JP2017102591A - 個室管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な個室管理ができ、管理システムの仕様を柔軟に変更できるようにする。
【解決手段】個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、個室Aの扉Bの開閉又は扉Bの施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室A内での人の動きを感知する人感センサーと、管理部3とを備える。扉センサーと人感センサーは個室Aに設けられ、管理部3は個室A又は個室A以外の場所に設けられる。管理部3は、個室Aの扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トイレ、浴室、更衣室、授乳室といった各種個室が、使用中であるか空室であるかの使用状況や、個室内での利用者の滞在時間や個室内にいる人の身体の状況等(本願において、これらをまとめて「個室使用状況」という)を管理することのできる個室管理システムに関する。
本件出願人は、本件出願に先立ち、個室管理システムについて特許権を取得した(特許文献1)。前記個室管理システムは、人感センサー、扉センサー及び制御手段を備えた端末機を個室に設置し、当該人感センサーと扉センサーによって個室への人の出入りや扉の開閉を検知し、両センサーからのON信号のAND(論理積)により、個室に設置された表示灯やセンター機に個室利用情報が表示されるようにしたシステムである。個々の端末機には、制御手段としてマイコンが実装され、両センサーからの信号の処理は当該マイコンにおいて行われる。
前記特許文献1のほか、個室を管理するためのシステムとして、個々のトイレブースの扉の外側にLED等の表示灯を設置し、外部からトイレブースの使用状態がわかるようにするとともに、トイレブース内の人の滞在時間が長すぎると外部に異常を知らせることのできるシステム(特許文献2及び3)や、トイレブースの清掃作業や消耗品交換作業を効率的に行うことができるようにするためのシステム(特許文献4)が知られている。
特許第5759043号公報 特許第4403054号公報 特許第5616730号公報 特開2006−57298号公報
本件出願人が特許権を取得した個室管理システムは、個室利用者の利便性向上に主眼をおいたものであるが、個室利用者のみならず、トイレブース等を管理する管理者側からの引き合いも多い。管理者からは、従来の個室管理システムを管理者向けのシステムに仕様を変更したうえで活用したい旨の要望がある。具体的には、人感センサーや扉センサーから得られる検知信号を管理室などに設置される管理端末機で処理及び管理できるようにしてほしいという要望や、個室の設置数の検討や増設の要否の検討等を行うにあたって利用状況を把握できるようなシステムに改良してほしいといった要望がある。
本発明は前記要望に応えるべく開発したものであり、その解決課題の1つは、管理システムの使用をユーザーのニーズに合わせて柔軟に変更することのできる管理システムを提供することにある。従来の個室管理システムでは、個室に設置される端末機側に制御手段(マイコン)が設けられているため、例えば、追加的に他のセンサーを設置するなど管理システムの仕様変更を求められた場合に、個々の端末機のプログラムを変更しなければならないという面倒がある。また、かかる変更作業を行う間は個室を使用できず、その時間が長時間にわたると利用者にとっては不便である。
本発明の解決課題の他の1つは、実際の使用状況等に則した状況を把握可能な管理システムを提供することにある。従来の管理システムでは、空室の個室に使用中である旨の表示がされたり、使用中の個室に使用中である旨の表示がされなかったりすることがある。前者は、便器が汚れているときや、洋式を使いたいのに和式であったときなど、扉を開けたが中に入ることなく、すぐに扉を閉めたような場合に生じる誤認である。個室内に設置されている人感センサーは人の動きを検知するものであり、通常は個室内の人の動きのみならず、入口付近の人の動きをも検知する。このため、従来の個室管理システムでは、扉を開けたが中に入ることなく、すぐに扉を閉めても、入口付近(個室の外)にいる人の動きを検知して、空室状態の個室を、使用中であると誤認してしまうことがある。後者は、個室内に入ったものの、扉を完全に閉めなかったような場合に生じる誤認である。
本発明の解決課題の他の1つは、個室のスムーズな利用や個室内での異常を予測可能な管理システムを提供することにある。個室の利用が長時間続いた場合、当該個室が一人の利用者に占拠され、他の人が利用できないという問題が生じる。場合によっては、個室内で高齢者が倒れている可能性もあり、このような体調不良者が個室内にいる場合には、早急に発見して救助する必要がある。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、個室管理を誤動作なく正確に行うことができ、個室内の使用者の異常発生や個室内への不審者の長時間滞在等をも検知でき、将来的に生じる要望や管理システムの仕様変更等にも柔軟に対応できる個室管理システムを提供することにある。
本発明の個室管理システムは個室使用状況を管理することのできる個室管理システムである。この個室管理システムは扉センサーと人感センサーと管理部を備えている。必要に応じて個室に個室端末機を備えることもできる。扉センサーは個室の扉の開・閉又は当該扉の施錠又は解錠を感知するものである。人感センサーは人の動きを感知するものであるが、人の動き以外の動きであっても感知して作動することがある。以下の説明では、人感センサーが人の動きを感知したときは「感知」と表記し、人の動き以外の動きを感知したときは「誤感知」と表記する。
本発明の個室管理システムは、扉センサーと人感センサーは個室に設けられ、管理部は個室又は個室以外の場所に設けられている。前記管理部は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの感知(感知時間、感知タイミング等:以下同じ)に基づいて個室使用状況を検知することができる。
個室に個室端末機を設けた場合は、個室端末機で個室の扉センサー又は/及び人感センサーの感知に基づいて個室使用状況を検出し、検出した個室使用状況を前記管理部に送信するとか、個室の使用を検出したとき各個室が備えている表示灯を点灯させたり、点滅させたり、色変化させたりすることができる。
個室数が少ない小規模ビルや小規模施設等の場合は、管理部を設けずに、各個室に個室端末機を設け、個室端末機で管理部と同様の処理を行うこともできる。
前記管理部又は個室端末機は、人感センサーが人の動きを所定時間以上継続して感知すると、個室内に人(例えば不審者)が長時間在室(潜入)していると判断することができる。
前記管理部又は個室端末機は、人感センサーが個室内の人の動きを感知してから、所定時間以上継続して人の動きを感知しないときは、個室内の人に異常が発生したと判断することができる。
前記管理部又は個室端末機は、個室使用者が個室から退出して個室が空きになってからの所定時間内に、人感センサーが作動(感知)しても、その作動は人の動き以外の物の動きを感知した誤感知である。この場合は、その誤感知をキャンセルして、退出後の空室状態を使用中と誤判断しないようにすることもできる。
人が扉を開けたが入室せずにすぐに扉を閉めることがある。また、扉を開けて入室したがすぐに退出することもある。この場合は、個室は使用中ではなく空きである。この状態で人感センサーが感知すると空きの個室を使用中と誤判断してしまう。この誤判断を防止するため、本発明では、管理部又は個室端末機は、個室の扉が開いて人感センサーが人の動きを感知したときは当該個室を仮入室と認識し、その後の予め設定してある第1の時間内に前記人感センサーが感知しても、この感知は個室使用中の人を感知したものではないため、その感知をキャンセルして、空きの個室を使用中と誤判断しないようにしてある。
