JP2017100304A - 3次元積層造形装置及び3次元積層造形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層界面の強度を向上することができ、かつ、造形物の表面の凹凸を低減させることができる、複雑な制御を必要としない簡便な構造の3次元積層造形装置を提供する。
【解決手段】熱で溶融した造形素材をノズル12より押し出す押し出しヘッド10を備え、押し出しヘッド10を移動させながらノズル12より押し出された造形素材を積層して立体物を造形する3次元積層造形装置であって、押し出しヘッド10に固定された、ノズル12の直下近傍を加熱する加熱ユニット31を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱溶解積層法を用いた3次元積層造形装置及び方法に関する。
熱溶解積層法(FDM法)を使用して立体物を造形する手法が知られている。FDM法とは、主として熱可塑性の樹脂をヒータが内蔵された押し出しヘッド内部で加熱し、溶融した樹脂をヘッドから押し出しながら積層していく手法である(特許文献1参照)。
図1に、FDM法を用いた3次元積層造形装置の概略構成を示す。
図1を参照すると、3次元積層造形装置は、押し出しヘッド10と造形テーブル20を有する。押し出しヘッド10は、造形テーブル20上の平面内(x−y平面)を移動可能である。造形テーブル20は、x−y平面に垂直なz軸に沿って移動可能である。
押し出しヘッド10は、造形素材が導入されるバレル11と、バレル11内に導入された造形素材を加熱して溶融させる加熱ブロック21と、加熱ブロック21の温度を制御する温度制御ユニット22と、溶融した造形素材を吐出するノズル12とを有する。
一般的に、造形素材には、熱可塑性樹脂が使用される。熱可塑性樹脂は、フィラメントと呼ばれるひも状の形態(直径は、例えば、1.75mmφ)でバレル11内に導入される。加熱ブロック21には、例えば、ヒータと温度センサが内蔵されおり、温度制御ユニット22は、温度センサの出力信号に基づいて樹脂が所望の温度で加熱されるようにヒータを制御する。溶融した樹脂は、ノズル12より押し出される。
以下に、上記の3次元積層造形装置において行われる造形手順を簡単に説明する。
まず、コンピュータを用いて、立体物の3次元データを薄い層(例えば、0.2mmの厚さの層)に分割し、さらに各層の平面内で、ある一定の幅(例えば、0.4mm)で埋めていくような造形経路データを生成する。
造形経路データに基づいて、押し出しヘッド10を移動させながら造形テーブル20上に1層目の樹脂層を堆積させる。次に、造形テーブル10をz軸に沿って1層分の高さだけ下降させた後、造形経路データに基づいて、押し出しヘッド10を移動させながら1層目の樹脂層上に2層目の樹脂層を堆積させる。このような工程を繰り返すことによって、最終的に3次元の造形物が得られる。
しかし、上述した3次元積層造形装置において、ノズルから押し出された高温(例えば、230℃)の溶融樹脂を、既に堆積された下層の樹脂の上部に堆積する場合、下層の樹脂は既に冷えて固化が始まった状態である。このため、下層の樹脂とその上部に堆積される溶融樹脂とは融着するものの、それら樹脂の界面において、樹脂に特有の現象である、高分子の絡み合いが誘起されないため、本来の樹脂強度と比較して界面部分の強度が低下するという問題がある。この界面部分の強度低下は、同じ3次元モデルであっても、積層方向を変えて造形した場合に、積層方向によって造形体の強度が大きく低下するというさらなる問題を生じさせる。
また、造形物の表面、特に、側面(積層方向を上面方向とした場合の側面)には、積層に応じて1層ごとに凹凸(段差)が発生する。このような段差は、外観的に好ましくない上、触った時の感触に違和感を生じさせる。このように、造形物の表面が目標とする仕上がりにならないという問題がある。
上記の問題を解決するための手法として、吐出ユニット(押し出しヘッド)とは別に、加熱ユニットおよび冷却ユニットを設け、これらユニットをそれぞれ独立に制御する方法が提案されている(特許文献2参照)。加熱ユニットおよび冷却ユニットはいずれも、x−y平面に水平な方向及びz軸の方向に移動可能である。
加熱ユニットは、ヘッドより押し出された溶融樹脂を積層させる部分(既に堆積された下層の樹脂の上部)に熱風を供給する。下層の樹脂の上部が過熱されることで、積層界面を高温溶融状態にすることができるので、界面強度を高めることができ、表面の凹凸を低減することができる。
冷却ユニットは、ヘッドより押し出された溶融樹脂が外部に臨む表面のうち、次の段が積層される積層面に冷却風を供給する。これにより、積層面と外側面とが均等に冷却され、その結果、造形精度の悪化を抑制することができる。
特開平3−158228号公報 特開2005−335380号公報
上述したように、FDM法を用いた3次元積層造形装置においては、積層界面の強度が低いという問題や、目標とする表面の仕上がりにならないという問題があった。
特許文献2に記載の方法においては、上記問題を解決できるものの、加熱ユニット及び冷却ユニットの移動動作をそれぞれ、吐出ユニットとは別に独立して制御する必要があるため、以下のような問題がある。
