JP2017099800A - 遊技台盤面の傾斜度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜器が遊技台の釘に接触することなく盤面の任意の位置において傾斜度を測定できる遊技台盤面の傾斜度測定装置を提供する。
【解決手段】遊技台盤面の傾斜度測定装置は、透明な平板と、平板の裏面から突出し、先端が遊技台の盤面に当接可能な複数の支持脚と、平板の表面に対して基準面が平行となるように設置され、この基準面の傾斜角を測定する傾斜器とを備えており、複数の支持脚の各々は平板を挟んで磁気的に互いに複数の支持脚の引き合うことによって位置固定される保持部と脚部とから構成されており、脚部は平板の裏面からの突出長さが互いに等しくなるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ台等の遊技台の盤面の傾斜度を測定するための遊技台盤面の傾斜度測定装置に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機において遊技台の盤面の傾斜角度は出玉率を左右する重要な要素である。そのため、遊技機の設置に際しては、遊技台の盤面の傾斜が適切な傾斜(通常、遊技台の盤面の上端側が下端側に対して後方に僅かに傾く角度)になるように、遊技台の盤面の傾斜を測定しながら遊技機を設置する必要がある。遊技機で遊技を楽しむためには、遊技機の遊技台の盤面がメーカ指定の適正な傾斜角に調整されていることは重要である。
遊技台の盤面の傾斜度を傾斜計で測ろうとする場合、遊技台の盤面に設けられている様々な遊技部材が突起した障害となるため、傾斜計を遊技台の盤面に直接当接することができない。
このため、遊技台の盤面上に脚部を当接させて、正確な傾斜角度を測定するようにした遊技機用傾斜角度検出装置が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1に記載の遊技機用傾斜角度検出装置は、遊技台の盤面の傾斜角度を検出して信号を出力する傾斜センサと、傾斜センサの水平角度を検出して信号を出力する水平センサと、傾斜センサ及び水平センサを収納する筐体と、筐体の一の面に設けられた、棒状の三つの脚部と、筐体の所定の面に設けられた、傾斜センサが略水平状態にある旨を表示する水平表示部と、取付治具とを備え、取付治具は、ベルトと、ベルトの各端部に設けられた、遊技台の盤面上の釘に装着するための装着手段とを有する。各装着手段を釘に装着すると共にベルトで筐体を押圧することにより、三つの脚部を遊技台の盤面に当接させた状態で筐体を遊技台の盤面上に取り付けるように構成されている。
特開2015−19818号公報
しかしながら、このような従来の遊技機用傾斜角度検出装置は、傾斜角度を測定する際に、ベルトの端部に設けられた装着手段を遊技台の盤面にある釘に装着するように構成されているため、装置の重さ及び装着作業により、これらの釘が傾斜したり、曲がってしまう恐れがあった。
また、棒状の三つの脚部の位置が固定されているため、遊技台の盤面の遊技部材の位置によっては脚部を盤面に当接できず、装置を全く設置できない場合があるという問題点があった。
従って本発明の目的は、傾斜器が遊技台の釘に接触することなしに盤面の任意の位置において傾斜度を測定できる遊技台盤面の傾斜度測定装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、遊技台の盤面の遊技部材を回避するために、支持脚の位置を容易に移動できる遊技台盤面の傾斜度測定装置を提供することにある。
本発明によれば、透明な平板と、平板の裏面から突出し、先端が遊技台の盤面に当接可能な複数の支持脚と、平板の表面に対して基準面が平行となるように設置され、この基準面の傾斜角を測定する傾斜器とを備えており、複数の支持脚の各々は平板を挟んで磁気的に互いに引き合うことによって位置固定される保持部と脚部とから構成されており、複数の支持脚の脚部は平板の裏面からの突出長さが互いに等しくなるように構成されている。
突出長さが互いに等しい複数の支持脚が、平板の裏面から突出し平板を挟んで磁気的に互いに引き合うことによって位置固定される。これにより、平板と遊技台の盤面とを平行して設置でき、この平板の表面と基準面が平行となるように設置した傾斜器によって正確な傾斜角測定を行うことができる。また、平板前面の保持部を操作することで支持脚の位置を平板に沿って容易に移動することができるので、遊技台の盤面の釘等の遊技部材を回避することができる。しかも、平板が透明であることから、支持脚が遊技部材に当たらないように、平板前面側から確実に操作することができる。
傾斜器を平板に沿って左右に平行移動可能なスライド機構をさらに備えたことが好ましい。これにより、遊技台の盤面に対して左右に移動し各位置において測定を行うことができる。
一端部が平板の裏面に固着されていると共に、他端部が島の枠体と遊技台との間に挿入されて固定可能であり、平板を遊技台の盤面方向に付勢して固定する取り付け部材をさらに備えたことが好ましい。これにより、平板を遊技台の盤面に容易に固定することができる。従来のように釘に装着することで、釘が傾斜したり、曲がってしまう恐れがなくなる。
平板の中央部に開口が設けられていることが好ましい。これにより、平板がゆがみやすくなるので、遊技台の盤面と一致し、正確な測定を行うことができる。
