JP2017104003A - 高温領域抽出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光パネルが備えるバイパス回路の故障を検出する手間を低減する。【解決手段】高温領域抽出装置は、ダイオードと、1つ以上のセルとが並列に接続されたクラスタが直列に複数接続された太陽電池パネルを撮像して、太陽電池パネルの表面の温度分布情報を示す温度画像を生成する撮像部と、太陽電池パネルの特定の箇所である検査対象領域の、太陽電池パネルの電力出力端に電源電圧が印加されることに伴う温度変化を示す複数の画像であって、互いに異なる時刻において撮像部が撮像した第1温度画像と、第2温度画像とを取得する取得部と、取得部が取得した第1温度画像と、第2温度画像とに示される温度分布情報の差に基づいて、太陽電池パネルの検査対象領域のうち、高温領域を抽出する高温領域抽出部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、高温領域抽出装置に関する。
従来、太陽光パネルの故障を検出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、感熱紙等の温度検出手段を太陽光パネルに面的に設置することにより、当該太陽光パネルの温度を取得し、バイパス回路の開放故障に伴う異常に発熱(以下、ホットスポット熱)が生じているか否かを検査する方法が記載されている。
また、特許文献2には、太陽光パネルが備えるバイパス回路とは異なる追加バイパス回路を設け、追加バイパス回路に温度センサを付加することにより、太陽光パネルが備えるバイパス回路が開放故障したことに伴う追加バイパス回路に付加された温度センサの温度上昇に基づいて、バイパス回路の開放故障の有無を検出する技術が知られている。
また、特許文献3には、太陽光パネルに充電したコンデンサを接続し、夜間に放電させることにより、放電時の電圧、及び電流の電圧―電流特性の変化からバイパス回路の開放故障の有無を検出する技術が記載されている。
また、特許文献4には、夜間に太陽光パネルに電流源回路より電流を流し、太陽光パネルの正極と、負極との電位差を測定することにより、バイパス回路の開放故障の有無を検出する技術が記載されている。
特開2001−24204号公報 特開2013−157456号公報 特開2011−66320号公報 特開2014−11427号公報
しかしながら、特許文献1、および特許文献2に記載される従来の技術は、既に設置されている太陽光パネルに対して、バイパス回路の開放故障を検出する場合には、太陽光パネル毎に温度検出手段を設置しなければならないことがあった。例えば、従来の技術では、検出対象の太陽光パネルが多数設置されるメガソーラー等においてバイパス回路の開放故障を検出する場合には、多数の太陽光パネル毎に温度検出手段を設置しなければならない場合があった。この場合、太陽光パネルが備えるバイパス回路の開放故障を検出する手間を低減することが難しい場合があった。
また、特許文献3、および特許文献4に記載される従来の技術では、太陽光パネルのバイパス回路の開放故障の有無を検出するに際して、夜間に検査を行うことが求められる場合があった。この場合、夜間の検査の方が昼間の検査より作業が困難であることから、これら従来の技術では、太陽光パネルが備えるバイパス回路の開放故障を検出する手間を低減することが難しい場合があった。
また、特許文献3、および特許文献4に記載される従来の技術では、太陽光パネルの故障の有無を検出することができても、故障が生じていることが検出された太陽光パネルの故障が生じている位置を検出することが難しい場合があった。
本発明は、太陽光パネルが備えるバイパス回路の故障を検出する手間を低減することができる高温領域抽出装置を提供することを目的とする。
本発明の一容態は、ダイオードと、1つ以上のセルとが並列に接続されたクラスタが直列に複数接続された太陽電池パネルを撮像して、前記太陽電池パネルの表面の温度分布情報を示す温度画像を生成する撮像部と、前記太陽電池パネルの特定の箇所である検査対象領域の、前記太陽電池パネルの電力出力端に電源電圧が印加されることに伴う温度変化を示す複数の画像であって、互いに異なる時刻において前記撮像部が撮像した第1温度画像と、第2温度画像とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第1温度画像と、前記第2温度画像とに示される温度分布情報の差に基づいて、前記太陽電池パネルの前記検査対象領域のうち、高温領域を抽出する高温領域抽出部とを備える高温領域抽出装置である。
また、本発明の一容態の高温領域抽出装置は、前記第1温度画像は、前記太陽電池パネルの前記電力出力端に前記電源電圧が印加される前、または印加された直後の画像であり、前記第2温度画像は、前記太陽電池パネルの前記電力出力端に前記電源電圧が印加中、または所定の時間印加された後の画像であって、前記取得部は、前記第2温度画像が撮像された時刻より以前に前記第1温度画像を取得する。
また、本発明の一容態の高温領域抽出装置は、前記撮像部は、前記太陽電池パネルのうち、少なくとも2つのクラスタを撮像し、前記温度画像を生成する。
本発明によれば、太陽光パネルが備えるバイパス回路の故障を検出する手間を低減することができる。
本実施形態の高温領域抽出装置の観測対象である太陽光発電システムの一例を示す模式図である。 本実施形態の高温領域抽出装置の観測対象である太陽光発電システムの構成の一例を示す構成図である。 太陽光発電システムのストリングの構成の一例を示す模式図である。 太陽光発電システムのストリングの構成の詳細な一例を示す構成図である。 太陽光発電システムの接続箱の一例を示す模式図である。 太陽光発電システムの晴天時のクラスタの動作の一例を示す構成図である。 太陽光発電システムの晴天時のストリングの動作の一例を示す構成図である。 太陽光発電システムの影が生じている時のクラスタの動作の一例を示す構成図である。 太陽光発電システムの影が生じている時のストリングの動作の一例を示す構成図である。 太陽光発電システムのバイパスダイオードが開放故障しており、かつクラスタの影が生じている時の動作の一例を示す構成図である。 本実施形態における高温領域抽出装置の一例を示す模式図である。 本実施形態における直流電源と、接続箱との構成の一例を示す構成図である。 本実施形態における直流電源がアレイに電圧を印加した場合のストリングの構成の詳細な一例を示す構成図である。 本実施形態における直流電源が接続箱を介してアレイに電圧を印加した場合のストリングの構成の詳細な一例を示す構成図である。 本実施形態における高温領域抽出装置の構成の一例を示す構成図である。 本実施形態における第1温度画像の一例を示す模式図である。 本実施形態における差分領域の一例を示す模式図である。 本実施形態における高温領域の一例を示す模式図である。 本実施形態における高温領域抽出装置の動作の一例を示す流れ図である。 本実施形態におけるアレイに直流電源が電圧を印加した場合の影が生じている時のストリングの構成の詳細な一例を示す構成図である。 変形例の差分領域の一例を示す第1の画像である。 変形例の差分領域の一例を示す第2の画像である。 変形例の差分領域の一例を示す第3の画像である。
[実施形態]
以下、図を参照して本実施形態の高温領域抽出装置1の構成について説明する。
本実施形態の高温領域抽出装置1は、撮像部110を備える。撮像部110は、アレイARの表面の温度分布を撮像し、画像を生成する。アレイARとは、複数のストリングSTを接続した構成の名称である。ストリングSTとは、複数の太陽電池パネルを接続した構成の名称である。太陽電池パネルは、日射光等の光の照射に伴い、発電する装置である。高温領域抽出装置1は、撮像部110が生成した画像に基づいて、アレイARの故障を検出する。
まず、高温領域抽出装置1の観測対象であるアレイARについて図を参照して説明する。
[太陽光発電システムSPSの構成]
まず、図を参照して太陽光発電システムSPSの構成について説明する。図1は、本実施形態の高温領域抽出装置1の観測対象である太陽光発電システムSPSの一例を示す模式図である。
図1に示す通り、太陽光発電システムSPSは、アレイARと、接続箱JBと、パワーコンディショナPCとを備える。アレイARには、複数のストリングSTが含まれる。この一例では、3つのストリングSTが架台Mに設置される場合について説明する。具体的には、ストリングST1、ストリングST2およびストリングST3が架台Mに設置される場合について説明する。
図1に示す通り、アレイARと、接続箱JBとは、配線WR1によって接続される。また、接続箱JBと、パワーコンディショナPCとは、配線WR2によって接続される。接続箱JBとは、ストリングSTと、パワーコンディショナPCとを接続する配線を集約する機器である。これにより、ストリングSTが発電した接続箱JBを介してパワーコンディショナPCへ供給される。以降の説明において、配線WR1と、配線WR2とを特に区別しない場合には、総称して配線WRと記載する。
パワーコンディショナPCとは、アレイARが発電した直流電力を交流電力に変換する装置である。例えば、パワーコンディショナPCは、アレイARが発電した電力を家庭等で使用される商用100Vに変換する。つまり、アレイARが発電した電力は、パワーコンディショナPCを介して調整され、家庭等で使用される電力に変換される。
次に、図2を参照して太陽光発電システムSPSの詳細な構成について説明する。図2は、本実施形態の高温領域抽出装置1の観測対象である太陽光発電システムSPSの構成の一例を示す構成図である。この一例では、太陽光発電システムSPSがパワーコンディショナPCと、接続箱JBと、アレイARとを備える場合について説明する。