吐出ユニットは、造形経路データに従ってx−y平面の面内方向に移動するため、この吐出ユニットの移動に伴って熱風で加熱すべき部位も変化する。ヘッドより押し出された溶融樹脂を積層させる位置に対して、常に、積層の直前に熱風を供給するためには、加熱ユニットに対して、吐出ユニットの移動に応じた非常に複雑な移動制御が要求される。その結果、加熱ユニットの制御回路が複雑になり、コストも増大する。
吐出ユニットの移動に伴って冷却風で冷却すべき部位も変化する。このため、常に、ヘッドより押し出された後の溶融樹脂の表面に冷却風を供給するためには、冷却ユニットに対して、吐出ユニットの移動に応じた非常に複雑な移動制御が要求される。その結果、冷却ユニットの制御回路が複雑になり、コストも増大する。
本発明の目的は、積層界面の強度を向上することができ、かつ、造形物の表面の凹凸を低減させることができる、複雑な制御を必要としない簡便な構造の3次元積層造形装置及び3次元積層造形方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、
熱で溶融した造形素材をノズルより押し出すヘッドを備え、該ヘッドを移動させながら前記ノズルより押し出された前記造形素材を積層して立体物を造形する3次元積層造形装置であって、
前記ヘッドに固定された、前記ノズルの直下近傍を加熱する加熱手段を有する、3次元積層造形装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、熱で溶融した造形素材をノズルより押し出すヘッドを用いて前記造形素材を積層した立体物を造形する3次元積層造形方法であって、
前記ヘッドに固定された加熱ユニットを用いて前記ノズルの直下近傍を加熱する、3次元積層造形方法が提供される。
本発明によれば、複雑な制御を必要としない簡便な構造で、積層界面の強度を向上することができ、かつ、造形物の表面の凹凸を低減させることができる。
FDM法を用いた3次元積層造形装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の隙間の構造の一例を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の隙間の構造の別の例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の開口の構造の一例を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の開口の構造の別の例を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の開口の構造のさらに別の例を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の隙間及び開口の構造の一例を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の隙間及び開口の構造の別の例を示す模式図である。 押し出しヘッドを底面から見た場合の隙間及び開口の構造のさらに別の例を示す模式図である。 本発明の効果を説明するための図である。 樹脂の積層方向の一例を示す模式図である。 樹脂の積層方向の別の例を示す模式図である。 比較例の試験片の表面の凹凸を触針式の表面段差計で測定した結果を示す図である。 本発明の実施例の試験片の表面の凹凸を触針式の表面段差計で測定した結果を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。この3次元積層造形装置は、熱溶解積層法を使用して3次元の造形物(立体物)を積層造形するものであって、図1に示した押し出しヘッド10及び造形テーブル20に加えて、加熱ユニット31及び加熱制御ユニット32を有する。加熱ユニット31、又は、加熱ユニット31及び加熱制御ユニット32は、加熱手段と呼ぶことができる。
図2において、図1に示した構成と同じ構成には同じ符号が付されており、造形テーブル20は省略されている。また、図2には示されていないが、3次元積層造形装置は、装置全体の動作を制御するCPU(Central Processing unit)等よりなる主制御部を備えており、この主制御部が、予め保持した造形経路データに基づいて押し出しヘッド10及び造形テーブル20の動作を制御する。造形経路データに基づいて、押し出しヘッド10を移動させながら造形テーブル20上に熱で溶融した造形素材を積層することで、3次元の造形物(立体物)を得る。造形素材は、例えば、熱可塑性樹脂である。
加熱ユニット31は、押し出しヘッド10のノズル12の近傍の部位(ここでは、加熱ブロック21)に固定され、ノズル12の直下の領域を加熱する。加熱ユニット31を固定する部位は、加熱ブロック21に限定されない。造形動作に影響することなくノズル12の直下の領域を加熱できるのであれば、加熱ユニット31は、押し出しヘッド10のどのような部位に固定されてもよい。
