JP2017099860A - 使い捨て着用物品及びその包装構造体 - Google Patents
使い捨て着用物品及びその包装構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017099860A JP2017099860A JP2016207536A JP2016207536A JP2017099860A JP 2017099860 A JP2017099860 A JP 2017099860A JP 2016207536 A JP2016207536 A JP 2016207536A JP 2016207536 A JP2016207536 A JP 2016207536A JP 2017099860 A JP2017099860 A JP 2017099860A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- volatile organic
- concentration
- organic compound
- internal space
- packaging structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F13/00—Bandages or dressings; Absorbent pads
- A61F13/15—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L15/00—Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
- A61L15/16—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
- A61L15/22—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing macromolecular materials
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L15/00—Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
- A61L15/16—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
- A61L15/42—Use of materials characterised by their function or physical properties
- A61L15/58—Adhesives
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Hematology (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Packages (AREA)
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
Description
装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。測定対象である未開封の包装構造体に対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該包装構造体の内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。
装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。測定対象の使い捨て着用物品を、重量にして200g又は200gに最も近い重量となる枚数用意し、その用意した使い捨て着用物品を容量5Lのテドラーバッグに入れて熱シールで密封したものを測定サンプルとする。測定サンプルに対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該測定サンプルの内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。
Er=(E0−E1)/E0
前記式中、E0は「製造直後の包装構造体の内部空間に存する前記第1のVOCの濃度」、E1は「製造直後から2週間経過時点での包装構造体の内部空間に存する前記第1のVOCの濃度」である。E0及びE1は、それぞれ、前記<包装構造体の内部空間に存する揮発性有機化合物(VOC)の濃度の測定方法>に準じて測定することができる。
Ar=(A0−A1)/A0
前記式中、A0は「製造直後の包装構造体の内部空間に存する前記第2のVOCの濃度」、A1は「製造直後から2週間経過時点での包装構造体の内部空間に存する前記第2のVOCの濃度」である。A0及びA1は、それぞれ、前記<包装構造体の内部空間に存する揮発性有機化合物(VOC)の濃度の測定方法>に準じて測定することができる。
本試験は、特表2007−525245号公報(以下、試験規格文献ともいう)の段落〔0044〕〜〔0047〕に記載の「メンチルラクテートについて包装材料の透過性を決定するためのヘッドスペース試験」に準じる。メンチルラクテートは、水を実質的に含まない室温で固体の非水性揮発性物質であり、20℃で約5Pa(約0.05mbar)の蒸気圧を有する。以下、本試験に関し、(1)試験装置、(2)試薬、(3)試験条件、(4)性能の測定について順次説明する。尚、以下の本試験の説明における図3〜図6は、試験規格文献に記載の図3〜図6を意味する。また、以下の本試験の説明における「包装材料」(図面の参照番号26)が評価対象物であり、例えばパッケージ4を形成する包装材2である。
ガラス製トラップ装置(供給元:イタリア、ローマのテクノキミカ・モデルナ社(TECNOCHIMICA MODERNA s.r.l.))、次の部分から構成される(ガラス製トラップの分解図は図3において見られ、参照番号は次のようである):
1−下部分(20)(呼び幅_DN=60mm、体積=500ml)
2−上部分(21)(呼び幅_DN=60、体積=150ml)
3−閉鎖用アルミニウムクリップ(22)(呼び幅_DN=60)
4−シリコンO−リング(23)(呼び幅_DN=60)
5−ホールカップ(図6の24)(スレッド_SVL15)
6−シリコーン隔壁(25)
−100μmのポリジメチルシロキサン(PDMS)によりコーティングされている固相ミクロ抽出(SPME)繊維(供給元:イタリア、ミラノのシグマ・アルドリッチ(Sigma-Aldrich)/スペルコ(Supelco)、コード番号=57300−U)
−100μlマイクロシリンジ