図2に示す通り、パワーコンディショナPCと、接続箱JBと、アレイARとは、配線WRを介して接続される。具体的には、パワーコンディショナPCの正極の端子である端子TPCPと、接続箱JBの正極の端子である端子TJBPとが配線WRPを介して接続される。また、パワーコンディショナPCの負極の端子である端子TPCNと、接続箱JBの負極の端子である端子TJBNとが配線WRNを介して接続される。これにより、接続箱JBにおいて集約された電力は、パワーコンディショナPCへ供給される。
以降の説明において、配線WRPと、配線WRNとを特に区別しない場合には、配線WR2と記載する。また、以降の説明において、接続箱JBの正極の端子である端子TJBPと、負極の端子である端子TJBNとを総称して電力出力端TSPと記載する。
[アレイARの構成]
以下、図2、図3、および図4を参照してアレイARの構成について説明する。
図2に示す通り、この一例では、アレイARが、複数のストリングSTを備える。具体的には、アレイARは、ストリングST1と、ストリングST2と、ストリングST3とを備える。以降の説明において、ストリングST1、ストリングST2、およびストリングST3を特に区別しない場合には、総称してストリングSTと記載する。
図2に示す通り、ストリングSTが発電した電力は、接続箱JBを介してパワーコンディショナPCへ供給される。
まず、図3を参照してストリングSTについて説明し、接続箱JBについては後述する。
図3は、太陽光発電システムSPSのストリングSTの構成の一例を示す模式図である。図3に示す通り、この一例では、ストリングSTが3つのクラスタCSを備える。具体的には、ストリングSTは、クラスタCS1、クラスタCS2、およびクラスタCS3を備える。つまり、ストリングSTとは、複数のクラスタCSが直列に接続された構成の名称である。
また、この一例では、図2に示すストリングST1、ストリングST2、およびストリングST3が図3に示すストリングSTと同一の構成を有する。
以下、図4を参照してストリングSTの詳細について説明する。
図4は、太陽光発電システムSPSのストリングSTの構成の詳細な一例を示す構成図である。図4に示す通り、クラスタCS1は、複数のセルCLが直列に接続された集合セルCLS1と、バイパスダイオードDp1とを備える。また、クラスタCS2は、複数のセルCLが直列に接続された集合セルCLS2と、バイパスダイオードDp2とを備える。また、クラスタCS3は、複数のセルCLが直列に接続された集合セルCLS3と、バイパスダイオードDp3とを備える。以降の説明において、クラスタCS1、クラスタCS2、およびクラスタCS3を特に区別しない場合には、総称してクラスタCSと記載する。また、バイパスダイオードDp1、バイパスダイオードDp2、およびバイパスダイオードDp3を特に区別しない場合には、総称してバイパスダイオードDpと記載する。つまり、クラスタCSとは、複数のセルCLとバイパスダイオードDpとを含む構成の名称である。
セルCLとは、太陽電池素子である。セルCLは、日射光等の照射光の量に応じた量の電力を発生させる。また、セルCLは、日射光等の照射光が少ない場合、その抵抗が高くなる。バイパスダイオードDpとは、セルCLの抵抗が日射光等の照射光が少ないことにより高い場合、他のクラスタCSから当該セルCLへ電流が流れること防ぐため、電流をバイパスするダイオードである。
クラスタCS1は、バイパスダイオードDp1と、複数のセルCLが直列で接続された集合セルCLS1とが並列に接続される。より具体的には、バイパスダイオードDp1のカソード端子である端子TD1kと、集合セルCLS1の端子TCLS1Pとが接続される。また、バイパスダイオードDp1のアノード端子である端子TD1aと、集合セルCLS1の端子TCLS1Nとが接続される。
また、クラスタCS2は、バイパスダイオードDp2と、複数のセルCLが直列で接続された集合セルCLS2とが並列に接続される。より具体的には、バイパスダイオードDp2のカソード側の端子TD2kと、集合セルCLS2の端子TCLS2Pとが接続される。また、バイパスダイオードDp2のアノード側の端子TD2aと、集合セルCLS2の端子TCLS2Nとが接続される。
また、クラスタCS3は、バイパスダイオードDp3と、複数のセルCLが直列で接続された集合セルCLS3とが並列に接続される。より具体的には、バイパスダイオードDp3のカソード側の端子TD3kと、集合セルCLS3の端子TCLS3Pとが接続される。また、バイパスダイオードDp3のアノード側の端子TD3aと、集合セルCLS3の端子TCLS3Nとが接続される。
図4に示す通り、クラスタCS1、クラスタCS2、およびクラスタCS3とは、直列に接続される。具体的には、図4に示すクラスタCS1の端子TCS1Nと、クラスタCS2の端子TCS2Pとが接続される。また、クラスタCS2の端子TCS2Nと、クラスタCS3の端子TCS3Pとが接続される。
すなわち、ストリングSTには、バイパスダイオードDpと、1つ以上のセルCLとが並列に接続されたクラスタCSが直列に複数接続される。
図3に戻り、クラスタCS1の端子TCS1Pと、ストリングSTの端子TSTPとは、接続される。また、クラスタCS3の端子TCS3Nと、ストリングSTの端子TSTNとは、接続される。
図2に戻り、ストリングST1の端子TST1Pと、接続箱JBの端子TJB1とは、配線WR11を介して接続される。また、ストリングST2の端子TST2Pと、接続箱JBの端子TJB2とは、配線WR12を介して接続される。また、ストリングST3の端子TST3Pと、接続箱JBの端子TJB3とは、配線WR13とを介して接続される。また、ストリングST1の端子TST1Nと、ストリングST2の端子TST2Nと、ストリングST3の端子TST3Nと、接続箱JBの端子TJBCNとは、配線WR14を介して接続される。以降の説明において、配線WR11と、配線WR12と、配線WR13と、配線WR14とを特に区別しない場合には、配線WR2と記載する。
以下、図5を参照して接続箱JBについて説明する。
図5は、太陽光発電システムSPSの接続箱JBの一例を示す模式図である。図5に示す通り、この一例では、接続箱JBは、出力開閉器OSWと、逆流防止用ダイオードDbと、アレイARが備えるストリングSTの数に応じたストリング開閉器SSWとを備える。
出力開閉器OSWとは、ストリングSTが発電した電力をパワーコンディショナPCへ接続するスイッチである。出力開閉器OSWが開閉されることにより、ストリングSTが発電した電力のパワーコンディショナPCへの供給が制御される。例えば、出力開閉器OSWとは、落雷やアレイARの破損に伴い、パワーコンディショナPCが破損することを防ぐブレーカーである。
ストリング開閉器SSWとは、ストリングSTと、出力開閉器OSWとを接続するスイッチである。ストリング開閉器SSWが開閉されることにより、ストリングSTが発電した電力の出力開閉器OSWへの供給が制御される。例えば、ストリング開閉器SSWとは、ストリングSTの破損に伴い、パワーコンディショナPCが破損することを防ぐブレーカーである。接続箱JBは、アレイARが備えるストリングSTと同数のストリング開閉器SSWを備える。すなわち、この一例では、接続箱JBは、3つのストリング開閉器SSWを備える。具体的には、接続箱JBは、ストリング開閉器SSW1、ストリング開閉器SSW2、およびストリング開閉器SSW3を備える。以降の説明において、ストリング開閉器SSW1、ストリング開閉器SSW2、およびストリング開閉器SSW3を特に区別しない場合には、総称してストリング開閉器SSWと記載する。
ストリング開閉器SSWと、ストリングSTとは、逆流防止用ダイオードDbfを介して接続される。逆流防止用ダイオードDbfとは、逆流防止用ダイオードDbfと接続されるストリングSTが短絡すること等によって生じる過電流保護として機能するダイオードである。
図5に示す通り、出力開閉器OSWの端子TOSW1は、接続箱JBの端子TJBPと接続される。これにより、出力開閉器OSWの端子TOSW1は、配線WRPを介してパワーコンディショナPCの端子TPCPと接続される。また、出力開閉器OSWの端子TOSW2は、端子TJBNと接続される。これにより、出力開閉器OSWの端子TOSW2は、配線WRNを介してパワーコンディショナPCの端子TPCNと接続される。
また、出力開閉器OSWの端子TOSW4は、接続箱JBの端子TJBCNと接続される。これにより、出力開閉器OSWの端子TOSW4は、配線W14を介してアレイARが備える各ストリングSTの端子TSTNに接続される。具体的には、図5に示す通り、端子TOSW4と、端子TST1Nと、端子TST2Nと、端子TST3Nとは、接続される。これにより、ストリングSTの端子TSTNは、接続箱JBを介してパワーコンディショナPCの端子TPCNと接続される。
図5に示す通り、ストリング開閉器SSW1の端子TSSW11と、ストリング開閉器SSW2の端子TSSW21と、ストリング開閉器SSW3の端子TSSW31とは、出力開閉器OSWの端子TOSW3と接続される。
また、ストリング開閉器SSW1の端子TSSW12と、ストリングST1とは、逆流防止用ダイオードDbf1を介して接続される。具体的には、ストリング開閉器SSW1の端子TSSW12と、逆流防止用ダイオードDbf1のカソード端子である端子TDbf1kとが接続される。また、逆流防止用ダイオードDbf1のアノード端子である端子TDbf1aと、接続箱JBの端子TJB1とが接続される。
また、ストリング開閉器SSW2の端子TSSW22と、ストリングST2とは、逆流防止用ダイオードDbf2を介して接続される。具体的には、ストリング開閉器SSW2の端子TSSW22と、逆流防止用ダイオードDbf2のカソード端子である端子TDbf2kとが接続される。また、逆流防止用ダイオードDbf2のアノード端子である端子TDbf2aと、接続箱JBの端子TJB2とが接続される。