加熱ユニット31には、熱風、熱放射、レーザー光などを用いた種々の加熱手段を適用することができる。例えば、熱風の加熱手段を加熱ユニット31に適用した場合は、加熱ユニット31は、ノズル12の直下の領域に向けて熱風を吹き出す構造を有する。熱放射の加熱手段を加熱ユニット31に適用した場合は、加熱ユニット31は、ノズル12の直下の領域に向けて熱放射を行う構造を有する。レーザー光の加熱手段を加熱ユニット31に適用した場合は、加熱ユニット31は、ノズル12の直下の領域に向けてレーザー光を照射する構造を有する。加熱ユニット31は、熱風、熱放射及びレーザー光の2つ以上の組合せよりなる加熱手段で構成されてもよい。なお、加熱ユニット31は、熱風、熱放射及びレーザー光の加熱手段に限定されない。加熱ユニット31は、造形動作に影響することなくノズル12の直下の領域を加熱できるのであれば、どのような加熱手段を適用してもよい。
加熱制御ユニット32は、押し出しヘッド10の造形動作に連動して加熱ユニット31の加熱動作を制御することができる。ここでは、加熱制御ユニット32は、造形経路データに基づく造形動作開始と同時に、又は、造形動作開始前に、加熱ユニット31をオンする。また、加熱制御ユニット32は、造形経路データに基づく造形動作終了と同時に、又は、造形動作終了後に、加熱ユニット31をオフする。例えば、加熱制御ユニット32は、主制御部から加熱ユニット31の加熱動作の開始及び終了をそれぞれ示す制御信号を受信し、この制御信号に従って加熱ユニット31の加熱動作を制御してもよい。
温度制御ユニット22は、主制御部から加熱ブロック21の加熱動作の開始及び終了をそれぞれ示す制御信号を受信し、この制御信号に従って加熱ブロック21の加熱動作を制御してもよい。
次に、本実施形態の3次元積層造形装置の造形動作を、作用効果を含めて説明する。
まず、温度制御ユニット22が、加熱ブロック21をオンし、加熱制御ユニット32が、加熱ユニット31をオンする。そして、主制御部が、造形経路データに基づいて押し出しヘッド10及び造形テーブル20の動作を制御し、造形テーブル20上に樹脂層を順次堆積させて3次元の造形物(立体物)を造形する。
樹脂の積層工程において、1層目の樹脂層の上部にノズル12より押し出された溶融樹脂を堆積させて2層目の樹脂層を形成する際に、加熱ユニット31が、1層目の樹脂層の上部のノズル12の直下に位置する部位を加熱する。この場合、1層目の樹脂層の上部の熱で溶融した部位上に、ノズル12より押し出された溶融樹脂が堆積されるため、積層界面を高温溶融状態にすることができる。高温溶融状態の積層界面では、樹脂に特有の現象である、高分子の絡み合いが誘起されるため、界面部分の強度を、本来の樹脂強度と同程度とすることができる。同様に、3層目以降の樹脂層を堆積させる場合も、積層界面を高温溶融状態にすることができ、界面部分の強度を、本来の樹脂強度と同程度とすることができる。
また、積層界面を高温溶融状態にすることで、下層部と上層部がより一体化され、その結果、造形体の表面の凹凸が低減する。
特許文献2に記載の手法では、吐出ユニット(押し出しヘッド)とは別体である加熱ユニットの位置制御を独立に行っているため、吐出ユニットの移動に応じた非常に複雑な移動制御が要求される。これに対して、本実施形態の3次元積層造形装置では、加熱ユニット31は、ノズル12の直下近傍を加熱するように押し出しヘッド10に固定されているので、加熱ユニット31に対する移動制御は不要である。よって、特許文献2に記載の手法と比較して、非常に簡便な構造で、積層界面の強度を向上することができ、造形体の表面の凹凸を低減することができる、3次元積層造形装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。この3次元積層造形装置は、加熱ユニット31及び加熱制御ユニット32に代えて、熱風ガイドブロック33及び熱風発生装置36を設けた点で、図2に示した3次元積層造形装置と異なる。熱風ガイドブロック33、又は、熱風ガイドブロック33及び熱風発生装置36は、加熱手段と呼ぶことができる。
熱風ガイドブロック33は、ノズル12の外周を囲むように構成されており、熱風ガイドブロック33とノズル12の間には隙間37が設けられている。熱風ガイドブロック33には、ノズル12側の面(第1面)とその反対側の面(第2面)との間を貫通する熱風用貫通穴34が形成されており、熱風用貫通穴34の第2面側の開口は、熱風ガイド35を介して熱風発生装置36に連結されている。
熱風発生装置36は、熱風ガイド35を介して熱風を熱風ガイドブロック33に導入する。熱風ガイドブロック33に導入された熱風は、熱風用貫通穴34を通って隙間37に誘導される。隙間37は、熱風ガイドブロック33、加熱ブロック21及びノズル12によって囲まれた空間より形成されており、この空間は、ノズル12の直下の領域(空間)に連通している。隙間37に導入された熱風は、ノズル12の直下近傍に向かって吹き出される。
本実施形態の3次元積層造形装置においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、隙間37の構造は適宜に変更可能である。図4Aは、押し出しヘッド10を底面(吐出側の面)から見た場合の隙間37の構造の一例を示す模式図である。この例では、隙間37は、円環状に設けられている。ただし、隙間37は、円環状に限定されない。
図4Bは、押し出しヘッド10を底面から見た場合の隙間37の構造の別の例を示す模式図である。この例では、隙間37は、4つの隙間に分割されていている。ただし、隙間の数(分割数)は、4つに限定されるものではなく、2以上であればよい。