−ガスクロマトグラフィー機器(GC トレース(Trace)−サーモフィニガン(Thermofinnigan))−質量分析(MS)(ポラリスQ(PolarisQ))検出器又は水素炎イオン化検出器(FID)
−キャピラリーカラム J&W DB1:L=60m、ID=0.32mm、FT=0.25μm(コード番号123−1062)
−メンチルラクテート(供給元:シムライズ(Symrise)旧ハールマン・アンド・ライマー(Haarmann & Reimer)、ドイツ、ホルツミンデン(Holzminden)D−37601私書箱1253)
−ポリエチレングリコールPEG400(供給元:クラリアント社(CLARIANT GmbH)ドイツ、タウヌスのザルツバッハ65840)
−30重量%のメンチルラクテート及び70重量%のPEG−400の混合物
ガラス製トラップ装置を組み立てるために、1つの隔壁(25)及びホールカップ(図6の(24))を上部分(21)の上部の穴の中にねじ込む。もう1つの隔壁を下部分(20)の穴の中にねじ込む。図4に見られるように、Oリング(23)を下部分(20)の上部に設置する。試験する包装材料(26)をOリング(23)上に設置するが、これは包装材料(26)によって完全に覆われなければならない。上部分(21)を下部分の上に、上部分(21)と下部分(20)の開口部が同一の広がりを持って対応するように設置し、それにより包装材料(26)は、ガラス製トラップの上部分(21)と下部分(20)との間に密封して閉じ込められる。上部分(21)と下部分(20)との密封は、次に組み立てられたガラス製トラップに適用されるクリップ(22)により確実にされる。内部に包装材料を有する完全に組み立てられたガラス製トラップは、図5に見られる。この後、70重量%のPEG−400及び30重量%のメンチルラクテートの混合物の500μlが、マイクロリットルのシリンジにより隔壁を通して下部分(20)に注入される。続いて、ガラス製トラップ(glass trap)はオーブン中に設置され、及び40℃で2時間維持される。この後、ガラス製トラップの上部分(21)内に存在するメンチルラクテートがSPME繊維により20分間抽出される。抽出工程は図6に図解される。SPME繊維は次にガスクロマトグラフィー装置の注入ポートの中に1分間脱着される。ガスクロマトグラフィーの実行は、FID又はMS検出器のいずれかにより行われる。
透過性は、上部分と下部分との間にいずれの包装材料も有しない同量のPEG−400/メンチルラクテート混合物により試験される参照に対して計算される。この参照は100%透過性を表す。ガラス製トラップの上部分と下部分との間に配置される包装材料に関する試験の実行は、それらのバリア性能に依存して、結果として0%〜100%である。
装置メーカーにより前記特定VOCの定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。2枚の不織布からなるシート間に測定対象のホットメルト接着剤を塗布面積3m2、坪量10g/m2となるように塗布し、その接着剤塗布済み不織布を容量5Lのテドラーバッグに入れて熱シールで密封したものを測定サンプルとする。前記不織布としては、前記揮発性有機化合物分析装置にて前記特定VOCのピークが検出されない不織布を用いる。測定サンプルに対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該測定サンプルの内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。テドラーバッグ、揮発性有機化合物分析装置については、前記<使い捨て着用物品由来の揮発性有機化合物(VOC)濃度の測定方法>に準じる。測定対象のホットメルト接着剤が塗布される前記シートしては、例えば、坪量16g/m2のスパンボンド不織布を用いることができる。
(i)前記最高濃度VOCがエチルシクロヘキサン
(ii)前記2番目濃度VOCがαメチルスチレン
包装材及び該包装材によって画成された内部空間を有するパッケージと、該内部空間に収容された使い捨て着用物品とを含んで構成され、
前記内部空間に、エチルシクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼン、m−キシレン、o−キシレン、スチレン、αメチルスチレン、m−メチルスチレン及びp−メチルスチレンからなる群から選択される2種以上の揮発性有機化合物(特定VOC)が存しており、
前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、下記方法により測定される濃度が最も高いものの濃度が400ppb以下である、使い捨て着用物品の包装構造体。
包装構造体の内部空間に存する揮発性有機化合物(VOC)の濃度の測定方法(以下、「方法1」ともいう):装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物(特定VOC)の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。測定対象である未開封の包装構造体に対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該包装構造体の内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。
<2>
前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法1により測定される濃度が最も高いものの濃度が300ppb以下である前記<1>に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<3>
製造直後から2週間経過時点で、前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法1により測定される濃度が最も高いものの濃度が400ppb以下である前記<1>又は<2>に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法1により測定される濃度が2番目に高いものの濃度が200ppb以下である前記<1>〜<3>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<5>
前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法1により測定される濃度が2番目に高いものの濃度が160ppb以下である前記<1>〜<4>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<6>