また、ストリング開閉器SSW3の端子TSSW32と、ストリングST3とは、逆流防止用ダイオードDbf3を介して接続される。具体的には、ストリング開閉器SSW3の端子TSSW32と、逆流防止用ダイオードDbf3のカソード端子である端子TDbf3kとが接続される。また、逆流防止用ダイオードDbf3のアノード端子である端子TDbf3aと、接続箱JBの端子TJB3とが接続される。
[アレイARの発電時の正常動作]
以下、図6、および図7を参照してアレイARの具体的な動作について説明する。図6は、太陽光発電システムSPSの晴天時のクラスタCSの動作の一例を示す構成図である。図6に示す通り、この一例では、ストリングSTが正常に動作しており、かつストリングSTが備える各セルCLが日射光等の光の照射に伴い、電力を発電している場合の動作の一例を示す模式図である。
クラスタCSが備える集合セルCLSが発電する発電量は、日射強度により大きく左右される。この一例では、集合セルCLSには、集合セルCLSが発電するために十分な日射光が照射されている。
集合セルCLS3が発電することに伴い、集合セルCLS3には、電流I32が流れる。具体的には、集合セルCLS3の端子TCLS3Nから複数のセルCLを介して端子TCLS3P方向へ電流I32が流れる。すなわち、図6に示す通り、クラスタCS3には、電圧V13が生じる。具体的には、クラスタCS3の端子TCS3Nから端子TCS3P方向へ電圧V13が生じる。より具体的には、クラスタCS3の端子TCS3Nと、端子TCS3Pとでは、端子TCS3Pの方が電位が高い。
この場合、バイパスダイオードDp3には、逆電源電圧が印加される。そのため、クラスタCS3の端子TCS3Nから流入する電流I31は、バイパスダイオードDp3の端子TD3aから端子TD3kへわずかに流れる漏れ電流を除いて、集合セルCLS3へ流れる。ただし、バイパスダイオードDp3の端子TD3aから端子TD3kへわずかに流れる漏れ電流は、集合セルCLS3へ流れる電流と比較して十分に小さい。このため、電流I31は、ほとんどが集合セルCLS3へ流れる。
また、集合セルCLS2が発電することに伴い、集合セルCLS2には、電流I22が流れる。具体的には、集合セルCLS2の端子TCLS2Nから複数のセルCLを介して端子TCLS2P方向へ電流I22が流れる。すなわち、図6に示す通り、クラスタCS2には、電圧V12が生じる。具体的には、クラスタCS2の端子TCS2Nから端子TCS2P方向へ電圧V12が生じる。より具体的には、クラスタCS2の端子TCS2Nと、端子TCS2Pとでは、端子TCS2Pの方が電位が高い。
この場合、バイパスダイオードDp2には、逆電源電圧が印加される。そのため、クラスタCS2の端子TCS2Nから流入する電流I21は、バイパスダイオードDp2の端子TD2aから端子TD2kへわずかに流れる漏れ電流を除いて、集合セルCLS2へ流れる。ただし、バイパスダイオードDp2の端子TD2aから端子TD2kへわずかに流れる漏れ電流は、集合セルCLS2へ流れる電流と比較して十分に小さい。このため、電流I21は、ほとんどが集合セルCLS2へ流れる。
また、集合セルCLS1が発電することに伴い、集合セルCLS1には、電流I12が流れる。具体的には、集合セルCLS1の端子TCLS1Nから複数のセルCLを介して端子TCLS1P方向へ電流I12が流れる。すなわち、図6に示す通り、クラスタCS1には、電圧V11が生じる。具体的には、クラスタCS1の端子TCS1Nから端子TCS1P方向へ電圧V11が生じる。より具体的には、クラスタCS1の端子TCS1Nと、端子TCS1Pとでは、端子TCS1Pの方が電位が高い。
この場合、バイパスダイオードDp1には、逆電源電圧が印加される。そのため、クラスタCS1の端子TCS1Nから流入する電流I11は、バイパスダイオードDp1の端子TD1aから端子TD1kへわずかに流れる漏れ電流を除いて、集合セルCLS1へ流れる。ただし、バイパスダイオードDp1の端子TD1aから端子TD1kへわずかに流れる漏れ電流は、集合セルCLS1へ流れる電流と比較して十分に小さい。このため、電流I11は、ほとんどが集合セルCLS1へ流れる。
次に、図7を参照して、ストリングST全体の動作について説明する。図7は、太陽光発電システムSPSの晴天時のストリングSTの動作の一例を示す構成図である。上述したように、この一例では、ストリングSTは、直列に接続されたクラスタCS1と、クラスタCS2と、クラスタCS3とが含まれる。つまり、ストリングSTの両端である端子TSTNから端子TSTPには、クラスタCS1と、クラスタCS2と、クラスタCS3とにかかる電圧を足した電圧を生成する。具体的には、ストリングSTには、クラスタCS3に印加される電圧V13と、クラスタCS2に印加される電圧V12と、クラスタCS1に印加される電圧V11とを足し合わせた電圧V1を生成する。
すなわち、電圧V1は、V1=V11+V12+V13によって示される。ここで、この一例では、クラスタCS1と、クラスタCS2と、クラスタCS3とは、同一の構成を有しており、電圧V11と、電圧V12と、電圧V13とは同じ電圧である。これにより、電圧V1は、V1=V11×3によって示される。
なお、上述では、ストリングSTには、3つのクラスタCSが接続される場合について説明したが、これに限られない。ストリングSTには、1つ以上のクラスタCSが含まれていればよい。つまり、ストリングSTが生成する電圧V1はV1=発電可能なセルCLを含むクラスタCSの数×発電可能なセルCLを含むクラスタCSが生成する電圧によって示される。
[アレイARに影が生じている時の正常動作]
以下、図8、および図9を参照してアレイARの具体的な動作について説明する。図8は、太陽光発電システムSPSの影が生じている時のクラスタCSの動作の一例を示す構成図である。図8に示す通り、この一例では、ストリングST1、ストリングST2、およびストリングST3が正常に動作している。また、この一例では、ストリングST2が備える各セルCLのうち、一部が日射光等の光の照射に伴い発電しており、一部が曇天、または遮蔽物等によって影が生じることにより、発電していない場合の動作の一例を示す模式図である。
図8に示す通り、この一例では、クラスタCS1と、クラスタCS3とには、発電するに際して必要な光の照射が十分に得られている。また、この一例では、集合セルCLS2のセルCLの一部には、影の影響により、発電するに際して必要な光の照射が十分に得られていない。これにより、集合セルCLS2のうち、一部のセルCLは発電しない。以降の説明において、影の影響により発電しないセルCLを非発電セルSCLと記載する。
図8に示す通り、集合セルCLS2には、セルCLと、非発電セルSCLとが含まれる。これにより、集合セルCLS2に流れる電流I22が制限される。すなわち、集合セルCLS2は、発電するに際して必要な光の照射が十分に得られていない場合、抵抗が大きくなる。したがって、クラスタCS2の端子TCS2Pと、端子TCS2Nとでは、端子TCS2Pの方が電位が低くなる。具体的には、図8に示す通り、クラスタCS2には、端子TCS2Pから端子TCS2N方向へ電圧V12が生じる。
この場合、バイパスダイオードDp2には、順電源電圧が印加される。そのため、バイパスダイオードDp2がON状態となり、クラスタCS3からクラスタCS2へ流入する電流I33は、バイパスダイオードDp2を通過する。つまり、図8に示す通り、バイパスダイオードDp2を通過する電流IDp2と、集合セルCLS2に流れる電流I22との和によって示される電流と、電流I21と、電流I23とは、同じ大きさの電流である。
また、バイパスダイオードDp2がON状態となることにより、クラスタCS2が生成する電圧V12は、バイパスダイオードDpのON電圧とほぼ同じ大きさの電圧である。つまり、電圧V12は、V12≒1Vである。
次に、図9を参照して、ストリングST全体の動作について説明する。図9は、太陽光発電システムSPSの影が生じている時のストリングSTの動作の一例を示す構成図である。
上述したように、影が生じている場合、ストリングSTが生成する電圧V1は、V1=V11+V13−V12によって示される。ここで、この一例では、クラスタCS1と、クラスタCS2と、クラスタCS3とは、同一の構成を有しており、電圧V11と、電圧V13とは同じ電圧値である。ここで、電圧V1の大きさをV1とし、電圧V11の大きさをV11とし、電圧V12の大きさをV12とした場合、V1と、V11と、V12との関係は式(1)によって示される。
V1=V11×2−V12…(1)
なお、上述では、ストリングSTには、3つのクラスタCSが接続される場合について説明したが、これに限られない。ストリングSTには、1つ以上のクラスタCSが含まれていればよい。つまり、ストリングSTに印加される電圧V1は、V1=発電可能なセルCLを含むクラスタCSの数×発電可能なセルCLを含むクラスタCSが生成する電圧−非発電セルSCLを含むクラスタCSの数×非発電セルSCLを含むクラスタCSに生じる電圧によって示される。具体的には、電圧V1の大きさは、V1=発電可能なセルCLを含むクラスタCSの数×発電可能なセルCLを含むクラスタCSが生成する電圧値−非発電セルSCLを含むクラスタCSの数×バイパスダイオードDpのON電圧値によって示される。
また、上述では、非発電セルSCLが発電しない要因が日射光等の照射光の不足による場合について説明したが、これに限られない。非発電セルSCLが発電しない要因は、日射光等の照射光の不足のほか、セルCL自体の破損等の故障であってもよい。
[バイパスダイオードDp開放故障時かつ影が生じている時の動作]
以下、図10を参照してアレイARの具体的な動作について説明する。図10は、太陽光発電システムSPSのバイパスダイオードDpが開放故障しており、かつクラスタCSの影が生じている時の動作の一例を示す構成図である。