図3に示した構成において、熱風用貫通穴34と熱風ガイド35はそれぞれ1つしか設けられていないが、ノズル直下近傍への吹き出しを均一かつ安定にさせることを目的として、2以上設けられてもよい。
また、熱風ガイドブロック33は、底面の高さが面内全体で同じであり、横幅が加熱ブロック21と同じ大きさとなっているが、上記機能を有していれば、必要最低限の部分を残して不要な部分は除去されていてもよい。
さらに、熱風ガイドブロック33は、加熱ブロック21またはノズル12と一体で形成されてもよい。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。この3次元積層造形装置は、熱風ガイドブロック33に代えて熱風ガイドブロック38を備える点で、上述した第2の実施形態と異なる。熱風ガイドブロック38、又は、熱風ガイドブロック38及び熱風発生装置36は、加熱手段と呼ぶことができる。
熱風ガイドブロック38は、ノズル12の外周を囲むように構成されている。熱風ガイドブロック38のノズル12側の面を内側面、ノズル12側とは反対側の面を外側面と呼ぶ。熱風ガイドブロック38の加熱ブロック21側の面を上面、加熱ブロック21側とは反対側の面を底面と呼ぶ。
熱風ガイドブロック38には、底面と外側面との間を貫通する熱風用貫通穴39が形成されており、熱風用貫通穴39の外側面側の開口(熱風の導入口)は、熱風ガイド35を介して熱風発生装置36に連結されている。
ノズル12の先端は、熱風ガイドブロック38の底面から僅かに突き出ている。熱風用貫通穴39の底面側の開口40は、熱風の吹き出し口である。開口40は、ノズル12の先端に隣接して形成されている。熱風用貫通穴39は、開口40から吹き出した熱風がノズル12の直下の領域(空間)に供給されるように形成されている。
本実施形態の3次元積層造形装置では、熱風発生装置36で生成された熱風は、熱風ガイド35を介して熱風ガイドブロック38に導入される。さらに、導入された熱風は、熱風用貫通穴39を通って、最終的に、開口40からノズル12の直下近傍へと吹き出される。
本実施形態の3次元積層造形装置においても、第1又は第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、開口40の構造は適宜に変更可能である。図6Aは、押し出しヘッド10を底面(吐出側の面)から見た場合の開口40の構造の一例を示す模式図である。この例では、円形の開口40がノズル12に隣接して形成されている。開口40は、円形以外の形状であってもよい。
図6Bは、押し出しヘッド10を底面から見た場合の開口40の構造の別の例を示す模式図である。この例では、ノズル12の先端の周囲に、4つの開口40が等間隔で配置されている。開口40の数は4つに限定されない。開口40の数は、2個以上であればよい。
図6Cは、押し出しヘッド10を底面から見た場合の開口40の構造のさらに別の例を示す模式図である。この例では、ノズル12の先端を囲む円環状の開口40が設けられている。円環状の開口40の数は1つに限定されない。2つ以上の円環状の開口40が設けられてもよい。この場合は、各円環状の開口40は同心円であることが望ましい。
図5に示した構成において、熱風用貫通穴39と熱風ガイド35の数はそれぞれ1つしか設けられていないが、ノズル直下近傍への吹き出しを均一かつ安定にさせることを目的として、2以上設けられてもよい。
また、熱風ガイドブロック38は、底面の高さが面内全体で同じであり、横幅が加熱ブロック21と同じ大きさとなっているが、上記機能を有していれば、必要最低限の部分を残して不要な部分は除去されていてもよい。
さらに、熱風ガイドブロック38は、加熱ブロック21またはノズル12と一体で形成されてもよい。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。この3次元積層造形装置は、冷却ユニット41及び冷却制御ユニット42が追加された点で、図2に示した3次元積層造形装置と異なる。冷却ユニット41、又は、冷却ユニット41及び冷却制御ユニット42は、冷却手段と呼ぶことができる。冷却手段以外の構成は、第1の実施形態と同様のものである。
冷却ユニット41は、ノズル12の直下近傍から離れた領域を冷却するように、押し出しヘッド10に固定されている。冷却ユニット41は、加熱ユニット31とともに加熱ブロック21に固定されている。加熱ユニット31がノズル12側に配置され、冷却ユニット41は、加熱ユニット31に隣接して配置されている。ただし、冷却ユニット41を固定する部位は、加熱ブロック21に限定されない。造形動作及び加熱ユニット31の加熱動作に影響することなく、ノズル12の直下の加熱領域から離れた領域を冷却できるのであれば、冷却ユニット41は、押し出しヘッド10のどのような部位に固定されてもよい。
冷却ユニット41は、例えば、冷却風がノズル12の直下近傍から離れた領域(空間)に向けて吹き出す構造を有する。この場合、冷却ユニット41からの冷却風が、加熱ユニット31がノズル12の直下近傍を加熱することを妨げないこと、より具体的には、ノズル12の直下近傍における加熱温度が冷却風で低下しないことが望ましい。
