と、外装部材41に設けられて内容物100を収納する内装部材11とを備えて構成される。なお、図1では、外装部材41を展開した状態を示しており、この状態では収納ケース1が開かれた状態となっている。一方、図2では、外装部材41を折り曲げた状態を示しており、この状態では収納ケース1が閉じた状態となっている。また、図5では、内容物100を収納した収納ケース1がやや開いている状態を示している。
外装部材41は、収納ケース1を閉じた状態において互いに対向する表表紙部51及び裏表紙部53と、表表紙部51及び裏表紙部53を連結部54a,54bを介して開閉可能に連結する背表紙部52とを有する。外装部材41は、略長方形の平板状の部材である。外装部材41が連結部54a,54bにおいて内側に各々およそ90度ずつ折り曲げられることで、表表紙部51と裏表紙部53とが、背表紙部52の長さ分の間隔を開けて対向する。本実施形態に係る表表紙部51及び裏表紙部53は略正方形状であるが、これに限定されず、縦長または横長の長方形状であってもよい。図2に示すように、収納ケース1を閉じた状態において、表表紙部51の外側には画像81が印刷されている。なお、以降、連結部54a,54bを特に区別しない場合には、「連結部54」と同じ符号を付して称する場合がある。
<外装部材>
図3,図4に示すように、外装部材41は、印刷用紙の一方の面に画像81が印刷されている表装材61と、表装材61の他方の面に接着されて設けられている芯材71とを有する。芯材71は、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74からなり、これらはそれぞれ、表表紙部51、背表紙部52、及び裏表紙部53に対応する位置に配置されている。表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74は、表表紙部51、背表紙部52、及び裏表紙部53と同様の形状となっている。以降、外装部材41の画像81が印刷される面を外側、他方の芯材71が設けられる面を内側と称する。また、以降、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74を特に区別しない場合には、これらをあわせて「芯材71」と称する場合がある。
図3,図4に示すように、外装部材41は、印刷用紙の一方の面に画像81が印刷されている表装材61と、表装材61の他方の面に接着されて設けられている芯材71とを有する。芯材71は、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74からなり、これらはそれぞれ、表表紙部51、背表紙部52、及び裏表紙部53に対応する位置に配置されている。表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74は、表表紙部51、背表紙部52、及び裏表紙部53と同様の形状となっている。以降、外装部材41の画像81が印刷される面を外側、他方の芯材71が設けられる面を内側と称する。また、以降、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74を特に区別しない場合には、これらをあわせて「芯材71」と称する場合がある。
図3に示すように、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74を所定の間隔を開けて並べた状態で、表装材61は、これらの芯材71よりも上下左右ともに大きいサイズとなっている。表装材61に芯材71が接着された状態で、表装材61の周辺部は芯材71よりも周囲に広がっている。図4に示すように、表装材61の周辺部が、芯材71が接着されている面の側に折り返されて、芯材71の周辺部を包むように接着される。さらに、背芯材73、表芯材72の右端、裏芯材74の左端、及び折り返された表装材61の上下の中央端部を覆うようにして、化粧紙62が接着して設けられる。
表装材61は、収納ケース1の外側をなして、後述するように連結部54a、54bを構成することから、強度を有する素材を用いることが好ましい。また、画像81を印刷するために印刷性に優れた素材であることが好ましい。表装材61の素材としては、紙(洋紙)、合成紙、プラスチックが用いられる。
