JP2017100776A - 混合器 - Google Patents
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Abstract
Description
内部に至る口部を有する集収容器と、
集収装置の使用前において前記口部への挿入に際して、その上端面が該口部の上端面と面−又は若干突出するように該口部に圧入されて前記口部を閉ざすと共に前記口部を通って摺動的に押しこまれて集収容器内部に入ることができるようになされたプラグと、
前記口部中に閉鎖嵌合により挿入され得る共動スピゴット部材と、を備え、
前記プラグとスピゴット部材との対向端は、いずれか一方の端に凹面の形成物を有し、他方の端に凸面の形成物を有し、これらの形成物は前記対向端が突合わされた時に凹面状の形成物の容積より小さい所定容積の閉ざされた空所をその間に画定するようにされ、凹面状の形成物が液体で満たされた状態で前記対向端を突合わせた時過剰な液体が凸面状の形成物により凹面状の形成物から排除され、互に突合わされたスピゴット部材とプラグとの間の空所に計量された容積の液体が残され、さらにスピゴット部材が前記口部を閉鎖嵌合にて通り、内方にプラグと突当ったまま前進し、前記プラグを押してこれを口部からその前方の集収容器内部へと移動させ、計量捕獲された液体試料を集収容器の内部に移し、このように前進したスピゴット部材が前記口部中に閉鎖嵌合されて集収容器の口部を閉ざすようにしてなることを特徴とする集収装置を提案している。
また、高粘度の検体であれば、このような硬質の容器の中で混ぜ合わし、反応させることが事実上難しいといった問題もあった。
定められた検体とその検体と反応させる試薬液とを、容器の内部で混合し、反応させる混
合器であって、
検体を入れる採取収納部を有し、採取収納部の底側に、円筒状のくぼみと、くぼみの先に滴下可能な注入孔を設け、下側外周周囲を舟形融着部とする検体計量部と、
くぼみに挿嵌する挿嵌部を持ち、検体計量部の外側上部から下降可能なキャップと、
検体計量部の舟形融着部に上端を融着して採取収納部と連通可能な反応槽を有し、反応槽から剥離可能なイージーピール部を介して隔離された隔離室を有し、下端に回動することによって破断可能な開口部を有するパウチと、
からなり、
隔離室に検体と反応させる試薬液を充填したことを特徴とする混合器である。
しかも、その後、試薬を反応槽に注入できると共に、反応槽がパウチでできているので、高粘度であっても外側から押したり揉んだりすることができるので、充分に検体と試薬液を混ぜ合わせ、反応させることができる。
本発明の混合器を図1に示す。この混合器1は、定められた検体とその検体と反応させる反応液とを、容器の内部で混合し、反応させる混合器である。
混合器1の上部には、検体計量部2が設けられている。検体計量部2は、検体を入れる採取収納部21を有し、採取収納部21の底側に、円筒状の計量くぼみ22と、計量くぼみの先に滴下可能な注入孔23が設けられている。
そして、検体計量部2の下側は、外周周囲が下側から見て、舟形をした舟形融着部24になっている。
採取収納部21は、採取しやすい大きな径の空間を有する収納部になっていて、開口部も大きく、そこに検体を容易に注入できるようになっている。
採取収納部21の外側には、キャップ3と螺合するネジ山25が設けられ、かつ、ねじ山25の下側には、嵌合リング26が設けられている。
下側の舟形融着部24が舟形になっているのは、フィルムをシールして作られたパウチ4を検体計量部2の下端に融着する為で、舟形融着部の中央には注入孔23や円筒状の計量くぼみ22が形成されているので、融着するフィルムはその太さを超える分、表側と裏側に離れたように融着される。しかし、左右両端では表側フィルムと裏側フィルムが合わされて融着しなければならないので、細い形状の断面にしている。
キャップ3には、中央にくぼみに挿嵌する挿嵌部31と、検体計量部の外側上部に設けたネジ部に螺合する内ネジ部32とを有し、キャップ全体を回転させることによって、挿嵌部31が下降可能としている。
そして、挿嵌部31が計量くぼみ22上端に挿嵌すると、検体が計量くぼみ22に入れなかった検体と分離されるので、計量できる仕組みになっている。
