JP2017102354A - 撮影レンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】等倍までの撮影が可能で、全フォーカス範囲において高い光学性能を持ったインナーフォーカス方式の撮影レンズ及びそれを有する撮像装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る撮影レンズは、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、正の屈折力を有する第5レンズ群を有し、フォーカシングの際、前記第1レンズ群は固定、少なくとも前記第2レンズ群および前記第4レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする。1.2<|f2/f4|<15【選択図】図1
Description
本発明は、撮影レンズ及びそれを有する撮像装置に関し、特にスチルカメラ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラそして監視用カメラ等に好適で超近接撮影(マクロ撮影)が可能で、又手ぶれ等における像ブレを光学的に補償し得る防振機能を有する撮影レンズに関する。
従来、撮影倍率が等倍程度の近距離撮影を主目的とした撮影レンズにマクロレンズがある。マクロレンズは、無限遠物体から撮影倍率が等倍程度の近距離物体までの撮影時において、特に近距離物体の撮影時(マクロ撮影時)に高い光学性能が得られるようにレンズ系が設計されている。
一般に、マクロレンズを含む撮影レンズにおいては撮影倍率が大きくなるにつれて、フォーカシングに伴う諸収差の変動が大きくなり、光学性能が低下してくる。そこで、近距離物体へのフォーカシングの際に複数のレンズ群を独立に移動させ、収差の変動を補正する、所謂フローティング方式を採用している撮影レンズが多い。
フローティングの際に移動させる複数のレンズ群のうちの1つとして第1レンズ群を物体側に繰り出すフローティングを行い、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行う撮影レンズが知られている。上記方式では、第1レンズ群を繰り出す複雑な機構が必要となり、静音化や高速化に課題が残る。
そこで、近距離物体へのフォーカシングの際に第1レンズ群を不動とし、他の複数のレンズ群を移動させてフォーカスを行うインナーフォーカス方式を用いたマクロレンズが種々と提案されている(特許文献1、2参照)。
撮影倍率の高いマクロ撮影においては、被写界深度を確保するために絞りを絞り込んで(Fナンバーを大きくして)撮影を行うのが一般的である。そのためにマクロレンズではスローシャッター(シャッタースピードが遅くなる)となり、撮影時に手振れがあると像ブレが生じ、画質が低下してくる。
特に撮影倍率が等倍程度のマクロ撮影時においては、Fナンバーを暗くしてシャッタースピードをより遅くするため手ブレが撮影画像に与える影響が大きくなってくる。そのため、マクロレンズでは防振レンズ群を用いてマクロ撮影領域において像ブレを補償することが行われている。
このとき防振レンズ群が光軸と垂直方向に移動したときに像(像ブレ)の変位量が一定以上となるように、即ち一定以上の偏心敏感度を有するように設定している。
一方、最近の撮影装置は全体が小型化され、それに用いる撮影レンズも小型化されている。このためマクロレンズの一部のレンズ群を防振レンズ群とするときは、なるべく小型、軽量のレンズ群を防振レンズ群として採用するのが良い。
以上のことよりマクロレンズにおいて高い光学性能を得るには、適切なるフローティング方式を用い、かつ防振レンズ群を含むレンズ構成全体を適切に設定することが重要になってくる。これらの構成が適切でないと、全系が大型化し、又、フォーカシングに伴う諸収差の変動が増大し、全フォーカス範囲、及び画面全体にわたり高い光学性能を得るのが大変難しくなってくる。
しかしながら、上述した特許文献1、2に開示された撮影レンズでは、群構成、屈折力分担が小型化に適していないため、光学性能を維持しつつ、近距離物体へのフォーカシングを実現することは困難である。また、一部のレンズ群を防振レンズ群として配置する場合、全系の大型化を招く。
特許文献1のように、フォーカスレンズ群を単体のレンズ要素で構成し、フォーカスレンズ群の軽量化を図ることも可能だが、近距離物体撮影時の光学性能に課題が残る。
特許文献2のように、近距離物体へのフォーカシングの際に移動するレンズ群の構成を適正化し、軽量化を図っているが、レンズ全長の短縮に課題が残る。
本発明は、上記で挙げた課題に鑑み、各レンズ群の屈折力を適切に設定し、迅速なフォーカスができ、無限遠物体から近距離物体望遠端への全フォーカス範囲にわたり良好なる光学性能を有するインナーフォーカス方式の撮影レンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮影レンズは、
物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、正の屈折力を有する第5レンズ群を有し、フォーカシングの際、前記第1レンズ群は固定、少なくとも前記第2レンズ群および前記第4レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
1.2<|f2/f4|<15
また、本発明に係る撮像装置は、上記撮影レンズを有することを特徴とする。
物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、正の屈折力を有する第5レンズ群を有し、フォーカシングの際、前記第1レンズ群は固定、少なくとも前記第2レンズ群および前記第4レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
1.2<|f2/f4|<15
また、本発明に係る撮像装置は、上記撮影レンズを有することを特徴とする。
本発明によれば、迅速なフォーカスができ、球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差を良好に補正した高い光学性能が得られ、近距離撮影が可能な撮影レンズの提供を実現できる。
以下に本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態として実施例1から3の撮影レンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レンズ群、正の第5レンズ群より構成されている。
