JP2017102591A - 個室管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、個室Aの扉Bの開閉又は扉Bの施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室A内での人の動きを感知する人感センサーと、管理部3とを備える。扉センサーと人感センサーは個室Aに設けられ、管理部3は個室A又は個室A以外の場所に設けられる。管理部3は、個室Aの扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検知する。
【選択図】図1
Description
(1)個室使用状況を個室使用タイミング、使用継続時間等に基づいて管理できるため、使用中の個室を空きと判断したり、空きの個室を使用中と判断したりする誤動作がなく、正確な状況確認ができる。
(2)個室内で人が動かないとか、不審者が個室内に長時間潜んでいるような事態をも検出できるため、前者の場合は人命救助に、後者の場合は不審者の退出を促して防犯面で有効活用できる。
(3)個室に紙詰まりセンサーや水漏れセンサーなどの各種センサーを後付けしたり、既存のセンサーを新規なものと変更したりしても、管理部の処理プログラムを変更するだけで迅速に対応でき、時間面、費用面での負担が少ない。
(4)各個室に扉センサーと人感センサーの他に個室端末機を設けた場合は、個々の個室の使用状況を、夫々の個室端末機で管理できる。個々の個室の使用状況を個室端末機から受けて管理部でトータル管理することもできる。
(5)使用者が個室から退出して人が不在であるにもかかわらず、退出後に人感センサーが便座の蓋の動きを感知しても、その感知をキャンセルして個室を空き状態と判断できるため、退出後の誤動作も防止できる。
(6)個室に、又は多数ある個室エリアの入り口に、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者が個室に入る前に目視可能な箇所、又は個室から離れた箇所で使用希望者が閲覧又は確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置された表示手段に、個室使用状況を表示できるので個室使用希望者が個室使用状況を、個室から離れた場所で空室状況を確認することができ、個室に出掛けたが個室が満室であったというようなことがなく、無駄足を運ぶことがない。
(7)高層ビルや、大規模施設等のように、各フロアに多くのトイレ、更衣室などの個室がある場合は、各フロアごと或いは設置箇所ごとの個室を一ブロックにして管理部を設け、それらブロックごとの二以上の管理部を、トータル管理部で総括管理することもできる(階層的に管理できる)ため、大規模ビルや大規模施設の個室管理が容易にできる。
(8)管理部と個室端末機で情報を送受信可能とした場合、管理部での個室管理が容易にできる。
(9)管理部で、個室使用状況を分析して、個室清掃の日程管理、個室の増減計画等にも利用できる。
(10)個室端末機に記録されている個室使用状況等の情報を、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録したり、コピーしたりすることができるので、個室使用状況を個室外の外部機器で閲覧することができる。個室端末機に、無線LAN機能搭載の記録デバイスを設ければ、その無線LAN機能で個室情報を外部に送信することもできる。
(11)個室使用前の個室への人の出入り(個室使用前の不確定状況)を仮入室として認識できるので、個室使用中でも、空きでもないときに、個室の表示灯に仮入室の旨を表示して、個室が使用中でも空きでもないことを表示できるので、その個室に人が近づくこともない。
本発明の個室管理システムの実施形態の一例を、図面を参照して説明する。一例として図1に示す個室管理システムは、大型オフィスビルの各階の夫々のトイレ室Tに設置された多数の個室(トイレブース)Aを管理する場合の例である。トイレブースAには扉Bが常時閉じている常閉扉式トイレブースと、不使用時に扉Bが常時開いている常開扉式トイレブースとがあるが、ここでは前者を一例として説明する。
一例として図2(a)〜(c)に示すトイレブースAは、内部に洋式トイレDを備えたものである。扉Bは内開きのもの、外開きのもの、引戸タイプのものなど、いずれのタイプであってもよい。個々のトイレブースAには、扉センサー1と人感センサー2が一つずつ設置されている。個々のトイレブースAには固有のアドレスが割り当てられて、夫々のトイレブースAに設けられた扉センサー1及び人感センサー2と関連付けられて(紐付けられて)、管理機器Cで、どの扉センサー1及び人感センサー2がどのトイレブースAに設置されたものであるかを把握できるようにしてある。
