JP2017104765A - 機能性膜の形成方法と機能性膜の形成装置 - Google Patents

機能性膜の形成方法と機能性膜の形成装置 Download PDF

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英博 吉田
修平 中谷
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Abstract

【課題】立体面でも、平面と同等な機能膜を形成するための膜形成方法と膜形成装置を実現すること。【解決手段】上記課題を解決するために、面と勾配面との表面改質をする表面改質工程と、表面改質工程の後、表面改質された平面と勾配面とに、インクジェットヘッドにてインクを塗布する塗布工程と、を含み、勾配面での表面改質の照射量は、平面における前記表面改質の照射量よりも大きい膜形成方法を用いる。対象物の表面改質する表面改質部と、表面改質された対象物にインクを塗布するインクジェット部と、対象物を保持する保持部と、を含み、対象物の表面の傾きに応じて、表面改質の照射量を変える制御部と、を有する膜形成装置を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、機能性膜の形成方法と機能性膜の形成装置に関する。特に、インクジェットヘッドを用いる機能性膜の形成方法と機能性膜の形成装置に関する。
医療現場やヘルスケア、流通や物流、農業、社会インフラなどのあらゆる部分に、様々なセンサーを付加し、センシングデータを生活、社会に役立てていこうとする「トリリオン・センサー社会」が実現しようとしている。
トリリオン・センサー社会とは、毎年、1兆個のセンサーを活用する社会のことを意味する。このようにセンサー数が増えると共に、センサー等の3次元形状を有する構造物の表面に導体配線を直接描画し、立体配線を行う技術が注目を浴びている。
従来例として、特許文献1の方法を図5の模式図で説明する。特許文献1の図5では、基材1の表面に撥水加工11を行う。次に、レーザ装置12bを用いて、X−Yテーブル12aの基材1にパターンを形成する。その後、基材1の洗浄14を行い、乾燥15させる。その後、X−Yテーブル16a上に搭載した基材1のパターンにインクジェット16bを用いて、インクを塗布する。結果、基材1上に配線形成を行うというものである。
特開2003−188497号公報

上記従来技術では、基材に形成された撥水膜をレーザにより濡れ性を改善し、濡れ性を改善したパターン表面上に、インクを吐出し、均一な機能膜を実現している。
ところが、基材の表面が、勾配、曲面を有する立体面の場合、立体面にレーザ等を用いて、表面改質を行っても、平面と勾配面とで、均一な機能膜の形成を行うことができない場合がある。なぜなら、基材の表面の膜の種類、表面改質のレベル、インクの種類により大きく影響を受けるためである。それぞれの関係が合わないと、平面と勾配面とに均質な機能膜を形成できない。
そのため、本願課題として、立体面と平面とに均質な機能性膜を形成するための機能性膜の形成方法と機能性膜の形成装置を提供することとする。
上記課題を解決するために、基材の平面と勾配面とで、同じ表面膜の密度、又は、同じ表面凹凸の密度にする表面改質をする表面改質工程と、表面改質された平面と勾配面とに、インクジェットヘッドにてインクを塗布する塗布工程と、を含む機能性膜の形成方法を用いる。
また、対象物の表面改質する表面改質部と、表面改質された前記対象物にインクを塗布するインクジェット部と、対象物を保持する保持部と、対象物の表面の傾きに応じて、表面改質部の出力を変える、又は、表面改質部の移動速度を変える、制御部と、を有する機能性膜の形成装置を用いる。

本願発明では、基材の平面と勾配面とに、同じレベルの表面改質を行う。このことで、その上に形成される膜が均質となる。
また、立体形状に応じて、単位面積当たりの同じ表面処理のレベルを行うことにより、インクジェットにより塗布する面の濡れ性を均一にし、塗布、乾燥後に均一な機能膜を形成する。