また、実施例4の撮影レンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レンズ群、正の第5レンズ群より構成されている。
本発明の実施形態に係る撮影レンズは、フォーカシングのためには第2レンズ群および第4レンズ群が移動する。無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が狭く、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が広く、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が広く、第4レンズ群と第5レンズ群の間隔が狭くなるように移動している。
図1(A)(B)(C)は、実施例1の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態におけるレンズ断面図である。図2(A)、図2(B)、図2(C)は、それぞれ実施例1の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態における収差図である。実施例1は、開口比3.7程度の撮影レンズである。
図3(A)(B)(C)は、実施例2の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態におけるレンズ断面図である。図4(A)、図4(B)、図4(C)は、それぞれ実施例2の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態における収差図である。実施例2は、開口比3.7程度の撮影レンズである。
図5(A)(B)(C)は、実施例3の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態におけるレンズ断面図である。図6(A)、図6(B)、図6(C)は、それぞれ実施例3の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態における収差図である。実施例3は、開口比3.7程度の撮影レンズである。
図7(A)(B)(C)は、実施例4の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態におけるレンズ断面図である。図8(A)、図8(B)、図8(C)は、それぞれ実施例4の撮影レンズの無限遠合焦状態、結像倍率−0.5倍状態、結像倍率−1.0倍状態における収差図である。実施例4は、開口比3.7程度の撮影レンズである。
次に、本実施形態の撮影レンズを撮影光学系として用いた撮像装置としてのデジタルカメラを図9を用いて説明する。
図9において、10はカメラ本体、11は実施例1から4で説明したいずれかの撮影レンズによって構成された撮影光学系である。12はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系11によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。
尚、各実施例の撮影レンズは投射装置(プロジェクタ)用の投射光学系として用いることもできる。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。また、レンズ断面図において、iを物体側からのレンズ群の順番とすると、Biは第iレンズ群を示す。
また、各実施例では第3レンズ群を光軸と垂直な成分を持つ方向に移動させて手ぶれ補正を行っているが、任意のレンズを光軸と垂直な成分を持つ方向に移動させて手ぶれ補正を行うことが可能である。
実施例1から3において、B1は正の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、B2は負の屈折力の第2レンズ群、B3は正の屈折力の第3レンズ群、B4は負の屈折力の第4レンズ群、B5は正の屈折力の第5レンズ群である。
また、実施例4において、B1は正の屈折力の第1レンズ群、B2は正の屈折力の第2レンズ群、B3は正の屈折力の第3レンズ群、B4は負の屈折力の第4レンズ群、B5は正の屈折力の第5レンズ群である。
SPは、開放Fナンバー(Fno)の光束を決定(制限)する開口絞りである。IPは、像面である。像面IPは、ビデオカメラやネットワークカメラの撮影光学系として撮影レンズを使用する際には、CCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。銀塩フィルムカメラの撮影光学系として撮影レンズを使用する際には、フィルム面に相当する。矢印は無限遠物体から近距離物体へのフォーカシング(合焦)に際して、各レンズ群の移動軌跡を示している。
各実施例の撮影レンズでは、無限遠物体から近距離物体へのフォーカス位置へのフォーカシングに際して、第1レンズ群B1と第2レンズ群B2との間隔が狭まるよう、第2レンズ群B2と第3レンズ群B3との間隔が広がるよう、第3レンズ群B3と第4レンズ群B4との間隔が広がるよう、第4レンズ群B4と第5レンズ群B5との間隔が狭まるように変化している。
また、フォーカシングに際して、第1レンズ群は固定(不動)としている。フォーカシングに際して第1レンズ群を不動とすると鏡筒構成上、外部からの圧力に強い構成とすることができる。また、第1レンズ群を固定することで、ワーキングディスタンスの短い近距離物体に対しても焦点調整が容易となる。
収差図において、FnoはFナンバー、ωは半画角であり、光線追跡値による画角である。球面収差図において、実線はd線(波長587.56nm)、2点鎖線はg線(波長435.8nm)である。
非点収差図で、実線と点線はd線におけるサジタル像面とメリディオナル像面である。歪曲収差は、d線について示している。倍率色収差図において、2点鎖線はg線である。尚、以下の各実施例において無限遠合焦状態と結像倍率−1.0倍状態は合焦用のレンズ群が機構上、光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのフォーカス位置をいう。
所定の結像倍率を確保し、収差を良好に補正するために、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群B1、負の屈折力を有する第2レンズ群B2、正の屈折力の第3レンズ群B3、負の屈折力を有する第4レンズ群B4、正の屈折力の第5レンズ群B5を有す構成とした。
上記構成とすることによって、全長の短いコンパクトな撮影レンズを得ることができる。また、各レンズ群の屈折力配置を適切な値に規定することでレンズ系全体のバックフォーカスを適正な値にすることが可能になる。