前記扉センサー1はトイレブースAの扉Bの開閉又は扉Bの施錠及び解錠を作動(感知)するものである。この実施形態では、扉センサー1として、扉Bの開閉を感知する磁気センサーを用いている。図2(a)〜(c)に示す例では、扉センサー1のマグネット部1aをトイレブースAの扉Bに、センサー部1bを扉Bの側方フレームEに取り付けて、扉Bの開閉を感知するようにしてある。扉センサー1はこれ以外であってもよく、例えば、リードスイッチや三軸デジタルコンパス、錠前の開閉により作動する錠前センサーなどで代用することもできる。扉センサー1は商用電源のほか、図示しない電池(例えば、ボタン電池やその他の電池)を電源とすることができる。説明の便宜上、以下において、扉Bが閉じることを扉センサー1が感知している状態を扉センサーONと表記現し、扉Bが開いているために扉センサー1が感知していない状態を扉センサーOFFと表記することがある。
人感センサー2は人の動きを感知するものであり、感知範囲内での人の動きに伴って作動(動きを感知)するようにしてある。人感センサー2には各種のものを用いることができるが、この実施形態では受動赤外線検知器(パッシブセンサー)を用いている。パッシブセンサーは、人の動きを感知すると、数秒間(通常は約2秒間)感知状態が維持されるものであり、人の動きを感知するたびに約2秒間、感知を繰り返す。パッシブセンサーは人から放射される熱線の量の変化を感知するものであり、人であることまでを認識するものではないが、本願では、人から放射される熱線の量の変化を感知するセンサーを人感センサー2と称する。この人感センサー2は個室内の機器、例えば、トイレブースA内の便座の蓋が動いた場合も、人の動きとして感知することがある。説明の便宜上、以下において、人感センサー2が人の動きを感知している状態を人感センサーONと表現し、人感センサー2が感知していない状態を人感センサーOFFと表記することがある。
前記管理機器Cは、扉センサー1や人感センサー2が作動(感知)すると、ONになると必要な処理を行って個室使用状況を検出するものである。処理するためのプログラムは、処理する目的、内容等に応じて設計することができる。この実施形態では、管理機器Cをオフィスビル内の管理室に設置してある。管理機器Cには既存のパソコン(PC)や専用の端末機を用いることができる。一例として図3(a)(b)に示す管理機器Cは送受信手段7と時間計測手段8と制御手段(信号処理手段)9を備えている。
前記表示手段4は、個室使用状況や空き室状況等を表示するものである。一例として図3(a)に示す表示手段4は管理機器Cとは別のもの(外部表示手段4a)であり、管理機器Cにネットワークを介して接続されている。図3(b)に示す表示手段4は管理機器Cに内蔵のもの(内蔵表示手段4b)であってもよい。表示手段4は各トイレブースA、又は管理部3、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者がトイレブースAに入る前に目視可能な箇所、又はトイレブースAから離れた箇所で使用希望者が確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置することができる。個室使用希望者がトイレブースAに入る前に目視可能な箇所の一例としてはトイレ室Tの入り口があり、トイレブースAから離れた箇所で使用希望者が閲覧又は確認可能な箇所の一例としては、飲食店の場合は、客席に設置してある呼び出し器(通称:ピンポーンボタン)とか、呼び出し器で呼びだした客席を表示する客席表示盤等である。
前記記録手段5は前記表示手段4に表示される個室使用状況をはじめとする各種情報(データ)を記録できるものである。例えば、トイレブースAごとの利用回数、利用時間、満室時間、空室時間などの情報を記録することができる。記録手段5に蓄積される情報はデータベース化しておくこともできる。記録手段5に記録された情報は各種形式で取り出せるようにしておき、取り出した情報をもとに、トイレブースAの設置個数の適否、トイレブースAの増減の必要性、トイレブースAの最適な設置個数の特定、勤怠管理などを行うこともできる。一例として図3(a)に示す記録手段5は、管理機器Cにネットワークを介して接続されたものであり、当該管理機器Cとは別の装置(外部記録手段5a)であるが、記録手段5はネットワークを介して接続されたもののみならず、図3(b)のように管理機器C自体に内蔵された内蔵記録手段5bであってもよい。なお、記録手段5は表示手段4に代えて設けることも、表示手段4とともに設けることもできる。
前記外部機器6は、前記表示手段4に表示される情報や、記録手段5に記録される情報をはじめとする各種情報を閲覧可能なものであり、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末機、ノートPC、専用の表示機器等、管理部3と通信可能な各種端末機である。外部機器6で情報閲覧する場合、例えば、本件個室管理システム専用の閲覧用アプリケーションを外部機器6にインストールし、当該アプリケーションを通じて、トイレブースAの状況を確認できるようにすることができる。アプリケーションでの表示方法は外部機器6に応じて適宜設計することができるが、いずれの場合も表示手段4での表示内容と同様の情報を確認できるようにするのが好ましい。外部機器6はネットワークを介して管理機器Cと接続されていれば、一台に限らず二台以上であってもよい。