前記使い捨て着用物品中のホットメルト接着剤の含有量が4質量%以下である前記<1>〜<5>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
前記使い捨て着用物品は、前記揮発性有機化合物を2種以上含有するホットメルト接着剤を含んで構成され、
前記ホットメルト接着剤に含有される前記揮発性有機化合物のうち、下記方法により測定される濃度が最も高い最高濃度揮発性有機化合物の濃度が600ppb以下であり、且つ下記方法により測定される濃度が2番目に高い2番目濃度揮発性有機化合物の濃度が300ppb以下である前記<1>〜<6>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
ホットメルト接着剤由来の揮発性有機化合物(VOC)濃度の測定方法(以下、「方法2」ともいう):装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。2枚の不織布からなるシート間に測定対象のホットメルト接着剤を塗布面積3m2、坪量10g/m2となるように塗布し、その接着剤塗布済み不織布を容量5Lのテドラーバッグに入れて熱シールで密封したものを測定サンプルとする。前記不織布としては、前記揮発性有機化合物分析装置にて前記群に含まれる揮発性有機化合物のピークが検出されない不織布を用いる。測定サンプルに対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該測定サンプルの内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望のVOCの濃度を測定する。
<8>
前記最高濃度揮発性有機化合物の濃度が500ppb以下である前記<7>に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<9>
前記2番目濃度揮発性有機化合物の濃度が200ppb以下である前記<7>又は<8>に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<10>
前記最高濃度揮発性有機化合物がエチルシクロヘキサンであり、前記2番目濃度揮発性有機化合物がαメチルスチレンである前記<7>〜<9>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
前記使い捨て着用物品中のホットメルト接着剤は、ビニル系芳香族炭化水素と共役ジエン化合物との共重合体である熱可塑性ブロック共重合体を必須成分として含有する前記<1>〜<10>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<12>
前記使い捨て着用物品中のホットメルト接着剤は、前記熱可塑性ブロック共重合体、凝集剤、粘着付与剤及び可塑剤を含有し、これらの合計を100質量部とした場合、特定熱可塑性ブロック共重合体を10質量部以上35質量部以下、凝集剤を1質量部以上5質量部以下、粘着付与剤を45質量部以上80質量部以下、可塑剤を3質量部以上25質量部以下含有する前記<11>に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
前記式(1)により算出されるパッケージ内部空間利用率が0.04m2/pad/m未満である前記<1>〜<12>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。<14>
前記包装材の透過性が30%以上である前記<1>〜<13>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<15>
製造直後の前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法1により測定される濃度が最も高いものを第1の揮発性有機化合物とした場合、製造直後から2週間経過時点までの該第1の揮発性有機化合物の濃度減少率が60%以上である前記<1>〜<14>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
<16>
製造直後の前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法1により測定される濃度が2番目に高いものを第2の揮発性有機化合物とした場合、製造直後から2週間経過時点までの該第2の揮発性有機化合物の濃度減少率が60%以上である前記<1>〜<15>の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
エチルシクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼン、m−キシレン、o−キシレン、スチレン、αメチルスチレン、m−メチルスチレン及びp−メチルスチレンからなる群から選択される2種以上の揮発性有機化合物(特定VOC)を含有し、
下記方法により測定される揮発性有機化合物濃度が最も高いものの濃度が400ppb以下であり、且つ下記方法により測定される揮発性有機化合物濃度が2番目に高いものの濃度が200ppb以下である使い捨て着用物品。
使い捨て着用物品由来の揮発性有機化合物(VOC)濃度の測定方法(以下、「方法3」ともいう):装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。測定対象の使い捨て着用物品を、重量にして200g又は200gに最も近い重量となる枚数用意し、その用意した使い捨て着用物品を容量5Lのテドラーバッグに入れて熱シールで密封したものを測定サンプルとする。測定サンプルに対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該測定サンプルの内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。
前記方法3により測定される揮発性有機化合物濃度が最も高いものの濃度が350ppb以下である前記<17>に記載の使い捨て着用物品。
<19>
前記方法3により測定される揮発性有機化合物濃度が2番目に高いものの濃度が150ppb以下である前記<17>又は<18>に記載の使い捨て着用物品。
図1に示す包装構造体1と同様の基本構成を有する使い捨て着用物品の包装構造体を実施例1とした。実施例1の使い捨て着用物品の包装構造体において、パッケージ内部空間利用率が0.038m2/pad/mであり、該包装構造体に収容されている複数枚の着用物品総重量が1920gであり、該包装構造体に収容されている複数枚の着用物品それぞれに使用するホットメルト接着剤として、前記特定ホットメルト接着剤の1種である下記ホットメルト接着剤Aを使用した。各着用物品中のホットメルト接着剤Aの含有量は4質量%以下であった。