さらに、第1レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、正の屈折力を有する第2レンズ成分を有する構成とすることで、ある程度のバックフォーカスを確保することができる。
一般にマクロレンズにおいては、撮影倍率βの変化に伴い、FナンバーFnoが、
(1−β)・Fno
の式に従って変化していく。
(1−β)・Fno
の式に従って変化していく。
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が狭くなるように移動し、上記Fnoの変化とに合わせて不要な光線をカットしている。
最至近の物点に合焦したときの像倍率をβとしたとき、以下の条件式を満たすことが望ましい。
(−β)≧0.5
上記条件式は、最至近の物点に合焦したときの像倍率を規定した条件式である。この条件式の下限値を下回ると、マクロレンズとしての効果が発揮できなくなるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、以下の条件式(1)の下限値を0.75にすることが好ましい。また、本発明の実施形態では、(−β)=1.0を実現している。
上記条件式は、最至近の物点に合焦したときの像倍率を規定した条件式である。この条件式の下限値を下回ると、マクロレンズとしての効果が発揮できなくなるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、以下の条件式(1)の下限値を0.75にすることが好ましい。また、本発明の実施形態では、(−β)=1.0を実現している。
また、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第4レンズ群を像側へ移動する構成とすることで、光学系の小型化を維持しつつ、近距離物体へフォーカシングする際の像面湾曲変動を抑えている。
また、第1レンズ群を固定し、絞りを有する構成とすることで、近距離物体に合焦する際の光量変化、絞り込みによる周辺照度の低下防ぐことができる。
そして、第2レンズ群の焦点距離をf2、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴としている。
1.2<|f2/f4|<15 (1)
条件式(1)は、第2レンズ群の焦点距離f2を第4レンズ群の焦点距離f4で規定した式であり、レンズ全長とフォーカシングによる球面収差と像面湾曲の変動を適正化するものである。
条件式(1)は、第2レンズ群の焦点距離f2を第4レンズ群の焦点距離f4で規定した式であり、レンズ全長とフォーカシングによる球面収差と像面湾曲の変動を適正化するものである。
条件式(1)の上限を超えて第4レンズ群の屈折力を大きくすると、無限遠物体合焦時のレンズ全長が長くなり、大型化を招く。さらに、近距離撮影倍率を大きくすることができないため、好ましくない。条件式(1)の下限を超えて第4レンズ群の屈折力を小さくすると、レンズ全長の短縮には有利だが、近距離物体への合焦時像面湾曲が大きくなる、また、糸巻き型の歪曲収差が強くなるため好ましくない。
各実施例において、更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.2<|f2/f4|<10 (1a)
条件式(1a)を満たすことにより、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際し、球面収差の発生および像面湾曲の変動を抑制しつつ、レンズ全長の短縮を図ることができ、好ましい。
条件式(1a)を満たすことにより、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際し、球面収差の発生および像面湾曲の変動を抑制しつつ、レンズ全長の短縮を図ることができ、好ましい。
更に好ましくは条件式(1a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
3.5<|f2/f4|<10 (1b)
以上のように群構成を適切にし、条件式(1)を満たすことにより、球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差を良好に補正した高い光学性能が得られ、近距離撮影が可能なレンズ全長の短い撮影レンズが実現でき、本発明の目的は達成される。
以上のように群構成を適切にし、条件式(1)を満たすことにより、球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差を良好に補正した高い光学性能が得られ、近距離撮影が可能なレンズ全長の短い撮影レンズが実現でき、本発明の目的は達成される。
各実施例において、更に好ましくは次の条件式(2)〜(9)のうち1以上を満足するのがよい。
ここで、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群の焦点距離をf3、第4レンズ群の焦点距離をf4、全系の焦点距離をfとする。第2レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率をβ2、第4レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率をβ4とする。
なお、第1レンズ群の最も像側の正レンズG1Fpの焦点距離をf1pとする。また、第3レンズ群の最も像側の負レンズG3Fnの焦点距離をf3n、第3レンズ群の最も物体側の正レンズG3Fpの焦点距離をf3pとする。第3レンズ群の最も像側の負レンズG3FnのシェープファクタをSF3nとする。
そして、結像倍率−0.5倍状態のレンズ全長(フィルター等の平行平面板を除去したときの距離)をTLh、絞りから像面位置までの空気演算距離(フィルター等の平行平面板を除去したときの距離)をDSPhとする。また、無限遠物体から結像倍率−0.5倍状態へフォーカシングする際の第2レンズ群の移動量をm2h、第4レンズ群の移動量をm4hとする。
2.0<|β4|<4.0 (2)
0.6<DSPh/TLh<0.9 (3)
1.1<f3/f<8.5 (4)
0.1<|m4h/m2h|<0.5 (5)
1.0<|f4/f|<1.5 (6)
1.4<f5/f<2.5 (7)
0.2<SF4n<0.98 (8)
0.5<|β2|<2.0 (9)
ただし、SF4nは、第4レンズ群が負レンズ1枚からなる際のシェープファクタであり、物体側面の曲率半径をR41、像側面の曲率半径をR42としたとき、次式で定義される。非球面形状の場合は、そのベースR(基準となる2次曲面の半径)を意味する。
0.6<DSPh/TLh<0.9 (3)
