JP2017101873A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性に優れ、ユーザの意図に応じて冷気の流入を正確に調整することが出来る冷蔵庫を提供する。
【解決手段】本発明の冷蔵庫10は、冷蔵室18に導入される冷気が通過する吹出口34を適宜封鎖するシャッター部材39を備えている。シャッター部材39は、シャッター本体部44と、シャッター本体部44から前方に向かって突出する係止突起部45と、を備えている。シャッター本体部44が吹出口34を塞ぐ際には、係止突起部45は、側壁43の係止受部46に係合する。一方、ユーザがシャッター本体部44を下方に移動させると、係止突起部45と係止受部46との係止が解除され、シャッター本体部44は下方に移動し、シャッター本体部44が吹出口34を塞がない開状態となる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の冷蔵庫10は、冷蔵室18に導入される冷気が通過する吹出口34を適宜封鎖するシャッター部材39を備えている。シャッター部材39は、シャッター本体部44と、シャッター本体部44から前方に向かって突出する係止突起部45と、を備えている。シャッター本体部44が吹出口34を塞ぐ際には、係止突起部45は、側壁43の係止受部46に係合する。一方、ユーザがシャッター本体部44を下方に移動させると、係止突起部45と係止受部46との係止が解除され、シャッター本体部44は下方に移動し、シャッター本体部44が吹出口34を塞がない開状態となる。
【選択図】図4
Description
本発明は、貯蔵室内に食品等を冷却保存する冷蔵庫に関し、特に、貯蔵室に供給される空気の流量を調整するための手動式のシャッター部材を有する冷蔵庫に関する。
従来、この種の冷蔵庫として、特許文献1に記載された冷蔵庫100のような構造が知られている。図7(A)を参照して、冷蔵庫100は、冷蔵室101および冷凍室102を備えており、冷蔵室101の前面開口は扉103で閉鎖され、冷凍室102の前面開口は扉104で閉鎖されている。また、冷凍室102の後方には冷却室105が形成され、各貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器106が冷却室105に配置されている。また、冷却室105と冷凍室102との間には、シャッタ107が配設されており、冷却室105から冷凍室102に供給される冷気の量は、シャッタ107の開度を調整することで制御することが出来る。
図7(B)を参照して、上記したシャッタ107は、冷却室105の前面に形成された開口108を部分的にまたは全面的に塞いでいる。シャッタ107を左右方向に移動させ、開口108の開口面積を調整することで、冷凍室102に流入する冷気の量を調整し、冷凍室102の庫内温度を調整することが出来る。
特許文献2には、貯蔵庫に流入する冷気の量をシャッタで調整する他の従来技術が記載されている。図8(A)を参照して、この冷蔵庫110では、冷気が通過する冷気ダクト111の途中部分にシャッタ112が介装されており、このシャッタ112の横方向への移動は移動用溝114で案内されている。
図8(B)を参照して、上記したシャッタ112は棒状部材113の端部に連続しており、棒状部材113の中央部付付近を突出させて、つまみ115が形成されている。上記した移動用溝114に沿って、シャッタ112を移動させる際には、つまみ115をユーザは左右方向に操作する。そのようにすると、シャッタ112も左右方向に移動し、冷気ダクト111の開度が調整され、冷気ダクト111を流通する冷気の量も所定量に調整される。
しかしながら上記した各特許文献に記載された冷蔵庫では、シャッタを調整することで冷気の流入を操作することが簡単でない場合があった。
特許文献1では、図7(B)に示したように、横方向にシャッタ107を移動させることで、開口108の開口面積を無段階で調整している。従って、ユーザが開口108を完全に塞ぐべくシャッタ107を横方向に移動させても、シャッタ107が完全に閉状態であるかを確認することが難しいため、開口108が完全にシャッタ107で塞がれない場合があった。この場合、ユーザの意図に反して、冷気が冷凍室102に供給されてしまい、冷凍室102の庫内温度を良好に調節できない課題があった。