実施の形態1の勾配への塗布を示す図 実施の形態1の勾配面の頂点へ塗布を示す図 (a)〜(f)実施の形態1の勾配面の塗布と機能膜形成状態を示す図 (a)〜(e)実施の形態2の曲面の塗布と機能膜形成状態を示す図 従来技術を説明する模式図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1を、図1を用いて説明する。実施の形態1では、基材43が段差形状を有する場合に、インクジェットヘッド30を用いて段差に均一な機能性膜(電極など機能を有する膜)を形成する場合である。
実施の形態1では、平面40と勾配面38とを有する立体形状に対して、表面に表面膜として撥水膜、または、親水膜を形成し、その膜を表面改質部31で除去し、インクジェットヘッド30により、液滴35を吐出させる。液滴35が複数集まって、液滴群37となり、機能膜となる。
表面膜と表面処理とインクの種類の組み合わせは、表1に示すように、タイプA〜タイプDがある。
タイプAでは、表面膜として撥水膜を基材43に設ける。必要な部分の撥水膜の一部を表面処理で除く。その上から水性の液滴35(インク)を塗布する。平面40と勾配面38との撥水膜の密度を同じにすることで、塗れ広がり性を同じにする。結果、液滴35は均質に広がり、機能膜が平面、勾配面に均質に形成される。
タイプBでは、撥水膜を基材43に設ける。必要な部分の撥水膜の全てを表面処理で除き、さらに、基材43の表面に凹凸を形成する。その上から水性の液滴35を塗布する。平面と勾配面とで凹凸の密度を同じにする。機能膜が平面、勾配面に均質に形成される。なお、基材43の凹凸により、水性、または、油性のどちらが増すかどうかは、基材43の材質による。
たとえば、撥水性のプラスチックフィルム表面にナノ構造体の凹凸が付与されると撥水性から親水性に変化する。そのため、タイプBでは、凹凸で、親水性が増加する基材43の場合に用いられる。タイプDは、凹凸で、撥水性が増加する基材43の場合に用いられる。
タイプC、Dでは、上記タイプA,Bとインク、膜の種類が異なるだけであるので、説明を省略する。
なお、上記では、表面膜として、撥水膜、または、親水膜を形成したが、基材43自体、基材43上の自然膜、または、基材43の表面の状態が、撥水性、または、親水性であれば、撥水膜、または、親水膜を形成する必要はない。
自然膜とは、特別な処理なく、基材表面に形成される酸化膜などである。
Figure 2017104765
<基材43>
基材43は、シリコン材料、ガラス材料、ポリイミド材料、PET材料、PEN材料等を用いることができる。基材43上に、撥水材料をスピンコート、ダイコート、あるいはインクジェットを用いて、撥水コーティングを行う。撥水コーティングは、フッ素を含む材料でコーティングすることが好ましい。
<撥水膜、親水膜>
また、撥水膜、親水膜として単分子膜等を用いてもよい。単分子膜を用いることにより、分子単位でコーティングすることができ、表面改質部31としてレーザを用いた時、膜を容易に除去することが可能となる。単分子膜は、主にシリコン材料、金でコーティングされた表面上に形成することができ、これらの材料の上にインクジェットで形成することが有効である。上記撥水コーティングの場合は数10nmのコーティング膜厚を有し、単分子膜の場合は0.1〜1nmの膜厚を有している。
<液滴35>
実施の形態1では、銀ナノインク、銀塩インク等を液滴35として塗布してパターンを形成している。なお、インク材料に関しては、金ナノインク、銅ナノインク、ITOインク等を用いてもよい。インクは、上記のようにタイプに水性インク、油性インクを用いる。
銀ナノインクは、銀ナノ粒子の表面を有機材料でコーティングさせ、溶液中に分散させている。
また、銀塩インクは、銀をイオンとして溶液中に溶解させている溶液である。銀の濃度としては10〜50wt%のものを用いることが好ましい。好ましくは10〜20wt%のものを用いることが好ましい。
<表面改質部31>