1.1<f3/f<8.5 (4)
0.1<|m4h/m2h|<0.5 (5)
1.0<|f4/f|<1.5 (6)
1.4<f5/f<2.5 (7)
0.2<SF4n<0.98 (8)
0.5<|β2|<2.0 (9)
ただし、SF4nは、第4レンズ群が負レンズ1枚からなる際のシェープファクタであり、物体側面の曲率半径をR41、像側面の曲率半径をR42としたとき、次式で定義される。非球面形状の場合は、そのベースR(基準となる2次曲面の半径)を意味する。
SF4n=(R41+R42)/(R41−R42)
第1レンズ群は、最も物体側に、像側の曲率が大きい(曲率半径が小さい)負レンズを配置している。第1レンズ群は、軸外主光線を開口絞りの中心に瞳結像させる役割を持っており、特に広角側においては軸外主光線の屈折力が大きいために軸外諸収差、特に非点収差と歪曲収差が発生し易い。そこで本実施形態では、通常の広角レンズと同様、最も物体側のレンズ径の増大が抑えられる負レンズを配置する構成としている。
第1レンズ群は、最も物体側に、像側の曲率が大きい(曲率半径が小さい)負レンズを配置している。第1レンズ群は、軸外主光線を開口絞りの中心に瞳結像させる役割を持っており、特に広角側においては軸外主光線の屈折力が大きいために軸外諸収差、特に非点収差と歪曲収差が発生し易い。そこで本実施形態では、通常の広角レンズと同様、最も物体側のレンズ径の増大が抑えられる負レンズを配置する構成としている。
さらに、負レンズの周辺で負の屈折力が弱くなる非球面とすることにより、非点収差と歪曲収差をバランス良く補正し、コンパクト化に寄与している。
第3レンズ群は、負レンズ1枚、正レンズ1枚の接合、または、正レンズ1枚からなることが望ましい。第3レンズ群を上記構成とすることで、光学系の全長短縮および前玉径の小型化を達成しつつ、第3レンズ群より像側のレンズ構成の簡素化を図り、製造誤差敏感度を抑えることができる。
また、正レンズ1枚からなる場合、正レンズのアッベ数をv3pとしたとき、次式の条件式を満たすことが望ましい
(*) 50<v3p<96
レンズ群が単レンズで構成される場合、条件式(*)の範囲外となる材料は、分散が大きく、色収差のフォーカシング変動を抑制することが困難となる。
(*) 50<v3p<96
レンズ群が単レンズで構成される場合、条件式(*)の範囲外となる材料は、分散が大きく、色収差のフォーカシング変動を抑制することが困難となる。
条件式(2)は、第4レンズ群の横倍率を規定したもので、像面湾曲の変動を抑えつつ、フォーカシング時の移動量を短縮するものである。条件式(2)の上限を超えると、像面湾曲がオーバーとなり、第4レンズ群の屈折力が弱くなり、近距離物体へ合焦する際、移動量が増大する、第2レンズ群の屈折力が強くなり、球面収差の補正が難しくなる。条件式(2)の下限を超えると、フォーカシング時の移動量が大きくなり、光学全長の増加を招き、好ましくない。
条件式(3)は、結像倍率−0.5倍状態のレンズ系における絞り位置を適正化したものである。広角化を図った際、前玉の径方向増大が課題となるが、条件式(3)を満たすことにより、周辺画角の光束の中心が絞りの中心近傍を通らない所謂片絞り状態を招かずに、前玉の径方向の小型化と広角化が実現できる。条件式(3)の上限を超えると、入射瞳位置が近くなり、第3レンズ群の径方向の大型化を招き、好ましくない。条件式(3)の下限を超えると、近距離物体合焦時に第1レンズ群の軸外光束が光軸から離れ、第1レンズ群の径方向の増大を招き好ましくない。
条件式(4)は、第3レンズ群の焦点距離f3を全系の焦点距離fで規定したもので、球面収差およびコマ収差のフォーカシング変動を抑制するためのものである。条件式(4)の上限を超えると、収斂作用低下し、第4レンズ群の径増加を招き招き好ましくない。条件式(4)の下限を超えると、無限遠物体合焦時の球面収差補正不足が生じ、好ましくない。
また、本発明の実施形態のように、第3レンズ群を光軸に垂直方向の成分を持つように移動させることにより、光学系全体が振動(傾動)したときの撮影画像のぶれを補正するようにしているが、任意のレンズ群を光軸と垂直な方向に移動させて手ぶれ補正を行ってもよい。その際、像ぶれ補正のための補正レンズ群を小型軽量化するために、第3レンズ群を1コンポーネントで構成することが望ましい。
条件式(5)は、無限遠物体から結像倍率−0.5倍状態へフォーカシングする際の第4レンズ群の移動量を第2レンズ群の移動量で適正化したものである。撮影倍率を大きくする際、近距離物体へ合焦する際、その移動量が課題となるが、条件式(5)を満たすことにより、レンズ全長の大型化を招かずに、結像倍率−0.5倍が実現できる。
条件式(5)の上限を超え、第2レンズ群の移動量が第4レンズ群の移動量に比して小さくなると、第2レンズ群のパワーを小さくせざるを得ず、第2レンズ群自体の収差が増大し、フォーカシング時の収差変動を招き、好ましくない。条件式(5)の下限を超え、第4レンズ群の移動量が第2レンズ群の移動量に比して小さくなると、第4レンズ群のパワーが小さくなりすぎ、第5レンズ群の大型化および入射瞳位置がプラスになり、軸外主光線の傾角が大きくなりシェーディングによる周辺光量劣化を招き、好ましくない。
条件式(6)は、第4レンズ群の焦点距離f4を全系の焦点距離fで規定したもので、レンズ全長の短縮を図り、フォーカス群の移動量と像面湾曲のフォーカシング変動を抑制するためのものである。条件式(6)の上限を超えると、第4レンズ群の屈折力が弱くなり、近距離物体へ合焦する際、移動量が増大し、また、前玉径の大型化を招き好ましくない。条件式(6)の下限を超えると、第4レンズ群の屈折力が強くなり、レンズ全長の短縮と前玉径の小型化には有利だが、無限遠物体合焦時の像面湾曲を補正することが難しくなる。
条件式(7)は、第5レンズ群の焦点距離f5を全系の焦点距離fで規定した式である。条件式(7)の上限を超えて第5レンズ群の屈折力を強くすると、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングの際に発生する諸収差が大きくなり、これを補正するためには第5レンズ群のレンズ枚数が増加する。条件式(7)の下限を超えて第5レンズ群の屈折力を弱くすると、射出瞳位置が特に近距離物体撮影時に近くなり過ぎ、好ましくない。
条件式(8)は、第4レンズ群の負レンズG4Fnのシェープファクタを規定した式である。像面湾曲と歪曲を良好に補正するための条件を規定している。条件式(8)の上限を超えると、物体側面曲率半径が大きくなり、像面湾曲を十分に補正することができず、好ましくない。条件式(8)の下限を超えると、像側面曲率半径が大きくなり、第1レンズ群で発生する歪曲収差を補正しきれず、レンズ枚数の増加や全系の大型化を招き、好ましくない。
