JP2017102776A - データ通信システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的かつ容易にUSB/IP接続を行うことができる。
【解決手段】本実施形態に係るデータ通信システムは、デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と管理サーバとを含む。前記ゲートウェイ装置は、前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を管理サーバに送信する送信手段を含む。前記管理サーバは、前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納する格納手段と、前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択する選択手段と、前記接続先サーバに関する接続先サーバ情報を前記ゲートウェイ装置に送信する送信手段とを含む。前記ゲートウェイ装置の前記送信手段は、前記接続先サーバ情報に基づいて、USB/IP接続を行うための接続開始要求を前記接続先サーバに送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、USBデバイスの仮想化通信で用いるデータ通信システムおよび方法に関する。
近年、仮想化技術の進展に伴い、装置に接続される周辺機器を仮想化するI/O仮想化技術が普及している。I/O仮想化技術の一例として、装置に接続されたUSBデバイスをネットワーク上の別の装置にTCP/IPを用いて仮想的に接続する技術(OSS)であるUSB/IP方式が挙げられる(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。
"USB/IP PROJECT"、sourceforge.net、[Online]、インターネット<URL:http://usbip.sourceforge.net/> "kernel/git/next/linux-next.git"、Linux Next Group、[online]、<URL:http://git.kernel.org/cgit/linux/kernel/git/next/linux-next.git/tree/drivers/usb/usbip/usbip_protocol.txt>
既存のUSB/IP技術では、USBデバイスが仮想的に接続される装置(例えば、サーバ)からUSB/IP接続を開始する。この既存のUSB/IP技術を用いて、ゲートウェイ(GW)装置に接続されたUSBデバイスをキャリアネットワーク上またはインターネット上のサーバに仮想的に接続する場合、NAPT/FW(Network Address Port Translation / Firewall)越えに対応するため、GW側からサーバ側にTCPコネクションを張る必要がある。
GW側からコネクションを張る場合は、各GWにUSB/IP接続先情報を個別に設定しなければならないという問題がある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、効率的かつ容易にUSB/IP接続を行うことができるデータ通信システムおよび方法を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一つの観点に係るデータ通信システムは、デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と管理サーバとを含む。前記ゲートウェイ装置は、前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を管理サーバに送信する送信手段を含む。前記管理サーバは、前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納する格納手段と、前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択する選択手段と、前記接続先サーバに関する接続先サーバ情報を前記ゲートウェイ装置に送信する送信手段とを含む。前記ゲートウェイ装置の前記送信手段は、前記接続先サーバ情報に基づいて、USB/IP接続を行うための接続開始要求を前記接続先サーバに送信することを特徴とする。
さらに、一つの観点に係るデータ通信システムは、接続先サーバをさらに含み、前記接続先サーバは、前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証する認証手段と、前記デバイスが接続可能である場合、前記ゲートウェイ装置とUSB/IP接続を行う仮想化手段と、を具備することを特徴とする。