かかる課題は上記した特許文献2でも同様で有った。具体的には、図8(A)および図8(B)を参照して、つまみ115を左右方向に移動して、冷気ダクト111を塞ごうとしても、つまみ115は無段階で移動可能であることから、シャッタ112で冷気ダクト111を好適に塞ぐことが簡単ではなかった。かかる場合は、ユーザの意図に反して、冷気ダクト111を冷気が通過してしまうことになる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作性に優れ、ユーザの意図に応じて冷気の流入を正確に調整することが出来る冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器が配設される冷却室と、前記貯蔵室と前記冷却室とをつなぎ、前記冷却器で冷却された前記冷気を流す供給風路と、前記貯蔵室の側壁に形成され、前記供給風路を経由した前記冷気が前記貯蔵室に吹き出される吹出口と、前記吹出口が閉状態の場合は前記吹出口を塞ぎ、前記吹出口が開状態の場合は前記吹出口を塞がないシャッター部材と、を具備し、前記シャッター部材は、前記貯蔵室の側壁の外側に配置された板状のシャッター本体部と、前記シャッター本体部の前面から前方に向かって突出して前記貯蔵室に露出する操作突起部と、前記操作突起部とは異なる位置で、前記シャッター本体部の前面から前方に向かって突出する係止突起部と、を有し、前記貯蔵室の前記側壁の外側面には、後方に向かって突出する係止受部が形成され、前記吹出口が閉状態の場合は、前記係止受部が、前記シャッター部材の前記係止突起部を係止することで、前記シャッター本体部が前記吹出口を塞ぐことを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記シャッター部材は、前記貯蔵室の前記側壁の後方に形成された収納部に収納され、前記収納部は、その前後方向に対する厚みが下方に向かって長くなる形状であることを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記吹出口を前記閉状態から前記開状態にする際に於いて、前記シャッター部材の前記係止突起部と、前記側壁の前記係止受部との係止が解かれた後は、前記シャッター部材は、自重で降下することを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記吹出口から吹き出される前記冷気は、前記貯蔵室に収納された収納容器の内部を冷却することを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器が配設される冷却室と、前記貯蔵室と前記冷却室とをつなぎ、前記冷却器で冷却された前記冷気を流す供給風路と、前記貯蔵室の側壁に形成され、前記供給風路を経由した前記冷気が前記貯蔵室に吹き出される吹出口と、前記吹出口が閉状態の場合は前記吹出口を塞ぎ、前記吹出口が開状態の場合は前記吹出口を塞がないシャッター部材と、を具備し、前記シャッター部材は、前記貯蔵室の側壁の外側に配置された板状のシャッター本体部と、前記シャッター本体部の前面から前方に向かって突出して前記貯蔵室に露出する操作突起部と、前記操作突起部とは異なる位置で、前記シャッター本体部の前面から前方に向かって突出する係止突起部と、を有し、前記貯蔵室の前記側壁の外側面には、後方に向かって突出する係止受部が形成され、前記吹出口が閉状態の場合は、前記係止受部が、前記シャッター部材の前記係止突起部を係止することで、前記シャッター本体部が前記吹出口を塞ぐことを特徴とする。従って、シャッター部材に係止突起部を形成し、貯蔵室側に係止受部を形成し、吹出口が閉状態の場合は両者を係合させることで、吹出口を閉状態とする際にはシャッター本体で吹出口を良好に塞ぐことが出来る。よって、吹出口が閉状態であるときに、吹出口を経由して冷気が貯蔵室に流れ込むことが抑止される。
更に本発明の冷蔵庫は、前記シャッター部材は、前記貯蔵室の前記側壁の後方に形成された収納部に収納され、前記収納部は、その前後方向に対する厚みが下方に向かって長くなる形状であることを特徴とする。従って、収納部は、その前後方向に対する厚みが下方に向かって長くなる形状であるので、吹出口を閉状態から開状態とする際に、下方に移動するシャッター部材が、収納部の側壁に接触することが抑止されている。よって、シャッター部材をスムーズに下方にスライドさせることが出来る。
更に本発明の冷蔵庫は、前記吹出口を前記閉状態から前記開状態にする際に於いて、前記シャッター部材の前記係止突起部と、前記側壁の前記係止受部との係止が解かれた後は、前記シャッター部材は、自重で降下することを特徴とする。従って、シャッター部材の自重を利用して吹出口を確実に開状態として、吹出口から所定量の冷気を冷蔵室に供給することが出来る。
更に本発明の冷蔵庫は、前記吹出口から吹き出される前記冷気は、前記貯蔵室に収納された収納容器の内部を冷却することを特徴とする。従って、収納容器の内部を、冷蔵室の他の箇所よりも低い温度帯とすることが出来る。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、左右とは冷蔵庫10を前方から見た場合の左右を示す。