条件式(9)は、第2レンズ群の横倍率を規定したもので、フォーカシング時のコマ収差変動を抑制するものである。条件式(9)の上限を超えると、球面収差のフォーカス変動が大きくなり、近距離物体へ合焦する際、、球面収差と像面湾曲のバランスが良くなく、所望の結像倍率を確保することが難しくなる。条件式(9)の下限を超えると、フォーカシング時の移動量が大きくなり、光学全長の増加を招き、好ましくない。
本実施形態の撮影レンズは、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第2レンズ群は物体側へ、第4レンズ群は像側に移動し合焦を行っている。
条件式(2)から(9)は、次の条件式(2a)から(9a)を満足すると、より好ましい。
2.1<|β4|<3.0 (2a)
0.7<DSPh/TLh<0.88 (3a)
1.1<f3/f<8.3 (4a)
0.12<|m4h/m2h|<0.4 (5a)
1.1<|f4/f|<1.4 (6a)
1.5<f5/f<2.3 (7a)
0.4<SF4n<0.95 (8a)
1.2<|β2|<1.9 (9a)
条件式(2a)を満たすことにより、第4レンズ群の倍率分担がより適正となり、近距離物体合焦時の像面湾曲を抑制しやすい。
0.7<DSPh/TLh<0.88 (3a)
1.1<f3/f<8.3 (4a)
0.12<|m4h/m2h|<0.4 (5a)
1.1<|f4/f|<1.4 (6a)
1.5<f5/f<2.3 (7a)
0.4<SF4n<0.95 (8a)
1.2<|β2|<1.9 (9a)
条件式(2a)を満たすことにより、第4レンズ群の倍率分担がより適正となり、近距離物体合焦時の像面湾曲を抑制しやすい。
条件式(3a)を満たすことにより、結像倍率−1.0倍を実現した際にも前玉径および後玉径の大型化を招かずに良好な結像性能が達成でき、好ましい。
条件式(4a)を満たすことにより、レンズ全長の短縮とコマ収差の補正が両立しやすく、好ましい。
条件式(5a)を満たすことにより、フォーカシングによる像面湾曲変動を抑え、フォーカスストロークの短縮が図れ、好ましい。
条件式(6a)を満たすことにより、歪曲収差と像面湾曲の補正が両立しやすく、好ましい。
条件式(7a)を満たすことにより、射出瞳位置を適正な位置に保ちやすい。
条件式(8a)を満たすことにより、像面湾曲のフォーカシング変動を抑えやすく、好ましい。
条件式(9a)を満たすことにより、球面収差のフォーカシング変動を抑えやすく、好ましい。
さらに、次の条件式を満足するとより一層好ましい。
2.4<|β4|<2.9 (2b)
0.77<DSPh/TLh<0.87 (3b)
1.2<f3/f<1.8 (4b)
0.15<|m4h/m2h|<0.35 (5b)
1.15<|f4/f|<1.37 (6b)
1.6<f5/f<2.2 (7b)
0.55<SF4n<0.94 (8b)
1.7<|β2|<1.8 (9b)
各実施例の撮影レンズは、ビデオカメラやデジタルカメラ、銀塩フィルムカメラ、TVカメラなどの撮像装置に用いられる撮影レンズ系である。実施例1は開口比3.7、半画角27度程度の撮影レンズである。実施例2は開口比3.7、半画角29度程度の撮影レンズである。実施例3は開口比3.7、半画角31度程度の撮影レンズである。実施例4は開口比3.7、半画角31度程度の撮影レンズである。
0.77<DSPh/TLh<0.87 (3b)
1.2<f3/f<1.8 (4b)
0.15<|m4h/m2h|<0.35 (5b)
1.15<|f4/f|<1.37 (6b)
1.6<f5/f<2.2 (7b)
0.55<SF4n<0.94 (8b)
1.7<|β2|<1.8 (9b)
各実施例の撮影レンズは、ビデオカメラやデジタルカメラ、銀塩フィルムカメラ、TVカメラなどの撮像装置に用いられる撮影レンズ系である。実施例1は開口比3.7、半画角27度程度の撮影レンズである。実施例2は開口比3.7、半画角29度程度の撮影レンズである。実施例3は開口比3.7、半画角31度程度の撮影レンズである。実施例4は開口比3.7、半画角31度程度の撮影レンズである。
実施例1から4の撮影レンズの特徴について説明する。図1、図3、図5のレンズ断面図において、B1は正の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、B2は負の屈折力の第2レンズ群、B3は正の屈折力の第3レンズ群、B4は負の屈折力の第4レンズ群、B5は正の屈折力の第5レンズ群である。
図7のレンズ断面図において、B1は正の屈折力の第1レンズ群、B2は正の屈折力の第2レンズ群、B3は正の屈折力の第3レンズ群、B4は負の屈折力の第4レンズ群、B5は正の屈折力の第5レンズ群である。
SPは開放Fナンバー(Fno)光束を決定(制限)する開口絞りの作用をするFナンバー決定部材(以下「開口絞り」ともいう)である。FPはフレアカット絞りであり、不要光をカットしている。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が置かれる。又、銀塩フィルム用カメラの撮影光学系として使用する際にはフィルム面に相当する感光面が置かれている。
収差図において、d、gは各々d線及びg線、ΔM、ΔSはメリディオナル像面、サジタル像面、倍率色収差はg線によって表している。ωは半画角を示し、近軸計算値による画角を示す。
各実施例の撮影レンズでは、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が狭まるよう、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が広がるように各レンズ群が移動している。また、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が広がるよう、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が狭まるように各レンズ群が移動している。
なお、実施例1から4において開口絞りSPは第1レンズ群内に配置しているが、必要に応じ、第2レンズ群近傍に配置させても良い。
以下、数値実施例として実施例1から4を記載する。各実施例によれば、各レンズ群の構成、パワー配置による変倍負担を適切に設定することにより、大口径でありながら、高い結像性能を有す撮影レンズを得ている。