さらに、一つの観点に係るデータ通信システムは、デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と、中継サーバと、前記デバイスの接続先となる接続先サーバとを含む。前記ゲートウェイ装置は、前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を含む接続開始要求を前記中継サーバに送信する送信手段を含む。前記中継サーバは、前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納する格納手段と、前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択する選択手段と、前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証する認証手段と、前記デバイスが接続可能である場合、前記ゲートウェイ装置とUSB/IP接続を行う仮想化手段と、前記接続先サーバに前記USB/IP接続開始要求を送信する送信手段と、を含む。前記接続先サーバは、前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証する認証手段と、前記デバイスが接続可能である場合、前記中継サーバとUSB/IP接続を行う仮想化手段と、を含むことを特徴とする。
さらに、一つの観点に係るデータ通信システムは、前記接続先サーバが、サービスオーダーが投入される場合または前記ゲートウェイ装置からの前記接続元情報が送信される場合に、USB/IP接続のためのサーバ構成が設定されることを特徴とする。
さらに、一つの観点に係るデータ通信システムは、前記接続元情報が、前記ゲートウェイ装置に関するゲートウェイ識別子、および前記デバイスに関するデバイス識別子を含み、前記接続先サーバの前記認証手段は、前記ゲートウェイ識別子および前記デバイス識別子の少なくともいずれか1つに基づいて認証することを特徴とする。
すなわちこの発明によれば、効率的かつ容易にUSB/IP接続を行うことができる。
第1の実施形態に係るデータ通信システムの概略図。 ゲートウェイ装置の詳細を示すブロック図。 管理サーバの詳細を示すブロック図。 接続先サーバの詳細を示すブロック図。 第1の実施形態に係るデータ通信システムの通信制御処理を示すシーケンス図。 第2の実施形態に係るデータ通信システムの概略図。 第2の実施形態に係るデータ通信システムの通信制御処理を示すシーケンス図。 データ通信システムの通信制御処理におけるサーバ構成処理を示すシーケンス図。 データ通信システムの通信制御処理におけるサーバ構成処理の別例を示すシーケンス図。 接続拒絶と決定される場合のデータ通信システムの動作を示すシーケンス図。
以下、図面を参照しながら本開示の一実施形態に係るデータ通信システム及び方法について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態におけるデータ通信システムについて図1の概略図を参照して説明する。
図1に示すデータ通信システム100は、USBデバイス110、ゲートウェイ(GW)装置120、管理サーバ130および接続先サーバ140を含む。
USBデバイス110とゲートウェイ装置120との間は、USBを用いて(シリアルバスで)接続される。ゲートウェイ装置120、管理サーバ130および接続先サーバ140の間は、IPネットワークで接続される。
本実施形態に係るデータ通信は、IPネットワーク上でUSB/IP方式により、ゲートウェイ装置120にUSBを用いて接続されるUSBデバイス110が、ゲートウェイ装置120を介して接続先サーバ140と通信を行う、いわゆるUSB仮想化通信(USB/IP通信ともいう)を想定する。
ゲートウェイ装置120は、管理サーバ130にUSB/IP通信をするための接続(USB/IP接続ともいう)に関する問い合わせを行う。管理サーバ130は、接続先サーバ140の情報をゲートウェイ装置120に送信する。ゲートウェイ装置120は、接続先サーバ140の情報に基づいて、接続先サーバ140とUSB/IP接続を行い、USB/IP接続確立後、USB/IP通信を行う。なお、USB/IP通信の方式については、一般的な手法を用いればよいため、ここでの具体的な説明は省略する。
次に、ゲートウェイ装置120の詳細について図2のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係るゲートウェイ装置120は、USBハードウェア部201、格納部202、送受信部204およびUSB仮想化部203を含む。
USBハードウェア部201は、接続されるUSBデバイス110からデバイス識別子を取得する。デバイス識別子は、デバイスに関する情報であり、例えば、ベンダーの情報を示すベンダーID、製品種別を示すプロダクトID、同一製品を識別するためのシリアル番号を含む。なお、これに限らず、USBデバイス110を識別することができる情報をさらに含んでもよい。
格納部202は、USBハードウェア部201からデバイス識別子を受け取って格納する。格納部202はさらに、ゲートウェイ装置120自身の識別子であるゲートウェイ識別子(GW識別子)と、管理サーバ130に関する情報である管理サーバ情報を格納する。管理サーバ情報は、例えば、IPアドレス、FQDN(Full Qualified Domain Name)であるが、これに限らず管理サーバ130を識別できる情報であればよい。
USB仮想化部203は、送受信部204から接続先情報を受け取り、USB/IP接続に関する処理と、USB/IP接続確立後のUSB/IP通信に関する処理とを行う。具体的には、格納部202からUSBデバイス110および自装置の少なくともどちらか1つに関する情報(すなわち、GW識別子およびデバイス識別子の少なくともどちらか1つ)を接続元情報として受け取り、接続元情報を含む接続先情報要求を生成する。USB仮想化部203は、送受信部204から接続先サーバ140に関する接続先サーバ情報を受け取った場合、接続元情報を含む接続開始要求を生成する。接続先サーバ情報は、例えば接続先サーバ140のIPアドレスを想定するが、接続先サーバ140を識別できる情報であればよい。