本発明では、例えば、大規模ビルや病院等の各種施設の各フロア、高速道路の沿線にある多数のパーキングエリアのように、離れた箇所にある多数の個室A、例えばトイレブースがある場合は、各箇所の多数のトイレブースAを一つのブロック群とし、夫々のブロック群ごとに管理部(ブロック管理部)を設け、それらブロック管理部でブロック群のトイレブースAを管理し、二以上のブロック管理部をトータル管理部でトータル管理できるようにすることもできる。この場合、表示手段4、記録手段5はブロック群ごとに設けて、個々のブロック管理部で管理するとか、ブロック群ごとには設けずにトータル管理用の表示手段4、記録手段5だけを設けて、それらに表示したり記録したりすることができる。
前記実施形態1では、個室使用前の不確定な個室使用状況を表示手段4に仮表示と表示し、その後に、個室使用が確定したら、仮表示が使用中に切り替わるとか、個室Aの使用が確定しない場合は仮表示が消えたりするようにしてあるが、本発明では、仮表示をせずに、個室Aの使用が確定したときにはじめて使用中の表示がされるようにすることもできる。
実施形態1は、各個室Aに個室使用状況を表示する表示手段4を設けない場合であるが、本発明では、必要であれば、各個室Aに表示手段(個室表示手段15:図6)を設けることもできる。個室表示手段15は表示灯とか他の表示器とすることができる。この場合、各個室Aに個室端末機16(図5、図6)を設けて、夫々の個室Aの扉センサー1と人感センサー2の感知に基づいて、個室表示手段15に個室使用状況が表示されるようにすることもできる。各個室端末機16は実施形態1の管理部3と同じ機能を備えたものであってもよい。その機能は、例えば、検出した個室使用状況のデータ化、記録手段5へのデータの記録、多数の個室使用状況を表示できる表示手段4への個室使用状況の表示、外部機器6への個室使用状況の送信等の機能である。
前記実施形態では、トイレブースAに扉センサー1と人感センサー2を設ける場合を一例としているが、用途に応じて他のセンサーを前記センサーと共に設けることができる。例えば、紙詰まりを検知するための紙詰まりセンサーや水漏れを検知する水漏れセンサーなどを設けることができる。これら他のセンサーはトイレブースAに後付けすることもできる。この場合、トイレブースA内にはセンサーの設置のみを行えばよく、それらセンサーからの情報を処理するプログラムの変更は管理機器C側で行えばよい。前記センサーは個室端末機16を設ける場合は夫々の個室端末機16に設けることもできる。
本発明では、個々の個室Aに個室端末機16を備えた場合は、必要であれば、個々の個室端末機16に通信機能を設けて個々の個室端末機16と管理部3を通信可能とし、個々の個室端末機16にアドレスを付与しておき、管理部3から個室端末機16を呼び出して、個室端末機16からそれら個室端末機16で検知した当該個室Aの状況、例えば、消耗品の消耗状況、電源の消費状況等を管理部3に通信可能して、個室状況を管理部3で把握できるようにすることもできる。
前記個室端末機16は、それに記録されている個室使用状況等の情報は、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録して或いはコピーして、外部機器6で閲覧可能とすることもできる。また、個室端末機16に無線LAN(Wi−Fi)機能付きメモリーを設け、それらメモリーにアドレスを付与しておき、管理部3から必要な個室端末機16を呼び出して、個室端末機16から管理部3に当該個室端末機16のデータ送信指令を送るように指令すると、前記Wi−Fi機能で当該個室端末機16のデータを管理部3に送信することもできる。
前記管理部3又は個室端末機16は、少なくとも、送受信手段7と、時間計測手段8と、制御手段9を備え、前記送受信手段7は扉センサー1又は/及び人感センサー2の感知に基づいて個室使用状況を確認することができ、前記表示手段4と記録手段5と外部機器6の一又は二以上との送受信も可能である。前記時間計測手段7は扉センサー1又は/及び人感センサー2の感知に基づいて個室Aの使用時間(感知継続時間)を計測することができる。前記制御手段9は時間計測手段7で計測された使用時間に基づいて個室Aの使用状況を把握でき、前記表示手段4への個室使用状況の表示、記録手段5への個室使用状況の記録、外部機器6への個室使用状況の送信を制御することができる。
前記実施形態では、トイレブースAの扉Bが常閉式である場合を一例としているが、本発明では扉Bが常開式であってもよい。この場合は、トイレブースAが待機状態(空き)のときは人感センサー2と扉センサー1の双方がOFFである点で常閉扉の場合と異なるが、それ以外の基本的な動作、例えば、扉Bが閉じた後のキャンセル、「仮入室」表示から「使用中」表示又は「空室」表示(又は非表示)への切り替わり、「長時間」表示、「異常」表示等は、常閉扉のトイレブースAの場合と同様である。
前記実施形態では、扉センサー1と人感センサー2を離れた場所に取り付ける場合を一例としているが、図5に示すように、扉センサー1と人感センサー2を個室端末機16にまとめることもできる。この場合、両センサー1、2の電源となる電池を当該個室端末機16の筐体に内蔵することができる。図5に示す個室端末機16は磁石を内蔵したマグネット部16aと、扉センサー1及び人感センサー2を内蔵したセンサー部16bとに分け、一方、例えばセンサー部16bを扉Bの側方フレームEに、他方、例えばマグネット部16aを扉Bに取り付けるようにすることができる。