冷却制御ユニット42は、押し出しヘッド10の造形動作に連動して冷却ユニット41の冷却動作を制御することができる。ここでは、冷却制御ユニット42は、造形経路データに基づく造形動作開始と同時に、又は、造形動作開始前に、冷却ユニット41をオンする。また、冷却制御ユニット42は、造形経路データに基づく造形動作終了と同時に、又は、造形動作終了後に、冷却ユニット41をオフする。例えば、冷却制御ユニット42は、主制御部から冷却ユニット41の冷却動作の開始及び終了をそれぞれ示す制御信号を受信し、この制御信号に従って冷却ユニット41の冷却動作を制御してもよい。
次に、本実施形態の3次元積層造形装置の造形動作を説明する。
まず、温度制御ユニット22が、加熱ブロック21をオンし、加熱制御ユニット32が、加熱ユニット31をオンし、冷却制御ユニット42が、冷却ユニット41をオンする。そして、主制御部が、造形経路データに基づいて押し出しヘッド10及び造形テーブル20の動作を制御し、造形テーブル20上に樹脂層を順次堆積させて3次元の造形物(立体物)を造形する。
樹脂の積層工程において、1層目の樹脂層の上部にノズル12より押し出された溶融樹脂を堆積させて2層目の樹脂層を形成する際に、加熱ユニット31が、1層目の樹脂層の上部のノズル12の直下に位置する部位を加熱する。その結果、1層目の樹脂層の上部の熱で溶融した部位上に、ノズル12より押し出された溶融樹脂が堆積される。
押し出しヘッド10が所定の方向に移動すると、1層目の樹脂層の上部の熱で溶融した部位とその上に堆積された溶融樹脂とを含む溶融部分が、冷却ユニット41の冷却領域に移動する。そして、冷却ユニット41が、溶融部分を冷却する。
3層目以降の樹脂層を堆積させる場合も、上記のような加熱及び冷却が行われる。
本実施形態の3次元積層造形装置によれば、第1の実施形態と同様、加熱ユニット31がノズル12の直下近傍を加熱することで、積層界面の強度向上と表面凹凸の低減が可能である。
また、本実施形態の3次元積層造形装置によれば、以下のような作用効果も奏する。
造形素材の種類や、加熱温度等の造形条件によっては、造形中に造形体内部に熱がこもり、その結果、積層表面がダレて、造形精度が悪化する場合がある。冷却ユニット41がノズル12の直下近傍から離れた位置を冷却することで、加熱による積層界面の強度向上と表面凹凸の低減を維持しつつ、造形精度の悪化を抑制することが可能となる。
特許文献2に記載の手法では、吐出ユニット(押し出しヘッド)とは別体である冷却ユニットの位置制御を独立に行っているため、吐出ユニットの移動に応じた非常に複雑な移動制御が要求される。これに対して、本実施形態の3次元積層造形装置では、冷却ユニット41は、ノズル12の直下近傍から離れた領域を冷却するように押し出しヘッド10に固定されているので、冷却ユニット41に対する移動制御は不要である。よって、特許文献2に記載の手法と比較して、非常に簡便な構造で、造形精度の悪化を抑制することができる、3次元積層造形装置を提供することができる。
(第5の実施形態)
図8は、本発明の第5の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。
この3次元積層造形装置は、加熱ユニット31及び冷却ユニット41に代えて加熱/冷却ユニット51を備える点で、第4の実施形態と異なる。加熱/冷却ユニット51は、加熱ユニット31に相当する加熱部と冷却ユニット41に相当する冷却部とを一体化したものである。
加熱制御ユニット32は、加熱/冷却ユニット51の加熱部の加熱動作を制御する。冷却制御ユニット42は、加熱/冷却ユニット51の冷却部の冷却動作を制御する。
本実施形態の3次元積層造形装置も、第4の実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第6の実施形態)
図9は、本発明の第6の実施形態による3次元積層造形装置の構成を示す模式図である。この3次元積層造形装置は、加熱/冷却ユニット51、加熱制御ユニット32及び冷却制御ユニット42に代えて、熱風/冷却風ガイドブロック52、熱風発生装置36及び冷却風発生装置45を設けた点で、図8に示した3次元積層造形装置と異なる。
熱風/冷却風ガイドブロック52は、ノズル12の外周を囲むように構成されており、熱風/冷却風ガイドブロック52とノズル12の間には隙間54が設けられている。熱風/冷却風ガイドブロック52のノズル12側の面を内側面、ノズル12側とは反対側の面を外側面と呼ぶ。熱風/冷却風ガイドブロック52の加熱ブロック21側の面を上面、加熱ブロック21側とは反対側の面を底面と呼ぶ。
熱風/冷却風ガイドブロック52は、熱風用貫通穴53及び冷却風用貫通穴43を有する。熱風用貫通穴53は、内側面と外側面を貫通するように構成されており、熱風用貫通穴53の外側面側の開口は、熱風ガイド35を介して熱風発生装置36に連結されている。
熱風発生装置36は、熱風ガイド35を介して熱風を熱風/冷却風ガイドブロック52に導入する。熱風ガイド35から導入された熱風は、熱風用貫通穴53を通って隙間54に誘導される。隙間54は、熱風/冷却風ガイドブロック52、加熱ブロック21及びノズル12によって囲まれた空間より形成されており、この空間は、ノズル12の直下の領域(空間)に連通している。隙間54に導入された熱風は、ノズル12の直下近傍に向かって吹き出される。