化粧紙62には、製本に用いられる化粧紙を適宜用いることができるが、内装部材11の色と同じ色をした化粧紙を用いることが、美観の向上の点からは好ましい。
芯材71には、外装部材41を支持するために十分な強度を有する素材を用いることが好ましい。芯材71の素材としては、例えば、厚紙、プラスチック材が用いられる。加工性及びコストの面からは、厚紙が好ましく、中でも板紙(ボール紙)が好ましい。
図3に示すように、表芯材72と背芯材73、及び背芯材73と裏芯材74とは、所定の間隔を開けて表装材61に貼り付けられている。表装材61において、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74が貼り付けられた部分は、これらの芯材71により裏打ちされて自由な変形が抑えられている。これに対して、表装材61のうち、表芯材72と背芯材73、及び背芯材73と裏芯材74に挟まれて、芯材71が貼り付けられていない部分が、表装材61が折り曲げられて収納ケース1を開閉可能に変形可能する、連結部54a、54bとなる。
表装材61の画像81が印刷されている面には、印刷された画像81の上に、プラスチックフィルムからなる被覆材63が設けられている。被覆材63は、例えば、表装材61に熱と圧力をかけながらプラスチックフィルムを接着するラミネート加工により設けることができる。
<内装部材>
図1に示すように、内装部材11は、内部空間35に内容物100を収納する身部31と、表表紙部51と裏表紙部53とを対向させて閉じた状態において、身部31を覆って閉じる蓋部21とを有する。
図1に示すように、内装部材11は、内部空間35に内容物100を収納する身部31と、表表紙部51と裏表紙部53とを対向させて閉じた状態において、身部31を覆って閉じる蓋部21とを有する。
蓋部21及び身部31には、内容物100を収納するために十分な強度を有する素材を用いることが好ましい。蓋部21及び身部31としては、例えば、厚紙、プラスチック材が用いられる。加工性及びコストの面からは、厚紙が好ましく、中でも板紙(ボール紙)が好ましい。
身部31は、内部空間35の下方に位置する底壁部32と、底壁部32の周端部から上方に立ち上がって、内部空間35の側方の周囲を囲む側壁部33とを有する。身部31は、底壁部32が裏芯材74に接着されることで、裏表紙部53の内側に貼り付けられている。このとき、側壁部33は、裏表紙部53に対してその周辺部に立設されている。
身部31の側面部となる側壁部33において、背表紙部52から離れた位置には、内部空間35と外部とを連通する開口部34が設けられている。開口部34が設けられる位置は、側壁部33の図1中上側、下側、左側、右側のいずれの側面部であってもよい。内容物100を取り出しやすくする観点から、図1に示すように、収納ケース1を開いた状態において、側壁部33において背表紙部52と対向する位置で且つ中央の位置に開口部34が設けられていることが好ましい。
開口部34の形状は特に限定されないが、例えばU字形、V字形、半月形、または矩形が挙げられる。開口部34は、身部31の側壁部33の一部を切除して切り欠きを形成することで設けてもよく、または予め開口部34が設けられるよう身部31の側壁部33を成形するようにしてもよい。開口部34を通じて内容物100を取り出しやすくする観点からは、開口部34は少なくとも側壁部33の高さの半分以上の深さまで設けられていることが好ましい。また、収納ケース1を閉じた際に内部空間35と外部とを遮断して、湿気や光による内容物100への影響を避ける観点からは、開口部34は側壁部33の高さの全体にわたって設けられておらず、底壁部32に達しない程度の深さまで設けられていることが好ましい。
蓋部21は、表表紙部51と裏表紙部53とを対向させて閉じた状態において内部空間35の上方に位置する底壁部22と、底壁部32の周端部から上方に立ち上がって、身部31の側壁部33の外側周囲に接する側壁部23とを有する。蓋部21は、底壁部22が表芯材72に接着されることで、表表紙部51の内側に貼り付けられている。このとき、側壁部23は、表表紙部51に対してその周辺部に立設されている。さらに、収納ケース1を閉じた状態において、蓋部21は身部31を覆って、内部空間35を閉じた状態にする。