本発明によれば、遊技台盤面の傾斜度測定装置は、平板と遊技台の盤面とを平行して設置できるので、正確な傾斜角測定を行うことができる。また、平板前面から支持脚の位置をこの平板に沿って容易に移動することができるので、遊技台の盤面の釘等の遊技部材を回避することができる。しかも、支持脚が遊技部材に当たらないように、透明な平板の前面側から確実に操作することができる。
本発明の一実施形態における遊技台盤面の傾斜度測定装置の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の実施形態における遊技台盤面の傾斜度測定装置の構成を概略的に示す側面図である。 図1の実施形態における遊技台盤面の傾斜度測定装置の構成を概略的に示す斜め後方から見た斜視図である。 図1の実施形態における遊技台盤面の傾斜度測定装置の使用例を概略的に示す斜視図である。 図4の使用例の平面図である。 図4の使用例の側面図である。
以下、本発明に係る遊技台盤面の傾斜度測定装置を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態における遊技台盤面の傾斜度測定装置100の全体構成を示しており、図2は遊技台盤面の傾斜度測定装置100を側面から見た状態を示しており、図3は遊技台盤面の傾斜度測定装置100を斜め後方から見た状態を示している。
図1〜図3に示すように、本実施形態における遊技台盤面の傾斜度測定装置100は、平板10と、複数の支持脚20と、スライド機構30と、取り付け部材40と、傾斜器50とを主に備えている。
平板10は、例えば、遊技台の盤面とほぼ同様な大きさの、透明な樹脂製平板である。この平板10の中央部に矩形の開口11が設けられている。また、平板10の上端に取り付け部材40が装着されている。
複数の支持脚20の各々は、平板10を挟んで磁気的に互いに引き合うことによって位置固定される保持部21と脚部22とから構成されている。例えば、保持部21は、円板形の磁石から構成されている。また、脚部22は、磁気吸着可能な金属製円板形端部と、この円板形端部の円板面から垂直方向に伸長する柱状部とから構成されている。複数の支持脚20は、平板10の裏面からの突出長さ、即ち脚部22の長さが互いに等しくなるように構成されている。
スライド機構30は、平板10の表面上に水平方向(左右方向)に沿って設置されている1対のレール31a及び31bと、これら1対のレール31a及び31bに係合すると共に、これらレール31a及び31bに沿って自在に移動可能な1対のスライド部材32a及び32bと、これら1対のスライド部材32a及び32bの前面に装着され垂直方向(上下方向)に伸長する傾斜器固定レール33とを備えている。この傾斜器固定レール33は、平板10と平行となるように装着されている。傾斜器固定レール33の前面には、傾斜度を測定する傾斜器30が嵌入される縦方向の装着溝33aが設けられている。傾斜器50はこの装着溝33aに沿って移動可能となっており、これにより装着位置を調整することができる。
取り付け部材40は、その一端部が平板10の裏面に固着されていると共に、図2に示すように他端部が島の枠体Fと遊技台の台枠Bとの間に挿入されて固定可能であり、これによって平板10を遊技台の盤面方向に付勢して固定するように構成されている。本実施形態において、取り付け部材40は、板バネ41と、挿入板42と、1対の固定金具43とを備えている。板バネ41と挿入板42とは、蝶番44を介して互いに連結されている。また、挿入板42には、蝶番44を装着するための水平方向の枠体45が取り付けられている。固定金具43はその回動軸に対してL字状に曲げられたレバー部43aと、回動軸に対して先端部が湾曲している湾曲部43bとを有する金属棒状体から形成されている。この固定金具43は、湾曲部43bの基部を回動軸として回動可能に枠体45の下部に挿通して装着されている。枠体45の前面に位置するレバー部43aを回動軸が回転するように倒すと、湾曲部43bが回動しその先端が島の枠体Fに当接すると共に、挿入板42を遊技台の台枠Bに押し付けるように構成されており、これによって、傾斜度測定装置100が固定され、板バネ41により平板10が遊技台の盤面方向に付勢される。なお、枠体45の前面に取っ手46が設けられている。これにより、傾斜度測定装置100の装着及び取り外しが容易にでき、また、蝶番44を設けることで、折り畳みが可能であり、コンパクトに収納することができる。
傾斜器50は、その基準面の傾斜角を測定するためのものである。例えば、図1〜図3に示すように、1つの気泡管を備えた水準器50Aを用いて気泡又は指針の位置を目盛で読み取ることにより台の傾きを測定するものであっても良いし、図4〜図6に示すように、少しずつ角度をずらした複数の気泡管を備えた水準器50Bを用いて、所望の気泡管の気泡位置を合わせることにより台の傾きを測定するものであっても良い。
図4は本実施形態に係る遊技台盤面の傾斜度測定装置100を用いて遊技台の盤面の傾斜度を測定する際の状態を示しており、図5は遊技台盤面の傾斜度測定装置100を用いて遊技台の盤面の傾斜度を測定する際の正面から見た状態を示しており、図6は遊技台盤面の傾斜度測定装置100を用いて遊技台の盤面の傾斜度を測定する際の側面から見た状態を示している。ただし、図5においては、取り付け部材40が省略されている。なお、図4〜図6の使用例においては、傾斜器50として、水準器50Aに代えて水準器50Bを用いている。