なお、各実施例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半径、Diは物体側より順に第i番目と第i+1番目間のレンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目の光学部材の材質の屈折率とアッベ数である。また、*は非球面形状を有する面を意味している。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4〜A10を各々非球面係数としたとき
なる式で表している。
なお、(絞り)は光束を制限する部材を意味している。また、「e−x」は10-xを意味している。そして、fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角を示し、光線追跡値による画角を示す。
(実施例1)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 25.933 1.00 1.60311 60.6
2 7.691 2.80
3 ∞ 2.79
4 413.224 1.49 1.84666 23.8
5 -38.632 2.78
6(絞り) ∞ 2.42
7 -40.396 2.83 1.60311 60.6
8 -11.238 (可変)
9 -10.114 1.00 1.76182 26.5
10 -81.878 3.83 1.80400 46.6
11 -13.343 (可変)
12 127.553 0.90 1.72825 28.5
13 54.137 3.75 1.55332 71.7
14* -25.176 (可変)
15 -109.175 1.00 1.71300 53.9
16 28.232 (可変)
17 41.858 5.26 1.80400 46.6
18 -200.000 14.42
像面 ∞
非球面データ
第14面
K =-5.12344e+000 A 4=-1.40022e-005 A 6= 9.14315e-008
各種データ
焦点距離 26.80
Fナンバー 3.68
画角 27.01
像高 13.66
レンズ全長 78.98
BF 14.42
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 8 5.74 4.35 2.52
d11 1.88 3.27 5.10
d14 2.14 9.11 18.28
d16 22.95 15.98 6.81
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 26.41
2 9 -300.99
3 12 41.21
4 15 -31.37
5 17 43.47
(実施例2)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 46.687 1.00 1.58313 59.4
2* 12.851 13.03
3 ∞ 0.00
4 ∞ 2.03
5 50.045 2.15 1.84666 23.8
6 195.474 10.28
7(絞り) ∞ 3.87
8 -532.475 3.08 1.60311 60.6
9 -25.604 (可変)
10 -19.852 1.00 1.76182 26.5
11 2167.616 3.37 1.80400 46.6
12 -26.868 (可変)
13 96.458 4.46 1.55332 71.7
14* -36.692 (可変)
15 -106.788 1.20 1.71300 53.9
16 46.714 (可変)
17 84.858 5.97 1.80400 46.6
18 -320.000 29.33
像面 ∞
非球面データ
第2面
K =-2.81049e-001 A 4= 1.79789e-007 A 6=-2.27521e-008
第14面
K =-4.50043e+000 A 4=-3.26394e-006 A 6= 8.07245e-009
各種データ
焦点距離 38.72
Fナンバー 3.68
画角 29.20
像高 21.64
レンズ全長 125.92
BF 29.33
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 9 9.16 6.42 3.17
d12 2.95 5.69 8.94
d14 2.45 10.79 20.70
d16 30.57 22.23 12.32
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 40.59
2 10 -177.51
3 13 48.62
4 15 -45.43
5 17 83.97
(実施例3)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 30.198 0.60 1.58313 59.4
2* 5.184 3.86
3 ∞ 0.49
4 23.218 1.14 1.84666 23.8
5 -306.757 4.20
6(絞り) ∞ 1.43
7 -104.573 1.96 1.60311 60.6
8 -9.378 (可変)
9 -6.973 0.50 1.76182 26.5
10 -196.948 2.67 1.80400 46.6
11 -9.769 (可変)
12 26.375 2.88 1.49710 81.6
13* -14.587 (可変)
14 -380.945 0.50 1.69680 55.5
15 13.209 (可変)
16 24.116 3.34 1.80400 46.6
17 -118.400 7.56
像面 ∞
非球面データ
第2面
K =-2.54484e-001 A 4=-9.59060e-005 A 6=-7.26512e-006
第13面
K =-3.47308e+000 A 4= 4.38526e-006 A 6= 3.86580e-007
各種データ
焦点距離 13.40
Fナンバー 3.68
画角 30.65
像高 7.94
レンズ全長 49.35
BF 7.56
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 8 3.16 2.45 1.54
d11 0.88 1.59 2.20
d13 1.56 5.20 9.90
d15 12.60 8.96 4.26
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 16.23
2 9 -88.62
3 12 19.35
4 14 -18.31
5 16 25.18
(実施例4)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 42.713 0.60 1.58313 59.4
2* 5.363 3.72