前記実施形態では、管理機器Cに制御手段9が設けられた場合を一例としているが、用途によっては、制御手段9をトイレブースA側に設けることもできる。扉センサー1と人感センサー2を一つの個室端末機16にまとめる場合は、当該個室端末機16に設けることができる。
前記実施形態では個室端末機16の検知信号が管理機器Cに直に送信される場合を一例としているが、ネットワークが無線式であって、電波が届きにくい箇所や届かない箇所では、個室端末機16と管理機器Cの間に一又は二以上の中継器17を設けることができる。
本発明の個室管理システムの動作について説明する。トイレブースAは扉Bが常時閉じている常閉扉式トイレブースで、扉センサー1は扉Bが閉のときは感知(ON)、開のときは非感知(OFF)となり、人感センサー2は人の動きを感知したときは(ON)、感知しないときは(OFF)となる場合である。以下に、表示手段4がある場合の扉センサー1と人感センサー2の感知に基づく動作を説明する。
いずれかのトイレブースAにおいて扉センサー1がON、人感センサー2がOFFの場合は、当該トイレブースAは空室状態と判断される。この場合、図4のブースNo.1のトイレブースAのように、トイレ管理画面10の状態表示部14には表示がなされず、背景色も白色(いずれの色であってもよい)のままであり、開いた状態の扉Bが表示される。トイレ管理画面10の該当ブースに表示がなく、背景色が白色の状態のとき(空室のとき)は、ステータス一覧画面11のブースNo.1の「状態」欄21に「空室」と表示され、「在室時間」欄22が空欄となる。
管理部3は原則として、扉センサー1と人感センサー2の双方がON(ON信号)になると表示手段4に「使用中」と表示するが、扉Bを開けたもののトイレブースA内に人が入らないとか、一旦入ってから直ぐに退室したような場合(トイレブースを使用しなかった場合)に、表示手段4に「使用中」と表示されてしまうことがある。このような誤表示を回避するため、トイレブースAの扉Bが開かれて人感センサー2が人の動きを感知したときには、トイレ管理画面10の状態表示部14に「仮入室」と表示し、その後、制御手段9は予め設定してある第1の時間(図7、図8)が経過するまでは人感センサー2の感知(ON信号)をキャンセルし、第1の時間経過後に前記人感センサー2が人の動きを感知したときに、「仮入室」から「使用中」に表示が切り替わるようにすることもできる。ここでいう第1の時間は、図7、図8に示すように、トイレブースAが待機状態(個室内に人がいない状態であって扉Bが閉じた状態)にあるトイレブースAの扉Bが開かれ、その扉Bが再び閉じられたことを扉センサー1が感知してからの所定時間であり、人感センサー2の感知(ON信号)を制御手段9側がキャンセルする時間である。第1の時間は任意に設定することができ、1秒〜5秒程度が好ましい。
前記第1の時間を設定して人感センサー2のON信号をキャンセルするように設定する場合、第1の時間が経過してから、予め設定してある第2の時間内(図8のF部分)に、前記人感センサー2が人の動きを感知しないときに「仮入室」の表示が消えるようにしておくことができる。ここでいう第2の時間は、図7、図8に示すように、前記第1の時間が経過してからの所定時間であり、状態表示部14の「仮入室」という表示を消すタイミング及び点灯している人感センサー表示部12bを消灯させるタイミングを判断するための時間である。第2の時間は任意に設定することができるが、1秒〜5秒程度が好ましい。
前記制御手段9は、予め設定してある第3の時間が経過するまでの間(図8のY部分)に、扉センサー1が扉Bの開放を感知しないときには、トイレブースA内に人が必要以上に長時間(異常な長時間)滞在していると判断し、図4のブースNo.6のトイレブースAのように、トイレ管理画面10の該当ブースの背景が赤くなるとともに、該当ブースの状態表示部14に「長時間」と表示され、時間表示部13には両センサー1、2がON(ON信号)になってからの経過時間が表示される。これと連動して、ステータス一覧画面11のブースNo.6の「状態」欄21の背景色が赤くなるとともに、当該「状態」欄21に「長時間」と表示され、「在室時間」欄22に在室時間が表示される。ここでいう第3の時間は、図7、図8に示すように、状態表示部14に「使用中」と表示されてからの所定時間であり、トイレブースAの連続使用時間が長時間にわたっているか否かを判断するための時間である。第3の時間は任意に設定することができるが、10分〜20分程度、長くても30分以内が好ましい。
前記制御手段9は、トイレ管理画面10の状態表示部14が「仮入室」から「使用中」に切り替わった後、予め設定してある第4の時間が経過するまでの間(図8のZ部分)に、人感センサー2が人の動きを検知しないときは、トイレブースA内で異常が発生したと判断し、トイレ管理画面10の該当ブースの背景色が変わるとともに、当該ブースの状態表示部14に「異常」と表示され、時間表示部13に人感センサー2が最後に人の動きを感知してからの時間が表示される。このとき、ステータス一覧画面11の該当ブースの「状態」21欄は背景色が変わるとともに、当該「状態」欄21に「異常」と表示され、「在室時間」22欄に在室時間が表示される。ここでいう第4の時間は、図7、図8に示すように、トイレ管理画面10の状態表示部14が「仮入室」から「使用中」に切り替わった後、人感センサー2がトイレブースA内での人の動きを感知しなくなってから(人感センサー2が最後に人の動きを感知してから)の所定時間であり、トイレブースAの利用者の動きが停止している時間を確認するための時間である。第4の時間は任意に設定することができるが、5分〜10分程度、長くても20分以内が好ましい。