前記管理部又は個室端末機は、前記第1の時間が経過してから、予め設定してある第2の時間内に、人感センサーが人の動きを感知しない(人が動かない)ときは、前記仮入室と認識された個室を、空きと認識し、人感センサーが人の動きを感知したときは、前記仮入室と認識された個室を、使用中と認識できるようにしてある。
前記管理部又は個室端末機は、前記仮入室の認識が、使用中の認識に切り替わってから、予め設定してある第3の時間が経過した後であっても、扉センサーが感知しない(扉が開放或いは施錠が解除されない)ときは、当該個室内に人が不当な長時間滞在していると認識できるようにしてある。
前記管理部又は個室端末機は、人感センサーが人の動きを感知してから、予め設定してある第4の時間が経過するまでの間に人の動きを感知しない(個室内の人が動かない)ときは、個室内の人に異常が発生したと認識できるようにしてある。
人感センサーは、人が出た後の個室内の便座の蓋が動くと、その動きを人の動きと誤感知することがある。本発明の前記管理部又は個室端末機は、使用中の個室の扉が開放されて当該個室内から人が退出し、その扉が閉じてから、予め設定してある第5の時間内に人感センサーが感知しても、その感知は前記誤検知であると判断してキャンセルし、使用者退出後の空き状態の個室を使用中と誤認識しないようにすることもできる。
前記いずれの個室管理システムも、個室使用状況を表示できる表示手段を備え、その表示手段は各個室に、又は管理部に、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者が個室に入る前に目視可能な箇所、又は個室から離れた箇所で使用希望者が確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置され、管理部又は個室端末機は検知した個室使用状況を前記表示手段に表示できるものであってもよい。
前記管理部又は個室端末機は、人感センサーが個室内に出入りする人の動き又は個室入り口付近の人の動きを感知すると、表示手段に仮入室があった旨を表示し、その後の予め設定してある第1の時間内の人感センサーの感知はキャンセルし、前記第1の時間経過後に前記人感センサーが感知すると、前記表示手段に表示された仮入室があった旨の表示を使用中である旨の表示に切り替えて、個室への人の入室が不確定な状況を使用中と誤表示しないようにしてある。
前記管理部又は個室端末機は、前記第1の時間が経過してから予め設定してある第2の時間内に、人感センサーが人の動きを感知しないときは、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が消えて、個室が空きである旨の表示に切り替えるようにし、前記第2の時間内に人感センサーが人の動きを感知したときは、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が消えて、個室が使用中である旨の表示に切り替えるものであってもよい。
前記管理部又は個室端末機は、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が使用中である旨の表示に切り替わってから、予め設定してある第3の時間が経過しても扉センサーが人の動きを感知しないとき、或いは扉センサーが扉の開放又は施錠の解除を感知しないときは、前記表示手段に、当該個室内に利用者が長時間滞在している(不審者が潜入している)旨を表示するものであってもよい。
前記管理部又は個室端末機は、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が使用中である旨の表示に切り替わってから、予め設定してある第3の時間内に扉センサーが扉の開放又は施錠の解除を感知せず、前記人感センサーが先に人の動きを感知してから、予め設定してある第4の時間が内に人の動きを感知しないときは、個室内の人が動かなくなった(身体に異常が発生した)旨を表示できるようすることもできる。
前記管理部又は個室端末機は、使用中の個室の扉が開いて当該個室内から人が退出し、その後に当該扉が閉じてから、予め設定してある第5の時間を経過して人感センサーが感知してもその感知は人以外の物の動きの誤感知であるため、その誤感知をキャンセルして、使用者が退出して空き状態である個室を、使用中と表示しないようにすることもできる。第5の時間経過後の人感センサーのキャンセルは扉が次に開いたときにリセットされる。
前記個室管理システムは、記録手段を備え、管理部又は個室端末機は、扉センサーと人感センサーの感知に基づいて処理した個室使用状況を前記記録手段に記録できるようにすることもできる。
前記管理部又は個室端末機は、扉センサー又は/及び人感センサーの感知に基づいて処理した個室使用状況を外部機器に送信して、当該外部機器で閲覧可能できるようにすることもできる。
前記管理部は、多数の個室をフロア別或いは設置箇所別といったブロックごとに管理でき、それら二以上のブロックの管理部を、トータル管理部で集中管理できるようにすることもできる。
前記個室端末機と管理部を通信可能として、管理部において個室の消耗品の消耗状況、電源の消費状況といった個室使用状況を把握できるようにすることもできる。
前記個室端末機は、それに記録されている個室使用状況等の情報を、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録して或いはコピーして、外部機器で閲覧可能とすることもできる。また、個室端末機に無線LAN機能付きメモリーを設け、それらメモリーにアドレスを付与しておき、管理部から必要な個室端末機を呼び出してデータ送信指令を送ると、前記無線LAN機能付きメモリーの無線LAN機能で、当該個室端末機のデータを管理部に送信できるようにすることもできる。
前記管理部又は個室端末機は、少なくとも、送受信手段と、時間計測手段と、制御手段を備えている。送受信手段は扉センサー又は/及び人感センサーの感知、あるいは個室端末機からの信号に基づいて個室使用状況を確認することができ、前記表示手段と記録手段と外部機器の一又は二以上と情報の送受信も可能である。時間計測手段は前記送受信手段で受けた扉センサー又は/及び人感センサーの感知又は個室端末機からの信号に基づいて個室使用時間(感知継続時間)を計測することができる。前記制御手段は時間計測手段で計測された使用時間に基づいて個室使用状況を把握でき、前記表示手段への個室使用状況の表示、記録手段への個室使用状況の記録、外部機器への個室使用状況の送信を制御することができるものである。
本発明の個室管理システムは次の効果を奏する。
(1)個室使用状況を個室使用タイミング、使用継続時間等に基づいて管理できるため、使用中の個室を空きと判断したり、空きの個室を使用中と判断したりする誤動作がなく、正確な状況確認ができる。
(2)個室内で人が動かないとか、不審者が個室内に長時間潜んでいるような事態をも検出できるため、前者の場合は人命救助に、後者の場合は不審者の退出を促して防犯面で有効活用できる。
(3)個室に紙詰まりセンサーや水漏れセンサーなどの各種センサーを後付けしたり、既存のセンサーを新規なものと変更したりしても、管理部の処理プログラムを変更するだけで迅速に対応でき、時間面、費用面での負担が少ない。
(4)各個室に扉センサーと人感センサーの他に個室端末機を設けた場合は、個々の個室の使用状況を、夫々の個室端末機で管理できる。個々の個室の使用状況を個室端末機から受けて管理部でトータル管理することもできる。