3 22.761 1.33 1.84666 23.8
4 -171.191 3.76
5(絞り) ∞ 1.43
6 -89.526 2.21 1.60311 60.6
7 -9.278 (可変)
8 -6.379 0.50 1.76182 26.5
9 -57.576 3.41 1.77250 49.6
10 -9.032 0.50
11 40.512 2.93 1.49710 81.6
12* -14.596 (可変)
13 125.540 1.50 1.48749 70.2
14 -92.437 (可変)
15 -173.793 0.50 1.69680 55.5
16 13.195 (可変)
17 22.253 3.58 1.80400 46.6
18 -118.400 7.23
像面 ∞
非球面データ
第2面
K =-3.57309e-001 A 4=-5.05340e-005 A 6=-2.03804e-006
第12面
K =-3.12639e+000 A 4=-8.97795e-006 A 6= 3.47061e-007
各種データ
焦点距離 13.22
Fナンバー 3.68
画角 30.99
像高 7.94
レンズ全長 50.19
BF 7.23
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 7 3.44 2.65 1.63
d12 0.20 0.99 2.01
d14 1.27 4.91 9.61
d16 12.08 8.44 3.74
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 17.12
2 8 21.26
3 13 109.45
4 15 -17.58
5 17 23.57
上述した各条件式と実施例1から4の関係を、それぞれ以下の表1に示す。
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 25.933 1.00 1.60311 60.6
2 7.691 2.80
3 ∞ 2.79
4 413.224 1.49 1.84666 23.8
5 -38.632 2.78
6(絞り) ∞ 2.42
7 -40.396 2.83 1.60311 60.6
8 -11.238 (可変)
9 -10.114 1.00 1.76182 26.5
10 -81.878 3.83 1.80400 46.6
11 -13.343 (可変)
12 127.553 0.90 1.72825 28.5
13 54.137 3.75 1.55332 71.7
14* -25.176 (可変)
15 -109.175 1.00 1.71300 53.9
16 28.232 (可変)
17 41.858 5.26 1.80400 46.6
18 -200.000 14.42
像面 ∞
非球面データ
第14面
K =-5.12344e+000 A 4=-1.40022e-005 A 6= 9.14315e-008
各種データ
焦点距離 26.80
Fナンバー 3.68
画角 27.01
像高 13.66
レンズ全長 78.98
BF 14.42
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 8 5.74 4.35 2.52
d11 1.88 3.27 5.10
d14 2.14 9.11 18.28
d16 22.95 15.98 6.81
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 26.41
2 9 -300.99
3 12 41.21
4 15 -31.37
5 17 43.47
(実施例2)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 46.687 1.00 1.58313 59.4
2* 12.851 13.03
3 ∞ 0.00
4 ∞ 2.03
5 50.045 2.15 1.84666 23.8
6 195.474 10.28
7(絞り) ∞ 3.87
8 -532.475 3.08 1.60311 60.6
9 -25.604 (可変)
10 -19.852 1.00 1.76182 26.5
11 2167.616 3.37 1.80400 46.6
12 -26.868 (可変)
13 96.458 4.46 1.55332 71.7
14* -36.692 (可変)
15 -106.788 1.20 1.71300 53.9
16 46.714 (可変)
17 84.858 5.97 1.80400 46.6
18 -320.000 29.33
像面 ∞
非球面データ
第2面
K =-2.81049e-001 A 4= 1.79789e-007 A 6=-2.27521e-008
第14面
K =-4.50043e+000 A 4=-3.26394e-006 A 6= 8.07245e-009
各種データ
焦点距離 38.72
Fナンバー 3.68
画角 29.20
像高 21.64
レンズ全長 125.92
BF 29.33
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 9 9.16 6.42 3.17
d12 2.95 5.69 8.94
d14 2.45 10.79 20.70
d16 30.57 22.23 12.32
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 40.59
2 10 -177.51
3 13 48.62
4 15 -45.43
5 17 83.97
(実施例3)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 30.198 0.60 1.58313 59.4
2* 5.184 3.86
3 ∞ 0.49
4 23.218 1.14 1.84666 23.8
5 -306.757 4.20
6(絞り) ∞ 1.43
7 -104.573 1.96 1.60311 60.6
8 -9.378 (可変)
9 -6.973 0.50 1.76182 26.5
10 -196.948 2.67 1.80400 46.6
11 -9.769 (可変)
12 26.375 2.88 1.49710 81.6
13* -14.587 (可変)
14 -380.945 0.50 1.69680 55.5
15 13.209 (可変)
16 24.116 3.34 1.80400 46.6
17 -118.400 7.56
像面 ∞
非球面データ
第2面