蓋部21の側壁部23と、身部31の側壁部33との少なくとも一方は、背表紙52側が開口している。本実施形態では、側壁部23及び側壁部33は、ともに四角形の壁面のうち一つの面が開口したコ字形状を有している。側壁部23及び側壁部33は、コ字形状の開かれた部分を互いに背表紙部52側に向けて設けられている。これにより、収納ケース1を閉じた状態において、蓋部21の底壁部22と、身部31の底壁部32と、側壁部33の三方の面と、背表紙部52とによって、内部空間35が囲まれる。
図2に示すように、収納ケース1を閉じた状態においては、蓋部21が身部31を閉じることにより、蓋部21の側壁部23が、身部31の側壁部33の周囲を覆うことで、側壁部33及び開口部34が外部に露出しないようになっている。このため、蓋部21は身部31と同様の形状であって、側壁部23の内寸が側壁部33の外寸と比べて同程度かやや長くなるよう、蓋部21のサイズは身部31よりも若干大きくなっている。また、側壁部23の高さは、側壁部33の高さと底壁部32の厚みとを合わせた長さと比べて同程度かやや長くなっている。
蓋部21及び身部31は、表面を覆うようにして化粧紙が貼り付けられており、美観及び強度を向上させている。化粧紙は、少なくとも蓋部21の側壁部23、及び身部31の側壁部33の外側の側面部を覆うことが好ましく、さらに側壁部23及び側壁部33の内側の上方端部も覆うことがより好ましく、側壁部23及び側壁部33の上面全体を覆うことがさらに好ましい。
[2.収納ケースの製造方法]
本実施形態の収納ケース1の製造方法は、作業の順序に従って、外装部材作成工程、内装部材作成工程、及び組立工程を備えて構成される。
本実施形態の収納ケース1の製造方法は、作業の順序に従って、外装部材作成工程、内装部材作成工程、及び組立工程を備えて構成される。
<外装部材作成工程>
外装部材41の製造は、公知のくるみ表紙の製造方法を用いて行うことができる。
具体的には、まず表装材61を構成する印刷用紙の外側の面に画像81の印刷を行う。本実施形態では、作業性及びコストの面からロール紙状の印刷用紙を用いる。このとき、表表紙部51に印刷される画像81に加えて、背表紙部52及び裏表紙部53に別の画像の印刷を行ってもよい。また、印刷する画像81は、写真、または図形、さらには文字を含んだものであってもよい。画像81の印刷方法は特に限定されないが、例えばインクジェットプリンタを用いて行うことができる。さらに、画像81の印刷を行った印刷用紙を、ロール紙から切り出す。
外装部材41の製造は、公知のくるみ表紙の製造方法を用いて行うことができる。
具体的には、まず表装材61を構成する印刷用紙の外側の面に画像81の印刷を行う。本実施形態では、作業性及びコストの面からロール紙状の印刷用紙を用いる。このとき、表表紙部51に印刷される画像81に加えて、背表紙部52及び裏表紙部53に別の画像の印刷を行ってもよい。また、印刷する画像81は、写真、または図形、さらには文字を含んだものであってもよい。画像81の印刷方法は特に限定されないが、例えばインクジェットプリンタを用いて行うことができる。さらに、画像81の印刷を行った印刷用紙を、ロール紙から切り出す。
次に、切り出された印刷用紙にラミネート加工を施して、印刷用紙の表面にプラスチックフィルムからなる被覆材63を設ける。ラミネート加工は、少なくとも画像81が印刷されている外側の面に行う。ラミネートはラミネーターを用いて行うことができる。ラミネート加工は、マット(非光沢)であってもよく、グロス(光沢)であってもよい。
続いて、ラミネート加工が施された印刷用紙を、収納ケース1及び芯材71のサイズに合わせてカットを行うとともに、4方の隅のカットを行う。これにより、図3に示すように、長方形の4方の隅がカットされた形状の表装材61が得られる。
さらに、表装材61及び芯材71を用いて、くるみ貼りを施した外装部材41を作成する。
くるみ貼りは、まず、表装材61の印刷及びラミネート加工をしていない側の面(裏面)に、接着剤を塗布する。接着剤は、特に限定されないが、例えば、にかわ、でんぷん糊などの天然系接着剤、ホットメルト型接着剤、エマルジョン型接着剤を用いることができる。接着性、作業性、及びコストの観点から、にかわ系接着剤を用いることが好ましい。接着剤の塗布は、接着剤を付着させたローラーに対して表装材61を接触させて搬送することにより、表装材61の一面の全体に塗布することができる。