冷却風用貫通穴43は、外側面と底面を貫通するように構成されており、冷却風用貫通穴43の外側面側の開口は冷却風ガイド44を介して冷却風発生装置45に連結されている。ノズル12の先端は、熱風/冷却風ガイドブロック52の底面から僅かに突き出ている。
熱風/冷却風ガイドブロック52の底面には、冷却風用貫通穴43の底面側の開口46がノズル12の先端に隣接して設けられている。開口46は、冷却風の吹き出し口である。冷却風用貫通穴43は、開口46から吹き出した冷却風がノズル12の直下近傍から離れた領域を向かうように形成されている。
冷却風発生装置45は、冷却風ガイド44を介して冷却風を熱風/冷却風ガイドブロック52に導入する。冷却風ガイド44から導入された冷却風は、冷却風用貫通穴43を通って開口46から吹き出す。開口46から吹き出した冷却風は、ノズル12の直下近傍から離れた領域を冷却する。
本実施形態の3次元積層造形装置においても、第5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、隙間54及び開口46の構造は適宜に変更可能である。図10Aは、押し出しヘッド10を底面(吐出側の面)から見た場合の隙間54及び開口46の構造の一例を示す模式図である。この例では、円環状の隙間54がノズル12を囲むように配置され、円形の開口46が、隙間54に隣接して配置されている。開口46は、円形以外の形状であってもよい。
図10Bは、押し出しヘッド10を底面から見た場合の隙間54及び開口46の構造の別の例を示す模式図である。この例では、円環状の隙間54がノズル12を囲むように配置され、4つの円形の開口46が、隙間54の周囲に等間隔で配置されている。開口46の数は4つに限定されない。開口46の数は、2個以上であればよい。
図10Cは、押し出しヘッド10を底面から見た場合の隙間54及び開口46の構造のさらに別の例を示す模式図である。この例では、円環状の隙間54がノズル12を囲むように配置され、さらに円環状の開口46が隙間54を囲むように配置されている。円環状の隙間54と円環状の開口46は同心円であることが望ましい。なお、円環状の隙間54の数は1つに限定されない。2つ以上の円環状の隙間54が設けられてもよい。同様に、円環状の開口46の数は1つに限定されない。2つ以上の円環状の開口46が設けられてもよい。
図9に示した構成において、熱風用貫通穴53と熱風ガイド35はそれぞれ1つしか設けられていないが、ノズル直下近傍への吹き出しを均一かつ安定にさせることを目的として、2以上設けられてもよい。同様に、冷却風用貫通穴43と冷却風ガイド44もそれぞれ1つしか設けられていないが、ノズル直下近傍から離れた領域への吹き出しを均一かつ安定にさせることを目的として、2以上設けられてもよい。
また、熱風/冷却風ガイドブロック52は、底面の高さが面内全体で同じであり、横幅が加熱ブロック21と同じ大きさとなっているが、上記機能を有していれば、必要最低限の部分を残して不要な部分は除去されていてもよい。
熱風/冷却風ガイドブロック52は、加熱ブロック21またはノズル12と一体とされてもよい。
次に、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
本実施例の3次元積層造形装置は、図3に示した構成を有する。熱風ガイドブロック33はアルミで作製されている。熱風ガイドブロック33とノズル12との間に形成された隙間37の大きさは、約1mm以下である。熱風用貫通穴34の直径は、2.4mmである。熱風ガイド35は、ステンレス製のパイプ(外径2.4mm、内径2.0mm)で作製されている。熱風発生装置36は、外部から導入した空気を流量制御し、セラミックヒータで加熱することで高温の熱風が生成可能となっている。
本実施例の効果を示すために、比較例として、図3に示した構成から、熱風ガイドブロック33、熱風ガイド35及び熱風発生装置36を取り除いたものを挙げる。
本実施例の3次元積層造形装置と比較例の3次元積層造形装置のそれぞれで、衝撃強度試験用の試験片を造形し、衝撃強度の結果を比較した。
造形に用いた樹脂材料は、ポリ乳酸(材料A)とポリ乳酸に添加剤を加えたもの(材料B)の2種類である。衝撃強度試験用の試験片の幅は12.7mm、厚さは3.2mm、長さは64mmである。造形後に、試験片にノッチ加工を施した。この試験片について、アイゾット衝撃試験を行った。造形の積層ピッチは0.2mmとし、加熱ブロック21を230℃に設定した。これらの条件は、本実施例及び比較例ともに同じである。
本実施例の3次元積層造形装置では、熱風の流量を1L/minとし、ノズル直下近傍の吹き出し温度を230℃に設定した。
図11に、本実施例及び比較例の衝撃強度試験の結果を示す。材料毎に、3つの棒グラフが示されている。左側の棒グラフは、図12Aに示すように、積層方向をC方向(短辺方向)として作製した比較例の試験片である。真ん中の棒グラフは、図12Bに示すように、積層方向をL方向(長辺方向)として作製した比較例の試験片である。右側の棒グラフは、図12Bに示すように、積層方向をL方向(長辺方向)として作製した本実施例の試験片である。