図4〜図6に示すように、遊技台盤面の傾斜度測定装置100を用いて遊技台の盤面の傾斜度を測定する場合は、取り付け部材40の挿入板42を島の枠体Fと遊技台の台枠Bとの間に挿入させ、枠体45の前面に位置する1対の固定金具43のレバー部43aをそれぞれ両側へ倒して回動軸を回動させると、固定金具43の湾曲部43bが回動しその先端が島の枠体Fに当接すると共に、挿入板42が遊技台の台枠Bに押し付けられ、これによって遊技台盤面の傾斜度測定装置100が固定される。また、平板10の前面の保持部21を操作することで支持脚20の位置を平板10に沿って容易に移動させることができるので、遊技台の盤面の釘を避けて適切な位置に支持脚20を移動して平板10を盤面と平行に支持することができる。また、測定する際に、スライド機構30を用いて傾斜器50(水準器50A又は50B)を水平方向に移動し、測定位置を変えることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、遊技台盤面の傾斜度測定装置100は、平板10と、複数の支持脚20と、スライド機構30と、取り付け部材40と、傾斜器50とを備えており、複数の支持脚20の各々は平板10を挟んで磁気的に互いに引き合うことによって位置固定される保持部21と脚部22とから構成されており、脚部22は平板10の裏面からの突出長さが互いに等しくなるように構成されている。
これにより、平板10と遊技台の盤面とを平行して設置でき、盤面の傾斜度を正確に測定することができる。また、平板10の前面の保持部21を操作することで支持脚20の位置を平板10に沿って容易に移動することができ、遊技台の盤面の釘等の遊技部材(突起部)を回避することができる。
また、傾斜器30を平板10に沿って左右に平行移動可能なスライド機構30を備えていることで、遊技台の盤面の位置において傾斜度測定を容易にかつ精確に行うことができる。
また、一端部が平板10の裏面に固着されていると共に、他端部が島の枠体Fと遊技台の台枠Bとの間に挿入されて固定可能であり、これによって平板10を遊技台の盤面方向に付勢して固定する取り付け部材40を備えていることで、平板10を遊技台の盤面に容易に固定することができる。従って、従来のように傾斜度測定装置を釘に装着することで、釘が傾斜したり、曲がってしまう恐れがなくなる。
さらに、平板10の中央部に開口11が設けられていることで、平板10が歪み易くなるので、遊技台の盤面の歪みに追随させることができ、正確な測定を行うことができる。
なお、上述した実施形態において、スライド機構30は、1対のレール31a及び31bと、1対のスライド部材32a及び32bと、連結部材33とから構成されている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の構成のスライド機構を用いても良い。
また、上述した実施形態において、取り付け部材40は、板バネ41と、挿入板42と、1対の固定金具43とを備え、板バネ41と挿入板42とは、蝶番44を介して互いに連結されている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
以上述べた実施形態は本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明に係る遊技台盤面の傾斜度測定装置は、遊技機の設置、調整において、遊技機の盤面の傾斜角度を検出する目的に利用することが可能である。
10 平板
11 開口
20 支持脚
21 保持部
22 脚部
30 スライド機構
31a、31b レール
32a、32b スライド部材
33 傾斜器固定レール
33a 装着溝
40 取り付け部材
41 板バネ
42 挿入板
43 固定金具
43a レバー部
43b 湾曲部
44 蝶番
45 枠体
46 取っ手
50(50A、50B) 傾斜器(水準器)
100 遊技台盤面の傾斜度測定装置
B 台枠
F 島の枠体
N 釘

Claims (4)

  1. 透明な平板と、該平板の裏面から突出し、先端が遊技台の盤面に当接可能な複数の支持脚と、前記平板の表面に対して基準面が平行となるように設置され、該基準面の傾斜角を測定する傾斜器とを備えており、
    前記複数の支持脚の各々は前記平板を挟んで磁気的に互いに引き合うことによって位置固定される保持部と脚部とから構成されており、前記複数の支持脚の前記脚部は前記平板の裏面からの突出長さが互いに等しくなるように構成されていることを特徴とする遊技台盤面の傾斜度測定装置。
  2. 前記傾斜器を前記平板に沿って左右に平行移動可能なスライド機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技台盤面の傾斜度測定装置。
  3. 一端部が前記平板の裏面に固着されていると共に、他端部が島の枠体と遊技台との間に挿入されて固定可能であり、前記平板を前記遊技台の盤面方向に付勢して固定する取り付け部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技台盤面の傾斜度測定装置。
  4. 前記平板の中央部に開口が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技台盤面の傾斜度測定装置。
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