表面改質部31は、基材43の表面の状態を改質するものである。表面改質部31として、レーザ、または、ランプを用いることができる。UVランプ、エキシマランプを用いるのが好ましい。使用する波長は、172nm、222nm、308nmのものが好ましい。波長が低いほど、分子同士の高い結合エネルギーを切断することができるために、不純物等が多く含まれている表面には短波長のレーザあるいはランプを照射することが好ましい。
<条件>
本実施の形態は、インクジェットヘッド30から吐出された液滴35は、直径が10〜30μmのものを用いることができる。パターン幅としては、ラインアンドスペースで30μm以上のものを描画できる。本実施の形態で用いたパターン幅は30μmである。また、導電粒子20wt%のインクを用いて描画したときの膜厚は50〜200nmである。また、インクジェットヘッド30と表面改質部31の速度は、10〜300mm/secである。
なお、インクジェットヘッド30と表面改質部31と、基材43とは、相対移動させればよい。相対移動速度で、どちらかを移動させる。
インクジェットヘッド30と表面改質部31とは同時(一体として)に動くようになっている。表面改質部31の直後にインクジェットヘッド30が移動する構成が必要である。
また、表面改質部31は、平面40あるいは、勾配面38に対して一定の距離32を保つようになっている。表面改質部31は、平面に対して、一定の焦点距離を保つことにより、表面の改質状態を均一に実現することが可能となる。
表面改質では、上記表1で説明したように、基材43の表面に形成した撥水膜、親水膜を全部除去、または、一部除去することである。または、すでに基材43の表面に存在する自然膜を全部除去、または、一部除去することである。または、撥水膜、親水膜を除去し、膜が形成されていない場合、または、撥水膜、親水膜を形成しない場合は、基材43の表面に凹凸を設けることである。表面に付着した自然膜、酸化物、不純物を除去し、親水性、親油性にすることを意味する。
表面改質部31がレーザの場合、短波長ほど、表面に付着した結合状態を切断できるので短波長で処理することが望ましい。また、表面改質部31を用いて、表面の撥水膜、単分子膜を除去する際の環境については、窒素雰囲気中、あるいは真空中で行うことがより望ましい。インクジェットヘッド30と表面改質部31は、操作方向36に移動することができる。表面改質部31により処理された表面状態の変化が生じないうちにインクを塗布する必要がある。
表面改質部31は、インクジェットヘッド30で液滴35を打つ直前に平面40、勾配面38の表面改質を行う。表面改質状態が維持された状態で、インクが塗布されるようにするためである。そのため、表面改質部31は、インクジェットヘッド30の移動方向の前に取り付ける必要がある。表面改質部31とインクジェットヘッド30との距離32は、10mm以上開いていることが好ましい。
また、表面改質部31の漏れ光がインクジェットヘッド30に影響するのを抑制する必要がある。このために、インクジェットヘッド30と表面改質部31と間には敷居41を設けることが好ましい。敷居41はインクジェットヘッド30と表面改質部30(レーザ)との間にあり、焦点距離から5mm以下のところにあるのが好ましい。敷居の高さが高くなるとインクジェットヘッド30表面に表面改質部31の光が回りこみ、インクジェットヘッド30表面がダメージを受けやすくなる。特に、UVインクを用いている場合にはインクが硬化してしまいノズルが詰まりやすくなってしまう。硬化型インクの場合でも、インクがレーザで硬化してしまう。
<タイプAのプロセスを中心に説明>
以下、表1のタイプAについて説明する。つまり、基材43の表面の撥水膜を一部除去する。勾配面38と平面40とで、均質に撥水膜を除去する。結果、均質な機能膜を形成する。表面膜は撥水膜、インクは水性である。
<表面改質部31の照射量>
この実施の形態1では、インクを塗布させる表面の状態を、撥水性の状態から親水性の状態(接触角が30°以下)へ変化させる。このことにより、インクジェットヘッド30から吐出した液滴35は、平面40、勾配面38上での塗れ広がり性を向上させることができる。なお、表面改質を行う際は、窒素雰囲気39で行うことが好ましい。
