JP2017103855A - 双方向dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】二次側端子が接続された直流母線の母線電圧が一定になるように、且つ、放電と充電の切り替えがスムースになるように制御する。【解決手段】トランスの一次側に放電用コンバータ、二次側に充電用コンバータを接続し、放電用コンバータには蓄電池、充電用コンバータには直流母線を接続する。制御部は、母線電圧が一定電圧以上で蓄電池に流れる電流が所定のしきい値以上である第1状態のとき、充電用コンバータを動作させるために充電許可ゲート信号をオンし、放電用コンバータを動作させないために放電許可ゲート信号をオフし、母線電圧が一定電圧未満で蓄電池に流れる電流が所定のしきい値以上である第2状態のとき、前記充電許可ゲート信号をオフし、前記放電許可ゲート信号をオンし、前記電流が所定のしきい値未満である第3状態のとき、前記充電ゲート許可信号と前記放電ゲート許可信号とをオンする。【選択図】図2

Description

この発明は、双方向に電流を流すことのできる双方向DC−DCコンバータ、特に、直流母線と蓄電池間に接続される双方向DC−DCコンバータに関する。
双方向DC−DCコンバータは、トランスの一次側と二次側にスイッチングコンバータを接続し、それぞれのスイッチングコンバータを制御することにより、トランスの一次側から二次側に向けてエネルギー(電力)を伝送したり、トランスの二次側から一次側に向けてエネルギー(電力)を伝送する。
そこで、この双方向DC−DCコンバータの一次側端子に蓄電池を接続し、トランスの一次側から二次側に向けて電力を伝送するようにスイッチングコンバータを制御すると蓄電池から電力を放電する放電モードとなり、トランスの二次側から一次側に向けて電力を伝送するようにスイッチングコンバータを制御すると蓄電池に電力を充電する充電モードとなる。すなわち、蓄電池の充放電制御が可能となる。
このように、双方向DC−DCコンバータは、一次側端子に蓄電池を接続した場合、状況に応じて蓄電池から放電させたり蓄電池を充電することが可能である。しかし、充電モードから放電モードに切り替えたときや、放電モードから充電モードに切り替えたときに、モード遷移のタイミングに不安定動作を避けるための一定の休止期間が必要になるなどモード遷移がスムースとならず制御応答に遅れが生じる等の問題があった。
そこで、従来、充電時と放電時との切り替えを、休止期間がなくても連続的にリニアで出来るようにした双方向DC−DCコンバータが提案されている(特許文献1)
特開2015−56997
しかし、上記先行技術は、蓄電池の両端電圧を一定にするための制御を行うものであり、二次側端子の端子電圧(母線が接続される場合は母線電圧)を一定になるように制御するものではない。また、上記先行技術は、充電電流や放電電流の大きさに無関係に同じ制御をしているが、小電流時において放電と充電の切り替えがスムースになる理由が明確ではない。
この発明の目的は、二次側端子が接続された直流母線の母線電圧が一定になるようにスイッチングコンバータを制御する双方向DC−DCコンバータを提供することにある。
この発明の他の目的は、比較的大きい充電電流が流れる状態(第1状態)及び比較的大きい放電電流が流れる状態(第2状態)と比較的小さい充電電流や放電電流が流れる状態(第3状態)とをしきい値で区別し、第3状態での放電と充電の切り替えがスムースになるように制御する双方向DC−DCコンバータを提供することにある。
この発明の双方向DC−DCコンバータは、直流母線と蓄電池間に接続され、前記直流母線の母線電圧が一定になるように前記母線から前記蓄電池への充電制御と前記蓄電池から前記母線への放電制御を行う双方向DC−DCコンバータにおいて、
前記蓄電池に接続され、PWM制御されるスイッチング素子を含む放電用コンバータと、
前記母線に接続され、PWM制御されるスイッチング素子を含む充電用コンバータと、
前記放電用コンバータと前記充電用コンバータ間に接続されるトランスと、