図10に示す通り、この一例では、クラスタCS2が備える各セルのうち、一部が日射光等の光の照射に伴い電力を発電しており、一部が影の影響により電力を発電していない場合の動作の一例を示す模式図である。また、この一例では、ストリングST2が備えるバイパスダイオードDp2が開放故障している。つまり、バイパスダイオードDp2の端子TD2kと、端子TD2aとが接続されておらず、開放状態である。
上述したように、集合セルCLS2には、セルCLと、非発電セルSCLとが含まれる。これにより、集合セルCLS2に流れる電流I22が制限される。すなわち、集合セルCLS2は、発電するに際して必要な光の照射が得られない場合、抵抗が大きくなる。
この一例の場合、上述したように、端子TD2kと、端子TD2aとが接続されておらず、開放状態であるため、クラスタCS3からクラスタCS2へ流入する電流I33は、集合セルCLS2へ流れる。すなわち、電流I33が抵抗である集合セルCLS2に流れることで、集合セルCLS2に含まれる各セルCLが高温になる。
以降の説明において、発熱した状態のセルCLを異常セルACLと記載する。集合セルCLSに異常セルACLが生じると、セルCL自体が破損する場合がある。具体的には、セルCLが長時間にわたって異常セルACLの状態であると、セルCLが破損、または焼損する場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、アレイARが備えるストリングSTのうち、バイパスダイオードDpが開放故障しているクラスタCSを検出する手間を低減する。
[高温領域抽出装置1の構成]
以下、図11から図19までを参照して高温領域抽出装置1の構成について説明する。図11は、本実施形態における高温領域抽出装置1の一例を示す模式図である。
図11に示す通り、直流電源PSと、各接続箱JBとは、配線WRによって接続される。また、図11に示す通り、高温領域抽出装置1は、撮像部110を備える。撮像部110は、アレイARを撮像し、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを生成する。第1温度画像P1とは、接続箱JBを介してアレイARに直流電源PSから電源電圧ApVが印加される前のアレイARの表面の温度分布を示す情報が撮像された画像である。また、第2温度画像P2とは、接続箱JBを介してアレイARに直流電源PSから電源電圧ApVが印加された後のアレイARの表面の温度分布を示す情報が撮像された画像である。
以下、接続箱JBを介してアレイARに直流電源PSが印加されることに伴うアレイARの表面の温度の変化について図を参照して説明する。
次に、図12を参照して直流電源PSと、接続箱JBとの接続について説明する。図12は、本実施形態における直流電源PSと、接続箱JBとの構成の一例を示す構成図である。
図12に示す通り、接続箱JBと、直流電源PSとは、配線WR2を介して接続される。具体的には、直流電源PSの負極の端子である端子TPSNと、接続箱JBの正極の端子である端子TJBPとが配線WRPを介して接続される。また、直流電源PSの正極の端子である端子TPSPと、アレイARの負極の端子である端子TJBNとが配線WRNを介して接続される。
これにより、直流電源PSは、上述において説明したアレイARが発電することにより生じる電圧とは逆の方向に電圧を印加する。具体的には、ストリングST1には、端子TST1Pから端子TST1Nへ電源電圧ApVが印加される。より具体的には、ストリングST1の端子TST1Pと、端子TST1Nとでは、端子TST1Nの方が電位が高い。また、ストリングST2には、端子TST2Pから端子TST2Nへ電源電圧ApVが印加される。より具体的には、ストリングST2の端子TST2Pと、端子TST2Nとでは、端子TST2Nの方が電位が高い。また、ストリングST3には、端子TST3Pから端子TST3Nへ電源電圧ApVが印加される。より具体的には、ストリングST3の端子TST3Pと、端子TST3Nとでは、端子TST3Nの方が電位が高い。
[直流電源PSから電圧の印加:アレイAR正常時の動作]
次に、図13を参照して、直流電源PSが接続箱JBを介してアレイARに電圧を印加した場合のストリングSTの動作について説明する。図13は、本実施形態における直流電源PSがアレイARに電圧を印加した場合のストリングSTの構成の詳細な一例を示す構成図である。
図13に示す通り、この一例では、クラスタCS1、クラスタCS2、およびクラスタCS3が備える各バイパスダイオードDpが正常に動作している。また、ストリングSTの端子TSTPと接続されるクラスタCS1の端子TCS1PからストリングSTの端子TSTNと接続されるクラスタCS3の端子TCS3Nへ直流電源PSから電源電圧ApVが印加される。具体的には、クラスタCS1の端子TCS1Pと、クラスタCS3の端子TCS3Nとでは、端子TCS3Nの方が電位が高い。
また、この一例では、クラスタCSが備える集合セルCLSには、集合セルCLSが発電するために十分な日射光が照射されている。
図13に示す通り、直流電源PSから電源電圧ApVが印加されることに伴い、クラスタCS3には、電流I31が流入する。図13に示す通り、クラスタCS3の端子TCS3Nと、端子TCS3Pとでは、端子TCS3Nの方が電位が高い。これにより、バイパスダイオードDp3には、順電圧が印加される。すなわち、電流I31は、バイパスダイオードDp3と、集合セルCLS3とを通過する。また、上述したように、集合セルCLS3が発電することに伴い、集合セルCLS3には、電流I32が流れる。具体的には、集合セルCLS3の端子TCLS3Nから複数のセルCLを介して端子TCLS3P方向へ電流I32が流れる。つまり、図13に示す通り、クラスタCS3からクラスタCS2へ流れる電流I33の大きさをI33とし、電流I31の大きさをI31とし、電流I32の大きさをI32とし、電流IDp3の大きさをIDp3とした場合、I31と、I32と、I33と、IDp3との関係は、式(2)によって示される。
I31=I33=IDp3+I32…(2)
図13に示す通り、直流電源PSから電源電圧ApVが印加されることに伴い、クラスタCS3には、電流I31が流入する。図13に示す通り、クラスタCS3の端子TCS3Nと、端子TCS3Pとでは、端子TCS3Nの方が電位が高い。これにより、バイパスダイオードDp3には、順電圧が印加される。すなわち、電流I31は、バイパスダイオードDp3と、集合セルCLS3とを通過する。つまり、図13に示す電流I31の大きさをI31とし、バイパスダイオードDp3を通過する電流IDp3の大きさをIDp3とした場合、IDp3と、I31との関係は、式(3)によって示される。
I31=IDp3+I32…(3)
図13に示す通り、直流電源PSから電源電圧ApVが印加されることに伴い、クラスタCS2には、クラスタCS3から電流I21が流入する。つまり、図13に示す通り、電流I21の大きさをI21とした場合、I21と、I31との関係は、式(4)によって示される。
I21=I31…(4)
また、図13に示す通り、クラスタCS2の端子TCS2Nと、端子TCS2Pとでは、端子TCS2Nの方が電位が高い。これにより、バイパスダイオードDp2には、順電圧が印加される。すなわち、電流I21は、バイパスダイオードDp2と、集合セルCLS2とを通過する。つまり、図13に示す電流I21の大きさをI21とし、バイパスダイオードDp2を通過する電流IDp2の大きさをIDp2とした場合、I21と、IDp2と、I22との関係は、式(5)によって示される。
I21=IDp2+I22…(5)
また、上述したように、集合セルCLS2が発電することに伴い、集合セルCLS2には、電流I22が流れる。具体的には、集合セルCLS2の端子TCLS2Nから複数のセルCLを介して端子TCLS2P方向へ電流I22が流れる。つまり、図13に示す通り、クラスタCS2からクラスタCS1へ流れる電流I23の大きさをI23とし、バイパスダイオードDp2通過する電流の大きさをIDp2とした場合、I23と、IDp2と、I22との関係式は、式(6)によって示される。
I23=IDp2+I22…(6)
図13に示す通り、直流電源PSから電源電圧ApVが印加されることに伴い、クラスタCS1には、クラスタCS2から電流I11が流入する。つまり、図13に示す通り、電流I11の大きさをI11とした場合、I11と、I21との関係は、式(7)によって示される。
I11=I21…(7)
また、図13に示す通り、クラスタCS1の端子TCS1Nと、端子TCS1Pとでは、端子TCS1Nの方が電位が高い。これにより、バイパスダイオードDp1には、順電圧が印加される。すなわち、電流I11は、バイパスダイオードDp1を通過する。つまり、図13に示す電流I11の大きさをI11とし、電流I12の大きさをI12とし、バイパスダイオードDp1を通過する電流IDp1の大きさをIDp1とした場合、IDp1と、I11との関係は、式(8)によって示される。
I11=IDp1+I12…(8)
また、上述したように、集合セルCLS1が発電することに伴い、集合セルCLS1には、電流I12が流れる。具体的には、集合セルCLS1の端子TCLS1Nから複数のセルCLを介して端子TCLS1P方向へ電流I11が流れる。つまり、図13に示す通り、クラスタCS1から流出する電流I13の大きさをI13とし、クラスタCS1へ流入する電流I11の大きさをI11とした場合、I13と、I11と、I12との関係式は、式(9)によって示される。
I13=I11=IDp1+I12…(9)
つまり、ストリングSTを流れる各電流の関係は、式(10)によって示される。
I31=I33=I21=I23=I11=I13…(10)