勾配面38の勾配角度θの場合、平面40を通過するときの表面改質部31(レーザなど)の照射量を照射量W1とすると、勾配面38での照射量W2は、式1のように書き表すことができる。
W2=W1/cos(θ)・・・(式1)
このように、勾配面で表面改質部31の照射量を上昇させることにより、表面の撥水膜の量(密度)は、平面40と勾配面38とで同じになる。平面40と勾配面38と同じレベルの密度で、表面改質を実現することが可能となる。つまり、平面40と勾配面38とで、同じ撥水膜の密度となる。ここで、タイプBの場合では、表面処理部分の撥水膜は完全に除去され、基材43の表面凹凸の密度を同じにする。平面40と勾配面38とで、同じ凹凸密度の表面改質性を有する。
なお、この例の図1では、勾配面38の勾配角度θが正の傾きの場合の図となっているが、勾配面38の勾配角度θが負の傾きになっている場合においての照射量をW3とすると、式2のように演算することができ、勾配角度正の場合でも、負の場合でも照射量W3は同様となる。
W3=W1/cos(−θ)=W1/cos(θ)・・・(式2)
ここで、平面40に対して、勾配面38の傾きθは0°〜85°までが望ましい。平面40に対しての勾配角度が80°〜90°の場合は、基材43を傾けて塗布してもよい。基材43を傾ける場合は、基材43を図2に示したように、ステージ44に取り付けてある回転軸45の回りに、45°程度回転させ、斜面46に液滴35をインクジェットヘッド30にて塗布することが好ましい。
ここで表面改質部31の照射量は、表面改質部31の出力である。
<プロセス>
図3(a)〜図3(f)は、インクジェットヘッド30から液滴35を吐出させ、機能膜を形成しているプロセスを示す。図3(a)、図3(c)、図3(e)は、平面図を示す。図3(b)、図3(d)、図3(f)は、断面図を示す。
図3(a)、図3(b)は、表面改質部31により表面改質をしなかった場合のインクジェットヘッド30から吐出された液滴35を示す。つまり、表面改質をしなかった場合、撥水膜が表面にあり、水性インクは、弾かれ、液滴は濡れ広がりにくくなる。このために、液滴35の乾燥後、ドット状の形状がつながった状態になる。本実施の形態で用いた液滴の大きさは直径20μmのものを用い、レーザの照射幅は30μmの幅で照射している。この時、インクジェットヘッド30から吐出された液体は、照射幅が30μmの範囲で濡れ広がり、銀ナノインクで20wt%の液体を用いた場合には、100nmの膜厚を形成することが可能になる。
次に、平面40と勾配面38を表面改質用の表面改質部31から同じ照射量で表面改質してから、インクジェットヘッド30で液滴35の塗布を行うと、図3(c)、図3(d)のようになる。これは、表面改質部31の勾配面38に対する照射量を平面40で照射するのと同等の照射量で照射したために、勾配面38における表面改質が十分にできなかったためである。つまり、タイプAでは、撥水膜の密度、タイプBでは、表面凹凸の密度が平面40と勾配面38とで異なる。
勾配面38の表面の改質が十分にできていないために、平面40ではインクジェットヘッド30で塗布した液滴35が濡れ広がることができるが、勾配面38では、インクジェットヘッド30で塗布した液滴35が濡れ広がりにくいということを表している。
ところが、図3(e)、図3(f)では、式1で示されたように勾配面38に照射量を上げた。すると、液滴塗布後、膜厚の均一化を実現することが可能となった。つまり、タイプAでは、撥水膜の密度、タイプBでは、表面凹凸の密度が、平面40と勾配面38とで同じ。
なお、勾配面38におけるインクジェットヘッド30のドット数(液滴数)は勾配面38の長さに応じて、ドット数を変化させることが好ましい。つまり、勾配面38の距離に応じて、液滴35の数を変化させることが好ましい。
つまり、平面40、勾配面38での水平方向の移動距離d1、その区間を塗布するために必要なインクジェットヘッド30から吐出される液滴35の数n1、勾配面38での吐出される液滴35の数n2とすると、均質な膜形成するには以下の式3となる。