送受信部204は、USB仮想化部203から接続先情報要求を受け取り、接続先情報を管理サーバ130に送信する。送受信部204は、管理サーバ130から接続先サーバ情報を受信し、その後、USB仮想化部203から接続開始要求を受け取り、接続先サーバ140に接続開始要求を送信する。
次に、管理サーバ130の詳細について図3のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係る管理サーバ130は、格納部301、送受信部302および選択部303を含む。
格納部301は、GW識別子、デバイス識別子およびサーバ情報を格納する。格納部301は、サーバ情報として、USBデバイスの接続先の候補となる1以上のサーバ(候補サーバともいう)の情報を格納する場合を想定する。
送受信部302は、ゲートウェイ装置120から接続元情報を受け取る。また、送受信部302は、選択部303から選択された接続先サーバ140に関する接続先サーバ情報を受け取ってゲートウェイ装置120に送信する。
選択部303は、送受信部302から接続元情報を、格納部301からGW識別子およびデバイス識別子の少なくともどちらか一方とサーバ情報とをそれぞれ受け取る。選択部303は、接続元情報に基づいて、候補サーバの中からUSBデバイス110の接続先となる接続先サーバのサーバ情報を接続先サーバ情報として選択する。
次に、接続先サーバ140の詳細について図4のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係る接続先サーバ140は、格納部401、送受信部402、認証部403およびUSB仮想化部404を含む。
格納部401は、GW識別子およびデバイス識別子を格納する。
送受信部402は、ゲートウェイ装置120から接続開始の要求である接続開始要求を受信する。送受信部402は、後述する接続要求をゲートウェイ装置120に送信する。
認証部403は、送受信部402から接続開始要求を受け取る。認証部403は、格納部401に格納されるGW識別子およびデバイス識別子を参照し、接続開始要求に含まれる接続元情報に基づいて、USBデバイス110が接続可能かどうかを認証し、認証結果を生成する。
USB仮想化部404は、認証部403から認証結果を受け取り、USB/IP接続に関する処理と、USB/IP接続確立後のUSB/IP通信に関する処理とを行う。具体的には、ゲートウェイ装置120に接続を要求する接続要求を生成する。
次に、第1の実施形態にかかるデータ通信システム100の通信制御処理について図5のシーケンス図を参照して説明する。
USBデバイス110、ゲートウェイ装置120、管理サーバ130および接続先サーバ140のそれぞれでの処理が時系列で示される。
ステップS501では、事前設定として、USBデバイス110、ゲートウェイ装置120、管理サーバ130および接続先サーバ140のそれぞれにおいて、情報が予め設定される。
具体的には、USBデバイス110では、デバイス識別子が設定される。ゲートウェイ装置120では、管理サーバ情報およびGW識別子が格納部202に格納される。管理サーバ130では、GW識別子、デバイス識別子および接続先サーバ情報が格納部301に格納される。接続先サーバ140では、GW識別子およびデバイス識別子が格納部401に格納される。
ステップS502では、USBデバイス110がゲートウェイ装置120に挿入される。USBデバイス110がゲートウェイ装置120に挿入されると、USBデバイス110は、ゲートウェイ装置120にデバイス識別子を送信する。
ステップS503では、ゲートウェイ装置120のUSB仮想化部203が、USB/IP接続用のプロセスを立ち上げ、ゲートウェイ装置120が、USBデバイス110からデバイス識別子を取得する。
ステップS504では、ゲートウェイ装置120が、USB/IP接続先となる接続先サーバ140に関する情報を要求するため、事前設定された管理サーバ情報に基づいて、接続先情報要求を管理サーバ130に送信する。
ステップS505では、管理サーバ130の選択部303が、ゲートウェイ装置120から受信した接続先情報要求に基づいて、接続先サーバ140を選択する。接続先サーバ140の選択方法としては、例えば、GW識別子およびデバイス識別子の少なくともいずれか一方と、接続させる接続先サーバ情報とを対応付けたテーブルを用意しておき、テーブルを参照して接続元情報に対応する接続先サーバを選択すればよい。
ステップS506では、管理サーバ130が、接続先サーバ情報をゲートウェイ装置120に送信する。ここでは、IPアドレスを送信する場合を想定する。
ステップS507では、ゲートウェイ装置120が、管理サーバ130から受信した接続先サーバ情報に基づいて、USB/IP接続を開始するための接続開始要求を、指定される接続先サーバ140に送信する。
ステップS508では、接続先サーバ140の認証部403が、ゲートウェイ装置120から受信した接続開始要求に基づいて、USBデバイス110およびゲートウェイ装置120を認証し、接続を許可するかどうかを決定する。認証方法としては、例えば、接続先サーバ140の格納部401に、接続開始要求に含まれる接続元情報と一致するGW識別子とデバイス識別子とが格納されていれば認証成功とすればよく、GW識別子とデバイス識別子とが格納されていなければ、認証失敗とすればよい。ここでは、認証が成功し、ゲートウェイ装置120の接続を許可する場合を想定する。