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の概略的構成を説明する。図1は、冷蔵庫10の側面断面図であり、図2は冷蔵庫10の冷蔵室18の正面図である。図1に示すように、冷蔵庫10は、本体としての断熱箱体11を備え、この断熱箱体11の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室が形成されている。この貯蔵室として、具体的には、上段から、冷凍室17および冷蔵室18が形成されている。この図では、冷気が送風される方向を矢印で示しており、かかる事項は他の図でも同様である。
断熱箱体11の前面は開口しており、各貯蔵室に対応した前記開口には、各々断熱扉15、16が開閉自在に設けられている。断熱扉15は、冷凍室17の開口を前方から閉鎖し、例えば、右端の上下端部が回転自在に断熱箱体11により支持されている。同様に、断熱扉16は、冷蔵室18の開口を前方から閉鎖し、例えば、右端の上下端部が回転自在に断熱箱体11により支持されている。
冷蔵庫10の本体である断熱箱体11は、前面が開口する鋼板製の外箱12と、この外箱12内に間隙を持たせて配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱13とから構成されている。外箱12と内箱13との間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材14が充填発泡されている。尚、上記した各断熱扉15、16も、断熱箱体11と同様の断熱構造を採用している。
冷凍室17と、その下段に位置する冷蔵室18との間は、断熱仕切壁31によって仕切られている。断熱仕切壁31も、上記した断熱箱体11と同様に、断熱構造を有している。
冷凍室17の後方には、合成樹脂製の仕切壁21で区画され、冷凍室17および冷蔵室18に供給される冷気が一旦流入する送風室29が形成されている。また、仕切壁21の上部には、冷凍室17に供給される冷気が通過する吹出口25が形成されている。そして、仕切壁21の下部には、冷凍室17から冷却室20に戻される冷気が通過する吸込口33が形成されている。
送風室29の後方には、冷却室20が形成されており、送風室29と冷却室20とは、合成樹脂板からなる仕切壁22で仕切られている。冷却室20の内部には、庫内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器19が配置されている。また、仕切壁22の上部を部分的に開口して送風口32が形成されており、送風口32の後方近傍には、例えば軸流送風機である送風機28が配置されている。冷却器19が冷却した冷却室20内の冷気を、送風機28が送風することで、各供給風路を経由して冷凍室17および冷蔵室18に冷気が供給され、冷凍室17および冷蔵室18は所定の庫内温度に保たれる。
断熱仕切壁31の後方部分には、上記した送風室29を通過した冷気を、冷蔵室18側に供給するための供給風路23が形成されている。また、冷蔵室18の奥側を、合成樹脂製の仕切材50で仕切ることで、供給風路24が形成されている。この仕切材50を開口することで、冷気を冷蔵室18に供給するための吹出口26、34が形成されている。
吹出口34は、冷蔵室18の上方部分に配置された収納容器35の後方に形成されており、吹出口34を経由して吹き出される冷気は、収納容器35に供給される。このようにすることで、収納容器35の内部の温度を、冷蔵室18の他の部分よりも低くすること可能となり、肉などの食材を低い温度で貯蔵することが出来る。図2を参照して、他の吹出口26は、収納容器35よりも低い位置に形成されており、吹出口26から下方に向かって吹き出された冷気がその後上昇することで、冷蔵室18全開に冷気が供給される。冷蔵室18を冷却した冷気は、図示しない帰還風路を経由して、図1に示す冷却室20に帰還する。また、冷蔵室18の下方部分には、野菜等を収納する収納容器36が配置されている。
冷却器19は、圧縮機27、図示しない放熱器、図示しないキャピラリーチューブである膨張弁に、冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。
また、冷蔵庫10は、図示しない制御装置を備えており、この制御装置は、センサ類からの入力値を基に所定の演算処理を実行し、圧縮機27、送風機28等の各構成機器を制御する。
図3を参照して、次に、上記した吹出口34に備えられるシャッター部材39に関して説明する。図3(A)は、シャッター部材39が配設される部分を示す側面断面図であり、図3(B)はシャッターが配設される部分を示す正面図である。
図3(A)を参照して、上記したように、冷却室20で冷却された冷気は、冷却室20の前方に配置された送風室29および供給風路23を経由して、冷蔵室18の後方に形成された供給風路24に流入する。