n2=n1×(d1/cos(θ))/d1=n1/cos(θ)・・・(式3)
つまり、勾配面38の単位距離あたりのインクジェットノズルからの液滴35の数は、平面40の単位距離あたりのインクジェットノズルからの液滴35の数と同じである。
なお、実施の形態1では、勾配面38に応じて、表面改質部31の照射強度をリアルタイムで変更を行った。平面40での単位面積当たりの照射時間をt0とすると、勾配面38での照射時間t1は、式4に示したように勾配面38での照射時間を変更してもよい。
t1=t0×(W1/cos(θ))/W1=t1/cos(θ)・・・(式4)
つまり、勾配面38での単位面積当たりの照射時間は、t1/cos(θ)となる。このために、勾配面38では、インクジェットヘッド30のドットは平面40よりも時間をかけて打つことになる。本実施例では、導電性のあるインクの液体の塗布方法について適用したが、導電性のない液体についても適用できる。本実施例では、配線、抵抗、半導体等の機能膜を勾配面、曲面に均一に形成することを目的として開発したが、導電性のない液体(例えばUVインク等)についても、勾配面、曲面に均一な機能膜を形成することにより、ムラのデザインを形成することが可能となる。
上記では、表面改質部31の移動速度を一定として、表面改質部31の照射量を変化させたが、単位表面積あたりの照射量を同じにしてもよい。すなわち、照射量を同じにして、表面改質部31の移動速度を変化させてもよい。勾配面38の移動速度は、平面40の移動速度のcos(θ)倍としてもよい。
なお、塗布装置には、制御部47があり、上記制御を行う。
また、上記は、タイプAを中心にタイプBも説明したが、同様に、タイプC、Dの場合も同様である。破水膜を親水膜へ、水性インクを油性インクへ、変更すれば同様である。
(実施の形態2)
以下、タイプAの場合で説明する。他のタイプの場合も同様である。
図4(a)〜図4(e)は、実施の形態3のプロセスを示す図である。図4(a)、図4(c)、図4(e)は、断面図を示す。図4(b)、図4(d)は、平面図を示す。
平面40と曲面50を有する立体形状にインクジェットヘッド10により、機能膜を形成させるプロセスである。なお、曲面50は、勾配面38の一種とする。曲面50は、傾きが変化する勾配面38である。
曲面50をインクジェットヘッド30により塗布する場合、表面改質部31により照射するポイントにおける曲面の角度αとポイントの接線における角度βとは等しく、角度θとなる。このため、曲面50における表面改質部31の照射量W4は、式5で計算できる。
W4=W1/cos(θ(t))・・・(式5)
ここで、θ(t)は、t秒後の曲面における接線における角度βを表している。
表面改質部31の一定速度での移動とともに、角度θが変化する。この変化に合わせて、表面改質部31の照射量(出力)を変化させる。または、表面改質部31の照射量を一定にし、角度θの変化に応じて、表面改質部31の移動速度を変化させてもよい。2点間の角度θの変化量に応じて、移動速度をcos(θ)倍としてもよい。
また、曲面50におけるインクジェットヘッド10のドット数は、図4(b)、図4(c)に示したように、平面40、曲面50に対してインクジェットヘッド30から吐出する液滴35の間隔は、円弧の接線の角度βが大きいほど、インクジェットヘッド30から吐出させる液滴35の数は増加することが好ましい。また、このようにインクジェットヘッド30から液滴35を吐出させることにより、図4(d)、図4(e)に示したように液滴35の乾燥後、均一な機能膜を形成することが可能となる。
なお、上記方法を実現できる装置としては、表面改質部と、表面改質された被対象物にインクを塗布するインクジェット部と、被対象物を保持する保持部と、を含み、被対象物の表面性に応じて、前記表面改質部の出力、又は、移動速度を変える制御部と、を有する膜形成装置となる。
なお、塗布装置には、制御部47があり、上記制御を行う。