C方向に積層した比較例とL方向に積層した比較例とを参照すると、積層方向によって衝撃強度が15〜40%程度低下することがわかる。これは、L方向に積層した試験片では、アイゾット衝撃試験における破断面が積層界面に相当するためであり、積層界面の強度が樹脂本来の強度より大きく低下することを示している。これに対し、本実施例では、L方向に積層した試験片は、C方向に積層した比較例と同程度の衝撃強度を有する。これは、積層界面の強度向上に非常に有効であることを示している。
図13A及び図13Bは、衝撃強度試験用に造形した試験片の表面(積層方向に対する側面)の凹凸を、触針式の表面段差計で測定した結果を示したものである。図13Aは、L方向に積層した比較例の試験片の測定結果を示し、図13Bは、L方向に積層した本実施例の試験片の測定結果を示す。
図13Aに示すように、比較例では、積層ピッチ0.2mmごとに半円状の凸部が表面に形成されており、積層界面では0.05〜0.1mm程度の深い溝が形成されている。一方、図13Bに示すように、本実施例では、明確な半円状の凸部は見られず、非常に滑らかな表面となっている。これは、本実施例が、積層界面の強度向上と同時に、表面凹凸の低減にも非常に有効であることを示している。
(実施例2)
本実施例の3次元積層造形装置は、図9に示した構成を有する。熱風/冷却風ガイドブロック52はアルミで作製されている。熱風/冷却風ガイドブロック52とノズル12との間に形成された隙間54の大きさは、約1mm以下である。
冷却風用貫通穴43の直径は2.4mmである。冷却風ガイド44は、セラミックチューブにシリコンチューブを接続した構造である。冷却風発生装置45は、外部から導入した空気を冷却風として冷却風ガイド44に供給する構造であって、流量制御が可能である。開口46は、熱風によるノズル直下近傍の加熱を妨げないように、隙間54から約8mm離れた位置に2箇所、配置されている。
本実施例の効果を示すために、比較例として、図9に示した構成において冷却なしとしたものを挙げる。
本実施例と比較例のそれぞれで、衝撃強度試験用の試験片を造形し、冷却の効果を比較した。造形に用いた樹脂材料は、ポリ乳酸に別の添加剤を加えたもの(材料C)である。加熱ブロック21は250℃に加熱し、熱風は、ノズル直下近傍の吹き出し温度が250℃となるように制御した。
最初に、比較例(冷却風なし)で造形を行ったところ、造形体内部に熱がこもって積層表面がダレてしまい、造形精度の悪化が生じた。
次に、本実施例による造形を行ったところ、造形精度の悪化は生じず、良好な形状の造形体が得られた。この造形体の衝撃強度を測定したところ、L方向に積層した場合でも、前述のC方向に積層した比較例と同程度の衝撃強度を有していた。この結果から、加熱による積層界面の強度向上が実現できていることがわかった。
さらに、造形体の表面(積層方向に対する側面)も非常に滑らかになっており、本実施例が、加熱による積層界面の強度向上と表面凹凸の低減を維持しつつ、冷却の効果によって、造形精度の悪化の抑制が可能であることが分かった。
以上説明したように、本発明によれば、ヘッドに固定された、ノズルの直下近傍を加熱する加熱手段を有することで、積層と同時に積層界面を高温溶融状態にすることができ、積層界面の強度の向上が可能となる。また、積層界面が高温溶融状態となることで、下層部と上層部がより一体化され、表面凹凸の低減も可能になる。
また、加熱手段はヘッドに固定されているので、加熱手段の移動制御を行う回路は不要である。よって、非常に簡便な構造の3次元積層造形装置を提供することができる。
加熱手段に加えて、ノズルの直下近傍から離れた領域を冷却する冷却手段を使用することで、加熱による積層界面の強度向上と表面凹凸の低減を維持しつつ、冷却の効果によって、造形精度の悪化を抑制することが可能である。加熱手段と同様に、冷却手段もヘッドに固定されているので、冷却手段の移動制御を行う回路は不要である。よって、非常に簡便な構造の3次元積層造形装置を提供することができる。
以上説明した実施形態及び実施例はいずれも、本発明の一例であり、その構成は、発明の趣旨に基づいて当業者が理解し得る範囲内で変更することができる。
また、本発明は、以下の付記1〜20のような形態をとり得るが、これら形態に限定されない。
[付記1]
熱で溶融した造形素材をノズルより押し出すヘッドを備え、該ヘッドを移動させながら前記ノズルより押し出された前記造形素材を積層して立体物を造形する3次元積層造形装置であって、
前記ヘッドに固定された、前記ノズルの直下近傍を加熱する加熱手段を有する、3次元積層造形装置。
[付記2]
前記加熱手段は、熱風、熱放射及びレーザー光照射のいずれか一つの手段、または、2つ以上を組合せた手段である、付記1に記載の3次元積層造形装置。
[付記3]
前記加熱手段は、前記ノズルの直下近傍に向けて熱風を吹き出す熱風ガイドブロックを備える、付記1に記載の3次元積層造形装置。
[付記4]
前記熱風ガイドブロックは、前記ノズルの外側面を囲むように構成され、前記熱風ガイドブロックの前記ノズル側の面と前記ノズルの外側面との間に隙間を有し、前記熱風が前記隙間を通って、前記ノズルの直下近傍に吹き出す、付記3に記載の3次元積層造形装置。
[付記5]
前記熱風ガイドブロックは、少なくとも一つの熱風用貫通穴を備え、熱風が前記熱風用貫通穴を介して前記隙間に供給される、付記4に記載の3次元積層造形装置。