これにより、上述した通り、ストリングSTが正常に動作しており、かつストリングSTが備える各セルCLが日射光等の光の照射に伴い、電力を発電している場合の動作と、各クラスタCSが備える各バイパスダイオードDpが正常に動作しており、かつストリングSTに直流電源PSから電源電圧ApVが印加される場合とは、各クラスタCSに流れる電流I11、電流I12、電流I13、電流I21、電流I22、電流I23、電流I31、電流I32、および電流I33の方向が同じである。これに対し、ストリングSTが正常に動作しており、かつストリングSTが備える各セルCLが日射光等の光の照射に伴い、電力を発電している場合の動作と、各クラスタCSが備える各バイパスダイオードDpが正常に動作しており、かつストリングSTに直流電源PSから電源電圧ApVが印加される場合とは、印加される電圧V11、電圧V12、および電圧V13の極性が反転する。
すなわち、ストリングSTが正常に動作しており、かつストリングSTが備える各セルCLが日射光等の光の照射に伴い、電力を発電している場合の動作では、ストリングSTが発電素子であることに対し、各クラスタCSが備える各バイパスダイオードDpが正常に動作しており、かつストリングSTに直流電源PSから電源電圧ApVが印加される場合の動作では、ストリングSTは、負荷である。
[直流電源PSから電圧の印加:バイパスダイオードDp故障時の動作]
以下、図14を参照して、直流電源PSが接続箱JBを介してアレイARに電圧を印加した場合のストリングSTの動作について説明する。図14は、本実施形態における直流電源PSが接続箱JBを介してアレイARに電圧を印加した場合のストリングSTの構成の詳細な一例を示す構成図である。
図14に示す通り、この一例では、クラスタCS2が備えるバイパスダイオードDp2が開放故障している。つまり、バイパスダイオードDp2の端子TD2kと、端子TD2aとが接続されておらず、開放状態である。
また、この一例では、クラスタCSが備える集合セルCLSには、集合セルCLSが発電するために十分な日射光が照射されている。
ここで、図13に示すストリングSTの構成の一例と、図14に示すストリングSTの構成の一例とでは、クラスタCS2の構成のみが異なるため、クラスタCS1と、クラスタCS3の説明については割愛する。以下、図14を参照してクラスタCS2の動作について詳細に説明する。
図14に示す通り、直流電源PSから電源電圧ApVが印加されることに伴い、クラスタCS2には、クラスタCS3から電流I21が流入する。上述した通り、この一例では、端子TD2kと、端子TD2aとが開放状態である。すなわち、クラスタCS3から流入した電流I21は、集合セルCLS2へ流入する。ここで、電流I21の大きさをI21とし、電流I22の大きさをI22とした場合、I21と、I22との関係は、式(11)によって示される。
I22=I21…(11)
図14に示す通り、直流電源PSから電源電圧ApVが印加されることに伴い、クラスタCS2の端子TCS2Nと、端子TCS2Pとでは、端子TCS2Nの方が電位が高くなる。これにより、集合セルCLS2の端子TCLS2Pから端子TCLS2N方向へ電圧V12が印加される。
ここで、以降の説明において、集合セルCLS2が消費する電力を電力PW2と記載する。この場合、集合セルCLS2に含まれる各セルCLに電圧V12が印加されるため、電力PW2の大きさをPW2とし、集合セルCLS2に印加される電圧V12の大きさをV12とした場合、PW2と、V12と、I22との関係は、式(12)によって示される。
PW2=V12×I22…(12)
式(12)に示す通り、電圧V12と、電流I22との大きさに伴い、電力PW2が変化する。電力PW2の値が大きいほど、クラスタCS2が消費する電力が大きいことを示す。つまり、電力PW2の値が大きいほど、クラスタCS2が高温になる。
ここで、バイパスダイオードDp2が接続されている場合、バイパスダイオードDp2には、順方向電圧である電圧V12が印加される。これにより、バイパスダイオードDp2がON状態となる。すなわち、電圧V12がバイパスダイオードDp2のON電圧に抑制される。この一例では、バイパスダイオードDp2のON電圧が1V未満である。つまり、電圧V12が1V未満に抑制されることに伴い、電力PW2は、バイパスダイオードDp2が接続されていない場合と比較して小さい値を示す。つまり、バイパスダイオードDp2が接続されている場合には、クラスタCS2は、高温にならない。
これに対し、バイパスダイオードDp2が接続されていない場合、集合セルCLS2には、電圧V12が印加される。これにより、バイパスダイオードDp2が印加される場合とは異なり、電圧V12がバイパスダイオードDp2のON電圧に抑制されない。つまり、バイパスダイオードDp2が接続されている場合と比較して、電力PW2は、大きい値を示す。つまり、バイパスダイオードDp2が接続されていない場合には、クラスタCS2は高温になる。
すなわち、接続箱JBを介してアレイARに直流電源PSから電源電圧ApVを印加することにより、アレイARに照射される光の有無にかかわらず、バイパスダイオードDp故障により生じるアレイARの表面が温度上昇している領域を検出することができる。
なお、上述した直流電源PSから接続箱JBを介してアレイARに印加する電源電圧ApVは、ApV=発電可能なセルCLを含むクラスタCSの数×発電可能なセルCLを含むクラスタCSに生じる電圧+非発電セルSCLを含むクラスタCSの数×非発電セルSCLを含むクラスタCSに生じる電圧の条件を満たす電圧値であれば、いずれの電圧値であってもよい。
以下、図15を参照して、高温領域抽出装置1の構成について説明する。図15は、本実施形態における高温領域抽出装置1の構成の一例を示す構成図である。
図15に示す通り、高温領域抽出装置1は、制御部100と、撮像部110と、記憶部120とを備える。
撮像部110は、直流電源PSがストリングSTに電源電圧ApVを印可する前のアレイARを撮像し、撮像したアレイARの表面の温度分布情報を示す第1温度画像P1を生成する。また、撮像部110は、直流電源PSがストリングSTに電源電圧ApVを印可した後のアレイARを撮像し、撮像したアレイARの表面の温度分布情報を示す第2温度画像P2を生成する。撮像部110とは、例えば、赤外線カメラである。撮像部110は、生成した第1温度画像P1、および第2温度画像P2を制御部100へ供給する。以降の説明において、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを特に区別しない場合には、総称して温度画像Pと記載する。
以下、図16を参照して温度画像Pに撮像されるアレイARの一例について説明する。図16は、本実施形態における第1温度画像P1の一例を示す模式図である。図16に示す通り、温度画像Pには、アレイARの全体が撮像される。具体的には、撮像部110が、クラスタCS1、クラスタCS2、およびクラスタCS3を含むストリングSTの全体を撮像する。すなわち、この一例では、アレイARには、ストリングSTが含まれ、ストリングSTには、クラスタCS1、クラスタCS2、およびストリングST3が含まれる。
この一例では、高温領域抽出装置1が温度が上昇しているか否かを抽出する検出対象の領域である検査対象領域CARが温度画像Pに撮像されるアレイAR全体である。
この一例では、撮像部110がアレイARを撮像し、第1温度画像P1を撮像した後に、直流電源PSからアレイARに電源電圧ApVが印加される。つまり、この一例では、撮像部110が、第1温度画像P1を生成した後に、第2温度画像P2が生成される。つまり、撮像部110は、互いに異なる時刻において第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを生成する。
なお、上述では、検査対象領域CARが温度画像Pに撮像されるアレイAR全体である場合について説明したが、これに限られない。温度画像Pには、複数のアレイARが撮像されていてもよい。この場合、高温領域抽出装置1は、既知の方法によって、温度画像Pに撮像されるアレイARに基づいて、撮像されるアレイARの位置や、検査対象領域CARの位置等を検出してもよい。
図15に戻り、記憶部120には、閾値情報THが記憶される。閾値情報THとは、バイパスダイオードDpが開放故障することにより、アレイARの表面が温度上昇する場合、バイパスダイオードDpが故障していると判定する温度の値を示す情報である。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、取得部101と、差分領域抽出部102と、高温領域抽出部103とを備える。
取得部101は、撮像部110から第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを取得する。取得部101は、取得した第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを差分領域抽出部102へ供給する。
差分領域抽出部102は、取得した第1温度画像P1と、第2温度画像P2とに基づいて、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とに示されるアレイARの表面温度の温度分布に差が生じて領域である差分領域DARを抽出する。
次に、図17を参照して、差分領域抽出部102が抽出する差分領域DARの一例について説明する。図17は、本実施形態における差分領域DARの一例を示す模式図である。
この一例では、アレイARに含まれるストリングSTのうち、クラスタCS2のバイパスダイオードDp2が開放故障している。すなわち、バイパスダイオードDp2が開放故障していることに伴い、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とでは、第2温度画像P2に示されるアレイARの表面の温度分布情報の方が高い。すなわち、図16に示す通り、差分領域抽出部102は、第1温度画像P1、および第2温度画像P2に撮像されるアレイARの全体を差分領域DARとして抽出する。