K =-2.54484e-001 A 4=-9.59060e-005 A 6=-7.26512e-006
第13面
K =-3.47308e+000 A 4= 4.38526e-006 A 6= 3.86580e-007
各種データ
焦点距離 13.40
Fナンバー 3.68
画角 30.65
像高 7.94
レンズ全長 49.35
BF 7.56
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 8 3.16 2.45 1.54
d11 0.88 1.59 2.20
d13 1.56 5.20 9.90
d15 12.60 8.96 4.26
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 16.23
2 9 -88.62
3 12 19.35
4 14 -18.31
5 16 25.18
(実施例4)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1 42.713 0.60 1.58313 59.4
2* 5.363 3.72
3 22.761 1.33 1.84666 23.8
4 -171.191 3.76
5(絞り) ∞ 1.43
6 -89.526 2.21 1.60311 60.6
7 -9.278 (可変)
8 -6.379 0.50 1.76182 26.5
9 -57.576 3.41 1.77250 49.6
10 -9.032 0.50
11 40.512 2.93 1.49710 81.6
12* -14.596 (可変)
13 125.540 1.50 1.48749 70.2
14 -92.437 (可変)
15 -173.793 0.50 1.69680 55.5
16 13.195 (可変)
17 22.253 3.58 1.80400 46.6
18 -118.400 7.23
像面 ∞
非球面データ
第2面
K =-3.57309e-001 A 4=-5.05340e-005 A 6=-2.03804e-006
第12面
K =-3.12639e+000 A 4=-8.97795e-006 A 6= 3.47061e-007
各種データ
焦点距離 13.22
Fナンバー 3.68
画角 30.99
像高 7.94
レンズ全長 50.19
BF 7.23
∞ -0.5倍 -1.0倍
d 7 3.44 2.65 1.63
d12 0.20 0.99 2.01
d14 1.27 4.91 9.61
d16 12.08 8.44 3.74
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 17.12
2 8 21.26
3 13 109.45
4 15 -17.58
5 17 23.57
上述した各条件式と実施例1から4の関係を、それぞれ以下の表1に示す。
B1 第1レンズ群、B2 第2レンズ群、B3 第3レンズ群、B4 第4レンズ群、
B5 第5レンズ群、d d線、g g線、ΔM メリディオナル像面、
ΔS サジタル像面、SP 絞り、FP フレアカット絞り、IP 結像面
B5 第5レンズ群、d d線、g g線、ΔM メリディオナル像面、
ΔS サジタル像面、SP 絞り、FP フレアカット絞り、IP 結像面
Claims (10)
- 物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、正の屈折力を有する第5レンズ群を有し、
フォーカシングの際、前記第1レンズ群は固定、少なくとも前記第2レンズ群および前記第4レンズ群が光軸に沿って移動し、
前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする撮影レンズ。
1.2<|f2/f4|<15 - 前記第4レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率をβ4としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
2.0<|β4|<4.0 - 結像倍率−0.5倍状態のレンズ全長をTLh、絞りから像面位置までの空気演算距離をDSPhとしたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影レンズ。
0.6<DSPh/TLh<0.9 - 前記第3レンズ群の焦点距離をf3、前系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮影レンズ。
1.1<f3/f<8.5 - 無限遠物体から結像倍率−0.5倍状態へフォーカシングする際の前記第2レンズ群の移動量をm2h、前記第4レンズ群の移動量をm4hとしたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の撮影レンズ。
0.1<|m4h/m2h|<0.5 - 前記第4レンズ群の焦点距離をf3、前系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮影レンズ。
1.0<|f4/f|<1.5 - 前記第5レンズ群の焦点距離をf5、前系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮影レンズ。
1.4<f5/f<2.5 - 前記第4レンズ群は1枚の負レンズから成り、そのシェープファクタとSF4nとしたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影レンズ。
0.2<SF4n<0.98
ただし、SF4nは、前記第4レンズ群の最も像側の負レンズG4Fnの物体側面の曲率半径をR41、像側面の曲率半径をR42としたとき、以下の式で定義される。
SF3n=(R41+R42)/(R41−R42) - 前記第2レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率をβ2としたとき、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の撮影レンズ。
0.5<|β2|<2.0 - 請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の撮影レンズと、該撮影レンズによって形成された像を受光する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
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