前記放電用コンバータと前記充電用コンバータに接続され、これらのコンバータのスイッチング素子のPWM制御を行うためのPWM制御信号の生成を行い、さらに、前記充電用コンバータによる充電動作を許可する充電許可ゲート信号のオンオフ制御と、前記放電用コンバータによる放電動作を許可する放電許可ゲート信号のオンオフ制御とを行う制御回路と、
前記蓄電池への充放電電流を検出する電流検出部と、を備え、
前記制御回路は、さらに以下の制御を行うことを特徴とする。
(1)前記母線電圧が一定電圧以上で前記電流検出部の検出電流が所定のしきい値以上である第1状態のとき、前記充電許可ゲート信号をオンし、前記放電許可ゲート信号をオフし、
(2)前記母線電圧が一定電圧未満で前記電流検出部の検出電流が所定のしきい値以上である第2状態のとき、前記充電許可ゲート信号をオフし、前記放電許可ゲート信号をオンし、
(3)前記電流検出部の検出電流が所定のしきい値未満である第3状態のとき、前記充電ゲート許可信号と前記放電ゲート許可信号とをオンする。
制御部は、第1の状態の時は、母線側の充電用コンバータだけを作動させて連続的な充電動作を行わせる。第2の状態の時は、蓄電池側の放電用コンバータだけを作動させて連続的な放電動作を行わせる。一方、第3の状態の時は、充電用コンバータも放電用コンバータも作動させ、充放電の連続切り替え動作を可能にする。
この発明によれば、蓄電池への充電電流または放電電流が所定のしきい値未満である第3の状態の時に、充電用コンバータも放電用コンバータも作動させているため、充放電の連続切り替え動作を可能にする。
この発明の実施形態の蓄電池用双方向DC−DCコンバータが接続されたマイクログリッドの構成図。 蓄電池用双方向DC−DCコンバータの充放電運転推移動作の比較図。 蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2の回路図。 制御部の動作条件を示す図。 各状態(state)別に、放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4と充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8とがどのようにオンオフ制御されるかを示すタイミングチャート。 図5においての各mode1〜3の電流の流路を示す図。 state1〜state5のより詳細な波形図。
図1は、この発明の実施形態の蓄電池用双方向DC−DCコンバータが接続されたマイクログリッド(小規模エネルギーネットワーク)を示している。
直流母線1に、蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2の二次側端子、太陽光用DC−DCコンバータ3の二次側端子、風力用DC−DCコンバータ4の二次側端子、負荷9に適した電力を供給するための、DC−ACインバータやDC−DCコンバータ等からなる電力変換器5の一次側端子が接続されている。
蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2の一次側端子には複数の蓄電池6が、太陽光用DC−DCコンバータ3の一次側端子には太陽電池パネル7が、風力用DC−DCコンバータ4の一次側端子には発電用の風車8が、電力変換器5の二次側端子には家電装置等の負荷9が接続されている。
図示のように、蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2は一次側と二次側間で双方向に電力(エネルギー)を伝送することが出来る。すなわち、直流母線1から蓄電池6への電力伝送(充電)と、蓄電池6から直流母線1への電力伝送(放電)を行うことができる。太陽光用DC−DCコンバータ3では、太陽電池パネル7での発電電力(エネルギー)を直流母線1に対して伝送することが出来、風力用DC−DCコンバータ4では、風車での発電電力(エネルギー)を直流母線1に対して伝送することが出来る。一方、電力変換器タ5では、負荷9に対して、直流母線1から電力(エネルギー)を供給することが出来る。