図15に戻り、差分領域抽出部102は、抽出した差分領域DARを示す情報を高温領域抽出部103へ供給する。
高温領域抽出部103は、差分領域抽出部102から差分領域DARを示す情報を取得する。高温領域抽出部103は、差分領域DARと、閾値情報THとに基づいて、高温領域HARを抽出する。高温領域HARとは、検査対象領域CARのうち、バイパスダイオードDpの開放故障によって、アレイARの表面の温度が閾値情報THが示す温度よりも高い温度の領域である。例えば、高温領域抽出部103は、第2温度画像P2に示される温度分布のうち、差分領域DARによって示されるアレイARの領域の温度分布が、記憶部120に記憶される閾値情報THより高い領域を高温領域HARとして抽出する。
なお、この一例では、高温領域抽出部103が、第2温度画像P2に示される温度分布情報と、閾値情報THとを比較することにより高温領域HARを抽出する場合について説明したが、これに限られない。高温領域抽出部103は、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とに示される温度分布情報の差分を示した差分画像に基づいて、高温領域HARを抽出してもよい。
以下、図18を参照して、高温領域HARの一例について説明する。図18は、本実施形態における高温領域HARの一例を示す模式図である。
上述したように、この一例では、ストリングSTに含まれるクラスタCS2のバイパスダイオードDp2が開放故障している。これにより、クラスタCS1、およびクラスタCS3と比較してクラスタCS2の温度が高くなる。高温領域抽出部103は、差分領域DARが示すアレイARの領域のうち、閾値情報THより高い温度を示す領域を高温領域HARとして抽出する。すなわち、この一例では、高温領域抽出部103は、図18に示すクラスタCS2の領域を高温領域HARとして抽出する。
以下、図19を参照して高温領域抽出装置1の動作について説明する。図19は、本実施形態における高温領域抽出装置1の動作の一例を示す流れ図である。
撮像部110は、直流電源PSがアレイARに電源電圧ApVを印加する前のアレイARを撮像し、第1温度画像P1を生成する(ステップS100)。撮像部110は、第1温度画像P1を取得部101へ供給する(ステップS110)。また、撮像部110は、直流電源PSがアレイARに電源電圧ApVを印加した後のアレイARを撮像し、第2温度画像P2を生成する(ステップS120)。撮像部110は、生成した第2温度画像P2を取得部101へ供給する(ステップS130)。
取得部101は、撮像部110から第1温度画像P1を取得する(ステップS140)。また、取得部101は、撮像部110から第2温度画像P2を取得する(ステップS150)。取得部101は、取得した第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを差分領域抽出部102へ供給する(ステップS160)。
差分領域抽出部102は、取得部101から第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを取得する(ステップS170)。差分領域抽出部102は、温度画像P撮像される検査対象領域CARから差分領域DARを抽出する(ステップS180)。差分領域抽出部102は、抽出した差分領域DARを高温領域抽出部103へ供給する(ステップS190)。
高温領域抽出部103は、差分領域抽出部102から検査対象領域CARのうち、差分領域DARを示す情報を取得する(ステップS200)。高温領域抽出部103は、記憶部120から閾値情報THを読み出す(ステップS210)。高温領域抽出部103は、差分領域DARと、閾値情報THとに基づいて、高温領域HARを抽出する(ステップS220)。
以上説明したように、本実施形態の高温領域抽出装置1は、制御部100と、撮像部110と、記憶部120とを備える。
撮像部110は、バイパスダイオードDpと、1つ以上のセルCLとが並列に接続されたクラスタCSが直列に複数接続されたアレイARを撮像して、アレイARの表面の温度分布情報を示す温度画像Pを生成する。撮像部110は、生成した温度画像Pを制御部100へ供給する。
制御部100は、取得部101と、差分領域抽出部102と、高温領域抽出部103とをその機能部として備える。取得部101は、アレイARの特定の箇所である検査対象領域CARの、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加されることに伴う温度変化を示す複数の画像であって、互いに異なる時刻において撮像部110が撮像した第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを取得する。取得部101は、取得した第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを差分領域抽出部102へ供給する。
差分領域抽出部102は、取得部101が取得した第1温度画像P1と、第2温度画像P2とに示される温度分布情報の差に基づいて、差分領域DARを抽出する。差分領域抽出部102は、抽出した差分領域DARを高温領域抽出部103へ供給する。
高温領域抽出部103は、アレイARの検査対象領域CARに含まれる差分領域DARのうち、閾値情報THに基づいて高温領域HARを抽出する。
これにより、本実施形態の高温領域抽出装置1は、アレイARが撮像された温度画像Pに基づいて、バイパスダイオードDpの故障に伴うアレイARの表面温度が上昇している領域を抽出することができる。
従来の技術では、クラスタCSが備えるバイパスダイオードDpが開放故障することに伴い、接続箱JBが備える逆流防止用ダイオードDbfの電流値の上昇、または逆流防止用ダイオードDbf自体の温度の上昇を検出することにより、アレイARの故障をストリングST毎に検出していた。
しかしながら、従来の技術では、アレイARに含まれる複数のストリングSTのうち、いずれのストリングSTが故障しているかを検出することができても、ストリングSTのうち、いずれのクラスタCSが故障しているかを検出する手間を低減することができない場合があった。特に、メガソーラー等のように、1つのストリングSTに多数のクラスタCSが含まれているアレイARが多数設置されている場合には、バイパスダイオードDpの故障を検出する手間を低減することができない場合があった。
また、従来の技術では、バイパスダイオードDpの故障を逆流防止用ダイオードDbfの状態によって検出するため、アレイARと接続される接続箱JBの回路と、アレイARの位置の対応を示す情報が求められる場合があった。
本実施形態の高温領域抽出装置1よれば、撮像部110が直流電源PSが電源電圧ApVを接続箱JBを介してアレイARに印加する前の第1温度画像P1と、第2温度画像P2とを撮像する。これにより、高温領域抽出装置1は、検査対象領域CARを面的に検出することができる。
検査対象領域CARを面的に検出することにより、アレイARの故障領域を、ストリングST等の回路毎ではなく、検査対象領域CARに含まれる高温領域HARとして面的に抽出することができる。
つまり、本実施形態の高温領域抽出装置1によれば、温度画像Pに基づいて高温領域HARを面的に抽出することにより、バイパスダイオードDpの開放故障を検出するに際して、従来の技術で必要であった、逆流防止用ダイオードDbfの電流値、または温度を検出するセンサを設置する手間を低減することができる。
また、本実施形態の高温領域抽出装置1によれば、温度画像Pに基づいて高温領域HARを面的に抽出することにより、高温領域HARが抽出されるアレイARの領域のうち、いずれのクラスタCSにバイパスダイオードDpの開放故障が生じているかを抽出することができる。
つまり、本実施形態の高温領域抽出装置1は、温度画像Pに基づいて高温領域HARを抽出することにより、バイパスダイオードDpの開放故障を検出するに際して、接続箱JBの回路と、アレイARの位置の対応を示す情報を用いる手間を低減することができる。
すなわち、本実施形態の高温領域抽出装置1によれば、バイパスダイオードDpの開放故障を検出する手間を低減することができる。
なお、上述では、第1温度画像P1がアレイARの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加される前に撮像部110が撮像した温度画像Pである場合について説明したが、これに限られない。第1温度画像P1は、アレイARの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加された直後の温度画像Pであってもよい。具体的には、第1温度画像P1は、電源電圧ApVが印加されることに伴う、アレイARの温度の上昇が少ないアレイARが撮像された温度画像Pであれば、いずれの時刻に撮像された温度画像Pであってもよい。
すなわち、第1温度画像P1が、電源電圧ApVが印加されることに伴う、アレイARの温度の上昇が少ないアレイARが撮像された温度画像Pであれば、アレイARの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加される回数が複数回であってもよい。
また、上述では、クラスタCSが備える集合セルCLSには、集合セルCLSが発電するために十分な日射光が照射されている場合であって、かつクラスタCS2が備えるバイパスダイオードDp2が開放故障している場合について説明したが、これに限られない。