ステップS509では、接続先サーバ140が、USB/IP接続の接続要求をゲートウェイ装置120に送信する。
ステップS510では、ゲートウェイ装置120が、接続要求を接続先サーバ140から受け取り、接続要求に対する応答である接続応答を接続先サーバ140に送信する。接続先サーバ140が接続応答を受信することで、USBデバイス110と接続先サーバ140とのゲートウェイ装置120を介したUSB/IP接続が確立する。
その後、ステップS511では、ゲートウェイ装置120と接続先サーバ140との間でUSB/IP通信が行われる。
以上に示した第1の実施形態によれば、USB/IP接続の処理をゲートウェイ装置側から開始することで、NAPT/FW越え問題を解決することができる。さらに、管理サーバがUSBデバイスの接続先となる接続先サーバの情報を管理して選択することにより、ゲートウェイ装置に接続先サーバの情報を個別に設定する必要がなく、USBデバイスごとに異なる接続先サーバに接続させることもできる。さらに、接続先サーバ側でUSBデバイスとゲートウェイ装置との認証を行うことで、不正なUSB接続を検出することができる。よって、効率的かつ容易にUSB/IP接続を行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、管理サーバの代わりに中継サーバを含み、中継サーバによりUSB/IP接続の接続先サーバを決定しつつ、USB/IP通信を中継する点が第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態に係るデータ通信システムについて図6の概略図を参照して説明する。
図6に示すデータ通信システム600は、USBデバイス110、ゲートウェイ装置120、接続先サーバ140および中継サーバ601を含む。
データ通信システム600に含まれるUSBデバイス110、ゲートウェイ装置120および接続先サーバ140は、第1の実施形態とほぼ同様である。
中継サーバ601は、図3に示す管理サーバ130の構成に加え、図4に示す接続先サーバ140に含まれる認証部403およびUSB仮想化部404を含む点が異なる。なお、接続先サーバ140が1つに固定されるならば、中継サーバ601は選択部303を含まなくともよい。候補サーバから接続先サーバ140を選択する場合は、格納部301が、候補サーバに関するサーバ情報を格納し、選択部303が、接続元情報に基づいて、候補サーバの中からUSBデバイス110の接続先となる接続先サーバ140を選択すればよい。
次に、第2の実施形態に係るデータ通信システムの通信制御処理について図7のシーケンス図を参照して説明する。ここでは、中継サーバ601の中継先の接続先サーバ140が予め指定されている場合を想定する。
ステップS501からステップS503まで、ステップS505およびステップS508の動作については、図5に示す動作と同様であるので説明を省略する。
ステップS701では、ゲートウェイ装置120が、接続開始要求を中継サーバ601に送信する。接続開始要求は、GW識別子およびデバイス識別子を含む。
ステップS702では、中継サーバ601が、ゲートウェイ装置120から受信した接続開始要求に基づいて、USBデバイス110に関する認証処理を行う。ここでは、認証処理が成功したと想定する。
ステップS703では、中継サーバ601が、認証処理の結果とともにUSB/IP接続の接続要求をゲートウェイ装置120に送信する。
ステップS704では、ゲートウェイ装置120が、接続要求に対する接続応答を中継サーバ601に送信する。以上の処理により、ゲートウェイ装置120と中継サーバ601との間でUSB/IP接続が確立される。
ステップS705では、中継サーバ601が、接続開始要求をステップS505で選択された接続先サーバ140に送信する。なお、予め接続先サーバ140が1つに固定される場合は、ステップS505の処理を行わずに、接続開始要求を既知の接続先サーバ140に送信すればよい。
ステップS706では、接続先サーバ140が、接続要求を中継サーバ601に送信する。
ステップS707では、中継サーバ601が、接続要求に対する接続応答を接続先サーバ140に送信する。これにより、中継サーバ601と接続先サーバ140との間でUSB/IP接続が確立される。
ステップS708では、ゲートウェイ装置120と中継サーバ601との間、および、中継サーバ601と接続先サーバ140との間でUSB/IP通信が行われる。
以上に示した第2の実施形態によれば、中継サーバにより、USB/IP通信を中継することで、接続先サーバに直接、接続要求を送信せずとも中継サーバと接続を確立するだけで、接続先サーバとUSB/IP通信を行うことができる。また、第1の実施形態と同様に、USB/IP接続の処理をゲートウェイ装置側から開始することで、NAPT/FW越え問題を解決することができ、効率的かつ容易にUSB/IP接続を行うことができる。
(第3の実施形態)
接続先サーバでは、USBデバイス(ゲートウェイ装置)が接続されることを想定して、対象のUSBデバイス用にリソースを空けて常に起動していることもありうるが、実際にUSBデバイスが接続されなかったり、実際にユーザによるサービスの利用が開始していなかったりすると、無駄なリソース消費および電力消費となり得る。