図1のマイクログリッド1においては、負荷9において電力(エネルギー)の消費が行われ、太陽電池パネル7と風車8での発電電力(エネルギー)が母線1に供給され、蓄電池6において母線1からの電力(エネルギー)の伝送(充電)、または母線1に対する電力(エネルギー)の伝送(放電)が行われる。マイクログリッド1全体の経時的なエネルギーの変動(消費量と発電量の関係)は不安定であり、太陽電池パネル7と風車8での発電電力(エネルギー)が負荷9での消費電力(エネルギー)よりも大きいと母線電圧が上昇傾向となる。反対に、太陽電池パネル7と風車8での発電電力(エネルギー)が負荷9での消費電力(エネルギー)よりも小さいと母線電圧が下降傾向となる。そこで、蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2は、母線電圧を常時監視し、その電圧が一定に維持されるよう充電または放電を行う。すなわち、母線電圧が上昇すると蓄電池6への充電を行ってその上昇を抑制し、母線電圧が下降すると蓄電池6から放電を行ってその下降を抑制する。
図2は、蓄電池用双方向DC−DCコンバータの充放電運転推移動作の比較図を示している。同図(A)は、充電運転と放電運転の切り替えを単純に行う場合、同図(B)は同切り替えをしきい値を用いて行う場合を示している。同図(B)が本実施形態の充放電運転推移動作を示している。
図2において、充電許可ゲート信号とは、後述の充電用コンバータ(二次側に接続されるコンバータ)による充電動作を許可するゲート信号であり、この信号がオンすると充電用コンバータによるスイッチング動作とPWM制御が行われる。また、放電許可ゲート信号とは、後述の放電用コンバータ(一次側に接続されるコンバータ)による放電動作を許可するゲート信号であり、この信号がオンすると放電用コンバータによるスイッチング動作とPWM制御が行われる。
図2(A)では、横軸方向が、蓄電池6の電流の大きさと方向を示している。中央の0A(ゼロアンペア)を基準に左側が充電方向の電流の大きさを示し、右側が放電方向の電流の大きさを示す。
母線電圧が所定電圧(本実施形態ではDC360V)よりも上昇すると充電方向となり充電許可ゲート信号がオン、放電許可ゲート信号がオフとなる。母線電圧がDC360Vよりも下降すると放電方向となり放電許可ゲート信号がオン、充電許可ゲート信号がオフとなる。
以上の図2(A)に示す充放電運転推移制御では、0Aの前後で充電→放電、または放電→充電とモードを切り替えるときに、その切り替えタイミングで不安定な動作になるのを避けるために充電用コンバータと放電用コンバータの運転を休止する必要がある。これは、一般にDC−DCコンバータにおいては、電力伝送を行うのに時定数の大きなリアクトルを用いているためである。すると、充放電のスムースな切り替えができず、母線電圧制御の応答性能が悪くなってしまう。
これに対して、図2(B)では、0Aを基準に左右一定の幅のしきい値を設定し、このしきい値内で充電許可ゲート信号と放電許可ゲート信号の両方のゲート信号をオンする。すなわち、両ゲートオン区間では、充電用コンバータも放電用コンバータも動作する。このため、両ゲートオン区間では、母線電圧の小さな変動に対して充電または放電を小刻みに行いながら母線電圧の一定制御を行い、母線電圧がDC360Vのときは充電も放電も行わないようにする。これにより、両ゲートオン区間において充放電の連続切り替え運転が行われる。
図3は、蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2の回路図である。
蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2は、巻線比率が一次側と二次側で1対1のトランスTと、その一次側回路と二次側回路を備えている。一次側回路は、蓄電池6が接続される一次側端子20、21と、一次側端子20、21間に接続されるコンデンサC1と、一次側端子20に接続されるリアクトルLと、リアクトルLとトランスTの一次側巻線間に接続される放電用コンバータ22とを備えている。また、コンデンサC1とリアクトルLの間には、蓄電池6への充放電電流として、リアクトルLに流れるリアクトル電流Liの大きさと方向を検出する電流検出器CTを備えている。二次側回路は、直流母線1が接続される二次側端子30、31と、二次側端子30、31間に接続されるコンデンサC2と、コンデンサC2とトランスTの二次巻線間に接続される充電用コンバータ32と、二次側端子30、31間に接続され直流母線の電圧を検出する母線電圧検出部VDとを備えている。