本実施形態の高温領域抽出装置1は、クラスタCSが備える各セルに対して日射光等の光の照射の有無にかかわらず、バイパスダイオードDpが故障していることに伴い、アレイARの表面が温度上昇している領域を検出することができる。つまり、高温領域抽出装置1は、高温領域抽出装置1が備えるクラスタCSの一部が影の影響により、電力を発電していない場合であっても、バイパスダイオードDpが開放故障してアレイARの表面が温度上昇している領域を検出することができる。
[直流電源PSから電圧の印加:バイパスダイオードDp故障時および影が生じている時の動作]
以下、図20を参照して、直流電源PSが接続箱JBを介してアレイARに電圧を印加した場合のストリングSTの動作について説明する。図20は、本実施形態におけるアレイARに直流電源PSが電圧を印加した場合の影が生じている時のストリングSTの構成の詳細な一例を示す構成図である。
図20に示す通り、この一例では、クラスタCS2が備える各セルのうち、一部が日射光等の光の照射に伴い電力を発電しており、一部が影の影響により、電力を発電していない場合の動作の一例を示す模式図である。また、この一例ではクラスタCS2が備えるバイパスダイオードDp2が開放故障している。つまり、バイパスダイオードDp2の端子TD2kと、端子TD2aとが接続されておらず、開放状態である。
上述したように、集合セルCLS2には、セルCLと、非発電セルSCLとが含まれる。これにより、集合セルCLS2に流れる電流I22が制限される。すなわち、集合セルCLS2は、発電するに際して必要な光の照射が得られない場合、抵抗が大きくなる。
この一例の場合、上述したように、端子TD2kと、端子TD2aとが接続されておらず、開放状態であるため、クラスタCS3からクラスタCS2へ流入する電流I33は、集合セルCLS2へ流れる。すなわち、電流I33が抵抗である集合セルCLS2に流れることで、集合セルCLS2に含まれる各セルCLが高温になる。
つまり、接続箱JBを介してアレイARに直流電源PSから電源電圧ApVを印加することにより、アレイARに照射される光の有無にかかわらず、バイパスダイオードDp故障により生じるアレイARの表面が温度上昇している領域を検出することができる。
なお、上述した直流電源PSから接続箱JBを介してアレイARに印加する電源電圧ApVは、ApV=発電可能なセルCLを含むクラスタCSの数×発電可能なセルCLを含むクラスタCSに生じる電圧+非発電セルSCLを含むクラスタCSの数×非発電セルSCLを含むクラスタCSに生じる電圧の条件を満たす電圧値であれば、いずれの電圧値であってもよい。
上述したように、集合セルCLS2には、セルCLと、非発電セルSCLとが含まれる。これにより、集合セルCLS2に流れる電流I22が制限される。すなわち、集合セルCLS2は、発電するに際して必要な光の照射が得られない場合、抵抗が大きくなる。
この一例の場合、上述したように、端子TD2kと、端子TD2aとが接続されておらず、開放状態であるため、クラスタCS3からクラスタCS2へ流入する電流I33は、集合セルCLS2へ流れる。すなわち、電流I33が抵抗である集合セルCLS2に流れることで、集合セルCLS2に含まれる各セルCLが高温になる。
また、上述では、第2温度画像P2が接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加された後に撮像部110が撮像した温度画像Pである場合について説明したが、これに限られない。第2温度画像P2は、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加中の温度画像Pであってもよい。また、第2温度画像P2は、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが所定の時間印加された後の温度画像Pであってもよい。具体的には、第2温度画像P2は、電源電圧ApVが印加されることに伴うアレイARの温度の上昇の経過があるアレイARが撮像された温度画像Pであれば、いずれの時刻に撮像された温度画像Pであってもよい。
すなわち、第2温度画像P2は、電源電圧ApVが印加されることに伴うアレイARの温度の上昇の経過があるアレイARが撮像された温度画像Pであれば、アレイARの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加される回数が複数回であってもよい。
また、上述では、撮像部110が、第1温度画像P1を撮像した後、第2温度画像P2を撮像する場合について説明したが、これに限られない。第1温度画像P1が、電源電圧ApVが印加されることに伴う、アレイARの温度の上昇が少ないアレイARが撮像された温度画像Pであって、かつ第2温度画像P2は、電源電圧ApVが印加されることに伴うアレイARの温度の上昇の経過があるアレイARが撮像された温度画像Pであれば、第1温度画像P1より以前に第2温度画像P2が撮像されていてもよい。
以上説明したように、第1温度画像P1は、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加される前、または印加された直後の温度画像Pである。また、第2温度画像P2は、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加中、または所定の時間印加された後の温度画像Pである。取得部101は、第2温度画像P2が撮像された時刻より以前に第1温度画像P1を取得する。
これにより、本実施形態の高温領域抽出装置1は、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加されることに伴う温度の上昇が少ない第1温度画像P1を撮像する。また、本実施形態の高温領域抽出装置1は、第1温度画像P1を撮像した後、接続箱JBの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加されることに伴うアレイARの温度の上昇の経過がある第2温度画像P2を撮像する。
ここで、第1温度画像P1と、第2温度画像P2を撮像するに際して、第2温度画像P2を先に撮像した場合を一例に説明する。この場合、第2温度画像P2を撮像した直後では、アレイARの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加されることに伴うアレイARの温度の上昇が生じている。つまり、第1温度画像P1を撮像するに際して、アレイARの温度の上昇が少ない状態となるまで時間を要する場合がある。
すなわち、本実施形態の高温領域抽出装置1によれば、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とのうち、第1温度画像P1を撮像することにより、アレイARの温度の上昇が少ない状態となるまで要する時間を低減することができる。つまり、本実施形態の高温領域抽出装置1によれば、第1温度画像P1と、第2温度画像P2とのうち、第1温度画像P1を撮像することにより、バイパスダイオードDpの開放故障を検出する時間を低減することができる。
また、上述では、撮像部110が検査対象領域CARであるアレイAR全体を撮像する場合について説明したが、これに限られない。撮像部110がアレイARを撮像し、生成される温度画像Pには、少なくとも2つのクラスタCSが撮像されていればよい。
以上説明したように、撮像部110は、アレイARのうち、少なくとも2つのクラスタCSを撮像し、温度画像Pを生成する。
これにより、本実施形態の高温領域抽出装置1は、2つのクラスタCSの温度画像Pを撮像する。したがって、本実施形態の高温領域抽出装置1は、アレイARの電力出力端TSPに電源電圧ApVが印加されることに伴う2つのクラスタCSの温度の変化を比較することができる。つまり、本実施形態の高温領域抽出装置1は、少なくとも2つのクラスタCSが撮像されていれば、温度の変化を比較することにより、バイパスダイオードDpの開放故障の有無を検出することができる。すなわち、本実施形態の高温領域抽出装置1は、多数のアレイARが撮像された画像であっても、少なくとも2つのクラスタCSが検出できる温度画像Pであれば、バイパスダイオードDpの開放故障の有無を検出することができる。
つまり、本実施形態の高温領域抽出装置1によれば、バイパスダイオードDpの開放故障を検出する手間を低減することができる。
<変形例>
以下、実施形態に係る変形例について説明する。
上述した実施形態では、差分領域抽出部102は、撮像部110が撮像し、生成する温度画像Pに基づいて、差分領域DARを抽出する場合について説明した。変形例では、差分領域抽出部102は、温度画像Pの二値化画像に基づいて、差分領域DARを抽出する場合について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
差分領域抽出部102は、取得部101から撮像部110が生成した第1温度画像P1及び第2温度画像P2を取得する。差分領域抽出部102は、取得した第1温度画像P1及び第2温度画像P2の差分に基づいて、二値化画像PBを生成する。具体的には、差分領域抽出部102は、第2温度画像P2の画素と、当該画素に対応する第1温度画像P1の画素との温度差を算出する。第2温度画像P2の画素と、当該画素に対応する第1温度画像P1の画素とは、第2温度画像P2に撮像されるアレイARのある位置と同じ位置を示す第1温度画像P1の画素である。差分領域抽出部102は、算出した温度差が所定の閾値以上である場合、当該画素を「255」とし、所定の閾値より小さい場合、当該画素を「1」して、二値化画像PBを生成する。所定の閾値とは、撮像部110がアレイARを撮像し、第1温度画像P1を生成してから、次にアレイARを撮像し第2温度画像P2を生成するまでの時間に生じる温度変化を示す値であって、アレイARが高温に変化したことを示す温度変化の値である。差分領域抽出部102は、二値化画像PBのうち、値が「255」である画素が複数隣接する領域を差分領域DARとして抽出する。差分領域抽出部102は、抽出した差分領域DARを高温領域抽出部103に供給する。