くるみ貼りは、まず、表装材61の印刷及びラミネート加工をしていない側の面(裏面)に、接着剤を塗布する。接着剤は、特に限定されないが、例えば、にかわ、でんぷん糊などの天然系接着剤、ホットメルト型接着剤、エマルジョン型接着剤を用いることができる。接着性、作業性、及びコストの観点から、にかわ系接着剤を用いることが好ましい。接着剤の塗布は、接着剤を付着させたローラーに対して表装材61を接触させて搬送することにより、表装材61の一面の全体に塗布することができる。
図3に示すように、表装材61の接着剤を塗布した面に、表芯材72、背芯材73、及び裏芯材74を並べて配置する。このとき、表芯材72と背芯材73との間、及び背芯材73と裏芯材74との間は、背表紙部52に対して表表紙部51または裏表紙部53を、連結部54を介して折り曲げことができる程度に間隔を開けて配置する。この間隔は芯材71の厚み、及び表装材61の厚みまたは素材に応じて適宜設定すればよく、例えば5mmにすることができる。
続いて、図4に示すように、芯材71を配置した表装材61において、芯材71より広がっている上下左右の辺の部分を折り返して、全体をプレスすることにより、芯材71と表装材61とを接着する。さらに、背芯材73、連結部54、表芯材72及び裏芯材74の連結部54と隣接した部分、並びに表装材61が折り返された上下の端部を覆うようにして、化粧紙62を貼り付ける。この状態で、再度全体のプレスを行い、化粧紙62を接着することで、外装部材41が得られる。
<内装部材作成工程>
蓋部21は、底壁部22と、底壁部22の三方に延在する三つの矩形片とを有する板状の部材から、三つの矩形片を同じ側に90度折り曲げて、隣接する矩形片同士を接着して側壁部23を形成することにより作成する。続いて、蓋部21の外部を包むようにして化粧紙を貼り付けることで、蓋部21が得られる。
蓋部21は、底壁部22と、底壁部22の三方に延在する三つの矩形片とを有する板状の部材から、三つの矩形片を同じ側に90度折り曲げて、隣接する矩形片同士を接着して側壁部23を形成することにより作成する。続いて、蓋部21の外部を包むようにして化粧紙を貼り付けることで、蓋部21が得られる。
身部31は、蓋部21と同様に、底壁部32と、底壁部32の三方に延在する三つの矩形片とを有する板状の部材から、三つの矩形片を同じ側に90度折り曲げて、隣接する矩形片同士を接着して側壁部33を形成することにより作成する。身部31では、さらに、側壁部33を構成するいずれか一辺の壁部の一部を切除して、開口部34を形成する。続いて、身部31の外部を包むようにして化粧紙を貼り付けることで、身部31が得られる。
<組立工程>
外装部材作成工程で作成された外装部材41に、内装部材11で作成された蓋部21及び身部31を貼り付けることで、収納ケース1の組立を行う。貼り付けは、蓋部21の底壁部22及び身部31の底壁部32の外側の表面に両面粘着テープを貼り付けておき、または接着剤を塗布しておき、この状態の蓋部21及び身部31を、表芯材72及び裏芯材74にそれぞれ貼り合わせることにより行う。貼り合わせは、まず、蓋部21と身部31とを組み合せて、底壁部22及び底壁部32が相対する側面に位置するようにして、コ字状の開かれた部分を下方に向けて、内装部材11を立てた状態にする。この状態の内装部材11を背表紙部52の上に置き、表表紙部51及び裏表紙部53を、底壁部22及び底壁部32に接するように立ち上げることで、貼りあわせを行う。このようにして、予め蓋部21と身部31とを組み合せた状態で貼り合わせを行うことで、収納ケース1を閉じた際に蓋部21と身部31とが適切な位置関係で閉じ合わせることができる。
外装部材作成工程で作成された外装部材41に、内装部材11で作成された蓋部21及び身部31を貼り付けることで、収納ケース1の組立を行う。貼り付けは、蓋部21の底壁部22及び身部31の底壁部32の外側の表面に両面粘着テープを貼り付けておき、または接着剤を塗布しておき、この状態の蓋部21及び身部31を、表芯材72及び裏芯材74にそれぞれ貼り合わせることにより行う。貼り合わせは、まず、蓋部21と身部31とを組み合せて、底壁部22及び底壁部32が相対する側面に位置するようにして、コ字状の開かれた部分を下方に向けて、内装部材11を立てた状態にする。この状態の内装部材11を背表紙部52の上に置き、表表紙部51及び裏表紙部53を、底壁部22及び底壁部32に接するように立ち上げることで、貼りあわせを行う。このようにして、予め蓋部21と身部31とを組み合せた状態で貼り合わせを行うことで、収納ケース1を閉じた際に蓋部21と身部31とが適切な位置関係で閉じ合わせることができる。