トイレブースAに設置される洋式トイレDには、便座や蓋が自動的に閉じるタイプのものがある。このタイプのトイレDが設置されたトイレブースAでは、利用者が退室したのち、扉センサー1がON、人感センサー2がOFFの状態のときに、便座や蓋が自動的に閉じると、人感センサー2が当該動きを人の動きとして感知し、当該トイレブースAが使用中であると誤って判断されてしまうことがある。このような事態を回避するため、制御手段9では、予め設定してある第5の時間(図7、図8)が経過した後は、人感センサー2の感知(ON信号)をキャンセルするようにしてもよい。例えば、第5の時間を15秒と設定した場合、トイレブースAからの退出後15秒間は人感センサー2を通常動作させ、当該15秒が経過したところで、人感センサー2の感知(ON信号)がキャンセルされる(キャンセル状態に切り替わる)ようにする。ここでいう第5の時間は、図7、図8に示すように、トイレブースAの扉Bが開いて当該トイレブースAから人が退出し、当該扉Bが再び閉じてからの所定時間であり、人感センサー2の感知(ON信号)をキャンセルするか否かを判断するための時間である。第5の時間は任意に設定することができるが、5秒〜20秒程度、長くても当該トイレブースA内の便座や蓋が自動的に閉じる時間(便座によって異なるが、一例としては退出の90秒後)よりも短い時間とする。このようにすることで、人感センサー2が便座や蓋を人の動きと認識することによる誤認を回避することができる。なお、第5の時間経過後の人感センサー2のキャンセルは、扉Bが次に開いたときにリセットされる。
前記動作1〜6は一例であり、前記以外の動作が行われるようにすることもできる。例えば、管理機器Cが受けた信号を処理したり、当該処理によって得られた情報(データ)を記録したり、データベース化したりすることができる。この場合、データベースには、各種情報を「ブースNo.」、「使用時間」、「使用時間帯」、「使用回数」、「使用状態」等の項目別に蓄積することができる。得られた情報は、トイレブースAの数の増減の検討や、新たにビルなどにトイレ室Tを設ける際の適正設置数の判断材料等として利用することもできる。
1a マグネット部
1b センサー部
2 人感センサー
3 管理部
4 表示手段
4a 外部表示手段
4b 内蔵表示手段
5 記録手段
5a 外部記録手段
5b 内蔵記録手段
6 外部機器
7 送受信手段
8 時間計測手段
9 制御手段(信号処理手段)
10 トイレ管理画面
11 ステータス一覧画面
12 センサー表示部
12a 扉センサー表示部
12b 人感センサー表示部
13 時間表示部
14 状態表示部
15 個室表示手段
16 個室端末機
16a マグネット部
16b センサー部
17 中継器
20 「ブースNo.」欄
21 「状態」欄
22 「在室時間」欄
A 個室(トイレブース)
B 扉
C 管理機器
D 洋式トイレ
E 側方フレーム
T トイレ室
Claims (24)
- 個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、
個室の扉の開閉又は扉の施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室内での人の動きを感知する人感センサーと、管理部とを備え、
前記扉センサーと人感センサーは個室に設けられ、管理部は個室又は個室以外の場所に設けられ、
前記管理部は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検知することができる、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、
個室の扉の開閉又は扉の施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室内での人の動きを感知する人感センサーと、管理部と、個室端末機を備え、
前記扉センサーと人感センサーと個室端末機は個室に設けられ、管理部は個室又は個室以外の場所に設けられ、
前記個室端末機は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検出し、検出した個室使用状況を前記管理部に送信できる、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 個室使用状況を管理することができる個室管理システムにおいて、
個室の扉の開閉又は扉の施錠及び解錠を感知する扉センサーと、個室内での人の動きを感知する人感センサーと、個室端末機を備え、
前記扉センサーと人感センサーと個室端末機は個室に設けられ、