[二値化画像の差分領域について(直流電源印加から30秒経過時)]
以下、図21〜図23を参照し、差分領域抽出部102が二値化画像に基づいて、差分領域DARを抽出する詳細について説明する。
図21は、変形例の差分領域DARの一例を示す第1の画像である。
図21(a)は、アレイARに直流電源PSが印加される前に撮像した第1温度画像P1と、アレイARに直流電源PSが印加されてから30秒が経過した後の第2温度画像P2とに基づいて生成された二値化画像PB1の一例を示す画像G1である。図21(b)は、アレイARに直流電源PSが印加されてから30秒が経過した後の第2温度画像P2の一例を示す画像G2である。
この一例では、図21(b)、図22(b)及び図23(b)に示される領域FD99がアレイARの故障している領域を示す場合について説明する。
図21(a)に示す通り、差分領域抽出部102は、第1温度画像P1及び第2温度画像P2に基づいて、二値化画像PB1を生成し、領域FD99に対応する領域である領域FD1を差分領域DARとして抽出する。
高温領域抽出装置1は、二値化画像PBに基づいて差分領域DARを抽出する場合、直流電源PSをアレイARに印加してから短時間(この一例では、30秒)であっても、アレイARの故障に対応する領域を差分領域DARとして抽出することができる。
[二値化画像の差分領域について(直流電源印加から60秒経過時)]
図22は、変形例の差分領域DARの一例を示す第2の画像である。
図22(a)は、アレイARに直流電源PSが印加される前に撮像した第1温度画像P1と、アレイARに直流電源PSが印加されてから60秒が経過した後の第2温度画像P2とに基づいて生成された二値化画像PB2の一例を示す画像G3である。図22(b)は、アレイARに直流電源PSが印加されてから60秒が経過した後の第2温度画像P2の一例を示す画像G4である。
図22(a)に示す通り、差分領域抽出部102は、第1温度画像P1及び第2温度画像P2に基づいて、二値化画像PB2を生成し、領域FD99に対応する領域である領域FD2を差分領域DARとして抽出する。
[二値化画像の差分領域について(直流電源印加から120秒経過時)]
図23は、変形例の差分領域DARの一例を示す第3の画像である。
図23(a)は、アレイARに直流電源PSが印加される前に撮像した第1温度画像P1と、アレイARに直流電源PSが印加されてから120秒が経過した後の第2温度画像P2とに基づいて生成された二値化画像PB3の一例を示す画像G5である。図23(b)は、アレイARに直流電源PSが印加されてから120秒が経過した後の第2温度画像P2の一例を示す画像G6である。
図23(a)に示す通り、差分領域抽出部102は、第1温度画像P1及び第2温度画像P2に基づいて、二値化画像PB2を生成し、領域FD99に対応する領域である領域FD3を差分領域DARとして抽出する。
差分領域抽出部102は、抽出した差分領域DARを高温領域抽出部103へ供給する。
変形例では、高温領域抽出部103は、差分領域抽出部102から取得した差分領域DARを高温領域HARとして抽出する。
以上説明したように、変形例の高温領域抽出装置1は、撮像部110が撮像し、生成した温度画像Pに基づいて、二値化画像PBを生成し、差分領域DARを抽出する。
ここで、変形例の高温領域抽出装置1の二値化画像PBでは、所定の閾値よりも高い温度の画素が「255」によって示され、所定の閾値よりも低い温度の画素が「1」によって示される。これにより、同じ撮像範囲の温度画像Pと、二値化画像PBとでは、二値化画像PBの方が画像の情報量が少ない。高温領域抽出装置1は、画像の情報量が少ない二値化画像PBに基づいて差分領域DARを抽出する場合には、温度画像Pに基づいて差分領域DARを抽出する場合と比較して処理にかかる負荷を低減することができる。
また、変形例の高温領域抽出装置1は、二値化画像PBに基づいて差分領域DARを抽出する場合には、温度画像Pに基づいて差分領域DARを抽出する場合と比較して短時間でアレイARの故障に対応する領域を差分領域DARとして抽出することができる。したがって、変形例の高温領域抽出装置1によれば、高温領域HARを抽出するまでに要する時間を短縮することができる。
また、上述したように、温度画像Pと、二値化画像PBとでは、二値化画像PBの方が画像の情報量が少ない場合がある。また、差分領域抽出部102は、二値化画像PBのうち、値が一致する画素が複数隣接する領域のうち、閾値よりも高い温度を示す画素(この一例では、「255」の画素)が複数隣接する領域を差分領域DARとして抽出する。変形例の高温領域抽出装置1は、二値化画像PBに基づいて差分領域DARを抽出することにより、温度画像Pに基づいて差分領域DARを抽出する場合と比較して、差分領域DARを抽出する処理が容易である。
これにより、変形例の高温領域抽出装置1は、高温領域HARを抽出するために要する時間を低減することができる。
また、上述したように、温度画像Pと、二値化画像PBとでは、二値化画像PBの方が画像の情報量が少ない場合がある。また、画像等を記憶する記憶媒体は、記憶する情報の量が少ない方が記憶媒体の体積を低減できる場合がある。したがって、変形例の高温領域抽出装置1は、二値化画像PBに基づいて差分領域DARを抽出する場合には、高温領域抽出装置1を小型化することができる。
また、上述したように、温度画像Pと、二値化画像PBとでは、二値化画像PBの方が直流電源PSをアレイARに印加してから短時間でアレイARの故障に対応する領域を差分領域DARとして抽出することができる。つまり、温度画像Pに基づいて、差分領域DARを抽出する場合と、二値化画像PBに基づいて差分領域DARを抽出する場合とでは、後者の方がアレイARに直流電源PSを印加する時間を短縮することができる。ここで、アレイARに直流電源PSを印加する時間を短縮することができる場合には、直流電源PSが出力する電力を低減することができる場合がある。この場合、直流電源PSの体積を低減できる場合がある。
これにより、変形例の高温領域抽出装置1は、二値化画像PBに基づいて高温領域HARを抽出する場合には、温度画像Pに基づいて高温領域HARを抽出する場合と比較して高温領域抽出装置1を小型化することができる。
なお、上記の各実施形態における高温領域抽出装置1が備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
なお、高温領域抽出装置1が備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、高温領域抽出装置1が備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、高温領域抽出装置1が備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。
1…高温領域抽出装置、100…制御部、101…取得部、102…差分領域抽出部、103…高温領域抽出部、110…撮像部、120…記憶部、ACL…異常セル、ApV…電源電圧、AR…アレイ、CAR…検査対象領域、CL…セル、CLS、CLS1、CLS2、CLS3…集合セル、CS、CS1、CS2、CS3…クラスタ、DAR…差分領域、Db、Dbf、Dbf1、Dbf2、Dbf3…逆流防止用ダイオード、Dp、Dp1、Dp2、Dp3…バイパスダイオード、HAR…高温領域、JB…接続箱、M…架台、OSW…出力開閉器、P、P1、P2…第2温度画像、PC…パワーコンディショナ、PS…直流電源、SPS…太陽光発電システム、SSW、SSW1、SSW2、SSW3…ストリング開閉器、ST、ST1、ST2、ST3…ストリング、TSP…電力出力端、WR、WR1、WR11、WR12、WR13、WR14、WR2、WRN、WRP…配線

Claims (3)

  1. ダイオードと、1つ以上のセルとが並列に接続されたクラスタが直列に複数接続された太陽電池パネルを撮像して、前記太陽電池パネルの表面の温度分布情報を示す温度画像を生成する撮像部と、
    前記太陽電池パネルの特定の箇所である検査対象領域の、前記太陽電池パネルの電力出力端に電源電圧が印加されることに伴う温度変化を示す複数の画像であって、互いに異なる時刻において前記撮像部が撮像した第1温度画像と、第2温度画像とを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記第1温度画像と、前記第2温度画像とに示される温度分布情報の差に基づいて、前記太陽電池パネルの前記検査対象領域のうち、高温領域を抽出する高温領域抽出部と
    を備えることを特徴とする高温領域抽出装置。
  2. 前記第1温度画像は、
    前記太陽電池パネルの前記電力出力端に前記電源電圧が印加される前、または印加された直後の画像であり、
    前記第2温度画像は、
    前記太陽電池パネルの前記電力出力端に前記電源電圧が印加中、または所定の時間印加された後の画像であって、
    前記取得部は、
    前記第2温度画像が撮像された時刻より以前に前記第1温度画像を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の高温領域抽出装置。
  3. 前記撮像部は、
    前記太陽電池パネルのうち、少なくとも2つのクラスタを撮像し、前記温度画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高温領域抽出装置。
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