[3.作用、効果]
本実施形態に係る収納ケース1は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
本実施形態に係る収納ケース1は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
(1)上記の収納ケース1は、表表紙部51と裏表紙部53とを有する外装部材41と、身部31と蓋部21とを有する内装部材11を備える。さらに収納ケース1は、身部31の側壁部33において、背表紙部52から離れた位置に、内部空間35と外部とを連通する開口部34が設けられている。収納ケース1の内容物100を取り出そうとする者は、通常、まずは裏表紙部53の端部に右手を添えて収納ケース1を支えた状態で、表表紙部51を左手で持ち上げることで、収納ケース1を開く。次に、内容物100を取り出すにあたって、収納ケース1を開けた者は、裏表紙部53の端部を支えていた右手を、開口部34を通過するように内容物100に向けて横方向に移動させることで、内容物100に直接アクセスすることができる。さらに、開口部34から一部露出する内容物100の側面部または側面下部に対して、開口部34を通じて右手で触れることで、内容物100を持ち上げて取り出すことができる。
ここで、従来の収納ケースでは、収納された内容物100を取り出そうとする際には、右手を一旦持ち上げてから、内容物100を収納する壁部をまたいで、この壁部と内容物100との間に指を差し入れる必要があった。またこのとき、壁部と内容物100との間に指を割り込ませて、指を挿入するスペースを確保する必要があるため、壁部または内容物100の変形が生じるおそれがあった。
一方で、上記の収納ケース1によれば、開口部34を通じて、内容物100へのアクセスと取り出しを容易に行うことができる。また、取り出しに伴う内容物100や収納ケース1への変形が生じるおそれがない。
また、収納ケース1は、蓋部21によって覆われる身部31に開口部34が設けられている。これにより、収納ケース1を閉じた収納状態では、開口部34が蓋部21の側壁部23によって覆われた状態となる。よって、収納ケース1は、収納状態では開口部34が塞がれて、内部空間35が外部から隔絶されることにより、内部空間35の状態を一定に保ち、湿気や温度、日光による内容物100の変化を防ぐことができる。
さらに、収納ケース1は、例えば稼動部によって取り出しを容易にするものではなく、開口部34によって取り出しを容易に行うことを可能とする、シンプルな構造を備えている。このため、収納ケース1は、製造が容易であって生産性に優れるとともに、耐久性が優れたものとなる。
(2)収納ケース1を開く際には、表表紙部51の中でも、背表紙部52から離れた小口側の部分を持つことで、梃子の原理から少ない力で表表紙部51を回動させて、収納ケース1を開くことができる。このため、通常は表表紙部51において背表紙部52と対向する位置に指を当てて収納ケース1を開くことになる。上記の収納ケース1は、側壁部33において、背表紙部52と対向する位置に開口部34が設けられていることにより、収納ケース1を開ける際の指の位置と、内容物100を取り出すための開口部34の位置とが一致するため、より取り出しやすさを向上させることができる。
さらに、開口部34は、側壁部33において背表紙部52と対向する位置で、且つ中央の位置に開口部34が設けられている。これにより、上述したように右手で内容物100を取り出す状態から、収納ケース1を上下180度反転した状態で、左手で内容物100を取り出す場合であっても、指の位置と開口部34との位置関係が、右手の場合と同様となる。よって、右利き用、左利き用に共用の収納ケース1を形成することができる。