前記個室端末機は個室の扉センサー又は/及び人感センサーの少なくとも感知タイミング、感知継続時間に基づいて個室使用状況を検出する、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、人感センサーが人の動きを所定時間以上継続して感知すると、個室内に人が長時間在室していると判断できる、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、人感センサーが個室内の人の動きを感知してから、所定時間以上継続して人の動きを感知しないときは、個室内の人に異常が発生したと判断することができる、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、個室使用者が個室から退出して個室が空きになってから、所定時間内に、人感センサーが感知しても、その感知は人以外の物の動きを感知した誤感知としてその誤感知をキャンセルして、退出後の空室状態を使用中と誤判断しないようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、個室の扉が開いてから人感センサーが人の動きを感知すると、当該個室を仮入室と認識し、前記扉が開いてから閉められると、その後に、予め設定してある第1の時間内は、前記人感センサーが感知しても、その感知は個室使用中の人の感知ではなく個室使用前の誤感知であるため、その誤感知をキャンセルして、空いている個室を使用中と誤判断しないようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項7記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、予め定めてある第1の時間が経過してから、予め設定してある第2の時間内に、人感センサーが人の動きを感知しないときは仮入室と認識された個室を空室と認識し、人感センサーが人の動きを感知したときは仮入室と認識された個室を使用中と認識できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項8記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、仮入室の認識が、使用中の認識に切り替わってから、予め設定してある第3の時間経過後であっても、扉センサーが扉又は錠の変化を感知しないときは、当該個室内に人が在室していると認識できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項9記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、前記仮入室の認識が使用中の認識に切り替わった後に人感センサーが人の動きを感知してから、予め設定してある第4の時間内に、前記人感センサーが人の動きを感知しないときは、個室内の人に異常が発生したと認識でするようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項10記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、使用中の個室の扉が開放されて当該個室内から人が退出し、その扉が閉じてから、予め設定してある第5の時間を経過して人感センサーが感知しても、その感知は人の動き以外の動きを感知した誤感知として、その誤感知をキャンセルして、使用者退出後の空き状態の個室を使用中と誤認識しないようにし、
前記人感センサーの誤感知のキャンセルは個室の扉が開放されることによってリセットされるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
個室使用状況を表示できる表示手段を備え、その表示手段は個室、又は管理部、又はそれらとは別の箇所であって個室使用希望者が個室に入る前に目視可能な箇所、又は個室から離れた箇所で使用希望者が閲覧又は確認可能な箇所のいずれか一又は二以上の箇所に設置され、
管理部又は個室端末機は扉センサー又は/及び人感センサーの感知に基づいて個室使用状況を検知し、その個室使用状況を前記表示手段に表示できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項12記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、人感センサーが個室内に出入りする人の動き又は個室入り口付近の人の動きを感知すると、表示手段に仮入室があった旨を表示し、その後、予め設定してある第1の時間内は、前記人感センサーが人の動きを感知しても感知をキャンセルし、前記第1の時間経過後に前記人感センサーが感知すると、前記表示手段に表示された仮入室があった旨の表示を使用中である旨の表示に切り替えて、個室使用前の個室への人の入室の不確定状況を使用中と処理しないようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項13記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、第1の時間が経過してから予め設定してある第2の時間内に人感センサーが人の動きを感知しないときは、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が消えて、個室が空きである旨の表示に切