・エチルシクロヘキサンの濃度:498ppb
・αメチルスチレンの濃度:180ppb
・エチルベンゼンの濃度:100ppb
・スチレンの濃度:160ppb
・スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
(前記特定熱可塑性ブロック共重合体) 27.48質量%
・水素添加ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂(粘着付与剤)15.2質量%
・水素添加ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂(粘着付与剤)26.1質量%
・脂肪族芳香族共重合体樹脂(粘着付与剤) 15.2質量%
・αメチルスチレン系樹脂(凝集剤) 3.4質量%
・パラフィンオイル(可塑剤) 11.8質量%
前記ホットメルト接着剤Aに代えて、他のホットメルト接着剤を使用した以外は、実施例1と同様にして使い捨て着用物品の包装構造体を得、実施例2及び4並びに比較例1〜3とした。また実施例2において、包装構造体におけるパッケージを形成する包装材をより透過性の高いものに変更した以外は実施例2と同様にして使い捨て着用物品の包装構造体を得、実施例3とした。
実施例2〜4及び比較例1〜3で使用したホットメルト接着剤は何れも、前記特定VOCを2種以上含有するもので、前記<ホットメルト接着剤由来の揮発性有機化合物(VOC)濃度の測定方法>に従って測定した場合に、前記最高濃度VOCがエチルシクロヘキサン、前記2番目濃度VOCがαメチルスチレンであった。
尚、実施例2〜4及び比較例1〜3で使用したホットメルト接着剤は何れも、ホットメルト接着剤Aと同様に特開2007−169531号公報に従って製造した非売品である。また、実施例1〜4で使用したホットメルト接着剤は、前記特定ホットメルト接着剤の一種であるが、各比較例で使用したホットメルト接着剤は何れも前記特定ホットメルト接着剤ではない。
各実施例及び比較例について、「使い捨て着用物品に使用したホットメルト接着剤由来の前記特定VOCのうち、最も高い濃度を示すもの(最高濃度VOC)及び2番目に高い濃度を示すもの(2番目濃度VOC)それぞれの濃度」、「使い捨て着用物品由来の前記特定VOCのうち、最も高い濃度を示すもの及び2番目に高い濃度を示すものそれぞれの濃度」、「使い捨て着用物品の包装構造体の内部空間に存する前記特定VOCのうち、最も高い濃度を示すもの(第1のVOC)及び2番目に高い濃度を示すもの(第2のVOC)それぞれの濃度及び濃度減少率」、「パッケージ内部空間利用率」、「パッケージを形成する包装材の透過性」をそれぞれ前記方法により測定した。
また、各実施例及び比較例の包装構造体の開封時の臭気を10人のモニターに評価してもらい、ホットメルト接着剤の臭気がほとんど感じられない人数が8人以上の場合をA、6〜7人の場合をB、2〜5人の場合をC、0〜1人の場合をDとした。
以上の結果を下記表1に示す。
2 包装材
3 内部空間
4 パッケージ
40 把持部
5 使い捨て着用物品
52 裏面シート
53 吸収体
Claims (8)
- 包装材及び該包装材によって画成された内部空間を有するパッケージと、該内部空間に収容された使い捨て着用物品とを含んで構成され、
前記内部空間に、エチルシクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼン、m−キシレン、o−キシレン、スチレン、αメチルスチレン、m−メチルスチレン及びp−メチルスチレンからなる群から選択される2種以上の揮発性有機化合物が存しており、
前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、下記方法により測定される濃度が最も高いものの濃度が400ppb以下である、使い捨て着用物品の包装構造体。
包装構造体の内部空間に存する揮発性有機化合物の濃度の測定方法:装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。測定対象である未開封の包装構造体に対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該包装構造体の内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。 - 前記内部空間に存する前記揮発性有機化合物のうち、前記方法により測定される濃度が2番目に高いものの濃度が200ppb以下である請求項1に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
- 前記使い捨て着用物品中のホットメルト接着剤の含有量が4質量%以下である請求項1又は2に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
- 前記使い捨て着用物品は、前記揮発性有機化合物を2種以上含有するホットメルト接着剤を含んで構成され、
前記ホットメルト接着剤に含有される前記揮発性有機化合物のうち、下記方法により測定される濃度が最も高い最高濃度揮発性有機化合物の濃度が600ppb以下であり、且つ下記方法により測定される濃度が2番目に高い2番目濃度揮発性有機化合物の濃度が300ppb以下である請求項1〜3の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
ホットメルト接着剤由来の揮発性有機化合物濃度の測定方法:装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。2枚の不織布からなるシート間に測定対象のホットメルト接着剤を塗布面積3m2、坪量10g/m2となるように塗布し、その接着剤塗布済み不織布を容量5Lのテドラーバッグに入れて熱シールで密封したものを測定サンプルとする。前記不織布としては、前記揮発性有機化合物分析装置にて前記群に含まれる揮発性有機化合物のピークが検出されない不織布を用いる。測定サンプルに対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該測定サンプルの内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。 - 前記最高濃度揮発性有機化合物がエチルシクロヘキサンであり、前記2番目濃度揮発性有機化合物がαメチルスチレンである請求項4に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
