JP2017100758A - 計量容器 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の計量容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、操作部が、接続通路の両端開口部のうち、取出し孔側の出口部と支持部とが対向する計量位置と、接続通路の出口部と取出し孔とが対向する取出し位置と、の間を、通過孔の中心軸線に沿う軸方向に対して交差する方向に移動自在に設けられている構成が知られている。
この場合、操作部及び容器本体が一体に形成されているので、容器本体及び操作部の全体を外壁部に対して前記軸方向に沿って相対移動させることで、支持部と操作部との相対位置を変更できるため、計量容器の各部の構成及び操作部の操作を簡易なものにすることができる。
まず、本実施形態の計量容器1の全体構造から説明すると、図1に示すように、計量容器1は、内容物Aが収容される収容室R1及び収容室R1内の内容物Aが通過する通過孔28を有する容器本体2と、通過孔28を通過した内容物が取出される取出し孔34が形成されたカバー3と、通過孔28と後述するカバー3の天壁部32C(外壁部)との間に設けられた操作部4と、を備えている。
外側周壁部32は、軸方向に延びるとともに、幅方向S1に間隔をあけて配置された短壁部32A及び長壁部32Bと、長壁部32Bの上端から短壁部32A側に向けて延びる天壁部(外壁部)32Cと、を備えている。短壁部32Aは、長壁部32Bよりも軸方向の長さが短く、短壁部32Aの上端は、長壁部32Bの上端よりも下方に位置している。天壁部32Cにおける短壁部32A側の先端部は、短壁部32Aよりも長壁部32B側に位置している。
また、天壁部32Cの先端部には、下方に向けて突出する支持部32Dが形成されている。支持部32Dは、天壁部32Cの先端部における取出し孔34の開口縁部に形成されている。支持部32Dは、取出し孔34と幅方向S1に連なっている。
第2主板部21は、カバー3の第1主板部31に対して厚み方向S2に間隔を空けて配置されており、外形形状は第1主板部31の外形形状とほぼ一致する。但し、第2主板部21は、カバー3における外側周壁部32の内側に収まるように一回り小さく形成されている。
短内壁部22Aは、長内壁部22Bよりも軸方向の長さが短く、短内壁部22Aの上端は、長内壁部22Bの上端よりも下方に位置している。上壁部22Cにおける短内壁部22A側の先端部は、短内壁部22Aよりも長内壁部22B側に位置している。また、上壁部22Cの先端部は、カバー3の取出し孔34の直下に位置している。
また、短内壁部22Aの上部には、幅方向S1の外側に突出する係合凸部(第1係合部)23が形成されており、カバー3の短壁部32Aの上部の内面には、係合凸部23と係合可能な係合凹部(第2係合部)35が軸方向に間隔をあけて複数(図示の例では二つ)形成されている。
このうち、膨出部25及び平坦壁部26は、短内壁部22A及び長内壁部22Bを幅方向に連結している。
ストッパ壁部27は、連通室R2の隔壁の一部を構成しており、長内壁部22Bに連結された上段部27aと、傾斜壁25bに連結された下段部27bと、上段部27a及び下段部27bを接続する傾斜接続部27cと、を備える二段状に形成されている。
この通過孔28は、本実施形態においては平面視四角形状に形成されている。但し、通過孔28の形状は、この形状に限定されるものではなく、内容物Aの径よりも大きく形成されていれば良く、例えば平面視円形状、楕円状や多角形状等であっても構わない。
操作部本体40は、仕切り壁24の膨出部25とカバー3の天壁部32Cとの間に配置されており、回転軸部43を介してカバー3に回転自在に支持されている。また、操作部本体40は、カバー3の第1主板部31、及び容器本体2の第2主板部21に対して近接する厚みに形成されている。また、操作部本体40は、その下端部が膨出部25に当接若しくは近接した状態で、上端部が支持部32Dに当接若しくは近接するサイズに形成されている。
なお、図1に示されるように、操作部本体40の上端部が支持部32Dに当接若しくは近接し、かつ容器本体2の上壁部22Cの上面がカバー3の天壁部32Cの下面に当接若しくは近接した状態で、短内壁部22Aの係合凸部23は、短壁部32Aの上端縁32Eと係合している。
なお、回転軸部43を1つだけ形成した場合について説明しているが、第1主板部31及び第2主板部21に向けてそれぞれ突出するように2つ形成しても構わない。
なお、接続通路42の形状は、この形状に限定されるものではなく、内容物Aの径よりも大きく形成されていれば良く、例えば平面視円形状、楕円状や多角形状であっても構わない。
また、操作部4が計量位置P1から操作部4が回転軸線M回りに回転することで、操作部4が軸方向に対して交差する方向に移動し、接続通路42の出口部42bと取出し孔34とが対向する状態となる。接続通路42がこのような状態となる操作部4の位置を、以下、取出し位置P2という(図2(b)参照)。
なお、操作部本体40の上端部側には、幅方向S1の外側に向けて突出し、容器本体2の外部に露出する操作突起46が形成されている。これにより、例えばカバー3を把持しながら、指先を利用して操作部4を押し込むことで、該操作部4を容易に回転操作することが可能とされている。
更に、容器本体2の第2主板部21には、カバー3の第1主板部31側に突出する規制凸部48が形成されている。この規制凸部48は、操作部4が取出し位置P2に移動した際に、操作部本体40に当接するように配置されている。これにより、操作部4の計量位置P1から取出し位置P2に向けた回転量を規制することができ、操作部4を取出し位置P2に位置決めすることが可能となっている。