り替えるようにし、前記第2の時間内に人感センサーが人の動きを感知したときは、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が消えて、個室が使用中である旨の表示に切り替えるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項14記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が使用中である旨の表示に切り替わってから、予め設定してある第3の時間が経過しても扉センサーが人の動きを感知しないとき、或いは扉センサーが扉の開放又は施錠の解除を感知しないときは、前記表示手段に、当該個室内に利用者が長時間在室している旨を表示できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項15記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、表示手段に表示された仮入室があった旨の表示が使用中である旨の表示に切り替わってから、予め設定してある第3の時間内に扉センサーが扉の開放又は施錠の解除を感知せず、人感センサーが先に人の動きを感知してから、予め設定してある第4の時間内に人の動きを感知しないときは、個室内の人が動かなくなった旨を表示できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項16記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、使用中の個室の扉が開いて当該個室内から人が退出して当該扉が閉じてから、予め設定してある第5の時間内に人感センサーが感知してもその感知は人以外の物の動きを感知した誤感知であるとして、その誤感知をキャンセルして、使用者が退出して空き状態である個室を、使用中と表示しないものにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
個室管理システムは、記録手段を備え、管理部又は個室端末機は、扉センサーと人感センサーの感知に基づいて処理した個室使用状況を前記記録手段に記録できる、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、扉センサー又は/及び人感センサーの感知に基づいて検知した個室使用状況を外部機器に送信して、当該外部機器で閲覧可能とする、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1又は請求項2又は請求項4から請求項19のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部は、多数の個室をフロア別或いは設置箇所別といったブロックごとに管理でき、それら二以上のブロックの管理部を、トータル管理部で集中管理できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項2又は請求項4から請求項20のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
個室端末機と管理部が通信可能であり、管理部が個室端末機からの情報を受けて、個室使用状況を把握できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項2から請求項21のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
個室端末機に記録されている個室使用状況等の情報を、携帯端末機やUSBなどの外部メモリーに記録して或いはコピーして、外部機器で閲覧可能とした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項21又は請求項22記載の個室管理システムにおいて、
個室端末機に無線LAN機能付きメモリーを設け、それらメモリーにアドレスを付与してあり、
管理部は前記無線LAN機能付きメモリーの無線LAN機能で当該個室端末機のデータを受けて個室使用状況を把握できるようにした、
ことを特徴とする個室管理システム。 - 請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
管理部又は個室端末機は、少なくとも、送受信手段と、時間計測手段と、制御手段を備え、
前記送受信手段は扉センサー又は/及び人感センサーの感知、あるいは個室端末機からの信号に基づいて個室使用状況を確認することができ、表示手段と記録手段と外部機器の一又は二以上と情報の送受信も可能であり、
前記時間計測手段は前記送受信手段で受けた扉センサー又は/及び人感センサーの感知又は個室端末機からの信号に基づいて個室の使用時間を計測することができ、
前記制御手段は前記計測された使用時間に基づいて個室使用状況を把握でき、前記表示手段への個室使用状況の表示、記録手段への個室使用状況の記録、外部機器への個室使用状況の送信を制御することができる、
ことを特徴とする個室管理システム。
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