- 前記包装材の透過性が30%以上である請求項1〜6の何れか一項に記載の使い捨て着用物品の包装構造体。
- エチルシクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼン、m−キシレン、o−キシレン、スチレン、αメチルスチレン、m−メチルスチレン及びp−メチルスチレンからなる群から選択される2種以上の揮発性有機化合物を含有し、
下記方法により測定される揮発性有機化合物濃度が最も高いものの濃度が400ppb以下であり、且つ下記方法により測定される揮発性有機化合物濃度が2番目に高いものの濃度が200ppb以下である使い捨て着用物品。
使い捨て着用物品由来の揮発性有機化合物濃度の測定方法:装置メーカーにより前記群に含まれる揮発性有機化合物の定量測定を可能とされた揮発性有機化合物分析装置を用いる。測定対象の使い捨て着用物品を、重量にして200g又は200gに最も近い重量となる枚数用意し、その用意した使い捨て着用物品を容量5Lのテドラーバッグに入れて熱シールで密封したものを測定サンプルとする。測定サンプルに対し、その外側からシリンジ付きガラス製注射器のシリンジを突き刺して該シリンジを該測定サンプルの内部空間に侵入させ、該内部空間に存する気体を該注射器に10ml採取する。前記揮発性有機化合物分析装置を用いて、採取した気体中の所望の揮発性有機化合物の濃度を測定する。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228187 | 2015-11-20 | ||
JP2015228187 | 2015-11-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017099860A true JP2017099860A (ja) | 2017-06-08 |
Family
ID=58718695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016207536A Pending JP2017099860A (ja) | 2015-11-20 | 2016-10-24 | 使い捨て着用物品及びその包装構造体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017099860A (ja) |
CN (1) | CN108289974A (ja) |
RU (1) | RU2018122179A (ja) |
WO (1) | WO2017086096A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022044789A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
WO2024189931A1 (ja) * | 2023-03-15 | 2024-09-19 | ユニ・チャーム株式会社 | 包装体、収容体、吸収性物品、及び包装体の製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11753566B2 (en) | 2019-01-31 | 2023-09-12 | Synthomer Adhesive Technologies Llc | Low volatile tackifier compositions |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07285578A (ja) * | 1994-04-11 | 1995-10-31 | Lion Corp | 乾式パルプ不織布の包装物品 |
JP2002120864A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-04-23 | Sugiyama Daizo | 不織布ロール包装物 |
JP2010540064A (ja) * | 2007-09-27 | 2010-12-24 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 紫外線から保護するための吸収性製品 |
JP2011524309A (ja) * | 2008-06-17 | 2011-09-01 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 小型模型を有する吸収性製品 |
JP5102119B2 (ja) * | 2008-06-10 | 2012-12-19 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP5385187B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2014-01-08 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ての着用物品 |
JP2014227461A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | ヘンケルジャパン株式会社 | ホットメルト接着剤 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1268109B1 (it) * | 1994-10-07 | 1997-02-20 | P & G Spa | Articolo igienico assorbente. |
US8038661B2 (en) * | 2005-09-02 | 2011-10-18 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with low cold flow construction adhesive |
-
2016
- 2016-10-24 WO PCT/JP2016/081448 patent/WO2017086096A1/ja active Application Filing
- 2016-10-24 JP JP2016207536A patent/JP2017099860A/ja active Pending
- 2016-10-24 RU RU2018122179A patent/RU2018122179A/ru unknown
- 2016-10-24 CN CN201680067613.4A patent/CN108289974A/zh active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07285578A (ja) * | 1994-04-11 | 1995-10-31 | Lion Corp | 乾式パルプ不織布の包装物品 |