(5)使用者が個室から退出して人が不在であるにもかかわらず、退出後に人感センサーが便座の蓋の動きを感知しても、その感知をキャンセルして個室を空き状態と判断できるため、退出後の誤動作も防止できる。
(6)個室に、又は多数ある個室エリアの入り口に、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者が個室に入る前に目視可能な箇所、又は個室から離れた箇所で使用希望者が閲覧又は確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置された表示手段に、個室使用状況を表示できるので個室使用希望者が個室使用状況を、個室から離れた場所で空室状況を確認することができ、個室に出掛けたが個室が満室であったというようなことがなく、無駄足を運ぶことがない。
(7)高層ビルや、大規模施設等のように、各フロアに多くのトイレ、更衣室などの個室がある場合は、各フロアごと或いは設置箇所ごとの個室を一ブロックにして管理部を設け、それらブロックごとの二以上の管理部を、トータル管理部で総括管理することもできる(階層的に管理できる)ため、大規模ビルや大規模施設の個室管理が容易にできる。
(8)管理部と個室端末機で情報を送受信可能とした場合、管理部での個室管理が容易にできる。
(9)管理部で、個室使用状況を分析して、個室清掃の日程管理、個室の増減計画等にも利用できる。
(10)個室端末機に記録されている個室使用状況等の情報を、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録したり、コピーしたりすることができるので、個室使用状況を個室外の外部機器で閲覧することができる。個室端末機に、無線LAN機能搭載の記録デバイスを設ければ、その無線LAN機能で個室情報を外部に送信することもできる。
(11)個室使用前の個室への人の出入り(個室使用前の不確定状況)を仮入室として認識できるので、個室使用中でも、空きでもないときに、個室の表示灯に仮入室の旨を表示して、個室が使用中でも空きでもないことを表示できるので、その個室に人が近づくこともない。
本発明の個室管理システムの一例を示すものであって、オフィスビルに設置されたトイレを管理する場合の概略図。 本発明の個室管理システムにおけるトイレブースの一例を示すものであって、(a)は平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)のS−S断面図。 管理部と表示手段及び記録手段の概要を説明するものであって、(a)は表示手段と記録手段が管理端末機と別物である場合の概要説明図、(b)は表示手段と記録手段が管理端末機に内蔵された場合の概要説明図。 表示手段の一例を示す正面図。 個室端末機の一例を示す斜視図。 本発明の個室管理システムの一例を示すものであって、トイレに中継器を設けた場合の概略図。 第1〜第5の時間の一例を示すタイムチャート。 本発明の個室管理システムの動作を説明するタイムチャート。
(実施形態1)
本発明の個室管理システムの実施形態の一例を、図面を参照して説明する。一例として図1に示す個室管理システムは、大型オフィスビルの各階の夫々のトイレ室Tに設置された多数の個室(トイレブース)Aを管理する場合の例である。トイレブースAには扉Bが常時閉じている常閉扉式トイレブースと、不使用時に扉Bが常時開いている常開扉式トイレブースとがあるが、ここでは前者を一例として説明する。
図1は本発明の個室管理システムの概要を表したものである。この実施形態では、夫々のトイレブースAに、扉Bの開閉又は扉Bの施錠及び解錠を感知する扉センサー1と、トイレブースA内での人の動きを感知する人感センサー2が設けられ、トイレブースAから離れた場所(例えば、管理室)に管理部3が設けられている。扉センサー1及び人感センサー2と管理部3はネットワークを介して接続されている。ネットワーク通信は、無線通信、有線通信、インターネット通信等のいずれであってもよい。
扉センサー1は扉Bの開・閉又は施錠・開錠等を感知する(例えば、ON或いはOFFになる)ものであり、人感センサー2は人の動きを感知する(例えば、ON或いはOFFになる)ものである。以下の実施形態では、扉センサー1は扉Bが閉のときは感知(ON)、開のときは非感知(OFF)となっている場合、人感センサー2は人の動きを感知したときは(ON)、感知しないときは(OFF)となっている場合を一例として説明する。
図1の実施形態では、扉センサー1及び人感センサー2の感知(例えば、ON、OFF)に基づいて管理部3の管理機器Cが作動して必要な処理を行うことができる。管理機器Cで処理された情報はネットワークを介して接続された表示手段4に表示され、ネットワークを介して接続された記録手段5に記録され、ネットワークを介して接続される外部機器6に出力して外部機器6で閲覧きるようにしてある。表示手段4、記録手段5、外部機器6は全て設ける必要はなく、個室管理システムの用途に応じていずれか一又は二以上を設ければよい。
[トイレブース]
一例として図2(a)〜(c)に示すトイレブースAは、内部に洋式トイレDを備えたものである。扉Bは内開きのもの、外開きのもの、引戸タイプのものなど、いずれのタイプであってもよい。個々のトイレブースAには、扉センサー1と人感センサー2が一つずつ設置されている。個々のトイレブースAには固有のアドレスが割り当てられて、夫々のトイレブースAに設けられた扉センサー1及び人感センサー2と関連付けられて(紐付けられて)、管理機器Cで、どの扉センサー1及び人感センサー2がどのトイレブースAに設置されたものであるかを把握できるようにしてある。
[扉センサー]
前記扉センサー1はトイレブースAの扉Bの開閉又は扉Bの施錠及び解錠を作動(感知)するものである。この実施形態では、扉センサー1として、扉Bの開閉を感知する磁気センサーを用いている。図2(a)〜(c)に示す例では、扉センサー1のマグネット部1aをトイレブースAの扉Bに、センサー部1bを扉Bの側方フレームEに取り付けて、扉Bの開閉を感知するようにしてある。扉センサー1はこれ以外であってもよく、例えば、リードスイッチや三軸デジタルコンパス、錠前の開閉により作動する錠前センサーなどで代用することもできる。扉センサー1は商用電源のほか、図示しない電池(例えば、ボタン電池やその他の電池)を電源とすることができる。説明の便宜上、以下において、扉Bが閉じることを扉センサー1が感知している状態を扉センサーONと表記現し、扉Bが開いているために扉センサー1が感知していない状態を扉センサーOFFと表記することがある。
[人感センサー]
人感センサー2は人の動きを感知するものであり、感知範囲内での人の動きに伴って作動(動きを感知)するようにしてある。人感センサー2には各種のものを用いることができるが、この実施形態では受動赤外線検知器(パッシブセンサー)を用いている。パッシブセンサーは、人の動きを感知すると、数秒間(通常は約2秒間)感知状態が維持されるものであり、人の動きを感知するたびに約2秒間、感知を繰り返す。パッシブセンサーは人から放射される熱線の量の変化を感知するものであり、人であることまでを認識するものではないが、本願では、人から放射される熱線の量の変化を感知するセンサーを人感センサー2と称する。この人感センサー2は個室内の機器、例えば、トイレブースA内の便座の蓋が動いた場合も、人の動きとして感知することがある。説明の便宜上、以下において、人感センサー2が人の動きを感知している状態を人感センサーONと表現し、人感センサー2が感知していない状態を人感センサーOFFと表記することがある。