[付記6]
前記ノズルの先端側から見た場合の前記隙間の吹き出し部分の形状が環状である、付記4または5に記載の3次元積層造形装置。
[付記7]
前記ノズルの先端側から見た場合の前記隙間の吹き出し部分が複数に分割されている、付記4または5に記載の3次元積層造形装置。
[付記8]
前記熱風ガイドブロックは、少なくとも1つの熱風用貫通穴を備え、熱風が前記熱風用貫通穴を通って前記ノズルの直下近傍に吹き出される、付記3に記載の3次元積層造形装置。
[付記9]
前記熱風ガイドブロックの底面に、前記熱風用貫通穴に連通する少なくとも一つの第1の開口を備える、付記8に記載の3次元積層造形装置。
[付記10]
前記ノズルの先端側から見た場合の前記第1の開口の形状が環状である、付記9に記載の3次元積層造形装置。
[付記11]
前記熱風ガイドブロックは、前記ノズルと一体的に形成されている、付記3から10のいずれか一つに記載の3次元積層造形装置。
[付記12]
前記ヘッドは、
前記造形素材が導入されるバレルと、
前記バレルに導入された前記造形素材を加熱して溶融した樹脂を前記ノズルに供給する加熱ブロックと、をさらに有し、
前記熱風ガイドブロックは、前記加熱ブロックと一体的に形成されている、付記3から10のいずれか一つに記載の3次元積層造形装置。
[付記13]
前記ヘッドに固定された、前記ノズルの直下近傍から離れた領域を冷却する冷却手段を、さらに有する、付記1から12のいずれか一つに記載の3次元積層造形装置。
[付記14]
前記冷却手段は、前記ノズルの直下近傍から離れた領域に向けて冷却風を吹き出す冷却風ガイドブロックを備える、付記13に記載の3次元積層造形装置。
[付記15]
前記冷却風ガイドブロックは、少なくとも一つの冷却風用貫通穴を備え、冷却風が前記冷却風用貫通穴を通って前記ノズルの直下近傍から離れた領域に吹き出される、付記14に記載の3次元積層造形装置。
[付記16]
前記冷却風ガイドブロックの底面に、前記冷却風用貫通穴に連通する少なくとも一つの第2の開口を備える、付記15に記載の3次元積層造形装置。
[付記17]
前記ノズルの先端側から見た場合の前記第2の開口の形状が環状である、付記16に記載の3次元積層造形装置。
[付記18]
前記冷却手段は、前記加熱手段と一体的に形成されている、付記13から17のいずれか一つに記載の3次元積層造形装置。
[付記19]
熱で溶融した造形素材をノズルより押し出すヘッドを用いて前記造形素材を積層した立体物を造形する3次元積層造形方法であって、
前記ヘッドに固定された加熱ユニットを用いて前記ノズルの直下近傍を加熱する、3次元積層造形方法。
[付記20]
前記ヘッドに固定された冷却ユニットを用いて前記ノズルの直下近傍から離れた領域を冷却する、付記19に記載の3次元積層造形方法。
11 バレル
12 ノズル
21 加熱ブロック
22 温度制御ユニット
31 加熱ユニット
32 加熱制御ユニット

Claims (10)

  1. 熱で溶融した造形素材をノズルより押し出すヘッドを備え、該ヘッドを移動させながら前記ノズルより押し出された前記造形素材を積層して立体物を造形する3次元積層造形装置であって、
    前記ヘッドに固定された、前記ノズルの直下近傍を加熱する加熱手段を有する、3次元積層造形装置。
  2. 前記加熱手段は、熱風、熱放射及びレーザー光照射のいずれか一つの手段、または、2つ以上を組合せた手段である、請求項1に記載の3次元積層造形装置。
  3. 前記加熱手段は、前記ノズルの直下近傍に向けて熱風を吹き出す熱風ガイドブロックを備える、請求項1に記載の3次元積層造形装置。
  4. 前記熱風ガイドブロックは、前記ノズルの外側面を囲むように構成され、前記熱風ガイドブロックの前記ノズル側の面と前記ノズルの外側面との間に隙間を有し、前記熱風が前記隙間を通って、前記ノズルの直下近傍に吹き出す、請求項3に記載の3次元積層造形装置。
  5. 前記熱風ガイドブロックは、少なくとも一つの熱風用貫通穴を備え、熱風が前記熱風用貫通穴を介して前記隙間に供給される、請求項4に記載の3次元積層造形装置。
  6. 前記熱風ガイドブロックは、少なくとも1つの熱風用貫通穴を備え、熱風が前記熱風用貫通穴を通って前記ノズルの直下近傍に吹き出される、請求項3に記載の3次元積層造形装置。
  7. 前記ヘッドに固定された、前記ノズルの直下近傍から離れた領域を冷却する冷却手段を、さらに有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の3次元積層造形装置。
  8. 前記冷却手段は、前記ノズルの直下近傍から離れた領域に向けて冷却風を吹き出す冷却風ガイドブロックを備える、請求項7に記載の3次元積層造形装置。
  9. 前記冷却手段は、前記加熱手段と一体的に形成されている、請求項7または8に記載の3次元積層造形装置。
  10. 熱で溶融した造形素材をノズルより押し出すヘッドを用いて前記造形素材を積層した立体物を造形する3次元積層造形方法であって、
    前記ヘッドに固定された加熱ユニットを用いて前記ノズルの直下近傍を加熱する、3次元積層造形方法。
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