前記放電用コンバータ22は4つのスイッチング素子のIGBTQ1〜Q4をフルブリッジ接続して構成され、前記充電用コンバータ32は4つのスイッチング素子のIGBTQ5〜Q8をフルブリッジ接続して構成されている。また、各IGBTには並列に還流用ダイオードが接続されている。
制御部40は、蓄電池の電流及び電圧(図示せず)と、母線電圧検出部VDで検出した母線電圧Vgridと、電流検出器CTで検出したリアクトル電流Liとを入力し、これらの信号に基づいて、ゲート信号のオンオフと、PWM制御信号を生成する。ゲート信号は、放電用コンバータ22に入力する放電許可ゲート信号と、充電用コンバータ32に入力する充電許可ゲート信号で構成される。
放電用コンバータ22に入力する放電許可ゲート信号がオンすると、放電用コンバータ22のIGBTQ1〜Q4がスイッチング動作して放電動作が行われる。充電用コンバータ32に入力する充電許可ゲート信号がオンすると、充電用コンバータ32のIGBTQ5〜Q8がスイッチング動作して充電動作が行われる。放電動作が行われる放電モードと充電動作が行われる充電モードの両方のモードでは、制御部40は、リアクトル電流Liの平均値がゼロになるように、つまり、母線電圧がDC360Vとなるように、放電用コンバータ22または充電用コンバータ32のIGBTをスイッチングし、且つPWM制御する。
制御部40は図4に示す条件で、充電許可ゲート信号と放電許可ゲート信号のオンオフ制御を行う。すなわち、
(1)母線電圧VgridがDC360V以上でリアクトル電流Liが所定のしきい値以上である第1状態のときは、充電許可ゲート信号をオンし、前記放電許可ゲート信号をオフする。
第1状態では、充電許可ゲート信号をオンされた充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8がスイッチングされ、且つリアクトル電流Liの平均値がゼロになるように(母線電圧VgridがDC360Vになるように)PWM制御される。放電許可ゲート信号をオフされた放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4はオフ状態となり、IGBTQ1〜Q4に接続されている還流用ダイオードを介して充電電流が流れる。このときの状態をstate1とする。
(2)母線電圧VgridがDC360V未満でリアクトル電流Liが所定のしきい値以上である第2状態のときは、充電許可ゲート信号をオフし、前記放電許可ゲート信号をオンする。
第2状態では、放電許可ゲート信号をオンされた放電用コンバータ32の全IGBTQ1〜Q4がスイッチングされ、且つリアクトル電流Liの平均値がゼロになるように(母線電圧VgridがDC360Vになるように)PWM制御される。充電許可ゲート信号をオフされた充電用コンバータ22の全IGBTQ5〜Q8はオフ状態であり、IGBTQ5〜Q8に接続されている還流用ダイオードを介して放電電流が流れる。このときの状態をstate5とする。
(3)リアクトル電流Liが所定のしきい値未満である第3状態のときは、充放電モードを設定する。
第3状態では、充電許可ゲート信号と前記放電許可ゲート信号がともにオンする。このとき、放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4と充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8とは、リアクトル電流Liの大きさと方向に応じてスイッチングされ、且つリアクトル電流Liの大きさと方向に応じてPWM制御される。
このときの状態は以下の通りstate2〜state4とする。
(state2)
リアクトル電流Liの方向が充電方向である。
(state3)
リアクトル電流Liの大きさが略ゼロ付近である。
(state4)
リアクトル電流Liの方向が放電方向である。