人感センサー2はトイレブースAに入った人の動きを検知できるようにトイレブースAの内側、好ましくは、天井や個室の奥側の壁面など、利用者が気になりにくい位置に設けることができる。この実施形態では、人感センサー2をトイレブースAの天井に設けている(図2(b)(c))。人感センサー2は扉センサー1と同様に、商用電源や図示しない電池(例えば、ボタン電池やその他の電池)を電源として用いることができる。なお、ここでいう人感センサー2には、既存のトイレブースAに設置されている人感センサー2も含まれる。例えば、既存のトイレブースAには、トイレブースAの照明を点灯する目的で人感センサー2が設けられていることがある。この場合、当該人感センサー2を利用して、当該人感センサー2の照明への出力を送信端末に入れる(入力する)ことで新たな人感センサー2を省略することができる。この場合、既存の設置場所をそのまま利用できるため、設置場所を増やさなくて済むというメリットがある。
[管理機器]
前記管理機器Cは、扉センサー1や人感センサー2が作動(感知)すると、ONになると必要な処理を行って個室使用状況を検出するものである。処理するためのプログラムは、処理する目的、内容等に応じて設計することができる。この実施形態では、管理機器Cをオフィスビル内の管理室に設置してある。管理機器Cには既存のパソコン(PC)や専用の端末機を用いることができる。一例として図3(a)(b)に示す管理機器Cは送受信手段7と時間計測手段8と制御手段(信号処理手段)9を備えている。
前記送受信手段7は扉センサー1や人感センサー2が感知すると、感知タイミングや感知継続時間等に基づいて制御手段9で個室利用状況を検知し、検知した個室利用状況を前記表示手段4、記録手段5、外部機器6等のいずれか一又は二以上に送信することができる。表示手段4に送信された個室利用状況は表示手段4に表示され、記録手段5に送信された個室利用状況は記録手段5に記録され、外部機器6に送信された個室利用状況は外部機器6で閲覧することができる。
前記時間計測手段8は、少なくとも、扉センサー1、人感センサー2の感知継続時間を設定することができ、それらセンサー1、2の感知タイミングの識別、感知継続時間の計測等が可能なものである。
前記制御手段9は、扉センサー1や人感センサー2の感知に基づいて各種制御を行うものである。制御手段9の制御の詳細については、後述する。
[表示手段]
前記表示手段4は、個室使用状況や空き室状況等を表示するものである。一例として図3(a)に示す表示手段4は管理機器Cとは別のもの(外部表示手段4a)であり、管理機器Cにネットワークを介して接続されている。図3(b)に示す表示手段4は管理機器Cに内蔵のもの(内蔵表示手段4b)であってもよい。表示手段4は各トイレブースA、又は管理部3、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者がトイレブースAに入る前に目視可能な箇所、又はトイレブースAから離れた箇所で使用希望者が確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置することができる。個室使用希望者がトイレブースAに入る前に目視可能な箇所の一例としてはトイレ室Tの入り口があり、トイレブースAから離れた箇所で使用希望者が閲覧又は確認可能な箇所の一例としては、飲食店の場合は、客席に設置してある呼び出し器(通称:ピンポーンボタン)とか、呼び出し器で呼びだした客席を表示する客席表示盤等である。
図3(a)の表示手段4は、図4に示すように、左側のトイレ管理画面10とその右側のステータス一覧画面11とで構成されている。トイレ管理画面10は、実際のトイレ室Tを模式化したものである。トイレ管理画面10上の個々のトイレブースAには、個別に割り当てられた個室番号と、両センサー1、2での検知状態を表すセンサー表示部12と、在室時間を表示する時間表示部13と、個室内の状態を表示する状態表示部14が設けられ、当該トイレブースAに設置された扉センサー1と人感センサー2の作動状態や、在室時間などを一見して把握できるようにしてある。
前記センサー表示部12は、扉センサー1での検知状態を表す扉センサー表示部12aと、人感センサー2での検知状態を表す人感センサー表示部12bとに分かれている。扉センサー表示部12aは、扉Bが開いた状態のとき(扉センサーOFFのとき)は消灯し、扉Bが閉じたとき(扉センサーONのとき)に点灯するようにしてある。人感センサー表示部12bは、人感センサー2がトイレブースA内の人を感知していないとき(人感センサーOFFのとき)は消灯し、人を感知しているとき(人感センサーONのとき)は点灯するようにしてある。
前記時間表示部13には、トイレブースAが「使用中」になってからの経過時間が表示されるようにしてある。具体的には、人感センサー2がトイレブースA内に人が入ったことを感知し、扉センサー1は扉Bが閉められたことを感知すると、前記時間計測手段8で感知時間が計測されてその継続時間が表示される。前記時間表示部13には人感センサー2が人の動きを感知してから(後述する「仮入室」の状態になってから)の経過時間を表示するようにしてもよい。
前記状態表示部14には、「使用中」、「空室」、「長時間」、「異常」、「故障中」、「仮入室」など、トイレブースAがどのような使用状況にあるかが表示される。トイレブースAが空室の場合は「空室」と表示する代わりに、図4のように非表示としても、開いた状態の扉Bを表示してもよい。ここでいう「使用中」とはトイレブースAが使用中であること、「空室」とはトイレブースAが空いていて利用可能な状態にあること、「長時間」とは使用時間(在室時間)が予め設定してある所定時間よりも長いこと、「異常」とは個室内に利用者がいるはずのトイレブースA内において所定時間以上人感センサー2が人の動きを感知しない状態が続いていること、「故障中」とは扉センサー1や人感センサー2が感知しない場合や電池切れになっている場合など、機器が正常に動作しない状態にあること、「仮入室」とは人がトイレブースA内に入ったか否かにかかわらず、人感センサー2が個室入り口付近或いは個室内への人の入室時の動きを感知したこと(個室使用中が確定する前の人感センサーONの状態)を意味する。なお、前記表示は一例であり、表示はこれら以外であってもよい。
前記トイレ管理画面10におけるトイレブースAの背景色は、トイレブースAの状態に応じて変化するようにしてある。例えば、図4に示す例では、トイレブースAが空室のとき(非表示のとき)は背景が白色であるが、状態表示部14に「使用中」と表示されると背景が黄色に、「長時間」と表示されると赤色に、「故障中」と表示されると紫色になるようにしてある。「異常」や「仮入室」と表示された場合も、これらと区別できる色に変化するようにしておくことができる。なお、背景の色はこれ以外であってもよい。また、背景の色は必要な場合に変化するようにすればよく、不要であれば変化させなくてもよい。
前記ステータス一覧画面11は、個々のトイレブースAに割り当てられた個室番号を示す「ブースNo.」欄20と、トイレブースAがどのような状態にあるかを示す「状態」欄21と、利用者がトイレブースA内に滞在している時間を示す「在室時間」欄22を備え、トイレブースAごとの使用状況等及び在室時間を一見して把握できるようにしてある。トイレ管理画面10とステータス一覧画面11は同じ内容を表示するようにしてある。ステータス一覧画面11に表示される情報は一例であり、これ以外の情報を表示してもよい。ステータス一覧画面11にはトイレ管理画面10と同じ情報を表示するのではなく、トイレ管理画面10と異なる情報を表示するようにしてもよい。
[記録手段]