供給風路24は上下方向に沿って配設されており、その途中から前方に向かって供給風路37が分岐している。供給風路37の前端に吹出口34が形成されている。吹出口34は、収納容器35の側壁上端部よりも上方に配置されている。これにより、吹出口34から吹き出される冷気を、収納容器35の内部に送り込むことが出来る。
供給風路38は、上記した吹出口34の下方で、供給風路24から前方に向かって枝分かれしており、供給風路38の前端に吹出口26が形成されている。
本形態では、ユーザの操作に応じて吹出口34を塞ぐシャッター部材39を、側壁43の後面側に配置している。側壁43は冷蔵室18の内面を構成している。図3(B)では、シャッター部材39で、吹出口34を塞いだ状態を示している。シャッター部材39は、正面から見てアルファベットのT字形状を呈しており、幅広に形成されるその上端部分が吹出口34を塞いでいる。また、冷蔵室18の側壁43を縦方向に細長に開口することで、ガイド溝40が形成されている。そして、シャッター部材39の操作突起部41は、ガイド溝40から前方に向かって突出している。これにより、ユーザは、冷蔵室18の内部から操作突起部41を摘まみ、シャッター部材39を上下方向に移動させることが出来る。また、図3(A)を参照して、シャッター部材39の操作突起部41は、収納容器35の後方且つ下方に配置されているので、ユーザは容易に操作突起部41を操作することが出来る。
詳細は後述するが、シャッター部材39は次のように動作する。ユーザが操作突起部41を下方に移動させると、シャッター部材39全体が下方に移動し、シャッター部材39が吹出口34を閉鎖しないようになる。このようになると、冷気は、吹出口34を経由して収納容器35に供給され、収納容器35の内部の温度が、冷蔵室18の他の部分よりも低温とされる。一方、ユーザが操作突起部41を上方に移動させると、シャッター部材39全体が上方に移動し、シャッター部材39が吹出口34を閉鎖する。このようになると、冷気は収納容器35に供給されず、上記のように冷気が供給される場合と比較して、収納容器35の温度は高温となる。よって、ユーザは、収納容器35に収納する食材の種類に応じて、操作突起部41を上下方向に操作することで、収納容器35の内部温度を調整することが出来る。
図4を参照して、シャッター部材39の構成を詳述する。図4(A)はシャッター部材39が配置される部分を示す側面断面図であり、図4(B)はシャッター部材39を示す正面図であり、図4(C)はシャッター部材39が支持される構造を示す断面図である。
図4(A)を参照して、吹出口34付近に於いては、側壁43とその後方の断熱材42との間に収納部47が形成されている。換言すると、収納部47は、側壁43と断熱材42との間に形成された間隙であり、吹出口34の上方および下方に形成されている。ここでは、シャッター部材39が吹出口34を閉鎖することで閉状態とされている状況を示している。
収納部47の前後方向の厚みは、下方に向かって徐々に長くなっている。従って、収納部47の下端部に於ける厚みL2は、収納部の上端部に於ける厚みL1よりも、長くされている。また、収納部47の前面である側壁43は略垂直面であり、収納部47の後面は下方部分が後方に向かって傾斜する傾斜面である。
シャッター部材39の前面には、前方に向かって突出する係止突起部45が形成されている。係止突起部45は、吹出口34を塞ぐためにシャッター部材39が上昇された際に、側壁43の内壁から突出する係止受部46に係合する部位である。係止突起部45の正面視での形状は、図4(B)に示すように矩形形状とされている。
操作突起部41は、上記した係止突起部45よりも下方で、シャッター部材39の前面を部分的に前方に向かって突起させて形成され、図3(B)に示したように、冷蔵室18の内部に露出する。操作突起部41は、ユーザがその指で保持することが出来る大きさとされている。操作突起部41の正面視での形状は、図4(B)に示すように矩形形状とされている。
図4(B)に示すように、シャッター部材39のシャッター本体部44は、上記したようにT字形状を呈している。シャッター部材39の上端部分は、幅広に形成され、吹出口34を全面的に塞ぐために、吹出口34よりも若干大きいサイズとされている。
図4(C)を参照して、シャッター部材39は、側壁43の後面に形成された保持部48で保持されている。保持部48は、シャッター部材39の両方に形成され、その先端部は対向するように鍵状に形成されている。このような形状の保持部48で、シャッター部材39を保持することで、シャッター部材39の後方への移動が規制される。よって、収納部47内部に於いて、シャッター部材39の上下方向への移動を許容しつつ、シャッター部材39が過度にがたつくことを抑止することが出来る。
図5を参照して、上記したシャッター部材39の動作を説明する。図5(A)、図5(B)および図5(C)は、吹出口34を閉状態から開状態にするまでの状況を逐次的に示す断面図である。