図5は、各状態(state)別に、放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4と充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8とがどのようにオンオフ制御されるか、タイミングチャートして示している。また、図6は、図5においての各mode1〜3の電流の流路を示している。
state1では、放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4がオフし、充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8がスイッチングし、PWM制御されている。
すなわち、充電用コンバータ32のIGBTQ5、Q8とIGBTQ6、Q7のペアが交互にオンオフ制御される。一方、放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4がオフしている。
充電用コンバータ32のIGBTQ5、Q8がオンするmode1では、母線1側から流れる電流でトランスTの二次側が励磁され、トランスTの一次側に発生した電圧により放電用コンバータ22のIGBTQ1、Q4の還流用ダイオードを介してリアクトルLに電流Liが流れ、このリアクトルLにエネルギーが蓄積される。IGBTQ5、Q8がオフするとmode2になり、リアクトルLに蓄積されたエネルギーにより、全IGBTQ1〜Q4の還流用ダイオード(の並列回路)を介してコンデンサC1が充電される。この充電電圧に基づいて蓄電池6の各蓄電池が充電される。続いて、充電用コンバータ32のIGBTQ6、Q7がオンしてmode3となる。mode3では、母線1側から流れる電流でトランスTの二次側が励磁され、トランスTの一次側に発生した電圧により放電用コンバータ22のIGBTQ2、Q3の還流用ダイオードを介してリアクトルLに電流Liが流れ、このリアクトルLにエネルギーが蓄積される。IGBTQ6、Q7がオフするとmode2になり、リアクトルLに蓄積されたエネルギーにより、全IGBTQ1〜Q4の還流用ダイオード(の並列回路)を介してコンデンサC1が充電される。この充電電圧に基づいて蓄電池6の各蓄電池が充電される。
state5では、state1と逆に、充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8がオフし、放電用コンバータ22の全IGBTQ1〜Q4がスイッチングし、PWM制御される。
すなわち、放電用コンバータ32のIGBTQ1、Q4とIGBTQ2、Q3のペアがオンオフ制御され、PWM制御される。一方、充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8がオフしている。
放電用コンバータ22のIGBTQ1、Q4がオンするmode1では、コンデンサC1から流れる電流でリアクトルLに電流Liが流れ、このリアクトルLにエネルギーが蓄積される。このとき、トランスTの一次側に電流が流れ、励磁される。これによりトランスTの二次側に電圧が発生し、この電圧により充電用コンバータ32のIGBTQ5〜Q8の還流用ダイオードを介してコンデンサC2が充電される。このコンデンサC2の充電電圧に基づいて母線1の電圧が上昇する。放電用コンバータ22のQ1〜Q4がオンするmode2になると、リアクトルLに蓄積されていたエネルギーに基づく還流電流が放電用コンバータ22のIGBTQ1〜Q4の還流用ダイオードを介してコンデンサC1に流れる。これにより、コンデンサC1の電圧が低下し、蓄電池からの放電が行われる。続いて、再びmode3に移り、リアクトルLにエネルギーが蓄積され、このときトランスTの二次側に電圧が発生し、この電圧により充電用コンバータ32のIGBTQ5〜Q8の還流用ダイオードを介してコンデンサC2が充電される。続いて、放電用コンバータ22のQ1〜Q4がオンするmode2になると、リアクトルLに蓄積されていたエネルギーに基づく還流電流が放電用コンバータ22のIGBTQ1〜Q4の還流用ダイオードを介してコンデンサC1に流れる。これにより、コンデンサC1の電圧が低下し、蓄電池からの放電が行われる。