前記記録手段5は前記表示手段4に表示される個室使用状況をはじめとする各種情報(データ)を記録できるものである。例えば、トイレブースAごとの利用回数、利用時間、満室時間、空室時間などの情報を記録することができる。記録手段5に蓄積される情報はデータベース化しておくこともできる。記録手段5に記録された情報は各種形式で取り出せるようにしておき、取り出した情報をもとに、トイレブースAの設置個数の適否、トイレブースAの増減の必要性、トイレブースAの最適な設置個数の特定、勤怠管理などを行うこともできる。一例として図3(a)に示す記録手段5は、管理機器Cにネットワークを介して接続されたものであり、当該管理機器Cとは別の装置(外部記録手段5a)であるが、記録手段5はネットワークを介して接続されたもののみならず、図3(b)のように管理機器C自体に内蔵された内蔵記録手段5bであってもよい。なお、記録手段5は表示手段4に代えて設けることも、表示手段4とともに設けることもできる。
[外部機器]
前記外部機器6は、前記表示手段4に表示される情報や、記録手段5に記録される情報をはじめとする各種情報を閲覧可能なものであり、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末機、ノートPC、専用の表示機器等、管理部3と通信可能な各種端末機である。外部機器6で情報閲覧する場合、例えば、本件個室管理システム専用の閲覧用アプリケーションを外部機器6にインストールし、当該アプリケーションを通じて、トイレブースAの状況を確認できるようにすることができる。アプリケーションでの表示方法は外部機器6に応じて適宜設計することができるが、いずれの場合も表示手段4での表示内容と同様の情報を確認できるようにするのが好ましい。外部機器6はネットワークを介して管理機器Cと接続されていれば、一台に限らず二台以上であってもよい。
(実施形態2)
本発明では、例えば、大規模ビルや病院等の各種施設の各フロア、高速道路の沿線にある多数のパーキングエリアのように、離れた箇所にある多数の個室A、例えばトイレブースがある場合は、各箇所の多数のトイレブースAを一つのブロック群とし、夫々のブロック群ごとに管理部(ブロック管理部)を設け、それらブロック管理部でブロック群のトイレブースAを管理し、二以上のブロック管理部をトータル管理部でトータル管理できるようにすることもできる。この場合、表示手段4、記録手段5はブロック群ごとに設けて、個々のブロック管理部で管理するとか、ブロック群ごとには設けずにトータル管理用の表示手段4、記録手段5だけを設けて、それらに表示したり記録したりすることができる。
(実施形態3)
前記実施形態1では、個室使用前の不確定な個室使用状況を表示手段4に仮表示と表示し、その後に、個室使用が確定したら、仮表示が使用中に切り替わるとか、個室Aの使用が確定しない場合は仮表示が消えたりするようにしてあるが、本発明では、仮表示をせずに、個室Aの使用が確定したときにはじめて使用中の表示がされるようにすることもできる。
(実施形態4)
実施形態1は、各個室Aに個室使用状況を表示する表示手段4を設けない場合であるが、本発明では、必要であれば、各個室Aに表示手段(個室表示手段15:図6)を設けることもできる。個室表示手段15は表示灯とか他の表示器とすることができる。この場合、各個室Aに個室端末機16(図5、図6)を設けて、夫々の個室Aの扉センサー1と人感センサー2の感知に基づいて、個室表示手段15に個室使用状況が表示されるようにすることもできる。各個室端末機16は実施形態1の管理部3と同じ機能を備えたものであってもよい。その機能は、例えば、検出した個室使用状況のデータ化、記録手段5へのデータの記録、多数の個室使用状況を表示できる表示手段4への個室使用状況の表示、外部機器6への個室使用状況の送信等の機能である。
(実施形態5)
前記実施形態では、トイレブースAに扉センサー1と人感センサー2を設ける場合を一例としているが、用途に応じて他のセンサーを前記センサーと共に設けることができる。例えば、紙詰まりを検知するための紙詰まりセンサーや水漏れを検知する水漏れセンサーなどを設けることができる。これら他のセンサーはトイレブースAに後付けすることもできる。この場合、トイレブースA内にはセンサーの設置のみを行えばよく、それらセンサーからの情報を処理するプログラムの変更は管理機器C側で行えばよい。前記センサーは個室端末機16を設ける場合は夫々の個室端末機16に設けることもできる。
(実施形態6)
本発明では、個々の個室Aに個室端末機16を備えた場合は、必要であれば、個々の個室端末機16に通信機能を設けて個々の個室端末機16と管理部3を通信可能とし、個々の個室端末機16にアドレスを付与しておき、管理部3から個室端末機16を呼び出して、個室端末機16からそれら個室端末機16で検知した当該個室Aの状況、例えば、消耗品の消耗状況、電源の消費状況等を管理部3に通信可能して、個室状況を管理部3で把握できるようにすることもできる。
(実施形態7)
前記個室端末機16は、それに記録されている個室使用状況等の情報は、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録して或いはコピーして、外部機器6で閲覧可能とすることもできる。また、個室端末機16に無線LAN(Wi−Fi)機能付きメモリーを設け、それらメモリーにアドレスを付与しておき、管理部3から必要な個室端末機16を呼び出して、個室端末機16から管理部3に当該個室端末機16のデータ送信指令を送るように指令すると、前記Wi−Fi機能で当該個室端末機16のデータを管理部3に送信することもできる。
(実施形態8)
前記管理部3又は個室端末機16は、少なくとも、送受信手段7と、時間計測手段8と、制御手段9を備え、前記送受信手段7は扉センサー1又は/及び人感センサー2の感知に基づいて個室使用状況を確認することができ、前記表示手段4と記録手段5と外部機器6の一又は二以上との送受信も可能である。前記時間計測手段7は扉センサー1又は/及び人感センサー2の感知に基づいて個室Aの使用時間(感知継続時間)を計測することができる。前記制御手段9は時間計測手段7で計測された使用時間に基づいて個室Aの使用状況を把握でき、前記表示手段4への個室使用状況の表示、記録手段5への個室使用状況の記録、外部機器6への個室使用状況の送信を制御することができる。
(実施形態9)
前記実施形態では、トイレブースAの扉Bが常閉式である場合を一例としているが、本発明では扉Bが常開式であってもよい。この場合は、トイレブースAが待機状態(空き)のときは人感センサー2と扉センサー1の双方がOFFである点で常閉扉の場合と異なるが、それ以外の基本的な動作、例えば、扉Bが閉じた後のキャンセル、「仮入室」表示から「使用中」表示又は「空室」表示(又は非表示)への切り替わり、「長時間」表示、「異常」表示等は、常閉扉のトイレブースAの場合と同様である。
(実施形態10)
前記実施形態では、扉センサー1と人感センサー2を離れた場所に取り付ける場合を一例としているが、図5に示すように、扉センサー1と人感センサー2を個室端末機16にまとめることもできる。この場合、両センサー1、2の電源となる電池を当該個室端末機16の筐体に内蔵することができる。図5に示す個室端末機16は磁石を内蔵したマグネット部16aと、扉センサー1及び人感センサー2を内蔵したセンサー部16bとに分け、一方、例えばセンサー部16bを扉Bの側方フレームEに、他方、例えばマグネット部16aを扉Bに取り付けるようにすることができる。
(実施形態11)
前記実施形態では、管理機器Cに制御手段9が設けられた場合を一例としているが、用途によっては、制御手段9をトイレブースA側に設けることもできる。扉センサー1と人感センサー2を一つの個室端末機16にまとめる場合は、当該個室端末機16に設けることができる。
(実施形態12)
前記実施形態では個室端末機16の検知信号が管理機器Cに直に送信される場合を一例としているが、ネットワークが無線式であって、電波が届きにくい箇所や届かない箇所では、個室端末機16と管理機器Cの間に一又は二以上の中継器17を設けることができる。
(個室管理システムの動作)