(3)上記の収納ケース1では、身部31の側壁部33と、蓋部21の側壁部23との少なくとも一方は、背表紙部52側が開口している。これにより、背表紙部52に連結された表表紙部51及び裏表紙部53が、連結部54a,54bを支点として回動するようにして収納ケース1が開く際に、裏表紙部53に立設された側壁部33と、表表紙部51に対して立設された側壁部23との背表紙部52側における干渉を防いで、スムーズに開閉を行うことができる。
(4)上記の収納ケース1は、外装部材41が、印刷用紙の一方の面に画像81が印刷されている表装材61と、表装材61の他方の面に接着されている芯材71とを有する。これにより、収納ケース1によれば、画像81を表面に印刷可能な表装材61によってデザイン性を備えるとともに、表装材61の裏面を裏打ちする芯材71によって強度を確保することができる。
さらに、収納ケース1では、化粧紙62によって背芯材73を覆う。また、蓋部21及び身部31によって表芯材72及び裏芯材74をそれぞれ覆う。これにより、芯材71が表面に露出することが無くなり、美観を向上させることができる。さらに、化粧紙62と蓋部21及び身部31とによって、芯材71と、芯材71の周辺部に折り返されている表装材61の端部とを含めて覆うことにより、いっそう美観を向上させることができる。
(5)上記の収納ケース1では、表装材61の画像81が印刷されている面にプラスチックフィルムからなる被覆材63が設けられている。これにより、収納ケース1表面の防汚性と水に対する耐性が増すとともに、汚れやこすれなどによる画像81の劣化も抑えることができる。さらには、被膜材63によって表装材61の強度が増すことで、収納ケース1の開閉に伴う連結部54の折り曲げストレスに対しても耐性が増加する。
(6)上記の収納ケース1では、上述したように湿気や温度、日光に対する変化を抑制する特性を有しているが、このような特性は、内容物100が写真アルバムである場合に特に有効である。よって、収納ケース1は、写真アルバム用の収納ケース1として好適に用いることができる。
[4.その他]
上述した実施形態では、裏表紙部53に身部31が設けられて、表表紙部51に蓋部21が設けられている場合について説明した。この場合、収納ケース1は左開きであって、右手で内容物100を取り出すのに適した形状である。内装部材11と外装部材41との関係はこれに限定されず、上述の実施形態とは左右対称に、裏表紙部53に蓋部21が設けられて、表表紙部51に身部31が設けられてもよい。この場合、裏表紙部53に画像81を印刷しても良い。これにより、収納ケース1が右開きであって、左手で内容物100を取り出すのに適した形状となる。
上述した実施形態では、裏表紙部53に身部31が設けられて、表表紙部51に蓋部21が設けられている場合について説明した。この場合、収納ケース1は左開きであって、右手で内容物100を取り出すのに適した形状である。内装部材11と外装部材41との関係はこれに限定されず、上述の実施形態とは左右対称に、裏表紙部53に蓋部21が設けられて、表表紙部51に身部31が設けられてもよい。この場合、裏表紙部53に画像81を印刷しても良い。これにより、収納ケース1が右開きであって、左手で内容物100を取り出すのに適した形状となる。
上述した実施形態では、蓋部21の側壁部23、及び身部の側壁部33が、ともに一つの面が開口したコ字形状を有している場合について説明した。側壁部23,33の構成はこれに限定されず、蓋部21の側壁部23が、背表紙52側の面が開口したコ字形状を有しており、身部31の側壁部33が開口面を有さない四角形の壁面を有する形状であってもよい。この場合、内容物100の周囲を側壁部33が覆うことで、湿気や温度、日光による影響をさらに抑えることが可能となる。また、この場合には、収納ケース1の開閉に伴う、側壁部23と側壁部33との背表紙部52側における干渉を避けることができる。さらに、この場合には、内容物100を取り出す際に、内容物100を側壁部33の背表紙部52側の面に押し当てることで、内容物100を引き上げて持ち上げやすくなる。
1 収納ケース
11 内装部材
21 蓋部
22 蓋部の底壁部
23 蓋部の側壁部
31 身部
32 身部の底壁部
33 身部の側壁部
35 内部空間
34 開口部
41 外装部材
51 表表紙部
52 背表紙部
53 裏表紙部
54 連結部
61 表装材
62 化粧紙
63 被覆材
71 芯材
72 表芯材
73 背芯材
74 裏芯材
81 画像
100 内容物
11 内装部材
21 蓋部
22 蓋部の底壁部