そこで、第3の実施形態では、管理サーバまたは中継サーバからの指示に応じて、接続先サーバが構成される点が上述の実施形態と異なる。このようにすることで、接続先サーバが常に起動している必要がなくなり、リソースおよび電力の浪費を抑制することができる。
第3の実施形態に係るデータ通信システムの通信制御処理におけるサーバ構成処理について図8のシーケンス図を参照して説明する。
図8の例では、管理サーバ130からのユーザのサービス加入、つまりサービスオーダーの投入(SO投入)をトリガとして、接続先サーバ140を構成する場合を想定する。なお、以降、図8から図10において管理サーバ130を例に説明するが、中継サーバ601でも同様の処理を行うことができる。
ステップS801では、事前設定として、USBデバイス110、ゲートウェイ装置120および管理サーバ130に、各情報が設定される。ここで、接続先サーバ140には事前情報はされていない。
ステップS802では、管理サーバ130にサービス加入の通知(SO投入)が設定される。サービス加入の設定は、例えば、ユーザが管理サーバ130にサービス加入に関する情報を入力したときに設定されてもよいし、管理サーバ130が、外部にあるSO投入に関する情報が格納されるデータベースにアクセスして情報を取得した場合に設定されてもよい。
ステップS803では、管理サーバ130が、サーバ設定命令および設定情報を接続先サーバ140に送信する。設定情報は、例えば、GW識別子、デバイス識別子である。
ステップS804では、接続先サーバ140が、サーバ設定命令を受信した場合に管理サーバ130から受信したGW識別子およびデバイス識別子を自身の格納部401に設定する。これによって、接続先サーバ140はサーバ構成を完了する。
ステップS805では、接続先サーバ140が、起動完了通知を管理サーバ130に送信する。
ステップS806では、管理サーバ130が、起動完了通知に基づいて、サーバ構成が完了したことを登録する。
その後、ステップS502以降の処理を図5と同様に行えばよい。
なお、SO投入時に限らず、ゲートウェイ装置120からの接続の問い合わせがある場合をトリガとしてもよい。第3の実施形態に係るデータ通信システムの通信制御処理におけるサーバ構成処理の別例について図9のシーケンス図を参照して説明する。
図9は、接続の問い合わせがある、すなわちゲートウェイ装置120から接続元情報が管理サーバ130(または中継サーバ)に送信される場合をトリガとする。ステップS801、ステップS502からステップS505までの処理は図5および図8と同様である。
ステップS901では、管理サーバ130は、ステップS505において接続先サーバ140が選択された後、サーバ設定命令および設定情報を選択された接続先サーバ140に送信する。
ステップS804以降の処理は、図8と同様に行えばよい。
以上に示した第3の実施形態によれば、SO投入、管理サーバまたは中継サーバへの問い合わせをトリガとして、接続先サーバを構成することで、不要なサーバ起動によるリソース浪費を防ぎつつ、効率的かつ容易にUSB/IP接続を行うことができる。
なお、上述の実施形態において、管理サーバ130における接続先サーバ140の選択処理において、接続先となるサーバがないとして、接続拒絶と決定される場合もある。接続拒絶と決定される場合の動作について図10のシーケンス図を参照して説明する。
ステップS502からステップS504までの処理は、図5と同様である。
ステップS1001では、管理サーバ130が、接続可能な接続先サーバ140が存在しないことを示す接続拒絶を含む接続先サーバ情報をゲートウェイ装置120に送信する。
ステップS1002では、USB/IP接続が行われない代わりに、ゲートウェイ装置120がデバイスドライバを起動し、ゲートウェイ装置120とUSBデバイス110とを接続する。
このようにすることで、ゲートウェイ装置120においてUSBデバイス110を利用できる。
上述の実施形態の中で示した処理手順に示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
100,600・・・データ通信システム
110・・・USBデバイス
120・・・ゲートウェイ(GW)装置
130・・・管理サーバ
140・・・接続先サーバ
201・・・USBハードウェア部
202,301,401・・・格納部
203,404・・・USB仮想化部
204,302,402・・・送受信部
303・・・選択部
403・・・認証部
601・・・中継サーバ。

Claims (7)

  1. デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と、管理サーバとを具備するデータ通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、
    前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を管理サーバに送信する送信手段を具備し、
    前記管理サーバは、
    前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納する格納手段と、
    前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択する選択手段と、