また、上記実施の形態は、組み合わせることができる。
本願発明の装置、方法は、各種基材上へ各種ペーストを塗布する回路基材の分野、電子部品の分野、電子機器の分野などで広く利用される。
1 基材
10 インクジェットヘッド
11 撥水加工
12a X−Yテーブル
12b レーザ装置
14 洗浄
15 乾燥
16a X−Yテーブル
16b インクジェット
20 直径
30 インクジェットヘッド
31 表面改質部
32 距離
35 液滴
36 操作方向
37 液滴群
38 勾配面
39 窒素雰囲気
40 平面
41 敷居
43 基材
44 ステージ
45 回転軸
46 斜面
47 制御部
50 曲面
α 角度
β 角度
W1、W2、W3、W4 照射量
t1 照射時間

Claims (12)

  1. 基材の平面と勾配面とで、同じ表面膜の密度、又は、同じ表面凹凸の密度にする表面改質をする表面改質工程と、
    前記表面改質された前記平面と前記勾配面とに、インクジェットヘッドにてインクを塗布する塗布工程と、を含む機能性膜の形成方法。
  2. さらに、前記基材の表面に、前記表面膜として、撥水膜、又は、親水膜を形成する膜形成工程を、有する請求項1記載の機能性膜の形成方法。
  3. 前記表面改質工程では、前記基材の表面の自然膜、または、前記表面膜の一部を除去する請求項1記載の機能性膜の形成方法。
  4. 前記表面改質工程では、前記基材の表面改質部分の前記自然膜、または、前記基材の表面改質部分の前記表面膜の全部を除去する請求項1または2記載の機能性膜の形成方法。
  5. 前記表面改質工程において、
    前記勾配面の前記平面に対する傾斜角度がθの場合、前記勾配面での前記表面改質部の出力は、前記平面での前記表面改質部の出力を1/cosθ倍にした請求項1から4のいずれか1項に記載の機能性膜の形成方法。
  6. 前記表面改質工程において、
    前記勾配面の前記平面に対する傾斜角度がθの場合、前記勾配面での前記表面改質部の相対移動速度を、前記平面での前記表面改質部の相対移動速度のcosθ倍にし、前記表面改質部の出力を一定にする請求項1から4のいずれか1項に記載の機能性膜の形成方法。
  7. 前記勾配面が、曲面であり、
    前記曲面の各地点での傾きに応じて、前記表面改質部の出力、または、前記表面改質部の相対移動速度を変化させる請求項1から4のいずれか1項に記載の機能性膜の形成方法。
  8. 前記勾配面の単位距離あたりの前記インクジェットノズルからの液滴数は、前記平面の単位距離あたりの前記インクジェットノズルからの液滴数と同じである請求項1から7のいずれか1項に記載の機能性膜の形成方法。
  9. 前記勾配面の傾きが大きいほど、前記インクジェットヘッドから吐出させる液滴の水平方向の間隔を短くする請求項1から8のいずれか1項に記載の機能性膜の形成方法。
  10. 前記表面改質部は、レーザを使用する請求項1〜9のいずれか1項に記載の機能性膜の形成方法。
  11. 対象物の表面改質する表面改質部と、
    前記表面改質された前記対象物にインクを塗布するインクジェット部と、
    前記対象物を保持する保持部と、
    前記対象物の表面の傾きに応じて、前記表面改質部の出力を変える、又は、前記表面改質部の移動速度を変える、制御部と、を有する機能性膜の形成装置。
  12. 前記表面改質部と前記インクジェット部とは、一体として移動する請求項11記載の機能性膜の形成装置。
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JP2019010812A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
WO2021039292A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 京セラ株式会社 塗装装置、塗装膜および塗装方法

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