図5(A)を参照して、シャッター部材39で吹出口34を閉鎖している場合は、収納部47の内部に於いてシャッター部材39が上方に配置され、シャッター部材39の上端部分が吹出口34を完全に覆っている。換言すると、シャッター部材39の上端部は、吹出口34の上端部よりも、上方に配置されている。従って、吹出口34はシャッター部材39でほぼ隙間無く閉鎖され、吹出口34から冷蔵室18側に冷気が漏れることが抑止されている。
また、この状態では、シャッター部材39の係止突起部45の下端部分が、側壁43の係止受部46の上端に係合している。従って、ユーザが操作突起部41を操作しない限り、シャッター部材39が下方に移動して吹出口34が開状態になることは無い。このことから、ユーザの意図に反して、図1に示す収納容器35に冷気が供給され、その内部が過度に冷却されることは無い。
図5(B)を参照して、ユーザが、上記した収納容器35の内部温度を下げるために、シャッター部材39の操作突起部41を下方に押し下げると、シャッター部材39の係止突起部45と、側壁43の係止受部46との係止が解かれる。そのようになると、ユーザが操作突起部41をそれ以上押し下げなくとも、シャッター部材39は、その自重で下方に落下するようになる。上記したように、収納部47の前後方向に対する厚みは、下方に向かって徐々に長くなっている。従って、シャッター部材39の自重落下が、収納部47の内壁で阻害されることは無い。
図5(C)に示すように、シャッター部材39が、その自重で収納部47の下端付近まで落下すると、シャッター部材39の上端は、吹出口34の下端よりも下方に配置される。従って、吹出口34はシャッター部材39で覆われない開状態になり、吹出口34を冷気が通過するようになる。このようになると、図3(A)に示すように、吹出口34を経由して収納容器35に冷気が供給され、収納容器35の内部は冷蔵室18の他の領域よりも低温となるように冷却される。
上記のように、本形態の冷蔵庫10では、シャッター部材39の操作突起部41を上下方向に移動させる簡易な操作によって、吹出口34の開閉状態を、全開状態または全閉状態とすることが出来る。従って、背景技術のような無段階にシャッタを調整する構造と比較すると、冷気の漏れが抑止されているので、収納容器35の内部温度を容易に調整することが出来る。また、シャッター部材39は上下後方に移動するため、自重によりシャッター部材39を移動させることが出来るので、図5(C)に示すように吹出口34を容易に全開状態とすることが出来る。
ここで、吹出口34を閉状態から開状態にするためには、上記と逆の動作が行われる。具体的には、先ず、図5(C)を参照して、シャッター部材39の操作突起部41を、ユーザがその指で上方に移動させる。そのようにすると、図5(B)に示すように、シャッター部材39が上方に移動し、シャッター部材39の係止突起部45も、側壁43の係止受部46の後方を通過して上方に移動する。その後、ユーザが、シャッター部材39を更に上昇させると、シャッター部材39の係止突起部45は、側壁43の係止受部46に上方から係合する。これにより、シャッター部材39の上下後方の位置が規定される。この状態で、吹出口34は、シャッター部材39で覆われて全閉状態となる。
図6を参照して、上記したシャッター部材39の他の形態を説明する。ここでは、シャッター部材39の上端付近を後方に曲折させることで曲折部49を形成している。この曲折部49を形成することで、吹出口34を開状態とした際に、収納部47の後方上端部が、シャッター部材39の曲折部49で塞がれる。従って、この開口状態で、収納部47に冷気が流れ込むことが抑止されている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 外箱
13 内箱
14 断熱材
15 断熱扉
16 断熱扉
17 冷凍室
18 冷蔵室
19 冷却器
20 冷却室
21 仕切壁
22 仕切壁
23 供給風路
24 供給風路
25 吹出口
26 吹出口
27 圧縮機
28 送風機
29 送風室
31 断熱仕切壁
32 送風口
33 吸込口
34 吹出口
35 収納容器
36 収納容器
37 供給風路
38 供給風路
39 シャッター部材
40 ガイド溝
41 操作突起部
42 断熱材
43 側壁
44 シャッター本体部
45 係止突起部
46 係止受部
47 収納部
48 保持部
49 曲折部
50 仕切材
100 冷蔵庫
101 冷蔵室
102 冷凍室
103 扉
104 扉
105 冷却室
106 冷却器
107 シャッタ
108 開口
110 冷蔵庫
111 冷気ダクト
112 シャッタ
113 棒状部材
114 移動用溝
115 つまみ
11 断熱箱体
12 外箱
13 内箱
14 断熱材
15 断熱扉
16 断熱扉
17 冷凍室
18 冷蔵室
19 冷却器
20 冷却室
21 仕切壁
22 仕切壁
23 供給風路
24 供給風路
25 吹出口