本発明の個室管理システムの動作について説明する。トイレブースAは扉Bが常時閉じている常閉扉式トイレブースで、扉センサー1は扉Bが閉のときは感知(ON)、開のときは非感知(OFF)となり、人感センサー2は人の動きを感知したときは(ON)、感知しないときは(OFF)となる場合である。以下に、表示手段4がある場合の扉センサー1と人感センサー2の感知に基づく動作を説明する。
[動作1]
いずれかのトイレブースAにおいて扉センサー1がON、人感センサー2がOFFの場合は、当該トイレブースAは空室状態と判断される。この場合、図4のブースNo.1のトイレブースAのように、トイレ管理画面10の状態表示部14には表示がなされず、背景色も白色(いずれの色であってもよい)のままであり、開いた状態の扉Bが表示される。トイレ管理画面10の該当ブースに表示がなく、背景色が白色の状態のとき(空室のとき)は、ステータス一覧画面11のブースNo.1の「状態」欄21に「空室」と表示され、「在室時間」欄22が空欄となる。
扉センサー1と人感センサー2の双方がONになると、当該トイレブースAは使用中であると判断され、図4のブースNo.2のトイレブースAのように、扉センサー表示部12aと人感センサー表示部12bの双方が点灯するとともに、トイレ管理画面10の該当ブースの背景が黄色(いずれの色でもよい)になり、状態表示部14に「使用中」と表示される。両センサー1、2がONになると時間計測手段8が時間計測を開始し、両センサー1、2がONになってからの経過時間(個室使用時間)が時間表示部13に表示される。前記ステータス一覧画面11にはトイレ管理画面10に表示されている情報と同様の上方が別の形式で表示される。トイレ管理画面10の状態表示部14に「使用中」と表示され、背景が黄色くなり、時間計測が開始されると、ステータス一覧画面11のブースNo.2の「状態」欄21の背景が黄色くなるとともに、当該「状態」欄21に「使用中」と表示され、「在室時間」欄22に在室時間が表示される。
[動作2]
管理部3は原則として、扉センサー1と人感センサー2の双方がON(ON信号)になると表示手段4に「使用中」と表示するが、扉Bを開けたもののトイレブースA内に人が入らないとか、一旦入ってから直ぐに退室したような場合(トイレブースを使用しなかった場合)に、表示手段4に「使用中」と表示されてしまうことがある。このような誤表示を回避するため、トイレブースAの扉Bが開かれて人感センサー2が人の動きを感知したときには、トイレ管理画面10の状態表示部14に「仮入室」と表示し、その後、制御手段9は予め設定してある第1の時間(図7、図8)が経過するまでは人感センサー2の感知(ON信号)をキャンセルし、第1の時間経過後に前記人感センサー2が人の動きを感知したときに、「仮入室」から「使用中」に表示が切り替わるようにすることもできる。ここでいう第1の時間は、図7、図8に示すように、トイレブースAが待機状態(個室内に人がいない状態であって扉Bが閉じた状態)にあるトイレブースAの扉Bが開かれ、その扉Bが再び閉じられたことを扉センサー1が感知してからの所定時間であり、人感センサー2の感知(ON信号)を制御手段9側がキャンセルする時間である。第1の時間は任意に設定することができ、1秒〜5秒程度が好ましい。
[動作3]
前記第1の時間を設定して人感センサー2のON信号をキャンセルするように設定する場合、第1の時間が経過してから、予め設定してある第2の時間内(図8のF部分)に、前記人感センサー2が人の動きを感知しないときに「仮入室」の表示が消えるようにしておくことができる。ここでいう第2の時間は、図7、図8に示すように、前記第1の時間が経過してからの所定時間であり、状態表示部14の「仮入室」という表示を消すタイミング及び点灯している人感センサー表示部12bを消灯させるタイミングを判断するための時間である。第2の時間は任意に設定することができるが、1秒〜5秒程度が好ましい。
[動作4]
前記制御手段9は、予め設定してある第3の時間が経過するまでの間(図8のY部分)に、扉センサー1が扉Bの開放を感知しないときには、トイレブースA内に人が必要以上に長時間(異常な長時間)滞在していると判断し、図4のブースNo.6のトイレブースAのように、トイレ管理画面10の該当ブースの背景が赤くなるとともに、該当ブースの状態表示部14に「長時間」と表示され、時間表示部13には両センサー1、2がON(ON信号)になってからの経過時間が表示される。これと連動して、ステータス一覧画面11のブースNo.6の「状態」欄21の背景色が赤くなるとともに、当該「状態」欄21に「長時間」と表示され、「在室時間」欄22に在室時間が表示される。ここでいう第3の時間は、図7、図8に示すように、状態表示部14に「使用中」と表示されてからの所定時間であり、トイレブースAの連続使用時間が長時間にわたっているか否かを判断するための時間である。第3の時間は任意に設定することができるが、10分〜20分程度、長くても30分以内が好ましい。
[動作5]
前記制御手段9は、トイレ管理画面10の状態表示部14が「仮入室」から「使用中」に切り替わった後、予め設定してある第4の時間が経過するまでの間(図8のZ部分)に、人感センサー2が人の動きを検知しないときは、トイレブースA内で異常が発生したと判断し、トイレ管理画面10の該当ブースの背景色が変わるとともに、当該ブースの状態表示部14に「異常」と表示され、時間表示部13に人感センサー2が最後に人の動きを感知してからの時間が表示される。このとき、ステータス一覧画面11の該当ブースの「状態」21欄は背景色が変わるとともに、当該「状態」欄21に「異常」と表示され、「在室時間」22欄に在室時間が表示される。ここでいう第4の時間は、図7、図8に示すように、トイレ管理画面10の状態表示部14が「仮入室」から「使用中」に切り替わった後、人感センサー2がトイレブースA内での人の動きを感知しなくなってから(人感センサー2が最後に人の動きを感知してから)の所定時間であり、トイレブースAの利用者の動きが停止している時間を確認するための時間である。第4の時間は任意に設定することができるが、5分〜10分程度、長くても20分以内が好ましい。
[動作6]
トイレブースAに設置される洋式トイレDには、便座や蓋が自動的に閉じるタイプのものがある。このタイプのトイレDが設置されたトイレブースAでは、利用者が退室したのち、扉センサー1がON、人感センサー2がOFFの状態のときに、便座や蓋が自動的に閉じると、人感センサー2が当該動きを人の動きとして感知し、当該トイレブースAが使用中であると誤って判断されてしまうことがある。このような事態を回避するため、制御手段9では、予め設定してある第5の時間(図7、図8)が経過した後は、人感センサー2の感知(ON信号)をキャンセルするようにしてもよい。例えば、第5の時間を15秒と設定した場合、トイレブースAからの退出後15秒間は人感センサー2を通常動作させ、当該15秒が経過したところで、人感センサー2の感知(ON信号)がキャンセルされる(キャンセル状態に切り替わる)ようにする。ここでいう第5の時間は、図7、図8に示すように、トイレブースAの扉Bが開いて当該トイレブースAから人が退出し、当該扉Bが再び閉じてからの所定時間であり、人感センサー2の感知(ON信号)をキャンセルするか否かを判断するための時間である。第5の時間は任意に設定することができるが、5秒〜20秒程度、長くても当該トイレブースA内の便座や蓋が自動的に閉じる時間(便座によって異なるが、一例としては退出の90秒後)よりも短い時間とする。このようにすることで、人感センサー2が便座や蓋を人の動きと認識することによる誤認を回避することができる。なお、第5の時間経過後の人感センサー2のキャンセルは、扉Bが次に開いたときにリセットされる。
[動作7]