    前記接続先サーバに関する接続先サーバ情報を前記ゲートウェイ装置に送信する送信手段と、を具備し、
    前記ゲートウェイ装置の前記送信手段は、前記接続先サーバ情報に基づいて、USB/IP接続を行うための接続開始要求を前記接続先サーバに送信するデータ通信システム。
  2. 前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証する認証手段と、
    前記デバイスが接続可能である場合、前記ゲートウェイ装置とUSB/IP接続を行う仮想化手段と、を具備する前記接続先サーバをさらに具備する請求項1に記載のデータ通信システム。
  3. デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と、中継サーバと、前記デバイスの接続先となる接続先サーバとを具備するデータ通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、
    前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を含む接続開始要求を前記中継サーバに送信する送信手段を具備し、
    前記中継サーバは、
    前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納する格納手段と、
    前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択する選択手段と、
    前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証する認証手段と、
    前記デバイスが接続可能である場合、前記ゲートウェイ装置とUSB/IP接続を行う仮想化手段と、
    前記接続先サーバに前記USB/IP接続開始要求を送信する送信手段と、を具備し、
    前記接続先サーバは、
    前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証する認証手段と、
    前記デバイスが接続可能である場合、前記中継サーバとUSB/IP接続を行う仮想化手段と、を具備するデータ通信システム。
  4. 前記接続先サーバは、サービスオーダーが投入される場合または前記ゲートウェイ装置からの前記接続元情報が送信される場合に、USB/IP接続のためのサーバ構成が設定される請求項2または請求項3に記載のデータ通信システム。
  5. 前記接続元情報は、前記ゲートウェイ装置に関するゲートウェイ識別子、および前記デバイスに関するデバイス識別子を含み、
    前記接続先サーバの前記認証手段は、前記ゲートウェイ識別子および前記デバイス識別子の少なくともいずれか1つに基づいて認証する請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のデータ通信システム。
  6. デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と、管理サーバとを具備するデータ通信システムで用いるデータ通信方法であって、
    前記ゲートウェイ装置は、
    送信手段が、前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、
    格納手段が、前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納し、
    選択手段が、前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択し、
    送信手段が、前記接続先サーバに関する接続先サーバ情報を前記ゲートウェイ装置に送信し、
    前記ゲートウェイ装置の前記送信手段は、前記接続先サーバ情報に基づいて、USB/IP接続を行うための接続開始要求を前記接続先サーバに送信するデータ通信方法。
  7. デバイスがUSBを用いて接続されるゲートウェイ装置と、中継サーバと、前記デバイスの接続先となる接続先サーバとを具備するデータ通信システムで用いるデータ通信方法であって、
    前記ゲートウェイ装置は、
    送信手段が、前記デバイスおよび自装置の少なくともどちらか一方に関する接続元情報を含む接続開始要求を前記中継サーバに送信し、
    前記中継サーバは、
    格納手段が、前記デバイスの接続先の候補となる候補サーバに関するサーバ情報を格納し、
    選択手段が、前記接続元情報に基づいて、前記候補サーバの中から前記デバイスの接続先となる接続先サーバを選択し、
    認証手段が、前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証し、
    仮想化手段が、前記デバイスが接続可能である場合、前記ゲートウェイ装置とUSB/IP接続を行い、
    送信手段が、前記接続先サーバに前記USB/IP接続開始要求を送信し、
    前記接続先サーバは、
    認証手段が、前記接続元情報に基づいて、前記デバイスが接続可能かどうかを認証し、
    仮想化手段が、前記デバイスが接続可能である場合、前記中継サーバとUSB/IP接続を行うデータ通信方法。
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