26 吹出口
27 圧縮機
28 送風機
29 送風室
31 断熱仕切壁
32 送風口
33 吸込口
34 吹出口
35 収納容器
36 収納容器
37 供給風路
38 供給風路
39 シャッター部材
40 ガイド溝
41 操作突起部
42 断熱材
43 側壁
44 シャッター本体部
45 係止突起部
46 係止受部
47 収納部
48 保持部
49 曲折部
50 仕切材
100 冷蔵庫
101 冷蔵室
102 冷凍室
103 扉
104 扉
105 冷却室
106 冷却器
107 シャッタ
108 開口
110 冷蔵庫
111 冷気ダクト
112 シャッタ
113 棒状部材
114 移動用溝
115 つまみ
Claims (4)
- 貯蔵室と、
前記貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器が配設される冷却室と、
前記貯蔵室と前記冷却室とをつなぎ、前記冷却器で冷却された前記冷気を流す供給風路と、
前記貯蔵室の側壁に形成され、前記供給風路を経由した前記冷気が前記貯蔵室に吹き出される吹出口と、
前記吹出口が閉状態の場合は前記吹出口を塞ぎ、前記吹出口が開状態の場合は前記吹出口を塞がないシャッター部材と、を具備し、
前記シャッター部材は、前記貯蔵室の側壁の外側に配置された板状のシャッター本体部と、前記シャッター本体部の前面から前方に向かって突出して前記貯蔵室に露出する操作突起部と、前記操作突起部とは異なる位置で、前記シャッター本体部の前面から前方に向かって突出する係止突起部と、を有し、
前記貯蔵室の前記側壁の外側面には、後方に向かって突出する係止受部が形成され、
前記吹出口が閉状態の場合は、前記係止受部が、前記シャッター部材の前記係止突起部を係止することで、前記シャッター本体部が前記吹出口を塞ぐことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記シャッター部材は、前記貯蔵室の前記側壁の後方に形成された収納部に収納され、前記収納部は、その前後方向に対する厚みが下方に向かって長くなる形状であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記吹出口を前記閉状態から前記開状態にする際に於いて、前記シャッター部材の前記係止突起部と、前記側壁の前記係止受部との係止が解かれた後は、前記シャッター部材は、自重で降下することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
- 前記吹出口から吹き出される前記冷気は、前記貯蔵室に収納された収納容器の内部を冷却することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP2015235046A JP2017101873A (ja) | 2015-12-01 | 2015-12-01 | 冷蔵庫 |
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JP2015235046A JP2017101873A (ja) | 2015-12-01 | 2015-12-01 | 冷蔵庫 |
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JP2017101873A true JP2017101873A (ja) | 2017-06-08 |
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ID=59016643
Family Applications (1)
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JP2015235046A Pending JP2017101873A (ja) | 2015-12-01 | 2015-12-01 | 冷蔵庫 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020008191A (ja) * | 2018-07-04 | 2020-01-16 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
JP2021067438A (ja) * | 2019-10-28 | 2021-04-30 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2015
- 2015-12-01 JP JP2015235046A patent/JP2017101873A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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