前記動作1〜6は一例であり、前記以外の動作が行われるようにすることもできる。例えば、管理機器Cが受けた信号を処理したり、当該処理によって得られた情報(データ)を記録したり、データベース化したりすることができる。この場合、データベースには、各種情報を「ブースNo.」、「使用時間」、「使用時間帯」、「使用回数」、「使用状態」等の項目別に蓄積することができる。得られた情報は、トイレブースAの数の増減の検討や、新たにビルなどにトイレ室Tを設ける際の適正設置数の判断材料等として利用することもできる。
紙詰まりセンサーや水漏れセンサーなどを設ける場合は、これらセンサーから紙詰まり信号や水漏れ信号を受信した際に、トイレ管理画面10やステータス一覧画面11に、それらの情報が表示されるようにすることもできる。
本発明の個室管理システムは、オフィスビルのトイレブースAのほか、空港やサービスエリアに設置されるトイレブースAなど、不特定多数の人が利用するトイレブースAの管理に用いることができる。また、トイレブースAのほか、プール施設のシャワー室や更衣室、デパートの試着室や授乳室といった各種の個室(ブース)の管理にも用いることができる。
1 扉センサー
1a マグネット部
1b センサー部
2 人感センサー
3 管理部
4 表示手段
4a 外部表示手段
4b 内蔵表示手段
5 記録手段
5a 外部記録手段
5b 内蔵記録手段
6 外部機器
7 送受信手段
8 時間計測手段
9 制御手段(信号処理手段)
10 トイレ管理画面
11 ステータス一覧画面
12 センサー表示部
12a 扉センサー表示部
12b 人感センサー表示部
13 時間表示部
14 状態表示部
15 個室表示手段
16 個室端末機
16a マグネット部
16b センサー部
17 中継器
20 「ブースNo.」欄
21 「状態」欄
22 「在室時間」欄
A 個室(トイレブース)
B 扉
C 管理機器
D 洋式トイレ
E 側方フレーム
T トイレ室

Claims (24)

  1. 個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、
    個室の扉の開閉又は扉の施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室内での人の動きを感知する人感センサーと、管理部とを備え、
    前記扉センサーと人感センサーは個室に設けられ、管理部は個室又は個室以外の場所に設けられ、
    前記管理部は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検知することができる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  2. 個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、
    個室の扉の開閉又は扉の施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室内での人の動きを感知する人感センサーと、管理部と、個室端末機を備え、
    前記扉センサーと人感センサーと個室端末機は個室に設けられ、管理部は個室又は個室以外の場所に設けられ、
    前記個室端末機は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検出し、検出した個室使用状況を前記管理部に送信できる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  3. 個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、
    個室の扉の開閉又は扉の施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室内での人の動きを感知する人感センサーと、個室端末機を備え、
    前記扉センサーと人感センサーと個室端末機は個室に設けられ、
    前記個室端末機は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検出する、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、人感センサーが人の動きを所定時間以上継続して感知すると、個室内に人が長時間在室していると判断できる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、人感センサーが個室内の人の動きを感知してから、所定時間以上継続して人の動きを感知しないときは、個室内の人に異常が発生したと判断することができる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、個室使用者が個室から退出して個室が空きになってから、所定時間内に、人感センサーが感知しても、その感知は人以外の物の動きを感知した誤感知としてその誤感知をキャンセルして、退出後の空室状態を使用中と誤判断しないようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、個室の扉が開いてから人感センサーが人の動きを感知すると、当該個室を仮入室と認識し、前記扉が開いてから閉められると、その後に、予め設定してある第1の時間内は、前記人感センサーが感知しても、その感知は個室使用中の人の感知ではなく個室使用前の誤感知であるため、その誤感知をキャンセルして、空いている個室を使用中と誤判断しないようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  8. 請求項7記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、予め定めてある第1の時間が経過してから、予め設定してある第2の時間内に、人感センサーが人の動きを感知しないときは仮入室と認識された個室を空室と認識し、人感センサーが人の動きを感知したときは仮入室と認識された個室を使用中と認識できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  9. 請求項8記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、仮入室の認識が、使用中の認識に切り替わってから、予め設定してある第3の時間経過後であっても、扉センサーが扉又は錠の変化を感知しないときは、当該個室内に人が在室していると認識できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  10. 請求項9記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、前記仮入室の認識が使用中の認識に切り替わった後に人感センサーが人の動きを感知してから、予め設定してある第4の時間内に、前記人感センサーが人の動きを感知しないときは、個室内の人に異常が発生したと認識でするようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  11. 請求項10記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、使用中の個室の扉が開放されて当該個室内から人が退出し、その扉が閉じてから、予め設定してある第5の時間を経過して人感センサーが感知しても、その感知は人の動き以外の動きを感知した誤感知として、その誤感知をキャンセルして、使用者退出後の空き状態の個室を使用中と誤認識しないようにし、