このとき、弾性片41は、基端部41aから先端部41bに向けて予め円弧状に湾曲するように弾性変形しており、この弾性変形による弾性力を利用して操作部本体40を計量位置P1側に押圧している。
すなわち、操作部4は、弾性片41によって計量位置P1と取出し位置P2との間を弾性変形自在に配設されているとともに、弾性片41からの弾性力を受けて計量位置P1に自然に復帰するように構成されている。
図1に示す正立姿勢状態の計量容器1を、例えば上下反転させて倒立姿勢にすることで、図2に示すように、収容室R1内に収容されている内容物Aの一つを通過孔28に案内する。すると、その内容物Aは通過孔28から入口部42aを通過して操作部4の接続通路42内に進入することになる。なお、計量容器1を必ずしも倒立姿勢にする必要はなく、例えば計量容器1を傾けることで、接続通路42内に内容物Aを進入させても構わない。
ここで、仕切り壁24における傾斜壁25bには複数の段部25cが形成されているので、通過孔28を通過した内容物A以外の内容物が、通過孔28側に寄り集まることを抑制することができる。従って、複数の内容物A同士が通過孔28の周辺で密集し、その密集による摩擦抵抗等で内容物Aが通過孔28を通過し難くなってしまうことを防止することができる。
これにより、例えば硬質の内容物Aの場合には、2つに割るように割断(切断)して、小分けすることができる。
このように、内容物Aを小分けすることができ、この小分けした内容物Aの長さは、支持部32Dと容器本体2における通過孔28の開口端縁との軸方向の距離により規定(計量)することができる。そして、取出し位置P2においては、出口部42bが取出し孔34に対向しており、出口部42bと取出し孔34とが連通した状態となっているため、小分けされた内容物Aを、出口部42b及び取出し孔34を通して接続通路42内から取り出すことができる。
また、操作部4が取出し位置P2に位置している場合には、操作部本体40の入口部42aの開口端縁の一部が通過孔28の一部を塞いでいることに加え、収容室R1側に残された内容物Aの長手方向と接続通路42の延びる方向とが異なっており、同軸上に位置していない。従って、これらのことが相まって、収容室R1内の内容物Aが接続通路42及び取出し孔34を続けて通過し、外部に飛び出してしまうことがない。
また、接続通路42内に進入した内容物Aの長さが、接続通路42よりも短い場合には、内容物Aは切断されることなく取り出される。よって、この場合には、接続通路42の長さ以下に規定された内容物Aを得ることができる。
図3に示すように、容器本体2及び操作部4とカバー3とを軸方向に離間する方向に相対移動させることにより、容器本体2と一体に形成された操作部4と、カバー3の支持部32Dと、の軸方向の距離を寸法δ分長くする。なお、カバー3と容器本体2とを図1及び図2の状態から軸方向に離間させると、カバー3の短壁部32Aが幅方向S1の外側に、容器本体2の短内壁部22Aが幅方向S1の内側に、それぞれ僅かに撓む。
これにより、係合凸部23と短壁部32Aの上端縁32Eとの係合状態が解除され、短壁部32Aの内面に形成された係合凹部35と、係合凸部23と、が係合することで、カバー3と容器本体2及び操作部4の軸方向の相対位置が決まることになる。
なお、この操作は、例えばカバー3を把持した状態で、容器本体2の第2主板部21をカバー3側に押し付けたまま、軸方向に沿ってスライド移動させて行われる。
そして、容器本体2とカバー3とを軸方向に離間させない場合と比べると、容器本体2とカバー3とを軸方向に離間させた寸法δ分だけ、小分けされる内容物Aの長さが長くなっている。すなわち、容器本体2とカバー3とを軸方向に離間させる距離により、内容物Aを計量する量を変更することが可能となっている。
また、操作部4が容器本体2と一体に形成されている態様について説明したが、このような態様に限られず、操作部と容器本体とは別体に形成されており、軸方向において、外壁部と操作部との間及び操作部と容器本体との間に操作部が移動可能な隙間を備えていてもよい。
2 容器本体
3 カバー
4 操作部
23 係合凸部(第1係合部)
28 通過孔
32C 天壁部(外壁部)
32D 支持部
34 取出し孔
35 係合凹部(第2係合部)
42 接続通路
42b 出口部
A 内容物
R1 収容室
P1 計量位置
P2 取出し位置
Claims (2)
- 内容物が収容される収容室、及び前記収容室内の内容物が通過する通過孔を有する容器本体と、
前記通過孔を通過した内容物が取出される取出し孔、及び前記通過孔を通過した内容物が支持される支持部が形成された外壁部と、
前記通過孔と前記外壁部との間に設けられ、前記通過孔と前記取出し孔とを連通可能な接続通路が形成された操作部と、
を備え、
前記操作部は、
前記接続通路の両端開口部のうち、前記取出し孔側の出口部と前記支持部とが対向する計量位置と、
前記接続通路の出口部と前記取出し孔とが対向する取出し位置と、の間を、前記通過孔の中心軸線に沿う軸方向に対して交差する方向に移動自在に設けられている計量容器であって、
前記支持部及び前記操作部は、前記軸方向に沿って相対移動可能に設けられていることを特徴とする計量容器。 - 内側に前記容器本体が配置されるカバーを備え、前記外壁部は、前記カバーの一部とされ、
前記カバーおよび前記容器本体のうちのいずれか一方に、他方に形成された第1係合部が係合可能な第2係合部が、前記軸方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の計量容器。
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