CTが所定のしきい値未満である第3状態のときは、state2〜state4の動作となる。
state2では、mode1においてIGBTQ1、Q4がオンすることによりコンデンサC1の充電電圧に基づいてリアクトルLに放電方向のエネルギーが蓄積され、同時に、IGBTQ5、Q8がオンすることによりコンデンサC2の充電電圧に基づいてトランスTの二次側が励磁され、IGBTQ2、Q3の還流用ダイオードを介してリアクトルLに充電方向のエネルギーが蓄積される。その結果、リアクトルLには放電方向のエネルギーと充電方向のエネルギーの加算値が蓄積される。mode2になると、IGBTQ1〜Q4がオンすることで、リアクトルLに蓄積されていたエネルギーによる還流電流が流れる。このときリアクトルLに蓄積されていた上記加算エネルギーが充電方向であるため、コンデンサC1の充電電圧を上昇させる(充電動作)。
このように、state2のmode1では、トランス1の一次側から二次側にエネルギーが伝送される動作と、トランス1の二次側から一次側にエネルギーが伝送する動作が同時に行われ、前者の伝送エネルギーよりも後者の伝送エネルギーが多いことにより、結果として充電動作が行われる。
state3では、mode2の期間がstate2のmode2の期間よりも長く、且つ、それに続くmode1の期間がstate2のmode1の期間よりも短いため、すなわち、mode2の期間とmode1の期間が同じであるため、トランス1の一次側から二次側への伝送エネルギーとトランス1の二次側から一次側への伝送エネルギーが同じになる。このため、充電動作も放電動作も行われない、リアクトル電流Liが略ゼロである状態となる。
state4では、上記state2と逆のパターンの動作となる。すなわち、トランス1の一次側から二次側への伝送エネルギーがトランス1の二次側から一次側への伝送エネルギーよりも多くなる。結果として放電動作が行われる。
図7は、state1〜state5のより詳細な波形図を示している。
同図において、Vce_Qxは、IGBTQxのコレクターエミッタ間の電圧、Vtinは、トランスTの一次側巻線電圧を示す。
state1は、リアクトル電流Liがしきい値(3A)以上であり、第1状態の充電モードであることを示す。state1では、リアクトル電流Liがしきい値(3A)以上であるため、Q1〜Q4はオフ状態に設定され、Q5〜Q8がスイッチングされている。また、Q5、Q8のオン時間、および、Q6、Q7のオン時間が長いほど、充電方向の電流CTが大きくなる。
state5は、リアクトル電流Liがしきい値(3A)以上であり、第2状態の放電モードであることを示す。state5では、リアクトル電流Liがしきい値(3A)以上であるため、Q5〜Q8はオフ状態に設定され、Q1〜Q4がスイッチングされている。また、Q1、Q4のオン時間、および、Q2、Q3のオン時間が長いほど、放電方向の電流CTが大きくなる。
state2〜4は、リアクトル電流Liがしきい値(3A)未満であることを示す。
state2〜4のPWM制御では、PWM制御区間で電流Liがゼロを横切っている。
区間T1では、Q1、Q4がオンすることでリアクトルLに放電方向の電流Liが流れ、また、同時にQ5、Q8がオンすることでリアクトルLに充電方向の電流Liが流れ、これらの電流の加算の結果、電流が充電方向に変化しつつあることを示している。区間T2では、Q1〜Q4がオンすることで(mode2)、リアクトルLの蓄積エネルギーによる還流電流が流れ、放電方向に電流が流れる。以下、同じような動作により、しきい値内では、放電と充電の切り替えが連続的に行われるようになる。すなわち、T1>T2であれば充電動作となり、T1>T2であれば放電動作となり、T1=T2であれば充電も放電も行わない。
以上のように、本実施形態では、電流値がしきい値(3A)以下の時には、充電ゲート許可信号と放電ゲート許可信号とをオンすることで、充放電の連続切り替え動作が可能となる。
1−直流母線
2−蓄電池用双方向DC−DCコンバータ
22−放電用コンバータ
32−充電用コンバータ