    前記人感センサーの誤感知のキャンセルは個室の扉が開放されることによってリセットされるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  12. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    個室使用状況を表示できる表示手段を備え、その表示手段は個室、又は管理部、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者が個室に入る前に目視可能な箇所、又は個室から離れた箇所で使用希望者が閲覧又は確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置され、
    管理部又は個室端末機は扉センサー又は/及び人感センサーの感知に基づいて個室使用状況を検知し、その個室使用状況を前記表示手段に表示できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  13. 請求項12記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、人感センサーが個室内に出入りする人の動き又は個室入り口付近の人の動きを感知すると、表示手段に仮入室があった旨を表示し、その後、予め設定してある第1の時間内は、前記人感センサーが人の動きを感知しても感知をキャンセルし、前記第1の時間経過後に前記人感センサーが感知すると、前記表示手段に表示された仮入室があった旨の表示を使用中である旨の表示に切り替えて、個室使用前の個室への人の入室の不確定状況を使用中と処理しないようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  14. 請求項13記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、第1の時間が経過してから予め設定してある第2の時間内に人感センサーが人の動きを感知しないときは、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が消えて、個室が空きである旨の表示に切り替えるようにし、前記第2の時間内に人感センサーが人の動きを感知したときは、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が消えて、個室が使用中である旨の表示に切り替えるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  15. 請求項14記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が使用中である旨の表示に切り替わってから、予め設定してある第3の時間が経過しても扉センサーが人の動きを感知しないとき、或いは扉センサーが扉の開放又は施錠の解除を感知しないときは、前記表示手段に、当該個室内に利用者が長時間在室している旨を表示できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  16. 請求項15記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が使用中である旨の表示に切り替わってから、予め設定してある第3の時間内に扉センサーが扉の開放又は施錠の解除を感知せず、人感センサーが先に人の動きを感知してから、予め設定してある第4の時間内に人の動きを感知しないときは、個室内の人が動かなくなった旨を表示できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  17. 請求項16記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、使用中の個室の扉が開いて当該個室内から人が退出して当該扉が閉じてから、予め設定してある第5の時間内に人感センサーが感知してもその感知は人以外の物の動きを感知した誤感知であるとして、その誤感知をキャンセルして、使用者が退出して空き状態である個室を、使用中と表示しないものにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    個室管理システムは、記録手段を備え、管理部又は個室端末機は、扉センサーと人感センサーの感知に基づいて処理した個室使用状況を前記記録手段に記録できる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  19. 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、扉センサー又は/及び人感センサーの感知に基づいて検知した個室使用状況を外部機器に送信して、当該外部機器で閲覧可能とする、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  20. 請求項1又は請求項2又は請求項4から請求項19のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部は、多数の個室をフロア別或いは設置箇所別といったブロックごとに管理でき、それら二以上のブロックの管理部を、トータル管理部で集中管理できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  21. 請求項2又は請求項4から請求項20のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    個室端末機と管理部が通信可能であり、管理部が個室端末機からの情報を受けて、個室使用状況を把握できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  22. 請求項2から請求項21のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    個室端末機に記録されている個室使用状況等の情報を、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録して或いはコピーして、外部機器で閲覧可能とした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  23. 請求項21又は請求項22記載の個室管理システムにおいて、
    個室端末機に無線LAN機能付きメモリーを設け、それらメモリーにアドレスを付与してあり、
    管理部は前記無線LAN機能付きメモリーの無線LAN機能で当該個室端末機のデータを受けて個室使用状況を把握できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  24. 請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    管理部又は個室端末機は、少なくとも、送受信手段と、時間計測手段と、制御手段を備え、
    前記送受信手段は扉センサー又は/及び人感センサーの感知、あるいは個室端末機からの信号に基づいて個室使用状況を確認することができ、表示手段と記録手段と外部機器の一又は二以上と情報の送受信も可能であり、
    前記時間計測手段は前記送受信手段で受けた扉センサー又は/及び人感センサーの感知又は個室端末機からの信号に基づいて個室の使用時間を計測することができ、
    前記制御手段は前記計測された使用時間に基づいて個室使用状況を把握でき、前記表示手段への個室使用状況の表示、記録手段への個室使用状況の記録、外部機器への個室使用状況の送信を制御することができる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
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