23 蓋部の側壁部
31 身部
32 身部の底壁部
33 身部の側壁部
35 内部空間
34 開口部
41 外装部材
51 表表紙部
52 背表紙部
53 裏表紙部
54 連結部
61 表装材
62 化粧紙
63 被覆材
71 芯材
72 表芯材
73 背芯材
74 裏芯材
81 画像
100 内容物
Claims (6)
- 閉じた状態において互いに対向する表表紙部及び裏表紙部と、該表表紙部及び該裏表紙部を開閉可能に連結する背表紙部と有する外装部材と、
該裏表紙部に対してその周辺部に立設された側壁部を有し、該側壁部で囲まれる内部空間に内容物を収納する身部と、該表表紙部に設けられて、該表表紙部と該裏表紙部とを対向させて閉じた状態において、該側壁部に接して該身部を覆う蓋部と有する内装部材とを備え、
該側壁部において該背表紙部から離れた位置に、該内部空間と外部とを連通する開口部が設けられている
ことを特徴とする収納ケース。 - 該開口部は、該側壁部において該背表紙部と対向する位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の収納ケース。 - 該側壁部と、該表表紙部に対してその周辺部に立設された該蓋部の側壁部との少なくとも一方は、該背表紙部の側が開口している
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収納ケース。 - 該外装部材が、印刷用紙の一方の面に画像が印刷されている表装材と、該表装材の他方の面に接着されている芯材とを有する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納ケース。 - 該表装材の画像が印刷されている面にプラスチックフィルムからなる被覆材が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の収納ケース。 - 写真アルバムの収納に用いられる
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015240096A JP2017105496A (ja) | 2015-12-09 | 2015-12-09 | 収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015240096A JP2017105496A (ja) | 2015-12-09 | 2015-12-09 | 収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017105496A true JP2017105496A (ja) | 2017-06-15 |
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ID=59058971
Family Applications (1)
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JP2015240096A Pending JP2017105496A (ja) | 2015-12-09 | 2015-12-09 | 収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017105496A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020175906A (ja) * | 2019-04-16 | 2020-10-29 | 株式会社サンエコー | 化粧箱およびその板材 |
-
2015
- 2015-12-09 JP JP2015240096A patent/JP2017105496A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020175906A (ja) * | 2019-04-16 | 2020-10-29 | 株式会社サンエコー | 化粧箱およびその板材 |
JP7431428B2 (ja) | 2019-04-16 | 2024-02-15 | 株式会社サンエコー | 化粧箱およびその板材 |
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