注入孔23は、検体が粘度の高い液体であれば、単にΦ1mmのような小さな孔になっていれば使用できる。もし、粘度が低い検体の場合には、イージーピール性のあるフィルムを下側に融着しても良いし、網状のシールを貼っておいても良い。
反応槽41に隣接して、剥離可能なイージーピール部421を介して隔離された隔離室42を有している。さらに、図のように、第2イージーピール部431を介して隔離された第二隔離室43も有してもよい。さらに、第三、第四など多数の隔離室を設け、逐次、混ぜ合わせていっても良い。
これらの隔離室には、検体と混合させ、反応させる試薬液を収納させる為の空間になっている。
さらに、パウチ4の下端には、反応槽41から連通して細く伸びた流路44を設け、その流路44の先端側と反応槽41との間に、ねじれば切れるパウチ脆弱部451を設けている。
また、隔離室には、検体と反応させる試薬をそれぞれ充填できると共に、複数の隔離室別に、順次、反応槽41に注入することができる。
図2は、混合器1を開け、検体を注入し、計量する工程を示した。
図2−1は、混合器1を開け、検体を注入する工程である。
混合器1を開封させるには、まず、キャップ3を回動させる。
キャップ3の下端に設けたタンパーエビデンスバンド33が、ブリッジ状のキャップ脆弱部331を介して繋がっている。また、タンパーエビデンスバンド33が、嵌合リング26に引っ掛かっている。
その為、キャップ3を回転させると、タンパーエビデンスバンド33は上昇できず、キャップ脆弱部331が切れる。さらに、キャップを回動させ、キャップを検体計量部2から外す。
検体計量部2の採取収納部21が大きく開くので、その中に、検査する検体5を入れる。入れた検体5は、空気を抜くように、開口部を上側にして、上下や左右に振動させたりすることが好ましい。
キャップ3の下端にブリッジ状のキャップ脆弱部331を介して繋がっていたタンパーエビデンスバンド33を、周囲の一部に設けた切り欠き部前後を強く引っ張って切り、取り除く。
次に、キャップ3を再度検体計量部2に螺合させ、回動し、挿嵌部31を下げていく。
挿嵌部31が、計量くぼみ22の上端に接すると、採取収納部21と計量くぼみ22とに入っている検体5が仕切られて、計量される。
図2−2の工程で、タンパーエビデンスバンド33を削除しているので、キャップ3は確実に下降することができる。
また、計量くぼみ22の内圧も上昇するので、検体5が注入孔23から反応槽41に押し出される。
挿嵌部31が計量くぼみ22の下端まで進むと、キャップの回動は停止し、計量した検体5が注入完了となる。
イージーピール部は、部分的に接着力が低めのインキを印刷しておく、又は、シール圧力を低くしておくなどの方法で、周囲よりも剥離強度が少し低く抑えておく。
そこで、隔離室42の外側から破線で示した所を中心に強く押して、隔離室42内圧を上昇させると、イージーピール部421が剥離し、A試薬420が押し出され、隔離室42から反応槽41へ移動させることが出来る。
反応槽41にあった検体5と、押し出されたA試薬420は、反応槽41の外側から手で押すように揉むことによって、検体5と試薬420を混合させることができる。
パウチ4の反応槽41下端に設けた流路44は、周囲をパウチのシール部で構成されているが、流路44の先端側と反応槽41との間に、ねじれば切れるパウチ脆弱部451を設けている。このパウチ脆弱部451は、切り欠きが両側に設けた形状にするのが一般的な形状である。
このパウチ脆弱部451の流路先端側をつかんで、パウチ脆弱部451の近傍の流路を中心にネジって回転させると、パウチ脆弱部451で流路近傍のパウチ4が切れて、開封できるので、A試薬やB試薬と混合や反応させた混合検体50を流路44から注出することができる。
開封された流路44から、混合検体50をデバイス6の凹部へ注出し、検査を行うことができる。
本発明は、以上のようなものである。
その為、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系樹脂を射出成形して製造する。