図1のマイクログリッにおいては、負荷9において電力(エネルギー)の消費が行われ、太陽電池パネル7と風車8での発電電力(エネルギー)が母線1に供給され、蓄電池6において母線1からの電力(エネルギー)の伝送(充電)、または母線1に対する電力(エネルギー)の伝送(放電)が行われる。マイクログリッ全体の経時的なエネルギーの変動(消費量と発電量の関係)は不安定であり、太陽電池パネル7と風車8での発電電力(エネルギー)が負荷9での消費電力(エネルギー)よりも大きいと母線電圧が上昇傾向となる。反対に、太陽電池パネル7と風車8での発電電力(エネルギー)が負荷9での消費電力(エネルギー)よりも小さいと母線電圧が下降傾向となる。そこで、蓄電池用双方向DC−DCコンバータ2は、母線電圧を常時監視し、その電圧が一定に維持されるよう充電または放電を行う。すなわち、母線電圧が上昇すると蓄電池6への充電を行ってその上昇を抑制し、母線電圧が下降すると蓄電池6から放電を行ってその下降を抑制する。
第2状態では、放電許可ゲート信号をオンされた放電用コンバータ2の全IGBTQ1〜Q4がスイッチングされ、且つリアクトル電流Liの平均値がゼロになるように(母線電圧VgridがDC360Vになるように)PWM制御される。充電許可ゲート信号をオフされた充電用コンバータ22の全IGBTQ5〜Q8はオフ状態であり、IGBTQ5〜Q8に接続されている還流用ダイオードを介して放電電流が流れる。このときの状態をstate5とする。
すなわち、放電用コンバータ2のIGBTQ1、Q4とIGBTQ2、Q3のペアがオンオフ制御され、PWM制御される。一方、充電用コンバータ32の全IGBTQ5〜Q8がオフしている。
リアクトル電流Liが所定のしきい値未満である第3状態のときは、state2〜state4の動作となる。
区間T1では、Q1、Q4がオンすることでリアクトルLに放電方向の電流Liが流れ、また、同時にQ5、Q8がオンすることでリアクトルLに充電方向の電流Liが流れ、これらの電流の加算の結果、電流が充電方向に変化しつつあることを示している。区間T2では、Q1〜Q4がオンすることで(mode2)、リアクトルLの蓄積エネルギーによる還流電流が流れ、放電方向に電流が流れる。以下、同じような動作により、しきい値内では、放電と充電の切り替えが連続的に行われるようになる。すなわち、T1>T2であれば充電動作となり、T1T2であれば放電動作となり、T1=T2であれば充電も放電も行わない。

Claims (1)

  1. 直流母線と蓄電池間に接続され、前記直流母線の母線電圧が一定になるように前記母線から前記蓄電池への充電制御と前記蓄電池から前記母線への放電制御を行う双方向DC−DCコンバータにおいて、
    前記蓄電池に接続され、PWM制御されるスイッチング素子を含む放電用コンバータと、
    前記母線に接続され、PWM制御されるスイッチング素子を含む充電用コンバータと、
    前記放電用コンバータと前記充電用コンバータ間に接続されるトランスと、
    前記放電用コンバータと前記充電用コンバータに接続され、これらのコンバータのスイッチング素子のPWM制御を行うためのPWM制御信号の生成を行い、さらに、前記充電用コンバータによる充電動作を許可する充電許可ゲート信号のオンオフ制御と、前記放電用コンバータによる放電動作を許可する放電許可ゲート信号のオンオフ制御とを行う制御回路と、
    前記蓄電池への充放電電流を検出する電流検出部と、を備え、
    前記制御回路は、さらに以下の制御を行う、双方向DC−DCコンバータ。
    (1)前記母線電圧が一定電圧以上で前記電流検出部の検出電流が所定のしきい値以上である第1状態のとき、前記充電許可ゲート信号をオンし、前記放電許可ゲート信号をオフし
    (2)前記母線電圧が一定電圧未満で前記電流検出部の検出電流が所定のしきい値以上である第2状態のとき、前記充電許可ゲート信号をオフし、前記放電許可ゲート信号をオンし
    (3)前記電流検出部の検出電流が所定のしきい値未満である第3状態のとき、前記充電ゲート許可信号と前記放電ゲート許可信号とをオンする
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