JP2002120864A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-04-23 | Sugiyama Daizo | 不織布ロール包装物 |
JP2010540064A (ja) * | 2007-09-27 | 2010-12-24 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 紫外線から保護するための吸収性製品 |
JP5102119B2 (ja) * | 2008-06-10 | 2012-12-19 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP2011524309A (ja) * | 2008-06-17 | 2011-09-01 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 小型模型を有する吸収性製品 |
JP5385187B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2014-01-08 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ての着用物品 |
JP2014227461A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | ヘンケルジャパン株式会社 | ホットメルト接着剤 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022044789A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
WO2024189931A1 (ja) * | 2023-03-15 | 2024-09-19 | ユニ・チャーム株式会社 | 包装体、収容体、吸収性物品、及び包装体の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2017086096A1 (ja) | 2017-05-26 |
RU2018122179A3 (ja) | 2019-12-26 |
CN108289974A (zh) | 2018-07-17 |
RU2018122179A (ru) | 2019-12-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6377421B2 (ja) | 温熱具 | |
TW449468B (en) | Absorbent article and the use of absorbent article for body fluid absorption | |
WO2017086096A1 (ja) | 使い捨て着用物品及びその包装構造体 | |
US20080228158A1 (en) | Absorbent article with patterned SBS based adhesive | |
JP5107450B2 (ja) | 緩慢回復型伸張性積層体を含む吸収性物品 | |
CA2767186C (en) | Flexible multi-panel sterilization assembly | |
US11224547B2 (en) | Absorbent articles with different types of channels | |
US20240099912A1 (en) | Absorbent articles with different types of channels | |
TWI359008B (en) | Method for production of disposable absorbent arti | |
BRPI0615398A2 (pt) | artigo absorvente para cuidados pessoais com um elemento de envoltório tendo camadas de componentes distintos | |
JP2007515206A (ja) | パーソナルケア製品の臭気制御 | |
US20080108963A1 (en) | Absorbent Article With Handles Of Slow Recovery Material | |
JP2007244874A (ja) | ドレープ性吸収物品 | |
KR102318584B1 (ko) | 흡수성 물품 | |
BRPI0620399A2 (pt) | produtos de cuidado pessoal com sensores microquìmicos para detecção de odor | |
MXPA04008537A (es) | Articulo absorbente de tipo de prenda. | |
WO2019083767A1 (en) | ABSORBENT ARTICLES COMPRISING DIFFERENT TYPES OF CHANNELS | |
JP2007289666A (ja) | ドレープ性吸収物品 | |
CN109843237B (zh) | 穿着物品的独立包装体 | |
JP7244916B2 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
CN101534873A (zh) | 用于应对皮褶相关皮肤健康并发症的织物材料及其用法 | |
JP2005097552A (ja) | 中和添加剤を含むホットメルト接着剤 | |
AU2015224419B2 (en) | Flexible multi-panel sterilization assembly | |
WO2024181438A1 (ja) | 積層体 | |
BRPI0804740A2 (pt) | emplastro emissor de fragráncia e compactador para segurar uma pluralidade dos referidos emplastros |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200825 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210406 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211012 |