一般的には、外側から延伸ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/バリアフィルム/シーラントなどの構成が考えられる。
そして、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
2軸延伸ポリアミド/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン、
2軸延伸ポリプロピレン/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン、
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/接着剤/ポリアミド/接着樹脂/アルミニウム箔/ポリエチレン、
などの一般的な構成が考えられる。
ポリアミドフィルムを使用するのは、破断しにくいと共に、耐衝撃性も高く、かつ、柔軟性が高い為に、揉んで混ぜ合わせやすく、かつ、破損し難いので使用することが好ましい。最内層のシーラントには、融着強度や耐熱性が高い直鎖状低密度ポリエチレンが良好である。
これらのフィルムは、通常のドライラミネーション機、エクストルーダーラミネート機などで貼り合わせるなどして製造することができる。
しかも、その後、試薬を反応槽に注入し、反応槽が軟らかいパウチでできているので、検体がたとえ高粘度であっても、外側から押したり揉んだりして直に状態に合わせて混ぜ合わせることができるので、充分に検体と試薬を混ぜ合わせ、反応させることができる。
このため、検体を計量する道具も要らず、検体が漏れたりする恐れも無いので、検査員も安心して試薬と混合・反応させることができる。従って、強い伝染力のある菌などが予想される検査にも安全に使用できるなど、本発明のメリットは大きい。
2・・・・・・・・・検体計量部
21・・・・・・・・採取収納部
22・・・・・・・・計量くぼみ
23・・・・・・・・注入孔
24・・・・・・・・舟形融着部
25・・・・・・・・ねじ山
26・・・・・・・・嵌合リング
3・・・・・・・・・キャップ
31・・・・・・・・挿嵌部
32・・・・・・・・内ネジ部
33・・・・・・・・タンパーエビデンスバンド
331・・・・・・・キャップ脆弱部
4・・・・・・・・・パウチ
41・・・・・・・・反応槽
42・・・・・・・・隔離室
420・・・・・・・A試薬
421・・・・・・・イージーピール部
43・・・・・・・・第二隔離室
430・・・・・・・B試薬
431・・・・・・・第二イージーピール部
44・・・・・・・・流路
451・・・・・・・パウチ脆弱部
5・・・・・・・・・検体
50・・・・・・・・混合検体
6・・・・・・・・・デバイス
Claims (5)
- 定められた検体とその検体と反応させる試薬液とを、容器の内部で混合し、反応させる混合器であって、
検体を入れる採取収納部を有し、採取収納部の底側に、円筒状のくぼみと、くぼみの先に滴下可能な注入孔を設け、下側外周周囲を舟形融着部とする検体計量部と、
くぼみに挿嵌する挿嵌部を持ち、検体計量部の外側上部から下降可能なキャップと、
検体計量部の舟形融着部に上端を融着して採取収納部と連通可能な反応槽を有し、反応槽から剥離可能なイージーピール部を介して隔離された隔離室を有し、下端に回動することによって破断可能な開口部を有するパウチと、
からなり、
隔離室に検体と反応させる試薬液を充填したことを特徴とする混合器。 - 滴下可能な注入孔が、短時間で滴下しない細孔からなり、加圧することで、滴下可能なことを特徴とする請求項1に記載の混合器。
- 滴下可能な注入孔が、破断可能、あるいは剥離可能なシールフィルムを注入孔の下端に融着した注入孔であることを特徴とする請求項1に記載の混合器。
- 滴下可能な注入孔が、押し抜き可能な挿嵌栓体であることを特徴とする請求項1に記載の混合器。
- それぞれ独立して隔離した隔離室を複数有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の混合器。
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